JP2001129964A - スクリーン印刷装置のスキージ取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スキージホルダの取り替えや取り付け固定作
業及び保守点検作業を確実で容易なものとし得るものを
提供することにある。 【解決手段】 所定の開口パターンを有するスクリーン
１３上の粘性物を、スキージ１を挟持したスキージホル
ダ３をスキージ移動機構１０により往復移動させること
によりスクリーン１３下の位置決め固定されたプリント
基板１２に印刷するようにしたスクリーン印刷装置にお
いて、前記スキージ移動機構１０に取り付けられた取付
ホルダ２にスキージホルダ３を固定するための固定手段
７を設けて、この固定手段７は、取付ホルダ２に設けた
取付ピン４とクランプ９よりなることにより上記目的を
達成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は主として、クリーム
半田および圧膜回路形成用ペースト等の粘性物を、電子
回路形成基板等のプリント基板に印刷を行うスクリーン
印刷装置のスキージ取付構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図１３は、基板上にクリーム半田および
圧膜回路形成用ペースト等の粘性物を印刷するスクリー
ン印刷装置の概要を示す従来の構成で、ステージ１５上
に保持したプリント基板１２を昇降駆動装置により上昇
させてスクリーン１３の下面に密着させ、スキージ１を
スクリーン１３の上面で摺動させることにより、粘性物
をスクリーン１３に形成された印刷パターンからプリン
ト基板１２に印刷できるように構成されている。

【０００３】図１４に示されるスキージ１は、スクリー
ン１３に所定角度で当接するように一対の手前側スキー
ジ１ａと奥側スキージ１ｂを摺動方向により切り換え使
用できるように構成されており、スキージホルダ２に挟
持された一対のスキージ１ａ、１ｂを取付ホルダ３によ
り取り付けて、この取付ホルダ３をスキージ移動機構１
０に取り付けるようにしている。そして、スキージ移動
機構１０に設けられたシリンダ１１によりスキージ１
ａ，１ｂのいずれかがスクリーン１３に当接するように
切り換えられる。

【０００４】前記スキージ１の取り付けは、クランプボ
ルト６を緩めた状態でスキージ１を挟持したスキージホ
ルダ２を取付ホルダ３の溝内に挿入して、取付ホルダ３
に設けられた落下防止用ピン５がバネ圧により圧接する
ことにより仮固定されるので、前記クランプボルト６を
締めつけ方向に螺入して、スキージホルダ２を取付ホル
ダ３内に固定するようにしている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一対の
スキージ１ａ、１ｂは、プリント基板１２の長手方向に
設けられて、この長手方向に直交する方向に往復移動さ
れるため、一対のスキージ１ａ、１ｂにおいて、その奥
側スキージ１ａの取り替え作業の際にあっては、一旦ス
キージ移動機構１０を手前側に反転させて、この反転さ
せた状態にて、作業者の手を奥側に差し入れクランクボ
ルト６を弛めて螺脱して取付ホルダから抜き出して取り
外す手間を要する。

【０００６】また、スキージ１の交換時には、クランプ
ボルト６を弛めスキージ１を抜き出して取り外すことに
なるが、クランクボルト６を必要以上に抜き出したとき
に、取付ホルダ３から脱出して落下させてしまう場合が
生じる。スキージ１の下方にはスクリーン１３が設置さ
れており、これにクランクボルト６が落下するとスクリ
ーン１３を損傷させてしまう場合がある。しかしなが
ら、スクリーン１３は、印刷パターンが精密に形成され
ているので、これに変形や傷を与えると印刷精度を低下
させてしまうばかりか、使用不能に陥る危険性もはらん
でいる。

【０００７】本発明の目的とするところは、上記の課題
を解決するもので、スキージホルダの取り替えや取り付
け固定作業及び保守点検作業を確実で容易なものとし得
るスクリーン印刷装置のスキージ取付装置を提供するこ
とにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１記載の本発明におけるスクリーン印刷装
置のスキージ取付装置では、所定の開口パターンを有す
るスクリーン上の粘性物を、スキージを挟持したスキー
ジホルダをスキージ移動機構により往復移動させること
によりスクリーン下の位置決め固定されたプリント基板
に印刷するようにしたスクリーン印刷装置において、前
記スキージ移動機構に取り付けられた取付ホルダにスキ
ージホルダを固定するための固定手段を設け、この固定
手段は、取付ホルダに設けた取付ピンとクランプよりな
ることを特徴としている。

【０００９】このような構成では、スキージ移動機構に
取り付けられた取付ホルダにスキージホルダを固定する
ための固定手段を設けて、この固定手段は、取付ホルダ
に設けた取付ピンとクランプよりなるので、取付ピンの
挿入とクランプとの挟持により取付ホルダにスキージホ
ルダを簡単確実に固定することができて、スキージホル
ダの取り替えや取り付け固定作業及び保守点検作業が容
易なものとなる。

【００１０】また請求項２記載の本発明におけるスクリ
ーン印刷装置のスキージ取付装置では、所定の開口パタ
ーンを有するスクリーン上の粘性物を、複数のスキージ
を挟持したスキージホルダをスキージ移動機構により往
復移動させることによりスクリーン下の位置決め固定さ
れたプリント基板に印刷するようにしたスクリーン印刷
装置において、前記複数のスキージホルダを取付ホルダ
に固定する固定方向と、固定手段を固定操作するための
操作方向とを同一方向としたことを特徴としている。

【００１１】このような構成では、前記複数のスキージ
ホルダを取付ホルダに固定する固定方向と、固定手段を
固定操作するための操作方向とを同一方向としたので、
スキージホルダを固定するためにスキージ移動機構を回
転しなければならない手間を要することなく、固定操作
するための操作方向と同一方向にて複数のスキージホル
ダを取付ホルダに固定することができて、スキージホル
ダの取り替えや取付固定作業及び保守点検作業がより容
易となりその作業効率を向上させることができる。

【００１２】また、請求項３記載の本発明におけるスク
リーン印刷装置のスキージ取付装置では、前記同一方向
はスクリーン印刷装置の取り替え操作方向である前面か
らの方向であることを特徴としている。

【００１３】このような構成では、前記請求項２記載の
スキージホルダの取り替えまたは取付固定作業がより容
易となりその作業効率を向上させることができる。ま
た、請求項４記載の本発明におけるスクリーン印刷装置
のスキージ取付装置では、前記固定手段は、取付ホルダ
に設けた複数のピンをスキージホルダに形成した複数の
挿入孔に挿入して、取付ホルダに設けた複数のクランプ
によりスキージホルダを挟持することにより、この取付
ホルダにスキージホルダを固定するようにしたことを特
徴としている。

【００１４】このような構成では、前記請求項１のスキ
ージホルダの取り替えまたは取付固定作業がより容易な
ものとなる。

【００１５】また、請求項５記載の本発明の本発明にお
けるスクリーン印刷装置のスキージ取付装置では、前記
複数の取付ホルダに複数のスキージホルダを固定した状
態で、複数の取付ホルダの取付ピンに挿入される挿入孔
の位置と、クランプによる挟持位置のそれぞれの位置
を、各取付ホルダに固定されたスキージホルダ毎に、異
なる位置になるようにしたことを特徴としている。

【００１６】このような構成では、前記固定手段による
それぞれの固定位置を、各取付ホルダに固定されたスキ
ージホルダ毎に、異なる位置になるようにしたので、位
置をスクリーン印刷装置の取り替え操作方向からそれぞ
れの固定位置を視覚により認識することができ、固定位
置の確認と共に同一方向からそれぞれの固定手段の取り
替えや取付固定作業及び保守点検を容易に行うことがで
きるようになる。

【００１７】また、請求項６記載の本発明の本発明にお
けるスクリーン印刷装置のスキージ取付装置では、前記
取付ホルダは、段差を有する凹面を形成し、この凹面の
段差を傾斜して、スキージホルダに形成された凸部に嵌
め合わせて、スキージホルダを取り付けるようにしたこ
とを特徴としている。

【００１８】このような構成では、凹面の段差を傾斜し
た構成により、この段差のガイドにより凸部との嵌め合
わせが容易で確実なものとなる。

【００１９】また、請求項７記載の本発明の本発明にお
けるスクリーン印刷装置のスキージ取付装置では、前記
取付ホルダの取付ピンは、段差を有する凹面に設けら
れ、スキージホルダに形成された凸部に嵌め合わされ
て、この嵌め合わせ面を仕上げ加工したことを特徴とし
ている。

【００２０】この構成では、嵌め合わせ面をなす接触面
は、仕上げ加工を施しているのでスキージの長手方向の
平行精度が確保されることになる。

【００２１】本発明のそれ以上の目的及び特徴は、以下
の詳細な説明及び図面によって明らかになる。本発明の
各特徴は、可能な限りにおいて、それ単独で、あるいは
種々な組み合わせで複合して用いることができる。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態であるス
クリーン印刷装置のスキージ取付機構の一実施形態につ
いて説明し、本発明の理解に供する。尚、従来例と同機
能の構成部分には、同符号を付している。

【００２３】（実施の形態）図１及び図２に、本発明の
実施形態に係る基板上にクリーム半田および圧膜回路形
成用ペースト等の粘性物を印刷するスクリーン印刷装置
の概要を示す構成を示している。この構成において、ス
テージ１５上に保持したプリント基板１２をスキージ移
動機構１０に設けられた昇降駆動装置１４により上昇さ
せて、所定の開口パターンを有するスクリーン１３の下
面に密着させ、スクリーン１３上の粘性物を、スキージ
１を挟持したスキージホルダ３をスキージ移動機構１０
により往復移動させることによりスクリーン１３下の位
置決め固定されたプリント基板１２に印刷するようにし
てある。

【００２４】図３〜図６に示されるように、前記スキー
ジ移動機構１０に取り付けられた複数の手前側と奥側の
一対の取付ホルダ２（２ａ，２ｂ）にそれに対応した複
数の手前側と奥側の一対のスキージホルダ３（３ａ，３
ｂ）を固定するための固定手段７を設けて、この固定手
段７は、取付ホルダ２に設けたピン４とトグルタイプ型
のクランプ９より構成してなる。

【００２５】前記手前側と奥側の一対の取付ホルダ２
（２ａ，２ｂ）をそれぞれに対応した手前側と奥側の一
対のスキージホルダ３（３ａ，３ｂ）に固定する固定方
向と、固定手段７を固定操作するための操作方向とを同
一方向としている。この一方向はプリント基板１２の長
手方向に対して直交するスクリーン印刷装置の取り替え
操作方向である手前側の前面からの方向である。

【００２６】奥側の取付ホルダ２ｂは、スキージ移動機
構１０に取り付けられた昇降駆動装置１４の奥側シリン
ダ１１５に取り付けられている。手前側の取付ホルダ２
ａは、スキージ移動機構１０に取り付けられた昇降駆動
装置１４の手前側シリンダ１６に取り付けられている。

【００２７】手前側の取付ホルダ２ａには、手前側に位
置されるスキージホルダ３ａを固定するものであり、こ
の手前側のスキージホルダ３ａに対向する面の長手方向
の内側における中央部の左右にそれぞれクランプ９ａ，
９ａを設けている。更に、手前側の取付ホルダ２ａにお
ける両クランプ９ａ，９ａのそれぞれの外側に位置され
る両端部を凹ませて段差１７，１７を形成してあり、こ
の両端部に形成されるそれぞれの凹面１８，１８に手前
側の取付ピン４（４ａ，４ａ）を設けている。

【００２８】この手前側の取付ピン４（４ａ，４ａ）
は、前記それぞれの段差面１８，１８に対して左右同一
面上に設けてある。

【００２９】奥側の取付ホルダ２ｂは、手前側のスキー
ジホルダ３ａに対しさらに奥側に位置される奥側のスキ
ージホルダ３ｂを固定するものであり、この奥側のスキ
ージホルダ３ｂに対向する面の長手方向の内側における
両端部にそれぞれに奥側のクランプ９ｂ，９ｂを設けて
いる。更に、奥側の取付ホルダ２ｂにおける両クランプ
９ｂ，９ｂのそれぞれの内側位置を凹ませて凹面１９，
１９を形成してあり,この凹面１９，１９にそれぞれ奥
側の取付ピン４ｂ，４ｂを設けている。

【００３０】この手前側の取付ピン４（４ｂ，４ｂ）
は、前記それぞれの段差面１９，１９に対して左右同一
面上に設けてある。

【００３１】手前側のスキージホルダ３ａ及び奥側のス
キージホルダ３ｂは、矩形の平板状に形成されたスキー
ジ１ａ及び１ｂを、プレート２０ａ及び２０ｂにより挟
み込んで固定ボルトにより固定している。

【００３２】手前側のスキージホルダ３ａは、上面の長
さ方向に一対の凸部２２、２２を形成し、この一対の凸
部２２、２２間によって形成される凹部２１の長さ方向
の幅S１は、手前側の取付ホルダ２ａの両端部を凹ませ
た段差１７，１７により形成される両クランプ９ａ，９
ａが設けられた凸部の段差間の幅S２より若干大きく形
成されている。更に、この手前側のスキージホルダ３ａ
における一対の凸部２２，２２には、手前側の取付ピン
４ａ，４ａが挿入される挿入孔２３ａ，２３ａが設けら
れている。

【００３３】奥側のスキージホルダ３ｂは、上面の長さ
方向に一対の凸部２４、２４を形成し、この一対の凸部
２４、２４間によって形成される凹部２５の長さ方向の
幅S３は、奥側の取付ホルダ２ｂに設けられた両クラン
プ９ｂ，９ｂのそれぞれの内側位置を凹ませた凹面１
９，１９により形成される中央部の段差間の幅S４より
若干大きく形成されている。更に、奥側のスキージホル
ダ３ｂにおける一対の凸部２４，２４には、奥側の取付
ピン４ｂ，４ｂが挿入される挿入孔２３ｂ，２３ｂが設
けられている。

【００３４】また、手前側のスキージホルダ３ａの両ク
ランプ９ａ，９ａが設けられた凸部の段差間の幅S２
は、奥側の取付ホルダ２ｂの両クランプ９ｂ，９ｂのそ
れぞれの内側位置を凹ませた凹面１９，１９により形成
される中央部の段差間の幅S４とは異にして狭くしてあ
る。

【００３５】このように構成された取付ホルダ２とスキ
ージホルダ３については、手前側及び奥側の各取付ホル
ダ２ａ，２ｂに、それに対応したスキージホルダ３ａ，
３ｂを固定した状態で、取付ホルダ２ａ，２ｂに設けた
取付ピン４ａ，４ｂに挿入される挿入孔２３ａ，２３ｂ
の位置と、クランプ９ａ，９ｂによる挟持位置のそれぞ
れの位置を、各取付ホルダ２ａ，２ｂに固定されたスキ
ージホルダ３ａ，３ｂ毎に、異なる位置になるようにし
てある。

【００３６】これにより、奥側のスキージホルダ３ｂ
は、手前側の取付ホルダ２ａのクランプ９ａ、手前側の
取付ホルダ２ａ等に邪魔されることなく手前側の前面か
ら奥側の後面の方向に移動させることにより奥側のスキ
ージホルダ３ｂの挿入孔２３ｂ，２３ｂに奥側の取付ホ
ルダ２ｂに設けた取付ピン４ｂ，４ｂを挿入して仮の位
置決めすることができる。このときこの取付ピン４ｂ，
４ｂを設けた凹面１９，１９を、スキージホルダ３ｂの
挿入孔２３ｂ，２３ｂが設けられたそれぞれの凸部２
４、２４に嵌め入れて仮の位置決めを行う。この仮の位
置決めを行った後は、奥側のクランプ９ｂ，９ｂで絞め
付けることにより、奥側の取付ホルダ２ｂに奥側のスキ
ージホルダ３ｂを固定することができる。

【００３７】奥側のスキージホルダ３ｂを取り付けて固
定した後は、同様に手前側のスキージホルダ３ａを手前
側の取付ホルダ２ａに固定する。

【００３８】手前側のスキージホルダ３ａの挿入孔２３
ａ，２３ａに手前側の取付ホルダ２ａに設けた取付ピン
４ａ，４ａを挿入して仮の位置決めをすることができ
る。このときこの取付ピン４ａ，４ａを設けた凹面１
８，１８間に形成される凸部２６を、手前側のスキージ
ホルダ３ａの凸部２２、２２間によって形成される凹部
２１に嵌め入れて仮の位置決めを行う。この仮の位置決
めを行った後は、手前側のクランプ９ａ，９ａで絞め付
けることにより、手前側の取付ホルダ２ａに手前側のス
キージホルダ３ａを固定することができる。

【００３９】尚、手前側及び奥側のスキージ１ａ，１ｂ
の取り替えや保守点検等の取り外し時は、上記の動作を
逆に行うことにより取り外しが可能である。

【００４０】なお取付ピン４ａ，４ａ及び４ｂ，４ｂを
それぞれ設けた凹面１８及び凹面１９と、この凹面１８
及び凹面１９に相対向するスキージホルダ３ａ及び３ｂ
の接触面は、仕上げ加工を施してスキージ１の長手方向
の平行精度を確保するようにしている。

【００４１】この構成において前記トグルタイプ型のク
ランプ９は、図７及び図８に示されるように、基台３０
の左右端のそれぞれに操作軸３１と作用軸３３を設け、
この操作軸３１に、一端を軸支される操作杆３５を設
け、この操作杆３５の他端に操作レバー２７の基部をレ
バー軸３２により軸支している。この操作レバー２７の
操作端に設けた操作端軸３４に作用杆３６の上端を軸支
して、この作用杆３６の下端を基台３０の作用軸３３に
それぞれ軸支し、この作用杆３６の上端側に連続して固
定部２８を形成し、この固定部２８に取付られた押え杆
２９により押し付けるようにしてスキージホルダ３を挟
持するようにしてある。

【００４２】この構成において、前記操作レバー２７を
下方に押え付ける操作により、操作端軸３４とレバー軸
３２と操作軸３１とが一直線になる最大抑止点を越える
ことにより、その最大抑止点での反動にて両軸３１，３
４間にて突っ張り、この突っ張り作用にて作用杆３６を
回動させて押え杆２９を押し付ける。

【００４３】また、押え杆２９の押え作用を開放すると
きは、逆に前記操作レバー２７を上方に引き上げる操作
により、操作端軸３４とレバー軸３２と操作軸３１とが
一直線になる最大抑止点を越えて、その最大抑止点での
反動にて突っ張り作用が開放され作用杆３６を回動させ
て押え杆２９を引き上げるようにしてある。

【００４４】また、図９〜図１２に示される構成におい
て、前記取付ホルダ２は、段差を有する凹面１８、１９
を形成し、この凹面１８，１９の段差を傾斜して、スキ
ージホルダ３に形成された凸部２２，２４に嵌め合わせ
て、スキージホルダ３を取り付けるようにしたものであ
る。

【００４５】図９に示される前記奥側のスキージホルダ
３ｂにおける一対の凸部２４，２４には、奥側の取付ホ
ルダ２ｂの凹面１９，１９に嵌め合わせされる段差をな
す角部に内方への傾斜面を形成して凹面１９，１９への
嵌め合わせガイドとしてある。

【００４６】図１０に示される構成は、図９とは逆に嵌
め合わされる段差をなす凹面１９，１９側に外方に広が
る傾斜面１２８を形成して嵌め合わせガイドとしてあ
る。

【００４７】図１１に示される構成は、図９と図１０の
それぞれの構成を併せて凸部２４，２４及び凹面１９，
１９のそれぞれに傾斜ガイド面を形成したものである。

【００４８】これらの傾斜ガイド面の構成により、凸部
２４，２４と凹面１９，１９との嵌め合わせが容易で確
実なものとなる。

【００４９】この構成は、手前側の取付ホルダ２ａの凸
部２６と手前側のスキージホルダ３ａの凹部２１につい
ても同様の構成を採ることができる。

【００５０】また、図１２には、取付ピン４の長さを挿
入孔２３が形成されるスキージホルダ３の凸部２２，２
４の厚さ幅よりも長くして、取付ピン４を挿入した状態
で、このピン先端を挿入孔２３より外部に臨出させてい
る。

【００５１】この構成により取付ピン４の挿入状態が容
易に確認することができる。

【００５２】また、前記取付ホルダ２にスキージホルダ
３を取付固定される相対向する接触面は、仕上げ加工を
施してスキージ１の長手方向の平行精度を確保してい
る。

【００５３】

【発明の効果】以上の説明のように、本発明によれば、
所定の開口パターンを有するスクリーン上の粘性物を、
スキージを挟持したスキージホルダをスキージ移動機構
により往復移動させることによりスクリーン下の位置決
め固定されたプリント基板に印刷するようにしたスクリ
ーン印刷装置において、前記スキージ移動機構に取り付
けられた取付ホルダにスキージホルダを固定するための
固定手段を設けて、この固定手段は、取付ホルダに設け
た取付ピンとクランプよりなる構成されているため、ス
キージ移動機構に取り付けられた取付ホルダにスキージ
ホルダを固定するための固定手段を設けて、この固定手
段は、取付ホルダに設けた取付ピンとクランプよりなる
ので、取付ピンの挿入とクランプとの挟持により取付ホ
ルダにスキージホルダを簡単確実に固定することができ
て、スキージホルダの取り替えや保守点検等の作業が容
易なものとなる。設備前面から後面方向にスキージホル
ダを装着することができる。

【００５４】また、他の本発明の構成によれば、複数の
スキージホルダを取付ホルダに固定する固定方向と、固
定手段を固定操作するための操作方向とを同一方向とし
たので、前記複数のスキージホルダを取付ホルダに固定
する固定方向と、固定手段を固定操作するための操作方
向とを同一方向としたので、スキージホルダを固定する
ためにスキージ移動機構を回転しなければならない手間
を要することなく、取り付け固定操作するための操作方
向と同一方向にて複数のスキージホルダを取付ホルダに
取り付け固定することができて、スキージホルダの取り
替えや取付固定作業及び保守点検作業がより容易となり
その作業効率を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る１実施例であるスク
リーン印刷装置のスキージ取付構造の概略正面図であ
る。

【図２】本発明の実施の形態に係る１実施例であるスク
リーン印刷装置のスキージ取付構造の概略側面図であ
る。

【図３】本発明の実施の形態に係る１実施例であるスク
リーン印刷装置のスキージ取付構造の分解斜視図であ
る。

【図４】本発明の実施の形態に係る１実施例であるスク
リーン印刷装置のスキージ取付構造おいて取付ホルダに
スキージホルダを固定した状態での正面図である。

【図５】本発明の実施の形態に係る１実施例であるスク
リーン印刷装置のスキージ取付構造において取付ホルダ
にスキージホルダを固定した状態での側面図である。

【図６】本発明の実施の形態に係る１実施例であるスク
リーン印刷装置のスキージ取付構造において取付ホルダ
にスキージホルダを開放した状態での正面図である。

【図７】本発明の実施の形態に係る１実施例におけるス
クリーン印刷装置におけるスキージ取付構造のクランプ
の側面図である。

【図８】本発明の実施の形態に係る１実施例であるスク
リーン印刷装置のスキージ取付構造のクランプの平面図
である。

【図９】本発明の実施の形態に係る１実施例であるスク
リーン印刷装置のスキージ取付構造において取付ホルダ
にスキージホルダを固定した状態での側面図である。

【図１０】本発明の実施の形態に係る１実施例であるス
クリーン印刷装置のスキージ取付構造における取付ホル
ダとスキージホルダの１部平面図である。

【図１１】本発明の実施の形態に係る１実施例であるス
クリーン印刷装置のスキージ取付構造における取付ホル
ダとスキージホルダの１部平面図である。

【図１２】本発明の実施の形態に係る１実施例であるス
クリーン印刷装置のスキージ取付構造における取付ホル
ダとスキージホルダの１部平面図である。

【図１３】従来例を示すスクリーン印刷装置の概略図で
ある。

【図１４】従来例を示すスクリーン印刷装置のスキージ
移動機構の概略図である。

【符号の説明】

１ スキージ ２ 取付ホルダ ３ スキージホルダ ４ 取付ピン ５ 挿入孔 ７ 固定手段 ９ クランプ １０ スキージ移動機構 １２ プリント基板 １３ スクリーン

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 賢 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 大西 浩昭 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 哲矢 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 2C035 AA06 FC07 FD01 FD22 FD37

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定の開口パターンを有するスクリーン
   上の粘性物を、スキージを挟持したスキージホルダをス
   キージ移動機構により往復移動させることによりスクリ
   ーン下の位置決め固定されたプリント基板に印刷するよ
   うにしたスクリーン印刷装置において、前記スキージ移
   動機構に取り付けられた取付ホルダにスキージホルダを
   固定するための固定手段を設けて、この固定手段は、取
   付ホルダに設けた取付ピンとクランプよりなることを特
   徴としたスクリーン印刷装置のスキージ取付構造。
2. 【請求項２】 所定の開口パターンを有するスクリーン
   上の粘性物を、スキージを挟持したスキージホルダをス
   キージ移動機構により往復移動させることによりスクリ
   ーン下の位置決め固定されたプリント基板に印刷するよ
   うにしたスクリーン印刷装置において、前記スキージホ
   ルダを取付ホルダに固定する固定方向と、固定手段を固
   定操作するための操作方向とを同一方向としたことを特
   徴としたスクリーン印刷装置のスキージ取付構造。
3. 【請求項３】 前記同一方向はスクリーン印刷装置の取
   り替え操作方向である前面からの方向であることを特徴
   とした請求項２記載のスクリーン印刷装置のスキージ取
   付構造。
4. 【請求項４】 前記固定手段は、取付ホルダに設けたピ
   ンをスキージホルダに形成した挿入孔に挿入して、取付
   ホルダに設けたクランプによりスキージホルダを挟持す
   ることにより、この取付ホルダにスキージホルダを固定
   するようにしたことを特徴とした請求項１、２または３
   記載のスクリーン印刷装置のスキージ取付構造。
5. 【請求項５】 前記複数の取付ホルダに複数のスキージ
   ホルダを固定した状態で、複数の取付ホルダに設けた取
   付ピンに挿入される挿入孔の位置と、複数のクランプに
   よる挟持位置のそれぞれの位置を、各取付ホルダに固定
   されたスキージホルダ毎に、異なる位置になるようにし
   たことを特徴とした請求項1〜４のいずれかに記載のス
   クリーン印刷装置のスキージ取付構造。
6. 【請求項６】 前記取付ホルダは、段差を有する凹面を
   形成し、この凹面の段差を傾斜して、スキージホルダに
   形成された凸部に嵌め合わせて、スキージホルダを取り
   付けるようにしたことを特徴とした請求項1記載のスク
   リーン印刷装置のスキージ取付構造。
7. 【請求項７】 前記取付ホルダの取付ピンは、段差を有
   する凹面に設けられ、スキージホルダに形成された凸部
   に嵌め合わされて、この嵌め合わせ面を仕上げ加工した
   ことを特徴とした請求項1記載のスクリーン印刷装置の
   スキージ取付構造。