JP2001114253A - 収納ケース - Google Patents

収納ケース

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JP2001114253A
JP2001114253A JP29493799A JP29493799A JP2001114253A JP 2001114253 A JP2001114253 A JP 2001114253A JP 29493799 A JP29493799 A JP 29493799A JP 29493799 A JP29493799 A JP 29493799A JP 2001114253 A JP2001114253 A JP 2001114253A
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bent
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JP29493799A
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Masanobu Tao
正信 田尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の壁紙の貼付け作業では、作業を効率的
に行なうことが困難であった。 【解決手段】 ケース本体1は、底板2と、底板2に連
設される側板2a,2b,3,4と、側板3,4に連設
されるつなぎ板3a,3b,4a,4bとで構成され
る。側板2aと2bには、コの字に折り曲げ可能な折曲
部5a,6aと折曲部5b,6bとが形成される。折曲
部5aと5bにより形成される隙間には、組立て時に、
それぞれつなぎ部3a,4aとつなぎ部3b,4bが収
められる。折曲部6a,6bにより形成される隙間に
は、折り畳み時に、それぞれ側板3,4とつなぎ板3
a,3b,4a,4bが収めされる。上記のケース本体
1に壁紙を収納する場合には、糊付け面どうしが対面す
るようにして折り重ねらて入れられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組立て及び折り畳
み可能な収納ケースに係り、特に建築用として糊付けし
た後の壁紙を運搬及び保管することができる収納ケース
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、住宅等の建築においては、部屋
の壁に壁紙(クロス)を貼り付ける工程がある。壁紙を
貼り付ける際には、専用の糊付機を用いて、壁紙の一面
側に糊(接着剤)を塗布して貼り付けが行なわれる。
【0003】従来における壁紙を貼り付ける手段として
は、この糊付機を壁紙を貼り付ける現場またはその近く
まで運び、壁に貼り付ける直前に壁紙への糊付けが行な
われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た壁紙の貼り付け方法では、以下に示す問題があった。
【0005】すなわち、エレベータ設備のない建物や
高層建築等の上層階で貼り付け作業を行なう場合には、
大型で且つ重量のある糊付機を運搬するのに非常に手間
のかかるものであった。糊付機を設置する場所を確保
することができない場合には別の場所で糊付した壁紙を
現場まで運ばなければならず、不便であり、作業時間が
長期化する問題があった。また前記の場合には、糊付
けした壁紙が長時間外気に曝されることによって糊が乾
燥し、粘着力が小さくなり施工ミスをするという問題が
あった。
【0006】そこで、糊の乾燥を防ぐ対策としてビニー
ル製の袋などに入れて密封して運ぶ方法が採られてい
た。しかし、この方法では糊の乾燥を防ぐことはできる
が、糊付けした壁紙を袋に入れることが困難であり、糊
付けした部分が袋に貼り付いたり、袋が破損するといっ
た問題があった。また、壁紙を入れて保管する場合に
は、壁紙に折り目や折り癖などが生じるため、重ねて置
くことができなかった。
【0007】また一方で、樹脂を箱型に成形してなる収
納ケースが提案されている。しかし、このような収納ケ
ースでは、強度的には十分であるが重量が重く持ち運び
に不便であり、さらに折り畳むことができないため、使
用していないときの保管場所に大きなスペースが取られ
るという問題があった。
【0008】そこで、折り畳みを可能にすると、組立て
時の形状に歪みが生じて内部の気密性を高めることがで
きず糊の乾燥を早めてしまい、且つ組立てと折り畳みの
繰り返しによる曲げ伸ばしに対する耐久性が実用上十分
ではなかった。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、糊付け後の壁紙を容易に収納及び運搬
することができ、糊の乾燥を長期間防ぐことができ、さ
らに強度を十分に確保することができるとともに、未使
用時の保管場所にも多くのスペースが取られることのな
い収納ケースを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、1枚の板材を
所定の形状にカットし且つ折り曲げて組み立てられるケ
ース本体と、このケース本体の開口部を塞ぐカバー部材
とからなり、ケース本体には、底板とこの底板に連設さ
れ且つ前記底板からほぼ直角に折り曲げられる1対の第
1の側板および1対の第2の側板とがそれぞれ設けら
れ、且つ前記1対の第2の側板の両側部にはそれぞれ1
対のつなぎ板が折り曲げ可能に設けられ、前記第1の側
板の先部には、コの字に折り返し可能な折曲部が形成さ
れ、前記1対の第2の側板から折り曲げられた前記2枚
のつなぎ板が前記第1の側板の内側に重ねられて、この
2枚のつなぎ板が、前記折曲部内に収められることを特
徴とするものである。
【0011】上記手段により、ケース本体を組み立てた
ときの組立て形状に無理な力が働かず形状に歪みが生じ
ることがない。よって、カバー部材でケース本体の開口
部を塞いだときのケース本体内の気密性が高められる。
【0012】また本発明は、前記第1の側板の基端部に
も、コの字状に折り曲げられる折曲部が設けられてお
り、前記底板上に1対の第2の側板および各つなぎ板が
重ねられ、前記第1の側板が前記基端部の折曲部により
折り曲げられた状態で、このコの字状の折曲部内に、前
記第2の側板および各つなぎ板が収められて、ケース本
体が、ほぼ底板の面積と同じ大きさに折り畳み可能とさ
れていることが好ましい。
【0013】上記手段により、ケース本体を折り畳んだ
場合も無理な力が働かず歪みが生じることがないため、
折り曲げられる部分でない箇所で折り曲げられることが
なく、ケース本体の損傷が防止される。
【0014】また本発明は、ケース本体がほぼ底板の面
積と同じ大きさに折り畳まれた状態で、この折り畳まれ
たケース本体が、前記カバー部材の内部空間内に収納可
能であることが好ましい。
【0015】上記により、未使用時の保管スペースに多
くの場所を取られることがない。また、複数保管する場
合でも、ひとつの底板の面積分と同じ大きさのスペース
を確保し重ねておくだけでよい。
【0016】また本発明は、前記ケース本体を形成する
板材は、所定の厚みを有しており、前記各折曲部では、
外面側に間隔を開けた切り込みが形成され、この切り込
みとは逆方向に第1の側板がコの字状に折り曲げ可能で
あってもよい。また、前記ケース本体を形成する板材
は、所定の厚みを有しており、前記各折曲部では、内面
側に間隔を開けた切り欠きが形成され、この切り欠きが
形成されている側へ前記第1の側板がコの字状に折り曲
げ可能であってもよい。
【0017】上記手段により、所定の厚みを有している
ものであっても、ケース本体を容易に折り曲げることが
でき、型崩れを起こすことがない。
【0018】また本発明では、前記ケース本体を形成す
る板材は、内部に複数の独立した中空部を有して前記所
定の厚みが形成されていることが好ましい。
【0019】これにより、ケース本体の軽量化を図るこ
とができ、持ち運びが容易になる。またカバー部材につ
いても前記と同様な材質により形成できる。
【0020】また本発明では、前記ケース本体は、樹脂
で押出成形法により形成されたものであることが好まし
い。
【0021】前記樹脂は、例えばポリプロピレンにより
形成できるが、これに限られるものではない。また、耐
水性を与えることができるため、汚れた場合でも容易に
汚れを取除くことができる。しかも、十分な強度を確保
することができるとともに、コスト的にも安価に提供で
きる。
【0022】さらに、組立て時及び折り畳み時における
折り曲げに対する耐性にも優れており、実用上及びコス
ト的に使用に耐え得るレベルまで曲げ伸ばしを繰り返す
ことができる。
【0023】また本発明は、前記第1の側板と、前記つ
なぎ板には、組み立てられたときに重なる切欠き穴が形
成されていてもよい。
【0024】前記切欠き穴に指を入れて引っ掛けること
により、持ち運びが容易になる。また、ケース本体の組
み立て時に第1の側板の折曲部がコの字に折り曲げられ
たときに前記の切欠き穴が塞がれるようにして気密性を
高めることができる。
【0025】本発明では、前記ケース本体には、一面側
に糊付けされた壁紙が、糊付け面と糊付け面とを対面さ
せ、折り曲げられた状態で重ねて収納されることが好ま
しい。
【0026】糊付け面どうしであり容易に引き剥がすこ
とができるため、ケース本体から容易に必要な分だけ取
り出すことができる。また、糊付け面と非糊付け面とが
接触することがないため、壁紙の破損が防止される。
【0027】上述したように、エレベータの無い建物や
高層建築等の上層階で作業を行なう場合でも、現場まで
糊付機を運んで糊付けする必要がなく、予め、他の場所
で糊付けした壁紙を現場まで運搬するだけでよく、作業
者に過度の負担を強いることがなく、作業時間の効率化
及び短縮化を図ることができる。
【0028】なお、壁紙を水を含んだシートで覆いケー
ス本体に収納することにより、糊の粘着力を長期間保持
することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明について図面を参照
して説明する。
【0030】図1は本発明の収納ケースの外観を示す斜
視図であり、Aは組み立て状態、Bは折り畳み状態、図
2はケース本体の展開図、図3はケース本体の内部構造
を示す側面図、図4は折曲部とその動きを示す平面図、
図5は折曲部の変形例とその動きを示す平面図、図6は
折り畳み時のケース本体とカバー部材とを示す断面図、
図7は壁紙収納時の状態を示す模式図である。
【0031】本発明の収納ケース10は、図1に示すよ
うに、ケース本体1とカバー部材11とで構成される。
この収納ケース10は、使用時には図1のAに示すよう
に組み立てられ、未使用時には図1のBに示すようにケ
ース本体1が折り畳まれてカバー部材11の裏面に形成
された凹部に格納される。
【0032】ケース本体1は、図2に示すように、ポリ
プロピレン等の樹脂を押出し成形法により1枚の板状に
形成し、これを所定の形状にカットしたものである。な
お、図2の一点鎖線で示すラインは、折り曲げ可能な部
分であり、組立て時には紙面手前側に折り曲げられるも
のとする。
【0033】またケース本体1は、内部が角型に形成さ
れたパイプ状のものが並列してなり且つ表面が略平面状
となるように押出し成形されて、所定の厚みを有してい
る。すなわち、ケース本体1は、図2のX軸方向にパイ
プ状のラインが通っており、図3のR1方向から見たと
きの一断面(側面)に示すように、内部に複数の独立し
た角型の中空部1aが連続して形成されている。
【0034】なお、ケース本体1及びカバー部材11に
使用される材質としては、ポリプロピレン製の樹脂を用
いることが好ましいが、これに限られるものではなく、
複数回の折曲げに対する耐久性や成形性等を考慮して選
択することができ、例えばポリエステル(PET)系、
ポリエチレン系、あるいはナイロン系の樹脂を用いるこ
ともできる。
【0035】またケース本体1は、図2に示すように、
底板2と、前記底板2の長手方向両端に形成された1対
の側板(第1の側板)2a,2bと、前記底板2の前記
長手方向とは異なる側に形成された1対の側板(第2の
側板)3,4と、前記側板3の長手方向両端に形成され
たつなぎ板3a,3bと、前記側板4の長手方向両端に
形成されたつなぎ板4a,4bとで構成される。
【0036】前記側板2aは、底板2と同様の幅で形成
され、基部側に折曲部6a,先部側に折曲部5aが形成
されている。同様に側板2bの基部側に折曲部6b,先
部側に折曲部5bが形成されている。
【0037】折曲部5aは、それぞれ2本の切り込みラ
イン5La1と5La2が互いに平行に所定間隔S1を
開けて形成されている。また切り込みライン5La1,
5La2は、側板2aの一面側(図2では紙面裏側)か
ら切り込まれ、図4に示すように、側板2aが分断され
ない程度に切り込みが形成されている。なお、側板2a
の折曲部6a、および側板2b側の折曲部5b,6bに
ついても前記と同様に折曲部5aと同一面側から切り込
みライン6La1,6La2,5Lb1,5Lb2,6
Lb1,6Lb2が形成されている。
【0038】さらに、前記側板2aとつなぎ板3a,4
aには、手を入れるまたは掛けることができる程度の大
きさのいずれも同一形状の切欠き穴2a1,3a1,4
a1がそれぞれ所定の位置に形成されている。すなわ
ち、組立て時に側板2aとつなぎ板3aとつなぎ板4a
とがお互いに重なる位置に形成される。また前記側板2
bとつなぎ板3b,4bにも同様に切欠き穴2b1,3
b1,4b1がそれぞれ形成される。
【0039】さらに、前記側板2aの先部側の所定の位
置には、固定部材7a,7aが設けられ、前記切り込み
ライン5La1,5La2,6La1,6La2が形成
される面とは逆側の面に設けられている。またつなぎ板
4aの所定の位置には、被固定部材8a,8aが設けら
れている。前記所定の位置は、ケース本体1が組立てら
れるときに、前記固定部材7a,7aと被固定部材8
a,8aとが対面する位置である。同様に、側板2bに
は固定部材7b,7bが、つなぎ板4bには被固定部材
8b,8bが設けられる。なお、固定部材7a,7a
(7b,7b)と被固定部材8a,8a(8b,8b)
とで構成される部材としては、例えばマジックテープを
使用することができるが、これに限られるものではな
く、取り外し可能な粘着性のシートなどでもよく、ある
いは別体の留め具を用いて固定してもよい。
【0040】またケース本体1では、前記側板3とつな
ぎ板3aとの境界の切り込み線3Laと、前記側板4と
つなぎ板4aとの境界の切り込み線4Laとは、長さT
a分オフセットして形成され、切り込み線4Laが切り
込み線3Laよりも内側(側板2b側)に位置してい
る。この長さTaは、つなぎ板4aの板厚分である。ま
た同様に、前記側板3とつなぎ板3bとの境界の切り込
み線3Lbと、前記側板4とつなぎ板4bとの境界の切
り込み線4Lbとは、長さTbだけオフセットして形成
され、切り込み線4Lbは切り込み線3Lbよりも内側
(側板2a側)に位置している。このときの長さTb
は、つなぎ板4bの板厚と同じである。
【0041】さらに切り込み線3Laは、側板2aの最
も基端側の切り込みライン6La1とオフセットして形
成されており、前記切り込み線3Laは切り込みライン
6La1よりも長さTc分内側に形成されている。この
長さTcは、つなぎ板3aの板厚分である。同様に、切
り込み線3Lbは、切り込みライン6Lb1とつなぎ板
3aの板厚分(Td)オフセットして形成されている。
【0042】さらに、ケース本体1では、側板3とその
両端に連設されるつなぎ板3a,3bとの境界に、段差
部3c,3cが形成されている。この段差部3c,3c
は、側板3がつなぎ板3c,3cよりも突出している。
同様に、側板4とつなぎ板4a,4bとの境界に段差部
4c,4cが形成されている。これら段差部3c,4c
は、側板2a,2bの板厚分と同等である。
【0043】なお、前記の折曲部5a,5b,6a,6
bは、図5に示すように、切欠き部22を有する折曲部
21としてもよい。この切欠き部22は、折り曲げ方向
側が切り欠かれたものであり、側板2aの折り曲げられ
る側とは反対側の一面側の面23のみで繋がっている。
また切欠き部22の幅は、折り曲げによって形成される
隙間24に収めされる部材に応じて適宜変更できる。
【0044】次に、ケース本体1の組立て方法について
説明する。まず、図2に示す状態のケース本体1の側板
3,4が、底板2に対して直交するように切り込み線
(一点鎖線)3L,4Lに沿って紙面手前側に折り曲げ
られる。
【0045】そして、つなぎ板4a,4bが、側板4に
対して直交するように切り込み線4La,4Lbに沿っ
て内側に折り曲げられる。またつなぎ板3a,3bが、
側板3に対して直交するように切り込み線3La,3L
bに沿って内側に折り曲げられる。このとき、つなぎ板
3a,3bが外側となり、つなぎ板4a,4bが内側と
なって重ねられる。すなわち、上述したようにつなぎ板
3a,3bとつなぎ板4a,4bとは、それぞれケース
本体1の厚さ分(Ta,Tb)オフセットして形成され
ているため、つなぎ板4a,4bがつなぎ板3a,3b
よりも先に折り曲げられることにより、組立て時のケー
ス本体1の形状に歪みが生じることがない。
【0046】そして、側板2a,2bが、折曲部6a,
6bの切り込みライン6La1,6Lb1に沿って底板
2に対して直角にそれぞれ折り曲げられる。この場合に
も、上記したように側板2a,2bの切り込みライン6
La1,6Lb1とつなぎ板3a,3bの切り込み線3
La,3Lbとが板厚Tc,Td分オフセットして形成
されているため、組立て時にケース本体1の形状に歪み
が生じることがない。
【0047】上記のようにして、ケース本体1の内側か
ら順番につなぎ板4a,4b、つなぎ板3a,3b、側
板2a,2bとなるように積み重ねられる。また、この
ときつなぎ板4a,4b、つなぎ板3a,3b、側板2
a,2bに形成された切欠き穴4a1,3a1,2a1
(4b1,3b1,2b1)がそれぞれ互いに重なって
取っ手12(図1参照)が形成される。
【0048】さらに、つなぎ板3a,4aとつなぎ板3
b,4bの上縁部において、それぞれ側板2a,2bが
折曲部5a,5bを介してコの字状に折り返される。こ
れにより、側板2a,2bの折曲部5a,5bから先端
側の部分がつなぎ板4a,4bの面上に重ねられる。さ
らに、このとき側板2a,2bに設けられた固定部材7
a,7a,7b,7bと被固定部材8a,8a,8b,
8bとが互いに圧接されて固定される。これにより、ケ
ース本体1の上部に開口部を有する箱型の形状が保持さ
れる。同時に、前記取っ手12の穴が側板2a,2bの
先端側の面によって塞がれる。
【0049】そして、ケース本体1の上部に形成された
開口部にカバー部材11を被せて収納ケース10の組み
立てが完了する。
【0050】なお、カバー部材11は、前記ケース本体
1と同様の材質のポリプロピレン製の樹脂を押出し成形
法により形成し、所定の形状にカットしたものが使用さ
れる。このカバー部材11は、上記のような切り込み線
を形成せずに所定のラインに沿って折り曲げて形成する
ことができる。そしてすべて折り曲げられた後に図1に
示すように所定の位置にリベット20を打ち込みカバー
部材11の形状を保持する。これにより、カバー部材1
1の裏面側に凹部11aが形成される。
【0051】また、収納ケース10を使用しない場合に
は、ケース本体1を底板2の面積と同様の大きさまで折
り畳んで図1のBに示す形状にように、ケース本体1を
カバー部材11の凹部11aに格納することができる。
【0052】すなわち、前記の組立てとは逆の工程をた
どり、図2に示すようにケース本体1を展開させる。
【0053】そして、つなぎ板3a,3bをそれぞれ側
板3の一面側(紙面手前側)に、側板3の面とつなぎ板
3a,3bの面とが接触するまで(180度)折り曲
げ、さらに側板3を底板2側に180度折り曲げる。同
様にして、つなぎ板4a,4bを前記と同一面側に側板
4の面とつなぎ板4a,4bの面とが接触するまで折り
曲げ、さらに側板4を底板2側に折り曲げる。さらに、
折曲部6a,6bをコの字状に折り曲げて、側板2aと
側板2bとをそれぞれ底板4の上面に重ねる。
【0054】上記により、図6に示すように、底板2の
上に、つなぎ板3a,3b、側板3、つなぎ板4a,4
b、側板4、側板2a,2bが順に重ねられる。
【0055】上記のようにして折り畳まれたケース本体
1には、側板2a,2bの折曲げ面側から前記カバー部
材11が被せられる。これにより、ケース本体1は、カ
バー部材11の裏面に形成される凹部11aに格納さ
れ、収納ケース10の高さは、カバー部材11の高さと
同程度にまでコンパクト化できる。
【0056】なお、側板4が側板3より先に折り畳まれ
てもよい。以上説明した収納ケース10は、建築用とし
て糊付け後の壁紙を入れて運搬、及び保管することがで
きる収納ケースとして使用することができる。
【0057】すなわち、図7に示すように、ケース本体
1の内部にシート13を敷く。シート13は、例えば水
に濡らしたタオル(バスタオル)を硬く絞ったものを使
用できる。またシート13は、その両端がケース本体1
よりも長く形成されているものであり、且つシート13
の両端がケース本体1の上縁で内側へそれぞれ折り曲げ
られたときにシート13の各先端どうしが重なる程度の
長さであることが望ましい。また図7に示す場合では、
シート13は、ケース本体1の底面と長手方向側の1対
の側面との計3面を覆っているが、シート13はケース
本体1の内部全体を覆うことができる程度の大きさのも
のであってもよい。
【0058】前記シート13を設けた後、壁紙14の一
面側(×印の付いた面)のみに糊付機を用いて糊付けを
行なう。このとき使用される糊付機は、従来から一般的
に使用されている糊付機であればよい。糊付け後、壁紙
14の糊付け面と糊付け面とが対面するようにしてケー
ス本体1の底面から折り重ねて収納される。このとき折
り目や折り癖が付かないように壁紙を入れる量は適宜加
減する。なお、壁紙14の先端部14aは、ケース本体
1から若干引き出しておき、壁紙14の糊付けが完了し
た後に先端部14aの糊付け面と糊付け面とを対面させ
るようにして折り曲げて、先端部14aの糊付けされて
いない面を壁紙14の糊付けされていない上端面14b
に重ねる。このようにして壁紙14をケース本体1に収
納することにより、いずれの部分においても糊付け面と
非糊付け面とが接触することがない。
【0059】さらに、前記壁紙14の上面において、前
記シート13を一点鎖線で示すように折り曲げ、且つシ
ート13の両先端部がそれぞれ重なるようにして壁紙1
4の周囲を覆う。最後にカバー部材11をケース本体1
に被せて開口部を塞ぐ。
【0060】前記収納ケース10は、図1及び図2に示
すように、ケース本体1には取っ手12が形成されてい
るものであるが、前記したようにケース本体1の組立て
時に側板2a,2bによってその取っ手12の開口部が
塞がれるため、ケース本体1をカバー部材11で蓋をす
ることにより、収納ケース10内部の気密性が向上す
る。
【0061】上記のようにして形成された収納ケース1
0は、壁紙を入れて持ち運ぶときには、前記収納ケース
10にベルトを掛けて肩に掛けて運べるようにしてもよ
い。
【0062】また、前記収納ケース10は、建築用とし
て糊付け後の壁紙を入れておく収納ケースに限られるも
のではなく、その他の物を入れる収納ケースとして使用
することも可能である。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、組立て時
及び折り畳み時のいずれであっても歪みが生じることが
ない。しかも、十分な強度を有し、気密性が高く、さら
に軽量であり且つ汚れに強いものである。
【0064】特に建築用として糊付けした壁紙を運搬お
よび保管するのに有用であり、予め糊付けした壁紙を施
工場所まで運ぶだけでよく、施工における効率化や時間
の短縮化を図ることができる。
【0065】また、糊付け後の壁紙を収納する場合に
は、水に濡らして固く絞ったタオルで覆うといういたっ
て簡便な手段により糊の乾燥を長期間防止することがで
きる。
【0066】また、強度が十分確保されているため、重
ねておくことができ、未使用時の保管スペースを節約す
ることができる。また使用時に重ね置きしたとしても折
り目や折り癖が付くことがない。
【0067】また、曲げ伸ばしに対する耐性も十分実用
に耐え得るものであり、且つ軽量で持ち運びが容易であ
り、しかも汚れが付いた場合でも簡単に拭き取ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の収納ケースの外観を示す斜視図であ
り、Aは組み立て状態、Bは折り畳み状態、
【図2】ケース本体を示す展開図、
【図3】図2のR1方向から見たときの側面図、
【図4】折曲部を示す平面図、
【図5】折曲部の変形例を示す平面図、
【図6】折り畳み時のケース本体とカバー部材とを示す
断面図、
【図7】糊付け後の壁紙の収納方法を説明するための模
式図、
【符号の説明】
1 ケース本体 1a 中空部 2 底板 2a,2b 側板(第1の側板) 3,4 側板(第2の側板) 3a,3b,4a,4b つなぎ板 2a1,2b1,3a1,3b1,4a1,4b1 切
欠き穴 3La,3Lb,4La,4Lb 切り込み線 5a,5b,6a,6b 折曲部 5La1,5La2,5Lb1,5Lb2 切り込みラ
イン 6La1,6La2,6Lb1,6Lb2 切り込みラ
イン 7a,7b 固定部材 8a,8b 被固定部材 10 収納ケース 11 カバー部材 12 取っ手 13 シート 14 壁紙(糊付け後) 20 リベット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の板材を所定の形状にカットし且つ
    折り曲げて組み立てられるケース本体と、このケース本
    体の開口部を塞ぐカバー部材とからなり、ケース本体に
    は、底板とこの底板に連設され且つ前記底板からほぼ直
    角に折り曲げられる1対の第1の側板および1対の第2
    の側板とがそれぞれ設けられ、且つ前記1対の第2の側
    板の両側部にはそれぞれ1対のつなぎ板が折り曲げ可能
    に設けられ、前記第1の側板の先部には、コの字に折り
    返し可能な折曲部が形成され、前記1対の第2の側板か
    ら折り曲げられた前記2枚のつなぎ板が前記第1の側板
    の内側に重ねられて、この2枚のつなぎ板が、前記折曲
    部内に収められることを特徴とする収納ケース。
  2. 【請求項2】 前記第1の側板の基端部にも、コの字状
    に折り曲げられる折曲部が設けられており、前記底板上
    に1対の第2の側板および各つなぎ板が重ねられ、前記
    第1の側板が前記基端部の折曲部により折り曲げられた
    状態で、このコの字状の折曲部内に、前記第2の側板お
    よび各つなぎ板が収められて、ケース本体が、ほぼ底板
    の面積と同じ大きさに折り畳み可能とされている請求項
    1記載の収納ケース。
  3. 【請求項3】 ケース本体がほぼ底板の面積と同じ大き
    さに折り畳まれた状態で、この折り畳まれたケース本体
    が、前記カバー部材の内部空間内に収納可能である請求
    項2記載の収納ケース。
  4. 【請求項4】 前記ケース本体を形成する板材は、所定
    の厚みを有しており、前記各折曲部では、外面側に間隔
    を開けた切り込みが形成され、この切り込みとは逆方向
    に第1の側板がコの字状に折り曲げ可能である請求項1
    ないし3のいずれかに記載の収納ケース。
  5. 【請求項5】 前記ケース本体を形成する板材は、所定
    の厚みを有しており、前記各折曲部では、内面側に間隔
    を開けた切り欠きが形成され、この切り欠きが形成され
    ている側へ前記第1の側板がコの字状に折り曲げ可能で
    ある請求項1ないし3のいずれかに記載の収納ケース。
  6. 【請求項6】 前記ケース本体を形成する板材は、内部
    に複数の独立した中空部を有して前記所定の厚みが形成
    されている請求項4または5記載の収納ケース。
  7. 【請求項7】 前記ケース本体は、樹脂で押出成形法に
    より形成されたものである請求項4ないし6のいずれか
    に記載の収納ケース。
  8. 【請求項8】 前記第1の側板と、前記つなぎ板には、
    組み立てられたときに重なる切欠き穴が形成されている
    請求項1ないし7のいずれかに記載の収納ケース。
  9. 【請求項9】 前記ケース本体には、一面側に糊付けさ
    れた壁紙が、糊付け面と糊付け面とを対面させ、折り曲
    げられた状態で重ねて収納される請求項1ないし8のい
    ずれかに記載の収納ケース。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023125732A (ja) * 2022-02-28 2023-09-07 株式会社アサヒペン 生のり付きカベ紙の店舗陳列方法、及びこの方法で使用する生のり付きカベ紙が収納された収納箱

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023125732A (ja) * 2022-02-28 2023-09-07 株式会社アサヒペン 生のり付きカベ紙の店舗陳列方法、及びこの方法で使用する生のり付きカベ紙が収納された収納箱
JP7429056B2 (ja) 2022-02-28 2024-02-07 株式会社アサヒペン 生のり付きカベ紙の店舗陳列方法、及びこの方法で使用する生のり付きカベ紙が収納された収納箱

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