JP2001135952A - コンパクトな電気装置、特に回路網部品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立費の削減を可能にし、それにも拘わらず
確実に動作するような電気装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも１つのインダクタンスと、基
準電圧と接続可能な接点接続装置とを備え、導電接続を
介して前記インダクタンスを前記接点接続装置と結合し
た形式の、コンパクトな電気装置、特に回路網部品にお
いて、インダクタンス３および／または第１の導電接続
部２および／または接点接続装置４，５が、絶縁材料か
ら成る支持体１内に少なくとも部分的に配置されてお
り、かつ前記支持体１の材料によって互いに絶縁されて
おり、しかも電気的な回路装置１１が、第２の導電接続
部１２を介して前記支持体１の第１の導電接続部２と結
合されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも１つの
インダクタンスと、基準電圧と接続可能な接点接続装置
とを備え、導電接続を介して前記インダクタンスを前記
接点接続装置と結合した形式の、コンパクトな電気装
置、特に回路網部品に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動車の種々の電気回路網間の電圧を補
償するためには、構造体積を可能な限り小さくすると共
に低廉に製作できる電気的な変圧器が必要とされる。

【０００３】公知の装置は、複数の単独構成要素から成
っている。その場合、電子基板、冷却体を有するパワー
半導体、変圧器およびケーブル布線が、このような機器
において生じるような典型的な標準構成要素である。こ
の多数の単独部品に基づいて組立費が増大し、このよう
な機器の生産個数が多数の場合には特にコスト高にな
る。しかも変圧器の巻線装備と相俟って特に構成群間の
多数の個別接続は、その場合の顕著な時間要因となる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、組立費の削減を可能にし、それにも拘わらず確実に
動作するような電気装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の構成手段は、インダクタンスおよび／または第１の
導電接続部および／または接点接続装置が、絶縁材料か
ら成る支持体内に少なくとも部分的に配置されており、
かつ前記支持体の材料によって相互に絶縁されており、
しかも電気的な回路装置が、第２の導電接続部を介して
前記支持体の第１の導電接続部と結合されている点にあ
る。

【０００６】

【発明の効果】本発明の利点は、種々異なった電気的な
構成要素が、機械的に結合された１つのユニットにまと
められ、ひいては電気装置の機械的な安定性が得られる
ことである。これによって電気装置の製作手間が著しく
低減されると共に製作費も著しく削減される。このよう
な電子ブロックはその場合すべての所要の導電路を内蔵
しているが、これらの導電路は、一時的なスペーサによ
ってかまたは純然たる絶縁膜もしくは絶縁層によって互
いに絶縁状態に保持され、次いでプラスチックで被覆さ
れる。作業段階の減少と相俟って、絶縁に関連した電気
的特性が改善される。それのみならずこのコンパクトな
電子機器は、衝撃に強く、耐震特性を有しているので、
自動車で使用するのに特に有利である。

【０００７】有利な構成では、支持体上に配置された２
つのインダクタンスが、電気的な回路装置と接点接続装
置との間の異なった電圧を補償するための変圧器として
構成されており、しかも第１の導電接続部が前記変圧器
の一次巻線を接点接続装置と接続し、かつ前記変圧器の
二次巻線を前記の電気的な回路装置と接続しており、か
つ前記の一次巻線と二次巻線は、変圧器コアの少なくと
も一部分を包囲している。

【０００８】更に同一の課題を解決する本発明の第２番
目の構成手段は、変圧器コアおよび／または複数の第１
の導電接続部および／または接点接続装置が、絶縁材料
から成る支持体内に配置されており、前記複数の第１の
導電接続部相互が、前記支持体の材料によって電気的に
絶縁されており、変圧器の一次巻線および二次巻線が、
変圧器コアを前記の一次巻線および二次巻線によって包
囲して第２の導電接続部を前記支持体の第１の導電接続
部と結合するように、電気回路装置を支持する扁平な支
持体エレメント上に配置されている点にある。

【０００９】このように構成した場合にも、単独構成要
素つまりコネクタ、給電／配電部並びに変圧器巻線もし
くは変圧器コアが、１つのコンパクトな構成ユニット内
に一緒にまとめて配置されており、かつ既に述べた利点
を有している。

【００１０】有利な構成では、第２の導電接続部を形成
するために少なくとも１本の接点ピンが、支持体エレメ
ント上に配置された電気回路装置を支持体の第１の導電
接続部の少なくとも１つと接続するために前記支持体エ
レメント上に配置されており、かつ前記接点ピンは、前
記第１の導電接続部に電気的に結合されたスルーホール
内へ侵入している。

【００１１】このように剛性的な接点ピンを配置したこ
とによって、電気的な回路装置と、支持体の導電部分と
の間の電気的な結合は、支持体を前記接点ピンに差し嵌
めることによって簡単に実現され、これによって機械的
なロッキングが同時に得られる。

【００１２】この電気的な結合を特に簡単に製作できる
のは、電気接続を形成するために、接点ピンが支持体の
スルーホールにプレス嵌めされている場合である。これ
にって電気的な接続が生じるのみならず、耐震性を有す
る耐久的な機械的結合も得られる。

【００１３】別の有利な構成によれば、導体路として形
成された第１の導電接続部の端部が、支持体のスルーホ
ールから該支持体を超えて導出されており、かつ前記ス
ルーホールに挿通された接点ピンと一緒に鑞接されてい
る。支持体上にＥＬＫＯまたはリアクトルのような別個
の電気構成素子が同時に配置されている場合、該電気構
成素子は接点ピンを鑞接する鑞接工程において支持体に
固定することができる。これは、同一の鑞接工程におい
て同じく装着される結線素子を有する付加的な回路基板
についても当て嵌まる。

【００１４】導体路は、金属薄板成形部分として形成さ
れている場合には特に簡単に製作することができる。支
持体内で導電路を形成する打抜き屈曲成形金属薄板を上
下に積層することによって、支持体は射出注型部品とし
て簡単に製作することができる。

【００１５】本発明の有利な構成では金属薄板成形部分
の屈曲端部が、接点接続装置の電気的なコネクタ端子を
形成するために支持体から導出されており、前記接点接
続装置のコネクタ本体はその場合前記支持体によって形
成されている。

【００１６】本発明の有利な構成では支持体は、その他
の電気的および／または電子的な構成素子を補足的に受
容できるように形成されている。特に該支持体は、別の
構成素子用の係止機構を備えた受容部を有している。

【００１７】支持体の外面側には、ケーシングに収容さ
れたまたは収容されていない電子構成素子を配置してお
くことも可能である。

【００１８】同一のプラスチック射出工程においてコン
パクト電気ブロックは、支持体が、電子回路装置を支持
する支持体エレメントをカバーするケーシングの構成部
分であるように、形成することができる。

【００１９】その場合、前記支持体は、全周に沿って延
びる屈曲されたカラーを有し、該カラーは支持体エレメ
ント上に支承されており、しかも前記カラーに沿って、
やはり全周にわたって延びるパッキンが一体に射出成形
されている。

【００２０】別の有利な構成では支持体は、支持体エレ
メント上に支承するために一体的に射出成形されたパッ
キンを片側に備えたケーシング中位部分として構成され
ており、このケーシング中位部分は、該ケーシング中位
部分上に支承するために同じく一体的に射出成形された
パッキンを備えた扁平なカバーによって閉塞されてい
る。

【００２１】損失熱を導出するために支持体エレメント
は金属、殊にアルミニウムから成り、かつパワー電子素
子の熱を導出するために同時に使用される。

【００２２】本発明の有利な構成では熱特性を改善する
ために、支持体エレメントは、熱伝導性セラミック上に
被着された銅（Direct Copper Bonding）から成る基板
を支持している。前記材料の極めて良好な熱伝導によっ
て、パワートランジスタの高い出力が可能になる。

【００２３】回路網部品の組立を簡便にするために本発
明の有利な構成によれば、変圧器コアは２部分から構成
されており、しかも第１のＥ字状のコアエレメントは支
持体エレメント上に支承されており、この第１コアエレ
メントの、前記支持体エレメントから離反する方向に垂
直に起立する３つのウェブが、支持体の対応する変圧器
開口を通って係合しており、かつ、扁平またはＥ字状に
形成された第２のコアエレメントは前記ウェブをカバー
して互いに磁気的に結合しており、かつ一次巻線および
二次巻線は前記ウェブ間に円環状に配置されている。

【００２４】冷却体として構成された支持体エレメント
上に第１のコアエレメントを支承することによって、変
圧器は高出力で運転可能でありかつ高い効率を有するこ
とができる。しかも変圧器は、当今の自動車で発生する
高い電流の場合でも確実に動作しかつ問題なく冷却可能
である。

【００２５】別の実施形態では変圧器の一次巻線および
二次巻線は、側方で中断されて支持体から突出してお
り、かつ８の字状横断面を有する一体的な変圧器コア
は、前記の中断された一次巻線および二次巻線に被せ嵌
められ、しかも前記変圧器コアを被せ嵌めた後に前記一
次巻線と二次巻線は、溶接または鑞接によって電気的に
閉じられる。

【００２６】特に単純な構成では、一次巻線および二次
巻線に適合された導体路を有する支持体成端部分によっ
て、一次巻線と二次巻線は電気的に閉じられる。

【００２７】変圧器の一次巻線と二次巻線はその場合、
扁平な支持体エレメントに対して平行に配置されてい
る。

【００２８】

【発明の実施の形態】次に図面に基づいて本発明の１実
施例を詳説する。なお図面中、等しい構成要素には同一
の符号を付した。

【００２９】図１には、多数の電気装置において異なっ
た電圧レベルに適合するために使用されるような回路網
部品が図示されている。プラスチックから製作された支
持体１は、上下に積層された複数の導体路２を含み、該
導体路は打抜き屈曲成形薄板として形成されている。複
数の導体路２はその場合、プラスチックが導体路２間に
絶縁作用を及ぼすように、プラスチック製支持体１内部
に配置されている。更にまた支持体１は、プレーナー型
変圧器の一次巻線と二次巻線とを形成する巻線３ａ，３
ｂを内蔵している。その場合一次巻線３ａおよび二次巻
線３ｂは少なくとも１つの巻条によって形成される。

【００３０】若干の導体路２は屈曲されてプラスチック
製支持体１から導出されており、しかも該導体路の端部
はコネクタピン４を形成しており、かつ前記プラスチッ
ク製支持体１は、射出注型法で行われる成形によってコ
ネクタ体５を同時に形成している。更にまたプラスチッ
ク製支持体１は、金属コーティングを施されて導体路２
と接続された接点スルーホール６，７を有しており、該
接点スルーホール内には、アルミニウム製支持体エレメ
ント８上に配置された接点ピン１２が係合している。前
記アルミニウム製支持体エレメント８上には、複数の銅
導電路１０を有するセラミック製プリント配線基板９が
固着されている。セラミック製プリント配線基板９はそ
の場合例えばアルミニウム製支持体エレメント８上に接
着されている。銅導電路１０は、やはりセラミック製プ
リント配線基板９上に配置されたパワー電子素子１１と
接点ピン１２との間を電気的に接続する。またアルミニ
ウム製支持体エレメント８上には、プレーナー型変圧器
コアの下部部分１３が配置されている。

【００３１】プラスチック製支持体１とアルミニウム製
支持体エレメント８との２部分から成る前記回路網部品
の組立時に、アルミニウム製支持体エレメント８の接点
ピン１２が、プラスチック製支持体１の接点スルーホー
ル６，７内へ導入される。これは圧入操作によって行わ
れ、すなわち接点スルーホール６，７の直径は接点ピン
１２の太さよりも小さいので、接点ピン１２をプレス嵌
めした後には、接点ピン１２と、変圧器の一次巻線３ａ
および二次巻線３ｂ並びに導体路２との確実な機械的並
びに電気的な結合が保証されている。

【００３２】この組立工程時に一次巻線３ａおよび二次
巻線３ｂは、変圧器コアの上向きに開いた下部部分１３
内へ導入される。該下部部分１３はこの場合、プラスチ
ック製支持体１の方に向いた３つのウェブ１３ａ，１３
ｂ，１３ｃを有しており、しかも一次巻線３ａおよび二
次巻線３ｂは、前記ウェブ１３ａ，１３ｂ，１３ｃの間
隙２６，２７内に配置されている（図３の(ａ)参照）。
セラミック製プリント配線基板９上にプラスチック製支
持体１を載設した後に、変圧器コアの上部部分１４がプ
ラスチック製支持体１上に載設される。従ってコネクタ
装置４，５に基準電圧を接続した後、いわゆるプレーナ
ー型変圧器によって変圧された電圧は、接点ピン１２を
介してパワー電子素子１１へ伝送される。

【００３３】特にコンパクトな実施例の場合は、電子作
動制御・調整装置２５を構成素子としてセラミック製プ
リント配線基板９上に一緒に配置することも可能であ
る。自動車で使用するために別のコネクタ装置２８が設
けられており、該コネクタ装置によって前記電子作動制
御・調整装置２５はＣＡＮバスを介してその他の制御機
器と連絡する。

【００３４】図２には本発明による電気装置の別の実施
形態が図示されている。この実施形態では変圧器コア１
５が一体的に構成されており、かつ８の字状横断面を有
している（図３の(ｂ)参照）。変圧器コア１５がその場
合、プラスチック製支持体１上に被せ嵌められ、次い
で、このように前組立てられたプラスチック製支持体１
が、アルミニウム製支持体エレメント８上に載設され、
この場合すでに述べたようにプラスチック製支持体１と
アルミニウム製支持体エレメント８との間の電気的結合
は複数の接点ピン１２によって実現されている。

【００３５】アルミニウム製支持体エレメント８上に変
圧器コア１５を載設することによって、変圧器を高い電
力で運転することが可能になる。それというのはアルミ
ニウム製支持体エレメント８によって、充分な熱導出が
可能になるからである。

【００３６】変圧器コア１５を被せ嵌めるために、図２
に示したように、変圧器の一次巻線３ａおよび二次巻線
３ｂのワインディングは中断されており、かつ絶縁しな
いままプラスチック製支持体１から側方へ突出してい
る。前記ワインディングは変圧器コア１５の開口１６，
１７を通って押し出される。次いでこの巻線は、変圧器
の機能を保証するために電気的に接続されねばならな
い。この目的を達成するために、図４に図示した予め製
作された成端部分１８が、側方へ突出する巻線３ａ，３
ｂのワインディングに圧着される。前記成端部分１８は
同じくプラスチック部分であり、該プラスチック部分内
には、プラスチック製支持体１においても使用されるよ
うな薄板から打抜き成形された導体路２９が配置されて
いる。該導体路２９は、成端部分１８を単に接点接続式
に載設することによって、一次巻線３ａおよび二次巻線
３ｂのワインディングと電気的に結合される。しかし
又、前記ワインディングは、簡単に溶接または鑞接さ
れ、次いで絶縁されてもよい。

【００３７】図５には、本発明による電気装置の、製造
技術的に特に有利な実施形態が図示されている。プラス
チック製支持体１に一体成形されていてケーシングの側
壁を形成するケーシングカラー１９は、この場合ケーシ
ング機能を担当しており、かつプラスチック射出工程に
おいて同一の作業段階でコネクタ体５およびプラスチッ
ク製支持体１と一緒に形成される。カバー２２を固定す
るために複数本のねじまたはリベット２１が設けられて
いる。前記ケーシング（つまりケーシングカラー１９お
よびカバー２２）内に配置された電子装置を防護するた
めに、アルミニウム製支持体エレメント８上に載置され
たパッキン２０が、ケーシングカラー１９の全周にわた
って配置されている。

【００３８】またカバー２２のエッジもパッキン２３を
保持し、該パッキン２３にプラスチック製支持体１が当
接している。従ってベースプレートに接続する際に生じ
ることのある封隙問題は、一体に射出成形されたシール
リップによって回避される。

【００３９】図６には別の実施形態が図示されている。
この場合は支持体はケーシング中位部分２４として構成
されている。コネクタ装置４，５；２８および導体路２
以外に、変圧器コア１５、コンデンサ３０およびチョー
ク３１が支持体によって一緒に包囲されている。更にま
た別の電子構成素子３２が、素子を支持するプリント配
線基板の形で、予め製作されたケーシング中位部分上に
載置されて電気的に接点接続されている。一次巻線３ａ
および二次巻線３ｂは個々の金属薄板成形部分３３によ
って形成されており、該金属薄板成形部分はセラミック
製プリント配線基板９上にこれから起立して固定されて
おり、該プリント配線基板９のパワー電子素子１１と接
点接続されている。ケーシング中位部分２４の載着時に
前記金属薄板成形部分３３は変圧器コア１５を取り囲
み、かつ導体路２と電気的に結合されて変圧器巻線を形
成する。

【００４０】アルミニウム製支持体エレメント８に対向
して全周にわたってパッキン２３を有するカバー２２は
フード状に形成されており、かつ前記アルミニウム製支
持体エレメント８とねじ締結またはリベット締結されて
いる。

【００４１】カバー２２はケーシング中位部分２４上に
載ることもでき、該ケーシング中位部分は、カバー２２
とアルミニウム製支持体エレメント８とに対して作用す
るパッキン３４を有している（図７）。

【００４２】図５に示した装置とは異なって図８では、
プラスチック製支持体１に一体に射出成形されたパッキ
ン２０は、アルミニウム製支持体エレメント８寄りにだ
け形成されている。カバー２２は超音波溶接法によって
プラスチック製支持体１と気密・液密に固着されてい
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による電気装置の第１実施形態の概略側
面図である。

【図２】本発明による電気装置の第２実施形態の概略側
面図である。

【図３】変圧器コアの概略的な斜視図である。

【図４】図２に示した本発明の電気装置用の成端部分の
概略図である。

【図５】本発明による電気装置の第３実施形態の概略側
面図である。

【図６】本発明によ電気装置の第４実施形態の概略側面
図である。

【図７】電気装置の第１シール装置の概略断面図であ
る。

【図８】電気装置の第２シール装置の概略断面図であ
る。

【符号の説明】

１ プラスチック製支持体、 ２ 導体路、 ３ａ 一
次巻線、 ３ｂ 二次巻線、 ４ コネクタピン、 ５
コネクタ体、 ６，７ 接点スルーホール、８ アル
ミニウム製支持体エレメント、 ９ セラミック製プリ
ント配線基板、 １０ 銅導電路、 １１ パワー電子
素子、 １２ 接点ピン、 １３ プレーナー型変圧器
コアの下部部分、 １３ａ，１３ｂ，１３ｃ ウェブ、
１４変圧器コアの上部部分、 １５ 変圧器コア、
１６，１７ 開口、 １８成端部分、 １９ ケーシン
グカラー、 ２０ パッキン、 ２１ ねじまたはリベ
ット、 ２２ カバー、 ２３ パッキン、 ２４ ケ
ーシング中位部分、２５ 電子作動制御・調整装置、
２６，２７ 間隙、 ２８ コネクタ装置、 ２９ 導
体路、 ３０ コンデンサ、 ３１ チョーク、 ３２
電子構成素子、 ３３ 金属薄板成形部分、 ３４
パッキン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009416 Ｋｒｕｐｐｓｔｒａｂｅ 105，Ｆｒａｎ ｋｆｕｒｔ ａｍ Ｍａｉｎ，ＢＲＤ (72)発明者 ディートマール シュルツ ドイツ連邦共和国 バート ホンブルク フリーゼンシュトラーセ ４

Claims (19)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少なくとも１つのインダクタンスと、基
   準電圧と接続可能な接点接続装置とを備え、導電接続を
   介して前記インダクタンスを前記接点接続装置と結合し
   た形式の、コンパクトな電気装置、特に回路網部品にお
   いて、 インダクタンス（３）および／または第１の導電接続部
   （２）および／または接点接続装置（４，５）が、絶縁
   材料から成る支持体（１）内に少なくとも部分的に配置
   されており、かつ前記支持体（１）の材料によって相互
   に絶縁されており、しかも電気的な回路装置（１１）
   が、第２の導電接続部（１２）を介して前記支持体
   （１）の第１の導電接続部（２）と結合されていること
   を特徴とする、コンパクトな電気装置。
2. 【請求項２】 支持体（１）内に配置された２つのイン
   ダクタンスが、電気的な回路装置（１１）と接点接続装
   置（４，５）との間の異なった電圧を補償するための変
   圧器として構成されており、しかも第１の導電接続部
   （２）が前記変圧器の一次巻線（３ａ）を接点接続装置
   （４，５）と接続し、かつ前記変圧器の二次巻線（３
   ｂ）を前記の電気的な回路装置（１１）と接続してお
   り、かつ前記の一次巻線（３ａ）と二次巻線（３ｂ）が
   変圧器コア（１３）の少なくとも一部分を包囲してい
   る、請求項１記載のコンパクトな電気装置。
3. 【請求項３】 １つの電気回路装置と、基準電圧に接続
   可能な１つの電気的な接点接続装置との間の異なった電
   圧を補償するための変圧器を有し、該変圧器の少なくと
   も１つの一次巻線が接点接続装置に接続され、かつ前記
   変圧器の少なくとも１つの二次巻線が第１の導電接続部
   を介して電気的な回路装置に接続されており、前記の一
   次巻線と二次巻線が、変圧器コアの少なくとも一部分を
   包囲している形式のコンパクトな電気装置、特に回路網
   部品において、 変圧器コア（１５）および／または複数の第１の導電接
   続部（２）および／または接点接続装置（４，５）が、
   絶縁材料から成る支持体（１）内に配置されており、前
   記複数の第１の導電接続部（２）相互が、前記支持体
   （１）の材料によって電気的に絶縁されており、変圧器
   の一次巻線（３ａ）および二次巻線（３ｂ）が、変圧器
   コア（１５）を前記の一次巻線（３ａ）および二次巻線
   （３ｂ）によって包囲して第２の導電接続部（１２）を
   前記支持体（１）の第１の導電接続部（２）と結合する
   ように、電気回路装置（１１）を支持する扁平な支持体
   エレメント（８）上に配置されていることを特徴とす
   る、コンパクトな電気装置。
4. 【請求項４】 第２の導電接続部を形成するために少な
   くとも１本の接点ピン（１２）が、支持体エレメント
   （８）上に配置された電気回路装置（１１）を支持体
   （１）の第１の導電接続部（２）の１つと接続するため
   に前記支持体エレメント（８）上に配置されており、か
   つ前記接点ピン（１２）が、前記第１の導電接続部
   （２）に電気的に結合されたスルーホール（６，７）内
   へ侵入している、請求項１または３記載のコンパクトな
   電気装置。
5. 【請求項５】 電気接続を形成するために、接点ピン
   （１２）が支持体（１）のスルーホール（６，７）にプ
   レス嵌めされている、請求項４記載のコンパクトな電気
   装置。
6. 【請求項６】 導体路（２）として形成された第１の導
   電接続部の端部が、支持体（１）のスルーホール（６，
   ７）から該支持体を超えて導出されており、かつ前記ス
   ルーホール（６，７）に挿通された接点ピン（１２）が
   前記導体路（２）と一緒に鑞接されている、請求項４記
   載のコンパクトな電気装置。
7. 【請求項７】 導体路（２）が金属薄板成形部分として
   形成されている、請求項６記載のコンパクトな電気装
   置。
8. 【請求項８】 金属薄板成形部分（２）が、接点接続装
   置（４，５）の電気的なコネクタ（４）を形成するため
   に支持体（１）から導出されており、しかも前記接点接
   続装置（４，５）のコネクタ本体（５）が前記支持体
   （１）によって形成されている、請求項７記載のコンパ
   クトな電気装置。
9. 【請求項９】 支持体（１）が、その他の電気的および
   ／または電子的な構成素子（３０，３１，３２）を補足
   的に受容できるように形成されている、請求項１から８
   までのいずれか１項記載のコンパクトな電気装置。
10. 【請求項１０】 支持体（１）が、別の構成素子用の係
    止機構を備えた受容部を有している、請求項９記載のコ
    ンパクトな電気装置。
11. 【請求項１１】 支持体（１）の外面側に、ケーシング
    に収容されたまたは収容されていない電子構成素子が配
    置されている、請求項９記載のコンパクトな電気装置。
12. 【請求項１２】 支持体（１）が、電子回路装置（１
    １）を支持する支持体エレメント（８）をカバーするケ
    ーシングの構成部分である、請求項１または３記載のコ
    ンパクトな電気装置。
13. 【請求項１３】 支持体（１）が、全周に沿って延びる
    屈曲されたカラー（１９）を有し、該カラーが支持体エ
    レメント（８）上に支承されており、前記カラー（１
    ９）に沿って、やはり全周にわたって延びるパッキン
    （２０）が一体的に射出成形されている、請求項１２記
    載のコンパクトな電気装置。
14. 【請求項１４】 支持体（１）が、支持体エレメント
    （８）上に支承するために一体的に射出成形されたパッ
    キン（２０）を片側に備えたケーシング中位部分（２
    ４）として構成されており、該ケーシング中位部分（２
    ４）が、該ケーシング中位部分（２４）上に支承するた
    めに同じく一体的に射出成形されたパッキン（２３）を
    備えた扁平なカバー（２２）によって閉塞されている、
    請求項１２記載のコンパクトな電気装置。
15. 【請求項１５】 支持体エレメント（８）が金属。殊に
    アルミニウムから成り、かつパワー電子素子（１１）の
    熱を導出するために同時に使用される、請求項１または
    ３記載のコンパクトな電気装置。
16. 【請求項１６】 支持体エレメント（８）が、熱伝導性
    セラミック（９）上に被着された銅（１０）から成る基
    板を支持している、請求項１５記載のコンパクトな電気
    装置。
17. 【請求項１７】 変圧器コア（１３，１４）が２部分か
    ら構成されており、しかも第１のＥ字状のコアエレメン
    ト（１３）が支持体エレメント（８）上に支承されてお
    り、この第１コアエレメントの、前記支持体エレメント
    （８）から離反する方向に垂直に起立する３つのウェブ
    （１３ａ，１３ｂ，１３ｃ）が、支持体（１）の対応す
    る変圧器開口を通って係合しており、かつ、扁平または
    Ｅ字状に形成された第２のコアエレメント（１４）が前
    記ウェブ（１３ａ，１３ｂ，１３ｃ）をカバーして互い
    に磁気的に結合しており、かつ一次巻線（３ａ）および
    二次巻線（３ｂ）が前記ウェブ（１３ａ，１３ｂ，１３
    ｃ）間に円環状に配置されている、請求項２記載のコン
    パクトな電気装置。
18. 【請求項１８】 変圧器の一次巻線（３ａ）および二次
    巻線（３ｂ）が側方で中断されて支持体（１）から突出
    しており、かつ８の字状横断面を有する一体的な変圧器
    コア（１５）が、前記の中断された一次巻線（３ａ）お
    よび二次巻線（３ｂ）に被せ嵌め可能であり、しかも前
    記変圧器コア（１５）を被せ嵌めた後に前記一次巻線
    （３ａ）と二次巻線（３ｂ）が、該巻線に適合された導
    体路（２９）を有する支持体成端部分（１８）によって
    電気的に閉じられる、請求項２記載のコンパクトな電気
    装置。
19. 【請求項１９】 変圧器の、扁平に形成された一次巻線
    （３ａ）と二次巻線（３ｂ）が、扁平な支持体エレメン
    ト（８）に対して平行に配置されている、請求項１７ま
    たは１８記載のコンパクトな電気装置。