JP2001116125A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JP2001116125A
JP2001116125A JP29651199A JP29651199A JP2001116125A JP 2001116125 A JP2001116125 A JP 2001116125A JP 29651199 A JP29651199 A JP 29651199A JP 29651199 A JP29651199 A JP 29651199A JP 2001116125 A JP2001116125 A JP 2001116125A
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JP
Japan
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brake
engine load
engine
automatic transmission
vehicle
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JP29651199A
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Tatsuya Kato
達也 加藤
Hirofumi Michioka
浩文 道岡
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JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用自動変速機において、ワンウェイクラ
ッチの容量を変更することなく、駆動状態での最大のト
ルクがかかったとしてもワンウェイクラッチがロールオ
ーバーすることない自動変速機の制御装置を提供するこ
と。 【解決手段】 車両のエンジン負荷を検出するエンジン
負荷検出手段と、走行モード選択手段によりドライブモ
ードが選択されているかどうかを判定するドライブモー
ド判定手段と、前記エンジン負荷検出手段により検出さ
れたエンジン負荷が所定値以上かどうかを判定するエン
ジン負荷比較判定手段と、エンジン負荷が所定値以上と
判定された場合に、ブレーキを所定期間締結するドライ
ブモード時締結手段と、前記所定期間が経過した後、前
記ブレーキの締結を解放するドライブモード時解放手段
と、を備えたこととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の自動変速
機の制御装置において、特に駆動時であって、高負荷の
かかる場合の変速制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機の制御装置としては、
特開平10−30688号公報に記載の技術が知られて
いる。図14には、前進5速、後進1速の自動変速機の
スケルトン図及び締結表を示す。
【0003】このスケルトン図によると、3つのワンウ
ェイクラッチF1,F2,F3には、それぞれ並列に3
つの摩擦要素が配置されており、特に、前進1,2速の
駆動状態で係合すると共に、被駆動状態で空転するF3
ワンウェイクラッチには、これに直列に配置されたB4
ブレーキと、並列に配置されたB3ブレーキとが設けら
れている。B4ブレーキは、前進1〜5速で締結し、前
進1,2速時のワンウェイクラッチF3のアウタレース
をケースに固定してサンギヤS2を固定すると共に、後
進時には解放することにより、後進時ワンウェイクラッ
チを反転方向の回転を可能としており、また、上記B3
ブレーキは前進1,2速時のコースト状態で締結し、エ
ンジンブレーキを作動可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、Dレンジ選
択時などのドライブモード時には、燃費を重視してワン
ウェイクラッチを空転させると共に、上記ブレーキを解
放することによりエンジンブレーキを非作動とし、2レ
ンジや1レンジなどのオーバーランモード時には運転者
の意志にできるだけマッチさせるようコースト状態で上
記ブレーキを締結させてエンジンブレーキを作動させる
ことが一般的に行われている。つまり、被駆動時におけ
るエンジンブレーキ発生用として前記ブレーキが設定さ
れており、特にドライブモードの駆動時における作用は
設定されていない。
【0005】しかしながら、ドライブモードの駆動状態
では、ワンウェイクラッチのみでトルクを受け持ってい
るため、駆動状態で最大のトルクがかかってもワンウェ
イクラッチがロールオーバしないようクラッチ容量を設
定する必要があり、変速機が大型化してしまうという問
題があった。特に、上記ワンウェイクラッチF3は大き
なトルクのかかる低速段で係合するため、より一層変速
機が大型化してしまうという問題があった。
【0006】本発明は、上述のような問題点に着目して
なされたもので、車両用自動変速機において、ワンウェ
イクラッチの容量を変更することなく、駆動状態での最
大のトルクがかかったとしてもワンウェイクラッチがロ
ールオーバーすることのない自動変速機の制御装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決する手
段として、請求項1記載の発明では、エンジン側から車
輪側への駆動時に係合し、車輪側からエンジン側への被
駆動時には空転するワンウェイクラッチと、前記ワンウ
ェイクラッチと並列に配置され、締結することにより所
定変速段でのエンジンブレーキを作動させるブレーキ
と、を備えた自動変速機の制御装置であって、車両の走
行状態が被駆動時には前記ブレーキを締結することによ
りエンジンブレーキを作動させるオーバーランモード
と、車両の走行状態が被駆動時であっても前記ブレーキ
を解放することによりエンジンブレーキを非作動とする
ドライブモードとを選択する走行モード選択手段を備え
た制御装置において、車両のエンジン負荷を検出するエ
ンジン負荷検出手段と、前記走行モード選択手段により
ドライブモードが選択されているかどうかを判定するド
ライブモード判定手段と、前記エンジン負荷検出手段に
より検出されたエンジン負荷が所定値以上かどうかを判
定するエンジン負荷比較判定手段と、エンジン負荷が所
定値以上と判定された場合に、前記ブレーキを所定期間
締結するドライブモード時締結手段と、前記所定期間が
経過した後、前記ブレーキの締結を解放するドライブモ
ード時解放手段と、を有することを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1に記載
の自動変速機の制御装置において、前記所定期間とは、
車両の発進時から所定時間であることを特徴とする。
【0009】請求項3記載の発明では、請求項1または
2に記載の自動変速機の制御装置において、前記所定期
間とは、車両の発進時からスロットル開度が所定開度以
下になるまでの期間もしくは車速が所定位置以上となる
までの期間であることを特徴とする。
【0010】
【発明の作用及び効果】請求項1記載の自動変速機にお
いては、エンジン側から車輪側への駆動時に係合し、車
輪側からエンジン側への被駆動時には空転するワンウェ
イクラッチと、前記ワンウェイクラッチと並列に配置さ
れ、締結することにより所定変速段でのエンジンブレー
キを作動させるブレーキと、を備えている。
【0011】この自動変速機の制御装置には走行モード
選択手段が備えられ、この走行モード選択手段におい
て、オーバーランモードが選択されると車両の走行状態
が被駆動時には前記ブレーキを締結することによりエン
ジンブレーキを作動させ、ドライブモードが選択される
と車両の走行状態が被駆動時であっても前記ブレーキを
解放することによりエンジンブレーキを非作動とする。
【0012】このとき、エンジン負荷検出手段におい
て、車両のエンジン負荷が検出され、ドライブモード判
定手段において、前記走行モード選択手段によりドライ
ブモードが選択されているかどうかが判定され、エンジ
ン負荷比較判定手段において、前記エンジン負荷検出手
段により検出されたエンジン負荷が所定値以上かどうか
が判定され、エンジン負荷が所定値以上と判定された場
合に、ドライブモード時締結手段において、前記ブレー
キが所定期間締結され、ドライブモード時解放手段にお
いて、前記所定期間が経過したのち、前記ブレーキの締
結が解放される。
【0013】よって、例えドライブモードであったとし
ても、加速時や発進時など、ワンウェイクラッチに高負
荷がかかる状況であると判断されると、このワンウェイ
クラッチに並列に配置された多板ブレーキを締結する。
これにより、ワンウェイクラッチにかかる負荷を分担す
ることが可能となり、ワンウェイクラッチの容量を大き
く設定することなく、ロールオーバーを防止することが
できる。よって、変速機の大型化を招くことなく、耐久
性の向上を図ることができる。
【0014】請求項2記載の自動変速機の制御装置にお
いては、前記所定期間が、車両の発進時から所定時間と
される。
【0015】よって、発進時などの高負荷時のみ本制御
を適用することによって、制御の簡素化を図ることがで
きる。
【0016】請求項3記載の自動変速機の制御装置にお
いては、前記所定期間が、車両の発進時からスロットル
開度が所定開度以下になるまでの期間、もしくは車速が
所定値以上となるまでの期間となるよう設定される。
【0017】よって、より正確に運転者の加速意図を読
みとることが可能となり、無用な制御期間を排除するこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の形態にお
ける、自動変速機用歯車変速装置の全体構成図である。
また、図2には実施の形態1の自動変速機用歯車変速装
置を示すスケルトン図を示す。図1,2において、G
1,G2,G3,は遊星ギヤ、M1,M2は連結メン
バ、C1,C2,C3はクラッチ、B1,B2,B3,
B4はブレーキ、F1,F2,F3はワンウェイクラッ
チ、INは入力軸(入力部材)、OUTは出力軸(出力
部材)である。
【0019】前記第1遊星ギヤG1は、第1サンギヤS
1と、第1リングギヤR1と、両ギヤS1,R1に噛み
合うピニオンを支持する第1キャリアPC1を有するシン
グルピニオン型の遊星ギヤである。
【0020】前記第2遊星ギヤG2は、第2サンギヤS
2と、第2リングギヤR2と、両ギヤS2,R2に噛み
合うピニオンを支持する第2キャリアPC2を有するシン
グルピニオン型の遊星ギヤである。
【0021】前記第3遊星ギヤG3は、第3サンギヤS
3と、第3リングギヤR3と、両ギヤS3,R3に噛み
合うピニオンを支持する第3キャリアPC3を有するシン
グルピニオン型の遊星ギヤである。
【0022】前記第1連結メンバM1は、第1キャリア
PC1と第3リングギヤR3とを一体的に連結するメンバ
である。
【0023】前記第2連結メンバM2は、第2リングギ
ヤR2と第3キャリアPC3とを一体的に連結するメンバ
である。
【0024】前記第1クラッチC1は、第1リングギヤ
R1と第2リングギヤR2とを選択的に断接するクラッ
チである。
【0025】前記第2クラッチC2は、第2サンギヤS
2と第3サンギヤS3とを選択的に断接するクラッチで
ある。この第2クラッチC2には、並列に第1ワンウェ
イクラッチF1が設けられている。
【0026】前記第3クラッチC3は、第3キャリアPC
3と第3サンギヤS3とを選択的に拘束するクラッチで
ある。
【0027】前記第1ブレーキB1は、第2連結メンバ
M2の回転を選択的に停止させるブレーキである。
【0028】前記第2ブレーキB2は、第1サンギヤS
1の回転を選択的に停止させるブレーキである。この第
2ブレーキB2には、並列に第2ワンウェイクラッチF
2が設けられている。
【0029】前記第3ブレーキB3は、第2サンギヤS
2の回転を選択的に停止させるブレーキである。この第
3ブレーキB3には、並列に第4ブレーキB4及び第3
ワンウェイクラッチF3(B4とF3とは互いに直列配
置)が設けられている。
【0030】前記入力軸INは、第1リングギヤR1に
連結され、エンジン回転駆動力を図外のトルクコンバー
タに介して入力する。
【0031】前記出力軸OUTは、第2キャリアPC2に
連結され、出力回転駆動力を図外のファイナルギヤ等を
介して駆動輪に伝達する。
【0032】前記各クラッチC1,C2,C3及びブレ
ーキB1,B2,B3,B4には、各変速段にて締結圧
や解放圧を作り出す図外の変速油圧制御装置(油圧制御
タイプ,電子制御タイプ,油圧+電子制御タイプ)が接
続されている。
【0033】[変速作用]図3は実施の形態1の自動変
速機用歯車変速装置での締結作動表を表す図、図は実施
の形態1の自動変速機用歯車変速装置において各変速段
でのトルク伝達経路を示す図である。
【0034】図3において、△はパワーオン時はトルク
伝達に関与する状態、Cはコースト時はトルク伝達に関
与する状態、●は摩擦要素に油圧は供給するが、出力に
影響する作用はない状態、(○)はオーバーランモード
では締結する状態、(○)はセレクト時は締結し、そ
の後オーバーランモード以外は解放する状態、(○)
**は高負荷時のみ締結する状態、○は締結状態を示
す。なお、オーバーランモードとは、図示しないセレク
トレバーのレンジ位置が2レンジや1レンジを選択して
いる場合や、自動変速モードと手動変速モードとを有す
る自動変速機である場合には手動変速モードが選択され
ている場合を総称してオーバーランモードと呼んでい
る。また、後述するドライブモードとは、図示しないセ
レクトレバーのレンジ位置がDレンジを選択している場
合や、自動変速モードと手動変速モードとを有する自動
変速機である場合には自動変速モードが選択されている
場合を総称してドライブモードと呼んでいる。
【0035】図4は1速時でのトルク伝達経路、図5は
2速時でのトルク伝達経路、図6は3速時でのトルク伝
達経路、図7は4速時でのトルク伝達経路、図8は5速
時のトルク伝達経路、図9はリバースでのトルク伝達経
路を示す。
【0036】図10は実施の形態の制御装置が適用され
た自動変速機の電子制御系を示すブロック図である。
【0037】エンジン1からA/Tコントロールユニッ
ト20に対して、アイドルスイッチ信号3,フルスロッ
トル信号4,スロットルセンサ信号5,エンジン回転数
センサ信号6の各種信号が入力される。また、自動変速
機2のコントロールユニットからA/Tコントロールユ
ニット20に対しては、インヒビタスイッチ信号7,温
度センサ信号8,車速センサ信号9,タービンセンサ信
号10が入力される。
【0038】A/Tコントロールユニット20からは、
ECCSコントロールユニット30に対して制御信号が
送られ、自動変速機2のコントロールユニットには、C
1ソレノイド11,C2ソレノイド12,C3ソレノイ
ド13,B1ソレノイド14,B2ソレノイド15,B
3ソレノイド16,B4ソレノイド17の各ソレノイド
に制御信号が出力される。このように、本実施の形態の
自動変速機においては、各係合要素に対しての油圧はそ
れぞれ独立のソレノイドによって供給されており、自由
度の高い制御を行うことができるよう構成されている。
【0039】(実施の形態1)図11には、本発明の実
施の形態1における高負荷時B3ブレーキ締結制御のフ
ローチャートを示す。
【0040】ステップ101では、車両発進時にタイマ
カウント値tが0とされる。
【0041】ステップ102では、運転モード,車速,
ギヤ位置,スロットル開度,セレクトポジションが読み
込まれる。(特許請求の範囲のエンジン負荷検出手段に
相当) ステップ103では、ドライブモードとオーバーランモ
ードのどちらが選択されているかを判定し、オーバーラ
ンモードが選択されているときはこの制御を終了し、ド
ライブモードが選択されているときは、ステップ104
へ進む。(特許請求の範囲のドライブモード判定手段に
相当) ステップ104では、ギヤ位置が1速かどうかが判定さ
れ、YESであればステップ105へ進み、NOであれ
ばこの制御を終了する。
【0042】ステップ105では、車速が所定値よりも
小さいかどうかが判定され、YESであればステップ1
06へ進み、NOであればこの制御を終了する。(特許
請求の範囲のエンジン負荷比較判定手段に相当) ステップ106では、スロットル開度が所定値以上かど
うかが判定され、YESであればステップ107へ進
み、NOであればこの制御を終了する。(特許請求の範
囲のエンジン負荷比較判定手段に相当) ステップ107では、タイマカウント値tがt+1とさ
れる。
【0043】ステップ108では、B3ブレーキが締結
される。(特許請求の範囲のドライブモード時締結手段
に相当) ステップ109では、タイマカウント値tが所定値以上
かどうかが判定され、YESであればステップ110へ
進み、NOであればステップ107へ進む。
【0044】ステップ110では、B3ブレーキが解放
される。(特許請求の範囲のドライブモード時解放手段
に相当) つまり、車両発進時にタイマカウント値tが0とされ、
運転モード,車速,ギヤ位置,スロットル開度,セレク
トポジションが読み込まれる。
【0045】次に、ドライブモードとオーバーランモー
ドのどちらが選択されているかを判定し、ドライブモー
ドが選択されているときは、ギヤ位置が1速かどうかが
判定される。これは、最大トルクがかかるのは1速段の
加速時であるためである。次に、車速が所定値よりも小
さいかどうかが判定され、スロットル開度が所定値以上
かどうかが判定され、これにより、エンジン負荷が高い
状態であると判断する。
【0046】次に、タイマカウント値tがt+1とさ
れ、B3ブレーキが締結される。この制御を繰り返し、
タイマカウント値tが所定値以上になるとB3ブレーキ
が解放される。つまり、エンジン負荷が高いと判断され
たときは、タイマカウント値が所定値に到達するまでの
間B3ブレーキを締結する。(図3中(○)**で示
す)これにより、ドライブモードの加速時において、B
3ブレーキを締結することで、ワンウェイクラッチF3
及びB4ブレーキの負担も軽減されることにより容量を
小さく設定でき、自動変速機の小型軽量化を図ることが
できる。(請求項2に相当) 図12には、実施の形態の高負荷時B3ブレーキ締結制
御が実行された場合のトルク伝達経路を示す図である。
図のように、B3ブレーキを締結することによって従来
は図4に示すように、B4ブレーキ及びF3ワンウェイ
クラッチのみで第2サンギヤS2にかかるトルクを支持
していたのに対し、B3ブレーキによっても支持するこ
とで、B4ブレーキ及びワンウェイクラッチF3にかか
る負荷を軽減することができる。
【0047】以上説明したように、本実施の形態1の自
動変速機においては、エンジン側から車輪側への駆動時
に係合し、車輪側からエンジン側への被駆動時には空転
するワンウェイクラッチF3と、ワンウェイクラッチF
3と並列に配置され、締結することにより所定変速段で
のエンジンブレーキを作動させるB3ブレーキと、を備
えている。
【0048】この自動変速機の制御装置には走行モード
選択手段が備えられ、この走行モード選択手段におい
て、オーバーランモードが選択されると車両の走行状態
が被駆動時には前記多板ブレーキを締結することにより
エンジンブレーキを作動させ、ドライブモードが選択さ
れると車両の走行状態が被駆動時であっても前記多板ブ
レーキを解放することによりエンジンブレーキを非作動
とする。
【0049】このとき、ステップ102において、車両
のエンジン負荷が検出され、ステップ103において、
前記走行モード選択手段によりドライブモードが選択さ
れているかどうかが判定され、ステップ104〜106
において、前記エンジン負荷検出手段により検出された
エンジン負荷が所定値以上かどうかが判定され、ステッ
プ104〜106においてエンジン負荷が所定値以上と
判定された場合に、ステップ108において、前記多板
ブレーキが所定期間締結され、ステップ110におい
て、所定期間が経過した後、前記多板ブレーキの締結が
解放される。
【0050】よって、例えドライブモードであったとし
ても、加速時や発進時など、ワンウェイクラッチF3に
高負荷がかかる状況であると判断されると、このワンウ
ェイクラッチF3に並列に配置されたB3ブレーキを締
結する。これにより、ワンウェイクラッチF3にかかる
負荷を分担することが可能となり、ワンウェイクラッチ
F3の容量を大きく設定することなく、ロールオーバー
を防止することができる。よって、変速機の大型化を招
くことなく、耐久性の向上を図ることができる。
【0051】また、前記所定期間が、車両の発進時から
所定時間とされるよう、ステップ101において、タイ
マカウント値を0とし、ステップ107において、タイ
マカウント値をt+1とし、ステップ109においてタ
イマカウント値tが所定値以上となった時にB3ブレー
キを解放することとしたことで、発進時などの高負荷時
のみ本制御を適用することによって、制御の簡素化を図
ることができる。
【0052】(実施の形態2)図13には、本発明の実
施の形態2における高負荷時B3ブレーキ締結制御のフ
ローチャートを示す。
【0053】ステップ201では、運転モード,車速,
ギヤ位置,スロットル開度,セレクトポジションが読み
込まれる。(特許請求の範囲のエンジン負荷検出手段に
相当) ステップ202では、ドライブモードとオーバーランモ
ードのどちらが選択されているかを判定し、オーバーラ
ンモードが選択されているときはこの制御を終了し、ド
ライブモードが選択されているときは、ステップ203
へ進む。(特許請求の範囲のドライブモード判定手段に
相当) ステップ203では、ギヤ位置が1速かどうかが判定さ
れ、YESであればステップ204へ進み、NOであれ
ばこの制御を終了する。
【0054】ステップ204では、車速が所定値よりも
小さいかどうかが判定され、YESであればステップ2
05へ進み、NOであればステップ207へ進む。(特
許請求の範囲のエンジン負荷比較判定手段に相当) ステップ205では、スロットル開度が所定値以上かど
うかが判定され、YESであればステップ206へ進
み、NOであればステップ207へ進む。(特許請求の
範囲のエンジン負荷比較判定手段に相当) ステップ206では、B3ブレーキが締結される。(特
許請求の範囲のドライブモード時締結手段に相当) ステップ207では、B3ブレーキが解放される。(特
許請求の範囲のドライブモード時解放手段に相当) すなわち、運転モード,車速,ギヤ位置,スロットル開
度,セレクトポジションが読み込まれ、ドライブモード
とオーバーランモードのどちらが選択されているかを判
定し、ドライブモードが選択されているときは、ギヤ位
置が1速かどうかが判定される。次に、車速が所定値よ
りも小さいと判定され、スロットル開度が所定値以上と
判定されたとき、B3ブレーキが締結される。このと
き、車速判定、及びスロットル開度判定が繰り返され
る。
【0055】車速が所定値よりも大きいと判定され、も
しくはスロットル開度が所定値以下と判定されると、B
3ブレーキが解放される。
【0056】つまり、実施の形態1においては、B3ブ
レーキの締結期間はタイマカウント値tによって決定さ
れていたのに対し、実施の形態2においては、車速及び
スロットル開度によって決定している点が異なる。(請
求項3に相当)以上説明したように、実施の形態2の自
動変速機の制御装置においては、前記所定期間が、ステ
ップ204〜206において車両の発進時からスロット
ル開度が所定開度以下になるまでの期間、もしくは車速
が所定値以上となるまでの期間となるよう設定される。
【0057】よって、より正確に運転者の加速意図を読
みとることが可能となり、無用な制御期間を排除するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における自動変速機の全体構成図で
ある。
【図2】実施の形態における自動変速機の概念図であ
る。
【図3】実施の形態における自動変速機の締結論理表で
ある。
【図4】実施の形態における自動変速機の1変速時のト
ルク伝達経路を表す図である。
【図5】実施の形態における自動変速機の2変速時のト
ルク伝達経路を表す図である。
【図6】実施の形態における自動変速機の3変速時のト
ルク伝達経路を表す図である。
【図7】実施の形態における自動変速機の4変速時のト
ルク伝達経路を表す図である。
【図8】実施の形態における自動変速機の5変速時のト
ルク伝達経路を表す図である。
【図9】実施の形態における自動変速機の後進時のトル
ク伝達経路を表す図である。
【図10】実施の形態における自動変速機の電子制御系
のブロック図である。
【図11】実施の形態1における高負荷時B3ブレーキ
締結制御を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態における高負荷時B3ブレーキ締
結制御時のトルク伝達経路図である。
【図13】実施の形態2における高負荷時B3ブレーキ
締結制御を示すフローチャートである。
【図14】従来技術を示す自動変速機のスケルトン図及
び締結表を示す。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 20 A/Tコントロールユニット 30 ECCSコントロールユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン側から車輪側への駆動時に係合
    し、車輪側からエンジン側への被駆動時には空転するワ
    ンウェイクラッチと、 前記ワンウェイクラッチと並列に配置され、締結するこ
    とにより所定変速段でのエンジンブレーキを作動させる
    ブレーキと、 を備えた自動変速機の制御装置であって、 車両の走行状態が被駆動時には前記ブレーキを締結する
    ことによりエンジンブレーキを作動させるオーバーラン
    モードと、車両の走行状態が被駆動時であっても前記ブ
    レーキを解放することによりエンジンブレーキを非作動
    とするドライブモードとを選択する走行モード選択手段
    を備えた制御装置において、 車両のエンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手段
    と、 前記走行モード選択手段によりドライブモードが選択さ
    れているかどうかを判定するドライブモード判定手段
    と、 前記エンジン負荷検出手段により検出されたエンジン負
    荷が所定値以上かどうかを判定するエンジン負荷比較判
    定手段と、 エンジン負荷が所定値以上と判定された場合に、前記ブ
    レーキを所定期間締結するドライブモード時締結手段
    と、 前記所定期間が経過した後、前記ブレーキの締結を解放
    するドライブモード時解放手段と、を有することを特徴
    とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動変速機の制御装置
    において、 前記所定期間とは、車両の発進時から所定時間であるこ
    とを特徴とする自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の自動変速機の
    制御装置において、 前記所定期間とは、車両の発進時からスロットル開度が
    所定開度以下になるまでの期間もしくは車速が所定位置
    以上となるまでの期間であることを特徴とする自動変速
    機の制御装置。
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