JP2001100027A - 偏光板用保護フィルムおよび偏光板用保護フィルムの製造方法 - Google Patents

偏光板用保護フィルムおよび偏光板用保護フィルムの製造方法

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JP2001100027A JP27661799A JP27661799A JP2001100027A JP 2001100027 A JP2001100027 A JP 2001100027A JP 27661799 A JP27661799 A JP 27661799A JP 27661799 A JP27661799 A JP 27661799A JP 2001100027 A JP2001100027 A JP 2001100027A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 視野角特性がよく、従来の偏光板用保護フィ
ルムよりも薄膜化が可能なセルロースエステルフィルム
からなる偏光板用保護フィルムとその製造方法及び該フ
ィルムを用いたバーティカルアラインメント(VA)型
液晶表示装置を提供することにある。 【解決手段】 セルロースエステルからなる偏光板用保
護フィルムであり、該偏光板用保護フィルムを構成する
セルロースエステルが、炭素数2〜3のアシル基の置換
度が2.75以上3.00以下のセルロースエステルを
0〜90重量%、炭素数2〜3のアシル基の置換度が
2.4以上2.75未満のセルロースエステルを10〜
100重量%含有することを特徴とする偏光板用保護フ
ィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶型表示装置に
用いる偏光板用保護フィルムおよび偏光板用保護フィル
ムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶型表示装置は、低電圧、低消費電力
で、IC回路への直結が可能であり、そして、特に薄型
化が可能であることから、ワードプロセッサやパーソナ
ルコンピュータ等の表示装置として広く採用されてい
る。この液晶表示装置は、基本的な構成としては、例え
ば液晶セルの両側に偏光板を設けたものである。
【0003】この様な液晶表示装置においては、コント
ラスト等の観点から、ツイスト角が90度のツイステッ
ドネマティック(TN)を用いた液晶表示装置からツイ
スト角が160度以上のスーパーツイステッドネマティ
ック(STN)を用いた液晶表示装置に移行してきてい
る。
【0004】しかし、STNを用いた液晶表示装置は、
液晶の複屈折を利用したものであることから、TNを用
いた液晶表示装置におけるノーマリーホワイトでは白だ
った背景が青色或いは黄色に着色する問題があり、この
ため、白黒表示ではコントラスト、視野角が狭く、又、
カラー化が困難といった問題がある。
【0005】この問題を解決するため、即ち複屈折分を
補償してやるため、上の偏光板の下に位相差板を用いる
技術が提案された。この技術によれば、前記着色の問題
は解決されるものの、視野角については殆ど改善されて
いない。
【0006】この問題を解決するため、厚さ方向の屈折
率が複屈折の光軸に垂直な方向の屈折率よりも大きな複
屈折フィルムを作製し、これを位相差板として用いる技
術が提案された。更には、固有複屈折値が正と負のフィ
ルムを各々一枚ずつ、或いは積層したものを位相差板と
して用いる技術が提案された。
【0007】又、特開平7−218724号公報に示さ
れる如く、偏光子の少なくとも一方の保護フィルムが、
波長590nmの光で測定した面内のレターデーション
値が30〜70nmのトリアセチルセルロースからなる
プラスチックフィルムである偏光板が提案された。
【0008】これら提案の技術によって、視野角による
コントラストの変化が小さくなり、視野角特性が向上し
た。
【0009】しかしながら、低電圧、低消費電力、薄型
化の上で他の表示装置にはない大きな特徴を有する液晶
表示装置における最大の問題として、視野角が狭いとい
う問題の改善に対する要求はますます強まる一方であ
り、更なる研究が進められている。
【0010】この様な研究開発の1つとして、TNやS
TNタイプとは異なるタイプの液晶が提案されるに至っ
た。即ち、TNやSTNタイプの液晶セルは電圧オフ時
に、液晶分子が配向板に平行で、電圧オン時に、液晶分
子が配向板に垂直に配向するタイプの液晶であるのに対
し、電圧のオフ時に、液晶分子が配向板に垂直で、電圧
オン時に平行のタイプ、例えば、誘電異方性が負のネガ
型液晶を用いた、所謂、バーティカルアラインメント型
のものが開発されるに至った。この様なバーティカルア
ラインメント型液晶表示装置は、例えば特開平2−17
6625号に開示されている。このバーティカルアライ
ンメント(Vertical Alignment:V
A)型液晶表示装置は、電圧オフ時に液晶分子が配向板
に垂直で、電圧オン時に液晶分子が配向板に平行に配向
させる垂直配向モードの液晶セルであることから、黒が
しっかり黒として表示され、コントラストが高く、TN
やSTN型のものに比べて、視野角が比較的広いという
特徴をもっている。
【0011】しかしながら、液晶画面が大きくなるに従
って、更に視野角を広げたいという要望が高まってい
る。従って、本発明が解決しようとする課題は、電圧オ
フ時に、液晶分子が配向板に垂直であるバーティカルア
ラインメント(VA)型液晶表示装置において、更に視
野角向上という特徴が発揮される偏光板用保護フィルム
及びその製造方法を提供することである。
【0012】偏光板用保護フィルムには、従来から、そ
の優れた光学的等方性や透明性からセルローストリアセ
テートフィルムが使用されている。ところがセルロース
トリアセテートフィルムでは、厚み方向レターデーショ
ン値を大きくするには上限があり、更に大きな厚み方向
レターデーション値を得るためには、フィルムの厚みを
厚くする必要があった。ところが昨今、液晶表示装置も
携帯性が要求されており、小型化、特に薄くすることが
求められている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、視
野角特性がよく、従来の偏光板用保護フィルムよりも薄
膜化が可能なセルロースエステルフィルムからなる偏光
板用保護フィルムとその製造方法及び該フィルムを用い
たバーティカルアラインメント(VA)型液晶表示装置
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の手段によ
り達成される。
【0015】1.セルロースエステルからなる偏光板用
保護フィルムであり、該偏光板用保護フィルムを構成す
るセルロースエステルが、炭素数2〜3のアシル基の置
換度が2.75以上3.00以下のセルロースエステル
を0〜90重量%、炭素数2〜3のアシル基の置換度が
2.4以上2.75未満のセルロースエステルを10〜
100重量%含有することを特徴とする偏光板用保護フ
ィルム。
【0016】2.下記一般式で定義される厚み方向レタ
ーデーション値(Rt値)が90〜200nmであるこ
とを特徴とする前記1に記載の偏光板用保護フィルム。
【0017】Rt値=((nx+ny)/2−nz)×d (nxはフィルムの流延方向の屈折率、nyは流延方向に
垂直な方向(幅方向)のフィルムの屈折率、nzは厚み
方向のフィルムの屈折率、dはフィルムの厚み(nm)
をそれぞれ表す。) 3.フィルムの厚さが40〜165μmであることを特
徴とする前記1又は2に記載の偏光板用保護フィルム。
【0018】4.炭素数2〜3のアシル基の置換度が
2.75以上3.00以下のセルロースエステルを0〜
90重量%と炭素数2〜3のアシル基の置換度が2.4
以上2.75未満のセルロースエステルを10〜100
重量%とを有機溶媒に溶解し、回転するベルト又はドラ
ム上に流延し、次いで、残留溶媒量が5〜100%でベ
ルト又はドラムから剥離し、更に乾燥して有機溶媒を蒸
発させることを特徴とする偏光板用保護フィルムの製造
方法。
【0019】5.前記1〜3のいずれか1項に記載の偏
光板用保護フィルムを用いたバーティカルアラインメン
ト(VA)型液晶表示装置。
【0020】本発明者らは、VA型液晶表示装置におい
ては、特開平7−218724号公報に記載されている
様な、面内方向レターデーションをコントロールしたフ
ィルムを用いても、その効果は低く、従来検討されてき
た様な面内のレターデーション値ではなく、面方向と厚
み方向の異方性を表す値である厚み方向レターデーショ
ン値(Rt値:上記式)をコントロールしたフィルムを
使用した場合において、VA型液晶表示装置の視野角が
著しく広くなることを見いだし、更に厚み方向レターデ
ーション値を大きくする方法について検討した結果、本
発明に到達したものである。
【0021】本発明の偏光板用保護フィルムに用いられ
るセルロースエステルは、炭素数2〜3のアシル基の置
換度が、2.75以上、3.00以下のセルロースエス
テルを0〜90重量%と炭素数2〜3のアシル基の置換
度が2.40以上2.75未満のセルロースエステルを
10〜100重量%とからなるセルロースエステルであ
り、置換度をやや低く抑えたセルロースエステルフィル
ムを用いるものである。これらのセルロースエステルフ
ィルムを用いると薄膜化した場合において、何故にレタ
ーデーション値が大きく出来るのかは判らないが、水酸
基の含量をやや多くなることによりセルロースエステル
膜の光学的特性が変わるのであろうと推定している。
【0022】炭素数、2〜3のアシル基の置換度が2.
75以上3.00以下のセルロースエステルとは、アセ
チル基やプロピオニル基で、セルロースの水酸基を常法
により所定の置換度に置換したものである。具体的には
セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロ
ピオネート、セルロースプロピオネート、などが挙げら
れる。中でもセルローストリアセテート、セルロースア
セテートプロピオネートが好ましく、特にセルロースト
リアセテートが最も好ましい。セルロースエステルの数
平均分子量は、偏光板用保護フィルムとして好ましい機
械的強度を得るためには、70000〜300000が
好ましく、更に80000〜200000が好ましい。
セルロースエステル中に炭素数2〜3のアシル基の置換
度が2.75以上、3.00以下のセルロースエステル
を含有させる割合は0〜90重量%であり、好ましくは
0〜50重量%であり、更に好ましくは0〜10重量%
の範囲である。この範囲とすることで厚み方向レターデ
ーション値を大きくでき、視野角特性に優れた偏光板用
保護フィルムが得られる。セルロースエステルの合成方
法は通常の方法で合成できる。例えば、特開平10−4
5804号公報に記載の方法で合成することができる。
アシル基の置換度の測定方法はASTM−D817−9
6により測定することができる。
【0023】炭素数2〜3のアシル基の置換度が2.4
0以上2.75未満のセルロースエステルとは、アセチ
ル基やプロピオニル基で、セルロースの水酸基を常法に
より所定の置換度に置換したもので、具体的には、セル
ロースジアセテート、セルローストリアセテート、セル
ロースアセテートプロピオネート、セルロースプロピオ
ネートなどが挙げられる。中でもセルロースジアセテー
ト、セルロースアセテートプロピオネートが好ましく、
特にセルロースアセテートプロピオネートが最も好まし
い。セルロースエステルの数平均分子量は、偏光板用保
護フィルムとして好ましい機械的強度を得るためには、
70000〜300000が好ましく、更に80000
〜200000が好ましい。セルロースエステル中に炭
素数2〜3のアシル基の置換度が2.40以上2.75
未満のセルロースエステルを含有させる割合は、10〜
100重量%であり、好ましくは50〜100重量%で
あり、更に好ましくは90〜100重量%の範囲であ
る。この範囲とすることで厚み方向レタデーション値を
大きくでき、視角特性に優れた偏光板用保護フィルムが
得られる。炭素数2〜3のアシル基の置換度の好ましい
範囲は、2.60〜2.70である。炭素数2〜3のア
シル基の置換度が小さすぎると耐湿熱性に劣る場合があ
り、大きすぎると大きい厚み方向レタデーション値が得
られない場合がある。アセチル基の置換度としては、高
いフィルムの機械的強度を得る点から1.4以上が好ま
しい。例えば、特開平10−45804号公報に記載の
方法で合成することが出来る。アシル基の置換度の測定
方法もASTM−D817−96により測定することが
出来る。
【0024】本発明のセルロースエステルは綿花リンタ
ーから合成されたセルローストリアセテートと木材パル
プから合成されたセルローストリアセテートのどちらか
を単独あるいは混合して用いることができる。ベルトや
ドラムからの剥離性が良い綿花リンターから合成された
セルロースエステルを多く使用した方が生産性効率が高
く好ましい。綿花リンターから合成されたセルロースエ
ステルの比率が60重量%以上で、剥離性の効果が顕著
になるため60重量%以上が好ましく、より好ましくは
85重量%以上、更には、単独で使用することが最も好
ましい。
【0025】本発明セルロースエステルフィルム中には
可塑剤を含有させることが好ましい。用いることのでき
る可塑剤としては特に限定しないが、リン酸エステル系
では、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフ
ェート、クレジルジフェニルホスフェート、オクチルジ
フェニルホスフェート、ジフェニルビフェニルホスフェ
ート、トリオクチルホスフェート、トリブチルホスフェ
ート等、フタル酸エステル系では、ジエチルフタレー
ト、ジメトキシエチルフタレート、ジメチルフタレー
ト、ジオクチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−
2−エチルヘキシルフタレート等、グリコール酸エステ
ル系では、トリアセチン、トリブチリン、ブチルフタリ
ルブチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレ
ート、メチルフタリルエチルグリコレート、ブチルフタ
リルブチルグリコレート等を単独あるいは併用するのが
好ましい。可塑剤は必要に応じて、2種類以上を併用し
て用いてもよい、セルロースエステルに用いる場合、リ
ン酸エステル系の可塑剤の使用比率は50%以下が、セ
ルロースエステルフィルムの加水分解を引き起こしにく
く、耐久性に優れるため好ましい。リン酸エステル系の
可塑剤比率は少ない方がさらに好ましく、フタル酸エス
テル系やグリコール酸エステル系の可塑剤だけを使用す
ることが特に好ましい。
【0026】本発明のセルロースエステルフィルムに
は、紫外線吸収剤を含有させることが好ましく、紫外線
吸収剤としては、液晶の劣化防止の点より波長370n
m以下の紫外線の吸収能に優れ、かつ良好な液晶表示性
の点より波長400nm以上の可視光の吸収が可及的に
少ないものが好ましく用いられる。特に、波長370n
mでの透過率が、10%以下である必要があり、好まし
くは5%以下、より好ましくは2%以下である。
【0027】一般に用いられるものとしては、例えばオ
キシベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化
合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系
化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系
化合物などがあげられるが、これらに限定されない。
【0028】本発明においてはこれら紫外線吸収剤の1
種以上用いていることが好ましく、異なる2種以上の紫
外線吸収剤を含有してもよい。
【0029】紫外線吸収剤の添加方法はアルコールやメ
チレンクロライド、ジオキソランなどの有機溶媒に紫外
線吸収剤を溶解してからドープに添加するか、または直
接ドープ組成中に添加してもよい。無機粉体のように有
機溶剤に溶解しないものは、有機溶剤とセルロースエス
テル中にデゾルバやサンドミルを使用し、分散してから
ドープに添加する。
【0030】本発明における紫外線吸収剤の使用量はセ
ルロースエステルに対する重量%で、0.1重量%〜
2.5重量%、好ましくは、0.5重量%〜2.0重量
%、より好ましくは0.8重量%〜2.0重量%であ
る。紫外線吸収剤の使用量が2.5重量%より多いと透
明性が悪くなる傾向があり好ましくない。
【0031】また本発明のセルロースエステルフィルム
には、取扱性を向上させる為、例えば二酸化ケイ素、二
酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭
酸カルシウム、カオリン、タルク、焼成ケイ酸カルシウ
ム、水和ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ
酸マグネシウム、リン酸カルシウム等の無機微粒子や架
橋高分子などのマット剤を含有させることが好ましい。
中でも二酸化ケイ素がフィルムのヘイズを小さくできる
ので好ましい。微粒子は、2次粒子の平均粒径が0.0
1〜1.0μm、含有量が、セルロースエステルに対し
て0.005〜0.3重量%が好ましい。
【0032】二酸化ケイ素のような微粒子は有機物によ
って表面処理されていることが、フィルムのヘイズを低
下できるため好ましい。表面処理で好ましい有機物とし
ては、ハロシラン類、アルコキシシラン類、シラザン、
シロキサンなどがあげられる。微粒子の平均径が大きい
ほうがマット効果は大きく、平均径の小さいほうは透明
性に優れるため、好ましい微粒子の一次粒子の平均径は
5〜50nmでより好ましくは7〜14nmである。こ
れらの微粒子はフィルム中では、通常、凝集体として存
在しフィルム表面に0.01〜1.0μmの凹凸を生成
させることが好ましい。二酸化ケイ素の微粒子としては
アエロジル(株)製のAEROSIL200、300、
R972、R974、R202、R812,OX50、
TT600などがあげられ、好ましくはAEROSIL
R972、R974、R202、R812などがあげら
れる。
【0033】本発明において、バーティカルアラインメ
ント(VA)型液晶表示装置とは、電圧オフ時に液晶分
子が配向板に垂直で、電圧オン時に液晶分子が配向板に
平行に配向させる垂直配向モードの液晶セルを用いた液
晶表示装置をいう。
【0034】本発明の偏光板用保護フィルムが表面に設
けられる偏光子は、従来から公知のものを用いることが
出来る。例えば、ポリビニルアルコールの如きの親水性
ポリマーからなるフィルムを、沃素の如き二色性染料で
処理して延伸したもの等を用いることが出来る。
【0035】そして、偏光板は、上記偏光板用保護フィ
ルムを偏光子の少なくとも片面側に積層したものとして
構成される。
【0036】このようにして得られた偏光板が、VA型
液晶セルの一面側又は両面側に設けられることによりバ
ーティカルアラインメント(VA)型液晶表示装置が得
られる。
【0037】本発明の偏光板用保護フィルムは、厚み方
向レタデーション値(Rt値)の絶対値が90〜200
nmであることが好ましい。更に好ましくは100〜1
75nmである。厚み方向レタデーション値は、下記式
で定義される値である。
【0038】Rt値=((nx+ny)/2−nz)×d (nxはフィルムの流延方向のフィルムの屈折率、ny
流延方向に垂直な方向(幅方向)のフィルムの屈折率、
zは厚み方向のフィルムの屈折率、dはフィルムの厚
み(nm)をそれぞれ表す)。
【0039】厚み方向レタデーション値を上記の範囲と
することでバーティカルアラインメント(VA)型液晶
表示装置において良好な視野角特性を得ることができ
る。
【0040】厚み方向レタデーション値(Rt値)の測
定には、自動複屈折計KOBRA−21ADH(王子計
測機器(株)製)を用いて、23℃、55%RHの環境
下で、波長が590nmにおいて、3次元屈折率測定を
行い、屈折率nx、ny、nを求めることにより得られ
る。
【0041】又、本発明の偏光板板用保護フィルムは、
その厚さが40〜165μmであることが好ましく、更
に60〜165μmが好ましく、より好ましくは75〜
125μmである。従来セルローストリアセテートフィ
ルムからなる偏光板用保護フィルムでは、例えば150
nmの厚み方向レタデーション値を得るのに、少なくと
も130μm以上の厚さが必要であった。ところが本発
明のセルロースエステルからなる偏光板用保護フィルム
は、それよりも薄い厚さでありながら高い厚み方向レタ
デーション値を得ることが可能となる。
【0042】次にセルロースエステルフィルムの製造方
法について述べる。
【0043】先ず、セルロースエステルを有機溶媒に溶
解してドープを形成する。ドープ中のセルロースエステ
ルの濃度は10〜35wt%程度である。
【0044】有機溶媒としては、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸アミル、アセトン、テトラヒドロフラン、1,
3−ジオキソラン、1,4−ジオキサン、シクロヘキサ
ノン、ギ酸エチル、2,2,2−トリフルオロエタノー
ル、2,2,3,3−ヘキサフルオロ−1−プロパノー
ル、1,3−ジフルオロ−2−プロパノール、1,1,
1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチル−2−プ
ロパノール、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ
−2−プロパノール、2,2,3,3,3−ペンタフル
オロ−1−プロパノール、ニトロエタン等の非塩素系の
有機溶媒が好ましい。もちろん塩化メチレンも使用でき
る。中でも酢酸メチル、アセトンを好ましく使用し得
る。メタノール、エタノール、ブタノールなどの低級ア
ルコールを併用するとセルロースエステルの有機溶媒へ
の溶解性が向上したりドープ粘度を低減できるので好ま
しい。特に沸点が低く、毒性の少ないいエタノールが好
ましい。
【0045】ドープ中には、フタル酸エステル、リン酸
エステルなどの可塑剤、紫外線吸収剤、マット剤などの
添加剤を加えてもよい。そして、得られたドープを回転
するベルトやドラムの支持体上に流廷し、剥離可能にな
るまで乾燥し、そして支持体から剥離する。剥離した生
乾きのフィルムは更に乾燥しフィルム中の有機溶媒をほ
ぼ完全に蒸発させる。フィルム中の有機溶媒の含有量と
しては、良好なフィルムの寸法安定性を得るために2重
量%以下、更に0.4重量%以下が好ましい。
【0046】フィルムの製造に際しては、次の方法を用
いることが高い厚み方向レタデーション値を得る上で有
用であり好ましい。
【0047】(1)フィルムをベルト又はドラムから剥
離するまでの工程においては、剥離時の残留溶媒量を少
なくするとレタデーション値(Rt値)は増加し、多く
すると減少する。この場合、好ましい剥離時の残留溶媒
量としては、5%〜100%、より好ましくは、5%〜
80%、更に好ましくは、10%〜45%である。
【0048】フィルム中の残留溶媒量は次式で表され
る。
【0049】残留溶媒量=残存揮発分重量/加熱処理後
フィルム重量×100% なお残存揮発分重量はフィルムを115℃で1時間加熱
処理したとき、加熱処理前のフィルム重量から加熱処理
後のフィルム重量を引いた値である。
【0050】(2)剥離する際の張力ならびに、乾燥ゾ
ーン内を搬送する際の張力は、大きくするとレタデーシ
ョン値(Rt値)は減少し、小さくすると増加する。好
ましい剥離張力としては、5〜40kg/m、より好ま
しくは、10〜30kg/m、更に好ましくは、10〜
25kg/mである。また、乾燥ゾーン内の搬送張力と
して、好ましくは5〜20kg/m、より好ましくは、
8〜15kg/m、更に好ましくは、8〜12kg/m
である。
【0051】(3)又は、フィルムをベルト又はドラム
から剥離後の乾燥工程で、ピンテンター方式または、ク
リップテンター方式でフィルムを延伸しながら乾燥する
場合、延伸倍率が大きくなると、レタデーション値(R
t値)は増加し、小さくすると減少する。好ましい延伸
倍率としては、2〜50%、より好ましくは5〜40
%、更に好ましくは10〜30%である。
【0052】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0053】(実施例1)アセチル置換度2.65のセ
ルロースアセテート(数平均分子量170000)10
0重量部、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール1重量部、エ
チルフタリルエチルグリコレート4重量部を酢酸メチル
450重量部とアセトン50重量部の混合溶媒に混合し
膨潤させた。
【0054】次に、この混合物を二重構造の密閉容器に
入れ、混合物をゆっくり撹拌しながら外側のジャケット
に冷媒を導入した。これにより内側容器内の混合物を−
70℃まで冷却した。混合物が均一に冷却されるまで3
0分冷却した。密閉容器の外側のジャケット内の冷媒を
排出し、代わりに温水をジャケットに導入した。続いて
内容物を撹拌し、40分かけて80℃まで上げた。容器
内は2気圧となった。撹拌しながら50℃まで温度を下
げ常圧に戻し、一晩そのまま放置しドープを得た。この
ドープを安積濾紙(株)製の安積濾紙No.244を使
用して濾過し、製膜に供した。
【0055】得られたドープを、ダイからステンレスベ
ルト上に流延した。ステンレスベルトの裏面から35℃
の温度の温水を接触させて温度制御されたステンレスベ
ルト上で1分間乾燥した後、更にステンレスベルトの裏
面に、15℃の冷水を接触させて15秒間保持した後、
ステンレスベルトから剥ぎ取った。剥離時のフィルム中
の残留溶媒量は40重量%であった。
【0056】次いで剥ぎ取ったフィルムの両端を固定し
ながら130℃で10分間乾燥させ、膜厚120μmの
フィルムを得た。得られたフィルムを60℃、2N水酸
化ナトリウム水溶液中に2分間浸漬し水洗した後、10
0℃で10分間乾燥しアルカリ処理試料フィルムを得
た。厚み方向レタデーション値は175nmであった。
【0057】又、これとは別にVA型液晶セルを以下の
手順で作製した。
【0058】ポリビニルアルコール3重量%の水溶液
に、カップリング剤としてオクタデシルジメチルアンモ
ニウム1重量%を添加し、ITO電極付きのガラス基板
上にスピンコートし、160℃で加熱処理を施した後、
更にラビング処理を施し垂直配向膜を形成させた。ラビ
ング処理は2枚のガラス基板がそれぞれ反対方向になる
様に行った。2枚のガラス基板を向かい合わせてセルギ
ャップが5.5μmとし、エステル系とエタン系を主成
分とする液晶製化合物を注入し、セルギャップと液晶性
化合物の複屈折の積が280nmのVA型液晶セルをえ
た。
【0059】次いで、厚さ120μmのポリビニルアル
コールフィルムを沃素1重量部、ホウ酸4重量部を含む
水溶液100重量部に浸漬し、50℃で4倍に延伸して
偏光膜を作った。この偏光膜の両面に前記アルカリ処理
試料フィルムを完全鹸化型ポリビニルアルコール5%水
溶液を粘着剤として各々貼り合わせ偏光板を作製し、こ
れを前記の手順で作製したVA型液晶セルの両面側に設
け、液晶表示装置を得た。
【0060】(実施例2)実施例1でフィルム厚さが8
0μmとなるように押し出し流量を調節した以外は同様
にして、厚さ80μmのフィルムを作製し、液晶表示装
置を作製した。
【0061】(実施例3)実施例1において、アセチル
置換度2.65のセルロースアセテート(数平均分子量
170000)100重量部の代わりにアセチル置換度
2.92のセルロースアセテート(数平均分子量200
000)90重量部とアセチル置換度2.45のセルロ
ースアセテート(数平均分子量100000)10重量
部とした以外は同様にして125μmのフィルムを作製
し、液晶表示装置を作製した。
【0062】(実施例4)アセチル置換度2.00、プ
ロピオニル置換度0.80のセルロースエステル(数平
均分子量100000)50重量部とアセチル置換度
2.45のセルロースアセテート(数平均分子量100
000)50重量部、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール1
重量部、エチルフタリルエチルグリコレート4重量部、
酢酸メチル210重量部、エタノール90重量部を加圧
密閉容器に投入し、80℃に加温して容器内圧力を5気
圧とし、攪拌しながらセルロースエステルを完全に溶解
させドープを得た。ドープ温度を40℃まで下げて一晩
静置し、脱泡操作を施した後、溶液を安積濾紙(株)製
の安積濾紙No.244を使用して濾過し製膜に供し
た。
【0063】得られたドープを用いて実施例1と同様に
して、100μmのフィルムを作製し、液晶表示装置を
作製した。
【0064】(比較例1)アセチル置換度2.92のセ
ルロースアセテート(数平均分子量200000)10
0重量部、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール1重量部、エ
チルフタリルエチルグリコレート4重量部、塩化メチレ
ン450重量部、エタノール50重量部を加圧密閉容器
に投入し、80℃に加温して容器内圧力を5気圧とし、
攪拌しながらセルロースエステルを完全に溶解させドー
プを得た。ドープ温度を40℃まで下げて一晩静置し、
脱泡操作を施した後、溶液を安積濾紙(株)製の安積濾
紙No.244を使用して濾過し製膜に供した。
【0065】得られたドープを用いて実施例1と同様に
して、130μmのフィルムを作製し、液晶表示装置を
作製した。
【0066】(比較例2)比較例1でフィルム厚さが8
0μmとなるように押し出し流量を調節した以外は同様
にして、厚さ80μmのフィルムを作製し、液晶表示装
置を作製した。
【0067】上記により得られたセルロースエステルフ
ィルム及びこれを偏光板用保護フィルムとして用いた上
記液晶表示装置について、以下に示す評価方法で評価を
行った。
【0068】〈評価方法〉 (1)厚み方向リタデーション値(Rt値) 自動複屈折計KOBRA−21ADH(王子計測機器
(株)製)を用いて、23℃、55%RHの環境下で、
波長が590nmにおいて、3次元屈折率測定を行い、
屈折率n、ny、nzを求めた。下記式に従って、リタ
デーション値(Rt値)を算出した。
【0069】Rt値=((nx+ny)/2−nz)×d (nxはフィルムの製膜方向に平行な方向でのフィルム
の屈折率、nyは製膜方向に垂直な方向でのフィルムの
屈折率、nzは厚み方向でのフィルムの屈折率、dはフ
ィルムの厚み(nm)をそれぞれ表す) (2)視野角特性の評価 得られた液晶表示装置に、(株)エーエムティ製VG3
65Nビデオパターンジェネレーターにて、白色表示、
黒色表示およびグレー8階調表示を行い、白色/黒色表
示時のコントラスト比を大塚電子(株)製LCD−70
00にて、上下左右角度60度の範囲で測定した。コン
トラスト比≧10を示す角度を視野角とした。角度が大
きいほど視野角特性に優れていることを表す。
【0070】上記の評価方法に従って実施例1〜4及び
比較例1、2について、それぞれにおいて得られたセル
ロースエステル偏光板用保護フィルムの厚さ(μm)と
レターデーション値(Rt値:nm)及びこれを組み込
み液晶表示装置としたものそれぞれの視野角特性につい
て表1に示した。
【0071】又、表1に上記評価項目とは別に視野角に
ついての感覚的な評価をした。
【0072】 ◎:非常に良好な表示 ○:不可というレベルではないがやや視野角が狭く不十
分な性能である。
【0073】
【表1】
【0074】本発明によれば、通常のアセチル置換度
2.92のセルロースアセテートフィルムを用いた場合
と比較して、フィルムの厚みが薄くても高いRt値が得
られ、又視野角特性が優れていることが分かる。
【0075】
【発明の効果】薄膜にした時も視野角特性のよいセロー
ストリエステルフィルムからなる偏光板用保護フィルム
が得られ、これにより小型で視野角特性がよい液晶表示
装置がえられる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H049 BA02 BA27 BB13 BB33 BB43 BC09 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z GA16 HA18 LA12 LA17 LA19 4F071 AA09 AF31Y AG12 AG34 BA02 BB02 BC01 BC12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロースエステルからなる偏光板用保
    護フィルムであり、該偏光板用保護フィルムを構成する
    セルロースエステルが、炭素数2〜3のアシル基の置換
    度が2.75以上3.00以下のセルロースエステルを
    0〜90重量%、炭素数2〜3のアシル基の置換度が
    2.4以上2.75未満のセルロースエステルを10〜
    100重量%含有することを特徴とする偏光板用保護フ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 下記一般式で定義される厚み方向レター
    デーション値(Rt値)が90〜200nmであること
    を特徴とする請求項1に記載の偏光板用保護フィルム。 Rt値=((nx+ny)/2−nz)×d (nxはフィルムの流延方向の屈折率、nyは流延方向に
    垂直な方向(幅方向)のフィルムの屈折率、nzは厚み
    方向のフィルムの屈折率、dはフィルムの厚み(nm)
    をそれぞれ表す。)
  3. 【請求項3】 フィルムの厚さが40〜165μmであ
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の偏光板用保
    護フィルム。
  4. 【請求項4】 炭素数2〜3のアシル基の置換度が2.
    75以上3.00以下のセルロースエステルを0〜90
    重量%と炭素数2〜3のアシル基の置換度が2.4以上
    2.75未満のセルロースエステルを10〜100重量
    %とを有機溶媒に溶解し、回転するベルト又はドラム上
    に流延し、次いで、残留溶媒量が5〜100%でベルト
    又はドラムから剥離し、更に乾燥して有機溶媒を蒸発さ
    せることを特徴とする偏光板用保護フィルムの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の偏
    光板用保護フィルムを用いたバーティカルアラインメン
    ト(VA)型液晶表示装置。
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