JP2001120083A - 枝吊り具及び枝吊り具に用いる駒 - Google Patents

枝吊り具及び枝吊り具に用いる駒

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JP2001120083A JP29944699A JP29944699A JP2001120083A JP 2001120083 A JP2001120083 A JP 2001120083A JP 29944699 A JP29944699 A JP 29944699A JP 29944699 A JP29944699 A JP 29944699A JP 2001120083 A JP2001120083 A JP 2001120083A
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Masaaki Takahashi
理明 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 庭木や樹木などの雪吊りや枝吊り技術におい
て、上端を支持された縄に外嵌された駒に、直接縄の張
力を負荷させないで、駒と一体の枝受け座に支持モーメ
ントを生じさせたり、縄をループ状に巻き回わして葉群
全体を丸抱えして吊り上げ支持したり、駒の上面で縄と
共働して葉群(主として枝)を丸抱えできる枝吊り具と
枝吊り具に用いる駒を提供しようとする。 【解決手段】 押上げ棒の嵌入孔2を縦設し、吊り上げ
用の縄を上下に挿通案内する縄挿通孔3を上下に貫設
し、該縄挿通孔3において、縄固定手段又は縄固定解放
手段を内蔵した駒において、駒本体1の上面に葉群捕捉
体7を接合して成る。このほか、葉群捕捉体7を駒本体
1の上面に接合した枝受け座14に接合した枝吊り具も
ある。駒はコイルバネ体15から成るものや、コイルス
プリング63を縄挿通孔3に内設したもの、縄挿通孔3
をS字状に形成したものなど、縄に張力を生じさせるこ
とを条件として吊り上げできるもの、地上からの引き紐
及び押上げ棒20の操作により縄18を固定、解放する
ものなどである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、庭園での雪吊りや
果樹園での暴風対策としての枝吊り技術に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人がさきに提案した樹木の雪吊り
技術は、樹木に添設した支柱の上端から垂れ下げた縄に
外嵌した駒を、縄の適当な位置で駒内部の縄固定手段で
固定し、駒の上部に設けた枝受け座で枝を受け、所要の
張力で枝を吊り上げ支持するものであるが、縄の張力が
駒自体に集中するため、枝受けの状態(1本の枝を受け
る場合)によっては駒を含めて枝受け座が枝の軸心回り
に回転し易くなり、枝支持が不安定となるおそれがあっ
た。また、葉群の中央から縄を引き込み枝受け座で枝を
支持する技術も提案済みであるが、葉群を丸抱え状態で
吊下げ支持できる技術は未提案であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は庭木や樹木な
どの雪吊りや枝吊り技術において、上端を支持されて垂
れ下げた縄に外嵌した駒に、直接縄の張力を負荷させな
いで、駒と一体の枝受け座に支持モーメントを生じさせ
たり、縄をループ状に巻き回わして葉群全体を丸抱えし
て吊り上げ支持できたり、駒の上面で縄と共働して葉群
(主として枝)を丸抱えできる枝吊り具と該枝吊り具に
用いる駒を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の枝吊り具は、押上げ棒の嵌入孔を縦設し、縄挿通
孔で上下に貫通案内する縄を、内部の縄固定手段で固定
して成る駒と、該駒に接合する葉群捕捉体とから成る。
【0005】第2発明の枝吊り具は、第1発明の枝吊り
具において、前記駒がその上部に枝受け座を接合して成
る。
【0006】第3発明の枝吊り具は、押上げ棒の嵌入孔
を縦設し、縄挿通孔で上下に貫通案内する縄を、内部の
縄固定解放手段で固定して成る駒と、該駒に接合する葉
群捕捉体とから成る。
【0007】第4発明の枝吊り具は、第3発明の枝吊り
具において、駒がその上部に枝受け座を接合して成る。
【0008】第5発明の枝吊り具は、押上げ棒の嵌入孔
を縦設し、縄挿通孔で上下に貫通案内する縄を、内部の
縄固定手段で固定して成る駒と、該駒の上部に接合する
枝受け座とから成る枝吊り手段において、該枝受け座に
葉群捕捉体を接合して成る。
【0009】第6発明の枝吊り具は、押上げ棒の嵌入孔
を縦設し、縄挿通孔で上下に貫通案内する縄を、内部の
縄固定解放手段で固定して成る駒と、該駒の上部に接合
する枝受け座とから成る枝吊り手段において、該枝受け
座に葉群捕捉体を接合して成る。
【0010】第7発明の枝吊り具は、所要コイル径、所
要の曲率半径で湾曲したコイルバネ体から成る駒と、該
駒に連接する葉群捕捉体とから成る。
【0011】第8発明の枝吊り具は、第1発明、第2発
明又は第5発明の枝吊り具において、縄固定手段が所要
コイル径、所要の曲率半径で湾曲したコイルバネ体から
成る。
【0012】第9発明の駒は、上下に縄挿通孔を貫設し
た駒本体の内部に、水平軸を軸心として前記縄挿通孔を
境に、左右にそれぞれ左ピストンと右ピストンを摺動自
在に案内するとともに、両ピストンをそれぞれ左方へス
プリングで付勢し、右ピストンの前面の押圧面より突出
する軸棒には、前記縄挿通孔に連通する案内孔を上下に
貫設するとともに、突端に膨径部を形成し、左方の左ピ
ストンには、その前面の支持面より軸心に沿って軸心部
に前記軸棒と共に膨径部を摺動自在に案内し、外周部の
所要位置に周設した凹溝には、駒本体の下方からスプリ
ングで付勢されるストッパーを着脱自在に嵌着し、前記
右ピストンの側部には、垂直軸を中心に揺動自在なレバ
ーを軸支し、該レバーの前端を駒本体に係着するととも
に、前端部には駒本体に凹設した案内溝に出入りする作
動突起を突設し、該駒本体の下部から垂直方向に縦設し
た嵌入孔の上部には、前記作動突起の案内溝に連通する
膨径横溝を横設して成る。
【0013】第10発明の駒は、上下に縄挿通孔を貫設
した駒本体の内部に、該縄挿通孔に連通して一側方へ開
口する凹部を横設し、該凹部の上部中央で前後方向に軸
着した支軸にレバーを軸支し、該レバーの右端に滑り止
めを配設するとともに、左端部には上下に貫通し、左右
方向を長尺とする長孔を配設し、該レバーを前後に挟ん
で支軸に捩りバネを外嵌するとともに、各捩りバネの一
端を駒本体に係着し、他端を右回転の捩り状態でレバー
に係着して成る。
【0014】第11発明の駒は、直方体状の駒本体の下
方から押上げ棒の嵌入孔を縦設し、上下に縄挿通孔を貫
設して成る駒において、縄挿通孔がS字状であるととも
に、同形状に該縄挿通孔の孔径より小径の溝幅で縄挿通
孔より外側へ案内溝を開口して成る。
【0015】第12発明の駒は、直方体状の駒本体の下
方から押上げ棒の嵌入孔を縦設し、上下に縄挿通孔を貫
設して成る駒において、該縄挿通孔に湾曲形成したコイ
ルスプリングを収納するとともに、該スプリングを駒本
体に係着して成る。
【0016】
【発明の実施の形態】駒の内部に設ける縄固定手段は、
逆ハの字形の両板バネで縄を挟持して駒の押上げは可能
であるが駒の押し下げを不可として縄を固定するものか
ら、縄挿通孔をS字状に形成して縄の下端を所要の張力
で緊張して固定し、その張力による摩擦力で縄を固定す
るものや、所要コイル径、所要の曲率半径で湾曲形成し
たコイルバネ体から成り前記と同様に所要の緊張状態で
縄の下端を固定し、縄とコイルバネ体との摩擦力で縄を
固定するものなどがある。このうち、縄挿通孔をS字状
に形成したものやコイルバネ体のものでは、縄の下端を
解放すれば緊張力が解除されて縄は駒から解放されるか
ら、縄固定解放手段ともなり得る。このほかの縄固定解
放手段は、左ピストンと右ピストンとの間に挿通される
縄を、各ピストンの位置決めと解除の動作によって固
定、解放をなすものや、駒本体の支軸に回動自在に軸支
したレバーを、捩りバネによってその一端を縄固定方向
に付勢し、押上げ棒をレバーの他端に係着し、駒本体の
支持状態でレバーの他端を縄解除方向に回動して縄を解
放するものなどがある。次に、葉群捕捉体について説明
すると、このものは、単に鈎状や円弧状の棒体にして縄
と共働して駒の上部で葉群を丸抱えするものや、長短各
寸法の棒体の上端に横向きの鈎部を設け、駒の上部で葉
群に垂下される縄に鈎部を係着して葉群を丸抱え状態で
吊下支持に供されるもの、或いは、長尺の棒体の上端に
リング体を設けたり、該棒体の上端に側方に開口部を有
する螺旋体を設けたものなどが提供され、葉群の支持を
丸抱えすることなく、縄の張力によるリング体或いは螺
旋体と駒間の支持モーメントによって、安定的な葉群の
吊下支持に供されるものなどがある。なお、葉群捕捉体
は、直接駒本体の上面に接合されたり、駒本体の上面に
接合される枝受け座に接合される。また、第7発明の枝
吊り具における駒としてのコイルバネ体及び縄固定手段
としてのコイルバネ体は、一方に湾曲形成したものか
ら、S字状に湾曲形成したものまで提供される。さら
に、コイルバネ体に葉群捕捉体を連接するということ
は、コイルバネ体の一端を延出して葉群捕捉体を形成す
るものから、異質の葉群捕捉体を接合するものを含んで
いる。
【0017】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明すると、
図1に示す枝吊り具aは、二ツ割り接合体で形成された
駒本体1の底面には押上げ棒の嵌入孔2を掘設し、上下
には縄挿通孔3を貫設し、内部には縄挿通孔3を挟んで
逆八の字形の両板バネ4で縄を挟持する縄固定手段5を
有する駒6と、駒本体1の上面に接合する葉群捕捉体7
とから成り、図1(a)に示す葉群捕捉体71は短尺の
棒体8の上端に横向きの鈎部9を設け、図1(b)に示
す葉群捕捉体72は長尺の棒体8の上端に挿入孔10を
もつリング11を接合し、図1(c)に示す葉群捕捉体
73は長尺の棒体8の上端に側方に開口部12をもつ螺
旋体13を設けたものである。
【0018】図2、図3に示す枝吊り具bは、前記の枝
吊り具aと、駒本体1の上面に接合する枝受け座14と
から成り、図2(a)及び図3(a)に示す枝吊り具bは駒本
体1の上面に部分的に枝受け座141を接合し、図2
(b)及び図3(b)に示す枝吊り具bは駒本体1の上面全面
に枝受け座142を接合したものである。図3(c)に示
す葉群捕捉体73は図1(c)に示すものと同一であるか
ら、図2(a)、(b)における葉群捕捉体71及び図3
(a)、(b)における葉群捕捉体72に代えて使用すること
ができる。
【0019】図4に示す枝吊り具cは、枝吊り具aにおけ
る駒6と、駒6の駒本体1の上面に接合する枝受け座1
4とから成る枝受け手段において、枝受け座14(14
2)に葉群捕捉体7を接合して成るものである。図4
(a)に示す枝吊り具cは葉群捕捉体71が短尺の棒体8
の上端に横向きの鈎部9を設け、図4(b)に示す枝吊り
具cは葉群捕捉体72が長尺の棒体8の上端に挿入孔1
0をもつリング11を接合し、図4(c)に示す葉群捕捉
体73は図1(c)に示すものと同一である。
【0020】図5に示す枝吊り具dは、所要のコイル径
と曲率半径で湾曲形成したコイルバネ体15から成る駒
6と、コイルバネ体15の上端を延出して鈎部9を形成
した葉群捕捉体71とから成っている。コイルバネ体1
5は一方に湾曲したものに限定されず、仮想線で示すよ
うに他方にも湾曲してS字状に形成されるものもある。
枝吊り具dにおいては駒6内の縄固定手段5とは、各コ
イル径間でたわみ自在に変形する湾曲内面をいうもので
ある。以上説明した枝吊り具a乃至cに示した駒6は、逆
八の字形に配設した一対の板バネ構造による縄固定手段
5を内蔵したもので、縄固定手段5は板バネ構造に限定
されずその他の縄固定手段も対象とされる。さらに、後
述の縄固定手段の解放手段を内蔵した駒6と、各葉群捕
捉体71、72、73との組合せによる枝吊り具も提供
される。
【0021】このようにして成る枝吊り具aの使用例
は、図6(a)に示すように、庭木16の幹に添設した支
柱17の上端に固定した縄18で枝を吊り上げ、雪折れ
を防ぐ、いわゆる雪吊りに用いられる。その際、葉群1
9の外端に接してから地上へ垂れ下がった縄18に、駒
6を縄挿通孔3により挿通し、駒6の嵌入孔2に押上げ
棒20の上端を嵌入して縄18を持ちながら駒6を押上
げ、葉群19の下方から内端へ向けて縄18を巻くよう
にして葉群捕捉体71の鈎9を葉群19の上方で吊下さ
れた縄18に係着し、押上げ棒20を支持しつつ縄18
を引き込むと、縄18は縄固定手段5で引き込み位置で
固定され、葉群19は丸抱え状態で所定の張力で緊張さ
れた縄18で支柱17に吊り上げられ、押上げ棒20の
外された枝吊り具aで雪折れが防止される。
【0022】図6(b)に示した使用例は、枝吊り具aにお
いて、駒本体1の内部に設ける縄固定手段5がコイルバ
ネ体15から成るもので、この場合は果樹園の風対策に
有効である。果樹園では樹木21間に張設したワイヤ2
2の各ポイントに所要数の縄又はロープなどの吊下体2
3が吊下され強風時に枝に絡めて地面の杭に固着する。
この場合、枝吊り具aは葉群19(主として枝)の一側
から吊下された吊下体23を駒本体の縄挿通孔3に挿通
するとともに、コイルバネ体15の内径に挿通して駒本
体1の下面から引き下げた上、葉群19を他側へ巻くよ
うに駒本体1の嵌入孔2に嵌入した押上げ棒20で駒6
を押上げ、葉群捕捉体71の鈎部9を吊下する吊下体2
3に係着し、押上げ棒20で駒6を支持しつつ吊下体2
3を引き込み、所定の張力による吊り上げ状態で吊下体
23の下端を地面に打ち込んだアンカー24に固着す
る。こうするとコイルバネ体15のコイル径間は吊下体
23の張力によってたわみ、内周面に大きな摩擦力が生
じて葉群19を所定の張力で支持できるから、暴風によ
る枝揺れを防ぎ果実の落下を防止する。暴風解除のとき
は、吊下体23をアンカー24から解けば、吊下体23
の張力が解消し、コイルバネ体15と吊下体23との摩
擦力も解消して吊下体23から駒6が解放される。高所
にある駒6は押上げ棒20を嵌入孔2に嵌入して葉群捕
捉体71の鈎部9を吊下体23から外し、吊下体23を
切断することなく駒6を回収できる。
【0023】図7に示す使用例は、枝吊り具bによって
庭木16の葉群19(主として枝)を吊り上げ、雪によ
る枝折れを防止するもので、庭木16に添えた支柱17
から吊下される縄18は、葉群捕捉体72のリング11
の挿入孔10に挿入され、駒6の縄挿通孔3に挿通され
て縄固定手段5を経て駒本体1の下面から垂下され、嵌
入孔2に嵌入された押上げ棒20で押上げられた駒6
は、枝受け座141に葉群19を載置し、縄18を引っ
張りながら駒6を押上げることにより、縄18に葉群1
9を支持する所要の張力が生じ、その張力により図7
(a)のP矢視である図7(b)に示すように、葉群捕捉体7
2の上端で縄18を挿入したリング11の挿入孔10の
縄18との係着点と枝受け座141の受圧面25間に所
定の支持モーメントが生じて安定的に葉群19を吊り上
げ支持できる。
【0024】図8に示す使用例は、果樹園の樹木21
(図外)間に張設されたワイヤ22の各ポイントに吊下さ
れる前記と同様の吊下体23を枝吊り具dのコイルバネ
体15に挿通し、コイルバネ体15の内周面に押上げ棒
20(図外)の上端を嵌入し、吊下体23を葉群19(主
として枝)の一側から他側へ巻き込むようにコイルバネ
体15を押上げ、その上部に一体の葉群捕捉体71の鈎
部9を吊下体23に係着し、吊下体23で葉群19を丸
抱え状態にし、押上げ棒20を支持しつつ吊下体23を
引っ張れば、吊下体23に生じた張力が葉群19を吊り
上げ、その状態で吊下体23の下端を地面に打ち込んだ
アンカー24に固着する。吊下体23はコイルバネ体1
5の内周面のたわみ変形による摩擦力で葉群19の吊下
姿勢を一定に保持する。
【0025】次に駒Aについて説明する。図9に示すよ
うに、上下に貫設した縄挿通孔3を中心に左右に二ツ割
接合した駒本体1の内部には、水平軸を軸心として縄挿
通孔3を境に左右にそれぞれ左ピストン26と右ピスト
ン27を摺動自在に案内するとともに、両ピストン2
6、27の各小径部に外嵌した各スプリング28、29
を介して両ピストン26、27をそれぞれ左方へ付勢す
る。右ピストン27は前面(縄挿通孔3に対面する側、
以下同じ。)の押圧面30には多数の突起31を突設
し、後部の駒本体1より突出する後端面にはストッパー
32を引手33とともに共締め接合し、押圧面30より
一体に突出する軸棒34には縄挿通孔3に連通する案内
孔35を上下に貫設するとともに突端に膨径部36を形
成している。左方の左ピストン26はその前面の支持面
37に多数の突起38を突設するとともに、支持面37
より軸心に沿って軸心部に軸棒34とともに膨径部36
を摺動自在に案内し、外周部の所要位置に周設した凹溝
39には、駒本体1の下方で駒本体1と一体のネジ座4
0を貫通し、かつ、その下端に引手41を突設するとと
もにネジ座40に下端を係着したスプリング42によっ
て上方へ付勢されたストッパー43を着脱自在に嵌入
し、右ピストン27の側部には図10に示すように、右
ピストン27の摺動孔44に駒本体1の正面側外面から
連通する連通溝45を介して垂直軸を中心に揺動自在な
レバー46を軸支し、レバー46を図11に示すよう
に、連通溝45から駒本体1の左端部正面側外面より内
部に向けて設けた案内溝47に連通する横向きの凹部4
8に案内し、その前端を駒本体1の案内溝47の一部に
係着するとともに、前端部内側には案内溝47に出入す
る作動突起49を突設し前端部外側には押込み突起50
を突設し、駒本体1の下面から垂直方向に縦設した押上
げ棒20を嵌入する嵌入孔2の上部には、作動突起49
を案内する案内溝47に連通する膨径横溝51を横設す
るとともに、膨径横溝51の半径で、押上棒20の上部
に周設するカム(図10の仮想線で示すもの)52の挿通
路53を駒本体1の下面に開口して成る。
【0026】このようにして成る駒Aは、駒本体1の上
面に葉群捕捉体7を接合したり、枝受け座14とともに
葉群捕捉体7を接合した枝吊り具として提供される
が、、前記のとおり、左右の両ピストン26、27と、
両者をそれぞれ左方へ付勢するスプリング28、29と
右ピストン26に揺動自在に接合する位置決め用のレバ
ー46と、左ピストン26の周面の凹溝39にスプリン
グ42の付勢で着脱自在に嵌着するストッパーと、右ピ
ストン27と一体で左ピストン28の軸心部に抜止めさ
れて摺動自在に案内される軸棒34と、軸棒34上で駒
本体1の縄挿通孔3に連通して貫設された案内孔35
と、押上げ棒20の嵌入孔2でレバー46の前端に連通
して横設される膨径横溝51とから成る縄固定解放手段
を内蔵するから、その動作について説明する。
【0027】先ず、縄18の解放状態を図13により説
明する。縄解放時には、駒Aは庭木或いは樹木の葉群を
支持して高所にあるから、ストッパー43の下端に垂下
した引手41が縄(図外)などの引き抜き手段を介して引
き下げられると、ストッパー43は左ピストン26の周
面の凹溝39から脱し、左ピストン26はスプリング2
8によって左端のストロークエンドに付勢されるから支
持面37も後退し、縄18に対する挟持圧が解放される
から、右ピストン27もスプリング29の弾発力によっ
てストッパー32が駒本体1の外面に当接するまで前進
し、縄18の解放状態が保持され、駒Aは地上に回収さ
れる。
【0028】次に、地上での初期設定について説明す
る。図13の解放状態から右ピストン27の引手33を
引いてスプリング29の弾発力に抗して右ピストン27
を後退させると、軸棒34の膨径部36を介して左ピス
トン26がスプリング28の弾発力に抗して前進し、そ
の前進途中で凹溝39にストッパー43がスプリング4
2の弾発力によって嵌入し、左ピストン26の前進端が
位置決めされる。その状態からレバー46を押込み突起
50を介して駒本体1の正面側に横向きに横設した凹部
48に収めつつ引手33の把持力を弱めると、右ピスト
ン27はスプリング29に付勢されて前進し、レバー4
6の前端が駒本体1の左端部の案内溝47の一部(外面
へ開いた傾斜面)に係着し、右ピストン27の前進端が
位置決めされる。この状態では右ピストン27の押圧面
30の突起31は左ピストン26の支持面37の突起3
8に対して縄18を押圧しないから縄18に対して駒A
は押上げ棒20によって移動自在に上下される。
【0029】次に、縄18の固定、換言すれば、縄18
の所定位置における駒Aの固定について説明する。押上
げ棒20のカム52を挿入路53から挿入しつつ押上げ
棒20を嵌入孔2に嵌入し、駒Aを所要の吊り上げ対象
の葉群に向けて押上げ、所要の吊り上げ張力で支持した
とき、押上げ棒20を軸心を中心に回動すると、カム5
2は膨径横溝51に突出しているレバー46の作動突起
49を図12に示すように、外方へ押し出し、レバー4
6の前端が案内溝47の位置決め面(傾斜面)から外れ、
右ピストン27がスプリング29に付勢されて最大スト
ロークSだけ前進し、縄18を突起38と突起31との
間で押圧挟持することとなり、葉群の吊り上げ状態が保
持される。この状態からの縄18の解放は前記したとお
りである。
【0030】次の駒Bについて説明すると、図14に示
すように、上下に貫通した縄挿通孔3を中心に前後に二
ツ割接合した駒本体1の内部に、縄挿通孔3に連通して
一側方(左側方)へ開口する凹部54を横設し、凹部54
の上部中央で前後方向に軸着した支軸55にレバー56
を回動自在に軸支し、レバー56の右端に滑り止めとし
ての突起57を複数段配設するとともに、駒本体1の左
側面より所要に突出する左端部に上下に貫通し左右方向
を長尺とする長孔58を設け、レバー56を前後に挟ん
で支軸55に捩りバネ59を外嵌するとともに、各捩り
バネ59の一端を駒本体1の凹部54内面に係着し、他
端を右回転の捩り状態でレバー56に係着し、駒本体1
の下面適所にには図15に示すように、引手60を螺設
して成る。
【0031】このようにして成る駒Bは、駒Aと同様に
駒本体1の上面に葉群捕捉体7を接合したり、枝受け座
14とともに葉群捕捉体7を接合して枝吊り具として提
供されるもので、縄18を縄挿通孔3に挿通して葉群1
9を支持するときは、引手60に結着した紐61を持
ち、長孔58にその上端を嵌入した押上げ棒20を上部
へあおってレバー56を上方へ回動し、縄18に突起5
7がかみ込まない状態で駒Bを押上げ、葉群19を所要
の張力で吊り上げた状態で押上げ棒20による押上げを
止めれば、レバー56は捩りバネ59の弾発力で左回転
し、縄18には突起57がかみ込んで吊り上げ状態が保
持される。
【0032】駒Cについて説明すると、図16に示すよ
うに、直方体状の上下に貫通した縄挿通孔3を中心に左
右に二ツ割接合した駒本体1の下方から押上げ棒20の
嵌入孔2を縦設して成る駒において、駒Cは、縄挿通孔
3がS字状であるとともに、同形状に縄挿通孔3の孔径
より小径の溝幅で縄挿通孔3に連通して外側面へ案内溝
62を開口して成る。
【0033】このようにして成る駒Cも駒本体1の上面
に葉群捕捉体7を接合したり、枝受け座14とともに葉
群捕捉体7を接合した枝吊り具として提供される。使用
は果樹園の樹木の葉群19(主として枝)の吊り上げに適
している。すなわち、使用時には案内溝62から吊下体
23が駒本体1の縄挿通孔3に挿通され、図8に示した
枝吊り具dにおける要領と同様で、嵌入孔2に嵌入した
押上げ棒20で駒Cを押上げ、所要の位置で葉群19を
吊下体23と葉群捕捉体7との共働などで吊り上げ、所
定の緊張力が生じた状態で地面に打込んだアンカー24
に吊下体23の下端を固着して、葉群19の吊り上げを
保持する。このように駒Cは所定の緊張力によるS字状
の縄挿通孔3での摩擦力が葉群19の吊り上げを保持す
るが、駒本体1から垂下される縄18や吊下体23の下
端がフリーな場合には使用できない。したがって、暴風
警報が解除されて枝折れの心配が無くなったときは、縄
18や吊下体23の下端をアンカー24から解けば、緊
張力が解消して駒C(枝吊り具)を回収できる。
【0034】駒Dについて説明すると、図17に示すよ
うに、直方体状の上下に貫通した縄挿通孔3を中心に左
右に二ツ割接合した駒本体1の下方から押上げ棒20の
嵌入孔2を縦設して成る駒において、縄挿通孔3に所要
のコイル径と曲率半径で湾曲形成したコイルスプリング
63を収納するとともに、コイルスプリング63の上下
をそれぞれ駒本体1の上下面に係着して成る。
【0035】このようにして成る駒Dも駒本体1の上面
に葉群捕捉体7を接合したり、枝受け座14とともに葉
群捕捉体7を接合した枝吊り具として提供され、駒Cと
同様に果樹園の樹木の葉群19の吊り上げに使用され
る。すなわち、使用時には吊下体23がコイルスプリン
グ63の内周面を経て縄挿通孔3から垂下され、一方の
手に吊下体23を持ち、他方の手に嵌入孔2に嵌入した
押上げ棒20を持ち、吊下体23を引っ張りながら押上
げ棒20により駒D(枝吊り具)を吊り上げ対象の葉群1
9へ押上げ、緊張力により吊り上げ状態で吊下体23の
下端を地面に打込んだアンカー24に固着して葉群19
の吊り上げを保持する。このように駒Dも所定の緊張力
によってコイルスプリング63のコイル径間がたわみ、
吊下体23とコイル内周面との摩擦力によって葉群19
を吊り上げ保持するから、駒本体1から垂下される吊下
体23がフリーな場合には使用できない。
【0036】枝吊り具eについて説明すると、図18に
示すように、駒Aをベースにして駒本体1の上面左方
に、右方の縄挿通孔3と交差するように円弧状に湾曲し
た葉群捕捉体74を接合し、葉群捕捉体74の背面に掛
け金64を接合し、掛け金64とストッパー43の下端
の引手41に紐65を掛け渡し、紐65に引き紐66を
移動自在に係着して成る。使用時には、嵌入孔2に嵌入
した押上げ棒20で枝吊り具eを押上げ、軸棒34の案
内孔35を経て縄挿通孔3より垂下される縄18を支持
して吊り上げ対象の葉群19(主として枝)を縄18と葉
群捕捉体74で左右から挟み込むように駒本体1の上面
で支え、所定の緊張力での吊り上げ状態で押上げ棒20
を回動すれば、レバー46が案内溝47から外れて縄1
8が内部の両突起31、38間に挟持され固定状態とな
って吊り上げを保持できる。この状態から葉群19の吊
り上げを解消するときは、引き紐66を引き、紐65を
介して引手41を引き下げると、突起38が後退するか
ら縄18は突起31と突起38とによる挟持から解放さ
れて縄18に沿って枝吊り具eは滑落しようとするが、
葉群捕捉体74が干渉するので、図19に示すように、
引き紐66をさらに引き下げると駒本体1が左方へ傾
き、葉群捕捉体74も傾いて葉群19を上方へかわすこ
とができるから枝吊り具eを回収できる。本実施例で
は、掛け金64と引手41に紐65を掛け渡した上で、
紐65に引き紐66を係着したものであるが、要は引手
41を引き下げることと、葉群捕捉体74の姿勢を変動
させることであるから掛け金64と引手41とに別個の
紐を吊下することもあり得る
【0037】本発明から、図1(a)に示す葉群捕捉体
71の鈎部9を屈伸自在にした枝吊り具fなども容易に
想起される。例えば、図20に示すように、二ツ割接合
体で形成された駒本体1の底面に嵌入孔2を掘設し、上
下に縄挿通孔3を貫設し、内部に縄固定手段或いは縄固
定解放手段を内蔵する駒6において、変形自在な棒状体
67の外周一側面から頂面に渡り板バネ68を接合し、
棒状体67の頂面で板バネ68に鋼製又は硬質合成樹脂
製の引き棒69を接合し、板バネ68の各所で一体の案
内子70によって引き棒69を滑り自在に案内して棒状
体67内に埋設するとともに、引き棒69の下方を駒本
体1の上下の案内孔71に挿通し、駒本体1の下面より
垂下した下端に、T字状(又はリング状)の引き手72
を設け、案内孔71間では引き棒69の一側に歯切りし
たラック73に、駒本体1に回動自在に軸支されたピニ
オン74を係合し、ピニオン74の一側面には周面の一
端に段差部75を有するカム板76を接合するととも
に、カム板76のカム面には上方へスプリング77で押
圧力を付勢され、かつ、駒本体1の下面に螺設した案内
座78に上下摺動自在に案内されるストッパー79を圧
接し、ストッパー79の下端に接合したリング状の係着
環に引き紐80の一端を係着し、他端にリング状の引き
手81を係着して成る。このようにして成る枝吊り具f
は、地上で引き棒69を引くことによって鈎部9が形成
され、段差部75にストッパー79が干渉して鈎部9が
固定されて初期セットされ、所要の高所で鈎部9を介し
て葉群を捕捉し枝吊りをする。枝吊り後は、引き手81
を介して引き紐80を引き、ストッパー79を段差部7
5から引き抜けば、ピニオン74は回転自在な状態とな
り、引き棒69は棒状体67の板バネ68の伸展作用に
より引き上げられ、棒状体67は仮想線で示すように直
線的な棒状に伸展されるから、押上げ棒を使用すること
なく葉群から駒6を離脱させることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明の枝吊り具によれば、葉群捕捉体
によって駒の姿勢の如何を問わず縄と共働して葉群を丸
抱えして吊下支持でき、或いは駒の姿勢を一定に支持し
て葉群を安定的に吊下支持できる効果がある。また、枝
吊り具に用いる駒によれば、駒の縄固定部から上部の縄
固定端までの縄の張力によって葉群を吊下支持するもの
から、前記上部の縄固定端から地上の固定部までの縄の
張力によって葉群を吊下支持できるから、庭園や一般家
庭の庭木などの雪吊りから、果樹園などの暴風対策用の
枝吊りとして、その葉群の保護に極めて有益である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる枝吊り具aの説明図。
【図2】本発明に係わる枝吊り具bの説明図。
【図3】本発明に係わる枝吊り具bの他の実施例の説明
図。
【図4】本発明に係わる枝吊り具cの説明図。
【図5】本発明に係わる枝吊り具dの説明図。
【図6】枝吊り具aの使用状態の説明図。
【図7】枝吊り具aの他の実施例の使用状態の説明図。
【図8】枝吊り具dの使用状態の説明図。
【図9】本発明に係わる駒Aの縦断面図。
【図10】図9のA-A矢視要部断面図。
【図11】駒Aの正面図。
【図12】駒Aの縄固定時の作動説明図。
【図13】駒Aの縄解放時の作動説明図。
【図14】本発明に係わる駒Bの平面図。
【図15】駒Bの半割状態での作動説明図。
【図16】本発明に係わる駒Cの斜視図。
【図17】本発明に係わる駒Dの要部を破断した一側面
図。
【図18】駒Aに葉群捕捉体74を接合した枝吊り具e
の縄固定時の説明図。
【図19】枝吊り具eの縄解放時の説明図。
【図20】枝吊り具fの縦断面図。
【符号の説明】
1 駒本体 2 嵌入孔 3 縄挿通孔 4 板バネ 5 縄固定手段 6 駒 7 葉群捕捉体 71 葉群捕捉体 72 葉群捕捉体 73 葉群捕捉体 74 葉群捕捉体 8 棒体 9 鈎部 10 挿入孔 11 リング 12 開口部 13 螺旋体 14 枝受け座 141 枝受け座 142 枝受け座 15 コイルバネ体 16 庭木 17 支柱 18 縄 19 葉群 20 押上げ棒 21 樹木 22 ワイヤ 23 吊下体 24 アンカー 25 圧着面 26 左ピストン 27 右ピストン 28 スプリング 29 スプリング 30 押圧面 31 突起 32 ストッパー 33 引手 34 軸棒 35 案内孔 36 膨径部 37 支持面 38 突起 39 凹溝 40 ネジ座 41 引手 42 スプリング 43 ストッパー 44 摺動孔 45 連通溝 46 レバー 47 案内溝 48 凹部 49 作動突起 50 押込み突起 51 膨径横溝 52 カム 53 挿入路 54 凹部 55 支軸 56 レバー 57 突起 58 長孔 59 捩りバネ 60 引手 61 紐 62 案内溝 63 コイルスプリング 64 掛け金 65 紐 66 引き紐 67 棒状体 68 板バネ 69 引き棒 70 案内子 71 案内孔 72 引き手 73 ラック 74 ピニオン 75 段差部 76 カム板 77 スプリング 78 案内座 79 ストッパー 80 引き紐 81 引き手 a 枝吊り具 b 枝吊り具 c 枝吊り具 d 枝吊り具 e 枝吊り具 f 枝吊り具 A 駒 B 駒 C 駒 D 駒

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押上げ棒の嵌入孔を縦設し、縄挿通孔で
    上下に貫通案内する縄を、内部の縄固定手段で固定して
    成る駒と、該駒に接合する葉群捕捉体とから成る枝吊り
    具。
  2. 【請求項2】 前記駒が、その上部に枝受け座を接合し
    て成る請求項1記載の枝吊り具。
  3. 【請求項3】 押上げ棒の嵌入孔を縦設し、縄挿通孔で
    上下に貫通案内する縄を、内部の縄固定解放手段で固定
    して成る駒と、該駒に接合する葉群捕捉体とから成る枝
    吊り具。
  4. 【請求項4】 前記駒が、その上部に枝受け座を接合し
    て成る請求項3記載の枝吊り具。
  5. 【請求項5】 押上げ棒の嵌入孔を縦設し、縄挿通孔で
    上下に貫通案内する縄を、内部の縄固定手段で固定して
    成る駒と、該駒の上部に接合する枝受け座とから成る枝
    吊り手段において、該枝受け座に葉群捕捉体を接合して
    成る枝吊り具。
  6. 【請求項6】 押上げ棒の嵌入孔を縦設し、縄挿通孔で
    上下に貫通案内する縄を、内部の縄固定解放手段で固定
    して成る駒と、該駒の上部に接合する枝受け座とから成
    る枝吊り手段において、該枝受け座に葉群捕捉体を接合
    して成る枝吊り具。
  7. 【請求項7】 所要コイル径、所要の曲率半径で湾曲し
    たコイルバネ体から成る駒と、該駒に連接する葉群捕捉
    体とから成る枝吊り具。
  8. 【請求項8】 縄固定手段が所要コイル径、所要の曲率
    半径で湾曲したコイルバネ体から成る請求項1、2又は
    5記載の枝吊り具。
  9. 【請求項9】 上下に縄挿通孔を貫設した駒本体の内部
    に、水平軸を軸心として前記縄挿通孔を境に、左右にそ
    れぞれ左ピストンと右ピストンを摺動自在に案内すると
    ともに、両ピストンをそれぞれ左方へスプリングで付勢
    し、右ピストンの前面の押圧面より突出する軸棒には、
    前記縄挿通孔に連通する案内孔を上下に貫設するととも
    に、突端に膨径部を形成し、左方の左ピストンには、そ
    の前面の支持面より軸心に沿って軸心部に前記軸棒と共
    に膨径部を摺動自在に案内し、外周部の所要位置に周設
    した凹溝には、駒本体の下方からスプリングで付勢され
    るストッパーを着脱自在に嵌着し、前記右ピストンの側
    部には、垂直軸を中心に揺動自在なレバーを軸支し、該
    レバーの前端を駒本体に係着するとともに、前端部には
    駒本体に凹設した案内溝に出入りする作動突起を突設
    し、該駒本体の下部から垂直方向に縦設した嵌入孔の上
    部には、前記作動突起の案内溝に連通する膨径横溝を横
    設して成り、該嵌入孔に挿通する押上げ棒に周設したカ
    ムでレバーを解放し、右ピストンの押圧面で左ピストン
    の支持面と共働して縄を押圧挟持し、前記ストッパーの
    凹溝からの脱却で左ピストンを後退させて縄を解放する
    ことを特徴とする駒。
  10. 【請求項10】 上下に縄挿通孔を貫設した駒本体の内
    部に、該縄挿通孔に連通して一側方へ開口する凹部を横
    設し、該凹部の上部中央で前後方向に軸着した支軸にレ
    バーを軸支し、該レバーの右端に滑り止めを配設すると
    ともに、左端部には上下に貫通し、左右方向を長尺とす
    る長孔を配設し、該レバーを前後に挟んで支軸に捩りバ
    ネを外嵌するとともに、各捩りバネの一端を駒本体に係
    着し、他端を右回転の捩り状態でレバーに係着して成
    り、該レバーを支軸を中心に左回転に付勢して縄を固定
    し、押上げ棒によるレバーの右回転によって縄を解放す
    ることを特徴とする駒。
  11. 【請求項11】 直方体状の駒本体の下方から押上げ棒
    の嵌入孔を縦設し、上下に縄挿通孔を貫設して成る駒に
    おいて、縄挿通孔がS字状であるとともに、同形状に該
    縄挿通孔の孔径より小径の溝幅で縄挿通孔より外側へ案
    内溝を開口して成る駒。
  12. 【請求項12】 直方体状の駒本体の下方から押上げ棒
    の嵌入孔を縦設し、上下に縄挿通孔を貫設して成る駒に
    おいて、該縄挿通孔に湾曲形成したコイルスプリングを
    収納するとともに、該スプリングを駒本体に係着して成
    り、縄をコイルスプリングの内部に挿通し、縄に負荷さ
    れる張力がコイルスプリングのたわみを発現して滑り止
    めすることを特徴とする駒。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103461063A (zh) * 2013-09-11 2013-12-25 朱其能 一种防止椰子树类植物枝叶脱落的方法
CN108990687A (zh) * 2018-08-21 2018-12-14 延安大学 一种花椒树拉枝调节器
CN110063162A (zh) * 2019-05-30 2019-07-30 宁夏农林科学院种质资源研究所(宁夏设施农业工程技术研究中心) 幼树枝条开角方法及吊枝装置及吊枝装置的制备方法
CN113573527A (zh) * 2021-08-02 2021-10-29 广东培正学院 一种计算机网络控制箱

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