JP2001125033A - 走査光学系と画像形成装置 - Google Patents

走査光学系と画像形成装置

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JP2001125033A
JP2001125033A JP30584199A JP30584199A JP2001125033A JP 2001125033 A JP2001125033 A JP 2001125033A JP 30584199 A JP30584199 A JP 30584199A JP 30584199 A JP30584199 A JP 30584199A JP 2001125033 A JP2001125033 A JP 2001125033A
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optical system
polygon mirror
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main scanning
axis
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Kazumi Kimura
一己 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーフィールド走査光学系(OFS)
で、スポット径の差は電子写真では各ドットの大きさの
再現性のバラツキとなり、解像度の劣化ともなり、画質
向上の障害を解決することを課題とする。 【解決手段】 レーザー光源と集光レンズ系と偏向器と
fθレンズ系を有する走査光学系において、主走査方向
に沿った中心部における副走査方向のアパーチャの広さ
に対して少なくとも主走査方向に沿った片方の周辺部の
アパーチャの広さが広い絞りを光路上に設けたことを特
徴とする。また、主走査方向の長さが、ポリゴンミラー
の一面の長さより大きいオーバーフィールド走査光学系
において、副走査方向のアパーチャ径が前記集光レンズ
系の中心に比べ少なくとも片方の周辺部の方が広い絞り
をレーザー光源とポリゴンミラーの間に設けたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真やデジタ
ル複写機、レーザービームプリンタ等の画像形成装置に
用いる走査光学系に関し、且つその画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、走査光学系は、電子写真やレーザ
ービームプリンタ等の画像形成装置に用いられ、被転写
紙等により鮮明な画像を形成する装置として絶えず改良
が求められている。
【0003】この画像形成装置の一例として、レーザー
ビームプリンタの概要図を図9に示して説明する。図9
において、13は画像情報に基づき発光するマルチビー
ム発光タイプの半導体レーザ、14はレーザービームを
平行光とするコリメータレンズ、15は平行光を集光す
るシリンドリカルレンズ(シリンダーレンズ)、46は
高速回転することによりレーザ光を走査するポリゴンミ
ラー、17はトーリックレンズ、18は結像レンズ、1
9は反射ミラー、20はポリゴンミラー46によって走
査されたビ一ムの位置を検出するためのBDミラー、2
1はBDミラー20によって反射されたビームを受光し
て水平走査のブランキング期間を検出するための受光素
子を含むBD検出器、22はBD検出器21によって検
出されたBD信号、23はスキャナモータドライバ24
を駆動するためにエンジン制御部42から出力されるス
キャナドライブ信号、25はポリゴンミラー46を回転
駆動するスキャナモータ、26はエンジン制御部42か
らのレーザ駆動信号、27は半導体レーザ13を駆動す
るレーザドライバ、41は感光体を表面に有する感光ド
ラム、44はトーリックレンズ17からBDミラー20
に至る光線である。
【0004】ここで、画像信号をレーザドライバ27で
駆動された半導体レーザ13のレーザ光は、コリメータ
レンズ14及びシリンドリカルレンズ15で集光されて
ポリゴンミラー46に反射され、ポリゴンミラー46の
一面で1主走査方向に走査する。主走査方向に走査され
た光線は反射ミラー19によって感光ドラム41上の感
光体を露光し、不図示の被転写紙を現像する。また、B
D信号22は、1つのBD検出器21によって半導体レ
ーザ13から発したレーザービームを検出し、エンジン
制御部42によりスキャナモータ25の回転スピードを
制御している。また、エンジン制御部42は外部画像読
み取り装置等からの画像信号を入力してその画像信号に
応じてレーザードライバ27を駆動する。
【0005】つぎに、従来の電子写真の走査光学系の概
念的構成例を、図4,図5(a),図5(b)、図6に
示す。
【0006】各図において、レーザ光源2、コリメータ
レンズ3、絞り11,12、シリンダーレンズ4、ポリ
ゴンミラー5、fθレンズ6が備えられている。
【0007】図4は、アンダーフィールド走査光学系
(UFS)の構成図である。レーザ光源2から放射され
たレーザ光をコリメータレンズ3で平行光のコリメータ
光に変え、絞り12で光束形状を楕円形に変換する。シ
リンダーレンズ4によって副走査方向に光束を集光し、
ポリゴンミラー5の1つの反射面51付近に焦線を結
び、ポリゴンミラー5の回転によって偏向されたレーザ
光は、fθレンズ6で不図示の像面上にビームスポット
を形成しながら、主走査方向に走査される。また、像面
付近に感光体を設け、既知の電子写真プロセスにより画
像形成するデジタル複写機やレーザービームプリンター
が実用化されている。
【0008】反射面51上に形成されるレーザ光の焦線
に比べ、反射面51は十分に大きく、光量を有効に利用
できることが、UFSの特徴となっている。
【0009】これに対してオーバーフィールド走査光学
系(OFS)が近年注目を受けている。図5(a)
(b)、図6に、そのオーバーフィールド走査光学系
(OFS)の代表的な構成例を示す。各符号番号は図4
の場合と同様である。
【0010】オーバーフィールド走査光学系(OFS)
の特徴は、図5(a)のように、ポリゴンミラー5の1
つの反射面51の巾l0が入射光束71,72の巾lよ
り小さいことである。このため瞳移動が生じて反射面5
1で反射された光束は、軸上光73,74の巾l0 、軸
外光75,76の巾l1 のように、入射光の巾lより小
さくなっている。このため、図4のUFS(Uniform Fi
eld Scanning)に比べ、OFSはポリゴンミラー5を小
さくすることができ、モーターの回転数をあげて高速化
することができる。
【0011】また本従来例では、図5(b)に示すよう
に副走査断面において、反射面51に対して入射角度
【0012】
【数1】 をもって集光させる、いわゆる斜入射系を採用してい
る。このため、fθレンズ6と、シリンダーレンズ4や
コリメータレンズ3等を上下方向に配置することで、図
5(a)に示されるようにポリゴンミラーに対する入射
側光学系(シリンダーレンズ4や、コリメータレンズ
3)の光軸と、出射側光学系(fθレンズ6の光軸)を
平行に配置でき、軸上に対して軸外を対称配置してい
る。
【0013】また、図4のように入射側と出射側の光軸
を副走査断面内で、角度
【0014】
【数2】 傾けた系では、非対称な配置となっている。しかしなが
ら、ポリゴンミラー5を小さくして、OFS化すること
も可能である。
【0015】OFSでの入射側光学系の別の図を図6に
示す。図6において、各要素の符号番号は、図4と同様
である。レーザ光源2から放射されたレーザ光をコリメ
ータレンズ3で平行光のコリメータ光に変え、長方形形
状の絞り11で光束形状を長方形に変換する。シリンダ
ーレンズ4によって副走査方向に光束を集光し、ポリゴ
ンミラー5の1つの反射面51付近に焦線を結び、ポリ
ゴンミラー5の回転によって偏向されたレーザ光は、f
θレンズで不図示の像面上にビームスポットを形成しな
がら、主走査方向に走査される。
【0016】ここで、絞り11は端面115〜118か
らなる矩形である。副走査方向(Y)に対しては十分に
広くなっている。理由は図5(a)のように、OFSに
おいては、画角によって入射光束71,72の副走査方
向の利用する場所が異なるためである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オーバ
ーフィールド走査光学系(OFS)では次のような問題
がある。
【0018】図5(a)において、軸上光束の巾l0
と、軸外光束の巾l1 の関係は l1 =l0 cosθ (但し、θは軸上軸外のポリゴンミラー回転角)とな
る。このため軸上と軸外で光量に差が生じることにな
る。
【0019】例えば、図7にポリゴンミラー5の回転角
度に相当する受光面の主走査方向の特性に対する受光側
の光量との特性図を示し、特性81が平坦で、光量差が
生じない特性であるが、特性83では一点鎖線で示すよ
うに回転角度が大きくなる毎に光量が減少する分布特性
となる。この場合、軸上軸外の光量比はほぼcosθに
比例する。
【0020】また入射側光学系と出射側光学系が非対称
に配置されたOFSにおいては、光量分布は図7の特性
82に示すように回転角度0を中心として回転角度のマ
イナス側では光量がダウンし、回転角度プラス側では光
量が増加する直線に近い非対称の分布となる。
【0021】具体的には、特性83に示す対称配置の場
合(入射側光学系と出射側光学系のXY面内の光軸の角
度差0°) 最軸外Y=±148.5mm,fθレンズのf=284
mm,θ最軸外=±15.0°として軸上光量に対し
て、軸外は×0.966となる。
【0022】また、特性82に示す非対称配置の場合
(入射側光学系と出射側光学系の光軸角度差40°) 最軸外Y=±148.5mm,fθレンズのf=478
mm,θ最軸外=±8.9°として軸上光量に対して
軸外(Y=−148.5)が×0.932 軸外(Y=+148.5)が×1.044 となる。
【0023】このような光量差は、電子写真では電光ム
ラとなり、電子写真の画質向上の障害となっている。
【0024】また上記のように主走査方向のビーム巾が
変化することで感光ドラム上での主走査スポット径のも
変化する。
【0025】図5(a)の事例においては、軸上に対し
て軸外は1/cosθ倍スポット径が大きくなる。これ
を図8の受光面の主走査方向の距離に対して、主走査方
向のスポット径の特性図において、特性93に示すよう
に凹特性の分布を示す。
【0026】また入射側光学系と出射側光学系が対称に
配置されたOFSにおいては、主走査スポット径は図8
の特性92に示すように、中心軸に対してマイナス側で
はスポット径が大きくなり、プラス側ではスポット径が
小さくなる直線に近い特性分布のように非対称に変化す
る。
【0027】このようなオーバーフィールド走査光学系
(OFS)では、スポット径の差は電子写真では各ドッ
トの大きさの再現性のバラツキとなり、解像度の劣化と
もなり、画質向上の障害となっている。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、 (1)少なくともレーザー光源と集光レンズ系と偏向器
とfθレンズ系を有する走査光学系において、主走査方
向に沿った中心部における副走査方向のアパーチャの広
さに対して少なくとも主走査方向に沿った片方の周辺部
のアパーチャの広さが広い絞りを光路上に設けたことを
特徴とする走査光学系。
【0029】(2)レーザー光源とポリゴンミラーと、
レーザー光源からのレーザー光をポリゴンミラー付近に
焦線に結像する集光レンズ系とfθレンズを有し、前記
焦線の主走査方向の長さが、ポリゴンミラーの一面の長
さより大きいオーバーフィールド走査光学系において、
主走査方向に沿った中心部における副走査方向のアパー
チャの広さに対して少なくとも主走査方向に沿った片方
の周辺部のアパーチャの広さが広い絞りをレーザー光源
とポリゴンミラーの間に設けたことを特徴とする走査光
学系。
【0030】(3)少なくともレーザー光源と、ポリゴ
ンミラーと、レーザー光源からのレーザー光をポリゴン
ミラー付近に焦線に結像する集光レンズ系とfθレンズ
を有し、前記焦線の主走査方向の長さがポリゴンミラー
より大きいオーバーフィールド走査光学系において、 軸上光束の瞳面積をSO 軸外光束の瞳面積をSY としたときに SY ≧SO となるようにしたことを特徴とする走査光学系。の各走
査光学系を提供する。
【0031】本発明の作用としては、ポリゴンミラーの
回転によって瞳移動が生じる。そして、絞り部での利用
光束の位置が変化する。軸上光束に対して軸外光束では
副走査方向のアパーチャ径が異なることで光束巾を変化
させている。すなわち例えば主走査方向の光束巾が減じ
た分、副走査の光束巾を増加させている。
【0032】この結果、光量的には軸上軸外の差を減じ
る効果がある。またスポット径としては、主走査方向の
スポット径が増加した分、副走査方向のスポット径を減
じて、軸上軸外のスポットの面積の差を減じている。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明による実施形態について、
図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0034】[第1の実施形態]図1に示す走査光学系
の構成図は、本発明による絞り1、レーザー光源2、コ
リメータレンズ3、シリンダーレンズ4、ポリゴンミラ
ー5、fθレンズ(不図示)からなるオーバーフィール
ド走査光学系(OFS)を示している。各構成要素は、
以下に説明する以外は、図4や図5に示す各構成要素と
同じ機能を備えている。
【0035】図1において、レーザー光源2から放射さ
れたレーザー光をコリメータレンズ3で平行光のコリメ
ート光に変換後、絞り1で光束形状を変換する。次に、
シリンダーレンズ4によって、副走査方向に光束を集光
し、ポリゴンミラー5の1つの反射面51付近に焦線を
結び、ポリゴンミラー5の回転によって偏向されたレー
ザー光は、fθレンズ(不図示)で像面(不図示)上に
ビームスポットを形成しながら、ポリゴンミラー5の回
転によって主走査方向に走査される。また走査対象の像
面付近に感光体を設け、既知の電子写真プロセスによ
り、画像形成するデジタル複写機やLBPに利用する。
【0036】集光レンズ系(コリメータレンズ3+シリ
ンダーレンズ4)によって、ポリゴンミラー5の反射面
51付近に形成される焦線の主走査方向(Y方向)の長
さは、反射面51より長く、反射面51の水平方向(Y
方向)の大きさが、レーザー光束の主走査方向を実質的
に決めており、いわゆるオーバーフィールド走査光学系
(OFS)をなしている。
【0037】ここで、図1に示すように、絞り1は端面
101,102,105,106より構成されており、
副走査方向(Z方向)のアパーチャ径は主走査方向(Y
方向)の中心に比べ周辺の方が広くなっている。このた
め、走査光学系の軸上スポットを形成する光束は絞り1
の中心部付近の狭い領域を、軸外スポットでは、絞り1
の周辺部の広い領域を通過することになる。
【0038】よって、光量的には、スポット径の差が電
子写真によれば各ドットの大きさの再現性のバラツキが
なくなり、解像度の劣化もなく、画質を向上させること
ができ、入射光束とポリゴンミラー5の反射面51の角
度関係によって生じる光量分布の差(図7の83)とキ
ャンセルされ、図7の81のように、均一な光量を達成
できる。
【0039】また、スポット的には、軸上に比べ、軸外
の副走査方向の光束巾が広くなることにより、スポット
径が軸外で小さくなる。よって、図3に示す走査巾に対
する副走査スポット径が傾斜直線特性94に対して、左
右ほぼ均一した両端で若干下降した特性95に示すよう
になる。この結果、主走査方向のスポット径の変化(図
8の特性93)と合わせて、スポットの面積変化が小さ
くなり、電子写真でのドットの大きさの差が小さくな
る。
【0040】(具体的な絞り形状の算出方法)絞り1の
具体的な形状算出方法は、次の通りである。図1のよう
に、絞り1は、
【0041】
【数3】 の座標で、上下対称の形状とする。
【0042】ここで、f:不図示のfθレンズの焦点距
離、φ:ポリゴンミラー外径、N:ポリゴンミラー面
数、とする。また、
【0043】
【数4】 絞り中心部の絞りの広さ、絞りの形状101を、
【0044】
【数5】 とする。ただし、n,Anは定数である。また、
【0045】
【数6】 と表わされる。ただし、BY は定数である。
【0046】絞り形状の決定にあたっては、像高Yが0
→最大像高の間で面積SY が、ほぼ一定になるように定
数A2 ,A4 ……An を決定すればよい。
【0047】またレーザー光源2のファーフィルドパタ
ーンや、ポリゴンミラー5の反射率角度依存性、コリメ
ータレンズ3やfθレンズ(不図示)の透過率特性、ム
ラ等の影響がある場合は、式中の定数BY にて重み付
けをして、算出してやればよい。
【0048】例えば不図示のfθレンズの焦点距離f=
250mm,ポリゴンミラー外径φ=20mm,ポリゴ
ンミラー面数N=10,Z0 =3.0mm,最大像高1
50mm,定数BY =1の時、絞り1が平行なスリット
形状の時、軸上に比べ最大像高は光量が約4%低下する
のに対し、上記考え方で絞り形状101を、絞り形状1
01のZ軸の座標を示す式に従い、 A2 =6.43×10-54 =2.84×10-46 =5.27×10-7 とし、絞り形状102を絞り形状101の対称形状とす
ることで、軸上に比べ最大像高の光量低下を0.2%ま
で低減できる。
【0049】尚、絞り形状の表記は、式のような多項
式でなくともよい。また上下対称形状も必須でなく、上
下別の形状でも、上記考え方のように各像高での絞りの
有効面積がほぼ等しくなるように設定すればよい。
【0050】よって光量的には、上述の課題で述べた入
射光束と、ポリゴン反射面の角度関係によって生ずる光
量分布の差(図7の特性83)とキャンセルし、図7の
特性81のように、均一な光量を達成できる。
【0051】また、スポット的には、軸上に比べ軸外の
副走査方向の光束巾が広くなることによりスポット径が
軸外で小さくなる。よって、図3に示す像面の中心から
の離間に対する副走査スポット径の特性中、傾斜一直線
の特性94に対して、左右対称の特性95に示すように
なる。この結果、主走査方向のスポット径の変化(図8
の特性93)と合わせてスポットの面積変化が小さくな
り、電子写真でのドットの大きさの差が小さくなる。
【0052】このように、オーバーフィールド走査光学
系(OFS)において、スポット径は像面上で均一とな
り、電子写真では各ドットの大きさの再現性のバラツキ
となるが、解像度の劣化を伴わず、画質向上を達成する
ことができる。
【0053】(第2の実施形態)図2に本発明の第2の
実施形態によるオーバーフィールド走査光学系(OF
S)の構成図を示す。図1と同一付号は同じ機構、同じ
機能を有している。ここで、第1の実施形態と異なるの
は絞り10であり、絞り10は、図2に大旨の形状を示
す端面103,104,105,106によって構成さ
れる。
【0054】本実施形態は、入射側光学系と出射側光学
系の主走査断面内での光軸が、相対的に角度を有する場
合の課題(図7の特性82、図8の特性92)に対応す
る解決方法である。すなわち、軸上をはさんで、+側軸
外と−側軸外で非対称に光量や主走査スポット径が変化
する場合の対応事例である。
【0055】図2において、絞り10は副走査方向(Z
方向)のアパーチャ径が主走査方向(Y方向)に非対称
に構成されている。このため、走査光学系の+側軸外と
−側軸外をそれぞれ形成する光束は、それぞれ絞り10
の−側周辺と+側周辺を通過することになる。
【0056】よって、光量的には課題で述べた入射光束
と、ポリゴンミラー5の反射面51の角度関係によって
生ずる光量分布の差(図7の特性82)とキャンセル
し、図7の特性81のように、均一な光量を達成でき
る。
【0057】像面で結像するスポットにおいて、そのス
ポット的には、+側軸外に比べ、−側軸外の副走査方向
の光束巾が広くなることにより、−側軸外のスポット径
が小さくなり、図3の特性94のようになる。
【0058】この結果、主走査方向のスポット径の変化
(図8の特性92)と合わせて、スポット径の面積変化
が小さくなり、電子写真でのドットの大きさの差が小さ
くなる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
オーバーフィールドOFSの走査光学系における、光量
の画角依存性を低減でき、均一露光が可能になり、像面
に投射される画質が向上し、結果として正確な画像信号
を再生することができる。
【0060】また、画角による主走査方向のスポット径
の変化に対して、副走査方向のスポット径を変化させ、
スポットの面積をほぼ一定としたことで、電子写真のド
ットの均一性が向上し、画質が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるオーバーフィールド走査光学系O
FSの構成図である。
【図2】本発明によるオーバーフィールド走査光学系O
FSの構成図である。
【図3】本発明によるオーバーフィールド走査光学系O
FSの特性図である。
【図4】従来例のアンダーフィールド走査光学系OFS
の構成図である。
【図5】従来例のオーバーフィールド走査光学系OFS
の構成図である。
【図6】従来例のオーバーフィールド走査光学系OFS
の構成図である。
【図7】従来例のオーバーフィールド走査光学系OFS
の特性図である。
【図8】従来例のオーバーフィールド走査光学系OFS
の特性図である。
【図9】従来例のレーザービームプリンタの概要図であ
る。
【符号の説明】
1,10,11 絞り 2 レーザー 3 コリメータレンズ 4 シリンダーレンズ 5、16 ポリゴンミラー 51 反射面 6 トーリックレンズ 13 半導体レーザ 25 スキャナモータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともレーザー光源と、前記レーザ
    ー光源のレーザービームを集光する集光レンズ系と、前
    記集光されたレーザービームを回転・偏向して主走査方
    向に走査する偏向器と、前記偏光器からのレーザービー
    ムを集光するfθレンズ系とを有する走査光学系におい
    て、 主走査方向に沿った中心部における副走査方向のアパー
    チャの広さに対して少なくとも主走査方向に沿った片方
    の周辺部のアパーチャの広さが広い絞りを光路上に設け
    たことを特徴とする走査光学系。
  2. 【請求項2】 レーザー光源とポリゴンミラーと、前記
    レーザー光源からのレーザー光をポリゴンミラー付近に
    焦線に結像する集光レンズ系と、fθレンズとを有し、
    前記焦線の主走査方向の長さが、ポリゴンミラーの一面
    の長さより大きいオーバーフィールド走査光学系におい
    て、 主走査方向に沿った中心部における副走査方向のアパー
    チャの広さに対して少なくとも主走査方向に沿った片方
    の周辺部のアパーチャの広さが広い絞りをレーザー光源
    とポリゴンミラーの間に設けたことを特徴とする走査光
    学系。
  3. 【請求項3】 少なくともレーザー光源と、ポリゴンミ
    ラーと、前記レーザー光源からのレーザー光をポリゴン
    ミラー付近に焦線に結像する集光レンズ系と、fθレン
    ズを有し、前記焦線の主走査方向の長さがポリゴンミラ
    ーより大きいオーバーフィールド走査光学系において、 軸上光束の瞳面積をSO 軸外光束の瞳面積をSY としたときに、 SY ≧SOとなるようにしたことを特
    徴とする走査光学系。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載の走査光学系を用
    いて画像信号を感光体に露光させることを特徴とする画
    像形成装置。
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