JP2001107795A - 内燃機関の燃料性状判定装置 - Google Patents

内燃機関の燃料性状判定装置

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JP2001107795A
JP2001107795A JP28747699A JP28747699A JP2001107795A JP 2001107795 A JP2001107795 A JP 2001107795A JP 28747699 A JP28747699 A JP 28747699A JP 28747699 A JP28747699 A JP 28747699A JP 2001107795 A JP2001107795 A JP 2001107795A
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fuel property
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internal combustion
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Katsuhiko Kawai
勝彦 川合
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Denso Corp
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料性状を精度良く判定できるようにする。 【解決手段】 燃料性状判定実行条件(吸気温が再始動
判定値よりも低いこと、冷却水温が所定温度範囲内であ
ること、アイドル運転中であること)が成立している時
に(ステップ101〜103)、エンジン運転状態に応
じて算出した燃料の噴射量を読み込み、燃料の燃焼量
を、吸入空気量を排気ガスの空燃比(14.6×λ)で
割り算して求める(ステップ104〜107)。この
後、システム誤差を補正するための学習値を用いて噴射
量を補正し(ステップ108)、更に吸気管圧力に応じ
て燃焼量を補正する(ステップ109,110)。この
後、燃料性状を評価する燃料性状パラメータを、所定期
間内の噴射量の積算値に対する燃焼量の積算値の割合か
ら求め(ステップ111)、燃料性状パラメータに応じ
て燃料噴射弁の噴射量の指令値を補正する(ステップ1
12)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関に供給す
る燃料の性状を判定する内燃機関の燃料性状判定装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載される一般的なガソリンエン
ジンは、吸気管に燃料噴射弁を取り付け、燃料(ガソリ
ン)を吸気ポートに噴射するものが多い。この吸気ポー
ト噴射では、燃料噴射弁から噴射した燃料は、一部が、
直接、気筒内に吸入されるが、残りは、吸気ポートの内
壁面や吸気バルブの表面に付着した後に、徐々に蒸発し
て気筒内に吸入されることになる。従って、気筒内に吸
入される燃料量は、吸気ポートの内壁面等に付着した燃
料(ウエット)の蒸発量によって変化する。燃料の蒸発
量(蒸発速度)は、燃料性状によって変化するが、燃料
性状は、同じ種類の燃料でも一定ではなく、メーカー間
で異なったり、同じメーカーの燃料でも、季節や販売地
域によって燃料性状が変更される。従って、燃料の蒸発
量を考慮して精度の良い空燃比制御(燃料噴射制御)を
行うには、燃料性状を検出する必要がある。そこで、特
開平9−203342号公報に示すように、始動性、回
転変動、回転立ち上がりの各パラメータから燃料性状を
判定することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、始動
性、回転変動、回転立ち上がりは、燃料性状以外の種々
の要因によっても変化するため、これらのパラメータを
用いて燃料性状を判定しても、燃料性状以外の種々の要
因の影響を受けて燃料性状を精度良く判定することがで
きない。このため、燃料性状による燃料噴射量の補正精
度が悪くなり、エミッション、ドライバビリティ、燃費
が悪化するおそれがある。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、燃料性状を精度良く
判定できる内燃機関の燃料性状判定装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の内燃機関の燃料性状判定装置で
は、燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射量又はこれと
相関関係のあるパラメータ(以下「噴射量パラメータ」
と総称する)を噴射量パラメータ算出手段で求めると共
に、気筒内で燃焼する燃料の燃焼量又はこれと相関関係
のあるパラメータ(以下「燃焼量パラメータ」と総称す
る)を燃焼量パラメータ算出手段で求め、噴射量パラメ
ータと燃焼量パラメータとの関係に基づいて燃料性状判
定手段によって燃料性状を判定する。
【0006】例えば、燃料性状が重質になるほど、燃料
の揮発性(蒸発性)が低下して、吸気ポートの内壁面等
に付着する燃料量(ウエット量)が増加し、燃料の噴射
量に対する燃焼量の割合が低下するため、燃料性状によ
って燃料の噴射量と燃焼量との関係が変化する。従っ
て、噴射量パラメータと燃焼量パラメータとの関係に基
づいて燃料性状を判定すれば、燃料性状を精度良く判定
することができる。
【0007】ここで、燃焼量パラメータとして燃料の燃
焼量を用いる場合は、請求項2のように、内燃機関の吸
入空気量を吸入空気量検出手段で検出すると共に、排気
ガスの空燃比を空燃比検出手段で検出し、これらの検出
値を用いて燃焼量を算出しても良い。つまり、吸入空気
量と燃料の燃焼量とから排気ガスの空燃比が決まるた
め、吸入空気量と排気ガスの空燃比を用いれば、燃料の
燃焼量を算出することができる。しかも、吸入空気量と
排気ガスの空燃比の検出は、空燃比制御のために一般に
設けられているセンサを用いれば良いので、燃焼量パラ
メータを検出するセンサを新たに設ける必要がなく、低
コスト化できる。
【0008】また、請求項3のように、内燃機関へ供給
する混合気の空気過剰率の逆数である供給燃料過剰率を
噴射量パラメータとして求めると共に、排気ガスの空気
過剰率の逆数である燃焼燃料過剰率を燃焼量パラメータ
として求めても良い。例えば、燃料性状が重質になるほ
ど、ウエット量が増加して、供給燃料過剰率に対する燃
焼燃料過剰率の割合が低下するため、燃料性状によって
供給燃料過剰率と燃焼燃料過剰率燃料との関係が変化す
る。従って、供給燃料過剰率と燃焼燃料過剰率燃料との
関係に基づいて燃料性状を判定すれば、燃料性状を精度
良く判定することができる。この請求項3に係る発明
は、空燃比センサの出力信号から燃焼燃料過剰率を求め
て空燃比を制御するシステムに適用すると、燃焼量パラ
メータを求める処理が極めて簡単となり、燃料性状判定
のための演算処理を簡単にすることができる。
【0009】また、請求項4のように、所定期間内の燃
焼量パラメータの積算値と噴射量パラメータの積算値と
を比較して燃料性状を判定するようにしても良い。この
ようにすれば、ノイズの影響や運転状態の変動の影響を
少なくすることができ、燃料性状の判定精度を向上でき
る。
【0010】或は、請求項5のように、所定期間内の噴
射量パラメータと燃焼量パラメータとの差の積算値と噴
射量パラメータの積算値とを比較して燃料性状を判定す
るようにしても良い。つまり、噴射量と燃焼量との差
は、吸気ポートの内壁面等に付着するウエット量を評価
するパラメータとなり、燃料性状が重質になるほど、噴
射量に対するウエット量の割合が増加する。従って、所
定期間内の噴射量パラメータと燃焼量パラメータとの差
(ウエット量パラメータ)の積算値と噴射量パラメータ
の積算値とを比較すれば、燃料性状を精度良く判定する
ことができる。
【0011】また、ウエット量が内燃機関の運転状態に
応じて変化することを考慮して、請求項6のように、噴
射量パラメータと燃焼量パラメータの少なくとも一方又
は両者の関係又は燃料性状判定基準を、内燃機関の運転
状態に応じて運転状態補正手段により補正するようにし
ても良い。このようにすれば、内燃機関の運転状態の変
化によるウエット量の変化分を補正して燃料性状を判定
できるため、内燃機関の運転状態に左右されない安定し
た燃料性状の判定を行うことができる。
【0012】この場合、ウエット量は、吸気管圧力、吸
入空気量、エンジン回転数、冷却水温等によって変化す
るが、その中でも、吸気管圧力の影響を最も強く受け
る。この点に着目し、請求項7のように、噴射量パラメ
ータと燃焼量パラメータとの少なくとも一方又は両者の
関係又は燃料性状判定基準を吸気管圧力に応じて補正す
るようにしても良い。これにより、吸気管圧力を用い
て、内燃機関の運転状態に左右されない安定した燃料性
状の判定を行うことができる。
【0013】また、ウエット量は、エンジン回転数の影
響も比較的強く受けるため、請求項8のように、噴射量
パラメータと燃焼量パラメータとの少なくとも一方又は
両者の関係又は燃料性状判定基準をエンジン回転数に応
じて補正するようにしても良い。これにより、エンジン
回転数を用いて、内燃機関の運転状態に左右されない安
定した燃料性状の判定を行うことができる。
【0014】また、ウエット量は内燃機関の温度が高く
なるほど少なくなるため、温度が高くなるほど、燃料性
状の違いによる燃焼量の変化が少なくなり、燃料性状の
判定精度が低下する。そこで、請求項9のように、内燃
機関が暖機状態で再始動(以下「暖機再始動」という)
されたか否かを再始動判定手段により判定し、暖機再始
動時には、燃料性状判定手段による燃料性状の判定を燃
料性状判定禁止手段によって禁止するようにすると良
い。つまり、暖機再始動時には、始動当初から吸気ポー
トの内壁面等の温度が高く、ウエット量が少ないため、
燃料性状の違いによる燃焼量の変化が少なく、燃料性状
の判定精度が低下する。従って、暖機再始動時に燃料性
状の判定を禁止すれば、燃料性状の判定精度の低下を防
ぐことができる。
【0015】ところで、重質燃料、軽質燃料のいずれの
場合でも、始動後、内燃機関の温度がある程度まで上昇
すると、吸気ポートの内壁面等への噴射燃料の付着量
(ウエット発生量)とウエット蒸発量とがバランスし
て、燃料の噴射量と燃焼量とがほぼ等しくなる。従っ
て、そのような温度まで上昇したときに、燃料の噴射量
と燃焼量とに差があれば、その差は、システムが持つ誤
差によるものと考えられる。
【0016】この点を考慮して、請求項10のように、
内燃機関の温度を機関温度検出手段により検出し、内燃
機関の温度が所定温度以上のときに噴射量パラメータと
燃焼量パラメータとの関係を学習手段で学習し、学習補
正手段によって、燃料性状を判定する際の噴射量パラメ
ータと燃焼量パラメータとの少なくとも一方又は両者の
関係又は燃料性状判定基準を、学習手段で学習した学習
値を用いて補正するようにしても良い。つまり、内燃機
関の温度が燃料の噴射量と燃焼量とがほぼ等しくなる所
定温度以上のときの噴射量パラメータと燃焼量パラメー
タとの関係を学習すれば、システム誤差を学習すること
ができ、この学習値を用いることで、システム誤差をキ
ャンセルして燃料性状を判定することができ、燃料性状
の判定精度を向上できる。
【0017】また、内燃機関の温度は、始動から所定期
間が経過すれば、燃料の噴射量と燃焼量とがほぼ等しく
なる所定温度以上になると考えられるため、請求項11
のように、内燃機関の始動から所定期間経過後に噴射量
パラメータと燃焼量パラメータとの関係を学習し、噴射
量パラメータと燃焼量パラメータとの少なくとも一方又
は両者の関係又は燃料性状判定基準を、学習手段で学習
した学習値を用いて補正するようにしても良い。このよ
うにしても、上記請求項10と同じく、システムが持つ
誤差をキャンセルして燃料性状の判定精度を向上でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】[実施形態(1)]以下、本発明
の実施形態(1)を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0019】まず、図1に基づいてエンジン制御システ
ム全体の概略構成を説明する。内燃機関であるエンジン
11の吸気管12の最上流部には、エアクリーナ13が
設けられ、このエアクリーナ13の下流側には、吸入空
気量を検出するエアフローメータ14(吸入空気量検出
手段)が設けられている。このエアフローメータ14の
下流側には、スロットルバルブ15とスロットル開度を
検出するスロットル開度センサ16とが設けられてい
る。
【0020】更に、スロットルバルブ15の下流側に
は、サージタンク17が設けられ、このサージタンク1
7に、吸気管圧力を検出する吸気管圧力センサ18が設
けられている。また、サージタンク17には、エンジン
11の各気筒に空気を導入する吸気マニホールド19が
設けられ、この吸気マニホールド19の各気筒の分岐管
部に、それぞれ燃料を噴射する燃料噴射弁20が取り付
けられている。
【0021】一方、エンジン11の排気管21の途中に
は、排ガス中の有害成分(CO,HC,NOx等)を低
減させる三元触媒等の触媒22が設置されている。この
触媒22の上流側には、排ガスの空燃比を検出する空燃
比センサ23(空燃比検出手段)が設けられている。ま
た、エンジン11のシリンダブロックには、冷却水温を
検出する冷却水温センサ24(機関温度検出手段)や、
エンジン回転数NEを検出するクランク角センサ25が
取り付けられている。
【0022】これら各種のセンサの出力は、エンジン制
御回路(以下「ECU」と表記する)26に入力され
る。このECU26は、マイクロコンピュータを主体と
して構成され、各種のセンサ出力に基づいて検出された
エンジン運転状態に応じて燃料噴射制御や点火制御等を
実行する。
【0023】エンジン運転中に、燃料噴射弁20から噴
射した燃料は、一部が、直接、気筒内に吸入されるが、
残りは、吸気ポート27の内壁面や吸気バルブ28の表
面に付着した後に、徐々に蒸発して気筒内に吸入される
ことになる。従って、気筒内に実際に吸入される燃料量
(燃焼量)は、吸気ポート27の内壁面等への噴射燃料
付着率とウエット燃料蒸発率とによって変化するが、噴
射燃料付着率とウエット燃料蒸発率は、燃料性状によっ
て変化するため、気筒内に実際に吸入される燃料量(燃
焼量)は、燃料性状によって変化する。
【0024】そこで、ECU26は、次のような原理に
基づいて燃料性状を判定して、燃料性状に応じて噴射量
を補正する。例えば、エンジン始動直後でエンジン温度
が低い期間は、燃料性状が重質になるほど、燃料の揮発
性が低下して、吸気ポート27の内壁面等への噴射燃料
付着率が増加し、ウエット燃料蒸発率が低下するため、
燃料の噴射量に対する燃焼量の割合が低下する[図4
(b)参照]。従って、燃料性状に応じて燃料の噴射量
に対する燃焼量の割合が変化するため、燃料の噴射量に
対する燃焼量の割合は、燃料性状を評価するパラメータ
となる。
【0025】この関係を利用して、ECU26は、図2
の燃料性状判定プログラムによって燃料の噴射量に対す
る燃焼量の割合から燃料性状パラメータを算出し、この
燃料性状パラメータによって噴射量を補正する。以下、
図2の燃料性状判定プログラムの処理内容を説明する。
【0026】図2の燃料性状判定プログラムは、噴射毎
に起動され、まず、ステップ101〜103で、燃料性
状判定実行条件が成立しているか否かを判定する。燃料
性状判定実行条件は、次の〜である。 吸気温が再始動判定値よりも低いこと(ステップ10
1) 冷却水温が所定温度範囲、つまり、Tlow <冷却水温
<Thighであること(ステップ102) アイドル運転中であること(ステップ103)
【0027】この場合、と(ステップ101,10
2)によって、暖機再始動であるか否か、或は、エンジ
ン温度が所定温度範囲内であるか否かを判定する。暖機
再始動時やエンジン温度が高い時には、吸気ポート27
の内壁面等の温度が高く、内壁面等ヘの燃料の付着量
(ウエット量)が少ないため、燃料性状の違いによる燃
焼量の変化が少なくなり、燃料性状の判定精度が低下す
る。従って、暖機再始動時やエンジン温度が高い時に
は、燃料性状判定を禁止する。尚、冷却水温が下限温度
Tlow (例えば−10℃)よりも低い時には、温度が低
すぎてエンジン運転状態が不安定であるため、燃料性状
パラメータの演算精度が低下する。従って、冷却水温が
下限温度Tlow よりも低い時にも、燃料性状判定を禁止
する。
【0028】また、エンジン運転状態が変化する時に
は、噴射した燃料の挙動の遅れにより燃焼量の演算精度
が低下する。従って、エンジン運転状態が変化しないア
イドル運転中であることを燃料性状判定実行条件とし
ている(ステップ103)。以上説明した〜の条件
のうちいずれか1つでも満たさない条件があれば、燃料
性状判定実行条件が不成立となり、以降の処理を行うこ
となく、本プログラムを終了する。
【0029】一方、〜の条件を全て満たせば、燃料
性状判定実行条件が成立し、ステップ104に進み、燃
料噴射弁20の燃料の噴射量を読み込む。尚、燃料の噴
射量はエンジン運転状態に応じて噴射量算出プログラム
(図示せず)によって算出される。この機能が特許請求
の範囲でいう噴射量パラメータ算出手段としての役割を
果たす。
【0030】そして、次のステップ105で、エアフロ
ーメータ14で検出した吸入空気量を読み込み、続くス
テップ106で、空燃比センサ23で検出した排気ガス
の空気過剰率λを読み込む。この後、ステップ107
で、燃料の燃焼量を、吸入空気量、理論空燃比(14.
6)、排気ガスの空気過剰率λを用いて次式により算出
する。 燃焼量=吸入空気量/(14.6×λ) 上式により、燃焼量を、吸入空気量を排気ガスの空燃比
(14.6×λ)で割り算して求める。
【0031】この後、ステップ108で、システムが持
つ誤差をキャンセルするために、燃料の噴射量を後述す
る図3の学習値算出プログラムで算出された学習値を用
いて次式により補正する。 噴射量=噴射量×学習値
【0032】この後、ステップ109で、吸気管圧力セ
ンサ18で検出した吸気管圧力を読み込み、次のステッ
プ110で、吸気管圧力に応じて燃料の燃焼量を次式に
より補正する。 燃焼量=燃焼量×{1+係数×(吸気管圧力/基準圧力
−1)}
【0033】上式において、係数は、実験やシミュレー
ションで求めた適合値であり、基準圧力はアイドル運転
時の基準吸気管圧力である。上式により、吸気管圧力の
変化によるウエット量(燃焼量)の変化分を補正した燃
焼量が算出される。尚、ウエット量は、吸入空気量、内
燃機関の回転数、冷却水温等によっても変化するため、
燃焼量を、吸入空気量、エンジン回転数、冷却水温等に
応じて補正するようにしても良い。
【0034】燃焼量の補正後、ステップ111に進み、
燃料性状を評価する燃料性状パラメータを所定期間内の
噴射量の積算値に対する燃焼量の積算値の割合から求め
る。 燃料性状パラメータ=燃焼量積算値/噴射量積算値 ここで、燃焼量積算値と噴射量積算値は、例えば現在よ
り所定の演算回数前から現在までの積算値を用いたり、
或は、現在より所定時間前から現在までの積算値を用い
ても良い。
【0035】燃料性状パラメータの算出後、ステップ1
12に進み、燃料性状パラメータに応じて、ステップ1
04で読み込んだ噴射量を補正する。ECU26は、補
正後の噴射量に応じた噴射パルスを燃料噴射弁20に出
力して、補正後の噴射量で燃料噴射を実行する。
【0036】尚、ステップ101の処理が再始動判定手
段及び燃料性状判定禁止手段に相当する役割を果たす。
また、ステップ107の処理が燃焼量パラメータ算出手
段に相当し、ステップ108の処理が学習補正手段に相
当し、ステップ110の処理が運転状態補正手段に相当
する役割を果たす。更に、ステップ111の処理が燃料
性状判定手段に相当する役割を果たす。
【0037】ところで、図4(b)に示すように、重質
燃料、軽質燃料のいずれの場合でも、始動後、エンジン
温度がある程度まで上昇すると、吸気ポート27の内壁
面等への噴射燃料の付着量(ウエット発生量)とウエッ
ト蒸発量とがバランスして、燃料の噴射量と燃焼量とが
ほぼ等しくなる(燃焼量/噴射量がほぼ1になる)。従
って、そのような温度まで上昇したときに、燃料の噴射
量と燃焼量とに差があれば、その差は、システムが持つ
誤差によるものと考えられる。
【0038】そこで、ECU26は、図3に示す学習値
算出プログラムを実行することで、エンジン温度が所定
温度以上のときに、燃焼量と噴射量との関係を学習し、
システム誤差を補正するための学習値を算出する。図3
の学習値算出プログラムは、噴射毎に起動され、特許請
求の範囲でいう学習手段としての役割を果たす。本プロ
グラムが起動されると、まず、ステップ201,202
で、学習値算出条件として次の,の条件が成立して
いるか否かを判定する。 冷却水温が所定温度TZ 以上であること(ステップ2
01) アイドル運転中であること(ステップ202)
【0039】ここで、所定温度TZ は、燃料の噴射量と
燃焼量とがほぼ等しくなるときの温度である。始動後、
暖機が完了する前に、燃料の噴射量と燃焼量がほぼ等し
くなるため、所定温度TZ は暖機完了温度より低い温度
に設定しても良い。尚、アイドル運転中に学習値を算出
する理由は、アイドル運転中に燃料性状パラメータを算
出するためである。上記,の条件のうちいずれか1
つでも満たさない条件があれば、学習値算出条件が不成
立となり、以降の処理を行うことなく、本プログラムを
終了する。
【0040】一方、,の条件を全て満たせば、学習
値算出条件が成立し、ステップ203に進み、燃料噴射
弁20の燃料の噴射量を読み込む。この後、ステップ2
04で、吸入空気量を読み込み、次のステップ205
で、排気ガスの空気過剰率λを読み込む。この後、ステ
ップ206で、燃料の燃焼量を、吸入空気量、理論空燃
比(14.6)、排気ガスの空気過剰率λを用いて次式
により算出する。 燃焼量=吸入空気量/(14.6×λ)
【0041】この後、ステップ207で、所定期間内の
噴射量の積算値に対する燃焼量の積算値の割合から学習
値を求める。 学習値=燃焼量積算値/噴射量積算値 ここで、燃焼量積算値と噴射量積算値は、例えば現在よ
り所定の演算回数前から現在までの積算値を用いたり、
或は、現在より所定時間前から現在までの積算値を用い
ても良い。
【0042】以上説明した実施形態(1)では、燃料性
状に応じて燃料の噴射量に対する燃焼量の割合が変化す
る点に着目して、燃料の噴射量に対する燃焼量の割合
を、燃料性状を評価する燃料性状パラメータとして算出
するようにしているので、燃料性状センサを用いること
なく、燃料性状を精度良く判定することができる。これ
により、燃料性状による燃料噴射量の補正精度を向上で
きて、燃料性状に依存しない空燃比制御を実現でき、エ
ミッションを低減できると共に、ドライバビリティ、燃
費を向上できる。
【0043】しかも、空燃比制御のために一般に設けら
れているセンサ(エアフローメータ14、空燃比センサ
23)で検出可能な吸入空気量と排気ガスの空燃比(空
気過剰率)とを用いて燃料の燃焼量を算出するようにし
ているので、燃焼量を検出するセンサを新たに設ける必
要がなく、部品点数削減、低コスト化の要求も満たすこ
とができる。
【0044】更に、本実施形態(1)では、所定期間内
の噴射量の積算値に対する燃焼量の積算値の割合から燃
料性状パラメータを算出するようにしているので、ノイ
ズの影響やエンジン運転状態の変動の影響を少なくする
ことができ、燃料性状の判定精度を向上できる。本発明
者の試験結果によれば、図5(a)に示す噴射量に対す
る燃焼量の割合の挙動と比較して、図5(b)に示す所
定期間(例えばデータ100個分)の噴射量積算値に対
する燃焼量積算値の割合の挙動は、ノイズの影響やエン
ジン運転状態の変動の影響が極めて小さく抑えられ、重
質燃料と軽質燃料とを明確に判別できることが確認され
た。しかしながら、ノイズの影響やエンジン運転状態の
変動の影響があまり問題にならない領域では、積算値を
用いずに噴射量と燃焼量の関係から燃料性状を判定する
ようにしても良い。或は、噴射量、燃焼量の積算値に代
えて、所定期間の平均値、なまし値を用いるようにして
も良い。
【0045】また、本実施形態(1)では、ウエット量
(燃焼量)が吸気管圧力によって変化する点に着目し
て、吸気管圧力に応じて燃料の燃焼量を補正するように
したので、吸気管圧力に左右されない安定した燃料性状
の判定を行うことができる。
【0046】尚、ウエット量は、吸気管圧力の他に、吸
入空気量、エンジン回転数、冷却水温等によっても変化
するため、吸入空気量、エンジン回転数、冷却水温等に
よって燃焼量を補正するようにしても良い。また、吸気
管圧力等のエンジン運転状態に応じて、噴射量を補正し
ても良く、或は、燃料性状パラメータ(噴射量と燃焼量
の関係)を補正したり、燃料性状パラメータの算出式
(燃料性状判定基準)を補正しても良い。
【0047】また、本実施形態(1)では、エンジン温
度が所定温度以上のときの燃焼量と噴射量との関係から
システム誤差を学習できる点に着目して、エンジン温度
が所定温度以上のときに学習した学習値を用いて燃料の
噴射量を補正するようにしたので、システム誤差を排除
した高精度の燃料性状判定を行うことができる。
【0048】尚、学習値を用いて、燃焼量を補正しても
良く、或は、燃料性状パラメータ(噴射量と燃焼量の関
係)を補正したり、燃料性状パラメータの算出式(燃料
性状判定基準)を補正しても良い。
【0049】[実施形態(2)]本発明の実施形態
(2)では、図6の学習値算出プログラムによってシス
テム誤差を補正するための学習値を算出する。
【0050】上記実施形態(1)の図3の学習値算出プ
ログラムでは、冷却水温が所定温度TZ 以上であること
(ステップ201)を、学習値算出条件の1つとしてい
るが、本実施形態(2)では、エンジン温度は、始動か
ら所定期間が経過すれば、燃料の噴射量と燃焼量とがほ
ぼ等しくなる所定温度TZ 以上になる点を考慮して、図
6の学習値算出プログラムは、始動後、所定時間T経過
後であること(ステップ201a)を、学習値算出条件
の1つとしている。この所定時間Tは、エンジン温度が
所定温度TZ 以上になるのに必要な時間である。この場
合、所定時間Tは固定値としても良いが、始動時のエン
ジン温度(冷却水温)に応じて変化させるようにしても
良い。尚、ステップ202以降で学習値を算出する処理
は、前述した図3の学習値算出プログラムと同じであ
る。
【0051】以上説明した実施形態(2)でも、前記実
施形態(1)と同じく、システム誤差をキャンセルする
ための学習値を算出することができ、システム誤差をキ
ャンセルして燃料性状を精度良く判定することができ
る。
【0052】[実施形態(3)]ところで、燃料性状が
重質になるほど、ウエット量が増加して、供給燃料過剰
率(供給混合気の空気過剰率の逆数)に対する燃焼燃料
過剰率(排気ガスの空気過剰率の逆数)の割合が低下す
るため、燃料性状によって供給燃料過剰率と燃焼燃料過
剰率燃料との関係が変化する。従って、供給燃料過剰率
に対する燃焼燃料過剰率の割合は、燃料性状を評価する
パラメータとなる。
【0053】そこで、本発明の実施形態(3)では、図
7の燃料性状判定プログラムによって供給燃料過剰率に
対する燃焼燃料過剰率の割合から燃料性状パラメータを
算出し、この燃料性状パラメータによって噴射量を補正
する。尚、本実施形態(3)は、空燃比センサ23の出
力信号から燃焼燃料過剰率を求めて空燃比を制御するシ
ステムに適用される。
【0054】図7の燃料性状判定プログラムでは、前記
実施形態(1)と同じように、まず、ステップ301〜
303で、燃料性状判定実行条件が成立しているか否か
を判定し、燃料性状判定実行条件が成立していれば、ス
テップ204に進み、燃料噴射弁20の燃料の噴射量を
読み込み、次のステップ205で、吸入空気量を読み込
む。
【0055】この後、ステップ306で、供給燃料過剰
率を、噴射量、理論空燃比(14.6)、吸入空気量を
用いて次式により算出する。 供給燃料過剰率=噴射量×14.6/吸入空気量
【0056】この後、ステップ307で、空燃比センサ
23で検出した排気ガスの燃焼燃料過剰率1/λを読み
込み、次のステップ308で、燃料性状を評価する燃料
性状パラメータを、所定期間内の供給燃料過剰率の積算
値に対する燃焼燃料過剰率1/λの積算値の割合から求
める。 燃料性状パラメータ=燃焼燃料過剰率積算値/供給燃料
過剰率積算値 燃料性状パラメータの算出後、ステップ309で、燃料
性状パラメータに応じて、ステップ304で読み込んだ
噴射量(噴射パルス)を補正する。
【0057】以上説明した実施形態(3)では、燃料性
状に応じて供給燃料過剰率に対する燃焼燃料過剰率1/
λの割合が変化する点に着目して、供給燃料過剰率に対
する燃焼燃料過剰率1/λの割合を、燃料性状を評価す
る燃料性状パラメータとして算出するようにしているの
で、燃料性状センサを用いることなく、燃料性状を精度
良く判定することができる。しかも、空燃比センサ23
の出力信号から燃焼燃料過剰率1/λを求めるシステム
に適用したので、燃焼燃料過剰率1/λを求める処理が
極めて簡単となり、燃料性状判定プログラムの演算処理
を簡単化することができる。
【0058】尚、本実施形態(3)においても、吸気管
圧力又は他の運転状態パラメータ(吸入空気量、エンジ
ン回転数、冷却水温等)や学習値を用いて、供給燃料過
剰率と燃焼燃料過剰率の一方を補正しても良く、或は、
燃料性状パラメータ(噴射量と燃焼量の関係)を補正し
たり、燃料性状パラメータの算出式(燃料性状判定基
準)を補正しても良い。
【0059】以上説明した各実施形態では、所定期間内
の噴射量パラメータ(噴射量、供給燃料過剰率)の積算
値と燃焼量パラメータ(燃焼量、燃焼燃料過剰率)の積
算値とを比較して燃料性状を判定するようにしたが、噴
射量パラメータと燃焼量パラメータとの差は、吸気ポー
ト27の内壁面等に付着するウエット量を評価するパラ
メータとなるため、所定期間内の噴射量パラメータと燃
焼量パラメータとの差(ウエット量パラメータ)の積算
値と噴射量パラメータの積算値とを比較して燃料性状を
判定するようにしても良く、この場合でも、燃料性状を
精度良く判定することができる。
【0060】また、上記各実施形態では、燃料性状判定
処理をアイドル運転中に実施するようにしたが、エンジ
ン運転状態が安定している定常運転中に燃料性状判定処
理を実施するようにしても良い。また、噴射量パラメー
タや燃焼量パラメータを積算している途中に、過渡運転
状態になった時に、その積算値をリセットし、その後、
定常運転状態に復帰した時に、積算処理を再開するよう
にしても良い。また、給油直後か否かを判定し、給油直
後のみに燃料性状を判定し、その判定結果を次回の給油
まで維持するようにしても良い。
【0061】その他、本発明は、燃料性状パラメータの
算出式を変更したり、マップから燃料性状パラメータを
求めるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態(1)を示すエンジン制御シ
ステム全体の概略構成図
【図2】実施形態(1)の燃料性状判定プログラムの処
理の流れを示すフローチャート
【図3】実施形態(1)の学習値算出プログラムの処理
の流れを示すフローチャート
【図4】重質燃料と軽質燃料を使用した場合のエンジン
始動直後の噴射量、噴射量/燃焼量、空燃比、エンジン
回転数、吸気管圧力の挙動を示すタイムチャート
【図5】(a)は噴射量に対する燃焼量の割合の挙動を
示すタイムチャート、(b)は所定期間の噴射量積算値
に対する燃焼量積算値の割合の挙動を示すタイムチャー
【図6】本発明の実施形態(2)の学習値算出プログラ
ムの処理の流れを示すフローチャート
【図7】本発明の実施形態(3)の燃料性状判定プログ
ラムの処理の流れを示すフローチャート
【符号の説明】
11…エンジン(内燃機関)、12…吸気管、14…エ
アフローメータ14(吸入空気量検出手段)、18…吸
気管圧力センサ、19…吸気マニホールド、20…燃料
噴射弁、21…排気管、22…、23…空燃比センサ
(空燃比検出手段)、24…冷却水温センサ(機関温度
検出手段)、26…ECU(噴射量パラメータ算出手
段,燃焼量パラメータ算出手段,燃料性状判定手段,運
転状態補正手段,再始動判定手段,燃料性状判定禁止手
段,学習手段,学習補正手段)、27…吸気ポート、2
8…吸気バルブ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 45/00 340 F02D 45/00 340D 366 366 368 368F 41/04 330 41/04 330P 41/06 380 41/06 380B 41/18 41/18 D G01M 15/00 G01M 15/00 Z Fターム(参考) 2G087 AA19 BB21 BB25 CC13 CC21 CC23 CC28 CC29 FF21 3G084 BA13 CA01 DA04 DA13 DA20 DA27 EB12 EB20 EC04 FA02 FA07 FA11 FA13 FA14 FA20 FA29 3G301 HA01 JA09 JA20 KA04 MA11 ND03 ND04 ND25 PA01Z PA07Z PA10Z PB02Z PB03Z PD02Z PE08Z

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に供給する燃料の性状を判定す
    る燃料性状判定装置において、 燃料噴射弁から噴射される燃料の噴射量又はこれと相関
    関係のあるパラメータ(以下「噴射量パラメータ」と総
    称する)を求める噴射量パラメータ算出手段と、 気筒内で燃焼する燃料の燃焼量又はこれと相関関係のあ
    るパラメータ(以下「燃焼量パラメータ」と総称する)
    を求める燃焼量パラメータ算出手段と、 前記噴射量パラメータ算出手段で求めた噴射量パラメー
    タと前記燃焼量パラメータ算出手段で求めた燃焼量パラ
    メータとの関係に基づいて燃料性状を判定する燃料性状
    判定手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の燃
    料性状判定装置。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸
    入空気量検出手段と、排気ガスの空燃比を検出する空燃
    比検出手段とを備え、 前記燃焼量パラメータ算出手段は、前記吸入空気量と前
    記排気ガスの空燃比とを用いて前記燃焼量を算出するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料性状判
    定装置。
  3. 【請求項3】 前記噴射量パラメータ算出手段は、前記
    内燃機関へ供給する混合気の空気過剰率の逆数である供
    給燃料過剰率を噴射量パラメータとして求め、前記燃焼
    量パラメータ算出手段は、排気ガスの空気過剰率の逆数
    である燃焼燃料過剰率を燃焼量パラメータとして求める
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の燃料性状
    判定装置。
  4. 【請求項4】 前記燃料性状判定手段は、所定期間内の
    前記燃焼量パラメータの積算値と前記噴射量パラメータ
    の積算値とを比較して燃料性状を判定することを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の内燃機関の燃料
    性状判定装置。
  5. 【請求項5】 前記燃料性状判定手段は、所定期間内の
    前記噴射量パラメータと前記燃焼量パラメータとの差の
    積算値と前記噴射量パラメータの積算値とを比較して燃
    料性状を判定することを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の内燃機関の燃料性状判定装置。
  6. 【請求項6】 前記噴射量パラメータと前記燃焼量パラ
    メータの少なくとも一方又は両者の関係又は燃料性状判
    定基準を前記内燃機関の運転状態に応じて補正する運転
    状態補正手段を備えていることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載の内燃機関の燃料性状判定装置。
  7. 【請求項7】 前記運転状態補正手段は、前記噴射量パ
    ラメータと前記燃焼量パラメータとの少なくとも一方又
    は両者の関係又は燃料性状判定基準を吸気管圧力に応じ
    て補正することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関
    の燃料性状判定装置。
  8. 【請求項8】 前記運転状態補正手段は、前記噴射量パ
    ラメータと前記燃焼量パラメータとの少なくとも一方又
    は両者の関係又は燃料性状判定基準をエンジン回転数に
    応じて補正することを特徴とする請求項6又は7に記載
    の内燃機関の燃料性状判定装置。
  9. 【請求項9】 前記内燃機関が暖機状態で再始動(以下
    「暖機再始動」という)されたか否かを判定する再始動
    判定手段と、 前記再始動判定手段で暖機再始動と判定されたときに前
    記前記燃料性状判定手段による燃料性状の判定を禁止す
    る燃料性状判定禁止手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項1乃至8のいずれかに記載の内燃機関の燃料性
    状判定装置。
  10. 【請求項10】 前記内燃機関の温度を検出する機関温
    度検出手段と、 前記機関温度検出手段で検出した内燃機関の温度が所定
    温度以上のときに前記噴射量パラメータと前記燃焼量パ
    ラメータとの関係を学習する学習手段と、 前記噴射量パラメータと前記燃焼量パラメータとの少な
    くとも一方又は両者の関係又は燃料性状判定基準を前記
    学習手段で学習した学習値を用いて補正する学習補正手
    段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至9のい
    ずれかに記載の内燃機関の燃料性状判定装置。
  11. 【請求項11】 前記内燃機関の始動から所定期間経過
    後に前記噴射量パラメータと前記燃焼量パラメータとの
    関係を学習する学習手段と、 前記噴射量パラメータと前記燃焼量パラメータとの少な
    くとも一方又は両者の関係又は燃料性状判定基準を前記
    学習手段で学習した学習値を用いて補正する学習補正手
    段とを備えていることを特徴とする請求項1乃至9のい
    ずれかに記載の内燃機関の燃料性状判定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6976459B2 (en) * 2003-07-15 2005-12-20 Caterpillar Inc Control system and method for a valve actuator
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CN105784376A (zh) * 2016-03-01 2016-07-20 西安航空动力股份有限公司 一种航空发动机燃油调节器性能衰减的排障方法

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