JP2001096454A - ウェハ研磨装置用テーブル、セラミックス構造体 - Google Patents

ウェハ研磨装置用テーブル、セラミックス構造体

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JP2001096454A
JP2001096454A JP27711799A JP27711799A JP2001096454A JP 2001096454 A JP2001096454 A JP 2001096454A JP 27711799 A JP27711799 A JP 27711799A JP 27711799 A JP27711799 A JP 27711799A JP 2001096454 A JP2001096454 A JP 2001096454A
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wafer
ceramic
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silicon carbide
polishing
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Hiroyuki Yasuda
裕之 安田
Kazutaka Majima
一隆 馬嶋
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Ibiden Co Ltd
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着界面の強度に優れるため破壊しにくく、
かつ均熱性に優れたウェハ研磨装置用テーブルを提供す
ること。 【解決手段】 このテーブル2は、ウェハ研磨装置1の
一部を構成する。ウェハ保持プレート6の保持面6aに
保持されている半導体ウェハ5は、テーブル2の研磨面
2aに摺接される。このテーブル2は、セラミックス製
基材11A,11Bを複数枚積層した状態で、各基材1
1A,11B同士を有機系接着層14を介して接着した
ものである。接着界面となるべき面の表面粗さRaは
0.01μm〜2μmに設定されている。接着界面には
流体流路12が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウェハ研磨装置用
テーブル、セラミックス構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、鏡面を有するミラーウェハ
は、単結晶シリコンのインゴットを薄くスライスした
後、それをラッピング工程及びポリッシング工程を経て
研磨することにより得ることができる。特にラッピング
工程後かつポリッシング工程前にエピタキシャル成長層
形成工程を行った場合には、エピタキシャルウェハと呼
ばれるものを得ることができる。そして、これらのベア
ウェハに対しては、続くウェハ処理工程において酸化、
エッチング、不純物拡散等の各種工程が繰り返して行わ
れ、最終的に半導体デバイスが製造されるようになって
いる。
【0003】上記の一連の工程においては、半導体ウェ
ハのデバイス形成面を何らかの手段を用いて研磨する必
要がある。そこで、従来から各種のウェハ研磨装置(ラ
ッピングマシンやポリッシングマシン等)が提案される
に至っている。
【0004】通常のウェハ研磨装置は、テーブル、プッ
シャプレート、冷却ジャケット等を備えている。ステン
レス等の金属からなるテーブルは、冷却ジャケットの上
部に固定されている。冷却ジャケット内に設けられた流
路には冷却水が循環される。プッシャプレートの保持面
には、半導体ウェハが熱可塑性ワックスを用いて貼付け
られる。回転するプッシャプレートに保持された半導体
ウェハは、テーブルの研磨面に対して上方から押し付け
られる。その結果、研磨面に半導体ウェハが摺接し、ウ
ェハの片側面が均一に研磨される。そして、このときウ
ェハに発生した熱は、テーブルを介して冷却ジャケット
に伝導し、かつ流路を循環する冷却水により装置の外部
に持ち去られる。
【0005】ところで、大口径・高品質のウェハを実現
するためには、テーブル内の温度バラツキを極力小さ
し、テーブルの均熱性を向上させることが必要である。
このため、本発明者らは、テーブル形成用材料としてセ
ラミックスを用い、さらに冷却用ジャケットではなくテ
ーブル自身に流路を設けることを想到した。そこで、セ
ラミックス基材を複数枚積層した状態で各基材同士を有
機系接着剤層を介して接着し、かつ基材の接着界面に流
路を配設した構造をすでに提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構造を採った場合、一般的な有機系接着剤では十
分な接着強度を得ることができず、接着界面にクラック
や剥離が生じてテーブルが破壊しやすくなるという問題
があった。また、この場合には接着界面におけるシール
性が悪化し、流路を流れる水がテーブル外部に漏出する
おそれもあった。
【0007】本発明は上記の課題を解決するためなされ
たものであり、その目的は、接着界面の強度に優れるた
め破壊しにくく、かつ均熱性に優れたウェハ研磨装置用
テーブルを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、ウェハ研磨装置を構
成しているウェハ保持プレートの保持面に保持されてい
る半導体ウェハが摺接される研磨面を有するテーブルに
おいて、被接着面の表面粗さ(Ra)が0.01μm〜
2μmに設定されたセラミックス基材を複数枚積層した
状態で、各基材同士が有機系接着剤層を介して接着され
るとともに、前記基材の接着界面に流体流路が配設され
ているウェハ研磨装置用テーブルをその要旨とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記有機系接着剤層の厚さは10μm〜50μmで
あるとした。請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記各セラミックス基材は、いずれも炭化
珪素焼結体製基材であるとした。
【0010】請求項4に記載の発明では、セラミックス
基材同士を有機系接着剤層を介して接着した構造体であ
って、前記基材の被接着面の表面粗さ(Ra)が0.0
1μm〜2μmに設定されていることを特徴とするセラ
ミックス構造体をその要旨とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、前記有機系接着剤層の厚さは10μm〜50μmで
あるとした。請求項6に記載の発明は、請求項5または
6において、前記各セラミックス基材は、いずれも炭化
珪素焼結体製基材であるとした。
【0012】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜3に記載の発明によると、有機系接着剤
を用いたときでも十分な接着強度が得られるため、接着
界面にクラックや剥離が生じにくくなる。その理由は、
セラミックス基材においては、被接着面のRaを上記範
囲内に設定したときに好適なアンカー効果が得られるよ
うになるからである。
【0013】また、本発明によると、接着界面における
シール性が維持されるため、流体流路を流れる流体の接
着界面からの漏れが回避される。さらに、流体流路に流
体を流して温度制御を細かく行うことができるため、テ
ーブル内の温度バラツキが小さくなる。
【0014】請求項2に記載の発明によると、有機系接
着剤層の厚さを上記好適範囲内に設定していることか
ら、テーブル均熱性の向上を達成しつつ接着界面に十分
な強度を得ることができる。即ち、同層が薄すぎると、
十分な接着強度が得られなくなり、セラミックス基材同
士が剥離しやすくなる。逆に、有機系接着剤はセラミッ
クスに比べて弾性率が小さいことから、同層が厚すぎる
と、応力が付加したときに接着剤層にクラックが生じや
すくなる。また、有機系接着剤はセラミックスに比べて
熱伝導率が小さいことから、同層が厚すぎると、接着剤
層における熱抵抗が大きくなり、テーブル均熱性の向上
が阻害される場合がある。
【0015】請求項3に記載の発明によると、同種のセ
ラミックス基材同士、言い換えると熱膨張係数の等しい
セラミックス基材同士を接着することにより、テーブル
を構成している。このため、接着界面付近において熱応
力が発生しにくく、極めて高い接着強度を得ることがで
きる。また、炭化珪素焼結体は他のセラミックス焼結体
に比べ、とりわけ熱伝導性、耐熱性、耐熱衝撃性、耐摩
耗性等に優れている。従って、このような基材からなる
テーブルを用いて研磨を行えば、半導体ウェハの大口径
化・高品質化に確実に対応することができる。
【0016】請求項4〜6に記載の発明によると、有機
系接着剤を用いたときでも十分な接着強度が得られるた
め、接着界面にクラックや剥離が生じにくくなる。その
理由は、セラミックス基材においては、被接着面のRa
を上記範囲内に設定したときに好適なアンカー効果が得
られるようになるからである。
【0017】請求項5に記載の発明によると、有機系接
着剤層の厚さを上記好適範囲内に設定していることか
ら、接着剤層における熱抵抗の増大を回避しつつ接着界
面に十分な強度を得ることができる。即ち、同層が薄す
ぎると、十分な接着強度が得られなくなり、セラミック
ス基材同士が剥離しやすくなる。逆に、有機系接着剤は
セラミックスに比べて弾性率が小さいことから、同層が
厚すぎると、応力が付加したときに接着剤層にクラック
が生じやすくなる。また、有機系接着剤はセラミックス
に比べて熱伝導率が小さいことから、同層が厚すぎる
と、接着剤層における熱抵抗が大きくなってしまう。
【0018】請求項6に記載の発明によると、接着界面
に熱応力が発生しにくくて極めて高い接着強度を得るこ
とができるとともに、とりわけ熱伝導性、耐熱性、耐熱
衝撃性、耐摩耗性等に優れた構造体とすることができ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態のウェハ研磨装置1を図1,図2に基づき詳細に説
明する。
【0020】図1には、本実施形態のウェハ研磨装置1
が概略的に示されている。同ウェハ研磨装置1を構成し
ているテーブル2は円盤状である。テーブル2の上面
は、半導体ウェハ5を研磨するための研磨面2aになっ
ている。この研磨面2aには図示しない研磨クロスが貼
り付けられている。本実施形態のテーブル2は、冷却ジ
ャケットを用いることなく、円柱状をした回転軸4の上
端面に対して水平にかつ直接的に固定されている。従っ
て、回転軸4を回転駆動させると、その回転軸4ととも
にテーブル2が一体的に回転する。
【0021】図1に示されるように、このウェハ研磨装
置1は、複数(図1では図示の便宜上2つ)のウェハ保
持プレート6を備えている。プレート6の形成材料とし
ては、例えばガラスや、アルミナ等のセラミックス材料
や、ステンレス等の金属材料などが採用される。各ウェ
ハ保持プレート6の片側面(非保持面6b)の中心部に
は、プッシャ棒7が固定されている。各プッシャ棒7は
テーブル2の上方に位置するとともに、図示しない駆動
手段に連結されている。各プッシャ棒7は各ウェハ保持
プレート6を水平に支持している。このとき、保持面6
aはテーブル2の研磨面2aに対向した状態となる。ま
た、各プッシャ棒7はウェハ保持プレート6とともに回
転することができるばかりでなく、所定範囲だけ上下動
することができる。プレート6側を上下動させる方式に
代え、テーブル2側を上下動させる構造を採用しても構
わない。ウェハ保持プレート6の保持面6aには、半導
体ウェハ5が例えば熱可塑性ワックス等を用いて貼着さ
れる。半導体ウェハ5は、保持面6aに対して真空引き
によりまたは静電的に吸着されてもよい。このとき、半
導体ウェハ5における被研磨面5aは、テーブル2の研
磨面2a側を向いている必要がある。
【0022】この装置1がラッピングマシン、即ちベア
ウェハプロセスにおけるスライス工程を経たものに対す
る研磨を行う装置である場合、ウェハ保持プレート6は
以下のようなものであることがよい。即ち、前記プレー
ト6は、研磨面2aに対して所定の押圧力を印加した状
態で半導体ウェハ5を摺接させるものであることがよ
い。このようなウェハ保持プレート6(つまりプッシャ
プレート)により押圧力を印加しても、エピタキシャル
成長層が形成されていないことから、同層の剥離を心配
する必要がないからである。この装置1がミラーウェハ
製造用のポリッシングマシン、即ち前記ラッピング工程
を経たものに対してエピタキシャル成長工程を実施する
ことなく研磨を行う装置である場合も、同様である。
【0023】一方、この装置1がエピタキシャルウェハ
製造用のポリッシングマシン、即ち前記ラッピング工程
を経たものに対してエピタキシャル成長工程を実施した
うえで研磨を行う装置である場合には、プレート6は以
下のようなものであることがよい。即ち、プレート6
は、研磨面2aに対して押圧力を殆ど印加しない状態で
半導体ウェハ5を摺接させるものであることがよい。シ
リコンエピタキシャル成長層は、単結晶シリコンと比べ
て剥離しやすいからである。この装置1が各種膜形成工
程後にケミカルメカニカルポリッシング(CMP)を行
うためのマシンである場合も、基本的には同様である。
【0024】次に、テーブル2の構成について詳細に説
明する。図1,図2に示されるように、本実施形態のテ
ーブル2は、複数枚(ここでは2枚)の基材11A,1
1Bを積層してなるセラミックス構造体である。上側基
材11Aの裏面には、流体流路である冷却用水路12の
一部を構成する溝13が所定パターン状に形成されてい
る。2枚の基材11A,11B同士は、有機系接着層1
4を介して互いに接合されることにより、一体化されて
いる。その結果、基材11A,11Bの接着界面に前記
水路12が形成される。下側基材11Bの略中心部に
は、貫通孔15が形成されている。これらの貫通孔15
は、回転軸4内に設けられた流路4aと、前記水路12
とを連通させている。
【0025】水路12の一部を構成する溝13は、上側
基材11Aの裏面(即ち被接着面)を生加工後かつ焼成
前に研削加工することにより形成された研削溝である。
溝13の深さは3mm〜10mm程度に、幅は5mm〜20mm
程度にそれぞれ設定されることがよい。
【0026】下側基材11Bの略中心部には、貫通孔1
5が形成されている。これらの貫通孔15は、回転軸4
内に設けられた流路4aと、前記水路12とを連通させ
ている。
【0027】各々の基材11A,11Bを構成している
セラミックス材料は、珪化物セラミックスまたは炭化物
セラミックスであることがよく、特には炭化珪素粉末を
出発材料とする炭化珪素焼結体(SiC焼結体)である
ことが望ましい。炭化珪素粉末を出発材料とする炭化珪
素焼結体は、他のセラミックス焼結体に比べ、とりわけ
熱伝導性、耐熱性、耐熱衝撃性、耐摩耗性等に優れてい
るからである。なお、本実施形態では、2枚の基材11
A,11Bの両方について同種の材料を用いている。
【0028】上記炭化珪素粉末としては、α型炭化珪素
粉末、β型炭化珪素粉末、非晶質炭化珪素粉末等が用い
られる。この場合、一種の粉末のみを単独で用いてもよ
いほか、2種以上の粉末を組み合わせて(α型+β型、
α型+非晶質、β型+非晶質、α型+β型+非晶質、の
いずれかの組み合わせで)用いてもよい。なお、β型炭
化珪素粉末を用いて作製された焼結体は、他のタイプの
炭化珪素粉末を用いて作製された焼結体に比べて、多く
の大型板状結晶を含んでいる。従って、焼結体における
結晶粒子の粒界が少なく、熱伝導性に特に優れたものと
なる。
【0029】基材11A,11Bの密度は2.7g/c
3以上であることがよく、さらには3.0g/cm3
上であることが望ましく、特には3.1g/cm3以上
であることがより望ましい。密度が小さいと、焼結体に
おける結晶粒子間の結合が弱くなったり気孔が多くなっ
たりする結果、充分な耐食性、耐摩耗性を確保できなく
なるからである。
【0030】基材11A,11Bの熱伝導率は30W/
mK以上であることがよく、さらには80W/mK〜2
00W/mKであることが望ましい。熱伝導率が小さす
ぎると焼結体内に温度バラツキが生じやすくなり、半導
体ウェハ5の大口径化・高品質化を妨げる原因となるか
らである。逆に、熱伝導率は大きいほど好適である反
面、200W/mKを超えるものについては、安価かつ
安定的な材料供給が難しくなるからである。
【0031】基材11A,11B同士を接合するための
有機系接着剤層14は、エポキシ樹脂系の接着剤を用い
て形成されたものであることがよい。その理由は、当該
接着剤は熱に強いことに加えて接着強度にも優れるから
である。具体的にいうと、本実施形態では、エポキシ樹
脂に変形ポリアミン及び酸化ケイ素(SiO2)を所定
割合で混合したものを用いている。この接着剤は、水に
晒されても膨潤しにくいという好ましい性質を有してい
る。なお、前記接着剤には熱硬化性が付与されているこ
とがよい。
【0032】有機系接着剤層14の厚さは10μm〜5
0μm程度に設定されることがよく、特には20μm〜4
0μm程度に設定されることがよい。接着剤層14が薄
すぎると、十分な接着強度が得られなくなり、基材11
A,11B同士が剥離しやすくなる。逆に、有機系接着
剤はセラミックスに比べて弾性率が小さいことから、接
着剤層14が厚すぎると、応力が付加したときに接着剤
層14にクラックが生じやすくなる。また、有機系接着
剤はセラミックスに比べて熱伝導率が小さいことから、
接着剤層14が厚すぎると、接着剤層14における熱抵
抗が大きくなり、テーブル2の均熱性の向上が阻害され
る場合がある。
【0033】また、被接着面である上側基材11Aの裏
面及び下側基材11Bの上面の表面粗さRaは、0.0
1μm〜2μmに設定されている必要があり、特には
0.1μm〜1.0μmに設定されていることがよい。
有機系接着剤を用いた場合においてRaを上記範囲内に
設定したときに、セラミックス面に好適なアンカー効果
が得られるようになる、という試験結果を得ているから
である。
【0034】図2(b)は、基材11A,11Bの接合
界面の様子を拡大して概念的に示したものである。同図
に示されるように、セラミックス焼結体製の基材11
A,11Bは、微小な結晶粒子G1の集合物である。結
晶粒子G1の粒界の表面は基材表層において露出し、結
果としてそこには微細な凹凸ができている。そして、こ
の凹凸には有機系接着剤層14が埋まり込んだ状態とな
っていて、これにより好適なアンカー効果が得られるも
のと現時点では推論されている。
【0035】Raが0.01μm未満であると、被接着
面11A,11Bが平滑になってほとんど凹凸がなくな
る結果、有機系接着剤がセラミックス焼結体側に埋まり
込むことができず、上記の好適なアンカー効果が得られ
なくなるおそれがある。また、Raを0.01μm未満
にしようとしても、特別な加工が別途必要になること等
による高コスト化、生産性低下などの不利益が生じる。
また、Raが2μmを超えた場合についても、上記の好
適なアンカー効果が得られなくなる。
【0036】ここで、テーブル2を製造する手順を簡単
に説明する。まず、炭化珪素粉末に少量の焼結助剤を添
加したものを均一に混合する。焼結助剤としては、ほう
素及びその化合物、アルミニウム及びその化合物、炭素
などが選択される。この種の焼結助剤が少量添加されて
いると、炭化珪素の結晶成長速度が増加し、焼結体の緻
密化・高熱伝導化につながるからである。
【0037】次いで、上記混合物を材料として用いて金
型成形を行うことにより、円盤状の成形体を作製する。
続いて、後に上側基材11Aとなるべき成形体の底面を
研削加工することにより、同面のほぼ全域に所定幅・所
定深さの溝13を形成する。さらに、この成形体を18
00℃〜2400℃の温度範囲内で焼成することによ
り、炭化珪素焼結体製の基材11A,11Bを2枚作製
する。この場合において焼成温度が低すぎると、結晶粒
径を大きくすることが困難となるばかりでなく、焼結体
中に多くの気孔が残ってしまう。逆に焼成温度が高すぎ
ると、炭化珪素の分解が始まる結果、焼結体の強度低下
を来してしまう。
【0038】焼成工程の後、上側基材11Aの裏面及び
下側基材11Bの上面の表面粗さRaが0.01μm〜
2μmの範囲内となるように調整する処理を行う。その
例としては、研削加工機を用いた表面研削加工のような
機械的処理が挙げられる。なお、このような機械的処理
を行う代わりに、化学的処理を行ってもよい。本実施形
態においては、炭化珪素を溶解しうる酸性のエッチャン
トを用いたエッチングが、前記化学的処理に該当する。
より具体的にいうと、ふっ硝酸に所定量の弱酸を混合し
たエッチャントを用いたエッチングを指す。弱酸として
は、例えば酢酸などの有機酸が挙げられる。ふっ硝酢酸
における各成分の重量比は、ふっ酸:硝酸:酢酸=1:
2:1であることが好ましい。
【0039】続いて、下側基材11Bの上面に有機系接
着剤をあらかじめ塗布したうえで、2枚の基材11A,
11B同士を積層する。この状態で2枚の基材11A,
11Bを樹脂の硬化温度に加熱し、両者11A,11B
を接着する。そして最後に、上側基材11Aの表面を研
磨加工することにより、半導体ウェハ5の研磨に適した
面粗度の研磨面2aを形成する。このような表面研磨工
程は、接着工程または溝加工工程の前に実施されてもよ
い。本実施形態のテーブル2は、以上の手順を経て完成
する。
【0040】以下、本実施形態をより具体化したいくつ
かの実施例を紹介する。 [実施例1]実施例1の作製においては、94.6重量
%のβ型結晶を含む炭化珪素粉末として、イビデン株式
会社製「ベータランダム(商品名)」を用いた。この炭
化珪素粉末は、1.3μmという結晶粒径の平均値を有
し、かつ1.5重量%のほう素及び3.6重量%の遊離
炭素を含有していた。
【0041】まず、この炭化珪素粉末100重量部に対
し、ポリビニルアルコール5重量部、水300重量部を
配合した後、ボールミル中にて5時間混合することによ
り、均一な混合物を得た。この混合物を所定時間乾燥し
て水分をある程度除去した後、その乾燥混合物を適量採
取しかつ顆粒化した。次いで、前記混合物の顆粒を、金
属製押し型を用いて50kg/cm2のプレス圧力で成
形した。得られた生成形体の密度は1.2g/cm3
あった。
【0042】続いて、後に上側基材11Aとなるべき成
形体の底面を研削加工することにより、深さ5mmかつ
幅10mmの溝13を底面のほぼ全域に形成した。次い
で、外気を遮断することができる黒鉛製ルツボに前記生
成形体を装入し、タンマン型焼成炉を使用してその焼成
を行なった。焼成は1気圧のアルゴンガス雰囲気中にお
いて実施した。また、焼成時においては10℃/分の昇
温速度で最高温度である2300℃まで加熱し、その後
はその温度で2時間保持することとした。得られた基材
11A,11Bを観察してみたところ、板状結晶が多方
向に絡み合った極めて緻密な三次元網目構造を呈してい
た。また、基材11A,11Bの密度は3.1g/cm
3 であり、熱伝導率は150W/mKであった。基材1
1A,11Bに含まれているほう素は0.4重量%、遊
離炭素は1.8重量%であった。
【0043】続いて、表面研削加工を行うことにより、
上側基材11Aの裏面及び下側基材11Bの上面の表面
粗さRaを、ともに0.2μmとなるように調整した。
その後、エポキシ樹脂系接着剤(商品名「EP−16
0」、セメダイン社製)を用いて2枚の基材11A,1
1Bを接着して一体化した。有機系接着剤層14の厚さ
は約20μmに設定した。硬化温度は160℃、硬化時
間は90分、接着時の荷重は7g/cm2にそれぞれ設
定した。
【0044】さらに、上側基材11Aの表面に研磨加工
を施すことにより、最終的に、半導体ウェハ5の研磨に
適した面粗度の研磨面2aを有するテーブル2を完成し
た。このようにして得られた実施例1のテーブル2を上
記各種の研磨装置1にセットし、水路12内に冷却水W
を常時循環させつつ、各種サイズの半導体ウェハ5の研
磨を行なった。その結果、いずれのタイプについても、
テーブル2自体に熱変形は認められなかった。また、有
機系接着剤層14にクラックが生じることもなく、基材
11A,11Bの接着界面には高い強度が確保されてい
た。従来公知の手法によりテーブル2の破壊試験を行っ
て該界面における曲げ強度をJIS R1624による
方法で測定したところ、その平均値は約7kgf/mm2であ
った。勿論、接着界面からの冷却水Wの漏れも全く認め
られなかった。
【0045】そして、各種の研磨装置1による研磨を経
て得られた半導体ウェハ5を観察したところ、ウェハサ
イズの如何を問わず、ウェハ5に傷が付いていなかっ
た。また、ウェハ5に大きな反りが生じるようなことも
なかった。つまり、本実施例のテーブル2を用いた場
合、極めて高精度かつ高品質の半導体ウェハ5が得られ
ることがわかった。 [実施例2]実施例2の作製においては、β型の炭化珪
素粉末の代わりに、α型の炭化珪素粉末(具体的には屋
久島電工株式会社製「OY15(商品名)」)を用い
た。その結果、得られた基材11A,11Bの密度は
3.1g/cm3、熱伝導率は125W/mKとなっ
た。基材11A,11Bに含まれているほう素は0.4
重量%、遊離炭素は1.8重量%であった。
【0046】実施例1と同じ手順でテーブル2を完成さ
せた後、それを上記各種の研磨装置1にセットし、各種
サイズの半導体ウェハ5の研磨を行なったところ、前記
実施例1とほぼ同様の優れた結果が得られた。また、有
機系接着剤層14にはクラックが生じることもなく、基
材11A,11Bの接着界面には高い強度が確保されて
いた。実施例1と同じくJIS R 1624による曲
げ強度を測定したところ、その平均値は約6kgf/mm2
あった。つまり、α型炭化珪素粉末を出発材料とした本
実施例のほうが、α型炭化珪素粉末を出発材料とした実
施例1よりも、接着強度がよくなる傾向がみられた。 [実施例3,4]実施例3,4においても、基本的には
実施例1と同様の手順を経てテーブル2を完成させた。
ただし、実施例3では、焼成工程後の表面研削加工によ
って、被接着面の表面粗さRaを、1.0μmとなるよ
うに調整した。実施例4では、焼成工程後の表面研削加
工によって、被接着面の表面粗さRaを、1.2μmと
なるように調整した。
【0047】得られたテーブル2を上記各種の研磨装置
1にセットし、各種サイズの半導体ウェハ5の研磨を行
なったところ、前記実施例1とほぼ同様の優れた結果を
得ることができた。また、有機系接着剤層14にはクラ
ックが生じることもなく、基材11A,11Bの接着界
面には高い強度が確保されていた。実施例1と同じくJ
IS R 1624による曲げ強度を測定したところ、
その平均値は実施例3において約5.5kgf/mm2、実施
例4において約5kgf/mm2であった。 [比較例1,2]比較例1では、焼成工程後における表
面研削加工を省略するとともに、上記エポキシ樹脂系接
着剤「EP−160」を用いて基材11A,11B同士
の接着を行った。比較例2では、焼成工程後における表
面研削加工を省略するとともに、前記各実施例とは異な
るタイプのエポキシ樹脂系接着剤(商品名「セメダイン
110」)を用いて基材11A,11B同士の接着を行
った。なお、これらのものにおける被接着面の表面粗さ
Raは約3.0μmであって、前記各実施例よりもいく
ぶん大きかった。
【0048】得られたテーブル2について実施例1と同
じくJIS R 1624による曲げ強度を測定したと
ころ、その平均値は比較例1において約4kgf/mm2、比
較例2において約2kgf/mm2であった。つまり、前記実
施例1〜4のような高い接着強度を得ることができなか
った。従って、比較例1,2のテーブル2を研磨装置1
にセットし、半導体ウェハ5の研磨を行なった場合、熱
や応力の付加によって接着界面に破壊が生じやすいであ
ろうことが示唆された。
【0049】従って、本実施形態の各実施例によれば以
下のような効果を得ることができる。 (1)このウェハ研磨装置1のテーブル2は、被接着面
のRaが上記好適範囲内に設定された基材11A,11
Bを用い、それらを有機系接着剤を用いて接着すること
により構成されている。このため、有機系接着剤層14
に十分な強度を付与することができ、接着界面にクラッ
クや剥離が生じにくくなる。従って、破壊しにくくて実
用に耐えうるウェハ研磨装置用テーブル2とすることが
できる。
【0050】また、接着界面におけるシール性が維持さ
れるため、水路12を流れる冷却水Wが接着界面から漏
れるようなことが未然に回避される。 (2)このテーブル2の場合、基材11A,11Bの接
着界面に存在する水路12に冷却水Wを流すことができ
る。そのため、半導体ウェハ5の研磨時に発生した熱を
テーブル2から直接かつ効率よく逃がすことができ、し
かも温度制御を細かく行うことができる。よって、冷却
ジャケットにテーブル2を載せて間接的に冷却を行う従
来装置に比べ、テーブル2内の温度バラツキが小さくな
り、均熱性も確実に向上する。ゆえに、この装置1によ
れば、ウェハ5が熱による悪影響を受けにくくなり、ウ
ェハ5の大口径化に対応することができるようになる。
しかも、ウェハ5を高い精度で研磨することが可能とな
るため、高品質化にも対応することができるようにな
る。
【0051】(3)このテーブル2には、2枚の基材1
1A,11Bからなる積層構造が採用されている。よっ
て、水路12となる構造(即ち溝13)をあらかじめ上
側基材11Aの裏面に形成した後で、基材11A,11
B同士を接着することができる。従って、接着界面に水
路12を比較的簡単に形成することができる。よって、
テーブル2の製造に特に困難を伴うことがないという利
点がある。さらに、この構造であると、接合界面に配管
構造を追加する必要もないので、構造の複雑化や高コス
ト化も回避される。
【0052】(4)本実施形態のテーブル2では、有機
系接着剤層14の厚さを上記好適範囲内に設定してい
る。このため、テーブル均熱性の向上を達成しつつ接着
界面に十分な強度を得ることができる。
【0053】(5)このテーブル2は、同種のセラミッ
クス焼結体からなる2枚の基材11A,11B、言い換
えると熱膨張係数の等しい2枚の基材11A,11Bを
用いて構成されている。そのため、接着界面付近に熱応
力が発生しにくく、極めて高い接着強度を得ることがで
きる。従って、極めて破壊しにくいテーブル2とするこ
とができる。
【0054】また、テーブル2を構成する2枚の基材1
1A,11Bは、いずれも炭化珪素粉末を出発材料とす
る炭化珪素焼結体製の緻密体である。このような緻密体
は、結晶粒子間の結合が強くてしかも気孔が極めて少な
い点で好適である。それに加えて、炭化珪素粉末を出発
材料とする炭化珪素焼結体は、他のセラミックス焼結体
に比べ、とりわけ熱伝導性、耐熱性、耐熱衝撃性、耐摩
耗性等に優れている。従って、このような基材11A,
11Bからなるテーブル2を用いて研磨を行えば、半導
体ウェハ5の大口径化・高品質化に確実に対応すること
ができる。
【0055】(6)このテーブル2を用いたウェハ研磨
装置1の場合、冷却ジャケット自体が不要になることか
ら、装置全体の構造が簡単になる。なお、本発明の実施
形態は以下のように変更してもよい。
【0056】・ 図3,図4に示される別例のテーブル
21のように、接着界面に形成された溝13内に銅管1
6を配設し、その銅管16の内部に冷却水Wを循環させ
るようにしてもよい。管形成用材料として銅を選択した
理由は、銅は熱伝導率が高いことに加え、安価でありか
つ加工性に優れるからである。渦巻き状に屈曲形成され
た銅管16の両端は、下方に向かって直角に屈曲されて
おり、それぞれ貫通孔15内に挿入されている。銅管1
6の両端開口は、回転軸4内に設けられた一対の流路4
aにそれぞれ連結されている。
【0057】・ 図5に示される別例のテーブル31の
ように、有機系接着剤層14において少なくとも銅管1
6の周囲には、高熱伝導物質からなる粉体(例えば銅
粉)17がフィラーとして混在されていることがよい。
このような構成にすれば、接着界面における熱抵抗がよ
り小さくなるため、テーブル2の均熱性をいっそう向上
させることができる。
【0058】・ 2層構造をなす実施形態のテーブル2
に代えて、3層構造をなすテーブルや、4層以上の多層
構造をなすテーブルにしても構わない。 ・ 溝13は上側基材11Aの裏面に形成されるばかり
でなく、下側基材11Bの上面に形成されていてもよい
ほか、両方の基材11A,11Bに各々形成されていて
もよい。
【0059】・ 炭化珪素以外の珪化物セラミックスと
して、例えば窒化珪素(Si34)やサイアロン等を選
択してもよい。また、炭化珪素以外の炭化物セラミック
スとして、例えば炭化ホウ素(B4C)等を選択しても
よい。さらに、珪化物セラミックスや炭化物セラミック
ス以外のもの、例えばアルミナ等に代表される酸化物セ
ラミックス等を選択することも可能である。また、上側
基材11A及び下側基材11Bは、必ずしも同種のセラ
ミックス同士でなくてもよく、異種のセラミックス同士
であってもよい。
【0060】・ 本実施形態のテーブル2の使用にあた
って、水路12内に水以外の液体を循環させてもよく、
さらには気体を循環させてもよい。 ・ 本発明のセラミックス構造体は、ウェハ研磨用装置
1のテーブル2として具体化されるのみならず、それ以
外の用途(例えばヒータ等)に適用されても勿論よい。
この場合、互いに接着されるセラミックス基材の形状は
板状に限定されることはなく、例えば塊状や棒状等であ
ってもよい。さらに、特に必要でなければ、接着界面に
おける流路構造は省略されてもよい。
【0061】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項3,6において、前記有機系接着剤層
は、エポキシ樹脂に変形ポリアミン及び酸化ケイ素(S
iO2)を所定割合で混合したものであること。
【0062】(2) 請求項3,6、技術的思想1のい
ずれか1つにおいて、前記セラミックス基材はα型炭化
珪素粉末を出発材料として得られた焼結体であること。
従って、この技術的思想2に記載の発明によれば、接着
界面により高い強度を得ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、接着界面の強度に優れるため破壊し
にくく、かつ均熱性に優れたウェハ研磨装置用テーブル
を提供することができる。特に請求項3に記載の発明に
よれば、極めて破壊しにくいテーブルを提供することが
できる。
【0064】請求項4〜6に記載の発明によれば、接着
界面の強度に優れるため破壊しにくいセラミックス構造
体を提供することができる。特に請求項6に記載の発明
によると、極めて破壊しにくいセラミックス構造体を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態におけるウェハ
研磨装置を示す概略図。
【図2】(a)は実施形態のウェハ研磨装置に用いられ
るテーブルの要部拡大断面図、(b)はその接着界面の
様子をさらに拡大して概念的に示した断面図。
【図3】別例のウェハ研磨装置を示す概略図。
【図4】図3の装置に用いられるテーブルの要部拡大断
面図。
【図5】別例のテーブルの要部拡大断面図。
【符号の説明】
1…ウェハ研磨装置、2,21,31…セラミックス構
造体の一種であるウェハ研磨装置用テーブル、2a…研
磨面、5…半導体ウェハ、6…ウェハ保持プレート、6
a…保持面、11A,11B…基材、12…流体流路と
しての冷却用水路、13…溝、14…有機系接着剤層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C058 AA07 AA14 BC02 CB01 CB03 DA17 5F031 CA02 HA02 HA03 HA38 MA22 PA26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェハ研磨装置を構成しているウェハ保持
    プレートの保持面に保持されている半導体ウェハが摺接
    される研磨面を有するテーブルにおいて、 被接着面の表面粗さ(Ra)が0.01μm〜2μmに
    設定されたセラミックス基材を複数枚積層した状態で、
    各基材同士が有機系接着剤層を介して接着されるととも
    に、前記基材の接着界面に流体流路が配設されているウ
    ェハ研磨装置用テーブル。
  2. 【請求項2】前記有機系接着剤層の厚さは10μm〜5
    0μmであることを特徴とする請求項1に記載のウェハ
    研磨装置用テーブル。
  3. 【請求項3】前記各セラミックス基材は、いずれも炭化
    珪素焼結体製基材であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のウェハ研磨装置用テーブル。
  4. 【請求項4】セラミックス基材同士を有機系接着剤層を
    介して接着した構造体であって、前記基材の被接着面の
    表面粗さ(Ra)が0.01μm〜2μmに設定されて
    いることを特徴とするセラミックス構造体。
  5. 【請求項5】前記有機系接着剤層の厚さは10μm〜5
    0μmであることを特徴とする請求項4に記載のセラミ
    ックス構造体。
  6. 【請求項6】前記各セラミックス基材は、いずれも炭化
    珪素焼結体製基材であることを特徴とする請求項4また
    は5に記載のセラミックス構造体。
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