JP2001142431A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法

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JP2001142431A
JP2001142431A JP32653399A JP32653399A JP2001142431A JP 2001142431 A JP2001142431 A JP 2001142431A JP 32653399 A JP32653399 A JP 32653399A JP 32653399 A JP32653399 A JP 32653399A JP 2001142431 A JP2001142431 A JP 2001142431A
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electrode
discharge
voltage
pulse
row electrode
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Takahiro Urakabe
隆浩 浦壁
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各電極対グループ毎の発光輝度を均一にし、
また、低コスト化を図るプラズマディスプレイパネルの
駆動方法を得る。 【解決手段】 行電極YをA,Bのグループに分け、各
グループに対して位相の異なるパルス電圧を印加する。
この際、X電極Y2k-1(A)電極間のパルス幅P1,P
2とX電極Y2k(B)電極間のパルス幅P1,P2とが
同じになるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は交流型プラズマデ
ィスプレイパネル(以下、AC−PDPと称する)、特
に面放電型のAC−PDPの駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】プラズマディスプレイパネルは、周知の
ように2枚のガラス板の間に微少な放電セル(画素)を
作り込んだ構造で、薄型のテレビジョンまたはディスプ
レイモニタとして種々研究されており、その中の一つに
メモリ機能を有する交流型プラズマディスプレイパネル
(AC−PDP)が知られている。AC−PDPの一つ
として面放電型のAC−PDPがある。
【0003】AC−PDPの従来の駆動方法の一例を図
12に示す。図12は特開平7−319424号公報に
記載されている。この電圧印加方式の目的は、維持放電
期間の放電電流のピーク値を低減させ、電源回路の電流
平滑用コンデンサの容量低減、維持放電回路のスイッチ
ング素子(例えば、トランジスタ)の低電流能力化、電
磁界ノイズ低減である。
【0004】図12の駆動方法では、第2の行電極Y1
〜Ynを4つのグループA〜Dに分け、これらに対し、
図にSCN(A)、SCN(B)、SCN(C)、SC
N(D)で示す維持パルスSpをそれぞれ印加してい
る。ただし、SCN(A)の負の維持パルスSpの立ち
上がり時期と、SCN(B)の負の維持パルスSpの立
ち上がり時期と、SCN(C)の負の維持パルスSpの
立ち上がり時期と、SCN(D)の負の維持パルスSp
の立ち上がり時期とが、順次遅れるように位相差を設け
ている。
【0005】多数のY電極を4つのグループAからDに
分割して、これらに位相の異なる4種の負のパルス電圧
系SCN(A)、SCN(B)、SCN(C)、SCN
(D)をそれぞれ印加し、パルス電圧がVsから0V、
0VからVsへ切り換わるときにX電極との間に維持放
電が発生するように構成されている。維持放電周期内
で、全画面の4分の1(25%)ずつを4回にわたり時
間差をもって維持放電動作させることが可能となる。維
持放電によってプラズマディスプレイパネルに供給され
るガス放電電流は図12の(f)に示すようになる。多
数のY電極を4つのグループAからDに分割して維持放
電周期内で、全画面の4分の1(25%)ずつを4回に
わたり時間差をもって維持放電動作させるので、ピーク
電流値が分割しない場合の25%に低減する。ピーク電
流が25%になっていることにより、電源回路の電流平
滑用コンデンサの容量低減、維持放電回路のスイッチン
グ素子の低電流能力化、電磁界ノイズ低減が可能となっ
ている。
【0006】ガス放電電流を供給して維持放電を生じさ
せるための維持放電回路の構成の一例は、特開昭63−
101897号公報に記載されている。図13に示すよ
うに、スイッチング素子S1、S2、ダイオードD1、
D2、インダクタL、コンデンサCssで構成された電
力回収回路と、スイッチング素子S3、S4で構成され
た主放電回路を含む。コンデンサCssには維持電圧V
sの約1/2の電圧Vssが充電されている。動作を図
14に示す。矩形パルスは4つの期間〜より形成さ
れる。の期間では、S1が閉じ、S2、S3、S4が
開き、AC−PDPをコンデンサCssに蓄積されてい
る電荷によって充電する。の期間では、S1、S3を
閉じ、S2、S4を開き電源電圧Vsまで充電する。
の期間でガス放電が発生し、発光に使われるガス放電電
流は電源Vsより供給される。の期間では、S2が閉
じ、S1、S3、S4が開く、AC−PDPに蓄積され
ていた電荷はコンデンサCssに回収される。の期間
では、S2、S4が閉じ、S1、S3が開き、AC−P
DPの電圧を0Vにする。以上説明した動作より分かる
ように、AC−PDPの静電容量に充電するほとんどの
電荷は、外部のコンデンサCssから供給され、またそ
の電荷はAC−PDPから外部コンデンサCssに返さ
れるため、AC−PDPの充放電において、電力消費が
非常に少なくなるように維持放電回路は構成されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来例のAC−PDP
の駆動方法は以上のような構成のため、次のような問題
点が生じる。まず、図12を用いて説明したように、多
数のY電極を4つのグループAからDに分割して、これ
らに位相の異なる4種の負のパルス電圧系SCN
(A)、SCN(B)、SCN(C)、SCN(D)に
与えるパルスを単にずらして与えただけでは、X電極と
各グループのY電極との間に印加される交流電圧パルス
のパルス幅がそれぞれ異なってしまう。X電極と各グル
ープのY電極との間に印加される交流電圧パルスのパル
ス幅がそれぞれ異なると、特に駆動周波数が高い場合で
は、電圧パルス幅が狭い電極対グループではガス放電が
電極上十分に広がる前に(電流が流れ終わる前に)放電
を止めてしまうことになり、電圧パルス幅が広い電極対
グループとガス放電電流値に違いが発生し、電極対グル
ープ毎に発光輝度が異なってしまう(輝度むらになって
しまう)という問題点があった。
【0008】また、AC−PDPの維持放電回路のスイ
ッチング素子性能は、平均電流よりもピーク電流から主
に決める。ピーク電流からスイッチング素子性能を決め
るのは、急峻なガス放電電流による電圧降下のために駆
動マージンが低下するのを抑えるためである。図13及
び図14を用いて説明したように、Y電極群を分割し
て、パルスをずらして与えることによって、X電極維持
駆動用トランジスタ素子に流れるピーク電流値を低下さ
せる。これによって、X電極駆動用トランジスタ素子の
低電流能力化、すなわち低コスト化を実現することがで
きる。しかし、Y電極駆動用の素子については、分割し
ない場合と同等の性能が必要であり、さらなる低コスト
化を図るには困難であるという問題点があった。
【0009】また、上述のように、パルスをずらして与
えることによって、発光のガス放電時に流れる電流のピ
ーク値は低減できる。しかし、パネルの静電容量への充
放電電流については低減できず、電力回収回路のスイッ
チング素子の低電流能力化、すなわち低コスト化ができ
ないという問題点があった。
【0010】この発明は上述のような問題点を解決する
ためになされたもので、各電極対グループ毎の発光輝度
を均一にし、また、低コスト化を図るプラズマディスプ
レイパネルの駆動方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るプ
ラズマディスプレイパネルの駆動方法は、列電極と、こ
れに立体交差する第1行電極と、前記第1行電極に平行
に配置された第2行電極とから放電セルが構成されたA
C型プラズマディスプレイパネルに対し、前記第1行電
極、前記第2行電極の少なくとも一方を複数のグループ
に分け、その各グループに対して位相の異なるパルスを
印加したプラズマディスプレイパネルの駆動方法におい
て、前記各グループの前記第1行電極と前記第2行電極
との間に印加するパルスのパルス幅を同じとしたことを
特徴とする。
【0012】請求項2の発明に係るプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、列電極と、これに立体交差する
第1行電極と、前記第1行電極に平行に配置された第2
行電極とから放電セルが構成されたAC型プラズマディ
スプレイパネルに対し、前記第1行電極、前記第2行電
極の少なくとも一方を複数のグループに分け、その各グ
ループに対して位相の異なるパルスを印加したプラズマ
ディスプレイパネルの駆動方法において、前記各グルー
プの前記第1行電極と前記第2行電極との間の静電容量
への充放電タイミングは、前記グループ毎にずれている
ことを特徴とする。
【0013】請求項3の発明に係るプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、前記各グループの前記第1行電
極と前記第2行電極との間に印加するパルスの休止期間
を同じとしたことを特徴とする。
【0014】請求項4の発明に係るプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、同じ前記グループに属する前記
第1行電極と前記第2行電極とは、等周期間隔にパネル
内に分散して配置したことを特徴とする。
【0015】請求項5の発明に係るプラズマディスプレ
イパネルの駆動方法は、前記放電セル内に形成された電
荷を消去するリセットパルスを前記第1行電極と前記第
2行電極との間に与えるリセット期間を設け、前記リセ
ットパルスを前記グループ毎に時間をずらして与えるこ
とを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、実施の形
態1のAC−PDPの駆動波形を示すタイミングチャー
トであって、維持放電期間のみを示したものである。実
施の形態1において、図1で示した維持放電期間を除い
てはAC−PDPの周知の駆動方法を適用できる。本発
明を適用するプラズマディスプレイパネルは、列電極
と、これに立体交差する第1行電極と、第1行電極に平
行に配置された第2行電極とから放電セルが構成された
ものであればよい。実施の形態1では、例えば図9のA
C−PDPを適用する。
【0017】図9は面放電型AC−PDPの構造を示す
斜視図で、このような構造の面放電型AC−PDPは例
えば特開平7−140922号公報や特開平7−287
548号公報あるいはジャパンディスプレイ’92(Pr
oceedings of The 12th International Display Resear
ch conference Sponsured by SID,pp605-608)に示され
ている。
【0018】図9において、102は表示面である前面
ガラス基板、103は前面ガラス基板102と放電空間
を挟んで対向配置された背面ガラス基板である。前面ガ
ラス基板102上に互いに対となるように第1の行電極
X1〜Xn及び第2の行電極Y1〜Ynが形成されてお
り、そのうちの一対を104及び105として示してい
る。106はこれら電極上に被覆された誘電体層、10
7は誘電体層106上に蒸着などの方法で形成されたM
gO(酸化マグネシウム)である。第1の電極X1〜X
nおよび第2の電極Y1〜Ynは行方向に設けられてい
るので、通常、行電極、すなわち第1の行電極および第
2の行電極とも称する。108はこれらの行電極と直交
する方向に背面ガラス基板103上に形成された第3の
電極W1〜Wmで、この電極は列方向に設けられている
ので列電極とも称する。109は列電極上に形成された
蛍光体層で、列電極毎にそれぞれ赤,緑,青に発光する
蛍光体層が順序よくストライプ状に設けられている。1
10は各列電極間に形成された隔壁で、放電空間を分離
する役割の他にPDPを大気圧により潰れないようにす
る支柱の役割もある。ガラス基板102,103間の放
電空間にはNe−Xe混合ガスやHe−Xe混合ガスな
どの放電用ガスが大気圧以下で封入され、互いに対とな
る行電極とこれに直交する列電極との交点の部分の放電
空間が放電セル(画素)111となる。以下、第1の行
電極をX電極、第2の行電極をY電極、列電極をW電極
と呼ぶ場合もある。以上の主要部材により面放電型プラ
ズマディスプレイパネル100が構成される。
【0019】次に動作について説明する。図9に示すA
C−PDPは、表示に際しては、第1の行電極104と
第2の行電極105とに交互に電圧パルスを印加し、半
周期毎に極性の反転する放電を起こすことによって、放
電セル111を発光させる。カラー表示では、各放電セ
ル111に形成された蛍光体層109が放電からの紫外
線によって励起され発光する。表示用の放電を行う第1
の行電極104と第2の行電極105とが誘電体層10
6で被覆されているので、各放電セル111で一度放電
が起こると放電空間中で生成された電子やイオンは印加
電圧の方向に移動し、誘電体層106の上に蓄積する。
誘電体層106上に蓄積した電子やイオンなどの電荷を
壁電荷と呼ぶ。この壁電荷によって生じる電界が、印加
電界を弱める方向に働くため、壁電荷が形成されるにと
もない、放電は急速に消滅する。放電が消滅した後、先
の放電と極性の反転した電界が印加されると、今度は壁
電荷が形成する電界と印加電界が重畳するため、先の放
電に比べ低い印加電圧で放電可能となる。それ以降はこ
の低い電圧を半周期毎に反転させることによって、放電
を維持することができる。このような機能はAC−PD
Pが本来持ち備えた機能で、この機能のことをメモり機
能と呼ぶ。このメモリ機能を利用して低い印加電圧で維
持する放電を維持放電と呼び、半周期毎に第1の行電極
及び第2の行電極に印加される電圧パルスを維持パルス
と呼ぶ。この維持放電は壁電荷が消滅されるまで、維持
パルスが印加される限り持続される。壁電荷を消滅させ
ることを消去と呼び、一方、最初に壁電荷を誘電体層1
06上に形成することを書き込みと呼ぶ。
【0020】AC−PDPの画面の任意の放電セルにつ
いて書き込みを行い、その後、維持放電を行うことによ
って、文字・図形・画像などを表示することができ、ま
た書き込み、維持放電、消去を高速に行うことによっ
て、動画表示もできることとなる。階調表示を行う場合
は、維持放電で発光させる時間を制御することで行うこ
とができる。階調は256階調や28階調などがある。
【0021】まずAC−PDPの階調表示方法について
簡単に説明する。図10は例えば特開平7−16021
8号公報に示された階調表示を行う場合の1フィールド
の構成図である。1フィールド(例えて言うと、画面に
表示する1枚の絵)を出力するための時間は、NTSC
の場合は約16.6msec(60Hz)である。図に
おいて表示ラインとはAC−PDPの第1及び第2の行
電極からなる行方向のラインである。また、図の横方向
は時間の流れを示す。1フィールドはいくつかのサブフ
ィールドに分割され、各サブフィールドは、リセット期
間、アドレス期間、維持放電期間で構成される。例え
ば、256階調で表示を行う場合、1フィールド内のサ
ブフィールドは8個となり、各々のサブフィールドの維
持放電期間の時間を2n(n=0〜7)の割合とする。
リセット期間とはAC−PDPの全放電セルを同じ状態
にする期間で、全放電セルの壁電荷を“無し”にする場
合と“有り”にする場合とがある。上記の壁電荷を消滅
させる消去もこのリセットにあたる。また、アドレス期
間とは画面の任意の放電セルを行電極と列電極のマトリ
クス選択により、各放電セルの壁電荷の“有り”と“無
し”とを制御する期間で、上記の書き込みもこのアドレ
ス期間に行われる。維持放電期間にはアドレス期間後に
壁電荷“有り”となった放電セルのみ維持放電を行う。
この維持放電による発光が表示に利用され、1フィール
ド内に維持放電で発光する時間が長い放電セルほど明る
く光る。このように、各放電セルについて発光時間を制
御することにより階調表示を行うことができる。
【0022】上記のようにAC−PDPの画面全体でア
ドレス期間と維持放電期間とを分離する駆動方法は「ア
ドレス・維持分離法」と呼ばれ、現在のAC−PDPで
は一般的になってきた技術である。一方、各サブフィー
ルド内のリセット方法、アドレス方法などはAC−PD
Pの性能を左右する重要な技術である。
【0023】実施の形態1では、1フィールドのうち、
維持放電期間について特徴があり、その他の期間につい
ては周知のものを適用できる。例えば、図11(特開平
10−003281号公報)のリセット期間やアドレス
期間、図12(特開平7−319424号公報)の書き
込み期間や消去期間を適用できる。
【0024】図11について説明すると、2つのサブフ
ィールド内の電圧波形が示されている。この例では第1
の行電極Xは共通に接続されており、全ての第1の行電
極Xについて同一の電圧が印加される。一方、第2の行
電極Y及び列電極Wは各表示ライン毎に個別の電圧を印
加することができる。図の電圧波形は上から順に列電極
Wi、第1の行電極X、第2の行電極Y1,Y2,…
…,Ynの印加電圧波形である。
【0025】まず、第1のサブフィールドであるサブフ
ィールドAのリセット期間において、全画面に共通に接
続された第1の行電極Xに電圧パルスPpが印加され
る。この電圧パルスPpは第1の行電極Xと第2の行電
極Yとの間の放電開始電圧以上に設定されているので、
前のサブフィールドの発光・非発光に関係なく全放電セ
ルが放電発光する。このとき列電極Wにも電圧パルスが
印加されているが、これは第1の行電極Xと列電極Wと
の間で放電が起こらないように、X−W電極間の電位差
を小さくするためのもので、X−Y電極間電圧のおよそ
1/2の値に設定される。電圧パルスPpが印加される
と、そのパルスの立ち上がり時において、X−Y電極間
で強い放電が起こり、X−Y電極間に多量の壁電荷が蓄
積し放電が終了する。次に、電圧パルスPpが立ち下が
り、第1の行電極X及び第2の行電極Yの印加電圧がな
くなると、X−Y電極間には先の電圧パルスPpで蓄積
した壁電荷による電界が残る。この電界は大きく、それ
自体で再び放電を開始することができるので、再びX−
Y電極間で放電が起こる。しかし、外部印加電圧は無い
ので、この放電で生じた電子やイオンは行電極X,Yに
引きつけられることなく、中和されて消滅する。このよ
うに前のサブフィールドでの壁電荷の“有り”“無し”
に関係なく、全放電セルを書き込みそして消去すること
により全画面の放電セルの壁電荷を“無し”の状態にす
ることができ、リセットが行われる。この外部印加電圧
が無くても蓄積した壁電荷だけで放電し、壁電荷の消去
が行われる放電を自己消去放電という。
【0026】リセット期間が終わったときには第1の行
電極及び第2の行電極には壁電荷は殆ど残っていない。
一方、放電セル内には前の電圧パルスPpによる放電で
生じた荷電粒子が微量に残っている。この荷電粒子は次
の書き込みでの放電を確実にするためのもので、書き込
み放電の種火の役割をする。このため、電圧パルスPp
がプライミング(種火)パルスと呼ばれることがある。
従って、プライミング(種火)効果と消去の効果を一つ
のパルスで兼ね備えたこの方式はプラズマディスプレイ
パネルを安定動作させる上でかなり良い方式である。
【0027】アドレス期間になると独立した第2の行電
極Y1〜Ynに順に負のスキャンパルスScpが印加さ
れ、走査が行われる。一方、列電極Wには画像データ内
容に応じて正のアドレスパルスApが印加される。この
第2の行電極Yに印加されるスキャンパルスScpと、
列電極Wに印加されるアドレスパルスApとによって、
画面の任意の放電セルをマトリクス選択できる。スキャ
ンパルスScpとアドレスパルスApとの合計電圧値
は、放電セルのY−W電極間の放電開始電圧以上に設定
されているので、スキャンパルスScpとアドレスパル
スApが同時に印加された放電セルはY−W電極間で放
電が起こる。またアドレス期間中、共通の第1の行電極
Xは正の電圧値に保たれている。この電圧値はスキャン
パルスScpの電圧値と合計してもX−Y電極間で放電
しないが、Y−W電極間で放電が起こったとき、この放
電をトリガにして、同時にX−Y電極間でも放電が起こ
るような電圧値に設定されている。このY−W電極間の
放電をトリガにして起こるX−Y電極間の放電は書き込
み維持放電と呼ばれることがある。この書き込み維持放
電によって第1及び第2の行電極上には壁電荷が蓄積さ
れる。そして全画面の走査が終わった後、全画面一斉に
維持パルスSp(ここでは、図1の維持パルスSp)が
印加され、アドレス期間でアドレスされ壁電荷を蓄積し
た放電セルのみ維持放電を行う。
【0028】上記の動作に続いて、第2のサブフィール
ドであるサブフィールドBの動作に移る。リセット期間
において、電圧パルスPpよりもパルス幅の狭い、電圧
条件が電圧パルスPpの電圧以下、維持パルスSpの電
圧以上の電圧パルスEpが印加されている。電圧パルス
Epについて説明する。維持放電にて発光していた放電
セルは、その自分自身がもつ壁電圧と電圧パルスEpの
電圧で自己消去放電が発生し、壁電圧を消去してリセッ
ト動作を完了させる。維持放電にて発光していなかった
放電セルは、壁電圧が形成されていないため、電圧パル
スEpでは放電が発生しない。すなわち、発光していな
かった放電セルはリセット状態であるため、また再びリ
セット放電にて発光させる必要がないので、発光させな
いということである。リセット期間後のアドレス期間、
維持放電期間の動作については、上記サブフィールドA
と同じである。
【0029】図11に示す駆動方法では、上述のように
サブフィールドA、サブフィールドBが交互に繰り返さ
れる。1フィールド中のサブフィールドAとサブフィー
ルドBとの組み合わせは、例えば、サブフィールドAが
1回、その他のサブフィールドは全てサブフィールドB
といった組み合わせなど、さまざまである。上述のよう
に、サブフィールドAのプライミング効果の持続時間に
よってこの組み合わせが決まる。サブフィールドAのみ
でなく、サブフィールドBも組み合わせるのは、黒表示
の輝度を抑えるためである。サブフィールドAのリセッ
ト期間では、前サブフィールドの維持放電期間で発光し
ていなかった放電セルまでも発光させてしまうために、
黒表示でもある輝度が観測される。サブフィールドB
は、前サブフィールドの維持期間に発光していた放電セ
ルのみをリセットするので、黒表示状態に影響を与える
ことはない。よって、サブフィールドBを組み合わせる
ことによって、黒表示の輝度を抑えているのである。
【0030】次に、図12について説明する。図12に
は、上記同様アドレス期間、維持放電期間、消去期間が
示されている。図12のアドレス期間の動作、消去期間
の動作はそれぞれ、図11のアドレス期間の動作、リセ
ット期間の動作と同じである。維持放電期間も印加電圧
の極性が異なっているのみで動作は同じである。但し、
本実施の形態1では、図12のt1〜t12の維持放電
期間の動作に代えて、図1の維持放電期間の動作を採用
する。
【0031】また、ガス放電電流を供給して維持放電を
生じさせるための維持放電回路は周知のものを適用でき
る。本実施の形態1では、例えば、従来の技術で説明し
た図13(特開昭63−101897号公報)を適用す
る。前述した通り、図13に示すように、スイッチング
素子S1、S2、ダイオードD1、D2、インダクタ
L、コンデンサCssで構成された電力回収回路と、ス
イッチング素子S3、S4で構成された主放電回路を含
む。コンデンサCssには維持電圧Vsの約1/2の電
圧Vssが充電されている。また前述した通り、動作を
図14に示す。矩形パルスは4つの期間〜より形成
される。の期間では、S1が閉じ、S2、S3、S4
が開き、AC−PDPをコンデンサCssに蓄積されて
いる電荷によって充電する。の期間では、S1、S3
を閉じ、S2、S4を開き電源電圧Vsまで充電する。
の期間でガス放電が発生し、発光に使われるガス放電
電流は電源Vsより供給される。の期間では、S2が
閉じ、S1、S3、S4が開く、AC−PDPに蓄積さ
れていた電荷はコンデンサCssに回収される。の期
間では、S2、S4が閉じ、S1、S3が開き、AC−
PDPの電圧を0Vにする。以上説明した動作より分か
るように、AC−PDPの静電容量に充電するほとんど
の電荷は、外部のコンデンサCssから供給され、また
その電荷はAC−PDPから外部コンデンサCssに返
されるため、AC−PDPの充放電において、電力消費
が非常に少なくなるように維持放電回路は構成されてい
る。
【0032】次に、実施の形態1の特徴である維持放電
期間について図1を用いて説明する。維持放電期間中、
図中の奇数行の行電極Y2k-1(A)は維持放電回路Aで
駆動し、偶数行の行電極Y2k(B)は維持放電回路Bで
駆動していることを示している。つまり、同じグループ
に属する行電極Xと行電極Yとを等周期間隔(ここで
は、奇数行、偶数行、奇数行、偶数行、……)にパネル
内に分散して配置し、Y電極を2分割にして駆動してい
る。また、図には、X電極とY2k-1(A)電極間、X電
極とY2k(B)電極間に印加される交流パルス電圧波
形、および発光波形(輝度の強度)が示されている。
【0033】P1はX電極とY電極との間に印加する正
の電圧パルスのパルス幅である。P2はX電極とY電極
との間に印加する負の電圧パルスのパルス幅である。X
電極Y2k-1(A)電極間のパルス幅P1,P2とX電極
2k(B)電極間のパルス幅P1,P2とが同じになる
ように、各行電極に印加されるパルス電圧は調節されて
いる。すなわち、X電極Y2k-1(A)電極間のパルス幅
P1とX電極Y2k(B)電極間のパルス幅P1とが同じ
になるように、各行電極に印加されるパルス電圧は調節
されている。X電極Y2k-1(A)電極間のパルス幅P2
とX電極Y2k(B)電極間のパルス幅P2とが同じにな
るように、各行電極に印加されるパルス電圧は調節され
ている。
【0034】P3はパルス幅P1,P2以外の期間であ
って、負の電圧パルスから正の電圧パルスへ変化する間
の期間(休止期間)である。P4はパルス幅P1,P2
以外の期間であって、正の電圧パルスから負の電圧パル
スへ変化する間の期間(休止期間)である。X電極Y
2k-1(A)電極間の休止期間P3とX電極Y2k(B)電
極間の休止期間P3とが同じになるように、各行電極に
印加されるパルス電圧は調節されている。X電極Y2k-1
(A)電極間の休止期間P4とX電極Y2k(B)電極間
の休止期間P4とが同じになるように、各行電極に印加
されるパルス電圧は調節されている。
【0035】維持放電回路の素子の能力については次の
通りである。Y電極を駆動する維持放電回路A、維持放
電回路B、およびX電極を駆動する維持放電回路を構成
するMOSFET等のスイッチング素子の電流供給能力
は、Y電極を分割しないで駆動する場合のY電極を駆動
する維持放電回路内の主放電回路の場合を1とすると、
それぞれ1/2に設計されている。Y電極駆動用の維持
放電回路A,Bの各々の主放電回路の素子能力は、Y電
極を分割しないで駆動する場合と同等である。しかし、
X電極駆動用の維持放電回路の主放電回路の素子能力
は、Y電極を2分割してパルスをずらして与えることに
よってピーク電流値が低下するため、Y電極を分割しな
いで駆動する場合の半分に設計されている。Y電極を駆
動する維持放電回路A,Bの各々の電力回収回路の素子
能力は、Y電極を分割しないで駆動する場合の半分に設
計されている。X電極を駆動する維持放電回路の電力回
収回路の素子能力は、Y電極を分割しないで駆動する場
合と同等である。
【0036】次に維持放電期間の動作について説明す
る。まず、行電極Y2k-1(A)に正の電圧パルスが印加
され、アドレス期間においてアドレスされ、奇数行の放
電セルのうち、壁電圧が形成された放電セルのみが発光
する(時刻t1)。続いて、時刻t2において行電極Y
2k(B)に正の電圧パルスが印加され、偶数行の放電セ
ルのうち、壁電圧が形成された放電セルのみが発光す
る。時刻t3で、行電極Y 2k-1(A)に印加されていた
電圧パルスが立ち下がる。このときX−Y2k-1(A)電
極間の電圧はゼロになり、放電セル内の電極ギャップ間
電圧は放電に足る電圧ではないので発光はしない。時刻
t4では、行電極Xに正の電圧パルスが印加され、X−
2k-1(A)電極間の電圧はVs、X−Y2k(B)電極
間の電圧はゼロになる。時刻t1で発光した放電セルは
電圧が印加されている方向に壁電圧が形成されているた
め、X−Y2k-1(A)電極間の放電セル内の電極ギャッ
プ電圧は放電に足る電圧に達し、放電発光する。X−Y
2k(B)電極間では放電発光は行われない。次の時刻t
5においては、行電極Y2k(B)に印加されていた電圧
が立ち下がり、X−Y2k-1(A)電極間電圧は変化せ
ず、X−Y2k(B)電極間電圧はVsになる。X−Y
2k-1(A)電極間は変化なく、X−Y2k(B)電極間で
は放電発光が行われる。時刻t6では、Y2k-1(A)電
極に電圧パルスが印加され、X−Y2k-1(A)電極間電
圧はゼロになり、X−Y2k(B)電極間電圧はVsのま
ま変化しない。両電極対グループとも放電発光は行われ
ない。時刻t7では、行電極Xの電圧が立ち下がり、X
−Y2k-1(A)電極間電圧は−Vsになり、X−Y
2k(B)電極間電圧はゼロになる。時刻t4で発光した
放電セルは電圧が印加されている方向に壁電圧が形成さ
れているため、X−Y2k-1(A)電極間の放電セル内の
電極ギャップ電圧は放電に足る電圧に達し、再び放電発
光する。X−Y2k(B)電極間では放電発光は行われな
い。時刻t8においては、行電極Y2k(B)に電圧パル
スが印加され電圧Vsになり、X−Y2k-1(A)電極間
電圧は−Vsのまま変化せず、X−Y2k(B)電極間電
圧は−Vsになる。時刻t5で発光した放電セルはX−
2k(B)電極間の放電セル内の電極ギャップ電圧は放
電に足る電圧に達し、再び放電発光し、X−Y
2k-1(A)電極間では放電発光は行われない。以後、時
刻t4からt8の動作が繰り返される。
【0037】例えば、各時刻間の時間は、例えば、t1
−t2間1μs、t2−t3間3μs、t3−t4間1
μs、t4−t5間1μs、t5−t6間2μs、t6
−t7間1μs、t7−t8間1μsに設定してある。
これによって、X電極Y2k-1(A)電極間のパルス幅P
1とX電極Y2k(B)電極間のパルス幅P1とは、3μ
sで同じになる。X電極Y2k-1(A)電極間のパルス幅
P2とX電極Y2k(B)電極間のパルス幅P2とは、3
μsで同じになる。
【0038】X電極Y2k-1(A)電極間の休止期間P3
とX電極Y2k(B)電極間の休止期間P3とは、1μs
で同じになる。X電極Y2k-1(A)電極間の休止期間P
4とX電極Y2k(B)電極間の休止期間P4とは、1μ
sで同じになる。
【0039】以上のように、各電極対グループA,Bの
行電極に印加される電圧パルスは行電極Xを基準として
位相がずれているのみで、各グループの行電極Xと行電
極Yとの間に印加する電圧パルスのパルス幅P1,P2
を同じ値に設定しているので、各電極グループ間に放電
発光状態の違いが発生しないようになり、これによっ
て、各電極対グループ毎の発光輝度は差が無くなり均一
にできる。さらには、各グループの行電極Xと行電極Y
との間に印加する電圧パルス以外の休止期間P3,P4
を同じ値に設定しているので、各電極グループ間に放電
発光状態の違いが発生しないようになり、これによっ
て、各電極対グループ毎の発光輝度は差が無くなり均一
にできる。
【0040】さらに、パルス幅を同じにすることに関し
ては、放電電流(電流パルスの端の部分)を途中で切る
時間を揃えるという目的がある。また、休止期間を同じ
にすることに関しては、AC−PDPはパルスの立ち下
がり部での放電発光(自己消去放電)を利用する場合が
あるので、その放電電流を途中で止める時間も揃えるこ
とを目的としている。以上の駆動方法によって制御され
たプラズマディスプレイパネルは、発光むらが発生しに
くい。
【0041】実施の形態1は行電極Yを分割している
が、もちろん、行電極Xを分割しても同様の効果が得ら
れることは言うまでもない。あるいは、後述の実施の形
態3のように、行電極X及び行電極Yの両方を分割して
もよい。以上のように、本発明は、第1行電極、第2行
電極の少なくとも一方を複数のグループに分けるプラズ
マディスプレイパネルの駆動方法に適用する。
【0042】また、図1では、パルス幅と休止期間との
両方を同じにしたが、パルス幅と休止期間とのどちらか
一方を同じにしてもよい。
【0043】さらに、実施の形態1は、行電極Yを奇数
行、偶数行に2分割したが、分割方法はこれに限るもの
ではない。と言っても、分割のグループ分けをパネル上
半分下半分といったようにすると、駆動回路基板のイン
ピーダンスの偏りがあった場合、放電電流が流れたとき
の電圧降下に違いが発生し、電極グループ毎に放電電圧
が異なってしまうので、輝度むらが発生する可能性があ
る。したがって、電極グループは、パネル内に分散させ
るように、つまり、上述のように、同じグループに属す
る行電極Xと第2行電極Yとを等周期間隔にパネル内に
分散して配置するように設計する。これによって、維持
放電回路の素子性能のばらつきによる輝度むらが発生し
ても、その輝度むらが目立ちにくくできる。
【0044】実施の形態2.上記実施の形態1では、サ
ブフィールドA、Bのリセット期間に印加されるパルス
は1つで、行電極X−行電極Y2k-1(A)間、行電極X
−行電極Y2k(B)間に同時に電圧パルスが印加される
ようになっている。実施の形態2では、行電極Xのリセ
ット期間に印加する電圧パルスPp、Epを形成するス
イッチング素子の電流供給能力も、従来の分割しないタ
イプの1/2にし、素子能力低下による低コスト化を図
っている。しかし、実施の形態1のように同時の電圧パ
ルス印加では、リセット放電時に行電極X−行電極Y
2k-1(A)間、行電極X−行電極Y2k(B)間に発生す
るガス放電電流が同時に、X電極の電圧パルスPpの形
成スイッチング素子あるいは電圧パルスEpの形成スイ
ッチング素子に流れてしまう。それぞれの素子の電流供
給を従来の分割なしの1/2にしているため、素子抵抗
が大きく、従来のガス放電電流による電圧降下も大きく
なってしまう。電圧降下が大きくなるということは、従
来よりもリセット効果が薄れるということで、駆動マー
ジン低下につながる。実施の形態2は、電流供給能力を
1/2にしてもリセット効果を低下させることのないA
C−PDPの駆動方法を提供するものである。
【0045】図2及び図3にサブフィールドAおよびサ
ブフィールドBのリセット期間の各電極の駆動電圧波形
が示されている。行電極Xに印加される電圧パルスP
p、Epは2つのパルスになっている。1発目のパルス
印加に合わせて行電極Y2k(B)に電圧パルスを印加
し、X−Y2k(B)間のガス放電が発生しないように
し、2発目のパルス印加時にはX−Y2k-1(A)間にガ
ス放電が発生しないようにしている。このように駆動す
ることにより、リセット期間に流れるガス放電電流を分
割させ、電流ピーク値を1/2にしている。
【0046】行電極Yを分割したタイプで実施の形態2
を説明したが、行電極Xを分割した場合でも各X電極と
Y電極との間に与える電圧パルスPp、Epのタイミン
グをグループ毎にずらすことにより、同様にリセット期
間のガス放電電流を分けて発生させることができる。こ
の時、分割していない方の行電極Yを0Vに固定してい
るスイッチング素子の電流供給能力は、従来の分割しな
い場合の1/2で済むことになる。分割したそれぞれの
X電極の電圧パルスPp、Epを形成するためのスイッ
チング素子の電流供給能力は1/2であるが、トータル
としては従来と同じになっている。
【0047】以上のように、放電セル内に形成された電
荷を消去する電圧パルスPp(リセットパルス)、電圧
パルスEp(リセットパルス)をグループ毎にずらして
与える。これによって、リセット放電を発生させる維持
放電回路内の電力回収回路に用いられるスイッチング素
子の低電流能力化ができ、低コストで維持放電回路が構
成できる。
【0048】実施の形態3.上記実施の形態1では、行
電極Yあるいは行電極Xのどちらか一方のみの維持放電
回路を分割したタイプについて述べたが、実施の形態3
においては、行電極X、Y両方の維持放電回路を分割し
ている。図4に行電極Yと行電極Xの各維持放電回路と
の接続形態を示す。行電極X、Yとも2分割されてい
る。Y電極は奇数行、偶数行に分けられ、それぞれ接続
されている維持放電回路は、図中Y2k-1(A)、Y
2k(B)と示されている。また、X電極は2行毎に接続
され、それぞれ接続されている維持放電回路は、図中X
(A)、X(B)と示されている。図から分かるように
各維持放電回路の組み合わせで4ブロックの放電発光エ
リアに分割されている。図4では4行分しか図示してい
ないが、本AC−PDPはこれが繰り返され構成されて
いる。Y2k-1(A)、Y2k(B)、X(A)、X(B)
の各維持放電回路は、従来のまったく分割しないタイプ
のAC−PDPの電流供給能力を1とすると、それぞれ
1/4のスイッチング素子で構成されている。X電極
用、Y電極用で比較すると、1/2になっている。トー
タルで電流供給能力が1/2になっていることにより、
大幅な維持放電回路のコストダウンを達成している。各
維持放電回路内の電力回収回路の電流供給能力は、従来
を1とすると、1/2になっている。X電極、Y電極で
見ると、電流供給能力は1であるので、電力回収回路の
スイッチング素子能力は変わっていない。
【0049】図5は、このX、Y電極分割タイプの維持
放電期間における、各行電極の駆動波形と各行電極間電
圧波形と発光波形が示されている。図中、駆動電圧の変
化ポイントに時刻t1〜t11が示されている。t1〜
t6は維持放電期間開始からのポイントであり、t7〜
t11は維持放電期間終了直前から数ポイント以前を示
している。図中に示した時刻に従って動作を説明する。
【0050】時刻t1において、行電極X(A)、Y2k
(B)に電圧Vsが印加され、X(B)、Y2k-1(A)は
0Vのままである。X(A)−Y2k-1(A)間電圧は+V
sになり、X(B)−Y2k(B)間電圧は−Vsになる。
アドレス期間において、X−Y間電圧にはマイナスの壁
電圧が蓄積されているため、X(A)−Y2k-1(A)間
ではガス放電発光が発生せず、X(B)−Y2k(B)間
のみ発生する。
【0051】時刻t2において、X(A)はゼロ、X
(B)はVs、Y2k-1(A)はゼロのまま、Y2k(B)は
Vsのままになっている。X(A)−Y2k(B)間電圧は
−Vs、X(B)−Y2k-1(A)間電圧は+Vsになる。ア
ドレス期間で形成された壁電圧はマイナス方向であるか
ら、X(A)−Y2k(B)間のみガス放電発光が発生す
る。
【0052】時刻t3においては、X(A)はゼロのま
ま、X(B)はVsのまま、Y2k-1(A)はVs、Y
2k(B)はゼロになっている。X(A)−Y2k-1(A)
間電圧は−Vsになり、X(B)−Y2k(B)間電圧は+
Vsになる。X(A)−Y2k-1(A)間電圧は、ここでは
じめてマイナスVsになったのでガス放電発光が発生し、
X(B)−Y2k(B)間は、時刻t1でガス放電がすで
に始まっているためこのとき壁電圧はプラス方向であ
り、再びガス放電が発生する。このとき、1/4エリア
が2ヶ所同時に放電発光が発生するが、それぞれの放電
電流が流れる経路がX(A)−Y2k-1(A)間、X
(B)−Y2k(B)間と重なることはない。
【0053】時刻t4において、X(A)はVs、X
(B)はゼロ、Y2k-1(A)はVsのまま、Y2k(B)は
ゼロのままになっている。X(A)−Y2k(B)間電圧
は+Vs、X(B)−Y2k-1(A)間電圧は−Vsになる。
X(A)−Y2k(B)間は、すでに時刻t2においてガ
ス放電が発生しているため、再びガス放電が発生し、X
(B)−Y2k-1(A)間電圧は、このときはじめてマイ
ナスVsになり、ガス放電が開始する。上記同様、このと
きのガス放電電流経路は完全に分離されている。
【0054】時刻t5においては、X(A)はVsのま
ま、X(B)はゼロのまま、Y2k-1(A)はゼロ、Y2k
(B)はVsになっている。X(A)−Y2k-1(A)間電
圧は+Vsになり、X(B)−Y2k(B)間電圧は−Vsに
なる。時刻t3において、X(A)−Y2k-1(A)間は
プラスの壁電圧、X(B)−Y2k(B)間はマイナスの
壁電圧が形成されているから、再びX(A)−Y
2k-1(A)間、X(B)−Y2k(B)間にガス放電が発
生する。
【0055】時刻t6においては、X(A)はゼロ、X
(B)はVs、Y2k-1(A)はゼロのまま、Y2k(B)は
Vsのままになっている。X(A)−Y2k(B)間電圧は
−Vs、X(B)−Y2k-1(A)間電圧は+Vsになる。時
刻t4において、X(A)−Y2k(B)間はマイナスの
壁電圧、X(B)−Y2k-1(A)間電圧はプラスの壁電
圧が形成されているから、再びガス放電が開始する。
【0056】以降、時刻t3〜t6の動作が繰り返され
る。本実施の形態3は、各電極間に印加される電圧パル
スのデューティー比は50%に固定されるが、パルス
幅、休止期間は同じになっている。
【0057】次に、維持放電期間の終わり部分の説明を
する。時刻t7では、上記の説明のように、X(A)−
2k-1(A)間、X(B)−Y2k(B)間にガス放電が
発生し、時刻t8では、X(A)−Y2k(B)間、X
(B)−Y2k-1(A)間にガス放電が発生する。時刻t
9において、X(A)はゼロ、X(B)はVs、Y
2k-1(A)はVs、Y2k(B)はVsになっている。X
(A)−Y2k-1(A)間の電圧は−Vsになり、X(B)
−Y2k(B)間の電圧は0Vのままである。X(A)−
2k- 1(A)間にのみガス放電が発生する。時刻t10
においては、X(A)はゼロ、X(B)もゼロ、Y2k-1
(A)はVsのまま、Y2k(B)はゼロになっている。X
(A)−Y2k(B)間の電圧はゼロになり、X(B)−
2k-1(A)間の電圧は−Vsになる。X(B)−Y2k-1
(A)間にのみガス放電が発生する。時刻t11では、
すべての電極がゼロになり、維持放電期間を終了する。
以上の説明から分かるように、各電極間の壁電圧は、全
てプラスで維持放電期間を終了するようになっている。
図より、X(A)−Y2k-1(A)間、X(A)−Y
2k(B)間の最終パルスのパルス幅と、X(B)−Y
2k-1(A)間、X(B)−Y2k(B)間のパルス幅が異
なっている。これは輝度むらになる可能性があるので、
各サブフィールド毎にX(A)の信号とX(B)の信号
を入れ替えて対応している。
【0058】図6には、実施の形態3のサブフィールド
Aのリセット期間の駆動波形を示している。図7には、
実施の形態3のサブフィールドBのリセット期間の駆動
波形を示している。行電極X(A)、X(B)に2つの
パルスずつ、それぞれ時刻をずらして、電圧パルスP
p、Epを印加している。X(A)の第1番目のパルス
が印加されているとき、Y2k-1(A)はゼロに固定さ
れ、Y2k(B)は電圧Vsを印加することにより、X
(A)−Y2k-1(A)間のみにリセット放電を発生させ
ている。X(A)の第2パルス、X(B)の第1、第2
パルスを印加するタイミングにおいても同様な方法によ
って、1/4エリア毎にリセット放電を行うようにして
いる。
【0059】実施の形態3は、X電極を2分割、Y電極
を2分割にして、それぞれ違う維持放電回路で駆動でき
るように構成した。各電極グループの組み合わせによっ
て、AC−PDPを4つの発光エリアに分けて駆動でき
るようにした。維持放電期間、リセット期間に流れる瞬
時のガス放電電流は、全エリア一斉に流れた場合を1と
すると、X(A)、X(B)、Y2k-1(A)、Y
2k(B)の各維持放電回路内の主放電回路、X(A)、
X(B)の各リセットパルス形成回路に流れる瞬時の電
流は1/4になるようになっている。電流による電力ロ
スが許容できる範囲ならば、瞬時電流による電圧降下を
気にしてこれら駆動回路を設計することになる。瞬時電
流が1/4になることから、上記各回路の素子の電流供
給能力は1/4で従来と同等の電圧降下にすることがで
きる。トータルでみると、従来の分割しない場合と比べ
て、電流供給能力は1/2で同等性能が得られることに
なる。電流供給能力が半分でいいということは、それだ
け安価な素子を使えるということであるし、従来複数個
の素子の並列駆動をしていたとすると、その数は1/2
でよいことになる。
【0060】実施の形態4.上記実施の形態1で説明し
たAC−PDPの駆動方法は、行電極Yのみを2分割
し、各電極間に印加される電圧パルスのパルス幅、休止
期間が同じになっていることが特長になっている。この
方式だと、ガス放電電流は時間をずらしてパネルに流す
ことができるが、パネル容量への充放電電流は分割して
流すことはできない。パネル容量への充放電電流も分け
て流すことができれば、維持放電回路内の電力回収回路
を形成するスイッチング素子の能力が電力回収時の効率
のみから決まっている場合、X電極側の電力回収回路を
構成する素子の電流供給能力も1/2にすることができ
る。
【0061】図8に行電極X、行電極Y2k-1(A)、Y
2k(B)に印加される電圧パルス波形、X−Y
2k-1(A)間、X−Y2k(B)間の電圧波形、行電極X
に流れる電流波形が示されている。Y電極の分割は上記
実施の形態1と同様である。図中、電圧パルスの立ち上
がり、立ち下がり部分は、電力回収回路でのパネルの充
放電が示されており、電流波形で緩やかな電流変化で流
れる部分が電力回収回路動作部分を示している。電力回
収回路を含んだ維持放電回路の動作の説明は、すでに実
施の形態1で説明した通りである。図中、各電圧パルス
の変化点が時刻t1〜t16で示されている。
【0062】動作について説明する。時刻t1におい
て、電極Y2k-1(A)の電力回収回路が動作し、Y2k-1
(A)−X間のパネル容量(パネル全体の1/2の容
量)の充電を開始する。時刻t2において、電極Y2k-1
(A)の主放電回路が動作し、Y 2k-1(A)−X間のパ
ネル容量を維持電圧Vsまで充電を行い、そしてY2k-1
(A)−X間にガス放電が発生しY2k-1(A)−X間の
み発光する。時刻t3では、電極Y2k(B)の電力回収
回路が動作して、Y2k(B)−X間のパネル容量の充電
を開始する。時刻t4において、電極Y2k(B)の主放
電回路が動作し、Y 2k(B)−X間のパネル容量を維持
電圧Vsまで充電を行い、そしてY2k(B)−X間にガ
ス放電が発生し残りのエリアが発光する。時刻t5で
は、電極Y2k-1(A)の電力回収回路が動作し、Y2k-1
(A)−X間のパネル容量に蓄えられている電荷の放電
を開始する。時刻t6において、電極Y2k-1(A)の主
放電回路が動作し、Y2k-1(A)−X間のパネル容量を
電圧ゼロまで電荷の放電を行う。時刻t7、t8におい
て、同様にしてY2k(B)−X間のパネル容量に蓄えら
れている電荷の放電動作が行われる。
【0063】以上のように、各グループの行電極Xと行
電極Yとの間の静電容量への充放電タイミングを2回に
分けてグループ毎にずらす。これによって、維持放電回
路内の電力回収回路に用いられるスイッチング素子の低
電流能力化ができ、低コストで維持放電回路が構成でき
る。また、電力回収回路のスイッチング素子の能力を決
めるポイントは、もちろん、パネル充放電時にスイッチ
ング素子等で発生する電力損失に絶えうる能力も必用で
あるが、十分高い効率でパネル充放電を行う能力もあ
る。スイッチング素子の抵抗が低ければ低いほどその効
率は高くなる。上述のように、2回に分けてパネル容量
を充電するので、スイッチング素子の抵抗も2倍の抵抗
値で済ませることができ、スイッチング素子の効率を高
くすることができる。
【0064】次に、時刻t9において、電極Xと電極Y
2k(B)の電力回収回路が同時に動作する。このとき、
2k(B)の維持放電回路は電力回収回路を動作させる
代わりに、維持放電回路を構成しているスイッチング素
子すべてをオープンにしてもよい。時刻t9では、X−
2k-1(A)間のパネル容量のみ充電し始める。時刻t
10においては、主放電回路が動作し、電極X、Y
2k(B)は同時に電圧Vsに固定され、X−Y
2k-1(A)間のパネル容量のみ電圧Vsまで充電し、そ
してX−Y2k-1(A)間のみ放電発光が発生する。時刻
t11では、電極Y2k(B)の電力回収回路が動作し電
圧パルスが立ち下がる。X−Y2k(B)間パネル容量の
みの充電が開始する。時刻t12においては、主放電回
路が動作することにより電極Y2k(B)が電圧ゼロに固
定され、X−Y2k(B)間パネル容量を電圧Vsまで充
電し、X−Y2k(B)間に放電発光が発生する。時刻t
13では、電極Y2k-1(A)の電力回収回路が動作し、
X−Y2k-1(A)間のパネル容量に蓄積されている電荷
のみ放電し始める。このとき、Y2k-1(A)の維持放電
回路は電力回収回路を動作させる変わりに、維持放電回
路を構成しているスイッチング素子すべてをオープンに
してもよい。時刻t14においては、主放電回路を動作
させ電極Y2k-1(A)の電圧をVsに固定し、X−Y2k-1
(A)間のパネル容量に蓄積されている電荷をゼロまで
放電する。時刻t15では、同時に電極Xの電力回収回
路と電極Y2k-1(A)の電力回収回路を動作させ、X−
2k(B)間パネル容量に蓄積されている電荷の放電を
開始する。時刻t16では、同時に電極Xと電極Y2k-1
(A)の主放電回路が動作し、両電極の電圧をゼロに固
定し、X−Y 2k(B)間パネル容量に蓄積されている電
荷をゼロまで放電する。上記t1〜t16までの動作が
維持放電期間において繰り返される。
【0065】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、第1行電
極、第2行電極の少なくとも一方を複数のグループに分
け、各グループに対して位相の異なるパルスを印加し、
各グループの第1行電極と第2行電極の間に印加するパ
ルスのパルス幅を同じとなるようにしたため、各電極対
グループ毎の発光輝度は差が無くなり均一にできる。
【0066】請求項2に係る発明によれば、各グループ
の第1行電極と第2行電極との間の静電容量への充放電
タイミングをグループ毎にずらしたため、維持放電回路
内の電力回収回路に用いられるスイッチング素子の低電
流能力化ができ、低コストで維持放電回路が構成でき
る。
【0067】請求項3に係る発明によれば、各グループ
の第1行電極と第2行電極の間に印加するパルスの休止
期間を同じとなるようにしたため、さらに各電極対グル
ープ毎の発光輝度に差が無くなる。
【0068】請求項4に係る発明によれば、同じグルー
プに属する第1行電極と第2行電極とを、等周期間隔に
パネル内に分散して配置したため、維持放電回路の素子
性能のばらつきによる輝度むらが発生しても、その輝度
むらが目立ちにくくできる。
【0069】請求項5に係る発明によれば、リセットパ
ルスをグループ毎に時間をずらして与えるため、リセッ
ト放電を発生させるための回路素子の低電流能力化が図
れ、低コストで維持放電回路が構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るプラズマディ
スプレイの駆動方法による放電維持期間の電圧波形、電
流波形を示すタイミングチャートである。
【図2】 この発明の実施の形態2に係るプラズマディ
スプレイの駆動方法によるリセット期間の電圧波形を示
すタイミングチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2に係るプラズマディ
スプレイの駆動方法によるリセット期間の電圧波形を示
すタイミングチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態3に係るプラズマディ
スプレイの行電極の接続形態を示す概念図である。
【図5】 この発明の実施の形態3に係るプラズマディ
スプレイの駆動方法による維持放電期間の電圧波形、電
流波形を示すタイミングチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態3に係るプラズマディ
スプレイの駆動方法によるリセット期間の電圧波形を示
すタイミングチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態3に係るプラズマディ
スプレイの駆動方法によるリセット期間の電圧波形を示
すタイミングチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態4に係るプラズマディ
スプレイの駆動方法による維持放電期間の電圧波形、電
流波形を示すタイミングチャートである。
【図9】 プラズマディスプレイの放電セルの構造図で
ある。
【図10】 プラズマディスプレイの階調制御方法を示
すタイミングチャートである。
【図11】 プラズマディスプレイパネルの駆動方法を
示すタイミングチャートである。
【図12】 従来のプラズマディスプレイパネルの駆動
方法を示すタイミングチャートである。
【図13】 従来の維持放電回路の構成図である。
【図14】 従来の維持放電回路の動作を説明する電
圧、電流波形のタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 プラズマディスプレイパネル、104 第1の
電極、105 第2の電極、106 誘電体、108
第3の電極、111 放電セル、Sp 維持放電パルス
として印加する電圧パルス、Vs 維持放電パルスの電
圧、Pp プライミングパルスである電圧パルス、Ep
消去パルスである電圧パルス、Y2k-1(A) グルー
プAに属する行電極、Y2k(B) グループBに属する
行電極、X(A) グループAに属する行電極、X
(B) グループBに属する行電極。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列電極と、これに立体交差する第1行電
    極と、前記第1行電極に平行に配置された第2行電極と
    から放電セルが構成されたAC型プラズマディスプレイ
    パネルに対し、前記第1行電極、前記第2行電極の少な
    くとも一方を複数のグループに分け、その各グループに
    対して位相の異なるパルスを印加したプラズマディスプ
    レイパネルの駆動方法において、前記各グループの前記
    第1行電極と前記第2行電極との間に印加するパルスの
    パルス幅を同じとしたことを特徴としたプラズマディス
    プレイパネルの駆動方法。
  2. 【請求項2】 列電極と、これに立体交差する第1行電
    極と、前記第1行電極に平行に配置された第2行電極と
    から放電セルが構成されたAC型プラズマディスプレイ
    パネルに対し、前記第1行電極、前記第2行電極の少な
    くとも一方を複数のグループに分け、その各グループに
    対して位相の異なるパルスを印加したプラズマディスプ
    レイパネルの駆動方法において、前記各グループの前記
    第1行電極と前記第2行電極との間の静電容量への充放
    電タイミングは、前記グループ毎にずれていることを特
    徴としたプラズマディスプレイパネルの駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記各グループの前記第1行電極と前記
    第2行電極との間に印加するパルスの休止期間を同じと
    したことを特徴とした請求項1又は2記載のプラズマデ
    ィスプレイパネルの駆動方法。
  4. 【請求項4】 同じ前記グループに属する前記第1行電
    極と前記第2行電極とは、等周期間隔にパネル内に分散
    して配置したことを特徴とした請求項1から3までのい
    ずれかに記載のプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  5. 【請求項5】 前記放電セル内に形成された電荷を消去
    するリセットパルスを前記第1行電極と前記第2行電極
    との間に与えるリセット期間を設け、前記リセットパル
    スを前記グループ毎に時間をずらして与えることを特徴
    とした請求項1から4までのいずれかに記載のプラズマ
    ディスプレイパネルの駆動方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015585A (ja) * 2001-06-27 2003-01-17 Fujitsu Hitachi Plasma Display Ltd プラズマディスプレイ及びその駆動方法
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JP2008046583A (ja) * 2006-08-10 2008-02-28 Samsung Sdi Co Ltd プラズマディスプレイ装置の電極駆動方法

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