JP2001118279A - 光学プリズムおよび光ピックアップ装置 - Google Patents

光学プリズムおよび光ピックアップ装置

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JP2001118279A
JP2001118279A JP29224199A JP29224199A JP2001118279A JP 2001118279 A JP2001118279 A JP 2001118279A JP 29224199 A JP29224199 A JP 29224199A JP 29224199 A JP29224199 A JP 29224199A JP 2001118279 A JP2001118279 A JP 2001118279A
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prism
light
prisms
light beam
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JP29224199A
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Hiroshi Akiyama
洋 秋山
Hideaki Hirai
秀明 平井
Tetsuya Ogata
哲也 小形
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】波長の異なる2光束の合成・分離のための光学
部品を集積化した光学プリズムを実現し、光ピックアッ
プ装置のコンパクト化、低コスト化を図る。 【解決手段】複数のプリズムを一体接合状態に有する複
合プリズム401であって、波長の異なる2種の光束の
光路を合成する機能と、上記2種の光束の光路を分離す
る機能とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光学プリズムお
よび光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、DVD(デジタル・ビデオ・デ
ィスク)とCD(コンパクト・ディスク)特にCD−R
(CD―Recordable)とに対して再生あるい
は記録・再生を行い得る光ディスクドライブでは、互い
に波長の異なる2つの光源が必要となる。即ち、DVD
系に対しては630nm〜680nmの「赤色領域」の
光を照射する光源が必要であり、CD系では770nm
〜800nmの「近赤外領域」の光を放射する光源が必
要である。CD−Rを除くCD系のメディアは赤色領域
の光源でも記録・再生は可能であるが、CD−Rは記録
層に色素系化合物が用いられているので吸収バンド幅が
狭く、赤色領域の光では記録・再生を行うことができ
ず、近赤外領域の光を放射する光源を必要とする。この
ように2つの光源を必要とするディスクドライブの場
合、DVD用とCD用に、2つの光ピックアップ装置を
搭載し、光記録媒体がDVDであるかCDであるかに応
じて光ピックアップ装置を選択すれば良い。このとき、
CD用の光ピックアップの、光源の発光波長をλ=78
5nmに設定すれば、CD−Rの記録再生も可能とな
る。しかし、このようにディスクドライブに2つの光ピ
ックアップ装置を搭載すると、ディスクドライブの小型
化、低コスト化が困難になる。波長の異なる光束に対す
る光路の一部を共有させることにより、ディスクドライ
ブの低コスト化と小型化を図った光ピックアップ装置と
して、図14に示す如きものが意図されている。
【0003】DVDに対して情報の記録・再生等を行う
ための光源である半導体レーザ101は、波長:660
nmの直線偏光の発散光束を放射する。この発散光束
は、コリメートレンズ102で略平行光束とされ、偏光
ビームスプリッタ103を透過し、波長:660nm用
のλ/4板104を通過して円偏光とされ、ダイクロイ
ックプリズム105を透過し、偏向プリズム106で光
路を90度偏向され、対物レンズ107に入射し、光記
録媒体としての光ディスク108の透明基板(厚さ:
0.6mm)を透過して記録面上に微小スポットとして
集光され、情報の再生、記録あるいは消去が行われる。
記録面で反射された戻り光束は、往路とは逆回りの円偏
光となり、対物レンズ107により再び略平行光束とさ
れ、偏向プリズム106を介してダイクロイックプリズ
ム105を透過し、λ/4板104を通過して「往路と
は偏光面が90度旋回した直線偏光」になり、偏光ビー
ムスプリッタ103により反射され、集光レンズ109
で収束光束とされ、受光素子110に入射する。受光素
子110からの出力により、情報信号やサーボ信号(ト
ラッキング信号・フォーカス信号等)が検出される。
【0004】CD系の記録媒体に対して情報の記録・再
生等を行うための光源である半導体レーザ111から出
射した直線偏光の発散光束は、カップリングレンズ11
2によりカップリングされ、波長:780nm用の偏光
ビームスプリッタ113を透過し、波長:780nm用
のλ/4板114を通過して円偏光となり、ダイクロイ
ックプリズム105で反射され、偏向プリズム106に
より光路を90度偏向され、対物レンズ107に入射
し、光ディスク108の記録面上に微小スポットとして
集光され、情報の再生や記録、あるいは消去が行われ
る。記録面により反射された戻り光束は、往路とは反対
回りの円偏光となり、対物レンズ107により略平行光
束とされ、偏向プリズム106で偏向され、ダイクロイ
ックプリズム105で反射され、λ/4板114を通過
して、偏光面が往路のものと直交した直線偏光になり、
偏光ビームスプリッタ113で反射され、集光レンズ1
15で収束光束とされ、受光素子116にmに入射す
る。受光素子116からの出力により情報信号やサーボ
信号が検出される。
【0005】近年、CDの光ピックアップ装置には、受
・発光素子を1つのキャン内に設置し、ホログラムを用
いて射出光束と戻り光束の分離を行うホログラムユニッ
トが一般的に用いられるようになってきている。図15
は、CD系にホログラムユニットを用いた光ピックアッ
プ装置の1例を示す。DVD系の光記録媒体に対する部
分は、図14の例と同様である。CD系の記録媒体に対
する部分では、半導体レーザチップ2011と受光素子
2013とが同一のキャン内に配備され、キャンと一体
にホログラム2012が設けられてホログラムユニット
201を構成している。半導体レーザチップ2011か
ら放射され、ホログラムユニット201から射出した波
長:780nmの発散光束は、カップリングレンズ20
2によりカップリングされ、ダイクロイックプリズム1
05で反射され、偏向プリズム106で光路を90度偏
向されて対物レンズ107に入射し、光ディスク108
の記録面上に微小スポットとして集光され、情報の再
生、記録あるいは消去が行われる。記録面により反射さ
れた戻り光束は、対物レンズ107により略平行光束と
され、偏向プリズム106で偏向され、ダイクロイック
プリズム105で反射され、カップリングレンズ202
で収束光束とされ、ホログラム2012により、キャン
内の受光素子2013に向けて回折され受光される。受
光素子2013の出力から情報信号やサーボ信号が検出
される。図16は、ホログラムユニットの要部を拡大し
て概念図として示している。ホログラム2012は、基
板ガラス2012Aにホログラム膜2012Bを形成し
てなる。図は、半導体レーザチップ2011から放射さ
れた発散光束がホログラム膜2012Bを透過し、戻り
光束が、収束しつつ、ホログラム膜2012Bにより、
受光素子2013に向かって回折偏向される様子を概念
的に示している。
【0006】図14、図15に示すように、DVD系/
CD系を共に再生あるいは記録・再生する光ピックアッ
プ装置の構成には、多くの光学部品を必要とする。光ピ
ックアップ装置は、現在、縦・横:10数mm、高さ:
数mmにまで小型化されているが、ディスクドライブの
小型・薄型化の要請に伴い、更なるコンパクト化が強く
求められている。上記の図14、図15の例のように、
多数の光学部品を用いて光ピックアップ装置を組み立て
ると、光ピックアップ装置の更なるコンパクト化は困難
であるし、小さいスペースに、高い組み付け精度を要求
される多数の光学部品を組み込むのは面倒であり、光ピ
ックアップ装置の組み立ての能率が良くない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、波長の異
なる2光束の合成・分離のための光学部品を集積化する
ことにより、光ピックアップ装置のコンパクト化、部品
削減による低コスト化、部品削減に伴う組付工数の低減
による低コスト化の実現を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の光学プリズム
は「複数のプリズムを一体接合状態に有する複合プリズ
ムであって、波長の異なる2種の光束の光路を合成する
機能と、上記2種の光束の光路を分離する機能とを有す
る」ものである(請求項1)。請求項1記載の光学プリ
ズムは「2種の光束の、波長差及び偏光状態の差を利用
して、光路の合成と分離とを行う」ものであることがで
きる(請求項2)。この場合、2つの接合面部分に、そ
れぞれ光学薄膜を形成し、一方の光学薄膜を「一方の光
束に対して偏光分離膜として作用する膜」とし、他方の
光学薄膜を「上記一方の光束を透過させ、他方の光束を
反射するダイクロイック膜」とすることができる(請求
項3)。上記請求項2または3記載の光学プリズムにお
いては、「3個の三角プリズムが接合され」ていてもよ
いし(請求項4)、「4個の三角プリズムが接合され」
ていてもよく(請求項5)、「2個の三角プリズムと1
個の楔形プリズムが接合され」ていても良いし(請求項
6)、さらには、「2個の三角プリズムと平板プリズム
とが接合され」ていても良い(請求項7)。請求項2ま
たは3記載の光学プリズムにおいてはまた、「3個のプ
リズムが接合され、プリズムの1個が三角プリズムであ
り、他の2個のプリズムは、共に楔状プリズムもしくは
共に平板プリズムであるか、または楔状プリズムと平板
プリズムである」ことができる(請求項8)。
【0009】上記請求項1記載の光学プリズムは、「2
種の光束の、波長差と反射を利用して、光路の合成と分
離とを行う」ものであることができる(請求項9)。こ
の場合において、「2個のプリズムを接合し、接合面に
ダイクロイック膜を形成」することができ(請求項1
0)、上記接合された2個のプリズムの1つを三角プリ
ズムとし、他の1つを「三角プリズムもしくは楔状プリ
ズム」とすることができる(請求項11)。この場合、
楔状プリズムに代えて平板プリズムとすることもでき
る。上記請求項1〜11の任意の1に記載の光学プリズ
ムにおいて、「一方の光束に対する位相板」を一体化す
ることができる(請求項12)。また、上記請求項1〜
12の任意の1に記載の光学プリズムにおいて、「接合
されるプリズムのうちの少なくとも2つを、互いに異な
る屈折率を有する材料で形成する」ことができる(請求
項13)。さらに、上記請求項1〜13の任意の1に記
載の光学プリズムにおいて、合成・分離される2種の光
束の一方を赤色領域(630〜680nm)、他方を近
赤外領域(770〜800nm)とすることができる
(請求項14)。
【0010】この発明の光ピックアップ装置は「使用波
長の異なる2種の光記録媒体に対して、情報の記録・再
生・消去の1以上を行う光ピックアップ装置」であっ
て、2種の半導体レーザと、光学プリズムと、対物レン
ズと、受光手段とを有する。「2種の半導体レーザ」
は、互いに発光波長が異なる。「光学プリズム」は、上
記各半導体レーザからの光束の光路を合成・分離するた
めのプリズムであり、上記請求項1〜14の任意の1に
記載のものが用いられる。「対物レンズ」は、この光学
プリズムにより合成された光路上に配備され、各光束を
選択的に、波長に応じた光記録媒体の記録面に集光す
る。「受光手段」は、記録面により反射され、光学プリ
ズムにより光路分離された各戻り光束を受光し、所望の
信号を発生する。請求項15記載の光ピックアップ装置
において、対物レンズは、各波長の光束ごとに「専用の
もの」を用意し、使用される光束の波長に応じて切り替
えるようにしても良いが、波長の異なる2種の光束に対
して「対物レンズを共通化」することができる(請求項
16)。上記請求項15または16記載の光ピックアッ
プにおいて、少なくとも一方の波長の光に関して、光源
としての半導体レーザチップと、戻り光束を受光する受
光部とを同一のキャン内に配備することができる(請求
項17)。
【0011】上記の如く、この発明の光学プリズムは、
単体でありながら、波長の異なる2種の光束の光路を合
成し、分離することができる。また、この発明の光ピッ
クアップ装置は、この発明の光学プリズムを用いて、2
光束の光路の合成と分離とを行うので、従来のものに比
して、よりコンパクト化が可能であり、組み立ても容易
化される。なお、この発明の光ピックアップ装置は、上
述の如く「使用波長の異なる2種の光記録媒体に対し
て、情報の記録・再生・消去の1以上を行う」ものであ
るから、記録のみ、再生のみ、消去のみ、記録と再生、
記録と消去、再生と消去、記録と再生と消去を行う各場
合について実施できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を説明する。な
お、煩雑を避けるため、混同の虞がないと思われるもの
については、先の説明に参照した図14、図15におけ
ると同一の符号を用いる。各実施の形態において、光記
録媒体としてはDVDあるいはCD(CD−Rを含む)
を想定する。従って、以下の説明において、光記録媒体
として符号108で示す光ディスクは、使用波長に従っ
て、DVD系もしくはCD系の光ディスクである。図1
において、DVD系の光ディスク用の、発光波長:66
0nmの半導体レーザー101から射出した直線偏光の
発散光束は、コリメートレンズ102で略平行光束とさ
れ、光学プリズム401に入射する。光学プリズム40
1は複合プリズムであって、偏光分離膜(P偏光を実質
的に全て透過させ、S偏光を実質的に全て反射する)4
02と、ダイクロイック膜403を有する。半導体レー
ザ101側からの光束は「偏光分離膜402に対してP
偏光」であり、偏光分離膜402を実質的に全て透過す
る。また、ダイクロイック膜403は、波長:660n
mの光は透過させるように特性を定められており、従っ
て、半導体レーザ101からの光束は、偏光分離膜40
2に続いてダイクロイック膜403を透過し、波長:6
60nm用の1/4波長板104を通過して円偏光に変
換され、偏向プリズム105により光路を90度偏向さ
れ、対物レンズ107に入射し、光ディスク(DVD
系)108の透明基板を透過し、記録面上に微小スポッ
トとして集光され、情報の再生、記録あるいは消去が行
われる。記録面により反射された戻り光束は、往路とは
反対回りの円偏光となり、対物レンズ107により再び
略平行光束とされ、偏向プリズム106で偏向され、λ
/4板104を通過して、往路とは偏向面の向きが直交
した直線偏光(偏光分離膜402に対してS偏光)にな
り、ダイクロイック膜403を透過し、偏光分離膜40
2で反射され、集光レンズ108で収束光束とされ、受
光素子110に入射する。受光素子110の出力から情
報信号やサーボ信号が検出される。即ち、集光レンズ1
08と受光素子110とは「受光手段のうち、波長:6
60nmの光束に対する部分」を構成する。図に示され
た集光レンズ108と受光素子110とは、上記受光手
段を概念的に簡略化して示すものであり、具体的には
「公知の種々のもの」を適宜用いることができる。例え
ば、フォーカシング信号を非点収差法で検出する場合で
あれば、集光レンズ109は戻り光束に非点収差を与え
るようなアナモフィックなレンズであり、受光素子11
0は受光面を4分割されたものである。即ち、受光素子
110の受光面は、用いるサーボ信号生成方式に応じて
適宜分割されている。
【0013】光ディスク108がCD系のものである場
合は、ホログラムユニット201の半導体レーザチップ
2011から放射された780nmの発散光束は、ホロ
グラム2012を透過して、カップリングレンズ202
により以後の光学系にカップリングされ、光学プリズム
401のダイクロイック膜403に入射する。ダイクロ
イック膜403は、波長:780nmの光を実質的に全
て反射するように特性を設定されており、ホログラムユ
ニット201側から入射する光束を実質的に全て反射す
る。反射された光束は、偏向プリズム106で光路を9
0度偏向されて対物レンズ107に入射し、光ディスク
(CD系)108の透明基板(厚さ:1.2mm)を透
過して記録面上に微小スポットとして集光され、情報の
再生、記録あるいは消去が行われる。記録面で反射され
た戻り光束は、対物レンズ107によりカップリングさ
れ、偏向プリズム106で偏向され、ダイクロイック膜
403により反射され、カップリングレンズ202によ
り収束光束とされ、ホログラム2012により、受光素
子2013方向に向けて回折され、受光される。受光素
子2012の出力に基づき、情報信号やサーボ信号が検
出される。ホログラム2012と光検出器2013は、
用いるサーボ信号生成方式により、適宜分割されてい
る。即ち、カップリングレンズ202と、ホログラム2
012と、受光素子2013とは「受光手段の、波長:
780nmの光束に対する部分」を構成している。な
お、ホログラム2012を「偏光性ホログラム(偏光性
回折格子)」で構成することもできる。偏光性回折格子
は「格子溝または異方性媒質に入射する光の偏光状態に
より、透過あるいは回折を生じる光学素子」であり、例
えば、カップリングレンズ202と光学プリズム401
との間に、波長:780nmの光束用の1/4波長板を
配備して、往路の光束と戻り光束とで偏光面が互いに直
交するようにすると、半導体レーザチップ2011から
の光束が実質的に全てホログラム2012を透過し、戻
り光束を実質的に全て、受光素子2013に向けて回折
させることができるので、高い光利用効率を得ることが
できる。
【0014】図2(a)は、光学プリズム401の構成
を示している。光学プリズム401は、3個の三角プリ
ズム41,42,43を、図の如く接合してなり、プリ
ズム41と42との接合面には偏光分離膜402が、プ
リズム41と43との接合面にはダイクロイック膜40
3が、それぞれ蒸着形成されている。図2(b)に、偏
光分離膜402の透過特性を示す。波長:Bとして66
0nmを取ると、偏光分離膜402は、この波長のP偏
光を実質的に全て透過させ、S偏光を実質的に全て反射
する。図2(b)の透過特性を有する膜はまた、AとC
の2波長に対しては「波長(色)により透過反射特性が
異なるダイクロイック膜」として機能するし、BとCの
2波長に対しては、Bについては偏光分離膜として機能
し、BのS偏光とCに対してはダイクロイック膜として
機能する。光学プリズムを3個の三角プリズムの接合に
より構成する場合、図3(a)に示す光学プリズム40
1A(三角プリズム41,42a,43aで構成され
る)や、図3(b)に示す光学プリズム401B(三角
プリズム41,42b,43bにより構成される)のよ
うに、プリズムの光線入射面を光軸に対し傾ける構成に
することにより、半導体レーザや受光素子への「戻り光
(上記光線入射面で反射されて半導体レーザやホログラ
ムユニットの受光素子に戻る光)」を低減でき、半導体
レーザ駆動動作を安定させ、フレア光による信号ノイズ
を低減できる。図2(a)の三角プリズム42と43
や、図3(b)の三角プリズム42bと43bのよう
に、三角プリズム41に接合させる2個の三角プリズム
を同形状にすることにより量産性を向上させることがで
きる。
【0015】図4に示す光学プリズム401Cのよう
に、前述の三角プリズム41に相当する部分を2個の三
角プリズム41a,41bで構成し、全体を4個の三角
プリズム41a,41b,42,43の接合で構成して
もよい。この光学プリズム401Cは、これを構成する
4個の三角プリズム41a、41b、42、43が同一
形状であるので量産が容易である。図5に示す光学プリ
ズム401Dは、図4に示す光学プリズム401Cの、
三角プリズム41a,41b間に、1/4波長板104
を挟持させたものである。また、図5に示す光学プリズ
ム401Eは、図2(a)に示した光学プリズム401
の三角プリズム43の面にλ/4板104を接着して一
体に形成したものである。光学プリズム401D,40
1Eのように、1/4波長板104を一体化すると、光
ピックアップ装置の組み付け工数の、さらなる低減が可
能となる。λ/4波長板は、水晶などの複屈折材料によ
るものでも、蒸着膜等で構成したもの(透明基板に蒸着
したものでも良いし、プリズム面に直接蒸着したもので
もよい)でも良い。
【0016】上には、3個または4個の三角プリズムの
接合による光学プリズムを説明したが、光学プリズムを
構成するプリズムは三角プリズムのみである必要はな
い。図7に示す光学プリズム401Fは、2個の三角プ
リズム41,43と1個の楔形プリズム402を接合し
たものである。符号402は偏光分離膜、符号403は
ダイクロイック膜を示している。この光学プリズム40
1Fを用いた光ピックアップ装置の、実施の1形態を図
8に示す。半導体レーザ101からの直線偏光の発散光
束は、コリメートレンズ102で略平行光束とされ、光
学プリズム401Fの、楔形プリズムの面に「面に対し
て傾いて」入射する。そして、楔形プリズムに入射する
際の屈折により、入射光束の強度分布がより円形に近く
なるようにビーム整形される。以後の光路は、図1のも
のと同様である。光学プリズム401Fにおける楔形プ
リズム42cは、これを「平板プリズム(平行平板)」
に代えることができる。このように平行平板を平板プリ
ズムとして光学プリズムの構成プリズムとして用いる
と、平板プリズムは作成が容易であるので量産性を向上
でき、コストも低減化できる。図9に示す光学プリズム
401Gは、三角プリズム43と、楔形プリズム42c
と平板プリズム44の接合により構成されている。符号
402は偏光分離膜、符号403はダイクロイック膜で
ある。図9の構成において、楔型プリズム42cに代え
て平板プリズムを用いることもできるし、平板プリズム
44に代えて楔形プリズムを用いることもできる。図9
の光学プリズム401Gも、図8の光学プリズム401
Fと同様に使用でき、ビーム整形を行うことができる。
光学プリズム401F,401Gのように、光学プリズ
ムに「ビーム整形」機能を持たせると、光学プリズム自
体の高機能化を図ることができる。このように光学プリ
ズムを「ビーム整形光学系」にすることにより、半導体
レーザからの出射光の光利用効率を向上させることがで
き、さらに、対物レンズに入射する光束のRim強度
(端の強度)を高くできるので、光スポットのバラツキ
が安定し、ディスクドライブとしてのマージンが向上す
る。また、半導体レーザの楕円強度分布を略円形に補正
できるので、記録面上の光スポットの形状も略円形にで
き、記録・再生特性を向上させることができる。
【0017】図10に示す光学プリズム401Hは、楔
形プリズム42cと三角プリズム41を接合して構成さ
れ、接合面部分にダイクロイック膜403Aが蒸着形成
されている。また、三角プリズム41の面402Aは
「全反射条件を満たす面」になっている。光学プリズム
401Hを用いた光ピックアップ装置の実施の1形態
を、図11に示す。この例では、CD系・DVD系とも
にホログラムユニットとした。DVD系のホログラムユ
ニット101Dの半導体レーザチップ1011から射出
した波長:660nmの発散光束は、コリメートレンズ
102で略平行光束となり、楔形プリズム42cに入射
し、ダイクロイック膜403Aで反射され、入射した面
と同一の面から出射する。このとき「(楔形プリズム4
2cへの入射の際と射出の際の屈折により)ビーム整
形」され、レーザ光束の強度分布が補正される。楔形プ
リズム42cから射出した光束は、偏向プリズム106
により光路を90度偏向されて対物レンズ108に入射
し、DVDである光ディスク108の記録面上に微小ス
ポットとして集光され、情報の再生、記録あるいは消去
が行われる。記録面により反射された戻り光束は、対物
レンズ107によりカップリングされ、偏向プリズム1
06により偏向され、ダイクロイック膜403Aで反射
され、コリメートレンズ102で収束光束とされ、ホロ
グラム1012により半導体レーザチップ1011と同
一キャン内にある受光素子1013に向けて回折され、
受光される。受光素子1013からの出力に基づき、情
報信号やサーボ信号が検出される。
【0018】CD系のホログラムユニット201から射
出した波長:780nmの発散光束は、カップリングレ
ンズ202でカップリングされ、光学プリズム401H
の三角プリズム41の全反射面402Aで全反射され、
ダイクロイック膜403Aを透過し、偏向プリズム10
6で光路を90度偏向され、対物レンズ107に入射
し、CD系の光ディスク108の記録面上に微小スポッ
トとして集光され、情報の再生、記録あるいは消去が行
われる。記録面で反射した戻り光束は、対物レンズ10
7によりカップリングされ、偏向プリズム106で偏向
され、全反射面402Aで反射され、カップリングレン
ズ202で収束光束とされ、ホログラム2013により
半導体レーザチップ2011と同一キャン内にある受光
素子2013に向かって回折され、受光される。受光素
子2013の出力に基づき、情報信号やサーボ信号が検
出される。
【0019】光ピックアップ装置の大きさが「高さ方向
に余裕がある場合」には、図12に示すように、偏向プ
リズム106を省略するレイアウトも可能である。
【0020】図13に示す光学プリズム401Jは、2
個の三角プリズム41c、43cの接合により構成され
ている。符号402aは偏光分離膜、符号403はダイ
クロイック膜を示す。この光学プリズム401Jは、図
8の構成の光ピックアップ装置において、光学プリズム
401Fに代えて用いることができる。光学プリズム4
01Fと401Jの違いは、プリズム構成に楔形プリズ
ムを含むか含まないかという点のほかに、偏光分離膜の
光学特性の差にある。即ち、光学プリズム401Jで
は、三角プリズム41Cの面に偏光分離膜402aが形
成されていて、その膜表面は空気に直接接している。一
般に、空気とガラスの界面では「p偏光を100%近く
透過し、s偏光を100%近く反射する偏光分離膜」は
作成不可能である。そこで、光学プリズム401Jの偏
光分離膜402aは「p偏光に対し、できるだけ高い透
過率(〜80%以上)とし、s偏光の反射率を数%〜2
0%に設定」する。このようにすると、戻り光束の数%
程度しか受光素子110に戻らないことになる。記録か
ら再生まで行う光ピックアップ装置においては、特に倍
速記録などの高速記録を行う場合、記録パワーが「再生
時のパワーの100倍」程度必要になる場合がある。こ
のような場合、記録時に受光素子を飽和させないため、
あるいは、受光素子の飽和の程度を低くするために、受
光量を絶対的に少なくしなければならない。図12の構
成で、光学プリズム401Fに代えて光学プリズム40
1Jを用いる光ピックアップ装置は、このような場合に
有効に実施できる。光学プリズム401Jの偏光分離膜
402aを、上記と同様の理由で「透過率の高い無偏光
分離膜」とすることも可能である。例えば、透過率:8
5%、反射率:15%とすることにより、記録面で必要
とされるパワーを損なわずに、受光素子の飽和を低減で
きる。
【0021】最後に、図13の光学プリズムとして、三
角プリズム41c、43cの材質の屈折率を異ならせる
場合を説明する。図13に示すようにプリズム角を角:
a,b,cとする。偏光分離膜402aとしては、上に
説明した「p偏光に対し、できるだけ高い透過率(〜8
0%以上)とし、s偏光の反射率を数%〜20%に設
定」したものを想定する。構成プリズム41c、43c
の材質の屈折率を異ならせることにより、半導体レーザ
に特有の波長変動や、個々の半導体レーザの「波長のば
らつき」に対し、光学プリズムからの射出光束の光軸の
変動を極めて小さくすることができる。例えば、三角プ
リズム41cの硝材を「BK7」、三角プリズム43c
の硝材を「F5」とし、各プリズム角を、a=49.1
82度,b=45度,c=43.06度、偏光分離膜4
02aの形成された面への入射角を69.953度とす
るとき、「三角プリズム41c、43cを共に透過する
光束」の波長を設計値:639nmとし、実際の波長が
634nm〜644nmの範囲で変動したとき、三角プ
リズム43cから射出する「光束光軸のふれ角」は表1
のようになる。
【0022】 (表 1) 波長 BK7屈折率 F5屈折率 ふれ角1 ふれ角2 634.0 1.51505 1.60009 -0.00003 0.00843 634.5 1.51503 1.60005 -0.00003 0.00758 635.0 1.51501 1.60002 -0.00002 0.00673 635.5 1.51499 1.59999 -0.00002 0.00588 636.0 1.51498 1.59996 -0.00001 0.00504 636.5 1.51496 1.59993 -0.00001 0.00419 637.0 1.51494 1.59990 -0.00001 0.00355 637.5 1.51493 1.59987 0.00000 0.00251 638.0 1.51491 1.59983 0.00000 0.00084 638.5 1.51489 1.59980 0.00000 0.00084 639.0 1.51488 1.59777 0.00000 0.00000 639.5 1.51486 1.59974 0.00000 -0.00083 640.0 1.51484 1.59971 0.00000 -0.00167 640.5 1.51483 1.59968 0.00000 -0.00250 641.0 1.51481 1.59965 0.00000 -0.00332 641.5 1.51479 1.59962 -0.00001 -0.00415 642.0 1.51478 1.59959 -0.00001 -0.00498 642.5 1.51476 1.59956 -0.00001 -0.00580 643.0 1.51474 1.59953 -0.00002 -0.00662 643.5 1.51473 1.59949 -0.00002 -0.00744 644.0 1.51471 1.59946 -0.00003 -0.00826 。
【0023】表1において「ふれ角1」は、三角プリズ
ム41cの硝材をBK7、三角プリズム43cの硝材を
F5で構成した場合における三角プリズム41cからの
射出光束の光軸のふれ角である。「ふれ角2」は、三角
プリズム41c、43cを共にBK7で構成した場合の
ふれ角である。ふれ角の単位は「度」である。ふれ角1
とふれ角2とを比較して見れば明らかなように、三角プ
リズム41c、43cの材質の屈折率を異ならせること
により、波長変動に伴う「ふれ角」を非常に小さくする
ことが可能である。
【0024】上に実施の形態を説明した光学プリズム4
01,401A,401B,401C,401F,40
1Gは、複数のプリズムを一体接合状態に有する複合プ
リズムであって、波長の異なる2種の光束の光路を合成
する機能(各光源からの光束の、対物レンズへ向かう光
路を合成する機能)と、2種の光束の光路を分離する機
能(各光束に対する受光手段へ向かう各戻り光束の光路
を分離する機能)とを有する光学プリズム(請求項1)
であり、2種の光束の波長差及び偏光状態の差を利用し
て光路の合成と分離とを行うものであり(請求項2)、
2つの接合面部分に、それぞれ光学薄膜が形成され、一
方の光学薄膜402は、一方の光束に対して偏光分離膜
として作用する膜であり、他方の光学薄膜403は、上
記一方の光束を透過させ、他方の光束を反射するダイク
ロイック膜である(請求項3)。そして、上記光学プリ
ズム401,401A,401Bは、3個の三角プリズ
ムが接合されており(請求項4)、光学プリズム401
Cは、4個の三角プリズムが接合されており(請求項
5)、光学プリズム401Fは、2個の三角プリズムと
1個の楔形プリズムが接合されており(請求項6)、光
学プリズム401Gは、3個のプリズムが接合され、プ
リズムの1個は三角プリズム、他の2個のプリズムは楔
状プリズムと平板プリズムである(請求項8)。光学プ
リズム401H,401Jは、2種の光束の波長差と反
射を利用して、光路の合成と分離とを行うものであり
(請求項9)、光学プリズム401Hは、2個のプリズ
ムが接合され、接合面にダイクロイック膜が形成された
ものであり(請求項10)、光学プリズム401Jは、
接合された2個のプリズムの1つが三角プリズムで、他
の1つも三角プリズムである(請求項11)。光学プリ
ズム401D,401Eは「一方の光束に対する位相
板」を一体化されたものである(請求項12)。さらに
また、光学プリズム401Jは、接合された2つのプリ
ズムが、互いに異なる屈折率を有する材料で形成されて
いる(請求項13)。そして、上記光学プリズム40
1,401A,401B,401C,401D,401
E,401F,401G,401H,401Jは、合成
・分離される2種の光束の一方が赤色領域であり、他方
が近赤外領域である(請求項14)。
【0025】また、図1、図8、図11、図12に実施
の形態を示した光ピックアップ装置は、使用波長の異な
る2種の光記録媒体に対して、情報の記録・再生・消去
の1以上を行う光ピックアップ装置であって、発光波長
の異なる2種の半導体レーザと、これら半導体レーザか
らの光束の光路を合成・分離する光学プリズムと、この
光学プリズムにより合成された光路上に配備され、各光
束を選択的に、波長に応じた光記録媒体の記録面に集光
する対物レンズと、記録面により反射され、光学プリズ
ムにより光路分離された各戻り光束を受光し、所望の信
号を発生する受光手段とを有し、光学プリズムとして請
求項1〜14の適宜のものに記載のものを用いた光ピッ
クアップ装置であり(請求項15)、対物レンズが、2
種の光束に対して共通化され(請求項16)、少なくと
も一方の波長の光に関して、光源としての半導体レーザ
チップと、戻り光束を受光する受光部とが同一のキャン
内に配備されている(請求項17)。
【0026】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、新規な光学プリズム及び光ピックアップ装置を実現
できる。この発明の光学プリズムは、単一形態でありな
がら、波長の異なる2種の光束の光路を合成・分離する
ことができる。この発明の光ピックアップ装置は、DV
D系/CD系共に再生又は記録・再生する場合等、波長
の異なる2種の光を用いる光ピックアップ装置におい
て、機能の異なる光学素子を集積化した上記光学プリズ
ムを用いることにより、光ピックアップ装置自体の小型
化、部品削減による低コスト化、部品削減に伴う組付工
数低減による低コスト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ピックアップ装置の実施の1形態を説明する
ための図である。
【図2】上記実施の形態に使用されている光学プリズム
を説明するための図である。
【図3】光学プリズムの実施の2形態を示す図である。
【図4】光学プリズムの実施の別形態を示す図である。
【図5】光学プリズムの、実施の他の形態を示す図であ
る。
【図6】光学プリズムの、実施の他の形態を示す図であ
る。
【図7】光学プリズムの、実施の他の形態を示す図であ
る。
【図8】光ピックアップ装置の実施の別形態を説明する
ための図である。
【図9】光学プリズムの、実施の他の形態を示す図であ
る。
【図10】光学プリズムの、実施の他の形態を示す図で
ある。
【図11】光ピックアップ装置の、実施の他の形態を説
明するための図である。
【図12】光ピックアップ装置の、実施の他の形態を説
明するための図である。
【図13】光学プリズムの、実施の他の形態を示す図で
ある。
【図14】従来意図された光ピックアップ装置の1例を
説明するための図である。
【図15】従来意図された光ピックアップ装置の別例を
説明するための図である。
【図16】図15の光ピックアップ装置のホログラムユ
ニットに用いられたホログラムを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
101 半導体レーザ 102 コリメートレンズ 201 ホログラムユニット 2011 半導体レーザチップ 202 カップリングレンズ 401 光学プリズム 107 対物レンズ 108 光ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小形 哲也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H042 CA07 CA14 5D119 AA01 AA41 EC47 FA05 FA08 JA07 JA12 JA16 JA18 JA25 JA26 JA27 JA64

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のプリズムを一体接合状態に有する複
    合プリズムであって、 波長の異なる2種の光束の光路を合成する機能と、上記
    2種の光束の光路を分離する機能とを有する光学プリズ
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光学プリズムにおいて、 2種の光束の、波長差及び偏光状態の差を利用して、光
    路の合成と分離とを行うことを特徴とする光学プリズ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項2記載の光学プリズムにおいて、 2つの接合面部分に、それぞれ光学薄膜が形成され、一
    方の光学薄膜は、一方の光束に対して偏光分離膜として
    作用する膜であり、 他方の光学薄膜は、上記一方の光束を透過させ、他方の
    光束を反射するダイクロイック膜であることを特徴とす
    る光学プリズム。
  4. 【請求項4】請求項2または3記載の光学プリズムにお
    いて、 3個の三角プリズムが接合されていることを特徴とする
    光学プリズム。
  5. 【請求項5】請求項2または3記載の光学プリズムにお
    いて、 4個の三角プリズムが接合されていることを特徴とする
    光学プリズム。
  6. 【請求項6】請求項2または3記載の光学プリズムにお
    いて、 2個の三角プリズムと1個の楔形プリズムが接合されて
    いることを特徴とする光学プリズム。
  7. 【請求項7】請求項2または3記載の光学プリズムにお
    いて、 2個の三角プリズムと、平板プリズムが接合されている
    ことを特徴とする光学プリズム。
  8. 【請求項8】請求項2または3記載の光学プリズムにお
    いて、 3個のプリズムが接合され、 プリズムの1個は三角プリズムであり、 他の2個のプリズムは、共に楔状プリズムもしくは共に
    平板プリズムであるか、または楔状プリズムと平板プリ
    ズムであることを特徴とする光学プリズム。
  9. 【請求項9】請求項1記載の光学プリズムにおいて、 2種の光束の、波長差と反射を利用して、光路の合成と
    分離とを行うことを特徴とする光学プリズム。
  10. 【請求項10】請求項9記載の光学プリズムにおいて、 2個のプリズムが接合され、接合面にダイクロイック膜
    が形成されたことを特徴とする光学プリズム。
  11. 【請求項11】請求項10記載の光学プリズムにおい
    て、 接合された2個のプリズムの1つは三角プリズムで、他
    の1つは三角プリズムもしくは楔状プリズムであること
    を特徴とる光学プリズム。
  12. 【請求項12】請求項1〜11の任意の1に記載の光学
    プリズムにおいて、 一方の光束に対する位相板を一体化されたことを特徴と
    する光学プリズム。
  13. 【請求項13】請求項1〜12の任意の1に記載の光学
    プリズムにおいて、 接合されるプリズムのうちの少なくとも2つが、互いに
    異なる屈折率を有する材料で形成されていることを特徴
    とする光学プリズム。
  14. 【請求項14】請求項1〜13の任意の1に記載の光学
    プリズムにおいて、 合成・分離される2種の光束の一方が、赤色領域の光束
    であり、他方が近赤外領域の光束であることを特徴とす
    る光学プリズム。
  15. 【請求項15】使用波長の異なる2種の光記録媒体に対
    して、情報の記録・再生・消去の1以上を行う光ピック
    アップ装置であって、 発光波長の異なる2種の半導体レーザと、 これら半導体レーザからの光束の光路を合成・分離する
    光学プリズムと、 この光学プリズムにより合成された光路上に配備され、
    各光束を選択的に、波長に応じた光記録媒体の記録面に
    集光する対物レンズと、 上記記録面により反射され、上記光学プリズムにより光
    路分離された各戻り光束を受光し、所望の信号を発生す
    る受光手段とを有し、 上記光学プリズムとして、請求項1〜14の任意の1に
    記載のものを用いたことを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  16. 【請求項16】請求項15記載の光ピックアップ装置に
    おいて、 対物レンズが、2種の光束に対して共通化されたことを
    特徴とする光ピックアップ装置。
  17. 【請求項17】請求項15または16記載の光ピックア
    ップにおいて、 少なくとも一方の波長の光に関して、光源としての半導
    体レーザチップと、戻り光束を受光する受光部とが同一
    のキャン内に配備されていることを特徴とする光ピック
    アップ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6870694B2 (en) 2003-03-18 2005-03-22 Konica Minolta Opto, Inc. Method for fabricating a prism and method for fabricating an optical system
JP2010169830A (ja) * 2009-01-21 2010-08-05 Fujinon Corp プリズムアセンブリの製造方法
US8147069B2 (en) 2008-08-07 2012-04-03 Ricoh Company, Limited Lighting device and projection image display unit

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