JP2001115690A - 車両用ハンドル装置 - Google Patents

車両用ハンドル装置

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JP2001115690A
JP2001115690A JP29186799A JP29186799A JP2001115690A JP 2001115690 A JP2001115690 A JP 2001115690A JP 29186799 A JP29186799 A JP 29186799A JP 29186799 A JP29186799 A JP 29186799A JP 2001115690 A JP2001115690 A JP 2001115690A
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Japan
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support
holes
bearing
support shaft
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JP29186799A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Nitawaki
政勝 仁田脇
Yukio Kuroki
幸雄 黒木
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Minebea AccessSolutions Inc
Original Assignee
Honda Lock Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドアに固定されたベース部材に、該ベース部材
に設けられた支持孔に挿通される支軸を介してハンドル
本体が回動可能に支持される車両用ハンドル装置におい
て、ドアの開閉操作時にびびり音が発生することを防止
する。 【解決手段】支持孔63の軸線に沿って間隔をあけた位
置で該支持孔63に対応した一対の軸受孔64を有する
合成樹脂製の軸受部材32がベース部材15に固定さ
れ、支持孔63および両軸受孔64に挿通される支軸3
1の外面の周方向に間隔をあけた複数箇所に弾発的に当
接する突部65が、両軸受孔64の内面にそれぞれ突設
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドアに固定された
ベース部材に、該ベース部材に設けられた支持孔に挿通
される支軸を介してハンドル本体が回動可能に支持され
る車両用ハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるハンドル装置は、たとえば
特開昭63−297675号公報等により既に知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
ベース部材が備える支持孔の内面と、支軸の外面との間
に微小間隙があることにより、ドアの開閉操作を行なう
際に支軸が支持孔内で踊って支持孔の内面に当たること
により、びびり音が発生することがある。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、ドアの開閉操作時にびびり音が発生すること
を防止した車両用ハンドル装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、ドアに固定されたベース部
材に、該ベース部材に設けられた支持孔に挿通される支
軸を介してハンドル本体が回動可能に支持される車両用
ハンドル装置において、前記支持孔の軸線に沿って間隔
をあけた位置で該支持孔に対応した一対の軸受孔を有す
る合成樹脂製の軸受部材が前記ベース部材に固定され、
前記支持孔および前記両軸受孔に挿通される支軸の外面
に周方向に間隔をあけて弾発的に当接する複数の突部
が、前記両軸受孔の内面にそれぞれ突設されることを特
徴とする。
【0006】このような構成によれば、ベース部材に固
定される軸受部材が備える複数の突部が、周方向に間隔
をあけた位置で支軸の外面に弾発的に当接するので、ベ
ース部材の支持孔および軸受部材の軸受孔の内面と、支
軸の外面との間に間隙があったとしてもドアの開閉操作
によって支軸が支持孔および軸受孔内で踊ることが防止
され、びびり音を発生を防止することができる。
【0007】また請求項2記載の発明は、上記請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記各突部は、支軸側に向
って鋭角に尖った断面形状を有するように形成されるこ
とを特徴とし、かかる構成によれば、各突部の支軸への
接触面積を極力小さくすることができ、支軸の支持孔お
よび軸受孔への挿通作業時に各突部との接触による摩擦
抵抗を小さくして挿通作業を容易とすることができる。
【0008】さらに請求項3記載の発明は、上記請求項
1または2記載の発明の構成に加えて、前記各突部が、
前記軸受孔の内面の周方向に等間隔をあけた少なくとも
3箇所に突設されることを特徴とし、かかる構成によれ
ば、支軸の軸受孔内での確実なセンタリングが可能とな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0010】図1〜図12は本発明の一実施例を示すも
のであり、図1はハンドル装置の縦断側面図、図2は図
1の2矢視平面図、図3は図2の3−3線断面図、図4
はドアアウターパネルを省略した状態での図3の4矢視
背面図、図5はハンドル装置の分解斜視図、図6は図2
の6−6線拡大断面図、図7は図3の7部拡大図、図8
は第1ベース部材、軸受部材および支軸の分解斜視図、
図9はドアアウターパネルを省略した状態での図3の9
−9線拡大断面図、図10は図8の10−10線拡大断
面図、図11は図2の11−11線拡大断面図、図12
は図1の12−12線拡大断面図である。
【0011】先ず図1〜図5において、たとえば乗用車
両におけるドア10のドアアウターパネル11には、ア
ウトハンドル型のハンドル装置12が取付けられてお
り、このハンドル装置12は、ドアアウターパネル11
の外方に配置されて車両の前後方向(図1〜図4の左右
方向)に延びるハンドル本体13と、該ハンドル本体1
3の一端部を回動可能に支持するハンドル支持部14を
一体に有してドアアウターパネル11に取り付けられる
第1ベース部材15と、車両の前後方向(図1〜図4の
左右方向)に沿って第1ベース部材15から間隔をあけ
た位置でドアアウターパネル11に取付けられる第2ベ
ース部材16と、ハンドル本体13の他端部および第2
ベース部材16間に設けられるねじりばね17とを備
え、ドアアウターパネル11の内方側に配置されるベル
クランク18が、前記ハンドル本体13の他端部に連結
されて第2ベース部材16に作動可能に支承される。
【0012】図6〜図9を併せて参照して、第1ベース
部材15は、鋳造金属により略矩形状に形成されるもの
であり、ねじ孔19を有するボス部20が第1ベース部
材15に一体に設けられる。また車両の前後方向に沿っ
てボス部20よりも前方側で第1ベース部材15には矩
形状の挿入孔21が設けられ、ボス部20よりも後方側
で第1ベース部材15の両側には嵌合孔22,22が設
けられる。またハンドル支持部14は、挿入孔21の両
側に連なって略L字状に形成される一対の側板部14
a,14aの先端が連結板部14bで連結されて成るも
のであり、第1ベース部材15に一体に連設される。
【0013】一方、ドアアウターパネル11の外面に
は、第1ベース部材15を取付けるための第1取付け座
23がわずかに窪むようにして形成されており、この第
1取付け座23には、ハンドル支持部14を該ドアアウ
ターパネル11の内方側に突入せしめるための開口部2
4と、ボス部20のねじ孔19に螺合させるボルト25
を挿通せしめる挿通孔26とが設けられる。
【0014】第1ベース部材15は、第1取付け座23
との間に合成樹脂から成る第1シート27を介在させて
第1取付け座23に取付けられるものであり、第1シー
ト27には、第1ベース部材15に設けられている一対
の嵌合孔22,22に弾発嵌合する一対の突起28,2
8が一体に設けられる。両突起28,28を嵌合孔2
2,22に嵌合せしめて第1シート27が第1ベース部
材15の裏面に取付けられたとき、第1シート27の周
縁部は第1ベース部材15の周縁部に弾発的に係合した
状態となる。しかも第1シート27には、第1ベース部
材15のボス部20およびハンドル支持部14を囲む開
口部29が設けられている。
【0015】第1シート27が裏面に取付けられた第1
ベース部材15は、ハンドル支持部14を開口部24か
らドアアウターパネル11の内方側に挿入させて第1取
付け座23に当接され、その状態で、ドアアウターパネ
ル11の内方側から挿通孔26に挿通されたボルト25
をボス部20のねじ孔19に螺合して締付けることによ
り、第1取付け座23に取付けられる。
【0016】ところで、ハンドル本体13は、たとえば
合成樹脂により内部を空洞にして形成されるものであ
り、車両の前後方向に沿う前方側でハンドル本体13の
一端部には、略L字状に形成される支持腕13aが一体
に設けられる。この支持腕13aは、第1ベース部材1
5の挿入孔21から第1シート27の開口部29ならび
にドアアウターパネル11の開口部24を経てハンドル
支持部14内に挿入される。
【0017】ハンドル支持部14における両側板部14
a,14aの先端部には、ナイロン等の摩擦系数の低い
合成樹脂から成る軸受部材32が固定されており、ハン
ドル本体13が一体に備える支持腕13aの先端部が前
記両側板部14a,14aおよび軸受部材32に挿通さ
れる支軸31を介して、ハンドル支持部14に回動可能
に支承される。
【0018】軸受部材32は、前記両側板部14a,1
4aの内側面にそれぞれ接触する一対の側板部32a,
32aと、それらの側板部32a,32aのドアアウタ
ーパネル11側の端部を連結する連結部32bと、前記
両側板部32a,32aのドアアウターパネル11とは
反対側の端部から外側方にそれぞれ直角に突出される係
合鍔32c…とを一体に備えるものであり、連結部32
bは、側板部32a,32aのドアアウターパネル11
側の端部から外側方に直角に突出して略U字状をなすよ
うに形成される。
【0019】一方、ハンドル支持部14における両側板
部14a,14aのドアアウターパネル11側の端部に
は、軸受部材32における連結部32bの一部を係合せ
しめる係合凹部61,61がそれぞれ設けられ、両側板
部14a,14aのドアアウターパネル11とは反対側
の端部には、軸受部材32における係合鍔32c…をそ
れぞれ係合せしめる係合凹部62,62がそれぞれ設け
られる。而して軸受部材32は、連結部32bの一部を
係合凹部61,61に係合するとともに係合鍔32c…
を係合凹部62,62にそれぞれ係合することにより、
第1ベース部材15のハンドル支持部14に固定され
る。
【0020】ハンドル支持部14の両側板部14a,1
4aには、支軸31を挿通せしめるための支持孔63,
63が同軸に設けられ、軸受部材32における両側板部
32a,32aには、両支持孔63,63に対応した軸
受孔64,64が設けられる。すなわち軸受部材32に
は、支持孔63,63の軸線に沿って間隔をあけた位置
でそれらの支持孔63,63に対応した一対の軸受孔6
4,64が設けられる。
【0021】図10を併せて参照して、前記両軸受孔6
4,64の内面には、支持孔63,63および両軸受孔
64,64に挿通される支軸31の外面の周方向に間隔
をあけた複数箇所、好ましくは前記周方向に等間隔をあ
けた少なくとも3箇所に弾発的に当接する突部65,6
5…がそれぞれ突設される。しかも一方の軸受孔64の
内面に突設される突部65,65…と、他方の軸受孔6
4の内面に突設される突部65,65…とは、全ての突
部65,65…が支軸31の周方向に沿って相互にずれ
た位置で支軸31の外面に接触するように、前記周方向
にずれた位置で軸受孔64,64の内面に突設される。
【0022】また各突部65,65…は、支軸31側に
向って鋭角に尖った断面形状を有するように形成され
る。
【0023】車両の前後方向に沿って第1取付け座23
の後方側でドアアウターパネル11には、ハンドル本体
13の中間部を握った手が該ハンドル本体13およびド
アアウターパネル11間に入ることを許容してハンドル
本体13の回動操作を可能とするための凹部33を形成
するために内方側に膨らんだ彎曲部34が設けられてお
り、前記凹部33の後方側でドアアウターパネル11の
外面には、第2ベース部材16を取付けるための第2取
付け座35がわずかに窪むようにして形成される。
【0024】図11および図12を併せて参照して、第
2ベース部材16は、合成樹脂により形成されるもので
あり、ねじ孔36を有するボス部材37が第2ベース部
材16にモールド結合される。車両の前後方向に沿う第
2ベース部材16の前方側には、ハンドル本体13の他
端部を受け入れるための受け入れ凹部16aが設けられ
ており、該受け入れ凹部16aにハンドル本体13の他
端部が受け入れられた状態で、ハンドル本体13および
第2ベース部材16の一体感が得られるように、受け入
れ凹部16aよりも後方側の第1ベース部材16の形状
が定められる。
【0025】第2ベース部材16の受け入れ凹部16a
には、矩形状の挿入孔38が設けられ、該挿入孔38に
連なる角筒状のガイド部39が第2ベース部材16に一
体に連設される。またボス部材37の両側で第2ベース
部材16には突起40,40が突設され、受け入れ凹部
16aよりも後方側で第2ベース部材16には、図示し
ないキーによりドア10の鎖錠および解錠を切換えるた
めのロック機構41(図3参照)を取付けるための筒部
42と、筒部42に取付けられたロック機構41に前記
キーを挿脱するためのキー孔43とが設けられる。
【0026】第2ベース部材16は、第2取付け座35
との間に合成樹脂から成る第2シート44を介在させて
第2取付け座35に取付けられるものであり、第2シー
ト44には、第2ベース部材16に設けられている3つ
の嵌合突部45…をそれぞれ弾発嵌合せしめる3つの嵌
合孔46…と、第2ベース部材16に設けられている一
対の突起40,40をそれぞれ貫通せしめる一対の貫通
孔47,47とが設けられる。各嵌合突部45…を嵌合
孔46…に嵌合せしめて第2シート44が第2ベース部
材16の裏面に取付けられたとき、第2シート44の周
縁部は第2ベース部材16の周縁部に弾発的に係合した
状態となる。しかも第2シート44には、第2ベース部
材16のボス部材37、ガイド部39および筒部42を
囲む開口部48が設けられている。また第2ベース部材
16に一体化されているボス部材37には、第2シート
44と面一となるようにして合成樹脂から成るキャップ
状のシート部材49が装着される。
【0027】ドアアウターパネル11の第2取付け座3
5には、ガイド部39をドアアウターパネル11の内方
側に突入せしめるための開口部50と、筒部42をドア
アウターパネル11の内方側に突入せしめるための開口
部51と、ボス部材37のねじ孔36に螺合させるボル
ト52を挿通せしめる挿通孔53と、第2ベース部材1
6から突出された一対の突起40,40を貫通させる孔
54,54とが設けられる。
【0028】第2シート44が裏面に取付けられた第2
ベース部材16は、ガイド部39および筒部42を開口
部50,51からドアアウターパネル11の内方側に挿
入させるとともに突起40,40を孔54,54に挿通
させるようにして第2取付け座35に当接され、その状
態で、ドアアウターパネル11の内方側から挿通孔53
に挿通されたボルト52をボス部材37のねじ孔36に
螺合して締付けることにより、第2取付け座35に取付
けられる。
【0029】車両の前後方向に沿う後方側でハンドル本
体13の他端部には、横断面四角形状の連結腕13bが
略直交して一体に設けられる。この連結腕13bは、第
2ベース部材16の挿入孔38からガイド部39内に挿
入される。一方、ガイド部39に一体に設けられたブラ
ケット39aには、ハンドル本体13の回動軸線すなわ
ち支軸31の軸線に直交して車両の前後方向に延びるピ
ン56によりベルクランク18が回動自在に支承され、
連結腕13bに設けられている係止凹部57にベルクラ
ンク18の一端部18aが係合される。すなわち係止凹
部57への前記一端部18aの係合により、ハンドル本
体13がベルクランク18に連結されることになる。
【0030】ベルクランク18の他端部18bには、図
示しないロッドの一端が連結されるものであり、該ロッ
ドの他端は図示しないラッチ機構に連結される。而し
て、ロック機構41がロック解除状態に在るときに、ハ
ンドル本体13を操作しない場合にベルクランク18は
図12の実線で示す鎖錠位置に在り、このとき前記ラッ
チ機構でドア10の鎖錠状態が保持される。またハンド
ル本体13を操作して第2ベース部材16の受け入れ凹
部16aからハンドル本体13の他端部が離れることに
伴なう連結腕13bの作動により、ベルクランク18が
図12の鎖線で示す解錠位置に作動したときに、前記ラ
ッチ機構は、ドア10の鎖錠状態を解除することにな
り、ハンドル本体13の操作によりドア10を開放する
ことが可能となる。
【0031】ねじりばね17は、ベルクランク18とガ
イド部39との間に設けられており、このねじりばね1
7のばね力により、ベルクランク18は鎖錠位置側に付
勢されており、ハンドル本体13がねじりばね17で鎖
錠位置側にばね付勢されることになる。
【0032】ところで、ガイド部39はハンドル本体1
3の操作に伴なう連結腕13bの作動を案内するもので
あるが、車両の前後方向に沿う設定された範囲で連結腕
13bがガイド部39内で動くこと、すなわちハンドル
本体13および第2ベース部材16の前記前後方向に沿
う相対位置変化を可能とすべく、ガイド部39および連
結腕13bの寸法が設定されており、連結腕13bに設
けられている係止凹部57は、前記相対位置の変化が生
じてもベルクランク18の一端部18aとの係合状態を
維持し得るように形成される。
【0033】連結腕13bの先端部には側方に突出する
ストッパ58が一体に設けられており、ガイド部39に
は、連結腕13bの作動に伴なうストッパ58の移動を
許容する切欠き39aが設けられる。而してストッパ5
8が切欠き39aの第2ベース部材16側の端部に接触
することにより、ハンドル13のドア開放側への回動量
が規制されることになる。
【0034】またガイド部39には、該ガイド部39内
での連結腕13bの作動を円滑化ならしめるために、ナ
イロン等の摩擦系数の低い合成樹脂から成る滑り部材5
9が連結腕13bの両側面に接触するようにして装着さ
れ、連結腕13bの基端部には、ハンドル本体13の他
端部と第2ベース部材16の受け入れ凹部16aとの間
に介在するリング状の弾性部材60が装着される。
【0035】次にこの実施例の作用について説明する
と、第1および第2ベース部材15,16が、ドアアウ
ターパネル11の内方側から操作されるボルト25,5
2により、車両の前後方向に沿って相互に離れた位置で
ドアアウターパネル11の外面側に取付けられ、第1ベ
ース部材15に一体に設けられたハンドル支持部14で
ハンドル本体13の一端部に設けられている支持腕13
aが回動可能に支持され、ハンドル本体13の他端部が
連結されるベルクランク18が、第2ベース部材16に
一体に設けられたガイド部39で支承される。したがっ
てハンドル本体13に第1および第2ベース部材15,
16を組付けた状態で両ベース部材15,16をドアア
ウターパネル11に取付けることが可能であり、ハンド
ル装置12のドアアウターパネル11への組付け時に組
付作業性を向上することが可能となる。
【0036】しかも両ベース部材15,16は相互に独
立したものであり、ハンドル装置12には、両ベース部
材15,16間でドアアウターパネル11との間で相対
位置を定める必要があるものがない。したがって両ベー
ス部材15,16のドアアウターパネル11への取付け
位置を定めればよいので、ドアアウターパネル11の製
作精度を大きく向上させる必要はない。
【0037】また第1ベース部材15が一体に備えるハ
ンドル支持部14の両側板部14a,14aには、支軸
31を挿通せしめる支持孔63,63が設けられ、ハン
ドル支持部14に固定される軸受部材32には、支持孔
63,63の軸線に沿って間隔をあけた位置でそれらの
支持孔63,63に対応した一対の軸受孔64,64が
設けられ、支持孔63,63および両軸受孔64,64
に挿通される支軸31の外面に周方向に間隔をあけて弾
発的に当接する複数の突部65,65…が、両軸受孔6
4,64の内面にそれぞれ突設されている。したがって
第1ベース部材15の支持孔63,63および軸受部材
32の軸受孔64,64の内面と、支軸31の外面との
間に間隙があったとしてもドア10の開閉操作によって
支軸31が支持孔63,63および軸受孔64,64内
で踊ることが防止される。これにより、支軸31が支持
孔63,63の内面に当たることによるびびり音の発生
を防止することができる。
【0038】また各突部65,65…は、支軸31側に
向って鋭角に尖った断面形状を有するものであるので、
各突部65,65…の支軸31への接触面積を極力小さ
くすることができ、支軸31の支持孔63,63および
軸受孔64,64への挿通作業時に各突部65,65…
との接触による摩擦抵抗を小さくして挿通作業を容易と
することができる。
【0039】しかも各突部65,65…が、軸受孔6
4,64の内面の周方向に等間隔をあけた少なくとも3
箇所に突設される場合には、支軸31の軸受孔64,6
4内での確実なセンタリングが可能となる。
【0040】さらにハンドル本体13に一体に設けられ
た連結腕13bの移動を案内するガイド部39が第2ベ
ース部材16に設けられるのであるが、車両の前後方向
に沿う設定された範囲でのハンドル本体13および第2
ベース部材16の相対位置変化を許容するようにガイド
部39および連結腕13bが形成されており、前記相対
位置変化にかかわらず連結腕13bおよびベルクランク
18の連結状態が維持される。したがってハンドル本体
13と第2ベース部材16との間での相対位置が設定さ
れた範囲で変化することが許容され、ドアアウターパネ
ル11の製作精度の点でより有利となる。
【0041】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計
変更を行なうことが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、ベース部材の支持孔および軸受部材の軸受孔の内面
と、支軸の外面との間に間隙があったとしてもドアの開
閉操作によって支軸が支持孔および軸受孔内で踊ること
が防止され、びびり音の発生を防止することができる。
【0043】また請求項2記載の発明によれば、各突部
の支軸への接触面積を極力小さくすることができ、支軸
の支持孔および軸受孔への挿通作業時に各突部との接触
による摩擦抵抗を小さくして挿通作業を容易とすること
ができる。
【0044】さらに請求項3記載の発明によれば、支軸
の軸受孔内での確実なセンタリングが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハンドル装置の縦断側面図である。
【図2】図1の2矢視平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】ドアアウターパネルを省略した状態での図3の
4矢視背面図である。
【図5】ハンドル装置の分解斜視図である。
【図6】図2の6−6線拡大断面図である。
【図7】図3の7部拡大図である。
【図8】第1ベース部材、軸受部材および支軸の分解斜
視図である。
【図9】ドアアウターパネルを省略した状態での図3の
9−9線拡大断面図である。
【図10】図8の10−10線拡大断面図である。
【図11】図2の11−11線拡大断面図である。
【図12】図1の12−12線拡大断面図である。
【符号の説明】
10・・・ドア 12・・・ハンドル装置 13・・・ハンドル本体 15・・・ベース部材 31・・・支軸 32・・・軸受部材 63・・・支持孔 64・・・軸受孔 65・・・突部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア(10)に固定されたベース部材
    (15)に、該ベース部材(15)に設けられた支持孔
    (63)に挿通される支軸(31)を介してハンドル本
    体(13)が回動可能に支持される車両用ハンドル装置
    において、前記支持孔(63)の軸線に沿って間隔をあ
    けた位置で該支持孔(63)に対応した一対の軸受孔
    (64)を有する合成樹脂製の軸受部材(32)が前記
    ベース部材(15)に固定され、前記支持孔(63)お
    よび前記両軸受孔(64)に挿通される支軸(31)の
    外面の周方向に間隔をあけた複数箇所に弾発的に当接す
    る突部(65)が、前記両軸受孔(64)の内面にそれ
    ぞれ突設されることを特徴とする車両用ハンドル装置。
  2. 【請求項2】 前記各突部(65)は、支軸(31)側
    に向って鋭角に尖った断面形状を有するように形成され
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用ハンドル装
    置。
  3. 【請求項3】 前記各突部(65)が、前記軸受孔(6
    4)の内面の周方向に等間隔をあけた少なくとも3箇所
    に突設されることを特徴とする請求項1または2記載の
    車両用ハンドル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102444321A (zh) * 2010-09-30 2012-05-09 爱信精机株式会社 用于车辆的门把手装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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