JP2001090162A - サイホンジェット式便器の洗浄水供給装置 - Google Patents

サイホンジェット式便器の洗浄水供給装置

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JP2001090162A
JP2001090162A JP27147799A JP27147799A JP2001090162A JP 2001090162 A JP2001090162 A JP 2001090162A JP 27147799 A JP27147799 A JP 27147799A JP 27147799 A JP27147799 A JP 27147799A JP 2001090162 A JP2001090162 A JP 2001090162A
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valve
water
flush
supply device
water supply
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Takehiro Kosugi
建博 小杉
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便器のリム部に設けた第1洗浄水吐出口と、
便器のボウル部の底部に設けた第2洗浄水吐出口とに独
立に洗浄水を供給するサイホンジェット式便器の洗浄水
供給装置であって、特開平3−176523号の装置に
比べて製造コストの低い装置を提供する。 【解決手段】 便器のリム部に設けた第1洗浄水吐出口
と、便器のボウル部の底部に設けた第2洗浄水吐出口と
に独立に洗浄水を供給するサイホンジェット式便器の洗
浄水供給装置であって、第1洗浄水吐出口への給水を行
う少なくとも1つフラッシュバルブと、第2洗浄水吐出
口への給水を行う少なくとも1つフラッシュバルブとを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はサイホンジェット式
便器の洗浄水供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願の出願人は、特開平3−17652
3号において、便器のリム部に設けた第1洗浄水吐出口
と、便器のボウル部の底部に設けた第2洗浄水吐出口と
に独立に洗浄水を供給するサイホンジェット式便器の洗
浄水供給装置であって、第1洗浄水吐出口への給水を行
う止水弁と第2洗浄水吐出口への給水を行う止水弁とを
備え、或いは一つの止水機能を有する流路切替弁を備
え、或いは一つの止水弁と一つの止水機能を持たない流
路切替弁とを備える洗浄水供給装置を提案した。上記洗
浄水供給装置を使用すれば、洗浄水の吐出を、第1洗浄
水吐出口、第2洗浄水吐出口、第1洗浄水吐出口の順に
行わせることができ、節水を図りつつ汚物残りの少ない
効果的な便器洗浄が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−17652
3号に開示したサイホンジェット式便器の洗浄水供給装
置には、止水弁、流路切替弁に電磁弁を使用しているの
で、製造コストが高いという問題があった。本発明は上
記問題に鑑みてなされたものであり、便器のリム部に設
けた第1洗浄水吐出口と、便器のボウル部の底部に設け
た第2洗浄水吐出口とに独立に洗浄水を供給するサイホ
ンジェット式便器の洗浄水供給装置であって、特開平3
−176523号の装置に比べて製造コストの低い装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するために、便器のリム部に設けた第1洗浄
水吐出口と、便器のボウル部の底部に設けた第2洗浄水
吐出口とに独立に洗浄水を供給するサイホンジェット式
便器の洗浄水供給装置であって、第1洗浄水吐出口への
給水を行う少なくとも1つフラッシュバルブと、第2洗
浄水吐出口への給水を行う少なくとも1つフラッシュバ
ルブとを備えることを特徴とする洗浄水供給装置を提供
する。本発明に係るサイホンジェット式便器の洗浄水供
給装置は、高価な電磁弁に代えて比較的安価なフラッシ
ュバルブを備えるので、特開平3−176523号の装
置に比べて製造コストが低い。本発明に係るサイホンジ
ェット式便器の洗浄水供給装置は、所定量の洗浄水を供
給すると自動的に給水を停止する自己閉止機能を有する
フラッシュバルブを備えるので、独立した止水弁を必要
としない。
【0005】本発明においては、便器のリム部に設けた
第1洗浄水吐出口と、便器のボウル部の底部に設けた第
2洗浄水吐出口とに独立に洗浄水を供給するサイホンジ
ェット式便器の洗浄水供給装置であって、複数の出口ポ
ートを選択的に開閉するディスクバルブと、ディスクバ
ルブの駆動源とを備えることを特徴とする洗浄水供給装
置を提供する。本発明においては、便器のリム部に設け
た第1洗浄水吐出口と、便器のボウル部の底部に設けた
第2洗浄水吐出口とに独立に洗浄水を供給するサイホン
ジェット式便器の洗浄水供給装置であって、複数の出口
ポートを選択的に開閉するドラムバルブと、ドラムバル
ブの駆動源とを備えることを特徴とする洗浄水供給装置
を提供する。本発明においては、便器のリム部に設けた
第1洗浄水吐出口と、便器のボウル部の底部に設けた第
2洗浄水吐出口とに独立に洗浄水を供給するサイホンジ
ェット式便器の洗浄水供給装置であって、複数の出口ポ
ートと、複数の出口ポートを開閉する複数の弁体と、複
数の弁体を順次駆動するカム機構とを有する流路切替弁
と、流路切替弁の駆動源とを備えることを特徴とする洗
浄水供給装置を提供する。本発明においては、便器のリ
ム部に設けた第1洗浄水吐出口と、便器のボウル部の底
部に設けた第2洗浄水吐出口とに独立に洗浄水を供給す
るサイホンジェット式便器の洗浄水供給装置であって、
複数の出口ポートと、複数の出口ポートを開閉する複数
のピンチバルブと、複数のピンチバルブを順次駆動する
カム機構とを有する流路切替弁と、流路切替弁の駆動源
とを備えることを特徴とする洗浄水供給装置を提供す
る。本発明に係るサイホンジェット式便器の洗浄水供給
装置は、高価な電磁弁に代えて比較的安価なディスクバ
ルブ、ドラムバルブ、カム駆動の流路切替弁を備えるの
で、特開平3−176523号の装置に比べて製造コス
トが低い。ディスクバルブ、ドラムバルブは構成が単純
なので製造コストが低い。カム駆動の流路切替弁は、カ
ムの形状、カムの駆動速度を変更することにより、流路
切替えのタイミングの調節、各流路の流量調節等を容易
に行うことができる。
【0006】本発明の好ましい態様においては、サイホ
ンジェット式便器の洗浄水供給装置は、ディスクバルブ
の閉止時にディスクバルブの止水機能を高める手段と、
ディスクバルブの駆動時にディスクバルブの摺動抵抗を
低減させる手段とを備える。ディスクバルブの閉止時に
ディスクバルブの止水機能が高められ、ディスクバルブ
の駆動時にディスクバルブの摺動抵抗が低減することは
好ましい。
【0007】本発明の好ましい態様においては、ディス
クバルブ、ドラムバルブ、カム駆動の流路切替弁よりも
上流側の洗浄水流路にフラッシュバルブが配設されてい
る。フラッシュバルブの作動時間に合わせてディスクバ
ルブ、ドラムバルブ、カム駆動の流路切替弁を作動させ
ることにより、所定量の洗浄水をサイホンジェット式便
器に供給することができる。
【0008】本発明の好ましい態様においては、ディス
クバルブ、ドラムバルブ、カム駆動の流路切替弁の複数
の出口ポート間の微小隙間を介する連通が許容されてい
る。複数の出口ポートが微小隙間を介して互いに連通す
るのを許容すると、ディスクバルブ、ドラムバルブ、カ
ム駆動の流路切替弁の製造時に高い工作精度が不要とな
る。この結果、ディスクバルブ、ドラムバルブ、カム駆
動の流路切替弁の製造コストが低減し、サイホンジェッ
ト式便器の洗浄水供給装置の製造コストが低減する。複
数の出口ポートを開閉する複数のピンチバルブを備える
サイホンジェット式便器の洗浄水供給装置において、複
数の出口ポートが微小隙間を介して互いに連通するのを
許容すると、ピンチバルブの耐久性が向上する。
【0009】本発明の好ましい態様においては、ディス
クバルブ、ドラムバルブ、カム駆動の流路切替弁の駆動
源はモータである。ディスクバルブ、ドラムバルブ、カ
ム駆動の流路切替弁のカムは、何れも回転駆動されるの
で、駆動源として安価なモータを使用することができ
る。この結果サイホンジェット式便器の洗浄水供給装置
の製造コストが低減する。
【0010】本発明の好ましい態様においては、ディス
クバルブ、ドラムバルブ、カム駆動の流路切替弁の駆動
源は、洗浄水で駆動されるシリンダと、シリンダに連結
されたラックと、ラックに噛合するピニオンとを有す
る。洗浄水の水圧で駆動されるシリンダと、シリンダで
駆動されるラックピニオン装置とを用いてディスクバル
ブ、ドラムバルブ、カム駆動の流路切替弁を駆動すれ
ば、電力消費が節減される。この結果、サイホンジェッ
ト式便器の洗浄水供給装置の運転コストが低減する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例を説明する。
図1に示すように、サイホンジェット式便器1は、ボウ
ル部2と、一端がボウル部2の底部に連通するリバース
タイプのSトラップ3と、ボウル部2の上端周縁に配設
された環状のリム通水路4と、ボウル部2の後方に配設
された機器収納箱5とを備えている。リム通水路4の底
壁には、周方向に間隔を隔てて、多数の貫通穴4aが形
成されている。ボウル部2の底部にSトラップ3へ差し
向けられた貫通穴2aが形成されている。Sトラップ3
の他端は図示しない排水管に接続している。図示しない
水道配管に接続された給水管6が機器収納箱5内へ延び
ている。給水管6から枝管6a、6bが分岐している。
枝管6aにフラッシュバルブ7aが接続され、枝管6b
にフラッシュバルブ7bが接続されている。フラッシュ
バルブ7a、7bのハンドル7a1 、7b1 が機器収納
箱5の天井壁を貫通して上方へ延びている。フラッシュ
バルブ7a、7bのハンドル7a1 、7b1 は、モータ
により回転駆動されるカム機構等の図示しない操作手段
により順次操作される。フラッシュバルブ7aから延び
る配管8aが、リム通水路4に接続している。フラッシ
ュバルブ7bから延びる配管8bが、大気開放弁9を介
して、貫通穴2aに接続している。給水管6〜大気開放
弁9によって、本実施例に係るサイホンジェット式便器
の洗浄水供給装置が構成されている。
【0012】本実施例に係る洗浄水供給装置の作動を説
明する。ハンドル7a1 が図示しない操作手段により操
作されてフラッシュバルブ7aが開き、所定時間後にハ
ンドル7b1 が図示しない操作手段により操作されてフ
ラッシュバルブ7bが開く。図示しない水道配管から供
給された洗浄水が、給水管6、枝管6a、配管8aを通
ってリム通水路4へ流入し、リム通水路4の底壁に形成
された多数の貫通穴4aを通ってボウル部2へ吐出す
る。多数の貫通穴4aを通ってボウル部2へ流入した洗
浄水は、封水Wの水面よりも上方のボウル部2の側面を
洗浄する。所定時間後に、図示しない水道配管から供給
された洗浄水が、給水管6、枝管6b、配管8bを通っ
て、ボウル部2の底部に形成された貫通穴2aからSト
ラップ3へ向けて吐出する。貫通穴2aからSトラップ
3へ向けて吐出した洗浄水は、速やかにSトラップ3を
満杯にして、サイホン作用を引き起こす。サイホン作用
により、封水Wが汚物と共にSトラップ3へ吸い込ま
れ、サイホンジェット式便器1から排出される。封水W
と汚物とが除去されて空になったボウル部2に、貫通穴
2a、4aを介して洗浄水が流入し、封水Wを形成す
る。フラッシュバルブ7a、7bは所定量の洗浄水を吐
出した後自動的に閉じる。
【0013】上記説明から分かるように、本実施例に係
るサイホンジェット式便器の洗浄水供給装置を使用すれ
ば、フラッシュバルブ7a、7bから供給された所定量
の洗浄水を用いて、ボウル部の側面を洗浄し、次いで、
サイホン作用を利用して、ボウル部の側面から除去した
汚物を含めて封水を汚物と共に排出し、次いで封水を形
成することができるので、節水を図りつつ汚物残りの少
ない効果的な便器洗浄をすることができる。本実施例に
係るサイホンジェット式便器の洗浄水供給装置は、高価
な電磁弁に代えて比較的安価なフラッシュバルブ7a、
7bを備えるので、特開平3−176523号の装置に
比べて製造コストが低い。本実施例に係るサイホンジェ
ット式便器の洗浄水供給装置は、所定量の洗浄水を供給
すると自動的に給水を停止する自己閉止機能を有するフ
ラッシュバルブ7a、7bを備えるので、独立した止水
弁を必要としない。
【0014】本発明の第2実施例を説明する。図2に示
すように、サイホンジェット式便器11は、ボウル部1
2と、一端がボウル部12の底部に連通するリバースタ
イプのSトラップ13と、ボウル部12の上端周縁に配
設された環状のリム通水路14と、ボウル部12の後方
に配設された機器収納箱15とを備えている。リム通水
路14の底壁には、周方向に間隔を隔てて、多数の貫通
穴14aが形成されている。ボウル部12の底部にSト
ラップ13へ差し向けられた貫通穴12aが形成されて
いる。Sトラップ13の他端は図示しない排水管に接続
している。図示しない水道配管に接続された給水管16
が機器収納箱15内へ延びている。給水管16は止水弁
17を介して止水機能を有さないドラムバルブ18に接
続している。ドラムバルブ18から延びる配管19a
が、リム通水路14に接続している。ドラムバルブ18
から延びる配管19bが、大気開放弁20を介して、貫
通穴12aに接続している。ドラムバルブ18を駆動す
るモータ21と、止水弁17の作動とモータ21の作動
とを制御する制御装置22が、機器収納箱15内に配設
されている。制御装置22へ洗浄開始入力を与える操作
部23が配設されている。
【0015】図3、4に示すように、ドラムバルブ18
は、外ドラム181を有している。外ドラム181に
は、大径部181a1 と小径部181a2 とから成る貫
通穴181aが形成されている。貫通穴181aの大径
部181a1 に対峙する外ドラム181の側壁に、出口
ポート181b、181cが形成されている。出口ポー
ト181bは小径部181a2 に近接した位置に配設さ
れており、出口ポート181cは小径部181a2 から
離隔した位置に配設されている。
【0016】外ドラム181の貫通穴181aに、内ド
ラム182が嵌合している。内ドラム182は大径の有
底円筒部182aと、有底円筒部182aの底部から延
在する小径円柱部182bとを有している。有底円筒部
182aは貫通穴181aの大径部181a1 に摺動可
能に嵌合している。有底円筒部182aの外周面と貫通
穴181aの周壁とは鏡面仕上げされており、両者が所
定の面圧で摺接することにより、摺接面はシールされて
いる。小径円柱部182bは貫通穴181aの小径部1
81a2 に摺動可能に嵌合すると共に、小径部181a
2 を超えて外ドラム181の外へ延びている。小径円柱
部182bと貫通穴181aの小径部181a2 との摺
接部は、Oリング183によりシールされている。小径
円柱部182bの端部は、図示しない減速ギヤ装置を介
して、モータ21の出力軸に接続されている。有底円筒
部182aの側壁に、貫通穴182a1 、182a2
形成されている。貫通穴182a1 は有底円筒部182
aの底部に近接した位置に配設されており、中心角12
0°に亘って周方向に延在している。貫通穴182a2
は有底円筒部182aの底部から離隔した位置に配設さ
れており、中心角240°に亘って周方向に延在してい
る。貫通穴182a1 、182a2 は、同一方向へ差し
向けられている。
【0017】蓋184が、貫通穴181aの大径部18
1a1 の端部に螺合している。蓋184には入口ポート
184aが形成されている。配管16の下流端が入口ポ
ート184aに接続している。配管19aの上流端が出
口ポート181cに接続し、配管19bの上流端が出口
ポート181bに接続している。配管16〜操作部23
によって、本実施例に係るサイホンジェット式便器の洗
浄水供給装置が構成されている。
【0018】本実施例に係るサイホンジェット式便器の
洗浄水供給装置の作動を説明する。操作部23が手動操
作されると、制御装置22から指令を受けて止水弁17
が開き、モータ21が回転する。モータ21の出力軸の
回転が、減速ギヤ装置を介して、ドラムバルブ18の内
ドラムの小径円柱部182bに伝達され、内ドラム18
2が回転する。図4の位置にあった内ドラム182が矢
印方向へ回転する。図4に示す内ドラム182の回転位
置を0°とする。内ドラム182が0°から約90°ま
で回転する間は、内ドラム182の貫通穴182a1
出口ポート181bに連通しないので出口ポート181
bは閉じており、内ドラム182の貫通穴182a2
出口ポート181cに連通するので出口ポート181c
は開いている。配管16から入口ポート184aを通っ
てドラムバルブ18へ流入した洗浄水が、内ドラム18
2の大径円筒部182aの内部空間と貫通穴182a2
と出口ポート181cとを通って配管19aへ流れる。
洗浄水は配管19aからリム通水路14へ流入し、貫通
穴14aを通ってボウル部12へ吐出する。ボウル部1
2へ吐出した洗浄水は、封水Wの水面よりも上方のボウ
ル部12の側面を洗浄する。
【0019】内ドラム182の回転角が約90°を超え
ると、内ドラム182の貫通穴182a1 が出口ポート
181bに連通し始めて出口ポート181bが開き始
め、内ドラム182の貫通穴182a2 と出口ポート1
81cとの連通が終わり始めて出口ポート181cが閉
じ始める。内ドラム182が約90°から約135°ま
で回転する間は、出口ポート181bの開度は全開へ向
けて増加し、出口ポート181cの開度は全閉へ向けて
減少する。配管16から入口ポート184aを通ってド
ラムバルブ18へ流入した洗浄水は、出口ポート181
cを通って配管19aへ流れると共に、内ドラム182
の大径円筒部182aの内部空間と貫通穴182a1
出口ポート181bとを通って配管19bへ流れる。配
管19aへ流れた洗浄水は、リム通水路14へ流入し、
貫通穴14aを通ってボウル部12へ吐出し、封水Wの
水面よりも上方のボウル部12の側面を洗浄する。配管
19bへ流れた洗浄水は、貫通穴12aからSトラップ
13へ向けて吐出し、Sトラップ13内の水位を押し上
げる。
【0020】内ドラム182の回転角が約135°を超
えると、出口ポート181cは閉じる。内ドラム182
が約135°から約210°まで回転する間は、出口ポ
ート181bは全開しており、出口ポート181cは閉
じている。配管16から入口ポート184aを通ってド
ラムバルブ18へ流入した洗浄水は、出口ポート181
bを通って配管19bへ流れる。配管19bへ流れた洗
浄水は、貫通穴12aからSトラップ13へ向けて吐出
し、速やかにSトラップ13を満杯にして、サイホン作
用を引き起こす。サイホン作用により、封水Wが汚物と
共にSトラップ13へ吸い込まれ、サイホンジェット式
便器11から排出される。
【0021】内ドラム182の回転角が約210°を超
えると、出口ポート181bは閉じ始め、出口ポート1
81cは開き始める。内ドラム182が約210°から
約255°まで回転する間は、出口ポート181bの開
度は全閉へ向けて減少し、出口ポート181cの開度は
全開へ向けて増加する。配管16から入口ポート184
aを通ってドラムバルブ18へ流入した洗浄水は、出口
ポート181cを通って配管19aへ流れると共に、出
口ポート181bを通って配管19bへ流れる。配管1
9aへ流れた洗浄水はリム通水路14と貫通穴14aと
を通ってボウル部12へ吐出する。配管19bへ流れた
洗浄水は、貫通穴12aからSトラップ13へ向けて吐
出する。この結果、封水Wと汚物とが除去されて空にな
ったボウル部12内に封水Wが形成され始める。
【0022】内ドラム182の回転角が約255°を超
えると、出口ポート181bは全閉となり、出口ポート
181cは全開となる。内ドラム182が約255°か
ら360°まで回転する間は、出口ポート181bは全
閉しており、出口ポート181cの開度は全開してい
る。配管16から入口ポート184aを通ってドラムバ
ルブ18へ流入した洗浄水は、出口ポート181cを通
って配管19aへ流れる。配管19aへ流れた洗浄水は
リム通水路14と貫通穴14aとを通ってボウル部12
へ吐出する。この結果、ボウル部12内に封水Wが形成
される。内ドラム182が360°まで回転した時点
で、制御装置22から指令を受けて止水弁17が閉じ、
モータ21が停止する。
【0023】上記説明から分かるように、本実施例に係
るサイホンジェット式便器の洗浄水供給装置を使用すれ
ば、ボウル部の側面を洗浄し、次いで、サイホン作用を
利用して、ボウル部の側面から除去した汚物を含めて封
水を汚物と共に排出し、次いで封水を形成することがで
きるので、節水を図りつつ汚物残りの少ない効果的な便
器洗浄をすることができる。本実施例に係るサイホンジ
ェット式便器の洗浄水供給装置は、高価な電磁弁に代え
て構成が単純で比較的安価なドラム弁18とモータ21
とを備えるので、特開平3−176523号の装置に比
べて製造コストが低い。本実施例に係るサイホンジェッ
ト式便器の洗浄水供給装置においては、モータ21を作
動させるだけで、洗浄水の供給先を容易に切替えること
ができる。モータ21の回転速度、回転方向を変えるこ
とにより、洗浄水の供給量、洗浄水供給パターン等を容
易に変えることができる。
【0024】本発明の第3実施例を説明する。図5に示
すように、サイホンジェット式便器31は、ボウル部3
2と、一端がボウル部32の底部に連通するリバースタ
イプのSトラップ33と、ボウル部32の上端周縁に配
設された環状のリム通水路34と、ボウル部32の後方
に配設された機器収納箱35とを備えている。リム通水
路34の底壁には、周方向に間隔を隔てて、多数の貫通
穴34aが形成されている。ボウル部32の底部にSト
ラップ33へ差し向けられた貫通穴32aが形成されて
いる。Sトラップ33の他端は図示しない排水管に接続
している。図示しない水道配管に接続された給水管36
が機器収納箱35内へ延びている。給水管36は止水機
能を有するディスクバルブ37に接続している。ディス
クバルブ37から延びる配管38aが、リム通水路34
に接続している。ディスクバルブ37から延びる配管3
8bが、大気開放弁39を介して、貫通穴32aに接続
している。ディスクバルブ37を駆動するモータ40
と、モータ40の作動を制御する制御装置41が、機器
収納箱35内に配設されている。制御装置41へ洗浄開
始入力を与える操作部42が配設されている。
【0025】図6〜8に示すように、ディスクバルブ3
7は、上ディスク371を有している。上ディスク37
1の下面には、中心から径方向外方へ延在する長円状の
溝371aが形成されている。上ディスク371の直下
に下ディスク372が配設されている。下ディスク37
2の上面は上ディスク371の下面に摺接している。下
ディスク372の上面と上ディスク371の下面とは、
鏡面仕上げされており、両者が所定の面圧で摺接ことに
より、摺接面はシールされている。下ディスク372に
は、周方向に略90°の間隔を隔てて、上下に延在する
貫通穴372a、372b、372c、372dが形成
されている。貫通穴372a、372b、372dの断
面は円形である。貫通穴372cの断面は、上端部は湾
曲した長円形であり、他の部分は円形である。貫通穴3
72aの下端は下ディスク372の下面の周縁に近接し
た位置にあり、貫通穴372aの上端は下ディスク37
2の上面の中心にある。貫通穴372aの上端は上ディ
スク371の下面に形成された溝371aの径方向内方
の端部に常時連通している。
【0026】上ディスク371と下ディスク372は、
有底円筒状のケース373内に収容されている。ケース
373の底部には、入口ポート373aと、出口ポート
373b、373c、373dが形成されている。入口
ポート373aは下ディスク372の貫通穴372aの
下端部に連通している。出口ポート373b、373
c、373dは、下ディスク372の貫通穴372b、
372c、372dの下端部に連通している。出口ポー
ト373b、373dの下流部は合流している。
【0027】上ディスク371にスピンドル374が接
続されている。スピンドル374はスピンドルガイド3
75に挿通されている。スピンドル374の端部はスピ
ンドルガイド375を貫通してディスクバルブ37の外
へ延びている。スピンドル374の端部は、図示しない
減速ギヤ装置を介して、モータ40の出力軸に接続され
ている。スピンドル374とスピンドルガイド375と
の摺接部はOリング376によりシールされている。ス
ピンドルガイド375はケース373の上端に載置され
ている。スピンドルガイド375は、ボルト377とナ
ット378とを用いてケース373に固定されている。
スピンドルガイド375とケース373との当接部は、
Oリング379によりシールされている。
【0028】配管36の下流端が入口ポート373aに
接続している。配管38aの上流端が出口ポート373
b、373dの合流した下流部に接続している。配管3
8bの上流端が出口ポート373cに接続している。配
管36〜操作部42によって、本実施例に係るサイホン
ジェット式便器の洗浄水供給装置が形成されている。
【0029】本実施例に係るサイホンジェット式便器の
洗浄水供給装置の作動を説明する。操作部42が手動操
作されると、制御装置41から指令を受けてモータ40
が回転する。モータ40の出力軸の回転が、減速ギヤ装
置を介して、ディスクバルブ37のスピンドル374に
伝達され、上ディスク371が回転する。図7(a)の
位置にあった上ディスク371が矢印方向へ回転する。
図7(a)に示す上ディスク371の回転位置を0°と
する。上ディスク371が0°から約35°まで回転す
る間は、上ディスク371の溝371aは、下ディスク
372の貫通穴372b,372c、372dの何れと
も連通しないので、出口ポート373b、373c、3
73dは閉じている。従って、サイホンジェット式便器
31には洗浄水は供給されない。
【0030】上ディスク371が約35°から約110
°まで回転する間は、上ディスク371の溝371aが
下ディスク372の貫通穴372bと連通しており、出
口ポート373bが開いている。配管36から入口ポー
ト373aを通ってディスクバルブ37ヘ流入した洗浄
水が、下ディスク372の貫通穴372a、上ディスク
371の溝371a、下ディスク372の貫通穴372
b、出口ポート373bを通って配管38aへ流れる。
洗浄水は配管38aからリム通水路34へ流入し、貫通
穴34aを通ってボウル部32へ吐出する。ボウル部3
2へ吐出した洗浄水は、封水Wの水面よりも上方のボウ
ル部32の側面を洗浄する。
【0031】上ディスク371が約110°から約14
0°まで回転する間は、上ディスク371の溝371a
が下ディスク372の貫通穴372b、372cと連通
しており、出口ポート373b、373cが開いてい
る。配管36から入口ポート373aを通ってディスク
バルブ37ヘ流入した洗浄水が、下ディスク372の貫
通穴372a、上ディスク371の溝371a、下ディ
スク372の貫通穴372b、372c、出口ポート3
73b、373cを通って配管38a、38bへ流れ
る。洗浄水は、配管38aとリム通水路34と貫通穴3
4aとを通ってボウル部32へ吐出し、配管38bと貫
通穴32aとを通ってSトラップ33へ向けて吐出す
る。吐出した洗浄水は、Sトラップ33の水位を押し上
げる。
【0032】上ディスク371が約140°から約22
0°まで回転する間は、上ディスク371の溝371a
が下ディスク372の貫通穴372cと連通しており、
出口ポート373cが開いている。配管36から入口ポ
ート373aを通ってディスクバルブ37ヘ流入した洗
浄水が、下ディスク372の貫通穴372a、上ディス
ク371の溝371a、下ディスク372の貫通穴37
2c、出口ポート373cを通って配管38bへ流れ
る。洗浄水は、配管38bと貫通穴32aとを通ってS
トラップ33へ向けて吐出し、速やかにSトラップ33
を満杯にして、サイホン作用を引き起こす。サイホン作
用により、封水Wが汚物と共にSトラップ33へ吸い込
まれ、サイホンジェット式便器31から排出される。
【0033】上ディスク371が約220°から約25
0°まで回転する間は、上ディスク371の溝371a
が下ディスク372の貫通穴372c、372dと連通
しており、出口ポート373c、373dが開いてい
る。配管36から入口ポート373aを通ってディスク
バルブ37ヘ流入した洗浄水が、下ディスク372の貫
通穴372a、上ディスク371の溝371a、下ディ
スク372の貫通穴372c、372d、出口ポート3
73c、373dを通って配管38a、38bへ流れ
る。洗浄水は、配管38aとリム通水路34と貫通穴3
4aとを通ってボウル部32へ吐出し、配管38bと貫
通穴32aとを通ってSトラップ33へ向けて吐出す
る。吐出した洗浄水は、封水Wを形成し始める。
【0034】上ディスク371が約250°から約32
5°まで回転する間は、上ディスク371の溝371a
が下ディスク372の貫通穴372dと連通しており、
出口ポート373dが開いている。配管36から入口ポ
ート373aを通ってディスクバルブ37ヘ流入した洗
浄水が、下ディスク372の貫通穴372a、上ディス
ク371の溝371a、下ディスク372の貫通穴37
2d、出口ポート373dを通って配管38aへ流れ
る。洗浄水は配管38aとリム通水路34と貫通穴34
aとを通ってボウル部32へ吐出する。吐出した洗浄水
は封水Wを形成する。
【0035】上ディスク371が約325°から360
°まで回転する間は、上ディスク371の溝371a
は、下ディスク372の貫通穴372b,372c、3
72dの何れとも連通しないので、出口ポート373
b、373c、373dは閉じている。従って、サイホ
ンジェット式便器31には洗浄水は供給されない。上デ
ィスク371が360°まで回転した時点で、制御装置
41から指令を受けてモータ40が停止する。
【0036】上記説明から分かるように、本実施例に係
るサイホンジェット式便器の洗浄水供給装置を使用すれ
ば、ボウル部の側面を洗浄し、次いで、サイホン作用を
利用して、ボウル部の側面から除去した汚物を含めて封
水を汚物と共に排出し、次いで封水を形成することがで
きるので、節水を図りつつ汚物残りの少ない効果的な便
器洗浄をすることができる。本実施例に係るサイホンジ
ェット式便器の洗浄水供給装置は、高価な電磁弁に代え
て構成が単純で比較的安価なディスク弁37とモータ4
0とを備えるので、特開平3−176523号の装置に
比べて製造コストが低い。本実施例に係るサイホンジェ
ット式便器の洗浄水供給装置においては、モータ40を
作動させるだけで、洗浄水の供給先を容易に切替えるこ
とができる。モータ40の回転速度、回転方向を変える
ことにより、洗浄水の供給量、洗浄水供給パターン等を
容易に変えることができる。
【0037】本発明の第4実施例を説明する。本実施例
においては、第2実施例のドラムバルブ18に代えて、
図9、10に示すカム駆動の流路切替弁43が配設され
ている。上記を除き、本実施例に係る洗浄水供給装置は
第2実施例に係る洗浄水供給装置と同一の構成を有す
る。以下の説明において、第2実施例に係る洗浄水供給
装置と同一の構成要素については、第2実施例の説明で
使用した参照番号と同一の参照番号を付する。流路切替
弁43は、流入室431と、吐出室432a、432
b、432cを有している。流入室431には入口ポー
ト431aが形成されている。配管16の下流端が入口
ポート431aに接続している。吐出室432a、43
2b、432cには、出口ポート432a1 、432b
1 、432c1 が形成されている。配管19aの上流端
が出口ポート432a1 に接続している。配管19bの
上流端が二股に分岐して出口ポート432b1 、432
1 に接続している。
【0038】流入室431と吐出室432aとの間の隔
壁に開口431bが形成されている。流入室431内に
開口431bを開閉する弁体433aが配設されてい
る。吐出室432a内に揺動棹434aが配設されてい
る。外部から吐出室432a内へ延びるレバー435a
が配設されている。レバー435aはバネ436aによ
り外方へ付勢されている。流入室431と吐出室432
bとの間の隔壁に開口431cが形成されている。流入
室431内に開口431cを開閉する弁体433bが配
設されている。吐出室432b内に揺動棹434bが配
設されている。外部から吐出室432b内へ延びるレバ
ー435bが配設されている。レバー435bはバネ4
36bにより外方へ付勢されている。流入室431と吐
出室432cとの間の隔壁に開口431dが形成されて
いる。流入室431内に開口431dを開閉する弁体4
33cが配設されている。吐出室432c内に揺動棹4
34cが配設されている。外部から吐出室432c内へ
延びるレバー435cが配設されている。レバー435
cはバネ436cにより外方へ付勢されている。
【0039】レバー435a、435b、435cの直
上に、カム437a、437b、437cが配設されて
いる。カム437a、437b、437cのカム面は、
中心角120°に亘って延在している。カム437a、
437b、437cは、カム面が周方向に120°ずつ
ずれた状態で配設されている。カム437a、437
b、437cは軸部材438に固定されている。軸部材
438は、図示しない減速ギヤを介してモータ21の出
力軸に接続されている。
【0040】本実施例に係るサイホンジェット式便器の
洗浄水供給装置の作動を説明する。操作部23が手動操
作されると、制御装置22から指令を受けて止水弁17
が開き、モータ21が回転する。モータ21の出力軸の
回転が、減速ギヤ装置を介して、軸部材438に伝達さ
れ、カム437a〜437cが回転する。図10の位置
にあったカム437a〜437cが矢印方向へ回転す
る。図10(a)に示すカム437aの回転位置を0°
とする。
【0041】カム437aが0°から60°まで回転す
る間は、カム437aがレバー435aを押し下げ、バ
ネ436aを押し縮めてレバー435aを吐出室432
a内へ押し込んでいる。レバー435aに押された揺動
棹434aが弁体433aを押し上げ、開口431bが
開いている。カム437b、437cは、レバー435
b、435cを押し下げておらず、レバー435b、4
35cはバネ436b、436cの付勢力を受けて、吐
出室432b、432cの外へ突出している。弁体43
3b、433cは、自重により揺動棹434b、434
cを押して下降し、開口431c、431dが閉じてい
る。配管16から入口ポート431aを通って流路切替
弁43の流入室431へ流入した洗浄水が、開口431
bを通って吐出室432aへ流入し、出口ポート432
1 を通って配管19aへ流れる。洗浄水は配管19a
からリム通水路14へ流入し、貫通穴14aを通ってボ
ウル部12へ吐出する。ボウル部12へ吐出した洗浄水
は、封水Wの水面よりも上方のボウル部12の側面を洗
浄する。
【0042】カム437aが60°から180°まで回
転する間は、カム43baがレバー435bを押し下
げ、バネ436bを押し縮めてレバー435bを吐出室
432b内へ押し込んでいる。レバー435bに押され
た揺動棹434bが弁体433bを押し上げ、開口43
1cが開いている。カム437a、437cは、レバー
435a、435cを押し下げておらず、レバー435
a、435cはバネ436a、436cの付勢力を受け
て、吐出室432a、432cの外へ突出している。弁
体433a、433cは、自重により揺動棹434a、
434cを押して下降し、開口431b、431dが閉
じている。配管16から入口ポート431aを通って流
路切替弁43の流入室431へ流入した洗浄水が、開口
431cを通って吐出室432bへ流入し、出口ポート
432b1 を通って配管19bへ流れる。洗浄水は配管
19bと貫通穴12aとを通って、Sトラップ13へ向
けて吐出する。吐出した洗浄水は、Sトラップ13内の
水位を押し上げる。
【0043】カム437aが180°から300°まで
回転する間は、カム43bcがレバー435cを押し下
げ、バネ436cを押し縮めてレバー435cを吐出室
432c内へ押し込んでいる。レバー435cに押され
た揺動棹434cが弁体433cを押し上げ、開口43
1dが開いている。カム437a、437bは、レバー
435a、435bを押し下げておらず、レバー435
a、435bはバネ436a、436bの付勢力を受け
て、吐出室432a、432bの外へ突出している。弁
体433a、433bは、自重により揺動棹434a、
434bを押して下降し、開口431b、431cが閉
じている。配管16から入口ポート431aを通って流
路切替弁43の流入室431へ流入した洗浄水が、開口
431dを通って吐出室432cへ流入し、出口ポート
432c1 を通って配管19bへ流れる。洗浄水は配管
19bと貫通穴12aとを通って、Sトラップ13へ向
けて吐出する。吐出した洗浄水は、速やかにSトラップ
13を満杯にして、サイホン作用を引き起こす。サイホ
ン作用により、封水Wが汚物と共にSトラップ13へ吸
い込まれ、サイホンジェット式便器11から排出され
る。
【0044】カム437aが300°から360°まで
回転する間は、カム437aがレバー435aを押し下
げ、バネ436aを押し縮めてレバー435aを吐出室
432a内へ押し込んでいる。レバー435aに押され
た揺動棹434aが弁体433aを押し上げ、開口43
1bが開いている。カム437b、437cは、レバー
435b、435cを押し下げておらず、レバー435
b、435cはバネ436b、436cの付勢力を受け
て、吐出室432b、432cの外へ突出している。弁
体433b、433cは、自重により揺動棹434b、
434cを押して下降し、開口431c、431dが閉
じている。配管16から入口ポート431aを通って流
路切替弁43の流入室431へ流入した洗浄水が、開口
431bを通って吐出室432aへ流入し、出口ポート
432a1 を通って配管19aへ流れる。洗浄水は配管
19aからリム通水路14へ流入し、貫通穴14aを通
ってボウル部12へ吐出する。ボウル部12へ吐出した
洗浄水は、封水Wを形成する。カム437aが360°
まで回転した時点で、制御装置22から指令を受けて止
水弁17が閉じ、モータ21が停止する。
【0045】上記説明から分かるように、本実施例に係
るサイホンジェット式便器の洗浄水供給装置を使用すれ
ば、ボウル部の側面を洗浄し、次いで、サイホン作用を
利用して、ボウル部の側面から除去した汚物を含めて封
水を汚物と共に排出し、次いで封水を形成することがで
きるので、節水を図りつつ汚物残りの少ない効果的な便
器洗浄をすることができる。本実施例に係るサイホンジ
ェット式便器の洗浄水供給装置は、高価な電磁弁に代え
て構成が単純で比較的安価な流路切替弁43とモータ2
1とを備えるので、特開平3−176523号の装置に
比べて製造コストが低い。本実施例に係るサイホンジェ
ット式便器の洗浄水供給装置においては、カム437
a、437b、437cの形状、カム437a、437
b、437cの駆動速度を変更することにより、流路切
替えのタイミングの調節、各流路の流量調節等を容易に
行うことができる。
【0046】以上本発明の実施例を説明したが、本発明
は上記実施例に限定されない。第2実施例において、内
ドラムの有底円筒部182aの外周面と外ドラム181
の貫通穴181aの大径部181a1 周壁との間に微小
隙間が存在するのを許容し、当該微小隙間を介して出口
ポート181bと181cとが連通するのを許容しても
良い。リム通水路の貫通穴14aのみからボウル部12
へ洗浄水が吐出してボウル部12の側面を洗浄し、或い
は封水Wを形成している時に、ボウル部12の貫通穴1
2aから微小流量の洗浄水が吐出しても不都合では無
く、ボウル部12の貫通穴12aのみからSトラップ1
3へ向けて洗浄水が吐出してサイホン作用を引き起こし
ている時に、リム通水路の貫通穴14aから微小流量の
洗浄水が吐出しても不都合では無い。前記微小隙間を許
容することにより、有底円筒部182aの製造時、貫通
穴181aの大径部181a1 の切削時に、高い寸法精
度が不要となり、ドラムバルブ18の製造コストが低減
する。また、内ドラム182を回転駆動する際の摺動抵
抗が減少し、ドラムバルブ18の作動ががスムーズにな
り、洗浄水供給装置の消費電力が低減する。
【0047】第3実施例において、図11に示すよう
に、スピンドルガイド375と上ディスク371との当
接部に、背圧室375aを形成しても良い。図11にお
いては、上ディスク371に当接するスピンドルガイド
375の端面に形成された環状溝が背圧室375aを形
成している。背圧室375aの環状の開口部の面積は上
ディスク371の溝371aの底面の面積よりも大きな
値に設定されている。背圧室375aと溝371aと
は、上ディスク371に形成された小径連通孔371b
を介して、常時連通している。背圧室375aは、スピ
ンドルガイド375に形成された小径連通孔375b
と、小径連通孔375bに接続された配管375cとを
介して、3方向切替弁375dの第1出口ポートに連通
している。3方向切替弁375dの第2出口ポートはリ
ム通水路34に連通しており、入口ポートは配管36に
連通している。3方向切替弁375dの作動は、制御装
置41により制御される。上ディスク371が図7
(a)に示す回転位置0°に在る時は、3方向切替弁3
75dの入口ポートと第1出口ポートとが連通し、上デ
ィスク371が回転位置0°から回転を始めると、3方
向切替弁375dの入口ポートと出口ポートとの連通が
絶たれ、3方向切替弁375dの第1出口ポートと第2
出口ポートとが連通する。
【0048】図11の構成によれば、上ディスク371
が図7(a)に示す回転位置0°に在り、ディスクバル
ブ37が閉じている時には、小径連通孔375bと配管
375cと3方向切替弁375dとを介して配管36に
連通する背圧室375a内の水圧と、小径連通孔371
bを介して背圧室375aに連通する溝371a内の水
圧とは同一値になる。背圧室375aの環状の開口部の
面積は溝371aの底面の面積よりも大きな値に設定さ
れているので、背圧室375a内の水圧による上ディス
ク371を押し下げる力は、溝371a内の水圧による
上ディスク371を押し上げる力よりも大きい。この結
果、上ディスク371は下ディスク372に押し付けら
れ、ディスクバルブ37の止水機能が向上する。上ディ
スク371が図7(a)に示す回転位置0°から回転を
始めると、背圧室375aは小径連通孔375bと配管
375cと3方向切替弁375dとを介してリム通水路
34に連通し、背圧室375a内の洗浄水は小径連通孔
375bと配管375cと3方向切替弁375dとを介
してリム通水路34ヘ流出する。溝371a内の洗浄水
も小径連通孔371bと背圧室375aと小径連通孔3
75bと配管375cと3方向切替弁375dとを介し
てリム通水路34ヘ流出する。溝371a内の洗浄水が
小径連通孔371bを通過する際に圧力損失が発生する
ので、背圧室375a内の水圧は溝371a内の水圧よ
りも低くなる。この結果、上ディスク371はスピンド
ルガイド375ヘ向けて押し上げられ、上ディスク37
1を回転駆動する際の摺動抵抗が減少し、ディスクバル
ブ37の作動がスムーズになり、洗浄水供給装置の消費
電力が低減する。
【0049】小径連通孔375bの口径と配管375c
の口径とを小径連通孔371bの口径よりも大きな値に
設定しておけば、背圧室375a内の圧力が速やかに低
下するので、上ディスク371を回転駆動する際の摺動
抵抗が速やかに減少する。上ディスク371に当接する
スピンドルガイド375の端面に形成された環状溝によ
って背圧室375aを形成するのに代えて、スピンドル
ガイド375に当接する上ディスク371の端面に形成
された環状溝によって背圧室375aを形成しても良
い。
【0050】第3実施例において、ディスクバルブ37
の出口ポート373b、373c、373dの何れかが
開いている時に、下ディスク372の貫通穴372aか
ら上ディスク21の溝371aへ流入する洗浄水が溝3
71aの底面に衝突することにより、上ディスク371
が下ディスク372から微小距離浮かび上がって、上デ
ィスク371の下面と下ディスク372の上面との間に
微小隙間ができるのを許容し、当該微小隙間を介して出
口ポート373b、373c、373dが互いに連通す
るのを許容しても良い。リム通水路の貫通穴34aのみ
からボウル部32へ洗浄水が吐出してボウル部32の側
面を洗浄し、或いは封水Wを形成している時に、ボウル
部32の貫通穴32aから微小流量の洗浄水が吐出して
も不都合では無く、ボウル部32の貫通穴32aのみか
らSトラップ33へ向けて洗浄水が吐出してサイホン作
用を引き起こしている時に、リム通水路の貫通穴34a
から微小流量の洗浄水が吐出しても不都合では無い。前
記微小隙間を許容することにより、ディスクバルブ37
の製造時に高い寸法精度や高度の表面仕上げが不要とな
り、ディスクバルブ37の製造コストが低減する。ま
た、上ディスク371を回転駆動する際の摺動抵抗が減
少し、ディスクバルブ37の作動がスムーズになり、洗
浄水供給装置の消費電力が低減する。尚この場合には、
ディスクバルブ37の止水機能が失われるので、配管3
6の途上に止水弁を設ける必要がある。止水弁としてフ
ラッシュバルブを使用すれば、フラッシュバルブの自己
閉止機能により、所定量の洗浄水がサイホンジェット式
便器31に供給される。
【0051】第4実施例において、開口431b、43
1c、431dと弁体433a、433a、433cと
により構成される弁をカム437a、437b、437
cを用いて順次駆動し、配管19a、19bに順次洗浄
水を供給するのに代えて、図12に示すように、ピンチ
バルブ439a、439b、439cをカム437
a′、437b′、437c′を用いて順次駆動し、配
管19a、19bに順次洗浄水を供給するように構成し
ても良い。ピンチバルブ439a、439b、439c
は、開口431b、431c、431dと出口ポート4
32a1 、432b1 、432c1 とを接続するシリコ
ンゴム等の弾性体で形成したチューブ439a1 、43
9b1 、439c1 と、カム437a′、437b′、
437c′により駆動されるレバー435a′、435
b′、435c′と、受け具439a2 、439b2
439c2 とにより構成される。レバー435a′、4
35b′、435c′はバネ436a′、436b′、
436c′により外方ヘ付勢されている。カム437
a′、437b′、437c′のカム面は、中心角24
0°に亘って延在している。カム437a′、437
b′、437c′は、カム面が周方向に120°ずつず
れた状態で配設されている。カム437a′、437
b′、437c′は軸部材438に固定されている。
【0052】上記構成によれば、軸部材438の回転に
同期して図12の位置にあったカム437a′〜437
c′が矢印の方向へ回転する。図12(a)に示すカム
437a′の回転位置を0°とする。カム437a′が
0°から60°まで回転する間は、カム437a′はレ
バー435a′を押し下げておらず、レバー435a′
と受け具439a2 とはチューブ439a1 を挟み付け
ておらず、ピンチバルブ439aは開いている。カム4
37b′、437c′はレバー435b′、435c′
を押し下げており、レバー435b′、435c′と受
け具439b2 、439c2 はチューブ439b1 、4
39c1 を挟み付けており、ピンチバルブ439b、4
39cは閉じている。この結果、配管19aに洗浄水が
供給される。カム437a′が60°から180°まで
回転する間は、カム437b′はレバー435b′を押
し下げておらず、レバー435b′と受け具439b2
とはチューブ439b1 を挟み付けておらず、ピンチバ
ルブ439bは開いている。カム437a′、437
c′はレバー435a′、435c′を押し下げてお
り、レバー435a′、435c′と受け具439
2 、439c2 はチューブ439a1 、439c1
挟み付けており、ピンチバルブ439a、439cは閉
じている。この結果、配管19bに洗浄水が供給され
る。
【0053】カム437a′が180°から300°ま
で回転する間は、カム437c′はレバー435c′を
押し下げておらず、レバー435c′と受け具439c
2 とはチューブ439c1 を挟み付けておらず、ピンチ
バルブ439cは開いている。カム437a′、437
b′はレバー435a′、435b′を押し下げてお
り、レバー435a′、435b′と受け具439
2 、439b2 はチューブ439a1 、439b1
挟み付けており、ピンチバルブ439a、439bは閉
じている。この結果、配管19bに洗浄水が供給され
る。カム437a′が300°から360°まで回転す
る間は、カム437a′はレバー435a′を押し下げ
ておらず、レバー435a′と受け具439a2 とはチ
ューブ439a1 を挟み付けておらず、ピンチバルブ4
39aは開いている。カム437b′、437c′はレ
バー435b′、435c′を押し下げており、レバー
435b′、435c′と受け具439b2 、439c
2 はチューブ439b1 、439c1 を挟み付けてお
り、ピンチバルブ439b、439cは閉じている。こ
の結果、配管19aに洗浄水が供給される。図12の構
成を有する流路切替弁を用いても、第4実施例と同様の
作用効果が得られる。
【0054】第4実施例において、弁体433a〜43
3cが、開口431b〜431dを塞いでいる時に、弁
体と開口縁部との間に微小隙間ができるの許容し、当該
微小隙間を介して出口ポート432a1 、432b1
432c1 が互いに連通するのを許容しても良い。リム
通水路の貫通穴14aからボウル部12へ洗浄水が吐出
してボウル部12の側面を洗浄し、或いは封水Wを形成
している時に、ボウル部12の貫通穴12aから微小流
量の洗浄水が吐出しても不都合では無く、ボウル部12
の貫通穴12aからSトラップ13へ向けて洗浄水が吐
出してサイホン作用を引き起こしている時に、リム通水
路の貫通穴14aから微小流量の洗浄水が吐出しても不
都合では無い。前記微小隙間を許容することにより、弁
体433a〜433cを製造し、開口431b〜431
dを穿設する時に高い寸法精度が不要となり、流路切替
弁43の製造コストが低減する。弁体433a〜433
cを開口431b〜431dに強く押し付ける必要が無
くなるので、流路切替弁43の作動がスムーズになり、
洗浄水供給装置の消費電力が低減する。
【0055】図12の実施例において、レバー435
a′、435b′、435c′と受け具439a2 、4
39b2 、439c2 とでチューブ439a1 、チュー
ブ439b1 、439c1 を挟み付けた時に、チューブ
439a1 、チューブ439b1 、439c1 の向かい
合う内壁の間に微小隙間ができるのを許容し、当該微小
隙間を介して出口ポート432a1 、432b1 、43
2c1 が互いに連通するのを許容しても良い。チューブ
439a1 、チューブ439b1 、439c1 の経時劣
化が抑制され、洗浄水供給装置浄の耐久性が向上する
【0056】モータ21、40に代えて、図13に示す
シリンダと、シリンダに連結されたラックと、ラックに
噛合するピニオンとを有する水圧式の駆動装置44を用
いても良い。駆動装置44は、第1弁装置441を備え
ている。第1弁装置441は流入室441aと、吐出室
441bとを有している。流入室441aと吐出室44
1bとを仕切る隔壁に開口441cが形成されている。
流入室441a内に開口441cを開閉する弁体441
dが配設されている。弁体441dはバネ441eから
開口441cを閉じる方向に付勢力を受けている。配管
16、36から分岐した枝管16a、36aが流入室4
41aに接続している。
【0057】駆動装置44は、第2弁装置442を備え
ている。第2弁装置442は吐出室442aと、流入室
442bとを有している。吐出室442aと流入室44
2bとを仕切る隔壁に開口442cが形成されている。
吐出室442a内に開口442cを開閉する弁体442
dが配設されている。弁体442dはバネ442eから
開口442cを閉じる方向に付勢力を受けている。
【0058】揺動棹443が配設されている。揺動棹4
43の一端部は弁体441dの腕部に当接し、揺動棹4
43の他端部は弁体442dの腕部に当接している。揺
動棹443は、外部から力を印加しない時には、バネ4
41eとバネ442eからの付勢力を均等に受けてい
る。この時、弁体441dは開口441cを閉じてお
り、弁体442dは開口442cを閉じている。吐出室
442aから延びる配管19a1 、38a1 が配管19
a、38aに接続している。
【0059】第1弁装置441の吐出室441bから延
びる配管444が、逆止弁445を介してシリンダ44
6に接続している。シリンダ446のピストン446a
は、バネ446bにより、シリンダ446内へ引き込ま
れる方向へ付勢されている。ピストン446aの端部に
ラック447aが固定されいる。ラック447aにピニ
オン447bが噛合している。ピニオン447bの軸4
47b1 に、増速ギヤ448が取り付けられている。配
管444の、逆止弁445よりも下流域から、配管44
9が分岐している。配管449は、第2弁装置442の
流入室442bに接続している。
【0060】駆動装置44の作動を説明する。図13に
示すように、揺動棹443の一端部を手で押して、第1
弁装置441を開く。弁体442dはバネ442eの付
勢力を受けて開口442cを閉じているので、第2弁装
置442は閉じている。配管16と枝管16aと第1弁
装置441とを通って、或いは配管36と枝管36aと
第1弁装置441とを通って、所定水圧の洗浄水がシリ
ンダ446へ流入する。ピストン446aがバネ446
bを押し縮めつつ、シリンダ446から突出する。ラッ
ク447aが移動し、ピニオン447bが回転し、増速
ギヤ448が回転する。増速ギヤ448の回転を、ドラ
ム弁18の内ドラムの小径円柱部182bに伝達すれば
ドラム弁18が駆動され、ディスク弁37のスピンドル
374に伝達すればディスク弁37が駆動され、流路切
替弁43の軸部材438に伝達すれば、流路切替弁43
が駆動される。
【0061】揺動棹443の他端部を手で押して、第2
弁装置442を開く。弁体441dはバネ441eの付
勢力を受けて開口441cを閉じるので、第2弁装置4
41は閉じる。シリンダ446のピストン446aがバ
ネ446bの付勢力を受けてシリンダ446内へ引き込
まれる。シリンダ446の内の洗浄水がピストン446
aのヘッドに押されて排出される。シリンダ446から
排出された洗浄水は、配管444と配管449と第2弁
装置442とを通って、配管19a1 或いは配管38a
1 へ流入する。配管19a1 へ流入した洗浄水は、配管
19a、リム通水路14、貫通穴14aを通って、ボウ
ル部12へ吐出される。配管38a1 へ流入した洗浄水
は、配管38a、リム通水路34、貫通穴34aを通っ
て、ボウル部32へ吐出される。
【0062】水圧式の駆動装置44を第2実施例、第4
実施例に適用すれば、モータ21が不要となると共に、
洗浄水供給装置の消費電力が低減する。水圧式の駆動装
置44を第3実施例に適用すれば、モータ40、制御装
置41、操作部42が不要となると共に、洗浄水供給装
置の消費電力が低減する。従って、水圧式の駆動装置4
4の使用により、サイホンジェット式便器の洗浄水供給
装置の運転コストが低減する。揺動棹443を手動操作
するのに代えて、モータにより回転駆動されるカム機構
を用いて揺動棹443の一端部と他端部とを順次押すよ
うに構成しても良い。
【0063】第2実施例においては、外ドラム181
に、軸方向に互いに間隔を隔てて出口ポート181b、
181cを形成し、内ドラム182に出口ポート181
bに連通可能な貫通穴182a1 と、出口ポート181
cに連通可能な貫通穴182a2 とを形成したが、外ド
ラム181に、同一軸方向位置に周方向に互いに間隔を
隔てて複数の出口ポートを形成し、内ドラム182に複
数の出口ポートに選択的に連通可能な単一の貫通穴を形
成しても良い。
【0064】第2実施例、第4実施例において、止水弁
17に代えてフラッシュバルブを使用しても良い。フラ
ッシュバルブの作動時間に合わせてモータ21を作動さ
せ、ドラムバルブ18、流路切替弁43を作動させるこ
とにより、所定量の洗浄水をサイホンジェット式便器1
1に供給することができる。第3実施例において、配管
36の途上にフラッシュバルブを配設しても良い。フラ
ッシュバルブの作動時間に合わせてモータ40を作動さ
せ、ディスクバルブ37を作動させることにより、所定
量の洗浄水をサイホンジェット式便器31に供給するこ
とができる。
【0065】第1実施例において、並列に配設した複数
のフラッシュバルブ7aを順次作動させてリム通水路4
に順次洗浄水を供給し、及び/又は並列に配設した複数
のフラッシュバルブ7bを順次作動させてボウル部2の
底部に順次洗浄水を供給しても良い。便器の形態、使用
状況等に応じて洗浄水の流量パターンを種々に変化させ
ることができ、サイホンジェット式便器の使用性を高め
ることができる。
【0066】
【発明の効果】上記説明から分かるように、本発明に係
るサイホンジェット式便器の洗浄水供給装置は、高価な
電磁弁に代えて比較的安価なフラッシュバルブ、ドラム
バルブ、ディスクバルブ、流路切替弁を備えるので、特
開平3−176523号の装置に比べて製造コストが低
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る洗浄水供給装置を備
えるサイホンジェット式便器の側断面図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る洗浄水供給装置を備
えるサイホンジェット式便器の側断面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係るサイホンジェット式
便器の洗浄水供給装置が備えるドラムバルブの側断面図
である。
【図4】本発明の第2実施例に係るサイホンジェット式
便器の洗浄水供給装置が備えるドラムバルブの平断面図
である。(a)は図3のa−a断面図であり、(b)は
図3のb−b断面図である。
【図5】本発明の第3実施例に係る洗浄水供給装置を備
えるサイホンジェット式便器の側断面図である。
【図6】本発明の第3実施例に係るサイホンジェット式
便器の洗浄水供給装置が備えるディスクバルブの側断面
図である。
【図7】本発明の第3実施例に係るサイホンジェット式
便器の洗浄水供給装置が備えるディスクバルブのディス
ク端面の正面図である。(a)は図6のa−a矢視図で
あり、(b)は図6のb−b矢視図であり、(c)は図
6のc−c矢視図である。
【図8】図6のd−d矢視図である。
【図9】本発明の第4実施例に係るサイホンジェット式
便器の洗浄水供給装置が備える流路切替弁の一部を透視
した外観斜視図である。
【図10】本発明の第4実施例に係るサイホンジェット
式便器の洗浄水供給装置が備える流路切替弁の側断面図
である。(a)は吐出室432aを含む側断面図であ
り、(b)は吐出室432bを含む側断面図であり、
(c)は吐出室432cを含む側断面図である。
【図11】本発明の他の実施例に係るサイホンジェット
式便器の洗浄水供給装置が備えるディスクバルブの側断
面図である。
【図12】本発明の他の実施例に係るサイホンジェット
式便器の洗浄水供給装置が備える流路切替弁の側断面図
である。(a)は吐出室432aを含む側断面図であ
り、(b)は吐出室432bを含む側断面図であり、
(c)は吐出室432cを含む側断面図である。
【図13】ドラムバルブ、ディスクバルブ、流路切替弁
の駆動に使用可能な、水圧式の駆動装置の概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1、11、31 サイホンジェット式便器 4a、14a、34a リム通水路の貫通穴 2a、12a、32a ボウル部の貫通穴 7a、7b フラッシュバルブ 18 ドラムバルブ 37 ディスクバルブ 43 流路切替弁 44 水圧式の駆動装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器のリム部に設けた第1洗浄水吐出口
    と、便器のボウル部の底部に設けた第2洗浄水吐出口と
    に独立に洗浄水を供給するサイホンジェット式便器の洗
    浄水供給装置であって、第1洗浄水吐出口への給水を行
    う少なくとも1つフラッシュバルブと、第2洗浄水吐出
    口への給水を行う少なくとも1つフラッシュバルブとを
    備えることを特徴とする洗浄水供給装置。
  2. 【請求項2】 便器のリム部に設けた第1洗浄水吐出口
    と、便器のボウル部の底部に設けた第2洗浄水吐出口と
    に独立に洗浄水を供給するサイホンジェット式便器の洗
    浄水供給装置であって、複数の出口ポートを選択的に開
    閉するドラムバルブと、ドラムバルブの駆動源とを備え
    ることを特徴とする洗浄水供給装置。
  3. 【請求項3】 ドラムバルブよりも上流側の洗浄水流路
    にフラッシュバルブが配設されていることを特徴とする
    請求項2に記載のサイホンジェット式便器の洗浄水供給
    装置。
  4. 【請求項4】 便器のリム部に設けた第1洗浄水吐出口
    と、便器のボウル部の底部に設けた第2洗浄水吐出口と
    に独立に洗浄水を供給するサイホンジェット式便器の洗
    浄水供給装置であって、複数の出口ポートを選択的に開
    閉するディスクバルブと、ディスクバルブの駆動源とを
    備えることを特徴とする洗浄水供給装置。
  5. 【請求項5】 ディスクバルブの閉止時にディスクバル
    ブの止水機能を高める手段と、ディスクバルブの駆動時
    にディスクバルブの摺動抵抗を低減させる手段とを備え
    ることを特徴とする請求項4に記載のサイホンジェット
    式便器の洗浄水供給装置。
  6. 【請求項6】 ディスクバルブよりも上流側の洗浄水流
    路にフラッシュバルブが配設されていることを特徴とす
    る請求項4又は5に記載のサイホンジェット式便器の洗
    浄水供給装置。
  7. 【請求項7】 便器のリム部に設けた第1洗浄水吐出口
    と、便器のボウル部の底部に設けた第2洗浄水吐出口と
    に独立に洗浄水を供給するサイホンジェット式便器の洗
    浄水供給装置であって、複数の出口ポートと、複数の出
    口ポートを開閉する複数の弁体と、複数の弁体を順次駆
    動するカム機構とを有する流路切替弁と、流路切替弁の
    駆動源とを備えることを特徴とする洗浄水供給装置。
  8. 【請求項8】 便器のリム部に設けた第1洗浄水吐出口
    と、便器のボウル部の底部に設けた第2洗浄水吐出口と
    に独立に洗浄水を供給するサイホンジェット式便器の洗
    浄水供給装置であって、複数の出口ポートと、複数の出
    口ポートを開閉する複数のピンチバルブと、複数のピン
    チバルブを順次駆動するカム機構とを有する流路切替弁
    と、流路切替弁の駆動源とを備えることを特徴とする洗
    浄水供給装置。
  9. 【請求項9】 流路切替弁よりも上流側の洗浄水流路に
    フラッシュバルブが配設されていることを特徴とする請
    求項7又は8に記載のサイホンジェット式便器の洗浄水
    供給装置。
  10. 【請求項10】 微小隙間を介して複数の出口ポート間
    の連通が許容されていることを特徴とする請求項2乃至
    9の何れか1項に記載のサイホンジェット式便器の洗浄
    水供給装置。
  11. 【請求項11】 駆動源はモータであることを特徴とす
    る請求項2乃至10の何れか1項に記載のサイホンジェ
    ット式便器の洗浄水供給装置。
  12. 【請求項12】 駆動源は洗浄水で駆動されるシリンダ
    と、シリンダに連結されたラックと、ラックに噛合する
    ピニオンとを有することを特徴とする請求項2乃至10
    の何れか1項に記載のサイホンジェット式便器の洗浄水
    供給装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010203081A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Inax Corp フラッシュバルブ及びフラッシュバルブ装置
KR101007055B1 (ko) 2008-05-28 2011-01-12 와토스코리아 주식회사 양변기 구조
KR101573046B1 (ko) 2014-05-23 2015-11-30 주식회사 삼홍테크 도기 일체형 비데의 수동 세척장치
JP2020051218A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 Toto株式会社 水洗大便器

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