JP2001135753A - 半導体モジュール用基板及びその製造方法 - Google Patents

半導体モジュール用基板及びその製造方法

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JP2001135753A
JP2001135753A JP31568599A JP31568599A JP2001135753A JP 2001135753 A JP2001135753 A JP 2001135753A JP 31568599 A JP31568599 A JP 31568599A JP 31568599 A JP31568599 A JP 31568599A JP 2001135753 A JP2001135753 A JP 2001135753A
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layer
heat sink
mixed
semiconductor module
insulating layer
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JP31568599A
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English (en)
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Akiyoshi Kosakata
明義 小阪田
Hideyuki Yoshino
秀行 吉野
Shizuteru Hashimoto
静輝 橋本
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
Original Assignee
Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体チップの搭載部分において、優れた伝
熱、放熱特性を有し、熱応力に起因するクラック等の発
生を防止することができる半導体モジュール用基板を提
供すること。 【解決手段】 半導体チップ7を搭載するための半導体
モジュール用基板において、ヒートシンク2と、ヒート
シンク2上に溶射法により形成された絶縁層4と、ヒー
トシンク2と絶縁層4との界面部分に、溶射法により形
成されたヒートシンク材料と絶縁体材料との混合層3と
を備え、混合層3の成分比率が、ヒートシンク2に近い
部分はヒートシンク材料が高く、絶縁層4に近い部分は
絶縁体材料が高くなるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体モジュール用
基板及びその製造方法に関し、特に大量の熱を発する半
導体チップを搭載するためのパワーモジュール用基板等
の半導体モジュール用基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種半導体モジュール用基板と
しては、例えば図4、図5に示すようなパワーモジュー
ル用基板が知られている。図4に示したパワーモジュー
ル用基板11は、セラミック基板からなる絶縁基板14
の上面にろう材15を介して配線金属板16が張り合わ
せられる一方、絶縁基板14の下面にろう材13を介し
てヒートシンク12が接合された構造を有している。
【0003】また図5に示したパワーモジュール用基板
21は、ヒートシンク22上にろう材23を介して、セ
ラミック基板からなる絶縁基板25が接合され、この絶
縁基板25上にさらに配線金属板26がDBC(Direct
Bonding Copper )法によって直接接合されたDBC基
板24が接合された構造を有している。
【0004】このようなパワーモジュール用基板11
(21)では、配線金属板16(26)上に半導体チッ
プ7が搭載され、半導体チップ7上面に形成されたパッ
ド電極(図示略)と配線金属板16(26)のパッド電
極部16a(26a)とがワイヤー18(28)にてボ
ンディングされるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】半導体モジュール用基
板は、特にパワーモジュール用基板として用いられる場
合、搭載する半導体チップ7が大電流の通流によって大
量の熱を発することから優れた放熱特性を有しているこ
とが要求される。このため、半導体チップ7とヒートシ
ンク12(22)との間に位置することになる絶縁基板
14(25)についても優れた放熱特性を有すること、
つまり高い熱伝導率を有することが要求される。
【0006】また、パワーモジュール用基板等の半導体
モジュール用基板では、搭載された半導体チップの動作
/休止による周期的な温度変化(温度サイクル)によっ
て、構成要素間の熱膨張係数の差に起因する熱応力が生
じるが、この熱応力が過大である場合、絶縁基板や半導
体チップにクラック等が生じてしまい信頼性が低下する
ことがある。そのため構成要素間の熱膨張率を整合させ
て熱応力の緩和を図ることが重要となる。
【0007】しかしながら、例えば放熱特性の高いヒー
トシンク(Cu:熱膨張係数17.7×10-6/K)と
絶縁基板(AlN:熱膨張係数4.5×10-6/K)と
を接合する場合、これら材料間の熱膨張差は大きく、界
面にハガレが生じたり、材料にクラックが生じてしまい
信頼性が低下することがある。
【0008】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
って、放熱特性に優れ、熱応力に起因するクラック等の
発生を防止することができる半導体モジュール用基板及
びその製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成するために本発明に係る半導体モジュール用基板
(1)は、半導体チップを搭載するための半導体モジュ
ール用基板において、ヒートシンクと、該ヒートシンク
上に溶射法により形成された絶縁層と、前記ヒートシン
クと前記絶縁層との界面部分に、溶射法により形成され
たヒートシンク材料と絶縁体材料との混合層とを備え、
該混合層の成分比率が、前記ヒートシンクに近い部分は
前記ヒートシンク材料が高く、前記絶縁層に近い部分は
前記絶縁体材料が高くなっていることを特徴としてい
る。
【0010】上記した半導体モジュール用基板(1)に
よれば、前記ヒートシンクと前記絶縁層との間に、層厚
方向に前記ヒートシンク材料と前記絶縁体材料との成分
比率を変化させた傾斜構造の前記混合層、すなわち熱応
力緩和層が介在されているので、前記ヒートシンクと前
記絶縁層との熱膨張係数の差に起因する熱応力が緩和さ
れ、前記絶縁層におけるクラック等の発生を防止するこ
とができる。
【0011】また、本発明に係る半導体モジュール用基
板(2)は、上記半導体モジュール用基板(1)におい
て、前記絶縁層上に溶射法により形成された金属層と、
前記絶縁層と前記金属層との界面部分に、溶射法により
形成された絶縁体材料と金属材料との混合層とを備え、
該混合層の成分比率が、前記絶縁層に近い部分は前記絶
縁体材料が高く、前記金属層に近い部分は前記金属材料
が高くなっていることを特徴としている。
【0012】上記した半導体モジュール用基板(2)に
よれば、前記絶縁層と前記金属層との間に、層厚方向に
前記絶縁体材料と前記金属材料との成分比率を変化させ
た傾斜構造の前記混合層、すなわち熱応力緩和層が介在
されているので、前記絶縁層と前記金属層との熱膨張係
数の差に起因する熱応力が緩和され、前記絶縁層におけ
るクラック等の発生を防止することができる。
【0013】また、本発明に係る半導体モジュール用基
板の製造方法(1)は、半導体チップを搭載するための
半導体モジュール用基板の製造方法において、ヒートシ
ンク上にヒートシンク材料と絶縁体材料との混合溶射を
行うことにより、前記ヒートシンク材料と前記絶縁体材
料との混合層を形成する工程と、前記混合層上に絶縁体
材料の溶射を行うことによって、絶縁層を形成する工程
とを含み、前記混合溶射により前記混合層を形成するに
あたって、前記ヒートシンクに近い部分では前記ヒート
シンク材料の供給比率を高くし、その上に形成される前
記絶縁層に近くなる部分では前記絶縁体材料の供給比率
を高くしていくことを特徴としている。
【0014】上記した半導体モジュール用基板の製造方
法(1)によれば、前記ヒートシンクと前記絶縁層との
間に、層厚方向に前記ヒートシンク材料と前記絶縁体材
料との成分比率を変化させた傾斜構造の前記混合層、す
なわち熱応力緩和層が介在された半導体モジュール用基
板を作製することができる。よって、前記ヒートシンク
と前記絶縁層との熱膨張係数の差に起因する熱応力が緩
和され、前記絶縁層におけるクラック等の発生を防止す
ることができる半導体モジュール用基板を実現すること
ができる。
【0015】また、本発明に係る半導体モジュール用基
板の製造方法(2)は、上記半導体モジュール用基板の
製造方法(1)において、前記絶縁層上に絶縁体材料と
金属材料との混合溶射を行うことにより、前記絶縁体材
料と前記金属材料との混合層を形成する工程と、前記混
合層上に金属材料の溶射を行うことによって、金属層を
形成する工程とを含み、前記混合溶射により前記混合層
を形成するにあたって、前記絶縁層に近い部分では前記
絶縁体材料の供給比率を高くし、その上に形成される前
記金属層に近くなる部分では前記金属材料の供給比率を
高くしていくことを特徴としている。
【0016】上記した半導体モジュール用基板の製造方
法(2)によれば、前記絶縁層と前記金属層との間に、
層厚方向に前記絶縁体材料と前記金属材料との成分比率
を変化させた傾斜構造の前記混合層、すなわち熱応力緩
和層が介在された半導体モジュール用基板を作製するこ
とができる。よって、前記絶縁層と前記金属層との熱膨
張係数の差に起因する熱応力が緩和され、前記絶縁層に
おけるクラック等の発生を防止することができる半導体
モジュール用基板を実現することができる。
【0017】また、本発明に係る半導体モジュール用基
板の製造方法(3)は、上記半導体モジュール用基板の
製造方法(2)において、前記絶縁層を配線パターンを
有するマスクで被覆した後、前記絶縁体材料と前記金属
材料との混合溶射を行うことにより、前記混合層を形成
し、次に該混合層上に前記金属材料の溶射を行うことに
より、配線パターンとなる金属層を形成することを特徴
としている。
【0018】上記した半導体モジュール用基板の製造方
法(3)によれば、前記絶縁層を配線パターンを有する
マスクで被覆した後、前記絶縁体材料と前記金属材料と
の混合溶射を行うことにより、前記混合層を形成し、次
に該混合層上に前記金属材料の溶射を行うため、前記絶
縁層と同様の方法により配線パターンとなる金属層が形
成され、半導体モジュール用基板の作製工程の簡略化を
図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半導体モジュ
ール用基板及びその製造方法の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1は実施の形態に係るパワーモジュー
ル用基板としての半導体モジュール用基板を示す側断面
図である。
【0020】図1に示したように実施の形態(1)に係
る半導体モジュール用基板1では、ヒートシンク2の上
に、溶射法により形成されたヒートシンク材料と絶縁体
材料との混合層3を介在して、絶縁層4が設けられてい
る。ヒートシンク2は、例えばCu材、Al材、Mo
材、W材、Cu−Mo混合材、Cu−W混合材等といっ
た高い熱伝導率を有する材料で構成されている。
【0021】絶縁層4は、例えばAlN材やAl23
材等のセラミック粉末の溶射により、その膜厚が0.3
〜2.0mm程度となるように形成されている。また混
合層3は、層厚方向に前記ヒートシンク材料(Cu材、
Al材等)と前記絶縁体材料(AlN材、Al23
等)との成分比率を変化させた傾斜構造(層厚:0.0
5〜0.5mm程度)となるように形成され、その成分
比率はヒートシンク2に近い部分では前記ヒートシンク
材料が高く、絶縁層4に近い部分では前記絶縁体材料が
高くなっている。
【0022】また絶縁層4上には、溶射法により形成さ
れた絶縁体材料と金属材料との混合層5を介在して、パ
ターンが形成された配線金属層6が設けられている。
【0023】配線金属層6は、例えばCu材、Al材、
Mo材等の金属粉末を用いて溶射法により、その膜厚が
0.1〜0.5mm程度となるように形成されている。
また混合層5は、層厚方向に前記絶縁体材(AlN材、
Al23 材等)と前記金属材料(Cu材、Al材等)
との成分比率を変化させた傾斜構造(層厚:0.05〜
0.5mm程度)となるように形成され、その成分比率
は絶縁層4に近い部分では前記絶縁体材料が高く、配線
金属層6に近い部分では前記金属材料が高くなってい
る。
【0024】また半導体チップ7は、配線金属層6上に
搭載され、半導体チップ7上面に形成されたパッド電極
(図示略)と配線金属層6のパッド電極部6aとがワイ
ヤー8にてボンディングされるようになっている。
【0025】ここで、ヒートシンク2をCu、Alのそ
れぞれで構成したときの絶縁層4、配線金属層6の各構
成材料の組み合わせ例を表1に、また表1に示す各材料
の熱伝導率と熱膨張係数を表2にそれぞれ示す。
【0026】
【表1】
【0027】
【表2】 次に、本発明の実施の形態に係る半導体モジュール用基
板の製造方法を、上記構成の半導体モジュール用基板1
を製造する場合を例にとり、図2を用いて説明する。
【0028】まずヒートシンク2上に、減圧プラズマ溶
射法において、ヒートシンク材料の粉末と絶縁体材料の
粉末とからなる2種類の粉末材料の混合溶射を行うこと
により(図2(a))、ヒートシンク2上面にヒートシ
ンク材料と絶縁体材料との混合層3を付着形成する。
【0029】なお、混合溶射を行うにあたっての粉末供
給比率は、ヒートシンク2に近い部分ではヒートシンク
材料の粉末の比率を高くし、溶射が進むに従って、絶縁
体材料の粉末の比率を高くしていく。
【0030】次に混合層3上に、絶縁体材料の粉末の溶
射を行うことにより(図2(b))、混合層3上面に絶
縁層4を付着形成し、形成された絶縁層4上に配線パタ
ーンを有するマスク9を所定位置に配置し、そして絶縁
層4上に、絶縁体材料の粉末と金属材料の粉末とからな
る2種類の粉末材料の混合溶射を行うことにより(図2
(c))、絶縁層4上面に絶縁体材料と金属材料との混
合層5を付着形成する。
【0031】なお、混合溶射を行うにあたっての粉末供
給比率は、絶縁層4に近い部分では絶縁体材料の粉末の
比率を高くし、溶射が進むに従って、金属材料の粉末の
比率を高くしていく。
【0032】次に混合層5上に、金属材料の粉末の溶射
を行うことにより(図2(d))、混合層5上面に配線
金属層6を付着形成し(図2(e))、そしてマスク9
を除去することによって、図1に示した半導体モジュー
ル用基板1を作製する。
【0033】上記構成の半導体モジュール用基板1によ
れば、ヒートシンク2と絶縁層4との間に、層厚方向に
ヒートシンク材料と絶縁体材料との成分比率を変化させ
た傾斜構造の混合層3、すなわち熱応力緩和層が介在さ
れ、絶縁層4と配線金属層6との間に、層厚方向に絶縁
体材料と金属材料との成分比率を変化させた傾斜構造の
混合層5、すなわち熱応力緩和層が介在されているの
で、ヒートシンク2と絶縁層4との熱膨張係数の差や、
絶縁層4と配線金属層6との熱膨張係数の差に起因する
熱応力が緩和され、絶縁層4におけるクラック等の発生
を防止することができる。
【0034】なお、本実施の形態では、ヒートシンク2
を構成する金属材料として、Cu、Alを用いた例を述
べたが、別の実施の形態では、熱伝導率の高いその他の
材料を用いて構成しても差し支えない。
【0035】また、上記実施の形態では、半導体モジュ
ール用基板1がパワーモジュール用基板である例を述べ
たが、本発明はパワーモジュール用基板のみならず、種
々の半導体モジュール用基板に適用することができる。
【0036】さらに上記実施の形態では、絶縁層4上に
溶射法により形成された混合層5と配線金属層6とを備
えた半導体モジュール用基板についてのみ説明している
が、絶縁層4の上面にろう材(Agろう材等)を介して
配線金属板を張り合せるようにしても良い。
【0037】
【実施例及び比較例】次に、本発明に係る半導体モジュ
ール用基板の実施例を説明する。実施例では、図1に示
した半導体モジュール用基板1のヒートシンク2、混合
層3、絶縁層4、混合層5、配線金属層6の各構成材料
を下記の表3に示す組み合わせとして、タイプA〜Dの
4種類の半導体モジュール用基板1のサンプルを製造し
た。
【0038】 <評価サンプル> ・ヒートシンク2の寸法: 140mm×70mm×3mmt ・混合層3の寸法: 40mm×30mm×0.15mmt ・材料供給比率(混合層3): 最下層での供給比率は、90:10(=ヒー トシンク材料:絶縁体材料)にし、ヒートシンク2から離れるに従って、絶縁体 材料を10%ずつ添加増加し、最上層での供給比率は10:90にする。 ・絶縁層4の寸法: 40mm×30mm×0.6mmt ・混合層5の寸法: 40mm×30mm×0.15mmt ・材料供給比率(混合層5): 最下層での供給比率は、90:10(=絶縁 体材料:金属材料)にし、絶縁層4から離れるに従って、金属材料を10%ずつ 添加増加し、最上層での供給比率は10:90にする。 ・配線金属層6の厚み: 0.3mm そして各タイプA〜Dに半導体チップ7を搭載した後、
図3に示すように半導体チップ7の上面とヒートシンク
2の下面との間での熱抵抗の測定を行った。
【0039】また−65℃→150℃→−65℃の温度
変化を1000回繰り返す温度サイクル(T/C)試験
を行って、試験後の絶縁層4及び半導体チップ7につい
て剥がれやクラック発生の有無を評価した。これらの熱
抵抗比率(従来例(タイプE)を100とした相対比
率)及び温度サイクル試験後の評価結果を表3に併せて
示す。
【0040】また、図5に示した従来構造のパワ−モジ
ュール用基板21について、ヒートシンク22、絶縁基
板25、配線金属板26の各構成材料を表3のタイプE
に示す組み合わせとして製造した。
【0041】 <評価サンプル> ヒートシンク22の寸法: 140mm×70mm×3mmt ろう材23の厚み: 0.1mm 絶縁基板25の寸法: 40mm×30mm×0.6mmt 絶縁基板25と配線金属板26との接合部の厚み: 0.1mm 配線金属板26の厚み: 0.3mm そしてタイプEに半導体チップ7を搭載した後、比較例
として上記と同様にして熱抵抗の測定と温度サイクル試
験とを行い、その結果を表3に併せて示した。
【0042】
【表3】 表3から明らかなように、実施例に係る半導体モジュー
ル用基板1のタイプA〜Dでは、いずれも従来構造を有
するタイプEよりも熱抵抗値が低減しており、半導体チ
ップ7で発生した熱をヒートシンク2で効率良く放熱さ
せていることを確認することができた。
【0043】また、実施例に係るタイプA〜Dのいずれ
にも絶縁層4や半導体チップ7について剥がれやクラッ
ク等の発生は認められなかった。この温度サイクル試験
の結果から、実施例に係る半導体モジュール用基板1
は、従来の半導体モジュール用基板21と同等以上の信
頼性が得られることを確認することができた。
【0044】以上の結果から、放熱特性に優れ、半導体
チップ7搭載後における熱負荷信頼性の高い半導体モジ
ュール用基板を実現できることを確認することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態(1)に係る半導体モジュ
ール用基板を示す側断面図である。
【図2】実施の形態(1)に係る半導体モジュール用基
板の製造工程の一部を示した側断面図である。
【図3】実施の形態(1)に係る半導体モジュール用基
板について熱抵抗を測定する様子を示す概略側断面図で
ある。
【図4】従来のパワ−モジュール用基板の一例を示す側
断面図である。
【図5】従来のパワ−モジュール用基板の一例を示す側
断面図である。
【符号の説明】
1 半導体モジュール用基板 2 ヒートシンク 3、5 混合層 4 絶縁層 6 配線金属層 7 半導体チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 静輝 山口県美祢市大嶺町東分字岩倉2701番1 株式会社住友金属エレクトロデバイス内 Fターム(参考) 4K031 AA06 AB03 AB04 AB05 BA06 CB10 CB14 CB35 CB41 CB43 CB46 5F036 AA01 BA23 BB08 BB21 BC24

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体チップを搭載するための半導体モ
    ジュール用基板において、 ヒートシンクと、 該ヒートシンク上に溶射法により形成された絶縁層と、 前記ヒートシンクと前記絶縁層との界面部分に、溶射法
    により形成されたヒートシンク材料と絶縁体材料との混
    合層とを備え、 該混合層の成分比率が、前記ヒートシンクに近い部分は
    前記ヒートシンク材料が高く、前記絶縁層に近い部分は
    前記絶縁体材料が高くなっていることを特徴とする半導
    体モジュール用基板。
  2. 【請求項2】 前記絶縁層上に溶射法により形成された
    金属層と、 前記絶縁層と前記金属層との界面部分に、溶射法により
    形成された絶縁体材料と金属材料との混合層とを備え、 該混合層の成分比率が、前記絶縁層に近い部分は前記絶
    縁体材料が高く、前記金属層に近い部分は前記金属材料
    が高くなっていることを特徴とする請求項1記載の半導
    体モジュール用基板。
  3. 【請求項3】 半導体チップを搭載するための半導体モ
    ジュール用基板の製造方法において、 ヒートシンク上にヒートシンク材料と絶縁体材料との混
    合溶射を行うことにより、前記ヒートシンク材料と前記
    絶縁体材料との混合層を形成する工程と、 前記混合層上に絶縁体材料の溶射を行うことによって、
    絶縁層を形成する工程とを含み、 前記混合溶射により前記混合層を形成するにあたって、
    前記ヒートシンクに近い部分では前記ヒートシンク材料
    の供給比率を高くし、その上に形成される前記絶縁層に
    近くなる部分では前記絶縁体材料の供給比率を高くして
    いくことを特徴とする半導体モジュール用基板の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層上に絶縁体材料と金属材料と
    の混合溶射を行うことにより、前記絶縁体材料と前記金
    属材料との混合層を形成する工程と、 前記混合層上に金属材料の溶射を行うことによって、金
    属層を形成する工程とを含み、 前記混合溶射により前記混合層を形成するにあたって、
    前記絶縁層に近い部分では前記絶縁体材料の供給比率を
    高くし、その上に形成される前記金属層に近くなる部分
    では前記金属材料の供給比率を高くしていくことを特徴
    とする請求項3記載の半導体モジュール用基板の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記絶縁層を配線パターンを有するマス
    クで被覆した後、前記絶縁体材料と前記金属材料との混
    合溶射を行うことにより、前記混合層を形成し、次に該
    混合層上に前記金属材料の溶射を行うことにより、配線
    パターンとなる金属層を形成することを特徴とする請求
    項4記載の半導体モジュール用基板の製造方法。
JP31568599A 1999-11-05 1999-11-05 半導体モジュール用基板及びその製造方法 Pending JP2001135753A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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