JP2001108258A - 空気熱交換器及びこれを備えた空気調和機 - Google Patents

空気熱交換器及びこれを備えた空気調和機

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JP2001108258A
JP2001108258A JP28825699A JP28825699A JP2001108258A JP 2001108258 A JP2001108258 A JP 2001108258A JP 28825699 A JP28825699 A JP 28825699A JP 28825699 A JP28825699 A JP 28825699A JP 2001108258 A JP2001108258 A JP 2001108258A
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air
heat exchanger
refrigerant
heat transfer
air heat
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Takashi Yoshioka
俊 吉岡
Hirokazu Fujino
宏和 藤野
Kazunari Kasai
一成 笠井
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/12Inflammable refrigerants

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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒「R32」の性状を有効に利用すること
で、より高性能の空気熱交換器及びこれを備えた空気調
和機を提供する。 【解決手段】 複数のフィン11,11,・・に、冷媒
が流通される伝熱管2を取り付けて構成される空気熱交
換器において、上記冷媒として「R32」を用いる。か
かる構成とすることで、「R32」の熱伝達率が高く蒸
発潜熱が大きいという性状からは、伝熱管2の細径化に
よる更なる高性能化と省冷媒化を図ることができ、「R
32」は高圧冷媒であって圧力損失による温度損失が少
ないという性状からは、伝熱管2の細径化に拘わらず高
い熱交換性能が得られ、さらに、「R32」は低乾き度
での熱伝達率が高いという性状からは、空気熱交換器の
構造の簡略化と低コスト化が促進される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気熱交換器及
びこれを備えた空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気調和機に用いられる空気熱交換器に
おいては、伝熱管を細径化し、伝熱管側での伝熱効率を
促進するとともにフィン効率を高めることで、その高性
能化とか省冷媒化を図ることが知られている。
【0003】また一方、空気熱交換器の冷媒としては、
従来よりHCFC系のフロン冷媒である「R22」が使
用されるのが通例であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、伝熱管の細
径化は、伝熱管側での伝熱効率の促進等の利点を有する
反面、細径化に伴って冷媒の圧力損失が増大し熱交換性
能の低下を招来することから、熱交換性能との兼ね合い
上、一定水準に制約され、従って、空気熱交換器の高性
能化とか省冷媒化という点において不満の残るものであ
った。
【0005】また、空気熱交換器用冷媒として「R2
2」を使用した場合には、この「R22」は低乾き度で
の熱伝達率が低いという性状をもっことから(図11を
参照)、低乾き度での性能低下を抑制するために、例え
ば伝熱管をその途中で分岐させて伝熱促進を図るなどの
工夫をすることが必要であり、そのため空気熱交換器の
構造が複雑化しコストアップにもなるという問題があっ
た。
【0006】そこで本願発明では、かかる従来の問題点
に鑑み、より高性能の空気熱交換器及びこれを備えた空
気調和機を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0007】
【発明の技術的背景】本願発明者らは、かかる課題を解
決するための手段を研究する過程において、HFC系単
一冷媒としての「R32」の性状に着目した。
【0008】即ち、本願発明者らの試験よれば、この
「R32」には、(a)熱伝達率が高く、蒸発潜熱が大
きい、(b)高圧冷媒であって、圧力損失による温度損
失が少ない、(c)「R22」に比して、低乾き度での
熱伝達率が高い(図11参照)、等の性状が確認され
た。
【0009】かかる諸性状は熱交換性能の向上に寄与す
ると考えられることから、本願発明者らは、この「R3
2」に特有の性状を有効に利用することで、より高性能
の空気熱交換器及びこれを備えた空気調和機を得ること
に想到したものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる技術背景に立脚
し、本願発明では、上記課題を解決するための具体的手
段として、次のような構成を採用した。
【0011】本願の第1の発明では、複数のフィン1
1,11,・・に、冷媒が流通される伝熱管2を取り付
けて構成される空気熱交換器において、上記冷媒として
「R32」を用いたことを特徴としている。
【0012】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる空気熱交換器において、上記伝熱管2の管径を、
冷媒として「R22」を採用する場合の管径よりも細径
に設定したことを特徴としている。
【0013】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる空気熱交換器において、上記伝熱管2を、冷媒入
口2aから冷媒出口2bまで一本の管で通じる1パス構
造としたことを特徴としている。
【0014】本願の第4の発明にかかる空気熱交換器で
は、上記第1,第2又は第3の発明にかかる空気熱交換
器を、要求熱交換能力又は要求形態に応じて適宜組み合
わせて構成することを特徴としている。
【0015】本願の第5の発明では、熱交換器とファン
とを備えて構成される空気調和機において、上記熱交換
器として、請求項1,2,3又は4に記載の空気熱交換
器を用いたことを特徴としている。
【0016】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0017】 本願の第1の発明にかかる空気熱交換
器では、複数のフィン11,11,・・に、冷媒が流通
される伝熱管2を取り付けて構成される空気熱交換器に
おいて、上記冷媒として「R32」を用いている。従っ
て、この「R32」を空気熱交換器の冷媒として用い、
且つこの「R32」が有する性状を空気熱交換器の構成
と機能的に結合させることで次のような特有の効果が得
られる。
【0018】即ち、「R32」には「R22」に比して
熱伝達率が高く蒸発潜熱が大きいという性状があること
から、「R32」を、冷媒として「R22」を用いた空
気熱交換器と同等能力をもつ空気熱交換器の冷媒として
適用した場合には、冷媒流量を少なくして圧力損失を抑
えることができる。従って、例えば、伝熱管2の管径
を、冷媒として「R22」を使用した場合の管径よりも
さらに小さく設定することができ、この伝熱管2の細径
化によって空気熱交換器の更なる高性能化と省冷媒化を
図ることができる。
【0019】また、「R32」には、高圧冷媒であって
圧力損失による温度損失が少ないという性状があること
から、冷媒として「R32」を用いることで、例えば伝
熱管2の細径化によって圧力損失が増加したような場合
であっても、これに伴って熱交換量が低下するのが抑制
され、高い熱交換性能が得られることになる。
【0020】さらに、「R32」には、「R22」に比
して、低乾き度での熱伝達率が高いという性状があるこ
とから、冷媒として「R32」を用いることで、例えば
冷媒として低乾き度での熱伝達率の低い「R22」を用
いる場合のように、低乾き度での性能低下の抑制のため
に伝熱管を分岐構造とするような必要がなくなり、それ
だけ空気熱交換器の構造の簡略化、低コスト化が促進さ
れるものである。
【0021】以上のように、この第1の発明にかかるる
空気熱交換器によれば、冷媒として「R32」を用いる
ことで、その高性能化と省冷媒化及び構造の簡略化が同
時に実現可能となるものである。
【0022】 本願の第2の発明にかかる空気熱交換
器では、上記第1の発明にかかる空気熱交換器におい
て、上記伝熱管2の管径を、冷媒として「R22」を採
用する場合の管径よりも細径に設定している。この場
合、冷媒として「R32」を用いることで、上記伝熱管
2の細径化に起因する冷媒の圧力損失が抑えられること
から、上記伝熱管2の細径化に基づく効果、即ち、伝熱
管側での伝熱効率の促進とフィンピッチの狭小化による
フィン効率の向上とによる空気熱交換器の高性能化と省
冷媒化とが確実に得られるものである。
【0023】 本願の第3の発明にかかる空気熱交換
器では、上記第1の発明にかかる空気熱交換器におい
て、上記伝熱管2を、冷媒入口2aから冷媒出口2bま
で一本の管で通じる1パス構造としている。この場合、
冷媒として「R32」を用いることで、冷媒として「R
22」を用いた場合のように低乾き度で熱伝達率が低下
することが抑制されることから、上記伝熱管2を1パス
構造とすることによる効果、即ち、空気熱交換器の構造
の簡略化及び低コスト化が確実に得られるものである。
【0024】 本願の第4の発明にかかる空気熱交換
器では、上記第1,第2又は第3の発明にかかる空気熱
交換器を、該空気熱交換器側の要求熱交換能力又は要求
形態に応じて適宜組み合わせて構成するようにしている
ので、例えば、空気熱交換器をその要求熱交換能力又は
要求形態に応じて一体形成する場合に比して、空気熱交
換器の設計に際しての自由度が向上し、設計工数の低減
による低コスト化が期待できるものである。
【0025】 本願の第5の発明にかかる空気調和機
によれば、熱交換器とファンとを備えて構成される空気
調和機において、上記熱交換器として、請求項1,2,
3又は4に記載の空気熱交換器を用いているので、高い
空調能力をもち且つ構造の簡単な空気調和機をより安価
に提供することができるものである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0027】図1〜図4には、本願発明を適用してモジ
ュール化された熱交換モジュールM 1〜M4を示してい
る。また、図6及び図7には、上記熱交換モジュールM
を適宜組み合わせて構成される空気熱交換器Z1,Z2
示している。さらに、図8〜図10には、上記空気熱交
換器Zを備えて構成される空気調和機X1〜X3を示して
いる。以下、これら熱交換モジュールと空気熱交換器と
空気調和機についてそれぞれその構成等を説明する。
【0028】尚、この実施形態における各熱交換モジュ
ール及びこれを組み合わせて得られる空気熱交換器は、
共に、冷媒として「R32」を用いることを前提とする
ものであって、かかる前提の下に、該「R32」の性状
を有効に利用すべくこれを考慮した特有の構成を備えて
いる。
【0029】A:熱交換モジュール 熱交換モジュールは、請求項1〜3に記載の空気熱交換
器を構成するもので、ここでは以下の四つの構造例を示
す。
【0030】A−1:第1の構造例 図1には、第1の構造例にかかる熱交換モジュールM1
を示している。この熱交換モジュールM1は、複数枚の
フィン11,11,・・を所定間隔で対向配置してなる
フィン群1と、該フィン群1の各フィン11,11,・
・をその板厚方向に貫通して取り付けられる伝熱管2と
を備えて構成される。そして、この場合、この熱交換モ
ジュールM1においては、上記伝熱管2内を流れる冷媒
として「R32」が採用されることを考慮して、該伝熱
管2の管径を、冷媒として「R22」が採用される場合
の管径よりも細径に設定するとともに、上記フィン群1
の下部に位置する冷媒入口2aから上部に位置する冷媒
出口2bまで一本の管で蛇行状に通じさせた1パス構造
としている。
【0031】尚、図1においては、上記伝熱管2のう
ち、上記フィン群1の手前側端面に露出する上記冷媒入
口2aと冷媒出口2b及びU字管部のみを実線図示し、
該フィン群1を貫通して該フィン群1の奥側端面に露出
するU字管部は、作図の便宜上、手前側端面上に破線図
示している。
【0032】ここで、上記伝熱管2の管径を、冷媒とし
て「R22」が採用される場合の管径よりも細径に設定
したのは、「R32」は「R22」よりも熱伝達率が高
くて蒸発潜熱が大きく、従って「R22」を採用した場
合と同等の能力をより少ない冷媒流量で得ることがで
き、冷媒流量が少ない分だけ細径化による圧力損失を低
く抑えられること、及び「R32」は高圧冷媒であって
圧力損失による温度損失が少ないこと、に基づくもので
ある。
【0033】また、上記伝熱管2を1パス構造としたの
は、「R32」は、「R22」に比して、低乾き度での
熱伝達率が高く、従って「R22」を用いる場合のよう
に低乾き度での熱伝達率が低いことに起因する性能低下
を抑制するために伝熱管を分岐構造とする必要性がない
ことに基づくものである。
【0034】このように構成された熱交換モジュールM
1においては、上記伝熱管2の細径化によって、高い熱
交換性能が得られるとともに、上記伝熱管2を1パス構
造としたことでその構造の簡略化が促進されるものであ
る。
【0035】尚、この第1の構造例においては、上述の
ように、上記伝熱管2を細径管で構成するとともに、そ
の配置構造を1パス構造としているが(即ち、伝熱管2
の細径化と1パス構造とを併有した構造)、他の構造例
においては、例えば、上記伝熱管2を細径管で構成し且
つその配置構造を複数パス構造としたものとか、上記伝
熱管2を細径化することなく「R22」の場合と同様の
管径に維持しつつその配置構造のみを1パス構造とした
ものも採用可能である。
【0036】A−2:第2の構造例 図2には、第2の構造例にかかる熱交換モジュールM2
を示している。この熱交換モジュールM2は、上記第1
の構造例にかかる熱交換モジュールM1が伝熱管2を一
列配置したものであるのに対して、該伝熱管2を二列配
置したものである。即ち、この熱交換モジュールM
2は、一対のフィン群1,1を送風方向に前後して併設
するとともに、一方のフィン群1の下部に設定した冷媒
入口2aと他方のフィン群1の下部に設定した冷媒出口
2bとの間に跨がって一本の伝熱管2を上下方向に蛇行
状に配置して構成されている。
【0037】この熱交換モジュールM2においても、上
記第1の構造例の熱交換モジュールM1と同様に、上記
伝熱管2内を流れる冷媒として「R32」が採用される
ことを考慮して、該伝熱管2の管径を、冷媒として「R
22」が採用される場合の管径よりも細径に設定すると
ともに、上記伝熱管2を1パス構造としている。また、
この伝熱管2を細径化するとともにその配置を1パス構
造とした理由は、上記第1の構造例で述べた通りであ
る。
【0038】このように構成された熱交換モジュールM
2においては、上記伝熱管2の細径化によって、高い熱
交換性能が得られるとともに、上記伝熱管2を1パス構
造としたことでその構造の簡略化が促進されるものであ
る。
【0039】尚、この第2の構造例においても、上述の
ように、上記伝熱管2を細径管で構成するとともに、そ
の配置構造を1パス構造としているが(即ち、伝熱管2
の細径化と1パス構造とを併有した構造)、上記第1の
構造例において説明したように、例えば、上記伝熱管2
を細径管で構成し且つその配置構造を複数パス構造とし
たものとか、上記伝熱管2を細径化することなく「R2
2」の場合と同様の管径に維持しつつその配置構造のみ
を1パス構造としたものも採用可能なことは勿論であ
る。
【0040】A−3:第3の構造例 図3には、第3の構造例にかかる熱交換モジュールM3
を示している。この熱交換モジュールM3は、上記第2
の構造例にかかる熱交換モジュールM2の変形例であっ
て、該第2の構造例の熱交換モジュールM2においては
一対のフィン群1,1を備えていたのに対して、幅広の
フィン11,11,・・で構成されるフィン群1を一つ
だけ備えたものである。
【0041】これ以外の構造等については、全て上記第
2の構造例の場合と同様であるので、該第2の構造例の
該当説明を援用することで、ここでの説明を省略する。
【0042】A−4:第4の構造例 図4には、第4の構造例にかかる熱交換モジュールM4
を示している。この熱交換モジュールM4は、上記第1
の構造例にかかる熱交換モジュールM1が伝熱管2を一
列配置したものであるのに対して、該伝熱管2を三列配
置したものである。即ち、この熱交換モジュールM
4は、三つのフィン群1,1,1を送風方向に前後して
併設するとともに、併設方向一端側に位置するフィン群
1の下部に設定した冷媒入口2aと併設方向他端側に位
置するフィン群1の上部に設定した冷媒出口2bとの間
に跨がって一本の伝熱管2を上下方向に蛇行状に配置し
て構成されている。
【0043】この熱交換モジュールM4においても、上
記第1の構造例の熱交換モジュールM1と同様に、上記
伝熱管2内を流れる冷媒として「R32」が採用される
ことを考慮して、該伝熱管2の管径を、冷媒として「R
22」が採用される場合の管径よりも細径に設定すると
ともに、上記伝熱管2を1パス構造としている。また、
この伝熱管2を細径化するとともにその配置を1パス構
造とした理由は、上記第1の構造例で述べた通りであ
る。
【0044】このように構成された熱交換モジュールM
4においては、上記伝熱管2の細径化によって、高い熱
交換性能が得られるとともに、上記伝熱管2を1パス構
造としたことでその構造の簡略化が促進されるものであ
る。
【0045】A−5:各熱交換モジュール相互の関係 上述のように、上記各熱交換モジュールM1〜M4は、基
本的には、伝熱管2の列数が異なるのみであるが、これ
は熱交換能力の異なる熱交換モジュールを得ることで、
次述するようにこれら熱交換モジュールを適宜組み合わ
せて空気熱交換器を構成する場合の組み合わせパターン
の拡大と、空気熱交換器の要求能力に応じた熱交換モジ
ュールの組み合わせの容易化とを図るためである。
【0046】B:空気熱交換器 空気熱交換器は、請求項4に記載の空気熱交換器に該当
するものであって、上述のように、上記各熱交換モジュ
ールMを適宜選択して組み合わせることによって、要求
熱交換能力とか要求形態等に対応したものが得られるも
のである。尚、ここでは説明の便宜上、図5に示す熱交
換モジュール、即ち、図3に示した第3の構造例にかか
る熱交換モジュールM3のみを使用する場合を例とし、
この熱交換モジュールM3の組み合わせ個数と組み合わ
せ形態とを選択して得られる空気熱交換器を、以下の二
つの実施例について説明する。
【0047】B−1:第1の実施例 図6には、第1の実施例にかかる空気熱交換器Z1を示
している。この空気熱交換器Z1は、上記熱交換モジュ
ールM3を上下方向(あるいは横方向)へ平面上に複数
個並べて構成されるものであって、該熱交換モジュール
2の設置数は空気熱交換器Z1として要求される熱交換
能力に対応して選択されるものである。
【0048】また、これら各熱交換モジュールM2の設
置形態は、空気熱交換器Z1の要求形態に対応して設定
されるものである。即ち、この実施例のように、上記各
熱交換モジュールM2を平面的に並べて構成される空気
熱交換器Z1は、例えば一方吸込の室外機の熱交換器と
して適用されるに好適な形態である。また、図6に示す
ように上下方向に複数個の熱交換モジュールM2を多段
に積層したもので、さらに該各熱交換モジュールM2
順次前後方向に傾斜させて屈曲面状の形態としたもの
は、例えば図9に示すような、壁掛け型の室内機X2
熱交換器Zとして適用するに好適である。
【0049】このように、熱交換モジュールを適宜選択
して組み合わせて空気熱交換器Z1を得るようにした場
合には、例えば該空気熱交換器Z1を一体形成する場合
に比して、該空気熱交換器Z1としての要求熱交換能力
あるいは要求形態に対応することが容易であり、それだ
け空気熱交換器の設計自由度が高められ、延いては設計
工数の低減によるコストダウンも期待できるものであ
る。
【0050】B−2:第2の実施例 図7には、第2の実施例にかかる空気熱交換器Z2を示
している。この空気熱交換器Z2は、複数の熱交換モジ
ュールM3を上下方向に平面的に列設したものを、さら
に所定角度をもって側方に配置し、全体として略L字状
あるいは略コ字状(図示省略)又は略ロ字状(図示省
略)の平面視形態をもつように構成したものである。そ
して、例えば、略L字状形態をもつ空気熱交換器Zは、
図8に示すような二方向吸込式室外機X1の熱交換器Z
として適用する場合に好適であり、また略ロ字状形態を
もつ空気熱交換器Zは図10に示すような天井配置式室
内機の熱交換器Zとして適用するに好適である。
【0051】尚、熱交換モジュールを適宜選択して組み
合わせて空気熱交換器を得ることによる空気熱交換器の
設計自由度の向上及び設計工数の低減によるコストダウ
ンという利点は上記第1の実施例の場合と同様である。
【0052】C:空気調和機 上記空気熱交換器が適用される空気調和機として、図8
には二方向吸込式室外機X1を、図9には壁掛け式室内
機X2を、図10には天井設置式室内機X3を、それぞれ
示している。
【0053】図8に示す上記室外機X1は、ケーシング
21の二面に設けた二つの吸込口23,23に対向する
ようにして略L字状の屈曲形態をもつ空気熱交換器Zを
配置するとともに、吹出口24に対向させてファン22
を配置して構成されるものであって、この空気調和機X
1における上記空気熱交換器Zとしては、例えば二つの
熱交換モジュールM,Mを略L字状に併設して構成され
る空気熱交換器が好適である。
【0054】図9に示す室内機X2は、ケーシング25
の上面から前面にかけて設けられた複数の吸込口27,
27,27のそれぞれに対向させて屈曲形態をもつ空気
熱交換器Zを配置するとともに、吹出口28に望んでフ
ァン26を配置して構成される。そして、この空気調和
機X2における上記空気熱交換器Zとしては、例えば四
つの熱交換モジュールM,M,・・を多段屈曲状に併設
して構成される空気熱交換器が好適である。
【0055】図10に示す室内機X3は、ケーシング2
9の中心位置にファン30を配置するとともに、該ファ
ン30の周囲を取り囲むようにして略ロ状形態をもつ空
気熱交換器Zを配置して構成される。そして、この空気
調和機X3における上記空気熱交換器Zとしては、例え
ば四つの熱交換モジュールM,M,・・を略ロ状に屈曲
させて構成される空気熱交換器が好適である。
【0056】このように、上記各空気調和機X1〜X
3は、共に空気熱交換器Zとして、上記各熱交換モジュ
ールM1〜M4を適宜組み合わせて構成される空気熱交換
器Z1,Z2を採用するものであることから、該空気熱交
換器Z1,Z2の特徴に対応して、高い空調能力をもち且
つ構造が簡単で安価であるという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気熱交換器を構成する熱交換モジュールの第
1の構造例を示す要部斜視図である。
【図2】空気熱交換器を構成する熱交換モジュールの第
2の構造例を示す要部斜視図である。
【図3】空気熱交換器を構成する熱交換モジュールの第
3の構造例を示す要部斜視図である。
【図4】空気熱交換器を構成する熱交換モジュールの第
4の構造例を示す要部斜視図である。
【図5】特定構造の熱交換モジュールの全体形態を示す
斜視図である。
【図6】熱交換モジュールの組み合わせにより得られる
空気熱交換器の第1の実施例を示す斜視図である。
【図7】熱交換モジュールの組み合わせにより得られる
空気熱交換器の第2の実施例を示す斜視図である。
【図8】空気調和機の室外機の横断面図である。
【図9】空気調和機の壁掛け型室内機の縦断面図であ
る。
【図10】空気調和機の天井設置型室内機の横断面図で
ある。
【図11】冷媒の「乾き度−熱伝達率」特性図である。
【符号の説明】
1はフィン群、2は伝熱管、11はフィン、21はケー
シング、22はファン、23は吸込口、24は吹出口、
25はケーシング、26はファン、27は吸込口、28
は吹出口、29はケーシング、30はファン、M及びM
1〜M4は熱交換モジュール、X1〜X3は空気調和機、Z
及びZ1〜Z2は空気熱交換器である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笠井 一成 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3L051 BE01 BE05 BF01 BF02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のフィン(11),(11),・・
    に、冷媒が流通される伝熱管(2)を取り付けて構成さ
    れる空気熱交換器であって、 上記冷媒として「R32」が用いられていることを特徴
    とする空気熱交換器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記伝熱管(2)の管径を、冷媒として「R22」を採
    用する場合の管径よりも細径に設定したことを特徴とす
    る空気熱交換器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記伝熱管(2)を、冷媒入口(2a)から冷媒出口
    (2b)まで一本の管で通じる1パス構造としたことを
    特徴とする空気熱交換器。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は請求項3に記載の空気
    熱交換器を、要求熱交換能力又は要求形態に応じて適宜
    組み合わせて構成されることを特徴とする空気熱交換
    器。
  5. 【請求項5】 熱交換器とファンとを備えて構成される
    空気調和機であって、 上記熱交換器として、請求項
    1,2,3又は4に記載の空気熱交換器が用いられてい
    ることを特徴とする空気調和機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006125658A (ja) * 2004-10-26 2006-05-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 熱交換器
JP2008116135A (ja) * 2006-11-06 2008-05-22 Daikin Ind Ltd 熱交換器及び冷凍装置
JP2014194306A (ja) * 2013-03-29 2014-10-09 Hitachi Appliances Inc 熱交換装置及びヒートポンプ給湯機
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