JP2001097321A - 充填包装機の生産条件決定装置 - Google Patents

充填包装機の生産条件決定装置

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JP2001097321A
JP2001097321A JP27884299A JP27884299A JP2001097321A JP 2001097321 A JP2001097321 A JP 2001097321A JP 27884299 A JP27884299 A JP 27884299A JP 27884299 A JP27884299 A JP 27884299A JP 2001097321 A JP2001097321 A JP 2001097321A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フイルムのシール状態を常に良好に保つとと
もに、段取り変え作業を容易とし生産性を向上させるこ
とが可能な充填包装機の生産条件決定装置を提供する。 【解決手段】 品種データ入力手段21はフイルムF及
び被充填物に関する品種データを入力する。記憶手段2
3は包装袋FWの生産条件を決定するための所定の計算
式を記憶する。制御手段22は品種データ入力手段21
によって入力される品種データに基づき、前記計算式に
よって包装袋FWの生産条件データを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロール状に巻かれ
たフイルムを製袋して、その包装袋内に液体,粉体ある
いは粘稠物質等の内容物を充填する充填包装機の生産条
件決定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体,粉体あるいは粘稠物質等の内容物
を充填する充填包装機として、例えば特開平1−153
410号公報や特開平2−4626号公報あるいは特開
平2−32929号公報等に開示されるものがある。こ
れらの充填包装機は、機台を有し、この機台の側部に一
対の原反軸が設けられ、この原反軸にフイルムを巻回し
たフイルム原反が脱着交換可能に保持されており、前記
機台の上部にフイルム案内部及びフイルム折返し部を配
設し、前記機台の前面部に上側から縦シール機構、第
1,第2の横シール機構、カッター機構が備えられてい
る。
【0003】充填包装機は、前記フイルム原反よりフイ
ルムを前記縦シール機構により引出し、前記フイルム案
内部を介して前記フイルム折返し部に導出し、前記フイ
ルム折返し部に設けられたガイドによりフイルムを長手
方向に二つ折りにして、前記縦シール機構に対向する一
対の縦ヒートシールロールでフイルムの折返し端部同士
を重ね合わせて熱シールして送り出し、この縦シールに
よりフイルムを筒状に形成し、前記第1の横シール機構
の対向する一対の横ヒートシールロールでフイルムを横
方向に横シールし、この横シールにより底部を形成し、
これにより有底筒状に形成されたフイルム内に充填機構
の充填ノズルにより例えば食料品等の内容物を充填し、
更にフイルムが送られて再び第1の横シール機構の横ヒ
ートシールロールによりフイルムの袋口側を横シールし
て前記内容物を封止し、この横シール箇所を第2の横シ
ール機構の横ロールにより更に再押し圧(加圧封止)
し、次いで横シール部分を回転式の前記カッター機構で
切断することにより包装袋を得るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような充填包装機
は、包装袋を構成するフイルムの材料やフイルム幅等の
フイルムの種類,被充填物の材料や温度等の内容物の種
類及び包装袋の生産速度等によって、前記縦,横シール
機構によりフイルムを押し圧する際のシール押し圧,前
記縦,横シール機構によるフイルムのシール温度及びフ
イルム原反から送出されるフイルムのテンション値等の
包装袋における生産条件を変更しなくてはならない。前
記生産条件の設定は、充填包装機の作業者による長年の
勘や経験が必要となることから、経験の少ない作業者に
よって前記生産条件の設定を行うと、作業が繁雑である
ことから段取り換えに時間を要したり、あるいは前記生
産条件の設定を誤ると包装袋におけるシール状態が不十
分となり、包装袋における歩留まりを低下させ、充填包
装機における生産性を向上させることができないといっ
た問題点を有している。
【0005】そこで、本発明は前記問題点に着目し、フ
イルムのシール状態を常に良好に保つとともに、段取り
変え作業を容易とし生産性を向上させることが可能な充
填包装機の生産条件決定装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、フイルム原反から連続移送されるフイルム
を回転する一対の縦シールロールからなる縦シール機構
によって縦シールして前記フイルムを筒状に形成し、筒
状に形成したフイルム内に流動性物質からなる内容物を
充填しつつ、回転する一対の横シールロールからなる横
シール機構によって横シールすることで包装袋を得る充
填包装機の生産条件決定装置であって、前記包装袋に関
する品種データを入力する品種データ入力手段と、前記
包装袋の生産条件を決定するための所定の計算式を記憶
する記憶手段と、前記品種データ入力手段によって入力
される品種データに基づき、前記計算式によって前記包
装袋の生産条件データを決定する制御手段と、を備えて
なるものである。
【0007】また、前記品種データは、フイルムの種
類,内容物の種類,内容物の温度,フイルム幅,フイル
ム送り速度及び包装袋1個当たりの充填量の少なくとも
1つからなるものである。
【0008】また、前記制御手段は、前記縦,横シール
機構におけるフイルム押し圧,前記縦,横シール機構に
おけるヒートシール温度及びフイルムに与えるテンショ
ン値の少なくとも1つを前記生産条件データとし、前記
品種データに応じて前記生産条件データを決定してなる
ものである。
【0009】また、前記記憶部に、前記品種データに関
連付けられて記憶する係数もしくは計算式を備えてなる
ものである。
【0010】また、前記品種データ入力手段によって、
前記計算式もしくは前記係数を変更させてなるものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る充填包装機の生産条件決定装置を添付図面に基づき説
明する。
【0012】図1において、充填包装機は、機台1を有
し、この機台1の側部に原反軸2が設けられ、この原反
軸2にフイルムFを巻回したフイルム原反3が脱着交換
可能に保持されるとともに、機台1の上部にフイルム案
内部4及びフイルム折返し部5を配設し、機台1の前面
部の上側から縦シール機構6、第1,第2の横シール機
構7,8、カッター機構9が備えられている。
【0013】かかる充填包装機におけるフイルムFは、
フイルム原反3からフイルムFの繰り出し機構となる縦
シール機構6により引き出され、フイルム案内部4を介
してフイルム折返し部5に導出され、フイルム折返し部
5に設けられた折返しガイド10によりフイルムFを長
手方向に沿って二つ折りにされ、縦シール機構6の対向
する一対の縦ヒートシールロール6aでフイルムFの折
返し端部同志、即ちフイルムFの側端シール部FHをヒ
ートシールして送り出される。
【0014】縦シール機構6によって側端シール部FH
を形成されたフイルムFは、第1の横シール機構7の対
向する一対の横ヒートシールロール7aで横方向にヒー
トシールして横シール部FSにより包装袋FWとなる底
部が形成される。有底筒状を形成されたフイルムFは、
充填機構11の充填ノズル11aにより、例えば、ソー
スや醤油等の液体(流動性物質)からなる内容物が充填
され、更にフイルムFが送られて再び第1の横シール機
構7の横ヒートシールロール7aによりフイルムFの袋
口部が横方向にヒートシールされて内容物が封止され
る。そして、この内容物の上下を横方向にヒートシール
された横シール部FS箇所を備えるフイルムFは、第2
の横シール機構8の一対の横シールロール8aによって
シール形状の成形のため再押し圧される。
【0015】次いで、連続した包装袋FWの横シール部
FS箇所の中間部をカッター機構9により切断すること
により、個々の包装袋FWが得られることになる。
【0016】次に、図2を用いて充填包装機における生
産条件決定装置について説明する。
【0017】図2において、生産条件決定装置20は、
後述する品種データを入力する品種データ入力手段21
と、品種データ入力手段21によって入力される品種デ
ータに応じて、後述する生産条件データを決定する制御
手段22と、前記生産条件データを決定するための後述
する計算式を不揮発的に記憶する、例えばE↑2PRO
Mからなる記憶部23とから構成されている。
【0018】品種データ入力手段21は、タッチパネル
やキーボード等から構成することが可能である。本発明
の実施の形態では、例えば、画面上の操作スイッチを押
し圧することによって画面を切り換えたり、前記品種デ
ータを入力することが可能なタッチパネルを品種データ
設定手段として構成する。
【0019】品種データ入力手段21は、図3及び図4
に示すような画面を構成している。図3は、品種データ
設定画面Aを示すものであって、充填包装機における品
種データとしては、フイルムの種類a1,内容物の種類
a2及び包装条件a3である。
【0020】フイルムの種類a1は、ナイロン,PET
(ポリエチレンテレフタレート),アルミ箔等をベース
フイルムとし、これらのベースフイルムに対しラミネー
ト層の種類や厚み等によってフイルムFの品種が決定す
るものであって、フイルムの種類a1におけるフイルム
項目として切換スイッチXA−1〜XA−6が設けらて
いる。
【0021】内容物の種類a2は、液体,粉体あるいは
粘稠物質液体等の内容物の粘度や内容物の材料から分け
られるものであって、本発明の実施の形態では、醤油,
ソース,わさび等の内容物項目を有している。
【0022】包装条件a3は、シールピッチ(横シール
間隔),生産速度,フイルム幅,液温度(内容物の温
度),包装袋1個当たりの充填量及びフイルム送り速度
からなっており、包装条件a3における設定データとし
ては、シールピッチ,生産速度,フイルム幅,液温度,
包装袋1個当たりの充填量であって、フイルム送り速度
は、シールピッチと生産速度に基づき算出される。この
包装条件a3を設定するにあたっては、包装条件項目を
選択し、テンキーa4の入力操作によって各包装条件項
目が設定される。また、前記各包装条件項目の設定終了
後に、計算キーa5を押すことによって後述する計算式
によって生産条件データが算出される。
【0023】図4は、前述した品種データ設定後におけ
る各生産条件データの算出結果を示す生産条件データ画
面Bを表すものであって、充填包装機における各生産条
件データは、縦ロール温度,縦ロール押し圧(左),縦
ロール押し圧(右),横ロール温度,横ロール押し圧
(左),横ロール押し圧(右)及びフイルム原反3が配
設される原反軸2に設けられるパウダーブレーキ等の制
動手段(図示しない)を制御することでフイルムFに与
えるテンション値(フイルムテンション値)となる。
【0024】制御手段22は、前記生産条件データを決
定するためのプログラムが記憶されたROM22aと、
前記プログラムを実行するためのCPU22bと、演算
結果を一時的に記憶するRAM22cと、品種データ入
力手段21を接続するための入出力インターフェイス2
2dとから構成され、前記各部はバス22eによって接
続されている。尚、本発明の実施の形態における制御手
段22は、縦シール機構6や第1の横シール機構7等の
充填包装機における各制御機構を制御するプログラムを
ROM22aに記憶することにより生産条件データを決
定するための制御手段として兼用することができる。
【0025】記憶部23は、包装袋FWにおける適正な
前記各生産条件データを決定するための後述する複数の
計算式を有している。記憶部23によって記憶されてい
る複数の計算式は、縦シール機構6及び第1の横シール
機構7におけるフイルム押し圧と、縦シール機構6及び
第1の横シール機構7におけるヒートシール温度と、フ
イルムテンション値とを決定するための複数の計算式及
び前記計算式における複数の係数を記憶している。尚、
本発明の実施の形態において、第2の横シール機構8
は、第1の横シール機構7で横シールされた横シール箇
所FSを再押し圧するためのものであり、品種データに
よって生産条件データとなる押し圧は可変しないものと
する。
【0026】次に、品種データに応じて決定される各生
産条件データについて図5を用いて説明する。
【0027】縦シール機構7におけるヒートシールロー
ル7aの温度、即ちフイルムFを縦シールするための縦
ロール温度(生産条件データY1)は、品種データにお
けるフイルムの種類及びフイルム速度に依存するもので
あり、例えば、以下の式によって決定されるものであ
る。 Y1=f(X1) =a1・X1+b1 尚、a1,b1は、フイルムの種類に応じて制御手段2
2によって切り換えられる係数(a1=a11,a1
2,a13・・a1n、b1=b11,b12,b13
・・・b1n)であり、X1はフイルム速度に応じて可
変する変数である。
【0028】縦シール機構7におけるフイルムFの押し
圧は、左右それぞれ独立した空圧レギュレータを備えた
押圧手段によって押し圧されるもので、縦シール押し圧
(左)(生産条件データY2)及び縦シール押し圧
(右)(生産条件データY3)は、品種データにおける
フイルムの種類及びフイルム速度に依存するものであっ
て、例えば、以下の式によって決定されるものである。 Y2=f(X2) =a2・X2 Y3=f(X3) =a3・X3 尚、a2,a3は、フイルムの種類に応じて制御手段2
2によって切り換えられる係数(a2=a21,a2
2,a23・・a2n、a3=a31,a32,a33
・・・a3n)であり、X2及びX3はフイルム速度に
応じて可変する変数である。また、本発明の実施の形態
における充填包装機のように三方シールの場合において
は、縦シールの押し圧がフイルムを挟持する側、即ち左
側が右側に比べて高くなるように係数a2,a3が設定
される。
【0029】第1の横シール機構7におけるヒートシー
ルロール7aの温度、即ちフイルムFを横シールするた
めの横ロール温度(生産条件データY4)は、品種デー
タにおけるフイルムの種類,内容物の種類,フイルム速
度,内容物の温度及び充填量に依存するものであり、例
えば、以下の式によって決定されるものである。 Y4=f(X4) =a4・X4+b4 尚、a4及びb4は、フイルムの種類,内容物の種類,
内容物の温度及び充填量に応じて制御手段22によって
切り換えられる係数(a4=a41,a42,a43・
・a4n、b4=b41,b42,b43・・・b4
n)であり、X4はフイルム速度に応じて可変する変数
である。
【0030】第1の横シール機構7におけるフイルムF
の押し圧は、左右それぞれ独立した空圧レギュレータを
備えた押圧部材によって押し圧されるもので、横シール
押し圧(左)(生産条件データY5)及び横シール押し
圧(右)(生産条件データY6)は、品種データにおけ
るフイルムの種類及びフイルム幅に依存するものであっ
て、例えば、以下の式によって決定されるものである。 Y5=f(X5) =a5・X5 Y6=f(X6) =a6・X6 尚、a5及びa6は、フイルムの種類に応じて制御手段
22によって切り換えられる係数(a5=a51,a5
2,a53・・a5n、a6=a61,a62,a63
・・・a6n)であり、X5及びX6はフイルム幅に応
じて可変する変数である。また、本発明の実施の形態に
おける充填包装機において、第1の横シール機構7によ
ってシールされるフイルムFが、第1の横シール機構7
におけるヒートシールロール7aの中心に対して左側に
オフセットされた状態によって流れるか、もしくは右側
にオフセットされた状態で流れるか、あるいは略中心位
置にて流れるかのフイルムFの流れ方によって、横シー
ルの押し圧を、「左>右」もしくは「左<右」または
「左=右」の何れかになるように係数a5,a6が設定
される。尚、ヒートシールロール7aに対するフイルム
Fの流れ方は、充填包装機における機械的構成による特
有のものであって、必ずしも一定のものではない。
【0031】原反軸2で付与されるフイルムテンション
値(生産条件データY7)は、品種データにおけるフイ
ルムの種類,フイルム幅及び充填量に依存するものであ
って、例えば、以下の式によって決定されるものであ
る。 Y7=f(X7) =a7・X7+b7 尚、a7及びb7は、フイルムの種類及び充填量に応じ
て制御手段によって切り換えられる係数(a7=a7
1,a72,a73・・a7n、b7=b71,b7
2,b73・・・b7n)であり、X7はフイルム幅に
応じて可変する変数である。
【0032】前述した各計算式は、各々の品種データに
対応する生産条件データを得るための一例であって、様
々な品種データの入力条件に対する適切な生産条件デー
タの関連性を実験的に求め、この実験によるデータ対比
によってより適切な生産条件データの得られる計算式を
求めることが望ましい。例えば、生産条件データである
横シール機構7のロール温度に関して、計算式における
変数Xを複数の品種データに関連性を持たせるようなも
のであっても良い(Y=f(X1,X2,X3・・・))。
【0033】次に、図6を用いて制御手段22における
生産条件データを決定するための処理方法について説明
する。
【0034】制御手段22は、品種データ入力手段21
における品種データ入力画面の「フイルムの種類a1に
おけるフイルム項目」及び「内容物の種類a2における
内容物項目」の選定及び「包装条件a3における包装条
件項目」の設定がなされているか否かの判定を行い(ス
テップS1〜ステップS3)、選定及び設定がなされて
いると判定すると、計算キーa5の入力の有無を確認し
(ステップS4)、計算キーa5の入力が有りと判定す
ると、選定及び設定されたフイルムの種類a1,内容物
の種類a2及び包装条件a3の品種データに応じて関連
付けられて記憶された各生産条件データを決定するため
の各計算式における各係数を記憶部23から読み出し、
品種データに適応した各生産条件データを算出する各計
算式の各係数の変更を行い各計算式を決定する(ステッ
プS5)。
【0035】次に、制御手段22は、各係数が変更され
た各計算式を用いて、縦ロール温度,縦ロール押し圧
(左),縦ロール押し圧(右),横ロール温度,横ロー
ル押し圧(左),横ロール押し圧(右)及びフイルムテ
ンション値の各生産条件データを算出し(ステップS
6)、この算出された各生産条件データを充填包装機に
おける縦,横シール機構6,7の加熱手段、縦,横シー
ル機構6,7の押圧手段及び原反軸2に設けられる制動
手段等の各制御機構に出力することによって、品種デー
タに応じた最良なる包装袋FWの各生産条件データ(包
装袋の包装形態に応じた各生産条件データ)を決定する
ものである(ステップS7)。尚、計算式によって決定
されたテンション値は、原反軸2に設けられる制動手段
の制動力(ブレーキ作用)を決定するための計算式にお
ける係数になるものであって、この算出されたテンショ
ン値は充填包装機の運転中において一定に保たれるが、
フイルムFの原反径の変化によって前記制動力は変化す
る。
【0036】かかる生産条件決定装置20における制御
手段22は、品種データ入力手段21によって設定され
る品種データに応じて、縦シール機構6及び第1の横シ
ール機構7におけるヒートシール温度と、縦シール機構
6及び第1の横シール機構7におけるフイルム押し圧
と、フイルムテンション値との各生産条件データを、予
め記憶部23に記憶されているそれぞれの生産条件デー
タを算出するための計算式を読み出し、各生産条件デー
タをそれぞれの計算式によって求め、その演算によって
求められた各生産条件データを、充填包装機における
縦,横シール機構6,7の加熱手段,縦,横シール機構
6,7の押圧手段及び原反軸2に設けられる制動手段等
の各制御機構へ出力することで、品種データに応じた最
良な包装袋FWの各生産条件データを決定することがで
きることから、包装袋FWにおけるシール状態を良好に
保つことが可能となる。
【0037】また、制御手段22は、各計算式における
各係数を品種データの組み合わせによって関連付けて記
憶部23に記憶させることによって、品種データが変更
された場合であっても各計算式における各係数を品種デ
ータに応じた適切な係数に変更することができる。従っ
て、従来のように作業者による勘や経験を必要としない
ことから、段取り変え作業を簡素化し、また、生産条件
データの設定を誤って設定するといったことがなくなる
ことから、包装袋FWにおける歩留まりを向上させ、充
填包装機における生産性を向上させることが可能とな
る。
【0038】尚、本発明の実施の形態では、縦ロール温
度,縦ロール押し圧(左),縦ロール押し圧(右),横
ロール温度,横ロール押し圧(左),横ロール押し圧
(右)及びフイルムテンション値を生産条件データとし
たが、これら以外にも、例えば、充填包装機における始
動時におけるフイルムテンション値(プリテンション
値)や原反ロール3からフイルム案内部4との間のフイ
ルムFに与える制動力(中間ブレーキ)等を生産条件デ
ータに加え、品種データの組み合わせによって係数を関
連付けるとともに、前述した品種データに応じて前記フ
イルムテンション値及び前記制動力を計算式によって算
出するようにしても良い。
【0039】また、本発明の実施の形態では、縦ロール
温度,縦ロール押し圧(左),縦ロール押し圧(右),
横ロール温度,横ロール押し圧(左),横ロール押し圧
(右)及びフイルムテンション値の各生産条件データの
全てを各計算式によって算出しているが、本発明におけ
る生産条件決定装置にあっては、例えば、作業者による
勘や経験が最も必要とされる縦,横シール機構6,7に
おける縦,横ロール温度の生産条件データのみを設定す
るものであっても良く、本発明は前述した実施の形態に
限定されるものではない。
【0040】また、本発明の実施の形態では、各生産条
件データを決定するための各計算式における係数を品種
データの組み合わせによって関連付け、複数の係数を記
憶部23に記憶するようにしたが、生産条件データとし
て許容できる幅があるような生産条件によっては、その
生産条件データを求める計算式に用いる係数を品種デー
タの組み合わせ毎に用意することなく、例えば許容幅の
略中心データを得る単一の係数のみを用いるようにして
も良く、更には、1つの生産条件データを算出するにあ
たり、係数の異なる複数の計算式を品種データに応じて
関連付けて記憶部23に記憶させるようにしても良い。
【0041】また、本発明の実施の形態における品種デ
ータ入力手段21は、品種データを選定及び設定するも
のとして用いているが、品種データ入力手段21によっ
て前記計算式の変更と前記係数の変更を可能とすること
によって、各生産条件データを決定する上での微調整が
可能となり、充填包装機における包装袋FWを生産する
ための各生産条件データを更に良好に決定することが可
能となる。
【0042】また、本発明の実施の形態では、品種デー
タ入力手段21を構成する品種データ入力画面Aによっ
て、品種データである包装条件a3をテンキーa4の入
力操作によって設定したが、例えば液温度やフイルム幅
のような液温センサや幅測定装置によって自動的に検出
できるような品種データについては、その検出したデー
タをそのまま包装条件a3に採用することで設定操作の
煩わしさを解消できる。また液温センサを用いることに
よって、例えば外気温等の影響を監視することで設定し
た液温度を自動的に補正し、液温度に依存する生産条件
データを自動的に調整することで、包装袋FWにおける
シール状態を更に良好に保つことが可能となる。
【0043】また、本発明の実施の形態における記憶部
23は、制御手段22及び品種データ入力手段21とは
別に専用に設けるものであったが、例えば、品種データ
設定手段となるタッチパネルに制御手段及び記憶部を備
える場合にあっては、前記タッチパネルに備えられる記
憶部に前述したような各生産条件データを求める各計算
式や各係数を記憶するとともに、前記タッチパネルに備
えられる制御手段によって各生産条件データを求めるも
のであっても良い。
【0044】
【発明の効果】本発明は、フイルム原反から連続移送さ
れるフイルムを回転する一対の縦シールロールからなる
縦シール機構によって縦シールして前記フイルムを筒状
に形成し、筒状に形成したフイルム内に流動性物質から
なる内容物を充填しつつ、回転する一対の横シールロー
ルからなる横シール機構によって横シールすることで包
装袋を得る充填包装機における生産条件決定装置に関
し、品種データ入力手段によって入力される品種データ
に基づき、記憶部に記憶されている計算式によって前記
包装袋の生産条件データを決定することができることか
ら、前記包装袋におけるシール状態を常に良好に保つと
ともに、作業者による勘や経験を必要とせず、段取り変
え作業を簡素化し、また、生産条件データの設定を誤っ
て設定するといったことがなくなることから、前記包装
袋における歩留まりを向上させ、充填包装機における生
産性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における充填包装機を示す
正面図。
【図2】同上実施の形態の充填包装機の生産条件決定装
置を示すブロック図。
【図3】同上実施の形態の品種データ入力手段を示す
図。
【図4】同上実施の形態の品種データ入力手段を示す
図。
【図5】同上実施の形態の品種データと生産条件データ
との関係を示す図。
【図6】同上実施の形態の制御手段の処理方法を示す
図。
【符号の説明】
6 縦シール機構 7 第1の横シール機構(横シール機構) 20 生産条件決定装置 21 品種データ入力手段 22 制御手段 23 記憶部 F フイルム
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 光浩 新潟県長岡市東蔵王2丁目2番34号 日本 精機株式会社内 Fターム(参考) 3E050 AA02 AA04 AA08 AB02 BA01 BA02 CA06 DB01 DD04 DF02 FB01 FB07 HB09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルム原反から連続移送されるフイル
    ムを回転する一対の縦シールロールからなる縦シール機
    構によって縦シールして前記フイルムを筒状に形成し、
    筒状に形成したフイルム内に流動性物質からなる内容物
    を充填しつつ、回転する一対の横シールロールからなる
    横シール機構によって横シールすることで包装袋を得る
    充填包装機の生産条件決定装置であって、 前記包装袋に関する品種データを入力する品種データ入
    力手段と、 前記包装袋の生産条件を決定するための所定の計算式を
    記憶する記憶手段と、 前記品種データ入力手段によって入力される品種データ
    に基づき、前記計算式によって前記包装袋の生産条件デ
    ータを決定する制御手段と、 を備えてなることを特徴とする充填包装機の生産条件決
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記品種データは、フイルムの種類,内
    容物の種類,内容物の温度,フイルム幅,フイルム送り
    速度及び包装袋1個当たりの充填量の少なくとも1つか
    らなることを特徴とする請求項1に記載の充填包装機の
    生産条件決定装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記縦,横シール機構
    におけるフイルム押し圧,前記縦,横シール機構におけ
    るヒートシール温度及びフイルムに与えるテンション値
    の少なくとも1つを前記生産条件データとし、前記品種
    データに応じて前記生産条件データを決定してなること
    を特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の充填包
    装機の生産条件決定装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶部に、前記品種データに関連付
    けられて記憶する係数もしくは計算式を備えてなること
    を特徴とする請求項1に記載の充填包装機の生産条件決
    定装置。
  5. 【請求項5】 前記品種データ入力手段によって、前記
    計算式もしくは前記係数を変更させてなることを特徴と
    する請求項1もしくは請求項4に記載の充填包装機の生
    産条件決定装置。
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