JP2001115461A - 高架橋地中梁の施工方法及び地中梁用施工材料 - Google Patents
高架橋地中梁の施工方法及び地中梁用施工材料Info
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Abstract
簡易に施工可能にし、短時間にかつ低コストで施工でき
るようにする。 【解決手段】 高架橋の基礎杭(3),(3)間に施工
される地中梁の施工方法において、基礎杭(3)を構築
後、基礎杭頭部に継手を取り付けた鋼管(8)を設置
し、前記継手を通して鋼板(9)を地中に圧入設置して
地中梁を施工するようにしたものである。
Description
方法および地中梁を構築するための施工材料に関する。
に近接した箇所に用地を確保した上で基礎杭、地中梁を
施工した後、高架橋柱、梁、スラブの設置といった手順
で施工が進められる。図6は従来の高架橋の施工を説明
する図である。図中、1は地面2上に形成された軌道を
模式的に示す図で、軌道1が紙面に垂直方向であること
を示している。高架橋を施工する場合、まず基礎杭3を
現場打ちし、次いでシートパイル等を打って土留めを行
い、掘削して土量を搬出し、作業用のスペース4を確保
する。次いで、基礎杭間に型枠を設けてコンクリート構
造の地中梁5を施工し、その後高架橋柱6、スラブ7の
順に施工する。
橋の施工方法では、地中梁5を施工するための広くかつ
深い作業用スペース4が必要となり、多量の土量を掘削
して搬出しなければならない。そのため高架橋の施工に
あたってはある程度の広さの用地を必要とし、用地の取
得に多大な時間を要する場合が多く、また地中梁の施工
自体にも長時間を要し、工事費が高価になるという問題
があった。
で、狭くかつ浅いスペースで高架橋用の地中梁を簡易に
施工可能にし、短時間にかつ低コストで施工できるよう
にすることを目的とする。
橋の基礎杭間に施工される地中梁の施工方法において、
基礎杭を構築後、基礎杭頭部に継手を取り付けた鋼管を
設置し、前記継手を通して鋼板を地中に圧入設置して地
中梁を施工することを特徴とする。請求項2の発明は、
前記鋼管は基礎杭頭部の硬化前に継手が杭外側に露出す
るように基礎杭内に圧入して設置することを特徴とす
る。請求項3の発明は、前記鋼板は両端に継手が設けら
れ、該継手を鋼管の継手または隣接する鋼板の継手に嵌
合させて設置することを特徴とする。請求項4の発明
は、前記鋼板は対向して2列施工し、鋼板間にコンクリ
ートを打設することを特徴とする。請求項5の発明は、
前記鋼管内に柱鉄筋を建て込み、その後高架橋柱を施工
することを特徴とする。請求項6の発明は、長手方向に
継手が設けられた断面円形状の鋼管からなる地中梁用施
工材料を特徴とする。請求項7の発明は、両端部に継手
が形成された鋼板からなる地中梁用施工材料を特徴とす
る。請求項8の発明は、両端部に継手が形成された対向
する一対の鋼板間を連結部材で連結してなる地中梁用施
工材料を特徴とする。
て図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の高架橋の
施工手順を説明する図であり、図6と同一番号は同一内
容を示している。図1(a)において、まず基礎杭3を
現場打ちし、基礎杭3の頭部に継手が2列形成された鋼
管8(詳細は後述)を設置する。鋼管8の設置は基礎杭
3のコンクリートが硬化する前に基礎杭3内に圧入して
所定位置にセットすることにより行われ、このとき継手
は杭の外側に露出し、対向する基礎杭の方向に向けられ
る。次いで、両端に継手が設けられた鋼板9(詳細は後
述)を、その継手を鋼管8の継手に嵌合させて2列対向
して設置する。通常、鋼板の設置は基礎杭3が硬化した
後に行われる。次いで、図1(b)において、対向する
鋼板の内側を掘削して土量を搬出した後、鉄筋籠等を建
て込んでコンクリートを打設する。次いで、基礎杭3の
頭部の鉄筋と高架橋柱の鉄筋とを重ね、高架橋柱6を施
工する。次いで、図1(c)において、高架橋柱6上に
スラブ7を施工して高架橋の施工が完了する。
る鋼管8を基礎杭3頭部に設置し、鋼管と鋼管の間に継
手を介して鋼板9を地中に圧入するだけてすむので、地
中梁を施工するための作業用スペース4′は基礎杭頭部
(地中梁頭部)まで掘削するだけであるため、せいぜい
数十センチの深さですみ、掘削量が少なく、土量の搬出
も極めて容易であり、広い用地を必要としない。さら
に、鋼管8と鋼板9を設置し、鋼板内側にコンクリート
を打設した鋼板とコンクリートの複合構造としているた
め、鋼板が型枠の役割をするため、従来のように型枠を
別に設置する必要がなく施工が容易になるとともに、鋼
板がコンクリートを拘束する構造のため従来のコンクリ
ート構造に比して断面を小さくしても十分な強度を確保
することが可能である。
ついてより詳細に説明する。図2は地中梁の位置におけ
る高架橋断面を示す図、図3は基礎杭頭部に圧入される
鋼管を示す斜視図、図4は鋼管および鋼板の断面図であ
る。図2において、対向する一対の基礎杭3が軌道方向
に所定間隔で施工され、各基礎杭の頭部には、図3に示
す鋼管8が圧入設置され、杭の外側に継手8aが2列露
出している。この継手8aは軌道に直交する方向に一
対、軌道方向に前後二対(但し端部では一対)、それぞ
れ設けられている。
する方向、軌道と平行する方向にそれぞれ一対の継手8
aが設けられ(図4(a))、この継手と嵌合するよう
に両端に継手9aが形成された直線タイプの鋼板(図4
(b))、あるいは一対の対向する鋼板間を連結する部
材(例えば鋼板)9bが設けられたコの字型タイプの鋼
板が用いられる。前述したように、設置した鋼板の内側
は掘削してコンクリートを打設することにより、鋼板と
コンクリートの複合構造となり、コンクリートが鋼板で
拘束されるため大きな強度を確保することができる。
設置する場合の説明図である。まず、基礎杭3の頭部に
土砂の崩落を防ぐパイプ10を設置し、この中に鉄筋籠
11を建て込んで、生コンクリートを打設し(図5
(a))、作業スペース4′のレベルまで基礎杭を施工
する(図5(b))。このとき杭頭部に鉄筋が露出して
いる。次いで、コンクリートが硬化する前に、基礎杭内
に継手8aが形成された鋼管8を矢印に示すように圧入
する(図5(c))。鋼管8を圧入して所定位置にセッ
トしてコンクリートが硬化した後、柱鉄筋12を基礎杭
の鉄筋と重ねて建て込み(図5(d))、次いで高架橋
柱6、地中梁用の鋼板9を設置する。鋼板9と高架橋柱
6の設置順序は何れが先であっても良い。鋼板9は図4
に示した構造のものであり、鋼管8の継手と嵌合して設
置し、さらに隣接する鋼板は鋼板同士の継手を嵌合させ
ることにより設置する。こうして、狭い作業スペースで
簡易に地中梁を設置することができる。
を圧入するようにしたが、鋼管8の径を基礎杭3より大
きくして鋼管8を基礎杭を囲むように設置し、基礎杭3
と鋼管8との間にモルタルを充填して設置することも可
能である。
つ浅いスペースで高架橋用の地中梁を施工できるため、
高架橋用地を取得するための時間的、かつ金銭的問題を
解決でき、さらに工期の短縮化および工事費の低減化を
図ることが可能となる。
る。
示す図である。
ある。
場合の説明図である。
ペース、5…地中梁、6…高架橋柱、7…スラブ、8…
鋼管、9…鋼板、10…パイプ、11…鉄筋籠、12…
柱鉄筋。
Claims (8)
- 【請求項1】 高架橋の基礎杭間に施工される地中梁の
施工方法において、基礎杭を構築後、基礎杭頭部に継手
を取り付けた鋼管を設置し、前記継手を通して鋼板を地
中に圧入設置して地中梁を施工することを特徴とする高
架橋地中梁の施工方法。 - 【請求項2】 前記鋼管は基礎杭頭部の硬化前に継手が
杭外側に露出するように基礎杭内に圧入して設置するこ
とを特徴とする請求項1記載の高架橋地中梁の施工方
法。 - 【請求項3】 前記鋼板は両端に継手が設けられ、該継
手を鋼管の継手または隣接する鋼板の継手に嵌合させて
設置することを特徴とする請求項1または2記載の高架
橋地中梁の施工方法。 - 【請求項4】 前記鋼板は対向して2列施工し、鋼板間
にコンクリートを打設することを特徴とする請求項1ま
たは2記載の高架橋地中梁の施工方法。 - 【請求項5】 前記鋼管内に柱鉄筋を建て込み、その後
高架橋柱を施工することを特徴とする請求項1記載の高
架橋地中梁の施工方法。 - 【請求項6】 長手方向に継手が設けられた断面円形状
の鋼管からなる地中梁用施工材料。 - 【請求項7】 両端部に継手が形成された鋼板からなる
地中梁用施工材料。 - 【請求項8】 両端部に継手が形成された対向する一対
の鋼板間を連結部材で連結してなる地中梁用施工材料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP29250099A JP4399062B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 高架橋地中梁の施工方法 |
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JP29250099A JP4399062B2 (ja) | 1999-10-14 | 1999-10-14 | 高架橋地中梁の施工方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP4399062B2 JP4399062B2 (ja) | 2010-01-13 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4399062B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002309591A (ja) * | 2001-04-13 | 2002-10-23 | Nippon Steel Corp | 杭頭部と鋼製地中梁の接合構造 |
-
1999
- 1999-10-14 JP JP29250099A patent/JP4399062B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002309591A (ja) * | 2001-04-13 | 2002-10-23 | Nippon Steel Corp | 杭頭部と鋼製地中梁の接合構造 |
JP4576067B2 (ja) * | 2001-04-13 | 2010-11-04 | 新日本製鐵株式会社 | 杭頭部と鋼製地中梁の接合構造 |
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---|---|
JP4399062B2 (ja) | 2010-01-13 |
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