JP2001129816A - Pc階段製造方法およびその製造装置 - Google Patents

Pc階段製造方法およびその製造装置

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JP2001129816A
JP2001129816A JP31389399A JP31389399A JP2001129816A JP 2001129816 A JP2001129816 A JP 2001129816A JP 31389399 A JP31389399 A JP 31389399A JP 31389399 A JP31389399 A JP 31389399A JP 2001129816 A JP2001129816 A JP 2001129816A
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stair
staircase
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tread
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JP31389399A
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English (en)
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Noboru Yamazaki
崎 昇 山
Masahiko Morishita
下 正 彦 森
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Sansho Co Ltd
Hazama Ando Corp
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Sansho Co Ltd
Ando Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の型枠を使用して異なる高さあるいは長
さのPC階段を簡単に成形可能なPC階段製造方法を提
供する。 【解決手段】 踏み面成形面1aと立上がり面成形面1
bとを有する階段成形要素1を複数個踏み面成形面1a
と立ち上がり成形面1bが互いにほぼ平行となるように
配列し、成形しようとするPC階段の長さと高さに合わ
せて、所定点を通る回転軸に関して各階段成形要素1を
ほぼ等しい角度回転させて固定し、隣り合う階段型枠要
素1の隙間に角部材5を配置し、幅方向型枠2と端部材
3を配設し、前記配列した型枠1,2,3,によって囲
まれた空間内にコンクリートを打設するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め工場で成形す
る鉄筋コンクリート構造の階段(本明細書においてPC
階段という)の製造方法およびその製造装置に係り、特
に建造物の階高に合わせて高さあるいは長さを変えて成
形することができるPC階段製造方法およびその製造装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄筋コンクリート建造物におい
て、階段部分を工場でプレキャスト(実際の建設現場に
取り付ける前に予め成形することをいう)し、成形した
PC階段部を建造物に取り付ける工法が広く行われてい
る。
【0003】従来のPC階段は、実際に取り付ける建造
物の昇降口に合わせるため、通常は踊り場を除く階段部
分のみからなり、現場でその両端を建造物の踊り場部分
に接続するようにしていた。
【0004】図5は、上記PC階段部分を踊り場部分に
接続している状態を示している。
【0005】図5に示すように、この工法によれば、階
段の踊り場部分に型枠20を組み立て、構造用鉄筋21
を配設したものを、サポート22によって支持し、次に
プレキャストしたPC階段23を傾斜した状態でその両
端から突出した鉄筋を踊り場部分の構造用鉄筋21に接
続する。このように準備した踊り場部分の型枠20内に
コンクリートを打設し、PC階段23と踊り場部分とを
コンクリートによっても一体に接続するようにしてい
た。
【0006】コンクリート打設後は、階段部分と踊り場
部分の継ぎ目を研磨し、階段部分と踊り場部分を完全に
一体に成形する。
【0007】しかし、上記工法では、階高がPC階段2
3とほぼ一致する場合には有用であるが、階高がPC階
段23と一定値以上異なる場合は利用することができな
い。
【0008】これに対して本願出願人は、特願平7−2
79132により、踊り場と一体に成形でき、かつ、必
要な高さと長さに合わせて成形しようとするPC階段の
高さと長さを変化させることができるプレキャストコン
クリート製階段成形装置を開発した。
【0009】図6に本願出願人が開発した当該PC階段
成形装置を示す。
【0010】このPC階段成形装置は、基本的にはPC
階段を成形するベッド(成形するPC階段を支持するた
めの踊り場支持部24,26と階段支持部25)の長さ
と高さ(両踊り場の高さの相違)を調節可能にし、適当
な長さと高さに調節したベッド上に段成形用型枠27と
ささら型枠28とを配置し、それら段成形用型枠27と
ささら型枠28とによって囲まれた空間内にコンクリー
トを打設するようにしたものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記本願出願人が先に
開発したPC階段成形装置は、種々の高さ、長さの階段
に対応して踊り場と階段部分を一体に成形でき、従来困
難であった現場での踊り場と階段部分の接続作業を省略
すること等において非常に有効であった。
【0012】しかし、当該PC階段成形装置は、装置が
複雑かつ大型であった。これに対して、より簡単なPC
階段製造方法あるいはPC階段製造装置の開発に対する
要求があった。
【0013】また、当該PC階段成形装置によれば、ベ
ッド部分(成形するPC階段を支持するための踊り場支
持部と階段支持部)の長さと高さが調節可能であるが、
調節した長さと高さに整合する段成形用型枠とささら型
枠とを別個製造しなければならなかった。
【0014】このため、同一の段成形用型枠とささら型
枠を使用して異なる高さあるいは長さのPC階段を成形
することができるPC階段製造方法あるいはその製造装
置を開発したい要求があった。
【0015】そこで、本願発明が解決しようとする課題
は、同一の段成形用型枠とささら型枠を使用して異なる
高さあるいは長さのPC階段を簡単に成形可能なPC階
段製造方法およびその製造装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係るPC
階段製造方法は、PC階段の一段差部あたりの踏み面と
立上がり面とを成形する踏み面成形面と立上がり面成形
面とを有する階段成形要素をその踏み面成形面と立上が
り成形面が上になるように配置し、複数個の前記階段成
形要素を踏み面成形面と立ち上がり成形面が互いにほぼ
平行となるように配列する工程と、成形しようとするP
C階段の長さと高さに合わせて、前記踏み面成形面と立
上がり成形面とほぼ平行であってそれらから所定距離離
れた点を通る回転軸に関し、前記各階段成形要素をほぼ
等しい角度回転させて固定する工程と、隣り合う階段型
枠要素の踏み面成形面と立上がり成形面の隙間に角部材
を配置する工程と、PC階段の幅方向の両端面に対応す
る位置の前記配列した階段成形要素の両端、あるいは踏
み面成形面および立上がり成形面上の所定位置に幅方向
型枠を配設する工程と、PC階段の長さ方向の両端面に
対応する位置の前記配列した階段成形要素の両端あるい
は踏み面成形面上の所定位置に長さ方向型枠あるいは端
部材を配設する工程と、前記配列した階段成形要素と前
記幅方向型枠と前記長さ方向型枠あるいは端部材とによ
って囲まれた空間内にコンクリートを打設することを特
徴とするものである。
【0017】請求項1に係るPC階段製造方法によれ
ば、各階段成形要素を均一な角度で回転して固定するこ
とにより、各階段成形要素が成形する階段の踏み面と立
上がり面が平行関係を維持しつつ踏み面の奥行きと蹴上
げとを変化させ、これによって成形しようとするPC階
段の長さと高さが変化する。
【0018】したがって、成形しようとするPC階段の
長さと高さに合わせて各階段成形要素を所定角度に回転
・固定することにより、一定範囲内で所望の長さ高さの
PC階段を得ることができる。
【0019】本願請求項2に係るPC階段製造方法は、
上記請求項1のPC階段製造方法において、前記配列し
た階段成形要素上に所定距離をおいてPC階段の底面を
成形するための底面型枠を配設し、前記配列した階段成
形要素と前記幅方向型枠と前記長さ方向型枠あるいは端
部材と前記底面型枠とによって囲まれた空間内にコンク
リートを打設することを特徴とするものである。
【0020】請求項2のPC階段製造方法によれば、底
面型枠がPC階段の底面を成形することにより、必要な
厚さのPC階段を成形することができる。
【0021】本願請求項3に係るPC階段製造方法は、
請求項1または2のPC階段製造方法において、前記各
階段成形要素は、互いに独立した成形要素であり、ほぼ
水平なベッド上に配列し、前記階段成形要素の底辺の一
部にスペーサーを敷くことによって各階段成形要素をほ
ぼ等しい回転角に固定することを特徴とするものであ
る。
【0022】請求項3に係るPC階段製造方法によれ
ば、独立した階段成形要素を寄せ集めることにより、P
C階段の階段面を成形する型枠を得ることができる。し
たがって、特定な寸法に製作した型枠を必要としない。
また、所望の長さに合わせて必要な個数の階段成形要素
を集めて型枠を構成することができる。
【0023】本願請求項4に係るPC階段製造方法は、
請求項1または2のPC階段製造方法において、前記階
段成形要素を、前記踏み面成形面と立上がり成形面とほ
ぼ平行であってそれらから所定距離離れた点を通る回転
軸で回転可能に支持するとともに、階段成形要素を所定
の角度に保持するように前記回転軸の支持点と異なる位
置で階段成形要素を支持し、前記支持された階段成形要
素を複数個ほぼ等間隔かつ平行に配列し、前記等間隔か
つ平行に支持した階段成形要素を、すべての階段成形要
素をほぼ等しい角度に回転駆動するリンク機構に接続
し、成形しようとするPC階段の長さと高さに合わせ
て、前記リンク機構を駆動して各階段成形要素をほぼ等
しい角度に回転駆動することを特徴とするものである。
【0024】請求項4のPC階段製造方法によれば、リ
ンク機構が各階段成形要素を均一な回転角で駆動して固
定することができる。これにより、リンク機構を操作す
ることにより請求項1に係るPC階段製造方法と同様
に、所望の長さと高さのPC階段を成形する型枠を得る
ことができる。
【0025】本願請求項5に係るPC階段製造装置は、
それぞれPC階段の一段差部あたりの踏み面と立上がり
面とを成形する踏み面成形面と立上がり面成形面とを有
する複数の階段成形要素と、前記階段成形要素の両端、
あるいは階段成形要素の踏み面成形面および立上がり成
形面上の所定位置に配設する幅方向型枠と、前記階段成
形要素の配列の両端あるいは両端部の階段成形要素の踏
み面成形面上の所定位置に配設する長さ方向型枠あるい
は端部材と、前記階段成形要素を回転可能に支承するほ
ぼ等間隔かつ平行に配設された回転中心軸と、前記階段
成形要素を所定角度に保持するために前記階段成形要素
を前記回転中心軸と異なる位置で支承する支承部材と、
複数の前記回転中心軸と支承部材とを連結し、駆動部材
の前進後退によって各支承部材を各回転中心軸に関して
ほぼ等しい角度で回転させるリンク機構と、を有するこ
とを特徴とするものである。
【0026】請求項5に係るPC階段製造装置によれ
ば、回転中心軸と支承部材上に任意の個数の階段成形要
素を架設することができる。さらに、リンク機構は、そ
れを駆動することにより各階段成形要素を均一な角度で
回転固定することができる。これにより、所望の長さと
高さを有するPC階段を成形するための成形型枠を得る
ことができる。
【0027】本願請求項6に係るPC階段製造装置は、
請求項5のPC階段製造装置において、前記リンク機構
に接続し、前記駆動部材を駆動することによって各支承
部材を各回転中心軸に関してほぼ等しい角度で回転させ
る駆動装置を備えたことを特徴とするものである。
【0028】請求項6のPC階段製造装置によれば、駆
動装置が各階段成形要素を所定角度に回転駆動し、固定
する動力を提供する。これにより、機械的な動力によっ
て階段成形要素を所定の角度に回転固定することができ
る。
【0029】また、脱枠に際しては、駆動装置を駆動す
ることにより、一度に各階段成形要素をPC階段から強
制的に分離させることができる。
【0030】本願請求項6に係るPC階段製造装置は、
請求項6のPC階段製造装置において、前記駆動装置に
接続し、駆動装置の駆動量を検出して対応するPC階段
の長さまたは高さを出力し、あるいは、PC階段の長さ
または高さを入力することにより対応する駆動量だけ前
記駆動装置を駆動する制御装置を有することを特徴とす
るものである。
【0031】請求項7のPC階段製造装置によれば、制
御装置は、PC階段の長さと高さと、各階段成形要素の
回転角度と、請求項6の駆動装置の駆動量とを換算で
き、かつ、所定の駆動量となるように駆動装置を駆動制
御することができる。
【0032】したがって、所望の長さあるいは高さを入
力することにより、それに対応する回転角に各階段成形
要素を回転固定することができる。
【0033】また、脱枠の際には、駆動装置を制御して
強制的にPC階段から各階段成形要素を分離することが
できる。
【0034】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
添付の図面を用いて以下に説明する。
【0035】図1は、本発明の一実施形態によるPC階
段製造方法においてコンクリートを打設することができ
る状態に型枠を組み立てたところを示している。
【0036】本実施形態で使用する型枠は、複数の階段
成形要素1と、成形しようとするPC階段の幅方向の両
端面を成形する一対の幅方向型枠2と、成形しようとす
るPC階段の長さ方向両端面の型枠を兼ねる一対の端部
材3と、PC階段の底面を成形する底面型枠4とからな
る。
【0037】この他に、本実施形態では、各階段成形要
素1の間に配置する角部材5を使用する。また、階段成
形要素1を所定の角度に傾斜させるためのスペーサー6
も使用する。
【0038】上記階段成形要素1は、それぞれがPC階
段の一段差部あたりの踏み面と立上がり面を成形する成
形用型枠の要素である。
【0039】両端を除く階段成形要素1は、横断面が不
等辺五角形を呈する柱状体の成形用型枠である。この柱
状体の外周面に相当する面のうち隣り合う2つの面は、
成形しようとするPC階段の一段差部あたりの踏み面と
立上がり面とを成形する踏み面成形面1aと立上がり面
成形面1bからなる。
【0040】階段成形要素1は、踏み面成形面1aと立
上がり面成形面1bを含んでいればよく、横断面の形状
は任意である。
【0041】両端の階段成形要素1’,1"は、PC階
段の両端の踊り場を成形する成形用型枠要素である。階
段成形要素1’,1"は踊り場を成形する型枠要素であ
るため、他の階段成形要素1に比べて踏み面成形面1a
部分が広くなっている。また、PC階段上端の階段成形
要素1"は、PC階段の上端に位置するため、立上がり
面成形面1bを有している必要がない。ただし、このP
C階段上端の階段成形要素1"は踏み面成形面1aが広
い階段成形要素1によって代用できるので、本願の特許
請求の範囲において階段成形要素というときは、PC階
段の両端の階段成形要素1’,1"も「階段成形要素」
に含まれるものとする。また、以下の説明では特に断わ
らない限り、階段成形要素1は、階段成形要素1’,
1"を含むものとする。なお、階段成形要素1’,1"の
横断面形状が任意である点は階段成形要素1と同様であ
る。
【0042】幅方向型枠2は、PC階段の幅方向の両端
面を成形する型枠である。本実施形態における幅方向型
枠2は、配列した各階段成形要素1の両端面に当接する
ものを使用している。この場合には、成形されるPC階
段の幅は、階段成形要素1の幅と一致する。
【0043】階段成形要素1の幅より狭い幅のPC階段
を成形することもできる。この場合の幅方向型枠2は、
下辺が配列した階段成形要素1の上面と整合する階段状
にぎざぎざに欠き込まれた幅方向型枠2を使用する。
【0044】端部材3は、PC階段の長さ方向の両端部
にPC階段と一体に成形させる部材である。端部材3
は、通常はPC階段と同一の品質のコンクリートによっ
て予め成形する。端部材3は、PC階段の長さ方向両端
に配置されるべき型枠(長さ方向型枠)の役割も兼ねて
おり、打設される流動体状のコンクリートを堰き止めて
PC階段を成形する機能を果たす。したがって、端部材
3を使用せず、代わりに長さ方向型枠を使用することが
できるのはいうまでもない。
【0045】底面型枠4は、PC階段の底面を成形する
ための型枠である。底面型枠4は、PC階段が必要以上
に厚くなることを防止し、PC階段を一体にコンクリー
ト成形する場合に打設コンクリートの上面の起伏、傾斜
等を成形する役割を果たすものである。図1に示した底
面型枠4は、PC階段の中央部分を成形する水平部分4
aとPC階段両端の踊り場を成形する傾斜部分とを有し
ている。
【0046】ただし、踊り場を除く階段部分のみを打設
するような打設コンクリート上面が水平であってもよい
場合には、底面型枠4を省略することができる。
【0047】角部材5は、PC階段の各段の角部になる
部材である。角部材5は、隣接する階段成形要素1の踏
み面成形面1aと立上がり面成形面1bの間に配置さ
れ、コンクリートを打設することによってPC階段と一
体に成形される。角部材5は、通常はPC階段と同一品
質のコンクリートによって予め成形し、滑り止めの溝を
設けるなど精巧な形状に成形する。角部材5を必要とす
る理由については後述する。
【0048】スペーサー6は、階段成形要素1の下に敷
いて階段成形要素1の傾斜角を調節して保持するための
ものである。スペーサー6は、上記機能を果たす限り材
質、形状等は任意である。
【0049】上記型枠、部材を使用してPC階段を成形
するには以下のように行う。
【0050】最初に、階段成形要素1を踏み面成形面1
aと立上がり面成形面1bが上になるように配置し、図
1に示すように複数個の前記階段成形要素を踏み面成形
面と立ち上がり成形面が互いにほぼ平行となるように配
列する。
【0051】次に、成形しようとするPC階段の長さと
高さに合わせて、踏み面成形面1aと立上がり成形面1
bとほぼ平行であってそれらから所定距離離れた点を通
る回転軸に関して各階段成形要素1をほぼ等しい角度回
転させ、スペーサー6を敷いて階段成形要素1をその回
転角で固定する。
【0052】ここで、回転軸は、等しい角度回転するこ
とによって各階段成形要素1の踏み面成形面1aと立上
がり面成形面1bの平行関係が変わらない点を通るもの
である。このような回転軸は、上述したように、踏み面
成形面1aと立上がり成形面1bとほぼ平行であって各
階段成形要素1について踏み面成形面1aと立上がり成
形面1bから一定距離離れた点を通る軸として定義する
ことができる。
【0053】図1の実施形態では、両端を除く中央部分
の階段成形要素1については、各階段成形要素1の下面
の一方の稜線が回転軸に一致する。これにより、各階段
成形要素1の下面の一方の稜線を支点として下面を同一
角度傾斜させれば、各階段成形要素1の踏み面成形面1
aと立上がり面成形面1bも平行関係を保ちつつ同一角
度傾斜する。
【0054】次に、隣り合う階段型枠要素1の踏み面成
形面1aと立上がり成形面1bの隙間に角部材5を配置
する。角部材5を配置するのは、階段成形要素1を回転
させることにより隣り合う階段型枠要素1の踏み面成形
面1aと立上がり成形面1bの間に隙間が生じるからで
ある。このことについてはさらに後述する。
【0055】次に、PC階段の幅方向の両端面に対応す
る位置の配列した階段成形要素の両端に、幅方向型枠2
を配設する。
【0056】ここで、階段成形要素1の幅より幅狭なP
C階段を成形する場合は、上述したように、下辺がささ
ら桁状の幅方向型枠2を配列した階段成形要素1の踏み
面成形面1aおよび立上がり成形面1b上の所定位置に
配設すればよい。
【0057】次に、PC階段の長さ方向の両端面に対応
する位置の階段成形要素1’,1"の踏み面成形面1a
上の所定位置に端部材3を配設する。
【0058】最後に底面型枠4を配列した階段成形要素
1上に所定距離をおいて配設する。
【0059】以上のように構築した階段成形要素1と幅
方向型枠2と端部材3と底面型枠4とによって囲まれた
空間内にコンクリートを打設する。
【0060】コンクリート打設後は、コンクリートが硬
化して所定の強度を発揮するまで養生しながら放置し、
コンクリートが硬化して所定の強度を発揮するようにな
った後は、型枠を分解して成形されたPC階段を得るこ
とができる。なお、成形されたPC階段は、通常使用さ
れる状態とは上下が逆の状態で完成する。
【0061】次に、本発明によるPC階段製造方法の作
用・効果について説明する。
【0062】最初に、上記PC階段製造方法において、
「成形しようとするPC階段の長さと高さに合わせて階
段成形要素1を回転軸に関して所定角度回転する」こと
について図2および図3を用いて説明する。
【0063】図2は、階段成形要素1を+5°回転した
場合を示している。
【0064】このうち、図2(a)は図1の階段成形要
素1を横方向から見たところを示しており、回転しない
階段成形要素1を仮想線(2点鎖線)で示し、回転軸を
中心に反時計回りに+5°回転した階段成形要素1を実
線で示している。
【0065】図2(b)は、回転しない場合のPC階段
の長さLと高さHを仮想線で示し、階段成形要素1を+
5°回転した場合のPC階段の長さLと高さHを実線で
示している。
【0066】上述したように、成形されるPC階段は使
用状態と上下が逆の状態で成形されるので、図2(a)
の点A,A’と点B,B’と図2(b)の点A,A’と
点B,B’は互いに対応しているが、図2(a)と図2
(b)とでは、その位置が反転している。
【0067】点A,A’は、それぞれ階段成形要素1を
回転しない場合と+5°回転した場合のPC階段の下端
の踊り場上の所定点を示しており、点B,B’は、それ
ぞれ階段成形要素1を回転しない場合と+5°回転した
場合のPC階段の上端の踊り場上の所定点を示してい
る。
【0068】PC階段の長さLと高さHとを比較するた
めに、図2(b)において点AとA’を一致させて点B
とB’の相違を示している。
【0069】図2(a)に示すように、各階段成形要素
1を回転軸を中心に反時計回りに+5°回転させると、
各階段成形要素1の踏み面成形面1aと立上がり面成形
面1bはその平行関係を維持しながら回転し、同時に、
階段の各段の踏み面の奥行寸法dは減少し、蹴上げ寸法
gは増加する。
【0070】また、階段の踏み面の奥行寸法dの減少、
蹴上げ寸法gの増加に伴い、隣接する階段成形要素1の
踏み面成形面1aと立上がり面成形面1bの間に隙間が
生じる。この隙間は角部材5によって補われる。なお、
この場合の隙間は主に蹴上げ寸法gの増加によるもので
ある。
【0071】この結果、成形されるPC階段の上端の所
定点B’は、図2(b)に示すように、階段成形要素1
を回転しない場合のPC階段の上端の所定点Bに比し
て、ΔLだけ長さが減り、ΔHだけ高さが増す。
【0072】図3は、階段成形要素1を−5°回転した
場合を示している。
【0073】図3(a)は図1の階段成形要素1を横方
向から見たところを示しており、回転しない階段成形要
素1を仮想線(2点鎖線)で示し、回転軸を中心に反時
計回りを正として−5°回転した階段成形要素1を実線
で示している。符号については階段成形要素1を−5°
回転した場合のPC階段の始点と終点がそれぞれA"と
B"となっている点を除き図2と同一である。
【0074】各階段成形要素1を回転軸を中心に−5°
回転させると、各階段成形要素1の踏み面成形面1aと
立上がり面成形面1bはその平行関係を維持しながら回
転し、同時に、階段の各段の踏み面の奥行寸法dは増加
し、蹴上げ寸法gは減少する。
【0075】階段の踏み面の奥行寸法dの増加に伴い、
隣接する階段成形要素1の踏み面成形面1aと立上がり
面成形面1bの間に隙間が生じるが、この隙間は角部材
5によって補われる。
【0076】この結果、成形されるPC階段の上端の所
定点B”は、図2(b)に示すように、階段成形要素1
を回転しない場合のPC階段の上端の所定点Bに比し
て、ΔLだけ長さが増し、ΔHだけ高さが減少する。
【0077】このように、本発明のPC階段製造方法に
よれば、階段成形要素1を所定角度回転させるだけで、
PC階段の長さLと高さHを調節することができる。ま
た、本発明のPC階段製造方法では、配列する階段成形
要素1の数を自由に増減させることができるので、大き
な長さLや高さHの変化に対応することができる。
【0078】したがって、階段成形要素1の数の増減と
階段成形要素1の回転とを組み合わせることにより、幅
広い範囲で種々の長さLと高さHのPC階段を成形する
ことができるのである。
【0079】また、本発明のPC階段製造方法によれ
ば、PC階段の長さLと高さHを変化させても、階段の
踏み面と立上がり面の角度、平行関係が維持される。こ
れにより、不自然な段差形状のPC階段となることがな
く、いつでも利用しやすいPC階段を成形することがで
きる。
【0080】さらに、本発明のPC階段製造方法によれ
ば、精巧な形状となる角部材5を予め成形できるので、
従来成形が困難であった階段の角の部分を高品質で成形
することができる。また、角部材5の使用により、本発
明のPC階段製造方法によれば型枠が分解しやすい点と
相まって、従来成形後に型枠から取り出す際に、欠損等
しやすかった階段の角の部分の損傷が少なく、高品質な
PC階段を成形することができる。
【0081】さらに、本発明のPC階段製造方法では、
必要最小限な型枠によって可変長や可変高のPC階段を
成形でき、かつ、同一の型枠を種々の寸法のPC階段の
成型に使用できるので、資材・設備を最小限に抑えるこ
とができるのである。
【0082】以上が本発明のPC階段製造方法について
の説明であった。以上の本発明のPC階段製造方法は、
本発明の本質的な部分、すなわち、階段成形要素を回転
させてPC階段の長さLと高さHを変化させて成形する
方法であったので、これを実行する際の方法は種々あり
得る。
【0083】最も簡単な本発明のPC階段製造方法の実
行方法は、ほぼ水平なベッド(コンクリート部材をプレ
キャストする台)上に複数の階段成形要素を配列し、ス
ペーサーによって階段成形要素の角度を調節し、コンク
リートを打設することである。
【0084】しかし、本願出願人は本発明のPC階段製
造方法をより簡単に実行できるPC階段製造装置を考案
しており、これについて以下に説明する。
【0085】図4は、本発明のPC階段製造装置の一実
施形態を示している。
【0086】図4において、全体を符号7で示すPC階
段製造装置7は、複数の階段成形要素1と、幅方向型枠
2と、端部材3と、階段成形要素1を回転可能に支承す
る回転中心軸8と、回転中心軸8と異なる位置で階段成
形要素1を支承する支承部材9と、回転中心軸8を中心
にして支承部材9を回転駆動する回転駆動部材10と、
複数の回転駆動部材10の回転角が等しくなるように駆
動する駆動部材11と、駆動部材11を駆動する駆動装
置12と、駆動装置12の動きを制御する制御装置13
とを有している。回転駆動部材10と駆動部材11から
なる構成を、PC階段製造装置7のリンク機構14とい
う。
【0087】階段成形要素1と幅方向型枠2と端部材3
は、図1のものと同一のものであるので、ここでの重複
する説明を省略する。
【0088】回転中心軸8は、上記PC階段製造方法で
説明した階段成形要素1の回転軸と一致する位置で階段
成形要素1を支承する部材である。
【0089】回転中心軸8は、複数の階段成形要素1を
支承可能にリンク機構14上にほぼ等間隔かつ平行に複
数配設されている。回転中心軸8を支承するリンク機構
14は図示しない台座によって支承されている。
【0090】支承部材9は、階段成形要素1を所定角度
に保持するために階段成形要素1を回転中心軸8と異な
る位置で支承する部材である。支承部材9も、リンク機
構14上にほぼ等間隔かつ平行に複数配設されている。
支承部材9は、階段成形要素1を支承できる限り図示の
ような軸でなくてもよい。
【0091】回転中心軸8と支承部材9は対をなし、一
対の回転中心軸8と支承部材9に一つの階段成形要素1
を架設するように構成されている。階段成形要素1と回
転中心軸8と支承部材9は、着脱可能に構成されてい
る。着脱可能な構成とは、階段成形要素1に支承用の凹
部が設けられており、この支承用の凹部が回転中心軸8
と支承部材9と係合するようになっている構成でもよい
し、あるいは、回転中心軸8あるいは支承部材9自体が
リンク機構14から外せる構成でもよい。
【0092】回転駆動部材10は、リンク機構14の構
成要素であって、駆動部材11の直線運動を回転中心軸
8と支承部材9の回転に変換して伝達する部材である。
図4においては回転駆動部材10は、三角形状の部材で
あるが、駆動部材11の直線運動を回転駆動部材10の
回転に変換するものであれば任意の形状の部材とするこ
とができる。
【0093】駆動部材11は、各回転駆動部材10を連
結し、各回転駆動部材10の回転角を均一に規制し、直
線的な運動によって各回転駆動部材10を等しい回転角
で回転駆動する部材である。
【0094】駆動装置12は、駆動部材11を駆動する
動力装置である。駆動装置12は、油圧、電動のいずれ
でも良い。また、駆動装置12は必要により備えること
ができ、動力によって駆動する必要がない場合は省略す
ることもできる。
【0095】制御装置13は、内部に階段成形要素1の
個数、回転角とPC階段の長さLと高さHの対応テーブ
ルを有し、駆動装置12の駆動量を検出して対応するP
C階段の長さLまたは高さHを出力し、あるいは逆に、
PC階段の長さLまたは高さHを入力することにより対
応する駆動量だけ駆動装置12を駆動制御する装置であ
る。制御装置13は、必要により省略することができ
る。
【0096】上記PC階段製造装置7によって、所定の
長さL高さHのPC階段を成形しようとするときは、階
段成形要素1の回転角によって調節できる範囲となるよ
うに階段成形要素1の数を調節する。前述したように階
段成形要素1は、着脱可能であるので、必要な個数の階
段成形要素1をリンク機構14上の回転中心軸8と支承
部材9に装着する。
【0097】次に、必要なPC階段の長さLあるいは高
さHを制御装置13に入力する。
【0098】制御装置13は、入力されたPC階段の長
さLあるいは高さHを、階段成形要素1の回転角に換算
し、さらに、前記階段成形要素1の回転角を駆動装置1
2の駆動量に換算し、算出した駆動量になるように駆動
装置12を駆動制御する。
【0099】上記制御装置13の制御により、駆動装置
12がリンク機構14を介して各階段成形要素1を等し
い角度に回転駆動した後は、幅方向型枠2と端部材3と
底面型枠4と角部材5とを配設し、PC階段成形用の型
枠を組み上げ、型枠に囲まれた内部空間にコンクリート
を打設する。
【0100】打設したコンクリートが硬化して所定の強
度を発揮できるようになったら、幅方向型枠2と端部材
3と底面型枠4とを取り外し、駆動装置12によって強
制的に階段成形要素1を所定角度回転駆動する。これに
より、各階段成形要素1とPC階段の間が強制的に剥離
され、PC階段製造装置7から極めて簡単にPC階段を
下ろすことができる。
【0101】このPC階段製造装置7によれば、個々の
階段成形要素1を別々に等しい角度で回転させて固定す
る手間や時間が省かれ、駆動装置12によって一度に各
階段成形要素1を等しい角度に回転固定することができ
る。
【0102】さらに、制御装置13を使用することによ
り、所望のPC階段の長さLと高さHを得るために、階
段成形要素1の回転角度をその都度計算する必要がな
く、所望のPC階段の長さLと高さHを入力することに
より、それに対応する階段成形要素1の回転角を自動的
に算出し、さらに、その回転角を得るように駆動装置1
2を駆動制御することができる。
【0103】また、PC階段製造装置7上でPC階段が
硬化した後は、駆動装置12によって各階段成形要素1
を強制的に回転させることにより、階段成形要素1とP
C階段の間に隙間ができ、一度に脱枠の作業を完了する
ことができる。これにより、成形後の作業も大幅に簡略
化される。
【0104】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のPC階段製造方法およびその製造装置によれば、同一
の階段成形要素を種々の角度に回転し固定することによ
り、種々の寸法のPC階段を成形する型枠を構成するこ
とができる。
【0105】また、同一の階段成形要素や幅方向型枠や
端部材や底面型枠を繰り返し使用でき、型枠を製作する
手間を省くことができる。
【0106】また、精巧な形状の角部材を予め成形し、
これをPC階段と一体に成形するので、脱枠時に階段の
角が損傷する可能性が低下し、階段の角部が精巧な形状
に成形できるPC階段製造方法およびその製造装置を提
供することができる。
【0107】さらに、装置が簡単なものでPC階段が成
形でき、設備投資を減少させることができる。
【0108】また、駆動装置を接続したPC階段製造装
置によれば、PC階段製造装置上記各効果を発揮できる
とともに、PC階段が硬化して所定の強度を有するよう
になった後に、駆動装置を操作することにより、PC階
段から各階段成形要素を強制的に分離させることがで
き、脱枠の作業が大幅に効率化される。
【0109】また、制御装置を接続したPC階段製造装
置によれば、所望の長さと高さを入力することにより、
それを階段成形要素の回転角に換算し、駆動装置を制御
して直ちに各階段成形要素を当該角度に回転・固定す
る。これにより、回転角度を計算し、スペーサー等によ
り各階段成形要素を個別に調節し固定する手間を省くこ
とができ、作業効率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のPC階段製造方法により、PC階段を
成形する型枠を組み立てた状態を示した斜視図。
【図2】階段成形要素を反時計回りを正として+5°回
転した場合のPC階段の長さLと高さHの変化を説明し
た図。
【図3】階段成形要素を反時計回りを正として−5°回
転した場合のPC階段の長さLと高さHの変化を説明し
た図。
【図4】本発明のPC階段製造装置の一実施形態を示し
た斜視図。
【図5】従来のPC階段を踊り場部分に接続した状態を
示した説明図。
【図6】本願出願人が先に開発したPC階段成形装置を
示した斜視図。
【符号の説明】
1 階段成形要素 1a 踏み面成形面 1b 立上がり面成形面 2 幅方向型枠 3 端部材 4 底面型枠 5 角部材 6 スペーサー 7 PC階段製造装置 8 回転中心軸 9 支承部材 10 回転駆動部材 11 駆動部材 12 駆動装置 13 制御装置 14 リンク機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】PC階段の一段差部あたりの踏み面と立上
    がり面とを成形する踏み面成形面と立上がり面成形面と
    を有する階段成形要素をその踏み面成形面と立上がり成
    形面が上になるように配置し、複数個の前記階段成形要
    素を踏み面成形面と立ち上がり成形面が互いにほぼ平行
    となるように配列する工程と、 成形しようとするPC階段の長さと高さに合わせて、前
    記踏み面成形面と立上がり成形面とほぼ平行であってそ
    れらから所定距離離れた点を通る回転軸に関し、前記各
    階段成形要素をほぼ等しい角度回転させて固定する工程
    と、 隣り合う階段型枠要素の踏み面成形面と立上がり成形面
    の隙間に角部材を配置する工程と、 PC階段の幅方向の両端面に対応する位置の前記配列し
    た階段成形要素の両端、あるいは踏み面成形面および立
    上がり成形面上の所定位置に幅方向型枠を配設する工程
    と、 PC階段の長さ方向の両端面に対応する位置の前記配列
    した階段成形要素の両端あるいは踏み面成形面上の所定
    位置に長さ方向型枠あるいは端部材を配設する工程と、 前記配列した階段成形要素と前記幅方向型枠と前記長さ
    方向型枠あるいは端部材とによって囲まれた空間内にコ
    ンクリートを打設することを特徴とするPC階段製造方
    法。
  2. 【請求項2】前記配列した階段成形要素上に所定距離を
    おいてPC階段の底面を成形するための底面型枠を配設
    し、 前記配列した階段成形要素と前記幅方向型枠と前記長さ
    方向型枠あるいは端部材と前記底面型枠とによって囲ま
    れた空間内にコンクリートを打設することを特徴とする
    請求項1に記載のPC階段製造方法。
  3. 【請求項3】前記各階段成形要素は、互いに独立した成
    形要素であり、ほぼ水平なベッド上に配列し、前記階段
    成形要素の底辺の一部にスペーサーを敷くことによって
    各階段成形要素をほぼ等しい回転角に固定することを特
    徴とする請求項1または2に記載のPC階段製造方法。
  4. 【請求項4】前記階段成形要素を、前記踏み面成形面と
    立上がり成形面とほぼ平行であってそれらから所定距離
    離れた点を通る回転軸で回転可能に支持するとともに、
    階段成形要素を所定の角度に保持するように前記回転軸
    の支持点と異なる位置で階段成形要素を支持し、 前記支持された階段成形要素を複数個ほぼ等間隔かつ平
    行に配列し、 前記等間隔かつ平行に支持した階段成形要素を、すべて
    の階段成形要素をほぼ等しい角度に回転駆動するリンク
    機構に接続し、 成形しようとするPC階段の長さと高さに合わせて、前
    記リンク機構を駆動して各階段成形要素をほぼ等しい角
    度に回転駆動することを特徴とする請求項1または2に
    記載のPC階段製造方法。
  5. 【請求項5】それぞれPC階段の一段差部あたりの踏み
    面と立上がり面とを成形する踏み面成形面と立上がり面
    成形面とを有する複数の階段成形要素と、 前記階段成形要素の両端、あるいは階段成形要素の踏み
    面成形面および立上がり成形面上の所定位置に配設する
    幅方向型枠と、 前記階段成形要素の配列の両端あるいは両端部の階段成
    形要素の踏み面成形面上の所定位置に配設する長さ方向
    型枠あるいは端部材と、 前記階段成形要素を回転可能に支承するほぼ等間隔かつ
    平行に配設された回転中心軸と、 前記階段成形要素を所定角度に保持するために前記階段
    成形要素を前記回転中心軸と異なる位置で支承する支承
    部材と、 複数の前記回転中心軸と支承部材とを連結し、駆動部材
    の前進後退によって各支承部材を各回転中心軸に関して
    ほぼ等しい角度で回転させるリンク機構と、を有するこ
    とを特徴とするPC階段製造装置。
  6. 【請求項6】前記リンク機構に接続し、前記駆動部材を
    駆動することによって各支承部材を各回転中心軸に関し
    てほぼ等しい角度で回転させる駆動装置を備えたことを
    特徴とする請求項5に記載のPC階段製造装置。
  7. 【請求項7】前記駆動装置に接続し、駆動装置の駆動量
    を検出して対応するPC階段の長さまたは高さを出力
    し、あるいは、PC階段の長さまたは高さを入力するこ
    とにより対応する駆動量だけ前記駆動装置を駆動する制
    御装置を有することを特徴とする請求項6に記載のPC
    階段製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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