JP2001105257A - ユニバーサルホルダ - Google Patents

ユニバーサルホルダ

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JP2001105257A
JP2001105257A JP28726399A JP28726399A JP2001105257A JP 2001105257 A JP2001105257 A JP 2001105257A JP 28726399 A JP28726399 A JP 28726399A JP 28726399 A JP28726399 A JP 28726399A JP 2001105257 A JP2001105257 A JP 2001105257A
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axis
spherical body
angle scale
turning angle
spherical
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Kimihide Yoshida
公英 吉田
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WASHINO ENG KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具又は小物部品加工などを装着して、複雑
な形状を加工するために任意の角度に容易に設定して能
率的に作業を行う。 【解決手段】 工具又はワークを装着可能な装着部を備
えた球状体7の外周に、装着部を通過する外周方向に沿
ってY軸旋回角度目盛17を設ける。Y軸旋回角度目盛
17に沿った球状体断面に直交して球状体7のほぼ中心
点を通過するY軸上の球状体の外周位置に2つの支軸を
設け、この支軸を軸承する揺動体41により球状体7が
揺動自在である。揺動体41はほぼ一定の幅で球状体7
に湾曲形状に設けられ、揺動体にX軸旋回角度目盛15
を設ける。球状体7を軸承した揺動体41は受け台9の
ガイド部に案内されてY軸に直交して球状体7のほぼ中
心点を通過するX軸を中心に揺動自在である。X軸旋回
方向の傾き角度はX軸旋回角度目盛15により容易に設
定され、Y軸旋回方向の傾き角度はY軸旋回角度目盛1
7により容易に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複雑な角度の付い
た工具や小物部品などの被着体を加工するための前逃げ
角、横逃げ角、旋回角などの調整機能を備えたワーク保
持具としてのユニバーサルホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複雑な角度の付いた工具又は小物
部品が、例えば工具研削盤により加工される場合は、図
12に示されているように前逃げ角α、横逃げ角β、旋
回角θ、縦送りX軸、横送りY軸、昇降ストロークZ軸
などが設定されてから加工される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のワー
ク保持具を用いて加工するには、上述した前逃げ角α、
横逃げ角β、旋回角θ、縦送りX軸、横送りY軸、昇降
ストロークZ軸などの各一面毎に設定されてから加工が
行われる必要があるために、段取り作業が煩わしいので
能率良く加工することが難しいという問題点があった。
【0004】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、工具又は小物部品加工などの
被着体をワンチャッキングにて装着して、複雑な形状を
加工するために任意の角度に容易に設定することによ
り、能率的に作業を行うことを可能にし得るユニバーサ
ルホルダを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のユニバーサルホルダは、被
着体を装着可能な装着部を備えた球状体の外周に、前記
装着部を通過する外周方向に沿ってY軸旋回角度目盛を
設け、このY軸旋回角度目盛に沿った球状体断面に直交
して球状体のほぼ中心点を通過するY軸上の球状体の外
周位置に2つの支軸を設けると共にこの2つの支軸を介
して前記球状体を揺動自在に軸承する揺動体を設け、こ
の揺動体をほぼ一定の幅で球状体の外周に沿って延伸し
た湾曲形状に設けると共にこの揺動体の延伸方向にX軸
旋回角度目盛を設け、前記球状体を軸承した揺動体を、
前記Y軸に直交して球状体のほぼ中心点を通過するX軸
を中心に揺動可能に案内せしめるガイド部を備えた受け
台を設けてなることを特徴とするものである。
【0006】したがって、工具又は小物部品加工などの
被着体が球状体の上部の装着部に装着され、球状体がX
軸を中心にして旋回するX軸旋回方向の傾き角度がX軸
旋回角度目盛により容易に設定される。また、球状体が
Y軸を中心にして旋回するY軸旋回方向の傾き角度がY
軸旋回角度目盛により容易に設定される。結果として、
複雑な形状を加工する場合でも任意の角度に容易に設定
されるので、能率的に作業を行なえる。
【0007】請求項2によるこの発明のユニバーサルホ
ルダは、被着体を装着可能な装着部を備えた球状体の外
周に、前記装着部を通過する外周方向に沿ってY軸旋回
角度目盛を設け、このY軸旋回角度目盛に沿った球状体
断面に直交して球状体のほぼ中心点を通過するY軸上の
球状体の外周位置に2つの支軸を設けると共にこの2つ
の支軸を介して前記球状体を揺動自在に軸承する揺動体
を設け、この揺動体をほぼ一定の幅で球状体の外周に沿
って延伸した湾曲形状に設けると共にこの揺動体の延伸
方向にX軸旋回角度目盛を設け、前記球状体を軸承した
揺動体を、前記Y軸に直交して球状体のほぼ中心点を通
過するX軸を中心に揺動可能に案内せしめるガイド部を
備えた受け台を設け、この受け台を前記球状体のほぼ中
心点を通過してX軸およびY軸とは異なるZ軸を中心に
旋回自在に設けると共にZ軸の旋回方向のZ軸旋回角度
目盛を前記受け台に設けてなることを特徴とするもので
ある。
【0008】したがって、工具又は小物部品加工などの
被着体が球状体の上部の装着部に装着され、球状体がX
軸を中心にして旋回するX軸旋回方向の傾き角度がX軸
旋回角度目盛により容易に設定される。また、球状体が
Y軸を中心にして旋回するY軸旋回方向の傾き角度がY
軸旋回角度目盛により容易に設定される。また、受け台
がZ軸を中心にして旋回するZ軸旋回方向の旋回角度が
Z軸旋回角度目盛により容易に設定される。結果とし
て、複雑な形状を加工する場合でも球状体のほぼ中心点
を通過するX軸、Y軸、Z軸を中心軸としてそれぞれ任
意の傾き角度に容易に設定されるので、能率的に作業を
行なえる。
【0009】請求項3によるこの発明のユニバーサルホ
ルダは、被着体を装着可能な装着部を備えた球状体の外
周に、前記装着部を通過する外周方向に沿ってY軸旋回
角度目盛を設け、このY軸旋回角度目盛に沿った球状体
断面に直交して球状体のほぼ中心点を通過するY軸上の
球状体の外周位置に2つの支軸を設けると共にこの2つ
の支軸を介して前記球状体を揺動自在に軸承する揺動体
を設け、この揺動体をほぼ一定の幅で球状体の外周に沿
って延伸した湾曲形状に設けると共にこの揺動体の延伸
方向にX軸旋回角度目盛を設け、前記球状体を軸承した
揺動体を、前記Y軸に直交して球状体のほぼ中心点を通
過するX軸を中心に揺動可能に案内せしめるガイド部を
備えた受け台を設け、この受け台をほぼ水平面で前後方
向に移動可能に構成するスライドベースを設け、このス
ライドベースを前記受け台に装着した被着体の先端を中
心にして旋回可能に構成する旋回テーブルを設けてなる
ことを特徴とするものである。
【0010】したがって、工具又は小物部品加工などの
被着体が球状体の上部の装着部に装着され、球状体がX
軸を中心にして旋回するX軸旋回方向の傾き角度がX軸
旋回角度目盛により容易に設定される。また、球状体が
Y軸を中心にして旋回するY軸旋回方向の傾き角度がY
軸旋回角度目盛により容易に設定される。また、上記の
被着体の先端は受け台がスライドテーブル上を前後動す
ることにより旋回テーブル上のスライドテーブルの旋回
中心に位置決めされる。この状態でスライドテーブルが
旋回しても、被着体の先端が旋回中心からずれることな
く被着体の方向を変えることができる。
【0011】結果として、複雑な形状を加工する場合で
も任意の角度に容易に設定されるので、能率的に作業を
行なえる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のユニバーサルホル
ダの実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】図1を参照するに、本実施の形態に係わる
ユニバーサルホルダ1は、工具や小物部品等の被着体W
を着脱可能な装着部としての例えばツールホルダ3を備
えた上ベース5が球状体7の上部に備えられており、こ
の球状体7は円柱形状をなす受け台9の上面に備えられ
た球状体受け部(詳しくは図3及び図4に基づいて後述
する凹球面)にX軸(図1の紙面に対して垂直方向)及
びY軸(図1で図示されている状態においては左右方
向)のそれぞれの軸を中心として旋回自在に案内される
ように構成されており、上記の受け台9はほぼ平板状を
なす下ベース11の上面で下ベース11の中心のZ軸
(図1において上下方向)を中心として旋回自在に設け
られている。
【0014】したがって、ユニバーサルホルダ1に装着
された被着体Wとしての例えば例えば工具13は、図2
に示されているように、X軸を中心として旋回するX軸
旋回方向と、Y軸を中心として旋回するY軸旋回方向
と、Z軸を中心として旋回するZ軸旋回方向の3方向に
自在に旋回可能である。しかも、ユニバーサルホルダ1
には各旋回方向に変角した位置でクランプして位置決め
するクランプ装置が設けられている。このクランプ装置
については後に詳しく説明する。
【0015】再び図1を参照するに、球状体7の外周に
は、X軸旋回方向に向けてX軸旋回角度目盛15が設け
られており、Y軸旋回方向に向けてY軸旋回角度目盛1
7が設けられている。さらに、受け台9の側面にはZ軸
旋回角度目盛19が設けられている。また、受け台9に
は、X軸旋回角度目盛15の位置を指示する指示部とし
ての例えば指示マークMxと、Y軸旋回角度目盛17の
位置を指示する指示部としての例えば指示マークMyが
設けられている。下ベース11にはZ軸旋回角度目盛1
9の位置を指示する指示部としての例えば指示マークM
zが設けられている。
【0016】より詳しくは、図3及び図4を参照する
に、本実施の形態の球状体7としてはほぼ球体をなして
おり、上部と下部がほぼ対称的に球体をほぼ水平面でカ
ットされたように上部平面21と下部平面23が設けら
れている。
【0017】上記の上部平面21に装着部を構成する上
ベース5がボルトBTにより取り付けられており、上ベ
ース5は図4に示されているように断面T字形状をなす
平板状であり、2つの門型状をなすツールホルダ3が側
辺部25の下部に設けたスライド溝27を介して上ベー
ス5のフランジ部29に嵌合して図3において左右方
向、図4において紙面に対して直交する方向に摺動自在
に設けられている。各ツールホルダ3の上辺部31には
被着体Wとしての例えば工具13を上ベース5の上面に
押圧して固定するように装着ボルト33が螺合されてい
る。
【0018】また、受け台9の上面には球状体受け部と
しての例えば凹球面35が球状体7の球面に嵌合するよ
うに設けられており、上記の球状体7は凹球面35に摺
動可能に受けられている。
【0019】球状体7の外周(球面)には、上記の装着
部を通過する外周方向(地球の赤道線方向に相当する)
に沿って設けたY軸旋回角度目盛17が図1に示されて
いるように刻設されている。このY軸旋回角度目盛17
に沿った位置の球状体断面に直交して球状体7のほぼ中
心点Cを通過する軸線が前述したY軸であり、このY軸
上の球状体7の外周位置には図3に示されているように
球状体7のY軸旋回の支軸となるピン37が球状体7の
外周面から外方に突出するように螺着されている。
【0020】このピン37の突出部分を軸承するために
挿入可能な支軸穴39を備えた揺動体41が、球状体7
におけるY軸旋回角度目盛17に沿った位置の外周線に
対して直交する球状体7の外周方向(地球の子午線に相
当する)に沿って摺接するように湾曲形状に幅狭で細長
に延伸して設けられている。
【0021】また、受け台9の凹球面35には上記の揺
動体41を案内せしめるガイド部としての例えば溝部4
3が揺動体41を嵌合しかつX軸を中心にして円周方向
に摺動可能に設けられている。換言すれば、揺動体41
の支軸穴39にピン37を介して球状体7がY軸旋回方
向に揺動自在に軸承された状態で、上記の揺動体41が
受け台9の溝部43に沿って前記Y軸に直交して球状体
中心点Cを通過するX軸を中心に揺動可能に摺動するよ
うに構成されている。
【0022】なお、上記の揺動体41の外表面には図1
に示されているように揺動体41の延伸方向にX軸旋回
角度目盛15が設けられている。
【0023】また、受け台9の上面には図4に示されて
いるように穴部45を備えたドーナツ型の蓋部47が球
状体7の上部を前記穴部45から突出するようにして載
置されており、この蓋部47の穴部45には球状体7の
球面に接触可能な凹面と上記の揺動体41を通過可能な
溝部49が図3に示されているように形成されている。
【0024】また、受け台9の凹球面35の下部には受
け台9の下面に貫通された嵌合穴51が設けられてお
り、この嵌合穴51の内周面に嵌合する嵌合部53が下
ベース11の上面に突設されているので、受け台9は下
面が下ベース11の上面に摺動して上記の嵌合部53の
中心軸をZ軸として旋回自在に構成されている。なお、
下ベース11の嵌合部53の内側中央部には球状体7が
旋回するときに干渉しないように逃げ穴55が設けられ
ている。
【0025】上記構成により、球状体7の外周に設けら
れた2つのピン37を結ぶY軸を構成する軸線は、揺動
体41が受け台9の溝部43に嵌合して摺動し、図3に
おいて矢印のX軸旋回方向に傾けることができるので、
揺動体41の外表面に設けたX軸旋回角度目盛15を指
示マークMxに設定することが可能となる。
【0026】また、球状体7は、上記のように2つのピ
ン37を結ぶY軸の軸線が図3において斜めに傾いた2
点鎖線のY軸で示されているようにX軸旋回方向に傾け
られたとしても2つのピン37を結ぶY軸を軸にして図
4において矢印のY軸旋回方向に傾けることができるの
で、球状体7の外周面に設けたY軸旋回角度目盛17を
指示マークMyに設定することが可能となる。
【0027】また、受け台9は下ベース11の上面に摺
動して嵌合部53のZ軸を回転軸として旋回するので、
受け台9の側面に設けた図1に示されているZ軸旋回角
度目盛19を指示マークMzに設定することが可能とな
る。
【0028】次に、上記の設定されたX軸旋回角度、Y
軸旋回角度、Z軸旋回角度にそれぞれロック・アンロッ
クするためのクランプ装置について詳しく説明する。
【0029】図3及び図5を参照するに、X軸旋回角度
用クランプ装置57としては、図5において平面で横向
きU字形状をなす揺動体クランプ59が受け台9に設け
たクランプ溝部61に嵌挿されており、クランプ溝部6
1にはほぼ中央に図3において上下方向に突出した位置
決めピン63が設けられており、この位置決めピン63
を緩く嵌挿する位置決め用穴65が揺動体クランプ59
のU字形状のほぼ中央に設けられているので、揺動体ク
ランプ59は受け台9のクランプ溝部61に位置決めさ
れている。
【0030】揺動体クランプ59のU字形状の先端は揺
動体41を幅方向から挟み込む状態にあり、揺動体クラ
ンプ59のU字形状の基部付近は受け台9の側面より外
方に突出されており、この突出された部分のU字形状の
2つの片を貫通する穴部67が設けられ、この穴部67
にクランプ用ボルト69が螺合されている。
【0031】上記構成により、揺動体クランプ59のU
字形状の先端が狭くなるようにクランプ用ボルト69を
締め付けることにより、揺動体41は揺動体クランプ5
9のU字形状の先端でクランプされるので、X軸旋回角
度目盛15が設定された位置でロックされる。一方、ク
ランプ用ボルト69を緩めることにより、揺動体41は
揺動体クランプ59のU字形状の先端からアンロックさ
れるので、X軸旋回方向に揺動自在になる。
【0032】図4及び図5を参照するに、Y軸旋回角度
用クランプ装置71としては、図4の右側に示されてい
るように先端にネジ部73を備えたクランプボルト75
が受け台9に設けた穴部77に挿入され、クランプボル
ト75が先端のネジ部73により前述した蓋部47に螺
着されている。また、クランプボルト75の本体部分に
は図4において左右方向に貫通する貫通穴79が設けら
れており、この貫通穴79にはクランプピン81の偏心
部83が嵌挿されており、クランプピン81の軸部85
が受け台9に軸承されている。なお、クランプピン81
のヘッド部87には例えば回転せしめるための六角穴が
設けられている。
【0033】上記構成により、クランプピン81のヘッ
ド部87を回転すると、クランプピン81の偏心部83
の回転によりクランプボルト75が上下動するので、ク
ランプボルト75に一体的な蓋部47が受け台9へ引っ
張られたり離れたりする。その結果、蓋部47の穴部4
5の凹面が球状体7の球面に押圧されるので球状体7は
Y軸旋回角度目盛17が設定された位置でロックされ
る。一方、蓋部47の穴部45の凹面が球状体7の球面
から離反されると、球状体7はアンロックされてY軸旋
回方向に揺動自在になる。
【0034】なお、本実施の形態では上記のY軸旋回角
度用クランプ装置71が図5に示されているように3箇
所設けられているが、この設置箇所の個数の点では特に
限定されるものではない。また、例えば各クランプボル
ト75の長さを調整して蓋部47の穴部45の凹面が球
状体7の球面から離反された状態の隙間が僅かであるよ
うに予め調整しておくことにより、1箇所のクランプピ
ン81のみを回すだけで球状体7をクランプすることが
できる。
【0035】図4及び図5を参照するに、Z軸旋回角度
用クランプ装置89としては、上述したY軸旋回角度用
クランプ装置71とほぼ同様の機構である。図4の左側
に示されているように先端にネジ部91を備えたクラン
プボルト93が受け台9に設けた穴部95に挿入され、
下ベース11の下部には上記のクランプボルト93の先
端のネジ部91と係合するように長T溝97が設けられ
ている。長T溝97にはナット部材99が収納され、こ
のナット部材99にクランプボルト93の先端のネジ部
91が螺合されている。
【0036】また、クランプボルト93の本体部分には
図4において左右方向に貫通する貫通穴101が設けら
れており、この貫通穴101にはクランプピン103の
偏心部105が嵌挿されており、クランプピン103の
軸部107が受け台9に軸承されている。なお、クラン
プピン103のヘッド部109には例えば回転せしめる
ための六角穴が設けられている。
【0037】上記構成により、クランプピン103のヘ
ッド部109を回転すると、クランプピン103の偏心
部105の回転によりクランプボルト93が上下動する
ので、クランプボルト93に一体的なナット部材99が
下ベース11の長T溝97の面へ引っ張られたり離れた
りする。その結果、受け台9の下面が下ベース11の上
面に押圧されるので受け台9はZ軸旋回角度目盛19が
設定された位置でロックされる。一方、受け台9の下面
が下ベース11の上面への押圧から解放されると、受け
台9はアンロックされてZ軸旋回方向に旋回自在にな
る。
【0038】なお、本実施の形態では上記のZ軸旋回角
度用クランプ装置89が図5に示されているように3箇
所設けられているが、この設置箇所の個数の点では特に
限定されるものではない。また、Y軸旋回角度用クラン
プ装置71の場合と同様に例えば各クランプボルト93
の長さを調整してナット部材99が下ベース11の長T
溝97の面から離反された状態の隙間が僅かであるよう
に予め調整しておくことにより、1箇所のクランプピン
103のみを回すだけで受け台9を下ベース11にクラ
ンプすることができる。
【0039】以上のことから、工具13又は小物部品加
工などの被着体Wが球状体7の上部の装着部にワンチャ
ッキングにて装着され、球状体7が図3においてX軸を
中心にして旋回するX軸旋回方向の傾き角度がX軸旋回
角度目盛15により容易に設定されてから、クランプ用
ボルト69を締め付ける方向に回転することにより容易
にロックできる。
【0040】また、球状体7が図4においてY軸を中心
にして旋回するY軸旋回方向の傾き角度がY軸旋回角度
目盛17により容易に設定されてから、クランプピン8
1を回転することにより容易にロックできる。
【0041】また、受け台9が図2においてZ軸を中心
にして旋回するZ軸旋回方向の旋回角度がZ軸旋回角度
目盛19により容易に設定されてから、クランプピン1
03を回転することにより容易にロックできる。したが
って、複雑な形状を加工する場合でも任意の角度に容易
に設定されるので、能率的に作業を行なうことができ
る。
【0042】次に、前述したユニバーサルホルダ1の応
用例について図6ないしは図9の図面を参照して説明す
る。
【0043】図6を参照するに、このユニバーサルホル
ダ111は、前述した図3ないしは図5における球状体
7と、この球状体7の上部に工具13や小物部品等の被
着体Wを着脱可能な装着部と、球状体7をX軸旋回方向
に旋回する機構と、球状体7をY軸旋回方向に旋回する
機構と、X軸旋回方向に変角した位置でロック・アンロ
ックするX軸旋回角度用クランプ装置57と、Y軸旋回
方向に変角した位置でロック・アンロックするY軸旋回
角度用クランプ装置71は同様であるので説明を省略
し、異なる点について説明する。
【0044】図7を参照するに、このユニバーサルホル
ダ111の装着部に装着された被着体Wとしての例えば
工具13は、X軸を中心として旋回するX軸旋回方向
と、Y軸を中心として旋回するY軸旋回方向と、任意の
ある中心Oを軸線としてほぼ水平面で旋回するZ軸旋回
方向の3方向に自在に旋回可能である。しかも、ユニバ
ーサルホルダ111の装着部に装着された工具13の先
端を上記の中心点Oに接近するU軸方向に前後動自在に
設けられている。
【0045】スライドベース113は図8に示されてい
るように平面で7角形の形状をなしており、受け台9は
スライドベース113の上面を図6において左右方向の
U軸方向に前後動自在に設けられている。さらに、スラ
イドベース113は旋回テーブル115の上面を図8に
示されている旋回テーブル115の中心Oを軸線にして
Z軸方向に旋回自在に設けられている。
【0046】より詳しくは、受け台9がスライドベース
113の上面をU軸方向に移動する機構としては、前述
した図4に示されているクランプボルト93と同様の構
造のクランプボルト117が、図9に示されているよう
に受け台9に設けた穴部119に挿入され、スライドベ
ース113の下部には上記のクランプボルト117の先
端のネジ部121と係合するように長T溝123が設け
られている。長T溝123にはU軸方向に長い長穴12
5が設けられており、この長穴125内にクランプボル
ト117の先端のネジ部121が挿通されている。長T
溝123にはナット部材127が収納され、このナット
部材127にクランプボルト117の先端のネジ部12
1が螺合されている。
【0047】また、クランプボルト117の本体部分に
は図9の紙面に対して垂直方向に貫通する貫通穴129
が設けられており、この貫通穴129にはクランプピン
131の偏心部133が嵌挿されており、クランプピン
131の軸部135が受け台9に軸承されている。な
お、クランプピン131のヘッド部137(図8参照)
には例えば回転するための六角穴が設けられている。
【0048】上記構成により、クランプピン131のヘ
ッド部137を回転すると、クランプピン131の偏心
部133の回転によりクランプボルト117が上下動す
るので、クランプボルト117に一体的なナット部材1
27がスライドベース113の長T溝123の面へ引っ
張られたり離れたりする。
【0049】したがって、受け台9の下面がスライドベ
ース113の上面への押圧から解放されるので受け台9
がアンロックされている状態であり、受け台9はスライ
ドベース113の上面をU軸方向に移動自在である。球
状体7の上部の装着部に装着された工具13の先端を旋
回テーブル115の中心Oに位置させるべく受け台9が
スライドベース113上を移動するときは、クランプボ
ルト117のネジ部121及びナット部材127が長T
溝123の長穴125内をU軸方向に移動される。
【0050】その後、クランプピン131を回転してク
ランプボルト117が上昇すると、ナット部材127が
スライドベース113の長T溝123の段付き面へ引っ
張られるので、受け台9の下面がスライドベース113
の上面に押圧されて、受け台9がスライドベース113
にロックされる。したがって、工具13の先端は旋回テ
ーブル115の中心Oに位置決めされる。
【0051】図6及び図8を参照するに、旋回テーブル
115の上面には旋回中心Oの周りに断面下向きT溝1
39が設けられており、このT溝139の側面に緩く嵌
合する2つのローラ141がスライドベース113の下
部に水平面で回転自在に軸承されている。さらに、スラ
イドベース113の図8において右斜め上と右斜め下の
側面には旋回テーブル115の上面を走行する車輪14
3が軸承されている。
【0052】上記構成により、スライドベース113は
中心Oを軸にしてT溝139に案内されて旋回テーブル
115の上面をZ軸方向に旋回可能である。なお、スラ
イドベース113が旋回されて設定された位置で旋回テ
ーブル115に対してロック・アンロックするクランプ
機構(図示省略)が設けられている。
【0053】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0054】前述した実施の形態では、受け台9の球状
体受け部としては凹球面35の形状であるが、図10の
ように受け台9の上部に円筒穴145の形状の球状体受
け部を設け、この円筒穴145内に球状体7を載置して
も構わない。あるいは、図11のように受け台9の上部
に円錐穴147の形状の球状体受け部を設け、この円錐
穴147内に球状体7を載置しても構わない。
【0055】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、球状体
の上部の装着部に装着した工具又は小物部品加工などの
被着体は、X軸を中心にして旋回するX軸旋回方向の傾
き角度がX軸旋回角度目盛により容易に設定できる。ま
た、Y軸を中心にして旋回するY軸旋回方向の傾き角度
はY軸旋回角度目盛により容易に設定できる。したがっ
て、複雑な形状を加工する場合でも任意の傾き角度に容
易に設定できるので、能率的に作業を行なうことができ
る。
【0056】請求項2の発明によれば、球状体の上部の
装着部に装着した工具又は小物部品加工などの被着体
は、X軸を中心にして旋回するX軸旋回方向の傾き角度
がX軸旋回角度目盛により容易に設定できる。また、Y
軸を中心にして旋回するY軸旋回方向の傾き角度はY軸
旋回角度目盛により容易に設定できる。また、Z軸を中
心にして旋回するZ軸旋回方向の旋回角度は受け台のZ
軸旋回角度目盛により容易に設定できる。したがって、
複雑な形状を加工する場合でも球状体のほぼ中心点を通
過するX軸、Y軸、Z軸を中心軸としてそれぞれ任意の
傾き角度に容易に設定できるので、能率的に作業を行な
うことができる。
【0057】請求項3の発明によれば、球状体の上部の
装着部に装着した工具又は小物部品加工などの被着体
は、X軸を中心にして旋回するX軸旋回方向の傾き角度
がX軸旋回角度目盛により容易に設定できる。また、Y
軸を中心にして旋回するY軸旋回方向の傾き角度はY軸
旋回角度目盛により容易に設定できる。また、受け台を
スライドテーブル上で前後動することにより、上記の被
着体の先端を旋回テーブル上のスライドテーブルの旋回
中心に容易に位置決めできる。この状態でスライドテー
ブルが旋回しても、被着体の先端が旋回中心からずれる
ことなく被着体の方向を変えることができる。
【0058】したがって、複雑な形状を加工する場合で
も任意の傾き角度に容易に設定できるので、能率的に作
業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、ユニバーサ
ルホルダの全体的な正面図である。
【図2】図1のユニバーサルホルダで、装着される工具
の旋回方向を説明する概略的な斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態を示すもので、球状体のほ
ぼ中心を通過する図5の矢視III−III線のユニバ
ーサルホルダの断面正面図である。
【図4】本発明の実施の形態を示すもので、球状体のほ
ぼ中心を通過する図5の矢視IV−IV線のユニバーサ
ルホルダの断面側面図である。
【図5】本発明の実施の形態を示すもので、ユニバーサ
ルホルダの要部断面を含む平面図である。
【図6】図1ないしは図5のユニバーサルホルダの応用
例を示すもので、球状体のほぼ中心を通過する図8の矢
視VI−VI線のユニバーサルホルダの断面正面図であ
る。
【図7】図6のユニバーサルホルダで、装着される工具
の旋回並びに移動方向を説明する概略的な斜視図であ
る。
【図8】図1ないしは図5のユニバーサルホルダの応用
例を示すもので、ユニバーサルホルダの要部断面を含む
平面図である。
【図9】図8の矢視IX−IX線の断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示すもので、球状
体のほぼ中心を通過するユニバーサルホルダの断面正面
図である。
【図11】本発明の他の実施の形態を示すもので、球状
体のほぼ中心を通過するユニバーサルホルダの断面正面
図である。
【図12】従来例のワーク保持具で、装着される工具の
旋回並びに移動方向を説明する概略的な斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニバーサルホルダ 3 ツールホルダ(装着部) 7 球状体 9 受け台 11 下ベース 13 工具(被着体W) 15 X軸旋回角度目盛 17 Y軸旋回角度目盛 19 Z軸旋回角度目盛 35 凹球面 37 ピン(支軸) 39 支軸穴 41 揺動体 43 溝部(ガイド部) 57 X軸旋回角度用クランプ装置 59 揺動体クランプ 69 クランプ用ボルト 71 Y軸旋回角度用クランプ装置 75 クランプボルト 81 クランプピン 83 偏心部 89 Z軸旋回角度用クランプ装置 93 クランプボルト 99 ナット部材 103 クランプピン 105 偏心部 111 ユニバーサルホルダ 113 スライドベース 115 旋回テーブル 117 クランプボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被着体を装着可能な装着部を備えた球状
    体の外周に、前記装着部を通過する外周方向に沿ってY
    軸旋回角度目盛を設け、 このY軸旋回角度目盛に沿った球状体断面に直交して球
    状体のほぼ中心点を通過するY軸上の球状体の外周位置
    に2つの支軸を設けると共にこの2つの支軸を介して前
    記球状体を揺動自在に軸承する揺動体を設け、 この揺動体をほぼ一定の幅で球状体の外周に沿って延伸
    した湾曲形状に設けると共にこの揺動体の延伸方向にX
    軸旋回角度目盛を設け、 前記球状体を軸承した揺動体を、前記Y軸に直交して球
    状体のほぼ中心点を通過するX軸を中心に揺動可能に案
    内せしめるガイド部を備えた受け台を設けてなることを
    特徴とするユニバーサルホルダ。
  2. 【請求項2】 被着体を装着可能な装着部を備えた球状
    体の外周に、前記装着部を通過する外周方向に沿ってY
    軸旋回角度目盛を設け、 このY軸旋回角度目盛に沿った球状体断面に直交して球
    状体のほぼ中心点を通過するY軸上の球状体の外周位置
    に2つの支軸を設けると共にこの2つの支軸を介して前
    記球状体を揺動自在に軸承する揺動体を設け、 この揺動体をほぼ一定の幅で球状体の外周に沿って延伸
    した湾曲形状に設けると共にこの揺動体の延伸方向にX
    軸旋回角度目盛を設け、 前記球状体を軸承した揺動体を、前記Y軸に直交して球
    状体のほぼ中心点を通過するX軸を中心に揺動可能に案
    内せしめるガイド部を備えた受け台を設け、 この受け台を前記球状体のほぼ中心点を通過してX軸お
    よびY軸とは異なるZ軸を中心に旋回自在に設けると共
    にZ軸の旋回方向のZ軸旋回角度目盛を前記受け台に設
    けてなることを特徴とするユニバーサルホルダ。
  3. 【請求項3】 被着体を装着可能な装着部を備えた球状
    体の外周に、前記装着部を通過する外周方向に沿ってY
    軸旋回角度目盛を設け、 このY軸旋回角度目盛に沿った球状体断面に直交して球
    状体のほぼ中心点を通過するY軸上の球状体の外周位置
    に2つの支軸を設けると共にこの2つの支軸を介して前
    記球状体を揺動自在に軸承する揺動体を設け、 この揺動体をほぼ一定の幅で球状体の外周に沿って延伸
    した湾曲形状に設けると共にこの揺動体の延伸方向にX
    軸旋回角度目盛を設け、 前記球状体を軸承した揺動体を、前記Y軸に直交して球
    状体のほぼ中心点を通過するX軸を中心に揺動可能に案
    内せしめるガイド部を備えた受け台を設け、 この受け台をほぼ水平面で前後方向に移動可能に構成す
    るスライドベースを設け、このスライドベースを前記受
    け台に装着した被着体の先端を中心にして旋回可能に構
    成する旋回テーブルを設けてなることを特徴とするユニ
    バーサルホルダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107116374A (zh) * 2017-05-11 2017-09-01 东北大学 一种具有激光测振功能的数控机床主轴刀柄及测振方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107116374A (zh) * 2017-05-11 2017-09-01 东北大学 一种具有激光测振功能的数控机床主轴刀柄及测振方法
CN107116374B (zh) * 2017-05-11 2018-12-21 东北大学 一种具有激光测振功能的数控机床主轴刀柄及测振方法

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