JP2001115256A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JP2001115256A
JP2001115256A JP29552699A JP29552699A JP2001115256A JP 2001115256 A JP2001115256 A JP 2001115256A JP 29552699 A JP29552699 A JP 29552699A JP 29552699 A JP29552699 A JP 29552699A JP 2001115256 A JP2001115256 A JP 2001115256A
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film forming
substrate
film
film deposition
forming apparatus
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JP29552699A
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Toshitaka Yamamoto
敏隆 山本
Masaru Tanaka
勝 田中
Kiyoshi Awai
清 粟井
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高いスループットで成膜が可能であるととも
に、均一な成膜を可能にする成膜装置を提供すること。 【解決手段】 基板Wを第1〜第4イオンプレーティン
グ装置31〜34の上方位置で巡回させているので、複
数の基板Wを並列的に膜形成することになり、処理速度
を全体として高めることができ、成膜のスループットを
向上させることができる。また、各基板Wは、第1〜第
4イオンプレーティング装置31〜34に対向する対向
位置間で移動することになるので、成膜の偏よりを互い
に相殺して比較的均一な成膜を達成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、膜材料を蒸発さ
せることによって基板上に薄膜を形成する成膜装置に関
し、特にプラズマビームを利用したイオンプレーティン
グ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】成膜を行うための装置として、例えば特
開平7−138743号公報には、圧力勾配型のプラズ
マガンからのプラズマビームをハースに導き、ハース上
の蒸発ルツボ中の蒸着物質を蒸発・イオン化し、このよ
うに蒸発・イオン化した蒸着物質をハースと対向して配
置された基板の表面に付着させるイオンプレーティング
装置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記成膜装置は、比較
的迅速な成膜を可能にするが、成膜処理をさらに迅速化
することが求められている。また、上記成膜装置は、比
較的均一な成膜を可能にするが、さらに均一な成膜が求
められている。
【0004】そこで、本発明は、高いスループットで成
膜が可能であるとともに、均一な成膜を可能にする成膜
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の成膜装置は、成膜材料源をそれぞれ有する
複数の成膜ユニットと、複数の成膜ユニットに連通する
処理空間において複数の基板を保持するとともに、この
複数の基板を複数の成膜ユニットに設けた各成膜材料源
に略対向する対向位置を経由して移動させるホルダとを
備える。
【0006】上記成膜装置では、ホルダが、複数の成膜
ユニットに連通する処理空間において複数の基板を保持
するとともに、この複数の基板を複数の成膜ユニットに
設けた各成膜材料源に略対向する対向位置を経由して移
動させるので、複数の基板を並列的に膜形成することに
なり、処理速度を全体として高めることができ、成膜の
スループットを向上させることができる。また、1つの
基板に着目すると、複数の成膜ユニットに対応する対向
位置を移動することになるので、各成膜ユニットでの成
膜の偏よりを互いに相殺して比較的均一な成膜を達成す
ることが可能になる。
【0007】また、上記成膜装置の好ましい態様では、
複数の成膜ユニットに設けた各成膜材料源が、所定の円
周に沿って配置され、ホルダが、所定の円周の中心軸の
回りに回転可能であるとともに所定の円周に対向するよ
うに基板を保持する板状体と、この板状体を回転させる
回転駆動機構とを備える。
【0008】上記成膜装置では、各成膜材料源が所定の
円周に沿って配置され、ホルダが所定の円周に対向する
ように基板を保持して回転可能である板状体と、この板
状体を回転させる回転駆動機構とを備えるので、比較的
簡易な機構によって基板を移動させることができる。
【0009】また、上記成膜装置の好ましい態様では、
複数の成膜ユニットが、それぞれ成膜材料源を下部に有
するデポアップ型の装置であり、ホルダは、膜形成面を
下側にして基板を固定する。
【0010】上記成膜装置では、複数の成膜ユニットが
それぞれデポアップ型の装置であり、ホルダが膜形成面
を下側にして基板を固定するので、成膜材料源の構造等
から成膜装置をデポアップ型とせざるを得ない場合にお
いても、成膜の迅速と均質を図ることができる。
【0011】また、上記成膜装置の好ましい態様では、
板状体が、一定速度で回転する。
【0012】上記成膜装置では、板状体が一定速度で回
転するので、より均質な成膜が可能になる。
【0013】また、上記成膜装置の好ましい態様では、
複数の成膜ユニットが、プラズマビームを処理空間近傍
の蒸発空間中に供給するプラズマ源と、成膜材料源を含
むとともに蒸発空間中に配置されてプラズマビームを導
くハースとをそれぞれ有する。
【0014】上記成膜装置では、プラズマを用いてイオ
ンプレーティングを行う成膜装置において、成膜のスル
ープット向上と均質化を図ることができる。
【0015】また、上記装置の好ましい態様では、材料
蒸発源の上方の近接した領域の磁界を制御する磁場制御
部材を更に備える。
【0016】上記成膜装置では、ハースに入射するプラ
ズマビームがカスプ状磁場等によって修正されてより均
一な厚みの膜を形成することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る一実施形態
の成膜装置を示す平面図である。この成膜装置は、膜形
成面を上側にしてカセットCAに収納された基板Wを取
り出して反転させ膜形成面を下側にする第1搬送装置2
と、デポアップ型の成膜ユニットである第1〜第4イオ
ンプレーティング装置31〜34と、第1〜第4イオン
プレーティング装置31〜34上方で基板Wを保持しつ
つ移動させるホルダ4と、第1搬送装置2によって反転
されて気密容器6内に搬入された基板Wをホルダ4との
間で受け渡す第2搬送装置5とを備える。
【0018】気密容器6の内部は、ホルダ4に保持した
基板Wを回転移動させつつ成膜する上側の処理空間と、
この処理空間に成膜材料を供給する下側の蒸発空間とか
らなる。後者の蒸発空間は、垂直に延びる隔壁6wによ
ってさらに4つに仕切られており、それぞれが第1〜第
4イオンプレーティング装置31〜34の材料蒸発室S
v1〜Sv4となっている。
【0019】第1搬送装置2で反転された基板Wは、ロ
ードロックタイプの基板受渡装置7を経て気密容器6内
部に導入され、第2搬送装置5に渡される。また、この
基板受渡装置7は、第2搬送装置5から受け取った基板
Wを気密を保ったままで気密容器6外に移す。
【0020】第2搬送装置5に渡された基板Wは、ホル
ダ4を構成する回転板41に渡される。回転板41は、
下面に保持爪(図示を省略)を備えており、基板Wをそ
の成膜面を下側にして保持するとともに、第1〜第4イ
オンプレーティング装置31〜34の上方位置(対向位
置)を通過するように一定速度で巡回させる。
【0021】第1〜第4イオンプレーティング装置31
〜34は、それぞれプラズマガン31a〜34aを備え
る。これらのプラズマガン31a〜34aは、プラズマ
源として、各材料蒸発室Sv1〜Sv4にプラズマビームを
供給する。
【0022】各プラズマガン31a〜34aの上方に
は、材料蒸発室Sv1〜Sv4を適当な真空度に維持する排
気系31c〜34cがそれぞれ設けられている。この排
気系31c〜34cは、排気室31ca〜34caと、
高真空排気用のクライオポンプ31cb〜34cbと、
モレキュラターボポンプ31cc〜34ccとをそれぞ
れ備える。なお、図示を省略しているが、排気室31c
a〜34caとクライオポンプ31cb〜34cb、さ
らに排気室31ca〜34caとモレキュラターボポン
プ31cc〜34ccの間には、それぞれゲートバルブ
を設けている。
【0023】図2は、第1搬送装置2や基板受渡装置7
の構造を説明する側面図である。カセットCAは、カセ
ットステージ10上に載置されている。カセットステー
ジ10は、図示を省略する機構によって紙面に垂直な方
向に往復移動して第1搬送装置2の正面にカセットCA
を移動させる。カセットCA中には、膜形成面を上側に
した未処理の基板Wや成膜後の膜面を上にした処理済の
基板Wが水平状態で垂直方向に等間隔で収容されてい
る。
【0024】第1搬送装置2は、多関節型のハンドリン
グ装置を備え、伸縮するとともに中心軸CXの回りに回
転可能であるアーム21と、アーム21の先端に取り付
けたヘッド22と、ヘッド22から延びて基板Wを吸着
支持するハンド23とを備える。ハンド23は、基板W
を吸着した状態でアーム21に送られる。すなわち、ハ
ンド23は、周囲のカセットCAや基板受渡装置7に対
して基板Wの高さ位置を調整し、これらに対して基板W
を進退させることができる。また、ヘッド22には、図
示を省略するギヤ付きモータ等を設けてあり、ハンド2
3とこれに吸着された基板Wとを水平に延びる軸方向の
回りに180゜回転させる。これにより、基板Wの位置
をほぼそのままにして基板Wを反転させることができ、
基板Wの膜形成面を適当なタイミングで上下入れ替える
ことができる。
【0025】基板受渡装置7は、気密容器6に形成した
生成した搬出入口6bを外側から封止するための蓋部材
71と、搬出入口6bを介して気密容器6内外に基板W
を搬送する支持部材72とを備える。前者の蓋部材71
は、気密容器6外に設けた第1昇降装置73によって上
下に駆動され、搬出入口6bを外側から封止する封止位
置と、搬出入口6bを開放する開放位置との間で移動す
る。また、後者の支持部材72は、第2昇降装置74に
よって気密容器6中で上下に駆動され、蓋部材71が開
放位置にあるとき、上側に移動して搬出入口6bを気密
容器6の内側から封止し、蓋部材71が封止位置にある
とき、下側に移動して基板Wを搬出入口6bを介して気
密容器6内に搬入する。
【0026】支持部材72の上面には、3本の支柱72
aが立設されており、3点支持によって基板Wを支持す
る。これにより、支持部材72が上側に移動して気密容
器6を封止した際には、第1搬送装置2によって搬送さ
れてきた基板Wを支持部材72で受け取ることができ
る。また、蓋部材71を封止位置に移動させて気密容器
6の気密を確保すると、支持部材72が下側に移動し、
支柱72aに支持された基板Wが気密容器6内に移送さ
れる。
【0027】なお、蓋部材71の開閉動作に際しては、
高真空排気用ポンプ75を動作させて、外気が搬出入口
6bを介して気密容器6内に侵入するのを防止する。
【0028】基板受渡装置7との間で基板Wをやり取り
する第2搬送装置5は、詳細な図示は省略するが、第1
搬送装置2と同様に多関節型のハンドリング装置であ
り、水平方向に伸縮するとともに中心軸の回りに回転す
るアーム51と、基板Wを支持するとともにアームに送
られて移動するハンド52とを備える(図1参照)。
【0029】図3は、第1イオンプレーティング装置3
1やホルダ4の構造を説明する側面図である。第1イオ
ンプレーティング装置31は、材料蒸発室Sv1中の下方
に、融液状の蒸発物質を収容する蒸発物質源(成膜材料
源)でありかつ陽極であるハース31eaと、このハー
ス31eaを中心としてその周囲に環状に配置される環
状補助陽極31ebとからなる陽極部材31eを備え
る。また、第1イオンプレーティング装置31は、磁場
制御部材として環状補助陽極31ebの直下に配置され
る環状磁石31fを備える。陽極部材31eを臨むよう
に設けられたプラズマガン31aは、特開平8−232
060号公報等に開示されている圧力勾配型のプラズマ
ガンであり、モリブデン製の外筒とキャリアガスを導入
するタンタル製の内パイプとからなる2重円筒の一端を
円盤状の陰極で固定し他端にLaB 6製の円盤を配置す
ることによって形成したガン本体31aaと、ガン本体
31aaから出射するプラズマビームを収束させる環状
の磁石コイル部31abと、磁石コイル部31abを側
壁に連結する筒状部31acとを備える。また、プラズ
マガン31aは、筒状部31acの周囲に、プラズマビ
ームを材料蒸発室Sv1に導くための環状のステアリング
コイル31adを有している。
【0030】なお、図示を省略したが、第2〜第4イオ
ンプレーティング装置32〜34も、第1イオンプレー
ティング装置34とほぼ同様の構造を有しいる。
【0031】第1イオンプレーティング装置31の上部
には、仕切を設けていない。このため、ホルダ4の回転
板41を収容する上側の処理空間Spは、下側の材料蒸
発室Sv1と連通しており、材料蒸発室Sv1で発生した蒸
発物質の蒸気が処理空間Spに直接導かれる。回転板4
1は、円形の板状体であり、中心から延びる軸42に回
転駆動機構であるモータ43が連結されている。モータ
43は、回転板41を軸42の回りに一定速度で回転さ
せる。回転板41の下面には、保持爪41aによって基
板Wが固定されている。この保持爪41aは、回転板4
1内に設けた機構(図示を省略)により、基板Wを固定
する上側位置と、基板Wの固定を解除する下側位置との
間で上下に進退する。回転板41の下面全体には、図示
を省略しているが、4つの基板Wが固定されている。こ
れら基板Wは軸42を中心とする円周上に配置されてい
る。つまり、回転板41の回転にともなって、この回転
板41に保持された4つの基板Wは、第1イオンプレー
ティング装置31の陽極部材31eの上方位置(対向位
置)を順次移動する。言い換えれば、回転板41に保持
された4つの基板Wは、第1〜第4イオンプレーティン
グ装置31〜34上方に配置された円周経路を巡回する
ように移動する。
【0032】なお、回転板41の内部には、発熱体や冷
却水用の配管が設けられており、下面に固定した基板W
の温度を調節することができる。
【0033】以下、図1〜図3に示す成膜装置の動作に
ついて説明する。装置外から搬送されてきたカセットC
Aは、カセットステージ10上に配置される。カセット
CA中には、膜形成面を上側にした未処理の基板Wが積
層して収納されている。
【0034】次に、第1搬送装置2は、カセットCAに
収納した未処理の基板Wの直下にハンド23を進入さ
せ、基板WをカセットCA外に取り出す。さらに、この
第1搬送装置2は、ハンド23に基板W裏面を吸着させ
た後にこれを反転させて膜形成面を下側にする。
【0035】この間に、支持部材72を上側に移動させ
て搬出入口6bを内側から封止し、蓋部材71を上昇さ
せて開放位置とする。この状態では、蓋部材71の下方
において3本の支柱72aが搬出入口6bの外部に突出
する。
【0036】次に、第1搬送装置2は、ハンド23に保
持した基板Wを3本の支柱72aの間に挿入して基板W
の吸着を解除し、3本の支柱72aにそれぞれ設けた突
起(図示を省略)に基板Wを支持させ、基板Wを支持部
材72に渡す。
【0037】次に、蓋部材71を降下させて封止位置と
し、搬出入口6bを外側から封止するとともに、高真空
排気用ポンプ75を動作させて蓋部材71内部を減圧す
る。その後、支持部材72を下側に移動させると、支柱
72aに支持された未処理の基板Wを気密容器6内部に
導入することになる。
【0038】次に、第2搬送装置5が、支持部材72に
支持された未処理の基板Wの直下にハンド52を進入さ
せこれを上昇させて基板Wの縁部分を支持する。この状
態で、基板Wを回転板41の下方であって隣接する第1
イオンプレーティング装置31の上側に移動させる。こ
の際、基板Wを回転板41の下面と保持爪41aとの間
に挿入し、ハンド52を僅かに降下させて保持爪41a
に基板Wを渡す。
【0039】その後、ハンド52を回転板41の下方か
ら後退させ、保持爪41aを上側位置に移動させて基板
Wを回転板41の下面に固定する。
【0040】以上の動作を4回繰り返すことにより、カ
セットCA中の4枚の基板Wを回転板41の下面の4ヶ
所にセットすることができる。
【0041】次に、第1〜第4イオンプレーティング装
置31〜34上方の円周経路上で回転板41に固定した
基板Wを巡回移動させて基板Wの下面に成膜を行う。こ
のように巡回移動する基板Wは、所望の温度や電位に調
節されてイオンプレーティングが施される。
【0042】イオンプレーティングについて具体的に説
明すると、ハース31eaの凹部には、Cu等の蒸発物
質金属が加熱され溶融状態で溜まっている。この状態
で、プラズマガン31aからのプラズマビームを環状補
助陽極31ebに入射させている待機状態からハース3
1eaに入射させる成膜状態にスイッチする。これによ
り、ハース31eaの対向位置を経由して移動する基板
Wの下面すなわち膜形成面には、金属被膜が形成され成
長する。基板Wの膜形成面に形成された膜が所定の膜厚
になった段階で、プラズマビームを環状補助陽極31e
bに入射させる待機状態にスイッチする。この場合、基
板Wを第1〜第4イオンプレーティング装置31〜34
の上方位置で巡回させているので、複数の基板Wを並列
的に膜形成することになり、処理速度を全体として高め
ることができ、成膜のスループットを向上させることが
できる。また、1つの基板Wに着目すると、第1〜第4
イオンプレーティング装置31〜34に対応する対向位
置間で移動することになるので、成膜の偏よりを互いに
相殺して比較的均一な成膜を達成することができる。
【0043】なお、本実施形態のプラズマガン31aを
用いることにより、強力なプラズマビームを連続的に安
定して供給することができ、基板W上に高品質の膜が迅
速に形成されることになる。また、環状磁石31fによ
ってハース31eaの上方にカスプ磁場を形成しハース
31eaに入射するプラズマビームを修正するので、基
板W上により均一な厚さの膜が形成されることになる。
また、以上のイオンプレーティングによれば、金属膜の
形成前に下地の表面をクリーニングするセルフサーフェ
スクリーニング効果があるので、配向性が良い膜を形成
することができる。特に金属配線用の膜の場合、導電性
が高くエレクトロマイグレーション耐性がある膜とな
る。
【0044】次に、第2搬送装置5が、回転板41に保
持されたいずれかの基板Wを支持部材72に移載する。
そして、支持部材72を上昇させ、支柱72aに支持さ
れた処理済の基板Wを搬出入口6bを介して蓋部材71
の内側に移動させ、窒素をベントして大気圧に戻した
後、蓋部材71を開放位置とする。これにより、処理済
の基板Wが気密容器6外に搬出される。次に、第1搬送
装置2が、支柱72aに保持したいずれかの基板Wをハ
ンド23によって取り出し、吸着後に反転させる。吸着
によって反転した基板Wは、カセットCAに挿入され
る。
【0045】以上を再度繰り返すことにより、回転板4
1に保持された4枚の処理済みの基板Wを順次カセット
CAに収納することができる。
【0046】以上、実施形態に即してこの発明を説明し
たが、この発明は上記実施形態に限定されるものではな
い。例えば、回転板41に保持する基板Wの数は、目的
に応じて2つ以上の任意の数とすることができる。この
際、イオンプレーティング装置の数と基板の数を一致さ
せる必要もない。図4は、回転板41に保持する基板W
の配置の変形例を示す図である。この場合、回転板41
に3枚の基板Wが等間隔で保持されており、図示の回転
位置では、3つのハース31eaに3つの基板Wがそれ
ぞれ対向する。
【0047】また、上記実施形態では、基板受渡装置7
を単一としたが、基板受渡装置7を2つ以上設けること
ができる。或いは、支持部材72に支持する基板Wを2
枚以上とすることができる。さらに、第2搬送装置5
も、支持部材72ごとに2つ以上設けることができる。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の成膜装置によれば、ホルダが、複数の成膜ユニットに
連通する処理空間において複数の基板を保持するととも
に、この複数の基板を複数の成膜ユニットに設けた各成
膜材料源に略対向する対向位置を経由して移動させるの
で、複数の基板を並列的に膜形成することになり、処理
速度を全体として高めることができ、成膜のスループッ
トを向上させることができる。また、1つの基板に着目
すると、複数の成膜ユニットに対応する対向位置を移動
することになるので、各成膜ユニットでの成膜の偏より
を互いに相殺して比較的均一な成膜を達成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の成膜装置の構造を説明する平面図で
ある。
【図2】図1の装置の出入口側の側面図である。
【図3】図1の装置の本体側の要部側面図である。
【図4】回転板に固定する基板の配置の変形例を示す図
である。
【符号の説明】
2 第1搬送装置 4 ホルダ 5 第2搬送装置 6 気密容器 7 基板受渡装置 31〜34 第1〜第4イオンプレーティング装置 31a〜34a プラズマガン 31c〜34c 排気系 31e 陽極部材 31f 環状磁石 41 回転板 43 モータ CA カセット Sp 処理空間 Sv1〜Sv4 材料蒸発室 W 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粟井 清 神奈川県平塚市夕陽ヶ丘63番30号 住友重 機械工業株式会社平塚事業所内 Fターム(参考) 4K029 CA03 DD00 JA02 KA01 5F103 AA02 BB09 BB38 BB44 DD28 RR02 RR06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成膜材料源をそれぞれ有する複数の成膜
    ユニットと、 前記複数の成膜ユニットに連通する処理空間において複
    数の基板を保持するとともに、当該複数の基板を前記複
    数の成膜ユニットに設けた各成膜材料源に略対向する対
    向位置を経由して移動させるホルダとを備える成膜装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数の成膜ユニットに設けた各成膜
    材料源は、所定の円周に沿って配置され、前記ホルダ
    は、前記所定の円周の中心軸の回りに回転するとともに
    前記所定の円周に対向するように基板を保持する板状体
    と、当該板状体を回転させる回転駆動機構とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の成膜ユニットは、それぞれ前
    記成膜材料源を下部に有するデポアップ型の装置であ
    り、前記ホルダは、膜形成面を下側にして前記基板を固
    定することを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
  4. 【請求項4】 前記板状体は、一定速度で回転すること
    を特徴とする請求項2記載の成膜装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の成膜ユニットは、プラズマビ
    ームを前記処理空間近傍の蒸発空間中に供給するプラズ
    マ源と、前記成膜材料源を含むとともに前記蒸発空間中
    に配置されて前記プラズマビームを導くハースとをそれ
    ぞれ有することを特徴とする請求項1記載の成膜装置。
JP29552699A 1999-10-18 1999-10-18 成膜装置 Pending JP2001115256A (ja)

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