JP2001105624A - インク・カートリッジ成形用型,インク・カートリッジおよびインク・カートリッジ製造方法 - Google Patents

インク・カートリッジ成形用型,インク・カートリッジおよびインク・カートリッジ製造方法

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JP2001105624A
JP2001105624A JP28600699A JP28600699A JP2001105624A JP 2001105624 A JP2001105624 A JP 2001105624A JP 28600699 A JP28600699 A JP 28600699A JP 28600699 A JP28600699 A JP 28600699A JP 2001105624 A JP2001105624 A JP 2001105624A
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pair
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ink cartridge
mold
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Takashi Nishimura
隆 西村
Fumiaki Akaha
史明 赤羽
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融樹脂の押圧力によるインク・カートリッ
ジ成形用型の曲がり,傾きおよび破損を防止する。 【解決手段】 溶融樹脂を充填する複数のゲート41
a,42aおよび43aが設けられる。ゲート41a
は,底面充填部17aの上部において,第1の側壁充填
部11と仕切り充填部12とからほぼ等距離に,ゲート
42aは,底面充填部17cの上部において,仕切り充
填部13と14とからほぼ等距離に,ゲート43aは,
底面充填部17eの上部において,仕切り充填部15と
第1の側壁充填部16とからほぼ等距離にそれぞれ配置
される。ゲート41aからの溶融樹脂は第1の側壁充填
部11と仕切り充填部12とに,ゲート42aからの溶
融樹脂は仕切り充填部13と14とに,ゲート43aか
らの溶融樹脂は仕切り充填部15と第1の側壁充填部1
6とに,それぞれほぼ均等に充填される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,インク・カートリ
ッジ成形用型,インク・カートリッジおよびインク・カ
ートリッジ製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー印刷を行うインク・ジェット・プ
リンタのインク・カートリッジは,その内部が仕切りに
より仕切られた複数のインク室を有し,各インク室に
は,異なる色のカラー・インクが蓄えられる。
【0003】たとえば,シアン,マゼンタおよびイエロ
ーならびに黒の4色のインクが用いられる場合には,通
常,シアン,マゼンタおよびイエローの3色のインクが
3つのインク室を有する1つのインク・カートリッジに
格納され,黒色のインクは1つのインク室を有する別の
1つのインク・カートリッジに格納される。また,シア
ン,濃シアン,マゼンタ,濃マゼンタおよびイエローな
らびに黒の6色のインクが用いられる場合には,通常,
シアン,濃シアン,マゼンタ,濃マゼンタおよびイエロ
ーの5色のインクが5つのインク室を有する1つのイン
ク・カートリッジに格納され,黒色のインクは1つのイ
ンク室を有する別の1つのインク・カートリッジに格納
される。
【0004】このようなインク・カートリッジは,一般
に,溶融樹脂を射出成形機を用いてインク・カートリッ
ジ成形用型に充填することによって成形される。このイ
ンク・カートリッジ成形用型では,従来,1つのゲート
によって溶融樹脂が充填され,インク・カートリッジが
成形されていた。図5は,従来の射出成形機に用いられ
るインク・カートリッジ成形用型の要部断面図である。
【0005】このインク・カートリッジ成形用型200
は,図2に示す5つのインク室を有するインク・カート
リッジ100(後に詳述)と,凹陥部116および11
8がない点において同様のインク・カートリッジを,底
面110を上にして倒立した状態で成形するものであ
る。
【0006】上型220には,5つのインク室に対応し
て設けられた単位部材であるコア251から255が嵌
合し,これらのコアは,ネジ281から285によって
下型230にそれぞれ固定して取り付けられている。
【0007】上型220と5つのコア251から255
との間には,インク・カートリッジ100に底面110
(図2参照)を成形するキャビティである底面充填部2
17aから217eと,一対の対向する第1の側壁12
0(図2参照)を成形するキャビティである第1の側壁
充填部211および216と,仕切り141から144
(図2参照)をそれぞれ成形するキャビティである仕切
り充填部212から215とが形成されている。
【0008】これらの充填部には,上型220に設けら
れた1つのスプール240から,1つのゲート241を
介して溶融樹脂が充填され,インク・カートリッジ10
0が成形される。
【0009】このように,1つのゲート241のみを介
して溶融樹脂が充填された場合に,ゲート241からの
溶融樹脂は,底面充填部217cを介してゲート241
の直近の仕切り充填部213および214に,他の仕切
り充填部211,212,215および216よりも多
く充填される。そして,これらの仕切り充填部213お
よび214の充填が完了すると,溶融樹脂は,それぞれ
の隣の仕切り充填部212および215に多く充填され
て行き,最後に,両端部の充填部である第1の側壁充填
部211および216にまで充填される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような充填過程に
おいて,仕切り充填部213および214に偏って多量
の溶融樹脂が充填されている初期の状態では,コア25
2は,仕切り充填部213に充填された溶融樹脂の圧力
により,左方に向けて押圧され,コア254は,仕切り
充填部214に充填された溶融樹脂の圧力により,右方
に向けて押圧される。また,仕切り充填部212,21
3,214および215に偏って溶融樹脂が充填されて
いる状態では,コア251は,仕切り充填部212(お
よび213)に充填された溶融樹脂の圧力により,左方
に向けて押圧され,コア255は,仕切り充填部215
(および214)に充填された溶融樹脂の圧力により,
右方に向けて押圧される。
【0011】溶融樹脂は,たとえば2トン/cmの圧
力で充填されるので,左方または右方に向けて押圧され
ているコアは,押圧力によって,傾き,あるいは,曲が
るおそれがある。これらの傾きあるいは曲がりを防止す
るために,コア251から255をそれぞれ固定するネ
ジ281から285を大きく強固なものにすることも考
えられる。しかし,コアの大きさがインク室と同程度の
大きさに制限されるので,コアを固定するネジの大きさ
およびネジ止めの強度には限界があり,また,強固に固
定すると,コアが押圧力により折れるおそれもある。
【0012】また,コアが曲がった状態あるいは傾いた
状態でインク・カートリッジが成形されると,インク・
カートリッジの仕切りも曲がった状態あるいは傾いた状
態で成形されるので,型通りのインク・カートリッジが
成形されないおそれがある。
【0013】さらに,成形後,成形されたインク・カー
トリッジを型から取り出す時に,曲がったコアあるいは
傾いたコアの復元力によってインク・カートリッジの仕
切りが挟圧され,取り出しが困難となるおそれがある。
また,仕切りが,取り出す方向に対して曲がり,あるい
は,傾いて成形されているので,これによっても取り出
しが困難となるおそれもある。
【0014】本発明は,このような状況に鑑みなされた
ものであり,その課題は,溶融樹脂の押圧力によるイン
ク・カートリッジ成形用型の曲がり,傾きおよび破損を
防止することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に,本願請求項1に記載の発明に係るインク・カートリ
ッジ成形用型は,方形の底面と,前記底面の端部から立
ち上がる一対の対向する第1の側壁および一対の対向す
る第2の側壁と,前記第1の側壁と並列に配設され,前
記底面と前記第1の側壁と前記第2の側壁とによって囲
まれた空間を複数のインク室に仕切る複数の仕切りとを
備えているインク・カートリッジを,充填材を充填する
ことによって成形する型であって,前記インク・カート
リッジの外側表面を成形する第1の型と,前記複数のイ
ンク室に対応する複数の単位部材を有し,前記インク・
カートリッジの内側表面を成形する第2の型とを備え,
前記第1の型と第2の型との間には,前記底面を成形す
るキャビティである底面充填部と,前記一対の第1の側
壁を成形するキャビティである一対の第1の側壁充填部
と,前記一対の第2の側壁を成形するキャビティである
一対の第2の側壁充填部と,前記複数の仕切りを成形す
るキャビティである複数の仕切り充填部とが形成されて
いる,そのようなインク・カートリッジ成形用型におい
て,充填材を充填するゲートが複数設けられ,かつ,前
記複数のゲートが,充填材が前記第1の側壁充填部と前
記複数の仕切り充填部のそれぞれにほぼ均等に充填され
るように構成されている,ことを特徴とする。
【0016】本請求項に記載の発明によると,充填材を
充填するゲートが複数設けられ,かつ,前記複数のゲー
トが,充填材が前記第1の側壁充填部と前記複数の仕切
り充填部のそれぞれにほぼ均等に充填されるように構成
されているので,これらの充填部に挟まれた第2の型の
単位部材は,自身を挟む充填部の双方からほぼ均等な押
圧力を受けることとなる。これにより,双方の押圧力は
相殺されるので,第2の型の単位部材が押圧力により傾
いたり,曲がったりするおそれがなくなり,また折れる
おそれもなくなる。
【0017】また,インク・カートリッジの仕切りが曲
がった状態あるいは傾いた状態で成形されることがな
く,型通りの正確なインク・カートリッジを成形するこ
とができる。さらに,成形されたインク・カートリッジ
の仕切りが,曲がった単位部材あるいは傾いた単位部材
による復元力を受けることがないので,成形後,インク
・カートリッジを型から容易に取り出すことができる。
【0018】なお,ゲートを複数とすることにより,充
填される充填材の量が増加するので,高速に充填するこ
とができるし,各ゲートの充填材の充填圧を下げること
もできる。さらに,各ゲートが充填する充填部の容積が
異なる場合には,各ゲートの充填量を個別に調整するこ
とにより,各充填部にほぼ均等に充填材を充填して行く
こともできる。
【0019】本願請求項2に記載の発明に係るインク・
カートリッジ成形用型は,請求項1において,前記イン
ク・カートリッジが前記底面を上にして倒立して成形さ
れるように,前記底面充填部が上部に水平に配置される
とともに,前記第1の側壁充填部と,前記第2の側壁充
填部と,前記複数の仕切り充填部とが,前記底面充填部
から下方に向かって配置され,前記インク室の個数が3
つの場合には,前記複数のゲートが,前記底面充填部の
上部で,かつ,前記一対の第1の側壁充填部のそれぞれ
とこれに隣接した前記仕切り充填部とからほぼ等距離の
位置である一対の第1の中央部に配置され,前記インク
室の個数が5以上の奇数個の場合には,前記複数のゲー
トが,前記底面充填部の上部で,かつ,前記一対の第1
の中央部に配置されるとともに,前記底面充填部の上部
で,かつ,隣接した2つの前記仕切り充填部からほぼ等
距離の位置である第2の中央部には,前記第1の中央部
から1つおきの前記第2の中央部に配置されている,こ
とを特徴とする。
【0020】本請求項に記載の発明によると,インク・
カートリッジが底面を上にして倒立して成形されるよう
に,底面充填部が上部に水平に配置されるとともに,第
1の側壁充填部と,第2の側壁充填部と,複数の仕切り
充填部とが,底面充填部から下方に向かって配置される
とともに,複数のゲートが,底面充填部の上部に配置さ
れている。したがって,ゲートから充填される充填材
は,重力によって,底面充填部を経由して,第1の側壁
充填部と,第2の側壁充填部と,複数の仕切り充填部と
に充填されて行く。
【0021】また,インク室の個数が3つの場合には,
複数のゲートが,底面充填部の上部で,かつ,一対の第
1の側壁充填部のそれぞれとこれに隣接した仕切り充填
部とからほぼ等距離の位置にある一対の第1の中央部に
配置されている。インク室の個数が5以上の奇数個の場
合には,複数のゲートが,底面充填部の上部で,かつ,
一対の第1の中央部に配置されるとともに,底面充填部
の上部で,かつ,隣接した2つの前記仕切り充填部から
ほぼ等距離の位置である第2の中央部には,第1の中央
部から1つおきの第2の中央部に配置されている。
【0022】したがって,第1の中央部に配置されたゲ
ートからの充填材は,そのゲートに直近の第1の側壁充
填部とこれに隣接する仕切り充填部にほぼ均等に充填さ
れ,第2の中央部に配置されたゲートからの充填材は,
そのゲートに直近の隣接する2つの仕切り充填部にほぼ
均等に充填される。
【0023】また,1つの第1の側壁充填部または1つ
の仕切り充填部へは,1つの第1の中央部に配置された
ゲートまたは1つの第2の中央部に配置されたゲートが
充填材を充填することとなる。
【0024】これらにより,第1の側壁充填部と複数の
仕切り充填部のそれぞれへの充填材の充填をほぼ均等に
することができ,前述した本願請求項1に記載の発明と
同様の作用効果を達成することができる。
【0025】なお,1つの第1の中央部または1つの第
2の中央部に配置されるゲートは,1つであってもよい
し,2つ以上であってもよい。
【0026】本願請求項3に記載の発明に係るインク・
カートリッジ成形用型は,請求項2において,ゲートが
配置されるべき前記第1の中央部および前記第2の中央
部のそれぞれに配置されるゲートが1つであり,かつ,
前記一対の第2の側壁充填部からほぼ等距離の位置に配
置されている,ことを特徴とする。
【0027】本請求項に記載の発明によると,第1の中
央部および第2の中央部のそれぞれに配置されるゲート
が1つであるので,第1の中央部および第2の中央部の
それぞれにゲートを複数設ける場合よりも,型の構造を
簡単にすることができる。また,ゲートが一対の第2の
側壁充填部からほぼ等距離の位置に配置されているの
で,一対の第2の側壁充填部にもほぼ均等に充填材を充
填して行くことができる。
【0028】本願請求項4に記載の発明に係るインク・
カートリッジ成形用型は,請求項1から3のいずれか1
項において,前記第2の型が,前記インク室ごとに対応
した単位部材をインク室の個数分接合して形成されるも
のであり,前記単位部材が,隣接する単位部材との間に
前記仕切り充填部を形成する間隙を形成して接合される
インク室成形部と,隣接する単位部材との間でガス抜き
用通路を形成して接合される基部とからなる,ことを特
徴とする。
【0029】本請求項に記載の発明によると,第2の型
が,インク室ごとに対応した単位部材をインク室の個数
分接合して形成されるので,インク室の個数の縮小およ
び増大に対して,単位部材の個数を縮小および増大する
ことにより対応することができる。したがって,さまざ
まなインク室の個数を有するインク・カートリッジに
も,単位部材の個数を増減するだけで容易に対応するこ
とができる。
【0030】また,基部にガス抜き用通路が形成して接
合されるので,仕切り充填部への充填材の充填に伴い,
この充填部にある空気の排出がスムーズに行われるとと
もに,成形されるインク・カートリッジ内に気泡が発生
することを防止できる。
【0031】本願請求項5に記載の発明に係るインク・
カートリッジは,方形の底面と,前記底面の端部から立
ち上がる一対の対向する第1の側壁および一対の対向す
る第2の側壁と,前記第1の側壁と並列に配設され,前
記底面と前記第1の側壁と前記第2の側壁とによって囲
まれた空間を複数のインク室に仕切る複数の仕切りとを
備え,前記底面を成形するキャビティである底面充填部
と,前記一対の第1の側壁を成形するキャビティである
一対の第1の側壁充填部と,前記一対の第2の側壁を成
形するキャビティである一対の第2の側壁充填部と,前
記複数の仕切りを成形するキャビティである複数の仕切
り充填部とが形成されているインク・カートリッジ成形
用型に,充填材を充填することによって成形されるイン
ク・カートリッジにおいて,充填材が前記第1の側壁充
填部と前記複数の仕切り充填部のそれぞれにほぼ均等に
充填させるための位置に対応する表面の位置に,充填材
を充填する複数のゲートの形状跡を有する,ことを特徴
とする。
【0032】前述した本願請求項1に記載の発明に係る
インク・カートリッジ成形用型によって成形されたイン
ク・カートリッジの表面には,通常,複数のゲートの形
状跡が残されている。本請求項に記載の発明に係るイン
ク・カートリッジは,このような複数のゲートの形状跡
を有するものである。
【0033】本願請求項6に記載の発明に係るインク・
カートリッジは,請求項5において,前記複数のゲート
の形状跡が,前記インク室の個数が3つの場合には,前
記底面で,かつ,前記一対の第1の側壁のそれぞれとこ
れに隣接した前記仕切りとから等距離の位置である一対
の第3の中央部に残され,前記インク室の個数が5以上
の奇数個の場合には,前記底面で,かつ,前記一対の第
3の中央部に残されるとともに,前記底面で,かつ,隣
接した2つの前記仕切りから等距離の位置である第4の
中央部には,前記第3の中央部から1つおきの第4の中
央部に残されている,ことを特徴とする。
【0034】前記本願請求項5に記載の発明に係るイン
ク・カートリッジと同様に,本請求項に記載の発明に係
るインク・カートリッジは,本願請求項2に記載の発明
に係るインク・カートリッジ成形用型の複数のゲートの
位置に対応した位置にゲートの形状跡を有するものであ
る。
【0035】本願請求項7に記載の発明に係るインク・
カートリッジは,請求項6において,前記第3の中央部
および前記第4の中央部のそれぞれに残されているゲー
トの形状跡が1つであり,かつ,前記一対の第2の側壁
からほぼ等距離の位置に残されている,ことを特徴とす
る。
【0036】前記本願請求項5および6に記載の発明に
係るインク・カートリッジと同様に,本請求項に記載の
発明に係るインク・カートリッジは,本願請求項3に記
載の発明に係るインク・カートリッジ成形用型の複数の
ゲートの位置に対応した位置にゲートの形状跡を有する
ものである。
【0037】本願請求項8に記載の発明に係るインク・
カートリッジ製造方法は,方形の底面と,前記底面の端
部から立ち上がる一対の対向する第1の側壁および一対
の対向する第2の側壁と,前記第1の側壁と並列に配設
され,前記底面と前記第1の側壁と前記第2の側壁とに
よって囲まれた空間を複数のインク室に仕切る複数の仕
切りとを備えているインク・カートリッジ,を製造する
インク・カートリッジ製造方法において,前記インク・
カートリッジの外側表面を成形する第1の型と,前記複
数のインク室に対応する複数の単位部材を有し,前記イ
ンク・カートリッジの内側表面を成形する第2の型とを
組み合わせて,前記第1の型と第2の型との間に,前記
底面を成形するキャビティである底面充填部と,前記一
対の第1の側壁を成形するキャビティである一対の第1
の側壁充填部と,前記一対の第2の側壁を成形するキャ
ビティである一対の第2の側壁充填部と,前記複数の仕
切りを成形するキャビティである複数の仕切り充填部と
を形成し,前記第1の側壁充填部と前記複数の仕切り充
填部のそれぞれにほぼ均等に充填するように構成された
複数のゲートから,同時に充填材を充填し,充填された
前記充填材を冷却固化し,前記冷却固化した充填材を前
記第1の型および第2の型から取り外す,ことを特徴と
する。
【0038】本請求項に記載の発明によると,第1の側
壁充填部と複数の仕切り充填部のそれぞれに充填材をほ
ぼ均等に充填するように構成された複数のゲートから,
同時に充填材を充填することとしたので,本願請求項1
に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】[インク・カートリッジおよびイ
ンク・カートリッジ成形用型の構成]図1は,本発明に
係るインク・カートリッジ成形用型の要部断面図であ
る。このインク・カートリッジ成形用型1は,射出成形
機(図示略)に用いられる金型として構成される。
【0040】図2は,このインク・カートリッジ成形用
型1により成形されたインク・カートリッジの斜視図で
あり,(a)は,インク供給口を有する底面側からの斜
視図であり,(b)は,上面側からの斜視図である。
【0041】図2を参照して,このインク・カートリッ
ジ100は,底面110と,この底面110の端部から
ほぼ垂直に立ち上がる対向する一対の第1の側面12
0,120および対向する一対の第2の側面130,1
30と,第1の側面120,120と平行に並列して配
設された4つの仕切り141,142,143および1
44とが一体成形されて構成されている。
【0042】仕切り141から144により,このイン
ク・カートリッジ100は,ほぼ同じ容積を有する5つ
のインク室151から155に仕切られている。底面1
10には,各インク室のインクを外部(記録ヘッド等)
に供給するために,各インク室に対応して5つのインク
供給口111から115が形成されている。また,底面
110には,円形の僅かに窪んだ凹陥部116,117
および118が形成されている。これらの凹陥部(ゲー
ト痕)116,117および118は,後述するゲート
41a,42aおよび43a(図1参照)のそれぞれの
形状跡である。
【0043】次に,図1を参照して,インク・カートリ
ッジ成形用型1は,上型(第1の型)2と,下型3と,
充填材である溶融樹脂(たとえばポリプロピレン)を充
填する3つのスプール41,42および43と,単位部
材である5つのコア(第2の型)51から55とを備え
ている。
【0044】上型2には,インク・カートリッジ100
(図2参照)の底面110の外面と,一対の第1の側壁
120,120の外面と,一対の第2の側壁130,1
30の外面とを成形する凹陥部21が形成されている。
なお,図1は,一対の第1の側壁120,120の外面
を成形する部分に垂直な面で切断した断面図であるの
で,図1には,一対の第2の側壁130,130の外面
を成形する部分は示されていない。
【0045】コア51から55は,下型3側にある基部
51aから55aと,上型2側にあり,凹陥部21に嵌
まり込んでいるインク室成形部51bから55bとから
それぞれ構成されている。基部51aから55aは,固
定用ネジ81から85により下型3にそれぞれ固定して
取り付けられる。インク室成形部51bから55bは,
インク・カートリッジ100(図2参照)の5つのイン
ク室151から155に対応する形状をそれぞれ有し,
底面110の内面と,第1の側壁120,120の内面
と,第2の側壁130,130の内面とを成形するとと
もに,仕切り141から144を成形する。
【0046】インク室成形部51bから55bと凹陥部
21との間には,底面110を成形するキャビティであ
る底面充填部17aから17eと,一対の第2の側壁を
成形するキャビティである一対の第2の側壁充填部(図
示略)とが形成されている。また,インク室成形部51
bと凹陥部21との間およびインク室成形部55bと凹
陥部21との間には,一対の第1の側壁120,120
を成形するキャビティである第1の側壁充填部11およ
び16がそれぞれ形成されている。
【0047】コア51,53および55の各基部51
a,53aおよび55aと各インク室成形部51b,5
3bおよび55bとは,同一の幅(図1における左右方
向の幅をいうものとする。以下同じ。)を有する。一
方,コア52および54の各基部52aおよび54aの
幅は,各インク室成形部52bおよび54bの幅よりも
大きく形成され,各基部52aおよび54aと各インク
室成形部52bおよび54bとの間で,その両側端部に
おいて段部が形成されている。これにより,インク室成
形部51bから55b間には,仕切り141から144
(図2参照)を成形するキャビティである仕切り充填部
12から15が形成される。
【0048】これらのすべての充填部は,相互に連通し
ている。また,第1の側壁充填部11および16のそれ
ぞれと,仕切り充填部12から15のそれぞれとは,ほ
ぼ同じ容積を有する。
【0049】このように,このインク・カートリッジ成
形用型1は,インク・カートリッジ100(図2参照)
を,その底面110を上部にして,倒立した状態で成形
するように構成されている。
【0050】基部51aから55aの各側面と下型3と
の間,ならびに各基部51aから55aの間には,空気
は通過できるが,溶融樹脂は入り込めない僅かな間隙9
1から96が形成されている。これにより,溶融樹脂が
充填部11から16,17aから17eおよび図示しな
い一対の第2の側壁充填部に充填されるにしたがって,
これらの充填部にある空気は,間隙91から96を通っ
てこのインク・カートリッジ成形用型1の外部に放出さ
れる。したがって,溶融樹脂がこれらの充填部にスムー
ズに充填されるとともに,成形品であるインク・カート
リッジ100内に気泡が生じないようになっている。
【0051】3つのスプール41,42および43は,
凹陥部21の上部に設けられ,上部から溶融樹脂を充填
部に充填する。これらのスプール41,42および43
の各周囲には,内部にある溶融樹脂に熱を供給し,樹脂
を溶融状態に保つためのバンド・ヒータ41b,42b
および43bがそれぞれ取り付けられている。また,ス
プール41,42および43の下部先端には,溶融樹脂
を充填部に充填させる末端箇所であるゲート41a,4
2aおよび43aがそれぞれ設けられている。
【0052】ゲート41aは,底面充填部17aの上部
において,第1の側壁充填部11と仕切り充填部12と
からほぼ等距離の位置に設けられている。ゲート42a
は,底面充填部17cの上部において,仕切り充填部1
3と14とからほぼ等距離の位置に設けられている。ゲ
ート43aは,底面充填部17eにおいて,仕切り充填
部15と第1の側壁充填部16とからほぼ等距離の位置
に設けられている。
【0053】このように,ゲートは,2つの第1の側壁
充填部11および16とこれらにそれぞれ隣接する仕切
り充填部12および15とからほぼ等距離の位置(以下
「第1の中央部」という。)に設けられるとともに,隣
接した2つ仕切り充填部12と13とからほぼ等距離の
位置,13と14とからほぼ等距離の位置,および14
と15とからほぼ等距離の位置(以下「第2の中央部」
という。)には,第1の中央部から1つおきの第2の中
央部に設けられる。
【0054】また,これらのゲート41a,42aおよ
び43aは,図示しない一対の第2の側壁充填部からも
ほぼ等距離の位置に配置されている。なお,前述したイ
ンク・カートリッジ100の凹陥部116,117およ
び118は,ゲート41a,42aおよび43aの形状
跡にそれぞれ対応する。
【0055】基部51aから55aの周囲で,かつ,上
型2に接する位置には,型抜き用押し出し部材6が上型
2に向かって移動可能に取り付けられている。この型抜
き用押し出し部材6の下部には,押し出し棒71および
72が取り付けられている。インク・カートリッジ成形
後,上型2が除去されると,押し出し棒71および72
により,型抜き用押し出し部材6が上方に押し出され,
これに伴い,成形されたインク・カートリッジ100
(図2)も押し出される。これにより,インク・カート
リッジ100は,コアから取り外される。
【0056】[インク・カートリッジの製造工程]次
に,このインク・カートリッジ成形用型1を用いたイン
ク・カートリッジ100の製造工程について説明する。
【0057】上型2と,コア51から55が取り付けら
れた下型3とが組み合わされ,底面充填部17aから1
7e,第1の側壁充填部11および16,仕切り充填部
12から14,ならびに図示しない一対の第2の側壁充
填部が形成される。
【0058】続いて,スプール41,42および43に
よって,ゲート41a,42aおよび43aから,溶融
樹脂の充填が同時に開始され,各ゲートから,単位時間
に同一の量の溶融樹脂が充填される。
【0059】なお,中央にあるスプール42は,その左
右にあるスプール41および43からも熱を受ける一
方,左右にあるスプール41および43は,それぞれ左
方および右方に熱が放散される。したがって,スプール
41,42および43をバンド・ヒータ41b,42b
および43bでそれぞれ同様に加熱しても,中央のスプ
ール42の温度が,左右のスプール41および43の温
度よりも高くなる傾向にある。このため,スプール42
内の溶融樹脂の粘度は,スプール41および43内の溶
融樹脂の粘度よりも低くなる。したがって,ゲート41
aおよび43aの口径は,スプール42aの口径よりも
大きくされ,各ゲートからの単位時間あたりの充填量が
同一となるように調整されている。
【0060】ゲート41aはその両端にある第1の側壁
充填部11と仕切り充填部12とからほぼ等距離の位置
に配置されているので,ゲート41aから充填される溶
融樹脂は,底面充填部17aを通って,その両端にある
第1の側壁充填部11と仕切り充填部12とにほぼ均等
に分流して充填されて行く。ゲート42aはその両端に
ある仕切り充填部13と14とからほぼ等距離の位置に
配置されているので,ゲート42aから充填される溶融
樹脂は,底面充填部17cを通って,その両端にある仕
切り充填部13と14とにほぼ均等に分流して充填され
て行く。ゲート43aはその両端にある仕切り充填部1
5と第1の側壁充填部16とからほぼ等距離の位置に配
置されているので,ゲート43aから充填される溶融樹
脂は,底面充填部17eを通って,その両端にある仕切
り充填部15と第1の側壁充填部16とにほぼ均等に分
流して充填されて行く。
【0061】ゲート41a,42aおよび43aから単
位時間に充填される溶融樹脂の量は同一であり,また,
第1の側壁充填部11および16のそれぞれと,仕切り
充填部12から15のそれぞれとは,同じ容積を有する
ので,溶融樹脂は,これらの各充填部にほぼ均等に充填
されて行く。
【0062】これにより,各コアの両端に加えられる溶
融樹脂からの押圧力は,相殺し合うこととなるので,各
コアが傾斜したり,曲がったり,折れたりすることはな
い。また,成形されるインク・カートリッジは,型通り
の正確なものとすることができる。
【0063】さらに,これらのゲート41a,42aお
よび43aは,図示しない一対の第2の側壁充填部から
もほぼ等距離の位置にあるので,図示しない一対の第2
の側壁充填部にも溶融樹脂をほぼ均等に充填して行くこ
とができる。
【0064】充填が完了すると,スプール41から43
による溶融樹脂の充填が停止され,その後,充填された
溶融樹脂は冷却固化される。冷却固化後,上型2が取り
除かれる。その後,押し出し棒71および72によっ
て,型抜き用押し出し部材6が上方へ押し出され,成形
されたインク・カートリッジ100が取り出される。
【0065】[他の実施の形態]前述した実施の形態で
は,ゲートが配置されるべき第1の中央部および第2の
中央部に,それぞれ1つずつゲートを設けているが,こ
れらの各中央部に複数のゲートを設けることもできる。
また,各中央部に設けられるゲート数は異なってもよ
く,その場合にも,各中央部から短時間毎に充填される
充填量を同じにすることによって,溶融樹脂を各充填部
にほぼ均等に充填して行くことができる。さらに,各ゲ
ートに対して1つのスプールを設けているが,1つのス
プールから各ゲートに溶融樹脂を供給する構成とするこ
ともできる。
【0066】また,前述した実施の形態では,ゲート4
1a,42aおよび43aが充填をそれぞれ担当する充
填部が同じ容積を有するが,容積が異なる場合でも,各
ゲートの充填量を個別に調整する(たとえば,ゲートの
口径を調整する)ことにより,各充填部にほぼ均等に溶
融樹脂を充填して行くこともできる。
【0067】さらに,前述した実施の形態では,インク
室が5つのインク・カートリッジの場合を説明したが,
インク室が3つ(たとえば,図2のインク室151,1
52および153)のインク・カートリッジの場合に
は,対応するコアは,図2のコア51,52および53
の3つとなり,仕切り充填部14が第1の側壁充填部と
なる。また,ゲートは,ゲート41および42の2つと
なり,これらのゲート41および42は,2つの第1の
中央部に配置されることとなる。
【0068】なお,インク室が偶数個の場合には,ゲー
トを図3(a)または(b)に示す位置に配置すること
によって,各充填部への溶融樹脂の充填をほぼ均等にす
ることができる。すなわち,(a)では,ゲート501
が第1の中央部に,ゲート502が第2の中央部にそれ
ぞれ配置されるとともに,ゲート503が第1の側壁充
填部の真上に配置されている。(b)では,ゲート50
4および506がともに第1の中央部に配置されるとと
もに,ゲート505が仕切り充填部の真上に配置されて
いる。この場合には,第1の側壁充填の真上または仕切
り充填部の真上に配置されたゲートからの単位時間あた
りの溶融樹脂の充填量は,他のゲートからのそれのほぼ
1/2にすることにより,溶融樹脂を各充填部にほぼ均
等に充填して行くことができる。
【0069】また,インク室が偶数個,奇数個を問わ
ず,ゲート511から516を,図4に示すように,各
第1の側壁充填部の真上および各仕切り充填部の真上に
1つずつ配置することによっても,各充填部へのほぼ均
等な充填が可能となる。
【0070】
【発明の効果】本発明によると,第1の側壁充填部また
は仕切り充填部に挟まれた第2の型の単位部材(コア)
は,自身を挟む充填部の双方からほぼ均等な押圧力を受
けることとなる。これにより,双方の押圧力は相殺され
るので,第2の型の単位部材が押圧力により傾いたり,
曲がったりするおそれがなくなり,また折れるおそれも
なくなる。
【0071】また,インク・カートリッジの仕切りが曲
がった状態あるいは傾いた状態で成形されることがな
く,型通りの正確なインク・カートリッジを成形するこ
とができる。さらに,成形されたインク・カートリッジ
の仕切りが,曲がった単位部材あるいは傾いた単位部材
による復元力を受けることがないので,成形後,インク
・カートリッジを型から容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインク・カートリッジ成形用型の
要部断面図である。
【図2】本発明に係るインク・カートリッジ成形用型に
よって成形されたインク・カートリッジの斜視図であ
る。
【図3】インク室が偶数の場合のゲートの配置を示す。
【図4】第1の側壁充填部の真上および仕切り充填部の
真上に1つずつ配置されたゲートを示す。
【図5】従来のインク・カートリッジ成形用型の要部断
面図である。
【符号の説明】 1 インク・カートリッジ成形用型 2 上型 3 下型 41a,42a,43a ゲート 17a,17b,17c,17d,17e 底面充填部 11,16 第1の側壁充填部 12,13,14,15 仕切り充填部 51,52,53,54,55 コア 51a,52a,53a,54a,55a 基部 51b,52b,53b,54b,55b インク室成
形部 100 インク・カートリッジ 110 底面 120 第1の側壁 130 第2の側壁 141,142,143,144 仕切り 151,152,153,154,155 インク室

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形の底面と,前記底面の端部から立ち
    上がる一対の対向する第1の側壁および一対の対向する
    第2の側壁と,前記第1の側壁と並列に配設され,前記
    底面と前記第1の側壁と前記第2の側壁とによって囲ま
    れた空間を複数のインク室に仕切る複数の仕切りとを備
    えているインク・カートリッジを,充填材を充填するこ
    とによって成形する型であって,前記インク・カートリ
    ッジの外側表面を成形する第1の型と,前記複数のイン
    ク室に対応する複数の単位部材を有し,前記インク・カ
    ートリッジの内側表面を成形する第2の型とを備え,前
    記第1の型と第2の型との間には,前記底面を成形する
    キャビティである底面充填部と,前記一対の第1の側壁
    を成形するキャビティである一対の第1の側壁充填部
    と,前記一対の第2の側壁を成形するキャビティである
    一対の第2の側壁充填部と,前記複数の仕切りを成形す
    るキャビティである複数の仕切り充填部とが形成されて
    いる,そのようなインク・カートリッジ成形用型におい
    て,充填材を充填するゲートが複数設けられ,かつ,前
    記複数のゲートが,充填材が前記第1の側壁充填部と前
    記複数の仕切り充填部のそれぞれにほぼ均等に充填され
    るように構成されている,ことを特徴とするインク・カ
    ートリッジ成形用型。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記インク・カート
    リッジが前記底面を上にして倒立して成形されるよう
    に,前記底面充填部が上部に水平に配置されるととも
    に,前記第1の側壁充填部と,前記第2の側壁充填部
    と,前記複数の仕切り充填部とが,前記底面充填部から
    下方に向かって配置され,前記インク室の個数が3つの
    場合には,前記複数のゲートが,前記底面充填部の上部
    で,かつ,前記一対の第1の側壁充填部のそれぞれとこ
    れに隣接した前記仕切り充填部とからほぼ等距離の位置
    である一対の第1の中央部に配置され,前記インク室の
    個数が5以上の奇数個の場合には,前記複数のゲート
    が,前記底面充填部の上部で,かつ,前記一対の第1の
    中央部に配置されるとともに,前記底面充填部の上部
    で,かつ,隣接した2つの前記仕切り充填部からほぼ等
    距離の位置である第2の中央部には,前記第1の中央部
    から1つおきの前記第2の中央部に配置されている,こ
    とを特徴とするインク・カートリッジ成形用型。
  3. 【請求項3】 請求項2において,ゲートが配置される
    べき前記第1の中央部および前記第2の中央部のそれぞ
    れに配置されるゲートが1つであり,かつ,前記一対の
    第2の側壁充填部からほぼ等距離の位置に配置されてい
    る,ことを特徴とするインク・カートリッジ成形用型。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項におい
    て,前記第2の型が,前記インク室ごとに対応した単位
    部材をインク室の個数分接合して形成されるものであ
    り,前記単位部材が,隣接する単位部材との間に前記仕
    切り充填部を形成する間隙を形成して接合されるインク
    室成形部と,隣接する単位部材との間でガス抜き用通路
    を形成して接合される基部とからなる,ことを特徴とす
    るインク・カートリッジ成形用型。
  5. 【請求項5】 方形の底面と,前記底面の端部から立ち
    上がる一対の対向する第1の側壁および一対の対向する
    第2の側壁と,前記第1の側壁と並列に配設され,前記
    底面と前記第1の側壁と前記第2の側壁とによって囲ま
    れた空間を複数のインク室に仕切る複数の仕切りとを備
    え,前記底面を成形するキャビティである底面充填部
    と,前記一対の第1の側壁を成形するキャビティである
    一対の第1の側壁充填部と,前記一対の第2の側壁を成
    形するキャビティである一対の第2の側壁充填部と,前
    記複数の仕切りを成形するキャビティである複数の仕切
    り充填部とが形成されているインク・カートリッジ成形
    用型に,充填材を充填することによって成形されるイン
    ク・カートリッジにおいて,充填材が前記第1の側壁充
    填部と前記複数の仕切り充填部のそれぞれにほぼ均等に
    充填させるための位置に対応する表面の位置に,充填材
    を充填する複数のゲートの形状跡を有する,ことを特徴
    とするインク・カートリッジ。
  6. 【請求項6】 請求項5において,前記複数のゲートの
    形状跡が,前記インク室の個数が3つの場合には,前記
    底面で,かつ,前記一対の第1の側壁のそれぞれとこれ
    に隣接した前記仕切りとからほぼ等距離の位置である一
    対の第3の中央部に残され,前記インク室の個数が5以
    上の奇数個の場合には,前記底面で,かつ,前記一対の
    第3の中央部に残されるとともに,前記底面で,かつ,
    隣接した2つの前記仕切りからほぼ等距離の位置である
    第4の中央部には,前記第3の中央部から1つおきの第
    4の中央部に残されている,ことを特徴とするインク・
    カートリッジ。
  7. 【請求項7】 請求項6において,前記第3の中央部お
    よび前記第4の中央部のそれぞれに残されているゲート
    の形状跡が1つであり,かつ,前記一対の第2の側壁か
    らほぼ等距離の位置に残されている,ことを特徴とする
    インク・カートリッジ。
  8. 【請求項8】 方形の底面と,前記底面の端部から立ち
    上がる一対の対向する第1の側壁および一対の対向する
    第2の側壁と,前記第1の側壁と並列に配設され,前記
    底面と前記第1の側壁と前記第2の側壁とによって囲ま
    れた空間を複数のインク室に仕切る複数の仕切りとを備
    えているインク・カートリッジ,を製造するインク・カ
    ートリッジ製造方法において,前記インク・カートリッ
    ジの外側表面を成形する第1の型と,前記複数のインク
    室に対応する複数の単位部材を有し,前記インク・カー
    トリッジの内側表面を成形する第2の型とを組み合わせ
    て,前記第1の型と第2の型との間に,前記底面を成形
    するキャビティである底面充填部と,前記一対の第1の
    側壁を成形するキャビティである一対の第1の側壁充填
    部と,前記一対の第2の側壁を成形するキャビティであ
    る一対の第2の側壁充填部と,前記複数の仕切りを成形
    するキャビティである複数の仕切り充填部とを形成し,
    前記第1の側壁充填部と前記複数の仕切り充填部のそれ
    ぞれに充填材をほぼ均等に充填するように構成された複
    数のゲートから,同時に充填材を充填し,充填された前
    記充填材を冷却固化し,前記冷却固化した充填材を前記
    第1の型および第2の型から取り外す,ことを特徴とす
    るインク・カートリッジ製造方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7682004B2 (en) 2005-09-29 2010-03-23 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Ink cartridges
US7775645B2 (en) 2005-09-29 2010-08-17 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Methods of forming cartridges, such as ink cartridges
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