JP2001128713A - ネックレス本体と留め具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネックレス本体と留め具が分離され、係合機
構が同一の２種以上のネックレス本体又は２種以上の留
め具を所持することにより、ネックレス本体と装飾的な
留め具との組合わせにより異なった美観の各種のネック
レスを楽しことができるネックレス本体と留め具を提供
する。 【解決手段】 表面に装飾が施され、側面に２個以上の
スリットが設けられた本体と開閉可能に連結された蓋と
からなり、本体中央部に空隙を有し、側面に中央部に穿
孔を有する少なくとも２個のオス留め具挿入口を有し、
蓋は、スリットから挿入するオス留め具の穿孔と一致す
る部位に該穿孔と係合固定する係合突起を有する留め具
と、クサリの両端に、上記メス留め具のスリットに挿入
可能で、最も深く挿入した場合にメス留め具の蓋の係合
突起と一致する穿孔を穿設したオス留め具を有するネッ
クレス本体である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明はネックレス本体と留
め具が分離され、係合機構が同一の２種以上のネックレ
ス本体又は２種以上の留め具を所持することにより、ネ
ックレス本体と装飾的な留め具との組合わせにより異な
った美観の各種のネックレスを楽しむことができるネッ
クレス本体と留め具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ネックレスは襟元の装飾品として
使用されるものであり、クサリの両端に留め具片を固定
して、この留め具片同士を係合させて使用している。留
め具には種々の種類があるが、留め具はあくまでも首の
後の最も目立たない部位にくるように装着する。また、
ネックレスは１本で足りるものではない。服装がフォー
マルからインフォーマル、パジャマに至るまで目的に応
じて種々変化するように、ネックレスも服装、目的によ
りマッチしたネックレスを選ばねばならない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ネックレスはクサリ本体に留め具が固定され、そのクサ
リに異なったペンダントヘッドを装着することは不可能
であった。同一のペンダントヘッドであっても太い金属
クサリを用いるか、細い金属クサリを用いるか、或いは
丸珠を連結したクサリを用いるかによって全く異なった
美観を与える。更に同一のクサリに異なったペンダント
ヘッドを用いても一段と異なった美観を呈する。このよ
うに、クサリとペンダントヘッドはその組合わせが自由
に行えるならば各種のクサリとペンダントヘッドを備え
ることにより何倍ものネックレスを所持したと同様の効
果を満喫することができる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的とし、その構成は、表面に装飾が施さ
れ、側面に２個以上のスリットが設けられた本体と開閉
可能に連結された蓋とからなり、本体中央部に空隙を有
し、側面に中央部に穿孔を有する少なくとも２個のオス
留め具挿入口を有し、蓋は、スリットから挿入するオス
留め具の穿孔と一致する部位に該穿孔と係合固定する係
合突起を有することを特徴とする留め具と、クサリの両
端に、上記メス留め具のスリットに挿入可能で、最も深
く挿入した場合にメス留め具の蓋の係合突起と一致する
穿孔を穿設したオス留め具を有することを特徴とするネ
ックレス本体である。

【０００５】すなわち、本発明はメス留め具とオス留め
具の係合機構を同一とし、メス留め具に装飾を施して２
個以上のオス留め具係合用のスリットを設け、クサリの
両端には上記メス留め具と係合するオス留め具を設ける
ことによりネックレス本体と留め具を完全に分離するも
のである。その結果、各種の装飾的留め具とネックレス
本体とが係合可能になり、２種以上の同一係合機構のネ
ックレス本体と装飾した留め具とを所持することによ
り、各種のクサリとネックレスとを組合わせてより多く
のネックレスを所持した場合と同様の効果を満喫するこ
とが可能になり、クサリ及び留め具兼ペンダントヘッド
の機能を倍加することができる。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明におけるクサリとは金属環
をクサリ状に連ねた本来の意味のクサリの他、真珠、サ
ンゴ、象牙、木の実、ガラス珠等の円形、楕円形或いは
不規則な形状の珠の中心部に貫通孔を設け、これを糸で
連結したネックレス本体等、ネックレスのオス又はメス
留め具を除く部位を広く指称する。

【０００７】以下本発明の第一実施形態のネックレスに
ついて、図１ないし図４を参照して説明する。図１で
は、クサリ２の両端に連結されてなる２つのオス留め具
１と、本体４及び蓋５を主要構成とするメス留め具３と
を、それぞれ分離した状態を示す。ここで、本体４には
オス留め具１を係合させるためのスリット６が形成され
ている。図１ではオス留め具係合部としてスリット６を
用いた。

【０００８】オス留め具１をスリット６に係合させた状
態を図２に示す。図２に示すように、本体４にオス留め
具１が挿入された状態で中央部に貫通孔が形成されてい
る。メス留め具３は２個のオス留め具２を嵌合できるス
リット６を有するため、図１に示すオス留め具１に形成
されたオス留め具の穿孔７と、本体４中央部に形成され
てなる空隙９とが合致するからである。次に、本体４に
対して蓋５を閉じた状態を図３に示す。図２に示す２個
のオス留め具１により形成された中央部の貫通孔７に、
蓋５中央部に成形された係合突起８が係合することによ
り、本体４と蓋５とが嵌合することができ、これによっ
てメス留め具３と２個のオス留め具１が係合した使用状
態のネックレスが構成されるものである。図３中の蓋５
の外表面は、メス留め具３の身体に接触する面であり、
身体当接面である。一方、このペンダントを反転した状
態を示す図４においては、本体４の外表面は未だ装飾前
の状態を示したが、この部位が任意の装飾を施すことが
できる装飾面である。

【０００９】装飾は必ずしも華やかである必要はなく、
クサリが華やかな場合にはごく地味な小型のメス留め具
を用いることにより単なる留め具として身体の後に当接
し、クサリの美観を強調することができる。かかる構成
を採用することで、異なる種類の装飾を施したメス留め
具３を複数個所有することで、用途に応じたネックレス
を適宜用いることができる。装飾面、すなわち本体表面
には、金、銀等の貴金属の他、ダイヤモンド、真珠、エ
メラルド、ルビー等を組合わせて装飾を施すことが考え
られる。また、空隙９と２個の穿孔７と係合突起８とが
係合可能であれば、装飾面は必ずしも円形である必要は
なく、楕円、多角形体等、更に様々な突起を有する形状
を選択することが可能である。更に、ネックレス本体と
して異なるクサリ２を種々所有することで、ペンダント
ヘッドとしてのメス留め具との組合せにより、アクセサ
リとしての選択の幅は一層拡がる。

【００１０】本発明の他の実施形態について図５を参照
して説明する。本実施形態では、オス留め具として、２
つ折りされ、一方の板の先端がクサリ２と連結し、他方
の板の先端にはつまみ１５を設けた板バネ材１１を用い
る。つまみ１５の近傍では横幅が急減する係合部位を有
すると共に、これに対応するメス留め具１３のオス留め
具係合部としては、内部の入口近傍に装飾面から身体接
触面に向けて突出する係合突起１８が設けられた２個以
上の係合スリット１６が構成されている。なお、図５中
の装飾面は、半珠真珠をはめ込んだものである。

【００１１】かかる構成を有する係合スリット１６に板
バネ材１１を、つまみ１５を押さえながら挿入していく
と、板バネ材１１は係合突起１８に妨害されることな
く、板バネ材１１が係合スリット１６の奥の壁に当接す
るまで深く挿入されていく。この時点で係合は完了した
ので手を離す。この時、押圧されていた板バネ材１１は
本来の弾撥力により開こうとするが、係合スリット１６
の上縁に当接して止まる。この状態でクサリ２を引張っ
ても、図５の上方に位置する板バネ材１１の横幅が急減
した係合部位に係合突起１８が係合して引出すことがで
きない。すなわち、ラッチされた状態になる。しかしな
がら、つまみ１５を押さえて引出す場合は、係合突起１
８の下面の空間を板バネ材１１が通過することができ、
係合突起１８との係合が外れ、容易に引き出すことがで
きる。第二実施形態においては、第一実施形態における
効果に加えて、メス留め具３とオス留め具１との着脱を
より容易に行なうことができる。

【００１２】図６は第一実施形態における容器４のスリ
ット６の位置を相対向する側縁部ではなく、より近接し
た位置に設けたものである。その結果、メス留め具をペ
ンダントヘッドとして用いた場合に、図７に示すように
狭い角度でクサリの両端が係合し、クサリの両端が１８
０度の角度でメス留め具と係合している場合とは異なっ
た美観を呈する。２つのスリット６や係合スリット１６
の中心軸とメス留め具３の中心部とのなす角度が４５度
〜１７０度となるように構成してもよい。

【００１３】本発明は、スリット６或いは係合スリット
１６等のスリットが必ずしもメス留め具３の両端に２つ
だけ構成されている必要はなく、３つ以上構成されてい
ても良い。複数あれば、スリットの組合わせによりペン
ダントヘッドの機能を有するメス留め具はクサリ２との
角度を好みに応じて変更することができる。図６には第
一の実施形態のメス留め具を用いて説明したが、他の実
施形態のメス留め具においてもオス留め具との係合用の
スリットを自由な角度に設定することができる。更にス
リットを２個以上設けることも可能である。

【００１４】図面においてはメス留め具が独立し、クサ
リ２の両端にオス留め具を設けたネックレス本体を用い
る実施形態を示したが、メス留め具とオス留め具のデザ
インによってはクサリ２の両端に成形されたメス留め具
と係合するように、クサリ２の両端にメス留め具を設け
ることも可能である。

【発明の効果】ネックレス本体とクサリ部分を完全に分
離し、更に同一の係合機構により両者を係合する本発明
により、ネックレス本体と留め具を分離購入して組合わ
せ使用し、ネックレス本体とクサリの機能を倍加するこ
とが可能になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は第一の実施例の開いたメス留め具と分離
したオス留め具を示す斜視図である。

【図２】図２は開いたメス留め具本体にオス留め具を挿
入した状態の斜視図である。

【図３】図３は図２のメス留め具を閉じた状態の斜視図
である。

【図４】図４は図３を反転した状態の斜視図である。

【図５】図５は第二の実施例のメス留め具に、クサリの
両端に設けたオス留め具を係合させた状態の断面図であ
る。

【図６】図６はメス留め具の容器のスリットの位置を変
更した場合の斜視図である。

【図７】図７は図６のメス留め具に装飾を施し、クサリ
を係合して装着した状態の平面図である。

【符号の説明】

１ クサリ ２ オス留め具 ３、１３メス留め具 ４ 本体 ５ 蓋 ６ スリット ７ 穿孔 ８、１８ 係合突起 ９ 空隙 １１ 板バネ材 １５ つまみ １６ 係合スリット

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 クサリと連結しない状態にでき、２個以
   上のオス留め具係合部を有するメス留め具と、該メス留
   め具に脱着自在に係合できるオス留め具を両端に有する
   クサリとからなるネックレス。
2. 【請求項２】 クサリと連結しない状態にでき、２個以
   上のオス留め具係合部を有し、一方の面が装飾面であり
   他方の面が身体当接面であることを特徴とするネックレ
   スのメス留め具。
3. 【請求項３】 ２個のオス留め具係合部が互いに最も離
   れた位置に設けられていることを特徴とする請求項２記
   載のネックレスのメス留め具。
4. 【請求項４】 ２個のオス留め具係合部以外の第３のオ
   ス留め具係合部が第１のオス留め具係合部と第２のオス
   留め具係合部との中間位置に設けられていることを特徴
   とする請求項３記載のネックレスのメス留め具。
5. 【請求項５】 ２個のオス留め具係合部の挿入口が、メ
   ス留め具中心部に対して４５〜１７０度の角度で設けら
   れていることを特徴とする請求項２記載のネックレスの
   メス留め具。
6. 【請求項６】 表面に装飾が施され、側面に２個以上の
   スリットが設けられた本体と開閉可能に連結された蓋と
   からなり、本体中央部に空隙を有し、側面に少なくとも
   ２個のオス留め具挿入口を有し、蓋は、スリットから挿
   入するオス留め具の穿孔と一致する部位に該穿孔と係合
   固定する係合突起を有することを特徴とする請求項２な
   いし５のいずれかに記載するネックレスのメス留め具。
7. 【請求項７】 クサリの両端に、請求項６記載のメス留
   め具のスリットに挿入可能で、最も深く挿入した場合に
   請求項６記載の蓋の係合突起と一致する穿孔を穿設した
   オス留め具を有するネックレス本体。
8. 【請求項８】 内部にオス留め具係合突起を有する２個
   以上の係合スリットが、側面に設けられていることを特
   徴とする請求項２ないし５のいずれかに記載するネック
   レスのメス留め具。
9. 【請求項９】 クサリの両端に、２つ折りされた板バネ
   材からなり、請求項８記載のメス留め具の係合スリット
   に挿入係合可能で、挿入した状態で上記板バネ材を押圧
   すことにより上記スリットから抜き出すことができるオ
   ス止め具を有するネックレス本体。
10. 【請求項１０】 クサリと連結しない状態にできるオス
    留め具と、該オス留め具に脱着自在に係合できるメス留
    め具を両端に有するクサリとからなるネックレス。