JP2740613B2 - 膜処理方法 - Google Patents

膜処理方法

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JP2740613B2
JP2740613B2 JP5058482A JP5848293A JP2740613B2 JP 2740613 B2 JP2740613 B2 JP 2740613B2 JP 5058482 A JP5058482 A JP 5058482A JP 5848293 A JP5848293 A JP 5848293A JP 2740613 B2 JP2740613 B2 JP 2740613B2
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邦夫 三浦
光一 村瀬
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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、膜モジュールの原水側
に閉ループの循環ラインを形成した膜処理装置を用いた
膜処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記の形式の膜処理装置においては、循
環ライン中にエアーが混入すると次のような弊害が発生
する。 循環ライン中にエアーが残留していることにより、
原水を供給してもエアーが収縮するためにろ過すべき圧
力を膜にダイレクトに加えることができず、安定したろ
過ができなくなる。 膜モジュール内にエアーが残留するとエアー部分で
はろ過ができないために膜の有効断面積が小さくなり、
膜の閉塞が助長される。 循環ライン中に設置された循環ポンプがキャビテー
ションを引起し、吐出量の低下、吐出圧の低下、ポンプ
故障等をまねく可能性が高くなる。 透過側から高圧エアーで逆洗を行う場合、または加
圧水を用いて逆洗を行う場合、膜モジュール内にエアー
溜まりがあると加圧時にエアーが収縮して原水側にエア
ーまたは逆洗用加圧水が漏れるため、逆洗効果が低下す
る。
【0003】そこで従来から図4に示すように、膜モジ
ュール1と循環ポンプ2とからなる循環ライン中に開放
型のタンク3を設置し、循環ライン中からのエアーの除
去を行っていた。しかしこの図4の膜処理方法には、次
のような問題点があった。 気泡の吸い込み防止のために大容量のタンク3を必
要とする。 循環ラインに開放型のタンク3が含まれるので、バ
ルブ4を閉じて循環ポンプ2により膜モジュール1に一
定圧力を加える方法(定圧ろ過方式)を採用していた。
しかしこの方法はろ過水量が膜の閉塞とともに低下する
ことから、安定したろ過水量が確保できない。 バルブ4におけるエネルギー損失が大きいため、液
に循環をかけてクロスフローろ過を行おうとした場合、
経済的ロスが大きい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、エアー除去のための大型の設備を
必要とせず、しかも安定したろ過水量を確保できる膜処
方法を提供するために完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の膜処理方法は、膜モジュールの原
水側に形成された閉ループの循環ラインに原水を供給
し、その膜モジュール内を流通して送り出された原水を
循環ポンプによって再度膜モジュールに送り込んで、化
学的および生物学的処理を受けることなく原水を循環さ
せ、原水の供給圧力によって循環ライン内を加圧状態に
保持しながらろ過操作を継続させるようにした膜処理方
法において、前記膜モジュールと前記循環ポンプの吸引
側もしくは吐出側との間の管路に、断面積をその管路よ
りも拡大した縦型のエアセパレータを設け、このエアセ
パレータの内部に原水を0.5m/sec以下の流速で下向きに
流通 させることにより原水に含まれる気泡エアーを浮上
させ、エアセパレータの上端部のエアー抜きバルブから
排出するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1及び図2において、1は膜モジュー
ル、2はその膜モジュール内を流通して送り出された原
水を循環ポンプによって再度膜モジュールに送り込ん
で、化学的および生物学的処理を受けることなく原水を
循環させるための循環ラインに設けられた循環ポンプ、
5は原水タンク、6は原水タンク5から原水を前記循環
ラインに供給するとともに、その供給圧力によって閉ル
ープの循環ライン内を加圧状態に保持しながらろ過操作
を継続するための供給ポンプである。このような膜モジ
ュール1と循環ポンプ2の吸引側との間の管路7の途中
に、エアセパレータ8が設けられている。
【0007】このエアセパレータ8は、図2に拡大して
示したように密閉された縦型の筒状のもので、管路7の
断面積に比較してはるかに大きい断面積を有するもので
ある。このために、管路7から流入し内部を下向きに流
通する循環液の流速はエアセパレータ8の内部で急速に
低下することとなり、循環液中のエアーの気泡は分離浮
上する。このためにはエアセパレータ8内の流速が0.5m
/sec以下、より好ましくは0.1 〜0.2m/secとなるように
エアセパレータ8の断面積を決定するものとし、実施例
では0.16m/sec となっている。またエアセパレータ8の
形状はエアー分離を確実に行わせるために、高さが直径
の2倍以上の縦長とすることが好ましく、循環液量を毎
分50リットルとした実施例では、直径80mm、高さ300mm
とされている。
【0008】エアセパレータ8の上端部には、エアー抜
きバルブ9が設けられている。実施例ではフロートベン
トが採用されており、エアー量が一定量に達するとフロ
ート10を押し下げてバルブが開き、エアーが外部に排出
されるようになっている。なおエアセパレータ8の天井
面に勾配を付け、エアーがエアー抜きバルブ9に集まり
易くしておくことが好ましい。
【0009】
【作用】このように構成された膜処理装置による本発明
の膜処理方法は、循環ポンプ2により原水を膜モジュー
ル1の原水側に循環させるとともに、供給ポンプ6によ
って原水タンク5から原水を循環ラインに供給しながら
循環ライン内を加圧状態に保持しつつ膜モジュール1で
ろ過を行わせるものである。このとき、循環液中に含ま
れるエアーは断面積をその管路7よりも拡大した縦型の
エアセパレータ8の内部を0.5m/sec以下の流速で下向き
に流通する間に分離されて浮上し、上端部のエアー抜き
バルブ9から大気中へ放出される。このため、循環ライ
ンを供給ポンプ6により加圧状態に保ったままで連続し
てろ過を進行させることができ、エアーによる前記した
ようなトラブルもないために安定したろ過が可能であ
る。また膜モジュール1が閉塞したときには高圧エアー
または加圧水を用いて逆洗を行う必要があるが、このと
き原水側に混入したエアーもエアセパレータ8により速
やかに除去することができる。
【0010】このように本発明によれば安定したろ過が
可能であるが、エアセパレータ8を設置しない場合に
は、循環ポンプ2の吐出量不足、循環ポンプ2のメカニ
カルシールの故障、透過流束の低下、膜の早期閉塞等が
生じた。なお、上記した実施例では図1の位置に循環ポ
ンプ2を設けたが、図3に示す位置に循環ポンプ2を設
けても同様の作用効果を得ることができる。
【0011】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の膜処理
方法は、膜モジュールと循環ポンプの吸引側もしくは吐
出側との間の管路に断面積をその管路よりも拡大した縦
型のエアセパレータを設け、このエアセパレータの内部
に原水を0.5m/sec以下の流速で下向きに流通させること
により原水に含まれる気泡エアーを浮上させ、エアセパ
レータの上端部のエアー抜きバルブから排出するように
したものであるから、従来のようなエアー除去のための
大型の設備を必要とせず、しかも安定したろ過ができる
うえ、優れた逆洗効果を得ることができる利点がある。
またエアーの除去と原水の供給を同時に行えるため、透
過流束を常に一定に保つこともできる。よって本発明は
従来の問題点を解決した膜処理方法として、産業の発展
に寄与するところはきわめて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す配管系統図である。
【図2】実施例の要部の拡大断面図である。
【図3】他の実施例を示す配管系統図である。
【図4】従来例を示す配管系統図である。
【符号の説明】
1 膜モジュール 2 循環ポンプ 7 管路 8 エアセパレータ 9 エアー抜きバルブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】膜モジュールの原水側に形成された閉ルー
    プの循環ラインに原水を供給し、その膜モジュール内を
    流通して送り出された原水を循環ポンプによって再度膜
    モジュールに送り込んで、化学的および生物学的処理を
    受けることなく原水を循環させ、原水の供給圧力によっ
    て循環ライン内を加圧状態に保持しながらろ過操作を継
    続させるようにした膜処理方法において、前記膜モジュ
    ールと前記循環ポンプの吸引側もしくは吐出側との間の
    管路に、断面積をその管路よりも拡大した縦型のエアセ
    パレータを設け、このエアセパレータの内部に原水を0.
    5m/sec以下の流速で下向きに流通させることにより原水
    に含まれる気泡エアーを浮上させ、エアセパレータの上
    端部のエアー抜きバルブから排出するようにしたことを
    特徴とする膜処理方法。
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JPS61245899A (ja) * 1985-04-24 1986-11-01 Sanki Eng Co Ltd 有機性廃水の処理方法
JPH0638953B2 (ja) * 1985-11-06 1994-05-25 栗田工業株式会社 高純度水の製造装置
JPH02207899A (ja) * 1989-02-07 1990-08-17 Akua Runesansu Gijutsu Kenkyu Kumiai 分離装置を組み込んだ嫌気性二相式廃水処理システム

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