JP2001138176A - 斜め孔の加工方法およびnc加工装置 - Google Patents

斜め孔の加工方法およびnc加工装置

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JP2001138176A JP31812099A JP31812099A JP2001138176A JP 2001138176 A JP2001138176 A JP 2001138176A JP 31812099 A JP31812099 A JP 31812099A JP 31812099 A JP31812099 A JP 31812099A JP 2001138176 A JP2001138176 A JP 2001138176A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な加工プログラムによって、ワークに斜
め穴を加工できる斜め孔の加工方法およびNC加工装置
を提供する。 【解決手段】 NC加工装置において、加工工具を用い
てワークに斜め孔を加工する斜め穴の加工方法であっ
て、1つのブロック中に、加工工具の傾き角度B、旋回
角度C、切り込み深さZを指定するデータが含まれてい
るNC加工プログラムを用いて、加工工具とワークとを
相対移動させながら、ワークに斜め孔を加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜め孔の加工方法
およびNC加工装置に関する。たとえば、ドリルやタッ
プなどの加工工具を用いて、ワークに対して斜め穴を加
工する斜め孔の加工方法およびNC加工装置に関する。
【0002】
【背景技術】従来、ワークに対して斜めに孔を加工する
場合、図9に示す工具ホルダを用いて加工が行われてい
る。この工具ホルダ100は、主軸101に装着される
主軸装着部102と、ドリルなどの加工工具103を保
持する工具保持部104とが予め設定された角度に形成
されたホルダ本体105と、このホルダ本体105内に
収納され主軸101からの回転を工具保持部104に伝
達するギア伝達機構106とを備える。ワークに対して
斜め孔を加工する場合には、主軸装着部102に対する
工具保持部104の角度が、加工しようとする斜め孔の
角度に対応する工具ホルダ100を選択し、この工具ホ
ルダ100を主軸101に装着して斜め孔の加工を実行
する。
【0003】具体的には、加工工具103の軸に対して
直交する平面の座標系を作り、この座標系に従って斜め
孔の加工を行う。座標系の変換にあたっては、たとえ
ば、図10に示すような手順が取られる。 XY平面をX軸を中心に30度起こす。 XY’平面をY'軸を中心に10度起こす。 加工工具をX’Y’平面の加工点位置に位置決め。 加工工具をX’Y’平面に対して直交するZ方向へ送っ
て斜め穴を加工する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のような工具ホル
ダによる斜め孔の加工では、1つの工具ホルダでは1種
類(1種類の角度)の斜め穴しか加工することができな
い。そこで、複数種の角度の斜め穴を加工できるように
するには、加工しようとする斜め孔の角度に対応して、
複数種の工具ホルダを予め準備しておかなければならな
いので、経済的負担が大きいうえ、交換作業も面倒であ
る。
【0005】しかも、ある一定ピッチ角度毎に、複数種
の工具ホルダを予め準備したとしても、その角度の間の
角度の斜め孔の加工には対応できないという課題があ
る。また、座標系の変換手順についても、複雑な指令を
入力しなければならないうえ、それに基づく処理も面倒
であるという課題があった。
【0006】本発明の目的は、従来の課題を解決すべく
なされたもので、簡単な加工プログラムによって、ワー
クに斜め穴を加工できる斜め孔の加工方法およびNC加
工装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の斜め孔の加工方
法およびNC加工装置は、上記目的を達成するため、次
の構成を採用する。
【0008】請求項1に記載の斜め穴の加工方法は、N
C加工装置において、加工工具を用いてワークに斜め孔
を加工する斜め穴の加工方法であって、1つのブロック
中に、加工工具の傾き角度、旋回角度、切り込み深さを
指定するデータが含まれているNC加工プログラムを用
いて、加工工具とワークとを相対移動させながら、ワー
クに斜め孔を加工することを特徴とする。ここで、加工
工具としては、ドリル、タップ、リーマなどである。従
って、それによって加工される斜め穴も、ねじ穴を含
む。
【0009】この加工方法によれば、1つのブロック中
に、加工工具の傾き角度、旋回角度、切り込み深さを指
定するデータが含まれているNC加工プログラムを用い
て、斜め穴を加工するようにしたので、加工しようとす
る斜め穴の傾き角度、旋回角度、切り込み深さを指定す
るだけで、所望の角度の斜め穴を加工することができ
る。従って、従来のような複数種の工具ホルダを予め準
備しておかなくてもよいので、経済的に実現できるう
え、複雑な指令を入力しなくてもよいので、簡単な作業
でワークに斜め穴を加工することができる。
【0010】請求項2に記載の斜め穴の加工方法は、請
求項1に記載の斜め孔の加工方法において、前記1つの
ブロック中には、加工点座標と、前記加工工具の毎分送
り移動量または毎回転送り移動量を指定するデータとが
含まれていることを特徴とする。ここで、毎分送り移動
量を指定する場合にはドリル加工、毎回転送り移動量を
指定する場合にはタップ加工である。この加工方法によ
れば、ドリル加工による斜め穴加工のほかに、タップ加
工による斜め穴加工を実現できる。
【0011】請求項3に記載のNC加工装置は、1つの
ブロック中に加工工具の傾き角度、旋回角度、切り込み
深さを指定するデータが含まれているNC加工プログラ
ムを用いて斜め孔を加工するNC加工装置であって、主
軸からの回転が伝達される前記加工工具とワークとを三
次元方向へ相対移動させる移動機構と、前記NC加工プ
ログラムを記憶する記憶部と、この記憶部に記憶された
NC加工プログラムを解読して前記加工工具の姿勢およ
び前記移動機構の相対移動を制御する制御装置とを備
え、前記制御装置は、前記傾き角度および旋回角度に対
応した角度に前記加工工具の姿勢を傾ける手段と、前記
傾き角度、旋回角度および切り込み深さから前記移動機
構の三次元方向の相対移動量を算出して移動機構を各軸
方向へ移動させる手段とを含む、ことを特徴とする。
【0012】このNC加工装置によれば、記憶部に記憶
されたNC加工プログラムが解読されたのち、傾き角度
および旋回角度に対応した角度に加工工具が傾けられ、
続いて、傾き角度、旋回角度および切り込み深さから移
動機構の三次元方向の相対移動量を算出されて移動機構
が各軸方向へ移動されるから、加工しようとする斜め穴
の傾き角度、旋回角度、切り込み深さを指定するだけ
で、所望の角度の斜め穴を加工することができる。従っ
て、従来のような複数種の工具ホルダを予め準備してお
かなくてもよいので、経済的に実現できるうえ、複雑な
指令を入力しなくてもよいので、簡単な作業でワークに
斜め穴を加工することができる。
【0013】請求項4に記載のNC加工装置は、請求項
3に記載のNC加工装置において、前記加工工具は、前
記主軸に工具ホルダを介して取り付けられ、前記工具ホ
ルダは、前記主軸に装着される主軸装着部と、前記加工
工具を保持する工具保持部と、前記主軸装着部に対して
前記工具保持部を傾斜可能かつ基の姿勢に復帰可能に保
持するとともに前記主軸からの回転を前記加工工具に伝
達する自在継手部とを有していることを特徴とする。こ
のNC加工装置によれば、簡単な構成で加工工具の姿勢
を任意の角度に傾斜させることができるとともに、自動
的に基の姿勢に復帰させることができるから、姿勢制御
も容易である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本実施形態のNC加工装置
を示している。同NC加工装置は、加工工具8とワーク
Wとを三次元方向(X,Y,Z軸方向)へ相対移動させ
る移動機構10を備える。移動機構10は、テーブル1
と、このテーブル1の前後方向(Y軸方向)へ移動可能
に設けられた門形フレーム2と、この門形フレーム2の
水平ビーム2Aに沿って左右方向(X軸方向)へ移動可
能に設けられたサドル3と、このサドル3に上下方向
(Z軸方向)へ昇降可能に設けられた昇降ブロック4
と、この昇降ブロック4に設けられた主軸5を有する主
軸ヘッド6とから構成されている。主軸5には工具ホル
ダ7を介して、ドリルやタップなどの加工工具8が取り
付けられている。
【0015】図2は工具ホルダ7を示している。同工具
ホルダ7は、前記主軸5に装着される主軸装着部として
のシャンク部11と、前記加工工具8を保持する工具保
持部12と、前記シャンク部11に対して前記工具保持
部12を支軸13を支点として傾斜可能かつばねなどに
よって基の姿勢に復帰可能に保持する自在継手部14と
を備える。工具保持部12には、前記ドリルやタップな
どの加工工具8が装着されるとともに、主軸5からの回
転が自在継手部14を介して伝達されるようになってい
る。加工工具8をワークWの加工部位に位置決めしたの
ち、シャンク部11を所定の方向へかつ下方へ移動させ
ると、加工工具8の先端を支点として、加工工具8が所
定の方向へ傾斜し、この姿勢のまま主軸5からの回転に
よって加工工具8が回転されるようになっている。な
お、シャンク部11から加工工具8の先端までの寸法H
(工具長)は測定により求められ、支軸13からシャン
ク部11までの寸法H1は予め求められているから(既
知であるから)、支軸13から加工工具8の先端までの
寸法H2は、H2=H−H1から求めることができる。
【0016】図3は上記NC加工装置を制御するための
ブロック図である。同制御装置は、CPU21を備え
る。CPU21には、バス22を介して、入力部23、
マクロプログラム記憶部24、ROM25、RAM2
6、前記サドル3をX軸方向へ移動させるX軸駆動系2
7、門形フレーム2をY軸方向へ移動させるY軸駆動系
28、昇降ブロック4をZ軸方向へ昇降させるZ軸駆動
系29、および、主軸5を回転駆動させるモータ30な
どがそれぞれ接続されている。RAM26には、前記入
力部23から入力された加工プログラムを記憶する加工
プログラム記憶部26Aや、加工プログラムで使用され
る工具に関する工具補正テーブル26Bなどが設けられ
ている。
【0017】次に、本実施形態の作用を、図4、図5、
図6、図7、図8を参照しながら説明する。ドリル(加
工工具)によって斜め孔を加工する場合には図4(A)
に示す加工プログラムを、タップ(加工工具)によって
斜めのねじ孔を加工する場合には図4(B)に示す加工
プログラムを、入力部23からそれぞれ入力する。ここ
で、図4(A)(B)に示す加工プログラムにおいて、
「X,Y,Z,B,C,F,P」は、図5に示す内容で
ある。すなわち、「X,Y」は加工工具8の位置決め座
標、「Z」は加工工具8の傾いた方向への切り込み深
さ、「B」は加工工具8の傾き角度、「C」は加工工具
8の旋回角度、「F」は加工工具8の毎分送り移動量、
「P」は加工工具8の毎回転送り移動量である。
【0018】加工にあたっては、図6〜図8に示すフロ
ーチャートに従って処理が実行される。まず、加工工具
8が加工点、つまり、入力された加工プログラムの位置
決め座標「X,Y」に位置決めされたのち(ST1)、
加工プログラムの中に「Z」指令があるか否かがチェッ
クされる(ST2)。「Z」指令がなければ、アラーム
処理が行われる(ST3)。「Z」指令があれば、加工
プログラムの中に「P」指令があるか否かがチェックさ
れる(ST4)。「P」指令があれば、続いて、加工プ
ログラム中に「F」指令があるか否かがチェックされる
(ST5)。「F」指令があれば、アラーム処理が行わ
れる。つまり、加工プログラム中に「P」指令および
「F」指令が共にある場合には、アラーム処理が行われ
る。
【0019】加工プログラムの中に「P」指令がない場
合、あるいは、加工プログラムの中に「P」指令があり
かつ「F」指令がない場合には、続いて、加工プログラ
ム中に「S」指令、つまり、回転数指令があるか否かが
チェックされる(ST6)。「S」指令がなければ、ア
ラーム処理が行われる。「S」指令があれば、続いて、
加工プログラム中に「F」指令があるか否かがチェック
される(ST7)。「F」指令があれば、加工プログラ
ムの中に「Q」指令、つまり、繰り返し加工指令がある
か否かがチェックされる(ST8)。「Q」指令があれ
ば、繰り返し加工ステップ数Q=3の処理が行われる
(ST9)。
【0020】加工プログラム中に「F」指令がない場
合、あるいは、加工プログラムの中に「F」指令があり
かつ「Q」指令がない場合には、加工プログラム中に
「B」指令があるか否かがチェックされる(ST1
0)。ここで、「B」指令がなければ、アラーム処理が
行われる。「B」指令があれば、「B」指令が0度より
小さいか否かがチェックされる(ST11)。「B」指
令が0度より小さければ、アラーム処理が行われる。
「B」指令が0度より小さくなければ、「B」指令が4
5度を超えているか否かがチェックされる(ST1
2)。「B」指令が45度を超えていれば、アラーム処
理が行われる。「B」指令が45度を超えていなけれ
ば、次の処理(ST13)へ進む。つまり、加工プログ
ラム中に「B」指令がある場合には、「B」指令が0度
〜45度の角度範囲の条件のときに、ST13へ進む。
【0021】ST13において、加工プログラム中に
「C」指令があるか否かがチェックされる。ここで、
「C」指令がなければ、アラーム処理が行われる。
「C」指令があれば、「C」指令が0度より小さいか否
かがチェックされ(ST14)。「C」指令が0度より
小さければ、アラーム処理が行われる。「C」指令が0
度より小さくなければ、「C」指令が360度より大か
否かがチェックされる(ST15)。「C」指令が36
0より大であれば、アラーム処理が行われる。「C」指
令が360度より大でなければ、次の処理(ST16)
へ進む。つまり、加工プログラム中に「C」指令がある
場合には、「C」指令が0度〜360度の角度範囲の条
件のときに、ST16へ進む。
【0022】ST16において、加工プログラムの回転
数が設定され、続いて、ST17において、工具ホルダ
7のゲージライン〜ジョイント部までの距離、つまり、
図2に示す寸法H2が設定される。これには、寸法Hを
測定し、H2=H−H1から求める。続いて、ST18
において、加工径の設定および旋回半径の計算が行われ
る。たとえば、加工径の設定では、加工プログラムに含
まれる加工工具8のデータから、その直径Dが設定され
る。旋回半径の計算については、前記寸法H2と傾き角
度Bとから図2に示す旋回半径rを求めることができ
る。
【0023】次に、クリアランス点への移動が行われる
(ST19)。つまり、加工工具8の安全な位置(たと
えば、工具、機械、ワークなどの干渉がにあ位置)への
移動が行われる。続いて、加工プログラム中に「F」指
令があるか否かがチェックされる(ST20)。加工プ
ログラム中に「F」指令がない場合、つまり、タップ加
工の場合には、旋回半径の再計算、Z軸の0.2D切り
込み(最初のセンタ穴加工)、回転数設定が行われたの
ち(ST21)、工具旋回処理へ進む(ST22)。加
工プログラム中に「F」指令がある場合には、つまり、
ドリル加工の場合には、旋回半径の再計算、Z軸の0.
6D切り込み(最初のセンタ穴加工)、回転数設定が行
われたのち(ST23)、加工工具8の旋回処理(ST
22)へ進む。
【0024】ST22において、加工工具8が旋回され
たのち、加工プログラム中に「F」指令があるか否かの
チェック(ST24〜ST26)、加工プログラム中に
「Q」指令があるか否かのチェック(ST27〜2
8)、加工プログラム中に「P」指令があるか否かのチ
ェック(ST29)が行われる。ここで、加工プログラ
ム中に「F」指令がありかつ「Q」指令がない場合に
は、穴あけ加工(ドリル加工)が実行される(ST3
0)。つまり、ST21,23で求められた加工工具8
の先端を支点として加工工具8を、旋回半径rおよび旋
回角度Cを基に傾け、この姿勢のまま切り込み深さZだ
け加工工具8が軸方向へ送られるように、移動機構10
の三次元方向の相対移動量を算出して移動機構10を各
軸方向へ移動させる。
【0025】また、加工プログラム中に「F」指令があ
りかつ「Q」指令がある場合には、穴あけ加工が実行さ
れる(ST31)。この場合には、本来の軸方向(X、
Y、Z軸方向)以外の方向に向いている穴を加工するも
ので、C軸を回転させながら傾けた方向に穴をあける。
さらに、加工プログラム中に「F」指令がなくかつ
「P」指令がある場合には、穴あけ加工、つまり、タッ
プ加工が実行される(ST31)。これらの加工終了
後、主軸が停止され、工具8が垂直に戻されたのち、Z
軸が逃がされ(ST33)、処理が終了される。
【0026】従って、本実施形態によれば、1つのブロ
ック中に、加工工具8の傾き角度、旋回角度、切り込み
深さを指定するデータが含まれているNC加工プログラ
ムを用いて、斜め穴を加工するようにしたので、加工し
ようとする斜め穴の傾き角度、旋回角度、切り込み深さ
を指定するだけで、所望の角度の斜め穴を加工すること
ができる。従って、従来のような複数種の工具ホルダを
予め準備しておかなくてもよいので、経済的に実現でき
るうえ、複雑な指令を入力しなくてもよいので、簡単な
作業でワークに斜め穴を加工することができる。
【0027】また、1つのブロック中には、上記加工工
具8の傾き角度、旋回角度、切り込み深さを指定するデ
ータのほかに、加工点座標と、ドリル加工の場合に用い
られる毎分送り移動量またはタップ加工の場合に用いら
れる毎回転送り移動量を指定するデータとが含まれてい
るから、ドリル加工による斜め穴加工のほかに、タップ
加工による斜め穴加工を実現できる。
【0028】また、加工工具8を主軸5に装着する工具
ホルダ7は、主軸5に装着されるシャンク部11と、加
工工具8を保持する工具保持部12と、シャンク部11
に対して工具保持部12を支軸13を支点として傾斜可
能かつばねなどによって基の姿勢に復帰可能に保持する
自在継手部14とを有しているから、簡単な構成で加工
工具8の姿勢を任意の角度に傾斜させることができると
ともに、自動的に基の姿勢に復帰させることができるか
ら、加工工具8の姿勢制御が容易である。
【0029】なお、上記実施形態では、加工工具8とし
て、ドリルやタップを用いる場合について説明したが、
リーマなどでもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明の斜め穴の加工方法およびNC加
工装置によれば、1つのブロック中に、加工工具の傾き
角度、旋回角度、切り込み深さを指定するデータが含ま
れているNC加工プログラムを用いて、斜め孔を加工す
ることができるから、簡単な操作でワークに斜め穴を加
工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すNC加工装置の正面
図である。
【図2】同上実施形態の工具ホルダおよび加工工具を示
す図である。
【図3】同上実施形態のブロック図である。
【図4】同上実施形態の加工プログラムを示す図であ
る。
【図5】同上実施形態の加工プログラムの内容を説明す
るための図である。
【図6】同上実施形態の加工の流れを示すフローチャー
トである
【図7】同上実施形態の加工の流れを示すフローチャー
トである
【図8】同上実施形態の加工の流れを示すフローチャー
トである
【図9】従来の斜め穴加工に用いられる工具ホルダおよ
び加工工具を示す図である。
【図10】従来の斜め穴加工において座標変換するため
の手順を示す図である。
【符号の説明】
5 主軸 7 工具ホルダ 8 加工工具 10 移動機構 11 シャンク部(主軸装着部) 12 工具保持部 13 支軸 14 自在継手部 21 CPU(制御手段) 26A プログラム記憶部 W ワーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC加工装置において、加工工具を用い
    てワークに斜め孔を加工する斜め穴の加工方法であっ
    て、 1つのブロック中に、加工工具の傾き角度、旋回角度、
    切り込み深さを指定するデータが含まれているNC加工
    プログラムを用いて、加工工具とワークとを相対移動さ
    せながら、ワークに斜め孔を加工することを特徴とする
    斜め孔の加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の斜め孔の加工方法にお
    いて、 前記1つのブロック中には、加工点座標と、前記加工工
    具の毎分送り移動量または毎回転送り移動量を指定する
    データとが含まれていることを特徴とする斜め穴の加工
    方法。
  3. 【請求項3】 1つのブロック中に加工工具の傾き角
    度、旋回角度、切り込み深さを指定するデータが含まれ
    ているNC加工プログラムを用いて斜め孔を加工するN
    C加工装置であって、 主軸からの回転が伝達される加工工具とワークとを三次
    元方向へ相対移動させる移動機構と、 前記NC加工プログラムを記憶する記憶部と、 この記憶部に記憶されたNC加工プログラムを解読して
    前記加工工具の姿勢および前記移動機構の相対移動を制
    御する制御装置とを備え、 前記制御装置は、前記傾き角度および旋回角度に対応し
    た角度に前記加工工具の姿勢を傾ける手段と、前記傾き
    角度、旋回角度および切り込み深さから前記移動機構の
    三次元方向の相対移動量を算出して移動機構を各軸方向
    へ移動させる手段とを含む、ことを特徴とするNC加工
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のNC加工装置におい
    て、 前記加工工具は、前記主軸に工具ホルダを介して取り付
    けられ、 前記工具ホルダは、前記主軸に装着される主軸装着部
    と、前記加工工具を保持する工具保持部と、前記主軸装
    着部に対して前記工具保持部を傾斜可能かつ基の姿勢に
    復帰可能に保持するとともに前記主軸からの回転を前記
    加工工具に伝達する自在継手部とを有していることを特
    徴とするNC加工装置。
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