JP2001140727A - インジェクタ - Google Patents

インジェクタ

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JP2001140727A
JP2001140727A JP32217799A JP32217799A JP2001140727A JP 2001140727 A JP2001140727 A JP 2001140727A JP 32217799 A JP32217799 A JP 32217799A JP 32217799 A JP32217799 A JP 32217799A JP 2001140727 A JP2001140727 A JP 2001140727A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電歪アクチュエータの小型化を実現することが
できるインジェクタを提供する。 【解決手段】インジェクタ100において、電歪アクチ
ュエータ121が伸長すると小径ニードル128及び小
径ピン136を介してボール133が移動し、それによ
り制御室152の圧力が一時的に減圧されて高圧燃料が
噴射される。ボール133は、上側シート面134に当
接する位置と下側シート面135に当接する位置との間
で移動する。変位拡大室130にはコモンレール圧相当
の高圧燃料が導入される一方、ボール133下方のバネ
室141には同様の高圧燃料が導入される。この場合、
上側シート面134におけるボール133のシート面積
と、下側シート面135におけるボール133のシート
面積と、小径ニードル128及び小径ピン136の断面
積とがほぼ一致するので、高圧燃料によりボール133
に働く上向き及び下向きの力がバランスし、力の均衡が
保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射装置に係
り、特にコモンレール式燃料噴射装置等に適用され、エ
ンジンに高圧燃料を噴射するためのインジェクタの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばディーゼルエンジンに適用される
コモンレール式燃料噴射装置では、100MPa以上の
高圧燃料がコモンレールからインジェクタに供給され、
その高圧燃料がインジェクタよりエンジンに噴射供給さ
れる。本インジェクタの場合、先端部に設けられたノズ
ルニードルの開閉をコマンドピストンで制御し、それに
より燃料噴射を実施するよう構成される。すなわち、コ
マンドピストンの背後に制御室を設け、その制御室に高
圧燃料を導入する。そして、制御室の圧力を一時的に減
圧することにより、インジェクタ先端部に対してコマン
ドピストン及びノズルニードルを後退させ、燃料噴射を
行わせる。
【0003】制御室を高圧状態から低圧に切り替える構
成として、インジェクタの閉弁時には制御室に高圧燃料
を導入すると共に低圧側への連通路を閉鎖しておき、イ
ンジェクタの開弁時(燃料噴射時)になると、制御室と
低圧側への連通路とを連通して制御室内の高圧燃料をリ
ークさせ、同制御室の圧力を減圧する。
【0004】また、この種のインジェクタとして、制御
室と低圧側の通路との間を連通又は遮断するための弁体
(ボール)と、その弁体を移動させるための電歪アクチ
ュエータ(ピエゾアクチュエータ)とを備えるものがあ
る。このインジェクタでは、電圧の印加に伴い電歪アク
チュエータを伸長させ、それにより弁体を移動させて制
御室内の高圧燃料を低圧側にリークさせる。例えば、米
国特許5,779,149号公報に開示されたインジェ
クタは同様の構成を持つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、既存のイン
ジェクタでは、前記弁体に常に100MPa以上の高圧
燃料が作用している状態で、その高圧燃料による付勢に
抗して電歪アクチュエータを伸長させ、高圧燃料の流れ
を切り替えなければいけないため、電歪アクチュエータ
が大型化されるといった問題を招く。近年、各種の構成
部品を小型化したいという要望があり、その要望に応え
るにもアクチュエータ部分の小型化対策を講じる必要が
ある。
【0006】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、電歪アクチュエータの小型化を実現するこ
とができるインジェクタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のインジ
ェクタによれば、電歪アクチュエータが伸長されない状
態では、少なくとも高圧燃料により弁体が第1のシート
面に押圧されると共に、同じく高圧燃料によりインジェ
クタボディに摺動可能に配設されたピストン部材が、弁
体を第1のシート面から離間させる方向に押圧される。
この状態で弁体が第1のシート面に当接することによ
り、コマンドピストン背後の制御室と低圧リーク側との
間が遮断される。このとき、制御室に高圧燃料が導入さ
れ、該制御室が高圧状態で保持されることから、ノズル
ニードルが閉位置のまま保たれ、燃料噴射は行われな
い。また、電歪アクチュエータが伸長されるとピストン
部材が移動し、それに伴い弁体が第1のシート面から離
れ、高圧燃料がリークするので制御室の圧力が一時的に
減圧され、ノズルニードルが開位置に移動して燃料噴射
が行われる。
【0008】また、本インジェクタでは、第1のシート
面で弁体がシートされる部位の径とピストン部材の径と
がほぼ一致するので、第1のシート面から弁体を離間さ
せる方向に高圧燃料がピストン部材を押圧する力と、第
1のシート面に弁体を当接させる方向に同じく高圧燃料
が当該弁体を押圧する力とがほぼ一致する。従って、弁
体に作用する力の均衡が保たれる。その結果、弁体の移
動に際し、電歪アクチュエータに要求される駆動力が小
さくなり、当該アクチュエータが小型化できる。電歪ア
クチュエータが小型化できれば、インジェクタの小型化
も実現できる。
【0009】請求項2に記載のインジェクタによれば、
電歪アクチュエータの伸長に伴い弁体が移動する時、弁
体が第2のシート面に当接し、制御室への高圧燃料の導
入が停止される。またこのとき、弁体が第1のシート面
から離れるので、制御室と低圧リーク側とが連通され
る。本発明では特に、第2のシート面で弁体がシートさ
れる部位の径とピストン部材の径とをほぼ一致させてい
るので、電歪アクチュエータの伸長により弁体が第2の
シート面に当接する際、弁体に作用する力は、アクチュ
エータ伸長以前の力のバランス状態に対し当該アクチュ
エータ伸長分の力が加わったものとなる。この場合、電
歪アクチュエータに要求される駆動力は当該アクチュエ
ータの伸長分だけで良く、その駆動力が自ずと小さくな
る。それ故、インジェクタがより一層小型化できること
となる。
【0010】また、請求項2のインジェクタでは、制御
室への高圧燃料の導入を許容する第1のシート面と、制
御室への高圧燃料の導入を停止させる第2のシート面と
を設け、弁体が第1又は第2のシート面の何れかに当接
するよう変位するので、弁体を第2のシート面側に移動
させて制御室を減圧する際(高圧燃料を低圧側にリーク
する際)にスイッチングリークが生じることはなく、イ
ンジェクタの応答性が確保される。
【0011】請求項3に記載のインジェクタでは、電歪
アクチュエータの伸長方向とは逆向きに弁体又はピスト
ン部材を付勢する付勢手段を備えるので、電歪アクチュ
エータが伸長されない場合においてインジェクタの閉弁
状態が確実に保持される。
【0012】上記の如く、ピストン部材と弁体とを挟ん
でその両端を高圧燃料で押圧する場合、弁体とは逆側の
ピストン部材の端面に設けた燃料導入室を、所望の高圧
状態に保持する必要がある。そこで、以下の請求項4〜
6の発明を提案する。
【0013】請求項4に記載のインジェクタでは、電歪
アクチュエータとピストン部材との間に設けた別のピス
トン、又はピストン部材の何れか一方の外周面に高圧燃
料の導入溝を設け、燃料導入室から導入溝までの間にお
けるピストン部材又は別のピストンの外周摺動面のクリ
アランスを、他側の外周摺動面のクリアランスよりも大
きくした。この場合、前記ピストン部材又は別のピスト
ンの外周摺動面のクリアランスを通って高圧燃料が燃料
導入室に導入され、当該燃料導入室は常に所望の高圧状
態で保持される。
【0014】請求項5に記載のインジェクタでは、電歪
アクチュエータとピストン部材との間に設けた別のピス
トン、及びピストン部材の各々の外周面に高圧燃料の導
入溝を設け、ピストン部材又は別のピストンの何れかの
導入溝の燃料圧を、前記高圧燃料の圧力よりも僅かに低
くした。この場合、燃料導入室は、2つの導入溝に挟ま
れ、両方の導入溝の中間の圧力で保持される。この中間
の圧力は高圧燃料の圧力にほぼ等しいので、燃料導入室
は常に所望の高圧状態で保持される。
【0015】請求項6に記載のインジェクタでは、燃料
導入室への高圧燃料の導入通路の途中に、当該燃料導入
室の内外の圧力差に応じて開閉するチェック弁を設け
た。この場合、燃料導入室の圧力が高圧燃料の圧力より
も低下すると、チェック弁が開いて高圧燃料が導入され
るので、当該燃料導入室は常に所望の高圧状態で保持さ
れる。
【0016】また、請求項7に記載のインジェクタで
は、燃料導入室を囲むようにして、高圧燃料を導入する
高圧導入路を複数箇所に設けた。この場合、燃料導入室
に導入される燃料が高圧であり、それが原因で燃料導入
室の径が拡大しようとしても、その周囲の高圧導入路に
高圧燃料が導入されるので、燃料導入室の径が拡大され
ることはない。従って、ピストン部材等の外周クリアラ
ンスが拡張されることはなく、燃料導入室からの高圧燃
料のリークが防止される。
【0017】請求項8に記載のインジェクタでは、電歪
アクチュエータの伸長に伴い大径ピストンを変位させて
その変位量を燃料導入室を介してピストン部材に伝える
ので、電歪アクチュエータの伸長量が比較的小さくても
それが拡大されて弁体の移動量となる。従って、電歪ア
クチュエータがより一層小型化できる。
【0018】請求項9に記載のインジェクタでは、制御
室に通じる通路の途中に第1の流量制御オリフィスを設
けると共に、弁体が第1のシート面から離れて制御室か
ら高圧燃料がリークする通路の途中に第2の流量制御オ
リフィスを設けた。この場合、オリフィス径を調節する
ことにより、制御室に流入又は流出する時間当たりの燃
料量が制御できる。その結果、流量制御範囲の広いイン
ジェクタが実現できる。また、インジェクタの応答速度
が容易に調整できるようになる。
【0019】本発明では、請求項10に記載したよう
に、コモンレールから前記制御室に高圧燃料を導入し、
コモンレール圧相当の高圧燃料によりノズルニードルの
開閉を行い、先端部に設けた噴孔から高圧燃料を噴射す
ると良い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。本実施の形態の燃料
噴射装置は、車両用ディーゼルエンジンに採用されるコ
モンレール式燃料噴射装置として具現化されるものであ
り、コモンレール(蓄圧配管)に蓄えられた高圧の燃料
(軽油)はインジェクタの駆動に伴いエンジンに噴射供
給される。本実施の形態では特に、インジェクタの構成
及びその動作について詳しく説明する。
【0021】図1は、本実施の形態におけるインジェク
タの構成を示す断面図である。なお以下の説明では便宜
上、図1に示す状態を基準に上下及び左右の方向を指示
することとする。
【0022】インジェクタ100には、コモンレール1
0から例えば150MPa程度の高圧燃料が供給され
る。インジェクタ100は、ECU30からの制御信号
に応じて開閉し、その開動作に伴い図示しないエンジン
に燃料を噴射供給する。ECU30は、周知のマイクロ
コンピュータ、インジェクタ駆動回路等を備えて構成さ
れ、エンジン回転数Ne、アクセル開度ACC、エンジ
ン水温THW等のエンジン運転情報を取り込み、インジ
ェクタ100による燃料噴射時期及び燃料噴射量を最適
に制御する。
【0023】インジェクタ100はその概要として、イ
ンジェクタ駆動部として機能する第1ボディ101と、
三方弁を構成する第2ボディ102と、高圧燃料を導入
又は排出する制御室152が設けられる第3ボディ10
3とを有し、第2,第3ボディ102及び103の間に
はオリフィスプレート104が配設され、第3ボディ1
03の下側には、燃料噴射用のノズルニードル161を
収容するニードルボディ105が配設されている。これ
ら各部材を接合した状態で第1ボディ101にリテーナ
106を螺着することにより、当該各部材が油密の状態
で一体化されている。
【0024】第1〜第3ボディ101〜103及びオリ
フィスプレート104には、コモンレール10に通じて
コモンレール圧相当の高圧燃料を導入する高圧燃料通路
111とドレインタンク(燃料タンク)20に通じる低
圧燃料通路112とが設けられている。
【0025】以下、各部の構成を詳細に説明する。な
お、インジェクタ100の各部の構成を明瞭にすべく、
第1ボディ101付近の構成を図2に拡大して示し、第
2ボディ102より下部の構成を図3に拡大して示す。
但し、図2,3ではボディ外周のリテーナ106を外し
た状態の断面構造を示す。
【0026】図2に示されるように、第1ボディ101
に形成された孔部101aには電歪アクチュエータ12
1が収容されている。電歪アクチュエータ121は、圧
電素子を積層して成る圧電素子部121aと、その下面
に設けられるピストン部121bとを有する。電歪アク
チュエータ121の上面には信号入力端子122が配設
され、この信号入力端子122はリテーナ123により
第1ボディ101に固着されている。電歪アクチュエー
タ121の圧電素子部121aは、信号入力端子122
を介してECU30から取り込まれる制御信号(駆動電
圧)に応じて伸縮し、制御信号に従い圧電素子部121
aが伸長すると、ピストン部121bが皿バネ124の
付勢力に抗して図の下方に移動する。
【0027】電歪アクチュエータ121の下方にはピス
トンホルダ125が配設され、そのピストンホルダ12
5には駆動ピストン126が摺動可能に収容されてい
る。駆動ピストン126の下方には、当該ピストン12
6よりも小径の貫通孔127が形成され、その貫通孔1
27内に小径ニードル128が配設されている。小径ニ
ードル128の外周部には環状溝128aが形成されて
おり、その環状溝128aは連通路129を介して高圧
燃料通路111に連通している。駆動ピストン126及
び小径ニードル128は何れも円柱状を成し、また何れ
も一方の端面が球面、他方の端面が平坦面で構成されて
双方の平坦面が相対向している。
【0028】変位拡大室130は、ピストンホルダ12
5、駆動ピストン126及び小径ニードル128で区画
される空間にて形成されている。この場合、駆動ピスト
ン外周のクリアランス(ピストンホルダ125と駆動ピ
ストン126との間のクリアランス)に比べて、環状溝
128aと変位拡大室130との間における小径ニード
ル外周のクリアランス(貫通孔127の壁面と小径ニー
ドル128との間のクリアランス)を十分に大きくする
ことで、連通路129、環状溝128a、小径ニードル
128の外周クリアランスを介して変位拡大室130に
高圧燃料が導入され、同変位拡大室130内が概ね高圧
燃料の圧力(コモンレール圧)に等しい圧力となる。
【0029】実際には、駆動ピストン126の外周クリ
アランス(直径)を約1μm程度、環状溝128aと変
位拡大室130との間における小径ニードル128の外
周クリアランス(直径)を約4μm程度、それ以外の部
位の小径ニードル128の外周クリアランス(直径)を
約2〜3μm程度とする。
【0030】また、変位拡大室130は、駆動ピストン
126が下方に変位する時、その下向きの力を内部の燃
料圧を介して小径ニードル128に伝達する。この場
合、駆動ピストン126と小径ニードル128との断面
積の比率に応じて、小径ニードル128の変位量が拡大
される。詳細には、既述の通り駆動ピストン126の径
は小径ニードル128の径よりも大きくそれら各部は断
面積が相違するため、その断面積の比率を変位拡大率と
して駆動ピストン126の変位量を拡大しつつ、小径ニ
ードル128を変位せしめる。すなわち、変位拡大室1
30は、電歪アクチュエータ121の微小な変位を上述
した変位拡大率に応じて拡大し、小径ニードル128に
伝える役割を果たす。
【0031】一方、図3に示されるように、第2ボディ
102には三方弁ホルダ131が螺着され、同ホルダ1
31の先端部は第2ボディ102に油密に接合してい
る。三方弁ホルダ131と第2ボディ102との間には
ボール室132が設けられ、そのボール室132内にボ
ール(球体)133が収容されている。ボール133の
上側に位置する三方弁ホルダ131には、円錐状をなす
上側シート面134が形成され、ボール133の下側に
位置する第2ボディ102には、同じく円錐状をなす下
側シート面135が形成されている。ボール133は、
上側シート面134に当接する位置と下側シート面13
5に当接する位置との間で移動する。
【0032】三方弁ホルダ131には、小径ピン136
が摺動可能に配設され、その上端面は第1ボディ101
側の小径ニードル128に接すると共に、下端面はボー
ル133に接している。小径ピン136は摺動部136
aとそれよりも小径の縮径部136bとからなり、摺動
部136aの直径は小径ニードル128の直径と一致す
る。また、縮径部136bは、三方弁ホルダ131に設
けられた燃料リーク室137よりボール室132側へ突
出している。
【0033】燃料リーク室137は、ボール室132か
らリークした高圧燃料を導入する空間であり、燃料リー
ク室137に設けられたオリフィス138は、三方弁ホ
ルダ131及び第2ボディ102のそれぞれに形成され
た燃料排出通路139,140を介して低圧燃料通路1
12に連通している。
【0034】ボール133の下方において、第2ボディ
102にはバネ室141が設けられ、同バネ室141内
には押圧ピン142が配設されると共に、その押圧ピン
142を付勢する圧縮コイルバネ143が配設されてい
る。押圧ピン142の上端面はボール133に接してお
り、圧縮コイルバネ143のバネ力によりボール133
を常に図の上方に押し上げている。バネ室141は連通
路144を介して高圧燃料通路111に連通しており、
ボール133には下方から高圧燃料の圧力(コモンレー
ル圧)が作用する。また、ボール室132には燃料通路
145の一端が開口している。
【0035】かかる構成において、圧縮コイルバネ14
3によりボール133が押し上げられることで、上側シ
ート面134にボール133が着座する(図示の状
態)。このとき、ボール室132と燃料リーク室137
との連通が遮断される一方、ボール室132とバネ室1
41とが連通され、バネ室141内のコモンレール圧相
当の高圧燃料がボール室132を介して燃料通路145
側に導入される。なお、上側シート面134に着座した
ボール133には、ボール133のシート面積に相当す
る高圧燃料による力と圧縮コイルバネ143の力とが上
向きに付勢される。
【0036】また、小径ピン136が下方に移動する
と、圧縮コイルバネ143のバネ力に抗してボール13
3が上側シート面134から離れると共に下側シート面
135に着座する。このとき、ボール室132とバネ室
141との連通が遮断される一方、ボール室132と燃
料リーク室137とが連通され、燃料リーク室137が
燃料通路145に導通される。
【0037】こうして、ボール133の位置が切り替え
られることにより、ボール室132及び燃料通路145
と、燃料リーク室137と、バネ室141との間の連通
状態が切り替えられ、三方弁としての機能を呈すること
となる。
【0038】ここで、小径ニードル128の直径と小径
ピン136の摺動部136aの直径とが一致することは
既述したが、更にそれに加え、上側シート面134にお
けるボール133のシート部分の直径と下側シート面1
35におけるボール133のシート部分の直径も一致す
る。すなわち、小径ニードル128の直径、小径ピン1
36の摺動部136aの直径、上側シート面134のシ
ート径、及び下側シート面135のシート径は何れも概
ね等しい。これは、ボール133の上下方向に加わる力
のバランスを取るべく設定されるものであり、その詳細
は後述する。
【0039】オリフィスプレート104には、前記第2
ボディ102の燃料通路145に連通する燃料通路14
6が設けられ、その途中にはオリフィス147が設けら
れている。
【0040】第3ボディ103には、コマンドピストン
151が摺動可能に且つ油密に収容され、コマンドピス
トン151の上端面と第3ボディ103とオリフィスプ
レート104とで囲まれた空間に制御室152が形成さ
れている。制御室152には、オリフィス147及び燃
料通路146を通じてボール室132から高圧燃料が導
入される。かかる場合、制御室152の燃料圧はボール
133のシート位置に応じて制御され、制御室152の
燃料圧の大きさに応じてコマンドピストン151が上下
何れかの方向に移動する。
【0041】第3ボディ103の下部には低圧室153
が設けられ、その低圧室153内には上下一対のバネ受
け154,155に挟まれるようにして圧縮コイルバネ
156が配設されている。低圧室153は、燃料排出通
路157を通じて低圧燃料通路112に連通している。
【0042】ニードルボディ105にはノズルニードル
161が摺動可能に且つ油密に収容されており、そのノ
ズルニードル161は圧縮コイルバネ156により図の
下方に付勢されている。ノズルニードル161の上端は
コマンドピストン151の下端面に接し、同下端はニー
ドルボディ105に設けられたシート面162と相対し
ている。ニードルボディ105の先端部には複数の噴孔
163が設けられている。また、ニードルボディ105
には、高圧燃料通路111に連通する連通路164が設
けられ、この連通路164を介して高圧室165にコモ
ンレール圧相当の高圧燃料が導入される。そして、この
高圧室165からニードルボディ105の先端部に高圧
燃料が供給される。
【0043】従って、図示する通常の状態では、ノズル
ニードル161がシート面162に当接して噴孔163
が閉じることから、高圧燃料が噴射されることはない。
これに対し、圧縮コイルバネ156のバネ力に抗してコ
マンドピストン151と共にノズルニードル161が後
退(上昇)すると、ノズルニードル161がシート面1
62から離れて噴孔163が開き、高圧燃料が噴射され
る。
【0044】なお本実施の形態において、第1〜第3ボ
ディ101〜103が「インジェクタボディ」に、小径
ニードル128及び小径ピン136が「ピストン部材」
に、ボール133が「弁体」に、押圧ピン142及び圧
縮コイルバネ143が「付勢手段」に、変位拡大室13
0が「燃料導入室」に、それぞれ該当する。また、上側
シート面134が「第1のシート面」に、下側シート面
135が「第2のシート面」に該当する。更に、オリフ
ィス147が「第1の流量制御オリフィス」に、オリフ
ィス138が「第2の流量制御オリフィス」に該当す
る。
【0045】次に、インジェクタ100の閉弁時並びに
開弁時における三方弁部分の動作と、各部に作用する力
のバランス状態について図4を用いて説明する。図4
は、(a)がインジェクタ100の閉弁状態を示し、
(b)がインジェクタ100の開弁状態を示す。
【0046】インジェクタ閉弁状態を示す図4(a)に
おいて、ボール133は押圧ピン142を介して圧縮コ
イルバネ143により付勢され、上側シート面134に
押し付けられている。この状態では、ボール133が圧
縮コイルバネ143により上向きに付勢されると共に、
上側シート面134のシート部分に燃料圧(コモンレー
ル圧PH)が作用する。すなわち、ボール133には、
圧縮コイルバネ143のバネ力Fkと、コモンレール圧
PH及び上側シート面134のシート面積Aoutの積
からなる油圧力との合力が上向きに作用する。
【0047】一方、変位拡大室130内にはコモンレー
ル圧相当の高圧燃料が導入され、その高圧燃料により駆
動ピストン126が上方向へ、小径ニードル128が下
方向へ付勢される。小径ニードル128及び小径ピン1
36には変位拡大室130の燃料圧力が作用し、ボール
133を下方に押し付けている。そのため、ボール13
3には、変位拡大室130のコモンレール圧PH及び小
径ニードル128の断面積Adの積からなる油圧力が下
向きに作用する。
【0048】また、燃料リーク室137では、比較的小
さな燃料圧(リターン圧PL)により小径ピン136が
上向きに付勢されると共に、ボール133が下向きに付
勢されている。従って、リターン圧PL及び小径ピン1
36の摺動部136aの断面積Apの積からなる力が小
径ピン136に上向きに作用すると共に、リターン圧P
L及び上側シート面134のシート面積Aoutの積か
らなる油圧力がボール133に下向きに作用する。
【0049】このことから、ボール133に働く上向き
の力Fを数式で表すと、
【0050】
【数1】 となる。上記(1)式によれば、ボール133には、圧
縮コイルバネ143のバネ力に相当する上向きの力が作
用することが分かる。
【0051】また、インジェクタ開弁状態を示す図4
(b)において、ボール133は小径ニードル128及
び小径ピン136を介して下方に押され、下側シート面
135に押し付けられシールする。このとき、電歪アク
チュエータ121の伸長に伴う変位拡大室130の圧力
上昇分をΔPdとすると、ボール133には、圧力(P
H+ΔPd)及び小径ニードル128の断面積Adの積
からなる油圧力と、リターン圧PL及び下側シート面1
35のシート面積Ainの積からなる油圧力とが下向き
に作用する。
【0052】また、ボール133には、コモンレール圧
PH及び下側シート面135のシート面積Ainの積か
らなる油圧力と、リターン圧PL及び小径ピン136の
摺動部136aの断面積Apの積からなる油圧力と、圧
縮コイルバネ143のバネ力Fkとが上向きに作用す
る。
【0053】ボール133に働く下向きの力Fを数式で
表わすと、
【0054】
【数2】 となる。上記(2)式によれば、変位拡大室130の圧
力上昇分ΔPdによりボール133を下側シート面13
5に押し付ける力(シート力)が発生することが分か
る。
【0055】次に、上記の如く構成されるインジェクタ
100の動作を、図5のタイムチャートを参照しながら
説明する。先ずは、時刻t1以前のインジェクタ100
の閉弁時において電歪アクチュエータ121に印加され
る駆動電圧が0〔V〕となる場合を考える。この場合、
変位拡大室130の燃料圧は概ねコモンレール圧PHに
保たれている。また、ボール133は上側シート面13
4に押し付けられシールする。このとき、燃料リーク室
137に高圧燃料がリークすることはなく、燃料リーク
室137はリターン圧PLに保たれている。この状態で
は、既述した通り圧縮コイルバネ143のバネ力Fkが
ボール133に図1の上向きに作用している。
【0056】またこのとき、ボール133が下側シート
面135から離れているためにバネ室141内の高圧燃
料がボール室132に導入され、更にその高圧燃料が燃
料通路145及び146を介して制御室152に導入さ
れるため、ボール室132及び制御室152がコモンレ
ール圧PHに保たれる。そして、コマンドピストン15
1の断面積がノズルニードル161の断面積よりも大き
いことから、大きな燃料圧力がノズルニードル161に
下向きに働き、下向きの圧縮コイルバネ156のバネ力
と合いまって、ノズルニードル161がシート面162
に押し付けられてシールされる。これにより、インジェ
クタ100の閉弁状態が保持される。
【0057】一方、時刻t1において、インジェクタ1
00の開弁信号に応じて電歪アクチュエータ121に所
定値電圧が印加されると、圧電効果により電歪アクチュ
エータ121が伸びて駆動ピストン126が下方に変位
し、変位拡大室130内の圧力が上昇する。するとそれ
に伴い、小径ニードル128が下方に変位する。このと
き、駆動ピストン126の断面積と小径ニードル128
の断面積との比からなる変位拡大率に応じて駆動ピスト
ン126の変位量が拡大され、それが小径ニードル12
8の変位量となる。
【0058】ボール133は、小径ニードル128及び
小径ピン136を介して下方に押され、下側シート面1
35に押し付けられシールする。また、ボール133が
上側シート面134から離れるため、燃料リーク室13
7がボール室132と導通し、燃料リーク室137の圧
力が一旦上昇する。ボール室132と制御室152の圧
力は、燃料リーク室137側への高圧燃料のリークに伴
い低下する。その後、オリフィス138及び147の流
量抵抗に応じて制御室152、ボール室132及び燃料
リーク室137の圧力が低下していく。なおこの状態で
は、前記(2)式から分かるように、変位拡大室130
の圧力上昇分ΔPdにより「ΔPd×Ad−Fk」の力
がボール133に図1の下向きに作用し、当該ボール1
33のシート力が発生する。
【0059】ノズルニードル161には、コマンドピス
トン151の断面積及び制御室152の圧力の積からな
る油圧力と圧縮コイルバネ156のバネ力とを合わせた
力が下向きに作用すると共に、高圧室165内の高圧燃
料により発生する力が上向きに作用しており、下向きの
力が上向きの力を下回れば、ノズルニードル161が開
弁位置に移動する。すなわち、制御室152の圧力が充
分低下する時刻t2では、ノズルニードル161に働く
下向きの力が上向きの力よりも小さくなり、ノズルニー
ドル161が上昇し始める。これにより、インジェクタ
100が開弁し、噴孔163より燃料が噴射される。
【0060】時刻t2以後、ノズルニードル161が上
昇速度を増し、ある一定の速度で上昇すると、制御室1
52、ボール室132及び燃料リーク室137の圧力が
釣り合い、それら各圧力がほぼ一定のまま保持される。
【0061】その後、時刻t3では、閉弁信号に従い電
歪アクチュエータ121の印加電圧が0〔V〕に戻り、
電歪アクチュエータ121が元の長さに縮むと、変位拡
大室130の圧力が元のコモンレール圧PHに戻る。そ
のため、小径ニードル128に働く下向きの油圧力が減
少し、小径ニードル128及び小径ピン136と共にボ
ール133が上昇し、上側シート面134に当接するま
で移動する。このとき、ボール室132と燃料リーク室
137との間が遮断されるため、燃料リーク室137内
の圧力はオリフィス138の流量抵抗に応じて徐々に低
下し、やがてリターン圧PLまで低下する。
【0062】また、ボール室132はバネ室141と連
通するため、コモンレール圧PHまで上昇する。制御室
152にはオリフィスプレート104のオリフィス14
7を通じて高圧燃料が流入し、その圧力はコモンレール
圧PHまで上昇するが、制御室152の圧力により生じ
る下向きの力によりノズルニードル161が下方に加速
され、ある一定の速度に達すると、制御室152の圧力
も釣り合う圧力に保たれる。
【0063】ノズルニードル161は、制御室152の
圧力上昇に伴い下降に転じる。その後、時刻t4では、
ノズルニードル161の先端部がシート面162に当接
する。これにより、インジェクタ100が閉弁し、噴孔
163からの燃料噴射が停止される。時刻t4以後、制
御室152の圧力はコモンレール圧PHまで上昇する。
【0064】以上の通り本実施の形態のインジェクタ1
00は三方弁構造を成すので、既存の二方弁構造のイン
ジェクタと比べて、インジェクタの開弁速度が任意に設
定できると共に、その設計自由度が広がるという利点を
持つ。二方弁との違いを、図6を用いて簡単に説明す
る。
【0065】すなわち、図6(a)に示す二方弁構造の
インジェクタでは、二方弁A1が図のv1の状態(閉じ
位置)にある時、流入側オリフィスA2を介して制御室
A3に高圧燃料が導入される(図示の状態)。また、二
方弁A1が図のv2の状態(開き位置)に変化すると、
制御室A3内の高圧燃料が流出側オリフィスA4を介し
て低圧側にリークされる。これにより、コマンドピスト
ンA5が上方に移動する。この図6(a)の構成では、
周知の通り二方弁開弁時にも流入側オリフィスA2から
高圧燃料が流入し、所謂スイッチングリークが多くな
る。それ故、流入側及び流出側オリフィスA2,A4を
大きくするには制限ができ、インジェクタの応答性が十
分に上げられないといった問題がある。
【0066】一方、図6(b)に示す三方弁構造のイン
ジェクタでは、三方弁B1が図のv3の状態にある時、
流入側オリフィスB2(但し、流出時にも使う)を介し
て制御室B3に高圧燃料が導入される。また、三方弁B
1が図のv4の状態に変化すると、制御室B3内の高圧
燃料が流入側オリフィスB2及び流出側オリフィスB4
を介して低圧側にリークされる。これにより、コマンド
ピストンB5が上方に移動する。この図6(b)の構成
では、燃料リーク時において、高圧側と制御室B3との
間が遮断されると共に低圧側と制御室B3とが連通され
るので、図6(a)とは異なり、高圧側と低圧側とが導
通されることはなく、スイッチングリークが小さく抑え
られる。
【0067】以上詳述した本実施の形態のインジェクタ
100によれば、以下に示す効果が得られる。 (イ)上側シート面134におけるボール133のシー
ト面積(直径)と、下側シート面135におけるボール
133のシート面積(直径)と、小径ニードル128及
び小径ピン136の断面積(直径)とがほぼ一致するの
で、高圧燃料によりボール133に働く上向き及び下向
きの力がバランスし、力の均衡が保たれる。また、電歪
アクチュエータ121の伸長によりボール133が下側
シート面135に当接する際、アクチュエータ伸長以前
の力のバランス状態に対し当該アクチュエータ伸長分の
力を加えた力でボール133が移動するので、電歪アク
チュエータ121に要求される駆動力は当該アクチュエ
ータの伸長分だけで良く、その駆動力が自ずと小さくな
る。その結果、コモンレール圧相当の高圧燃料が作用す
るボール133の移動に際し、電歪アクチュエータ12
1に要求される駆動力が小さくなり、電歪アクチュエー
タ121が小型化できる。電歪アクチュエータ121が
小型化できれば、インジェクタ100の小型化も実現で
きる。これにより、省電力化やコスト低減の効果も得ら
れる。
【0068】(ロ)上側及び下側シート面134,13
5を設けて三方弁構造としたので、制御室152を減圧
する際(高圧燃料を低圧側にリークする際)にスイッチ
ングリークが生じることはなく、インジェクタ100の
応答性が確保される。
【0069】(ハ)小径ニードル128の外周摺動面の
クリアランスを駆動ピストン126の外周摺動面のクリ
アランスよりも大きくしたので、小径ニードル128の
外周クリアランスを通って高圧燃料が変位拡大室130
に導入され、当該変位拡大室130は常に所望の高圧状
態(コモンレール圧)で保持される。この場合、特別な
調圧機構を必要とせず、構成が簡素になる。
【0070】(ニ)電歪アクチュエータ121の伸長に
伴い駆動ピストン126を変位させ、その変位量を変位
拡大室130を介して小径ニードル128及び小径ピン
136に伝えるので、電歪アクチュエータ121の伸長
量が比較的小さくてもそれが拡大され、結果として電歪
アクチュエータ121がより一層小型化できる。
【0071】(ホ)オリフィス138,147を各々独
立して設定することができ、そのオリフィス径を調節す
ることにより、制御室152に流入又は流出する時間当
たりの燃料量が制御できる。その結果、インジェクタ1
00の設計自由度が広がり、流量制御範囲や応答速度が
容易に且つ任意に調整できるようになる。
【0072】(第2の実施の形態)次に、本発明におけ
る第2の実施の形態を説明する。以下には第1の実施の
形態との相違点を中心に説明する。
【0073】図7は、本実施の形態におけるインジェク
タ200の構成を示す断面図である。また、図8には、
インジェクタ200の要部構成を拡大して示す。但し、
前記図1のインジェクタ100と同等である部材につい
ては図面に同一の記号を付すと共にその説明を簡略化す
る。
【0074】始めに前記図1のインジェクタ100との
違いについて略述すれば、その違いとして、 ・第1〜第3ボディ101〜103及びオリフィスプレ
ート104に代えて、インジェクタボディとしての上側
ボディ201及び下側ボディ202を設ける、 ・変位拡大室130の調圧機構としてリリーフ弁204
を設ける、 ・ボール下方の「付勢手段」を省略し、ボールに働く上
向きの力は油圧力のみとする、といった構成を有する。
【0075】図7において、駆動ピストン126及び小
径ニードル128は相対向して上側ボディ201に配設
され、その間に変位拡大室130が設けられている。駆
動ピストン126及び小径ニードル128にはそれぞれ
環状溝126a,128aが形成されている。小径ニー
ドル128の環状溝128aには連通路129を介して
コモンレール圧相当の高圧燃料が導入されるのに対し、
駆動ピストン126の環状溝126aには連通路203
及びリリーフ弁204を介してコモンレール圧よりも僅
かに低圧の燃料が導入される。この場合、各環状溝12
6a,128aに導入された燃料は、駆動ピストン12
6及び小径ニードル128のそれぞれの外周クリアラン
スを通って変位拡大室130に導入される。
【0076】リリーフ弁204について図8を用いて詳
しく説明する。上側ボディ201にはその下端面に開口
する凹部205が形成され、該凹部205には、シート
付ブロック206、ボール207、ボール押え208及
び圧縮コイルバネ209が配設されている。シート付ブ
ロック206の通路206a内の高圧燃料は、ボール2
07及びボール押え208の外周クリアランスを通って
その上部にも導入される。ボール207には、ボール押
え208を介して上方より圧縮コイルバネ209のバネ
力が作用すると共に、上下双方から燃料圧が作用する。
【0077】従って、変位拡大室130は、コモンレー
ル圧相当の環状溝128aと、コモンレール圧に対して
圧縮コイルバネ209のバネ力相当の圧力だけ低い圧力
の環状溝126aとに挟まれることとなり、双方の圧力
の中間の圧力で保持される。この場合、圧縮コイルバネ
209のバネ力の調整により、変位拡大室130の圧力
はコモンレール圧とほぼ等しい圧力に設定される。
【0078】また、同じく図8において、下側ボディ2
02には、上側ホルダ211及び下側ホルダ212から
なる三方弁ホルダ213が螺着され、上側及び下側ホル
ダ211,212の間に設けられるボール室214には
ボール215が収容されている。上側ホルダ211には
円錐状をなす上側シート面216が形成され、下側ホル
ダ212には同じく円錐状をなす下側シート面217が
形成されている。ボール215は、上側シート面216
に当接する位置と下側シート面217に当接する位置と
の間で移動する。
【0079】上側ホルダ211には小径ピン218が摺
動可能に配設されている。小径ピン218は圧縮コイル
バネ219により常に上方に付勢され、その上端面は小
径ニードル128に接している。小径ピン218の摺動
径は小径ニードル128の径と一致している。
【0080】ボール室214には燃料通路221,22
2を介してコモンレール圧相当の高圧燃料が導入され、
この高圧燃料によりボール215が上側シート面216
に当接するよう付勢されている。また、ボール室214
は、オリフィス223、燃料通路224,225を介し
て制御室152に連通している。
【0081】上記構成において、高圧燃料によりボール
215が押し上げられることで、上側シート面216に
ボール215が着座する(図示の状態)。このとき、ボ
ール室214と燃料リーク室137との連通が遮断さ
れ、高圧燃料がボール室214、オリフィス223、燃
料通路224,225を介して制御室152に導入され
る。
【0082】また、電歪アクチュエータ121の伸長に
伴い、小径ピン218が圧縮コイルバネ219のバネ力
に抗して下方に移動すると、ボール215が上側シート
面216から離れると共に下側シート面217に着座す
る。このとき、ボール室214への高圧燃料の導入が停
止されると共に、ボール室214内の高圧燃料が燃料リ
ーク室137へリークし、結果として制御室152の圧
力が低下する。
【0083】前記図1の構成と同様に本インジェクタ2
00においても、小径ニードル128及び小径ピン21
8の断面積(直径)と、上側シート面216におけるボ
ール215のシート面積(直径)と、下側シート面21
7におけるボール215のシート面積(直径)とがほぼ
一致しており、高圧燃料によりボール215に働く上向
き及び下向きの力がバランスするよう構成されている。
【0084】なお第2の実施の形態において、小径ニー
ドル128及び小径ピン218が「ピストン部材」に、
ボール215が「弁体」に、それぞれ該当する。また、
上側シート面216が「第1のシート面」に、下側シー
ト面217が「第2のシート面」に該当する。更に、オ
リフィス223が「第1の流量制御オリフィス」に該当
する。
【0085】以上第2の実施の形態によれば、上述した
第1の実施の形態と同様に、高圧燃料によりボール21
5に働く上向き及び下向きの力がバランスし、力の均衡
が保たれる。その結果、電歪アクチュエータ121の小
型化、インジェクタ100の小型化が実現できる。
【0086】また、高圧燃料を導入する2つの環状溝1
26a,128aで変位拡大室130を挟み、一方をリ
リーフ弁204により僅かに低圧としたので、変位拡大
室130の圧力を所望のコモンレール圧にほぼ等しく保
つことができる。この場合、前記図1の構成(第1の実
施の形態)とは異なり、小径ニードル128のクリアラ
ンスを大きくする必要がないので、燃料リーク量が低減
できるといった利点を併せ持つ。
【0087】(第3の実施の形態)本実施の形態におけ
るインジェクタは基本的に前記図7の構成を用い、変位
拡大室130内をコモンレール圧とするための構成及び
その周辺構造のみが相違する。本インジェクタについ
て、前記図7との相違点を拡大して示す図9を参照して
説明する。
【0088】図9において、上側ボディ201には、駆
動ピストン126を摺動可能に収容するピストンホルダ
301と、小径ニードル128を摺動可能に収容するニ
ードルホルダ302とが配設されている。これら各ホル
ダ301,302は油密な状態で固定されている。な
お、前記図7とは異なり、駆動ピストン126及び小径
ニードル128は環状溝を持たない。
【0089】ニードルホルダ302には、高圧燃料通路
303,111に連通する通路304が形成され、他
方、ピストンホルダ301には、ニードルホルダ302
の前記通路304に連通する通路305が形成されてい
る。ニードルホルダ302の通路304の途中には、逆
止弁として機能するチェック弁306が配設されてい
る。
【0090】チェック弁306について詳しくは、図1
0に示されるように、ニードルホルダ302に円錐シー
ト面307が形成され、その円錐シート面307に対向
して半球状の弁体308が配設されている。弁体308
は、円錐シート面307とピストンホルダ301の下面
との間で概ね10μm上下動可能となっている。
【0091】従って、弁体308はその上側の平坦面が
受圧面となって変位拡大室130の圧力を受け、変位拡
大室130の圧力が通路304側の燃料圧(コモンレー
ル圧)よりも低下すると、その燃料圧により弁体308
が上方へ付勢される。よって、高圧燃料が円錐シート面
307と弁体308との隙間を通って変位拡大室130
内に導入される。また、駆動ピストン126の下方への
移動に伴い、変位拡大室130の圧力が上昇した場合に
は、その上昇した燃料圧により弁体308が下方へ付勢
され、弁体308の球面が円錐シート面307に着座し
シール状態で保持される。これにより、変位拡大室13
0の圧力低下が防止される。
【0092】但し、チェック弁306としては、勿論、
円錐シート面307及び半球状の弁体308からなる構
成以外のものでも良い。例えば、通路304を閉じる位
置と同通路304を開く位置との間で移動するプレート
材を用いたチェック弁(逆止弁)であっても良い。
【0093】図9の説明に戻り、ピストンホルダ301
及びニードルホルダ302には各々、駆動ピストン12
6及び小径ニードル128に平行に且つそれらを囲む位
置に、複数個の高圧孔311,312が設けられてい
る。各高圧孔311,312には図示しない高圧燃料通
路を通じてコモンレール圧相当の高圧燃料が導入され
る。
【0094】要するに、変位拡大室130に導入される
燃料は高圧であるので、それが原因で変位拡大室130
の径が拡大し、駆動ピストン126及び小径ニードル1
28の外周クリアランスが拡張されるおそれがある。か
かる場合、変位拡大室130と同じ高圧燃料を高圧孔3
11,312に導入することにより、駆動ピストン12
6及び小径ニードル128の外周クリアランス拡張が防
止される。従って、変位拡大室130からの高圧燃料の
リーク量が低減される。
【0095】なお、高圧燃料の導入路として、上記高圧
孔311,312以外に、高圧燃料通路に連通する溝を
設けても良く、こうした構成であっても同様の効果を発
揮する。また、既述の図1や図7の構成においても高圧
孔311,312のような構成を付加しても良い。
【0096】本第3の実施の形態では既述の効果以外
に、次の効果を奏する。つまり、高圧燃料を導入する通
路の途中に、変位拡大室130の内外の圧力差に応じて
開閉するチェック弁306を設けたので、変位拡大室1
30の圧力を所望のコモンレール圧にほぼ等しく保つこ
とができる。
【0097】また、変位拡大室130を囲むようにし
て、高圧孔311,312を複数箇所に設けたので、変
位拡大室130からの高圧燃料のリークが防止される。
それ故、変位拡大室130の圧力が不意に低下し、結果
として小径ニードル128のリフト量が変化してしまう
といった不都合が回避される。
【0098】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。例えば図1の構成において、変位拡大室1
30を挟む駆動ピストン126と小径ニードル128の
うち、小径ニードル128に環状溝128aを形成する
と共に同ニードル128の外周クリアランスを通じて高
圧燃料を変位拡大室130に導入したが、それとは逆
に、駆動ピストン126に環状溝を形成すると共に同ピ
ストン126の外周クリアランスを通じて高圧燃料を変
位拡大室130に導入する構成としても良い。
【0099】また、図7の構成において、駆動ピストン
126の環状溝126aにコモンレール圧相当の高圧燃
料を導入すると共に、小径ニードル128の環状溝12
8aにそれよりも僅かに低い高圧燃料を導入する、とい
う構成にしても良い。
【0100】但し、仮に変位拡大室130内に気体(エ
ア等)が混入した場合を想定すると、該混入したエアが
高圧燃料と共に変位拡大室130から排出される構成で
あるのが望ましく、図1や図7の構成では、駆動ピスト
ン126の外周クリアランスを通って高圧燃料が上方へ
流出するので、エアが抜け易いと言える。
【0101】上記実施の形態では、前記図1において、
上側シート面134におけるボール133のシート面積
(直径)と、下側シート面135におけるボール133
のシート面積(直径)と、小径ニードル128の断面積
(直径)とをほぼ一致させたが、このうち少なくとも、
上側シート面134におけるボール133のシート面積
(直径)と、小径ニードル128の断面積(直径)とだ
けをほぼ一致させる構成としても良い。かかる構成にお
いても、既存の構成と比べて電歪アクチュエータの小型
化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】インジェクタの断面構造とコモンレール式燃料
噴射装置の概要を示す構成図。
【図2】インジェクタの構成を拡大して示す断面図。
【図3】インジェクタの構成を拡大して示す断面図。
【図4】インジェクタの閉弁時及び開弁時における力の
バランス状態を説明するための図。
【図5】インジェクタの動作を示すタイムチャート。
【図6】二方弁インジェクタと三方弁インジェクタとの
違いを示す説明図。
【図7】第2の実施の形態においてインジェクタの構成
を示す断面図。
【図8】第2の実施の形態においてインジェクタの要部
を拡大して示す断面図。
【図9】第3の実施の形態においてインジェクタの要部
を拡大して示す断面図。
【図10】チェック弁の構成を詳しく示す断面図。
【符号の説明】
10…コモンレール、100…インジェクタ、101〜
103…第1〜第3ボディ、121…電歪アクチュエー
タ、126…駆動ピストン、128…小径ニードル、1
28a…環状溝、132…ボール室、133…ボール、
134…上側シート面、135…下側シート面、136
…小径ピン、138…オリフィス、142…押圧ピン、
143…圧縮コイルバネ、147…オリフィス、151
…コマンドピストン、152…制御室、161…ノズル
ニードル、200…インジェクタ、201…上側ボデ
ィ、202…下側ボディ、204…リリーフ弁、218
…小径ピン、215…ボール、216…上側シート面、
217…下側シート面、223…オリフィス、306…
チェック弁、311,312…高圧孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 健司 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 有川 文明 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 小島 昭和 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3G066 AA07 AB02 AC09 BA63 CC06T CC08U CC14 CC64T CC68T CC69 CC70 CE27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電歪アクチュエータの伸長動作に伴い、イ
    ンジェクタボディに摺動可能に配設されたピストン部材
    を介して弁体を移動させ、その弁体の移動により、コマ
    ンドピストンの背後に設けられた制御室の圧力を一時的
    に減圧してノズルニードルを開位置に移動させ、高圧燃
    料をエンジンに噴射供給するインジェクタであって、 制御室に高圧燃料を導入すべく、制御室と低圧リーク側
    との間を遮断する第1のシート面に少なくとも高圧燃料
    により弁体を押圧する一方、制御室の圧力を減圧すべ
    く、弁体を第1のシート面から離間させる方向に同じく
    高圧燃料によりピストン部材を押圧する構成とし、第1
    のシート面で弁体がシートされる部位の径とピストン部
    材の径とをほぼ一致させたことを特徴とするインジェク
    タ。
  2. 【請求項2】電歪アクチュエータの伸長に伴い弁体が移
    動した時に当該弁体を第2のシート面に当接させ、制御
    室への高圧燃料の導入を停止させるインジェクタであ
    り、第2のシート面で弁体がシートされる部位の径とピ
    ストン部材の径とをほぼ一致させた請求項1に記載のイ
    ンジェクタ。
  3. 【請求項3】電歪アクチュエータの伸長方向とは逆向き
    に弁体又はピストン部材を付勢する付勢手段を備える請
    求項1又は2に記載のインジェクタ。
  4. 【請求項4】電歪アクチュエータとピストン部材との間
    においてインジェクタボディに摺動可能に別のピストン
    を配設し、該別のピストンとピストン部材との間に、高
    圧燃料を導入する燃料導入室を設けると共にピストン部
    材又は別のピストンの何れか一方の外周面に高圧燃料の
    導入溝を設け、燃料導入室から導入溝までの間における
    ピストン部材又は別のピストンの外周摺動面のクリアラ
    ンスを、他側の外周摺動面のクリアランスよりも大きく
    した請求項1〜3の何れかに記載のインジェクタ。
  5. 【請求項5】電歪アクチュエータとピストン部材との間
    においてインジェクタボディに摺動可能に別のピストン
    を配設し、該別のピストンとピストン部材との間に、高
    圧燃料を導入する燃料導入室を設けると共にピストン部
    材及び別のピストンの各々の外周面に高圧燃料の導入溝
    を設け、ピストン部材又は別のピストンの何れかの導入
    溝の燃料圧を、前記高圧燃料の圧力よりも僅かに低くし
    た請求項1〜3の何れかに記載のインジェクタ。
  6. 【請求項6】弁体とは逆側のピストン部材の端面に、高
    圧燃料を導入する燃料導入室を設けると共に、該燃料導
    入室への高圧燃料の導入通路の途中に、当該燃料導入室
    の内外の圧力差に応じて開閉するチェック弁を設けた請
    求項1〜3の何れかに記載のインジェクタ。
  7. 【請求項7】請求項4〜6の何れかに記載のインジェク
    タにおいて、 燃料導入室を囲むようにして、高圧燃料を導入する高圧
    導入路を複数箇所に設けたインジェクタ。
  8. 【請求項8】ピストン部材よりも径の大きな大径ピスト
    ンを当該ピストン部材に対向して設けると共に、その両
    部材の間に高圧燃料を導入するための燃料導入室を設
    け、電歪アクチュエータの伸長に伴い大径ピストンを変
    位させてその変位量を燃料導入室を介してピストン部材
    に伝える構成とした請求項1〜3の何れかに記載のイン
    ジェクタ。
  9. 【請求項9】制御室に通じる通路の途中に第1の流量制
    御オリフィスを設けると共に、弁体が第1のシート面か
    ら離れて制御室から高圧燃料がリークする通路の途中に
    第2の流量制御オリフィスを設けた請求項1〜8の何れ
    かに記載のインジェクタ。
  10. 【請求項10】高圧燃料を蓄えるためのコモンレールを
    備えるコモンレール式燃料噴射装置に適用され、コモン
    レールから前記制御室に高圧燃料を導入し、コモンレー
    ル圧相当の高圧燃料によりノズルニードルの開閉を行
    い、先端部に設けた噴孔から高圧燃料を噴射する請求項
    1〜9の何れかに記載のインジェクタ。
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