JP2001113695A - インクジェット式記録ヘッドの駆動装置および印刷装置 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッドの駆動装置および印刷装置

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JP2001113695A
JP2001113695A JP29898499A JP29898499A JP2001113695A JP 2001113695 A JP2001113695 A JP 2001113695A JP 29898499 A JP29898499 A JP 29898499A JP 29898499 A JP29898499 A JP 29898499A JP 2001113695 A JP2001113695 A JP 2001113695A
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recording head
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Shunka Cho
俊華 張
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット式記録ヘッドの駆動におい
て、駆動素子に供給される駆動波形に関する制限を緩和
する。 【解決手段】 駆動波形を供給するための駆動信号線
と、駆動信号線と駆動素子との間に接続されているとと
もに、駆動素子の蓄えられた電荷を放電することが可能
な第1のスイッチ回路と、第1のスイッチ回路と並列に
接続されているとともに、駆動素子に電荷を充電するこ
とが可能な第2のスイッチ回路と、第1と第2のスイッ
チ回路に第1と第2のスイッチング信号をそれぞれ供給
するスイッチ制御回路と、を備える。そして、第1の整
流回路は、互いに直列に接続された第1のスイッチと第
1の整流回路を有しており、第1の整流回御は、駆動素
子から駆動信号線への電流の方向が順方向となるように
設置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
記録ヘッドの駆動装置および印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクを記録ヘッドから吐出するタイプのカラー
プリンタが普及し、コンピュータ等が処理した画像を多
色多階調で印刷するのに広く用いられている。そして、
多階調の印刷を実現するために、記録ヘッドのノズルか
ら吐出されるインク滴の重量を制御し、印刷媒体上に形
成されるインクドットの大きさを制御することが行われ
ている。
【0003】従来、インクジェット式プリンタにおいて
は、インクドットを形成するか否かの2値化を行い、一
定面積中のいくつの画素にインクドットを形成するかに
より印刷画像の中間調を表現するのが一般的であった。
しかし、最近では、濃淡のインクを用いて一画素に複数
の異なる大きさのインクドットを形成することにより、
印刷画像の中間調をより多階調で表現することが可能と
なっている。
【0004】例えば、ピエゾ素子を用いたインクジェッ
ト式プリンタでは、大きさの異なるインクドットを形成
するためには、記録ヘッドのノズル開口部におけるメニ
スカス(ノズル開口部におけるインクの表面形状)の制
御やインク滴の吐出のタイミングの制御が重要である。
したがって、所望のインクドットを形成するために、記
録ヘッドのピエゾ素子を動作させる駆動波形を、形成す
るインクドットの大きさに応じて変化させることが行わ
れている。そして、記録ヘッドの複数のノズルに対応し
て設けられたピエゾ素子を駆動することにより、ノズル
からインク滴を吐出し、印刷を行っている。
【0005】図19は、従来のインクジェット式記録ヘ
ッドの駆動装置を示すブロック図である。図19では、
1つのピエゾ素子102と、そのスイッチ制御回路10
4とを示している。スイッチ制御回路104は、印刷信
号SIに基づいてスイッチング信号SWを生成する。ス
イッチ回路100は、スイッチング信号SWに応じてオ
ン/オフし、ピエゾ素子102に供給される駆動波形C
OMをオン/オフする。そして、駆動波形COMに応じ
てピエゾ素子102が駆動されて、ノズルからインク滴
が吐出される。
【0006】ピエゾ素子は、電荷を蓄えるコンデンサと
しての性質がある。そのため、ピエゾ素子に供給されて
いた駆動電圧がオンからオフになると、それまで蓄えら
れていた電荷は保持され、ピエゾ素子の電極の電位(図
19のP点における電位)も保持されると考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現実に
はピエゾ素子は自然放電するので、電極電位も徐々に低
下する。図20は、従来のインクジェット式記録ヘッド
の駆動装置におけるスイッチ回路100のオン/オフに
よるピエゾ素子の電極電位SEGの変化を説明する説明
図である。スイッチ回路100がオンからオフになる
と、自然放電によりピエゾ素子102の電極電位SEG
は徐々に下降する。そして、スイッチ回路100が再び
オンになると、電極電位SEGは急激に上昇する。従来
は、このような電極電位SEGの急上昇により、誤って
インク滴が吐出されたり、過剰な電流がピエゾ素子10
2に流れたりする可能性があった。
【0008】図21は、ピエゾ素子102への駆動波形
COMの充電中におけるスイッチ回路100をオンから
オフにするタイミングと電極電位SEGを示す説明図で
ある。図示するように、スイッチ回路100をオフにす
るタイミングがΔtだけずれると、ピエゾ素子102に
供給される電圧もΔVだけずれてしまう。図21では、
ピエゾ素子への駆動波形COMの充電中におけるスイッ
チ回路をオンからオフにするタイミングについてのみを
示しているが、充放電中にオン/オフするタイミングに
ついて同様のことが起こる。
【0009】現実に使用される駆動波形COMは、ピエ
ゾ素子に充放電する時間を2〜5μsとするものが多
い。それに対して、スイッチ素子のオン/オフ時間は1
μs以内ではあるがバラツキを持っている。そのため、
充放電の途中でスイッチをオン/オフして駆動波形を供
給しようとすると、電圧のバラツキの大きい駆動波形が
供給されてしまい、実用的ではない。つまり、ピエゾ素
子に実際に供給できる駆動波形がある程度制限されてし
まう問題があった。
【0010】このような問題はピエゾ素子に限らず、一
般にコンデンサとしての性質を有する駆動素子に共通す
る問題であった。
【0011】本発明は、上記の問題を解決することを目
的としてなされたものであり、インクジェット式記録ヘ
ッドの駆動において、駆動素子に供給される駆動波形に
関する制限を緩和することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明は、
駆動波形を供給するための駆動信号線と、駆動信号線と
駆動素子との間に接続されているとともに、駆動素子に
蓄えられた電荷を放電することが可能な第1のスイッチ
回路と、第1のスイッチ回路と並列に接続されるととも
に、駆動素子に電荷を充電することが可能な第2のスイ
ッチ回路と、第1と第2のスイッチ回路に第1と第2の
スイッチング信号をそれぞれ供給するスイッチ制御回路
と、を備えている。そして、第1のスイッチ回路は、互
いに直列に接続された第1のスイッチと第1の整流回路
を有しており、第1の整流回路は、駆動素子から駆動信
号線への電流の方向が順方向となるように設置されてい
る。
【0013】この回路構成では、第1のスイッチ回路
は、駆動素子を放電させる回路として機能し、第2のス
イッチ回路は、駆動素子を充電する回路として機能す
る。従って、第1のスイッチ回路および第2のスイッチ
回路をそれぞれ第1のスイッチング信号および第2のス
イッチング信号に基づいて適切にオン/オフ制御するこ
とによって、駆動素子に供給される駆動波形に関する制
限を緩和することができる。
【0014】なお、第2のスイッチ回路は、互いに直列
に接続された第2のスイッチと第2の整流回路とを有し
ており、第2の整流回路は、駆動信号線から駆動素子へ
の電流の方向が順方向となるように設置することができ
る。
【0015】このような回路構成によっても、第1のス
イッチ回路は、駆動素子を放電させる回路として機能
し、第2のスイッチ回路は、駆動素子を充電する回路と
して機能する。従って、第1のスイッチ回路および第2
のスイッチ回路をそれぞれ第1のスイッチング信号およ
び第2のスイッチング信号に基づいて適切にオン/オフ
制御することによって、駆動素子に供給される駆動波形
に関する制限を緩和することができる。
【0016】本発明は、更に、駆動信号線と駆動素子と
の間に、第1と第2のスイッチ回路と並列に接続され
た,駆動素子の充放電が可能な第3のスイッチ回路を備
えるようにし、スイッチ制御回路は、第3のスイッチ回
路に第3のスイッチング信号を供給するようにしてもよ
い。
【0017】第3のスイッチ回路には整流回路が設けら
れていないので、第3のスイッチをオンした状態では、
整流回路を介さずに駆動波形を駆動素子に供給すること
ができる。従って、より好ましい駆動波形を駆動素子に
供給することが可能である。
【0018】なお、スイッチ制御回路は、第1のスイッ
チをオフからオンに切換えるタイミングを、駆動波形の
電圧レベルが駆動素子の電極電位以上の区間内に設定す
るように第1のスイッチング信号を生成するとともに、
第2のスイッチをオフからオンに切換えるタイミング
を、駆動波形の電圧レベルが駆動素子の電極電圧以下の
区間内に設定するように第2のスイッチング信号を生成
することが好ましい。こうすることにより、駆動素子の
電極電位の急激な変化を防止することができる。
【0019】また、駆動波形は、電圧レベルの変化率が
ほぼ0である部分を有するようにし、スイッチ制御回路
は、第1と第2のスイッチのオン/オフを切換えるタイ
ミングを、駆動波形の電圧レベルの変化率がほぼ0であ
る区間内に設定するように第1と第2のスイッチング信
号を生成することが好ましい。
【0020】こうすることにより、第1と第2のスイッ
チ回路のオン/オフのタイミングがわずかにずれたとし
ても、駆動素子に供給する駆動波形は同じにすることが
でき、各駆動素子の電極電位を制御することができる。
【0021】なお、本発明は、インクジェット式記録ヘ
ッドの駆動装置、印刷装置等の種々の形態で実現するこ
とが可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき以下の順で説明する。 A.記録ヘッド駆動装置の第1実施例: B.記録ヘッド駆動装置の第2実施例: C.記録ヘッド駆動装置の第3実施例: D.印刷装置の全体構成:
【0023】A.記録ヘッド駆動装置の第1実施例:図
1は、本発明の第1実施例としての駆動装置の構成を示
すブロック図である。この駆動装置は、第1のスイッチ
回路60と、第1のダイオード61と、第2のスイッチ
回路62と、第2のダイオード64と、ピエゾ素子66
と、スイッチ制御回路70と、を備えている。ピエゾ素
子66の一方の電極は接地されており、他方の電極は第
1のダイオード61と第2のダイオード64に並列に接
続されている。第1のスイッチ回路60は、第1のダイ
オード61と直列に接続されており、第1のダイオード
61は、ピエゾ素子66側から駆動信号線30にのみ電
流が流れるように接続されている。また、第2のスイッ
チ回路62は、第2のダイオード64と直列に接続され
ており、第2のダイオード64は、駆動信号線30から
ピエゾ素子66側にのみ電流が流れるように接続されて
いる。そして、これら2組のスイッチ回路とダイオード
は、並列に接続されている。なお、各組のスイッチ回路
とダイオードとの位置関係は、図示したものと逆になっ
ていてもよい。
【0024】スイッチ制御回路70は、印刷信号SIに
応じて第1と第2のスイッチング信号SW1,SW2を
生成し、それぞれを第1のスイッチ回路60と第2のス
イッチ回路62に供給している。
【0025】図2〜図6は、第1実施例における駆動波
形COMと、第1のスイッチ回路60および第2のスイ
ッチ回路62のオン/オフ制御によるピエゾ素子66の
電極電位SEG(図1のP点の電位)の変化の例を示す
説明図である。図2に示すように、1画素区間Tの駆動
波形COMは、区間T1a,T1b,T1c,T1dに
おいては、電圧レベルが負でない有限の変化率で上昇す
る。また、区間T2a,T2b,T2cにおいては、電
圧レベルが正でない有限の変化率で下降する。ここで、
「負でない有限の変化率で上昇する」とは、変化率がほ
ぼ無限大となるようなステップ状の上昇ではなく、変化
率が0または有限の正の値をとるように緩やかに上昇す
ることを意味している。また、「正でない有限の変化率
で下降する」とは、変化率がほぼ無限大となるようなス
テップ状の下降ではなく、変化率が0または有限の負の
値をとるように緩やかに下降することを意味している。
そして、各区間の境界には、電圧レベルの変化率がほぼ
0である部分を有している。
【0026】図2の例では、すべての区間T1a〜T1
dにおいて、2つのスイッチ回路60,62がともにオ
ンである。この場合、駆動波形COMの電圧レベルが上
昇するときには、第2のダイオード64を介してピエゾ
素子66が充電される。また、駆動波形COMの電圧レ
ベルが下降するときには、第1のダイオード61を介し
てピエゾ素子66が放電する。従って、すべての区間に
おいてピエゾ素子66の電極電位SEGは、駆動波形C
OMの変化に伴って変化する。
【0027】図3の例では、第1のスイッチ回路60
は、区間T1a〜T1bにおいてオフであり、区間T2
b〜T1dにおいてオンである。一方、第2のスイッチ
回路62は、区間T1a,T2aにおいてオフであり、
区間T1b〜T1dにおいてオンである。この場合、区
間T1aの初期の電圧レベルの変化率がほぼ0の時点に
おいて2つのスイッチ回路60,62がオフになると、
ピエゾ素子66の電極電位SEGは自然放電により徐々
に下降する。区間T1bにおいて第2のスイッチ回路6
2がオンになるが、区間T1b の初期では、駆動波形
COMの電圧レベルの方がピエゾ素子66の電極電位S
EGよりも低いので、第2のダイオード64には逆方向
電圧がかかり、電流は流れない。その後、駆動波形CO
Mの電圧レベルが上昇し、ピエゾ素子66の電極電位S
EGよりも駆動波形COMの電圧レベルの方が高くなる
と、第2のダイオード64には順方向電圧がかかるの
で、ピエゾ素子66の電極電位SEGは駆動波形COM
の電圧変化に伴って上昇する。区間T2b以降は、2つ
のスイッチ回路60,62がともにオンになっているの
で、ピエゾ素子66の電極電位SEGは、駆動波形CO
Mの変化に伴って変化する。また、第2のスイッチ回路
62がオンになってから第2のダイオード64に順方向
電圧がかかるまでに時間経過が十分にあるので、第2の
スイッチ回路62がオンになる時間に1〜2μsのバラ
ツキが生じても同じ駆動波形COMがピエゾ素子66に
供給される。
【0028】図19に示した従来の回路では、スイッチ
回路100がオフからオンに変化したときに、図20に
示したように、ピエゾ素子102の電極電位SEGが瞬
時に上昇していた。これに対して、図3の場合には、ピ
エゾ素子66の電極電位SEGは、区間T1bの駆動波
形COMの波形に従って緩やかに上昇する。この結果、
誤ってインク滴が吐出されたり、過剰な電流がピエゾ素
子に流れることを防止することができる。
【0029】図4の例では、第1のスイッチ回路60
は、すべての区間T1a〜T1dにおいてオフである。
一方、第2のスイッチ回路62は、区間T1a〜T2c
においてオフであり、区間T1dにおいてオンである。
この場合、図3において第2のスイッチ回路62がオフ
からオンに切換わったときと同様の動作が行われ、ピエ
ゾ素子66の電極電位SEGは緩やかに上昇する。
【0030】図5の例では、第1のスイッチ回路60
は、区間T1a〜T1bにおいてオフであり、区間T2
b〜T1dにおいてオンである。一方、第2のスイッチ
回路62は、区間T1a,T1b〜T1dにおいてオン
であり、区間T2aにおいてオフである。この場合、ピ
エゾ素子66の電極電位SEGは、区間T1aにおいて
は駆動波形COMの変化に伴って変化し、区間T2aの
初期の電圧レベルの変化率がほぼ0の時点において第2
のスイッチ回路62がオフになると、自然放電により徐
々に下降する。このとき、区間T1aの終期および区間
T2aの初期の駆動波形は平坦(電圧変動がない)なの
で、第2のスイッチ回路62がオフになる時間にバラツ
キが生じても同じ駆動波形COMがピエゾ素子66に供
給される。そして、区間T1bにおいて第2のスイッチ
回路62が再びオンになるが、区間T1b の初期で
は、駆動波形COMの電圧レベルの方がピエゾ素子66
の電極電位よりも低いので、第2のダイオード64には
逆方向電圧がかかり、電流は流れない。その後、駆動波
形COMの電圧レベルが上昇し、ピエゾ素子66の電極
電位SEGよりも駆動波形COMの電圧レベルの方が高
くなると、第2のダイオード64には順方向電圧がかか
るので、ピエゾ素子66の電極電位SEGは駆動波形C
OMの電圧変化に伴って上昇する。区間T2b以降は、
2つのスイッチ回路60,62がともにオンになってい
るので、ピエゾ素子66の電極電位SEGは、駆動波形
COMの変化に伴って変化する。
【0031】図6の例では、第1のスイッチ回路60
は、区間T1aにおいてオフであり、区間T2a〜T1
dにおいてオンである。一方、第2のスイッチ回路62
は、区間T1a〜T2aにおいてオフであり、区間T1
b〜T1dにおいてオンである。この場合、区間T1a
の初期の電圧レベルの変化率がほぼ0の時点において2
つのスイッチ回路60,62がオフになると、ピエゾ素
子66の電極電位SEGは自然放電により徐々に下降す
る。区間T2aにおいて第1のスイッチ回路60がオン
になると、区間T2aの初期では、駆動波形COMの電
圧レベルの方がピエゾ素子66の電極電位SEGよりも
高いので、第1のダイオード61には逆方向電圧がかか
り、電流は流れない。その後、駆動波形COMの電圧レ
ベルが下降し、ピエゾ素子66の電極電位SEGよりも
低くなると、第1のダイオード61には順方向電圧がか
かるので、ピエゾ素子66の電極電位SEGは駆動波形
COMの変化に伴って下降する。また、第1のスイッチ
回路60がオンになってから第1のダイオード61に順
方向電圧がかかるまでに時間経過が十分にあるので、第
1のスイッチ回路60がオンになる時間に1〜2μsの
バラツキが生じても同じ駆動波形COMがピエゾ素子6
6に供給される。そして、区間T1b以降は、2つのス
イッチ回路60,62がともにオンになっているので、
ピエゾ素子66の電極電位SEGは、駆動波形COMの
変化に伴って変化する。
【0032】図2〜図6に示したように、第1のスイッ
チ回路60および第2のスイッチ回路62のオン/オフ
制御を行うことにより、駆動波形COMの一部の波形を
選択的にピエゾ素子66に供給することができる。ま
た、ピエゾ素子66への駆動波形COMの供給を中断し
た後に再開するときに、スイッチ回路60,62のオン
状態への切換えのタイミングを駆動波形COMの変化率
がほぼ0である時にすることによって、タイミングにバ
ラツキが生じたとしてもピエゾ素子66の電極電圧SE
Gを急変しないようにすることができる。即ち、第1の
スイッチ回路60および第2のスイッチ回路62のオン
/オフのタイミングを制御することによって、ピエゾ素
子66の電極電位SEGの急変を抑制しつつ、多種多様
の駆動波形をピエゾ素子66に供給することが可能とな
る。
【0033】B.記録ヘッド駆動装置の第2実施例:図
7は、本発明の第2実施例としての駆動装置の構成を示
すブロック図である。この駆動装置は、第1実施例の駆
動装置の駆動信号線30とピエゾ素子66との間に、第
3のスイッチ回路65が、第1のスイッチ回路60と第
1のダイオード61、および第2のスイッチ回路62と
第2のダイオード64、と並列に接続されている。そし
て、第3のスイッチ回路65にはスイッチ制御回路70
が接続されている。スイッチ制御回路70は、印刷信号
SIに応じて3つのスイッチング信号SW1,SW2,
SW3を生成し、それぞれを3つのスイッチ回路60,
62,65に供給している。
【0034】図8〜図12は、第2実施例における駆動
波形COMと、第1のスイッチ回路60と、第2のスイ
ッチ回路62と、第3のスイッチ回路65のオン/オフ
制御によるピエゾ素子66の電極電位SEG(図7のP
点の電位)の変化の例を示す説明図である。駆動波形C
OMは第1実施例と同じである。
【0035】図8の例では、すべての区間T1a〜T1
dにおいて、3つのスイッチ回路60,62,65がオ
ンである。この場合、すべての区間においてピエゾ素子
66の電極電位SEGは、駆動波形COMの変化に伴っ
て変化する。なお、第1と第2のスイッチ回路60,6
2を、すべての区間T1a〜T1dにおいてオフとして
も同様の動作が行われる。
【0036】第2実施例の回路では、第3のスイッチ回
路65にダイオードが接続されていないので、第3のス
イッチ回路65がオン状態であるときには、第3のスイ
ッチ回路65を介して駆動波形COMがそのままピエゾ
素子66に供給される。従って、第1実施例の回路と比
べて、より好ましい駆動波形をピエゾ素子66に供給す
ることが可能である。
【0037】図9の例では、第1と第2のスイッチ回路
60,62は、図3に示した例と同じタイミングでオン
/オフしている。また、第3のスイッチ回路65は、区
間T1a〜T1bにおいてオフであり、区間T2b〜T
1dにおいてオンである。この場合、区間T1bにおい
て第2のスイッチ回路62がオフからオンに切換わる
と、図3の例と同様に、ピエゾ素子66の電極電位SE
Gは駆動波形COMの電圧変化に伴って変化する。な
お、区間T2b以降、第3のスイッチ65がオンになっ
た後は、第1と第2のスイッチ回路60,62をオフと
しても同じ動作が行われる。
【0038】図10の例では、第1と第2のスイッチ回
路60,62は、図4に示した例と同じタイミングでオ
ン/オフしている。また、第3のスイッチ回路65は、
すべての区間T1a〜T1dにおいてオフである。この
場合、区間T1dにおいて第2のスイッチ回路62がオ
フからオンに切換わると、図4の例と同様に、ピエゾ素
子66の電極電位SEGは駆動波形COMの電圧変化に
伴って変化する。
【0039】図11の例では、第1と第2のスイッチ回
路60,62は、図5に示した例と同じタイミングでオ
ン/オフしている。また、第3のスイッチ回路65は、
区間T1a,T2b〜T1dにおいてオンであり、区間
T2a,T1bにおいてオフである。この場合、ピエゾ
素子66の電極電位SEGは図5の例と同様に変化す
る。なお、区間T1aおよび区間T2b以降の第3のス
イッチ回路65がオン状態であるときは、第1と第2の
スイッチ回路60,62をオフとしても同じ動作が行わ
れる。
【0040】図12の例では、第1と第2のスイッチ回
路60,62は、図6に示した例と同じタイミングでオ
ン/オフしている。また、第3のスイッチ回路65は、
区間T1a,T2aにおいてオフであり、区間T1b〜
T1dにおいてオンである。この場合、ピエゾ素子66
の電極電位SEGは図6の例と同様に変化する。なお、
区間T1b以降、第3のスイッチ65がオンになった後
は、第1と第2のスイッチ回路60,62をオフとして
も同じ動作が行われる。
【0041】このように第2実施例においても、第1の
スイッチ回路60および第2のスイッチ回路62のオン
/オフ制御を行うことにより、駆動波形COMの一部の
波形を選択的にピエゾ素子66に供給することができ
る。また、ピエゾ素子66への駆動波形COMの供給を
中断した後に再開するときに、スイッチ回路60,62
のオン状態への切換えのタイミングを駆動波形COMの
変化率がほぼ0である時にすることによって、タイミン
グにバラツキが生じたとしてもピエゾ素子66の電極電
圧SEGを急変しないようにすることができる。即ち、
第1のスイッチ回路60および第2のスイッチ回路62
のオン/オフのタイミングを制御することによって、ピ
エゾ素子66の電極電位SEGの急変を抑制しつつ、多
種多様の駆動波形をピエゾ素子66に供給することが可
能となる。
【0042】C.記録ヘッド駆動装置の第3実施例:図
13は、本発明の第3実施例としての駆動装置の構成を
示すブロック図である。この駆動装置は、第1実施例の
記録ヘッド駆動装置の第2のダイオード64を除いたも
のと同じである。
【0043】図14は、第3実施例における駆動波形C
OMと、第1のスイッチ回路60と、第2のスイッチ回
路62のオン/オフ制御によるピエゾ素子66の電極電
位SEG(図13のP点の電位)の変化の例を示す説明
図である。駆動波形COMは第1実施例と同じである。
【0044】図14の例では、第1と第2のスイッチ回
路60,62は、図6に示した例と同じタイミングでオ
ン/オフしている。この場合、ピエゾ素子66の電極電
位SEGは図6の例と同様に変化する。つまり、区間T
1aの初期の電圧レベルの変化率がほぼ0の時点におい
て2つのスイッチ回路60,62がオフになると、ピエ
ゾ素子66の電極電位SEGは自然放電により徐々に下
降する。区間T2aにおいて第1のスイッチ回路60が
オンになると、区間T2aの初期では、駆動波形COM
の電圧レベルの方がピエゾ素子66の電極電位SEGよ
りも高いので、第1のダイオード61には逆方向電圧が
かかり、電流は流れない。その後、駆動波形COMの電
圧レベルが下降し、ピエゾ素子66の電極電位SEGよ
りも低くなると、第1のダイオード61には順方向電圧
がかかるので、ピエゾ素子66の電極電位SEGは駆動
波形COMの変化に伴って下降する。また、第1のスイ
ッチ回路60がオンになってから第1のダイオード61
に順方向電圧がかかるまでに時間経過が十分にあるの
で、第1のスイッチ回路60がオンになる時間に1〜2
μsのバラツキが生じても同じ駆動波形COMがピエゾ
素子66に供給される。そして、区間T1b以降は、2
つのスイッチ回路60,62がともにオンになっている
ので、ピエゾ素子66の電極電位SEGは、駆動波形C
OMの変化に伴って変化する。なお、区間T1b以降、
第2のスイッチ62がオンになった後は、第1のスイッ
チ回路60をオフとしても同じ動作が行われる。
【0045】このように、第1のスイッチ回路60およ
び第2のスイッチ回路62のオン/オフ制御を行うこと
により、駆動波形COMの一部の波形を選択的にピエゾ
素子66に供給することができる。また、ピエゾ素子6
6への駆動波形COMの供給を中断した後に再開すると
きに、スイッチ回路60,62のオン状態への切換えの
タイミングを駆動波形COMの変化率がほぼ0である時
にすることによって、タイミングにバラツキが生じたと
してもピエゾ素子66の電極電圧SEGを急変しないよ
うにすることができる。即ち、第1のスイッチ回路60
および第2のスイッチ回路62のオン/オフのタイミン
グを制御することによって、ピエゾ素子66の電極電位
SEGの急変を抑制しつつ、多種多様の駆動波形をピエ
ゾ素子66に供給することが可能となる。
【0046】D.印刷装置の全体構成:図15は、本発
明の一実施例としての印刷装置の全体構成を示すブロッ
ク図である。図15に示すように、印刷装置は、コンピ
ュータ90と、制御回路40と、紙送りモータ23と、
主走査を行うキャリッジモータ24と、記録ヘッド50
と、を備えている。
【0047】コンピュータ90では、所定のオペレーテ
ィングシステムの下で、アプリケーションプログラムが
動作している。オペレーティングシステムには、ビデオ
ドライバやプリンタドライバが組み込まれており、ディ
スプレイに画像を表示したり、種々の画像処理が行われ
る。
【0048】制御回路40は、コンピュータ90からの
印刷信号等を受け取るインタフェース41と、各種デー
タの記憶を行うRAM42と、各種データ処理のための
ルーチン等を記憶したROM43と、発振回路44と、
CPU等からなる制御部45と、駆動波形生成回路46
と、紙送りモータ23やキャリッジモータ24や記録ヘ
ッド50に印刷信号や駆動信号を送るためのインタフェ
ース47と、を備えている。
【0049】RAM42は、受信バッファ42Aや中間
バッファ42Bあるいは出力バッファ42Cとして利用
される。コンピュータ90からの印刷信号は、インタフ
ェース41を介して受信バッファ42Aに蓄えられる。
このデータは、中間コードに変換されて中間バッファ4
2Bに蓄えられる。そして、ROM43内のフォントデ
ータやグラフィック関数等を参照して制御部45により
必要な処理が行われ、ドットパターンデータが展開さ
れ、出力バッファ42Cに記憶される。ドットパターン
データは、インタフェース47を介して記録ヘッド50
に送られる。
【0050】図16は、図1に示した第1実施例に対応
する記録ヘッド50の電気的な構成を示すブロック図で
ある。記録ヘッド50は、ノズルの数に対応した複数の
シフトレジスタ51A〜51Nと、複数のロジック回路
52A〜52Nと、複数のレベルシフタ53A〜53N
と、複数の第1のスイッチ回路54A〜54Nと、複数
の第1のダイオード55A〜55Nと、複数の第2のス
イッチ回路56A〜56Nと、複数の第2のダイオード
57A〜57Nと、複数のピエゾ素子58A〜58N
と、を備えている。印刷信号SIは、発振回路44から
のクロック信号CLKに同期してシフトレジスタ51A
〜51Nに入力される。この印刷信号SIは、ラッチ信
号LATに同期してロジック回路52A〜52N内にラ
ッチされ、各ロジック回路内で2つのスイッチング信号
SW1,SW2変換される。これらのスイッチング信号
SW1,SW2は、レベルシフタ53A〜53Nにより
増幅され、第1のスイッチ回路54A〜54Nと第2の
スイッチ回路56A〜56Nにそれぞれ供給される。
【0051】第1のスイッチ回路54A〜54Nおよび
第2のスイッチ回路56A〜56Nの入力側には、駆動
波形生成回路46からの駆動波形COMが入力され、第
1のスイッチ回路54A〜54Nの出力側には第1のダ
イオード55A〜55Nを介して、第2のスイッチ回路
56A〜56Nの出力側には第2のダイオード57A〜
57Nを介してピエゾ素子58A〜58Nが接続されて
いる。第1のスイッチ回路54A〜54Nには、ピエゾ
素子58A〜58N側から駆動波形COM側が順方向に
なるように第1のダイオード55A〜55Nが直列に接
続されている。また、第2のスイッチ回路56A〜56
Nには、駆動波形COM側からピエゾ素子58A〜58
N側が順方向になるように第2のダイオード57A〜5
7Nが直列に接続されている。
【0052】なお、第1のスイッチ回路54A〜54N
のそれぞれは、図1に示した第1のスイッチ回路60に
対応し、第2のスイッチ回路56A〜56Nのそれぞれ
は、図1に示した第2のスイッチ回路62に対応する。
また、図示したシフトレジスタと、ロジック回路と、レ
ベルシフタの1組(例えば、51A,52A,53A)
は、図1のスイッチ制御回路70に対応する。
【0053】図17は図7に示した第2実施例に対応す
る記録ヘッド50のの電気的な構成を示すブロック図で
ある。図17の回路は、図16の回路に複数の第3のス
イッチ回路59A〜59Nを追加した構成を有してお
り、他は図16に示した回路と同じである。
【0054】図18は図13に示した第3の実施例に対
応する記録ヘッド50のの電気的な構成を示すブロック
図である。図18の回路は、図16の回路から複数の第
2のダイオード57A〜57Nを除いた構成であり、他
は図16に示した回路と同じである。
【0055】ピエゾ素子は、周知のように、電圧の印加
により結晶構造が歪み、電気−機械エネルギの変換を極
めて高速に行う素子である。駆動波形COMがピエゾ素
子58A〜58Nに供給されると、それに応じてピエゾ
素子58A〜58Nは変形し、インク室の壁も変形す
る。これによりノズルからのインク滴の吐出を制御す
る。吐出されたインク滴が印刷媒体に付着することによ
り印刷が行われる。なお、ピエゾ素子は、いわゆるたわ
み振動モードと縦振動モードのいずれのモードで動作さ
せてもよい。
【0056】E.変形例:以上、本発明のいくつかの実
施の形態について説明したが、本発明はこのような実施
の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能で
ある。例えば、次のような変形例も可能である。
【0057】上記実施例では、スイッチのオン/オフの
タイミングのズレを考慮して、駆動波形COMの電圧レ
ベルの変化率がほぼ0である区間内でオン/オフ制御す
るようにしている。これに対して、スイッチのオン/オ
フのタイミングのズレを考慮せずに、電圧レベルが有限
の変化率で変化する区間内でオン/オフ制御するように
してもよい。こうすることによって、より多種多様の駆
動波形をピエゾ素子に供給することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としてのインクジェット式
記録ヘッドの駆動装置を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の動作を示す説明図である。
【図3】第1実施例の動作を示す説明図である。
【図4】第1実施例の動作を示す説明図である。
【図5】第1実施例の動作を示す説明図である。
【図6】第1実施例の動作を示す説明図である。
【図7】本発明の第2実施例としてのインクジェット式
記録ヘッドの駆動装置を示すブロック図である。
【図8】第2実施例の動作を示す説明図である。
【図9】第2実施例の動作を示す説明図である。
【図10】第2実施例の動作を示す説明図である。
【図11】第2実施例の動作を示す説明図である。
【図12】第2実施例の動作を示す説明図である。
【図13】本発明の第3実施例としてのインクジェット
式記録ヘッドの駆動装置を示すブロック図である。
【図14】第3実施例の動作を示す説明図である。
【図15】本発明の一実施例としての印刷装置の全体構
成を示すブロック図である。
【図16】第1実施例の記録ヘッドの電気的な構成を示
すブロック図である。
【図17】第2の実施例の記録ヘッドの電気的な構成を
示すブロック図である。
【図18】第3実施例の記録ヘッドの電気的な構成を示
すブロック図である。
【図19】従来のインクジェット式記録ヘッドの駆動装
置を示すブロック図である。
【図20】従来のインクジェット式記録ヘッドの駆動装
置におけるスイッチ回路のオン/オフによるピエゾ素子
の電極電位の変化を示す説明図である。
【図21】ピエゾ素子への駆動波形COMの充電中にお
けるスイッチ回路をオンからオフにするタイミングと電
極電位SEGを示す説明図である。
【符号の説明】
23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 30…駆動信号線 40…制御回路 41…インタフェース 42…RAM 42A…受信バッファ 42B…中間バッファ 42C…出力バッファ 43…ROM 44…発振回路 45…制御部 46…駆動波形生成回路 50…記録ヘッド 51A〜51N…シフトレジスタ 52A〜52N…ロジック回路 53A〜53N…レベルシフタ 54A〜54N…スイッチ回路 55A〜55N…ダイオード 56A〜56N…スイッチ回路 57A〜57N…ダイオード 58A〜58N…ピエゾ素子 59A〜59N…スイッチ回路 60…スイッチ回路 61…ダイオード 62…スイッチ回路 64…ダイオード 65…スイッチ回路 66…ピエゾ素子 70…スイッチ制御回路 90…コンピュータ 100…スイッチ回路 102…ピエゾ素子 104…スイッチ制御回路 110…駆動信号線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルに対応して設けられた駆動
    素子を、印刷すべき画像の印刷信号に基づいて生成され
    た駆動波形を用いて駆動することにより、前記ノズルか
    らインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドの駆
    動装置であって、 前記駆動波形を供給するための駆動信号線と、 前記駆動信号線と前記駆動素子との間に接続されるとと
    もに、前記駆動素子に蓄えられた電荷を放電することが
    可能な第1のスイッチ回路と、 前記第1のスイッチ回路と並列に接続されるとともに、
    前記駆動素子に電荷を充電することが可能な第2のスイ
    ッチ回路と、 前記第1と第2のスイッチ回路に第1と第2のスイッチ
    ング信号をそれぞれ供給するスイッチ制御回路と、を備
    え、 前記第1のスイッチ回路は、互いに直列に接続された第
    1のスイッチと第1の整流回路を有しており、 前記第1の整流回路は、前記駆動素子から前記駆動信号
    線への電流の方向が順方向となるように設置されてい
    る、 インクジェット式記録ヘッドの駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット式記録ヘ
    ッドの駆動装置であって、 前記第2のスイッチ回路は、互いに直列に接続された第
    2のスイッチと第2の整流回路とを有しており、 前記第2の整流回路は、前記駆動信号線から前記駆動素
    子への電流の方向が順方向となるように設置されてい
    る、 インクジェット式記録ヘッドの駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のインクジェット式記録ヘ
    ッドの駆動装置であって、更に、 前記駆動信号線と前記駆動素子との間に、前記第1と第
    2のスイッチ回路と並列に接続された,前記駆動素子の
    充放電が可能な第3のスイッチ回路を備え、 前記スイッチ制御回路は、前記第3のスイッチ回路に第
    3のスイッチング信号を供給する、 インクジェット式記録ヘッドの駆動回路。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のイ
    ンクジェット式記録ヘッドの駆動装置であって、 前記スイッチ制御回路は、前記第1のスイッチをオフか
    らオンに切換えるタイミングを、前記駆動波形の電圧レ
    ベルが前記駆動素子の電極電圧以上の区間内に設定する
    ように前記第1のスイッチング信号を生成するととも
    に、前記第2のスイッチをオフからオンに切換えるタイ
    ミングを、前記駆動波形の電圧レベルが前記駆動素子の
    電極電位以下の区間内に設定するように前記第2のスイ
    ッチング信号を生成する、 インクジェット式記録ヘッドの駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のイ
    ンクジェット式記録ヘッドの駆動装置であって、 前記駆動波形は、電圧レベルの変化率がほぼ0である部
    分を有し、 前記スイッチ制御回路は、前記第1と第2のスイッチの
    オン/オフを切換えるタイミングを、前記駆動波形の電
    圧レベルの変化率がほぼ0である区間内に設定するよう
    に前記第1と第2のスイッチング信号を生成する、 インクジェット式記録ヘッドの駆動装置。
  6. 【請求項6】 インク滴を吐出することによって印刷媒
    体上に画像を記録する印刷装置であって、 インク滴を吐出するための複数のノズルと、前記複数の
    ノズルに対応して設けられた複数の駆動素子と、を有す
    る記録ヘッドと、 請求項1ないし5のいずれかに記載のインクジェット式
    記録ヘッドの駆動装置と、を備える、印刷装置。
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