JP2001140824A - 取付け装置 - Google Patents

取付け装置

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JP2001140824A
JP2001140824A JP2000107041A JP2000107041A JP2001140824A JP 2001140824 A JP2001140824 A JP 2001140824A JP 2000107041 A JP2000107041 A JP 2000107041A JP 2000107041 A JP2000107041 A JP 2000107041A JP 2001140824 A JP2001140824 A JP 2001140824A
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bolt
nut
gear
mounting
leg
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JP2000107041A
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English (en)
Inventor
Hideto Sugii
英人 杉井
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Murakoshi Manufacturing Corp
Original Assignee
Murakoshi Manufacturing Corp
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Publication date
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  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
  • Furniture Connections (AREA)
  • Tables And Desks Characterized By Structural Shape (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い勝手および製造性を向上できる取付け装
置を提供する。 【解決手段】 テーブル11の天板13に脚体12を取り付け
る際の回り止めとなる被回止め部17を備えたボルト4を
脚体12の接合面6に突設する。ボルト4に螺合するナッ
ト5を回転可能に天板13に設ける。ナット5を回転する
同一形状の複数の歯車8と被回止め部17に係合する回止
め部36とで歯車連動機構9を設ける。各歯車8を回転し
てナット5をボルト4に締め付ける締付け操作部10を、
接合面6,7以外の位置に設ける。脚体12の取り付けが
簡単かつ確実になり使い勝手を向上できる。被回止め部
17と回止め部36とにより脚体12の回り止めができる。歯
車8の部品管理が容易になり製造性を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、テーブル
の天板に脚体を、また、家具の側板に天板、棚板、地板
を取り付ける取付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の取付け装置としては、例
えば、特開平7−155225号公報に記載の構成が知
られている。
【0003】この特開平7−155225号公報に記載
の取付け装置は、取付け体であるテーブルの脚体の接合
面にテーパ状の係合面を頭部に有するボルトを突設し、
被取付け体であるテーブルの天板の接合面にボルトの頭
部を挿通する取付孔を形成し、この取付孔の相対する開
口縁部の一方側にテーパ状の係合面を係合する被係合面
を形成するとともに、他方側にねじ孔および下方に向け
て拡開したテーパ面を周面に有する抜止金具取付部を設
け、この抜止金具取付部にねじ孔に連通するボルト挿通
孔およびテーパ面に当接する当接面を有する抜止金具を
設け、この抜止金具のボルト挿通孔からねじ孔に螺着す
る固定ボルトを設けている。
【0004】そして、固定ボルトを抜止金具のボルト挿
通孔からねじ孔に螺着して締め付けることにより、抜止
金具取付部のテーパ面に抜止金具の当接面が当接し、こ
のテーパ面にて抜止金具が横移動されながら抜止金具取
付部に抜止金具が嵌合されるとともに、この抜止金具に
てボルトが押動され、このボルト頭部のテーパ状の係合
面が被係合面に沿って移動されながらこの被係合面にて
ボルトが引き上げられ、このボルトを突設した脚体の接
合面が天板の接合面に接合して天板に脚体が取り付けら
れる。
【0005】ところが、上記特開平7−155225号
公報に記載の取付け装置では、固定ボルトにて抜止金具
取付部に抜止金具を締め付けることにより、脚体に突設
したボルトが横移動されるため、抜止金具取付部に締め
付ける固定ボルトの締め付け量により脚体が天板の適正
位置からずれた位置に取り付けてしまうおそれがある。
【0006】すなわち、近年では、天板の周縁に脚体の
外周面が合致した状態で取り付けることが要望されてい
るが、脚体に突設したボルトが横移動される構成では、
天板の周縁から内側に脚体の外周面が位置ずれしたり、
天板の周縁から外側に脚体の外周面が突出して位置ずれ
するように、天板の周縁と脚体の外周面とにずれが生じ
易い。
【0007】このため、特に、脚体の外径が大きいとき
は、その脚体の外周面が固定ボルトの操作側に突出し易
いので、固定ボルトを回動操作する治具等が脚体の外周
面に当接し、固定ボルトの回動操作がしにくい場合があ
る。
【0008】さらに、天板に脚体を取り付けるために必
要な部品点数が多いため、構成が複雑となり、製造性の
向上が容易でない。
【0009】そこで、従来、例えば特開平10−179
297号公報に記載の構成が知られている。
【0010】この特開平10−179297号公報に記
載の取付け装置は、複数の歯車を回転可能に順次噛合さ
せた歯車連動機構を備えており、この歯車連動機構は、
テーブルの天板の下面の接合面に埋設されている。ま
た、この歯車連動機構の入力端側の歯車には、六角レン
チの先端が嵌挿可能な締付け操作部としての挿嵌部が形
成されており、この歯車連動機構の出力端側の歯車に
は、内周部にねじ溝が螺刻されたナット部が形成されて
いる。さらに、テーブルの脚体の接合面には、歯車連動
機構のナット部に螺合されるボルトが突設されている。
【0011】そして、この取付け装置を用いてテーブル
の天板に脚体を取り付ける際には、まず、天板に取り付
けた歯車連動機構のナット部と、脚体のボルトとを互い
に螺合する状態に位置合わせした後に、締付け操作部で
ある入力端側の歯車の挿嵌部に六角レンチの先端を嵌挿
する。
【0012】次いで、この六角レンチで、入力端側の歯
車を回転させて各歯車を順次噛合回転させる。すると、
出力端側に位置する歯車が回転することにより、この歯
車のナット部とボルトとが螺合する。さらに。入力端側
の歯車を回転させてナット部をボルトに締め付け、天板
と脚体とを各接合面で接合する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平10−179297号公報に記載の取付け装置で
は、テーブルの天板に脚体を取り付ける際に、歯車連動
機構の出力端側の歯車の回転に伴い、脚体全体がボルト
を中心に回転してしまうおそれがある。このため、天板
に対して脚体を取り付ける際に、脚体を押さえ込んでお
く必要があり、天板に対する脚体の取り付け作業が容易
ではなく、使い勝手に問題がある。
【0014】また、歯車連動機構を構成する各歯車がそ
れぞれ異なる形状であるため、この歯車連動機構を形成
する際には、各歯車をそれぞれ成形する必要があるた
め、製造性が余り良くないという問題を有している。
【0015】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、使い勝手および製造性を向上できる取付け装置を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の取付け装
置は、取付け体を被取付け体にボルトとナットとの螺合
により取り付ける取付け装置であって、前記取付け体と
前記被取付け体との接合面のいずれか一方に、前記ボル
トおよび前記ナットのいずれか一方を取り付け、他方に
前記ボルトまたは前記ナットに螺合する前記ナットおよ
び前記ボルトのいずれか他方を回転可能に設けるととも
に、このナットおよび前記ボルトのいずれか他方を回転
させる同一形状の複数の歯車で順次噛合回転する歯車連
動機構を設け、この歯車連動機構の各歯車を噛み合わせ
て回転させて前記ナットおよび前記ボルトのいずれか他
方を締め付ける締付け操作部を、前記取付け体と前記被
取付け体との接合面以外の位置に設けるものである。
【0017】そして、この構成では、一方の接合面に取
り付けたボルトおよびナットのいずれか一方と、他方の
接合面に設けたナットおよびボルトのいずれか他方とを
互いに螺合する状態に位置合わせし、締付け操作部で締
め付け操作する。この結果、この締付け操作部により歯
車連動機構の複数の歯車が順次噛合回転するとともに、
この複数の歯車のうちの出力端側の歯車にてナットおよ
びボルトのいずれか他方が回転し、これらボルトとナッ
トとが螺合する。さらに、歯車連動機構によりナットお
よびボルトのいずれか他方をより回転させると、これら
ボルトとナットとが締め付けられるとともに、これらナ
ットとボルトとにより取付け体と被取付け体とが互いの
接合面で接合される。この結果、取付け体と被取付け体
との接合面以外の位置で歯車連動機構の締付け操作部を
締め付け操作可能となるので、取付け体の外径が大きい
場合であっても、この取付け体の外径によって締付け操
作部の締め付け操作がしにくくなく、取付け体を被取付
け体に取り付ける際の締付け操作が容易になる。このた
め、ボルトおよびナットのいずれか一方と、ナットおよ
びボルトのいずれか他方とを位置合わせするだけで、取
付け体が被取付け体の適正位置に簡単にかつ確実に取り
付け可能となるので、使い勝手が向上する。また、同一
形状の複数の歯車で歯車連動機構を設けたため、歯車の
部品管理が容易になるとともに、組立て作業が容易にな
り、製造性が向上する。
【0018】請求項2記載の取付け装置は、取付け体を
被取付け体にボルトとナットとの螺合により取り付ける
取付け装置であって、前記取付け体と前記被取付け体と
の接合面のいずれか一方に、前記取付け体を前記被取付
け体に取り付ける際の回り止めとなる被回止め部と、前
記ボルトおよび前記ナットのいずれか一方とを取り付
け、他方に前記ボルトまたは前記ナットに螺合する前記
ナットおよび前記ボルトのいずれか他方を回転可能に設
けるとともに、このナットおよび前記ボルトのいずれか
他方を回転させる複数の歯車で順次噛合回転する歯車連
動機構を設け、かつ前記被回止め部に係合する回止め部
を設け、この歯車連動機構の各歯車を回転させて前記ナ
ットおよび前記ボルトのいずれか他方を締め付ける締付
け操作部を、前記取付け体と前記被取付け体との接合面
以外の位置に設けるものである。
【0019】そして、この構成では、一方の接合面に取
り付けたボルトおよびナットのいずれか一方と、他方の
接合面に設けたナットおよびボルトのいずれか他方とを
互いに螺合する状態に位置合わせし、締付け操作部で締
め付け操作する。この結果、この締付け操作部により歯
車連動機構の複数の歯車が順次噛合回転するとともに、
この複数の歯車のうちの出力端側の歯車にてナットおよ
びボルトのいずれか他方が回転し、これらボルトとナッ
トとが螺合する。さらに、被回止め部に回止め部が係合
するように、歯車連動機構によりナットおよびボルトの
いずれか他方をより回転させると、これらボルトとナッ
トとが締め付けられるとともに、これらナットとボルト
とにより取付け体と被取付け体とが回り止めされた状態
で、正確に互いの接合面で接合される。この結果、取付
け体と被取付け体との接合面以外の位置で歯車連動機構
の締付け操作部を締め付け操作可能となるので、取付け
体の外径が大きい場合であっても、この取付け体の外径
によって締付け操作部の締め付け操作がしにくくない。
また、ボルトおよびナットのいずれか一方と、ナットお
よびボルトのいずれか他方とを位置合わせするだけで、
取付け体が被取付け体の適正位置に簡単にかつ確実に取
り付け可能となり、さらに、被回止め部に回止め部を係
合させることにより、ボルトとナットとを螺合する際の
回り止めが可能となる。このため、被取付け体に対する
取付け体の取り付け作業がより簡単かつ確実になり、使
い勝手が向上する。
【0020】請求項3記載の取付け装置は、取付け体を
被取付け体にボルトとナットとの螺合により取り付ける
取付け装置であって、前記取付け体と前記被取付け体と
の接合面のいずれか一方に、前記取付け体を前記被取付
け体に取り付ける際の回り止めとなる被回止め部と、前
記ボルトおよび前記ナットのいずれか一方とを取り付
け、他方に前記ボルトまたは前記ナットに螺合する前記
ナットおよび前記ボルトのいずれか他方を回転可能に設
けるとともに、このナットおよび前記ボルトのいずれか
他方を回転させる同一形状の複数の歯車で順次噛合回転
する歯車連動機構を設け、かつ前記被回止め部に係合す
る回止め部を設け、この歯車連動機構の各歯車を回転さ
せて前記ナットおよび前記ボルトのいずれか他方を締め
付ける締付け操作部を、前記取付け体と前記被取付け体
との接合面以外の位置に設けるものである。
【0021】そして、この構成では、一方の接合面に取
り付けたボルトおよびナットのいずれか一方と、他方の
接合面に設けたナットおよびボルトのいずれか他方とを
互いに螺合する状態に位置合わせし、締付け操作部で締
め付け操作する。この結果、この締付け操作部により歯
車連動機構の複数の歯車が順次噛合回転するとともに、
この複数の歯車のうちの出力端側の歯車にてナットおよ
びボルトのいずれか他方が回転し、これらボルトとナッ
トとが螺合する。さらに、被回止め部に回止め部が係合
するように、歯車連動機構によりナットおよびボルトの
いずれか他方をより回転させると、これらボルトとナッ
トとが締め付けられるとともに、これらナットとボルト
とにより取付け体と被取付け体とが回り止めされた状態
で、正確に互いの接合面で接合される。この結果、取付
け体と被取付け体との接合面以外の位置で歯車連動機構
の締付け操作部を締め付け操作可能となるので、取付け
体の外径が大きい場合であっても、この取付け体の外径
によって締付け操作部の締め付け操作がしにくくない。
また、ボルトおよびナットのいずれか一方と、ナットお
よびボルトのいずれか他方とを位置合わせするだけで、
取付け体が被取付け体の適正位置に簡単にかつ確実に取
り付け可能となり、さらに、被回止め部に回止め部を係
合させることにより、ボルトとナットとを螺合する際の
回り止めが可能となる。このため、被取付け体に対する
取付け体の取り付け作業がより簡単かつ確実になり、使
い勝手が向上する。また、同一形状の複数の歯車で歯車
連動機構を設けたため、歯車の部品管理が容易になると
ともに、組立て作業が容易になり、製造性が向上する。
【0022】請求項4記載の取付け装置は、請求項2ま
たは3記載の取付け装置において、回止め部と被回止め
部とが係合した後に、ボルトとナットとが螺合するもの
である。
【0023】そして、この構成では、被取付け体に取付
け体を取り付ける際に、回止め部と被回止め部とが係合
した後に、ボルトとナットとが螺合するので、ボルトと
ナットとが螺合する以前に、回止め部と被回止め部とに
より被取り付け体と取付け体とが位置決め固定する。こ
のため、取付け体を被取付け体に取り付け終わるまで、
取付け体を支持する必要がない。よって、ボルトとナッ
トとの螺合作業に専念可能となるので、被取付け体に対
する取付け体の取り付け作業がより簡単かつ確実にな
る。
【0024】請求項5記載の取付け装置は、請求項1な
いし4いずれかに記載の取付け装置において、取付け体
はテーブルの脚体であり、被取付け体は前記テーブルの
天板であって、一方の接合面に設けるボルトおよびナッ
トのいずれか一方と、他方の接合面に設ける前記ナット
および前記ボルトのいずれか他方とは前記天板の周縁に
前記脚体の外周面が合致する位置に設けるものである。
【0025】そして、この構成では、ボルトとナットと
を締め付けてテーブルの脚体と天板とを接合面で接合す
ることにより、天板の周縁に脚体の外周面を合致して天
板に脚体が取り付けられる。このため、接合時に生じる
天板の周縁と脚体の外周面とのずれを確実に防止する。
【0026】請求項6記載の取付け装置は、請求項5記
載の取付け装置において、締付け操作部は、脚体の外周
面に設けられ、この脚体の接合面に回転可能に設けたナ
ットおよびボルトのいずれか他方を回転させるものであ
る。
【0027】そして、この構成では、テーブルの天板の
接合面に取付けたボルトおよびナットのいずれか一方
に、脚体の接合面に回転可能に設けたナットおよびボル
トのいずれか他方が螺合する状態に位置合わせする。こ
の後、脚体の外周面に設けた締付け操作部でナットおよ
びボルトのいずれか他方を回転させて、このボルトとナ
ットとを螺合する。この結果、脚体の外周面から締付け
操作部で締め付け操作可能となるので、天板の適正位置
に脚体が簡単かつ確実に取り付け可能となる。
【0028】請求項7記載の取付け装置は、請求項1な
いし6いずれかに記載の取付け装置において、複数の各
歯車は、締付け操作部と、ボルトの基端およびナットの
いずれか一方とが嵌挿可能な挿嵌部を有するものであ
る。
【0029】そして、この構成では、締付け操作部と、
ボルトおよびナットのいずれか一方とが嵌挿可能な挿嵌
部を有する複数の歯車であるため、歯車の部品管理がよ
り容易になるとともに、組立て作業がより容易になり、
製造性がより向上する。
【0030】請求項8記載の取付け装置は、請求項1な
いし6いずれかに記載の取付け装置において、複数の各
歯車は、これら歯車を回転させる治具の先端と、ボルト
の基端およびナットのいずれか一方とが嵌挿可能な挿嵌
部を有する傘歯車であるものである。
【0031】そして、この構成では、締付け操作部側の
傘歯車の挿嵌部に治具の先端を嵌挿してこの傘歯車を回
転することにより、各傘歯車が噛合回転し、ボルトの基
端およびナットのいずれか一方が挿嵌部に嵌挿された出
力端側の傘歯車が回転する。このため、取付け体または
被取付け体の側面に締付け操作部を設けた場合であって
も、この締付け操作部でボルトとナットとが螺合可能と
なる。よって、取り付け作業がより簡単かつ確実にな
り、使い勝手がより向上する。
【0032】請求項9記載の取付け装置は、請求項7ま
たは8記載の取付け装置において、ボルトおよびナット
のいずれか一方は、歯車の挿嵌部に嵌挿されてこの歯車
の軸方向に沿って摺動可能であるものである。
【0033】そして、この構成では、歯車の挿嵌部に嵌
挿したボルトおよびナットのいずれか一方は、この歯車
の軸方向に沿って摺動可能であるので、被取付け体に対
して取付け体を位置決めした後に、ボルトとナットとが
螺合可能である。このため、取付け作業がより簡単かつ
確実になり、使い勝手がより向上する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の取付け装置の第1
の実施の形態の構成を図1ないし図4を参照して説明す
る。
【0035】図1ないし図4において、1は取付け装置
で、この取付け装置1は、取付け体2を被取付け体3に
ボルト4とナット5との螺合により取り付ける。また、
この取付け装置1には、取付け体2と被取付け体3との
接合面6,7のいずれか一方である取付け体2の接合面
6にボルト4が突設され、他方である被取付け体3の接
合面7には、ボルト4に螺合するナット5が回転可能に
設けられているとともに、このナット5を回転させる複
数の歯車8を平面上に並設した歯車連動機構9が設けら
れ、この歯車連動機構9の各歯車8を回転させてナット
5を締め付ける締付け操作部10が、取付け体2と被取付
け体3との接合面6,7より離間した位置、すなわち接
合面6,7以外の位置に設けられている。
【0036】そして、取付け体2は、例えば、テーブル
11の脚体12であり、被取付け体3はテーブル11の天板13
であって、一方の接合面6である脚体12の接合面6から
突設するボルト4および他方の接合面7である天板13の
接合面7に設けるナット5は、天板13の周縁14に脚体12
の外周面15が合致する位置に設けられている。
【0037】また、ボルト4は、図2に示すように、軸
方向を上下方向とした固定部16を一端に有するととも
に、この固定部16とボルト4との連続部に形成された平
面視矩形状の被回止め部17を有している。この被回止め
部17は、取付け体2としての脚体12を被取付け体3とし
ての天板13に取り付ける際における回り止めのために形
成されている。また、固定部16の上下には、この固定部
16に対して直交方向から固定ピン18をそれぞれ嵌合する
嵌合孔19がそれぞれ形成されており、各固定ピン18は、
嵌合孔19に挿入する挿入端側を細くしたテーパピンにて
それぞれ形成されている。
【0038】さらに、脚体12の接合面6は、図1に示す
ように、上端面に形成されており、この脚体12には、接
合面6に開口した固定部埋設孔20が形成されているとと
もに、この脚体12の上下に外周面15に開口した固定ピン
挿通孔21が固定部埋設孔20の上下にそれぞれ連通して形
成されている。
【0039】そして、脚体12の接合面6から固定部埋設
孔20内にボルト4の固定部16が埋設され、このボルト4
が脚体12の接合面6から突設された状態で、脚体12の上
下の固定ピン挿通孔21から固定部16の上下の嵌合孔19に
固定ピン18がそれぞれ嵌合され、この上下の固定ピン18
にて脚体12にボルト4が固定されている。
【0040】さらに、ナット5を回転させる複数の歯車
8を平面上に並設した歯車連動機構9は、歯車ケース体
22に設けられている。この歯車ケース体22は、図1およ
び図2に示すように、ケース本体23と、蓋体24とを有し
ている。
【0041】そして、ケース本体23は、歯車連動機構9
の複数の歯車8を平面上に並設した状態に収容する収容
凹部25と、この収容凹部25の開口縁部に形成されたフラ
ンジ26とを有しており、収容凹部25の底板部27には、複
数の歯車8の一端側を係合する係合孔28がそれぞれ形成
されている。また、底板部27に連続した相対する側板部
29には、ねじ孔30を形成したボス部31がそれぞれ相対し
た位置に形成されている。さらに、フランジ26には、複
数のねじ孔32がそれぞれ形成されている。
【0042】また、蓋体24には、複数の歯車8の他端側
を回転可能に係合する係合孔33がそれぞれ形成されてお
り、この蓋体24の周縁には、各ねじ孔30,32に連通する
ビス挿通孔34がそれぞれ形成されている。これら各ビス
挿通孔34には、固定ビス35が挿通されて、この固定ビス
35を各ねじ孔30,32に螺合させることにより、ケース本
体23と蓋体24とを接合している。さらに、この蓋体24の
ナット5に対向する位置には、ボルト4に形成した被回
止め部17が関係、すなわち嵌合する平面視矩形状の回止
め部36が形成されている。
【0043】そして、複数の歯車8の一端側には、底板
部27に形成した係合孔28内に回転可能に係合する係合突
部37が形成されており、さらに、これら複数の歯車8の
他端側には、蓋体24に形成した係合孔33内に回転可能に
係合する係合突部38が形成されている。また、これら複
数の歯車8は、締付け操作側の歯車8aと、出力端側の歯
車8bと、締付け操作側の歯車8aと出力端側の歯車8bとに
それぞれ噛合され締付け操作側の歯車8aの回転を出力端
側の歯車8bに伝達する複数、例えば2つの中継歯車8cと
を有している。
【0044】また、歯車連動機構9の締付け操作部10
は、締付け操作側の歯車8aに形成されており、この締付
け操作部10は、締付け操作側の歯車8aの他端側に開口し
た多角形の治具嵌合凹部10aにより形成されている。
【0045】さらに、ナット5は、出力端側の歯車8bの
中心に形成された多角形の嵌合孔39内に嵌合固定されて
いる。また、このナット5は、出力端側の歯車8bの回転
で回転する。
【0046】そして、ケース本体23の収容凹部25内に
は、図3に示すように、この収容凹部25の一端側から他
端側に向けて締付け操作側の歯車8a、複数の中継歯車8c
および出力端側の歯車8bがそれぞれ互いに噛合した状態
で平面上に回転可能に並設されている。そして、締付け
操作側の歯車8a、複数の中継歯車8cおよび出力端側の歯
車8bにより、ナット5を回転させるための歯車連動機構
9が形成されている。
【0047】また、ケース本体23の収容凹部25内に歯車
連動機構9を収容するとともに、このケース本体23に蓋
体24を当接し、この蓋体24に形成した各ビス挿通孔34か
らケース本体23の各ねじ孔30,32に固定ビス35をそれぞ
れ螺着してケース本体23に蓋体24が固定されることによ
り、ボルト締付け用ユニット40が形成されている。
【0048】さらに、天板13の接合面7は、図1に示す
ように、天板13の周縁14側に位置する裏面に形成されて
おり、この接合面7には、ボルト締付け用ユニット40を
埋設するための埋設凹部41が形成されている。
【0049】そして、ボルト締付け用ユニット40は、ナ
ット5を嵌合固定した出力端側の歯車8bを天板13の周縁
14側に配置した状態で、埋設凹部41内に埋設されてお
り、この蓋体24が接合面7と同一平面の状態で、この蓋
体24から挿通した各固定ビス35によりて天板13に固定さ
れている。また、このボルト締付け用ユニット40は、出
力端側の歯車8bに嵌合したナット5とボルト4とを螺合
して締め付けたとき、天板13の周縁14と脚体12の外周面
15とが合致する位置に取り付けられている。
【0050】次に、上記第1の実施の形態の作用を説明
する。
【0051】脚体12の接合面6に突設したボルト4と、
天板13の接合面7に設けた出力端側の歯車8bに嵌合した
ナット5とを互いに螺合する状態に位置合わせする。
【0052】この後、歯車連動機構9の締付け操作側の
歯車8aに設けた締付け操作部10を六角レンチWにて回動
操作する。
【0053】このとき、締付け操作部10にて締付け操作
側の歯車8aが回転するとともに、この締付け操作側の歯
車8aに噛合した中継歯車8cがそれぞれ順次噛合回転し、
この中継歯車8cにて出力端側の歯車8bが回転し、この出
力端側の歯車8bにてナット5が回転し、このナット5が
ボルト4に螺合される。
【0054】そして、締付け操作側の歯車8aの回転操作
で回転する出力端側の歯車8bにてナット5を更に回転さ
せると、このナット5がボルト4に締め付けられて、こ
のナット5とボルト4とにより脚体12と天板13とが接合
面6,7で接合される。
【0055】上述したように、上記第1の実施の形態に
よれば、脚体12と天板13との接合面6,7以外の位置で
締付け操作側の歯車8aに設けた締付け操作部10を締め付
け操作できる。このため、脚体12の外径が大きい場合で
あっても、この脚体12の外径によって締付け操作部10の
締め付け操作がしにくいことがなくなるので、脚体12を
天板13に取り付ける締付け操作を容易にできる。
【0056】また、ナット5の回転でこのナット5をボ
ルト4に締め付ける際に、このボルト4の被回止め部17
が歯車ケース体22の蓋体24の回止め部36に嵌合している
ので、この回止め部36により被回止め部17を介してボル
ト4を確実に回り止めでき、このボルト4にナット5を
確実に締め付けることができる。
【0057】このため、脚体12の接合面6に突設したボ
ルト4と、天板13の接合面7に設けたナット5とを互い
に螺合する状態に位置合わせするだけで、脚体12を天板
13の適正位置に簡単かつ確実に取り付けることができ
る。
【0058】そして、ナット5とボルト4とにより脚体
12と天板13との接合面6,7を接合できることにより、
図4に示すように、天板13の周縁14に脚体12の外周面15
を合致した状態で天板13に脚体12を取り付けることがで
きるので、この天板13の周縁14と脚体12の外周面15とに
ずれが生じることを防止できる。
【0059】さらに、歯車8a、歯車8b、および2つの
中継歯車8cの計4個の歯車で、歯車連動機構9を構成し
たため、歯車8aの治具嵌合凹部10aに治具としての六角
レンチWを嵌挿して、この六角レンチWで歯車8aを順方
向に回転させると、この歯車8aの回転に伴いこの歯車8a
に噛合した歯車8cが逆方向に回転するとともに、この歯
車8cの回転に伴いこの歯車8cに噛合した歯車8cが順方向
に回転し、さらに、この歯車8cの回転に伴い歯車8bが逆
方向に向けて回転する。
【0060】この結果、テーブル11の天板13に対して脚
体12を順方向に向けて回転させる場合と同様に、六角レ
ンチWで歯車8aを順方向に向けて回転させることによ
り、天板13に脚体12を接合面6,7で適正に接合できる
ので、天板13に対する脚体12の取り付け作業が容易にな
り、使い勝手をより向上できる。
【0061】なお、上記第1の実施の形態では、締付け
操作側の歯車8aの回転を複数の中継歯車8cにて出力端側
の歯車8bに伝達してナット5を回転させる構成について
説明したが、このような構成に限定されることはなく、
締付け操作側の歯車8aの回転を出力端側の歯車8bに直接
伝達してナット5を回転できる構成であればよい。
【0062】また、締付け操作側の歯車8aの回転を、更
に平面上に並設した互いに噛合する複数の中継歯車8cに
て出力端側の歯車8bに伝達してナット5を回転させる構
成にすることもできる。
【0063】さらに、締付け操作側の歯車8aの回転を増
速または減速して出力端側の歯車8bに伝達してナット5
を回転させる構成にすることもできる。
【0064】また、ナット5を出力端側の歯車8bの嵌合
孔39内に嵌合する構成について説明したが、このような
構成に限定されることはなく、ナット5の外周面に締付
け操作側の歯車8aの歯または中継歯車8cの歯が噛合する
歯を形成し、ナット5を出力端側の歯車8bに兼用する構
成にしてもよい。
【0065】さらに、脚体12の接合面6にボルト4を突
設し、天板13の接合面7にナット5および歯車連動機構
9をそれぞれ設けた構成について説明したが、このよう
な構成に限定されることはなく、脚体12の接合面6にナ
ット5および歯車連動機構9をそれぞれ設け、天板13の
接合面7にボルト4を突設した構成にすることもでき
る。そして、この構成では、歯車連動機構9を複数の傘
歯車にて構成し、この歯車連動機構9の締付け操作部10
を脚体12の周面部に位置する傘歯車に形成すればよい。
したがって、取付け体である脚体12と被取付け体である
天板13との接合面6,7のいずれか一方にボルト4を突
設し、他方にボルト4に螺合するナット5を回転可能に
設けるとともに、このナット5を回転させる複数の歯車
8を平面上に並設した歯車連動機構9を設ける構成であ
ればよい。
【0066】次に、本発明の第2の実施の形態の構成を
図5ないし図7を参照して説明する。
【0067】この図5ないし図7に示す取付け装置1
は、基本的には図1ないし図4に示す取付け装置1と同
一であるが、遊星歯車装置42の締付け操作側の歯車であ
る遊星歯車43および太陽歯車44と、出力端側の歯車45
と、案内歯車46とを平面上に並設した複数の歯車8で歯
車連動機構9を形成したものである。
【0068】そして、ケース本体23は、図5ないし図7
に示すように、第1の収容凹部47と第2の収容凹部48と
を有しており、この第1の収容凹部47と第2の収容凹部
48とは境界部で連通されている。
【0069】さらに、第1の収容凹部47の底板部49に
は、図5に示すように、中心にねじ孔50を有するねじ固
定ボス51が突設されている。また、この底板部49の外端
側には、遊星歯車43の一端側を回転可能に軸支するとと
もに遊星歯車43を回転操作するための操作口52を開口し
た環状の軸支部53が形成されている。さらに、この底板
部49の内端側には、案内歯車46の一端側を回転可能に軸
支する環状の軸支部54が形成されている。
【0070】また、第2の収容凹部48の底板部55には、
図5に示すように、中心にボルト挿通孔56を開口した環
状の嵌合凹部57が形成されている。この嵌合凹部57内に
は、出力端側の歯車45の一端側を回転可能に軸支すると
ともにボルト挿通孔56に連通するためのボルト挿通孔58
を開口した環状受体59が嵌合されている。そして、第2
の収容凹部48の底板部55の外端側に、回止め部60が形成
されている。
【0071】さらに、歯車ケース体22の蓋体24には、遊
星歯車43の他端側を回転可能に軸支する軸支部61と、案
内歯車46の他端側を回転可能に軸支する軸支部62と、出
力端側の歯車45の他端側を回転可能に軸支する軸支部63
とがそれぞれ形成されているとともに、ねじ固定ボス51
のねじ孔50に螺合する皿ねじ64を挿通するためのねじ挿
通孔65が形成されている。
【0072】そして、遊星歯車43の外周面には、太陽歯
車44の内周面に噛合する歯66が形成されているととも
に、この遊星歯車43の他端側には、環状の軸支部53内に
回転可能に嵌合され操作口52で締付け操作される締付け
操作部67が形成されている。また、この締付け操作部67
は、治具嵌合凹部67aにより形成されている。
【0073】さらに、太陽歯車44の内周面には、遊星歯
車43の歯66と、案内歯車46の外周面に形成された歯68と
にそれぞれ噛合する歯69が形成されており、また、この
太陽歯車44の外周面には、出力端側の歯車45の外周面に
形成された歯70に噛合する歯71が形成されている。
【0074】そして、出力端側の歯車45の中心には、ボ
ルト4に螺合するねじ孔72が形成されたナットとしての
ナット部73が形成されている。また、このナット部73の
ねじ孔72は、ボルト挿通孔56,58に連通するように形成
されている。
【0075】さらに、ケース本体23の第1の収容凹部47
内には、図6および図7に示すように、遊星歯車43の歯
66が太陽歯車44の歯69に、案内歯車46の歯68が太陽歯車
44の歯69にそれぞれ噛合した状態で、これら遊星歯車4
3、太陽歯車44および案内歯車46がそれぞれ収容されて
いる。また、第2の収容凹部48内には、出力端側の歯車
45の歯70が太陽歯車44の歯71に噛合した状態で、この出
力端側の歯車45が収容されている。そして、このケース
本体23に蓋体24が複数の固定ビス35にて固定されること
により、ボルト締付け用ユニット74が形成されている。
【0076】そして、75はボルト押え板で、このボルト
押え板75は、取付け体2である脚体12の接合面6に埋設
される。また、このボルト押え板75は、図5ないし図7
に示すように、円板状に形成されており、中心にボルト
4を挿通するためのボルト挿通孔76が形成されている。
さらに、このボルト押え板75の周側部には、固定ビス77
を挿通するためのビス挿通孔78がそれぞれ形成されてい
るとともに、ケース本体23の回止め部60に関係、すなわ
ち係合するための被回止め部79が形成されている。
【0077】また、ボルト4は、下部が取付け体2であ
る脚体12の上端部に埋設固定されており、上部が接合面
6に埋設固定されたボルト押え板75より突出する1本の
ボルトにて形成されている。
【0078】そして、その他の構成については上記図1
ないし図4に示す取付け装置1の構成と同一であるた
め、上記図1ないし図4に示す取付け装置1の構成と同
一構成については上記図1ないし図4に示す取付け装置
1の構成の説明に用いた符号を記入して説明を省略す
る。
【0079】次に、上記第2の実施の形態の作用を説明
する。
【0080】脚体12の接合面6に突設したボルト4と、
天板13の接合面7に設けた出力端側の歯車45に設けたナ
ット部73とを互いに螺合する状態に位置合わせする。こ
の後、歯車連動機構9の締付け操作側の歯車である遊星
歯車43に設けた締付け操作部67を六角レンチWにて回動
操作する。
【0081】このとき、締付け操作部67にて遊星歯車43
が回転するとともに、この遊星歯車43にて太陽歯車44が
回転する。この結果、この太陽歯車44の回転で、この太
陽歯車44の歯69にて案内歯車46が回転するとともに、こ
の太陽歯車44の歯71にて出力端側の歯車45が回転し、こ
の出力端側の歯車45のナット部73のねじ孔72にボルト4
が螺合される。
【0082】このため、遊星歯車43の回転操作で回転す
る太陽歯車44および出力端側の歯車45によりナット部73
を更に回転させると、このナット部73がボルト4に締め
付けられるとともに、このナット部73とボルト4とによ
り脚体12と天板13との接合面6,7が接合される。
【0083】上述したように、上記第2の実施の形態に
よれば、脚体12と天板13との接合面6,7以外の位置で
遊星歯車43の締付け操作部67を回動操作できる構成であ
るため、図1ないし図4に示す取付け装置1と同様の効
果を奏することができる。
【0084】さらに、ナット部73の回転でこのナット部
73をボルト4に締め付ける際に、このボルト4を押えた
ボルト押え板75の被回止め部79が歯車ケース体22の回止
め部60に嵌合する。このため、この回止め部60によりボ
ルト4を確実に回り止めでき、このボルト4にナット部
73を確実に締め付けることができる。
【0085】よって、脚体12の接合面6に突設したボル
ト4と、天板13の接合面7に設けたナット部73とを互い
に螺合する状態に位置合わせするだけで、脚体12を天板
13の適正位置に簡単かつ確実に取り付けることができ
る。
【0086】また、締付け操作部67に六角レンチWの先
端を嵌挿して、この六角レンチWで遊星歯車43を順方向
に向けて回転させると、この遊星歯車43の回転に伴いこ
の遊星歯車43に噛合した太陽歯車44が逆方向に向けて回
転する。そして、この太陽歯車44の回転に伴いこの太陽
歯車44に噛合した歯車45が順方向に向けて回転する。
【0087】この結果、テーブル11の天板13に対して脚
体12を順方向に向けて回転させる場合と同様に、六角レ
ンチWで遊星歯車43を順方向に向けて回転させることに
より、天板13に脚体12を接合面6,7で適正に接合でき
るので、天板13に対する脚体12の取り付け作業が容易に
なり、使い勝手をより向上できる。
【0088】なお、上記第2の実施の形態では、脚体12
の接合面6にボルト4を突設し、天板13の接合面7にナ
ット部73を有する出力端側の歯車45および遊星歯車装置
42を有する歯車連動機構9をそれぞれ設けた構成につい
て説明したが、このような構成に限定されることはな
く、脚体12の接合面6に出力端側の歯車45および遊星歯
車装置42を有する歯車連動機構9をそれぞれ設け、天板
13の接合面7にボルト4を突設する構成にすることもで
きる。
【0089】このため、取付け部材である脚体12と被取
付け部材である天板13との接合面6,7のいずれか一方
にボルト4を突設し、他方にボルト4に螺合するナット
であるナット部73を有する出力端側の歯車45を回転可能
に設けるとともに、このナット部73を回転させる複数の
歯車8を平面上に並設した歯車連動機構9を設ける構成
であればよい。
【0090】次に、本発明の第3の実施の形態の構成を
図8および図9を参照して説明する。
【0091】この図8および図9に示す取付け装置1
は、基本的には図1ないし図4に示す取付け装置1と同
一であるが、被取付け体である家具の両側の側板82の上
端および下端に、取付け体である家具の天板80と地板81
とを、ボルト4とナット5との螺合で取り付けるもので
ある。
【0092】そして、側板82の上端部において、図8お
よび図9に示すように、天板80を接合する接合面83の幅
方向の一端側には、ボルト締付け用ユニット40が埋設固
定されている。また、接合面83の幅方向の他端側には、
ボルト締付け用ユニット40のナット5と略同一平面上に
位置する係合凹部84が形成されている。
【0093】また、側板82の接合面83に接合する天板80
の接合面85の幅方向の一端側には、ナット5に螺合する
ボルト4が突設されている。さらに、この天板80の接合
面85の幅方向の他端側には、係合凹部84内に係合する係
合ピン86が突設されている。そして、ボルト4は、天板
80の接合面85の幅方向の一端側に埋設固定される固定部
16と、被回止め部17とを有している。
【0094】そして、その他の構成については上記図1
ないし図4に示す取付け装置1の構成と同一であるた
め、上記図1ないし図4に示す取付け装置1の構成と同
一構成については上記図1ないし図4に示す取付け装置
1の構成の説明に用いた符号を記入して説明を省略す
る。
【0095】次に、上記第3の実施の形態の作用を説明
する。
【0096】側板82のボルト締付け用ユニット40のナッ
ト5と、天板80のボルト4とを螺合する状態に当接する
とともに、側板82の係合凹部84に天板80の係合ピン86を
位置合わせする。この状態で、歯車連動機構9でナット
5を回転操作する。
【0097】この結果、このナット5をボルト4に締め
付けることができ、係合凹部84内に係合ピン86が係合
し、側板82の上端に天板80を取り付けることができる。
【0098】また、側板82の下端に地板81を取り付ける
場合には、図8に示すように、側板82の下端の接合面83
の幅方向の一端側に係合凹部84を形成し、側板82の下端
の接合面83の幅方向の他端側にボルト締付け用ユニット
40を埋設固定し、さらに、地板81にボルト4を突設す
る。
【0099】この後、ボルト締付け用ユニット40のナッ
ト5と、ボルト4とを螺合する状態に当接するととも
に、係合凹部84に係合ピン86を位置合わせして、歯車連
動機構9でナット5を回転操作する。
【0100】この結果、このナット5をボルト4に締め
付けることができ、係合凹部84内に係合ピン86が係合
し、側板82の下端に地板81を取り付けることができる。
【0101】次に、本発明の第4の実施の形態の構成を
図10ないし図12を参照して説明する。
【0102】この図10ないし図12に示す取付け装置
1は、基本的には図1ないし図4に示す取付け装置1と
同一であるが、歯車8としての同一形状の複数の共通歯
車8dを、例えば4個平面上に並設して歯車連動機構9を
形成したものである。
【0103】そして、これら各共通歯車8dの一側の中心
には、別体に形成された締付け操作部10と、ナット5と
がいずれも嵌挿可能な断面略六角形状の挿嵌部87が開口
形成されており、これら締付け操作部10およびナット5
は、挿嵌部87内に嵌挿された状態で、この挿嵌部87内で
周方向に向けて回転できないように位置決め固定されて
いる。また、挿嵌部87は、この挿嵌部87に嵌挿されたナ
ット5がこの挿嵌部87における軸方向に向けて所定間隔
摺動できるように形成されている。
【0104】さらに、挿嵌部87の各内壁の中央には、共
通歯車8dにおける軸方向に沿った断面略凹弧状の肉盗凹
部87aがそれぞれ形成されている。これら肉盗凹部87a
は、共通歯車8dを成形する際における材料面からの製造
コストを削減するためのものである。
【0105】また、各共通歯車8dの他側の中央には、挿
嵌部87より径小な軸方向に向けて開口した開口部88が形
成されている。さらに、各共通歯車8dの一側に形成され
ている係合突部38と、これら各共通歯車8dの他側に形成
されている係合突部37とは、外径寸法が同一である。
【0106】そして、ケース本体23は、収容凹部25を有
しており、この収容凹部25の側板部29には、ビス挿通孔
89を形成したボス部90がそれぞれ相対した位置に例え
ば、3対、計6個形成されている。
【0107】さらに、蓋体24の周縁には、各ビス挿通孔
89に連通するねじ孔91を形成したボス部92が、計6個形
成されている。また、この蓋体24の各係合孔33は、ケー
ス本体23の各係合孔28と同一形状に形成されている。
【0108】また、この蓋体24の回止め部36は、多角形
である略正六角形状に形成されており、この回止め部36
の一辺には、この回止め部36における径方向に向けて切
り欠かれた凹状の切欠溝93が形成されている。
【0109】さらに、ボルト4の被回止め部17と固定部
16との間には、この固定部16より径大な略円盤状の座板
部94が形成されている。そして、このボルト4の被回止
め部17は、蓋体24の回止め部36に嵌合される多角形であ
る略正六角形状に形成されており、この被回止め部17の
一辺には、この被回止め部17における径方向に向けて突
出する嵌合突片95が形成されており、この嵌合突片95は
蓋体24の切欠溝93に嵌合される。
【0110】そして、ケース本体23の収容凹部25内に
は、図12に示すように、この収容凹部25の一端側から
他端側に向けて各共通歯車8dがそれぞれ互いに噛合した
状態で、平面上に回転可能に並設されている。さらに、
この収容凹部25の一端側に位置する共通歯車8dの挿嵌部
87には、締付け操作部10が嵌挿されており、また、この
収容凹部25の他端側に位置する共通歯車8dの挿嵌部87に
は、ナット5が嵌挿されて歯車連動機構9が形成されて
いる。
【0111】また、ケース本体23の収容凹部25内に歯車
連動機構9を収容するとともに、このケース本体23に蓋
体24を当接し、このケース本体23のビス挿通孔89から蓋
体24の各ねじ孔91に固定ビス35をそれぞれ螺着してケー
ス本体23に蓋体24を固定すると、ボルト締付け用ユニッ
ト40が形成される。
【0112】さらに、各共通歯車8dの挿嵌部87、ボルト
4およびナット5は、天板13に脚体12を取り付ける際、
蓋体24の回止め部36とボルト4の被回止め部17とが係合
した後に、螺合する。
【0113】そして、その他の構成については上記図1
ないし図4に示す取付け装置1の構成と同一であるた
め、上記図1ないし図4に示す取付け装置1の構成と同
一構成については上記図1ないし図4に示す取付け装置
1の構成の説明に用いた符号を記入して説明を省略す
る。
【0114】次に、上記第4の実施の形態の作用を説明
する。
【0115】蓋体24の被回止め部17に、ボルト4の回止
め部36を嵌合するとともに、蓋体24の切欠溝93に、ボル
ト4の嵌合突片95を嵌合する。このとき、脚体12が天板
13の適正位置に位置している。
【0116】この状態で、挿嵌部87に締付け操作部10が
嵌挿された共通歯車8dを六角レンチWで回動操作する。
この結果、脚体12と天板13との接合面6,7が適正位置
に接合される。
【0117】上述したように、上記第4の実施の形態に
よれば、脚体12と天板13との接合面6,7以外の位置で
共通歯車8dの挿嵌部87に嵌挿された締付け操作部10を回
動操作できる構成であるため、図1ないし図4に示す取
付け装置1と同様の効果を奏することができる。
【0118】また、同一形状の共通歯車8dで歯車連動機
構9を構成したことにより、全ての歯車8を共通にでき
るので、歯車8の部品管理を容易にできるとともに、製
造コストを削減でき、製造性を向上できる。
【0119】さらに、共通歯車8dの挿嵌部87に嵌挿した
ナット5は、この挿嵌部87内で軸方向に沿って摺動でき
るので、天板13に脚体12を取り付ける際に、回止め部36
と被回止め部17とが係合した後に、ボルト4とナット5
とが螺合する。このため、ボルト4とナット5とが螺合
する以前に、回止め部36と被回止め部17とで天板13と脚
体12とを位置決め固定できる。よって、脚体12を天板13
に取り付け終わるまで、脚体12を支持する必要がなくな
るので、ボルト4とナット5との螺合作業に専念できる
とともに、脚体12の取り付け作業をより簡単かつ確実に
でき、使い勝手をより向上できる。
【0120】また、各共通歯車8dの係合突部37と係合突
部38との外径寸法が同一であり、蓋体24の各係合孔33と
ケース本体23の各係合孔28とが同一形状であるので、ケ
ース本体23の収容凹部25内の一側端および他側端に位置
する共通歯車8d以外の共通歯車8dの側部を反転してこの
収容凹部25内に収容した場合であっても、歯車連動機構
9を適正に機能させることができる。
【0121】そして、蓋体24の回止め部36に切欠溝93を
形成し、ボルト4の被回止め部17に嵌合突片95を形成し
たため、ボルト4の被回止め部17を蓋体24の回止め部17
に嵌合した際に、切欠溝93に嵌合突片95が嵌合する。こ
のため、天板13の適正位置に脚体12を取り付ける際の作
業をより簡単かつ確実にできる。
【0122】また、ボルト4に座板部94を形成したこと
により、脚体12を天板13に取付ける際での蓋体24に対す
るボルト4の入り込み距離をより正確に調整できる。
【0123】さらに、挿嵌部87に締付け操作部を嵌挿し
た共通歯車8dの治具嵌合凹部10aに六角レンチWの先端
を嵌挿して、この六角レンチWで入力端側の共通歯車8d
を順方向に向けて回転させる。すると、この共通歯車8d
の回転に伴いこの共通歯車8dと噛合した共通歯車8dが逆
方向に向けて回転するとともに、この共通歯車8dの回転
に伴いこの共通歯車8dと噛合した共通歯車8dが順方向に
向けて回転する。さらに、この共通歯車8dの回転に伴い
この共通歯車8dと噛合し、挿嵌部87にナット5を嵌挿し
た共通歯車8dが逆方向に向けて回転する。
【0124】この結果、テーブル11の天板13に対して脚
体12を順方向に向けて回転させる場合と同様に、六角レ
ンチWで締付け操作部10を嵌挿した共通歯車8dを順方向
に向けて回転させることにより、天板13に脚体12を接合
面6,7で適正に接合できるので、天板13に対する脚体
12の取り付け作業が容易になり、使い勝手をより向上で
きる。
【0125】次に、本発明の第5の実施の形態の構成を
図13および図14を参照して説明する。
【0126】この図13および図14に示す取付け装置
1は、基本的には図10ないし図12に示す取付け装置
1と同一であるが、同一形状の複数、例えば2つの歯車
8としての傘歯車である第1の傘歯車101および第2の
傘歯車102で歯車連動機構9を形成したものである。
【0127】そして、これら第1の傘歯車101および第
2の傘歯車102は、円柱状の胴体部103を有している。ま
た、この胴体部103の先端には、この胴体部103より径大
な円柱状の径大部104が同心状に形成されている。この
径大部104の先端には、先端に向かうに連れて徐々に縮
径する円錐台状の歯車部105が同心状に形成されてい
る。この歯車部105の周面には、この歯車部105の軸方向
に沿った複数の歯106が突設されている。さらに、歯車
部105の先端には、この歯車部105の先端側の径寸法より
径小な円柱状の支持突部107が同心状に突設されてい
る。
【0128】また、これら第1の傘歯車101および第2
の傘歯車102の胴体部103の基端には、この胴体部103よ
り径小な略円筒状の径小部108が同心状に形成されてい
る。この径小部108の基端面には、横断面六角形状の挿
嵌部87が同心状に開口されている。
【0129】そして、ケース本体23は、上面および一側
面が開口した略有底筒状に形成されている。また、この
ケース本体23内には、第1の傘歯車101および第2の傘
歯車102を回転可能に収容する収容凹部25が形成されて
いる。この収容凹部25内のケース本体23の開口した上面
および一側面と対向する底面および他側面に内接した位
置には、歯車支持部109が形成されている。
【0130】この歯車支持部109の上面には、第1の傘
歯車101の支持突部107が挿入されてこの支持突部107を
回転可能に軸支する軸支部111が穿設されている。ま
た、この歯車支持部109の一側面には、第2の傘歯車102
の支持突部107が挿入されてこの支持突部107を回転可能
に軸支する軸支部112が穿設されている。
【0131】さらに、軸支部111の開口方向であるケー
ス本体23の開口した上面側の他側面には、第1の傘歯車
101の径小部108を摺動可能に保持する歯車保持部113が
形成されている。この歯車保持部113の上方には、ボル
ト4を摺動可能に保持するボルト保持部114が形成され
ている。また、軸支部112の軸方向であるケース本体23
の開口した一側面側の底面には、第2の傘歯車102の径
小部108を摺動可能に保持する歯車保持部115が形成され
ている。
【0132】そして、ケース本体23の収容凹部25の開口
した一側面側の対向する内側面には、上下方向にねじ孔
116が形成されたねじ固定ボス117がそれぞれ形成されて
いる。
【0133】また、第1の傘歯車101の挿嵌部87には、
ボルト4が取り付けられており、このボルト4は、周面
にねじ溝が螺刻されたボルト部121を有している。そし
て、このボルト部121の基端には、横断面六角形状の嵌
挿凸部122が同心状に形成されており、この嵌挿凸部122
とボルト部121との間には、このボルト部121における周
方向に沿った凹溝部123が形成されている。そして、嵌
挿凸部122は、第1の傘歯車101の挿嵌部87に嵌挿され、
凹溝部123は、ケース本体23のボルト保持部114により摺
動可能に保持されている。
【0134】さらに、ケース本体23には、このケース本
体23の開口した上面および一側面を閉塞する蓋体24が取
り付けられており、この蓋体24は、平板を約90°屈曲
させることにより形成されている。そして、ケース本体
23の上面を閉塞する蓋体24の上面部131の先端には、略
凹状に切り欠かれた保持凹部132が形成されている。こ
の保持凹部132は、蓋体24をケース本体23に取り付けた
際に、ケース本体23のボルト保持部114とともに、第1
の傘歯車101の挿嵌部87に嵌挿したボルト4の凹溝部123
に嵌合し、この凹溝部123を摺動可能に保持するととも
に、第1の傘歯車101の挿嵌部87に対するボルト4の離
脱を防止する。
【0135】また、保持凹部132の基端である上面部131
の下面には、第1の傘歯車101の径小部108を摺動可能に
保持する円弧状の保持突部133が突設されている。さら
に、保持凹部132の基端である上面部131の上面には、回
止め部36が突設されており、この被回り止め部17の基端
である上面部131には、一対のビス挿通孔134が穿設され
ている。これら一対のビス挿通孔134は、蓋体24をケー
ス本体23に取り付けた際に、このケース本体23の各ねじ
固定ボス117のねじ孔116に連通する。
【0136】そして、上面部131の基端から下方に向け
て屈曲した側面部135の両側には、上下に並設したビス
挿通孔136を有する一対の取付片部137がそれぞれ形成さ
れている。また、この側面部135の先端には、凹状に切
り欠かれた取付凹部138が形成されており、この取付凹
部138は、蓋体24をケース本体23に取り付けた際に、こ
のケース本体23の歯車保持部115に嵌合する。さらに、
この取付凹部138の基端には、凹弧状に切り欠かれた歯
車保持部139が形成されており、この歯車保持部139は、
蓋体24をケース本体23に取り付けた際に、第2の傘歯車
102の径小部108を摺動可能に保持する。
【0137】ここで、ケース本体23は、テーブル11の脚
体12の基端面とこの脚体12の外側面間の一辺とから切り
欠いた取付溝部141内に取り付けられている。また、こ
のケース本体23は、第2の傘歯車102の挿嵌部87を脚体1
2の側方に向け、かつ第1の傘歯車101の挿嵌部87に嵌挿
したボルト4のボルト部121を脚体12の基端から突出さ
せてこの脚体12に埋設されている。また、このケース本
体23に取り付けた蓋体24の上面部131は、脚体12の基端
面と同一平面状に配設されている。
【0138】また、第1の傘歯車101および第2の傘歯
車102をケース本体23の収容凹部25内に配設し、このケ
ース本体23に蓋体24を取り付けることにより、第2の傘
歯車102の挿嵌部87が締付け操作部10となる。第1の傘
歯車101の軸方向と第2の傘歯車102の軸方向とは、約9
0度屈曲している。
【0139】そして、第2の傘歯車102の挿嵌部87に治
具としての六角レンチWの先端を嵌挿して、この六角レ
ンチWで第2の傘歯車102を回転すると、この第2の傘
歯車102の歯106と第1の傘歯車101の歯106とが噛合して
いるため、第1の傘歯車101が回転して、この第1の傘
歯車101の挿嵌部87に嵌挿したボルト4が回動する。
【0140】さらに、ボルト4のボルト部121は、テー
ブル11の天板13の下面の周縁に埋設したナット5のナッ
ト部151に螺合する。このナット部151は、内部にねじ溝
が螺刻されており、このナット部151軸方向における下
端には、このナット部151より径大な扁平細長円形状の
フランジ部152が同心状に形成されている。また、この
フランジ部152の基端には、蓋体24の回止め部36に嵌合
する被回止め部17が穿設されている。
【0141】そして、その他の構成については上記図1
0ないし図12に示す取付け装置1の構成と同一である
ため、上記図10ないし図12に示す取付け装置1の構
成と同一構成については上記図10ないし図12に示す
取付け装置1の構成の説明に用いた符号を記入して説明
を省略する。
【0142】次に、上記第5の実施の形態の作用を説明
する。
【0143】脚体12の接合面6から突出したボルト4の
ボルト部121と、天板13の接合面7に埋設したナット5
のナット部151とを互いに螺合する状態に位置合わせす
る。
【0144】この後、脚体12の外側面に位置する第2の
傘歯車102の挿嵌部87に六角レンチWを嵌挿して、この
六角レンチWで第2の傘歯車102を順方向に回転する。
【0145】このとき、第2の傘歯車102に噛合した第
1の傘歯車101が回転する。この結果、第1の傘歯車101
の挿嵌部87に嵌挿したボルト4のボルト部121が回動し
て、このボルト部121がナット5のナット部151に螺合す
る。
【0146】そして、第2の傘歯車102をさらに回転さ
せると、ナット5の被回止め部17に蓋体24の回止め部36
が嵌合して、天板13と脚体12とが位置決め固定された
後、ボルト4のボルト部121にナット5のナット部151が
締め付けられて、このボルト4とナット5とにより脚体
12と天板13とが接合面6,7で接合される。
【0147】上述したように、上記第5の実施の形態に
よれば、脚体12と天板13との接合面6,7以外の位置で
第2の傘歯車102の挿嵌部87で回動操作できる構成であ
るため、図10ないし図12に示す取付け装置1と同様
の効果を奏することができる。
【0148】また、テーブル11の天板13の接合面7に埋
設したナット5のナット部151に、脚体12の接合面6に
回転可能に設けたボルト4のボルト部121が螺合する状
態に位置合わせして、脚体12の外周面に設けた締付け操
作部10としての第2の傘歯車102の挿嵌部87に六角レン
チWの先端を嵌挿し、この六角レンチWで第2の傘歯車
102を回転させることにより、ボルト4のボルト部121と
ナット5のナット部151とを螺合できる。
【0149】この結果、脚体12の外周面から第2の傘歯
車102で締め付け操作できるので、天板13の適正位置に
脚体12を簡単かつ確実に取り付けることができる。
【0150】さらに、第1の傘歯車101と第2の傘歯車1
02とで歯車連動機構9を形成したことにより、これら第
1の傘歯車101の挿嵌部87の開口方向と、第2の傘歯車1
02の挿嵌部87の開口方向とが直交する。これにより、脚
体12の外周面に締付け操作部10を形成できるとともに、
この脚体12の接合面6にボルト4のボルト部121を回転
可能に設けることができる。
【0151】このため、脚体12の外周面からこの脚体12
を天板13に取り付けることができるので、天板13の下面
に締付け操作部10を設けた場合に比べ、天板13に対する
脚体12の取り付け作業を簡単かつ確実にできる。
【0152】また、蓋体24の上面部131の先端に、略凹
状の保持凹部132を形成したため、この保持凹部132が蓋
体24をケース本体23に取り付けた際に第1の傘歯車101
の挿嵌部87に嵌挿したボルト4の凹溝部123に嵌合して
この凹溝部123を摺動可能に保持するので、第1の傘歯
車101の挿嵌部87に対するボルト4の離脱を防止でき
る。
【0153】なお、上記第5の実施の形態では、第1の
傘歯車101および第2の傘歯車102による計2個の歯車8
で、歯車連動機構9を形成した構成について説明した
が、このような構成に限定されることはなく、脚体12の
外周面15の締付け操作部10から接合面6のボルト4が回
転する構成であれば、歯車8の個数および種類などはど
のようなものであってもよい。
【0154】
【発明の効果】請求項1記載の取付け装置によれば、一
方の接合面に取り付けたボルトおよびナットのいずれか
一方と、他方の接合面に設けたナットおよびボルトのい
ずれか他方とを互いに螺合する状態に位置合わせした後
に、締付け操作部でナットおよびボルトのいずれか他方
を回転することにより、互いの接合面の適正位置で簡単
にかつ確実に取り付けることができ、また、互いの接合
面以外の位置に締付け操作部を設けたため、取付け体の
外径が大きい場合であっても締め付け操作を容易にでき
るので、使い勝手を向上でき、さらに、同一形状の複数
の歯車で歯車連動機構を設けたため、歯車の部品管理を
容易にでき、組立て作業も容易にでき、製造性を向上で
きる。
【0155】請求項2記載の取付け装置によれば、一方
の接合面に取り付けたボルトおよびナットのいずれか一
方と、他方の接合面に設けたナットおよびボルトのいず
れか他方とを互いに螺合する状態に位置合わせした後
に、被回止め部に回止め部が係合するように、締付け操
作部でナットおよびボルトのいずれか他方を回転する
と、これらボルトとナットとが螺合するとともに、回り
止めされた状態で正確に互いの接合面の適正位置に簡単
かつ確実に取り付けることができるため、取付け体の外
径が大きい場合であっても、この取付け体の外径によっ
て締付け操作部の締め付け操作を容易にでき、取り付け
作業をより簡単かつ確実にでき、使い勝手を向上でき
る。
【0156】請求項3記載の取付け装置によれば、一方
の接合面に取り付けたボルトおよびナットのいずれか一
方と、他方の接合面に設けたナットおよびボルトのいず
れか他方とを互いに螺合する状態に位置合わせした後
に、被回止め部に回止め部が係合するように、締付け操
作部でボルトとナットとを締め付けると、回り止めされ
た状態で、正確に互いの接合面で接合できるため、互い
の接合面以外の位置で歯車連動機構の締付け操作部で締
め付け操作できるるので、取付け体の外径が大きい場合
であっても、取付け体を被取付け体の適正位置に簡単に
かつ確実に取り付けることができるので、取り付け作業
をより簡単かつ確実にでき、使い勝手を向上でき、ま
た、同一形状の複数の歯車で歯車連動機構を設けたた
め、歯車の部品管理を容易にでき、組立て作業も容易に
でき、製造性を向上できる。
【0157】請求項4記載の取付け装置によれば、請求
項2または3記載の取付け装置の効果に加え、回止め部
と被回止め部とが係合した後に、ボルトとナットとが螺
合するので、ボルトとナットとが螺合する以前に、回止
め部と被回止め部とにより被取付け体と取付け体とを位
置決め固定できるので、取付け体を被取付け体に取り付
け終わるまで、この取付け体を支持する必要がなくな
り、ボルトとナットとの螺合作業に専念でき、取り付け
作業をより簡単かつ確実にできる。
【0158】請求項5記載の取付け装置によれば、請求
項1ないし4いずれかに記載の取付け装置の効果に加
え、テーブルの天板の周縁に脚体の外周面を合致して天
板に脚体を取り付けることができるので、接合時に生じ
る天板の周縁と脚体の外周面とのずれを確実に防止でき
る。
【0159】請求項6記載の取付け装置によれば、請求
項5記載の取付け装置の効果に加え、テーブルの天板の
接合面に取付けたボルトおよびナットのいずれか一方
に、脚体の接合面に回転可能に設けたナットおよびボル
トのいずれか他方を位置合わせした後に、脚体の外周面
に設けた締付け操作部でボルトを回転させると、このボ
ルトとナットとを螺合できるので、脚体の外周面から締
付け操作部か締め付け操作でき、天板の適正位置に脚体
を簡単かつ確実に取り付けることができる。
【0160】請求項7記載の取付け装置によれば、請求
項1ないし6いずれかに記載の取付け装置の効果に加
え、締付け操作部と、ボルトおよびナットのいずれか一
方とが嵌挿可能な挿嵌部を有する複数の各歯車であるた
め、歯車の部品管理をより容易にできるとともに、組立
て作業をより容易にでき、製造性をより向上できる。
【0161】請求項8記載の取付け装置によれば、請求
項1ないし6いずれかに記載の取付け装置の効果に加
え、締付け操作部側の傘歯車の挿嵌部に治具を嵌挿して
この傘歯車を回転すると、各傘歯車が噛合回転し、ボル
トの基端およびナットのいずれか一方を挿嵌部に嵌挿し
た傘歯車が回転するので、取付け体または被取付け体の
側面に締付け操作部を設けた場合であっても、この締付
け操作部でボルトとナットとを螺合できるので、取り付
け作業をより簡単かつ確実にできる。
【0162】請求項9記載の取付け装置によれば、請求
項7または8記載の取付け装置の効果に加え、歯車の挿
嵌部に嵌挿したボルトおよびナットのいずれか一方が、
この歯車の軸方向に沿って摺動可能であるため、被取付
け体に対して取付け体を位置決めした後に、ボルトとナ
ットとを螺合できるので、取付け作業をより簡単かつ確
実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の取付け装置の第1の実施の形態を示す
断面図である。
【図2】同上取付け装置を示す分解斜視図である。
【図3】同上取付け装置の組み立て状態を示す平面図で
ある。
【図4】同上取付け装置の取り付け状態を示す説明平面
図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す分解斜視図で
ある。
【図6】同上取付け装置の組み立て状態を示す平面図で
ある。
【図7】同上取付け装置の取り付け状態を示す断面図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施の形態の取り付け状態を示
す説明図である。
【図9】同上取付け装置の取り付け状態を示す断面図で
ある。
【図10】本発明の第4の実施の形態の取り付け状態を
示す説明図である。
【図11】同上取付け装置を示す分解斜視図である。
【図12】同上取付け装置の組み立て状態を示す平面図
である。
【図13】本発明の第5の実施の形態の取り付け前の状
態を示す断面図である。
【図14】同上取付け装置を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 取付け装置 2 取付け体 3 被取付け体 4 ボルト 5 ナット 6 接合面 7 接合面 8 歯車 9 歯車連動機構 10,67 締付け操作部 11 テーブル 12 脚体 13 天板 17,79 被回止め部 36,60 回止め部 87 挿嵌部 101 傘歯車としての第1の傘歯車 102 傘歯車としての第2の傘歯車 W 治具としての六角レンチ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付け体を被取付け体にボルトとナット
    との螺合により取り付ける取付け装置であって、 前記取付け体と前記被取付け体との接合面のいずれか一
    方に、前記ボルトおよび前記ナットのいずれか一方を取
    り付け、他方に前記ボルトまたは前記ナットに螺合する
    前記ナットおよび前記ボルトのいずれか他方を回転可能
    に設けるとともに、このナットおよび前記ボルトのいず
    れか他方を回転させる同一形状の複数の歯車で順次噛合
    回転する歯車連動機構を設け、この歯車連動機構の各歯
    車を噛み合わせて回転させて前記ナットおよび前記ボル
    トのいずれか他方を締め付ける締付け操作部を、前記取
    付け体と前記被取付け体との接合面以外の位置に設ける
    ことを特徴とした取付け装置。
  2. 【請求項2】 取付け体を被取付け体にボルトとナット
    との螺合により取り付ける取付け装置であって、 前記取付け体と前記被取付け体との接合面のいずれか一
    方に、前記取付け体を前記被取付け体に取り付ける際の
    回り止めとなる被回止め部と、前記ボルトおよび前記ナ
    ットのいずれか一方とを取り付け、他方に前記ボルトま
    たは前記ナットに螺合する前記ナットおよび前記ボルト
    のいずれか他方を回転可能に設けるとともに、このナッ
    トおよび前記ボルトのいずれか他方を回転させる複数の
    歯車で順次噛合回転する歯車連動機構を設け、かつ前記
    被回止め部に係合する回止め部を設け、この歯車連動機
    構の各歯車を回転させて前記ナットおよび前記ボルトの
    いずれか他方を締め付ける締付け操作部を、前記取付け
    体と前記被取付け体との接合面以外の位置に設けること
    を特徴とした取付け装置。
  3. 【請求項3】 取付け体を被取付け体にボルトとナット
    との螺合により取り付ける取付け装置であって、 前記取付け体と前記被取付け体との接合面のいずれか一
    方に、前記取付け体を前記被取付け体に取り付ける際の
    回り止めとなる被回止め部と、前記ボルトおよび前記ナ
    ットのいずれか一方とを取り付け、他方に前記ボルトま
    たは前記ナットに螺合する前記ナットおよび前記ボルト
    のいずれか他方を回転可能に設けるとともに、このナッ
    トおよび前記ボルトのいずれか他方を回転させる同一形
    状の複数の歯車で順次噛合回転する歯車連動機構を設
    け、かつ前記被回止め部に係合する回止め部を設け、こ
    の歯車連動機構の各歯車を回転させて前記ナットおよび
    前記ボルトのいずれか他方を締め付ける締付け操作部
    を、前記取付け体と前記被取付け体との接合面以外の位
    置に設けることを特徴とした取付け装置。
  4. 【請求項4】 回止め部と被回止め部とが係合した後
    に、ボルトとナットとが螺合することを特徴とする請求
    項2または3記載の取付け装置。
  5. 【請求項5】 取付け体はテーブルの脚体であり、被取
    付け体は前記テーブルの天板であって、一方の接合面に
    設けるボルトおよびナットのいずれか一方と、他方の接
    合面に設ける前記ナットおよび前記ボルトのいずれか他
    方とは前記天板の周縁に前記脚体の外周面が合致する位
    置に設けることを特徴とする請求項1ないし4いずれか
    に記載の取付け装置。
  6. 【請求項6】 締付け操作部は、脚体の外周面に設けら
    れ、この脚体の接合面に回転可能に設けたナットおよび
    ボルトのいずれか他方を回転させることを特徴とする請
    求項5記載の取付け装置。
  7. 【請求項7】 複数の各歯車は、締付け操作部と、ボル
    トの基端およびナットのいずれか一方とが嵌挿可能な挿
    嵌部を有することを特徴とする請求項1ないし6いずれ
    かに記載の取付け装置。
  8. 【請求項8】 複数の各歯車は、これら歯車を回転させ
    る治具の先端と、ボルトの基端およびナットのいずれか
    一方とが嵌挿可能な挿嵌部を有する傘歯車であることを
    特徴とする請求項1ないし6いずれかに記載の取付け装
    置。
  9. 【請求項9】 ボルトおよびナットのいずれか一方は、
    歯車の挿嵌部に嵌挿されてこの歯車の軸方向に沿って摺
    動可能であることを特徴とした請求項7または8記載の
    取付け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11306522B2 (en) 2017-11-24 2022-04-19 Julius Blum Gmbh Furniture fitting

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