JP2001101962A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JP2001101962A
JP2001101962A JP27602799A JP27602799A JP2001101962A JP 2001101962 A JP2001101962 A JP 2001101962A JP 27602799 A JP27602799 A JP 27602799A JP 27602799 A JP27602799 A JP 27602799A JP 2001101962 A JP2001101962 A JP 2001101962A
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contact
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pole
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Inventor
Masahiro Fushimi
征浩 伏見
Nobuji Yamagata
伸示 山県
Takao Mihashi
孝夫 三橋
Mitsuru Tsukima
満 月間
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短絡電流の遮断に適用でき隣接極間の磁気的
な影響が小さく小形の回路遮断器を得ることを目的とし
ている。 【解決手段】 回路遮断器において、固定接点14aを
有する固定接触子14、固定接点14aに対向する可動
接点16aを有する可動接触子16、及び可動接点16
aを固定接点14aに付勢するトションバネ19を収容
するユニットケース12を有する単極遮断ユニット10
と、可動接触子16を開閉する機構部34と、単極遮断
ユニット10及び機構部34を収容するベース30とを
備え、ユニットケース12外に、U字形磁性体50を設
けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ベースの内側に
別の絶縁部材で構成された内側筐体を有する、2重ケー
ス構造により構成される回路遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】図20は、例えば特開平5−21748
9号公報に示された従来の回路遮断器の概略展開透視図
である。図において、1は単極遮断ユニットであり、そ
の内部に固定接触子(図示せず)、およびホルダ(図示
せず)に回動可能に設けられた可動接触子(図示せず)
を有する。2は前記可動接触子を回動させる機構部であ
り、3は機構部2の動作を可動接触子に伝える連通棒で
ある。4は前記単極遮断ユニット1、機構部2、および
単極遮断ユニット1に接続される過電流を検出する検出
ユニット(図示せず)を収納するベースであり、カバー
(図示せず)はベース4にネジ止めされている。
【0003】次に従来の回路遮断器の動作について説明
する。電流の遮断を内部で行う遮断ユニットが単極毎に
隔離された構成となっているため、短絡電流等の過大電
流の遮断の際に発生する単極遮断ユニット1の内部に発
生する圧力が高くアークを効率的に絞り込むので、回路
遮断器を大型化することなく遮断容量の大きい回路遮断
器を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の回
路遮断器は、同一の外形寸法で遮断容量を大きくできる
が、遮断容量が大きくなるのに伴って可動接触子に大き
な電流が流れることとなり、この電流が作る磁気が大き
くなる即ち磁束密度が増加すると言う問題があった。例
えば、磁束密度が増加することにより、単極遮断ユニッ
ト1外の電磁力により動作する電磁引き外し装置等を誤
作動させるという問題があった。また、多極回路遮断器
のときには、隣接極との間で可動接触子等の吸引、反発
が発生し、可動接触子が単極遮断ユニット1のケース内
壁に接触する問題、又は、可動接触子を保持するホルダ
が各極毎に設けられており、ホルダとともに単極遮断ユ
ニット1が移動するので、ベース4の側壁に強い強度が
要求される問題、或は、検出ユニット側との電気的な接
続が困難になる問題があった。
【0005】また、単極遮断ユニット1の内部に発生す
る圧力が高いので、単極遮断ユニット1のケースに高強
度の材料を使用し厚肉化する必要があり、単極遮断ユニ
ットが大型化する問題があった。さらに、電磁力により
反発した可動接触子が単極遮断ユニット1のケースの内
側に衝突するので、ケースに高強度の材料を使用し厚肉
化する必要があり、単極遮断ユニットが大型化する問題
があった。
【0006】また、上述したように、単極遮断ユニット
1を有する回路遮断器は、単極遮断ユニット1を有して
いない所謂一重ケースの回路遮断器に比較し、ほぼ同様
の構成部品を使用したときに遮断容量を大きくすること
が可能である。そして、一重ケースの回路遮断器に磁性
体を用いることもあったが、磁性体は可動接触子の高速
開極やアークの誘導のために用いられていた。
【0007】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、単極遮断ユニットのユニットケ
ース外へ発生する磁気を遮蔽することができる回路遮断
器を得ることを目的としている。また、単極遮断ユニッ
トのユニットケースを小形に構成することができる回路
遮断器を得ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回路遮断
器においては、第1の接点を有する第1の接触子、上記
第1の接点に対向する第2の接点を有する第2の接触子、
及び上記第2の接点を上記第1の接点に付勢する付勢手段
を収容するユニットケースを有する単極遮断ユニット
と、上記第2の接触子を開閉する機構部と、上記単極遮
断ユニット及び上記機構部を収容するベースとを備えた
回路遮断器において、上記ユニットケース外に、遮断時
の遮断電流に応じて発生する磁気を遮蔽する磁性体を備
えたものである。
【0009】また、磁性体は断面U字形状である。ま
た、磁性体は板状のものを複数重ねたものである。ま
た、U字形状の底部がユニットケースの第2の接点の開
離方向に設けられたものである。また、U字形状の底部
が、第2の接触子の回動中心と第2の接点の間に設けら
れたものである。
【0010】また、ユニットケースに形成された凹部
と、上記凹部にU字形状の両脚部が勘合するように形成
されたものである。また、磁性体とユニットケースは同
幅である。また、磁性体のU字形状の両脚部がユニット
ケースを挟持するものである。また、第2の接触子が電
磁反発により回動しユニットケース内部に当接する部分
のユニットケース外部に磁性体を設けたものである。
【0011】また、隣接するユニットケース間に磁性体
が配置されたものである。また、単極遮断ユニットをベ
ースに複数個並置して収容する回路遮断器であって、上
記両端の単極遮断ユニットのユニットケースを断面U字
形状の磁性体で取囲むものである。さらにまた、ベース
に収容され、第2の接触子と外部端子との間に電気的に
直列に接続され、電路の過電流を磁気により検出する過
電流検出部を備え、ユニットケースと過電流検出部との
間に磁性体を設けたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1に係る回路遮断器の構成を示す分解斜視
図である。図2は、図1の回路遮断器の一部断面で示す側
面図であり、可動接触子がON状態であるときを示す。
図3は、図1に示す回路遮断器の単極遮断ユニットの可
動接触子が反発状態であるときを示す斜視図である。図
4は、図1に示す単極遮断ユニットの組立てを説明する
斜視図であり、内部の構成部品の図示は省略している。
【0013】図1〜4において、10は単極遮断ユニッ
トであり、絶縁樹脂材料で形成されたユニットケース1
2、固定接点14a(第1の接点)が取付けられた固定
接触子14(第1の接触子)、可動接点16a(第2の接
点)が取付けられた可動接触子16(第2の接触子)、
可動接触子16を回動可能に保持する絶縁樹脂材料に形
成されたホルダ18、一端が可動接触子16に接続され
他端が検出ユニット36に接続される中間接続導体2
2、消弧グリッド24等を備えている。ユニットケース
12は、左ケース12Aと右ケース12Bとを図示しな
いネジやリベット等により密着結合して形成され、消弧
グリッド24の上部(図2参照)に排気口12a、可動
接触子16の回動中心と可動接点16aの中間部の上部
(図2参照)に短絡遮断時の電磁反発によって可動接触
子16が衝突する衝突部16bが設けられている。19
は可動接触子16を図2において時計方向に付勢するト
ーションバネであり、可動接触子16のON状態におい
て可動接点16aが固定接点14aに付勢力を受ける。
【0014】20は各極のホルダ18を貫通し、機構部
34のトグルリンク機構(付番しない)と協働するよう
に結合された連結棒である。30は単極遮断ユニット1
0、機構部34、検出ユニット36が収容されるベース
である。単極ユニット10はスペーサ(図示しない)を
介して3極一体にした状態でベース30に収容する。な
お、スペーサがなく単極遮断ユニット10同士を密着す
る構成であっても良い。32はカバーであり、ベース3
0にネジ止めされている。36はユニットケース38の
内部に過電流引き外し装置などを有する検出ユニットで
あり、40は中間接続導体22と電気的に接続され図示
しない電線を本体外部に接続する端子である。50はU
字形に曲げ加工された鋼板で形成されたU字形磁性体で
あり、脚部50bとつなぎ部50aから構成され、図3
に示す矢印Aの方向からユニットケース12に配置され
る。U字形磁性体50は、全ての単極遮断ユニット1
0、即ち機構部2の設置極及びその他の極に配置され
る。
【0015】上記のように構成された回路遮断器におい
ては、ユニットケース12外に磁性体であるU字形磁性
体50を設けたので、ユニットケース12外に発生する
磁気を遮蔽することができる。したがって、電磁力によ
り動作する電磁引き外し装置等を誤作動させることが防
止できる。また、ユニットケース12は絶縁材で形成さ
れているので、U字形磁性体50を絶縁する必要がな
い。また、多極回路遮断器のときには、U字形磁性体5
0の脚部50bが極間に配置されているので、大電流に
起因する可動接触子16の変形、隣接極との可動接触子
等の吸引,反発、及びホルダとともに単極遮断ユニット
1が移動することを軽減でき、ベース30を小型化する
ことができる、或は、接続部の移動に対する機械的強度
の観点から検出ユニット36と電気的に容易に接続がで
きる。
【0016】また、U字状磁性体50は断面U字形状の
磁性体であり、脚部50bがユニットケース12を挟み
込むので、ユニットケース12の補強に寄与している。
例えば、電流遮断時に発生するアークの熱エネルギーに
より、単極遮断ユニット10の内部の絶縁物例えばユニ
ットケース12が溶融し、単極遮断ユニット10の内部
圧力が急激に上昇するが、この内部圧力をU字形磁性体
50が受けることができるので、単極遮断ユニット10
の破壊を防止することができる。特に、U字形磁性体5
0の脚部50bがユニットケース12の右ケース12A
と左ケース12Bとを挟み込むので、左右ケース12
A,12Bを固着するのに必要となるリベット止め、ネ
ジ止めなどを少なくできる、もしくは他の固着手段を必
要とせず所定の固着力を得ることができる。
【0017】また、U字状磁性体50のつなぎ部50a
が可動接触子16の回動方向(図2においてユニットケ
ース12の上面部の方向)に設けられているので、回路
遮断器に短絡電流等の過大電流が流れ、固定接触子14
と可動接触子16を流れる過大電流に起因する電磁反発
力により、可動接触子16が固定接触子14から離れる
方向に回動し衝突部12bに衝突するときの衝撃力をつ
なぎ部50aが受けるので、ユニットケース12の小型
化および破壊を防止することができる。特に、実施の形
態1のように、U字状磁性体50のつなぎ部50aが可
動接触子16の回動方向のうち、可動接触子16の回動
中心と可動接点16aとの間に設けられているので、よ
り効果的に衝撃力を受けることができる。
【0018】また、U字状磁性体50のつなぎ部50a
が可動接触子16の回動方向に設けられ、脚部50bが
図2において上面部から下方に延在するので、反発の磁
気を強化でき可動接触子16を高速開極させることがで
きる。そして、短絡遮断時の最大電流は両接点14a,
16aの接触時ではなく可動接触子16の回動途中に発
生するので、つなぎ部50aが可動接触子16の反回動
方向に設けられているときに比較し有用である。
【0019】ここで、U字形磁性体50の厚さは、磁気
遮蔽、ユニットケース12の耐圧に対する補強、及び可
動接触子16の衝突に対する補強の観点からは1mm以
上、好ましくは2mm以上である。また、磁気遮蔽の観
点からは、最大の定格電流を遮断したときに発生する磁
束をほぼ遮蔽できる厚さや面積であれば申し分ないが、
上記効果の達成のためには最大の定格電流の半分の電流
を遮断したときに発生する磁束をほぼ遮蔽できる厚さや
面積であればよい。
【0020】なお、3極の単極遮断ユニット10を有す
る回路遮断器について説明したが、3極以外、例えば単
極、2極、4極の回路遮断器であっても良い。また、第
1の接触子(固定接触子14a)が固定されている場合
について説明したが、第1の接触子も可動可能な両反発
形の単極遮断ユニットとしてもよい。また、一対の接触
子14,16を有する1点切りの単極遮断ユニット10
について説明したが、特開平5−217489号公報に
示されるような2点切りの単極遮断ユニットであっても
良い。但し、実施の形態1に示す1点切りの単極遮断ユ
ニット10のときには、2点切りの単極遮断ユニットに
比較して、同一短絡電流を遮断する際の可動接触子16
の衝突部12bへの衝撃力が大きいので、よりU字形磁
性体50が有用である。また、1点切りの単極遮断ユニ
ット10のときには、図2において衝突部12bがユニ
ットケース12の上面部中央に設けられるので、U字形
磁性体50がユニットケース12の中央で挟み込むこと
が可能となり締付けバランスがよい。
【0021】実施の形態2.図5は、この発明の実施の
形態2に係る回路遮断器の単極遮断ユニットの一部を断
面で示す側面図、図6は、図5のVI−VI線に沿う断面
図である。図5、6において、12dはユニットケース
12の外周部の凹部であり、この凹部12dにU字形磁
性体50の脚部50bが嵌まり込み、ユニットケース1
2とU字形磁性体50は略同一幅となる。62は回路遮
断器を外部信号で引き外す電圧引き外し装置であり、絶
縁材で形成されたカバー60を介して、単極遮断ユニッ
ト10の上部に配置される。64は前記電圧引き外し装
置62のプランジャであり、外部信号により突出して、
機構部34のトリップバー66を回転させ、可動接触子
16を開極させる。その他の構成は実施の形態1と同様
であるのでその説明を省略する。
【0022】上述のように構成したので、例えば、回路
遮断器の付属装置である電圧引き外し装置のような、回
路遮断器導電部の比較的近傍に配置される磁気回路を有
する機器がある場合でも、U字形磁性体50のつなぎ部
50bが単極遮断ユニット10と磁気回路を有する電圧
引き外し装置62の間に配置されているため、このつな
ぎ部50bの磁気遮蔽効果により、電圧引き外し装置1
3のような磁気回路装置の誤動作を防止することができ
る。なお、U字形磁性体50に代えて、電圧引き外し装
置13のような磁気回路装置の周りを磁性体の磁気シー
ルドを配置しても同様の効果が得られる。
【0023】また、図6に示すように、可動接触子16
は固定接触子14との間に発生する大電流に起因する電
磁反発力により、矢印の方向に動作するが、U字形磁性
体50を設置すれば、可動接触子16を流れる電流の磁
束を強化でき、開極速度を向上できるため、優れた限流
性能を得ることができる。また、ユニットケース12の
外周部の凹部12dにU字形磁性体50の脚部50bが
嵌まり込むので、組立てが容易かつ組立ての精度が高
い。また、ユニットケース12とU字形磁性体50は略
同一幅となるので、単極遮断ユニット10のユニット化
が容易であり、単極遮断器と多極遮断器との互換性に優
れる単極遮断ユニット10を提供することができる。
【0024】実施の形態3.図7は、この発明の実施の
形態3に係る単極遮断ユニットを示す側面図、図8は図
7の線VIII−VIIIに沿う断面図である。
【0025】図7、8において、52は、脚部52bを
有するU字形磁性体であり、固定接触子14を囲む位置
に配置されている。その他の構成は上述の実施の形態と
同様であるのでその説明を省略する。このように配置し
たので、大電流遮断時の内部圧力をU字形磁性体52が
受けることができ、単極遮断ユニット10の破壊を防止
することができ、単極遮断ユニット10の外周部にU字
形磁性体52を配置しているため、U字形磁性体52を
絶縁する必要が無く、多極回路遮断器の場合には、U字
形磁性体52の脚部52bが極間に配置されているた
め、この脚部52bで他極の磁束を遮蔽する効果を得る
ことができる。
【0026】また、大電流遮断時に、固定接触子14を
流れる電流の磁束を強化し、可動接触子16を開極させ
る電磁力を発生するので、開極速度を向上し優れた限流
性能を得ることができる。
【0027】また、図7および図8に示すように、U字
形磁性体52の脚部52bを、固定接触子14の電線と
接続する端子部14bまで取り囲む位置まで延長すれ
ば、多極回路遮断器の場合に、端子部14bに接続され
た電線にかかる極間電磁力や、電線を端子部21に締付
ける際の外力により、単極遮断ユニット10の端子部2
1に接触している部分の破壊を防止することができる。
【0028】実施の形態4.図9は、この発明の実施の
形態4に係る単極遮断ユニットの一部断面を示す側面
図、図10は図9の線X−Xに沿う断面図である。
【0029】図9、10において、54は、脚部54b
を有するU字形磁性体であり、グリッド24を囲む位置
に配置されている。その他の構成は上述の実施の形態と
同様であるのでその説明を省略する。このように配置し
たので、大電流遮断時の内部圧力をU字形磁性体54が
受けることができるので、単極遮断ユニット10の破壊
を防止することができ、単極遮断ユニット10の外周部
にU字形磁性体54を配置しているため、U字形磁性体
54を絶縁する必要が無く、多極回路遮断器の場合に
は、U字形磁性体54の脚部54bが極間に配置されて
いるため、この脚部54bで他極の磁束を遮蔽する効果
を得ることができる。
【0030】また、U字形磁性体54の配置によって、
電流遮断の際に、固定接触子14と、可動接触子16の
間に発生するアークをグリッド24に導く電磁力を強化
でき、アーク走行性能を向上できる。
【0031】実施の形態5.図11は、この発明の実施
の形態5に係る単極遮断ユニットの一部断面を示す側面
図、図12は図11の線XII−XIIに沿う断面図で
ある。
【0032】図11、12において、56は、つなぎ部
56a、脚部56bを有するU字形磁性体であり、中間
導体22を囲む位置に配置されている。15は可動接触
子16の回動中心となる軸、17は中間接続導体22を
可動接触子16に付勢するコイルバネである。その他の
構成は上述の実施の形態と同様であるのでその説明を省
略する。このように配置したので、大電流遮断時の内部
圧力をU字形磁性体56が受けることができるので、単
極遮断ユニット10の破壊を防止することができ、単極
遮断ユニット10の外周部にU字形磁性体24を配置し
ているため、U字形磁性体56を絶縁する必要が無く、
多極回路遮断器の場合には、U字形磁性体56の脚部5
6bが極間に配置されているため、この脚部56bで他
極の磁束を遮蔽する効果を得ることができる。
【0033】また、U字形磁性体56のつなぎ部56a
が、中間導体22に接続された検出ユニット36に内蔵
される過電流引き外し装置に対して、単極遮断ユニット
10からの磁束を遮蔽することができる。
【0034】実施の形態6.図13は、この発明の実施
の形態6に係る単極遮断ユニットを示す部分側面図、図
14は図11の線IXV−IXVに沿う多極遮断器の断
面図である。
【0035】図13、14において、60は、つなぎ部
60a、脚部60bを有するU字形磁性体であり、多極
遮断器を構成する複数の単極遮断ユニット10の一番外
側を囲む位置に配置されている。その他の構成は上述の
実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。この
ように配置したので、単極遮断ユニット10の外周部に
U字形磁性体26を配置しているため、U字形磁性体6
0を絶縁する必要が無く、U字形磁性体60の脚部60
bが一番外側の単極遮断ユニット10の側面に配置され
ているため、この脚部60bによって、他の回路遮断器
を比較的近くに設置した場合の誤動作を防止する磁気遮
蔽効果を得ることができる。
【0036】また、U字形磁性体60で多極を一体とす
ることで、ベース30にかかる力を分散させやすくなる
ため、端子部14bに接続された電線にかかる極間電磁
力や、電線を端子部14bに締付ける際の外力により、
ベース30が破壊するのを防止することができる。
【0037】実施の形態7.図15は、この発明の実施
の形態7に係る検出ユニットを示す斜視図である。図1
5において、41は検出部36と単極遮断ユニット10
の中間導体22を接続する接続部であり、62は、つな
ぎ部62a、脚部62bを有するU字形磁性体であり、
検出ユニット36を囲む、単極遮断ユニット10と相対
する位置に配置されている。その他の構成は上述の実施
の形態と同様であるのでその説明を省略する。
【0038】このように、検出ユニット36の外周部に
U字形磁性体62を配置しているため、U字形磁性体6
2を絶縁する必要が無く、U字形磁性体62の脚部62
bによって、他の回路遮断器を比較的近くに設置した場
合の誤動作を防止する磁気遮蔽効果を得ることができ
る。また、U字形磁性体62のつなぎ部62aによっ
て、単極遮断ユニット10からの磁束を磁気的に遮蔽す
ることができ、検出ユニット36に内蔵される過電流引
き外し装置の誤動作を防止することができる。
【0039】また、多極回路遮断器の場合には、端子部
40に接続された電線にかかる極間電磁力や、電線を端
子部40に締付ける際の外力により、検出ユニット36
の端子部40に接触している部分の破壊を防止すること
ができる。
【0040】実施の形態8.図16は、この発明の実施
の形態8に係るロ字形磁性体を示す上面図、図17は単
極遮断ユニットを示す側面図である。
【0041】図16、17において、64は、ロ字形磁
性体であり、単極遮断ユニット10の外周部を囲む位置
に設置される。その他の構成は上述の実施の形態と同様
であるのでその説明を省略する。このように配置したの
で、U字形磁性体を用いた場合と比較して、機械的強度
が大きくなるばかりでなく、実施の形態5、6を併せた
効果を期待できる。なお、ロ字形磁性体は、上述の実施
の形態で説明したU字形磁性体の場合のそれぞれについ
て、組み合わせ、強度を向上する効果を得ることが可能
である。
【0042】実施の形態9.図18は、この発明の実施
の形態9に係る単極遮断ユニットを示す斜視図である。
【0043】図18において、66は、平板状磁性体で
あり、単極遮断ユニット10のユニットケース12の側
面に設けられた凹部12cが設置される。その他の構成
は上述の実施の形態と同様であるのでその説明を省略す
る。このように、ユニットケース12の外周部の凹部1
2cに平板状磁性体66を配置しているため、平板状磁
性体32を絶縁する必要が無く、他極の磁束を遮蔽する
効果を得ることができる。また、平板状磁性体32がユ
ニットケース12の側面ほぼ中央、換言すれば、可動接
触子16の回動軌跡にほぼ一致して設けているので極め
て磁気の遮蔽効率がよい。
【0044】実施の形態10.図19は、この発明の実
施の形態10に係る単極遮断ユニットを示す斜視図であ
る。
【0045】図19において、68は、複数の磁性体6
8aによって形成される積層磁性体であり、単極遮断ユ
ニット10の外周部に設置される。その他の構成は上述
の実施の形態と同様であるのでその説明を省略する。こ
のように、磁性体68aを積層して形成したので、渦電
流の影響を低減でき、これまで述べてきたような磁性体
の磁束を制御する効果が、一体の磁性体と比較して向上
できる。
【0046】
【発明の効果】この発明に係る回路遮断器においては、
第1の接点を有する第1の接触子、上記第1の接点に対
向する第2の接点を有する第2の接触子、及び上記第2の
接点を上記第1の接点に付勢する付勢手段を収容するユ
ニットケースを有する単極遮断ユニットと、上記第2の
接触子を開閉する機構部と、上記単極遮断ユニット及び
上記機構部を収容するベースとを備えた回路遮断器にお
いて、上記ユニットケース外に、遮断時の遮断電流に応
じて発生する磁気を遮蔽する磁性体を備えたので、単極
遮断ユニットのユニットケース外へ発生する磁気を遮蔽
することができる。
【0047】また、磁性体は断面U字形状であるので、
単極遮断ユニットの極間に磁性体が配置され、大電流に
起因する可動接触子の変形、隣接極との可動接触子等の
吸引,反発、又はホルダとともに単極遮断ユニット1が
移動することを軽減できる。
【0048】また、磁性体は板状のものを複数重ねたの
で、渦電流の影響を低減でき磁気遮蔽に優れる。
【0049】また、U字形状の底部がユニットケースの
第2の接点の開離方向に設けられたので、電磁反発力に
より可動接触子が固定接触子から離れるときに、可動接
触子16を高速開極させることができる。
【0050】また、U字形状の底部が、第2の接触子の
回動中心と第2の接点の間に設けられたので、電磁反発
力により、可動接触子が固定接触子から離れる方向に回
動しユニットケースの衝突部に衝突するときの衝撃力を
底部が一部を受けるので、ユニットケースの小型化およ
び破壊を防止することができる。
【0051】また、ユニットケースに形成された凹部
と、上記凹部にU字形状の両脚部が勘合するように形成
されたので、組立てが容易かつ組立ての精度が高い。
【0052】また、磁性体とユニットケースは同幅であ
るので、ユニット化が容易であり、単極遮断器と多極遮
断器との互換性に優れる。
【0053】また、磁性体のU字形状の両脚部がユニッ
トケースを挟持するので、ユニットケースを機械的に補
強し、ユニットケースの小形化に寄与することができ
る。
【0054】また、第2の接触子が電磁反発により回動
しユニットケース内部に当接する部分のユニットケース
外部に磁性体を設けたので、電磁反発力により、可動接
触子が固定接触子から離れる方向に回動しユニットケー
スの衝突部に衝突するときの衝撃力を底部が一部を受け
るので、ユニットケースの小型化および破壊を防止する
ことができる。
【0055】また、隣接するユニットケース間に磁性体
が配置されたので、大電流に起因する可動接触子の変
形、隣接極との可動接触子等の吸引,反発、又はホルダ
とともに単極遮断ユニット1が移動することを軽減でき
る。
【0056】また、単極遮断ユニットをベースに複数個
並置して収容する回路遮断器であって、上記両端の単極
遮断ユニットのユニットケースを断面U字形状の磁性体
で取囲むもので、ベースが破壊するのを防止することが
できる。
【0057】さらにまた、ベースに収容され、第2の接
触子と外部端子との間に電気的に直列に接続され、電路
の過電流を磁気により検出する過電流検出部を備え、ユ
ニットケースと過電流検出部との間に磁性体を設けたの
で、過電流検出部の磁気による影響を軽減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る回路遮断器を
示す要部破断側面図であり、回路遮断器がON状態であ
るときを示す。
【図2】 図1に示す回路遮断器の単極遮断ユニットを
示す斜視図であり、可動接触子が反発状態であるときを
示す。
【図3】 図1に示す回路遮断器の構成を示す分解斜視
図である。
【図4】 図1に示す単極遮断ユニットの組立てを説明
する斜視図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る回路遮断器の
単極遮断ユニットを示す部分側面図である。
【図6】 図5の線V−Vに沿う断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る単極遮断ユニ
ットを示す部分側面図である。
【図8】 図7の線VIII−VIIIに沿う断面図で
ある。
【図9】 この発明の実施の形態4に係る単極遮断ユニ
ットを示す部分側面図である。
【図10】 図9の線X−Xに沿う断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態5に係る単極遮断ユ
ニットを示す部分側面図である。
【図12】 図11の線XII−XIIに沿う断面図で
ある。
【図13】 この発明の実施の形態6に係る単極遮断ユ
ニットを示す部分側面図である。
【図14】 図14は線IXV−IXVに沿う多極遮断
器の断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態7に係る検出ユニッ
トを示す斜視図である。
【図16】 この発明の実施の形態8に係るロ字形磁性
体を示す上面図である。
【図17】 この発明の実施の形態8に係る単極遮断ユ
ニットを示す部分側面図である。
【図18】 この発明の実施の形態9に係る単極遮断ユ
ニットを示す斜視図である。
【図19】 この発明の実施の形態10に係る単極遮断
ユニットを示す斜視図である。
【図20】 従来の回路遮断器の概略展開透視図であ
る。
【符号の説明】
10 単極遮断ユニット、 12 ユニットケース、
12d 凹部、14 固定接触子、 16 可動
接触子、 19トーションバネ、20 連結棒、
30 ベース、 32 カバー、 34 機構部、
36 検出ユニット、 40 端子、 50、5
2、54、56、60、62 U字形接続導体、 5
0a つなぎ部、 50b 脚部、 64 ロ字形
磁性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三橋 孝夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 月間 満 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5G030 AA01 BA02 BA05 DE01 FA02 FC04 XX08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の接点を有する第1の接触子、上記
    第1の接点に対向する第2の接点を有する第2の接触子、
    及び上記第2の接点を上記第1の接点に付勢する付勢手段
    を収容するユニットケースを有する単極遮断ユニット
    と、上記第2の接触子を開閉する機構部と、上記単極遮
    断ユニット及び上記機構部を収容するベースとを備えた
    回路遮断器において、 上記ユニットケース外に、遮断時の遮断電流に応じて発
    生する磁気を遮蔽する磁性体を備えたことを特徴とする
    回路遮断器。
  2. 【請求項2】 磁性体は断面U字形状であることを特徴
    とする請求項1記載の回路遮断器。
  3. 【請求項3】 磁性体は板状のものを複数重ねたことを
    特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 U字形状の底部がユニットケースの第2
    の接点の開離方向に設けられたことを特徴とする請求項
    2記載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】 U字形状の底部が、第2の接触子の回動
    中心と第2の接点の間に設けられたことを特徴とする請
    求項4記載の回路遮断器。
  6. 【請求項6】 ユニットケースに形成された凹部と、上
    記凹部にU字形状の両脚部が勘合するように形成された
    ことを特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
  7. 【請求項7】 磁性体とユニットケースは同幅であるこ
    とを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項記載の回路
    遮断器。
  8. 【請求項8】 磁性体のU字形状の両脚部がユニットケ
    ースを挟持することを特徴とする請求項2〜7のいずれ
    か一項記載の回路遮断器。
  9. 【請求項9】 第2の接触子が電磁反発により回動しユ
    ニットケース内部に当接する部分のユニットケース外部
    に磁性体を設けたことを特徴をする請求項8記載の回路
    遮断器。
  10. 【請求項10】 隣接するユニットケース間に磁性体が
    配置されたことを特徴とする請求項1記載の回路遮断
    器。
  11. 【請求項11】 単極遮断ユニットをベースに複数個並
    置して収容する回路遮断器であって、上記両端の単極遮
    断ユニットのユニットケースを断面U字形状の磁性体で
    取囲むことを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  12. 【請求項12】 ベースに収容され、第2の接触子と外
    部端子との間に電気的に直列に接続され、電路の過電流
    を磁気により検出する過電流検出部を備え、ユニットケ
    ースと過電流検出部との間に磁性体を設けたことを特徴
    とする請求項1記載の回路遮断器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2003015114A1 (ja) * 2001-08-02 2004-12-02 三菱電機株式会社 気中遮断器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2003015114A1 (ja) * 2001-08-02 2004-12-02 三菱電機株式会社 気中遮断器
JP4599799B2 (ja) * 2001-08-02 2010-12-15 三菱電機株式会社 気中遮断器

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