JP2001133112A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2001133112A
JP2001133112A JP31923999A JP31923999A JP2001133112A JP 2001133112 A JP2001133112 A JP 2001133112A JP 31923999 A JP31923999 A JP 31923999A JP 31923999 A JP31923999 A JP 31923999A JP 2001133112 A JP2001133112 A JP 2001133112A
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evaporator
temperature
refrigerator
refrigerant flow
cooling chamber
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JP31923999A
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English (en)
Inventor
Masashi Yuasa
雅司 湯浅
Shuzo Kamimura
修三 上村
Hiroshi Yamada
宏 山田
Hideki Fukui
秀樹 福井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の蒸発器を備えたものにおいて、冷却効
率が高い冷凍サイクルを持ち、食品の貯蔵品質が高い冷
蔵庫を提供する 【解決手段】 圧縮機51、凝縮器52、キャピラリチ
ューブ53、冷蔵室46に備えた第一の蒸発器48、冷
凍室47に備えた第二の蒸発器49を直列接続して冷凍
サイクルを構成し、第一の蒸発器48と第二の蒸発器4
9の間に冷媒流量可変装置50を設けて第一の蒸発器4
8と第二の蒸発器49の蒸発温度を可変、制御して室温
と蒸発温度の差を縮めることにより、冷凍サイクル効率
を高め、室内の温度変動や除湿作用を抑えて食品の貯蔵
性を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の冷却室を備
え、複数の蒸発器を設けた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 近年、複数の庫内にそれぞれに蒸発器
を設けて冷却する冷蔵庫が提案されている。
【0003】従来のこの種の冷蔵庫としては、特開平8
−210753号公報に示されているものがある。
【0004】以下、図面を参照しながら上記従来の冷蔵
庫を説明する。
【0005】図4は従来例を示す冷蔵庫の概略的な構成
を示した側断面図である。図5は従来例を示す冷凍サイ
クル図である。図6は従来例を示す運転制御回路のブロ
ック図である。
【0006】図4において、1は冷蔵庫本体であり、相
互間の冷気混合が起こらないように区画された冷凍室2
と冷蔵室3に構成されている。冷凍室2には、第一の蒸
発器4が設置されており冷蔵室3には第二の蒸発器5が
設置されている。また、6は第一の蒸発器4と隣接して
設けられた第一の送風機、7は第二の蒸発器5と隣接し
て設けられた第二の送風機である。8は冷蔵庫本体1の
下部後方に設けられた圧縮機である。
【0007】また、図5において、9は凝縮器、10は
減圧器としてのキャピラリチューブ、11は第一の蒸発
器4と第二の蒸発器5を接続する冷媒管であり、圧縮機
8、凝縮器9、キャピラリチューブ10、第一の蒸発器
4、冷媒管11、第二の蒸発器5を順に接続して閉回路
を構成している。
【0008】次に、図6において、制御部である制御手
段12は、入力端子に、冷凍室2の温度を設定する冷凍
室温度調節器13及び冷蔵室3の温度を設定する冷蔵室
温度調節器14と、冷凍室2の温度を検知する冷凍室温
度検知手段15と、冷蔵室3の温度を検知する冷蔵室温
度検知手段16とが接続され、出力端子には、第一のリ
レー17と第二のリレー18とが接続されている。
【0009】また、電源19の端子の一方には、第一の
リレー17の動作に従ってオン/オフされる第一のスイ
ッチ20が接続され、第一のスイッチ20の出力端に
は、圧縮機8と第二のスイッチ21が接続されている。
また、第二のスイッチ21の接点aには前述した第一の
送風機6が、接点bには、前述した第二の送風機7が各
々が接続されている。
【0010】以上のように構成された冷蔵庫について、
以下その動作を説明する。
【0011】圧縮機8で圧縮、凝縮器9で放熱、液化さ
れた冷媒は、キャピラリチューブ10にて減圧され第一
の蒸発器4にて一部が蒸発し、第二の蒸発器5を通過し
ながら残りが蒸発してそれぞれ熱交換作用を行う。その
後、ガス状態の冷媒は、圧縮機8に吸入される。このよ
うな冷凍サイクルは、圧縮機8が駆動されるに従って繰
り返される。
【0012】また、第一の送風機6と、第二の送風機7
の強制通風作用により、冷凍室2及び冷蔵室3の空気が
第一の蒸発器4及び第二の蒸発器5において熱交換され
る。
【0013】ここで、冷凍室温度調節器13の設定に基
づいた設定温度より冷凍室温度検知手段15の温度が高
い場合には、制御手段12により第一のリレー17が作
動して第一のスイッチ20がオンし、圧縮機8が運転さ
れる。さらに、冷蔵室温度調節器14の設定に基づいた
設定温度より冷蔵室温度検知手段16の温度が高い場合
には、制御手段12により第二のリレー18が作動して
第二のスイッチ21の接点bに接続され、第二の送風機
7が運転される。この作用によって冷蔵室3が選択的に
冷却され、所定温度に制御される。
【0014】一方、冷凍室温度調節器13の設定に基づ
いた設定温度より冷凍室温度検知手段15の温度が高
く、且つ、冷蔵室温度調節器14の設定に基づいた設定
温度より冷蔵室温度検知手段16の温度が低い場合に
は、制御手段12により第二のリレー18が作動して第
二のスイッチ21の接点aに接続され、第一の送風機6
が運転される。この作用によって冷凍室2が選択的に冷
却され、所定温度に制御される。
【0015】そして、冷凍室温度調節器13の設定に基
づいた設定温度より冷凍室温度検知手段15の温度が低
い場合には、制御手段12により第一のリレー17が作
動して第一のスイッチ20がオフし、圧縮機8の運転が
停止される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成は、第一の蒸発器4と第二の蒸発器5が減圧機
能のない冷媒管11で連結されているため、各蒸発器の
蒸発温度がほぼ同一であり、且つ、冷凍室2、冷蔵室3
の冷却制御を、第一の送風機6と第二の送風機7の運転
制御で行っているため、特に、蒸発温度との温度差が大
きい冷蔵室3において必要以上の低温度冷気による冷却
で冷却効率が低下して無駄な電力を消費し、、併せて室
内の温度変動や湿度低下を招き、食品に温度ストレスが
かかったり、乾燥が促進されて食品品質が低下するとい
う欠点を有していた。
【0017】本発明は従来の課題を解決するもので、各
蒸発器の蒸発温度を各冷却室の設定温度に近づけること
により、冷却効率が高く、食品の貯蔵品質が高い冷蔵庫
を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、食品を冷却貯蔵する複数の冷却室を備えた
ものにおいて、圧縮機と、凝縮器と、直列接続した複数
の蒸発器と、冷媒流量可変装置を設け、複数の蒸発器を
冷凍サイクルの上流側から順に設定温度の高い冷却室に
設置したのである。
【0019】これにより、各蒸発器の蒸発温度を任意に
可変、制御して、各冷却室の設定温度に近い冷却で効率
を高め、乾燥を抑制することができる。
【0020】食品を冷却貯蔵する冷却室を備えたものに
おいて、圧縮機と、凝縮器と、直列接続した複数の蒸発
器と、凝縮器と蒸発器の間に設けたキャピラリチューブ
と、複数の蒸発器の相互間に設けた冷媒流量可変装置を
設け、複数の蒸発器を冷凍サイクルの上流側から順に設
定温度の高い冷却室に設置したのである。
【0021】これにより、各蒸発器の蒸発温度をより確
実に可変、制御して、各冷却室の設定温度により近い冷
却でさらに効率を高め、乾燥を抑制することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、食品を冷却貯蔵する複数の冷却室を備えたものにお
いて、圧縮機と、凝縮器と、直列接続した複数の蒸発器
と、冷媒流量可変装置を設けた冷凍サイクルを構成し、
前記複数の蒸発器を冷凍サイクルの上流側から順に設定
温度の高い冷却室に設置したものであり、複数の蒸発器
の蒸発温度を可変、制御することができ、冷凍サイクル
の効率が高まり、食品の貯蔵温度と冷気温度の差が縮ま
って温度変動や乾燥が抑制される。
【0023】請求項2に記載の発明は、食品を冷却貯蔵
する複数の冷却室を備えたものにおいて、圧縮機と、凝
縮器と、直列接続した複数の蒸発器と、前記凝縮器と前
記蒸発器の間に設けたキャピラリチューブと、前記複数
の蒸発器の相互間に設けた冷媒流量可変装置とよりなる
冷凍サイクルを構成し、前記複数の蒸発器を冷凍サイク
ルの上流側から順に設定温度の高い冷却室に設置したも
のであり、複数の蒸発器の蒸発温度をより確実に可変、
制御することができ、冷凍サイクルの効率が高まり、食
品の貯蔵温度と冷気温度の差が縮まって温度変動や乾燥
が抑制される。
【0024】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、各蒸発器の蒸発温度と庫内温
度との温度差を5℃以下にするように、冷媒流量可変装
置の絞り量を制御するものであり、冷却室内の温度変動
や乾燥をより抑えることができ、また、より冷凍サイク
ルの効率化が図れ、省エネルギーとなる。
【0025】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれか一項に記載の発明において、上流側から順に
第一の蒸発器、第二の蒸発器とし、前記第一の蒸発器を
冷蔵室内に、前記第二の蒸発器を冷凍室内に設置したも
のであり、特にプラス温度の冷蔵室温度と第一の蒸発器
の蒸発温度との温度差を縮め、冷蔵室の温度変動や除湿
作用を抑えることで冷蔵室の食品貯蔵性が高まる。
【0026】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
発明において、冷蔵室内蒸発器の蒸発温度を−5〜5℃
の範囲で制御するものであり、冷蔵室温度と第一の蒸発
器の蒸発温度との温度差が一層縮まり、冷蔵室の温度変
動や除湿作用を抑えて冷蔵室の食品貯蔵性がさらに高ま
る。
【0027】請求項6に記載の発明は、請求項4記載の
発明において、冷凍室の急速冷凍時、前記冷媒流量可変
装置の絞り量を絞り、冷凍室内蒸発器の蒸発温度を低く
するものであり、冷凍室に供給される冷気温度が低温化
し食品などの冷凍スピードが速くなり、急速冷凍の効果
が高まる。
【0028】
【実施例】以下、本発明による冷蔵庫の実施例につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0029】(実施例1)図1は本発明による冷蔵庫の
実施例1の冷凍サイクル図である。図2は同実施例の冷
蔵庫の冷凍サイクルのモリエル線図である。
【0030】図1において、22は圧縮機、23は凝縮
器、24は第一の蒸発器、25は第二の蒸発器、26は
第三の蒸発器であり直列に接続されている。27はキャ
ピラリチューブで、凝縮器23の出口と第一の蒸発器2
4の入口に接続されている。28は第一の蒸発器24と
第二の蒸発器25の間に設けられた冷媒流量可変装置、
29は第二の蒸発器25と第三の蒸発器26の間に設け
られた冷媒流量可変装置である。冷媒流量可変装置2
8、29は例えば電動式の膨張弁などが用いられる。3
0はサクションパイプで、第三の蒸発器26の出口と圧
縮機22を接続し環状の冷凍サイクルを構成している。
【0031】そして第一の蒸発器24は、冷蔵庫本体3
1の最も設定温度の高い第一の冷却室32内に、第二の
蒸発器25は、次に設定温度の高い第二の冷却室33内
に、第三の蒸発器26は、最も温度の低い第三の冷却室
34内に設置されている。
【0032】35は第一の冷却室32内に設置した第一
の送風機、36は第二の冷却室33内に設置した第二の
送風機、37は第三の冷却室34内に設置した第三の送
風機である。38は第一の蒸発器24の出口近傍に設け
た第一の蒸発器温度検知手段、39は第一の冷却室32
内の温度を検知する第一の冷却室温度検知手段である。
40は第二の蒸発器25の出口近傍に設けた第二の蒸発
器温度検知手段、41は第二の冷却室33内の温度を検
知する第二の冷却室温度検知手段である。42は第三の
蒸発器26の出口近傍に設けた第三の蒸発器温度検知手
段、43は第三の冷却室34内の温度を検知する第三の
冷却室温度検知手段である。
【0033】44は制御手段で、第一の蒸発器温度検知
手段38、第一の冷却室温度検知手段39、第二の蒸発
器温度検知手段40、第二の冷却室温度検知手段41、
第三の蒸発器温度検知手段42、第三の冷却室温度検知
手段43により冷媒流量可変装置28、29の開度を制
御する。
【0034】以上のように構成された冷凍サイクルにつ
いて、以下その動作を説明する。
【0035】圧縮機21で圧縮された冷媒は凝縮器23
にて放熱、液化しキャピラリチューブ27に入る。そし
て減圧された液冷媒は第一の蒸発器24、第二の蒸発器
25に入り、冷媒流量可変装置28、29の絞り量(開
度)に応じた圧力の飽和温度で液冷媒の一部が蒸発す
る。第一の蒸発器24の蒸発温度は、冷媒流量可変装置
28の開度が大きくなれば第二の蒸発器25の蒸発圧力
に近くなるため低くなる。逆に冷媒流量可変装置28の
開度を小さくすれば、第一の蒸発器24内の圧力が高く
なり蒸発温度も高くなる。
【0036】第一の蒸発器24、第二の蒸発器25の蒸
発温度の制御は、制御手段44により、冷媒流量可変装
置28、29の開度を調節するが、その判断情報は、第
一の蒸発器温度検知手段38、第一の冷却室温度検知手
段39、第二の蒸発器温度検知手段40、第二の冷却室
温度検知手段41、第三の蒸発器温度検知手段42、第
三の冷却室温度検知手段43である。
【0037】そして冷媒流量可変装置28、29でさら
に減圧された冷媒の残りは第三の蒸発器26において圧
縮機22の吸込み圧力(低圧)に相当する蒸発温度で蒸
発し、サクションパイプ30を通り圧縮機21へ戻る。
【0038】上記動作を、図2のモリエル線図で説明す
れば、凝縮器23によりA点からB点へ、キャピラリチ
ューブ27によりB点からC点に減圧、C点で第一の蒸
発器24に入った冷媒はP1の圧力に飽和した温度で蒸
発する。D点は冷媒流量可変装置28の入口で、出口E
点まで減圧され第二の蒸発器25に入りP2の圧力に飽
和した温度で蒸発する。F点は冷媒流量可変装置29の
入口で、出口G点まで減圧され第三の蒸発器26に入り
P3の圧力に飽和した温度で蒸発する。そしてH点で圧
縮機22に吸込まれ、A点まで圧縮される。
【0039】ここで、冷媒流量可変装置28の開度を絞
るとC点がC'点に、D点がD'点となり、P4の圧力ま
で上昇し第一の蒸発器24の蒸発温度も上昇する。逆に
冷媒流量可変装置28の開度を開くとC点の圧力は下が
り第一の蒸発器24の蒸発温度も下がる。
【0040】従って、最も設定温度の高い第一の冷却室
32は、例えば冷蔵温度(0〜5℃)に保つ場合、冷媒
流量可変装置28の開度を制御して第一の蒸発器24の
蒸発温度を高め、冷却室と蒸発器の温度差を小さくする
ことにより、第一の送風機35で送り込まれる冷気温度
の過冷却が抑えられ冷却室内の温度変動を小さくし、除
湿作用を抑えることができる。このため、第一の冷却室
32内に貯蔵される食品の貯蔵品質が高まる。また、適
度に蒸発温度を高めることで冷凍サイクルの効率が高ま
り省エネルギーとなる。
【0041】また、冷媒流量可変装置28、29の開度
を制御し、定期的(例えば1時間に一回程度)に第一の
蒸発器24、第二の蒸発器25の蒸発温度を+5℃〜1
0℃程度にすることにより、特別な加熱装置を必要とせ
ず、冷却室内の温度上昇を抑えて、蒸発器を除霜するこ
とができ、加熱装置の合理化が図れる。
【0042】また、冷却室の負荷が大きかったり、設置
初期の場合、冷媒流量可変装置28、29の開度を制御
し冷媒循環量を多くすることにより、短い時間で所定の
温度にすることができる。
【0043】また、第三の冷却室34は、第三の蒸発器
26および第三の送風機37により、所定の温度、例え
ば冷凍温度(−20℃)に保たれるが、冷却室の負荷が
大きくなった時には、第一の蒸発器温度検知手段38、
第一の冷却室温度検知手段39、第二の蒸発器温度検知
手段40、第二の冷却室温度検知手段41、第三の蒸発
器温度検知手段42、第三の冷却室温度検知手段43に
より冷媒流量可変装置28、29の開度を制御し、冷媒
循環量を多くすることにより短い時間で所定の温度にす
ることができる。逆に冷却室の負荷が小さい時は、冷媒
流量可変装置28、29の開度を制御し、冷媒循環量を
少なくすることによりシステム効率向上が図れ、省エネ
ルギーとなる。
【0044】さらに第一の冷却室32、第二の冷却室3
3は、冷媒流量可変装置28、29の開度を制御して冷
蔵から冷凍の温度まで自由に設定することができ、使用
者の需要に応じた利便性の高い冷蔵庫を提供することが
できる。
【0045】また、第一の蒸発器温度検知手段38、第
一冷却室温度検知手段39、第二の蒸発器温度検知手段
40、第二の冷却室温度検知手段41、第三の蒸発器温
度検知手段42、第三の冷却室温度検知手段43で得ら
れた情報を制御手段44により判断し、各冷却室内の蒸
発器の蒸発温度と冷却室内の温度差を5℃以下にするよ
うに、冷媒流量可変装置28、29の開度を制御するこ
とで、さらに各冷却室の温度変動や除湿作用を抑えるこ
とができ、また、適切な蒸発温度、冷媒循環量により一
層システム効率向上よる省エネルギー化が図れる。
【0046】(実施例2)図3は本発明による冷蔵庫の
実施例2の冷凍サイクル図である。図3において、冷蔵
庫本体45は冷蔵室46、冷凍室47を備えており、第
一の蒸発器48は冷蔵室46に、第二の蒸発器49は冷
凍室47に設置されている。50は例えば電動式の膨張
弁などの冷媒流量可変装置であり、第一の蒸発器48と
第二の蒸発器49の間に設けられている。51は圧縮
機、52は凝縮器、53はキャピラリチューブ、54は
第二の蒸発器49と圧縮機51を接続するサクションパ
イプであり、第一の蒸発器48と第二の蒸発器49は直
列に接続された上で環状の冷凍サイクルを構成してい
る。
【0047】また、55は第一の蒸発器48と冷蔵室4
6の空気を強制的に熱交換させる第一の送風機であり、
56は第二の蒸発器49と冷凍室47の空気を強制的に
熱交換させる第二の送風機である。57は第一の蒸発器
48の出口近傍に設けた第一の蒸発器温度検知手段、5
8は冷蔵室46内の温度を検知する冷蔵室温度検知手段
である。59は第二の蒸発器49の出口近傍に設けた第
二の蒸発器温度検知手段、60は冷凍室47内の温度を
検知する冷凍室温度検知手段である。
【0048】61は制御手段で、第一の蒸発器温度検知
手段57、冷蔵室温度検知手段58、第二の蒸発器温度
検知手段59、冷凍室温度検知手段60により冷媒流量
可変装置50の開度を制御する。
【0049】以上のような構成によって、冷蔵室46の
温度と第一の蒸発器48の蒸発温度との温度差を小さく
保ち、冷凍サイクルの効率を高めることができる。ま
た、冷蔵室46の温度変動を小さくすることができる。
さらに、冷蔵室46内に対するの除湿作用も抑えること
ができ、冷蔵室46を高湿に保って食品の乾燥を抑える
ことができる。
【0050】また、冷媒流量可変装置50の開度を制御
し、定期的(例えば1時間に一回程度)に第一の蒸発器
48の蒸発温度を+5℃〜10℃程度にすることによ
り、特別な加熱装置を必要とせず、冷蔵室46の温度上
昇を抑えて、第一の蒸発器48を除霜することができ、
加熱装置の合理化が図れる。
【0051】そして、冷蔵室46の負荷が大きかった
り、設置初期の場合、冷媒流量可変装置50の開度を制
御し冷媒循環量を多くすることにより、短い時間で所定
の温度にすることができる。
【0052】さらに、冷蔵室46は、冷媒流量可変装置
50の開度を制御し、冷蔵から冷凍の温度まで自由に設
定できる温度切換室としての機能を付与することもで
き、使用者の需要に応じた利便性の高い冷蔵庫を提供す
ることもできる。
【0053】一方、冷凍室47は、第二の蒸発器49お
よび第二の送風機56により、所定の温度、例えば冷凍
温度(−20℃)に保たれるが、冷凍室の負荷が大きく
なった時には、第一の蒸発器温度検知手段57、冷蔵室
温度検知手段58、第二の蒸発器温度検知手段59、冷
凍室温度検知手段60により冷媒流量可変装置50の開
度を制御し、冷媒循環量を多くすることにより、短い時
間で所定の温度にすることができる。逆に冷蔵室46、
冷凍室47の負荷が小さい時は、前記冷媒流量可変装置
50の開度を制御し、冷媒循環量を少なくすることによ
り、システム効率向上が図れ、省エネルギーとなる。
【0054】また、第一の蒸発器温度検知手段57、冷
蔵室温度検知手段58で得られた情報を制御手段61に
より判断し、冷蔵室46の第一の蒸発器48の蒸発温度
を−5〜5℃の範囲で制御するように、冷媒流量可変装
置50の開度を制御することで、第一の蒸発器48の蒸
発温度と冷蔵室46の温度差がさらに小さくなり、冷蔵
室46の温度変動をより小さくすることができる。また
第一の蒸発器48の蒸発温度がより高いことにより、冷
蔵室46に対する除湿作用も抑えることができ、冷蔵室
46をより高湿に保ち食品の乾燥を抑えて貯蔵品質を一
層高めることができる。
【0055】さらに、冷凍室47において、ホームフリ
ージングなどで食品の急速冷凍をする必要があるとき、
第一の蒸発器温度検知手段57、冷蔵室温度検知手段5
8、第二の蒸発器温度検知手段59、冷凍室用温度検知
手段60で得られた情報を制御手段61により判断し、
第二の蒸発器49の蒸発温度を低くするように冷媒流量
可変装置50の開度を絞ることにより、第二の蒸発器4
9の蒸発温度が低くなり、第二の送風機56によって冷
凍室47に供給される冷気が低温化され急速冷凍が可能
となる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、食品を冷却貯蔵する複数の冷却室を備えたものに
おいて、圧縮機と、凝縮器と、直列接続した複数の蒸発
器と、冷媒流量可変装置を設け、複数の蒸発器を冷凍サ
イクルの上流側から順に設定温度の高い冷却室に設置し
たので、各蒸発器の蒸発温度を任意に可変、制御して、
各冷却室の設定温度に近い冷却で冷凍サイクルの効率を
高め省エネルギー化を図ることができる。また、温度変
動や乾燥を抑制して食品の貯蔵品質を高めることができ
る。
【0057】また、冷媒流量可変装置の開度を定期的に
制御し、特別な加熱装置を必要とせず蒸発器を除霜する
ことができ、加熱装置の合理化が図れる。
【0058】また、冷却室内の高負荷時や設置初期に、
冷媒流量可変装置の開度を制御し冷媒循環量を増やして
短時間で所定の温度にすることができる。逆に、冷却室
の軽負荷時に、冷媒流量可変装置の開度を制御し冷媒循
環量を減らしてシステム効率向上による省エネルギー化
が図れる。
【0059】また、冷媒流量可変装置の開度を制御し、
各冷却室を冷蔵から冷凍の温度まで自由に設定すること
により、使用者の利便性の高い冷蔵庫を提供できる。
【0060】また、請求項2に記載の発明は、食品を冷
却貯蔵する冷却室を備えたものにおいて、圧縮機と、凝
縮器と、直列接続した複数の蒸発器と、凝縮器と蒸発器
の間に設けたキャピラリチューブと、複数の蒸発器の相
互間に設けた冷媒流量可変装置を設け、複数の蒸発器を
冷凍サイクルの上流側から順に設定温度の高い冷却室に
設置したので、各蒸発器の蒸発温度をより確実に可変、
制御して、各冷却室の設定温度により近い冷却でさらに
冷凍サイクルの効率を高め、食品の貯蔵品質を一層高め
ることができる。
【0061】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の発明において、各蒸発器の蒸発温度と庫内温
度との温度差を5℃以下にするように、冷媒流量可変装
置の絞り量を制御するので、冷却室内の温度変動や乾燥
をより安定して抑えることができ、また、より冷凍サイ
クルの効率化が図れ、省エネルギーとなる。
【0062】請求項4に記載の発明は、請求項1から3
のいずれか一項に記載の発明において、上流側から順に
第一の蒸発器、第二の蒸発器とし、前記第一の蒸発器を
冷蔵室内に、前記第二の蒸発器を冷凍室内に設置したの
で、特にプラス温度の冷蔵室温度と第一の蒸発器の蒸発
温度との温度差を縮め、冷蔵室の温度変動や除湿作用を
抑えることで冷蔵室の食品貯蔵性が高まる。
【0063】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、冷蔵室内蒸発器の蒸発温度を−5〜5
℃の範囲で制御するので、冷蔵室温度と第一の蒸発器の
蒸発温度との温度差が一層縮まり、冷蔵室の温度変動や
除湿作用を抑えて冷蔵室の食品貯蔵性がさらに高まる。
【0064】請求項6に記載の発明は、請求項4に記載
の発明において、冷凍室の急速冷凍時、前記冷媒流量可
変装置の絞り量を絞り、冷凍室内蒸発器の蒸発温度を低
くするので、食品などの急速冷凍効果が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷蔵庫の実施例1の冷凍サイクル
【図2】同実施例の冷蔵庫の冷凍サイクルのモリエル線
【図3】本発明による冷蔵庫の実施例2の冷凍サイクル
【図4】従来例を示す冷蔵庫の断面図
【図5】従来例を示す冷蔵庫の冷凍サイクル図
【図6】従来例を示す冷蔵庫の運転制御回路のブロック
【符号の説明】
22 圧縮機 23 凝縮器 24 第一の蒸発器 25 第二の蒸発器 26 第三の蒸発器 27 キャピラリチューブ 28、29 冷媒流量可変装置 32 第一の冷却室 33 第二の冷却室 34 第三の冷却室 44 制御手段 46 冷蔵室 47 冷凍室 48 第一の蒸発器 49 第二の蒸発器 50 冷媒流量可変装置 51 圧縮機 52 凝縮器 53 キャピラリチューブ 61 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 宏 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 福井 秀樹 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA03 BA01 CA02 DA02 EA01 GA07 HA02 HA06 JA12 MA02 MA04 PA01 PA04 PA05 PA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食品を冷却貯蔵する複数の冷却室を備え
    たものにおいて、圧縮機と、凝縮器と、直列接続した複
    数の蒸発器と、冷媒流量可変装置を設けた冷凍サイクル
    を構成し、前記複数の蒸発器を冷凍サイクルの上流側か
    ら順に設定温度の高い冷却室に設置したことを特徴とす
    る冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 食品を冷却貯蔵する複数の冷却室を備え
    たものにおいて、圧縮機と、凝縮器と、直列接続した複
    数の蒸発器と、前記凝縮器と前記蒸発器の間に設けたキ
    ャピラリチューブと、前記複数の蒸発器の相互間に設け
    た冷媒流量可変装置とよりなる冷凍サイクルを構成し、
    前記複数の蒸発器を冷凍サイクルの上流側から順に設定
    温度の高い冷却室に設置したことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 各蒸発器の蒸発温度と庫内温度との温度
    差を5℃以下にするように、冷媒流量可変装置の絞り量
    を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の
    冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 上流側から順に第一の蒸発器、第二の蒸
    発器とし、前記第一の蒸発器を冷蔵室内に、前記第二の
    蒸発器を冷凍室内に設置したことを特徴とする請求項1
    から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 冷蔵室内蒸発器の蒸発温度を−5〜5℃
    の範囲で制御することを特徴とする請求項4に記載の冷
    蔵庫。
  6. 【請求項6】 冷凍室の急速冷凍時、前記冷媒流量可変
    装置の絞り量を絞り、冷凍室内蒸発器の蒸発温度を低く
    することを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
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