JP2001102089A - 固体状電解質、電気化学素子、リチウムイオン二次電池および電気二重層キャパシタ - Google Patents

固体状電解質、電気化学素子、リチウムイオン二次電池および電気二重層キャパシタ

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JP2001102089A
JP2001102089A JP27629899A JP27629899A JP2001102089A JP 2001102089 A JP2001102089 A JP 2001102089A JP 27629899 A JP27629899 A JP 27629899A JP 27629899 A JP27629899 A JP 27629899A JP 2001102089 A JP2001102089 A JP 2001102089A
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electrolyte
film
microporous membrane
solution
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Satoru Maruyama
哲 丸山
Takeru Suzuki
長 鈴木
Kozo Sakurai
光三 桜井
Masakatsu Kujira
正勝 鯨
Takamasa Yamamoto
隆雅 山本
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Toyo Roshi Kaisha Ltd
TDK Corp
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Toyo Roshi Kaisha Ltd
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶性が高く、強度の強い微多孔膜を用いた
固体状電解質を用いることで、さらなる薄層化を可能と
し、電池特性を向上させ、短絡の発生を抑制可能な電気
化学素子、リチウムイオン二次電池、電気二重層キャパ
シタを実現し、特に可塑剤等を用いることなく電解質膜
として適当な空孔率を有する微多孔膜を用いた固体状電
解質を有する電気化学素子、リチウムイオン二次電池、
電気二重層キャパシタを実現する。 【解決手段】 結晶性が高く、耐溶剤性に優れた微多孔
膜を有する固体状電解質であって、前記微多孔膜は、湿
式相分離法により空孔率:50%以上、孔径:0.02
μm 以上、1μm 以下に制御されている固体状電解質お
よびこれを用いた電気化学素子、リチウムイオン二次電
池、電気二重層キャパシタとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高分子材料の微多孔
膜を利用した固体状電解質に関し、この微多孔膜は電池
用固体状電解質材料として、または電気二重層キヤパシ
タ用の固体状電解質材料として用いられるものである。
さらには同様に電気化学反応を利用した電気化学素子に
応用されるものである。ここでいう電気化学素子とは電
気化学反応を利用した素子を意味する。
【0002】
【従来の技術】電気化学反応を利用した素子として電
池、電気二重層キャパシタ、エレクトロクロミック表示
装置といった電気化学素子が知られている。
【0003】現在さまざまな形の電池がエレクトロニク
スの分野から自動車用途、あるいは電力貯蔵を目的とし
た大型のものまで広く利用されている。このような電池
は、通常電解液として液体が用いられているが、これを
固体状に置き換えることにより、液漏れの防止、あるい
はシート構造化が可能になることから、次世代タイプの
電池として注目されている。
【0004】特に、現在ノートブックパソコン等の携帯
機器の分野で急速に利用されているリチウムイオン二次
電池等の、シート化、あるいは積層小型化が実現できれ
ば、さらに応用展開が加速されるものと期待されてい
る。
【0005】こうした固体状の電解質を用いる場合、セ
ラミックス材料、高分子材料、あるいはそれらを複合的
に用いた材料が種々提案されている。中でも高分子電解
質を電解液を用いて可塑化したゲル電解質は、液体系の
高導電率と高分子材料の柔軟性を兼ね備えており、電解
質開発の上で有望視されている。ところで、このような
高分子電解質を用いた電池の長所の一つとして薄型大面
積化、すなわちシート状形態化を可能にする点が挙げら
れる。これにより、さらに応用用途の展開が加速され
る。今までにこのようなゲル化した電解質材料を電池材
料に適用した例としては、すでにUSP3989540
号により開示されており、さらには近年USP5296
318号、USP5418091号に示される可塑化し
たPVDF系コポリマーを利用した電池が知られてい
る。特にUSP5296318号、USP541809
1号で開示された電池は、従来のゲル電解質を用いた電
池に比べ放電特性に優れており、USP5540741
号に示されているように、電池としてレート特性に非常
に優れたものが得られている。
【0006】しかしながら、USP5296318号、
USP5418091号、USP5540741号に開
示された材料系は、優れたレート特性を示すものの、作
製上の問題があった。すなわち、この系で用いられてい
るPVDF系コポリマーは、電解液により膨潤しやす
く、また、コポリマー化しているため、例えば、同じP
VDF系ホモポリマーに比べ変形しやすく、強度も弱く
なっている。これは、PVDFをコポリマー化したため
に生じる問題であり、結晶化が低いことによるもので、
材料の本質的な性質に起因すると考えられる。その結果
として、実用上使用可能な膜厚としては60μm 以上を
必要としてしまう。このため、従来の溶液を用いたリチ
ウムイオン電池において使用されているセパレータが、
通常25μm 程度であることに比べ膜厚の点で不利とな
ることは否定できない。そして、容量を増加させていく
につれて溶液系に比べ膜厚の点が障害になって薄型化を
図る上で、ゲル電解質を用いた電池としての特徴を活か
すまでに至っていない。
【0007】また、集電体として用いられているエキス
パンドメタルがゲル電解質に食い込むため、それに対応
してPVDFコポリマーが局所的に薄くなる部分を生
じ、その結果、短絡しやすくなり、電池製作上の大きな
障害となっていた。
【0008】さらに、電解液を含浸させたPVDF系の
コポリマーを高温下に保存したところ、ホモポリマーと
異なり、電解液が溶出するという現象も確認されてい
る。
【0009】以上をまとめると、PVDF系コポリマー
を用いたゲル化電解質の課題として下記の項目を挙げる
ことができる。 1.強度が弱い。 2.膜厚60μm 以下は作製がきわめて困難である。 3.短絡しやすい。 4.高温特性に劣る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、結晶
性が高く、強度の強い微多孔膜を用いた固体状電解質を
提供し、さらにこの固体状電解質を用いることで、さら
なる薄層化を可能とし、電池特性を向上させ、短絡の発
生を抑制可能な電気化学素子、リチウムイオン二次電
池、電気二重層キャパシタを実現することである。
【0011】また、特に可塑剤等を用いることなく電解
質膜として適当な空孔率を有する微多孔膜を用いた固体
状電解質を有する電気化学素子、リチウムイオン二次電
池、電気二重層キャパシタを実現することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記のような問題点に鑑
み、本発明者らはPVDF系ホモポリマーについて、P
VDF系コポリマーの欠点を解消すべく、かつPVDF
ホモポリマーの欠点を補うことが可能な材料系を見いだ
すべく種々の検討を行った。
【0013】そして、下記の3点に対する検討を行い、
改良を加えることで、上記公知文献と同等の機能を有す
る固体状電解質が得られることを見いだした。 (1)セラミックス材料のシート化膜。 (2)PVDFホモポリマー粒子を分散させた膜。 (3)PVDFホモポリマー微多孔膜を電極に接着容易
に改良する。
【0014】本発明は、上記(3)に対する検討を進
め、優れた固体状電解質を得られるに至った。また本発
明で得られた固体状電解質は、公知文献に示されるよう
に可塑剤を用いていないため、作製された膜構造は、公
知例の材料とは全く異なる構造を呈している。
【0015】すなわち、現在まで知られているゲル電解
質について詳細に検討した結果、原理的に以下の3種類
に大別されることが明らかになった。
【0016】1.化学ゲル、あるいは物理ゲルを膨潤さ
せた電解質膜。 2.可塑剤により微多孔膜を同時に作製した電解質膜
で、これは1のゲル化膜に微多孔が存在する構造であ
り、機能としてはゲル化膜、微多孔膜の両方が電解質の
役割を果たしている。上記公知例で開示されている可塑
剤を用いた固体状電解質はこれに相当する。 3.微多孔化した電解質膜で、これは微多孔が3次元的
に存在すること、および膜材料が電解液との膨潤性があ
り、保液できることが特徴となっている。この微多孔
は、上記2のものに比べて孔径が大きくなっている。
【0017】すなわち、上記目的は以下の構成により達
成される。 (1) 結晶性が高く、耐溶剤性に優れた微多孔膜を有
する固体状電解質であって、前記微多孔膜は、湿式相分
離法により空孔率:50%以上、孔径:0.02μm 以
上、2μm 以下に制御されている固体状電解質。 (2) 前記湿式相分離法は、相分離用有機溶媒:水を
重量比で100:0〜60:40の割合で混合した溶液
中にて成膜原液を凝固させる上記(1)の固体状電解
質。 (3) 前記微多孔膜は、溶融粘度1500Pa・s
-1(230℃、100s-1)以上の材料により形成され
ている上記(1)または(2)の固体状電解質。 (4) 前記微多孔膜は、融点が150℃以上、融解熱
が30J/g以上の材料により形成されている上記(1)
〜(3)のいずれかの固体状電解質。 (5) 前記微多孔膜は、ポリフッ化ビニリデンホモポ
リマーにより形成されている上記(1)〜(4)のいず
れかの固体状電解質。 (6) 上記(1)〜(5)のいずれかの固体状電解質
を有する電気化学素子。 (7) リチウムイオン二次電池である上記(6)の電
気化学素子。 (8) 電気二重層キャパシタである上記(6)の電気
化学素子。 (9) 有機溶媒中に分散・溶解されている原料溶液
を、相分離用有機溶媒:水を重量比で100:0〜6
0:40の割合で混合した溶液中にて成膜原液を凝固さ
せ、空孔率:50%以上、孔径:0.02μm 以上、1
μm 以下の微多孔膜を得る固体状電解質の製造方法。 (10) 前記微多孔膜の原料は、ポリフッ化ビニリデ
ンホモポリマーである上記(9)の固体状電解質の製造
方法。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の固体状電解質は、結晶性
が高く、耐溶剤性に優れた微多孔膜を有する。この微多
孔膜は、空孔率:50%以上、孔径:0.02μm 以
上、1μm 以下のものである。
【0019】このように、微多孔膜の空孔率と孔径を所
定の値に調整することにより、優れた特性の固体状電解
質を得ることができる。
【0020】微多孔膜の空孔率は50%以上、好ましく
は50〜90%、より好ましくは70〜80%である。
また、孔径は0.02μm 以上、2μm 以下、好ましく
は0.02μm 以上、1μm 以下、より好ましくは0.
04μm 以上、0.8μm 以下、特に好ましくは0.1
μm 以上、0.8μm 以下、さらに好ましくは0.1μ
m 以上、0.6μm 以下である。微多孔膜の膜厚は、好
ましくは20〜80μm 、より好ましくは25〜45μ
m である。
【0021】微多孔膜は、融点が好ましくは150℃以
上、特に160〜170℃、融解熱が好ましくは30J
/g以上、特に40〜60J/gの材料により形成されて
いることが好ましい。
【0022】結晶性が高く、耐溶剤性に優れた微多孔膜
としては特に限定されるものではないが、フッ素系の樹
脂が好ましく、特にフッ化ビニリデン単位を含有するも
のが好ましい。
【0023】このようなフッ素系高分子としては、例え
ば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、フッ化ビニリ
デン−ヘキサフルオロプロピレン(HFP)共重合体
〔P(VDF−HFP)〕、フッ化ビニリデン−塩化3
フッ化エチレン(CTFE)共重合体〔P(VDF−C
TFE)〕、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピ
レンフッ素ゴム〔P(VDF−HFP)〕、フッ化ビニ
リデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロ
ピレンフッ素ゴム〔P(VDF−TFE−HFP)〕、
フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテルフッ素ゴム等が好ましい。
なかでもポリフッ化ビニリデンホモポリマーが特に好ま
しい。
【0024】本発明で使用される微多孔膜は、以下に示
す湿式相分離法により形成される。湿式相分離法とは、
溶液流延法による成膜において、相分離を溶液中で行う
方法である。すなわち、微多孔膜となるポリマーをこの
ポリマーが溶解しうる溶媒に溶解させ、得られた成膜原
液を金属あるいはプラスチックフィルム等の支持体上に
均一に塗布して膜を形成する。その後、膜状にキャスト
した成膜原液を凝固浴と呼ばれる溶液中に導入し,相分
離を生じさせることで微多孔膜を得る方法である。成膜
原液の塗布は、凝固浴中で行ってもよい。
【0025】<接着剤>上記微多孔膜と電極との接着性
を向上させるための接着剤を使用してもよい。具体的に
は、ユニストール(三井化学社製)、SBR(日本ゼオ
ン社製)、アクアテックス(中央理化社製)、アドコー
ト(モートン社製)等のポリオレフィン系接着剤等を挙
げることができ、なかでもアクアテックス等が好まし
い。
【0026】接着剤は、水、あるいはトルエン等の有機
溶剤に溶解、あるいは分散させて、散布、塗布等により
微多孔膜に付着・配置される。
【0027】<電解液>電解液は一般に電解質塩と溶媒
よりなる。リチウム電池への応用を考えると電解質塩に
はリチウムが含有されている必要があり、具体的にはL
iPF6 、LiClO4 、LiBF4 、LiAsF6
LiSO3 CF3 、LiN(CF3 SO 2 2 等の電解
質塩が適用可能である。また、電気二重層キャパシタに
用いる場合は、上記のLiを含むアルカリ金属塩の他
に、過塩素酸テトラエチルアンモニウム、ホウフッ化テ
トラエチルアンモニウム等の四級アンモニウム塩等が使
用できる。その他、応用する電気化学デバイスに応じ
て、後述の溶媒と相溶する電解質塩を適宜選択すればよ
い。このような電解質塩は単独で用いてもよいし、複数
の塩を所定の比率で混合して用いてもよい。
【0028】電解質用の有機溶媒としては、上記高分子
材料、電解質塩との相溶性の良好なものであれば特に限
定されるものではないが、リチウム電池やキャパシタ等
の電気化学デバイスへの応用を考えると、高い電圧をか
けた場合にも分解の起こらないものが好ましく、例え
ば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボ
ネート(PC)、ブチレンカーボネート、ジメチルカー
ボネート(DMC)、ジエチルカーボネート、エチルメ
チルカーボネート等のカーボネート類、テトラヒドロフ
ラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン等の環
式エーテル、1,3−ジオキソラン、4−メチルジオキ
ソラン等の環式エーテル、γ−ブチロラクトン等のラク
トン、スルホラン、3−メチルスルホラン、ジメトキシ
エタン、ジエトキシエタン、エトキシメトキシエタン、
エチルジグライム等を好ましく用いることができる。こ
れらは単独で用いても、混合して用いてもかまわない。
その他、応用するデバイス等に応じて公知の溶媒の中か
ら好適なものを適宜選択すればよい。
【0029】電解液における電解質塩の濃度は、好まし
くは0.3〜5 mol/lであり、通常1 mol/l近辺で
最も高い伝導性を示す。
【0030】電解液の含有量は、固体状電解質の30〜
70wt%、特に40〜60wt%であることが好ましい。
含有量がこれより多くなると、余分な電解液が多くな
り、電池を作製したとき重量的に不利になってくる。ま
た、含有量がこれより少なくなると、十分なイオン伝導
度が得られにくくなってくる。
【0031】<固体状電解質>本発明の固体状電解質の
膜厚は、5〜100μm 、さらには5〜60μm 、特に
10〜40μm であることが好ましい。本発明の固体状
電解質は強度が強いので、膜厚を薄くすることができ
る。本発明の固体状電解質は、実用上60μm 以下には
できなかった従来のゲル電解質と比べて薄膜化が可能で
あり、さらには、溶液系のリチウムイオン電池において
使用されているセパレータ(通常25μm)よりも薄く
できる。そのため、固体状電解質を用いる利点の一つで
ある薄型大面積化、すなわちシート状形態化が可能であ
る。
【0032】また、電解液を含浸させる前の乾燥時の空
孔率が30%以上、特に45%以上であることが好まし
い。空孔率がこれ未満であると、十分電解液を保持でき
ず、イオン伝導度やレート特性が低下してくる。空孔率
の上限は、通常、70%以下である。大きすぎると強度
の点で不十分になってくる。なお、空孔率はアルキメデ
ス法により測定できる。
【0033】また、その平均孔径は0.05〜2μm 、
特に0.1〜0.8μm であることが好ましい。通常、
従来のゲル電解質よりも孔径は大きい。平均孔径がこれ
より大きいと、均一な孔径を維持するのが困難になり、
リチウムデントライトが発生する可能性がある。これよ
り小さいと、Liイオンの拡散に問題が生じる可能性が
ある。孔径は、水銀ポロシメータで測定できる。
【0034】<製造方法>次に、本発明の固体状電解質
の具体的な作製方法を述べる。微多孔膜となるポリマー
5〜40wt%、好ましくは10〜30wt%、より好まし
くは15〜25wt%を、ポリマーの溶媒(有機溶媒)6
0〜95wt%、好ましくは70〜90wt%、より好まし
くは75〜85wt%に溶解させる。ポリマーの濃度が、
5wt%以下の場合、膜の空孔率が高くなりすぎ、強度が
弱くなってくる。逆に40wt%を超えると成膜原液の粘
度が高くなり、成膜性が悪く、かつ成膜原液が不安定と
なってくる。
【0035】ポリマーを溶解させる溶媒としては、一般
にポリマーの良溶媒、貧溶媒、良溶媒と貧溶媒の混合溶
媒が用いられるが、非溶媒を混合することも可能であ
る。得られた成膜原液を、支持体上にドクターブレード
法により均一に流延する。支持体は、ガラス板、ステン
レス板、ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレン
製のフィルム等が用いられる。
【0036】流延後、直ちに凝固浴に浸漬して相分離を
生じさせる。流延から凝固浴に浸漬させるまでの時間は
3分以内、好ましくは1分以内、あるいは凝固浴内で流
延してもかまわない。成膜原液の組成にもよるが、浸漬
までの時間が3分を超えると、膜の表面が非微多孔にな
りやすい。凝固浴に用いる溶液は、ポリマーの非溶媒と
良溶媒および/または貧溶媒の組み合わせ、あるいは非
溶媒のみを適宜選択可能であり、相分離の速度や、脱溶
媒時の洗浄時間により決定される。
【0037】相分離終了後、膜を凝固浴から取り出し、
必要に応じてさらに脱溶媒のための洗浄を行い、オーブ
ン等の任意の乾燥手段を用いて膜を乾燥し、微多孔膜を
得る。
【0038】ポリマーの良溶媒としては、ポリマーの種
類により異なるが、ジメチルアセトアミド、ジメチルホ
ルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルス
ルホキシド等がある。貧溶媒としては、アセトン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類や、ジオキサン、テトラヒ
ドロフラン等のエーテル類等があり、非溶媒としては、
水ならびにメタノール、エタノールなどのアルコール類
が挙げられる。
【0039】そして、このフィルムを電解液に浸漬して
電解液を含浸させて本発明の固体状電解質が得られる。
【0040】<電気化学デバイス>本発明の固体状電解
質は、リチウム二次電池、電気二重層キャパシタ、EC
ディスプレイ、センサ等電気化学デバイスに用いること
ができ、特にリチウム二次電池、電気二重層キャパシタ
に好適に用いることができる。
【0041】<リチウム二次電池>本発明の固体状電解
質を使用したリチウム二次電池の構造は特に限定されな
いが、通常、正極および負極と、本発明の電解質とから
構成され、積層型電池や円筒型電池等に適用される。
【0042】また、固体状電解質と組み合わせる電極
は、リチウム二次電池の電極として公知のものの中から
適宜選択して使用すればよく、好ましくは電極活物質と
ゲル電解質、必要により導電助剤との組成物を用いる。
【0043】負極には、炭素材料、リチウム金属、リチ
ウム合金あるいは酸化物材料のような負極活物質を用
い、正極には、リチウムイオンがインターカレート・デ
インターカレート可能な酸化物または炭素材料のような
正極活物質を用いることが好ましい。このような電極を
用いることにより、良好な特性のリチウム二次電池を得
ることができる。
【0044】電極活物質として用いる炭素材料は、例え
ば、メソカーボンマイクロビーズ(MCMB)、天然あ
るいは人造の黒鉛、樹脂焼成炭素材料、カーボンブラッ
ク、炭素繊維などから適宜選択すればよい。これらは粉
末として用いられる。中でも黒鉛が好ましく、その平均
粒子径は1〜30μm 、特に5〜25μm であることが
好ましい。平均粒子径が小さすぎると、充放電サイクル
寿命が短くなり、また、容量のばらつき(個体差)が大
きくなる傾向にある。平均粒子径が大きすぎると、容量
のばらつきが著しく大きくなり、平均容量が小さくなっ
てしまう。平均粒子径が大きい場合に容量のばらつきが
生じるのは、黒鉛と集電体との接触や黒鉛同士の接触に
ばらつきが生じるためと考えられる。
【0045】リチウムイオンがインターカレート・デイ
ンターカレート可能な酸化物としては、リチウムを含む
複合酸化物が好ましく、例えば、LiCoO2、LiM
2 4、LiNiO2、LiV24などが挙げられる。
これらの酸化物の粉末の平均粒子径は1〜40μm 程度
であることが好ましい。
【0046】電極には、必要により導電助剤が添加され
る。導電助剤としては、好ましくは黒鉛、カーボンブラ
ック、炭素繊維、ニッケル、アルミニウム、銅、銀等の
金属が挙げられ、特に黒鉛、カーボンブラックが好まし
い。
【0047】電極組成は、正極では、重量比で、活物
質:導電助剤:ゲル電解質=30〜90:0〜10:1
0〜70の範囲が好ましく、負極では、重量比で、活物
質:導電助剤:ゲル電解質=30〜90:0〜10:1
0〜70の範囲が好ましい。ゲル電解質は、特に限定さ
れず、通常用いられているものを用いればよい。また、
ゲル電解質を含まない電極も好適に用いられる。この場
合、バインダとしてはフッ素樹脂、フッ素ゴム等を用い
ることができ、バインダの量は3〜30wt%程度とす
る。
【0048】本発明では、上記負極活物質および/また
は正極活物質、好ましくは両活物質を、ゲル電解質また
はバインダ中に混合して集電体表面に接着させる。
【0049】電極の製造は、まず、活物質と必要に応じ
て導電助剤を、ゲル電解質溶液またはバインダ溶液に分
散し、塗布液を調製する。
【0050】そして、この電極塗布液を集電体に塗布す
る。塗布する手段は特に限定されず、集電体の材質や形
状などに応じて適宜決定すればよい。一般に、メタルマ
スク印刷法、静電塗装法、ディップコート法、スプレー
コート法、ロールコート法、ドクターブレード法、グラ
ビアコート法、スクリーン印刷法等が使用されている。
その後、必要に応じて、平板プレス、カレンダーロール
等により圧延処理を行う。
【0051】集電体は、電池の使用するデバイスの形状
やケース内への集電体の配置方法などに応じて、適宜通
常の集電体から選択すればよい。一般に、正極にはアル
ミニウム等が、負極には銅、ニッケル等が使用される。
なお、集電体は金属箔、金属メッシュなどが、通常、使
用される。金属箔よりも金属メッシュの方が電極との接
触抵抗が小さくなるが、金属箔でも十分小さな接触抵抗
が得られる。
【0052】そして、溶媒を蒸発させ、電極を作製す
る。塗布厚は、50〜400μm 程度とすることが好ま
しい。
【0053】このようにして得られた正極、固体状電解
質、負極をこの順に積層し、圧着して電池素体とする。
【0054】<電気二重層キャパシタ>さらに、本発明
の固体状電解質、電極は、電気二重層キャパシタにも有
効である。
【0055】分極性電極に用いられる集電体は、導電性
ブチルゴム等の導電性ゴムなどであってよく、またアル
ミニウム、ニッケル等の金属の溶射によって形成しても
よく、上記電極層の片面に金属メッシュを付設してもよ
い。
【0056】電気二重層キャパシタには、上記のような
分極性電極と、固体状電解質とを組み合わせる。
【0057】絶縁性ガスケットとしては、ポリプロピレ
ン、ブチルゴム等の絶縁体を用いればよい。
【0058】本発明の固体状電解質が使用される電気二
重層キャパシタの構造は特に限定されないが、通常、一
対の分極性電極が固体状電解質を介して配置されてお
り、分極性電極および固体状電解質の周辺部には絶縁性
ガスケットが配置されている。このような電気二重層キ
ャパシタはコイン型、ペーパー型、積層型等と称される
いずれのものであってもよい。
【0059】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明する。 <実施例1>電解質膜として、下記の材料を用いて微多
孔膜を作製し、これを用いて固体状電解質とした。
【0060】ジメチルアセトアミド40重量部、ジオキ
サン40重量部からなる混合溶液に、ポリフッ化ビニリ
デン〔エルフアトケム社製、Kynar 761(サンプル1
〜3)〕20重量部を溶解し、ドクターブレード法を用
いて200μm の膜厚にガラス板上に流延した。
【0061】流延後、直ちにジオキサン80重量部、水
20重量部からなる凝固浴に10分間浸漬し、凝固させ
た後、流水中で30分間洗浄した後、60℃で1時間乾
燥し、厚さ50μm のポリフッ化ビニリデンホモポリマ
ーよりなる微多孔膜を得た。
【0062】得られた微多孔膜の空孔率は70%、孔
径:0.2μm であった。
【0063】上記微多孔膜表面に接着性を付与するた
め、ポリオレフィン系材料をスプレー等により堆積させ
てもよい。
【0064】そして、この固体状電解質シートに、電解
液(ELと略す)1M LiPF6/EC+DMC(E
C:DMC=1:2(体積比))を含浸させ、固体状電
解質を得た。
【0065】得られたサンプル1〜6の固体状電解質の
25℃におけるイオン伝導度を測定した。イオン伝導度
の測定は、交流インピーダンス測定法を用い、電解質を
直径15mmに切り抜き、直径20mmの円形のSUS3
04製の電極で挟んで測定した。測定装置はソーラトロ
ン社製SI1255型インピーダンスアナライザーを用
いた。
【0066】さらに、得られた固体状電解質を用いて電
池を作製した。
【0067】正極活物質としてLiCoO2 を、導電助
剤としてアセチレンブラックを、バインダとしてPVD
F Kynar 741を用いた。
【0068】重量比でLiCoO2 :アセチレンブラッ
ク:PVDF=83:6:11となるように秤量し、さ
らにアセトンをアセトン:PVDF=9:1(重量比)
となるように加え、これらを室温下で混合して正極用ス
ラリーとした。
【0069】また、負極活物質としてメソカーボンマイ
クロビーズ(MCMB)を、導電助剤としてアセチレン
ブラックを用いた。
【0070】重量比でMCMB:アセチレンブラック:
PVDF=85:3:12となるように秤量し、さらに
アセトンをアセトン:PVDF=9:1(重量比)とな
るように加え、これらを室温下で混合して負極用スラリ
ーとした。
【0071】そして、得られた正極用スラリー、負極用
スラリーをそれぞれドクターブレード法によりPETフ
ィルム上に塗布し、室温でアセトンを蒸発させてシート
化した。
【0072】このようにして得られたサンプル1〜3の
固体状電解質、正極および負極を所定のサイズに切断し
て、各シートを積層し、130〜160℃で熱ラミネー
トした。その後、正極には集電体として予め導電性接着
剤を塗布したアルミニウムグリッドを、負極には集電体
として予め導電性接着剤を塗布した銅グリッドを熱ラミ
ネートした。そして、これに電解液として1M LiP
6 /EC+DMC(EC:DMC=1:2(体積
比))を含浸させた後、アルミラミネートパックに封入
し、リチウム二次電池を作製した。
【0073】作製したサンプル1〜3の電池の放電特性
を調べた。2C放電容量(800mAの定電流で放電した
ときの容量)と0.2C放電容量(80mAの定電流で放
電したときの容量)の比をレート特性として示した。そ
の結果を表1に示す。
【0074】また、比較サンプルとして、PVDFコポ
リマー Kynar 2801を用いて製作した比較サンプル1〜
3についても同様にして評価した。比較サンプル1〜3
の微多孔膜の空孔率は60%、孔径:0.08μm であ
った。
【0075】
【表1】
【0076】表1から明らかなように、本発明サンプル
1〜3は、比較サンプルと略同等の伝導度を示した。
【0077】また、上記サンプル3(図中実線で示す)
と比較サンプル1(図中破線で示す)の充放電特性を図
1に示す。図1から明らかなように、本発明サンプル3
の充放電特性は比較サンプルより優れていることがわか
る。
【0078】<実施例2>微多孔膜を形成する材料とし
て下記のものを用いた以外は実施例1と同様にして、サ
ンプル4〜6の固体状電解質および電池を得、伝導度お
よびレート特性を評価した。
【0079】微多孔膜材料:PVDFホモポリマー Ky
nar 741(エルフアトケム社製)。本発明サンプルの
微多孔膜の空孔率は70%、孔径:0.3μm であっ
た。結果を表1に示す。
【0080】<実施例3>微多孔膜を形成する材料とし
て下記のものを用い、空孔率および孔径を表2に示すよ
うに変えた以外は実施例1と同様にして電池を得、レー
ト特性を評価した。 微多孔膜材料:PVDFホモポリマー Kynar 761
(エルフアトケム社製)。結果を表2に示す。
【0081】
【表2】
【0082】表2から明らかなように、空孔率55%以
上、孔径0.02μm 以上、0.5μm 以下の場合に良
好なレート特性が得られることがわかる。また、空孔率
が80%を超える場合には短絡する。
【0083】<実施例4>実施例1,2,3で作製した
微多孔膜による電池と、USP5296318号、US
P5418091号に記載されているように、可塑化し
たPVDFとして下記の材料を用いて電池を得、短絡発
生率を測定した。短絡発生率は、電池30個中何個の電
池が短絡したかによって評価した。 微多孔膜材料:PVDF Kynar 2801(エルフアト
ケム社製)。比較サンプルの空孔率は55%、孔径:
0.03μm であった。結果を表3に示す。
【0084】
【表3】
【0085】表3から明らかなように、本発明サンプル
は、比較サンプルに比べて短絡率が大幅に減少してお
り、特にPVDFKynar 761とKynar k301が少な
いことがわかる。
【0086】さらに、上記各実施例において、溶融粘度
1500Pa・s-1(230℃、100s-1)以上、融点
150℃以上、融解熱30J/gの材料を用いることによ
り、より好ましい結果が得られることが確認された。
【0087】<実施例5>材料にPVDF Kynar 76
1を用いた他は、実施例1と同様の方法によりサンプル
101〜103を作製し、実施例1と同様の方法でレー
ト特性を測定した。その際、同時に、例えば特開平9−
259923号公報に記載されている方法により比較サ
ンプルを作製し、同様に測定した。結果を表4に示す。
【0088】
【表4】
【0089】表4から明らかなように、湿式相分離法に
より作製したサンプルは、比較サンプルと比べてレート
特性が優れていることがわかる。
【0090】以上の実施例ではリチウムイオン二次電池
について評価したが、本発明の微多孔膜を用いた電気化
学素子、例えば電気二重層キャパシタ等へ応用すること
ができる。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、結晶性が
高く、強度の強い微多孔膜を用いた固体状電解質を用い
ることで、さらなる薄層化を可能とし、電池特性を向上
させ、短絡の発生を抑制可能な電気化学素子、リチウム
イオン二次電池、電気二重層キャパシタを実現すること
ができる。
【0092】また、特に可塑剤等を用いることなく電解
質膜として適当な空孔率を有する微多孔膜を用いた固体
状電解質を有する電気化学素子、リチウムイオン二次電
池、電気二重層キャパシタを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明サンプルと比較サンプルの充放電特性を示
したグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 長 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 (72)発明者 桜井 光三 栃木県宇都宮市西川田本町4丁目2番7号 東洋濾紙株式会社技術センター内 (72)発明者 鯨 正勝 栃木県宇都宮市西川田本町4丁目2番7号 東洋濾紙株式会社技術センター内 (72)発明者 山本 隆雅 栃木県宇都宮市西川田本町4丁目2番7号 東洋濾紙株式会社技術センター内 Fターム(参考) 4F074 AA38 AA39 AB00 AB03 AB05 CB34 CB45 CC27Z CC28Z CC29Z CC37X DA02 DA03 DA49 5G301 CD01 CE01 5H029 AJ11 AK03 AL02 AL06 AL07 AL08 AL12 AM02 AM03 AM04 AM05 AM07 AM16 CJ08 CJ11 CJ12 DJ04 DJ13 EJ12 HJ01 HJ06 HJ09 HJ10 HJ14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性が高く、耐溶剤性に優れた微多孔
    膜を有する固体状電解質であって、 前記微多孔膜は、湿式相分離法により空孔率:50%以
    上、孔径:0.02μm 以上、2μm 以下に制御されて
    いる固体状電解質。
  2. 【請求項2】 前記湿式相分離法は、相分離用有機溶
    媒:水を重量比で100:0〜60:40の割合で混合
    した溶液中にて成膜原液を凝固させる請求項1の固体状
    電解質。
  3. 【請求項3】 前記微多孔膜は、溶融粘度1500Pa・
    -1(230℃、100s-1)以上の材料により形成さ
    れている請求項1または2の固体状電解質。
  4. 【請求項4】 前記微多孔膜は、融点が150℃以上、
    融解熱が30J/g以上の材料により形成されている請求
    項1〜3のいずれかの固体状電解質。
  5. 【請求項5】 前記微多孔膜は、ポリフッ化ビニリデン
    ホモポリマーにより形成されている請求項1〜4のいず
    れかの固体状電解質。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの固体状電解質
    を有する電気化学素子。
  7. 【請求項7】 リチウムイオン二次電池である請求項6
    の電気化学素子。
  8. 【請求項8】 電気二重層キャパシタである請求項6の
    電気化学素子。
  9. 【請求項9】 有機溶媒中に分散・溶解されている原料
    溶液を、相分離用有機溶媒:水を重量比で100:0〜
    60:40の割合で混合した溶液中にて成膜原液を凝固
    させ、 空孔率:50%以上、孔径:0.02μm 以上、1μm
    以下の微多孔膜を得る固体状電解質の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記微多孔膜の原料は、ポリフッ化ビ
    ニリデンホモポリマーである請求項9の固体状電解質の
    製造方法。
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