JP2001128195A - 立体画像補正装置、立体画像表示装置および立体画像補正処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

立体画像補正装置、立体画像表示装置および立体画像補正処理プログラムを記録した記録媒体

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JP2001128195A
JP2001128195A JP31007499A JP31007499A JP2001128195A JP 2001128195 A JP2001128195 A JP 2001128195A JP 31007499 A JP31007499 A JP 31007499A JP 31007499 A JP31007499 A JP 31007499A JP 2001128195 A JP2001128195 A JP 2001128195A
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image
parallax
eye
eye image
pattern
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Application number
JP31007499A
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English (en)
Inventor
Masato Fujii
真人 藤井
Hirohiko Kaneko
寛彦 金子
Nobuaki Uwa
伸明 宇和
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ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
Original Assignee
ATR Advanced Telecommunications Research Institute International
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歪みを生じる立体画像または疲労感および不
快感を誘発する立体画像を補正し、正しい奥行き知覚を
得ることを可能とする立体画像補正装置、それを備えた
立体画像表示装置および立体画像補正処理プログラムを
記録した記録媒体を提供することである。 【解決手段】 視差抽出部21は左眼用画像VLと右眼
用画像VRとの間の視差量を抽出する。視差パターン判
定部22は視差抽出部21により抽出された視差量に基
づいて左眼用画像VLと右眼用画像VRとの間の視差量
が予め定められた複数の視差パターンのいずれに該当す
るかを判定する。画像補正部23は視差パターン判定部
22の判定結果に基づいて左眼用画像VLおよび右眼用
画像VRの少なくとも一方を補正し、補正後の左眼用画
像ALおよび右眼用画像ARを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立体画像を補正す
るための立体画像補正装置、それを備えた立体画像表示
装置および立体画像補正処理プログラムを記録した記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】画像を立体的に表示するためには、2台
のカメラを人間の両眼の間隔程度に離して同一の被写体
を撮像し、2台のカメラからそれぞれ左眼用画像および
右眼用画像を得る。また、コンピュータグラフィックス
技術を用いて左眼用画像および右眼用画像を人工的に作
成することもできる。このようにして得られた左眼用画
像および右眼用画像を2台の画像表示装置を用いてスク
リーン(表示画面)上で水平方向に互いにずれた位置に
表示する。これらの左眼用画像および右眼用画像が立体
画像を構成し、観察者は奥行き視覚を得ることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、左眼用画像および右眼用画像を2台のカメラか
ら得る場合には、カメラの調整の不備により左眼用画像
および右眼用画像が互いに回転ずれを生じたり、左眼用
画像および右眼用画像の大きさが互いに異なることがあ
る。このような左眼用画像および右眼用画像により構成
される立体画像は、観察者に疲労感や不快感を誘発する
原因となる。
【0004】また、左眼用画像および右眼用画像をコン
ピュータグラフィックス技術により作成する場合には、
左眼用画像および右眼用画像の各画素が垂直方向に位置
ずれを生じたり、左眼用画像および右眼用画像の垂直方
向の大きさが互いに異なることがある。このような左眼
用画像および右眼用画像により構成される立体画像は歪
んで見える。
【0005】また、時間経過とともに互いに水平方向に
移動するような左眼用画像および右眼用画像が作成され
る場合もある。このような左眼用画像および右眼用画像
により構成される立体画像は、小さな視野角での観察下
(狭視野観察下)においては前後に動いて見え、大きな
視野角での観察下(広視野観察下)においては前後に動
いて見えないが、前後運動に相当する立体刺激が無自覚
の姿勢変化を引き起こし、疲労感や不快感を誘発する原
因となる。
【0006】本発明の目的は、歪みを生じる立体画像ま
たは疲労感および不快感を誘発する立体画像を補正し、
正しい奥行き知覚を得ることを可能にする立体画像補正
装置、それを備えた立体画像表示装置および立体画像補
正処理プログラムを記録した記録媒体を提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明に係る立体画像補正装置は、左眼用画像と右眼用画
像との間の視差量を抽出する抽出手段と、抽出手段によ
り抽出された視差量に基づいて左眼用画像と右眼用画像
との間の視差パターンを判定する判定手段と、判定手段
により判定された視差パターンに基づいて左眼用画像お
よび右眼用画像の少なくとも一方を補正する補正手段と
を備えたものである。
【0008】本発明に係る立体画像補正装置において
は、左眼用画像と右眼用画像との間の視差量が抽出さ
れ、抽出された視差量に基づいて左眼用画像と右眼用画
像との間の視差パターンが判定される。そして、その視
差パターンに基づいて左眼用画像および右眼用画像の少
なくとも一方が補正される。それにより、正常な左眼用
画像および右眼用画像が得られる。したがって、左眼用
画像および右眼用画像により構成される立体画像が歪み
を生じず、かつ疲労感および不快感を誘発することもな
い。その結果、観察者が正しい奥行き知覚を得ることが
できるとともに、生体へ悪い影響を与えると思われる立
体刺激が不用意に生じることが防止される。
【0009】抽出手段は、左眼用画像および右眼用画像
のうちの一方の画像における各画素を基準として他方の
画像における各画素の水平方向の視差および垂直方向の
視差を抽出し、判定手段は、抽出手段により抽出された
水平方向の視差および垂直方向の視差に基づいて一方の
画像に対する他方の画像の視差パターンが予め定められ
た複数の視差パターンのいずれに該当するかを判定し、
補正手段は、左眼用画像と右眼用画像との間に判定手段
により判定された視差パターンがなくなるように左眼用
画像および右眼用画像のうち少なくとも一方の画像にお
ける各画素の値を補正してもよい。
【0010】この場合、左眼用画像および右眼用画像の
うち一方の画像の各画素を基準として他方の画像の各画
素の水平方向および垂直方向の視差が抽出され、それら
の視差に基づいて一方の画像に対する他方の画像の視差
パターンが複数の視差パターンのいずれに該当するかが
判定される。そして、判定された視差パターンがなくな
るように左眼用画像および右眼用画像の少なくとも一方
の画像における各画素の値が補正される。それにより、
正常な左眼用画像および右眼用画像が得られる。
【0011】複数の視差パターンは、左眼用画像および
右眼用画像が相対的に回転する回転視差を生じる第1の
視差パターン、左眼用画像および右眼用画像の各画素が
相対的に垂直方向に移動する垂直剪断視差を生じる第2
の視差パターン、左眼用画像および右眼用画像が水平方
向および垂直方向に相対的に拡大または縮小する大きさ
視差を生じる第3の視差パターン、左眼用画像および右
眼用画像が垂直方向に相対的に拡大または縮小する垂直
大きさ視差を生じる第4の視差パターン、および左眼用
画像および右眼用画像が相対的に時間的に水平方向に移
動する奥行き運動刺激を生じる第5の視差パターンのう
ちの少なくとも1つであってもよい。
【0012】この場合、左眼用画像および右眼用画像の
うち一方の画像に対する他方の画像の視差パターンが第
1〜第5の視差パターンのうちいずれに該当するかが判
定され、判定された視差パターンがなくなるように左眼
用画像および右眼用画像の少なくとも一方が補正され
る。
【0013】第2の発明に係る立体画像補正装置は、左
眼用画像および右眼用画像を出力する画像出力手段と、
画像出力手段により出力される左眼用画像および右眼用
画像の少なくとも一方を補正する第1の発明に係る立体
画像補正装置と、立体画像補正装置から出力される左眼
用画像および右眼用画像を表示する表示手段とを備えた
ものである。
【0014】この場合、画像出力手段により出力された
左眼用画像および右眼用画像が立体画像補正装置により
補正され、補正された左眼用画像および右眼用画像が表
示手段により表示される。このようにして、歪みを生じ
る視差パターンまたは疲労感および不快感を誘発する視
差パターンが補正された左眼用画像および右眼用画像が
表示されるので、表示された立体画像が歪みを生じず、
かつ疲労感および不快感を誘発することもない。したが
って、観察者が正しい奥行き知覚を得ることができると
ともに、生体へ悪い影響を与えると思われる立体刺激が
不用意に生じることが防止される。
【0015】第3の発明に係る立体画像補正処理プログ
ラムを記録した記録媒体は、演算処理装置が読み込み可
能な立体画像補正処理プログラムを記録した記録媒体で
あって、立体画像補正処理プログラムは、左眼用画像と
右眼用画像との間の視差量を抽出する処理と、抽出され
た視差量に基づいて左眼用画像と右眼用画像との間の視
差パターンを判定する処理と、判定された視差パターン
に基づいて左眼用画像および右眼用画像の少なくとも一
方を補正する処理とを演算処理装置に実行させるもので
ある。
【0016】本発明に係る立体画像補正処理プログラム
を記録した記録媒体によれば、左眼用画像と右眼用画像
との間の視差量が抽出され、抽出された視差量に基づい
て左眼用画像と右眼用画像との間の視差パターンが判定
される。そして、判定された視差パターンに基づいて左
眼用画像および右眼用画像の少なくとも一方が補正され
る。それにより、左眼用画像および右眼用画像により構
成される立体画像が歪みを生じず、かつ疲労感および不
快感を誘発することもない。したがって、観察者が正し
い奥行き知覚を得ることができるとともに、生体へ悪い
影響を与えると思われる立体刺激が不用意に生じること
が防止される。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例における
立体画像補正装置を備えた立体画像表示装置の構成を示
すブロック図である。
【0018】図1において、立体画像表示装置は、スク
リーン(表示画面)10、左眼用画像生成回路11L、
右眼用画像生成回路11R、立体画像補正装置12、左
眼用画像表示装置13L、および右眼用画像表示装置1
3Rを含む。
【0019】左眼用画像生成回路11Lおよび右眼用画
像生成回路11Rは、予め2台のカメラにより撮像され
た左眼用画像および右眼用画像または予めコンピュータ
グラフィックス技術により作成された左眼用画像および
右眼用画像を記憶する。これらの左眼用画像生成回路1
1Lおよび右眼用画像生成回路11Rは、立体画像補正
装置12にそれぞれ左眼用画像VLおよび右眼用画像V
Rを与える。
【0020】立体画像補正装置12は、後述する立体画
像補正処理により左眼用画像VLおよび右眼用画像VR
の少なくとも一方を補正し、補正後の左眼用画像ALお
よび右眼用画像ARをそれぞれ左眼用画像表示装置13
Lおよび右眼用画像表示装置13Rに与える。
【0021】左眼用画像表示装置13Lおよび右眼用画
像表示装置13Rは、例えば投射型プロジェクタからな
り、補正後の左眼用画像ALおよび右眼用画像ARをス
クリーン10に表示する。
【0022】観察者20は、スクリーン10に表示され
た左眼用画像および右眼用画像により構成される立体画
像をスクリーン10の前面側から観察することができ
る。
【0023】本実施例では、左眼用画像生成回路11L
および右眼用画像生成回路11Rが画像出力手段を構成
し、左眼用画像表示装置13L、右眼用画像表示装置1
3Rおよびスクリーン10が表示手段を構成する。
【0024】図2は図1の立体画像補正装置12の構成
を示すブロック図である。図2に示すように、立体画像
補正装置12は、視差抽出部21、視差パターン判定部
22および画像補正部23を含む。
【0025】視差抽出部21は、図1の左眼用画像生成
回路11Lおよび右眼用画像生成回路11Rから与えら
れる左眼用画像VLと右眼用画像VRとの間の視差量を
抽出する。本実施例では、視差抽出部21は、左眼用画
像VLに対する右眼用画像VRの視差量を算出する。
【0026】視差パターン判定部22は、視差抽出部2
1により抽出された視差量に基づいて左眼用画像VLと
右眼用画像VRとの間の視差量が予め定められた複数の
視差パターンのいずれに該当するかを判定する。本実施
例では、視差パターン判定部22は、左眼用画像VLに
対する右眼用画像VRの視差パターンを判定する。
【0027】画像補正部23は、視差パターン判定部2
2の判定結果に基づいて左眼用画像VLおよび右眼用画
像VRの少なくとも一方を補正し、補正後の左眼用画像
ALおよび右眼用画像ARを図1の左眼用画像表示装置
13Lおよび右眼用画像表示装置13Rに出力する。本
実施例では、画像補正部23は、視差パターン判定部2
2により判定された視差パターンに基づいて右眼用画像
VRを補正する。図1の立体画像補正装置12の各部の
詳細な動作は後述する。
【0028】本実施例では、視差抽出部21が抽出手段
に相当し、視差パターン判定部22が判定手段に相当
し、画像補正部23が補正手段に相当する。
【0029】図3は図2の立体画像補正装置12のハー
ドウェア構成を示すブロック図である。立体画像補正装
置12は、CPU(中央演算処理装置)100、ROM
(リードオンリメモリ)101、RAM(ランダムアク
セスメモリ)102および外部記憶装置103により構
成される。
【0030】ROM101には、後述する視差抽出処
理、視差パターン判定処理および画像補正処理からなる
画像補正処理を行う立体画像補正処理プログラムが格納
される。
【0031】外部記憶装置103は、ハードディスク装
置、フロッピィディスク装置、CD−ROM等の記録媒
体からなり、各種データを記憶する。CPU100は、
ROM101に格納された立体画像補正プログラムをR
AM102上で実行する。それにより、図2の視差抽出
部21、視差パターン判定部22および画像補正部23
の機能が実現される。
【0032】なお、立体画像補正処理プログラムを外部
記憶装置103に格納し、CPU100が外部記憶装置
103に格納された立体画像補正処理プログラムをRA
M102上で実行してもよい。また、通信回線等の通信
媒体を介して受信した立体画像補正処理プログラムをR
AM102上で実行してもよい。この場合には、通信媒
体が記録媒体となる。
【0033】以下、図2の立体画像補正装置12の動作
を説明する。図4は正常な画像および複数の視差パター
ンの例を示す図である。
【0034】図4(a)に正常な矩形の立体画像を示
す。矩形の立体画像は、同一寸法を有する矩形の左眼用
画像VLおよび右眼用画像VRにより構成される。左眼
用画像VLと右眼用画像VRとは水平方向にずれた位置
に表示される。それにより、矩形の画像の奥行き知覚が
得られる。
【0035】なお、以下に説明する視差パターンを生じ
る立体画像においても、図4(a)に示した正常な画像
と同様に左眼用画像VLと右眼用画像VRとは水平方向
にずれた位置に表示されるが、図4(b)〜図4(f)
においては、左眼用画像VLと右眼用画像VRとの間の
視差パターンを分かり易くするために左眼用画像VLと
右眼用画像VRとを水平方向の同じ位置に示している。
【0036】図4(b)に回転視差を生じる立体画像を
示す。左眼用画像VLと右眼用画像VRとは回転中心C
Rを基準として相対的に回転ずれを生じている。このよ
うな回転視差を生じる立体画像は人間の頭脳で補正され
て正常に見える場合が多いが、疲労感や不快感を誘発す
る原因となる。以下、図4(b)の回転視差を生じる立
体画像を第1の視差パターンと呼ぶ。
【0037】図4(c)に垂直剪断視差を生じる立体画
像を示す。左眼用画像VLの各画素と右眼用画像VRの
各画素とが垂直線CLを基準として相対的に垂直方向に
ずれ、左眼用画像VLおよび右眼用画像VRが菱形に歪
んでいる。このような垂直剪断視差を生じる立体画像
は、例えば上部が後方に傾き、下部が手前に傾いたよう
に見える。以下、図4(c)の垂直剪断視差を生じる立
体画像を第2の視差パターンと呼ぶ。
【0038】図4(d)に大きさ視差を生じる立体画像
を示す。左眼用画像VLと右眼用画像VRとが拡大縮小
中心GRを基準として水平方向および垂直方向に相対的
に拡大または縮小されている。このような大きさ視差を
生じる立体画像は人間の頭脳で補正されて正常に見える
場合が多いが、疲労感や不快感を誘発する原因となる。
以下、図4(d)の大きさ視差を生じる立体画像を第3
の視差パターンと呼ぶ。
【0039】図4(e)に垂直大きさ視差を生じる立体
画像を示す。左眼用画像VLと右眼用画像VRとが拡大
縮小線GLを基準として垂直方向にのみ相対的に拡大ま
たは縮小されている。垂直大きさ視差を生じる立体画像
は、鉛直方向の軸に関して回転して見える。以下、図4
(e)の垂直大きさ視差を生じる立体画像を第4の視差
パターンと呼ぶ。
【0040】図4(f)に奥行き運動刺激を生じる立体
画像を示す。左眼用画像VLと右眼用画像VRとが時間
的に水平方向に相対的に移動する。奥行き運動刺激を生
じる立体画像は、狭視野観察下において前後に移動する
ように見え、広視野観察下においては静止して見える
が、前後運動に相当する立体刺激が無自覚な姿勢変化を
引き起こし、疲労感や不快感を誘発する原因となる。以
下、図4(f)の奥行き運動刺激を生じる立体画像を第
5の視差パターンと呼ぶ。
【0041】図5は図2の立体画像補正装置12の立体
画像補正処理を示すフローチャートである。まず、図5
のフローチャートを参照しながら図2の立体画像補正装
置12の全体の動作を概略的に説明する。
【0042】ここでは、左眼用画像VLおよび右眼用画
像VRの各々が水平方向にM個および垂直方向にN個の
画素を有するものとする。MおよびNはそれぞれ任意の
整数であり、例えばM=640、N=480である。
【0043】まず、図2の視差抽出部21は、左眼用画
像VLの画素アドレスを基準とする右眼用画像VRの垂
直視差dv(m,n)および水平視差dh(m,n)を
画素ごとに算出する(ステップS1)。ここで、mは水
平方向の画素アドレスであり、m=1,2,…,Mであ
る。また、nは垂直方向の画素アドレスであり、n=
1,2,…,Nである。
【0044】視差量の算出方法については公知の方法を
用いる。本実施例では、画素ごとに視差量を抽出する代
表的な手法として単純ブロックマッチング法または適応
型ウィンドウによるステレオマッチング法を用いる。適
応型ウィンドウによるステレオマッチング法は、例えば
電子情報通信学会論文誌、D-II,Vol.J74-D-II No.6,pp.
669-677(1991) に記載されている。
【0045】次に、図2の視差パターン判定部22は、
視差抽出部21により算出された右眼用画像VRの垂直
視差dv(m,n)および水平視差dh(m,n)を用
いて視差パターンを判定する(ステップS2)。本実施
例では、左眼用画像VLに対する右眼用画像VRの視差
パターンが図4に示した第1〜第5の視差パターンのう
ちいずれに該当するかを判定する。
【0046】第1の視差パターンおよび第2の視差パタ
ーンでは、垂直視差が、ある水平位置を基準としてその
水平位置からの水平方向の距離に比例してほぼ直線的に
増大する。したがって、垂直視差の水平方向における変
化を調べることにより、第1の視差パターンまたは第2
の視差パターンに該当するか否かを判定することができ
る。また、第2の視差パターンでは、異なる複数の垂直
位置において垂直視差が0となる水平位置が等しくな
り、かつ全ての水平視差がほぼ0となる。したがって、
異なる複数の垂直位置において垂直視差が0となる水平
位置が等しいか否かまたは全ての水平視差がほぼ0とな
るか否かを調べることにより、第1の視差パターンと第
2の視差パターンとを区別することができる。
【0047】第3の視差パターンおよび第4の視差パタ
ーンでは、垂直視差が、ある垂直位置を基準としてその
垂直位置からの垂直方向の距離に比例してほぼ直線的に
増大する。したがって、垂直視差の垂直方向における変
化を調べることにより、第3の視差パターンまたは第4
の視差パターンに該当するか否かを判定することができ
る。また、第4の視差パターンでは、全ての水平視差が
ほぼ0となる。したがって、全ての水平視差がほぼ0と
なるか否かを調べることにより、第3の視差パターンと
第4の視差パターンとを区別することができる。
【0048】第5の視差パターンでは、ある期間内で全
ての水平視差が時間経過とともにほぼ直線的に増大また
は減少する。したがって、全ての水平視差の平均値が最
大となる時点から全ての水平視差の平均値が最小となる
時点までの期間内での全ての水平視差の平均値の時間的
な変化を調べることにより、第5の視差パターンに該当
するか否かを判定することができる。視差パターンの判
定方法の詳細は後述する。
【0049】次に、図2の画像補正部23は、視差パタ
ーン判定部22により判定された視差パターンに基づい
て右眼用画像VRを補正する(ステップS3)。本実施
例では、左眼用画像VLに対する右眼用画像VRの視差
パターンがなくなるように右眼用画像VRの各画素の値
を補正する。右眼用画像VRの補正方法の詳細は後述す
る。
【0050】図6、図7、図8および図9は視差パター
ン判定処理を示すフローチャートである。また、図10
は左眼用画像VLを示す模式図である。
【0051】図10に示すように、左眼用画像VLはM
×N個の画素からなる。本実施例では、左眼用画像VL
は640×480画素からなる。右眼用画像VRの構成
も左眼用画像VLの構成と同様である。
【0052】まず、左眼用画像VLをI×J個のブロッ
クBKに分割する(ステップS11)。ここで、IはM
の約数であり、JはNの約数である。本実施例では、I
=32、J=24とする。左眼用画像VLの任意のブロ
ックBKの水平方向のブロックアドレスをiで表わし、
垂直方向のブロックアドレスをjで表す。i=1,2,
…,Iであり、j=1,2,…,Jである。
【0053】次に、各ブロックBK内に含まれる複数の
画素の垂直視差dv(m,n)の平均値をブロック平均
垂直視差Dv(i,j)として算出し、各ブロックBK
内に含まれる複数の画素の水平視差dh(m,n)の平
均値をブロック平均水平視差Dh(i,j)として算出
する(ステップS12)。
【0054】次に、J/2行目のI個のブロックBKの
ブロック平均垂直視差Dv(i,J/2)を次式(1)
の直線で近似し、直線当てはめ精度C1を求める(ステ
ップS13)。
【0055】 Dv(i,J/2)=a1・i+b1 …(1) ここで、係数a1は垂直剪断視差率を表し、直線当ては
め精度C1は上式(1)の直線への近似の精度を示す。
上式(1)は、ブロック平均垂直視差Dv(i,J/
2)の水平方向における変化を表す。本実施例では、1
2行目の32個のブロックBKのブロック平均垂直視差
Dv(i,12)を上式(1)の直線で近似する。
【0056】次に、直線当てはめ精度C1が所定値K1
以下であるか否かを判別する(ステップS14)。直線
当てはめ精度C1が所定値K1以下の場合には、Dv
(i,J/2)=0となる水平方向のブロックアドレス
i1を上式(1)から求める(ステップS15)。ブロ
ックアドレスi1は次のようになる。
【0057】i1=−b1/a1 次に、J/4行目のI個のブロックBKのブロック平均
垂直視差Dv(i,J/4)を次式(2)の直線で近似
し、直線当てはめ精度C2を求める(ステップS1
6)。
【0058】 Dv(i,J/4)=a2・i+b2 …(2) ここで、係数a2は垂直剪断視差率を表し、直線当ては
め精度C2は上式(2)の直線への近似の精度を示す。
上式(2)は、ブロック平均垂直視差Dv(i,J/
4)の水平方向における変化を表す。本実施例では、6
行目の32個のブロックBKのブロック平均垂直視差D
v(i,6)を上式(2)の直線で近似する。
【0059】次に、直線当てはめ精度C2が所定値K2
以下であるか否かを判別する(ステップS17)。直線
当てはめ精度C2が所定値K2以下の場合には、Dv
(i,J/4)=0となる水平方向のブロックアドレス
i2を上式(2)から求める(ステップS18)。ブロ
ックアドレスi2は次のようになる。
【0060】i2=−b2/a2 その後、i1=i2となるか否かまたは全てのブロック
平均水平視差Dh(i,j)が所定値K3よりも小さい
か否かを判別する(ステップS19)。
【0061】i1=i2となる場合または全てのブロッ
ク平均水平視差Dh(i,j)が所定値K3よりも小さ
い場合には、図4(c)に示した第2の視差パターンと
判定する(ステップS20)。この場合、図4(c)の
垂直線CLの水平方向におけるブロックアドレスがi1
(=i2)となる。
【0062】i1がi2と異なりかついずれかのブロッ
ク平均水平視差Dh(i,j)が所定値K3以上の場合
には、図4(b)に示した第1の視差パターンと判定す
る(ステップS21)。本実施例では、図4(b)の第
1の視差パターンの回転中心CRを右眼用画像VRの画
像中心とする。この場合、図4(b)の回転中心CRの
ブロックアドレスは(I/2,J/2)、画素アドレス
は(M/2,N/2)となる。
【0063】そして、次式により回転角度θを求める
(ステップS22)。
【0064】ステップS14で直線当てはめ精度C1が
所定値K1よりも大きい場合またはステップS17で直
線当てはめ精度C2が所定値K2よりも大きい場合に
は、ステップS23に進む。
【0065】ステップS23では、各行のI個のブロッ
クBKのブロック平均垂直視差Dv(i,j)の平均値
を行平均垂直視差Dv(j)として求める。
【0066】さらに、全行の行平均垂直視差Dv(j)
を次式の直線で近似し、直線当てはめ精度C3を求める
(ステップS24)。
【0067】Dv(j)=a3・j+b3 …(4) ここで、係数a3は拡大率を表し、直線当てはめ精度C
3は上式(4)の直線への近似の精度を示す。上式
(4)は、行平均垂直視差Dv(j)の垂直方向におけ
る変化を表す。
【0068】そして、直線当てはめ精度C3が所定値K
3以下であるか否かを判別する(ステップS25)。直
線当てはめ精度C3が所定値K3以下の場合には、Dv
(j)=0となる垂直方向のブロックアドレスj1を上
式(4)から求める(ステップS26)。ブロックアド
レスj1は次のようになる。
【0069】j1=−b3/a3 次に、全てのブロック平均水平視差Dh(j)が所定値
K4よりも小さいか否かを判別する(ステップS2
7)。全てのブロック平均水平視差Dh(j)が所定値
K4よりも小さい場合には、図4(e)に示した第4の
視差パターンと判定する(ステップS28)。この場
合、図4(e)における拡大縮小線GLの垂直方向のブ
ロックアドレスはj1となる。
【0070】いずれかのブロック平均水平視差Dh
(j)が所定値K4以上の場合には、図4(d)に示し
た第3の視差パターンと判定する(ステップS29)。
本実施例では、図4(d)の第3の視差パターンの拡大
縮小中心GRの水平方向のブロックアドレスを右眼用画
像VRの水平方向の画像中心とする。この場合、図4
(d)における拡大縮小中心GRの水平方向のブロック
アドレスはI/2、画素アドレスはM/2となり、垂直
方向のブロックアドレスはj1となる。
【0071】図8のステップS25で直線当てはめ精度
C3が所定値K3よりも大きい場合には、図9のステッ
プS30に進む。
【0072】ステップS30では、1フレームfの右眼
用画像VRの画像中央部の面積A%(例えば80%)の
領域に含まれるブロックBKのブロック平均水平視差D
h(i,j)の平均値を全平均水平視差Dh(f)とし
て求める。
【0073】なお、上記の面積Aの大きさは、右眼用画
像VR内に表示される文字領域または図形領域の大きさ
を考慮して定める。特に、広視野観察下での奥行き運動
刺激を生じる立体画像を補正するためには、面積Aを広
く設定することが好ましい。
【0074】所定の時間内で全平均水平視差Dh(f)
が最大となるフレームfmaxおよび最小となるフレー
ムfminを求める(ステップS31)。
【0075】さらに、フレームfmaxからフレームf
minまでの期間内で全平均水平視差Dh(f)を次式
(5)の直線で近似し、直線当てはめ精度C4を求める
(ステップS32)。
【0076】Dh(f)=a4・f+b4 …(5) ここで、係数a4は前後運動比率を表し、直線当てはめ
精度C4は上式(5)への近似の精度を示す。上式
(5)は、全平均水平視差Dh(f)の時間的な変化を
表す。
【0077】次に、直線当てはめ精度C4が所定値K5
以下であるか否かを判別する(ステップS33)。直線
当てはめ精度C4が所定値K5以下の場合には、図4
(f)に示した第5の視差パターンと判定する(ステッ
プS34)。直線当てはめ精度C4が所定値K5よりも
大きい場合には、視差パターンなしと判定する(ステッ
プS35)。
【0078】このようにして、左眼用画像VLに対する
右眼用画像VRの視差量が第1〜第5の視差パターンの
いずれに該当するかが判定され、判定結果が画像補正部
23に与えられる。
【0079】なお、ステップS13,S16,S24,
S32における直線への近似および直線当てはめ精度の
算出には、例えば田村秀行監修、日本工業技術センター
編、“コンピュータ画像処理入門”、総研出版(198
5)の第92頁および第93頁に記載された公知の方法
を用いる。
【0080】図2の画像補正部23の画像補正処理で
は、視差パターン判定部22の視差パターン判定処理に
より判定された視差パターンに基づいて左眼用画像VL
および右眼用画像VRの少なくとも一方を補正する。本
実施例では、右眼用画像VRの各画素を移動させること
により補正後の右眼用画像ARを得る。
【0081】ただし、実際の補正では、移動後の各画素
の画素アドレスが必ずしも整数にならないので、図11
に示すように、補正後の右眼用画像ARにおける各画素
PXを逆に補正前の右眼用画像VRの位置に移動させ、
補正前の右眼用画像VRにおける画素アドレスを算出
し、その画素アドレスの4近傍の画素p1,p2,p
3,p4の値から補正後の右眼用画像ARにおける画素
PXの値を算出する。
【0082】なお、4近傍の画素の値から補正後の画素
の値の計算には、例えば高木幹夫、下田陽久監修、“画
像解析ハンドブック”、東京大学出版会(1991)の
第424頁および第425頁に記載されている公知の方
法を用いる。
【0083】図12および図13は画像補正処理を示す
フローチャートである。第1の視差パターンと判定され
た場合には(ステップS31)、右眼用画像VRを回転
中心CRの周りに−θ回転させ、補正後の右眼用画像A
Rとして出力する(ステップS32)。本実施例では、
回転中心CRを右眼用画像VRの画像中心とする。この
場合、回転中心CRの画素アドレスは(M/2,N/
2)となる。
【0084】ただし、実際の補正では、補正後の右眼用
画像ARにおける各画素をθ回転させ、補正前の右眼用
画像VRにおいて回転後の画素の値を4近傍の画素の値
から算出し、算出された値を補正後の右眼用画像ARに
おける画素の値とする。
【0085】補正後の右眼用画像ARにおける画素の画
素アドレスを(X,Y)とすると、θ回転後の画素アド
レスは{(X−M/2)cosθ−(Y−N/2)si
nθ+M/2,(X−M/2)sinθ+(Y−N/
2)cosθ+N/2}となる。
【0086】第2の視差パターンと判定された場合には
(ステップS33)、右眼用画像VRにおける各画素を
垂直方向に移動させて補正後の右眼用画像ARとして出
力する(ステップS34)。すなわち、補正前の右眼用
画像VRにおける各画素の画素アドレスを(x,y)と
すると、補正後の右眼用画像ARにおける各画素の画素
アドレスは{x,y−(a1・x+B1)}となる。こ
こで、係数B1は、ブロック単位での近似で求めた式
(1)における係数b1を画素単位に換算した値であ
る。
【0087】ただし、実際の補正では、補正後の右眼用
画像ARにおける各画素の画素アドレス(X,Y)から
補正前の右眼用画像VRにおける画素アドレス{X,Y
+(a1・X+B1)}を算出し、その画素アドレスの
4近傍の画素の値から補正後の右眼用画像ARにおける
画素の値を算出する。
【0088】第3の視差パターンと判定された場合には
(ステップS35)、右眼用画像VRを拡大縮小中心G
Rを基準として垂直方向および水平方向に(1/a3)
倍だけ拡大または縮小し、補正後の右眼用画像ARとし
て出力する(ステップS36)。本実施例では、拡大縮
小中心GRの水平方向の画素アドレスを右眼用画像VR
の水平方向の画像中心とする。この場合、拡大縮小中心
GRの画素アドレスは(M/2,J1)となる。ここ
で、J1は、式(4)から求めたブロックアドレスj1
を画素アドレスに換算した値である。
【0089】ただし、実際の補正では、補正後の右眼用
画像ARにおける各画素の画素アドレス(X,Y)から
補正前の右眼用画像VRにおける画素アドレス{M/2
+a3・(X−M/2),J1+a3・(Y−J1)}
を算出し、その画素アドレスの4近傍の画素の値から補
正後の右眼用画像ARにおける画素の値を算出する。
【0090】第4の視差パターンと判定された場合には
(ステップS37)、右眼用画像VRを拡大縮小線GL
を基準として垂直方向に(1/a3)倍だけ拡大または
縮小し、補正後の右眼用画像ARとして出力する(ステ
ップS38)。この場合、拡大縮小線GLの垂直方向の
画素アドレスはJ1となる。ここで、J1は、式(4)
から求めたブロックアドレスj1を画素アドレスに換算
した値である。
【0091】ただし、実際の補正では、補正後の右眼用
画像ARにおける各画素の画素アドレス(X,Y)から
補正前の右眼用画像VRにおける画素アドレス{X,J
1+a3・(Y−J1)}を算出し、その画素アドレス
の4近傍の画素の値から補正後の右眼用画像ARの画素
の値を算出する。
【0092】第5の視差パターンと判定された場合には
(ステップS39)、第5の視差パターンが検出された
期間において、右眼用画像VRを左眼用画像VLで置き
換えて補正後の右眼用画像ARとして出力する(ステッ
プS40)。この場合、図3のRAM102に所定の期
間補正後の右眼用画像ARを保持するフレームメモリが
形成される。
【0093】なお、本実施例のように、第5の視差パタ
ーンの判定および補正を行う場合には、左眼用画像VL
および右眼用画像VRの入力から補正後の左眼用画像A
Lおよび右眼用画像ARの出力までに上記所定の期間の
時間遅れが生じる。
【0094】第1〜第5の視差パターンのいずれもが検
出されなかった場合には、右眼用画像VRを補正後の右
眼用画像ARとしてそのまま出力する(ステップS4
1)。
【0095】なお、本実施例の立体画像補正装置12で
は、左眼用画像VLはそのまま補正後の左眼用画像AL
として出力される。ただし、視差パターン判定部22に
よる視差パターン判定処理および画像補正部23による
画像補正処理のために右眼用画像VRの入力から補正後
の右眼用画像ARの出力までに例えば1フレームから2
フレーム程度の時間を要するので、画像補正部23は入
力された左眼用画像VLを上記の時間だけ遅延させて補
正後の左眼用画像ALとして出力する。
【0096】上記のように、本実施例の立体画像補正装
置12によれば、左眼用画像VLと右眼用画像VRとの
間の第1〜第5の視差パターンが補正され、補正された
左眼用画像ALおよび右眼用画像ARが得られる。それ
により、右眼用画像表示装置13Rおよび左眼用画像表
示装置13Lによりスクリーン10上に第1〜第5の視
差パターンが補正された左眼用画像および右眼用画像が
表示される。
【0097】したがって、左眼用画像および右眼用画像
により構成される立体画像が歪みを生じず、かつ疲労感
および不快感を誘発しない。その結果、観察者20が正
しい奥行き知覚を得ることができるとともに、生体へ悪
影響を与えると思われる立体刺激が不用意に生じること
が防止される。
【0098】なお、上記実施例の立体画像補正装置12
では、左眼用画像VLに対する右眼用画像VRの視差量
を抽出し、抽出された視差量に基づいて第1〜第5の視
差パターンを判定し、判定された視差パターンに基づい
て右眼用画像VRを補正しているが、右眼用画像VRに
対する左眼用画像VLの視差量を抽出し、抽出された視
差量に基づいて第1〜第5の視差パターンを判定し、左
眼用画像VLを補正してもよい。あるいは、左眼用画像
VLおよび右眼用画像VRを補正してもよい。
【0099】また、上記実施例の立体画像表示装置で
は、左眼用画像生成回路11Lおよび右眼用画像生成回
路11Rが左眼用画像および右眼用画像を記憶している
が、左眼用画像生成回路11Lおよび右眼用画像生成回
路11Rとして立体画像を撮像する2台のカメラを立体
画像補正装置12に接続してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における立体画像補正装置を
備えた立体画像表示装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の立体画像補正装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】図2の立体画像補正装置のハードウェア構成を
示すブロック図である。
【図4】正常な画像および種々の視差パターンの例を示
す図である。
【図5】図2の立体画像補正装置の立体画像補正処理を
示すフローチャートである。
【図6】視差パターン判定処理を示すフローチャートで
ある。
【図7】視差パターン判定処理を示すフローチャートで
ある。
【図8】視差パターン判定処理を示すフローチャートで
ある。
【図9】視差パターン判定処理を示すフローチャートで
ある。
【図10】左眼用画像を示す模式図である。
【図11】右眼用画像の補正方法を示す模式図である。
【図12】画像補正処理を示すフローチャートである。
【図13】画像補正処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 スクリーン 11R 右眼用画像生成回路 11L 左眼用画像生成回路 12 立体画像補正装置 13R 右眼用画像表示装置 13L 左眼用画像表示装置 21 視差抽出部 22 視差パターン判定部 23 画像補正部 100 CPU 101 ROM 102 RAM 103 外部記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 13/04 G06F 15/62 415 (72)発明者 金子 寛彦 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール人間情 報通信研究所内 (72)発明者 宇和 伸明 京都府相楽郡精華町大字乾谷小字三平谷5 番地 株式会社エイ・ティ・アール人間情 報通信研究所内 Fターム(参考) 5B050 AA09 BA04 BA09 DA07 EA13 FA02 FA06 5B057 BA02 CA13 CA16 CB13 CB16 CC01 CD12 DA16 DB02 DC30 DC32 DC33 5C061 AB04 AB08 AB18 5C082 AA31 BA20 BA34 BA35 BA47 BB46 BD01 BD02 CA51 CA81 CB03 DA87 EA08 MM08 MM10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左眼用画像と右眼用画像との間の視差量
    を抽出する抽出手段と、 前記抽出手段により抽出された視差量に基づいて前記左
    眼用画像と前記右眼用画像との間の視差パターンを判定
    する判定手段と、 前記判定手段により判定された視差パターンに基づいて
    前記左眼用画像および前記右眼用画像の少なくとも一方
    を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする立体画
    像補正装置。
  2. 【請求項2】 前記抽出手段は、前記左眼用画像および
    前記右眼用画像のうち一方の画像における各画素を基準
    として他方の画像における各画素の水平方向の視差およ
    び垂直方向の視差を抽出し、 前記判定手段は、前記抽出手段により抽出された水平方
    向の視差および垂直方向の視差に基づいて前記一方の画
    像に対する前記他方の画像の視差パターンが予め定めら
    れた複数の視差パターンのいずれに該当するかを判定
    し、 前記補正手段は、前記左眼用画像と前記右眼用画像との
    間に前記判定手段により判定された視差パターンがなく
    なるように前記左眼用画像および前記右眼用画像のうち
    少なくとも一方の画像における各画素の値を補正するこ
    とを特徴とする請求項1記載の立体画像補正装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の視差パターンは、前記左眼用
    画像および前記右眼用画像が相対的に回転する回転視差
    を生じる第1の視差パターン、前記左眼用画像および前
    記右眼用画像の各画素が相対的に垂直方向に移動する垂
    直剪断視差を生じる第2の視差パターン、前記左眼用画
    像および前記右眼用画像が水平方向および垂直方向に相
    対的に拡大または縮小する大きさ視差を生じる第3の視
    差パターン、前記左眼用画像および前記右眼用画像が垂
    直方向に相対的に拡大または縮小する垂直大きさ視差を
    生じる第4の視差パターン、および前記左眼用画像およ
    び前記右眼用画像が相対的に時間的に水平方向に移動す
    る奥行き運動刺激を生じる第5の視差パターンのうちの
    少なくとも1つであることを特徴とする請求項2記載の
    立体画像補正装置。
  4. 【請求項4】 左眼用画像および右眼用画像を出力する
    画像出力手段と、 前記画像出力手段から出力される前記左眼用画像および
    右眼用画像の少なくとも一方を補正する請求項1〜3の
    いずれかに記載の立体画像補正装置と、 前記立体画像補正装置から出力される左眼用画像および
    右眼用画像を表示する表示手段とを備えたことを特徴と
    する立体画像表示装置。
  5. 【請求項5】 演算処理装置が読み込み可能な立体画像
    補正処理プログラムを記録した記録媒体であって、 前記立体画像補正処理プログラムは、 左眼用画像と右眼用画像との間の視差量を抽出する処理
    と、 前記抽出された視差量に基づいて前記左眼用画像と右眼
    用画像との間の視差パターンを判定する処理と、 前記判定された視差パターンに基づいて前記左眼用画像
    および前記右眼用画像の少なくとも一方を補正する処理
    とを、前記演算処理装置に実行させることを特徴とする
    立体画像補正処理プログラムを記録した記録媒体。
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