JP2001118764A - 半導体処理技術 - Google Patents

半導体処理技術

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JP2001118764A
JP2001118764A JP2000164658A JP2000164658A JP2001118764A JP 2001118764 A JP2001118764 A JP 2001118764A JP 2000164658 A JP2000164658 A JP 2000164658A JP 2000164658 A JP2000164658 A JP 2000164658A JP 2001118764 A JP2001118764 A JP 2001118764A
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Jaim Nulman
ヌルマン ジャイム
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    • G05B19/02Programme-control systems electric
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ウェーハ製造プロセスのための製
造環境(110)、並びに制御限界を設定すると共に生
産ランの測定データを取得するSPC環境(112)を
提供する。 【解決手段】 演算環境(114)はSPCデータを処
理し、該データは次いで分析環境(116)において分
析される。MES環境(118)は分析の結果を評価
し、プロセスが制御限界から外れていれば、プロセス介
入を自動的に実行する。加えて、本発明は、電力管理シ
ステム,スペア部品インベントリ及びスケジューリング
システム,及びウェーハ製造プロセスシステムに備えて
いる。これらのシステムはアルゴリズム(735,11
35及び1335)を用いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願との関係】本出願は、代理人事件番号003886
USA/FET/300MM/MBE, 003888 USA/FET/300MM/MBE及び00
3889 USA/FET/300MM/MBEの出願に関連しており、該関連
出願及び本出願は、同一発明者及び共通の譲受人を含ん
でいる。
【0002】
【発明の分野】本発明は、半導体ウェーハの処理技術に
関するものである。
【0003】
【発明の背景】IC(集積回路)のような半導体デバイ
スは、一般的に、半導体材料の単一体上に一体的に製作
されたトランジスタ,ダイオード及びレジスタのような
電子回路素子を有している。種々の回路素子が導電性の
コネクタにより結合されて、数100万の個々の回路素
子を含みうる完成回路を形成する。集積回路は、一連の
処理ステップを含むプロセスにおいて半導体ウェーハか
ら製作するのが一般的である。ウェーハ製造,又はウェ
ーハ製造プロセスと通常呼ばれるこのプロセスには、酸
化,エッチングマスク前処理,エッチング,材料付着,
平坦化及び洗浄のような諸操作が含まれる。
【0004】図1は、アルミゲートpMOS(p−チャ
ネル金属酸化物半導体トランジスタ=p-channel metal
oxide semiconductor transistor)ウェーハ製造プロセ
ス40の概要を示しており、アディソン-ウェズレー出
版株式会社(Addison-WesleyPubl. Comp. Inc.)から1
994年に出された「半導体集積回路処理技術(Semi-co
nductor Integrated Circuit Processing Technolog
y)」の第48頁にダブリュ・アール・ランヤン(W. R.
Runyan)等により記載されているような主要処理ステッ
プ41〜73を説明している。これらの主要処理ステッ
プ41〜73の各々は幾つかのサブステップを含んでい
る。例えば、ウェーハ製造チャンバにおけるスパッタ付
着によりアルミニウム層を形成する金属化もしくはメタ
ライゼーションのような主処理ステップは、米国特許第
5,108,570号明細書(1992年、アール・シー
・ワング=R.C. Wang)に開示されている。このスパッタ
付着プロセスは図2を参照するとサブステップ81〜9
7で示されている。
【0005】図1及び図2は、一連のウェーハ製造プロ
セスを示している。また、並列処理ステップを規定して
いるウェーハ製造サブシステムを利用することも知られ
ている。かかるサブシステムは、1つ以上のクラスター
ツールを含むことが一般的である。ここに規定されたク
ラスターツールは、複数のチャンバもしくはチャンバと
ウェーハ取扱装置のシステムを含み、該システムにおい
て、ウェーハは、真空のような制御されたクラスターツ
ール環境を去ることなくクラスターツールのチャンバ内
で処理される。クラスターツールの一例は、ジェイ・ヌ
ルマン(J. Nulman)の米国特許第5,236,868号明
細書(1993年)に開示されている。この例において
は、中央にある1つのチャンバと4つの処理チャンバと
を有する真空装置が用いられている。中央のチャンバに
あるウェーハ取扱ロボットは、ウェーハを真空環境に留
めておきながら同ウェーハを中央のチャンバから4つの
処理チャンバの各々に搬送するために、各処理チャンバ
の内部にアクセスもしくは出入りする。1つの例におい
て、米国特許第5,236,868号のクラスタにあるウ
ェーハは、先ず、処理のため洗浄チャンバに搬送され、
次いでPVD(物理気相堆積)チャンバへ、その後アニ
ールチャンバへ、続いて脱ガスチャンバへと搬送され、
このようにして逐次的プロセスを利用する。並列に使用
されるチャンバもしくはチャンバにおいてウェーハを処
理するために、米国特許第5,236,868号明細書に
開示されたようなクラスターツールを用いることも知ら
れている。例えば、遅い処理ステップの後に速い処理ス
テップが続けば、3つのチャンバを遅い処理のために並
列に使用し、4つのチャンバを早い処理のために使用で
きる。
【0006】当業者にとって既知であるように、所望の
特性を有する製品を得るには、代表的なウェーハ製造処
理ステップの1つ以上の処理パラメータを比較的に狭い
範囲内に制御する必要がある。例えば、米国特許第5,
754,297号明細書(ジェイ・ヌルマン=J. Nulma
n, 1998年)は、スパッタリングのようにウェーハ製
造のため金属膜を付着させている間、付着速度を監視す
るための方法及び装置を開示している。この米国特許第
5,754,297号は、入力するスパッタ電力レベルが
一定レベルに維持されれば、金属付着速度が減少すれば
するほどスパッタリングするターゲットの寿命が長くな
ることを教示している。その結果、金属付着速度のよう
な重要な処理特性は、ウェーハ製造処理チャンバにおい
て処理されたデバイスの歩留り及び品質に影響を及ぼし
得る仕方で、所定のウェーハ製造処理チャンバについて
ラン毎に変わりうる。米国特許第5,754,297号明
細書に記載のように、スパッタリング源への電力入力の
ような処理変数が金属付着処理特性の変動の監視結果に
応答して調節されるときに、付着システムはより容易に
所望レベル近くに維持することができる。これは、付着
環境を通過する光の光学的減衰に基づく付着速度モニタ
を例えば使用し、米国特許第5,754,297号明細書
に記載のように、材料が付着源から付着基板に流れてい
る速度を検出する、処理特性の現場測定を必要とする。
【0007】半導体材料,処理及びテスト技術の進歩に
よりIC回路要素全体のサイズが減少することになり、
同時に、単一ボデイ上のIC回路要素の数が増加する。
これは、各処理ステップについても、一組もしくは一連
の処理ステップについても高度の製品及びプロセス制御
を必要とする。従って、プロセスガスのような処理材料
中の不純物及び粒子汚染を制御する必要がある。また、
米国特許第5,108,570号及び第5,754,297
号各明細書に説明されているように、温度,圧力,ガス
流量,処理時間間隔,入力スパッタ電力のような処理パ
ラメータを制御する必要がある。図1及び図2に示すよ
うに、ウェーハ製造プロセスは複雑な一連の処理ステッ
プを含んでおり、該ステップにおいて、任意の特定処理
ステップの結果は一般的に1つ以上の先行する処理ステ
ップに大きく依存している。例えば、隣接するIC層に
おける相互接続部のエッチングマスクの配置もしくは整
列にエラーがあれば、その結果得られる相互接続部はそ
れらの適正な設計位置にはない。これは相互接続部が余
りにも密にパックされる結果となって、相互接続部間に
電気短絡欠陥を形成することになりうる。また、異なる
2つの処理問題が累積効果をもつことも知られている。
例えば、電気短絡になるほど規模の大きくない相互接続
部のマスクの不整列であっても、プロセスが仕様から若
干でも外れていて、相互接続部のマスクが良好な整列状
態にあったとしたら電気短絡を生じさせなかったような
粒径を有する粒子汚染を可能とする(或いはかかる粒子
汚染を検出できない)ような場合には、上述の不整列は
電気短絡の発生の一因になりうる。
【0008】上述したような処理欠陥及び/又は材料欠
陥は一般にウェーハ製造プロセスの歩留りを低下させ
る。歩留りとは、特定のウェーハ製造プロセスにおいて
生産された合格ウェーハの割合と定義される。処理パラ
メータのモニタリング及びインプロセステストは、処理
調節を行ったり、プロセスランもしくは運転を打ち切る
ようなプロセスランへの介入が必要であると所定のイン
プロセスの製品又はプロセス問題或いは欠陥が指摘して
いるどうか決定するために用いられている。その結果、
製品及びプロセス制御技術がウェーハ製造プロセスを通
して広く使用されている。可能な場合には、歩留り問題
の原因を特定の製品又は処理問題或いは欠陥にさかのぼ
って調べ、ウェーハ製造プロセスの歩留りを最終的に改
善している。処理済みの各ウェーハの製造コストを最小
にすると共に、スクラップ再生もしくは廃棄を最小にし
ながら、電力,化学剤及び水のような資源の利用度を最
大にするには、高歩留りが望ましい。
【0009】例えば、アカデミック印刷株式会社(Acade
mic Press Inc.)によるアール・ツォリッヒ(R. Zorich)
の「優良集積回路製造ハンドブック(Handbook Of Quali
tyIntegrated Circuit Manufacturing)」(1991
年)第464〜498頁を参照すると、適当なウェーハ
製造プロセスの制御限界を決定すると共に、プロセスを
該制御限界内に維持するために、SPC(統計的プロセ
ス制御=statisticalprocess control)及びSQC(統
計的品質管理=statistical quality control)方法を使
用することが知られている。ウェーハ製造に適するSP
C及びSQC方法論は、例えばアール・ツォリッヒの第
475〜498頁を参照すると分かるように、制御チャ
ートの使用を含んでいる。当業者には良く知られている
ように、制御チャートは、チャンバ圧力のような時間超
過してサンプリングされる1つ以上の選択されたプロセ
ス又は製品変数を図的表示する。特定変数の目標値並び
にその上側及び下側制御限界は、既知の統計的サンプリ
ング手法及び演算手法を使用して制御チャート上に表わ
される。変数の観察値が、或いは幾つかの観察値の平均
のような統計的に導出された値が予め決定した制御限界
外にあるときには、プロセスは制御できない状態にある
と認められる。制御限界は、一般的に、例えば2σ又は
3σのように、目標値の平均の標準偏差の倍数に設定さ
れる。該目標値は、歩留り,プロセス制御及び製品品質
のようなウェーハ製造プロセスの設計基準を満たすテス
トランもしくは生産ランから導出される。SPC及びS
QCは、上述のような状況で使用されるときには、同意
語であると考えられる。アール・ツォリッヒの第464
頁を参照されたい。
【0010】未処理もしくは半処理のウェーハのインベ
ントリを最小に維持し、それによりウェーハ製造プロセ
スにおいて生産される半導体デバイスの単位コストを最
小にするためには、効果的なインベントリ管理が必要で
ある。ウェーハがプロセスに入っているのが長ければ長
いほど歩留りが低下することは分かっているので、プロ
セスに入っているウェーハのインベントリを最小にする
ことも、ウェーハ歩留り上の利点を有する。ウェーハイ
ンベントリ管理は、処理の隘路を避けるために並列及び
直列の処理ステップを例えばスケジューリングすること
によって、処理済みウェーハの需要を考慮した設備能力
を最大化する、スケジューリング技術を一般に使用して
いる。また、ウェーハ製造プロセスの効率的なインベン
トリ制御には、予定外の運転停止による中断もしくは隘
路の発生率を低くする必要がある。予定外の運転停止
は、例えば、予定外の保守,特定の限界外にある処理パ
ラメータに起因する中断,プロセスガスのような所要材
料の利用不能性,必要な保守交換パーツの利用不能性,
チャンバのような処理ツールの利用不能性,或いは電力
遮断により発生されうる。
【0011】高度の処理信頼性及び再現性を達成すると
共に、歩留りを最大にするために、ウェーハ製造プロセ
スの多くの構成要素もしくはサブシステムは自動化され
ている。チャンバもしくはチャンバのようなウェーハ製
造ツールは1組の命令を使ってコンピュータによって制
御するのが一般的である。該命令は、ウェーハ製造ツー
ルにより実行されるプロセスを作動するためのレシピと
して知られている。しかしながら、例えば、マグローヒ
ル(McGraw-Hill)によるピーター・ヴァン・ツァント(P
eter van Zandt)の「マイクロチップ製造(Microchip Fa
brication)」第3版(1997年)第472〜478頁
を見ると分かるように、種々のプロセス及び測定が統合
される高度の自動化を達成することは、ウェーハ製造プ
ロセスの多くが複雑であり且つ相互に依存関係にあるた
めに、困難であると認められている。
【0012】ウェーハ製造プロセスにおける全構成要素
の信頼性を維持するために、ウェーハ製造プロセスは効
果的な保守スケジューリングを必要とする。これは、通
常、高くつくスペア部品インベントリをもつことにな
り、従って、IC生産コストの追加になる。
【0013】ウェーハ製造プロセスの回路遮断器定格
は、処理中のウェーハ製造装置における電力サージを吸
収する必要があるため、一般に平均電力使用率よりもっ
と大きい。電力サージ及びピーク電力需要に適応するた
めに、大きな回路遮断器定格は高くつく設備を必要とす
る。
【0014】従って、プロセス制御,品質,歩留り,及
びコスト低減の改良を可能とする方法及び技術に対する
必要性が存在する。
【0015】
【発明の概要】本発明は、プロセス制御,品質,歩留
り,及びコスト低減に要求される改良を可能とする半導
体処理の技術、特にウェーハ製造の技術を提供する。
【0016】本発明の1つの実施例において、SPC技
術はウェーハ製造プロセスと統合されている。ウェーハ
製造プロセスについての制御限界は、プロセスの処理及
び歩留り要件を満たす製造プロセスを表わす処理パラメ
ータを使用して決定される。その後SPCを用いて、以
後の生産ランが制御限界内で行われているかどうか決定
し、ウェーハ製造プロセスについての制御限界を決定す
るのに使用されたのと同じパラメータをテストする。プ
ロセスが制御限界外であれば、自動的なプロセス介入が
統合されたSPC技術により開始されて、例えば、プロ
セスを補正するか、或いはその辺りに補正する。
【0017】本発明のもう1つの実施例において、ウェ
ーハ製造チャンバにおいてウェーハを処理するために製
造環境が設けられている。SPC環境がこの製造環境と
統合されていて、プロセス制御限界を確定すると共に、
該制御限界を確定するのに用いられたのと同じパラメー
タを使用して、製造環境における生産ランからプロセス
及び/又は製品測定情報を取得する。演算環境は、SP
C環境に含まれたデータ及び情報を処理するために用い
られる。SPCデータは、制御限界をプロセスデータと
比較することにより、分析環境において分析される。M
ES(製造実行システム=manufacturing execution sy
stem)環境は、分析結果を得て、製造環境のプロセスが
制御限界内で或いは制御限界外で実行されているかどう
か決定する。MES環境は、プロセスが制御限界外で実
行されていれば、補正動作のため製造環境で自動的に介
入する。
【0018】追加の実施例は、ウェーハ製造サブシステ
ムの処理技術、そして製造プロセスと統合されたSPC
技術を用いる1つ以上のウェーハ製造プロセスの処理技
術を提供している。
【0019】本発明の別の実施例において、製造環境は
ウェーハ製造チャンバにおいてウェーハを処理するため
に設けられている。新規な電力管理システムがウェーハ
製造プロセスの製造環境と統合されていて、高電力需要
ピークを回避するように電力をスケジューリングすると
共に調整する。この電力管理システムは、処理チャンバ
のような製造環境からの情報を収集するための電力監視
環境と、データ及び情報を処理するための演算環境と、
該演算環境において得られた結果の分析を支援する分析
環境とを含んでいる。この電力管理システムは、電力使
用量及びツールスケジューリングに関する処理ツール情
報を収集し、次いでこの情報を新規なアルゴリズムで使
用して処理ツールの使用法をスケジュールして、予想さ
れる電力サージがウェーハ製造プロセスの比較的に低い
電力使用量の期間中に起こるように予定をたてる。これ
によりウェーハ製造プロセス中の電力ピークが避けら
れ、従って、ウェーハ製造回路遮断器の定格が下がり、
ウェーハ製造コストが下がる。
【0020】本発明の更に別の実施例において、ウェー
ハ製造プロセスは新規なスペア部品インベントリ及びス
ケジューリングシステムを備えている。このシステム
は、部品が必要とされる日の直前の日に配送可能にスペ
ア部品を自動的に順序付けるアルゴリズムを用いてい
る。
【0021】本発明の更にもう1つの実施例において、
ウェーハ製造プロセスは、ウェーハ製造資源をより有効
にスケジューリングするアルゴリズムを用いた新規なウ
ェーハ製造プロセス効率化システムを備えているので、
ウェーハの流れがより効率的となり、従って、ダイ生産
高及びウェーハ製造プロセス利用度が最大となる。
【0022】
【発明の詳しい説明】本発明及びその実施例について説
明するが、ある用語は単に明瞭にするために用いられて
いるが、かかる用語も列挙した実施例及び均等物を含む
ものと考えられる。
【0023】図3に概略的に示した本発明の1つの実施
例はSPCIF(SPC統合製造プロセス=integrated
fab)システム100である。この明細書に明らかにし
たように、SPCIFシステムは、ウェーハ製造プロセ
ス,ウェーハ製造サブシステム,或いは2つ以上のウェ
ーハ製造プロセスの組合せを含んでいる。該SPCIF
において、SPCが1つ以上のウェーハ製造プロセス制
御技術と統合されており、また、随意であるが、他のウ
ェーハ製造システム,サブシステム或いは構成要素と統
合される。図3に示すSPCIFシステム100は、製
造環境110,SPC環境112,演算環境114,分
析環境116,MES環境118及び報告環境120を
含んでいる。この明細書で使用している「環境」という
表現は、データ,データ構造又は情報を取得するための
手段を提供する、或いは随意的であるが、取得したデー
タ,データ構造又は情報と対話することができる技術,
方法及び/又は装置の集合体を含んでいる。この明細書
で使用する環境はコンピュータ環境を含んでいる。ここ
で使用している「コンピュータ環境」という表現は、デ
ータ,データ構造又は情報を取得するための手段を提供
すると共に、取得したデータ,データ構造又は情報と対
話することができるコンピュータソフトウエア及び/又
はハードウエアを含んでいる。
【0024】図3に示した製造環境110は、ウェーハ
製造デバイス又はIC構造のようなデバイス構成要素を
製造するための製造装置,技術及び方法を含んでいる。
ここで規定する「IC構造」という表現は、完全に形成
されたIC及び部分的に形成されたICを含むものであ
る。製造環境は、IC構造を形成するのに必要なコント
ローラ及び入力を含んでいる。適当なコントローラに
は、例えば、オンボードコンピュータのようなマイクロ
プロセッサであるプロセッサや、コンピュータ作動ソフ
トウエアや、機械的/電気的コントローラがあり、この
機械的/電気的コントローラには、電位差計のような可
変抵抗器を例えば用いる電気回路やスイッチがある。こ
れらのコントローラは、製造環境110内のウェーハ取
扱やガス流量のような種々のプロセスや動作機能を操作
もしくは制御する。製造環境110の適当な例は、チャ
ンバもしくはチャンバ、或いは1つ以上のウェーハ製造
プロセスのようなウェーハ製造ツールを含んでいる。
【0025】SPC環境112(図3参照)は、当業者
に周知のようなSPC方法論を用いて、特定のIC構造
を製作するための設計及び生産基準を満たすプロセス制
御限界を決定する。該制御限界は、特定のIC構造を製
作するための設計及び生産基準を満たすプロセスを表わ
す1つ以上の処理パラメータ及び/又はインプロセス製
品パラメータを用いて、統計的に導かれる。一旦制御限
界が確定されたら、SPC環境は、制御限界を確定する
のに用いたものと同一のパラメータを使用して、IC構
造を製造するための生産ランからプロセス及び/又は製
品の測定情報を取得する。例えばデータプロセッサを含
む演算環境114は、SPC環境112のデータ処理を
支援する演算を行うために採用されている。図6に示し
た分析環境116は、測定データを制御限界と比較する
ことによってSPC環境112において提供されるSP
Cデータを分析するのに設けられている。その代わり
に、分析環境116は、SPC環境112に、或いは演
算環境114に組み込んでもよい。
【0026】図3に示すMES(製造実行システム=ma
nufacturing execution system)環境118は、SPC
IF100の生産関連アクティビティの情報,制御,意
思決定及び統合機能を提供する。MES環境118は分
析環境116において決定されたSPC分析の結果を取
得する。その後、MES環境118は、製造環境110
のプロセスがSPC制御限界の範囲内にあるか範囲外に
あるかを決定する。MES環境118における意思決定
機能が次いで呼び出され、製造環境110への介入を開
始するか否か決めることができる。かかる介入は、運転
の打切り,チャンバ圧力のようなパラメータの調整,処
理する追加のウェーハのスケジュール,或いは保守アク
ティビティのスケジュールを含むことができる。本発明
は、図3に示したようにSPCIF100のリンク12
2及び124を介して実行できる。随意であるが、SP
CIF100は報告環境120を備えていて、これが、
例えば図3に示したリンク128,130,132,1
34,136及び138を用いて本発明の種々の環境か
らデータ及びその他の情報を取得する。また、MES環
境118が製造環境110にリンクされているときに
は、報告環境120へのリンク126を用いて報告書を
同時に作成することができる。
【0027】図3に概略的に示したSPCIF100
は、製造と統合されるSPCを提供する。この統合によ
りプロセス制御及び/又は製品品質の実時間監視が可能
になると共に、予め選択したプロセス又は製品パラメー
タが制御限界の外に出るとすぐに、実時間のプロセス介
入を可能にする。また、これは、ツール利用性,材料イ
ンベントリ及び実時間知識のより効率的なスケジューリ
ングを容易にすると同様に、製造プロセスにおける電力
要求のような機能に対するスケジューリング能力を促進
する。
【0028】図4は、本発明の別の実施例の概略を説明
しており、SPCIF200を示している。このSPC
IF200において、SPCはウェーハ製造プロセスの
1つのチャンバもしくはチャンバにおけるウェーハ処理
と統合されている。SPCIF200は、ウェーハ製造
チャンバ製造環境210,SPC環境220,演算環境
230,分析環境240,MES環境250,及び報告
環境260を含んでいる。MES環境250は、意思決
定環境252と、スケジューリング環境254と、プロ
セス介入環境256とを含んでいる。随意的であるが、
MES環境250は、MIS(管理情報システム=mana
gement information system)要素(図示せず)も含むこ
とができる。
【0029】図4及び図5に示すように、SPCIF2
00のウェーハ製造チャンバ製造環境210は、MES
環境250からもSPC環境220からも種々の入力を
受け取る。MESプロセス介入環境256は、図7に関
し以下に詳細に述べるように、自動又は閉ループ介入4
58(図5)のために、また随意的であるが非自動介入
460のために備えられている。図5を参照して、介入
とは、コントローラ310,312,314,316,
318及び320のようなチャンバコントローラを設定
もしくは調整すること、入力デバイス322及び324
に情報を提供することを含んでいる。チャンバ状態コン
トローラ310は、MES入力に基づいて、チャンバの
状態、即ちオンラインスタンバイ326、オンラインイ
ンプロセス328又はオフライン330を選択するため
に採用されている。コントローラ312は、ウェーハ製
造システム(図示せず)に対して接続332か非接続3
24かのチャンバ状態を選択するために採用されてい
る。コントローラ314は、電力,水及び廃棄物除去の
ような設備システムのパラメータ336を制御する。コ
ントローラ316は、プロセスガス流量及び圧力のよう
なチャンバ処理パラメータ338を制御する。チャンバ
測定パラメータ340はコントローラ318により制御
され、これらには、例えば米国特許第5,754,297
号明細書に記載のスパッタ付着速度モニタのようなイン
プロセステストパラメータや、テストサンプリング周波
数の制御がある。ウェーハ取扱ロボットの作動パラメー
タのようなウェーハ取扱パラメータ342は、コントロ
ーラ320により制御される。MESプロセス介入環境
256からの入力は、チャンバ状態コントローラ310
を使用して、チャンバをオフライン状態とすることによ
り該チャンバの全処理機能を停止し、生産運転を打ち切
るのに利用できる。
【0030】MESプロセス介入環境256(図5参
照)は、生産ラン情報入力装置322により生産ラン情
報344を提供するのに利用できる。このような情報に
は、ラン識別,ラン日付,或いはテスト,生産又は再加
工のようなランの目的が含まれる。ウェーハ製造チャン
バ製造環境210におけるウェーハ及びウェーハロット
識別346は、ウェーハ識別入力装置324により提供
することができる。
【0031】図4に示したMESスケジューリング環境
254は、図5により詳細に示すように、ウェーハ製造
チャンバ製造環境210に対し付加的なMES入力を供
給する。このスケジューリング環境はチャンバ状態コン
トローラ310への付加的入力である。また、この環境
は、随意的にチャンバをウェーハ製造プロセスに接続す
るための、コントローラ312への付加的入力である。
チャンバ製造環境210のスケジューリングコントロー
ラ348(図5)は、MESスケジューリング環境25
4から入力を受け取って、ウェーハインベントリ35
0,消耗品352,保守部品354,保守アクティビテ
ィ356,及び設備システム(facilitiessystems)スケ
ジューリング357を制御し、チャンバ内の製造プロセ
スを実行するのに必要な例えば電力をスケジュールす
る。MESスケジューリング環境254は、種々の機能
もしくはアクティビティのスケジューリングを統合す
る。例えば、保守アクティビティ356は、チャンバ状
態コントローラ310と統合され、保守アクティビティ
356に対するチャンバのオフライン330の状態をス
ケジューリングし、或いはオンラインでのインプロセス
状態328と協調してプロセスガスのような消耗品35
2及びウェーハインベントリ350をスケジューリング
する。
【0032】チャンバ測定結果358は、チャンバ測定
パラメータ340を採用するテスト手順の使用から得ら
れる。これらの結果には、米国特許第5,754,297
号明細書に記載のように、材料がスパッタ付着源から付
着基板に流れている割合が例えば含まれる。
【0033】図4に示したように、SPCIF200は
SPC環境220を用いて、チャンバ製造環境210に
おけるプロセスに対するプロセス制御限界を確定すると
共に、製造環境210からインプロセス測定結果を取得
する。チャンバ製造環境210からのSPCデータ取得
は図5に概略的に示されており、次の通りである。チャ
ンバ状態情報は、オンラインスタンバイ326,オンラ
インインプロセス330及びオフライン330によりS
PC環境に供給される。生産ラン情報344及びウェー
ハID346のデータはチャンバ測定パラメータ情報3
40及び測定結果358と同様にリンク355を介して
SPC環境220に供給することができる。図4及び図
5を参照されたい。
【0034】本発明に適するSPC方法論には、制御チ
ャート方法論とパレート図即ち不良分析図がある。パレ
ート図は棒グラフ表示であり、これは、特定の欠陥が現
れる回数のランキングを、全欠陥の積算出現数及びその
他の各欠陥もしくは問題の出現数と比較して表してい
る。制御チャートは本発明の技術に特に適している。当
業者には周知のように、制御限界は、所望のように作動
し満足できる歩留りになるプロセスであることを表す重
要な或いは臨界的なパラメータに関係のある統計的に有
意な数のデータを集めた後に決定するのが一般的であ
る。チャンバ製造環境210において行われるプロセス
についての適当なパラメータには、スパッタ付着プロセ
スにおけるスパッタ電力,ガス流量及び/又は圧力,及
びチャンバ環境における粒子汚染等が含まれる。特定の
間隔でこれらのパラメータを測定した測定データは、制
御限界の決定のための入力を提供する。加えて、現場製
品テストに関する測定データを同様の方法で使用するこ
とができる。例えばジェイ・ヌルマン(J.Nulman)の米
国特許第5,698,989号明細書(1997年)に開示
されている技術を使用して、半導体基板を半導体処理装
置の真空環境内に保持しておきながら、該半導体基板上
の導電被膜のシート抵抗を現場で測定する。制御を受け
て運転しながらプロセスについて得られるデータ、即ち
作動仕様及び歩留り範囲内のデータを次に演算し、当業
者にとって既知のような統計的方法を用いてプロセス制
御限界を決定する。その後の生産ランは、制御限界を決
定するために使用されたものと同一の処理パラメータも
しくは現場製品パラメータの測定データを用いて分析さ
れる。
【0035】図4及び図5に概略的に示したSPC環境
220は、制御限界を含むと共に、チャンバ製造環境2
10から測定情報を取得する。SPC環境は、制御限界
や、生産ランの処理もしくは現場製品測定データを報告
し及び/又は表示するための要素を含んでいる。報告し
及び/又は表示するための要素は、報告環境260(図
4参照)にあり、モニタ上への或いは印刷出力上へのグ
ラフ表示及び/又は文字表示を含んでいる。
【0036】図4及び図6に示した演算環境230は、
SPC環境のデータ処理及び報告を支援する演算を行う
ために利用されている。この演算環境230は、マイク
ロプロセッサ416(図6)のようなプロセッサ,アル
ゴリズム又はデータ構造412,データベース414,
メモリ416,オプションのネットワーク要素418,
オプションのAI(人口知能=artificial intelligenc
e)要素420を含んでいる。
【0037】アルゴリズム又はデータ構造412(図
6)は、当業者に良く知られている方法を用いてプロセ
ッサ410やこのプロセッサに関連した周辺装置を作動
するために、同じくSPC環境220において用いられ
る測定及び統計データを処理するために採用されてい
る。データベース414は必要なパラメータ,測定及び
統計データを含んでいる。メモリ416は、例えば、イ
ンプロセス測定データを記憶するために使用することが
できる。オプションのネットワーク要素418は、例え
ばバス或いはLAN(特定区域内情報通信網=local ar
ea network)を用いて、SPCIF200と遠隔データ
ベース或いは遠隔管理機能のような外部エンティティと
の間のリンクを提供する。AI要素420は、データベ
ース414に記憶された統計データを処理して制御限界
を得るために、或いは多数の生産運転に関して得られた
経験に基づいて測定データを選択してより効果的なプロ
セス制御を得るために、例えば使用することができる。
【0038】この明細書に記載した演算環境230は、
本発明の処理手順及びSPC方法論と関連して用いられ
る。しかし、この演算環境は、ウェーハ製造チャンバ製
造環境210と関連して行われるプロセスの全ての機能
或いは任意の機能のために使用することを企図されてい
る。
【0039】図4及び6に概略的に示すように、分析環
境240は、特定の製品ランにおけるプロセスの測定デ
ータを関連制御限界と比較することによって、SPC環
境220におけるSPCデータを分析するために設けら
れている。この分析は、当業者には良く知られた方法を
用いて、例えば、演算環境230を用いて、プロセッサ
により実行することができる。この分析は、測定デー
タ、或いは統計的に得られた該データの値が制御限界を
示すグラフ上にプロットされたグラフ表示を観察するこ
とによっても行うことができる。また、測定データ及び
制御限界データ間の数値比較も分析を行う上での適切な
基準になりうる。分析環境240は本発明の他の環境と
は独立した環境として示されているが、分析環境240
を演算環境230(図4)と又はSPC環境220と統
合することを考えてもよい。
【0040】分析環境240において行われた分析の結
果は、図7に略示したように、MES環境250の決定
実行環境252により取得される。決定実行環境252
により、プロセスが所定の制御限界の範囲内で作動して
いることが決定されたときに(図7のプロセス状態45
0参照)、MES介入452はない。しかし、分析の結
果、プロセスが制御限界外にある(状態454)ことを
示しているときには、アラーム又は制御不能インジケー
タ456が好ましくは作動され、そしてMES決定がな
されてプロセスへの介入が行われる。この介入は、自動
/閉ループ介入458又は非自動MES介入460とす
ることができる。MES決定実行環境252は、特定の
処理パラメータがその制御限界外にあるときに自動介入
応答を得るように例えば構成することができる。かかる
自動介入には生産ランを自動的に中止させることが含ま
れる。非自動介入は決定実行環境252の事前設定状態
とすることができ、或いは特定の制御不能限界状態の結
果とすることができる。
【0041】図5は、製造環境210に関連して前に述
べたように、情報入力装置322及び324と同様にコ
ントローラ310,312,314,316,318及
び320にも作用することによりチャンバ製造環境21
0と相互作用する自動MES介入458及び非自動ME
S介入460を概略的に示している。決定実行環境25
2及び製造環境250間の相互作用は、図4に略示され
たプロセス介入環境256を含む。図4及び図5に概略
的に示されたMESスケジューリング環境254は、M
ES決定実行環境252(図4)及びMESプロセス介
入環境256からのデータ及び情報を利用して、チャン
バ製造環境210に関して既に説明した諸機能を制御す
べくコントローラ310,312及び348に影響を及
ぼすことによりチャンバ製造環境210と相互作用す
る。典型的には、ウェーハ製造チャンバ製造環境210
は、種々のプロセス及び操作上の機能を作動或いは制御
するため、オンボードコンピュータ又は分散型コンピュ
ータ機能を採用しており、言うまでもなくMES環境2
50は、チャンバ製造環境210にアクセスするために
特別のプロトコルを必要とする。
【0042】報告環境260は、図4に略示したような
本発明の種々の環境からデータ及びその他の情報を取得
することができる。例えば、MES決定実行環境252
がリンク470及び472を介してチャンバ製造環境2
10に接続されているときに、リンク470,474及
び476を介して報告環境260において報告書を同時
に発生することができる。例えば図4に示したリンク4
78及び480を使用して、決定実行環境252及びチ
ャンバ製造環境間の任意の特定相互作用に関係しない該
決定実行環境252に関する報告書を発生することも企
図されている。報告環境260により発生された報告書
には、印刷物,コンピュータモニタのディスプレー及び
音声が含まれる。これらの報告書は実時間で発生するこ
とができる。また、この報告環境260により発生され
た報告書を図6に示したネットワーク418のようなネ
ットワークに供給することも企図されている。
【0043】SPCIF200に関する上述の記載は、
ウェーハ製造チャンバにおけるウェーハ処理に関係して
使用されたようなSPC関連方法論及び技術の相互作用
に関する。しかし、非SPC入力270(図4)もME
S環境に設けることができる。これらの入力は、例え
ば、チャンバにおけるテストランを分析処理するために
必要かもしれないようなSPC無効のセキュリティ関連
入力又は指令を含むことができる。
【0044】図8は、SPCIF500を示し、n個の
チャンバのような複数のウェーハ製造処理ツールを有す
るSPCIFを概略的に表わしている。本発明の追加実
施例によるn個のチャンバは、ウェーハ製造プロセス内
のクラスターツールもしくは全処理ツールにおけるチャ
ンバのようなウェーハサブシステムを含むことができ、
SPCIF500は全ウェーハ製造プロセスのための1
つのSPCIFを表わしている。SPCIF500のn
個のチャンバは、ウェーハ製造チャンバの第1番製造環
境510とウェーハ製造チャンバの第n番製造環境51
2により表わされている。これらの製造環境の各々は、
SPCIF200に関連して前述したウェーハチャンバ
製造環境210に類似している。言うまでもなく、ウェ
ーハ製造チャンバの第1番製造環境510とウェーハ製
造チャンバの第n番製造環境512とは、ウェーハ製造
チャンバ製造環境210のコントローラ300(図5)
に類似するコントローラを例えば使用して、互いに対し
て或いは同じウェーハ製造プロセスに対して接続され
る。SPCIF500の非製造環境は、SPCIF20
0の対応する環境と同様であるが、異なっている点は、
SPCIF500の非製造環境がSPCIF500のn
個のチャンバ製造環境の各々に応答することである。例
えば、SPCIF500のSPC環境520(図8)
は、n個のチャンバもしくはツールの各々について制御
限界データを有すると共に、これらのチャンバの各々か
ら関連測定データを受けるようになっている。図8に示
すSPCIF500の非製造環境には、SPC環境52
0,演算環境530,分析環境540,MES環境55
0,報告環境560が含まれる。MES環境550は、
決定実行環境552,スケジューリング環境554及び
プロセス介入環境556を有する。また、SPCIF5
00は、非SPC入力570を読み込むように適応して
いるのが好ましい。
【0045】本発明の別の実施例は、SPCIF600
を概略的に表した図9に示されている。このSPCIF
は、ウェーハ製造の第1番製造環境610とウェーハ製
造の第n番製造環境612を表しており、n個のウェー
ハ製造プロセスである。n個のウェーハ製造プロセスの
うちの1つ以上は遠隔個所に置くことができるが、その
理由は、当業者に知られている方法及び技術を用いたネ
ットワーク接続を例えば採用して、n個のウェーハ製造
プロセスを電子的に接続した場合に、本発明が作動可能
であるからである。また、本発明は、演算環境が分散形
データベース及び分散形プロセス設備のようなときに作
動可能である。SPCIF600の各ウェーハ製造チャ
ンバ製造環境はSPCIF500のn個のチャンバ製造
環境に類似している。SPCIF600の非製造環境
は、SPCIF500の対応する環境と同様であるが、
異なっている点は、SPCIF600の非製造環境がS
PCIF600のn個のウェーハ製造チャンバ製造環境
の各々に応答することである。例えば、SPC環境62
0(図9)は、n個のウェーハ製造プロセスの各々につ
いて制御限界データを有すると共に、これらのウェーハ
製造プロセスの各々から関連測定データを受けるように
なっている。図9に示すSPCIF600の非製造環境
には、SPC環境620,演算環境630,分析環境6
40,MES環境650,報告環境660が含まれる。
MES環境650は、決定実行環境652,スケジュー
リング環境654及びプロセス介入環境656を有す
る。また、SPCIF600は、非SPC入力670を
読み込むように適応しているのが好ましい。
【0046】図3,4,8及び9にそれぞれ例示したS
PCIF100,200,500及び700は、製造環
境と統合されて、処理欠陥を表わすプロセスの制御外れ
に実時間で応答することになるSPC方法論を提供して
いる。この実時間応答は仕様から外れた製品の製造を最
小にするので、材料及び設備のより効率的な使用とな
り、調整もしくは保守のため処理ツール或いはウェーハ
製造プロセス全体をラインから何時外す必要があるか早
期に指示することができる。また、種々の製造構成要素
の品質状態に関する実時間の知識をもつことは、プロセ
スの流れを向けることができる代わりの製造構成要素を
識別できることにより、システムにおける急な中断もし
くは隘路に対応する管理能力を増進することになる。
【0047】図10に概略的に示した本発明の追加実施
例は、高い電力需要のピークを避けるように電力をスケ
ジューリングし調整するための電力管理システムを含む
ウェーハ製造プロセス700を示している。この電力管
理システムは、ウェーハ製造プロセス700と統合され
ている。ウェーハ製造プロセス700は、製造環境71
0,電力監視環境720,演算環境730,分析環境7
40,MES環境750及び報告環境260を含んでい
る。新規な電力管理システムは、電力監視環境720,
演算環境730及び分析環境740を備えている。
【0048】ウェーハ製造プロセス700の製造環境7
10は、ウェーハ処理チャンバや、例えばウェーハ取扱
ロボットであるウェーハ取扱ツールのようなウェーハ製
造についての複数の処理ツールを含んでいる。本発明の
新規な電力管理システムに使用するのに適するウェーハ
処理チャンバ800は図11に図式化して示されてい
る。このウェーハ処理チャンバはリンク756及び86
2を介してMES環境750から入力を受ける。随意的
であるが、ウェーハ処理チャンバ800は、非MES入
力805を介して入力、例えばウェーハ処理チャンバ8
00のある構成要素によって発生されたアラーム信号に
対する応答を受け取ることができる。MES環境750
及び非MES入力805からの入力には、コントローラ
810,812,814,816,818及び820の
ようなチャンバコントローラを設定もしくは調整するこ
と、入力装置822及び824に情報を供給することが
含まれる。これらの入力に基づいて、チャンバの状態、
即ちオンラインスタンバイ826,オンラインインプロ
セス828又はオフライン830を選択するために、チ
ャンバ状態コントローラ810が採用されている。コン
トローラ812は、ウェーハ製造システム(図示せず)
に接続832すべきか、非接続834すべきか選択する
ために採用されている。コントローラ814は、電力,
水及び廃棄物除去のような設備システムのパラメータ8
36を制御する。コントローラ816は、プロセスガス
流量及び圧力のようなチャンバ処理パラメータ838を
制御する。チャンバ測定パラメータ840はコントロー
ラ818により制御され、これらには、例えば米国特許
第5,754,297号明細書に記載のスパッタ付着速度
モニタのようなインプロセステストパラメータや、テス
トサンプリング周波数の制御がある。ウェーハ取扱ロボ
ットの作動パラメータのようなウェーハ取扱パラメータ
842は、コントローラ820により制御される。ME
S環境750から又は非MES805からの入力は、チ
ャンバ状態コントローラ810を使用して、チャンバを
オフライン状態とすることにより該チャンバの全処理機
能を停止し、生産ランを打ち切るのに利用できる。
【0049】MES環境750或いは非MES805
(図11)は、生産ラン情報入力装置822により生産
ラン情報844を提供するのに利用できる。このような
情報には、ラン識別,ラン日付,或いはテスト,生産又
は再加工のようなランもしくは運転の目的が含まれる。
ウェーハ製造チャンバ800におけるウェーハ及びウェ
ーハロット識別846は、ウェーハ識別入力装置824
により提供することができる。MES環境750は、チ
ャンバ状態コントローラ810へのスケジューリング入
力のように、ウェーハ製造チャンバ800にスケジュー
リング入力を付加的に供給する。また、この環境は、チ
ャンバをウェーハ製造プロセスに接続するためのコント
ローラ812への付加的入力である。チャンバ800の
図11のスケジューリングコントローラ848はMES
環境750から入力を受けて、ウェーハインベントリ8
50,消耗品852,保守部品854,保守アクティビ
ティ856,及び設備システムスケジューリング857
を制御し、チャンバ内の製造プロセスを実行するのに必
要な電力をスケジューリングする。MES環境750
は、種々の機能もしくはアクティビティのスケジューリ
ングを統合する。例えば、保守アクティビティ856
は、チャンバ状態コントローラ810と統合され、保守
アクティビティ856に対するチャンバのオフライン8
30の状態をスケジューリングし、或いはオンラインで
のインプロセス状態828と協調してプロセスガスのよ
うな消耗品852及びウェーハインベントリ850をス
ケジューリングする。チャンバ測定結果858は、チャ
ンバ測定パラメータ840を採用するテスト手順の使用
から得られる。これらの結果には、米国特許第5,75
4,297号明細書に例示されているように、材料がス
パッタ付着源から付着基板に流れている割合が例えば含
まれる。
【0050】チャンバ800に関する種々の状態,パラ
メータ,情報,測定及びスケジューリング条件或いは結
果は、図11に示すようにリンク864及び756を介
してMES環境750に直接伝達して、同MES環境7
50にチャンバの状態及び処理条件に関する総合的な実
時間情報を提供することができる。この情報はまた、図
10及び図11に例示したように、リンク864,75
6,758及び762を介して報告環境760に実時間
方式で供給することができる。
【0051】図10及び図11に示した電力監視環境7
20は、その状態,電力使用量,及び電力スケジューリ
ングに関するチャンバ情報に加えて、処理運転及びウェ
ーハID情報を収集することができる。随意であるが、
この情報は、例えば図10に記載したような報告環境7
60により、表示されるか印刷される。図11に戻っ
て、状態情報は、オンラインスタンバイ826,オンラ
インインプロセス828,オフライン830,接続83
2及び非接続834により電力監視環境720に供給さ
れる。製品運転844及びウェーハID846の情報は
電力監視環境720に伝達される。電力使用量情報は設
備パラメータ836によって電力監視環境720に送信
される。電力使用量情報は、単位時間当たりの電力使用
量,積算電力使用量及びピーク電力使用量を含むことが
できる。監視環境720は、チャンバ800の設備シス
テムスケジューリング857から電力スケジューリング
情報を受信することができる。図11に示すリンク86
4及び715のようなリンクを使用してチャンバ800
から電力監視環境720に情報を送信することができ
る。追加のチャンバのような他の処理ツール(図示せ
ず)がリンク756を介してMES環境750に、また
リンク715を介して電力監視環境720に同様に接続
されており、これによりウェーハ製造ツールのような製
造環境710がMES環境750に、また電力監視環境
720に接続される。
【0052】電力監視環境720に収集されたウェーハ
製造プロセス情報は図10及び図12に記載された演算
環境730に伝達される。演算環境730は、電力監視
環境720に収集された情報のデータ処理を行うために
用いられている。演算環境730は、マイクロプロセッ
サ731(図12)のようなプロセッサ,アルゴリズム
又はデータ構造732,データベース733,メモリ7
34,新規なアルゴリズム735,オプションのネット
ワーク要素736,オプションのAI要素737を含ん
でいるのが典型的である。アルゴリズム又はデータ構造
732は、当業者に良く知られている方法を用いてプロ
セッサ731やこのプロセッサに関連した周辺装置を作
動するために採用されている。データベース733は例
えば電力使用量の履歴データを含んでいる。メモリ73
4は、例えば、インプロセス電力使用量及び電力スケジ
ューリングデータを記憶するために使用することができ
る。
【0053】1つ以上の新規なアルゴリズム735は、
製造環境710におけるウェーハ製造プロセスの電力管
理システムの実行を支援するために採用されている。当
業者には良く知られているように、ウェーハ製造プロセ
スの電力使用量は処理運転中に変化する。例えば、電気
炉もしくはファーネスを使用するツールのスイッチがオ
ンにされると、その結果、ファーネスの始動中に電力サ
ージになるのが一般的である。しかし、ファーネスが一
旦運転温度に達すれば、電気炉を作動するのに必要な電
力はもっと少なくなる。同様に、真空ポンプダウン(pum
p-down)は、特定の真空レベルを維持するよりも多量の
電力を必要とする。従って、ウェーハ製造プロセスにお
ける全てのツールを同時に始動することは一般に電力サ
ージになる。新規なアルゴリズム735(図12及び図
13)は、ウェーハ製造プロセスの電力使用量が比較的
に少ない期間の間に予測した電力サージが起こるよう
に、製造環境におけるツールの使用をスケジューリング
するようになっている。例えば、各ツールのポンプダウ
ンは、幾つかのツールのポンプダウンを同時に開始する
というよりもポンプダウンが計画した順序となるよう
に、スケジュールすることが好ましい。同様に、処理構
成要素の加熱は、幾つかのヒータの同時始動を避けるよ
うにスケジュールすることができる。
【0054】本発明のアルゴリズム735は図13に示
したステップ900〜920を含んでいる。これらのス
テップの各々は、ウェーハ製造プロセスにおける各ツー
ルからの適切な電力関連情報を含んでおり、従って、ウ
ェーハ製造プロセスに関する電力関連情報及びデータの
総合的なコンピュータ処理を表わしている。典型的に
は、アルゴリズム735は、電力使用量を最適化するた
め、特に電力サージもしくはピークを避けるために、生
産ランを開始する前に用いられる。ステップ900にお
いて、接続か非接続かを含む設備状態が入力される。こ
れは、例えば、製造環境の全てのツールが計画した生産
ランに利用できるかどうかを含むことができる。プロセ
スが現在実行されていれば、現在の電力使用量がステッ
プ902において入力される。ウェーハID及び実行情
報はステップ904において入力され、一方、実行のた
めのスケジューリング情報はステップ906において入
力される。ステップ900,902,904及び906
で入力される情報は電力監視環境720により提供され
る。ステップ908において、MES環境750は、諸
ツールの種類や同MES環境において該ツールを使用す
るプロセス順序を含むプロセスランの詳細をアルゴリズ
ム735に供給する。ステップ908においてスケジュ
ーリングされた各ツールの電力使用量に関する履歴デー
タはデータベース733から得られる。これらのデータ
はアルゴリズム735のステップ908に入力される。
【0055】図13に記載のステップ900,902,
904,906,908及び910に供給された情報は
組み合わされて、生産ランのための電力使用量プロフィ
ール912を得る。実際電力使用量もしくは予想電力使
用量の電力使用量プロフィールは、ウェーハ製造処理ラ
ンの全期間に対する電力使用量対時間の関係を表してい
る。続いて、ステップ914において電力使用量プロフ
ィールが分析され、予想電力使用量がサージもしくはピ
ーク消費期間を結果として生じるのかどうか、即ちプロ
フィールが所定の電力範囲内に入るのかどうかを決定す
る。これは後続の決定ステップ916で起こる。ステッ
プ914における分析がサージもしくはピークを予測し
ていれば、新規なアルゴリズム735は、予測されるサ
ージを回避するために、ツールの始動もしくは使用のタ
イミングを再スケジューリングして、ステップ918に
ウェーハ製造の修正ランスケジュールを供給し、電力サ
ージを所定範囲内に留めながら電力需要もしくは使用量
がウェーハ製造処理中により均等に分散されるようにす
る。ステップ916において電力使用量が所定範囲内に
留まるであろうと決定されれば、ステップ908におけ
るプロセスラン詳細により提供されるスケジュールがア
ルゴリズム735による修正なしに実行される。ウェー
ハ製造の修正ランスケジュール、即ちステップ918は
MES環境に伝達され、アルゴリズム735でつくられ
たスケジュールに従って、製造環境の種々のツールを自
動的に活動化する。典型的には、製造環境は、種々のプ
ロセスや動作機能を操作もしくは制御するために、1つ
以上のオンボードコンピュータ又は分散形コンピュータ
機能を用いており、そして言うまでもなく、MES環境
は製造環境にアクセスするため特別のプロトコルを必要
としうる。或いは、スケジュールは製造環境への後から
の介入のために例えば報告環境760(図10)に供給
することができる。随意的であるが、アルゴリズム73
5は警報信号を出して、同アルゴリズム735が単位時
間当たりの電力消費量を所定範囲内に維持するスケジュ
ールを作成できなかったことを示すことができる。
【0056】演算環境730のオプションのネットワー
ク要素736(図12)は、例えばバス或いはLANを
用いて、ウェーハ製造プロセスと遠隔データベース或い
は遠隔管理機能のような外部エンティティとの間のリン
クを提供する。AI要素737は、多くの生産ランに関
して得られた経験に基づいて、電力使用量及び電力スケ
ジューリングについての改良アルゴリズムを得るべく、
データベース733に記憶された電力使用量の履歴デー
タを処理するために例えば使用することができる。ここ
に記載した演算環境730は、本発明の電力監視環境と
関連して用いられる。しかし、この演算環境は、製造環
境710と関連して行われるプロセスの全機能或いは任
意の機能のために使用することを企図されている。
【0057】図10及び図12に概略的に示すように、
分析環境740が設けられている。このオプションの環
境は、図的表示をコンピュータモニタ上に提供すること
により、或いはハードコピーとして提供することにより
例えば視覚分析を支援すべく、ステップ914及び91
6(図13)の結果を示すために使用することができ
る。分析環境740は本発明の他の環境とは独立した環
境として示されているが、分析環境740を演算環境7
30と統合することを考えてもよい。図10に概略的に
示した報告環境730は、本発明の種々の環境から情報
及びデータを取得して、図4に示した報告環境260に
関連して上述した報告書を発生することができる。
【0058】図14に概略的に示した本発明の別の実施
例は、2つ以上のウェーハ製造プロセスの電力を管理す
るための電力管理システムを示している。図14は、最
適の電力使用量となるように統合されたn個のウェーハ
製造プロセスを含むウェーハ製造システム1000を表
しており、ウェーハ製造第1番製造環境1010,ウェ
ーハ製造第n番製造環境1012,電力監視環境102
0,演算環境1030,分析環境1040,MES環境
1050及び報告環境1060を含んでいる。製造環境
1010及び1012は、図10に示した製造環境71
0と機能的に等価である。図14の環境1020,10
30,1040,1050及び1060は、図10に示
した環境720,730,740,750及び760と
機能的に等価である。この実施例は、ウェーハ製造第1
番,第n番製造環境を用いて半導体ウェーハを処理する
ときに電力ピークもしくはサージが回避されるように電
力使用量を最適化するため、図12及び図13に関し説
明したアルゴリズム735と同様の新規なアルゴリズム
(図示せず)を採用している。アルゴリズム735は1
つのウェーハ製造プロセスからの情報を処理し、次いで
該ウェーハ製造プロセスにおける種々の動作もしくは操
作をスケジュール設定するが、図14に示したシステム
のアルゴリズムは、n個のウェーハ製造プロセスからの
情報を処理し、次いでこれらのウェーハ製造プロセスの
スケジュールを統合して、電力サージを回避すると共
に、電力需要もしくは使用量がウェーハ製造処理中にも
っと均等に分散される処理スケジュールを利用するよう
にする。
【0059】図10〜図14に関連して記載した本発明
の諸実施例は、電力サージを回避すると共に、ウェーハ
製造処理中に電力需要をより均等に分散させるのに適応
した1つ以上のウェーハ製造プロセスの電力管理システ
ムを提供する。その結果、これらの実施例は回路遮断器
の定格がより低くなる、即ち該実施例の最大電力需要が
ウェーハ製造プロセスの通常の電力管理システムよりも
より低下する。回路遮断器の定格が低くなると、回路遮
断器,変圧器及び伝送ラインのような電力設備のコスト
はシステムにおける回路遮断器の定格にほぼ比例するの
で、資本経費の節約になる。また、電力需要がもっと一
様に分散されると共に、電力消費のピークが避けられる
ことから、電力の供給がより安定することになる。この
より安定な電力供給は、電力サージにより生ずる電力の
瞬断もしくは短期的な電力供給の削減が起こることを防
止する。
【0060】図15に概略的に例示した本発明の追加実
施例は、スペア部品インベントリ制御及びスケジューリ
ングシステムを含むウェーハ製造プロセス1100を提
示している。このスペア部品インベントリ制御及びスケ
ジューリングシステムは、ウェーハ製造プロセスと統合
されている。該ウェーハ製造プロセス1100は、製造
環境1110,スペア部品監視環境1120,演算環境
1130,スペア部品管理環境1140,MES環境1
150及び報告環境1160を含んでいる。新規なスペ
ア部品インベントリ制御及びスケジューリングシステム
は、スペア部品監視環境1120,演算環境1130及
びスペア部品管理環境1140を備えている。
【0061】ウェーハ製造プロセス1100の製造環境
1110は、ウェーハ処理チャンバ及びウェーハ取扱ツ
ールのようなウェーハ製造プロセスの処理ツールを含ん
でいる。新規なスペア部品インベントリ制御及びスケジ
ューリングシステムと使用するのに適するウェーハ処理
チャンバ1200は図16に概略的に示されている。こ
のウェーハ処理チャンバはMES環境1150から入力
を受ける。随意であるが、ウェーハ処理チャンバ120
0は非MES入力1205を介して追加の入力を受ける
ことができる。MES環境1150及び非MES入力1
205からの入力には、図11に例示されたチャンバ8
00に関連して記載されたものと同様に、チャンバコン
トローラを設定もしくは調整すること、入力装置に情報
を供給することが含まれる。チャンバコントローラ及び
入力装置は、これらの入力に基づいて、チャンバ800
に関連して記載されたものと同様にチャンバ1200の
種々の状態,パラメータ,情報及びスケジューリング機
能を選択するために用いられている。ウェーハ処理チャ
ンバ1200に関する種々の状態,パラメータ,情報,
測定及びスケジューリング条件或いは結果は、図15及
び図16に示すようにMES環境1150に直接伝達し
て、同MES環境1150にチャンバの状態及び処理条
件に関する総合的な実時間情報を提供することができ
る。この情報はまた、報告環境1160に実時間方式で
供給することができる。
【0062】図15及び図16に示すスペア部品監視環
境1120は、ラン及びウェーハID情報だけでなく、
チャンバの状態,スペア部品及び保守スケジューリング
に関するチャンバ情報を収集することができる。随意で
あるが、この情報は、図15に示すように例えば報告環
境1160により、表示又は印刷される。図16に戻っ
て、状態情報は、オンラインスタンバイ1226,オン
ラインインプロセス1228,オフライン1230,接
続1232及び非接続1234によりスペア部品監視環
境1120に供給される。生産ラン1244及びオプシ
ョンのウェーハID1246の情報はスペア部品監視環
境1120に伝達される。保守パーツとも呼ばれるスペ
ア部品スケジュール1254及び保守アクティビティス
ケジュール1256は、図16に示すように、スペア部
品監視環境1120に伝達される。スペア部品もしくは
保守パーツについてのスケジューリングはMES環境ア
クティビティであり、これは、ウェーハ処理チャンバ1
200のスケジューリングコントローラ1248を介し
て例えば実行することができる。追加のチャンバのよう
な他の処理ツール(図示せず)が同様にMES環境11
50とスペア部品監視環境1120とにリンクされてい
て、ウェーハ製造プロセスツールのような製造環境11
10をMES環境1150に、そしてスペア部品監視環
境1120に接続している。
【0063】スペア部品監視環境1120に収集された
ウェーハ製造プロセス情報は、図15及び図17に示さ
れた演算環境1130に伝達される。演算環境1130
は、スペア部品監視環境1120に収集された情報のデ
ータ処理を行うために用いられている。典型的には、該
演算環境1130は、図17に示すマイクロプロセッサ
1131のようなプロセッサ,アルゴリズム又はデータ
構造1132,データベース1133,メモリ113
4,新規なアルゴリズム1135,ネットワーク要素1
136及びオプションのAI要素1137を含んでい
る。アルゴリズム又はデータ構造1132は、当業者に
良く知られている方法を用いてプロセッサ1131やこ
のプロセッサに関連した周辺装置を作動するために採用
されている。データベース1133はスペア部品の使用
量に関する履歴データを例えば含んでいる。メモリ11
34は、例えば、インプロセスのスペア部品使用量,利
用性,スケジューリングデータを記憶するために使用す
ることができる。1つ以上の新規なアルゴリズム113
5は、ウェーハ製造プロセス1100のスペア部品管理
システムの実行を支援するために用いられている。
【0064】アルゴリズム1135は、所要のスペア部
品が確実にインベントリしているようにするために、特
定のウェーハ生産ランを実行する十分前に用いられる。
生産ランに必要なスペア部品の種類及び量に関する情報
は、保守パーツ1254においてツール1200(図1
6)に供給される。この情報はMES環境1150から
得られる。特定のスペア部品を必要とする日付は、保守
アクティビティ1256及びチャンバ状態コントローラ
1210のスケジューリング情報を通じて供給される。
各スペア部品に関する情報はスペア部品監視環境112
0に蓄積される(図15)。
【0065】本発明のアルゴリズム1135は、Xと呼
称した部品について図18に例示したように、ステップ
1172〜1184を含んでいる。ウェーハ製造プロセ
ス1100についての部品Xの現在のインベントリは、
ステップ1172においてスペア部品監視環境1120
(図17)により自動的に入力される。保守予定日のよ
うな予定した日付に必要とされる所要インベントリがス
テップ1174でスペア部品監視環境1120により入
力される。部品もしくはパーツを必要とする直前の配送
を達成するために、例えば、予定した日付から所定日数
を差し引くことにより、所要配送日Dがステップ117
4で入力される。随意的であるが、部品Xについての配
送期間、即ち、部品を発注した後に指定供給業者から同
部品を受け取るのに必要な時間は、ステップ1176に
おいてスペア部品管理環境1140(図17)により自
動的に入力することができる。この指定供給業者は、図
18に示したアルゴリズム1135のステップ1178
においてスペア部品管理環境1140により自動的に入
力される。ステップ1179の電子注文構成要素は、例
えば電子メールを使用して指定供給業者に部品注文書を
電子的に送達するための情報を提供するスペア部品管理
環境1140によって、アルゴリズム1135に供給さ
れている。アルゴリズム1135は、諸ステップ117
2,1174,1176,1178及び1179からの
情報を組み合わせることにより部品Xについての仕入注
文書を作成する。この仕入注文書をオプションでレビュ
ーするため(ステップ1182)、注文書はスペア部品
管理環境に電子的に送達される。続いて、ステップ11
84において、部品Xについての仕入注文書は、ステッ
プ1179の電子注文構成要素を用いて仕入注文書を供
給業者に電子的に伝達することにより、実行される。こ
のステップは、例えば、演算環境1130のネットワー
ク1136(図17)を通じて実行することができる。
他の部品のインベントリは、アルゴリズム1135を使
用して同様にスケジュールされ、発注される。
【0066】本発明は1つのウェーハ製造プロセスに関
連して説明したが、本発明は、1つのスペア部品モニタ
における幾つかのウェーハ製造プロセスの各製造環境か
らのスペア部品情報を組み合わせると共に、仕入注文書
を電子的に得て実行するためのアルゴリズムを用いるこ
とにより、幾つかのウェーハ製造プロセスに使用するの
にも同様に適している。
【0067】図3〜図9に関連して記載したようなSP
C技術は、ウェーハ製造ツールの修理もしくは保守動作
を必要とする処理,製品もしくは品質の諸問題を同定す
るのにも使用することができる。これらのSPC技術に
基づく、スペア部品の必要性に関する統計情報は、ME
S環境により、図16に示したチャンバ12の保守部品
1254及び保守アクティビティ1256に供給するこ
とができる。このSPCにより得られる情報は、次い
で、スペア部品監視環境に供給されるスペア部品要求の
追加構成要素となる。
【0068】演算環境1130のネットワーク要素11
36(図17)は、アルゴリズム1135に関連して記
載したようにスペア部品注文書を電子的に実行するため
例えばバス或いはインターネット接続を使用して、ウェ
ーハ製造プロセスと、遠隔データベース或いは遠隔管理
機能のような外部エンティティとの間のリンクを提供す
る。AI要素1137は、データベース1133に記憶
されたスペア部品使用量の統計データを処理し、多数の
生産ランに関して得られた経験に基づいて、スペア部品
のスケジューリング及び注文についての改良されたアル
ゴリズムを得るために、例えば使用することができる。
この明細書に記載した演算環境1130は、本発明のス
ペア部品監視環境1120と関連して用いられる。しか
し、この演算環境は、製造環境1110と関連して行わ
れるプロセスの全機能或いは任意の機能のために使用す
ることも企図されている。スペア部品管理環境1140
(図15及び図17)は本発明の他の環境とは別個の環
境として示されている。しかし、スペア部品管理環境1
140を演算環境1130と、或いはMES環境115
0と統合することも企図されている。図15に概略的に
示された報告環境1160は、本発明の諸環境からデー
タ及び情報を取得して、図4に示された報告環境260
に関連して前に述べたように報告書を発生することがで
きる。
【0069】スペア部品の新規なインベントリ管理及び
スケジューリングシステムは、カンバン方式,即ちJI
T(just-in-time)方式でスペア部品を管理するのに適応
している。即ち、部品は、必要であると予測されるとき
に、そして無くなると直ぐにではなく、供給業者によっ
て配送される。JITインベントリ管理では、スペア部
品の仕入が必要に応じた方式で行われるので、一般的に
ウェーハ生産コストの減少になり、またスペア部品貯蔵
スペースの必要が最小になる。
【0070】図19に概略的に示した本発明の追加の実
施例は、ウェーハ製造効率化システムを含むウェーハ製
造プロセス1300を提示している。このウェーハ製造
効率化システムはウェーハ製造プロセスと統合されてい
る。ウェーハ製造プロセス1300は、製造環境131
0,スケジューリング監視環境1320,演算環境13
30,スケジューリング管理環境1340,MES環境
1350及び報告環境1360を含んでいる。新規なウ
ェーハ製造効率化システムは、スケジューリング監視環
境1320,演算環境1330及びスケジューリング管
理環境1340から構成されている。
【0071】ウェーハ製造プロセス1300の製造環境
1310は、ウェーハ処理チャンバ及びウェーハ取扱ツ
ールのようなウェーハ製造プロセスの処理ツールを含ん
でいる。新規なウェーハ製造効率化システムと使用する
のに適するウェーハ処理チャンバ1400は、図20に
概略的に示されている。このウェーハ処理チャンバはM
ES環境1350から入力を受ける。随意的ではある
が、ウェーハ処理チャンバ1400は非MES入力14
05から入力を受けることができる。MES環境135
0及び非MES入力1405からの入力は、図11に例
示されたチャンバ800に関連して記載されたものと同
様に、チャンバコントローラを設定もしくは調整するこ
と、入力装置に情報を供給することが含まれる。チャン
バコントローラ及び入力装置は、これらの入力に基づい
て、チャンバ800に関連して記載されたものと同様に
チャンバ1400の種々の状態,パラメータ,情報及び
スケジューリング機能を選択するために用いられてい
る。チャンバ1400に関する種々の状態,パラメー
タ,情報,測定及びスケジューリング条件或いは結果
は、図19及び図20に示すようにMES環境1350
に直接伝達されて、同MES環境1350にチャンバの
状態及び処理条件に関する総合的な実時間情報を提供す
ることができる。この情報はまた、図19に記載した報
告環境1360に実時間方式で供給することができる。
【0072】図19及び図20に示したスケジューリン
グ監視環境1320は、その状態,アクティビティのス
ケジューリング及び材料に関するチャンバ情報に加え
て、生産ラン及びウェーハID情報を収集することがで
きる。随意であるが、この情報は、例えば報告環境13
60により、表示されるか印刷される。図20に戻っ
て、状態情報は、オンラインスタンバイ1426,オン
ラインインプロセス1428,オフライン1430,接
続1432及び非接続1434によりスケジューリング
監視環境1320に供給される。生産ラン1444及び
ウェーハID1446の情報はスケジューリング監視環
境1320に伝達される。MES環境1350によりチ
ャンバのスケジューリングコントローラ1448を介し
て供給されるウェーハインベントリ1450及び消耗品
1452のスケジュールは、スケジューリング監視環境
1320に伝達される。保守パーツとも呼ばれるスペア
部品のスケジュール1454及び保守アクティビティス
ケジュール1456は、例えば電力についての設備スケ
ジュールであり、図20に示すように、スケジューリン
グ監視環境1320に伝達される。スペア部品もしくは
保守パーツについてのスケジューリングはMES環境ア
クティビティであり、これは、ウェーハ製造チャンバ1
400のスケジューリングコントローラ1448を介し
て例えば実行することができる。スペア部品についての
スケジューリングは、図15〜図18に記載された新規
なスペア部品インベントリ及びスケジューリングシステ
ムを含むことができる。電力スケジューリングは図10
〜図14に関連して記載されている新規な電力管理シス
テムを含むことができる。追加のチャンバのような他の
処理ツール(図示せず)が同様にMES環境1350と
スケジューリング監視環境1320とにリンクされてい
る。
【0073】随意的であるが、図19のMES環境13
50は、ウェーハ製造プロセスを操作するため、例えば
製造グループ,保守グループ,ウェーハ製造管理並びに
支援作業員を含む作業員スケジュールをスケジューリン
グ監視環境1320に提供する。この情報は、図19に
示す例えばリンク1301を使用してスケジューリング
監視環境1320に伝達することができる。
【0074】スケジューリング監視環境1320に収集
されたウェーハ製造プロセス情報は、図19及び図21
に記載された演算環境1330に伝達される。演算環境
1330は、スケジューリング監視環境1320に収集
された情報のデータ処理を行うために利用される。この
演算環境1330は、マイクロプロセッサ1331(図
21)のようなプロセッサ,アルゴリズム又はデータ構
造1332,データベース1333,メモリ1334,
新規なアルゴリズム1335,オプションのネットワー
ク要素1336,オプションのAI要素1337を含ん
でいる。アルゴリズム又はデータ構造1332は、アル
ゴリズム又はデータ構造1332は、当業者に良く知ら
れている方法を用いてプロセッサ1331やこのプロセ
ッサに関連した周辺装置を作動するために採用されてい
る。データベース1333は、例えば、ウェーハ製造ス
ケジューリング及びウェーハ製造ツールのスケジューリ
ングに関する履歴データを含んでいる。メモリ1334
は、例えば、インプロセススケジューリングデータを記
憶するために使用することができる。1つ以上のアルゴ
リズム1335は、ウェーハ製造プロセス1300のウ
ェーハ製造効率化システムの実行を支援するために採用
されている。
【0075】本発明のアルゴリズム1335は、資産利
用の改善のためにウェーハ製造プロセスを最適化するよ
うに採用されている。このアルゴリズムは図22に例示
したようにステップ1372〜1382を含んでいる。
ステップ1372において、ウェーハ製造プロセスを実
行するための全処理ステップの順序が入力される。この
順序は、実際の生産において未だに使用されていないウ
ェーハ製造プロセス設計から,テストランから,或いは
このウェーハ製造プロセスについての先行する生産ラン
から例えば得ることができる。順序の情報は、通常、M
ES環境1350から得られる。代わりに、以前の生産
ランで生じた順序情報を図21のデータベース1333
から得ることができる。図22に戻って、所要の諸処理
ステップに必要であり且つウェーハ製造プロセス130
0でオンラインで使用可能な全処理ツールがステップ1
374において入力される。ステップ1374において
必要とされる情報は、例えば、データベース1333か
ら或いはMES環境1350から得ることができる。決
定ステップ1376は所要のツールが使用可能かどうか
を決定する。それらが使用可能でなければ、アルゴリズ
ム1335は、ステップ1378においてスケジューリ
ングの矛盾を指示し、そして例えば、この矛盾を図19
に示したスケジューリング管理環境1340に或いはM
ES環境1350に伝達する。
【0076】スケジューリングの矛盾がなければ、ステ
ップ1380において最適化又はソーティング手順が実
行されて、ウェーハ製造プロセス1300を実行するた
めに処理ツールの使用,必要な設備及びサービスを最適
化する。この最適化手順は、例えば、ある種の処理ツー
ルを並行に使用するのに追加の処理ツールが必要である
かどうかを決めるために、単位時間に処理されるウェー
ハであるウェーハキャパシティーを考慮に入れている。
また、この最適化手順は、図10〜図13に関連して記
載したような電力管理システムの実行を含むことができ
る。ステップ1380のソーティング手順の結果とし
て、最適プロセスランスケジュールがステップ1382
において得られる。最適化されたこのランスケジュール
はスケジューリング管理環境1340(図19)に伝達
され、このスケジューリング管理環境が次に、例えば作
業員,設備及び材料についての追加スケジューリングを
提供する。
【0077】本発明は1つのウェーハ製造プロセスに関
連して説明したが、本発明は、ウェーハ製造の効率改善
を達成するために幾つかのウェーハ製造プロセス用に使
用可能な処理ツールのスケジューリングを最適化する本
発明のアルゴリズム1335のようなアルゴリズムを用
いることにより、幾つかのウェーハ製造プロセスに使用
するのにも同様に適している。
【0078】演算環境1330のネットワーク要素13
36(図21)は、例えばバス或いはインターネット接
続を使用して、ウェーハ製造プロセスと、遠隔データベ
ース或いは遠隔管理機能のような外部エンティティとの
間のリンクを提供する。このネットワーク要素は、幾つ
かのウェーハ製造プロセスのスケジューリングを統合す
るために該ウェーハ製造プロセス間のリンクを提供する
こともできる。AI要素1337は、データベース13
33に記憶されたウェーハ製造プロセスラン及びツール
の統計データを処理して、多数の生産ランに関して得ら
れた経験に基づいて、ウェーハ製造プロセスを最適化す
る改良されたアルゴリズムを得るために、例えば使用す
ることができる。この明細書に記載した演算環境133
0は、本発明のスケジューリング監視環境1320に関
連して用いられている。しかし、この演算環境は、ウェ
ーハ製造プロセス1300と関連して行われるプロセス
の全機能或いは任意の機能のために使用することも企図
されている。スケジューリング管理環境1340(図1
9及び図21参照)は本発明の他の環境とは別個の環境
として示されているが、該スケジューリング管理環境1
340を演算環境1330と、或いはMES環境135
0と統合することも企図されている。図19に概略的に
示された報告環境1360は、本発明の諸環境からデー
タ及び情報を取得して、図4に示された報告環境260
に関連して前に述べたように報告書を発生することがで
きる。
【0079】新規なウェーハ製造効率化システムはウェ
ーハ製造資源のより効率的なスケジューリングに適応し
ており、より効率的なウェーハの流れをもたらして、ダ
イ生産高及びウェーハ製造プロセス利用度を最大とし、
資産の利用を改善している。この資産利用の改善は、装
置,材料,設備及び作業員のような諸資源をより有効に
利用することになり、製造コストの低減になる。
【0080】本発明を好適な実施例に関して記載してき
た。当業者なら分かるように、本発明の諸要素は種々の
手段から構成することができ、そして諸要素の配置を種
々の方法で変更することができる。本発明の実施例を添
付図面に記載し詳細に説明してきたが、特許請求の範囲
に規定された本発明の範囲から逸脱することなく種々の
更なる変更が可能であることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】先行技術のウェーハ製造プロセスを概略的に示
すフローチャートである。
【図2】先行技術のウェーハ製造スパッタメタライゼー
ションプロセスを概略的に示すフローチャートである。
【図3】本発明のSPC統合ウェーハ製造プロセスを概
略的に示すブロック図である。
【図4】本発明のSPC統合ウェーハ製造プロセスの別
の実施例を概略的に示すブロック図である。
【図5】図4に示したSPC統合ウェーハ製造プロセス
のウェーハ製造チャンバ製造環境を概略的に示すブロッ
ク図である。
【図6】図4に示したSPC統合ウェーハ製造プロセス
の演算環境を概略的に示すブロック図である。
【図7】図4に示したSPC統合ウェーハ製造プロセス
の決定実行環境を概略的に示すブロック図である。
【図8】本発明のSPC統合ウェーハ製造プロセスの代
替実施例を概略的に示すブロック図である。
【図9】本発明のSPC統合ウェーハ製造プロセスのも
う1つの実施例を概略的に示すブロック図である。
【図10】本発明の電力スケジューリングシステムを用
いるウェーハ製造プロセスを概略的に示すブロック図で
ある。
【図11】図10に示したウェーハ製造プロセスのプロ
セスチャンバを概略的に示すブロック図である。
【図12】図10に示したウェーハ製造プロセスの演算
環境を概略的に示すブロック図である。
【図13】図12に示した演算環境のアルゴリズムであ
る。
【図14】本発明の電力スケジューリングシステムを用
いる複数のウェーハ製造プロセスを概略的に示すブロッ
ク図である。
【図15】本発明のスペア部品インベントリ及びスケジ
ューリングシステムを用いるウェーハ製造プロセスを概
略的に示すブロック図である。
【図16】図15に示したウェーハ製造プロセスのプロ
セスチャンバを概略的に示すブロック図である。
【図17】図15に示したウェーハ製造プロセスの演算
環境を概略的に示すブロック図である。
【図18】図17に示した演算環境のアルゴリズムであ
る。
【図19】本発明のウェーハ製造効率化システムを用い
るウェーハ製造プロセスを概略的に示すブロック図であ
る。
【図20】図19に示したウェーハ製造プロセスのプロ
セスチャンバを概略的に示すブロック図である。
【図21】図19に示したウェーハ製造プロセスの演算
環境を概略的に示すブロック図である。
【図22】図21に示した演算環境のアルゴリズムであ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の処理ツールを含むIC製造のため
    の、スペア部品インベントリ管理及びスケジューリング
    方法であって、 a) 複数の処理ツールのうちの少なくとも1つの必要
    なスペア部品を識別すること、 b) 前記スペア部品が、複数の処理ツールの少なくと
    も1つのもののために、必要とされる第一の日付を決定
    すること、 c) 前記部品の供給者を決定すること、及び d) 所定の日数だけ第一の日付に先行する第二の日付
    に納品する部品を自動的に注文すること、を含む方法。
  2. 【請求項2】 (1)前記スペア部品を識別すること、
    (2)前記部品が必要である日付を決定すること、及び
    (3)自動的に、前記部品を注文することが、アルゴリ
    ズムを使用すること、を含む請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記アルゴリズムが、 a) 前記部品の現在のインベントリ状態を決定するこ
    と、 b) 前記部品の配送のための所定の引渡し期日を決定
    すること、 c) 前記部品の供給者を決定すること、 d) 前記部品を供給者に注文するために電子的オーダ
    部品を決定すること、 e) 前記部品を供給者に注文する購入指示書を準備す
    ること、及び f) 供給者に購入指示書を電子的に伝送すること、 を含む請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 複数の処理ツールを含むIC製造のスペ
    ア部品のスケジューリング及びインベントリ管理のため
    の装置であって、 a) 複数の処理ツールからスペア部品に関してスケジ
    ューリング情報を自動的に収集するように適合したスペ
    ア部品モニタ環境と、 b) (1)前記スペア部品配送日を計算し、(2)前
    記スペア部品供給者を決定し、及び(3)前記部品を供
    給者に自動的に注文するように適合した計算環境と、を
    含む装置。
  5. 【請求項5】 前記部品を供給者に注文するアルゴリズ
    ムを更に含む請求項4の装置。
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