JP2001111285A - 高難燃性の電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法 - Google Patents

高難燃性の電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法

Info

Publication number
JP2001111285A
JP2001111285A JP28984399A JP28984399A JP2001111285A JP 2001111285 A JP2001111285 A JP 2001111285A JP 28984399 A JP28984399 A JP 28984399A JP 28984399 A JP28984399 A JP 28984399A JP 2001111285 A JP2001111285 A JP 2001111285A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
layer
metal
plating
core material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28984399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4355870B2 (ja
Inventor
Toshihiro Yamamoto
敏博 山本
Hideo Suzuki
英郎 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP28984399A priority Critical patent/JP4355870B2/ja
Publication of JP2001111285A publication Critical patent/JP2001111285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4355870B2 publication Critical patent/JP4355870B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高難燃性であって、しかも柔軟性を併有する
電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法を提供
することを目的とする。 【解決手段】 メラミン樹脂を発泡させた多孔性弾性体
を芯材として利用し、この芯材の外表面を難燃性および
柔軟性を有する導電性被覆層で被覆させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高い難燃性と導
電度とを両立させた電磁波シールド用ガスケットおよび
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】コンピュータやワードプロセッサ等の電子
機器、その他マイクロコンピュータを制御用素子として
内蔵した各種電子機器は、外部から機器内に侵入する電
磁波等の外乱を受けて誤作動を生じ易い。また、これら
の電子機器は稼働時に機器筐体外部へ電磁波を発生して
有害なノイズ源となることも多い。この種の電磁波によ
る干渉(EMI)や、より周波数の低い電波による干渉
(RFI)から前記電子機器等を防護したり、外部への漏
洩を防止したりするために、シールド(遮蔽)が機器筐体
に一般に施される。
【0003】この電磁波シールドは、例えばコンピュー
タの筐体をなすハウジングの内部に導電性塗料を塗布し
たり、金属板や金網で中央処理ユニット(CPU)をカバ
ーしたりすることにより行なわれる。ところで、一般に
前記コンピュータの筐体は複数のパーツの分割構造とな
っているために、これらカバーを嵌合させた際に生じる
僅かな隙間や、各種モジュールを接続するコネクタ端子
等の設置個所に不回避的に生じる隙間から電磁波が侵入
または漏出して、同じく機器を誤作動させることが知ら
れている。このため、前記筐体のパーティングラインに
沿った箇所やコネクタ端子等の設置部位に、軟質の例え
ばシート状をなす導電性部材を貼着することで、電磁波
の筐体内部への侵入や外部への漏出を防止する技術が実
施されている。この導電性部材は、筐体による複数のパ
ーツを合体させた際の分割隙間等を埋めるものであるの
で、その機能に着目して一般にガスケットと称される。
従って本願の明細書でも、以下この用語を使用すること
にする。
【0004】この種の技術としては、ポリウレタンフォ
ームの如く弾性を有する発泡材料を柱状に形成して芯材
となし、この芯材の周囲を導電性繊維の織布で被覆した
ガスケットや、被導電性の布材に湿式または乾式の金属
メッキを施し導電性布材で前記芯材の周囲を被覆したガ
スケット(米国特許第4,857,668号)が知られてい
る。また導電性繊維や導電性布の使用に代えて、エラス
トマーコアの周りを導電性のワイヤーメッシュで囲繞す
るようにした電磁波遮蔽用ガスケットが、特開平2−2
96396号公報に開示されている。
【0005】前述した電磁波シールド用ガスケットは、
筐体の分割ラインに沿設したり、コネクタ用端子等の取
付開口部に設けることで、電磁波の内部侵入や外部漏出
を防止し得る点で極めて有効である。しかし、これらガ
スケットの一部を構成する導電性繊維、導電性布その他
導電性のワイヤーメッシュは材質的に柔軟性に欠け、芯
材となっているポリウレタンフォーム等に比べるとかな
り剛固なものとなっている。このため筐体(導電性塗料
の塗布や導電性粉末の樹脂成形等による導電性処理が施
されている)における分割ラインがストレートである場
合は問題ないが、その分割ラインが場所により小さな凹
凸を形成していたり、比較的小さな曲率で湾曲するよう
なっていたりすると、前記ガスケットを配設するに際し
て導電性繊維やワイヤーメッシュはその剛固性の故に、
これら形状変化に対する追従が困難になり、しわを生じ
て隙間を完全に埋めることが出来ず、これを介して外部
からの電磁波の侵入を許容してしまう重大な難点があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を回避
するため、芯材および該芯材を被覆する導電性導電性被
覆層の両者に柔軟なウレタンの如き弾性体を使用するこ
とが提案される。しかしにこれら弾性体は一般に高分子
の有機物であって燃え易いために、発熱が激しいコンピ
ュータやワードプロセッサ等の電子機器筐体内部に組込
まれた際の発火や溶融等が問題となっている。殊にこれ
ら電子機器に関して、米国は高い難燃性の保持をUL規
格の中で定めているので、対米輸出向けとするには該規
格をクリアすることが絶対必要であると共に、より高い
規格水準での認証をうけることが望ましい。そこで前記
ガスケットにおける難燃性を高める方法として、前記弾
性体の原料中に多量の難燃剤を入れる方法が考えられる
が、この場合、該弾性体の硬度が高くなり形状追従性が
劣ってしまう欠点が指摘される。すなわち、柔軟性と高
い難燃性とを併有した電磁波シールド用の弾性体を製造
することは従来非常に困難であった。
【0007】
【発明の目的】この発明は、従来技術に係る問題点に鑑
み、これを好適に解決するべく提案されたものであっ
て、高難燃性であって、しかも柔軟性を併有する電磁波
シールド用ガスケットおよびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明の高難燃性の電磁波シール
ド用ガスケットは、メラミン樹脂を発泡させた多孔性弾
性体からなる芯材と、この芯材の外表面を被覆する難燃
性および柔軟性を有する導電性被覆層とから構成したこ
とを特徴とする。
【0009】前記課題を克服し、所期の目的を達成する
ため本願に係る別発明の高難燃性の電磁波シールド用ガ
スケットの製造方法は、メラミン樹脂を発泡させて多孔
質弾性体の芯材を作製し、前記芯材の外表面に難燃剤を
含有する湿気硬化性樹脂の樹脂層を形成し、この樹脂層
に所要のメッキ用金属に対して触媒活性を有する触媒金
属層を付与し、次いで前記触媒金属層に前記メッキ用金
属を析出させて金属メッキ層を形成するようにしたこと
を特徴とする。
【0010】前記課題を克服し、所期の目的を達成する
ため本願に係るまた別の発明の高難燃性の電磁波シール
ド用ガスケットの製造方法は、メラミン樹脂を発泡させ
て多孔質弾性体の芯材を作製し、前記芯材の外表面に難
燃剤を含有するメッキ可能な合成樹脂の樹脂層を形成
し、この樹脂層の外表面に所定の粗化処理をした後に、
所要のメッキ用金属に対して触媒活性を有する触媒金属
層を付与し、次いで前記触媒金属層に前記メッキ用金属
を析出させて金属メッキ層を形成するようにしたことを
特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る高難燃性の電
磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法につき、
好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説
明する。
【0012】本発明の好適な実施例に係る電磁波シール
ド用ガスケットは、図1に示す如く、メラミン樹脂の多
孔質弾性体からなる芯材10と、該芯材10の全体また
は所要部位を被覆する導電性被覆層12とから基本的に
構成される。この導電性被覆層12は、樹脂20から
形成されて後述する触媒金属22の吸着する特性を有す
る樹脂層14と、該樹脂層14上に吸着される触媒金
属層16と、該触媒金属層16を形成する触媒金属2
2の微粒子を核として形成される金属メッキ層18とか
らなる。
【0013】前記芯材10としては、極めて高い難燃性
を有するメラミン樹脂を原料として発泡させた多孔質弾
性体(以下「メラミン弾性体」という)が使用される。前記
メラミン弾性体は、メラミン樹脂水溶液または水分散体
に、発泡助剤と触媒を加えて加熱することで作製され、
極めて細かいセル径(10〜50μm程度)および高い空
隙率(密度5〜20kg/m3程度)を備える連続通気性の
不燃性多孔体である。前記芯材10は、配置される電子
機器筐体内部の構造に応じて、シート状またはひも状に
成形して用いられる。シート状とする場合は厚さ20〜
1mm程度が、またひも状とする場合は幅20〜2mm
程度が好適である。
【0014】前記樹脂層14を形成する樹脂20として
は、以下の2つに大きく分類される。 1:従来のプラスチックメッキ法でメッキ可能な合成樹
脂 本発明に利用可能な樹脂20として、プラスチックメッ
キが可能な合成樹脂が挙げられる。このような樹脂とし
ては、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン樹脂)、PC(ポリカーボネート樹脂)、PC/ABS
(PCとABSのアロイ)、PA(ポリアミド樹脂)、PP
S(ポリフェニレンサルファイド樹脂)、PES(ポリエ
ーテルサルフォン樹脂)、PEI(ポリエーテルイミド樹
脂)、PPO(変性ポリフェニレンオキサイド樹脂)、P
OM(ポリオキシメチレン樹脂)、PP(ポリプロピレン
樹脂)、PBT(ポリブチレンテレフタレート樹脂)等が
挙げられ、これらに難燃剤を所定量混合して難燃化され
たものが使用に供される。なおこのメッキ可能な合成樹
脂から形成される樹脂層14には、夫々の材料に応じた
機械的または化学的粗化工程を含む前処理方法が確立さ
れているので、この処理を予め施しておくことで触媒金
属22の付与が可能となっている。 2:湿気硬化性樹脂 代表的なものとして、湿気硬化性変性シリコーン樹脂が
挙げられる。これはある程度の難燃性を有し、かつ雰囲
気湿分で硬化する特徴を有する樹脂である。前記メラミ
ン樹脂と同程度の高い難燃性を発現させるために、難燃
剤を添加することにより含有させて好適に採用される。
厚さは0.05〜0.5mm程度で利用され、メラミン弾
性体の芯材への無電解メッキまたは電解メッキを施す各
種薬品の侵入を完全にブロックする不透水性連続層を形
成することが求められる。前記湿気硬化性変性シリコー
ン樹脂は、一般に粘度が高いのでロールコーター等によ
っても付与が可能であり、キシレン等の溶媒による濃度
調整も可能であるので、均一かつ薄い樹脂層14を容易
に形成し得る。また雰囲気湿度により硬化するので、芯
材10に付与する際の湿気を制御することにより、硬化
速度も容易に制御し得る。前記変性シリコーン樹脂は、
様々な物質に対して高い物理的な接着能力を有すると共
に、硬化後に未反応状態で構造内に残留する官能基また
は水分との反応により新たに生成される多数の官能基
が、前記触媒金属22を多数捕捉・吸着することで、間
接的に金属メッキ層18に対する強力な密着性を発現さ
せているものと推察される。
【0015】前記の各樹脂20に混合されて難燃性を発
現する難燃剤としては、公知のものを採用すればよい
が、環境保護の観点からは、ハロゲン化合物を含まず
に、かつ少ない混合量で難燃性を発揮するものが好適に
採用される。また前記樹脂20に混合された難燃剤が、
該樹脂20の表面に滲出(ブリード)等されることがな
く、電子部品に影響を与えない点も考慮すべきである。
これら諸条件を満たすものとして、例えば赤リン系難燃
剤が挙げられる。その他の難燃剤として、含水金属化合
物や窒素化合物を併用することが望ましい。この場合
は、発煙性が抑制されると共に、酸素からの遮断効果も
向上するので難燃性が更に向上する。
【0016】前記触媒金属22としては、パラジウム等
の無電解メッキ反応に触媒活性を有する貴金属が好適に
使用され、他に、金、銀、ルテニウム、ロジウム、パラ
ジウム、イリジウム、オスミウムまたは白金が挙げられ
る。この触媒金属22を前記樹脂層14に付与して触媒
金属層16を形成する方法は、従来のプラスチックメッ
キ法でメッキ可能な合成樹脂を使用するか、または湿気
硬化性樹脂を使用するかで相違があるが、具体的な方法
は後述する。なお前記触媒金属層16は、連続層として
形成される必要はなく、前記樹脂層14上に吸着してい
ればよい。
【0017】前記メッキ用金属24には、第1金属メッ
キ層18aを形成する第1メッキ用金属24aおよび第
2金属メッキ層18bを形成する第2メッキ用金属24
bがあり、夫々入射する電磁波に対して高い反射能を有
する、すなわち高い導電性を有する金属および高い耐食
性を有する金属が採用される。一般的には銅、ニッケル
・リン合金、ニッケル・ホウ素合金、銀、金、パラジウ
ム、スズ、半田またはコバルト等が利用可能であるが、
殊に第1メッキ用金属24aとしては金、銀または銅
が、第2メッキ用金属24bとしては、ニッケル−リ
ン、ニッケル−ホウ素、金、パラジウムまたはクロム等
が夫々好適である。
【0018】
【製造方法】本発明に係る高難燃性の電磁波シールド用
ガスケットの製造方法は、図2に示す如く、前処理工程
S1、導電化工程S2および仕上げ工程S3に大きく分
かれる。前処理工程S1は、芯材10となるメラミン弾
性体の製造および所定形状への加工を行なう芯材製造段
階S11と、電気的不導体である芯材10に金属メッキ
を施すために不可欠な樹脂層14を形成する樹脂層付与
段階S12とからなる。
【0019】この前処理工程S1に引き続いて行なわれ
る導電化工程S2は、前記芯材10上に形成された樹
脂層14に、無電解メッキに対する触媒活性を発現する
所望の触媒金属微粒子を含む触媒金属22を吸着させて
触媒金属層16を形成する触媒吸着段階S21と、適
宜選択的に採用された第1メッキ浴30に浸漬させるこ
とで、該触媒金属層16上に所定厚さの第1金属メッキ
層18aを付与する第1メッキ段階S22と、第2メ
ッキ浴32に浸漬させることで該第1金属メッキ層18
a上に第2金属メッキ層18bを付与する第2メッキ段
階S23とからなる。以上の各段階を経た後に、検査工
程S3での加工および検査を行なうことで電気的不導体
への金属メッキの付与は完了する。なお場合によって
は、第1メッキ段階S22および第2メッキ段階S23
に引き続き、前記金属メッキ層18を更に厚くするため
に電解メッキ段階S24が行なわれる場合もある。この
電解メッキ段階S24は、ガスケットに求められる各種
物性(例えば導電度)に応じて適宜選択的に実施される。
【0020】前記芯材製造段階S11では、前述した通
り、メラミン樹脂原料からメラミン弾性体を製造する
が、その製造方法は以下の通りである。:メラミン・ホ
ルムアルデヒド初期縮合物、水、起泡剤としての陰イオ
ン系界面活性剤、酸(触媒)および発泡助剤(水と混合し
ない低沸点液体)を夫々所定量混合して高速回転で撹拌
した後、速やかにマイクロ波を照射することで急速に発
泡・硬化させてる。なお製造後、遊離するホルマリンお
よび残留水を除去するために、2次キュアを行なう。前
記メラミン・ホルムアルデヒド初期縮合物と併用して、
尿素・ホルムアルデヒド初期縮合物またはグアナミン化
合物とホルムアルデヒドの初期縮合物等のアミノ樹脂原
料を用いた共重合体を使用しても、難燃性の高い発泡弾
性体を得ることが可能である。
【0021】樹脂付与段階S12および触媒吸着段階S
21は、該樹脂付与段階S12で付与される樹脂(従来
のプラスチックメッキ法でメッキ可能な樹脂または湿気
硬化性樹脂)の相違により以下の製造工程に差違が生じ
るので、夫々について個別に説明する。
【0022】1:従来のプラスチックメッキ法でメッキ
可能な合成樹脂から樹脂層14を形成する場合 樹脂付与段階S12:メッキ可能な合成樹脂を、芯材1
0の表面に薄くコーティングする。このコーティングに
は、前記樹脂を溶解させてスプレーまたは刷毛塗り等の
手段で付与する塗料法と、押出機により該樹脂を溶融状
態としてフィルムやチューブ状に押し出しながら、該芯
材10における表面に付与する、いわゆる押出コーティ
ング法とが利用可能である。前記塗料法の場合には、前
記芯材10の多孔質性状に留意し、高粘度に調整し表面
近傍にのみ樹脂層14を形成するようにする。 触媒吸着段階S21:先ず前記芯材10表面部の成形時
の油脂性の汚れ等を除去するため、アルカリ性水溶液で
洗浄を実施する。このアルカリ性水溶液は、触媒吸着を
容易化させるリン酸ナトリウムまたは非イオン系界面活
性剤等を通常含有している。次いで、前記樹脂の種類に
対応した化学的粗化方法を施す。例えばABS系樹脂の
場合、無水クロム酸および硫酸の高濃度溶液に対して高
温状態で浸漬し、ブタジエンゴム相を溶解させること
で、微細な凹凸構造を表面に形成して粗化し、更に表面
官能基を付与することで行なわれる。PCの場合には、
前記クロム酸・硫酸混液によるエッチングに先立って、
有機溶剤に浸漬して樹脂表面を膨潤、応力発生によるク
ラック形成により粗化する方法が好適に採用される。ま
たPAに対しては、フィラーを含有させ、かつ濃塩酸に
よるエッチングが一般的である。前記エッチングが完了
したら、最終的にスズとおよびパラジウムの塩化物から
なる錯塩コロイドを、前記粗化した表面に吸着させ、続
いて硫酸を含むアクセラレータ浴に浸漬してパラジウム
金属核だけを表面に吸着させて触媒金属層16を形成さ
せる。
【0023】2:湿気硬化性樹脂から樹脂層14を形成
する場合 樹脂付与段階S12:前記湿気硬化性樹脂に対して、赤
リン系難燃剤、含水金属化合物または窒素含有化合物等
を配合して混練する。この際の配合比は、硬化性樹脂樹
脂100重量部に対し、赤リン系難燃剤5〜20部であ
るが、要求される難燃性の程度および内容により、更に
含水金属化合物または窒素含有化合物を、夫々100部
または25部程度まで追加してもよい。このように製造
される配合物は高粘度であるため、前記芯材10への付
与はロールコータ等を使用するのが好ましく、室温また
は加熱下で空気中の水分により速やかに硬化される。 触媒吸着段階S21:無電解反応に触媒性を持つ触媒金
属22のコロイドを、浸漬、スプレー塗布または刷毛塗
り等の方法により、前記樹脂層14表面に付与・吸着さ
せる。前記触媒金属22のコロイドは、触媒金属化合物
の水溶性の塩を溶解し、界面活性剤を加えて激しく撹拌
しながら、還元剤を添加することで得られる。界面活性
剤には様々なものがあるが、陰イオン性または陽イオン
性界面活性剤が好適であり、例えば石けん、高級アルコ
ール硫酸ナトリウム、アルキルベンゼンスルフォン酸ナ
トリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナ
トリウム等、ラウリルトリメチルアンモニウムクロライ
ドまたはアルキルベンジルジメチルアンモニウムクロラ
イド等が使用される。
【0024】導電化工程S2におけるメッキ段階S22
およびS23は、夫々導電性を有する第1メッキ用金属
24aおよび耐食性をする第2メッキ用金属24bを無
電解または電解メッキにて、前記触媒金属層16上に付
与するものである。これら第1メッキ段階S22および
第2メッキ段階S23で採用されるメッキは、何れの場
合も給電の不要な無電解メッキが好ましく、具体的に
は、メッキ浴の管理が比較的容易で、工業的に広く利用
されている点から、第1金属メッキ層18aには無電解
銅が、第2金属メッキ層18bには無電解ニッケル−リ
ン合金が夫々採用される。また、このときの第1メッキ
層18aおよび第2メッキ層18bの厚さは、夫々0.
2〜2μmおよび0.1〜1μm程度が好適である。厚
すぎると製造時間および製造コストが上昇し、薄すぎる
と所望の機能を果たし得なくなるためである。
【0025】前記第1メッキ段階S22は、キレート剤
等により安定化させた第1メッキ用金属24aのイオン
と、該イオンを還元し得る還元剤とを適切なpHおよび
温度の条件下で共存させた第1メッキ浴30中に、前記
触媒金属層16を吸着させた芯材10を浸漬することで
行なわれる。前記第1金属メッキ層18aは、前段階S
21で吸着させた触媒金属22を核として析出反応によ
り形成されるものである。続いて行なわれる前記第2メ
ッキ段階S23は、キレート剤等により第2メッキ用金
属24bのイオンを安定化させ、適切なpHおよび温度
の条件とした第2メッキ浴32を用いて付与される。こ
のように前記第1メッキ用金属24aから形成される第
1メッキ層18aは、主として高い導電率を持って入射
する電磁波を反射するシールド性を発現し、前記第2メ
ッキ用金属24bから該第1メッキ層18a上に積層的
に形成される第2メッキ層18bは、高い耐食性を発現
して該第1メッキ層18aを保護する。
【0026】前記第1金属メッキ層18aおよび第2金
属メッキ層18bからなる金属メッキ層18は、その厚
さに比例して電磁波シールド能力を向上し得る。しかし
ガスケットとしては低応力で大きな圧縮変形が起こす物
性が必須であるので、第1金属メッキ層18aおよび第
2金属メッキ層18bが夫々、所定のシールド(導電)性
および耐食性を確保できる最低限の厚みとする方が好ま
しい。
【0027】ここまでに施された前処理工程S1および
導電化工程S2により、前記芯材10から、所望の電磁
波シールド性を有する導電性被覆層12を形成されたガ
スケット28を得ることが出来る。最終的に施される仕
上工程S3では、前記ガスケット28は、水洗および乾
燥、所定形状へのカットまたは打ち抜き等の成形並びに
検査が行なわれる。
【0028】以下に本発明の好適な実験例を示すが、こ
れらの実施例に限定されるものではない。
【0029】
【第1実験例】芯材製造段階 下記処方の素原料をカップに規定量計り取り、回転速度
3000rpmにセットした攪拌機で、45秒間攪拌し
た。攪拌後、準備した内寸法400×400×70mm
のPP製テストピース型へ330g投入し、該ピース型
にクランプをかけて、出力1kWのマイクロウェーブ発
生装置で、140秒間マイクロウェーブを照射した。照
射後、前記ピース型からフォームを脱型し、150℃に
セットしたキュア炉へ4時間入れることで乾燥・キュア
させることでメラミン弾性体を得た。 (配合処方) トリメチロールメラミン 100重量部 水 35 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 20 蟻酸 2 ペンタン 20
【0030】キュア後のフォームをタチ機(裁断機)で、
前記メラミン弾性体のスキン層をカットして厚さ10m
mにスライスし、更に10mm幅に裁断することで、1
0×10×400mmのひも状の芯材とした。この芯材
の機械物性は以下の通りであった。 フォーム密度[kg/m3] 8 引張強度[Mpa] 0.018 伸び [%] 20 引裂強度[N/cm] 0.45 50%圧縮永久歪み[%] 26.8 繰返圧縮歪み[%] 7.0 (試験方法はJIS K 6401に準ずる)
【0031】樹脂付与段階 湿気硬化性変性シリコーン樹脂(製品名スーパーX:セメ
ダイン社製)100重量部に対して、赤リン系難燃剤(製
品名ノーバエクセルF5:燐化学工業社製:平均粒径6μ
m、リン分93%)を15部添加し、乾燥窒素中で2軸
混練機により混合して難熱性湿気硬化性樹脂を得た。次
に前記芯材を並べ、一面ずつバーコーターにより前記樹
脂を厚さ0.1mm程度に塗布し、空気中で1時間乾燥
させた。この塗布作業を合計4回行ない、周囲全てを難
燃性樹脂から形成される樹脂層で被覆した。
【0032】触媒吸着段階 塩化パラジウム(PdCl2)0.089g/Lと塩化ナト
リウム(NaCl)0.146g/Lとからなる純水溶液
に、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド(製
品名コータミン86Pコンク)を0.1g/L添加した主
溶液に対して、予め少量の純水に0.076gの水素化
ホウ素ナトリウム(NaBH4)を溶解した溶液を添加し
ながら激しく撹拌することで、黒褐色透明なパラジウム
コロイド触媒溶液を作製した。このパラジウムコロイド
触媒溶液を、前処理工程で作製した芯材にスプレー塗布
で充分に付与し、その後に温度設定可能な高温オーブン
で温度100℃で30分間乾燥させた。
【0033】第1メッキ段階 水洗後、無電解銅メッキ浴(製品名オムニシールド15
98:シプレイ・ファーイースト社製:標準配合)を、温
度30℃の条件下で30分間メッキを実施して約1μm
の第1金属メッキ層を形成した。 第2メッキ段階 次いで、塩化パラジウムを含む活性化浴(オムニシール
ド1501:シプレイ・ファーイースト社製:標準配合)
を、温度25℃の条件下で1分間処理して表面活性を獲
得した。水洗して活性化浴溶液を充分に除去した後、第
2メッキ段階として無電解ニッケルメッキ浴(製品名オ
ムニシールド1580:シプレイ・ファーイースト社製:
標準配合)を、温度30℃の条件下で5分間メッキを実
施して約0.25μmの第2金属メッキ層を形成した。 仕上工程 洗浄および乾燥を充分に実施して、ガスケットを得た。
【0034】(結果):このようにして得られたガスケッ
トを、50mm長に切断して圧縮しながら対向する辺の
間の抵抗を測定したところ、圧縮率10%〜80%間で
抵抗値0.05Ω以下の導電性良好な結果が得られた。
またUL94難燃性評価基準に従って、燃焼試験を行な
ったところ、全く着火しないか、着火しても直ぐに炎は
消えてしまい、その評価はレイティング=V0であっ
た。これらの結果から、本実験例で得られたガスケット
は、充分なEMIシールド性および難燃性を両立させて
いると判断される。
【0035】
【第2実験例】前述の第1実験例と同様の配合処方およ
び芯材製造段階を経て、メラミン弾性体を得た。キュ
ア後のフォームを、タチ機(裁断機)で前記メラミン弾性
体のスキン層をカットして厚さ3mmにスライスし、4
00×400×3mmのシート状の芯材とした。この芯
材の機械物性は、前記第1実験例と同様であったので割
愛する。
【0036】樹脂付与段階 湿気硬化性変性シリコーン樹脂(製品名スーパーX:セメ
ダイン社製)100重量部に対して、赤リン系難燃剤(製
品名ノーバエクセルF5:燐化学工業社製:平均粒径6μ
m、リン分93%)10部および水酸化アルミニウム(製
品名ハイジライトH42M:昭和電工社製:平均粒径1.
0μm)50部を添加し、乾燥窒素中で2軸混練機によ
り混合して難燃性湿気硬化性樹脂を得た。次に前記芯材
を並べ、一面ずつバーコーターにより、前記樹脂を厚さ
0.1mm程度に塗布して空気中で1時間乾燥させた。
この塗布作業を、前記シート状芯材の両面に施した。次
いで前述した第1実験例1と同様の触媒吸着段階、
第1メッキ段階、第2メッキ段階および仕上工程を
順次施して完成品とした。
【0037】(結果):このようにして得られた完成ガス
ケットを用いて、EMIシールド効果をKEC法に従っ
て、電界波と磁界波のシールド効果を測定した。周波数
100MHz〜1000MHz間の条件で、電界波70
dB以上、磁界波40dB以上であった。また、UL9
4難燃性評価基準に従って燃焼試験を行ったところ、V
0評価であった。
【0038】
【第3実験例】芯材製造段階 前述の第1実験例と同様の配合処方および芯材製造段
階および加工を経て、10×10×400mmのひも状
の芯材とした。この芯材の機械物性は、前記第1実験例
と同様であったので割愛する。
【0039】樹脂付与段階 外周寸法12×12×0.1mmの開口部と、被塗布体
としての芯材を通すための中空部を持つクロスヘッドを
用い、開口部外周部からは溶融した難燃性ABS樹脂
(サイコラックVW22:宇部サイコン社製:難燃性UL
94−V0)を、ダイスの中空部からは、前記ひも状の
芯材を夫々を押し出しまたは送り出しすることで、該芯
材表面にABS樹脂の樹脂層を形成した。
【0040】触媒吸着段階 先ず端面に芯材が露出しないように処理を施して、ラッ
クに架けることで位置を固定した。次に前記芯材を水酸
化ナトリウム(25g/L)、炭酸ナトリウム(25g/L)
およびリン酸ナトリウム(25g/L)の各水溶液並びに
非イオン系界面活性剤(1g/L)を含有する洗浄液中を
用いて脱脂を施した。続いて無水クロム酸水溶液(42
0g/L)および98%硫酸(380g)を混合してなるエ
ッチング液に対して、温度68℃の条件下で5分間浸積
して表面を粗化させ、回収・水洗を実施した。最終的に
35%塩酸(100ml/L)を用いて中和させ、充分に
前記エッチング液として使用されたクロム酸を除去した
後に、キャタリストC(奥野製薬社製:スズパラジウム塩
化物錯体)30ml/Lおよび35%200ml/Lを混
合した触媒金属溶液に、温度30℃の条件下で3分間浸
積を行ない、40℃の98%硫酸(100ml/L)溶液
を用いてスズ分を除去し、更に水洗を施すことで触媒金
属としてのパラジウム金属微粒子を前記樹脂層に付着さ
せた。前述した第1実験例と同様の第1メッキ段階、
第2メッキ段階および仕上工程を順次施してガスケ
ットとした。
【0041】(結果):このようにして得られたガスケッ
トを、50mm長に切断して圧縮しながら対向する辺の
間の抵抗を測定したところ、圧縮率10%〜80%間で
抵抗値0.05Ω以下の導電性良好な結果が得られた。
またUL94難燃性評価基準に従って、燃焼試験を行な
ったところ、全く着火しないか、着火しても直ぐに炎は
消えてしまい、その評価はレイティング=V0であっ
た。これらの結果から、本実施例で得られた完成ガスケ
ットは、充分なEMIシールド性および難燃性を両立さ
せていると判断される。
【0042】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明によれば芯
材として高い難燃性を有するメラミン樹脂から作製され
る発泡弾性体を用いて、その表面に導電性を付与する金
属メッキ層を形成させると共に、該弾性体およびメッキ
層を樹脂層の介在によって強固な接着状態とし得るの
で、従来に比べ遙かに高い難燃性と、電子機器筐体内に
用いるに充分な弾性および電磁波遮蔽性を有するガスケ
ットが得られるという有益な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る高難燃性の電磁波シール
ド用ガスケットを一部切り欠いて示す概略図である。
【図2】本発明に係る高難燃性の電磁波シールド用ガス
ケットの製造方法を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
10 芯材 12 導電性被覆層 14 樹脂層 16 触媒金属層 18 金属メッキ層 18a 第1金属メッキ層 18b 第2金属メッキ層 20 樹脂 24 メッキ用金属

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メラミン樹脂を発泡させた多孔性弾性体
    からなる芯材(10)と、 この芯材(10)の外表面を被覆する難燃性および柔軟性を
    有する導電性被覆層(12)とから構成したことを特徴とす
    る高難燃性の電磁波シールド用ガスケット。
  2. 【請求項2】 前記導電性被覆層(12)は、所定のメッキ
    用金属(24)に対して触媒活性を有する触媒金属層(16)
    と、この触媒金属層(16)の表面に付与した金属メッキ層
    (18)とからなり、難燃剤を含有する樹脂層(14)を介して
    前記芯材(10)に接着される請求項1記載の高難燃性の電
    磁波シールド用ガスケット。
  3. 【請求項3】 前記樹脂層(14)は、湿気硬化性変性シリ
    コーン樹脂等の湿気硬化性樹脂から形成される請求項2
    記載の高難燃性の電磁波シールド用ガスケット。
  4. 【請求項4】 前記樹層脂(14)は、ABS系樹脂等のメ
    ッキ可能な合成樹脂から形成される請求項2記載の高難
    燃性の電磁波シールド用ガスケット。
  5. 【請求項5】 前記金属メッキ層(18)は、前記芯材(10)
    の側に形成される第1金属メッキ層(18a)および表面側
    に形成される第2金属メッキ層(18b)の積層体である請
    求項1〜4の何れかに記載の高難燃性の電磁波シールド
    用ガスケット。
  6. 【請求項6】 メラミン樹脂を発泡させて多孔質弾性体
    の芯材(10)を作製し、 前記芯材(10)の外表面に難燃剤を含有する湿気硬化性樹
    脂の樹脂層(14)を形成し、 この樹脂層(14)に所要のメッキ用金属(24)に対して触媒
    活性を有する触媒金属層(16)を付与し、 次いで前記触媒金属層(16)に前記メッキ用金属(24)を析
    出させて金属メッキ層(18)を形成するようにしたことを
    特徴とする高難燃性の電磁波シールド用ガスケットの製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記湿気硬化性樹脂は、例えば湿気硬化
    性変性シリコーン樹脂である請求項6記載の高難燃性の
    電磁波シールド用ガスケットの製造方法。
  8. 【請求項8】 メラミン樹脂を発泡させて多孔質弾性体
    の芯材(10)を作製し、 前記芯材(10)の外表面に難燃剤を含有するメッキ可能な
    合成樹脂の樹脂層(14)を形成し、 この樹脂層(14)の外表面に粗化処理を施した後に、所要
    のメッキ用金属(24)に対して触媒活性を有する触媒金属
    層(16)を付与し、 次いで前記触媒金属層(16)に前記メッキ用金属(24)を析
    出させて金属メッキ層(18)を形成するようにしたことを
    特徴とする高難燃性の電磁波シールド用ガスケットの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記メッキ可能な合成樹脂は、例えばA
    BS系樹脂である請求項8記載の高難燃性の電磁波シー
    ルド用ガスケットの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記メッキ用金属(24)は、無電解メッ
    キによって金属メッキ層(18)を形成する請求項6〜9の
    何れかに記載の高難燃性の電磁波シールド用ガスケット
    の製造方法。
JP28984399A 1999-10-12 1999-10-12 高難燃性の電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP4355870B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28984399A JP4355870B2 (ja) 1999-10-12 1999-10-12 高難燃性の電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28984399A JP4355870B2 (ja) 1999-10-12 1999-10-12 高難燃性の電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001111285A true JP2001111285A (ja) 2001-04-20
JP4355870B2 JP4355870B2 (ja) 2009-11-04

Family

ID=17748493

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28984399A Expired - Fee Related JP4355870B2 (ja) 1999-10-12 1999-10-12 高難燃性の電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4355870B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009081234A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Nitta Ind Corp 難燃性磁性シートおよびそれを用いたrfidデバイス並びにrfid無線通信を改善する方法
KR101228603B1 (ko) * 2012-07-31 2013-01-31 엘지전자 주식회사 그라파이트 밀폐형 열전도성 탄성 가스켓

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009081234A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Nitta Ind Corp 難燃性磁性シートおよびそれを用いたrfidデバイス並びにrfid無線通信を改善する方法
KR101228603B1 (ko) * 2012-07-31 2013-01-31 엘지전자 주식회사 그라파이트 밀폐형 열전도성 탄성 가스켓
WO2014021548A1 (ko) * 2012-07-31 2014-02-06 엘지전자 주식회사 열전도성 탄성체
US9335104B2 (en) 2012-07-31 2016-05-10 Lg Electronics Inc. Thermally-conductive elastic body

Also Published As

Publication number Publication date
JP4355870B2 (ja) 2009-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6395402B1 (en) Electrically conductive polymeric foam and method of preparation thereof
CN102102197B (zh) 钯配合物以及使用该配合物的催化剂赋予处理液
US20020046849A1 (en) Methods and apparatus for EMI shielding
KR20020071437A (ko) 고분자 소재 표면의 금속피막 도금방법 및 이를 이용한전자파 차폐방법
US5198096A (en) Method of preparing polycarbonate surfaces for subsequent plating thereon and improved metal-plated plastic articles made therefrom
KR101226773B1 (ko) 충격흡수 및 전자파 차폐 특성이 우수한 도전성 박막쿠션시트 및 이의 제조방법
JPH04289176A (ja) 後のめっきに備えてポリマ―表面を調製する方法およびこの方法で作成される改良された金属めっきプラスチック物品
TW201213111A (en) Process for the fabrication of highly electrically-conductive polymer foams with controlled compression set suitable for use in EMI shielding applications
JP3343522B2 (ja) プラスチック成形品の製造方法
US5358602A (en) Method for manufacture of printed circuit boards
JPS636628B2 (ja)
JP2000133980A (ja) 電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法
JP4355870B2 (ja) 高難燃性の電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法
KR100931248B1 (ko) 송수신기기 하우징 등의 이중사출방법에 의한 회로패턴에동도금, 니켈도금, 금도금을 사용한 안테나 기능의제조방법
CN109104851B (zh) 电磁屏蔽膜的制备方法
JP5014529B2 (ja) 難燃性を有する導電性多孔体およびその製造方法
JP4318008B2 (ja) 電磁波シールド用ガスケットおよびその製造方法
KR101375237B1 (ko) 전자파 차폐용 얇은 금속화 필름의 제조방법 및 그에 의한 금속화 필름
JP2003129247A (ja) 樹脂表面への導電性被膜及び導電性回路パターンの形成方法
KR960007553B1 (ko) 전자파 차폐를 위한 abs 플라스틱 재료의 무전해 도금법
JP5117656B2 (ja) 無電解メッキの前処理方法及びそれを用いてなる導電性材料
JP2987556B2 (ja) 弗素樹脂体表面の金属導電層形成方法
KR0176299B1 (ko) 전자파를 차폐하는 편면 무전해 도금법
KR20180118554A (ko) 인쇄회로 나노섬유웹 제조방법, 이를 통해 제조된 인쇄회로 나노섬유웹 및 이를 이용한 전자기기
JP4526621B2 (ja) 電気的不導体への金属メッキ方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061011

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090331

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090623

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090721

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120814

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130814

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees