JP2001144961A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001144961A JP32792399A JP32792399A JP2001144961A JP 2001144961 A JP2001144961 A JP 2001144961A JP 32792399 A JP32792399 A JP 32792399A JP 32792399 A JP32792399 A JP 32792399A JP 2001144961 A JP2001144961 A JP 2001144961A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドットの遅延に基づく疑似輪郭の発生を防ぐ
ことができる誤差拡散法を採用した画像処理装置を提供
する。 【解決手段】 画像処理装置は近傍の画素から拡散され
た誤差を入力し、処理対象となっている画素の画素値
(入力値)の補正を行なった後、階調を減少させる処理
を行なう。そして、階調減少に伴う誤差は減算部107
により算出され、近傍の画素へ拡散される。このとき、
入力値が0.5以上のときにのみ反転部101,109
により近傍の画素からの誤差および近傍の画素への誤差
に−1を掛け合せる。このような処理を行なうことによ
り、ドットの遅延が防止され、疑似輪郭の発生が防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は画像処理装置に関
し、特に疑似輪郭の発生を抑えることができる画像処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より所定の階調数で各画素の濃度レ
ベルを示す入力信号を、その所定の階調数より少ない階
調数の信号に変換する画像処理装置が知られている。ま
た、階調を低減させた場合においても入力信号の濃度レ
ベルを全体として再現するための手法として、誤差拡散
法が知られている。
【0003】図12は、入力値の階調を低減させて出力
する、誤差拡散法を採用した画像処理装置の構成を示す
ブロック図である。ここでは、2種類のドットを用いて
入力画像を3値化する場合を例にとり説明する。すなわ
ち、濃いドットであるドット2と薄いドットであるドッ
ト1とドットなし(ドット0)の3つの状態により画像
を再現するものである。
【0004】図を参照して、この装置は0〜1の範囲の
数値からなる1つの画素の濃度レベル(多値)を入力値
として入力し、ドット0,1,2のいずれかを出力す
る。
【0005】このような場合、入力値がどの範囲に属す
るかの判別が行なわれ、それぞれの範囲において2値化
が実行される。ここでは、範囲を0〜0.5と、0.5
〜1との2つとしている。すなわち、入力値が0〜0.
5の範囲にあるときには、ドット0またはドット1のい
ずれかが出力され、入力値が0.5〜1の範囲にあると
きには、ドット1またはドット2のいずれかが出力され
る。このようにして、画像の再現が行なわれる。
【0006】より詳しくは図12を参照して、画像処理
装置は、減算器103,107と、しきい値処理部10
5とから構成されている。減算器103は、入力された
濃度レベル(入力値)からその近傍の画素の誤差(補正
値)を減算する。
【0007】しきい値処理部105は、所定のしきい値
(たとえばここでは0.25,0.75)と減算器10
3の出力xとを比較する。そして、x<0.25であれ
ば0を、0.25≦x<0.75であれば0.5を、x
≧0.75であれば1を出力する。しきい値処理部10
5の出力が0であれば、ドット0が出力される。しきい
値処理部105の出力が0.5であればドット1が出力
され、しきい値処理部105の出力が1であればドット
2が出力される。
【0008】しきい値処理部105の出力結果から減算
器103の出力xが減算器107によって減算され、当
該画素の誤差(補正値)とされる。誤差は近傍の画素へ
と拡散される。
【0009】図13は、入力された画像データの濃度と
出力されるドットの密度との関係を示す図である。入力
が0→0.5となる範囲において、ドット1の密度が0
→1へと上昇する。入力が0.5→1となる範囲におい
て、ドット1の密度は1→0へと減少し、代わりにドッ
ト2の密度が0→1へと上昇する。これにより、画像全
体としてはで示されるように、入力と出力との間に比
例関係が成立することになる。
【0010】また、画像処理装置を図14のように構成
することも可能である。図14を参照して、画像処理装
置は、入力値がどの範囲に属するかの判別を行なう判別
部201と、入力値が所定の範囲内となるように入力値
の正規化を行なう正規化部203と、誤差の減算処理を
行なうための減算器205と、所定のしきい値(ここで
は0.5)に基づいてしきい値処理を行なうしきい値処
理部207と、範囲の判別結果としきい値処理結果とに
基づいて、ドット0,1,2のいずれかを出力する割当
部209と、誤差を算出するための減算器211とから
構成されている。なお、ここでは説明の簡略化のため、
図12および図13と同様に入力値が0〜1でありそれ
を3値化する場合を例に挙げて説明しているが、判別部
201において判別する範囲をさらに増やすことにより
4値化以上の画像処理を行なうことも可能である。
【0011】次に、図15を参照して、図14の装置の
動作について説明する。図15(1)に示されるように
入力値は0〜1の範囲内に属する。ここで、入力値が0
以上0.5未満である場合には、その入力値は範囲aに
属すると判別部201により判別され、入力値が0.5
以上1以下であるときには範囲bに属すると判別され
る。入力値が範囲aに属する場合には、図15(2)に
示されるように入力値は0〜1の範囲となるように正規
化される。一方、入力値が範囲bに属する場合には、図
15(3)に示されるように入力値は0〜1の範囲に属
するように正規化される。そして、範囲aにおいても範
囲bにおいても0.5のしきい値でしきい値処理部20
7によりしきい値処理が行なわれる。そして、範囲aに
おいては正規化された入力値が0.5以下である場合に
はドットを出力しない(ドット0)とされ、0.5を超
える場合にはドット1が出力される。
【0012】一方、範囲bにおいては正規化された入力
値が0.5以下である場合にドット1が出力され、0.
5を超える場合にドット2が出力される。このようにし
て、図14においても図12および13に示される処理
と同様の処理を行なうことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の誤差拡散法など
を採用したフィードバック系のデジタルハーフトーニン
グ技術においては、ドットの切換わり部で図16に示さ
れるような疑似輪郭が発生するという問題があった。疑
似輪郭とは、図16の右側の拡大図に示されるように特
定のドット(図16では灰色で示したドット1)だけが
必要以上に連続して発生する現象のことである。
【0014】従来、このような疑似輪郭発生の原因がわ
からなかったため、その対策としてもっぱら外乱を加え
ることにより疑似輪郭を目立たなくさせることが行なわ
れていた。
【0015】この発明は疑似輪郭の発生を根本から防ぐ
ことができる画像処理装置を提供することを目的として
いる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願発明者は、以上の疑
似輪郭の発生の原因を究明し、疑似輪郭の発生を防ぐこ
とができる画像処理装置を発明した。まず、疑似輪郭発
生の原因について説明する。
【0017】図17は、誤差が拡散される状態を示す図
である。図中の(1)を参照して、入力値が0〜1の値
をとり得る場合を想定する。そして、入力値が0〜0.
5の範囲(範囲a)にあるとき、しきい値0.25でド
ット0(ドットなし)とするかドット1とするかを決定
する。一方、入力値が0.5〜1の範囲(範囲b)にあ
る時、しきい値0.75でドット1とするかドット2と
するかを決定する。
【0018】どの画素においても、入力値が0.45で
一定であったとすると、最初の画素の処理(1)におい
ては、入力値が範囲aにおいてしきい値0.25と比較
される。そして、入力値>しきい値であるため、ドット
1が出力され、0.5−0.45=0.05の値が誤差
として周辺画素に拡散される。
【0019】そして、次の画素の処理(2)において
は、入力値から誤差Δxを引いた値がしきい値0.25
と比較される。図17の処理においては、(1)〜
(6)の処理によって誤差が蓄積されていき、(6)の
処理において入力値から誤差を引いた値がしきい値0.
25を下回っている。このため、(1)〜(5)の処理
ではドット1が出力され、(6)の処理ではドット0
(ドットなし)の出力が行なわれることになる。
【0020】(6)の処理で誤差が減少することになる
ため、(7)の処理において再度、入力値から誤差を引
いた値がしきい値0.25を超え、ドット1が出力され
る。そして(2)以降の処理と同様の処理が行なわれ
る。このようにして、入力値から誤差を引いた値は、し
きい値0.25付近で揺れ動くことになる。
【0021】次に、図18を参照して、入力値が0.4
5(ドットなしが10%、ドット1が90%)から0.
55(ドット1が90%、ドット2が10%)に変化し
たときについて考察する。
【0022】図18の(1)に示されるように、入力値
が0.45のとき既にΔxの誤差が蓄積されていたもの
とする。ここで、(2)に示されるように入力値が0.
55へ変化したのであれば、Δxの誤差も引き継がれ
る。
【0023】そして、(2)以降の処理では(1)にお
いて蓄積されていた誤差Δxが解消されてさらに入力値
から誤差を引いた値がしきい値0.75を超えるまで
((9)の処理まで)ドット1が出力され続けることに
なる。
【0024】このようにドット1ばかりが出力される期
間が比較的長く(ドットの遅延が生じ)、これが疑似輪
郭を引き起こす原因となっていたのである。入力値が
0.55の場合、ドット1が90%でドット2が10%
の割合で混じるのが通常であるため、本来なら1画素目
もしくは2画素目にドット2が出ることが必要である。
【0025】そこでこの発明においては、以下のような
手段を採用することで疑似輪郭の発生を防ぐことができ
る画像処理装置を提供することにしている。
【0026】すなわちこの発明のある局面に従うと、画
像処理装置は、所定の階調数で各画素の濃度レベルを示
す入力信号を、所定の階調数より少ない階調数の信号に
変換する画像処理装置であって、入力信号の濃度レベル
が第1の範囲内にあるときに、入力信号を第1のしきい
値と比較して第1階調あるいは第2階調の信号を出力す
る第1の出力手段と、入力信号の濃度レベルが第1の範
囲に続く第2の範囲内にあるときに、入力信号を第2の
しきい値と比較して第2階調あるいは第3階調の信号を
出力する第2の出力手段と、入力信号の濃度レベルに応
じて第1および第2の出力手段のいずれを使用するかを
画素ごとに判別して切換える切換手段と、入力信号の濃
度レベルと第1または第2の出力手段から出力された信
号との差に基づいて、引き続く画素の濃度レベルを補正
する補正値を算出して補正を行なう補正手段と、第1の
出力手段から第2の出力手段への切換わり時点、あるい
は第2の出力手段から第1の出力手段への切換わり時点
において、補正手段が演算する補正値の算出方法を変更
する変更手段とを備える。
【0027】好ましくは画像処理装置の変更手段は、切
換時点において補正値の符号を反転させる。
【0028】好ましくは画像処理装置の変更手段は、入
力信号の濃度レベルが第1または第2のしきい値をまた
いで変化したときにおいても補正値の符号を反転させ
る。
【0029】この発明の他の局面に従うと画像処理装置
は、所定の階調数で各画素の濃度レベルを示す入力信号
を、所定の階調数より少ない階調数の信号に変換する画
像処理装置であって、入力信号の濃度レベルがどの範囲
に属するかを判別する判別手段と、入力信号の濃度レベ
ルが特定の範囲に属する場合に、入力信号の濃度レベル
を反転させる反転手段と、入力信号の濃度レベルが所定
の範囲内となるように入力信号の濃度レベルの正規化を
行なう正規化手段と、正規化された濃度レベルを所定の
しきい値と比較し、比較結果を出力する比較手段と、判
別手段による判別結果と、比較手段による比較結果とに
基づいて、所定の階調数より少ない階調数の信号を出力
する出力手段と、比較手段による比較結果と正規化され
た濃度レベルとに基づいて、引き続く画素の正規化され
た濃度レベルを補正する補正手段とを備える。
【0030】この発明のさらに他の局面に従うと画像処
理装置は、所定の階調数で各画素の濃度レベルを示す入
力信号を、所定の階調数より少ない階調数の信号に変換
する画像処理装置であって、入力信号の濃度レベルが第
1の範囲内にあるときに、入力信号を第1のしきい値と
比較して第1階調あるいは第2階調の信号を出力する第
1の出力手段と、入力信号の濃度レベルが第1の範囲に
続く第2の範囲内にあるときに、入力信号を第2のしき
い値と比較して第2階調あるいは第3階調の信号を出力
する第2の出力手段と、第1の範囲と第2の範囲との境
界において、第1のしきい値と第2のしきい値とが略連
続するように第1および第2のしきい値を制御する制御
手段とを備える。
【0031】好ましくは画像処理装置の制御手段は、第
1の範囲と第2の範囲との境界において、第1のしきい
値と第2のしきい値との間にわずかなギャップが生じる
ように制御を行なう。
【0032】好ましくは画像処理装置の制御手段は、第
1の範囲と第2の範囲との境界において、第1のしきい
値と第2のしきい値とが連続するように制御を行なう。
【0033】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1は、本
発明の第1の実施の形態における画像処理装置の構成を
示すブロック図である。
【0034】この画像処理装置は、図12に示される画
像処理装置と基本的な構成を同じにする。図12の装置
と異なる点として、本実施の形態における画像処理装置
は、近傍の画素からの誤差の符号を反転させる反転部1
01と、減算器107により算出された誤差の符号を反
転させる反転部109とを備えている。
【0035】反転部101と反転部109はともに、入
力値が0.5以上であるときに、−1を掛ける処理を実
行する。また、入力値が0.5未満であるときには、反
転部101と反転部109は何もしない。
【0036】すなわち、入力値の属する範囲が切換わっ
た時点において、誤差の算出方法が変更される(より詳
しくは、誤差の符号が反転する)。
【0037】このような処理を行なうと、入力値が0.
5〜1ばかりであるとき、誤差を減算部107から他の
画素に送り出すときに誤差に−1を掛け、誤差を取込む
とき反転部101により再び−1を掛けることになるの
で、誤差の符号は打ち消しあって正常に誤差拡散法によ
る処理が行なわれる。また、入力値が0〜0.5ばかり
のときは反転部101,109は何もしないので、当然
に誤差拡散法の処理を正常に行なうことができる。ま
た、入力値が0.5より小さい範囲から大きい範囲に移
ったとき(またはその反対のとき)、誤差の符号が反転
することになる。これにより、ドット発生の遅延に基づ
く疑似輪郭の発生を防ぐことができる。
【0038】図2は、図1の画像処理装置の動作を説明
するための図である。図を参照して、(1)の状態にお
いて、入力値が0.45であり、下方向(−方向)の誤
差が蓄積されていた場合を想定する。そして、(2)の
状態で、入力値が0.5を超えて0.55となったので
あれば、反転部101および反転部109により誤差の
符号が反転する。これにより、誤差は上方向(+方向)
となる。これにより、ドット2がすぐに出力されること
になる。
【0039】これは、入力値が0.5を超える値から
0.5未満となった場合も同様である。このような処理
により、ドットの遅延が防がれるため、疑似輪郭の発生
を抑えることができる。
【0040】図3は、図1の画像処理装置の変形例を示
すブロック図である。この装置の反転部101,109
は、ともに入力値が0.25以下のとき、または入力値
が0.5以上0.75以下のとき−1を掛ける処理を実
行する。すなわち、本実施の形態においては入力値が範
囲をまたいで変化したときのみならず、しきい値をまた
いで変化したときにおいても誤差の符号の反転が行なわ
れる。このように、誤差の反転を細かく行なうようにす
ると、ドットの遅延そのものを軽減させることができ
る。
【0041】なお、図3に示す装置は2値化処理の場合
にも適用可能である。すなわち、2値化処理において
も、入力がしきい値をまたいで変化した際に誤差の符号
を反転することにより、疑似輪郭を防止することが可能
となる。
【0042】[第2の実施の形態]図4は、本発明の第
2の実施の形態における画像処理装置の構成を示すブロ
ック図である。この実施の形態における画像処理装置の
基本的な構成は図14に示されるものと同じである。し
かしながら、本実施の形態においては入力値が特定の範
囲に属する場合(具体的には範囲bに属する場合)に、
入力値のレベルを反転させ、かつ正規化を行なうもので
ある。また、割当部209においても入力値のレベルを
反転させた結果を考慮した割当が行なわれる。
【0043】具体的には、図5を参照して本実施の形態
における画像処理装置において入力値が範囲aに含まれ
る場合(入力値が0〜0.5である場合)、行なわれる
処理は図15と同様である。しかしながら、入力値が範
囲bに属する場合(0.5〜1である場合)、入力値の
レベルが反転され、正規化が行なわれる。そして、その
正規化された値をしきい値処理することにより、正規化
された値が0〜0.5である場合にはドット2が出力さ
れ、正規化された値が0.5〜1である場合にはドット
1が出力される。これにより、図2の場合と同様に入力
値が0.5をまたいで変化したときに誤差の符号が反転
することになるため、ドットの遅延を防ぎ、疑似輪郭の
発生を防止することができる。
【0044】[第3の実施の形態]図6は、本発明の第
3の実施の形態における画像処理装置の構成を示すブロ
ック図である。この画像処理装置の基本的な構成は図1
2に示す従来の画像処理装置と同様であるが、本実施の
形態においてはしきい値制御部211が設けられてい
る。しきい値制御部211は、範囲aと範囲bとの境界
において、それぞれのしきい値が略連続するようにしき
い値を制御する。
【0045】図7は、図6のしきい値制御部211が出
力するしきい値を示す図である。このしきい値制御部2
11は、入力値の変化に合せてしきい値を変化させる。
具体的には、入力値が増加するごとにしきい値が増加す
るように制御が行なわれる。そして、範囲aと範囲bと
の間において範囲aのしきい値と範囲bのしきい値との
間にわずかなギャップ(0.1〜0.2程度)が生じる
ように制御が行なわれている。このようにそれぞれのし
きい値を略連続とすることにより、範囲aと範囲bの境
界付近で誤差の絶対値を小さくすることができる。さら
に、しきい値が入力値に応じて比例的に変化しているた
め、誤差の絶対値を常に小さく維持する効果も達成され
る。これにより、ドットの遅延に基づく疑似輪郭の発生
を防止することができる。また、このようにしきい値を
変化させたとしても、入力された画像データの濃度を誤
差拡散法により正しく表現することができる。
【0046】図8は、図6および7に示される画像処理
装置の動作を説明するための図である。(1)の状態を
参照して、入力値が0.45であった場合、しきい値は
約0.4となる。したがって、(2)〜(7)に示され
るように入力値が0.45のまま一定である場合には入
力値から誤差を引いた値は0.4付近に落ち着く。すな
わち、誤差の絶対値が小さく抑えられる。この結果、た
とえば入力値を0.45から0.55に変化させたよう
な場合でもドットの遅延が生じにくくなる。
【0047】すなわち、従来の誤差拡散法においては図
9に示されるようにしきい値が入力値によらず各範囲で
一定であり、かつ範囲と範囲との境界においてそれぞれ
の範囲のしきい値との間に大きなギャップがあいてい
た。これにより、図18に示されるように誤差の絶対値
が大きくなっており、ドットの遅延が生じやすかった。
しかしながら、本実施の形態においては図7のように範
囲と範囲との境界においてそれぞれの範囲のしきい値が
略連続するように制御が行なわれるため、ドットの遅延
を防ぐことができるのである。
【0048】なお、範囲と範囲との境界において、それ
ぞれの範囲のしきい値が連続するように、図10に示さ
れるようにしきい値を制御することにしてもよい。この
ようなしきい値の制御を行なうことによってもドットの
遅延を防ぎ、疑似輪郭の発生を防止することができる。
【0049】さらに、範囲と範囲との境界において、そ
れぞれの範囲のしきい値の間にわずかなギャップ(たと
えば0.1〜0.2程度)が生じるのであれば、図11
に示されるようにしきい値を各範囲で一定となるように
制御することにしてもよい。
【0050】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態における画像処理
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の装置の動作を示す図である。
【図3】 図1の装置の変形例を示すブロック図であ
る。
【図4】 第2の実施の形態における画像処理装置の構
成を示すブロック図である。
【図5】 図4の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図6】 第3の実施の形態における画像処理装置の構
成を示すブロック図である。
【図7】 図6のしきい値制御部211の動作を示す図
である。
【図8】 図6の装置の動作を説明するための図であ
る。
【図9】 従来の誤差拡散法を用いた画像処理装置のし
きい値を説明するための図である。
【図10】 図7に示される制御の変形例を示す第1の
図である。
【図11】 図7に示される制御の変形例を示す第2の
図である。
【図12】 従来の誤差拡散法を用いた画像処理装置の
構成を示すブロック図である。
【図13】 図12の装置の動作を説明するための図で
ある。
【図14】 誤差拡散法を用いた画像処理装置の他の構
成を示す図である。
【図15】 図14の装置の動作を説明するための図で
ある。
【図16】 従来技術において発生していた疑似輪郭を
示す図である。
【図17】 疑似輪郭が発生する仕組みを説明するため
の第1の図である。
【図18】 疑似輪郭が発生する仕組みを説明するため
の第2の図である。
【符号の説明】
101,109 反転部、103,107 減算部、1
05 しきい値処理部、211 しきい値制御部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の階調数で各画素の濃度レベルを示
    す入力信号を、前記所定の階調数より少ない階調数の信
    号に変換する画像処理装置であって、 前記入力信号の濃度レベルが第1の範囲内にあるとき
    に、前記入力信号を第1のしきい値と比較して第1階調
    あるいは第2階調の信号を出力する第1の出力手段と、 前記入力信号の濃度レベルが前記第1の範囲に続く第2
    の範囲内にあるときに、前記入力信号を第2のしきい値
    と比較して第2階調あるいは第3階調の信号を出力する
    第2の出力手段と、 前記入力信号の濃度レベルに応じて前記第1および第2
    の出力手段のいずれを使用するかを画素ごとに判別して
    切換える切換手段と、 前記入力信号の濃度レベルと前記第1または第2の出力
    手段から出力された信号との差に基づいて、引き続く画
    素の濃度レベルを補正する補正値を算出して補正を行な
    う補正手段と、 前記第1の出力手段から前記第2の出力手段への切換わ
    り時点、あるいは前記第2の出力手段から前記第1の出
    力手段への切換わり時点において、前記補正手段が演算
    する補正値の算出方法を変更する変更手段とを備えた、
    画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記変更手段は、前記切換時点において
    前記補正値の符号を反転させる、請求項1に記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記変更手段は、前記入力信号の濃度レ
    ベルが前記第1または第2のしきい値をまたいで変化し
    たときにおいても前記補正値の符号を反転させる、請求
    項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 所定の階調数で各画素の濃度レベルを示
    す入力信号を、前記所定の階調数より少ない階調数の信
    号に変換する画像処理装置であって、 前記入力信号の濃度レベルがどの範囲に属するかを判別
    する判別手段と、 前記入力信号の濃度レベルが特定の範囲に属する場合
    に、前記入力信号の濃度レベルを反転させる反転手段
    と、 前記入力信号の濃度レベルが所定の範囲内となるように
    前記入力信号の濃度レベルの正規化を行なう正規化手段
    と、 前記正規化された濃度レベルを所定のしきい値と比較
    し、比較結果を出力する比較手段と、 前記判別手段による判別結果と、前記比較手段による比
    較結果とに基づいて、前記所定の階調数より少ない階調
    数の信号を出力する出力手段と、 前記比較手段による比較結果と前記正規化された濃度レ
    ベルとに基づいて、引き続く画素の正規化された濃度レ
    ベルを補正する補正手段とを備えた、画像処理装置。
  5. 【請求項5】 所定の階調数で各画素の濃度レベルを示
    す入力信号を、前記所定の階調数より少ない階調数の信
    号に変換する画像処理装置であって、 前記入力信号の濃度レベルが第1の範囲内にあるとき
    に、前記入力信号を第1のしきい値と比較して第1階調
    あるいは第2階調の信号を出力する第1の出力手段と、 前記入力信号の濃度レベルが前記第1の範囲に続く第2
    の範囲内にあるときに、前記入力信号を第2のしきい値
    と比較して第2階調あるいは第3階調の信号を出力する
    第2の出力手段と、 前記第1の範囲と前記第2の範囲との境界において、前
    記第1のしきい値と前記第2のしきい値とが略連続する
    ように前記第1および第2のしきい値を制御する制御手
    段とを備えた、画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記第1の範囲と前記
    第2の範囲との境界において、前記第1のしきい値と前
    記第2のしきい値との間にわずかなギャップが生じるよ
    うに制御を行なう、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記第1の範囲と前記
    第2の範囲との境界において、前記第1のしきい値と前
    記第2のしきい値とが連続するように制御を行なう、請
    求項5に記載の画像処理装置。
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