JP2001146977A - 急速開閉型ダイヤフラム弁 - Google Patents
急速開閉型ダイヤフラム弁Info
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Abstract
に保持することができる急速開閉型ダイヤフラム弁を提
供する。 【解決手段】 弁軸(10)に直交方向に延びるボール
収容孔を全開時にカム溝の全閉域に開口するように穿設
し、部分的に突出可能なボールとボールを半径方向外方
に付勢するばねとをボール収容孔に内設し、全開時にボ
ールをカム溝の全閉域側の端部に突出させて当接させ
る。又は、カム溝の全開域を軸心との直交面に対し0.
10rad(6°)以上0.17rad(10°)以下
の角度だけ上方に傾斜させ、全閉域を軸心との直交面に
対し0.05rad(3°)以上0.12rad(7
°)以下の角度だけ下方に傾斜させる。
Description
ヤフラム弁に関する。
上面に開口部を有し内部の流路が弁座によって二分され
た弁体と、弁体の開口部を覆うダイヤフラムと、ダイヤ
フラムの上方に配設されてダイヤフラムを弁体に固定す
るボンネットと、ボンネットに回動可能に軸支された弁
軸と、この弁軸にカム機構を介在して軸方向に往復可能
に接続され、下部がダイヤフラムの中央上部に取り付け
られたコンプレッサとを備えている。
れたカムピンと、弁軸を軸方向に摺動可能にかつ周方向
に回動可能に外嵌するカム筒とから形成される。カム筒
は、そのガイドピンがボンネットのガイド溝に係合する
ことにより周方向に回動不能である。カム筒の下部に
は、コンプレッサの上部が掛け止めされる。カム筒には
カムピンに係合するカム溝が配設され、カム溝は、軸心
との直交面に対し斜めに延びる斜行域と、この斜行域の
下端及び上端にそれぞれ配設された全開域及び全閉域と
から成る。
開域まで移動しする.これにより、カム筒がコンプレッ
サを介してダイヤフラムを引き上げて、ダイヤフラム弁
を開弁させる。また、全閉時には弁軸のカムピンがカム
溝の全閉域まで移動し、カム筒がコンプレッサを介して
ダイヤフラムを押し下げて、ダイヤフラム弁を閉弁させ
る。
閉型ダイヤフラム弁は、カムピンが全開時にカム溝の全
開域に入り込み、全閉時には全閉域に入り込むことによ
り、弁がそれぞれ全開位置及び全閉位置に保持される。
また、全閉時にはダイヤフラムが弁体の弁座に押圧され
るため、ダイヤフラムの弾性反発力により、カムピンと
カム溝との間に摩擦力が発生し、ダイヤフラム弁は全閉
位置に比較的安定した形で保持される。しかしながら、
全開時には、カムピンがカム溝の全開域から閉弁方向に
動きだすことがあり、ダイヤフラム弁を全開位置に安定
的に保持することができないという問題がある。
なされたもので、その課題は、全開時にダイヤフラム弁
を全開位置に安定的に保持することができる急速開閉型
ダイヤフラム弁を提供することである。
めに、本発明が採用する手段は、ボンネットに回動可能
に軸支された弁軸と、この弁軸に直交方向に取り付けら
れたカムピンと、カムピンに係合するカム溝が設けられ
ると共に弁軸を軸方向に摺動可能にかつ周方向に回動可
能に外嵌するカム筒と、このカム筒の下部に上部が掛け
止めされたコンプレッサと、コンプレッサに中央上部が
取り付けられたダイヤフラムとを備えたダイヤフラム弁
において、弁軸に直交方向に延びるボール収容孔を全開
時にカム溝の全閉域に開口するように穿設し、部分的に
突出可能なボールとボールを半径方向外方に付勢するば
ねとをボール収容孔に内設し、全開時にボールをカム溝
の全閉域側の端部に突出させて当接させたことにある。
このように、ボールをばね力によりカム溝の全閉域側の
端部に当接させて、全開時にカムピンがカム溝の全開域
から閉弁方向に容易に動きださないようにする。
めに延びる斜行域と、この斜行域の下端及び上端からそ
れぞれ相反する方向に延びる全開域及び全閉域とから成
り、この全開域を軸心との直交面に対し0.10rad
(6°)以上0.17rad(10°)以下の角度だけ
上方に傾斜させ、全閉域を軸心との直交面に対し0.0
5rad(3°)以上0.12rad(7°)以下の角
度だけ下方に傾斜させたことにある。このように、カム
溝の全開域及び全閉域に斜行域とは反対方向の傾斜を設
けて、カムピンがカム溝の山を乗り越えない限り、全開
域及び全閉域からそれぞれ閉弁及び開弁方向に動きだせ
ないようにする。ここで、全開域及び全閉域の傾斜角度
がそれぞれ0.10rad(6°)及び0.05rad
(3°)未満の場合には、カムピンに対する押え効果が
期待できず、傾斜角度がそれぞれ0.17rad(10
°)及び0.12rad(7°)を超える場合には、ダ
イヤフラムを全開及び全閉位置からさらに大きくそれぞ
れ開弁及び閉弁方向に動かすことになり、ダイヤフラム
の耐久性を損なう。
する。
ラム弁を、図1ないし図3を参照して詳細に説明する。
図1に示すように、ダイヤフラム弁は、弁体1、ダイヤ
フラム5、ボンネット7、コンプレッサ9、弁軸10等
から構成される。弁体1は、上部に開口部2を有し、弁
座3によって内部の流路が二分される。ダイヤフラム5
は、弾性素材により形成され、ダイヤフラム5の上方に
配設されたボンネット7により、弁体1に固定される。
弁軸10は、スラストワッシャ30、閉位置調整ねじ3
1、C形止め輪32等により、ボンネット7に回動可能
に軸支される。ボンネット7の上部にはキャップ8が取
り付けられ、弁軸10の上部にはハンドル33が取り付
けられる。コンプレッサ9は、弁軸10にカム筒23を
介在して軸方向に往復可能に接続される。コンプレッサ
9の下部には、ダイヤフラム5の中央上部が係止され
る。カムピン21が弁軸10を直交方向に貫通し、この
カムピン21の両端部に、カム機構の作動をスムーズに
するためのローラ22を回動可能に取り付ける。カムピ
ン21とローラ22は、ボンネット7により直径方向へ
の飛び出しが抑えられる。
に延びるボール収容孔11を穿設し、このボール収容孔
11にばね12とボール13とを内設する。ばね12と
ボール13をこの順に挿入した後、ボール収容孔11の
入口をかしめて、ボール13の脱落を防止する。ボール
13は、ばね12により半径方向外方に付勢され、ボー
ル収容孔11内において摺動自在であると共に、ボール
収容孔11から部分的に突出可能である。図1に示すよ
うに、カム筒23は、上部が円筒状に形成されて、弁軸
10を軸方向に摺動可能にかつ周方向に回動可能に外嵌
する。カム筒23の下部には、コンプレッサ9の上部が
掛け止めされる。カム筒23は、その外周面から突出す
るガイドピン25がボンネット7の図示しない上下方向
に延びるガイド溝に係合することにより、軸方向に摺動
可能にかつ周方向に回動不能である。
6を直径方向に2つ配設する。このカム溝26は、軸心
との直交面に対し斜めに延びる斜行域27と、斜行域2
7の下端及び上端からそれぞれ相反する方向に延びる全
開域28及び全閉域29とから成る。全開域28は、軸
心との直交面に対して0.14rad(8°)の角度だ
け上方に傾斜し、全閉域29は0.09rad(5°)
の角度だけ下方に傾斜する。このカム溝26にカムピン
21のローラ22が摺動可能に嵌合する。
の作動を、図1ないし図5を参照して説明する。図3に
示すように、ダイヤフラム弁の全開時には、カムピン2
1のローラ22がカム溝26の全開域28に入り込み、
図1に示すように、カム筒23はその最上点近くまで引
き上げられる。このため、ダイヤフラム5も弁体1の弁
座3から引き離されて、ダイヤフラム弁は全開状態とな
る。図2に示すように、このとき、弁軸10内のボール
13は、ばね12により半径方向外方に付勢されてボー
ル収容孔11から部分的に突出し、カム溝26の全閉域
29側の端部に当接する。このように、ダイヤフラム弁
の全開時に、ボール13がばね力によりカム溝26の全
閉域29側の端部に突出して当接するから、カムピン2
1がカム溝26の全開域28から閉弁方向に容易に動き
だすことはない。従って、全開時に、ダイヤフラム弁を
全開位置に安定的に保持することができる。
8は、軸心との直交面に対して0.14rad(8°)
だけ上方に傾斜するから、カムピン21は全開位置から
一旦カム溝26の山を乗り越えない限り閉弁方向に動く
ことはできない。カム溝26のこの複雑形状により、カ
ムピン21がカム溝26の全開域28から閉弁方向に容
易には動かず、これによっても全開時にダイヤフラム弁
を全開位置に安定的に保持することができる。
は、図5に示すように、ハンドル33を全閉位置まで回
転する。図4に示すように、このとき、弁軸10内のボ
ール13がカム筒23によって、図2のばね12のばね
力に抗してボール収容孔11内に押し込まれる。これと
共に、カムピン21のローラ22が、カム筒23を全開
位置から一旦上昇させてカム溝26の山を乗り越え、カ
ム溝26の斜行域27を通過して、カム溝26の全閉域
29に入り込む。図5に示すように、これにより、カム
筒23が下降し、ダイヤフラム5を押し下げて弁体1の
弁座3に押圧して、ダイヤフラム弁を閉弁させる。
9は、軸心との直交面に対して0.09rad(5°)
だけ下方に傾斜するから、カムピン21は全閉位置から
一旦カム溝26の山を乗り越えない限り開弁方向に動く
ことはできない。全閉時には、ダイヤフラム5が弁体1
の弁座3に押圧されて、上方への弾性反発力を発生させ
ているから、この反発力を超える押下げ力がカム筒23
に作用しない限り、カム筒23が開弁方向に動きだすこ
とはできない。従って、カムピン21がカム溝26の全
閉域29から開弁方向に容易に動きだすことはなく、全
閉時にダイヤフラム弁を確実に全閉位置に保持すること
ができる。図4に示すように、弁軸10内のボール13
は、ボール収容孔11内に押し込まれた状態で、ばね1
2によりカム筒23の内周面に当接している。このた
め、ボール13とカム筒23との間の摩擦力によって
も、ダイヤフラム弁を全閉位置に安定的に保持すること
ができる。
図1に示すように、ハンドル33を全開位置まで閉弁時
とは逆方向に回転する。図3に示すように、このとき、
カムピン21のローラ22が、カム筒23を全閉位置か
ら一旦下降させてカム溝26の山を乗り越え、カム溝2
6の斜行域27を通過してカム溝26の全開域28に入
り込み、上述した全開時の状態に戻る。
容孔は、必ずしも1組に限定されるものではなく、2組
以上設けてもよい。
速開閉型ダイヤフラム弁は、弁軸に直交方向に延びるボ
ール収容孔を全開時にカム溝の全閉域に開口するように
穿設し、部分的に突出可能なボールとボールを半径方向
外方に付勢するばねとをボール収容孔に内設し、全開時
にボールをカム溝の全閉域側の端部に突出させて当接さ
せたから、全開時にダイヤフラム弁を全開位置に安定的
に保持することができるという優れた効果を奏する。。
めに延びる斜行域と、この斜行域の下端及び上端からそ
れぞれ相反する方向に延びる全開域及び全閉域とから成
り、この全開域を軸心との直交面に対し0.10rad
(6°)以上0.17rad(10°)以下の角度だけ
上方に傾斜させ、全閉域を軸心との直交面に対し0.0
5rad(3°)以上0.12rad(7°)以下の角
度だけ下方に傾斜させたから、全開時にダイヤフラム弁
を全開位置に安定的に保持することができるという優れ
た効果を奏する。
縦断面図であり、全開位置の状態である。
が全開位置にある状態を示す。
ある状態を示す。
す。
7 ボンネット、8キャップ、9 コンプレッサ、10
弁軸、11 ボール収容孔、12 ばね、13 ボー
ル、21 カムピン、22 ローラ、23 カム筒、2
5 ガイドピン、26 カム溝、27 斜行域、28
全開域、29 全閉域、30 スラストワッシャ、31
閉位置調整ねじ、32 C形止め輪、33 ハンドル
Claims (3)
- 【請求項1】 ボンネットに回動可能に軸支された弁軸
(10)と、前記弁軸に直交方向に取り付けられたカム
ピン(21)と、前記カムピンに係合するカム溝(2
6)が設けられると共に前記弁軸を軸方向に摺動可能に
かつ周方向に回動可能に外嵌するカム筒(23)と、前
記カム筒の下部に上部が掛け止めされたコンプレッサ
(9)と、前記コンプレッサに中央上部が取り付けられ
たダイヤフラム(5)とを備えたダイヤフラム弁におい
て、前記弁軸に直交方向に延びるボール収容孔(11)
を全開時に前記カム溝の全閉域(29)に開口するよう
に穿設し、部分的に突出可能なボール(13)と前記ボ
ールを半径方向外方に付勢するばね(12)とを前記ボ
ール収容孔に内設し、全開時に前記ボールを前記カム溝
の前記全閉域側の端部に突出させて当接させたことを特
徴とする急速開閉型ダイヤフラム弁。 - 【請求項2】 ボンネットに回動可能に軸支された弁軸
(10)と、前記弁軸に直交方向に取り付けられたカム
ピン(21)と、前記カムピンに係合するカム溝(2
6)が設けられると共に前記弁軸を軸方向に摺動可能に
かつ周方向に回動可能に外嵌するカム筒(23)と、前
記カム筒の下部に上部が掛け止めされたコンプレッサ
(9)と、前記コンプレッサに中央上部が取り付けられ
たダイヤフラム(5)とを備えたダイヤフラム弁におい
て、前記カム溝は、斜めに延びる斜行域(27)と、前
記斜行域の下端及び上端からそれぞれ相反する方向に延
びる全開域(28)及び全閉域(29)とから成り、前
記全開域を軸心との直交面に対し0.10rad(6
°)以上0.17rad(10°)以下の角度だけ上方
に傾斜させ、前記全閉域を軸心との直交面に対し0.0
5rad(3°)以上0.12rad(7°)以下の角
度だけ下方に傾斜させたことを特徴とする急速開閉型ダ
イヤフラム弁。 - 【請求項3】 前記弁軸(10)に直交方向に延びるボ
ール収容孔(11)を全開時に前記カム溝(26)の全
閉域(29)に開口するように穿設し、部分的に突出可
能なボール(13)と前記ボールを半径方向外方に付勢
するばね(12)とを前記ボール収容孔に内設し、全開
時に前記ボールを前記カム溝の前記全閉域側の端部に突
出させて当接させたことを特徴とする、請求項2に記載
の急速開閉型ダイヤフラム弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP33240399A JP3570620B2 (ja) | 1999-11-24 | 1999-11-24 | 急速開閉型ダイヤフラム弁 |
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---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-11-24 JP JP33240399A patent/JP3570620B2/ja not_active Expired - Lifetime
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