JP2001113603A - 管ライニング工法 - Google Patents

管ライニング工法

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JP2001113603A
JP2001113603A JP30069399A JP30069399A JP2001113603A JP 2001113603 A JP2001113603 A JP 2001113603A JP 30069399 A JP30069399 A JP 30069399A JP 30069399 A JP30069399 A JP 30069399A JP 2001113603 A JP2001113603 A JP 2001113603A
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Japan
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pipe lining
lining material
pipe
composite film
tubular resin
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JP30069399A
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English (en)
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Takao Kamiyama
隆夫 神山
Yasuhiro Yokoshima
康弘 横島
Shigeru Endo
茂 遠藤
Hiroyuki Aoki
啓之 青木
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GET Inc
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
All KK
Original Assignee
GET Inc
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
All KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管ライニング材の製造コストを削減すること
によって施工コストも削減することができる管ライニン
グ工法を提供すること。 【構成】 未硬化の液状硬化性樹脂を含浸した管状樹脂
吸着材2の外表面をナイロン又はEVOHを含む複合フ
ィルム3で覆って成る管ライニング材1を流体圧によっ
て管路10内に反転挿入し、該管ライニン材10の内部
に流体圧を作用させて管ライニング材1を管路10の内
壁に押圧した状態で、管ライニング材1に含浸された硬
化性樹脂を硬化させた後、該管ライニング材1の前記複
合フィルム3を管状樹脂脂吸着材2から引き剥すように
する。本発明によれば、管ライニング材1の製造におい
て管状樹脂吸着材の外表面へのプラスチックフィルムの
コーティング作業を省略することができ、該管ライニン
グ材1の製造コストを削減して管ライニングの施工コス
トも削減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化した管路を
管ライニング材を用いてライニングしてこれを補修する
管ライニング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管等の管路が老朽
化した場合、この管路を地中から掘出することなくその
内周面にライニングを施して該管路を補修する管ライニ
ング工法が提案され、既に実用に供されている。斯かる
管ライニング工法の1つとして、管ライニング材を流体
圧によって管路内に反転挿入した後、該管ライニング材
を管路の内壁に押圧した状態で、管ライニング材に含浸
された硬化性樹脂を硬化させるようにしたものが知られ
ている。この場合、管ライニング材にコーティングされ
たプラスチックフィルムはそのまま管路内に残されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記管ライ
ニング工法に供される管ライニング材は、外表面が気密
性の高いプラスチックフィルムでコーティングされた管
状樹脂吸着材に未硬化の液状硬化性樹脂を含浸せしめて
構成されるが、この管ライニング材の製造においては管
状樹脂吸着材の外表面にプラスチックフィルムをコーテ
ィングする作業が製造コストを高騰させる原因となって
おり、このことが管ライニングの施工コストをも高騰さ
せる要因となっていた。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、管ライニング材の製造コスト
を削減することによって施工コストも削減することがで
きる管ライニング工法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、未硬化の液状硬化性樹脂を
含浸した管状樹脂吸着材の外表面をナイロン又はEVO
Hを含む複合フィルムで覆って成る管ライニング材を流
体圧によって管路内に反転挿入し、該管ライニン材の内
部に流体圧を作用させて管ライニング材を管路の内壁に
押圧した状態で、管ライニング材に含浸された硬化性樹
脂を硬化させた後、該管ライニング材の前記複合フィル
ムを管状樹脂脂吸着材から引き剥すようにしたことを特
徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記複合フィルムの管状樹脂吸着材と接触
する最内層を硬化後の管状樹脂吸着材との剥離性が高い
ナイロン又はEVOHフィルムで構成し、最外層を接着
性又は溶着性の高いポリエチレンフィルムで構成したこ
とを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記複合フィルムをシームレスチュ
ーブで構成し、複数の複合フィルムの長さ方向端部同士
を重ね合わせ、或は突き合わせてリボン状又はチューブ
状のシールテープを突き合わせ部に重ね、溶着又は接着
によって複数の複合フィルム同士を長さ方向に接合した
ことを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1,2又は
3記載の発明において、前記管状樹脂吸着材に熱硬化性
樹脂を含浸せしめ、該熱硬化性樹脂を温水又はスチーム
或は温水とスチームで加熱してこれを硬化させた後、前
記複合フィルムをその内面と外面が逆になるように逆反
転させてこれを管状樹脂吸着材から引き剥すようにした
ことを特徴とする。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1〜3又は
4記載の発明において、高圧水回転ノズルによって噴射
される高圧水によって前記複合フィルムを管状樹脂吸着
材から引き剥すことを特徴とする。
【0010】従って、本発明によれば、管ライニング材
を従来のように管状樹脂吸着材の外表面に気密性の高い
プラスチックフィルムをコーティングするのではなく、
管状樹脂吸着材を気密性の高い複合フィルムで覆って構
成し、この複合フィルムをライニング後に管状樹脂吸着
材から引き剥して取り除くようにしたため、管ライニン
グ材の製造においてプラスチックフィルムのコーティン
グ作業を省略して製造コストを削減することができ、安
価な管ライニング材を用いて管路のライニングを安価に
施工することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0012】図1は本発明に係る管ライニング工法に使
用される管ライニング材1の部分斜視図であり、管ライ
ニング材1は、未硬化の液状硬化性樹脂を含浸した管状
樹脂吸着材2を気密性の高い複合フィルム3で覆って構
成されている。
【0013】ここで、管状樹脂吸着材2は単層構造を有
し、これはポリエステル又はビニロンファイバーの帯状
不織布を丸めてその幅方向端部同士を突き合わせ、その
突き合わせ部を縫製(ロック縫い)によって接合し、そ
の接合部の内面と外面にリボンテープ状の樹脂吸着材か
ら成る薄肉リボンテープ4,5を接着又は溶着して接合
部を補強することによって構成されている。ここで、補
強用の薄肉リボンテープ4,5を構成する樹脂吸着材と
しては、その補強効果を増加させるためにグラスファイ
バーやケブラー等の無機ファイバーを複合して成るポリ
エステルやビニロン等の不織布が使用されるが、このと
き、これらの薄肉リボンテープ4,5の円周方向の引張
伸びは管状樹脂吸着材2のそれよりも小さく設定され、
ライニング施工時の管ライニング材1のバーストが効果
的に防がれる。尚、管ライニング後の管ライニング材1
において硬化した管状樹脂吸着材2にシワが発生するの
を防ぐために該管状樹脂吸着材2の周長は後述の管路1
0(図7参照)の周長よりも3%〜20%小さく設定さ
れ、管ライニングに際して管状樹脂吸着材2が伸びるよ
う構成されている。又、前記複合フィルム3の周長は管
状樹脂吸着材2のそれと同等若しくはそれよりも大きく
設定される。
【0014】又、管状樹脂吸着材2に含浸される未硬化
の液状硬化性樹脂としては不飽和ポリエステル樹脂、ビ
ニールエステル樹脂、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が
含浸される。尚、未硬化の液状硬化性樹脂としては光硬
化性樹脂や常温硬化性樹脂等を使用することもできる。
【0015】ところで、本実施の形態に係る管ライニン
グ材1は従来のように管状樹脂吸着材2の外表面に気密
性の高いプラスチックフィルムをコーティングするので
はなく、管状樹脂吸着材2を気密性の高い複合フィルム
3で覆って構成されており、この複合フィルム3は後述
のようにライニング後に硬化した管状樹脂吸着材2から
引き剥されて取り除かれる。又、管状樹脂吸着材2への
樹脂含浸作業時には複合フィルム3の一部が切り開か
れ、その切り開かれた部分に不図示の真空パッドが吸着
されて管状樹脂吸着材2が真空引きされ、含浸作業終了
後に複合フィルム3の切り開かれた部分にプラスチック
フィルム等が接着又は溶着されてその部分が塞がれる。
【0016】従って、複合フィルム3の管状樹脂吸着材
2と接触する内面は硬化後の管状樹脂吸着材2との剥離
性が高く、且つ、耐スチレン性と耐熱性が高い材質で構
成され、外面は接着性又は溶着性の高い材質で構成され
ている。尚、複合フィルム3は管状樹脂吸着材2への樹
脂含浸作業時に硬化性樹脂の含浸状況を目視することが
できるよう透明又は半透明であることが必要である。
【0017】ここで、複合フィルム3の種々の形態を図
2(a)に示す。尚、図2は図1のA−A線拡大断面図
である。
【0018】図2(a)に示す複合フィルム3(1)は
2種2層構造を有しており、管状樹脂吸着材2と接触す
る内層3aは硬化後の管状樹脂吸着材2との剥離性が高
く、且つ、耐スチレン性と耐熱性が高いナイロン又はE
VOHから成るフィルムで構成され、外層3bは接着性
又は溶着性の高いポリエチレンフィルムで構成されてい
る。
【0019】又、図2(b)に示す複合フィルム3
(2)は3種3層構造を有しており、これは図2(a)
に示す内層3aと外層3bの間にアドマー又はアイオノ
マーの接着フィルムから成る中間層3cを介在させ、こ
の中間層3cの内外周面に内層3aと外層3bをそれぞ
れ接着して構成されている。尚、複合フィルムとしては
図2(a),(b)に示す構成のもの以外に、例えば3
種4層、3種6層等の任意の構成のものを使用すること
ができるが、それら最内層は耐熱性が高いナイロン又は
EVOHから成るフィルムで構成され、最外層は接着性
又は溶着性の高いポリエチレンフィルムで構成される必
要がある。
【0020】次に、複合フィルム3の長さ方向の接合構
造を図3〜図5にそれぞれ示す。尚、図3(a)、図4
(a)及び図5は管ライニング材の部分斜視図、図3
(b)及び図4(b)は管ライニング材の複合フィルム
接合部の構造を示す断面図である。
【0021】図3に示す接合構造においては、複合フィ
ルム3の端部同士を重ね合わせ、その重ね合わせ部を接
着又は溶着することによって両複合フィルム3を長さ方
向に接合する方法が採用されている。
【0022】又、図4に示す接合構造においては、複合
フィルム3の端部同士を突き合わせ、その突き合わせ部
にリボン状又はチューブ状のシールテープ6を上から接
着又は溶着することによって両複合フィルム3を長さ方
向に接合する方法が採用されている。
【0023】更に、図5に示す接合構造においては、複
合フィルム3の端部同士を斜めに重ね合わせ或は突き合
わせ、その重ね合わせ部又は突き合わせ部を図3又は図
4に示す接合構造によって接合する方法が採用されてい
る。
【0024】ところで、管状樹脂吸着材2は前述のよう
に帯状樹脂吸着材を丸めてその幅方向端部同士を突き合
わせ、その突き合わせ部を縫製によって接合することに
よって得られるため、接合部の強度が他の部位に比して
弱くなる。このため、管状樹脂吸着材2を図6の断面図
に示すように内層2aと外層2bとで構成して多層構造
とし、内層2aの接合部aと外層2bの接合部bを周方
向に互いにずらせる(オフセットする)ようにすること
によって接合部aを外層2bによって、接合部bを内層
2aによってそれぞれ互いに補強し合うようにすること
が行われる。尚、この場合、外層2bの接合部を本縫い
又は環縫いによって接合すれば、ライニング施工の後の
管ライニング材1の内側に位置する外層2bの接合部b
が開いて凹むという不具合の発生が防がれる。
【0025】而して、図1に示す管ライニング材1の管
状樹脂吸着材2への硬化性樹脂の含浸作業に際しては、
管状樹脂吸着材2を覆う複合フィルム3の一部が切り開
かれ、その切り開かれた部分に不図示の真空パッドが吸
着されて管状樹脂吸着材2が真空引きされ、真空引きさ
れた管状樹脂吸着材2に硬化性樹脂が含浸される。そし
て、硬化性樹脂の含浸作業終了後に複合フィルム3の切
り開かれた部分にプラスチックフィルム等が接着又は溶
着されてその部分が塞がれるが、本実施の形態に係る管
ライニング材1の複合フィルム3の最外層3bは図2に
示すように接着性又は溶着性の高いポリエチレンフィル
ムで構成されているため、該複合フィルム3の切り開か
れた部分にプラスチックフィルム等を容易に接着又は溶
着してその部分を塞いで補修することができる。
【0026】次に、図1に示す管ライニング1を用いて
施工される本発明に係る管ライニング工法を図7〜図1
3に基づいて説明する。
【0027】図7において、10は地中に埋設された下
水管等の管路であり、この管路10には地上に開口する
マンホール11が接続されている。
【0028】而して、管路10のライニングに際して
は、図7に示すように、管ライニング材1の一端が外側
へ折り返され、その折り返された端部は地上に設置され
たトップカラー12の上端外周部に取り付けられる。
【0029】その後、図7に示すように、トップカラー
12に取り付けられた管ライニング材1の一端開口部か
ら注水ホース13によって管ライニング材1の内部に水
を注入すると、管ライニング材1は水圧によって反転し
ながら管路10内に挿入されていく。そして、管ライニ
ング材1が管路10内に所定長さだけ反転挿入された時
点で図8に示すように管ライニング材1の内部にエアー
ホース14を導入し、地上に設置されたコンプレッサー
15を駆動して圧縮エアーをエアーホース14に送り、
該エアーホース14の端部に取り付けられたエア噴射ノ
ズル16から圧縮エアーを管ライニング材1の内部に噴
射させると、管ライニング材1の内部には水でシールさ
れた加圧空間S’が形成され、この加圧空間S’に供給
される圧縮エアーの圧力によって管ライニング材1が反
転しながら管路10内に順次反転挿入されていく。尚、
このように管ライニング材1が管路10内に反転挿入さ
れると、反転された管ライニング材1の複合フィルム3
は内側に位置し、硬化性樹脂が含浸された管状樹脂吸着
材2は管路10の内壁面に押圧される(図10参照)。
【0030】而して、図9に示すように、管ライニング
材1が管路10内にその全長に亘って反転挿入される
と、該管ライニング材1の内部には温水ホース17とロ
ープ18が引き込まれる。尚、温水ホース17には複数
の不図示の噴出口が穿設されており、該温水ホース17
とロープ18の各一端は管ライニング材1の複合フィル
ム3のエンド端(閉止端)に取り付けられている(図1
1参照)。
【0031】又、管ライニング材1が管路10内にその
全長に亘って反転挿入されると、図9に示すようにトッ
プカラー12の上部にはヘッドカラー19が気密に被着
され、該ヘッドカラー19と管ライニング材1の内部に
は密閉空間Sが形成されている。
【0032】ところで、図9に示すように、上記密閉空
間S内には温水排出ホース20がヘッドカラー19を気
密に貫通して導入されており、この温水排出ホース20
の密閉空間S内に臨む一端は管ライニング材1の底部に
開口し、他端はヘッドカラー19を貫通して密閉空間S
外へ延出し、地上に設置された温水タンク21の上方に
開口している。尚、温水排出ホース20の途中にはバル
ブ22が設けられている。又、温水タンク21内には温
水が収容されている。
【0033】他方、前記温水ホース17はヘッドカラー
19を気密に貫通して密閉空間S外へ延出しており、そ
の端部は地上に設置された前記温水タンク21の下部側
壁に接続され、その途中には温水ポンプ23とバルブ2
4及びボイラー25が設けられている。
【0034】而して、図9に示す状態において、コンプ
レッサー26からエアーホース27を経て密閉空間Sに
供給される圧縮エアーによって密閉空間Sの内圧を一定
に保ち、管ライニング材1を膨張させてこれを管路10
の内壁に押圧した状態で、該管ライニング材1を温水に
よって加熱してこれに含浸された熱硬化性樹脂を硬化さ
せるが、この管ライニング材1の硬化作業は以下の要領
でなされる。
【0035】即ち、温水ポンプ23とボイラー25が駆
動されて温水タンク21内の温水がボイラー25にて所
定温度に加熱され、この加熱された温水が温水ホース1
7を通って管ライニング材1の内部に送り込まれると、
図9に示すように、温水は温水ホース17に穿設された
複数の噴出口からシャワー状に噴出(シャワリング)し
て管ライニング材1の加熱に供される。そして、管ライ
ニング材1の加熱に供されて温度の下がった温水は管ラ
イニング材1の底部に溜り、この溜った温水は密閉空間
Sの内圧によって温水排出ホース20へと押し出され、
温水排出ホース20を通って密閉空間S外へと排出され
て温水タンク21に戻される。
【0036】以下、上記と同様にして管ライニング材1
は温水ホース17から連続的にシャワリングされる温水
によって加熱され、該管ライニング材1に含浸された熱
硬化性樹脂が熱によって硬化し、図10に示すように、
硬化した管ライニング材1によって管路10の内周壁が
ライニングされる。尚、本実施の形態では熱硬化性樹脂
を加熱するための熱媒として温水を用いたが、これに代
えてスチーム或は温水とスチームの双方を用いるように
しても良い。
【0037】ところで、上述のように管路10内に反転
挿入された管ライニング材1が硬化すると、その内面側
に位置する複合フィルム3のエンド端に取り付けられた
前記温水ホース17とロープ18を図11の矢印方向に
引っ張る。すると、そのエンド端に温水ホース17とロ
ープ18が取り付けられた複合フィルム3が図11に示
すように逆反転しながら管状樹脂吸着材2から引き剥さ
れて取り除かれる。この場合、複合フィルム3の管状樹
脂吸着材2と接触する最内層3aは前述のように硬化後
の管状樹脂吸着材2との剥離性が高いナイロン又はEV
OHフィルムで構成されているため、該複合フィルム3
は管状樹脂吸着材2から容易に引き剥されて取り除かれ
る。
【0038】上述のように複合フィルム3を硬化した管
状樹脂吸着材2から引き剥して取り除いた後に図12に
示すように管状樹脂吸着材2の内面に複合フィルム3の
一部が残っている場合には、図示のように先端に高圧水
回転ノズル28が取り付けられた高圧水ホース29を管
ライニング材1の内部に導入し、高圧水ホース29から
高圧水を高圧水回転ノズル28に供給しながら該高圧水
回転ノズル28を図示矢印方向に移動させる。すると、
高圧水回転ノズル28は回転しながら高圧水を管状樹脂
吸着材2の内面に向かって勢い良く噴射し、管状樹脂吸
着材2の内面に部分的に残っている複合フィルム3の破
片は高圧水によって管状樹脂吸着材2から確実に引き剥
されて取り除かれ、図13に示すように複合フィルム3
が取り除かれた管ライニング材1(管状樹脂吸着材2)
によって管路10がライニングされて補修される。尚、
高圧水回転ノズル28から噴射される高圧水の圧力は1
00kgf/cm2 〜250kgf/cm2 、流量は1
00リットル/min〜250リットル/minであ
る。
【0039】以上のように、本発明においては、管ライ
ニング材1を従来のように管状樹脂吸着材の外表面に気
密性の高いプラスチックフィルムをコーティングするの
ではなく、管状樹脂吸着材2を気密性の高い複合フィル
ム3で覆って構成し、この複合フィルム3をライニング
後に管状樹脂吸着材2から引き剥して取り除くようにし
たため、管ライニング材1の製造においてプラスチック
フィルムのコーティング作業を省略して製造コストを削
減することができ、この結果、安価な管ライニング材1
を用いて管路10のライニングを安価に施工することが
できる。
【0040】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、未硬化の液状硬化性樹脂を含浸した管状樹脂吸
着材の外表面をナイロン又はEVOHを含む複合フィル
ムで覆って成る管ライニング材を流体圧によって管路内
に反転挿入し、該管ライニン材の内部に流体圧を作用さ
せて管ライニング材を管路の内壁に押圧した状態で、管
ライニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化させた後、
該管ライニング材の前記複合フィルムを管状樹脂脂吸着
材から引き剥すようにしたため、管ライニング材の製造
コストを削減することによって管ライニングの施工コス
トも削減することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る管ライニング工法に使用される管
ライニング材の部分斜視図である。
【図2】本発明に係る管ライニング工法に使用される管
ライニング材の複合フィルムの構成を示す図1のA−A
線拡大断面図である。
【図3】本発明に係る管ライニング材の管状体接合構造
を示す部分斜視図と管状体接合部分の断面図である。
【図4】本発明に係る管ライニング材の管状体接合構造
を示す部分斜視図と管状体接合部分の断面図である。
【図5】本発明に係る管ライニング材の管状体接合構造
を示す部分斜視図である。
【図6】別形態に係る管ライニング材の横断面図であ
る。
【図7】本発明に係る管ライニング工法(管ライニング
材の反転挿入作業)を示す断面図である。
【図8】本発明に係る管ライニング工法(管ライニング
材の反転挿入作業)を示す断面図である。
【図9】本発明に係る管ライニング工法(管ライニング
材の硬化作業)を示す断面図である。
【図10】本発明に係る管ライニング工法(管ライニン
グ材の反転挿入作業終了時の管路内の状態)を示す断面
図である。
【図11】本発明に係る管ライニング工法(管状体の引
き剥し作業)を示す断面図である。
【図12】本発明に係る管ライニング工法(残った管状
体の除去作業)を示す断面図である。
【図13】本発明に係る管ライニング工法(ライニング
終了後の管路の状態)を示す断面図である。
【符号の説明】 1 管ライニング材 2 管状樹脂吸着材 3 複合フィルム 4,5 薄肉リボンテープ 6 シールテープ 10 管路 17 温水ホース 18 ロープ 21 温水タンク 23 温水ポンプ 25 ボイラー 28 高圧水回転ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 592004301 株式会社オール 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4 (72)発明者 神山 隆夫 神奈川県平塚市代官町31番27号株式会社湘 南合成樹脂製作所内 (72)発明者 横島 康弘 茨城県結城郡石下町大字篠山175−3有限 会社 横島内 (72)発明者 遠藤 茂 茨城県つくば市花畑2−12−4株式会社ゲ ット内 (72)発明者 青木 啓之 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4株式会 社オール内 Fターム(参考) 3H025 EA01 EB23 EC17 ED02 4F211 AA19 AA29 AA36 AD12 AD20 AG08 AK01 AM01 SA14 SC03 SD04 SD11 SH06 SJ01 SJ31 SP14 SP25

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未硬化の液状硬化性樹脂を含浸した管状
    樹脂吸着材の外表面をナイロン又はEVOHを含む複合
    フィルムで覆って成る管ライニング材を流体圧によって
    管路内に反転挿入し、該管ライニン材の内部に流体圧を
    作用させて管ライニング材を管路の内壁に押圧した状態
    で、管ライニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化させ
    た後、該管ライニング材の前記複合フィルムを管状樹脂
    脂吸着材から引き剥すようにしたことを特徴とする管ラ
    イニング工法。
  2. 【請求項2】 前記複合フィルムの管状樹脂吸着材と接
    触する最内層を硬化後の管状樹脂吸着材との剥離性が高
    いナイロン又はEVOHフィルムで構成し、最外層を接
    着性又は溶着性の高いポリエチレンフィルムで構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の管ライニング工法。
  3. 【請求項3】 前記複合フィルムをシームレスチューブ
    で構成し、複数の複合フィルムの長さ方向端部同士を重
    ね合わせ、或は突き合わせてリボン状又はチューブ状の
    シールテープを突き合わせ部に重ね、溶着又は接着によ
    って複数の複合フィルム同士を長さ方向に接合したこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の管ライニング工法。
  4. 【請求項4】 前記管状樹脂吸着材に熱硬化性樹脂を含
    浸せしめ、該熱硬化性樹脂を温水又はスチーム或は温水
    とスチームで加熱してこれを硬化させた後、前記複合フ
    ィルムをその内面と外面が逆になるように逆反転させて
    これを管状樹脂吸着材から引き剥すようにしたことを特
    徴とする請求項1,2又は3記載の管ライニング工法。
  5. 【請求項5】 高圧水回転ノズルによって噴射される高
    圧水によって前記複合フィルムを管状樹脂吸着材から引
    き剥すことを特徴とする請求項1〜3又は4記載の管ラ
    イニング工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006289755A (ja) * 2005-04-11 2006-10-26 Shonan Plastic Mfg Co Ltd 既設管更生用ライニング材、マンホール更生用ライニング材、及びバリヤーライナー
KR100903359B1 (ko) 2008-03-26 2009-06-19 (주)엔코텍 관로보수용 보강재 및 이를 이용한 관로 보수공법
JP2010149285A (ja) * 2008-12-24 2010-07-08 Shonan Plastic Mfg Co Ltd 管ライニング材及び管ライニング工法

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