JP2001129325A - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JP2001129325A
JP2001129325A JP31203299A JP31203299A JP2001129325A JP 2001129325 A JP2001129325 A JP 2001129325A JP 31203299 A JP31203299 A JP 31203299A JP 31203299 A JP31203299 A JP 31203299A JP 2001129325 A JP2001129325 A JP 2001129325A
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JP
Japan
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air
backwash
water
chamber
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JP31203299A
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Inventor
Shigeo Yamagishi
茂夫 山岸
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Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、二回目以降の逆洗操作で下室11A
内を満水にする際に、その都度第2ベントノズル11
G、空気抜き配管18D及び自動弁19Eを用いて下室
11A内の残留空気を排気しているが、空気抜き機構の
割には構造的に複雑でコスト的に高くなり、しかも自動
弁19Eについてはメンテナンスが必要になるため、メ
ンテナンスコストも余分に掛かる。 【解決手段】 本発明の濾過装置10は、各チューブ1
3のうち、下室11Aの側壁に近い少なくとも一つのチ
ューブ13に空気抜き用の排気用ベント13Aをチュー
ブシート12の間近に配置して設け、逆洗用空気を用い
てプリコート型エレメント15を逆洗した後、下室11
A内を逆洗用水で満水にする際にこの逆洗用水により下
室11A内の残留空気を排気用ベント13Aを介して上
室11B側へ排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濾過装置に関し、
更に詳しくは、例えば原子力発電所や火力発電所におい
て好適に用いられるプリコート型濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から原子力発電所や火力発電所等の
発電所では、原子力や火力を利用して蒸気を作り、この
蒸気で発電タービンを駆動して発電するようにしてい
る。例えば、沸騰水型原子力発電所(BWR)では、原
子炉で発生した水蒸気を高圧タービン、低圧タービンの
順に送り、各タービンで発電機を回転させて発電し、発
電後の蒸気を復水器で冷却して復水として復水浄化系へ
送り、繰り返し使用している。復水浄化系では復水を復
水濾過装置、復水脱塩装置の順に送り、これら両者にお
いて原子炉等の機器類や配管等の配管材料から発生した
酸化鉄微粒子等の懸濁物質やFeイオン、Cuイオン等
の種々のイオン成分を除去した後、復水を原子炉へ送
る。また、原子炉には復水浄化系の他に、原子炉冷却材
浄化系や燃料プール冷却浄化系が付設されている。これ
らの浄化系においても系内で発生した懸濁物質やイオン
成分を濾過装置を用いて除去している。
【0003】復水浄化系、原子炉冷却材浄化系あるいは
燃料プール冷却浄化系には例えば図2に示すプリコート
型濾過装置が設置されている。この濾過装置10Aは、
例えば図2に示すように、濾過容器11内を下室11A
と上室11Bに区画する仕切板(以下、「チューブシー
ト」と称す。)12と、このチューブシート12の複数
箇所を貫通して下室11Aと上室11Bを連通する複数
の連通管(以下、「チューブ」と称す。)13と、これ
らのチューブ13の上端に着脱可能にそれぞれ連結され
且つ上端が支持部材14で支持されて上室11B内で林
立する複数のプリコート型エレメント15(図2では1
本だけ図示してある)とを備えている。また、図2に示
すように上記下室11Aの底面中央には入口ノズル11
Cが取り付けられ、この入口ノズル11Cは下室11A
を貫通し上室11B側で開口している。この開口部はチ
ューブシート12に取り付けられたバッフルプレート1
7によって被われている。下室11Aの底面には出口ノ
ズル11Dが入口ノズル11Cの近くに配置して取り付
けられている。
【0004】従って、被処理水が配管16A及び入口ノ
ズル11Cを介して上室11B内へ流入すると、被処理
水はバッフルプレート17を介して上室11B全体に分
散し、全てのプリコート型エレメント15に均等に行き
渡る。そして、被処理水が各プリコート型エレメント1
5の外側から内側へ通過する間にプリコート材を介して
濾過、脱塩されて処理水となり、この処理水は各プリコ
ート型エレメント15の内側からチューブ13及び下室
11Aを経由して出口ノズル11Dから流出して採水さ
れ、配管16Bを介して次工程(例えば、復水脱塩装
置)へ供給される。
【0005】濾過装置10Aにより処理水を所定期間採
水し、採水工程においてプリコート型エレメント15の
差圧が所定の値(例えば、175kPa)に達すると、
逆洗工程においてプリコート型エレメント15を逆洗し
てプリコート材を除去した後、図示しないプリコート設
備を用いたプリコート工程において新しいプリコート材
をプリコート型エレメント15表面にプリコートした
後、新たな採水を行う。
【0006】上記逆洗工程では逆洗用水及び逆洗用空気
を用いてプリコート型エレメント15を逆洗し、その表
面から粉末状イオン交換樹脂等からなるプリコート材を
除去する。この逆洗操作は以下の機構を用いて通常複数
回繰り返して行われる。即ち、下室11Aの出口ノズル
11Dには逆洗用水配管18Aを介して逆洗用水源(例
えば、復水タンク)が接続され、この逆洗用水源から下
室11A内へ逆洗用水を供給し下室11Aを満水状態に
する。下室11Aの側壁には逆洗用空気の供給口となる
給気ノズル11Eが取り付けられている。この給気ノズ
ル11Eには給気配管18Bを介して逆洗用空気源(例
えば、圧力タンク)が接続され、この逆洗用空気源から
下室11A内へ逆洗用空気を短時間圧送する。これによ
り下室11Aからチューブ13を通ってプリコート型エ
レメント15の内側から外側へ逆洗用水と逆洗用空気が
一緒に吹き出してプリコート型エレメント15表面から
プリコート材を剥離、除去する、いわゆるエアサージ逆
洗を行う。更に、上室11Bの上面には第1ベントノズ
ル11Fが取り付けられ、上室11B内の水分を含んだ
逆洗用空気は第1ベントノズル11F及び配管18Cを
介して、また逆洗排水及び剥離したプリコート材は配管
16A、21Aを介して逆洗水受けタンク(図示せず)
へ排出される。エアサージ逆洗後に下室11A内に残留
する空気は下室11Aの側壁に取り付けられた第2ベン
トノズル11Gが用いられる。この第2ベントノズル1
1Gには空気抜き配管18Dを介して配管18Cに接続
されている。そして、下室11A内の残留空気は逆洗用
水で下室11A内を満水にする時の増水に連れて第2ベ
ントノズル11Gから排出される。尚、図2において、
19A〜19Fは制御装置の制御下で開閉する自動弁で
ある。
【0007】従って、例えば制御盤の逆洗操作ボタンを
押すと、被処理水及び処理水の各配管16A、16Bの
自動弁19A、19Bが自動的に閉じて採水工程から逆
洗工程に切り替わる。自動弁19C、19D、19Fを
開いた状態で逆洗用空気を下室11A内へ短時間圧送す
ると、逆洗用水と逆洗用空気とが一緒になった流体とな
り、チューブ13を通って上室11B内のプリコート型
エレメント15の内側から外側へ吹き出しエアサージ逆
洗が行われ、プリコート材がプリコート型エレメント1
5表面から剥離する。上室11B内の水分を含んだ逆洗
用空気は第1ベントノズル11F及び配管18Cを介し
て、また逆洗排水及び剥離したプリコート材は配管16
A、21Aを介して逆洗水受けタンクへ排出され、一回
目の逆洗操作が終了する。
【0008】引き続き、二回目の逆洗操作を行うために
逆洗用水を出口ノズル11Dから下室11A内へ供給し
て下室11A内を満水にする。この際自動弁19Cは自
動的に閉じ、自動弁19Eが自動的に開くため、下室1
1A内で逆洗用水が増水するに連れて下室11A内の残
留空気を第2ベントノズル11Gを介して排気し、下室
11A内が満水になった状態で自動弁19Eを閉じる。
後は上述した要領でエアサージ逆洗操作が自動的に行わ
れる。エアサージ逆洗操作、満水操作が所定回数繰り返
されることでプリコート型エレメント15のプリコート
材が確実に除去され、逆洗用水、逆洗用空気及び剥離プ
リコート材は逆洗水受けタンクによって回収される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
濾過装置10Aの場合には、前述のように二回目以降の
逆洗操作で下室11A内を満水にする際に、その都度第
2ベントノズル11G、空気抜き配管18D及び自動弁
19Eを用いて下室11A内の残留空気を排気している
が、空気抜きのためには第2ベントノズル11G、空気
抜き配管18D及び自動弁19Eが必要となり構造的に
複雑でコスト的に高くなり、しかも自動弁19Eについ
てはメンテナンスが必要になるため、メンテナンスコス
トも余分に掛かるという課題があった。更に、発電所で
は復水系統の濾過装置は一つのプラントに対して10数
系列と数も多く、しかも原子炉冷却材浄化系や燃料プー
ル冷却浄化系の濾過装置はそれぞれ一つのプラントに対
して2系列あるため、エアサージ逆洗後の空気抜き機構
としてはコストが掛かり過ぎるという課題があった。
【0010】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、プリコート型エレメントのエアサージ逆洗
後の空気抜き機構を簡素化し、装置コスト及びメンテナ
ンスコストを削減することができる濾過装置を提供する
ことを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の濾過装置は、濾過容器内を下室と上室に区画する仕切
板と、この仕切板の複数箇所を貫通して取り付けられて
下室と上室を連通する複数の連通管と、これらの連通管
の上端にそれぞれ連結されて上室内で林立する複数のプ
リコート型エレメントと、これらのプリコート型エレメ
ントの逆洗用空気を供給するために上記下室の壁面に設
けられた通気部とを備えた濾過装置において、上記各連
通管のうち、少なくとも一つの上記連通管の下室側に空
気抜き用の通気孔を上記仕切板の間近に配置して設け、
上記逆洗用空気を用いて上記プリコート型エレメントを
逆洗した後、上記下室内を逆洗用水で満水にする際にこ
の逆洗用水により上記下室内の残留空気を上記通気孔を
介して上記上室側へ排出することを特徴とするものであ
る。
【0012】また、本発明の請求項2に記載の濾過装置
は、請求項1に記載の発明において、上記通気孔を上記
連通管の下室壁面側に設けたことを特徴とするものであ
る。
【0013】また、本発明の請求項3に記載の濾過装置
は、請求項1または請求項2に記載の発明において、上
記プリコート型エレメントは粉末状イオン交換樹脂によ
り被覆されていることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1の(a)、(b)に示
す実施形態に基づいて従来の濾過装置と同一または相当
部分には同一符号を附して本発明を説明する。尚、図1
は本発明の濾過装置の一実施形態を示す図で、(a)は
濾過容器の内部の概要を示す断面図、(b)は(a)の
要部を示す部分断面図である。
【0015】本実施形態のプリコート型濾過装置10は
例えば図1に示すようにエアサージ逆洗後の空気抜き機
構を異にする以外は図2に示すものと同様に構成され、
原子力発電所の復水浄化系、原子炉冷却材浄化系あるい
は燃料プール冷却浄化系の濾過装置として好適に用いら
れる。即ち、濾過容器11内は、図1に示すように、チ
ューブシート12によって下室11Aと上室11Bに区
画されている。チューブシート12には複数のチューブ
13が上下に貫通して固定され、それぞれのチューブ1
3を介して下室11Aと上室11Bとが連通している。
各チューブ13の上端にはプリコート型エレメント15
がそれぞれ着脱可能に連結され、これらのプリコート型
エレメント15は例えば糸巻き型のフィルタエレメント
として形成され、それぞれの表面には例えば粉末状イオ
ン交換樹脂がプリコート材として被覆されている。ま
た、下室11Aの底面には入口ノズル11C及び出口ノ
ズル11Dが取り付けられている。
【0016】また、上記下室11Aの側壁には逆洗用空
気を供給する給気ノズル11Eが取り付けられ、エアサ
ージ逆洗を行う時に給気ノズル11Eから下室11A内
へ空気を圧送する。上室11Bの上面には第1ベントノ
ズル11Fが取り付けられ、エアサージ逆洗後に第1ベ
ントノズル11Fから水分を含んだ逆洗用空気を、また
は配管16A、21Aから逆洗排水及びプリコート材を
排出するようにしている。尚、18Aは逆洗用水配管、
18Bは給気配管、18Cは逆洗後の逆洗用空気等が流
れる配管、16A、21Aは逆洗排水及びプリコート材
が流れる配管、19A〜19D及び19Fは制御装置の
制御下で開閉する自動弁である。
【0017】さて、本実施形態では図1の(b)に拡大
して示すように複数のチューブ13のうち、少なくとも
一本には排気用ベント13Aが設けられている。この排
気用ベント13Aはチューブシート12の下側、即ち下
室11A側に設けられている。また、チューブシート1
2は下方に湾曲して形成され、濾過容器11との接続部
が最も高くなっている場合が多く、エアサージ逆洗後の
空気は逆洗用水で下室11A内を満水にしてもチューブ
シート12の接続部近傍に残留し易い。そこで、排気用
ベント13Aは下室11Aの側壁に最も近いチューブ1
3の最もチューブシート12に接近させて配置すること
が好ましい。排気用ベント13Aの排気量を規定する大
きさや数はエアサージ逆洗時に下室11A内を逆洗用水
で満水にするための所要時間を勘案して適宜設定するこ
とができ、一本のチューブ13に対して複数の排気用ベ
ント13Aを設けても良い。従って、排気量に応じて下
室11Aの側壁に最も近い複数のチューブ13に排気用
ベント13Aを一箇所ないし数カ所ずつ設けることもで
きる。また、チューブシート12は湾曲し外周が中央部
より高くなっている場合には、排気用ベント13Aをチ
ューブ13に設ける位置は下室11Aの側壁側に設ける
ことが好ましい。このようにチューブ13に排気用ベン
ト13Aを設けるだけで、従来の第2ベントノズル、自
動弁及び配管と同等の機能を発揮し、しかもエアサージ
逆洗後の満水操作時に用いられる空気抜き機構を簡素化
することができる。
【0018】次に、動作について説明する。採水工程で
は図1に実線の矢印で示すように被処理水が配管16A
から入口ノズル11Cを介して上室11B内に流入す
る。この被処理水はバッフルプレート17によって上室
11B内全体へ均等に分散され上室11B内の各プリコ
ート型エレメント15に万遍なく行き渡る。そして、被
処理水が各プリコート型エレメント15の外側から内側
へ通過する間にプリコート材によって濾過、脱塩され、
処理水としてチューブ13から下室11A内へ流れ込
む。下室11A内の処理水は出口ノズル11Dから流出
し、図1に実線の矢印で示すように配管16Bを流れて
次工程へ供給される。所定期間採水を継続すると各プリ
コート型エレメント15の内外の差圧が所定値に達する
ため、逆洗工程で各プリコート型エレメント15を逆洗
する。
【0019】逆洗工程では被処理水及び処理水用の自動
弁19A、19Bを閉じ、逆洗用の自動弁19C、19
D、19Fを開いた状態で逆洗用空気を配管18Bから
給気ノズル11Eを介して下室11A内へ短時間圧送し
て各プリコート型エレメント15のエアサージ逆洗を行
う。この操作で下室11A内の逆洗用水が減水してチュ
ーブ13の下端に達すると逆洗用空気のみが上室11B
側へ流れるため、各プリコート型エレメント15の逆洗
作用が不十分になる。そこで、逆洗用水をその配管18
Aから出口ノズル11Dを介して下室11A内へ図1に
破線の矢印で示すように供給する。これにより下室11
A内の逆洗用水が徐々に増水し、下室11A内の残留空
気がチューブ13に設けられた排気用ベント13Aから
チューブ13内を通過し、プリコート型エレメント15
から上室11Bへ徐々に抜け出す。そして、下室11A
内が逆洗用水で満水になると下室11A内の残留空気は
殆どなくなる。この状態で逆洗用空気を上述した場合と
同様に短時間圧送し、各プリコート型エレメント15の
エアサージ逆洗を行う。このエアサージ逆洗、満水操作
を所定回数繰り返すことでプリコート材が各プリコート
型エレメント15から除去され、一連の逆洗工程を終了
する。
【0020】逆洗工程後にはプリコート工程へ移行す
る。プリコート工程では図1の全ての自動弁19A〜1
9D、19Fを全て閉じた状態にする。この状態でプリ
コートタンク(図示せず)内で希釈水によりスラリー状
に調整されたプリコート材が図1に一点鎖線の矢印で示
すように配管20Aから入口ノズル11Cを介して上室
11B内へ供給すると、プリコート材はバッフルプレー
ト17を介して上室11B内全体に拡散し、上室11B
内の水が各プリコート型エレメント15を外側から内側
へ通過する間にプリコート材が各プリコート型エレメン
ト15の表面を被覆する。各プリコート型エレメント1
5を通過した水は下室11Aを経由して出口ノズル11
Dから配管18Aを図1の一点鎖線の矢印で示すように
プリコートタンクへ戻る。プリコート型エレメント15
を通過した水の一部はプリコートタンク内のプリコート
材の同伴水として濾過容器11とプリコートタンクを循
環する間にプリコートタンク内の全てのプリコート材が
各プリコート型エレメント15表面に均等にプリコート
される。その後、濾過容器11内の水が保持ポンプ(図
示せず)を介して上室11Bと下室11Aを循環する間
にプリコート材は各プリコート型エレメント15表面に
保持される。その後、待機工程を経て採水工程に移行す
る。
【0021】以上説明したように本実施形態によれば、
チューブシート12を貫通する複数のチューブ13のう
ち、少なくとも一つのチューブ13に、排気用ベント1
3Aをチューブシート12の間近に配置して設け、逆洗
用空気を用いてプリコート型エレメント15のエアサー
ジ逆洗を行った後に、下室11A内を満水にする時に排
気用ベント13Aを介して下室11A内に残留する空気
を上室11B側へ排出するようにしたため、図2に示す
従来の濾過装置10Aに必要とされた第2ベントノズル
11G、空気抜き配管18D、自動弁19E及びこれら
に関連する部材が一切不要で空気抜き機構を簡素化する
ことができると共に濾過装置の製造コストを削減するこ
とができ、しかも排気用の自動弁のメンテナンスコスト
を削減することができる。
【0022】また、本実施形態によれば、排気用ベント
13Aをチューブ13の下室11Aの壁面側に設けたた
め、チューブシート12が下方に湾曲していると排気用
ベント13Aがチューブ13のより高い位置に存在し、
下室11A内の残留空気をより確実に排気することがで
きる。また、プリコート型エレメント15は粉末状イオ
ン交換樹脂により被覆されているため、被処理水の濾過
処理及び脱塩処理を同時に行うことができる。
【0023】尚、上記実施形態では原子力発電所内の復
水浄化系、原子炉冷却材浄化系あるいは燃料プール冷却
浄化系に設置される濾過装置について説明したが、火力
発電所の濾過装置についても本発明を適用することがで
きる。
【0024】
【発明の効果】本発明の請求項1〜請求項3に記載の発
明によれば、プリコート型エレメントのエアサージ逆洗
後の空気抜き機構を簡素化し、装置コスト及びメンテナ
ンスコストを削減することができる濾過装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濾過装置の一実施形態を示す図で、
(a)は濾過容器の内部の概要を示す断面図、(b)は
(a)の要部を示す部分断面図である。
【図2】従来の濾過装置の濾過容器の内部の概要を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 濾過装置 11 濾過容器 11A 下室 11B 上室 12 チューブシート(仕切板) 13 チューブ(連通管) 13A 排気ベント(通気孔) 15 プリコート型エレメント

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過容器内を下室と上室に区画する仕切
    板と、この仕切板の複数箇所を貫通して取り付けられて
    下室と上室を連通する複数の連通管と、これらの連通管
    の上端にそれぞれ連結されて上室内で林立する複数のプ
    リコート型エレメントと、これらのプリコート型エレメ
    ントの逆洗用空気を供給するために上記下室の壁面に設
    けられた通気部とを備えた濾過装置において、上記各連
    通管のうち、少なくとも一つの上記連通管の下室側に空
    気抜き用の通気孔を上記仕切板の間近に配置して設け、
    上記逆洗用空気を用いて上記プリコート型エレメントを
    逆洗した後、上記下室内を逆洗用水で満水にする際にこ
    の逆洗用水により上記下室内の残留空気を上記通気孔を
    介して上記上室側へ排出することを特徴とする濾過装
    置。
  2. 【請求項2】 上記通気孔を上記連通管の下室壁面側に
    設けたことを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
  3. 【請求項3】 上記プリコート型エレメントは粉末状イ
    オン交換樹脂により被覆されていることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載の濾過装置。
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