JP2001111863A - 画像処理装置、画像処理方法および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および記録媒体

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JP2001111863A JP28181599A JP28181599A JP2001111863A JP 2001111863 A JP2001111863 A JP 2001111863A JP 28181599 A JP28181599 A JP 28181599A JP 28181599 A JP28181599 A JP 28181599A JP 2001111863 A JP2001111863 A JP 2001111863A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像補正を施しても不自然な画像を生成する
ことなく高画質な画像を生成できるようにする。 【解決手段】 水平方向の画像補正信号を生成する第1
の補正手段14〜18と、垂直方向の画像補正信号を生
成する第2の補正手段22〜24と、斜め方向の画像補
正信号を生成する第3の補正手段19〜21とを備え、
水平方向と垂直方向だけでなく、斜め方向の画像補正信
号も生成して画像補正を行うようにすることにより、画
像補正を強めても、水平方向の画像補正と垂直方向の画
像補正のみでは補正しにくい周波数成分に対して斜め方
向の画像補正信号により画像補正を施すことができるよ
うにして、各方向にバランスの良い画像補正を施すこと
ができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置、画像
処理方法および記録媒体に関し、特にデジタルカメラ等
の画像処理装置に用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラ等の画像処理装置では、
撮像素子等の影響により撮影画像に2次元的な歪が生じ
ることがある。例えば、レンズ、光学ローパスフィル
タ、CCDの開口などにより画像信号の高域の周波数特
性が低下し、画像の解像度が悪化する。これはアパーチ
ャ歪と呼ばれ、2次元的な歪である。このため、アパー
チャ補正回路で輝度信号の高周波成分を補正することが
必要になる。
【0003】図12は、従来のアパーチャ補正回路の一
例を示す図である。図12において、1301はフィル
タ等で構成される輝度信号生成回路であり、図示しない
CCDより出力される画像信号から輝度信号を生成して
出力する。出力された上記輝度信号は、水平アパーチャ
補正信号生成回路1302、垂直アパーチャ補正信号生
成回路1303、加算器1304に供給される。
【0004】水平アパーチャ補正信号生成回路1302
は、入力された輝度信号に対して水平方向のアパーチャ
補正を行い、水平アパーチャ補正信号を出力する。ま
た、垂直アパーチャ補正信号生成回路1303は、入力
された輝度信号に対して垂直方向のアパーチャ補正を行
い、垂直アパーチャ補正信号を出力する。そして、輝度
信号生成回路1301から出力される輝度信号、水平ア
パーチャ補正信号生成回路1302から出力される水平
アパーチャ補正信号、垂直アパーチャ補正信号生成回路
1303から出力される垂直アパーチャ補正信号を、加
算器1304で加算することにより、CCDより入力さ
れた画像信号からアパーチャ補正の施された輝度信号を
生成して出力する。
【0005】このように従来は、図12に示すように輝
度信号生成回路1301から出力される輝度信号に対し
て、水平アパーチャ補正信号生成回路1302で水平方
向のアパーチャ補正を行い、垂直アパーチャ補正信号生
成回路1303で垂直方向のアパーチャ補正を行うこと
で画像信号をアパーチャ補正するアパーチャ補正方法が
一般に用いられていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アパーチャ補正方法では、水平方向の画像補正と垂直方
向の画像補正のみを行っていたため、アパーチャ補正を
強めようとすると、丸い被写体が角ばったり画像の輪郭
がつき過ぎたりS/N比が悪くなったりするなど、不自
然な画像を生成してしまうという問題があった。
【0007】また、回路規模の制約等により垂直方向の
アパーチャ補正回路を少ないディレイラインで構成しな
ければならないため、垂直方向の補正に対して水平方向
の補正を強調し過ぎる結果を招いてしまう。そのため、
垂直方向の画像補正と水平方向の画像補正との均衡がと
れず、不自然な画像を生成してしまうという問題があっ
た。
【0008】また、輝度信号生成回路から出力される輝
度信号に基づきアパーチャ補正を行っていたため、良好
なアパーチャ補正特性を得ることができなかったり、ア
パーチャ補正特性を容易に制御できない等の問題があっ
た。
【0009】本発明は、上述の問題を解決するために成
されたものであり、アパーチャ補正等の画像補正を施し
ても、不自然な画像を生成することなく高画質な画像を
生成できるようにすることを目的とする。また、良好な
画像補正特性を得ることができるようにするとともに、
画像補正特性を容易に制御できるようにすることをも目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理装置
は、水平方向の画像補正信号を生成する第1の補正手段
と、垂直方向の画像補正信号を生成する第2の補正手段
と、斜め方向の画像補正信号を生成する第3の補正手段
とを備えることを特徴とする。
【0011】また、本発明の画像処理装置の他の特徴と
するところは、上記第1の補正手段は、入力された画像
信号中から垂直方向の低周波成分の信号を抽出する垂直
低域信号抽出手段と、上記垂直低域信号抽出手段より出
力された信号中から水平方向の高周波成分の信号を抽出
する水平高域信号抽出手段とを備え、上記第2の補正手
段は、入力された画像信号中から垂直方向の高周波成分
の信号を抽出する垂直高域信号抽出手段と、上記垂直高
域信号抽出手段より出力された信号中から水平方向の低
周波成分の信号を抽出する水平低域信号抽出手段とを備
え、上記第3の補正手段は、入力された画像信号中から
垂直方向の高周波成分の信号を抽出する垂直高域信号抽
出手段と、上記垂直高域信号抽出手段より出力された信
号中から水平方向の高周波成分の信号を抽出する水平高
域信号抽出手段とを備えることを特徴とする。
【0012】また、本発明の画像処理装置の他の特徴と
するところは、上記第1、第2および第3の補正手段
は、それぞれで生成される上記水平方向、垂直方向およ
び斜め方向の画像補正信号の出力レベルおよびベースク
リップレベルの少なくとも一方をそれぞれ独立して調整
する出力調整手段を備えることを特徴とする。また、本
発明の画像処理装置の他の特徴とするところは、上記入
力される画像信号中から基準となる輝度信号を生成する
輝度基準信号生成手段を備え、上記第1、第2および第
3の補正手段と上記輝度基準信号生成手段とを並列に処
理することを特徴とする。
【0013】また、本発明の画像処理装置の他の特徴と
するところは、上記第1〜第3の画像補正手段のうち少
なくとも1つは、異なる周波数特性に基づき同じ方向の
高周波成分あるいは低周波成分の信号を抽出する複数の
信号抽出手段と、上記複数の信号抽出手段にそれぞれ接
続され、抽出された信号の出力レベルおよびベースクリ
ップレベルの少なくとも一方を調整する複数の出力調整
手段とを有することを特徴とする。また、本発明の画像
処理装置の他の特徴とするところは、上記複数の出力調
整手段は、上記複数の信号抽出手段により抽出された信
号の出力レベルおよびベースクリップレベルの少なくと
も一方を独立して制御可能であることを特徴とする。
【0014】本発明の画像処理方法は、入力された画像
信号をもとに、水平方向の画像補正信号と、垂直方向の
画像補正信号と、斜め方向の画像補正信号とを生成する
ようにしたことを特徴とする。
【0015】また、本発明の画像処理方法の他の特徴と
するところは、上記水平方向、垂直方向および斜め方向
の画像補正信号の出力レベルおよびベースクリップレベ
ルの少なくとも一方をそれぞれ独立して調整するように
したことを特徴とする。また、本発明の画像処理方法の
他の特徴とするところは、上記画像補正信号を生成する
処理と、上記入力された画像信号中から基準となる輝度
基準信号を生成する処理とを並列に行うようにしたこと
を特徴とする。
【0016】また、本発明の画像処理方法の他の特徴と
するところは、上記水平方向の画像補正信号を生成する
際に、異なる周波数特性に基づき同じ方向の高周波成分
あるいは低周波成分の信号を抽出するとともに、抽出さ
れたそれぞれの信号の出力レベルおよびベースクリップ
レベルの少なくとも一方をそれぞれ独立して調整するよ
うにしたことを特徴とする。
【0017】本発明のコンピュータ読み取り可能な記録
媒体は、上記各手段としてコンピュータを機能させるた
めのプログラムを記録したことを特徴とする。また、本
発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体の他の特徴
とするところは、上記画像処理方法の手順をコンピュー
タに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴
とする。
【0018】上記のように構成した本発明によれば、水
平方向および垂直方向の画像補正信号に加え、さらに斜
め方向の画像補正信号が得られるので、画像補正を強め
ても、垂直方向の画像補正と水平方向の画像補正のみで
は補正しにくい周波数成分に対して斜め方向の画像補正
信号で補正することができるようになる。
【0019】また、第1〜第3の補正手段で生成する画
像補正信号の出力レベルおよびベースクリップレベルの
少なくとも一方がそれぞれ独立に調整されるので、水平
方向、垂直方向および斜め方向の画像補正回路の構成に
よらず、各方向にバランスの良い画像補正が容易に施せ
るようになる。また、輝度基準信号と画像補正信号とが
並列処理され生成されるので、画像補正信号は輝度基準
信号生成回路の影響を受けず、画像補正特性の制御が容
易にできるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による画像
処理装置の一構成例を示すブロック図である。図1にお
いて、1はイエロー、シアン、マゼンタ、グリーン等の
色フィルタが配列されたCCD等の撮像素子であり、C
CD1の前段には撮像レンズ30、光学ローパスフィル
タ31等が配置される。
【0021】2はCCD1から出力される画像信号をサ
ンプリングし、そのゲインを調整する相関2重サンプリ
ング・自動ゲイン制御回路(CDS・AGC回路)、3
はCDS・AGC回路2から出力されるアナログCCD
信号をデジタルCCD信号に変換するA/D変換器であ
る。4は減算器、乗算器等で構成されている補正回路で
あり、A/D変換器3から出力されたデジタルCCD信
号に対してオプティカルブラック補正やホワイトバラン
ス補正を行う。5はメモリ等で構成されているディレイ
ラインであり、補正回路4より信号線L3に出力される
信号に対して6ライン分の遅延出力(L0〜L2、L1
1〜L13)をそれぞれ得ることができる。
【0022】6は補間回路であり、垂直7タップ、水平
7タップ程度の2次元フィルタで構成され、CCD1の
それぞれの色フィルタから出力される画像信号を補間処
理して同時化する。7はマトリクス回路であり、補間回
路6で補間処理が施された画像信号を色差信号もしくは
RGB信号等の色信号に変換する。8は色抑圧回路であ
り、低輝度時や高輝度時には第2の抑圧制御信号Ys’
に従って、マトリクス回路7から出力された色信号のゲ
インを下げることにより偽色の発生を抑圧する。9は色
信号のガンマ変換を行う色ガンマ回路である。
【0023】10は垂直ノッチ回路、11は水平ノッチ
回路であり、CCD1の色フィルタで変調された画像信
号から補正の施されていない輝度信号である輝度基準信
号Yhを生成する。垂直ノッチ回路10および水平ノッ
チ回路11は、ナイキスト周波数に零点を持った7タッ
プのフィルタでそれぞれ構成されている。この垂直ノッ
チ回路10と水平ノッチ回路11とで、本発明の輝度基
準信号生成手段を構成する。12は輝度基準信号Yhと
アパーチャ補正信号Yaとを加算する加算器、13は加
算器12でアパーチャ補正が施された輝度信号のガンマ
変換を行う輝度ガンマ回路である。
【0024】14は7タップのフィルタで構成される垂
直ローパスフィルタ(LPF)回路であり、画像信号の
垂直低域成分を抽出する。この垂直LPF回路14は、
本発明の垂直低域信号抽出手段または第1の抽出手段を
構成する。15は7タップのフィルタで構成される第1
の水平バンドパスフィルタ(BPF)回路、16は11
タップのフィルタで構成される第2の水平BPF回路で
あり、それぞれ画像信号の水平高域信号を抽出する。こ
の第1の水平BPF回路15は本発明の第2の抽出手段
を構成し、第2の水平BPF回路16は本発明の第3の
抽出手段を構成する。また、これらの水平BPF回路1
5、16により本発明の水平高域信号抽出手段を構成す
る。17、18は第1、第2のゲイン調整回路であり、
それぞれ入力される画像信号に対してベースクリップレ
ベルおよび出力ゲインの調整を行う。この第1のゲイン
調整回路17は本発明の第1の出力調整手段を構成し、
第2のゲイン調整回路18は本発明の第2の出力調整手
段を構成する。
【0025】ここで、上記14〜18の各ブロックは水
平方向のアパーチャ補正信号を生成するブロックであ
り、本発明の第1の補正手段を構成する。
【0026】19は7タップのフィルタで構成される第
1の垂直BPF回路であり、画像信号の垂直高域信号を
抽出する。20は7タップのフィルタで構成される第3
の水平BPF回路であり、画像信号の水平高域信号を抽
出する。21は第3のゲイン調整回路であり、入力され
る画像信号に対してベースクリップレベルおよび出力ゲ
インの調整を行う。上記19〜21の各ブロックは斜め
方向のアパーチャ補正信号を生成するブロックであり、
本発明の第3の補正手段を構成する。
【0027】22は7タップのフィルタで構成される第
2の垂直BPF回路であり、画像信号の垂直高域信号を
抽出する。23は7タップのフィルタで構成される水平
LPF回路であり、画像信号の水平低域信号を抽出す
る。24は第4のゲイン調整回路であり、入力される画
像信号に対してベースクリップレベルおよび出力ゲイン
の調整を行う。上記22〜24の各ブロックは垂直方向
のアパーチャ補正信号を生成するブロックであり、本発
明の第2の補正手段を構成する。
【0028】25〜27は加算器であり、第1および第
2のゲイン調整回路17、18から出力される水平方向
のアパーチャ補正信号と、第3のゲイン調整回路21か
ら出力される斜め方向のアパーチャ補正信号と、第4の
ゲイン調整回路24から出力される垂直方向のアパーチ
ャ補正信号とを加算する。このうち加算器25は、本発
明の加算手段を構成する。28はアパーチャ抑圧回路で
あり、低輝度時や高輝度時には第1の抑圧制御信号Ys
に従って、加算器27から出力されたアパーチャ補正信
号のゲインを下げることにより、アパーチャ補正の効果
を抑圧する。29はLPF回路で構成された抑圧制御信
号生成回路であり、水平ノッチ回路11より出力された
輝度基準信号Yhの低周波成分を抽出して、第1の抑圧
制御信号Ysおよび第2の抑圧制御信号Ys’を生成す
る。
【0029】図2は、図1中に示した垂直LPF回路1
4の詳細な構成を示す図である。図2において、201
〜209は加減算器であり、211〜219は除算器で
ある。ここで、除算はすべて2の階乗分の1であるた
め、除算器211〜219はビットシフト回路により構
成される。例えば、除算器211は入力された信号の各
ビットを下位ビット側(右側)へ3ビットシフトするこ
とで、上記入力された信号を1/8倍して出力する。ま
た、加算器などの演算器の語長は、図1のA/D変換器
3でアナログCCD信号からデジタルCCD信号に変換
された画像データ間で演算が可能な語長である。例え
ば、デジタルCCD信号のデータ語長が10〜12ビッ
ト程度の場合は、それに見合った語長が確保される。
【0030】次に、図2に示した垂直LPF回路14の
動作について説明する。入力端子IN20には図1の信
号線L3が、入力端子IN21には図1の信号線L2
が、入力端子IN22には図1の信号線L1が、入力端
子IN23には図1の信号線L0がそれぞれ接続され
る。また、入力端子IN24には図1の信号線L11
が、入力端子IN25には図1の信号線L12が、入力
端子IN26には図1の信号線L13がそれぞれ接続さ
れている。そして、これらの信号線L0〜L3、L11
〜L13を介して垂直LPF回路14に画像信号が供給
される。
【0031】これらの信号線L0〜L3、L11〜L1
3より画像信号が垂直LPF回路14に入力されると、
まずフィルタの対称性により、信号線L3を介して入力
された画像信号と信号線L13を介して入力された画像
信号とが加算器201で加算される。また、信号線L2
を介して入力された画像信号と信号線L12を介して入
力された画像信号とが加算器202で加算され、信号線
L1を介して入力された画像信号と信号線L11を介し
て入力された画像信号とが加算器203で加算される。
【0032】上記加算器201で加算された画像信号
は、除算器211により右へ3ビットシフトすることで
1/8倍されて出力される。除算器211より出力され
た画像信号は、減算器204を介して除算器216〜2
18に入力され、これらの除算器216〜218とその
後段に接続された加算器205、206とにより乗加算
演算が行われる。その結果として、除算器211の出力
信号は、11/16(1/16+1/8+1/2)倍さ
れて加算器206から出力される。この加算器206の
出力信号は、他の加算器207〜209を介して除算器
219に入力され、ここで1/2倍の演算処理が行われ
た後、出力端子OUT20を介して出力される。
【0033】したがって、上記信号線L3、L13を介
して入力端子IN20またはIN26より垂直LPF回
路14に入力された画像信号は、垂直LPF回路14で
11/256((1/8)×(11/16)×(1/
2))倍されて、出力端子OUT20を介して出力され
る。
【0034】また、上記加算器202で加算された画像
信号は、除算器213で1/4倍され、さらに除算器2
19で1/2倍されて出力端子OUT20を介して出力
される。したがって、上記信号線L2、L12を介して
入力端子IN21またはIN25より垂直LPF回路1
4に入力された画像信号は、垂直LPF回路14で32
/256((1/4)×(1/2))倍されて、出力端
子OUT20を介して出力される。
【0035】また、加算器203で加算された画像信号
は、除算器212および除算器214に入力される。除
算器212に入力された画像信号はここで1/8倍され
た後、減算器204でマイナスに符号反転され、減算器
204から出力される。減算器204の出力信号は除算
器216〜218に入力され、これらの除算器216〜
218とその後段に接続された加算器205、206と
により乗加算演算が行われる。その結果として、除算器
212の出力信号は11/16倍されて加算器206か
ら出力され、加算器207を介して加算器208に入力
される。一方、除算器214に入力された画像信号はこ
こで1/2倍されて、加算器208に入力される。加算
器208では、加算器207の出力信号と除算器214
の出力信号とを加算する。
【0036】よって、加算器203の出力信号は106
/256((1/8)×(−1)×(11/16)+1
/2)倍され、加算器208から出力される。加算器2
08の出力信号は加算器209を介して除算器219に
入力され、ここで1/2倍されて出力端子OUT20を
介して出力される。したがって、上記信号線L1、L1
1を介して入力端子IN22またはIN24より垂直L
PF回路14に入力された画像信号は、垂直LPF回路
14で53/256倍されて、出力端子OUT20を介
して出力される。
【0037】また、信号線L0を介して入力端子IN2
3より垂直LPF回路14に入力された画像信号は、除
算器215および219でそれぞれ1/2倍され、その
結果64/256倍となり出力端子OUT20を介して
出力される。したがって、垂直LPF回路14のフィル
タ係数は〔11 32 53 6453 32 11〕
/256となる。よって、この垂直LPF回路14は、
周波数が0Hz、すなわち直流成分でゲインが1とな
り、周波数が増加するとともにゲインが減少するような
図7に示す周波数特性を持つLPF回路を構成する。な
お、図7については後述する。
【0038】図3は、図1中に示した第1の水平BPF
回路15の詳細な構成を示す図である。なお、第3の水
平BPF回路20の構成もこれと同様である。図3にお
いて、301〜306は遅延素子であり、フリップフロ
ップ(FF)等で構成される。307〜310は加減算
器であり、311〜313は除算器である。ここで、図
2に示した垂直LPF回路14と同じく、除算器311
〜313はビットシフト回路により構成される。また、
加算器などの演算器の語長は、図1のA/D変換器3で
変換された画像データ間で演算が可能な語長である。
【0039】次に、図3に示した第1の水平BPF回路
15の動作について説明する。入力端子IN30を介し
て第1の水平BPF回路15に入力された信号は、遅延
素子301および加算器307に入力される。遅延素子
301に入力された信号は、ここで所定時間遅延され、
その出力信号は遅延素子302〜304で更に遅延され
る。そして、遅延素子302の出力信号は減算器308
に入力され、遅延素子304の出力信号は加算器307
に入力される。
【0040】加算器307は、入力端子IN30を介し
て第1の水平BPF回路15に入力された信号と遅延素
子304の出力信号との加算演算を行い、その結果を除
算器311に出力する。加算器307の出力信号は、除
算器311で1/2倍され、減算器308に入力され
る。そして、減算器308は遅延素子302の出力信号
から除算器311の出力信号を減算する。したがって、
減算器308の出力信号は、フィルタ係数〔−1 0
2 0 −1〕/2で表される周波数特性を持つフィル
タ出力となる。
【0041】上記減算器308の出力信号は、遅延素子
305および加算器309に入力される。遅延素子30
5に入力された信号は、ここで所定時間遅延され、その
出力信号は遅延素子306および減算器310に入力さ
れる。遅延素子306に入力された信号は、ここで更に
遅延され、その出力信号は加算器309に入力される。
【0042】一方、上記加算器308から加算器309
に入力された信号は、遅延素子306の出力信号と加算
演算される。この加算器309の出力信号は、除算器3
12に入力され、1/2倍されて減算器310に入力さ
れる。そして、減算器310は遅延素子305の出力信
号から除算器312の出力信号を減算する。したがっ
て、遅延素子305、306と加減算器309、310
と除算器312とで構成されるフィルタは、フィルタ係
数〔−1 2 −1〕/2で表される周波数特性を持
つ。上記減算器310の出力信号は除算器313に入力
され、ここで1/4倍されて出力端子OUT30を介し
て出力される。
【0043】また、入力端子IN30から減算器310
の出力までのフィルタ係数は、入力端子IN30から減
算器308の出力までの前段のフィルタと、減算器30
8の出力から減算器310の出力までの後段のフィルタ
とのコンボリューション(畳込み)で求められ、〔1
−2 −1 4 −1 −2 1〕/2となる。したが
って、第1の水平BPF回路15は、そのフィルタ係数
が〔1 −2 −14 −1 −2 1〕/8となり、
後述する図8(a)のような周波数特性を持つBPF回
路を構成する。
【0044】図4は、図1中に示した第2の水平BPF
回路16の詳細な構成を示す図である。図4において、
401〜410は遅延素子であり、フリップフロップ
(FF)等で構成される。411〜419は加減算器で
あり、420〜424は除算器である。ここで、除算器
420〜424はビットシフト回路により構成される。
また、加算器などの演算器の語長は、図1のA/D変換
器3で変換された画像データ間で演算が可能な語長であ
る。
【0045】次に、図4に示した第2の水平BPF回路
16の動作について説明する。図4において、遅延素子
401〜404、加減算器411、412および除算器
420で構成されるフィルタは、図3に示す第1の水平
BPF回路15の前段のフィルタと同じ構成である。し
たがって、減算器412の出力信号は、フィルタ係数
〔−1 0 2 0 −1〕/2で表される周波数特性
を持つフィルタ出力となる。
【0046】上記減算器412の出力信号は、遅延素子
405および加算器413に入力される。遅延素子40
5に入力された信号は、ここで所定時間遅延され、その
出力信号は遅延素子406〜410で更に遅延される。
遅延素子405〜410の出力信号は、フィルタの対称
性により加算器413〜415でそれぞれ加算される。
すなわち、減算器412の出力信号と遅延素子410の
出力信号とを加算器413で加算し、遅延素子405の
出力信号と遅延素子409の出力信号とを加算器414
で加算する。また、遅延素子406の出力信号と遅延素
子408の出力信号とを加算器415で加算する。
【0047】上記加算器413の出力信号は、除算器4
22に入力されて1/8倍され、減算器416に入力さ
れる。そして、この除算器422の出力信号は、減算器
416でマイナスに符号反転された後、加減算器41
7、419を介して除算器424に与えられ、ここで1
/2倍される。これにより、上記加算器413の出力信
号は、出力端子OUT40を介して−1/16倍で出力
される。また、上記加算器414の出力信号は、除算器
421に入力されて1/2倍され、更に除算器424で
1/2倍される。これにより、加算器414の出力信号
は、出力端子OUT40を介して4/16倍で出力され
る。
【0048】また、上記加算器415の出力信号は、減
算器417に入力されてマイナスに符号反転された後、
加算器419を介して除算器424に入力され、ここで
1/2倍される。これにより、加算器415の出力信号
は、出力端子OUT40を介して−8/16倍で出力さ
れる。また、上記遅延素子407の出力信号は、加算器
418および除算器423に入力されて演算処理が施さ
れ、5/4倍されて加算器418から出力される。この
加算器418の出力信号は、加算器419を介して除算
器424に与えられ、ここで1/2倍される。これによ
り、遅延素子407の出力信号は出力端子OUT40を
介して10/16倍で出力される。
【0049】したがって、減算器412の出力から除算
器424の出力までの後段のフィルタは、フィルタ係数
〔−1 4 −8 10 −8 4 −1〕/16で表
されるフィルタの周波数特性を持つ。
【0050】また、この第2の水平BPF回路16全体
のフィルタ係数は、入力端子IN40から減算器412
の出力までの前段のフィルタと、減算器412の出力か
ら出力端子OUT40までの後段のフィルタとのコンボ
リューション(畳込み)で求められ、〔1 −4 6
−2 −7 12 −7 −2 6 −4 1〕/32
となる。このフィルタ係数で表される第2のフィルタ回
路16は、図8(b)に示すような周波数特性を持つB
PF回路となる。
【0051】図5は、図1中に示した第1の垂直BPF
回路19の詳細な構成を示す図である。なお、第2の垂
直BPF回路22の構成もこれと同様である。図5にお
いて、501〜506は加減算器であり、507〜51
0は除算器である。ここで、除算器507〜510はビ
ットシフト回路により構成される。また、加算器などの
演算器の語長は、図1のA/D変換器3で変換された画
像データ間で演算が可能な語長である。
【0052】次に、図5に示した第1の垂直BPF回路
19の動作について説明する。入力端子IN50には図
1の信号線L3が、入力端子IN51には図1の信号線
L2が、入力端子IN52には図1の信号線L1が、入
力端子IN53には図1の信号線L0がそれぞれ接続さ
れる。また、入力端子IN54には図1の信号線L11
が、入力端子IN55には図1の信号線L12が、入力
端子IN56には図1の信号線L13がそれぞれ接続さ
れている。そして、これらの信号線L0〜L3、L11
〜L13を介して第1の垂直BPF回路19に画像信号
が供給される。
【0053】これらの信号線L0〜L3、L11〜L1
3より画像信号が第1の垂直BPF回路19に入力され
ると、まずフィルタの対称性により、信号線L3を介し
て入力された画像信号と信号線L13を介して入力され
た画像信号とが加算器501で加算される。また、信号
線L2を介して入力された画像信号と信号線L12を介
して入力された画像信号とが加算器502で加算され、
信号線L1を介して入力された画像信号と信号線L11
を介して入力された画像信号とが加算器503で加算さ
れる。
【0054】上記加算器501で加算された画像信号
は、除算器507に入力されて1/4倍される。さら
に、除算器507の出力信号は、加算器504、506
を介して除算器510に入力され、ここで1/2倍され
る。これにより、上記信号線L3、L13を介して入力
端子IN50またはIN56より第1の垂直BPF回路
19に入力された画像信号は、第1の垂直BPF回路1
9で1/8倍されて、出力端子OUT50を介して出力
される。
【0055】また、上記加算器502の出力信号は、除
算器509に入力されて1/2倍される。この除算器5
09の出力信号は、減算器505に入力されてマイナス
に符号反転された後、加算器506を介して除算器51
0に入力され、1/2倍される。これにより、上記信号
線L2、L12を介して入力端子IN51またはIN5
5より第1の垂直BPF回路19に入力された画像信号
は、第1の垂直BPF回路19で−2/8倍されて、出
力端子OUT50を介して出力される。
【0056】また、上記加算器503の出力信号は、除
算器508に入力されて1/2倍される。この除算器5
08の出力信号は、減算器504に入力されてマイナス
に符号反転された後、加算器506を介して除算器51
0に入力され、1/2倍される。これにより、上記信号
線L1、L11を介して入力端子IN52またはIN5
4より第1の垂直BPF回路19に入力された画像信号
は、第1の垂直BPF回路19で−1/8倍されて、出
力端子OUT50を介して出力される。また、上記信号
線L0を介して入力端子IN53より第1の垂直BPF
回路19に入力された画像信号は、除算器510で1/
2倍、すなわち4/8倍されて出力端子OUT50を介
して出力される。
【0057】したがって、第1の垂直BPF回路19
は、そのフィルタ係数が〔1 −2−1 4 −1 −
2 1〕/8となり、後述する図8(a)のような周波
数特性を持つBPF回路を構成する。
【0058】図6は、図1中に示した水平LPF回路2
3の詳細な構成を示す図である。図6において、601
〜606は遅延素子であり、フリップフロップ(FF)
等で構成される。607〜615は加減算器であり、6
16〜623は除算器である。ここで、除算器616〜
623はビットシフト回路により構成される。また、加
算器などの演算器の語長は、図1のA/D変換器3で変
換された画像データ間で演算が可能な語長である。
【0059】次に、図6に示した水平LPF回路23の
動作について説明する。入力端子IN60を介して水平
LPF回路23に入力された信号は、遅延素子601お
よび加算器607に入力される。遅延素子601に入力
された信号は、ここで所定時間遅延され、その出力信号
は遅延素子602〜604で更に遅延される。これら遅
延素子601〜604の各出力信号は、フィルタの対称
性により加算器607、608でそれぞれ加算される。
すなわち、入力端子IN60を介して入力された信号と
遅延素子604の出力信号とを加算器607で加算し、
遅延素子601の出力信号と遅延素子603の出力信号
とを加算器608で加算する。
【0060】上記加算器607の出力信号は、除算器6
16に入力されて1/2倍され、更に除算器617で1
/2倍される。これにより、加算器607の出力信号は
1/4倍され、除算器617から出力される。また、加
算器608の出力信号は、加算器609、610を介し
て除算器617に入力されて1/2倍、すなわち2/4
倍されて除算器617から出力される。同様に、遅延素
子602の出力信号も、2/4倍されて除算器617か
ら出力される。したがって、入力端子IN60から除算
器617の出力までの前段のフィルタは、フィルタ係数
〔1 2 22 1〕/4で表されるフィルタの周波数
特性を持つ。
【0061】上記除算器617の出力信号は、遅延素子
605および加算器611に入力される。遅延素子60
5に入力された信号は、ここで所定時間遅延され、その
出力信号は遅延素子606および除算器621、622
に入力される。遅延素子606に入力されて更に遅延さ
れた信号は、加算器611に入力される。
【0062】加算器611は、除算器617の出力信号
と遅延素子606の出力信号との加算を行い、その演算
結果を除算器618〜620に入力する。除算器618
〜620に入力された信号は、これら除算器618〜6
20とその後段に接続された加算器612、613とに
より演算され、11/16倍されて加算器613から出
力される。この加算器613の出力信号は、加算器61
5を介して除算器623に入力され、ここで1/4倍さ
れて出力される。これにより、上記加算器611の出力
信号は、11/64倍されて出力端子OUT60を介し
て出力される。
【0063】また、上記除算器621、622に入力さ
れた遅延素子605の出力信号は、これら除算器62
1、622とその後段に接続された加算器614とによ
り5/8倍され、加算器614から出力される。この加
算器614の出力信号は、除算器623で1/4倍され
て出力される。これにより、上記遅延素子605の出力
信号は、10/64倍されて出力端子OUT60を介し
て出力される。
【0064】したがって、除算器617の出力から出力
端子OUT60までの後段のフィルタは、フィルタ係数
〔11 10 11〕/64で表されるフィルタの周波
数特性を持つ。また、この水平LPF回路23全体のフ
ィルタ係数は、入力端子IN60から除算器617の出
力までの前段のフィルタと、除算器617の出力から出
力端子OUT60までの後段のフィルタとのコンボリュ
ーション(畳込み)で求められ、〔11 32 53
64 53 32 11〕/256となる。このフィル
タ係数で表されるフィルタは、周波数が0Hz、すなわ
ち直流成分でゲインが1となり、周波数が増加するとと
もにゲインが減少するような図7に示す周波数特性を持
つLPF回路となる。
【0065】図7は、LPF回路の周波数特性を示す図
である。図7において、縦軸はゲインを示し、横軸は入
力される信号の周波数を示す。また、Fnはナイキスト
周波数である。この図7に示すLPF回路の周波数特性
では、入力される信号の周波数が0Hz、すなわち直流
成分でゲインが1となり、周波数が大きくなるとともに
ゲインは減少する。
【0066】図8は、BPF回路の周波数特性を示す図
である。図8において、縦軸はゲインを示し、横軸は入
力される信号の周波数を示す。また、Fnはナイキスト
周波数である。図8(a)は、比較的低い周波数で最大
ゲインが得られるBPF回路の周波数特性であり、図8
(b)は、図8(a)より高い周波数で最大ゲインが得
られるBPF回路の周波数特性である。また、図8
(c)は、図8(a)に示される周波数特性と図8
(b)に示される周波数特性とを平均した場合の周波数
特性である。
【0067】図9は、図1中に示した第1のゲイン調整
回路17の動作を示すフローチャートである。図9にお
いて、ステップS903、S906中に示すa、bおよ
びステップS902、S904中に示すcは係数レジス
タに設定された係数値であり、CPU等により自由に設
定することができる。なお、第2〜第4のゲイン調整回
路18、21、24の動作もこれと同様であるが、各係
数値a、b、cはそれぞれのゲイン調整回路18、2
1、24で独立に設定することができる。
【0068】ステップS901で信号Xが入力される
と、ステップS902で、この入力信号Xの値が係数値
cの符号を反転した値−cより小さいかどうかを判断す
る。入力信号Xが符号反転係数値−cより小さいとき
は、ステップS903に進む。ステップS903で第1
のゲイン調整回路17は、Y=aX+bで示される信号
Yを計算して出力する。
【0069】一方、入力信号Xの値が符号反転係数値−
cより小さくないときは、ステップS904に進み、入
力信号Xの値が係数値c以下かどうかを更に判断する。
入力信号Xの値が係数値c以下のときは、ステップS9
05に進み、第1のゲイン調整回路17は信号Y=0を
出力する。また、入力信号Xの値が係数値c以下でない
ときは、ステップS906に進み、第1のゲイン調整回
路17はY=aX−bで示される信号Yを計算して出力
する。
【0070】すなわち、第1のゲイン調整回路17で
は、入力信号Xの値が符号反転係数値−cより小さいな
らaX+bで与えられる値の信号Yを出力する。また、
入力信号Xの値が符号反転係数値−cより大きく係数値
c以下であるなら、第1のゲイン調整回路17は0を出
力し、入力信号Xの値が係数値cより大きいなら第1の
ゲイン調整回路17はaX−bで与えられる値の信号Y
を出力する。
【0071】図10は、図1中に示した第1のゲイン調
整回路17の入出力特性の一例を示す図である。図10
において、縦軸は第1のゲイン調整回路17の出力Yを
示し、横軸は第1のゲイン調整回路17への入力Xを示
す。ここで、係数値a、b、cの関係はc=b/aであ
る。入力信号Xの値が−b/aより小さいかあるいはb
/aより大きいとき、入力信号Xの値が大きくなるとと
もに出力信号Yの値は大きくなるような比例関係を示
す。また、入力信号Xの値が−b/aより大きくb/a
より小さいときには、入力信号Xの値に関わらず出力信
号Yの値は0となる。
【0072】次に、図1に示した画像処理装置の動作に
ついて説明する。撮像レンズ30、光学ローパスフィル
タ31を通してCCD1により被写体が撮像され、読み
出されたアナログCCD信号は、CDS・AGC回路2
によってサンプリングおよびゲイン調整が施され、A/
D変換器3でデジタルCCD信号に変換される。
【0073】上記デジタルCCD信号は、補正回路4に
おいてオプティカルブラック補正(黒バランス補正)が
施される。さらに、光源およびCCD個体差に基づいた
係数を乗算することによりホワイトバランス補正が施さ
れる。上記補正回路4で補正が施されたデジタルCCD
信号は、ディレイライン5に入力される。ディレイライ
ン5は、入力されたデジタルCCD信号を順次遅延して
6本の信号線L0〜L2、L11〜L13に出力する。
これにより、補正回路4自身の出力とディレイライン5
の出力とを合わせて合計7ライン分(L0〜L3、L1
1〜L13)のデジタルCCD信号を得ることができ
る。これら7ライン分のデジタルCCD信号は、補間回
路6、垂直ノッチ回路10、垂直LPF回路14、第1
の垂直BPF回路19および第2の垂直BPF回路22
に入力され、フィルタリング処理される。
【0074】補間回路6に入力されたデジタルCCD信
号は、ここで補間処理が施される。補間処理が施された
デジタルCCD信号は、マトリクス回路7により色差信
号もしくはRGB信号等の色信号に変換される。そし
て、マトリクス回路7から出力された色信号は、第2の
抑圧制御信号Ys’に従い、色抑圧回路8で偽色の発生
が抑圧された後、色ガンマ回路9でガンマ変換されるこ
とにより、色信号UVが生成される。
【0075】また、垂直ノッチ回路10に入力されたデ
ジタルCCD信号は、水平ノッチ回路11とともに垂直
方向および水平方向のナイキスト周波数成分がノッチさ
れ、輝度の基準信号となる輝度基準信号Yhに変換され
る。
【0076】また、垂直LPF回路14に入力されたデ
ジタルCCD信号は、図7に示されるような周波数特性
を持つフィルタ処理によって垂直方向の低周波成分が抽
出される。そして、この垂直LPF回路14の後段に接
続された第1の水平BPF回路15および第2の水平B
PF回路16により、それぞれ図8(a)および(b)
に示される周波数特性に従い、垂直方向の低周波成分の
みとなったデジタルCCD信号から水平方向の高周波成
分が抽出される。
【0077】これにより、垂直方向の低周波成分であり
かつ水平方向の高周波成分のデータが得られる。このデ
ータは、第1および第2のゲイン調整回路17、18で
それぞれの係数値a、bに基づいてゲイン調整され、第
1の水平方向のアパーチャ補正信号および第2の水平方
向のアパーチャ補正信号として出力される。
【0078】また、第1の垂直BPF回路19に入力さ
れたデジタルCCD信号は、図8(a)に示される周波
数特性を持つフィルタ処理によって垂直方向の高周波成
分が抽出される。そして、この第1の垂直BPF回路1
9の後段に接続された第3の水平BPF回路20によ
り、図8(a)に示す周波数特性に従い、垂直方向の高
周波成分のみとなったデジタルCCD信号から水平方向
の高周波成分が抽出される。これにより、垂直方向の高
周波成分でありかつ水平方向の高周波成分のデータが得
られる。このデータは、第3のゲイン調整回路21で係
数値a、bに基づいてゲイン調整され、斜め方向のアパ
ーチャ補正信号として出力される。
【0079】また、第2の垂直BPF回路22に入力さ
れたデジタルCCD信号は、図8(a)に示される周波
数特性を持つフィルタ処理によって垂直方向の高周波成
分が抽出される。そして、この第2の垂直BPF回路2
2の後段に接続された水平LPF回路23により、図7
に示す周波数特性に従い、垂直方向の高周波成分のみと
なったデジタルCCD信号から水平方向の低周波成分が
抽出される。これにより、垂直方向の高周波成分であり
かつ水平方向の低周波成分のデータが得られる。このデ
ータは、第4のゲイン調整回路24で係数値a、bに基
づいてゲイン調整され、垂直方向のアパーチャ補正信号
として出力される。
【0080】上記第1および第2のゲイン調整回路1
7、18から出力された第1および第2の水平方向のア
パーチャ補正信号と、第3のゲイン調整回路21から出
力された斜め方向のアパーチャ補正信号と、第4のゲイ
ン調整回路24から出力された垂直方向のアパーチャ補
正信号は、加算器25〜27で加算されて出力される。
その出力されるアパーチャ補正信号の2次元周波数特性
は、後述する図11に示すようになる。
【0081】加算器27より出力されるアパーチャ補正
信号は、低輝度時および高輝度時には、第1の抑圧制御
信号Ysに従って、アパーチャ抑圧回路28で抑圧さ
れ、アパーチャ補正信号Yaとして出力される。そし
て、このアパーチャ補正信号Yaと、垂直ノッチ回路1
0および水平ノッチ回路11により変換された輝度基準
信号Yhとが加算器12で加算される。その演算結果と
して出力される信号が輝度ガンマ回路13でガンマ変換
されることにより、アパーチャ補正の施された輝度信号
Yが得られる。以上により、CCD1により読み出され
たアナログCCD信号からデジタルのYUV画像信号を
生成することができる。
【0082】図11は、本実施形態によるアパーチャ補
正信号の2次元周波数特性の一例を示す図である。図1
1において、X軸は水平周波数を示し、Y軸は垂直周波
数を示し、Z軸はゲインを示す。また、FnHは水平ナ
イキスト周波数であり、FnVは垂直ナイキスト周波数
である。P1は水平方向のアパーチャ補正信号のピー
ク、P2は垂直方向のアパーチャ補正信号のピーク、P
3は斜め方向のアパーチャ補正信号のピークである。
【0083】水平方向のアパーチャ補正信号のピークP
1と斜め方向のアパーチャ補正信号のピークP3との間
の谷は、垂直LPF回路14の周波数特性によるもので
あり、垂直LPF回路14の周波数特性をなだらかにす
ることで滑らかな周波数特性に改善することができる。
同様に、垂直方向のアパーチャ補正信号のピークP2と
斜め方向のアパーチャ補正信号のピークP3との間の谷
は、水平LPF回路23の周波数特性によるものであ
り、水平LPF回路23の周波数特性をなだらかにする
ことで滑らかな周波数特性に改善することができる。ま
た、斜め方向のアパーチャ補正信号のピークP3をわず
かに低くすることで、高周波領域で滑らかなより円に近
い2次元周波数特性を得ることができる。
【0084】以上詳しく説明したように、本実施形態に
よれば、第1のアパーチャ補正手段14〜18で画像信
号の垂直低域成分および水平高域成分を抽出して水平方
向のアパーチャ補正信号を生成し、第2のアパーチャ補
正手段22〜24で画像信号の垂直高域成分および水平
低域成分を抽出して垂直方向のアパーチャ補正信号を生
成するようにする。さらに、第3のアパーチャ補正手段
19〜21で画像信号の垂直高域成分および水平高域成
分を抽出して斜め方向のアパーチャ補正信号を生成する
ようにしている。
【0085】これにより、水平方向および垂直方向のア
パーチャ補正のみでは補正しにくかった垂直高域成分か
つ水平高域成分にもアパーチャ補正信号が生成され、図
11に示されるような2次元周波数特性のアパーチャ補
正信号を得ることができる。これにより、丸い被写体が
角ばって強調されるなどの不自然な画像を生成すること
なく、高画質な画像を生成することができるようにな
る。
【0086】また、本実施形態では、垂直ノッチ回路1
0および水平ノッチ回路11により輝度基準信号を生成
する処理と、アパーチャ補正手段14〜24によりアパ
ーチャ補正信号を生成する処理とを並列に行うととも
に、第1〜第3のそれぞれのアパーチャ補正手段の出力
ゲインおよびベースクリップレベルを第1〜第4のゲイ
ン調整回路17、18、21、24で独立に制御してア
パーチャ補正を行うようにしている。これにより、輝度
信号に基づきアパーチャ補正を行っていた従来と比べ
て、アパーチャ補正特性を容易に制御することができる
とともに、各方向にバランスのとれたより良好なアパー
チャ補正特性を得ることができる。
【0087】また、第1のアパーチャ補正手段14〜1
8においては、図8(a)(b)のように異なる周波数
特性を持った第2の抽出手段15および第3の抽出手段
16によって、画像信号の水平高域成分を抽出するよう
にし、さらに、第1および第2のゲイン調整回路17、
18では係数値a、bをそれぞれ独立に設定できるよう
にしている。
【0088】これにより、第1のアパーチャ補正手段1
4〜18から出力される水平方向のアパーチャ補正信号
の周波数特性をより細かく制御することができ、垂直ア
パーチャ補正信号とのバランスのとれたアパーチャ補正
を行うことができる。よって、不自然な画像が生成され
ないようにすることができる。
【0089】例えば、第1および第2のゲイン調整回路
17、18の各係数値aをともに0.5に設定すると、
これらのゲイン調整回路17、18の出力信号を加算す
る加算器25での加算結果は、第1の水平BPF回路1
5の出力信号と第2の水平BPF回路16の出力信号と
の平均となり、その周波数特性は図8(c)のようにな
る。また、上記第1および第2のゲイン調整回路17、
18の各係数値aをそれぞれ適宜設定することで、水平
方向のアパーチャ補正信号の周波数特性として、図8
(a)と図8(b)との間の任意の周波数に周波数ピー
クを設定することができる。
【0090】また、上記第1および第2のゲイン調整回
路17、18の各係数値bをそれぞれ適宜設定すること
も可能である。例えば、第1の水平BPF回路15に接
続された第1のゲイン調整回路17の係数値bよりも、
第2の水平BPF回路16に接続された第2のゲイン調
整回路18の係数値bに大きな値を設定する。これによ
り、入力信号レベルの絶対値が小さい領域での出力信号
レベルは0となり、入力信号レベルの絶対値がある一定
の大きさ以上にならないと出力が得られないため、第1
および第2のゲイン調整回路17、18の出力信号は、
それぞれ前段に接続されているフィルタ回路で、ある一
定のゲインが得られた周波数領域の信号となる。例え
ば、図8(b)で示される周波数特性の第2の水平BP
F回路16では、最大ゲインが得られるピーク近傍の周
波数領域の信号は出力されるが、フィルタ回路によって
ほとんど遮断される周波数領域の信号は出力信号レベル
が0固定となる。このように、第1および第2のゲイン
調整回路17、18の各係数値bを設定することで、所
望の周波数領域の信号のみ出力できるようになる。
【0091】さらに、第1のゲイン調整回路17の係数
値bよりも第2のゲイン調整回路18の係数値bに大き
な値を設定した場合には、第1のゲイン調整回路17の
前段に接続された第1の水平BPF回路15では比較的
低い周波数領域を幅広い領域で抽出し、第2のゲイン調
整回路18の前段に接続された第2の水平BPF回路1
6では第1の水平BPF回路15より高い周波数領域で
狭く抽出することで、CCD1やアナログ系のS/N等
に対応することができ、さらにより高周波領域までノイ
ズを強調せずにアパーチャ補正を行うことができる。
【0092】また、第3のアパーチャ補正手段19〜2
1においては、第3のゲイン調整回路21より出力され
る斜め方向のアパーチャ補正信号の符号を反転すること
で、色フィルタの輝度へのもれ込みを軽減することがで
きる。
【0093】また、第1の水平BPF回路15と第2の
水平BPF回路16とで回路の一部を共通化すること
で、回路規模を削減することができる。さらに、フィル
タの対称性により垂直ノッチ回路10、垂直LPF回路
14、第1および第2の垂直BPF回路19、22が備
える各垂直フィルタの初段の加算器を共通化することも
でき、回路規模を削減することができる。
【0094】なお、上記実施形態では、A/D変換器3
によりアナログCCD信号から変換され出力されたデジ
タルCCD信号を補正回路4に直接入力しているが、A
/D変換器3と補正回路4との間にDRAM等のメモリ
を設けてバッファリングしても良い。
【0095】また、上記実施形態では図示していない
が、各フィルタのタップ数の違いにより発生する遅延差
は、それぞれの回路において吸収され、信号は同時化さ
れている。また、上記実施形態では各フィルタの特性は
固定としたが、レジスタおよびセレクタ等を用いて変更
可能なようにしても良い。
【0096】なお、以上説明した実施形態では、2次元
的な歪としてアパーチャ歪に対する画像補正について示
したが、本発明はアパーチャ補正に限定されるものでは
なく、2次元的な歪に対して画像補正を行うものであれ
ば何れにも適用できるものである。
【0097】なお、以上説明した実施形態では、水平方
向のアパーチャ補正信号を生成する第1の補正手段で異
なる周波数特性に基づき画像信号中から所望の周波数成
分を抽出する複数の信号抽出手段を用いているが、水平
方向のアパーチャ補正信号を生成する第1の補正手段に
限られるものではなく、垂直方向および斜め方向のアパ
ーチャ補正信号を生成する第2および第3の補正手段の
何れかで複数の信号抽出手段を用いても良い。また、第
1〜第3の補正手段の中の複数の補正手段が、それぞれ
複数の信号抽出手段を用いてももちろん良い。
【0098】また、本実施形態のアパーチャ補正回路を
備えた画像処理装置は、複数の機器(例えば、ホストコ
ンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ
等)から構成されるシステムに適用しても1つの機器
(例えば、複写機、ファクシミリ装置)からなる装置に
適用しても良い。
【0099】また、上述した実施形態の機能を実現する
べく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイ
スと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータ
に対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフトウ
ェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるい
は装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納
されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させ
ることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれ
る。
【0100】また、この場合、上記ソフトウェアのプロ
グラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコード自体、およびそのプ
ログラムコードをコンピュータに供給するための手段、
例えばかかるプログラムコードを格納した記録媒体は本
発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記
録媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、
磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用い
ることができる。
【0101】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)あるいは他のアプリケーションソフト等と共
同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかか
るプログラムコードは本発明の実施形態に含まれること
は言うまでもない。
【0102】さらに、供給されたプログラムコードがコ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そ
のプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の
一部または全部を行い、その処理によって上述した実施
形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれること
は言うまでもない。
【0103】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれば
水平方向の画像補正信号を生成する第1の補正手段と、
垂直方向の画像補正信号を生成する第2の補正手段と、
斜め方向の画像補正信号を生成する第3の補正手段とを
設け、水平方向と垂直方向だけでなく斜め方向の画像補
正信号を生成するようにしたので、水平方向の画像補正
信号と垂直方向の画像補正信号のみでは補正しにくい周
波数成分に対しても斜め方向の画像補正信号により画像
補正を施すことができる。これにより、補正を強めても
丸い被写体が角ばったり画像の輪郭がつき過ぎるなどの
不自然な画像を生成することなく、高画質な画像を生成
することができる。
【0104】また、本発明の他の特徴によれば水平方
向、垂直方向および斜め方向の画像補正信号の出力レベ
ル等をそれぞれ独立して調整できるようにしたので、水
平方向、垂直方向および斜め方向の画像補正回路の構成
によらず、各方向にバランスの良い画像補正を容易に施
すことができる。これにより、画像補正信号の調整が容
易にできるとともに、画像補正特性を幅広く調整するこ
とができ、高画質な画像を生成することができる。
【0105】また、本発明のその他の特徴によれば、輝
度基準信号を生成する処理と画像補正信号を生成する処
理とを並列に行うようにしたので、画像補正信号は輝度
基準信号生成回路の影響を受けることなく、画像信号に
基づき直接画像補正信号を生成することができる。これ
により、画像補正特性の制御が容易にでき、さらに良好
な画像補正特性を得ることができる。
【0106】また、本発明のさらに別の特徴によれば、
異なる周波数特性に基づき同じ方向の高周波成分あるい
は低周波成分の信号を抽出し、抽出したそれぞれの信号
の出力レベル等をそれぞれ独立して制御するようにした
ので、画像補正信号の周波数特性および出力レベル等を
より細かく制御することができる。これにより、垂直方
向の画像補正と水平方向の画像補正との均衡がとれず不
自然な画像を生成してしまうということなく、高画質な
画像を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置の一実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】図1中に示した垂直LPF回路の詳細な構成例
を示す図である。
【図3】図1中に示した第1、第3の水平BPF回路の
詳細な構成例を示す図である。
【図4】図1中に示した第2の水平BPF回路の詳細な
構成例を示す図である。
【図5】図1中に示した第1、第2の垂直BPF回路の
詳細な構成例を示す図である。
【図6】図1中に示した水平LPF回路の詳細な構成例
を示す図である。
【図7】図2および図6に示したLPF回路の周波数特
性を示す図である。
【図8】図3〜図5に示したBPF回路の周波数特性を
示す図である。
【図9】図1中に示したゲイン調整回路の動作を示すフ
ローチャートである。
【図10】図1中に示したゲイン調整回路の入出力特性
を示す図である。
【図11】本実施形態によるアパーチャ補正回路の2次
元周波数特性の一例を示す図である。
【図12】従来のアパーチャ補正回路の一構成例を示す
図である。
【符号の説明】
1 CCD 2 CDS・AGC回路 3 A/D変換器 4 補正回路 5 ディレイライン 6 補間回路 7 マトリクス回路 8 色抑圧回路 9 色ガンマ回路 10 垂直ノッチ回路 11 水平ノッチ回路 12、25〜27 加算器 13 輝度ガンマ回路 14 垂直LPF回路 15 第1の水平BPF回路 16 第2の水平BPF回路 17、18、21、24 ゲイン調整回路 19 第1の垂直BPF回路 20 第3の水平BPF回路 22 第2の垂直BPF回路 23 水平LPF回路 28 アパーチャ抑圧回路 29 抑圧制御信号生成回路 30 撮像レンズ 31 光学ローパスフィルタ UV 色信号 Y 輝度信号 Yh 輝度基準信号 Ya アパーチャ補正信号

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向の画像補正信号を生成する第1
    の補正手段と、垂直方向の画像補正信号を生成する第2
    の補正手段と、斜め方向の画像補正信号を生成する第3
    の補正手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記第1の補正手段は、入力された画像
    信号中から垂直方向の低周波成分の信号を抽出する垂直
    低域信号抽出手段と、上記垂直低域信号抽出手段より出
    力された信号中から水平方向の高周波成分の信号を抽出
    する水平高域信号抽出手段とを備え、上記第2の補正手
    段は、入力された画像信号中から垂直方向の高周波成分
    の信号を抽出する垂直高域信号抽出手段と、上記垂直高
    域信号抽出手段より出力された信号中から水平方向の低
    周波成分の信号を抽出する水平低域信号抽出手段とを備
    え、上記第3の補正手段は、入力された画像信号中から
    垂直方向の高周波成分の信号を抽出する垂直高域信号抽
    出手段と、上記垂直高域信号抽出手段より出力された信
    号中から水平方向の高周波成分の信号を抽出する水平高
    域信号抽出手段とを備えることを特徴とする請求項1に
    記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記第1、第2および第3の補正手段
    は、それぞれで生成される上記水平方向、垂直方向およ
    び斜め方向の画像補正信号の出力レベルおよびベースク
    リップレベルの少なくとも一方をそれぞれ独立して調整
    する出力調整手段を備えることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記入力される画像信号中から基準とな
    る輝度信号を生成する輝度基準信号生成手段を備え、上
    記第1、第2および第3の補正手段と上記輝度基準信号
    生成手段とを並列に処理することを特徴とする請求項1
    〜3の何れか1項に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 上記第1〜第3の画像補正手段のうち少
    なくとも1つは、異なる周波数特性に基づき同じ方向の
    高周波成分あるいは低周波成分の信号を抽出する複数の
    信号抽出手段と、上記複数の信号抽出手段にそれぞれ接
    続され、抽出された信号の出力レベルおよびベースクリ
    ップレベルの少なくとも一方を調整する複数の出力調整
    手段とを有することを特徴とする請求項1〜4の何れか
    1項に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記複数の出力調整手段は、上記複数の
    信号抽出手段により抽出された信号の出力レベルおよび
    ベースクリップレベルの少なくとも一方を独立して制御
    可能であることを特徴とする請求項5に記載の画像処理
    装置。
  7. 【請求項7】 入力された画像信号中から垂直方向の低
    周波成分の信号を抽出する第1の抽出手段と、上記第1
    の抽出手段より出力された信号中から異なる周波数特性
    に従って水平方向の高周波成分の信号を抽出する第2お
    よび第3の抽出手段と、上記第2および第3の抽出手段
    のそれぞれから出力された信号の出力レベルおよびベー
    スクリップレベルの少なくとも一方を調整する第1およ
    び第2の出力調整手段と、上記第1および第2の出力調
    整手段のそれぞれから出力された信号を加算することに
    よって水平方向の画像補正信号を得る加算手段とを備え
    ることを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 上記第1および第2の出力調整手段は、
    上記第2および第3の抽出手段により出力された信号の
    出力レベルおよびベースクリップレベルの少なくとも一
    方をそれぞれ独立に制御可能であることを特徴とする請
    求項7に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 上記画像補正信号はアパーチャ補正信号
    であることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記
    載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 入力された画像信号をもとに水平方向
    の画像補正信号と、垂直方向の画像補正信号と、斜め方
    向の画像補正信号とを生成するようにしたことを特徴と
    する画像処理方法。
  11. 【請求項11】 上記水平方向、垂直方向および斜め方
    向の画像補正信号の出力レベルおよびベースクリップレ
    ベルの少なくとも一方をそれぞれ独立して調整するよう
    にしたことを特徴とする請求項10に記載の画像処理方
    法。
  12. 【請求項12】 上記画像補正信号を生成する処理と、
    上記入力された画像信号中から基準となる輝度基準信号
    を生成する処理とを並列に行うようにしたことを特徴と
    する請求項10または11に記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 上記水平方向の画像補正信号を生成す
    る際に、異なる周波数特性に基づき同じ方向の高周波成
    分あるいは低周波成分の信号を抽出するとともに、抽出
    されたそれぞれの信号の出力レベルおよびベースクリッ
    プレベルの少なくとも一方をそれぞれ独立して調整する
    ようにしたことを特徴とする請求項10〜12の何れか
    1項に記載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜9の何れか1項に記載の各
    手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム
    を記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
  15. 【請求項15】 請求項10〜13の何れか1項に記載
    の画像処理方法の処理手順をコンピュータに実行させる
    ためのプログラムを記録したことを特徴とするコンピュ
    ータ読み取り可能な記録媒体。
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JP2008525903A (ja) * 2004-12-27 2008-07-17 インテル・コーポレーション 多機能プログラマブルタップフィルタ画像処理の方法、装置及びシステム

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