JP2001122693A - 結晶成長用下地基板およびこれを用いた基板の製造方法 - Google Patents

結晶成長用下地基板およびこれを用いた基板の製造方法

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JP2001122693A JP30115899A JP30115899A JP2001122693A JP 2001122693 A JP2001122693 A JP 2001122693A JP 30115899 A JP30115899 A JP 30115899A JP 30115899 A JP30115899 A JP 30115899A JP 2001122693 A JP2001122693 A JP 2001122693A
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Haruo Sunakawa
晴夫 砂川
Yoshinari Matsumoto
良成 松本
Akira Usui
彰 碓井
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    • C30B25/00Single-crystal growth by chemical reaction of reactive gases, e.g. chemical vapour-deposition growth
    • C30B25/02Epitaxial-layer growth
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    • C30B25/02Epitaxial-layer growth
    • C30B25/18Epitaxial-layer growth characterised by the substrate

Abstract

(57)【要約】 【課題】工程の煩雑化を招くことなく、異種材料基板上
に形成されるエピタキシャル結晶層の結晶欠陥を大幅に
低減すること。 【解決手段】(0001)面サファイア(Al23)基
板11上に、GaN膜12を形成した後、ウエットエッ
チングによりGaN膜12を島状に残す。この島状のG
aN膜12は上部が単結晶層により構成されている。こ
の島状のGaN膜12が残存した状態で、エピタキシャ
ル成長を行うことにより、結晶欠陥の少ないGaN膜1
5を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下地基板の上に、
下地基板と異なる結晶系のエピタキシャル層を形成する
技術に関するものである。
【0002】
【従来技術】結晶成長技術の一つにエピタキシー技術が
ある。エピタキシーとは下地結晶の上に下地の結晶性を
引き継いで主に下地結晶表面を覆うごとく層状の結晶を
成長する技術である。エピタキシーに期待される主なこ
とは下地結晶の上に所望の性質を備えた結晶層を形成す
ることにある。
【0003】引き上げ法等で作成し、スライスして用意
したGaAs基板の上にGaAsをエピタキシーすると
いった例があり、エピタキシーにより所望の厚み、不純
物の種類および濃度を持ったGaAsエピタキシャル層
が形成できるわけである。エピタキシー技術が決定的役
割を果たす半導体デバイスとしては半導体レーザーや通
称HEMTと呼ばれる二次元電子ガストランジスタなど
があることは周知のとおりである。これらのデバイスで
は下地結晶の上に下地結晶と同種の結晶層や異種の結晶
層がエピタキシーされ、いわゆるヘテロ構造が形成され
る。以上、述べてきた例に共通なことは、下地結晶の上
に下地結晶の結晶構造やその格子定数がほとんど変わら
ない結晶層がエピタキシーで形成されていることであ
り、上記したような半導体デバイスを製造する上で欠く
ことのできない技術となっている。
【0004】こうしたエピタキシー技術ではあるが、前
記したようにエピタキシーしようとする結晶と結晶構造
や格子定数等の点で整合のとれる下地基板が用意できな
い場合が多々ある。ここで格子定数の整合とは通常、下
地基板とエピタキシャル層での格子定数の差がほとんど
ないことをさし、この目安は格子定数の不整合に基づく
転位等の結晶欠陥の発生がエピタキシャル層にほとんど
ない程度に格子定数が近い状態をさす。格子定数は温度
の関数でもあり、またわずかに格子定数が違っていても
エピタキシャル層が厚くなれば歪みが増加して欠陥は発
生するわけで、格子の整合条件を単なる格子定数差だけ
で一律に規定できないことは言うまでもない。また、広
い意味での格子の整合とは下地結晶基板の格子定数
1、その上に形成する結晶層の格子定数a2とした時
に、 ma1≒na2 (m、n:自然数) の関係が成り立つ場合も含まれる。
【0005】こうした適当な下地結晶がないことで問題
を抱えている材料として最もいま注目されているものは
III族元素窒化物系材料である。GaNに代表されるIII
族元素窒化物系材料の結晶と結晶構造や格子定数等の点
で整合のとれる下地基板は見出されておらず、サファイ
ア、SiC、MgAl24などが下地基板として広く利
用されている。このようにエピタキシャル層を構成する
材料と異種の材料からなる下地基板を用いる場合、通
常、下地基板上にバッファ層を形成し、この上に所定の
エピタキシャル層を形成する方法をとる。しかしなが
ら、このようにして形成されたエピタキシャル層中には
多数の転位等の結晶欠陥が発生する。この結晶欠陥を低
減することは、上記エピタキシャル層を半導体レーザ等
のデバイスに適用する上できわめて重要な技術的課題と
なっている。
【0006】結晶欠陥の比較的少ないIII族元素窒化物
系結晶を得るための方法として、サファイア等の異種基
板上に低温堆積緩衝層(バッファ層)を形成し、その上
にエピタキシャル成長層を形成する方法が知られてい
る。「応用物理 第68巻 第7号(1999) 第7
68〜773頁」(以下、文献1と略称する。)には、
低温堆積緩衝層を用いた結晶成長法の例として以下のよ
うなプロセスが示されている。まず、サファイア等基板
上にAlNまたはGaNを500℃付近で堆積し、アモ
ルファス状の膜ないし一部多結晶を含む連続膜を形成す
る。これを、1000℃付近に昇温することで一部を蒸発さ
せ、また結晶化することで密度の高い結晶核を形成す
る。これを成長の核として比較的結晶のよいGaN膜を形
成している。上記文献1の図4はその様子を示したもの
であり、高温処理した後、六角錐の群落のような集合体
が形成される様子が示されている。
【0007】しかしながら、上記のような低温堆積緩衝
層を形成する方法を用いても、上記文献に記載されてい
るように、貫通転位や空孔パイプなどの結晶欠陥が10
8〜1011cm-2程度存在し、電極の異常拡散や非輻射
再結合準位の増大などの問題を生じさせることがあっ
た。
【0008】このような状況下、最近になって、ペンデ
ィオエピタキシー(PendeoEpitaxy:以
後、適宜「PE」と略称する。)とよばれる新しい結晶
成長技術が注目されつつある。以下、PE技術の概要に
ついて説明する。図11は、PEの2つのモードの概念
を示すために描かれたエピタキシャル成長断面の模式図
であり、同様な図面は文献(Tsvetankas.Zhelevaet.A
l.;MRSInternet J. Nitride Semicond.Res. 4S1,G
3.38(1999);以後文献2と略称)にも紹介されているも
のである。図11において(a)図、(b)図共に6H
−SiC下地結晶101の上にAlN膜102を形成
し、GaN103を形成した後で、リソグラフィー技術
で選択エッチングマスクを形成し、続いてGaN10
3、AlN102、さらには6H−SiC下地結晶10
1に至る選択エッチングを行い、図に示すように紙面垂
直方向にストライプ状に延びたパターンを形成する。こ
の後、図中PE層104として示したGaN種結晶層を
形成するものである。図中、デポ層105についてはし
ばらく無視して説明を行う。
【0009】図11(a)および(b)は、PE層10
4の成長起点が異なっている。図11(a)では、Ga
N103の側壁面である(11−20)結晶面を起点と
してPE層104の成長が進行する。一方、図11
(b)では、GaN103の上面である(0001)結
晶面を起点としてPE層104の成長が進行する。この
ような成長起点の相違は、PE層104の形成条件の違
いにより生じる。しかしながら、いずれの場合において
も、GaN103の(11−20)結晶面において著し
く速い結晶成長速度が観測される。
【0010】図12は周期的に配列したストライプ状パ
ターンに成長してできた連続膜となったエピタキシャル
成長断面を示したもので、この(a)および(b)図は
それぞれ図11の(a)および(b)図に対応した模式
図である。この図12に示された2つの模式図について
は先の文献2には見事な断面写真で示されているが、本
明細書では模式図面としている。PE層104は連続層
となっている。ストライプ状周期パターンの上にエピタ
キシャル成長すると連続膜PE層ができること自体、極
めて興味深いことであるが、より重要なことは連続膜P
E層の転位等の欠陥が少ないということである。これは
ウルツ構造を持つGaN等の結晶中の転位が(000
1)面に対して垂直に近い方向に延びており、(11−
20)方向への速い成長が支配しているPEではストラ
イプ状GaN103中にある多量の転位を引き継ぐこと
がないためである。すなわち、PEで作られたPE層1
04中では転位密度が低減することとなり、このPE層
を基板に用いて作成すればGaN等の発光ダイオード
(LED)や半導体レーザ(LD)の性能を向上させる
ことが期待される。なお、図11中でデポ層105とし
たものは、ストライプ領域以外にもPE成長時における
若干のGaNの堆積が起こることを示したものであり、
図12ではデポ層105は省略してある。デポ層105
自身の結晶性は一般に劣悪であるが、デポ層105がで
きることによるPE層104の結晶性への影響はない。
【0011】以上のように、ペンディオエピタキシーを
用いることにより、エピタキシャル層の結晶欠陥を低減
することが可能となる。しかしながら、ペンディオエピ
タキシーは、工程が煩雑になるため、種々の改善の余地
を有していた。
【0012】ペンディオエピタキシーでは結晶成長に先
だちパターン形成する必要がある。先の文献2に述べら
れているパターン形成ではアプライド・フィジックス・
レター(Appl.Phys.Lett.)の第71巻、第25号、36
31頁から3633頁(以後、文献3と略称する。)に
示されているようにニッケル膜をフォトレジストにてパ
ターン形成し、これをマスクにして選択エッチングする
ことで周期パターンのストライプ状GaNを形成してい
る。このようにPE成長では選択エッチング用マスク素
材の堆積、リソグラフィ、選択エッチング工程、マスク
素材の除去等の煩雑な工程が必要となる。煩雑な工程の
みならず、リソグラフィのための高価な露光装置を用意
しなければならず、また、露光用のガラスマスクなどの
機材も必要になる。さらに、このような煩雑な工程を経
なければならないことに起因して、エピタキシャル成長
前の段階で基板表面が汚染されやすくなり、エピタキシ
ャル層の品質低下をもたらすことがある。特に、ペンデ
ィオエピタキシーではフォトレジスト除去工程が必須と
なるが、この除去が充分でなくフォトレジスト残渣が生
じた場合、その後のエピタキシャル層成長に悪影響を及
ぼすこととなり、成長時にウエーハ全面で平滑なPE成
長が行われない状況も起こる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した事情に鑑み、
本発明は、工程の煩雑化を招くことなく、異種材料基板
上に形成されるエピタキシャル結晶層の結晶欠陥を大幅
に低減することを目的とする。
【0014】
【課題を解決しようとする手段】本発明によれば、エピ
タキシャル結晶層を成長させるための下地として用いら
れる結晶成長用下地基板であって、前記エピタキシャル
結晶層と異なる結晶系の下地基板と、前記下地基板上に
離間して形成された複数の島状結晶とを有し、前記島状
結晶は、前記エピタキシャル結晶層と同じ結晶系の単結
晶層を含んでなることを特徴とする結晶成長用下地基板
が提供される。
【0015】ここで、島状結晶の格子定数が、エピタキ
シャル結晶層の格子定数と実質的に等しいものとするこ
とが好ましい。ここで「実質的に等しい」とは、5%程
度以下の差異であることをいう。また、上記単結晶層の
各結晶軸方向とエピタキシャル結晶層の各結晶軸方向と
は実質的に一致していることが好ましい。
【0016】上記島状結晶は、(i)下地基板上に形成さ
れた下部多結晶層と、この上に形成されたエピタキシャ
ル結晶層と同じ結晶系の上部単結晶層からなる構成や、
(ii)エピタキシャル結晶層と同じ結晶系の単結晶から主
としてなる構成とすることが好ましい。
【0017】また、上記下地基板が凹凸形状を有し、該
凹凸形状の凸部に上記島状結晶が形成された構成とする
こともできる。
【0018】さらに本発明によれば、上記した結晶成長
用下地基板の島状結晶上にエピタキシャル結晶層が形成
されたことを特徴とする基板が提供される。
【0019】また本発明によれば、下地基板とその上に
離間して形成された複数の島状結晶とを有し上記下地基
板と異なる結晶系のエピタキシャル結晶層を成長させる
ための下地として用いられる結晶成長用下地基板を製造
する方法であって、下地基板表面に直接に、または他の
層を介して、上記エピタキシャル結晶層と同じ結晶系の
バッファ層を形成する工程と、上記バッファ層の一部を
ウエットエッチングして島状領域を残存させ、上記エピ
タキシャル結晶層と同じ結晶系の単結晶層を含む上記島
状結晶を形成する工程とを含むことを特徴とする結晶成
長用下地基板の製造方法が提供される。
【0020】また本発明によれば、下地基板とその上に
離間して形成された複数の島状結晶とを有し、前記下地
基板と異なる結晶系のエピタキシャル結晶層を成長させ
るための下地として用いられる結晶成長用下地基板を製
造する方法であって、下地基板表面に直接に、または他
の層を介して、前記第一のバッファ層を第一の成長温度
で形成する工程と、前記エピタキシャル結晶層と同じ結
晶系の第二のバッファ層を、第一の成長温度よりも高い
第二の成長温度で形成する工程と、第一および第二のバ
ッファ層の一部をウエットエッチングして島状領域を残
存させ、前記エピタキシャル結晶層と同じ結晶系の単結
晶層を含む前記島状結晶を形成する工程とを含むことを
特徴とする結晶成長用下地基板の製造方法が提供され
る。
【0021】ここで、第一のバッファ層は、上記エピタ
キシャル結晶層と同じ結晶系の層とすることができる。
【0022】これらの製造方法において、バッファ層を
ウエットエッチングする際、下地基板の露出面の少なく
とも一部をエッチングしてもよい。
【0023】また本発明によれば、下地基板とその上に
離間して形成された複数の島状結晶とを有し、上記下地
基板と異なる結晶系のエピタキシャル結晶層を成長させ
るための下地として用いられる結晶成長用下地基板を製
造する方法であって、下地基板表面に直接に、または他
の層を介して、上記エピタキシャル結晶層と同じ結晶系
の単結晶層を含む結晶層を島状に堆積することにより上
記島状結晶を形成する工程を含むことを特徴とする結晶
成長用下地基板の製造方法が提供される。
【0024】この製造方法において、島状結晶を形成し
た後、下地基板の露出面の少なくとも一部をエッチング
することとしてもよい。
【0025】以上述べた各製造方法において、(i)下地
基板上に形成された下部多結晶層と、この上に形成され
たエピタキシャル結晶層と同じ結晶系の上部単結晶層か
らなる構成や、(ii)エピタキシャル結晶層と同じ結晶系
の単結晶から主としてなる構成とすることが好ましい。
【0026】本発明の結晶成長用下地基板やその製造方
法において、下地基板の表面に対する島状結晶の被覆率
は、たとえば0.1%以上60%以下とすることができ
る。また、島状結晶の平均粒径を、0.1μm以上10
μm以下とすることができる。さらに、島状結晶間の平
均間隔を、10μm以上500μm以下とすることがで
きる。また、島状結晶の数密度は、10-5個/μm2
上10-2個/μm2以下とすることができる。
【0027】本発明において、エピタキシャル結晶層
は、たとえばIII族元素窒化物系材料からなるものとす
ることができる。
【0028】また本発明によれば、上記した結晶成長用
下地基板の製造方法により製造された結晶成長用下地基
板が提供される。
【0029】さらに本発明によれば、上記した結晶成長
用下地基板の製造方法を用いて結晶成長用下地基板を製
造した後、島状結晶を埋め込むように、島状結晶と同じ
結晶系のエピタキシャル成長層を形成する工程を含むこ
とを特徴とする基板の製造方法が提供される。この製造
方法において、エピタキシャル成長層は、島状結晶を成
長起点とした成長により形成される。また、本発明によ
れば、かかる基板の製造方法により製造された基板が提
供される。
【0030】以下、上述した本発明の作用について説明
する。
【0031】本発明の結晶成長用ウェーハ上に形成する
エピタキシャル成長層の結晶構造は、異種基板とは異な
り島状結晶と同じである。したがって、エピタキシャル
成長層は、同じ結晶構造を有する島状結晶から優先的に
成長し、異種基板を起点とする成長は相対的に抑制され
る。このため、異種基板に含まれる、あるいは異種基板
とエピタキシャル層界面から発生する結晶欠陥がエピタ
キシャル成長層に伝達することを防止でき、エピタキシ
ャル成長層中の結晶欠陥を効果的に低減できる。
【0032】以上のように本発明は、島状結晶を設けた
構成により異種基板からの結晶欠陥の取り込みを抑える
ものである。しかしながら、これのみでは、現在望まれ
ているような高品位の結晶構造を実現することは困難で
ある。結晶欠陥を抑制し、このような高品位の結晶構造
を実現するためには、結晶成長の起点となる島状結晶自
体に含まれる結晶欠陥をも低減することが重要となる。
そこで本発明においては、島状結晶が単結晶層を含む構
成とし、エピタキシャル層中の結晶欠陥の大幅な低減を
実現している。上記構成の採用により結晶欠陥が大幅に
低減される理由は必ずしも明らかではないが、実質的に
結晶欠陥のない単結晶層を成長起点とするエピタキシャ
ル層成長が優先的に進行するため、その成長起点以外か
らの結晶欠陥の伝達がほとんど無いことによるものと考
えられる。
【0033】以上のように、本発明においては単結晶層
を含む島状結晶がエピタキシャル層の成長起点となるた
め、エピタキシャル成長層中の結晶欠陥を大幅に低減で
きる。
【0034】また、このような島状結晶は比較的簡便な
製造工程で形成できるため、本発明によれば、歩留まり
を向上させ、製造中におけるウェーハの汚染を効果的に
防止できるという利点も得られる。前述のように、ペン
ディオエピタキシーによる結晶成長では、ストライプ状
パターンを形成する必要があるため、ドライエッチング
を含むリソグラフ工程を行うことが必要となる。これに
対し本発明は、島状結晶を形成する方法として、(i)島
状結晶形成用の膜を形成後、ウエットエッチングにより
島状とする方法や、(ii)成膜材料、成膜温度の調整等に
より、結晶成長時に単結晶を含む島状結晶を形成する方
法等、種々の簡便な方法を採用することが可能である。
したがって、ペンディオエピタキシーのような複雑な工
程を行う必要が無く、これにより、プロセス上の理由に
より結晶中に不純物が取り込まれる等の不都合を回避す
ることができるのである。
【0035】さらに本発明によれば、基板の反りを低減
することができる。エピタキシャル成長後に成長装置か
ら取り出したウエーハには通常、大きな反りが見られる
が、エピタキシャル層を下地基板から分離後にはほとん
どこの反りは解消される。これはエピタキシャル層と下
地基板が島状結晶によってのみ結合されており、分離前
の反りの原因が成長温度から室温への温度変化による下
地基板とエピタキシャル層における熱膨張係数の違いだ
けでほとんど決まっているためと考えられる。特にこの
反りの解消は島状結晶の被覆率が10%以下の場合に顕
著となる。
【0036】以上のように本発明は、単結晶層を含む島
状結晶を形成し、この島状結晶を成長起点としてエピタ
キシャル層を成長させることを特徴とするものである
が、かかる特徴を一層明確にするため、以下、本発明に
ついて、従来のエピタキシャル成長技術と対比しつつ説
明する。
【0037】図9(a)は、低温堆積緩衝層を用いた従
来法を示す図である。この方法は、低温堆積緩衝層を高
温で熱処理することで微細な島状構造を形成し、この上
に高温でGaN単結晶を成長するものである。ところが、
この島状構造は、前述の文献1に記載されているよう
に、結晶成長を低温で行うことによって、表面上を均一
に堆積し、しかも比較的原子間結合の弱い部分を意識的
に作って大きな格子不整を緩和するという役割を果たす
ものである。すなわち、上記島状構造は、500℃程度
の低温で堆積を行う必要がある。このため、上記島状構
造は多結晶構造を有し、欠陥や積層欠陥が多数含まれて
おり、結晶軸が揃っていないこともあった。
【0038】一方、発明においては島状結晶が単結晶層
を含んでおり、この点で上記従来技術と相違する。すな
わち、本発明においては島状結晶が単結晶層を含むよう
な成膜温度で形成され、GaNの場合は、たとえば90
0℃以上の高温で形成される。本発明における島状結晶
は、このような単結晶層を含んでいるため、下地基板上
にエピタキシャル層を成長させる際、結晶欠陥の少ない
単結晶層の部分から優先的にエピタキシャル成長が進行
し、エピタキシャル層中の結晶欠陥を大幅に低減するこ
とができる。
【0039】また、本発明においては、上記従来技術と
比較して、下地基板上の島状結晶密度を小さくするとと
もに島状結晶の粒径を大きくする(図9(a)、
(b))。島状結晶密度を小さくして隣接する島状結晶
の平均間隔を大きくすることにより、それぞれの島状結
晶を成長起点とするエピタキシャル層同士が衝突するこ
とによって生じる境界部(バウンダリ)を減らすことが
でき、結晶欠陥をより一層低減することができる。ま
た、各島状結晶を比較的大きくすることにより、それぞ
れの島状結晶を成長起点とするエピタキシャル層が合体
し、平坦なエピタキシャル層になることが促進される。
【0040】一方、通常のエピタキシャル成長の初期段
階においても島状構造体が離間して形成される。しかし
ながら、このような島状構造体は、エピタキシャル成長
中の過渡期において現れるものにすぎず、その分布や密
度を、結晶欠陥低減に適した範囲に制御することは困難
である。また、このような島状構造体は下地基板または
下地層の結晶欠陥や汚染箇所で核成長が起こることによ
って形成されることが知られており、結晶軸方向が不揃
いである上、島状結晶自体が結晶欠陥を含んでいること
が多く、結晶欠陥の少ないエピタキシャル層を得るため
に適した構造とはなっていない。さらに、上記のよう
に、島状結晶は結晶欠陥や汚染箇所に発生しやすいた
め、この点からも、その分布や密度を結晶欠陥低減に適
した範囲に制御することが困難となる。
【0041】これに対し本発明は、エピタキシャル層中
の結晶欠陥を低減するのに適した構造の島状結晶、すな
わち、単結晶層を含んでなる島状結晶をを結晶成長用下
地基板上に形成し、これを用いてエピタキシャル層を形
成する技術に関するものである。本発明における島状結
晶は結晶成長用下地基板上に形成されるものであるた
め、その分布や密度を結晶欠陥低減に適した範囲に制御
することができる上、単結晶層の各結晶軸方向とエピタ
キシャル結晶層の各結晶軸方向とが実質的に一致する形
態とすることができ、島状結晶を起点とするエピタキシ
ャル成長を好適に進行させることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明における島状結晶は単結晶
を含むものであるが、下地基板上に形成された下部多結
晶層と、この上に形成されたエピタキシャル結晶層と同
じ結晶系の上部単結晶層からなる構成とすることができ
る。このようにすれば、単結晶層部分がバッファ層とな
る多結晶層上に形成されることとなり、単結晶層の形成
を好適に行うことができる。
【0043】また、本発明における島状結晶が単結晶か
ら主としてなる構成とすることもできる。このようにす
れば、エピタキシャル層中の結晶欠陥をより効果的に低
減することができる。
【0044】本発明における島状結晶は、下地基板上に
直接形成されることが好ましい。下地基板上に他の層を
介して形成することもできるが、この場合、工程が煩雑
になる。
【0045】島状結晶形成後に形成するエピタキシャル
層の厚みは、島状結晶の形状が認識できなくなり平滑は
表面が得られるまで行うことが好ましい。エピタキシャ
ル層の厚みは、少なくとも島状結晶の平均高さよりも厚
くすることが好ましく、島状結晶の平均高さの10倍以
上とすることがより好ましい。このようにすれば半導体
レーザ等のデバイスを形成するのに好適なエピタキシャ
ル層とすることができる。
【0046】本発明の結晶成長用下地基板において、下
地基板が凹凸形状を有し、該凹凸形状の凸部に前記島状
結晶が形成された構成とすることもできる。このような
構成の下地基板は、島状結晶を形成後、島状結晶の形成
されていない領域の下地基板表面をエッチングすること
によって作製することができる。たとえば、バッファ層
をエッチングして島状結晶層を形成する際に、下地基板
表面が局所的に露出した後、さらにエッチングを続ける
(オーバー・エッチング)と、島状結晶の大きさ、高さ
が共に減少すると同時に、下地基板が局所的にエッチン
グされ、溝が形成される。このような溝を形成すれば、
エピタキシャル層形成時に、下地基板からの結晶欠陥の
伝達を一層効果的に防止することができ、エピタキシャ
ル層中の結晶欠陥の低減効果がより顕著となる。
【0047】なお、上記のような溝を形成した場合、エ
ピタキシャル層の成長を行った後にも溝はそのまま空洞
となって残る。このことは、エピタキシャル成長初期に
おいて島状結晶を結晶核とした横方向成長が急速に起こ
っていることを意味しており、この成長初期における速
い横方向成長こそがエピタキシャル層が平坦化する原因
であることを明確に物語っている。このように横方向成
長が支配的であるため、エピタキシャル成長層には異種
下地基板の結晶形態を引き継いだり、影響を受けること
が少ないのである。
【0048】このように、エピタキシャル層成長後も溝
はそのまま空洞となって残ることから、上記溝は、エピ
タキシャル成長後に下地基板を除去する必要が生じた場
合にも大きな役割を果たす。下地基板を除去する場合、
通常、ウエーハをエッチング液に浸漬する方法が用いら
れるのであるが、この際、上記溝にエッチング液が浸透
することとなり、エピタキシャル成長層と異種下地基板
の分離が容易となる。
【0049】本発明において、複数の島状結晶の被覆
率、すなわち、下地基板の表面積に対する島状結晶の占
める面積の割合の上限は、好ましくは60%以下、より
好ましくは50%以下とする。被覆率が大きすぎると、
エピタキシャル層中の結晶欠陥の低減効果が充分に得ら
れない場合がある。被覆率をある程度低くすることによ
り、それぞれの島状結晶を成長起点とするエピタキシャ
ル層同士が衝突することによって生じる境界部(バウン
ダリ)を減らすことができ、結晶欠陥を効果的に低減す
ることができる。一方、被覆率の下限については、好ま
しくは0.1%以上、より好ましくは1%以上とする。
被覆率が低すぎると、エピタキシャル層が充分に平坦に
ならないことがある。
【0050】本発明において、複数の島状結晶の平均粒
径の下限は、好ましくは0.1μm以上、より好ましく
は1μm以上とする。一方、上限については、好ましく
は10μm以下、より好ましくは5μm以下とする。以
上のような平均粒径とすれば、結晶欠陥の少ない平坦な
エピタキシャル層を好適に形成することができる。
【0051】本発明において、複数の島状結晶の平均間
隔の下限は、好ましくは10μm以上、より好ましくは
20μm以上とする。ここで、平均間隔とは、隣接する
島状結晶間の距離の平均値をいう。平均間隔が小さすぎ
ると、エピタキシャル層中の結晶欠陥の低減効果が充分
に得られない場合がある。平均間隔をある程度大きくす
ることにより、前記した境界部(バウンダリ)を減らす
ことができ、結晶欠陥を効果的に低減することができ
る。一方、上限については、好ましくは500μm以
下、より好ましくは100μm以下とする。平均間隔が
大きすぎると、エピタキシャル層が充分に平坦にならな
いことがある。なお、平均間隔が100μm程度あって
も横方向成長によるエピタキシャル層が充分に平坦化さ
れる。このことは、バッファ層をエッチングしてGaN
からなる島状結晶層を形成した後、オーバー・エッチン
グにより下地基板に溝を形成した実験例により確認され
ている。この実験例では、島状結晶の平均間隔を100
μm程度としているが、GaNエピタキシャル層形成後
にも溝がそのまま取り残されていた。このことから、上
記のように平均間隔を大きくした場合でも横方向成長に
よるエピタキシャル層の平坦化が起こる。
【0052】本発明において、複数の島状結晶の数密度
の上限は、好ましくは10-2個/μm2以下、より好ま
しくは10-3個/μm2以下とする。数密度が大きすぎ
ると、エピタキシャル層中の結晶欠陥の低減効果が充分
に得られない場合がある。数密度をある程度小さくする
ことにより、前記した境界部(バウンダリ)を減らすこ
とができ、結晶欠陥を効果的に低減することができる。
一方、下限については、好ましくは10-5個/μm2
上、より好ましくは10-4個/μm2以上とする。数密
度が小さすぎると、エピタキシャル層が充分に平坦にな
らないことがある。
【0053】バッファ層の厚さについては特別な制限は
ない。通常は数千オングストロームから数マイクロメー
トル程度の厚さのバッファ層を堆積し、これをエッチン
グして島状結晶を形成する。一般的には、このバッファ
層は細かな結晶粒から形成されており、バッファ層の厚
さを増すと結晶粒が大きくなる。従って、エッチング後
の島状結晶の密度は低くなる傾向にあり、充分にエッチ
ングを行うと密度が低く、島と島の間隔が大きい島状結
晶となる。逆に薄いバッファ層を用意してエッチングを
行えば、結晶粒は小さいので、密度が高い、島と島の間
隔の狭い島状結晶が形成できる。結晶粒の大きさとして
は目安としてバッファ層の膜厚程度から数オングストロ
ーム径までいかようにも選択することができるし、島と
島の間隔についてもエッチングを進行させれば粒径の小
さなものは消えていくのでこれについても自由に選択で
きる。なお、島状結晶の粒径や間隔についてはバッファ
層の条件を一定にした上で光散乱をモニタリングすれば
工業的にほぼ満足できる再現性をもって一定の性状を持
った島状結晶を作ることができる。
【0054】本発明において島状結晶または島状結晶を
形成するためのバッファ層の成長温度は、層を構成する
材料がグレインサイズの大きい結晶層を形成するのに適
した温度とすることが好ましい。たとえばGaNの場
合、好ましくは900〜1150℃、より好ましくは9
50〜1050℃とする。このようにすれば単結晶層を
含む島状結晶を安定的に形成することができる。
【0055】次に、被覆率R、島状結晶の平均粒径なら
びにその平均間隔の関係について説明する。現実の島状
結晶の島の形状や島と島の間隔はランダムであるが、以
下の考察はこれらが平均値にあるとして行う。島状結晶
の平均粒径をD、密度をNとすれば被覆率Rは R=(πD2/4)N の関係にあり、密度Nが充分に大きい場合の島状結晶間
の平均間隔をLは L=N-1/2 である。この関係を用い、次表には実験的に得られた付
近についてこれらの関係の計算結果を示す。
【0056】
【表1】
【0057】以下、本発明の好ましい実施の形態につい
て説明する。
【0058】<実施の形態1>まず、下地基板上に、下
地基板と異なる結晶系のバッファ層を形成する。バッフ
ァ層は、細かな結晶粒が集合して形成されており、その
上に形成するエピタキシャル層と同じ結晶系にある。こ
のバッファ層の格子定数は、エピタキシャル層の格子定
数とほぼ近い値とする。
【0059】この後、バッファ層の表面からウエットエ
ッチングを行う。ここで、バッファ層は結晶粒界を多数
含むために、ウエットエッチングは、通常、平坦に進ま
ない。エッチング速度はグレインの結晶粒界部で速く進
行し、、結晶粒部が取り残されることは容易に理解でき
ることである。このようにして異種下地基板の上にはバ
ッファ層が島状結晶になって残る。島状結晶は以上のよ
うにして形成されるので、単結晶構造を有するものとな
る。
【0060】島状結晶が形成された異種下地基板上に所
定のエピタキシャル成長を行い島状結晶の厚み(高さ)
の数倍程度の厚みを越えると表面が平坦なエピタキシャ
ル成長層が得られる。
【0061】<実施の形態2>異種下地基板上に直接形
成したバッファ層は、通常、結晶性があまり良好でな
く、一般に微少な数百ナノメーター以下の径を持った結
晶粒より構成されることが多い。このため、単結晶層を
有する島状結晶を形成するには、下地基板上に第一のバ
ッファ層を形成した後、その上に第一のバッファ層形成
温度より高い温度で第二のバッファ層を形成し、次い
で、これらの層をウエットエッチングする方法が有効と
なる。
【0062】たとえば、第一のバッファ層を0.1μm
厚程度形成した後、この上に第一のバッファ層形成温度
より高い温度で第二のバッファ層を数μmから十数μm
厚形成する。このようにすれば、第二のバッファ層を形
成後、ウエットエッチングすることにより、比較的グレ
インサイズの大きい上層部を備えた島状結晶を形成する
ことができる。この場合、エッチングをやや長めに行え
ば、小さい結晶粒から整理され、結果として島状結晶の
上部は単結晶になる。この結果、ほとんどの島状結晶の
少なくとも上部は単結晶となる。このように、上部が単
結晶層からなる島状結晶が多数形成されたウエーハを結
晶成長下地基板として用いれば、上記島状結晶の単結晶
部を核としてエピタキシャル成長が進むので、結晶欠陥
の少ない、極めて結晶の高いエピタキシャル層を得るこ
とができる。
【0063】単結晶層を含む島状結晶の形成された下地
基板を用いてエピタキシャルを行うことにより、結晶欠
陥を大幅に低減できることは、本発明者らの実験によっ
て確認された事実である(実施例にて後述)。この実験
結果から、エピタキシャル層中に転位が入る大きな原因
として結晶粒界が関わっていることが予想できる。
【0064】以下、本実施形態における第一および第二
のバッファ結晶層の形成方法の具体例について説明す
る。
【0065】(第一のバッファ層の形成条件)たとえ
ば、サファイア(0001)面等の異種基板上への第一
のバッファ層の形成はMOCVD(有機金属熱分解)法
等によって行う。ここで、第一のバッファ層の形成は、
結晶第二のバッファ層や、その上に形成されるエピタキ
シャル層よりも低温で行うことが好ましく、好ましくは
400〜600℃程度とする。成膜の原料は、第一のバ
ッファ層をGaNにより構成する場合には、たとえば、
Ga原料としてトリメチルガリウム、窒素原料としてア
ンモニアを用いる。第一のバッファ層の厚みは特に制限
がないが、たとえば20〜200nm程度とする。
【0066】(第二のバッファ層の形成条件)第二のバ
ッファ層は、ハイドライドVPE法等により形成する。
成長温度は第一のバッファ層よりも高くすることが望ま
しく、好ましくは900〜1100℃、より好ましくは
950〜1000℃とする。第二のバッファ層の厚み
は、たとえば500〜5000nmとする。
【0067】第二のバッファ層の成長速度は、その後に
形成されるエピタキシャル層の成長速度よりも遅くする
ことが好ましい。このようにすれば得られるエピタキシ
ャル層の結晶欠陥がより有効に低減される。このため第
二のバッファ層の成長時の原料供給量を、エピタキシャ
ル層成長時の原料供給量より少なくすることが好まし
い。
【0068】<実施の形態2> <実施の形態1>では
バッファ層を形成した後でエッチングを行い、島状結晶
を形成した。島状結晶は実施例で述べるように適当な条
件で堆積する方法によって直接形成することもできる。
本実施形態では、島状バッファ層の堆積は比較的低温で
所望のエピタキシャル結晶と同じ結晶系にあり、かつ格
子定数的にも近い材料を適当な厚さ堆積して第一バッフ
ァ層を形成し、場合によっては成長温度を高めて第二バ
ッファ層を形成することで結晶粒径を大型化する。島状
化は第一バッファー形成後に温度を上げるプロセスで作
ることもできるし、第二バッファーまで積んだ後でエピ
タキシャル成長条件をエッチング条件に変えることでも
作ることができる。
【0069】この後、所望のエピタキシャル成長に入る
わけであるが、この後の事情は<実施の形態1>で述べ
たものと同様である。島状結晶の粒径や間隔については
バッファ層形成時の条件、成長温度や原料ガス供給速度
などで調整できる。
【0070】<実施の形態4> <実施の形態3>の変
形であるが、異種下地基板が熱分解しやすかったり、所
望のエピタキシャル層形成のための原料ガス等で化学分
解を起こすような場合には、バッファ層を形成する過程
において局所的に異種基板材料が分解が起こると同時に
島状結晶が形成される。こうした異種下地基板の例とし
ては所望のエピタキシャル層がIII族元素窒化物系材料
の場合にはGaAsやGaPなどがGaAsPなどのII
I−V化合物半導体やシリコンがもっとも手に入れやす
く、かつ使いやすいものである。特にこれらの異種下地
基板を用いた場合にはIII族元素窒化物系材料系エピタ
キシャル層成長後に下地基板をエッチングで容易に取り
除くことができる大きな利点を有する。所望のエピタキ
シャル層がIII族元素窒化物系材料の場合にはInPな
どはエピタキシャル成長中に熱分解が激しすぎ適当では
ない。一般的には所望のエピタキシャル成長温度に較べ
て用いる異種下地基板の融点は200度以上高いことが
好ましい。
【0071】島状結晶が形成された後は所望のエピタキ
シャル成長に入るが<実施の形態2>の場合と同様、こ
の後の事情は<実施の形態1>で述べたものと基本的に
は同様である。また、この場合における島状結晶の粒径
や間隔はバッファ層形成条件で調整できるものであるこ
とは実施の形態2の場合と同様である。
【0072】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
【0073】実施例中におけるエッチングピット密度
は、得られたエピタキシャル層をリン酸と硫酸の1対1
混合液(体積比)を用いてウエットエッチングした後、
透過型電子顕微鏡を用い、膜表面の観察により計測した
ものである。エッチングピット密度は、エピタキシャル
層中の転位密度を表す指標となる。
【0074】また、各実施例では島状結晶を形成してい
るが、この島状結晶のプロファイルはいずれも下記範囲
内にあるものである。 下地基板に対する被覆率:0.1%〜60%(実施例1
において被覆率90%としたものを除く) 平均粒径:0.1〜10μm 隣接島状結晶の平均間隔:10〜500μm 数密度:10-5〜10-2個/μm2 実施例1 本実施例について図1を参照して説明する。本実施例で
は、基板として、(0001)面サファイア(Al
23)基板11を用いる(図1(a))。この基板11上
に、III族原料にトリメチルガリウム(TMG)とV族
原料にアンモニア(NH3)ガスを用い、キャリアガス
に水素ガス(H2)と窒素ガス(N2)を用いる有機金属
化合物気相成長法(MOVPE)により1.5μmの膜
厚のGaN膜12を形成する(図1(b))。GaN膜1
2の形成手順は以下の通りである。まず表面を洗浄した
サファイア基板11をMOVPE装置の成長領域にセッ
トする。次に、H2ガス雰囲気で、1050℃の温度に
昇温して、基板11の表面の熱処理を行う。次に、基板
11の温度を500℃に減温する。温度が安定してから
TMGとNH3を供給して、20nmの厚さのGaN層
を形成する。この時のTMGとNH3の供給量は、それ
ぞれ10μmol/min、4000cm3/minと
する。更に、NH3ガスを供給しながら基板11の温度
を1050℃に昇温する。温度が安定してからTMGを
供給して、1.5μm程度の厚さのGaN膜12を形成
する。このときのTMG、NH3の供給量は、50μm
ol/min、4000cm3/minとする。GaN
膜12を形成後、NH3雰囲気で、600℃程度まで冷
却する。基板11の温度が500℃程度になったらNH
3ガスの供給を停止し、H2ガスからN2ガスに切り替え
て常温まで冷却し、MOVPE装置より取り出す。
【0075】次に、溶液により基板11上のGaN膜1
2を島状になるようにエッチングする(図1(c))。こ
のGaN膜12を島状に形成するエッチングは、水分を
蒸発したリン酸と硫酸の1対1(体積比)の混合液を2
70℃の温度に昇温して用いる。30分間のエッチング
で、GaN膜12が島状に除去され、開口部13が形成
される。この条件でGaN膜12に形成した開口部13
の割合は、50%程度である。この溶液は、サファイア
もエッチングできるため、GaN膜12が除去された開
口部13領域のサファイア基板11表面に溝14が形成
される。
【0076】さらに、島状に形成したGaN膜12に、
III族原料としてガリウム(Ga)と塩化水素(HC
l)の反応生成物である塩化ガリウム(GaCl)を用
い、V族原料としてアンモニア(NH3)ガスを用いた
ハイドライドVPE法(HVPE)により、GaN膜1
5を形成する(図1(d)〜(f))。GaN膜15の
形成手順は、上記のようにして作製した基板をHVPE
装置にセットし、H2ガスを供給しながら600℃程度
に昇温し、さらにNH3ガスを供給しながら、1040
℃の温度まで昇温する。成長温度が安定してから、Ga
Clを供給してGaNを成長する。この時のGa上に供
給するHCl量は40cm3/min、NH3ガスの供給
量は1000cm3/minとする。この成長では、開
口部13の基板11の溝14表面には、GaNの成長が
起きにくいため、GaN膜12の表面や開口部13の側
面にエピタキシャル成長する(図1(d))。GaN膜
15の成長が進むにつれて開口部13領域は次第に埋め
込まれていき、さらに成長を続けると、開口部13が完
全に埋め込まれる(図1(e))。更に、エピタキシャ
ル成長を続けて、GaN膜15表面にできた凹凸を平坦
な表面になるまで形成する。2.5 時間のエピタキシ
ャル成長で150μmの厚さのGaN膜15が形成され
る。なお、エピタキシャル成長によるGaN膜15の形
成が終了した後も溝14が残存する(図1(f))。G
aN膜15の形成後、NH3ガスを供給しながら、60
0℃程度まで冷却し、NH3ガスの供給を停止する。そ
の後、常温まで冷却し、H2ガスからN2ガスに切り替え
た後、基板をHVPE装置より取り出す。
【0077】基板11上のGaN膜15には、直接成長
した場合に8μm程度以上の厚膜で問題となるクラック
や割れがなく形成できた。図1(f)の状態に対応する
SEM写真を図15に示す。図15にはGaN膜15と
サファイア基板11界面近傍の断面が示されている。図
面下部が図1(f)のサファイア基板11に対応し、図
面上部が図1(f)のGaN膜15に対応する。また、
図面中央の三角形状の部分が図1(f)の溝14に対応
する。図から、溶液エッチングによって形成した開口部
13(図1(f))が完全に埋め込まれ、さらに、サフ
ァイア基板11表面にできた溝14には成長が生じてい
ないことが判る。さらに、GaN膜15表面の溶液によ
るエッチングピット密度を測定したところ、1×107
/cm2であり、マスクを用いた選択成長で形成したG
aN膜と同等の値であった。
【0078】本実施例で形成したGaN膜15は、欠陥
が少なく、クラックが発生していないために、GaN膜
15上にレーザ構造、FET構造、およびHBTなどの
デバイス構造を成長すると特性を向上させることができ
る。
【0079】さらにサファイア基板11を研磨や、ケミ
カルエッチング、レーザ等により基板から剥離すること
で、GaN膜15を基板結晶として用いることができ
る。
【0080】次に、本実施例と同様の方法を用いた場合
における島状結晶の被覆率(島状結晶の占有面積を下地
基板表面積で除した値)と島状結晶から成長したエピタ
キシャル層中の転位密度との関係を求めた結果を図10
に示す。ここで、島状結晶の被覆率は、リン酸と硫酸の
混合液によるエッチング時間を調整することによって制
御した。図に示すように、被覆率を0.6以下とするこ
とにより、転位密度を顕著に低減できることがわかる。
【0081】本実施例では、GaN膜15のエピタキシ
ャル成長に成長速度の速いハイドライドVPE法を用い
て形成したが、有機金属化合物気相成長法(MOVP
E)を用いても同様な効果が得られる。また、下地基板
としてサファイア基板11を用いたが、Si基板、Zn
O基板、SiC基板、LiGaO2基板、MgAl24
基板、NdGaO3基板、GaAs基板等を用いても同
様な効果が得られる。本実施例では、基板11上に形成
したGaN膜を用いたが、AlxInyGazN膜(x+
y+z=1)、AlxGa1-xN膜(x≦1)、Inx
1-xN膜(x≦1)、InN膜、InxGa1-xAs膜
(x≦1)、InxGa1-xP膜(x≦1)を形成しても
同様な効果が得られる。本実施例では、GaN膜15の
エピタキシャル成長について述べたが、AlxInyGa
zN膜(x+y+z=1(0≦x、y、z、≦1))、A
xGa1-xN膜(0≦x≦1)、InxGa1-xN膜(x
≦1)、InN膜、InxGa1-xAs膜(x≦1)、I
xGa1-xP膜(x≦1)をエピタキシャル成長しても
同様な効果が得られる。さらに、不純物の添加しても同
様な効果が得られる。
【0082】実施例2 本実施例について図2を参照して説明する。本実施例で
は、基板として、(0001)面サファイア(Al
23)基板21を用いる(図2(a))。この基板21上
にIII族原料にトリメチルガリウム(TMG)、トリエ
チルアルミニウム(TMA)とV族原料にアンモニア
(NH3)ガスを用い、キャリアガスに水素ガス(H2
と窒素ガス(N2)を用いるMOVPE法により厚さ2
μm程度のクラック23の入ったAl0.2Ga0.8N膜2
2を形成する(図2(b))。Al0.2Ga0.8N膜22の
形成手順は以下の通りである。まず表面を洗浄したサフ
ァイア基板21をMOVPE装置の成長領域にセットす
る。次に、H2ガス雰囲気で、1050℃の温度に昇温
して、基板21の成長表面の熱処理を行う。次に、50
0℃の温度に減温して、温度が安定してからTMG、T
MAとNH3を供給して、20nmの厚さのAlGaN
層を形成する。TMG、TMA、NH3の供給量は、1
0μmol/min、2μmol/min、3000c
3/minで行った。更に、NH3ガスを供給しながら
基板21の温度を1020℃に、再び昇温する。温度が
安定してからTMG、TMAを供給して1μm程度のA
0.2Ga0.8N膜22を形成する。このときのTMG、
TMA、NH3の供給量は、50μmol/min、4
0μmol/min、4000cm3/minで行っ
た。Al0.2Ga0.8N膜22の形成後、NH3雰囲気
で、600℃程度まで冷却し、NH3ガスの供給を停止
する。さらに、H2ガスからN2ガスに切り替え常温まで
冷却し、MOVPE装置より取り出す。
【0083】以上のようにして形成したAl0.2Ga0.8
N膜22には、サファイア基板21との格子乗数の違い
から、クラック23が生じる。次に、溶液により基板2
1上のAl0.2Ga0.8N膜22に開口部24と基板21
の溝23を形成する(図2(c))。このエッチング液
は、りん酸(H3PO4)と硫酸(H2SO4)を1対1.
5の割合で混合して280℃の温度に昇温して用いる。
このエッチングでは、Al0.2Ga0.8N膜22のクラッ
ク23領域が速く進むために、開口部24は、クラック
23にそって形成できる。この溶液は、上記、実施例1
と同様にサファイアもエッチングできるため、Al0.2
Ga0.8N膜22の開口部24に沿って基板21表面に
溝25が形成できる。さらに、開口部24と溝25を形
成した基板21に、実施例1と同様にIII族原料にガリ
ウム(Ga)と塩化水素(HCl)の反応生成物である
塩化ガリウム(GaCl)とV族原料にアンモニア(N
3)ガスを用いるハイドライドVPE法(HVPE)
を用いて、GaN膜26を形成する(図2(d)、
(e))。GaN膜26の形成手順は、先ず、上記のよ
うにして作製した基板をHVPE装置にセットし、H2
ガスを供給しながら600℃の温度に昇温する。さら
に、NH3ガスを供給しながら1020℃の温度に昇温
する。成長温度が安定してからGaClを供給して、G
aNを成長する。Ga上に供給するHCl量は40cm
3/min、NH3ガスの供給量は800cm3/min
で行う。このGaNのHVPE成長では、開口部24の
溝25には、成長しにくいために、Al0.2Ga0.8N膜
12の表面と側面に形成される(図2(d))。さら
に、エピタキシャル成長を続けるとGaN膜26は、実
施例1と同様に、溝25領域を埋め込んだのち、平坦な
表面が形成できる(図2(e))。4時間の成長で、3
00μmの膜厚のGaN膜26が形成できた。GaN膜
26形成後、NH3ガスを供給しながら、600℃程度
まで冷却し、NH3ガスの供給を停止する。さらに常温
まで冷却し、H2ガスからN2ガスに切り替え成長装置よ
り取り出す。取り出した基板21上のGaN膜26に
は、実施例1と同様にクラックや割れがなく形成でき
た。また、溶液によるエッチングピット密度を測定した
ところ、GaN膜26表面には、1×107/cm2であ
り、マスクを用いた選択成長で形成したGaN膜と同等
の値であった。
【0084】実施例では、Al組成を0.2のAlGa
N膜21を用いたが、Al組成や膜厚を変えることで、
クラック23に量や方向で決めることができる。また、
溶液のエッチング時間や温度、混合比によって、開口部
24の形状が制御できる。
【0085】本実施例によれば、結晶欠陥の少ないGa
N膜26が得られた。本実施例では、Al0.2Ga0.8
膜21を直接(0001)面のサファイア基板上に形成
したが、サファイア基板上にInxGa1-xN膜(1≦x
≦0)、GaN膜、InGaAs膜、ZnO膜、SiC
膜を形成した基板材料を用いても同様な効果が得られ
る。実施例では、基板11材料に(0001)サファイ
ア基板を用いたが、Si基板、ZnO基板、SiC基
板、LiGaO2基板、MgAl24基板、NdGaO3
基板、GaAs基板、AlxGa1-xN基板(0≦x≦
1)等を用いても同様な効果が得られる。
【0086】実施例3 本実施例について図3を参照して説明する。本実施例で
は、基板31として、(0001)面サファイア基板結
晶を用いる(図3(a))。この基板31上に島状のG
aN膜32を形成する(図3(b))。島状のGaN膜
32の形成は、III族原料にガリウム(Ga)と塩化水
素(HCl)の反応生成物である塩化ガリウム(GaC
l)とV族原料にアンモニア(NH3)ガスを用いるハ
イドライドVPE法(HVPE)により行う。GaN膜
32の形成手順は、先ず基板31をHVPE装置にセッ
トし、H2ガスを供給しながら600℃の温度に昇温す
る。さらにNH3ガスを供給して、1020℃の温度に
昇温する。成長温度が安定してから、Ga上に供給する
HClを供給してGaNを成長する。GaClの供給量
は5cm3/min、NH3ガスの供給量を500cm3
/minで行った。1分間の供給で、高さが2μm程度
の島状のGaN膜32を形成した。GaN膜32を形成
後、NH3ガスを供給しながら、600℃程度まで冷却
し、NH3ガスの供給を停止する。さらに常温まで冷却
し、H2ガスからN2ガスに切り替え成長装置より取り出
す。以上のような成膜方法を採用することにより、Ga
N膜32が島状に形成される。
【0087】次に、島状のGaN膜32と基板31表面
の露出部33をエッチングして、基板11に溝34を形
成する(図3(c))。エッチングには、塩素(Cl2
ガスを用いる反応性イオンエッチング法(RIBE)に
より行なった。形成手順は、基板31をRIBE装置に
セットし、装置内の圧力を0.6mtOrrの減圧にす
る。次に、塩素(Cl2)ガスを供給し、装置内の圧力
が安定してから加速電圧を500V、エッチングを行
う。Cl2ガスの供給量は、6cm3/minとし、基板
31の温度は常温とする。20分間のエッチングで、G
aN膜32と基板31の露出部33は、1μm程度除去
され、露出部33の基板31表面に溝34が形成でき
る。エッチング後、加速電圧、Cl2ガスを停止し、N2
ガスを供給して装置内をN2雰囲気にする。Cl2ガスが
十分パージしてから装置内の圧力、常圧にして、基板3
1を取り出す。
【0088】次に、再びハイドライドVPE法(HVP
E)により、島状のGaN膜32上にGaN膜35を形
成する(図3(d、e、f))。GaN膜35の形成手
順は、上記と同様に、先ず基板をHVPE装置にセット
し、H2ガス雰囲気で600℃の温度に昇温する。60
0℃の温度になってからNH3ガスを供給して1020
℃の温度に昇温する。成長温度が安定してから、GaC
lを供給してGaNを成長する。Ga上に供給するHC
l量は20cm3/min、NH3ガスの供給量を120
0cm3/minで行う。成長過程は、上記実施例1お
よび2と同様に成長がすすむ。5時間の成長で、250
μmの厚さのGaN膜35を形成した。GaN膜35形
成後、NH3ガスを供給しながら、600℃程度まで冷
却し、NH3ガスの供給を停止する。さらに常温まで冷
却し、H2ガスからN2ガスに切り替え成長装置より取り
出す。
【0089】本実施例によれば、結晶欠陥の少ないGa
N膜35が得られた。本実施例では、サファイアのエッ
チングにドライエッチングを用いたが、溶液エッチング
も同様な効果が得られる。また、GaN膜のドット成長
(島状成長)にハイドライドVPE法(HVPE)を用
いたが、MOVPE法で形成しても同様な効果が得られ
る。また、GaN膜に限らず、島状の成長が出来れば、
AlxGa1-xN膜(0≦x≦1)やInxGa1-xN膜
(0≦x≦1)、InAlGaN膜でも同様な効果が得
られる。
【0090】実施例4 本実施例について図4を参照して説明する。本実施例で
は、基板41として、(111)面シリコン(Si)基
板結晶を用いる(図4(a))。この基板41上に島状
のGaN膜42を形成する(図4(a))。島状のGa
N膜42は、実施例3と同様にIII族原料にガリウム
(Ga)と塩化水素(HCl)の反応生成物である塩化
ガリウム(GaCl)とV族原料にアンモニア(N
3)ガスを用いるハイドライドVPE法(HVPE)
により形成する。島状のGaN膜42の形成手順は、先
ず、基板41をHVPE装置にセットし、H2ガス雰囲
気で600℃の温度に昇温する。600℃の温度になっ
たらNH3ガスを供給して1050℃の温度に昇温す
る。成長温度が安定してから、Ga上に供給するHCl
を供給してGaNを成長する。HClの供給量は5cm
3/min、NH3ガスの供給量を300cm3/min
とする。1分間の供給で、高さ1〜2μm程度の島状の
GaN膜42が形成できる(図4(b))。GaN膜4
2形成後、NH3ガスを供給しながら、600℃程度ま
で冷却し、NH3ガスの供給を停止する。さらに常温ま
で冷却し、H2ガスからN2ガスに切り替え成長装置より
取り出す。
【0091】次に、溶液により基板41表面が露出領域
43を溶液エッチングして、溝44を形成する(図4
(c))。基板41表面の溝44の形成は、硝酸と弗酸
の混合液(硝酸:弗酸:水=1:1:2、体積比)を用
いたウエットエッチングにより行った。
【0092】さらに、III族原料にガリウム(Ga)と
塩化水素(HCl)の反応生成物である塩化ガリウム
(GaCl)とV族原料にアンモニア(NH3)ガスを
用いるハイドライドVPE法(HVPE)を用いて、島
状のGaN膜42にGaN膜45を形成する(図4
(d)。GaN膜45の形成手順は、基板をHVPE装
置にセットし、H2ガス雰囲気で650℃の温度に昇温
し、NH3を供給して1000℃の温度に昇温する。成
長温度が安定してから、GaClを供給してGaNを成
長する。HClの供給量は20cm3/min、NH3
スの供給量は1000cm3/minで行う。この成長
では、基板41に形成した溝44には、GaNの成長が
しにくい。そのため、優先的に島状のGaN膜42の表
面と側面にGaNが成長する(図4(e))。成長を続
けると隣接する島状のGaN膜42から成長したGaN
膜45が露出領域43を埋め込んでいき、基板41表面
に形成した溝44に空洞ができる(図4(e))。更
に、上記、実施例1、2、3と同様にエピタキシャル成
長を続けると、GaN膜45表面を平坦にすることがで
きる(図4(f))。8時間の成長で、400μmの厚
さのGaN膜45が形成できた。GaN膜45形成後、
NH3ガスを供給しながら、600℃程度まで冷却し、
NH3ガスの供給を停止する。さらに常温まで冷却し、
2ガスからN2ガスに切り替え成長装置より取り出す。
取り出した基板41上のGaN膜45には、実施例1と
同様にクラックや割れがなく形成できた。
【0093】次に、基板41を除去して、裏面を研磨し
て平坦にすることで、GaN膜45を単体の基板結晶と
することができる(図4(g))。基板のエッチング除
去には、硝酸と弗酸の混合液を用いて行う。1対1の混
合液に24時間浸すことで、基板41を除去し、研磨し
て平坦化した。この混合液は、シリコンは溶解するが、
GaN膜45はほとんどエッチングしないため、下地基
板であるシリコン基板を好適に除去することができる。
【0094】本実施例では、基板結晶41に(111)
面のシリコン基板を用いたが、任意の方向に微傾斜した
(111)面、または(100)面および他の面を用い
ても同様な効果が得られる。用いる基板面によって溝の
形状や大きさが異なるが、いずれの場合にも良好なエピ
タキシャル層を得ることができる。
【0095】さらに、シリコン基板に限らず、GaAs
基板、GaP基板、ZnO基板または、Si基板上のG
aAs膜が形成された基板材料、その他の材料を用いた
場合にも良好なエピタキシャル層を得ることができる。
【0096】実施例5 本実施例は、実施例2で示したエピタキシャル層の形成
工程を、複数回繰り返すプロセスの例である。
【0097】本実施例について図5を参照して説明す
る。本実施例では、まず実施例2で示した図2(a)〜
(e)の工程を行う。すなわち、(0001)面サファ
イア(Al23)基板51(図5(a))上に、クラッ
ク53の入ったAl0.2Ga0.8N膜52を形成し(図5
(b))、次いで、ウエットエッチングを用いて基板51
に溝部55を設けた後、ハイドライドVPE法(HVP
E)を用いて、GaN膜54を形成する(図5
(c))。このとき基板上に溝55が残存する。
【0098】つづいて、上記工程を再度繰り返す。すな
わち、GaN膜54上にクラック57の入ったAl0.2
Ga0.8N膜56を形成し(図5(d))、次いで、ウエ
ットエッチングを用いてGaN膜54に溝部59を設け
た後、ハイドライドVPE法(HVPE)を用いて、G
aN膜58を形成する(図5(e))。
【0099】以上のようにして、結晶欠陥が著しく低減
されたGaN膜58が得られる。
【0100】実施例6 本実施例について図6を参照して説明する。本実施例で
は、基板61として、(100)面[110]方向に2度
傾斜したGaAs基板結晶を用いる(図6(a))。こ
の基板61上にIII族原料にガリウム(Ga)と塩化水
素(HCl)の反応生成物である塩化ガリウム(GaC
l)とV族原料にアンモニア(NH3)ガスを用いるハ
イドライドVPE法(HVPE)を用いて、島状のGa
N膜62を形成し、同時に基板61表面にエッチング溝
63を形成する(図6(b))。島状のGaN膜62と
基板61表面の溝63の形成手順は、基板61をHVP
E装置にセットし、H2ガス雰囲気で700℃の温度に
昇温し、温度が安定してからGaClとNH3ガスを供
給して島状のGaN膜62を形成する。Ga上に供給す
るHCl量は1cm3/min、NH3ガスの供給量は1
000cm3/minで行った。この成長により、基板
61表面に島状のGaN膜62が形成されるとともに表
面の溝63が形成される。GaNの成長が進むに連れ
て、島状のGaN膜62は大きくなり、基板61表面の
溝63が大きくなる(図6(c))。さらに成長が進む
と、隣接する島状のGaN膜62と合体する。この合体
したGaN膜62領域では、基板61表面にエッチング
の進行が停止する。さらに、成長を続け、GaN膜62
が基板61表面を完全に被覆させる(図6(d))。次
に、NH3ガスを供給ながら基板61の温度を1000
℃に昇温する。温度が安定してからGaClを供給して
GaN膜64を形成する。Ga上に供給するHCl量は
20cm3/min、NH3ガスの供給量は1000cm
3/minで行った。6時間の成長で、300μmの厚
さのGaN膜64が形成できた(図6(e))。GaN
膜64形成後、NH3ガスを供給しながら、600℃程
度まで冷却し、NH3ガスの供給を停止する。さらに常
温まで冷却し、H2ガスからN2ガスに切り替え成長装置
より取り出す。
【0101】次に、基板61を除去して、GaN膜64
の単体を形成する(図6(f))。基板61のエッチン
グ除去には、硫酸を用いて行う。12時間浸すことで、
基板61を除去してから、研磨して平坦な裏面を形成し
た。硫酸は、GaN膜64をほとんどエッチングするこ
とができないのでGaN膜64の単体膜として取り出す
ことができる。本実施例によれば、結晶欠陥の少ないG
aN膜64が得られる上、基板の除去を容易に行うこと
ができる。
【0102】実施例7 本実施例について図7を参照して説明する。本実施例で
は、基板として、(0001)面サファイア(Al
23)基板71を用いる(図7(a))。この基板11上
に、III族原料にトリメチルガリウム(TMG)とV族
原料にアンモニア(NH3)ガスを用い、キャリアガス
に水素(H2)と窒素(N2)を用いる有機金属化合物気
相成長法(MOVPE)により、不定形の島状のGaN
膜73を形成する(図7(c))。
【0103】GaN膜73の形成手順は以下のようにし
て行う。まず、表面を洗浄したサファイア基板71をM
OVPE装置の成長領域にセットする。次に、H2とN2
ガスの混合雰囲気で、1100℃の温度に昇温して、基
板71の表面の熱処理を行う。次に、基板71の温度を
500℃に減温する。温度が安定してからTMGとNH
3を供給して、30nmの厚さのGaN層72を形成す
る(図7(b))。この時のTMGとNH3の供給量は、
それぞれ10μmol/min、5000cm3/mi
nとして、H2ガスとN2ガスは、それぞれ10000c
3/min供給した。GaN膜72を形成後、再び、
NH3ガスを供給しながら基板71の温度を1080℃
に昇温する。この昇温工程で、GaN層72の一部分が
蒸発して粒子状のGaN膜となる。このような粒子状の
GaN膜を好適に形成するためには、昇温速度、成長温
度、H2やNH3分圧に応じてGaN膜の膜厚を適宜に設
定することが好ましい。
【0104】その後、温度が安定してからTMGを供給
して、エピタキシャル成長を行う。これにより粒子状の
GaN層72を核として、ファセット面を持つ不定形島
状のGaN膜73が形成する。このときのTMGの供給
量は、90μmol/minとする。
【0105】その後、NH3雰囲気で、600℃程度ま
で冷却する。基板71の温度が500℃程度になったら
NH3ガスの供給を停止し、H2ガスの供給を停止し、N
2ガスのみ供給して常温まで冷却し、MOVPE装置よ
り取り出す。
【0106】次に、島状のGaN膜73上にGaN膜7
5を形成する(図1(d))。GaN膜75の形成は、
III族原料にガリウム(Ga)と塩化水素(HCl)の
反応生成物である塩化ガリウム(GaCl)とV族原料
にアンモニア(NH3)ガスを用いるハイドライドVP
E法(HVPE)により行う。GaN膜73の形成手順
は以下の通りである。まず、基板71をHVPE装置に
セットし、H2ガスを供給しながら600℃程度に昇温
する。次いでNH3ガスを供給しながら、さらに104
0℃の温度に昇温する。成長温度が安定してから、Ga
Clを供給してGaNを成長する。この時のGaCl供
給量は20cm3/min、NH3ガスの供給量は100
0cm3/minで行う。このHVPE成長では、サフ
ァイア基板71表面が露出部75には、GaNの成長が
起きにくいため、実質的にGaN膜73表面でのみエピ
タキシャル成長が進行する。GaN膜75の成長が進む
につれて露出部74が埋め込まれる。さらに成長を続け
るとGaN膜75表面が平坦になる。5時間のエピタキ
シャル成長で、300μmの厚さのGaN膜75が形成
できる。GaN膜75の形成後、NH3ガスを供給しな
がら、600℃程度まで冷却し、NH3ガスの供給を停
止して、さらに常温まで冷却し、H2ガスからN2ガスに
切り替えてHVPE装置より取り出す。
【0107】取り出した基板71上のGaN膜75に
は、クラックや割れがなく形成できた。また、GaN膜
75表面のりん酸系の溶液によるエッチングピット密度
を測定したところ、1×107/cm2であった。
【0108】本実施例では、GaN膜75のエピタキシ
ャル成長に成長速度の速いハイドライドVPE法を用い
て形成したが、有機金属化合物気相成長法(MOVP
E)を用いても同様な効果が得られる。また、サファイ
ア基板11を用いたが、Si基板、ZnO基板、SiC
基板、LiGaO2基板、MgAl24基板、NdGa
3基板、GaP基板等を用いても同様な効果が得られ
る。本実施例では、基板11上に形成したGaN膜を用
いたが、AlxInyGazN膜(x+y+z=1)、A
xGa1-xN膜(x≦1)、InxGa1-xN膜(x≦
1)、InN膜、InxGa1-xAs膜(x≦1)、In
xGa1-xP膜(x≦1)を形成しても同様な効果が得ら
れる。本実施例では、GaN膜15のエピタキシャル成
長について述べたが、AlxInyGazN膜(x+y+
z=1(0≦x、y、z、≦1))、AlxGa1-xN膜
(0≦x≦1)、InxGa1-xN膜(x≦1)、InN
膜、In xGa1-xAs膜(x≦1)、InxGa1-xP膜
(x≦1)をエピタキシャル成長しても同様な効果が得
られる。さらに、不純物の添加しても同様な効果が得ら
れる。
【0109】実施例8 本実施例について図8を参照して説明する。本実施例で
は基板として、(0001)面サファイア(Al23
基板81を用いる(図8(a))。この基板81上にIII
族原料にトリメチルガリウム(TMG)とV族原料にア
ンモニア(NH3)ガスを用い、キャリアガスに水素ガ
ス(H2)と窒素ガス(N2)を用いるMOVPE法によ
り厚さ50nmのGaN層82を形成する(図8
(b))。GaN層82の厚みは、20〜300nmの間
で、適宜選択することができる。
【0110】GaN膜82の形成手順は以下の通りであ
る。まず、表面を洗浄したサファイア基板21をMOV
PE装置の成長領域にセットする。次に、H2ガス雰囲
気で、1050℃の温度に昇温して、基板81の成長表
面の熱処理を行う。次に、500℃の温度に減温して、
温度が安定してからTMG、NH3をそれぞれ10μm
ol/min、5000cm3/minとして、H2ガス
とN2ガスは、それぞれ12000cm3/min、10
000cm3/min供給して、GaN層82を形成す
る。GaN膜82の形成後、N2ガスのみ常温まで冷却
し、MOVPE装置より取り出す。
【0111】次に、実施例7と同様にしてハイドライド
VPE法(HVPE)により、不定形の島状のGaN膜
83の形成、および、平坦な表面のGaN層84の形成
を行う(図8(c)、(d))。島状のGaN膜83お
よびGaN層84の形成手順を以下に示す。まず、基板
をHVPE装置にセットし、H2ガスを供給しながら6
00℃の温度に昇温する。さらに、NH3ガスを供給し
ながら1020℃の温度に昇温する。この昇温工程で、
GaN層82の大部分が蒸発して粒子状のGaN膜とな
る。このような粒子状のGaN膜を好適に形成するため
には、昇温速度、成長温度、H2やNH3分圧に応じてG
aN膜の膜厚を適宜に設定することが好ましい。
【0112】その後、成長温度が安定してからGaCl
を供給して、GaN膜83を成長する。このHVPE成
長では、実質的に粒子状GaN膜82の表面のみを起点
とする成長が進行し、島状のGaN膜83が形成される
(図8(c))。この状態の断面SEM(走査型電子顕
微鏡)写真を図13に示す。このとき、Ga上に供給す
るHCl量は5cm3/min、NH3ガスの供給量は5
00cm3/minとする。
【0113】次に、Ga上に供給するHCl量を40c
3/min、NH3ガス流量を1200cm3/min
に増量してエピタキシャル成長を続け、島状のGaN膜
83表面に成長する。GaN膜84は、実施例7と同様
に、隣接する島状のGaN層83から成長したGaN膜
が合体する。さらに、成長を続けると平坦な表面が形成
できる。4時間の成長で、300μmの膜厚のGaN膜
84が形成できる。GaN膜84形成後、NH3ガスを
供給しながら、600℃程度まで冷却し、NH3ガスの
供給を停止する。さらに常温まで冷却し、H2ガスから
2ガスに切り替え成長装置より取り出す。
【0114】以上のようにして得られたGaN膜84に
は、クラックや割れが認められなかった。
【0115】上述した各実施例においては、もっぱらII
I族元素窒化物系について本発明を適用した場合につい
て示した。しかし、本発明は横方向成長を巧妙に利用し
たものであり、エピタキシャルすべき材料を限定するも
のではない。従って、シリコン基板上への砒化ガリウム
(GaAs)や炭化珪素(SiC)などのエピタキシャ
ル成長にも適用できる。さらに異種下地基板に関して
も、単一素材からなるものに限られず、異なる材料の複
数の層からなる基板を用いることができる。
【0116】実施例9 本実施例は、本発明の方法によりエピタキシャル層を形
成した後、その上に半導体レーザを構成する各半導体層
を形成した例を示すものである。
【0117】図14(a)は、サファイア(0001)面
基板161上に、実施例1と同様の方法により、珪素
(Si)がn型不純物として添加されたGaNエピタキシ
ャル層(膜厚200μm)162を形成し、その基板上
に、有機金属化学気相成長法(MOVPE)を用いて半
導体層を積層して形成された窒化ガリウム系レーザの概
略断面図である。
【0118】GaN系半導体レーザ構造は、(a)で示し
た基板をMOCVD装置にセットし、水素雰囲気で成長
温度1050℃に昇温する。650℃の温度からNH3
ガス雰囲気にする。Siを添加した1μmの厚さのn型
GaN層163、Siを添加した0.4μmの厚さのn
型Al0.15Ga0.85Nクラット層164、Siを添加し
た0.1μmの厚さのn型GaN光ガイド層165、
2.5nmの厚さのアンドープIn0.2Ga0.8N量子井
戸層と5nmの厚さのアンドープIn0.05Ga0. 95N障
壁層からなる3周期の多重量子井戸構造活性層166、
マグネシウム(Mg)を添加した20nmの厚さのp型
Al0.2Ga0.8N層167、Mgを添加した0.1μm
の厚さのp型GaN光ガイド層168、Mgを添加した
0.4μmの厚さのp型Al0.15Ga0.85Nクラッド層
169、Mgを添加した0.5μmの厚さのp型GaN
コンタクト層170を順次形成しレーザー構造を作製し
た。p型のGaNコンタクト層170を形成した後は、
HN3ガス雰囲気で常温まで冷却し、成長装置より取り
出す。2.5nmの厚さのアンドープIn0.2Ga0.8
量子井戸層と5nmの厚さのアンドープIn0.05Ga
0.95N障壁層からなる多重量子井戸構造活性層166
は、780℃の温度で形成した。
【0119】次に、レーザー構造を形成した結晶を研磨
器にセットし、サファイア基板161、およびGaN膜
162を50μm研磨する。露出したGaN層65面に
は、チタン(Ti)/アルミ(Al)のn型電極171
を形成し、p型のGaN層73上には電流狭搾のために
SiO2膜172を形成して、ニッケル(Ni)/金
(Au)のp型電極172を作製した(図14
(b))。
【0120】上記構成の半導体レーザを構成する各半導
体層は、結晶性が良好であり、転位も少なかった。ま
た、歩留まりが良好で、製造安定性に優れており、閾値
電流密度3kA/cm2、閾値電圧5Vで室温連続発振が得られ
た。
【0121】本実施例では、GaN層162上にレーザ
ー構造形成してから、サファイア基板161、GaN膜
162の一部をを研磨したが、レーザー構造を作製する
前にサファイア基板161、GaN膜162の一部をを
研磨しても同様な効果が得られる。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、単
結晶層を含んでなる島状結晶の設けられたウエーハを結
晶成長用下地基板としているため、工程の煩雑化を招く
ことなく、異種材料基板上に形成されるエピタキシャル
結晶層の結晶欠陥を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図2】本発明に係る基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図3】本発明に係る基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図4】本発明に係る基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図5】本発明に係る基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図6】本発明に係る基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図7】本発明に係る基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図8】本発明に係る基板の製造方法を示す工程断面図
である。
【図9】本発明および従来技術に係る結晶成長用下地基
板の模式的断面図である。
【図10】本発明に係る結晶成長用下地基板における島
状結晶の被覆率と、その上に形成されるエピタキシャル
層中の転位密度との関係を示す図である。
【図11】ペンディオエピタキシー法を説明するための
図である。
【図12】ペンディオエピタキシー法を説明するための
図である。
【図13】本発明に係る結晶成長用下地基板の島状結晶
の外観を示す図面代用写真である。
【図14】本発明に係る基板の製造方法を適用して作製
した半導体レーザの断面図である。
【図15】本発明に係る結晶成長用下地基板を用いてエ
ピタキシャル層を形成した後の概観を示す図面代用写真
である。
【符号の説明】
11 サファイア(Al23)基板 12 GaN膜 13 開口部 14 溝 15 GaN膜 21 サファイア(Al23)基板 22 Al0.2Ga0.8N膜 23 クラック 24 開口部 25 溝 26 GaN膜 31 サファイア(Al23)基板 32 GaN膜 33 露出部 34 溝 35 GaN膜 41 シリコン(Si)基板結晶 42 GaN膜 43 露出領域 44 溝 45 GaN膜 51 サファイア(Al23)基板 52 Al0.2Ga0.8N膜 53 クラック 54 GaN膜 55 溝 56 Al0.2Ga0.8N膜 57 クラック 58 GaN膜 61 GaAs基板結晶 62 GaN膜 63 溝 64 GaN膜 71 サファイア(Al23)基板 72 GaN層 73 GaN膜 74 露出部 75 GaN膜 81 サファイア(Al23)基板 82 GaN層 83 GaN膜 84 GaN膜 161 サファイア(0001)面基板 162 GaNエピタキシャル層 163 n型GaN層 164 n型Al0.15Ga0.85Nクラット層 165 n型GaN光ガイド層 166 多重量子井戸構造活性層 167 p型Al0.2Ga0.8N層 168 p型GaN光ガイド層 169 p型Al0.15Ga0.85Nクラッド層 170 p型GaNコンタクト層 171 n型電極 172 p型電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 碓井 彰 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 Fターム(参考) 4G077 AA03 BE15 DB08 EE02 TK04 5F043 AA16 BB10 DD01 DD07 FF01 GG10 5F045 AA04 AB14 AC03 AC08 AC12 AC13 AC15 AD09 AD14 AF02 AF03 AF04 AF09 AF12 AF20 BB01 BB12 DA53 DA67

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エピタキシャル結晶層を成長させるため
    の下地として用いられる結晶成長用下地基板であって、
    前記エピタキシャル結晶層と異なる結晶系の下地基板
    と、前記下地基板上に離間して形成された複数の島状結
    晶とを有し、前記島状結晶は、前記エピタキシャル結晶
    層と同じ結晶系の単結晶層を含んでなることを特徴とす
    る結晶成長用下地基板。
  2. 【請求項2】 前記島状結晶は、前記下地基板上に形成
    された下部多結晶層と、この上に形成された前記エピタ
    キシャル結晶層と同じ結晶系の上部単結晶層とからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の結晶成長用下地基
    板。
  3. 【請求項3】 前記島状結晶は、前記エピタキシャル結
    晶層と同じ結晶系の単結晶から主としてなることを特徴
    とする請求項1に記載の結晶成長用下地基板。
  4. 【請求項4】 前記下地基板が凹凸形状を有し、該凹凸
    形状の凸部に前記島状結晶が形成されたことを特徴とす
    る請求項1乃至3いずれかに記載の結晶成長用下地基
    板。
  5. 【請求項5】 前記下地基板表面に対する前記複数の島
    状結晶の被覆率が、0.1%以上60%以下であること
    を特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の結晶成長
    用下地基板。
  6. 【請求項6】 前記複数の島状結晶の平均粒径が、0.
    1μm以上10μm以下であることを特徴とする請求項
    1乃至5いずれかに記載の結晶成長用下地基板。
  7. 【請求項7】 前記複数の島状結晶間の平均間隔が、1
    0μm以上500μm以下であることを特徴とする請求
    項1乃至6いずれかに記載の結晶成長用下地基板。
  8. 【請求項8】 前記複数の島状結晶の数密度が、10-5
    個/μm2以上10- 2個/μm2以下であることを特徴と
    する請求項1乃至7いずれかに記載の結晶成長用下地基
    板。
  9. 【請求項9】 前記エピタキシャル結晶層がIII族元素
    窒化物系材料からなることを特徴とする請求項1乃至8
    いずれかに記載の結晶成長用下地基板。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9いずれかに記載の結晶
    成長用下地基板の前記島状結晶上にエピタキシャル結晶
    層が形成されたことを特徴とする基板。
  11. 【請求項11】 下地基板とその上に離間して形成され
    た複数の島状結晶とを有し、前記下地基板と異なる結晶
    系のエピタキシャル結晶層を成長させるための下地とし
    て用いられる結晶成長用下地基板を製造する方法であっ
    て、下地基板表面に直接に、または他の層を介して、前
    記エピタキシャル結晶層と同じ結晶系のバッファ層を形
    成する工程と、前記バッファ層の一部をウエットエッチ
    ングして島状領域を残存させ、前記エピタキシャル結晶
    層と同じ結晶系の単結晶層を含む前記島状結晶を形成す
    る工程とを含むことを特徴とする結晶成長用下地基板の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 下地基板とその上に離間して形成され
    た複数の島状結晶とを有し、前記下地基板と異なる結晶
    系のエピタキシャル結晶層を成長させるための下地とし
    て用いられる結晶成長用下地基板を製造する方法であっ
    て、下地基板表面に直接に、または他の層を介して、前
    記第一のバッファ層を第一の成長温度で形成する工程
    と、前記エピタキシャル結晶層と同じ結晶系の第二のバ
    ッファ層を、第一の成長温度よりも高い第二の成長温度
    で形成する工程と、第一および第二のバッファ層の一部
    をウエットエッチングして島状領域を残存させ、前記エ
    ピタキシャル結晶層と同じ結晶系の単結晶層を含む前記
    島状結晶を形成する工程とを含むことを特徴とする結晶
    成長用下地基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記バッファ層をウエットエッチング
    する際、前記下地基板の露出面の少なくとも一部をエッ
    チングすることを特徴とする請求項11または12に記
    載の結晶成長用下地基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 下地基板とその上に離間して形成され
    た複数の島状結晶とを有し、前記下地基板と異なる結晶
    系のエピタキシャル結晶層を成長させるための下地とし
    て用いられる結晶成長用下地基板を製造する方法であっ
    て、下地基板表面に直接に、または他の層を介して、前
    記エピタキシャル結晶層と同じ結晶系の単結晶層を含む
    結晶層を島状に堆積することにより前記島状結晶を形成
    する工程を含むことを特徴とする結晶成長用下地基板の
    製造方法。
  15. 【請求項15】 前記島状結晶を形成した後、前記下地
    基板の露出面の少なくとも一部をエッチングすることを
    特徴とする請求項14に記載の結晶成長用下地基板の製
    造方法。
  16. 【請求項16】 前記島状結晶は、前記下地基板上に形
    成された下部多結晶層と、この上に形成された上部単結
    晶層からなることを特徴とする請求項11乃至15いず
    れかに記載の結晶成長用下地基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記島状結晶は、単結晶から主として
    なることを特徴とする請求項11乃至15いずれかに記
    載の結晶成長用下地基板の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記下地基板表面に対する前記複数の
    島状結晶の被覆率を、0.1%以上60%以下とするこ
    とを特徴とする請求項11乃至17いずれかに記載の結
    晶成長用下地基板の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記複数の島状結晶の平均粒径を、
    0.1μm以上10μm以下とすることを特徴とする請
    求項11乃至18いずれかに記載の結晶成長用下地基板
    の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記複数の島状結晶間の平均間隔を、
    10μm以上500μm以下とすることを特徴とする請
    求項11乃至19いずれかに記載の結晶成長用下地基板
    の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記複数の島状結晶の数密度を、10
    -5個/μm2以上10-2個/μm2以下とすることを特徴
    とする請求項11乃至20いずれかに記載の結晶成長用
    下地基板の製造方法。
  22. 【請求項22】 前記エピタキシャル結晶層がIII族元
    素窒化物系材料からなることを特徴とする請求項11乃
    至21いずれかに記載の結晶成長用下地基板の製造方
    法。
  23. 【請求項23】 請求項11乃至22いずれかに記載の
    結晶成長用下地基板の製造方法により製造された結晶成
    長用下地基板。
  24. 【請求項24】請求項11乃至22いずれかに記載の結
    晶成長用下地基板の製造方法を用いて結晶成長用下地基
    板を製造した後、前記島状結晶を埋め込むように、前記
    島状結晶と同じ結晶系のエピタキシャル成長層を形成す
    る工程を含むことを特徴とする基板の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の基板の製造方法によ
    り製造された基板。
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