JP2001113677A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2001113677A
JP2001113677A JP29434099A JP29434099A JP2001113677A JP 2001113677 A JP2001113677 A JP 2001113677A JP 29434099 A JP29434099 A JP 29434099A JP 29434099 A JP29434099 A JP 29434099A JP 2001113677 A JP2001113677 A JP 2001113677A
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sensor
recording head
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JP29434099A
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Chikanobu Ikeda
親信 池田
Hiroyuki Kuriyama
弘之 栗山
Yasushi Miura
康 三浦
Shigeru Watanabe
繁 渡辺
Masashi Shimizu
昌志 清水
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク吐出状態を検出するためのセンサの清
掃が不要でかつ、そのセンサに対する外光の影響を除去
することのできる、簡便かつ安価な記録装置を提供す
る。 【解決手段】 フォトインタラプティブタイプのセンサ
を用いて、インクジェット方式に従う記録ヘッドからの
インク吐出状態検出において、そのセンサの発光素子を
第1の保護部材で覆い、そのセンサの受光素子は第2の
保護部材で覆い、第1及び第2の保護部材の内部に外部
から空気を取り入れ、さらにその空気が発光素子と受光
素子との間の光路を遮らないように第1及び第2の保護
部材に設けられた空気の排出口から排出されるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置に関し、特
に、インクジェット方式に従って記録を行なう記録ヘッ
ドの吐出不良を検出できる記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット方式に従う記録ヘッドを
用いた記録装置は、その記録ヘッドに設けられた微細な
ノズルから微小なインク滴を吐出させることで、紙、フ
ィルム、布帛等の記録媒体に画像を記録する。しかしな
がら、その微細なノズルに塵、インクミストなどが付着
すると正常なインク吐出がなされず、その記録ヘッドの
移動方向に沿って白すじが生じ、画像品質を低下させる
ことがあった。
【0003】従って、従来より記録ヘッドからのインク
吐出状態を監視し、その監視結果に基づいて記録制御を
行なう必要があった。例えば、フォトインタタプティブ
タイプのセンサを用い、そのセンサの発光素子から発せ
られた光を、記録ヘッドから吐出されたインク液滴が遮
るようにし、その遮光によって生じる光量変化をそのセ
ンサの受光素子で検出することによって、その記録ヘッ
ドの吐出状態を監視する方法が提案されている。
【0004】しかし、このような方法では、長期間にわ
たり記録装置を使用する内に、記録ヘッドから吐出され
たインクの内、紙、フィルム、布帛等の記録媒体に付着
吸収されずに、インクミストとなって浮遊するものが次
第に発光素子や受光素子などに付着、堆積してしまい、
微小なインク滴の吐出状態を検出していたセンサの検出
精度を次第に低下させてしまうという問題があった。
【0005】このような問題を解決するために、例え
ば、米国特許第5,255,009号では記録装置に清
掃部材を設け、センサの光学部を常に清浄な状態に保つ
方法を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、清掃部材を設けることで記録装置が複雑かつ高
価になり、さらにその装置を長期間にわたって使用する
と清掃部材自体が汚れ、メンテナンスが必要になるとい
う問題があった。
【0007】また、フォトインタタプティブタイプのセ
ンサを用いて記録ヘッドからのインク吐出状態を検出す
る場合、高精度で検出を行うためには受光素子に対する
外光の影響を極力排除しなければならない。しかしなが
ら、記録装置には、記録媒体を装置内に供給するため
に、また、記録が完了した記録媒体を装置外に排出する
ために開口部を設けることが必要であり、外光の影響を
除去することは容易ではなかった。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、インク吐出状態を検出するためのセンサの清掃が不
要でかつ、そのセンサに対する外光の影響を除去するこ
とのできる、簡便かつ安価な記録装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。
【0010】即ち、フォトインタラプティブタイプのセ
ンサを用いて、インクジェット方式に従う記録ヘッドか
らのインク吐出状態を検出することができる記録装置で
あって、前記センサの発光素子を覆う第1の保護部材
と、前記センサの受光素子を覆う第2の保護部材と、前
記第1及び第2の保護部材の内部に外部から空気を取り
入れる取入手段とを有し、前記第1及び第2の保護部材
には、前記発光素子と受光素子との間の光路を遮らない
ように前記取入手段によって取り入れられた空気の排出
口が設けられていることを特徴とする記録装置を備え
る。
【0011】ここで、第1及び第2保護部材の内部が黒
色であることが望ましく、また、第1及び第2の保護部
材の内部の空気圧は、外部の空気圧より高いと良い。
【0012】さらに、空気の排出口には、円柱状の突起
が設けられることが望ましい。
【0013】さて、発光素子は、赤外光を照射する赤外
線LEDであり、受光素子はフォトトランジスタであ
り、記録ヘッドは複数の記録要素を有し、これら複数の
記録要素から吐出されるインク液滴がその赤外光を遮断
するように設けられると良い。この場合、その赤外光の
光軸が記録ヘッドの記録要素の配列方向と交差するよう
に発光素子と受光素子とが設けられると良い。
【0014】なお、上記の記録ヘッドは、熱エネルギー
を利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、イン
クに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー
変換体を備えていることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0016】図1は本発明の代表的な実施形態であるイ
ンクジェット方式に従って記録を行う記録ヘッドを備え
たプリンタの詳細な構成を示す立体斜視図である。
【0017】図1に示すように、記録ヘッド5は、イン
クタンクを内蔵し、インクが無くなったときに記録ヘッ
ドごと新品と交換し得るカートリッジ式の記録ヘッドで
ある。
【0018】図1において、キャリッジ15は記録ヘッ
ド5を精度良く保持しながら、記録紙Pの搬送方向(副
走査方向、矢印G方向)とは直交する方向(主走査方
向、矢印H方向)に往復移動させる。また、キャリッジ
15は、ガイド棒16と突き当て部15aにより摺動自
在に保持されている。キャリッジ15の往復移動は、キ
ャリッジモータ(不図示)によって駆動されるプーリ1
7およびタイミングベルト18によって行われ、この時
に記録ヘッド5に与えられる記録信号や電力は、フレキ
シブルケーブル19によって装置本体の電気回路より供
給されている。記録ヘッド5とフレキシブルケーブル1
9とは互いの接点を圧接して接続している。
【0019】また、キャリッジ15のホームポジション
にはキャップ20が設けられインク受けとしても機能す
る。キャップ20は必要に応じて上下し、上昇時は記録
ヘッド5に密着しそのノズル部を覆いインクの蒸発やゴ
ミの付着を防止する。
【0020】さて、この装置では、記録ヘッド5とキャ
ップ20とが相対的に対向した位置となるように位置決
めするために、装置本体に設けられたキャリッジホーム
センサ21とキャリッジ15に設けられた遮光板15b
が用いられている。キャリッジホームセンサ21は透過
型のフォトインタラプタが用いられ、キャリッジ15が
移動して待機位置まで移動した時に、キャリッジホーム
センサ21の一部から照射された光が遮光板15bによ
ってその透過が遮られることを利用して、記録ヘッド5
とキャップ20とが相対的に対向した位置にあることを
検知する。
【0021】記録紙Pは図中下側より上方へ給紙され、
給送ローラ2および紙ガイド22によって水平方向に曲
げられて、矢印G方向(副走査方向)に搬送される。給
送ローラ2および排紙ローラ6は夫々、記録モータ(不
図示)によって駆動され、必要に応じてキャリッジ15
の往復移動と連動して高精度に記録紙Pを副走査方向に
搬送する。また、副走査方向には撥水性の高い材料でつ
くられ、その刃状の円周部のみで記録紙Pに接触する拍
車23が設けられる。拍車23は排紙ローラ6に対向す
る位置で、軸受部材23aにより主走査方向に所定長離
間して複数箇所に配設されており、記録直後の記録紙上
の未定着画像に接触しても画像に影響を与えずに記録紙
Pをガイドし搬送するようになっている。
【0022】フォトセンサ8は、図2に示すように、キ
ャップ20と記録紙Pの紙端との間に記録ヘッド5のノ
ズル列5aに対向した位置に配置され、記録ヘッド5の
ノズルより吐出されるインク滴を直接光学的に検知する
透過型フォトインタラプタである。
【0023】図2は図1に示すプリンタのフォトセンサ
付近の詳細な構成を示す拡大斜視図である。
【0024】ここで用いているフォトセンサ8は、発光
素子に赤外線LEDを用い、そのLED発光面にはレン
ズを一体成形し、受光素子に向けておおよそ平行にビー
ム光を投射できる発光部81と、 受光素子としてフォ
トトランジスタを用いた受光部82とから構成されてい
る。
【0025】また、発光部81と受光部82とを結ぶ光
軸83は記録ヘッド5のノズル列5aと角度θで交差す
るように配置され、発光部81と受光部82との間隔は
記録ヘッド5のノズル列5aよりも広くなっている。そ
の検出範囲をインク滴が通過することにより、インク滴
が発光側からの光を遮り、受光側への光量を減少させ、
受光部82に設けられたでフォトトランジスタの出力の
変化が得られるようにしている。
【0026】図2において、P1は記録紙Pに既に記録
がなされた領域を、P2はこれから記録がなされる領域
を、また、S1、S2、Snは記録ヘッドから吐出され
たインク液滴の落下軌跡を、71は記録ヘッド5の移動
方向に沿って平行に取り付けられたスケールを、72は
記録ヘッド5に取り付けられたリニアエンコーダを示
す。
【0027】そして、記録ヘッド5の移動中にリニアエ
ンコーダ72はスケール71の目盛りを読み取ることに
よって記録ヘッド5の位置を検出する。この位置は画像
記録における基準になるとともに記録用紙Pへのインク
液滴の理想的な吐出を実現し、画像品位の向上に貢献
し、さらには後述する不良ノズル検知のための基準情報
ともなる。
【0028】また、部材84は、不良ノズル検出のため
に吐出されたインク滴を受ける部材で、支持台85に取
り付けられていて、図示されていないが部材84には間
欠的に少量の洗浄水が注がれ、吸引ポンプ(不図示)に
よってインクがその水とともに排出されるようになって
いる。
【0029】なお、記録ヘッドに備えられるノズル数が
多くなるほど、インク滴を相対的には長距離にわたって
安定的に検出する必要があるので、フォトセンサの光源
としては指向性が強く光束を絞りやすいものを用いた方
が有利である。従って、上記のLEDからの赤外光の他
に、例えば、半導体レーザやその他のレーザ光源等を用
いても良い。また、インク滴は1ノズル単位で順次記録
ヘッドから吐出されるが、その吐出周期は200μs以
下の短い周期であるため、フォトセンサ8にはPINシ
リコンフォトダイオードなどの高速応答性の良いものを
用いることが望ましい。更に、光源の出力は、フォトセ
ンサ8の特性(入射光強度の絶対定格等)に応じ調節し
ても良く、例えば、NDフィルタ等を用いてその光量を
調節しても良い。
【0030】図3は発光部81と受光部82の詳細な構
成を示すブロック図である。
【0031】図3において、81aは発光素子となる赤
外線LED、82aは発光素子から発せられた光を受
け、その受光光量に応じた電気信号を発生するフォトト
ランジスタである。
【0032】図3から分かるように、発光部81と受光
部82とは夫々、赤外線LED81a、フォトトランジ
スタ82aを空気中の塵やインクミストから保護し、外
光の侵入を抑えるための保護部材81b、82bとで覆
われている。また、フォトトランジスタ82aの受光面
の前面にはモールド部材80により例えば0.7mm×
0.7mm程度の穴が光軸83上に形成され、赤外線L
ED81aとフォトトランジスタ82aとの間全域にお
いて検出範囲を高さ方向には0.7mm、幅方向には
0.7mmに絞り込んでいる。
【0033】なぜなら、インク滴はビーム光の光束及び
センサの径に比べて10分の1以下と小さく、センサに
おいて得られる光量の変化量も小さいので、モールド部
材に設けられたピンホールにより検出領域を絞ること
で、インク滴がその領域に存在するときに得られる光量
と、インク滴が光束中に存在しないときに得られる光量
との比(S/N比)を大きくすることができ、検出精度
を高めることができるからである。
【0034】なお、上記の検出領域を絞る手段や形状は
モールド部材のピンホールに限るものでなく、スリット
等を使用しても良い。
【0035】さらに、図3に示されているように、保護
部材81b、82bには夫々、光軸83の回りの光束を
遮らないような開口部81c、81dと空気の吸入ロ8
1d、82dが設けられており、モータ(不図示)によ
り駆動されるエアーファン86によって矢印の方向に取
り込まれ、フィルタ87によって十分清浄にされた外部
から取り入れられた空気が、チューブ88を介して、空
気の吸入ロ81d、82dから保護部材81b、82b
に送られる。
【0036】従って、保護部材81b、82bの内部は
常に外気庄よりやや高い気圧になっているので、その吸
入された空気は、開口部81c、82cを通して保護部
材81b、82bから,外部へ空気を送りだされるよう
になっている。そのため、塵や記録媒体に付着吸収され
ずに浮遊しているインクミストが保護部材81b、82
b付近にあっても、これらが保護部材81b、82bの
内部に侵入することがなく、赤外線LED81a、フォ
トトランジスタ82aを常に清浄な状態に保つことがで
きる。
【0037】図4は、発光部81、受光部82の外観を
示す斜視図である。
【0038】図5は図1に示すプリンタの制御構成を示
すブロック図である。
【0039】図5において、24は装置全体を制御する
ための制御部であり、制御部24はCPU25と、CP
U25が実行する制御プログラムや各種データを記憶し
ているROM26と、CPU25が種々の処理を実行す
るにあたり作業領域として使用したり、各種データを一
時的に保存するためのRAM27と、記録ヘッド5の記
録動作を制御するヘッドコントローラ48等を有してい
る。
【0040】図5に示すように、記録ヘッド5はフレキ
シブルケーブル19を介して制御部24に接続し、フレ
キシブルケーブル19には制御部24から記録ヘッド5
に対する制御信号線、画像信号線が含まれている。ま
た、フォトセンサ8の出力は制御部24に転送され、ヘ
ッドコントローラ48を経てCPU25で解析可能とな
っている。キャリッジモータ30はモータ駆動回路32
によるパルスステップ数によって回転可能なモータであ
る。さらに、制御部24は、モータ駆動回路33を介し
キャリッジモータ30を、モータ駆動回路32を介し搬
送モータ31を制御し、キャリッジホームセンサ21か
らの出力を入力している。
【0041】さらにまた、制御部24は、外部コンピュ
ータ56からの記録命令や記録データを受信するプリン
タインタフェース54を備えている。さらにまた、制御
部24は装置利用者が種々の操作や指示を行なう操作パ
ネル58を接続している。操作パネル58にはメッセー
ジ表示を行なうためのLCD59が設けられている。
【0042】次に、以上のような構成の記録装置を用い
たインク吐出状態の監視処理について図6に示すフロー
チャートを参照して説明する。なお、この処理は実際の
記録動作の前になされる予備吐出動作の一環として実行
される。
【0043】まず、ステップS10では赤外線LED8
1aを発光させ、ステップS82では、キャリッジ15
をフォトセンサ8の位置に移動させ、そのLED光を横
切るように記録ヘッド5からインクの予備吐出を行な
う。次に、ステップS83では、フォトトランジスタ8
2aでそのLED光を受光する。
【0044】さらに、ステップS40では、フォトトラ
ンジスタ82aにおける受光光量の減少(ΔL)は所定
の閾値(TH)以下であるかどうかを調べる。ここで、
ΔL≦THであれば、処理はステップS50に進み、イ
ンク吐出は正常であると判断する。これに対して、ΔL
>THであれば、処理はステップS60に進み、インク
吐出不良であると判断する。
【0045】ここで、特に詳しくは述べないが、吐出不
良であると判断された場合には、吸引回復処理やワイピ
ング処理を自動的に実行させたり、或は、LCD59に
警告メッセージを表示してユーザによる何らかの対処
(例えば、マニュアル操作による吸引回復や記録ヘッド
の交換など)を促す。
【0046】従って以上説明した実施形態に従えば、赤
外線LED81aやフォトトランジスタ82aを覆う保
護部材81b、82bを設け、その内部を常に外部の空
気圧より高くし、空気がその内部に流入することを防ぐ
ことにより、浮遊粒子やインクミスとが赤外線LED8
1aやフォトトランジスタ82aに付着堆積することも
なく、また、外光が赤外線LED81aやフォトトラン
ジスタ82aに与える影響を小さく抑えることもできる
ため、長時間にわたって高い精度でインク吐出状況の監
視を行うことができる。
【0047】また、保護部材81b、82bの外観は、
図4に示すような形状に限定されるものではなく、例え
ば、図7に示すように開口部から円柱状の突起物89を
設け、外光の侵入を抑えるような形状にしてもよいし、
また、空気の流れ抵抗を少なくするような丸みを帯びた
形状であってもよい。
【0048】さらに、保護部材81b、82bの内部に
空気を取り入れるために、エアーファン86の代わりに
ポンプで空気を連続的に送ってもよいし、その記録装置
を工場などで使用するときは通常工場に敷設されている
圧縮エアーで代用することもできる。
【0049】さらにまた、保護部材81b、82bの内
部を黒色化することにより、たとえ僅かな外光が侵入し
たとしてもその内部での反射を抑え、フォトトランジス
タ82aへの外光の侵入をさらに効果的に防ぐことがで
き、インク吐出状態の検出精度をより一層高めることが
できる。
【0050】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0051】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0052】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0053】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0054】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0055】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0056】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0057】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0058】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0059】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0060】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0061】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0062】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0063】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0064】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0065】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0066】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、フ
ォトインタラプティブタイプのセンサを用いて、インク
ジェット方式に従う記録ヘッドからのインク吐出状態を
検出する際に、センサの発光素子は第1の保護部材で覆
われ、センサの受光素子は第2の保護部材で覆われ、第
1及び第2の保護部材の内部には外部から空気を取り入
れられ、さらにその空気は発光素子と受光素子との間の
光路を遮らないように第1及び第2の保護部材に設けら
れた空気の排出口から排出されるので、発光素子や受光
素子に空気中の塵やインクミストが付着、堆積すること
が防止され、インク吐出状態を検出するためのセンサの
清掃が不要となり、また、同時にこれらの素子に外光が
入射することが防止されるので、記録装置を長期間使用
してもインク吐出状態の検出を常に高精度に保つことで
きるという効果がある。
【0068】また、センサの清掃を行なう機構が不要と
なるので、装置の構成を簡単にし、さらに生産コストを
削減することに貢献する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト方式に従って記録を行う記録ヘッドを備えたプリンタ
の詳細な構成を示す立体斜視図である。
【図2】図1に示すプリンタのフォトセンサ付近の詳細
な構成を示す拡大斜視図である。
【図3】発光部81と受光部82の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図4】発光部81、受光部82の外観を示す斜視図で
ある。
【図5】図1に示すプリンタの制御構成を示すブロック
図である。
【図6】インク吐出状態の監視処理を示すフローチャー
トである。
【図7】他の実施形態に従う発光部81、受光部82の
外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
5 記録ヘッド 5a ノズル列 8 フォトセンサ 15 キャリッジ 19 フレキシブルケーブル 21 キャリッジホームセンサ 24 制御部 25 CPU 26 ROM 27 RAM 30 キャリッジモータ 32、33モータ駆動回路 48 ヘッドコントローラ 54 プリンタインタフェース 56 外部コンピュータ 58 操作パネル 59 LCD 71 スケール 72 リニアエンコーダ 80 モールド部材 81 発光部 81a 赤外線LED 81b、82b 保護部材 81c、82c 開口部 81d、82d 吸入口 82 受光部 82a フォトトランジスタ 83 光軸 86 エアーファン 87 フィルタ 88 チューブ P 記録紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 康 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渡辺 繁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 清水 昌志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA24 EB07 EB40 FA03 KD06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フォトインタラプティブタイプのセンサ
    を用いて、インクジェット方式に従う記録ヘッドからの
    インク吐出状態を検出することができる記録装置であっ
    て、 前記センサの発光素子を覆う第1の保護部材と、 前記センサの受光素子を覆う第2の保護部材と、 前記第1及び第2の保護部材の内部に外部から空気を取
    り入れる取入手段とを有し、 前記第1及び第2の保護部材には、前記発光素子と受光
    素子との間の光路を遮らないように前記取入手段によっ
    て取り入れられた空気の排出口が設けられていることを
    特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2保護部材の内部が黒色
    であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の保護部材の内部の空
    気圧は、外部の空気圧より高いことを特徴とする請求項
    1に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記空気の排出口には、さらに、円柱状
    の突起が設けられることを特徴とする請求項1に記載の
    記録装置。
  5. 【請求項5】 前記発光素子は、赤外光を照射する赤外
    線LEDであり、 前記受光素子はフォトトランジスタであり、 前記記録ヘッドは複数の記録要素を有し、 前記複数の記録要素から吐出されるインク液滴が前記赤
    外光を遮断するように設けられることを特徴とする請求
    項1に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記赤外光の光軸が前記記録ヘッドの記
    録要素の配列方向と交差するように前記発光素子と、前
    記受光素子とが設けられることを特徴とする請求項5に
    記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
    してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与
    える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
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