JP2001134726A - サニタリー用センサーシステム - Google Patents
サニタリー用センサーシステムInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 おむつや尿吸収パッド等の衛生用品の汚れを
検知するサニタリー用センサーシステムを提供する。 【解決手段】 コイルパターンとコンデンサパターンと
を形成したシート状のＬＣ共振タグ５を尿吸収パッド６
等の衛生用品の内部に埋設する。送信機と受信機を備
え、送信波形と受信波形とを比較してＬＣ共振タグの共
振周波数を検出する反射波スキャナー１にフレキシブル
アンテナ４を接続する。下着の内側に尿吸収パッド６を
装着し、下着の表面にフレキシブルアンテナ４を装着し
て、反射波スキャナー１をポケット等に収納する。尿吸
収パッド６が濡れた場合は、パッドのライナーに接して
いるＬＣ共振タグ５の共振周波数特性の変化により受信
波形が変化し、反射波スキャナー１のバイブレータ装置
が駆動され、使用者は他人に気づかれることなく尿失禁
の発生を知ることができる。
検知するサニタリー用センサーシステムを提供する。 【解決手段】 コイルパターンとコンデンサパターンと
を形成したシート状のＬＣ共振タグ５を尿吸収パッド６
等の衛生用品の内部に埋設する。送信機と受信機を備
え、送信波形と受信波形とを比較してＬＣ共振タグの共
振周波数を検出する反射波スキャナー１にフレキシブル
アンテナ４を接続する。下着の内側に尿吸収パッド６を
装着し、下着の表面にフレキシブルアンテナ４を装着し
て、反射波スキャナー１をポケット等に収納する。尿吸
収パッド６が濡れた場合は、パッドのライナーに接して
いるＬＣ共振タグ５の共振周波数特性の変化により受信
波形が変化し、反射波スキャナー１のバイブレータ装置
が駆動され、使用者は他人に気づかれることなく尿失禁
の発生を知ることができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばおむつ等
の濡れを検知するサニタリー用センサーシステムに関す
るものであり、特に、電波式のサニタリー用センサーシ
ステムに関するものである。
の濡れを検知するサニタリー用センサーシステムに関す
るものであり、特に、電波式のサニタリー用センサーシ
ステムに関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】例えば、起床や歩行が
困難であっておむつを使用している病人や老人等におい
て、***したことを看護人や介護人に知らせることがで
きない程度に症状が重かったり身体が不自由なひとがい
る。このようなひとの場合は、介護人等が気づいておむ
つを交換する迄に長時間が経過することが起こりうる。
困難であっておむつを使用している病人や老人等におい
て、***したことを看護人や介護人に知らせることがで
きない程度に症状が重かったり身体が不自由なひとがい
る。このようなひとの場合は、介護人等が気づいておむ
つを交換する迄に長時間が経過することが起こりうる。
【０００３】また、自覚できない少量の尿失禁に悩まさ
れていて、そのために尿吸収パッドを用いているひとも
いるが、尿吸収パッドのライナーは使用者に不快感を与
えないように逆流を防止して濡れを殆ど感じないように
作られているので、失禁しても本人が気づかないことが
ある。
れていて、そのために尿吸収パッドを用いているひとも
いるが、尿吸収パッドのライナーは使用者に不快感を与
えないように逆流を防止して濡れを殆ど感じないように
作られているので、失禁しても本人が気づかないことが
ある。
【０００４】しかし、***物を吸収したおむつや尿吸収
パッドは可能な限り速やかに交換することが衛生上望ま
しい。そこで、おむつや尿吸収パッドの汚れを介護人や
当人が認識できるようにするために解決すべき技術的課
題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決する
ことを目的とする。
パッドは可能な限り速やかに交換することが衛生上望ま
しい。そこで、おむつや尿吸収パッドの汚れを介護人や
当人が認識できるようにするために解決すべき技術的課
題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決する
ことを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、誘電体フィルムの
片面または両面に導電体スパイラルパターンを形成して
ＬＣ共振回路を構成したＬＣ共振タグと、周波数掃引送
信機から掃引電波を発信し、受信機にて受信した波形と
送信波形とを比較し、その比較結果により送信電界中の
ＬＣ共振タグの有無並びにＬＣ共振タグの共振周波数を
検出する反射波スキャナーと、送信アンテナと受信アン
テナを一枚のシート状に形成したフレキシブルアンテナ
とからなるセンサーシステムであって、ＬＣ共振タグを
尿吸収パッド等の衛生用品に装着し、反射波スキャナー
に振動装置を内蔵し、衛生用品装着者が反射波スキャナ
ーを携帯し、自身が装着した尿吸収パッド等の衛生用品
に近接させてフレキシブルアンテナを装着し、尿吸収パ
ッド等が***物を吸収することによるＬＣ共振タグの周
波数特性の変化を検知したときに、振動装置を駆動して
当人に報知する手段を備えたサニタリー用センサーシス
テムを提供するものである。
達成するために提案するものであり、誘電体フィルムの
片面または両面に導電体スパイラルパターンを形成して
ＬＣ共振回路を構成したＬＣ共振タグと、周波数掃引送
信機から掃引電波を発信し、受信機にて受信した波形と
送信波形とを比較し、その比較結果により送信電界中の
ＬＣ共振タグの有無並びにＬＣ共振タグの共振周波数を
検出する反射波スキャナーと、送信アンテナと受信アン
テナを一枚のシート状に形成したフレキシブルアンテナ
とからなるセンサーシステムであって、ＬＣ共振タグを
尿吸収パッド等の衛生用品に装着し、反射波スキャナー
に振動装置を内蔵し、衛生用品装着者が反射波スキャナ
ーを携帯し、自身が装着した尿吸収パッド等の衛生用品
に近接させてフレキシブルアンテナを装着し、尿吸収パ
ッド等が***物を吸収することによるＬＣ共振タグの周
波数特性の変化を検知したときに、振動装置を駆動して
当人に報知する手段を備えたサニタリー用センサーシス
テムを提供するものである。
【０００６】また、ＬＣ共振タグをおむつに装着し、人
体に装着したおむつまたはベッドシーツの裏面等にフレ
キシブルアンテナを配置し、おむつが***物を吸収する
ことによるＬＣ共振タグの周波数特性の変化を検知した
ときに警告灯または警音装置等の報知手段を駆動する手
段を備えたサニタリー用センサーシステムを提供するも
のである。
体に装着したおむつまたはベッドシーツの裏面等にフレ
キシブルアンテナを配置し、おむつが***物を吸収する
ことによるＬＣ共振タグの周波数特性の変化を検知した
ときに警告灯または警音装置等の報知手段を駆動する手
段を備えたサニタリー用センサーシステムを提供するも
のである。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
図に従って詳述する。図１は、尿漏れを検出するセンサ
ーシステムを示し、送信機能と受信機能を有する反射波
スキャナー１と、樹脂フィルムに金属箔の送信アンテナ
２と受信アンテナ３とを成形したシート状のフレキシブ
ルアンテナ４と、ＬＣ共振タグ５を内蔵した尿吸収パッ
ド６によって構成されている。
図に従って詳述する。図１は、尿漏れを検出するセンサ
ーシステムを示し、送信機能と受信機能を有する反射波
スキャナー１と、樹脂フィルムに金属箔の送信アンテナ
２と受信アンテナ３とを成形したシート状のフレキシブ
ルアンテナ４と、ＬＣ共振タグ５を内蔵した尿吸収パッ
ド６によって構成されている。
【０００８】ＬＣ共振タグ５は片面または両面に回路パ
ターンを設けたものがあるが、図２に両面パターンのＬ
Ｃ共振タグを示す。ＬＣ共振タグ５は、誘電体フィルム
７の両面に接着剤８を介して金属導電体９，１０を接着
して薄いシート状に形成されている。図３（ａ）（ｂ）
（ｃ）に示すように、ＬＣ共振タグ５の両面の導電体
９，１０は、矩形スパイラル形のコイルパターン部９
ａ，１０ａの外側端部に比較的大面積のコンデンサパタ
ーン部９ｂ，１０ｂが連続している。表裏のコイルパタ
ーン部９ａ，１０ａの内周端部は、図２に示す導電体１
１によって接続され、コイルパターン部９ａ，１０ａの
インダクタンスと、誘電体フィルム７を挟んで対向する
コンデンサパターン部９ｂ，１０ｂのキャパシタンスと
によるＬＣ直列共振回路が形成される。
ターンを設けたものがあるが、図２に両面パターンのＬ
Ｃ共振タグを示す。ＬＣ共振タグ５は、誘電体フィルム
７の両面に接着剤８を介して金属導電体９，１０を接着
して薄いシート状に形成されている。図３（ａ）（ｂ）
（ｃ）に示すように、ＬＣ共振タグ５の両面の導電体
９，１０は、矩形スパイラル形のコイルパターン部９
ａ，１０ａの外側端部に比較的大面積のコンデンサパタ
ーン部９ｂ，１０ｂが連続している。表裏のコイルパタ
ーン部９ａ，１０ａの内周端部は、図２に示す導電体１
１によって接続され、コイルパターン部９ａ，１０ａの
インダクタンスと、誘電体フィルム７を挟んで対向する
コンデンサパターン部９ｂ，１０ｂのキャパシタンスと
によるＬＣ直列共振回路が形成される。
【０００９】ＬＣ共振タグ５の共振周波数は、コイルパ
ターン部９ａ，１０ａのターン数やコンデンサパターン
部９ｂ，１０ｂの面積によって変化し、短波帯乃至超短
波帯の範囲で共振周波数が異なる多種類のＬＣ共振タグ
を作成して使用する。導電体９，１０はエッチング、或
いは導電体ペーストの印刷等の手段によって形成し、誘
電体フィルム７としては、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリイミド等を用い、接着剤８は誘
電体フィルム７とほぼ等しい誘電率の素材が望ましい。
ターン部９ａ，１０ａのターン数やコンデンサパターン
部９ｂ，１０ｂの面積によって変化し、短波帯乃至超短
波帯の範囲で共振周波数が異なる多種類のＬＣ共振タグ
を作成して使用する。導電体９，１０はエッチング、或
いは導電体ペーストの印刷等の手段によって形成し、誘
電体フィルム７としては、ポリプロピレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリイミド等を用い、接着剤８は誘
電体フィルム７とほぼ等しい誘電率の素材が望ましい。
【００１０】図１に示すように、実際に尿吸収パッド６
に内蔵するＬＣ共振タグ５は、パッド６の形状にあわせ
て縦長形に形成し、吸水ライナーと下面の防水シートと
の間に挟んで被覆する。
に内蔵するＬＣ共振タグ５は、パッド６の形状にあわせ
て縦長形に形成し、吸水ライナーと下面の防水シートと
の間に挟んで被覆する。
【００１１】図４は反射波スキャナー１の構成を示し、
制御部１２によって制御されるＶＣＯ１３の掃引発信出
力を送信アンプ１４にて増幅して送信アンテナ２から送
信する。ここでは、短波帯乃至超短波帯の任意の周波数
帯を使用し、一定のスキャンインターバルで設定周波数
帯のスキャンを連続的に実行する。
制御部１２によって制御されるＶＣＯ１３の掃引発信出
力を送信アンプ１４にて増幅して送信アンテナ２から送
信する。ここでは、短波帯乃至超短波帯の任意の周波数
帯を使用し、一定のスキャンインターバルで設定周波数
帯のスキャンを連続的に実行する。
【００１２】送信電波は、掃引周波数帯内の或る周波数
に共振するＬＣ共振タグにて反射されると、ＬＣ共振タ
グのエコー波として受信アンテナ３に入射する。受信波
は受信アンプ１５にて増幅されて、送信アンプ１４の出
力とともに位相比較器１６に入力される。位相比較器１
６の出力はＡ／Ｄコンバータ１７によって基準クロック
と同期してサンプリングされ、ノイズ除去、２値化処理
が行われて、２値化された受信波形データは制御部１２
のメモリに書込まれる。
に共振するＬＣ共振タグにて反射されると、ＬＣ共振タ
グのエコー波として受信アンテナ３に入射する。受信波
は受信アンプ１５にて増幅されて、送信アンプ１４の出
力とともに位相比較器１６に入力される。位相比較器１
６の出力はＡ／Ｄコンバータ１７によって基準クロック
と同期してサンプリングされ、ノイズ除去、２値化処理
が行われて、２値化された受信波形データは制御部１２
のメモリに書込まれる。
【００１３】制御部１２のメモリには掃引周波数帯域デ
ータ、スキャンインターバルデータ、波形パターン解析
プログラム等が格納されている。制御部１２は画像処理
の分野において一般的なパターンマッチングによる比較
解析機能を有し、基準波形パターンデータと受信波形パ
ターンデータとを照合する。
ータ、スキャンインターバルデータ、波形パターン解析
プログラム等が格納されている。制御部１２は画像処理
の分野において一般的なパターンマッチングによる比較
解析機能を有し、基準波形パターンデータと受信波形パ
ターンデータとを照合する。
【００１４】また、モードキーを操作して監視モードと
基準波形パターンデータ更新モードの何れかを選択で
き、基準波形パターンデータ更新モードに切り換えれ
ば、その時点の受信波形パターンデータが基準波形パタ
ーンデータとして制御部１２のメモリに書込まれ、基準
波形パターンデータが更新される。
基準波形パターンデータ更新モードの何れかを選択で
き、基準波形パターンデータ更新モードに切り換えれ
ば、その時点の受信波形パターンデータが基準波形パタ
ーンデータとして制御部１２のメモリに書込まれ、基準
波形パターンデータが更新される。
【００１５】監視モードにおいて受信波形パターンデー
タと基準波形パターンデータとの照合結果が不一致の場
合は、制御部１２がバイブレータ装置１８のモータを駆
動して反射波スキャナー１を振動させる。
タと基準波形パターンデータとの照合結果が不一致の場
合は、制御部１２がバイブレータ装置１８のモータを駆
動して反射波スキャナー１を振動させる。
【００１６】次にセンサーシステムの動作を説明する。
反射波スキャナーと一種類の特定のＬＣ共振タグとの組
み合わせに限定する場合は、送受信チャネル並びにＬＣ
共振タグは一種類ですむが、ここでは、反射波スキャナ
ー１の送信周波数帯域を１０チャネルに分割し、各チャ
ネルの帯域のほぼ中間の周波数を共振周波数とする１０
種類のＬＣ共振タグを用いる場合を説明する。
反射波スキャナーと一種類の特定のＬＣ共振タグとの組
み合わせに限定する場合は、送受信チャネル並びにＬＣ
共振タグは一種類ですむが、ここでは、反射波スキャナ
ー１の送信周波数帯域を１０チャネルに分割し、各チャ
ネルの帯域のほぼ中間の周波数を共振周波数とする１０
種類のＬＣ共振タグを用いる場合を説明する。
【００１７】反射波スキャナー１は、図５に示すＣＨ
−１（１チャネル）からＣＨ−１０（１０チャネル）ま
での周波数帯を順次スキャンする。各チャネルは、例え
ば、同図のように、１７段階（ｆｎ００〜ｆｎ１６
（ｎ＝１，２，‥，１０））の周波数帯で構成され、制
御部１２の制御により、５．００MHz ，５．０１MHz ，
５．０２MHz ，５．０３MHz ，‥，５．１６MHz のよう
に、段階的に周波数を変化させて各チャネル毎に１７段
階の掃引を行う。
−１（１チャネル）からＣＨ−１０（１０チャネル）ま
での周波数帯を順次スキャンする。各チャネルは、例え
ば、同図のように、１７段階（ｆｎ００〜ｆｎ１６
（ｎ＝１，２，‥，１０））の周波数帯で構成され、制
御部１２の制御により、５．００MHz ，５．０１MHz ，
５．０２MHz ，５．０３MHz ，‥，５．１６MHz のよう
に、段階的に周波数を変化させて各チャネル毎に１７段
階の掃引を行う。
【００１８】さらに、同図のように、１７段階の各周
波fn（ｉ）は、それぞれ一定時間Ｔ２（数μ秒）発信さ
れ、対ノイズ性能を確保するために一定の繰り返しタイ
ミングＴ１（数十μ秒）で間欠的に複数回の発信を繰り
返した後に、次段階の周波数fn（ｉ＋１）の送信に移行
する。
波fn（ｉ）は、それぞれ一定時間Ｔ２（数μ秒）発信さ
れ、対ノイズ性能を確保するために一定の繰り返しタイ
ミングＴ１（数十μ秒）で間欠的に複数回の発信を繰り
返した後に、次段階の周波数fn（ｉ＋１）の送信に移行
する。
【００１９】同図は送信出力ゲートのタイミングを示
し、Ａは送信アンテナから発信される電波の波形、Ｂは
受信アンテナの感知領域内にＬＣ共振タグが存在しない
場合の受信アンテナ入力波形を示す。
し、Ａは送信アンテナから発信される電波の波形、Ｂは
受信アンテナの感知領域内にＬＣ共振タグが存在しない
場合の受信アンテナ入力波形を示す。
【００２０】これに対して、送信電波の周波数に共振す
るＬＣ共振タグが受信アンテナの感知領域内に存在する
場合は、送信アンテナ２から受信アンテナ３へ直接到達
する電波に、ＬＣ共振タグ５のエコー波が重畳されて受
信アンテナ３に入射し、Ｃのような波形になる。
るＬＣ共振タグが受信アンテナの感知領域内に存在する
場合は、送信アンテナ２から受信アンテナ３へ直接到達
する電波に、ＬＣ共振タグ５のエコー波が重畳されて受
信アンテナ３に入射し、Ｃのような波形になる。
【００２１】このとき、発信時間内（Ｐ１）では，Ａに
示す送信波形に対する位相差がＢとＣとで異なる（Ａ−
Ｂ≠Ａ−Ｃ）。また、Ｃにおいては送信波の停止後にも
ＬＣ共振タグによって遅延したエコー波が認められる
（Ｐ２）。
示す送信波形に対する位相差がＢとＣとで異なる（Ａ−
Ｂ≠Ａ−Ｃ）。また、Ｃにおいては送信波の停止後にも
ＬＣ共振タグによって遅延したエコー波が認められる
（Ｐ２）。
【００２２】一定のタイミングで複数回発信される同一
周波数における遅延したエコー波のみの遅延部分（Ｐ
２）の受信レベルを積算し、一つのチャネル内の各周波
数（ｆｎ００〜ｆｎ１６）におけるエコー波受信レベル
をＡ／Ｄ変換してサンプリングすると、図６に例示する
ような共振レベルのパターンが得られる。
周波数における遅延したエコー波のみの遅延部分（Ｐ
２）の受信レベルを積算し、一つのチャネル内の各周波
数（ｆｎ００〜ｆｎ１６）におけるエコー波受信レベル
をＡ／Ｄ変換してサンプリングすると、図６に例示する
ような共振レベルのパターンが得られる。
【００２３】反射波スキャナー１は、同一周波fn（ｉ）
の発信を繰り返してホワイトノイズやインパルス性ノイ
ズを除去し、Ｃの如くＰ１の区間でＢに対するＣの位相
差が認められ、且つ送信停止後のＰ２の区間の共振レベ
ルパターンが、図６に示すｄ１，ｄ２に基づく共振鋭
度、並びにｄ３に示す設計周波数に対する誤差許容範囲
において所定の数値を満足するとき、ＬＣ共振タグの共
振周波数を特定する。
の発信を繰り返してホワイトノイズやインパルス性ノイ
ズを除去し、Ｃの如くＰ１の区間でＢに対するＣの位相
差が認められ、且つ送信停止後のＰ２の区間の共振レベ
ルパターンが、図６に示すｄ１，ｄ２に基づく共振鋭
度、並びにｄ３に示す設計周波数に対する誤差許容範囲
において所定の数値を満足するとき、ＬＣ共振タグの共
振周波数を特定する。
【００２４】尚、上記の例では１０種類のＬＣ共振タグ
を識別することが可能であるが、複数のＬＣ共振タグを
組み合わせて尿吸収パッドに装着することにより、識別
可能な尿吸収パッドの種類数をさらに拡張することがで
きる。
を識別することが可能であるが、複数のＬＣ共振タグを
組み合わせて尿吸収パッドに装着することにより、識別
可能な尿吸収パッドの種類数をさらに拡張することがで
きる。
【００２５】図７はセンサーシステムの使用方法を示
し、２１は人体、２２はショーツ等の下着であり、人体
２１と下着２２との間に尿吸収パッド６を挿入して下着
２にて保持し、下着２２の表面にフレキシブルアンテナ
４を装着する。このとき、フレキシブルアンテナ４の全
部または一部が尿吸収パッド６中のＬＣ共振タグ５に重
なるようにする。また、フレキシブルアンテナ４の一面
にベルクロテープ等の固定手段を設けて下着２２に貼付
できるようにしてもよい。反射波スキャナー１は服装に
応じてポケットや腰等任意の場所に収納する。
し、２１は人体、２２はショーツ等の下着であり、人体
２１と下着２２との間に尿吸収パッド６を挿入して下着
２にて保持し、下着２２の表面にフレキシブルアンテナ
４を装着する。このとき、フレキシブルアンテナ４の全
部または一部が尿吸収パッド６中のＬＣ共振タグ５に重
なるようにする。また、フレキシブルアンテナ４の一面
にベルクロテープ等の固定手段を設けて下着２２に貼付
できるようにしてもよい。反射波スキャナー１は服装に
応じてポケットや腰等任意の場所に収納する。
【００２６】そして、前述したように、反射波スキャナ
ー１のモードキーを操作して基準波形パターンデータ更
新モードを選択すれば、装着した尿吸収パッド６のＬＣ
共振タグ５の共振波形パターンが読み込まれて基準波形
パターンデータとして書き込まれ、その後に監視モード
に切り換えれば監視状態となる。
ー１のモードキーを操作して基準波形パターンデータ更
新モードを選択すれば、装着した尿吸収パッド６のＬＣ
共振タグ５の共振波形パターンが読み込まれて基準波形
パターンデータとして書き込まれ、その後に監視モード
に切り換えれば監視状態となる。
【００２７】尿漏れが起きた場合は、尿吸収パッド６が
尿を吸収することにより、ライナーに接しているＬＣ共
振タグ５の共振周波数特性が変化し、受信波形パターン
データが基準波形パターンデータと一致しなくなって反
射波スキャナー１のバイブレータ装置１８が駆動され、
使用者は振動により他人に気づかれることなく尿漏れの
発生を知ることができる。
尿を吸収することにより、ライナーに接しているＬＣ共
振タグ５の共振周波数特性が変化し、受信波形パターン
データが基準波形パターンデータと一致しなくなって反
射波スキャナー１のバイブレータ装置１８が駆動され、
使用者は振動により他人に気づかれることなく尿漏れの
発生を知ることができる。
【００２８】図８及び図９は他の実施形態を示し、図８
に示すおむつ２３はＬＣ共振タグ５を内蔵しており、図
９に示すようにベッドシーツ２４の裏側に面積の広いフ
レキシブルアンテナ４を配置している。反射波スキャナ
ー１はベッドルーム以外に介護人の控え室等の場所に設
置することができ、***を検出したときは警告灯やブザ
ー等を駆動して介護人に報知するが、動作原理は前述し
た尿漏れを検出するセンサーシステムと同一であるので
説明を省略する。
に示すおむつ２３はＬＣ共振タグ５を内蔵しており、図
９に示すようにベッドシーツ２４の裏側に面積の広いフ
レキシブルアンテナ４を配置している。反射波スキャナ
ー１はベッドルーム以外に介護人の控え室等の場所に設
置することができ、***を検出したときは警告灯やブザ
ー等を駆動して介護人に報知するが、動作原理は前述し
た尿漏れを検出するセンサーシステムと同一であるので
説明を省略する。
【００２９】尚、この発明は上記の実施形態に限定する
ものではなく、例えば、従来のおむつや尿吸収パッドに
ＬＣ共振タグを粘着剤等によって貼付できるようにする
等、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能
であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶこと
は当然である。記載
ものではなく、例えば、従来のおむつや尿吸収パッドに
ＬＣ共振タグを粘着剤等によって貼付できるようにする
等、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能
であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶこと
は当然である。記載
【００３０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサニタリ
ー用センサーシステムは、おむつや尿吸収パッドにＬＣ
共振タグを内蔵してＬＣ共振タグのエコー波により***
を検知するように構成しているので、振動や光や音によ
る誤動作がない。また、ＬＣ共振タグは他の湿度センサ
等に比較して極めて低コストで量産でき、運転コストが
低いので経済的負担も軽減される。また、反射波スキャ
ナーとＬＣ共振タグとによる非接触型センサーシステム
であるので、衛生用具とともにＬＣ共振タグも使い捨て
できるため衛生的である。
ー用センサーシステムは、おむつや尿吸収パッドにＬＣ
共振タグを内蔵してＬＣ共振タグのエコー波により***
を検知するように構成しているので、振動や光や音によ
る誤動作がない。また、ＬＣ共振タグは他の湿度センサ
等に比較して極めて低コストで量産でき、運転コストが
低いので経済的負担も軽減される。また、反射波スキャ
ナーとＬＣ共振タグとによる非接触型センサーシステム
であるので、衛生用具とともにＬＣ共振タグも使い捨て
できるため衛生的である。
【図１】本発明の尿漏れセンサーシステムの構成を示
し、（ａ）はＬＣ共振タグを内蔵した尿吸収パッドの斜
視図、（ｂ）は反射波スキャナーとフレキシブルアンテ
ナの斜視図である。
し、（ａ）はＬＣ共振タグを内蔵した尿吸収パッドの斜
視図、（ｂ）は反射波スキャナーとフレキシブルアンテ
ナの斜視図である。
【図２】ＬＣ共振タグの断面図。
【図３】ＬＣ共振タグを示し、（ａ）は表面の導電体パ
ターンを示す平面図、（ｂ）は裏面の導電体パターンを
示す平面図、（ｃ）は表裏の導電体パターンの位置関係
を示す解説図である。
ターンを示す平面図、（ｂ）は裏面の導電体パターンを
示す平面図、（ｃ）は表裏の導電体パターンの位置関係
を示す解説図である。
【図４】反射波スキャナーの回路ブロック図。
【図５】反射波スキャナーのスキャン動作のタイミング
チャート。
チャート。
【図６】ＬＣ共振タグのエコー波をサンプリングした波
形パターンを示すグラフ。
形パターンを示すグラフ。
【図７】尿漏れセンサーシステムの使用状態を示す解説
図。
図。
【図８】ＬＣ共振タグを内蔵したおむつの解説図。
【図９】フレキシブルアンテナを設置したベッドの解説
図。
図。
１ 反射波スキャナー ４ フレキシブルアンテナ ５ ＬＣ共振タグ ６ 尿吸収パッド ７ 誘電体フィルム ９，１０ 導電体 １８ バイブレータ装置 ２３ おむつ
Claims (2)
- 【請求項１】 誘電体フィルムの片面または両面に導電
体スパイラルパターンを形成してＬＣ共振回路を構成し
たＬＣ共振タグと、周波数掃引送信機から掃引電波を発
信し、受信機にて受信した波形と送信波形とを比較し、
その比較結果により送信電界中のＬＣ共振タグの有無並
びにＬＣ共振タグの共振周波数を検出する反射波スキャ
ナーと、送信アンテナと受信アンテナを一枚のシート状
に形成したフレキシブルアンテナとからなるセンサーシ
ステムであって、ＬＣ共振タグを尿吸収パッド等の衛生
用品に装着し、反射波スキャナーに振動装置を内蔵し、
衛生用品装着者が反射波スキャナーを携帯し、自身が装
着した尿吸収パッド等の衛生用品に近接させてフレキシ
ブルアンテナを装着し、尿吸収パッド等が***物を吸収
することによるＬＣ共振タグの周波数特性の変化を検知
したときに、振動装置を駆動して当人に報知する手段を
備えたサニタリー用センサーシステム。 - 【請求項２】 誘電体フィルムの片面または両面に導電
体スパイラルパターンを形成してＬＣ共振回路を構成し
たＬＣ共振タグと、周波数掃引送信機から掃引電波を発
信し、受信機にて受信した波形と送信波形とを比較し、
その比較結果により送信電界中のＬＣ共振タグの有無並
びにＬＣ共振タグの共振周波数を検出する反射波スキャ
ナーと、送信アンテナと受信アンテナを一枚のシート状
に形成したフレキシブルアンテナとからなるセンサーシ
ステムであって、ＬＣ共振タグをおむつに装着し、人体
に装着したおむつまたはベッドシーツの裏面等にフレキ
シブルアンテナを配置し、おむつが***物を吸収するこ
とによるＬＣ共振タグの周波数特性の変化を検知したと
きに警告灯または警音装置等の報知手段を駆動する手段
を備えたサニタリー用センサーシステム。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31137299A JP2001134726A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | サニタリー用センサーシステム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31137299A JP2001134726A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | サニタリー用センサーシステム |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001134726A true JP2001134726A (ja) | 2001-05-18 |
Family
ID=18016393
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31137299A Pending JP2001134726A (ja) | 1999-11-01 | 1999-11-01 | サニタリー用センサーシステム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001134726A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002143238A (ja) * | 2000-08-23 | 2002-05-21 | Tamura Riken:Kk | 床擦れ防止装置 |
| WO2004042668A1 (en) * | 2002-11-04 | 2004-05-21 | Upm Rafsec Oy | A method for manufacturing a product sensor, and a product sensor |
| KR101119637B1 (ko) | 2011-06-02 | 2012-03-16 | 디트론 주식회사 | 배변/배뇨 검출 시스템 및 그 방법 |
| WO2011152676A3 (ko) * | 2010-06-04 | 2012-04-12 | 디트론 주식회사 | 배변/배뇨 검출 시스템 및 그 방법 |
| US8264362B2 (en) | 2007-04-30 | 2012-09-11 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Embedded antenna for sensing article |
| WO2020090904A1 (ja) | 2018-11-02 | 2020-05-07 | コニカミノルタ株式会社 | 検出システム、及びリーダー |
| WO2021039662A1 (ja) | 2019-08-26 | 2021-03-04 | コニカミノルタ株式会社 | タグ |
| WO2021215221A1 (ja) * | 2020-04-24 | 2021-10-28 | コニカミノルタ株式会社 | 状態検出システム |
| WO2021240996A1 (ja) * | 2020-05-25 | 2021-12-02 | コニカミノルタ株式会社 | 学習装置、リーダー、及び、学習プログラム |
| WO2021246041A1 (ja) * | 2020-06-02 | 2021-12-09 | コニカミノルタ株式会社 | リーダー、ｒｆｉｄシステム及び状態検出システム |
-
1999
- 1999-11-01 JP JP31137299A patent/JP2001134726A/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002143238A (ja) * | 2000-08-23 | 2002-05-21 | Tamura Riken:Kk | 床擦れ防止装置 |
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| US7492164B2 (en) | 2002-11-04 | 2009-02-17 | Upm-Kymmene Corporation | Method for manufacturing a product sensor, and a product sensor |
| US8264362B2 (en) | 2007-04-30 | 2012-09-11 | Kimberly-Clark Worldwide, Inc. | Embedded antenna for sensing article |
| WO2011152676A3 (ko) * | 2010-06-04 | 2012-04-12 | 디트론 주식회사 | 배변/배뇨 검출 시스템 및 그 방법 |
| KR101119637B1 (ko) | 2011-06-02 | 2012-03-16 | 디트론 주식회사 | 배변/배뇨 검출 시스템 및 그 방법 |
| WO2020090904A1 (ja) | 2018-11-02 | 2020-05-07 | コニカミノルタ株式会社 | 検出システム、及びリーダー |
| US11630963B2 (en) | 2018-11-02 | 2023-04-18 | Konica Minolta, Inc. | Detecting system, and reader |
| WO2021039662A1 (ja) | 2019-08-26 | 2021-03-04 | コニカミノルタ株式会社 | タグ |
| US11934901B2 (en) | 2019-08-26 | 2024-03-19 | Konica Minolta, Inc. | Tag |
| WO2021215221A1 (ja) * | 2020-04-24 | 2021-10-28 | コニカミノルタ株式会社 | 状態検出システム |
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| US11803714B2 (en) | 2020-05-25 | 2023-10-31 | Konica Minolta, Inc. | Learning device, reader, and learning program |
| WO2021246041A1 (ja) * | 2020-06-02 | 2021-12-09 | コニカミノルタ株式会社 | リーダー、ｒｆｉｄシステム及び状態検出システム |
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