JP2001130524A - ブロー容器及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の目的は、合成樹脂製ブロー容器単独で
使用しても座屈強度等の強度が維持できる、合成樹脂の
使用量を減少させたブロー容器およびその製造方法を提
供することである。 【解決手段】容器の満注量（Ｖｍｌ）と、容器の製造の
使用樹脂量（Ｗｇ）との関係が、Ｗ＝α×Ｖ2/3 で表さ
れ、αが０．３〜０．４の範囲内にある容器であって、
容器の内面に複数の縦突条部を設ける。
使用しても座屈強度等の強度が維持できる、合成樹脂の
使用量を減少させたブロー容器およびその製造方法を提
供することである。 【解決手段】容器の満注量（Ｖｍｌ）と、容器の製造の
使用樹脂量（Ｗｇ）との関係が、Ｗ＝α×Ｖ2/3 で表さ
れ、αが０．３〜０．４の範囲内にある容器であって、
容器の内面に複数の縦突条部を設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器を成形する樹
脂量を少なくして、軽量化したブロー容器に関する。
脂量を少なくして、軽量化したブロー容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近、ゴミの減量化と資源の再利用を推
進する目的で、通称、容器包装リサイクル法が施行さ
れ、ブロー容器の分野においても、樹脂量の低減化が望
まれおり、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成樹脂
を使用したブロー容器で、同じ容量の容器であっても、
使用する樹脂量を減らし、ブロー容器の軽量化が計られ
ている。
進する目的で、通称、容器包装リサイクル法が施行さ
れ、ブロー容器の分野においても、樹脂量の低減化が望
まれおり、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成樹脂
を使用したブロー容器で、同じ容量の容器であっても、
使用する樹脂量を減らし、ブロー容器の軽量化が計られ
ている。
【０００３】しかしながら、容器の成形に使用する樹脂
量を減らせば、容器の軽量化ができるものの、容器の強
度を維持することは難しいものであった。特に、口部に
ポンプデスペンサー等を取り付け、内容物を吐出した時
の減量に伴う減圧変形が生じないことが求められる。
量を減らせば、容器の軽量化ができるものの、容器の強
度を維持することは難しいものであった。特に、口部に
ポンプデスペンサー等を取り付け、内容物を吐出した時
の減量に伴う減圧変形が生じないことが求められる。
【０００４】これらの欠点を補うため、通常、容器の外
面にリブやパネル部を形成して機械的強度を向上させて
いたが、容器の外観が悪く、また、シュリンクラベルや
シルク印刷などの容器装飾に対して、適用上の制限が生
じていた。
面にリブやパネル部を形成して機械的強度を向上させて
いたが、容器の外観が悪く、また、シュリンクラベルや
シルク印刷などの容器装飾に対して、適用上の制限が生
じていた。
【０００５】また、軽量化されたブロー容器の外側に、
紙製外箱と組合わせて、複合容器として使用していた
が、この容器は、使用後の廃棄処理時に、ブロー容器と
紙製外箱とを分離し易い構造にしなければならないた
め、技術的に複雑なものとなっていた。
紙製外箱と組合わせて、複合容器として使用していた
が、この容器は、使用後の廃棄処理時に、ブロー容器と
紙製外箱とを分離し易い構造にしなければならないた
め、技術的に複雑なものとなっていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、合成
樹脂製ブロー容器単独で使用しても、座屈強度等の強度
が維持でき、合成樹脂の使用量を減少させたブロー容器
およびその製造方法を提供することである。
樹脂製ブロー容器単独で使用しても、座屈強度等の強度
が維持でき、合成樹脂の使用量を減少させたブロー容器
およびその製造方法を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の発明は、
容器の満注量（Ｖｍｌ）と、容器の製造の使用樹脂量
（Ｗｇ）との関係が、Ｗ＝α×Ｖ2/3 で表され、前記α
が０．３〜０．４の範囲内にある容器であって、容器の
内面に複数の縦突条部を設けたブロー容器である。
容器の満注量（Ｖｍｌ）と、容器の製造の使用樹脂量
（Ｗｇ）との関係が、Ｗ＝α×Ｖ2/3 で表され、前記α
が０．３〜０．４の範囲内にある容器であって、容器の
内面に複数の縦突条部を設けたブロー容器である。
【０００８】次に、本発明の第２の発明は、前記複数の
縦突条部が少なくともパーティングラインと、このパー
ティングラインと交差する位置に設けたことを特徴とす
るだ１の発明に記載のブロー容器である。
縦突条部が少なくともパーティングラインと、このパー
ティングラインと交差する位置に設けたことを特徴とす
るだ１の発明に記載のブロー容器である。
【０００９】次に、本発明の第３の発明は、前記複数の
縦突状部を、母線方向に沿って全周に設けたことを特徴
とする第１の発明に記載のブロー容器である。
縦突状部を、母線方向に沿って全周に設けたことを特徴
とする第１の発明に記載のブロー容器である。
【００１０】次に、本発明の第４の発明は、前記容器の
水平断面形状が円形である第１の発明ないし第３の発明
のいずれかの発明に記載のブロー容器である。
水平断面形状が円形である第１の発明ないし第３の発明
のいずれかの発明に記載のブロー容器である。
【００１１】次に、本発明の第５の発明は、前記容器の
水平断面形状が楕円形である第１の発明ないし第３の発
明のいずれかの発明に記載のブロー容器である。
水平断面形状が楕円形である第１の発明ないし第３の発
明のいずれかの発明に記載のブロー容器である。
【００１２】次に、本発明の第６の発明は、前記複数の
縦突状部が均一な大きさでなく、左右両側面部の所定箇
所に設けられた縦突状部が、他の縦突状部より幅広又は
高さが高いことを特徴とする第５の発明に記載のブロー
容器である。
縦突状部が均一な大きさでなく、左右両側面部の所定箇
所に設けられた縦突状部が、他の縦突状部より幅広又は
高さが高いことを特徴とする第５の発明に記載のブロー
容器である。
【００１３】次に、本発明の第７の発明は、前記容器の
ブロー成形と同時に容器の胴部にラベルを一体化した第
１の発明ないし第６の発明のいずれかの発明に記載のブ
ロー容器である。
ブロー成形と同時に容器の胴部にラベルを一体化した第
１の発明ないし第６の発明のいずれかの発明に記載のブ
ロー容器である。
【００１４】次に、本発明の第８の発明は、前記ラベル
が容器を構成する樹脂と同種の樹脂フィルムで形成され
た第７の発明に記載のブロー容器である。
が容器を構成する樹脂と同種の樹脂フィルムで形成され
た第７の発明に記載のブロー容器である。
【００１５】次に、本発明の第９の発明は、前記ラベル
の側端縁に位置する容器の胴部内面に縦突条部を設けた
ことを特徴とする第７の発明または第８の発明に記載の
ブロー容器である。
の側端縁に位置する容器の胴部内面に縦突条部を設けた
ことを特徴とする第７の発明または第８の発明に記載の
ブロー容器である。
【００１６】次に、本発明の第１０の発明は、前記容器
が延伸ブロー成形法により成形された第１の発明ないし
第９の発明のいずれかの発明に記載のブロー容器であ
る。
が延伸ブロー成形法により成形された第１の発明ないし
第９の発明のいずれかの発明に記載のブロー容器であ
る。
【００１７】そして、第１１の発明は、予め内面の所定
箇所に縦突条部を設けたプリフォームを延伸ブロー成形
することを特徴とするブロー容器の製造方法である。
箇所に縦突条部を設けたプリフォームを延伸ブロー成形
することを特徴とするブロー容器の製造方法である。
【００１８】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態のブロ
ー容器について、図を用いて詳細に説明する。図１は、
本発明のそのブロー容器の正面図であり、図２は、図１
に示したＡ−Ａ線断面図である。
ー容器について、図を用いて詳細に説明する。図１は、
本発明のそのブロー容器の正面図であり、図２は、図１
に示したＡ−Ａ線断面図である。
【００１９】図１および図２に示した容器は、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂の
他、アクリロニトリル、メタクリロニトリルエチレン─
酢酸ビニル共重合体ケン化物、芳香族ナイロンを前記合
成樹脂に混合したり、前記合成樹脂と組合せ多層化して
構成としてもよい。
ピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂の
他、アクリロニトリル、メタクリロニトリルエチレン─
酢酸ビニル共重合体ケン化物、芳香族ナイロンを前記合
成樹脂に混合したり、前記合成樹脂と組合せ多層化して
構成としてもよい。
【００２０】そして、図１、図２に示す容器は、容器の
満注量（Ｖｍｌ）と、容器の製造の使用樹脂量（Ｗｇ）
との関係が下記式で表される時に、αが０．３〜０．４
の範囲であり、内面に複数の縦突条部５を設けたブロー
容器である。Ｗ＝α×Ｖ2/3
満注量（Ｖｍｌ）と、容器の製造の使用樹脂量（Ｗｇ）
との関係が下記式で表される時に、αが０．３〜０．４
の範囲であり、内面に複数の縦突条部５を設けたブロー
容器である。Ｗ＝α×Ｖ2/3
【００２１】また、容器の胴部１の表裏には、図１及び
図２に示すようにブロー成形時、一体成形したラベル３
を表裏に貼付してもよい。ラベル３の材質は、容器と同
一素材のものを用いる。さらに、容器の胴部１の側面に
は、図１に示すような凹部４を設けることも可能であ
る。この凹部を設けることにより、容器の強度を向上さ
せる効果がある。
図２に示すようにブロー成形時、一体成形したラベル３
を表裏に貼付してもよい。ラベル３の材質は、容器と同
一素材のものを用いる。さらに、容器の胴部１の側面に
は、図１に示すような凹部４を設けることも可能であ
る。この凹部を設けることにより、容器の強度を向上さ
せる効果がある。
【００２２】また、本発明の容器は、内面に縦突条部を
設けただけの構成でもよいが、さらに成形と同時に容器
胴部の外側にラベルを成形と同時に一体化する、いわゆ
るインモールド成形した容器としてもよい。この時使用
するラベルは、容器を構成する樹脂と同様の材質のフィ
ルムを使用することが好ましい。
設けただけの構成でもよいが、さらに成形と同時に容器
胴部の外側にラベルを成形と同時に一体化する、いわゆ
るインモールド成形した容器としてもよい。この時使用
するラベルは、容器を構成する樹脂と同様の材質のフィ
ルムを使用することが好ましい。
【００２３】ここで、ラベルを一体化した容器の場合、
成形した容器の冷却時の収縮が、ラベルのある部分とラ
ベルのない部分で異なるので、容器のラベルの両側境界
付近に相当位置の内面に縦突条部を設けることが好まし
い。このようにラベルの両側境界付近に相当する位置に
縦突条部を設けることで、冷却時のボトルの収縮の差に
より、ラベルの両側部分が、異常に薄くなることを防止
することができる。
成形した容器の冷却時の収縮が、ラベルのある部分とラ
ベルのない部分で異なるので、容器のラベルの両側境界
付近に相当位置の内面に縦突条部を設けることが好まし
い。このようにラベルの両側境界付近に相当する位置に
縦突条部を設けることで、冷却時のボトルの収縮の差に
より、ラベルの両側部分が、異常に薄くなることを防止
することができる。
【００２４】次に、本発明の他の実施形態のブロー容器
について、図を用いて詳細に説明する。図５は、本発明
のそのブロー容器の正面図であり、図６は、図５に示し
たＢ−Ｂ線断面図である。複数の縦突状部は、偏平形状
のブロー容器の内面に設けられ、図６では、１２個の縦
突状部５Ａが均一形状で３０°ピッチの間隔に配置され
ている。また、縦突状部は、ブロー容器の母線方向に沿
い図５に示す容器の肩部６から胴部１そして底部７の中
心部へ形成されている。
について、図を用いて詳細に説明する。図５は、本発明
のそのブロー容器の正面図であり、図６は、図５に示し
たＢ−Ｂ線断面図である。複数の縦突状部は、偏平形状
のブロー容器の内面に設けられ、図６では、１２個の縦
突状部５Ａが均一形状で３０°ピッチの間隔に配置され
ている。また、縦突状部は、ブロー容器の母線方向に沿
い図５に示す容器の肩部６から胴部１そして底部７の中
心部へ形成されている。
【００２５】図５及び図６に示した容器は、図１および
図２に示した容器と同様に、ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレート等の合成樹脂の他、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルエチレン─酢酸ビニル共重合体
ケン化物、芳香族ナイロンを前記合成樹脂に混合した
り、前記合成樹脂と組合せ多層化して構成としてもよ
い。
図２に示した容器と同様に、ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレート等の合成樹脂の他、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルエチレン─酢酸ビニル共重合体
ケン化物、芳香族ナイロンを前記合成樹脂に混合した
り、前記合成樹脂と組合せ多層化して構成としてもよ
い。
【００２６】また、図５及び図６に示した容器は、図１
および図２に示した容器と同様に、容器の満注量（Ｖｍ
ｌ）と、容器の製造の使用樹脂量（Ｗｇ）との関係が下
記式で表される時に、αが０．３〜０．４の範囲であ
り、内面に複数の縦突条部５Ａを設けたブロー容器であ
る。Ｗ＝α×Ｖ2/3
および図２に示した容器と同様に、容器の満注量（Ｖｍ
ｌ）と、容器の製造の使用樹脂量（Ｗｇ）との関係が下
記式で表される時に、αが０．３〜０．４の範囲であ
り、内面に複数の縦突条部５Ａを設けたブロー容器であ
る。Ｗ＝α×Ｖ2/3
【００２７】本実施形態のブロー容器は、例えば図６に
示すように、容器の内面に縦突状部５Ａを設けることを
特徴とし、このリブ効果で容器強度を向上させるもので
ある。縦突状部の形状は、図６に示す半円状に限定され
るものでなく、台形状や矩形状などでもよく、また、配
置位置も任意に設定することができる。
示すように、容器の内面に縦突状部５Ａを設けることを
特徴とし、このリブ効果で容器強度を向上させるもので
ある。縦突状部の形状は、図６に示す半円状に限定され
るものでなく、台形状や矩形状などでもよく、また、配
置位置も任意に設定することができる。
【００２８】また、本発明の他の実施形態のブロー容器
は、図７又は図８に示すように、容器の左右両側面部の
所定位置に設けられた縦突状部５Ｂの幅又は縦突状部５
Ｃの高さを他の縦突状部５Ａよりも大きくしたことを特
徴としている。これは、通常のブロー容器では、容器の
側面部が薄肉となるので、側面部に設けられる縦突状部
を他の縦突状部より大きくして容器の側面部を補強し、
製造時のライン適性や輸送時の変形を防止するためであ
る。
は、図７又は図８に示すように、容器の左右両側面部の
所定位置に設けられた縦突状部５Ｂの幅又は縦突状部５
Ｃの高さを他の縦突状部５Ａよりも大きくしたことを特
徴としている。これは、通常のブロー容器では、容器の
側面部が薄肉となるので、側面部に設けられる縦突状部
を他の縦突状部より大きくして容器の側面部を補強し、
製造時のライン適性や輸送時の変形を防止するためであ
る。
【００２９】なお、本発明のブロー容器を製造する方法
としては、ダイレクトブロー成形法又は延伸ブロー成形
法があるが、口元部及び胴部を一定の厚みで射出成形し
たプリフォームを二軸延伸ブロー成形する延伸ブロー成
形法が、図１及び図５に示す口元部２及び胴部１の厚み
が制御できるので好ましい。
としては、ダイレクトブロー成形法又は延伸ブロー成形
法があるが、口元部及び胴部を一定の厚みで射出成形し
たプリフォームを二軸延伸ブロー成形する延伸ブロー成
形法が、図１及び図５に示す口元部２及び胴部１の厚み
が制御できるので好ましい。
【００３０】また、このプリフォームを成形する時、プ
リフォーム内面に予め縦突条部を形成しておくことによ
り、内面の所定位置に縦突条部を設けた容器が製造でき
る。
リフォーム内面に予め縦突条部を形成しておくことによ
り、内面の所定位置に縦突条部を設けた容器が製造でき
る。
【００３１】例えば、図３は、本発明の容器を製造する
一実施形態のプリフォームの縦断面図であり、図４は、
そのプリフォームの横断面図である。図３、図４から明
らかなように、プリフォームの内面の所定箇所に複数の
縦突条部５を設けることより、図１、図２に示すような
内面の所定位置に縦突条部５を形成するブロー容器が成
形される。
一実施形態のプリフォームの縦断面図であり、図４は、
そのプリフォームの横断面図である。図３、図４から明
らかなように、プリフォームの内面の所定箇所に複数の
縦突条部５を設けることより、図１、図２に示すような
内面の所定位置に縦突条部５を形成するブロー容器が成
形される。
【００３２】また、図９は、本発明の容器を製造する他
の一実施形態のプリフォームの縦断面図であり、図１０
は、そのプリフォームの横断面図である。例えば図９及
び図１０から明らかなように、プリフォームの内面の所
定箇所に複数の縦突状部５Ａが設けられているため、こ
のプリフォームを二軸延伸ブロー成形したブロー容器
は、図５及び図６に示すように、内面に複数の縦突状部
５Ａが形成される。
の一実施形態のプリフォームの縦断面図であり、図１０
は、そのプリフォームの横断面図である。例えば図９及
び図１０から明らかなように、プリフォームの内面の所
定箇所に複数の縦突状部５Ａが設けられているため、こ
のプリフォームを二軸延伸ブロー成形したブロー容器
は、図５及び図６に示すように、内面に複数の縦突状部
５Ａが形成される。
【００３３】
【実施例】次に、本発明の具体的実施例を以下に詳細に
説明する。
説明する。
【００３４】＜実施例１＞ポリプロピレンの樹脂を２８
ｇ使用し、射出成形法により図３および図４に記載され
ている内側に複数の縦突条部５を有する形状のプリフォ
ームを製造し、延伸ブロー成形で、容器の胴部表裏にラ
ベルを一体成形し、図１および図２に記載されている内
側に複数の縦突条部５、側面に凹部４を有する満注量が
６４０ｍｌの容器を製造した（α＝０．３８）。ラベル
の材質構成は、未延伸ＰＰ３０μｍ／インキ／接着剤／
未延伸ＰＰ７０μｍ／感熱剤（容器側）である。感熱剤
の塗布量は、３〜４ｇ／ｍ2 である。
ｇ使用し、射出成形法により図３および図４に記載され
ている内側に複数の縦突条部５を有する形状のプリフォ
ームを製造し、延伸ブロー成形で、容器の胴部表裏にラ
ベルを一体成形し、図１および図２に記載されている内
側に複数の縦突条部５、側面に凹部４を有する満注量が
６４０ｍｌの容器を製造した（α＝０．３８）。ラベル
の材質構成は、未延伸ＰＰ３０μｍ／インキ／接着剤／
未延伸ＰＰ７０μｍ／感熱剤（容器側）である。感熱剤
の塗布量は、３〜４ｇ／ｍ2 である。
【００３５】＜実施例２＞容器の胴部に前記ラベルを一
体成形しないこと以外は、実施例１と同条件でブロー容
器を製造した。
体成形しないこと以外は、実施例１と同条件でブロー容
器を製造した。
【００３６】＜比較例１＞プリフォームの内側に縦突条
部を設けないこと以外は、実施例１と同条件でブロー容
器を製造した。
部を設けないこと以外は、実施例１と同条件でブロー容
器を製造した。
【００３７】＜比較例２＞容器の胴部にラベルを一体成
形しないこと以外は、比較例１と同条件でブロー容器を
製造した。
形しないこと以外は、比較例１と同条件でブロー容器を
製造した。
【００３８】上記、実施例１、実施例２、比較例１およ
び比較例２の４点の満水容量、総重量、落下強度、減圧
強度および座屈強度を測定した結果を表１および表２に
示す。
び比較例２の４点の満水容量、総重量、落下強度、減圧
強度および座屈強度を測定した結果を表１および表２に
示す。
【００３９】
【表１】
【００４０】落下強度の評価方法は、７℃の水を充填
し、正立（ボトルの口元を上にして評価）強度、１．２
ｍの高さからボトルの底部を下にして、コンクリート上
に１０回落下させ破裂（クラック）の有無を確認した。
し、正立（ボトルの口元を上にして評価）強度、１．２
ｍの高さからボトルの底部を下にして、コンクリート上
に１０回落下させ破裂（クラック）の有無を確認した。
【００４１】
【表２】
【００４２】減圧強度の評価方法は、ボトルの中に常温
の水を充填し、ボトル内を５ｍｍＨｇずつ減圧してゆ
き、ボトルが変形（反転）した時の圧力を測定した。な
お、座屈強度の評価方法は、ボトル圧縮強度２０ｍｍ／
ｍｉｎで圧縮し、降伏点（ボトルのどこかが潰れた時
点）および４ｍｍ歪んだ時の正立強度を測定した。ま
た、変形部位も示した。
の水を充填し、ボトル内を５ｍｍＨｇずつ減圧してゆ
き、ボトルが変形（反転）した時の圧力を測定した。な
お、座屈強度の評価方法は、ボトル圧縮強度２０ｍｍ／
ｍｉｎで圧縮し、降伏点（ボトルのどこかが潰れた時
点）および４ｍｍ歪んだ時の正立強度を測定した。ま
た、変形部位も示した。
【００４３】内側に縦突条部を設けた実施例１および実
施例２は、内側に縦突条部を設けていない比較例１およ
び比較例２と比較し、減圧強度および座屈強度において
優れている。なお、胴部にラベルを一体成形した実施例
１は、ラベルを一体成形していない実施例２と比較し、
減圧強度および座屈強度において優れているという結果
を得た。
施例２は、内側に縦突条部を設けていない比較例１およ
び比較例２と比較し、減圧強度および座屈強度において
優れている。なお、胴部にラベルを一体成形した実施例
１は、ラベルを一体成形していない実施例２と比較し、
減圧強度および座屈強度において優れているという結果
を得た。
【００４４】＜実施例３＞ポリプロピレン樹脂を射出成
形により図９及び図１０に示す内面に縦突状部５Ａを有
する形状のプリフォームを作製し、これを二軸延伸ブロ
ー成形して図５及び図６に示す内面に縦突状部５Ａを有
する実施例３の偏平ブロー容器を作製した。このときの
プリフォームは、重量が２８ｇ、外径がφ３０ｍｍ、全
高が１００ｍｍ、肉厚が４．３ｍｍであり、内面の縦突
状部は、本数が１２本、幅が２ｍｍ、高さが１ｍｍであ
った。また、作製した偏平ブロー容器は、入れ目容量が
６４０ｍｌ、幅が８４ｍｍ、厚みが６３ｍｍ、全高が１
９０ｍｍであった。
形により図９及び図１０に示す内面に縦突状部５Ａを有
する形状のプリフォームを作製し、これを二軸延伸ブロ
ー成形して図５及び図６に示す内面に縦突状部５Ａを有
する実施例３の偏平ブロー容器を作製した。このときの
プリフォームは、重量が２８ｇ、外径がφ３０ｍｍ、全
高が１００ｍｍ、肉厚が４．３ｍｍであり、内面の縦突
状部は、本数が１２本、幅が２ｍｍ、高さが１ｍｍであ
った。また、作製した偏平ブロー容器は、入れ目容量が
６４０ｍｌ、幅が８４ｍｍ、厚みが６３ｍｍ、全高が１
９０ｍｍであった。
【００４５】＜実施例４＞ポリプロピレン樹脂を射出成
形により図９及び図１１に示す内面に縦突状部５Ａと縦
突状部５Ｂとを有する形状のプリフォームを作製し、こ
れを二軸延伸ブロー成形して図５及び図７に示す内面に
縦突状部５Ａと縦突状部５Ｂとを有する実施例４の偏平
ブロー容器を作製した。このときのプリフォームは、重
量が２８ｇ、外径がφ３０ｍｍ、全高が１００ｍｍ、肉
厚が４．１ｍｍであり、内面の縦突状部は、本数が１２
本で、容器の左右両側面部に設ける縦突状部は、幅が４
ｍｍ、高さが１ｍｍであり、その他の縦突状部は、幅が
２ｍｍ、高さが１ｍｍであった。また、作製した偏平ブ
ロー容器は、入れ目容量が６４０ｍｌ、幅が８４ｍｍ、
厚みが６３ｍｍ、全高が１９０ｍｍであった。
形により図９及び図１１に示す内面に縦突状部５Ａと縦
突状部５Ｂとを有する形状のプリフォームを作製し、こ
れを二軸延伸ブロー成形して図５及び図７に示す内面に
縦突状部５Ａと縦突状部５Ｂとを有する実施例４の偏平
ブロー容器を作製した。このときのプリフォームは、重
量が２８ｇ、外径がφ３０ｍｍ、全高が１００ｍｍ、肉
厚が４．１ｍｍであり、内面の縦突状部は、本数が１２
本で、容器の左右両側面部に設ける縦突状部は、幅が４
ｍｍ、高さが１ｍｍであり、その他の縦突状部は、幅が
２ｍｍ、高さが１ｍｍであった。また、作製した偏平ブ
ロー容器は、入れ目容量が６４０ｍｌ、幅が８４ｍｍ、
厚みが６３ｍｍ、全高が１９０ｍｍであった。
【００４６】＜実施例５＞ポリプロピレン樹脂を射出成
形により図９及び図１２に示す内面に縦突状部５Ａと縦
突状部５Ｃとを有する形状のプリフォームを作製し、こ
れを二軸延伸ブロー成形して図５及び図８に示す内面に
縦突状部５Ａと縦突状部５Ｃとを有する実施例５の偏平
ブロー容器を作製した。このときのプリフォームは、重
量が２８ｇ、外径がφ３０ｍｍ、全高が１００ｍｍ、肉
厚が４．２ｍｍであり、内面の縦突状部は、本数が１２
本で、容器の左右両側面部に設ける縦突状部は、幅が２
ｍｍ、高さが１．５ｍｍであり、その他の縦突状部は、
幅が２ｍｍ、高さが１ｍｍであった。また、作製した偏
平ブロー容器は、入れ目容量が６４０ｍｌ、幅が８４ｍ
ｍ、厚みが６３ｍｍ、全高が１９０ｍｍであった。
形により図９及び図１２に示す内面に縦突状部５Ａと縦
突状部５Ｃとを有する形状のプリフォームを作製し、こ
れを二軸延伸ブロー成形して図５及び図８に示す内面に
縦突状部５Ａと縦突状部５Ｃとを有する実施例５の偏平
ブロー容器を作製した。このときのプリフォームは、重
量が２８ｇ、外径がφ３０ｍｍ、全高が１００ｍｍ、肉
厚が４．２ｍｍであり、内面の縦突状部は、本数が１２
本で、容器の左右両側面部に設ける縦突状部は、幅が２
ｍｍ、高さが１．５ｍｍであり、その他の縦突状部は、
幅が２ｍｍ、高さが１ｍｍであった。また、作製した偏
平ブロー容器は、入れ目容量が６４０ｍｌ、幅が８４ｍ
ｍ、厚みが６３ｍｍ、全高が１９０ｍｍであった。
【００４７】＜比較例３＞プリフォームの内面に縦突状
部がなく、プリフォームの肉厚が４．５ｍｍ以外は、実
施例４と同様にして比較例３の偏平ブロー容器を作製し
た。
部がなく、プリフォームの肉厚が４．５ｍｍ以外は、実
施例４と同様にして比較例３の偏平ブロー容器を作製し
た。
【００４８】作製した上述の実施例３、実施例４、実施
例５及び比較例３の４種類のブロー容器について、容器
強度を比較評価するため、下記の方法により落下強度、
減圧強度、座屈強度及び側面の押圧強度を測定した。そ
の容器強度評価結果を表１に示す。
例５及び比較例３の４種類のブロー容器について、容器
強度を比較評価するため、下記の方法により落下強度、
減圧強度、座屈強度及び側面の押圧強度を測定した。そ
の容器強度評価結果を表１に示す。
【００４９】なお、落下強度の評価方法は、容器に水を
６４０ｍｌ充填してキャップをし、５℃の環境下に２４
時間保存したのち、この容器を１．２ｍの高さから底部
を下にして、コンクリート床上に１０回落下させて、容
器に生じる破損（クラック）の有無を確認した。減圧強
度は、容器内に常温の水を充填し、容器内を５ｍｍＨｇ
ずつ減圧してゆき、容器が変形（反転）したときの減圧
度を測定した。座屈強度は、圧縮試験機を使用して容器
上部から圧縮速度２０ｍｍ／ｍｉｎで容器を圧縮し、降
伏点（容器のどこかが潰れた点）の荷重を側定した。押
圧強度は、圧縮試験機を使用して容器側面を圧縮速度２
０ｍｍ／ｍｉｎで圧縮し、５ｍｍ変形させるまでの最大
荷重を測定した。
６４０ｍｌ充填してキャップをし、５℃の環境下に２４
時間保存したのち、この容器を１．２ｍの高さから底部
を下にして、コンクリート床上に１０回落下させて、容
器に生じる破損（クラック）の有無を確認した。減圧強
度は、容器内に常温の水を充填し、容器内を５ｍｍＨｇ
ずつ減圧してゆき、容器が変形（反転）したときの減圧
度を測定した。座屈強度は、圧縮試験機を使用して容器
上部から圧縮速度２０ｍｍ／ｍｉｎで容器を圧縮し、降
伏点（容器のどこかが潰れた点）の荷重を側定した。押
圧強度は、圧縮試験機を使用して容器側面を圧縮速度２
０ｍｍ／ｍｉｎで圧縮し、５ｍｍ変形させるまでの最大
荷重を測定した。
【００５０】
【表３】
【００５１】表３に示すように、内面に縦突状部を設け
た実施例３、実施例４及び実施例５のブロー容器は、内
面に縦突状部を設けていない比較例３のブロー容器に比
べて、減圧強度、座屈強度及び押圧強度において優れて
いた。また、容器の左右両側面部の縦突状部の幅又は高
さを、他の縦突状部と変えることで強度の向上が認めら
れた。なお、落下強度については、いずれの容器にも破
損が認められなかった。
た実施例３、実施例４及び実施例５のブロー容器は、内
面に縦突状部を設けていない比較例３のブロー容器に比
べて、減圧強度、座屈強度及び押圧強度において優れて
いた。また、容器の左右両側面部の縦突状部の幅又は高
さを、他の縦突状部と変えることで強度の向上が認めら
れた。なお、落下強度については、いずれの容器にも破
損が認められなかった。
【００５２】
【発明の効果】本発明のブロー容器によれば、合成樹脂
製ブロー容器単独で使用しても座屈強度等の強度が維持
できる、合成樹脂の使用量を減少させたブロー容器およ
びその製造方法を提供することができる。
製ブロー容器単独で使用しても座屈強度等の強度が維持
できる、合成樹脂の使用量を減少させたブロー容器およ
びその製造方法を提供することができる。
【００５３】また、縦突状部が容器内面に設けられてい
るため、外観の見栄えが良好であり、容器デザインの自
由度が大きい。さらに、容器外面にリブやパネル部を有
しないため、従来からのシュリンクラベルやシルク印刷
などによる装飾手段を適用可能である。
るため、外観の見栄えが良好であり、容器デザインの自
由度が大きい。さらに、容器外面にリブやパネル部を有
しないため、従来からのシュリンクラベルやシルク印刷
などによる装飾手段を適用可能である。
【図１】本発明の一実施形態のブロー容器を示す正面図
である。
である。
【図２】図１に示したブロー容器のＡ−Ａ線断面図であ
る。
る。
【図３】本発明のブロー容器を製造する一実施形態のプ
リフォームの縦断面図である。
リフォームの縦断面図である。
【図４】図３に示したプリフォームの横断面図である。
【図５】本発明の他の一実施形態のブロー容器の正面図
である。
である。
【図６】図５に示したブロー容器の一実施形態のＢ−Ｂ
線断面図である。
線断面図である。
【図７】図５に示したブロー容器の他の一実施形態のＢ
−Ｂ線断面図である。
−Ｂ線断面図である。
【図８】図５に示したブロー容器の他の一実施形態のＢ
−Ｂ線断面図である。
−Ｂ線断面図である。
【図９】本発明のブロー容器を製造する他の一実施形態
のプリフォームの縦断面図である。
のプリフォームの縦断面図である。
【図１０】図９に示したプリフォームの一実施形態の横
断面図である。
断面図である。
【図１１】図９に示したプリフォームの他の一実施形態
の横断面図である。
の横断面図である。
【図１２】図９に示したプリフォームの他の一実施形態
の横断面図である。
の横断面図である。
１……胴部 ２……口元部 ３……ラベル ４……凹部 ５，５Ａ，５Ｂ，５Ｃ……縦突条部 ６……肩部 ７……底部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3E033 AA02 BA16 BA18 CA02 CA05 DA03 DB01 DD01 EA04 EA05 FA02 FA03 4F208 AA11 AD05 AD09 AG07 AG25 AG28 LA04 LB19 LG14 LG28
Claims (11)
- 【請求項１】容器の満注量（Ｖｍｌ）と、容器の製造の
使用樹脂量（Ｗｇ）との関係が、Ｗ＝α×Ｖ2/3 で表さ
れ、前記αが０．３〜０．４の範囲内にある容器であっ
て、容器の内面に複数の縦突条部を設けたブロー容器。 - 【請求項２】前記複数の縦突条部が少なくともパーティ
ングラインと、このパーティングラインと交差する位置
に設けたことを特徴とする請求項１記載のブロー容器。 - 【請求項３】前記複数の縦突状部を、母線方向に沿って
全周に設けたことを特徴とする請求項１記載のブロー容
器。 - 【請求項４】前記容器の水平断面形状が円形である請求
項１ないし請求項３のいずれか１項に記載のブロー容
器。 - 【請求項５】前記容器の水平断面形状が楕円形である請
求項１ないし請求項３のいずれか１項に記載のブロー容
器。 - 【請求項６】前記複数の縦突状部が均一な大きさでな
く、左右両側面部の所定箇所に設けられた縦突状部が、
他の縦突状部より幅広又は高さが高いことを特徴とする
請求項５記載のブロー容器。 - 【請求項７】前記容器のブロー成形と同時に容器の胴部
にラベルを一体化した請求項１ないし請求項６のいずれ
か１項に記載のブロー容器。 - 【請求項８】前記ラベルが容器を構成する樹脂と同種の
樹脂フィルムで形成された請求項７記載のブロー容器。 - 【請求項９】前記ラベルの側端縁に位置する容器の胴部
内面に縦突条部を設けたことを特徴とする請求項７また
は請求項８に記載のブロー容器。 - 【請求項１０】前記容器が延伸ブロー成形法により成形
された請求項１ないし請求項９のいずれか１項に記載の
ブロー容器。 - 【請求項１１】予め内面の所定箇所に縦突条部を設けた
プリフォームを延伸ブロー成形することを特徴とするブ
ロー容器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000023094A JP3870651B2 (ja) | 1999-08-24 | 2000-01-31 | ブロー容器 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23747199 | 1999-08-24 | ||
| JP11-237471 | 1999-08-24 | ||
| JP2000023094A JP3870651B2 (ja) | 1999-08-24 | 2000-01-31 | ブロー容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001130524A true JP2001130524A (ja) | 2001-05-15 |
| JP3870651B2 JP3870651B2 (ja) | 2007-01-24 |
Family
ID=26533219
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000023094A Expired - Fee Related JP3870651B2 (ja) | 1999-08-24 | 2000-01-31 | ブロー容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3870651B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020008092A (ko) * | 2001-11-06 | 2002-01-29 | 김홍열 | 내열 페트병의 제조방법 및 그 방법으로 제조되는 예비성형물과 내열 페트병 |
| JP2003226321A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-12 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 薄肉ブローボトル |
| JP2005343484A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 合成樹脂製壜体および液体収納製品 |
| CN104537411A (zh) * | 2008-02-14 | 2015-04-22 | 3M创新有限公司 | 包括三维环形天线的射频识别(rfid)标签 |
| JP2019209990A (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-12 | 株式会社吉野工業所 | スクイズボトル |
-
2000
- 2000-01-31 JP JP2000023094A patent/JP3870651B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020008092A (ko) * | 2001-11-06 | 2002-01-29 | 김홍열 | 내열 페트병의 제조방법 및 그 방법으로 제조되는 예비성형물과 내열 페트병 |
| JP2003226321A (ja) * | 2002-01-31 | 2003-08-12 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 薄肉ブローボトル |
| JP2005343484A (ja) * | 2004-05-31 | 2005-12-15 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 合成樹脂製壜体および液体収納製品 |
| JP4556206B2 (ja) * | 2004-05-31 | 2010-10-06 | 株式会社吉野工業所 | 液体収納製品 |
| CN104537411A (zh) * | 2008-02-14 | 2015-04-22 | 3M创新有限公司 | 包括三维环形天线的射频识别(rfid)标签 |
| JP2019209990A (ja) * | 2018-05-31 | 2019-12-12 | 株式会社吉野工業所 | スクイズボトル |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3870651B2 (ja) | 2007-01-24 |
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