JP2001089940A - ポリエステル系分割型複合繊維 - Google Patents

ポリエステル系分割型複合繊維

Info

Publication number
JP2001089940A
JP2001089940A JP26526999A JP26526999A JP2001089940A JP 2001089940 A JP2001089940 A JP 2001089940A JP 26526999 A JP26526999 A JP 26526999A JP 26526999 A JP26526999 A JP 26526999A JP 2001089940 A JP2001089940 A JP 2001089940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
alkali
weight loss
fiber
weight reduction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26526999A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiko Nagata
直彦 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP26526999A priority Critical patent/JP2001089940A/ja
Publication of JP2001089940A publication Critical patent/JP2001089940A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Multicomponent Fibers (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ減量加工を行うことで極細繊維とな
り、減量後においても実用的な強度を保持しつつ、か
つ、織編物にソフトな風合いを付与できるポリエステル
系分割型複合繊維を提供する。 【解決手段】 繊維の横断面形状がアルカリ易溶出性成
分により複数個に分割された複合繊維である。そして、
分割されたアルカリ難溶出性成分として用いられるポリ
エステルBのアルカリ減量速度が0.05重量%/分未
満であり、かつ、アルカリ易溶出性成分として用いられ
るポリエステルAのアルカリ減量速度がポリエステルB
のアルカリ減量速度より10倍以上速く、分割後の糸条
のヤング率が35g/D以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、良好な染色性と耐
アルカリ性を有し、かつソフトな風合の極細繊維を得る
ための、アルカリ易溶出性成分により難溶出性成分が複
数個の部分に分割されたポリエステル系分割型複合繊維
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルカリに易溶出性成分と難溶出性成分
とを用い、繊維横断面において、易溶出性成分によって
難溶出性成分が複数個に分割された形態の分割型複合繊
維を紡糸し、易溶出性成分を溶剤によって除去すること
により極細繊維を得る方法が広く行われている。
【0003】特に、易溶出性成分と難溶出性成分が互い
に相溶性のあるポリエステル系成分からなり、易溶出性
成分のアルカリによる加水分解速度を難溶出性成分より
も速めることにより分割可能とした繊維は、次のような
利点によりこれまでにも多く用いられている。 (1) ポリエステル繊維のアルカリ減量加工は一般的なも
のであり、薬品、溶出装置が特殊なものではなく、安
全、かつ安価である。 (2) 紡糸、延伸、製編織等の溶出処理以前において、易
溶出性成分と難溶出性成分との間の剥離等のトラブルが
なく、安定した加工が可能である。 (3) 製編織工程及び織編物において、充分な実用性のあ
る強度を有している。 例えば、特開昭62-78213号公報、特開平1-260018号公報
には、難溶出性成分としてポリエチレンテレフタレー
ト、易溶出性成分としてスルホン酸塩基を有する芳香族
ジカルボン酸成分を特定量共重合し、かつ、ポリアルキ
レングリコール類を特定量含有するポリエステルを用い
た複合繊維が開示されている。
【0004】この方法により極細繊維の製造は可能であ
るが、ポリエチレンテレフタレートのもつ剛直性のた
め、本来、極細繊維とすることで最も重要視されるソフ
トな風合を得ることが難しい。
【0005】また、アルカリ処理により易溶出性成分を
溶出除去した後の極細繊維は、通常の単糸繊度の繊維と
比較し、表面積が大きいためアルカリによるダメージが
大きく、糸条の強度が低下するという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、アルカリ易溶出性成分により複数個の部分に
分割された分割型ポリエステル複合繊維において、アル
カリ減量処理を施したときに易溶出性成分のみを速やか
に除去して安定したアルカリ減量処理を行うことがで
き、また分割した後の極細繊維は、耐アルカリ性を有
し、ソフトな風合となるポリエステル系分割型複合繊維
を提供することを技術的な課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、繊
維の横断面形状がアルカリ易溶出性成分により複数個に
分割された複合繊維において、分割されたアルカリ難溶
出性成分として用いられるポリエステルBのアルカリ減
量速度が0.05重量%/分未満であり、かつ、アルカ
リ易溶出性成分として用いられるポリエステルAのアル
カリ減量速度がポリエステルBのアルカリ減量速度より
10倍以上速く、分割後の糸条のヤング率が35g/D
以下であることを特徴とするポリエステル系分割型複合
繊維を要旨とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0009】本発明における複合繊維は、繊維の横断面
において、アルカリ難溶出性成分がアルカリ易溶出性成
分により複数個に分割された形態を有するものであり、
図1(a) 〜(f) は、このような複合繊維の具体例の横断
面模式図である。図1において、難溶出性成分Bは、ア
ルカリ易溶出性成分Aにより複数に分割されており、個
々の難溶出性成分Bは、分割後に0.3D以下の極細繊
維になることが好ましい。
【0010】本発明において、分割されたポリエステル
Bのアルカリ減量速度は0.05重量%/分未満であ
り、かつ、アルカリ易溶出性成分として用いられるポリ
エステルAのアルカリ減量速度がポリエステルBのアル
カリ減量速度より10倍以上速く、すなわち、易溶出性
成分のポリエステルAに対する分割された成分であるポ
リエステルBのアルカリ減量速度が1/10未満である
必要がある。そして、ポリエステルAのアルカリ減量速
度の上限は、ポリエステルBのアルカリ減量速度の30
倍程度が好ましい。
【0011】分割型複合繊維から極細繊維を得る場合に
おいて、通常は極細繊維のアルカリによるダメージを考
慮して、短時間に速やかに減量処理を行う必要がある。
そのため、ポリステルAとポリエステルBの減量速度差
を極力大きくする。しかし、ポリエステルBの減量速度
を0.05重量%/分未満とポリエステルとしては極め
て遅い減量速度とすることで、ポリエステルAに対する
ポリエステルBのアルカリ減量速度を最大1/10倍程
度まで近づけることを可能とするものである。ポリエス
テルBとして、例えばポリエチレンテレフタレート(以
下、PETと略称する。)のようなアルカリ減量速度が
0.05重量%/分を超えるポリエステルBを用いる場
合、アルカリ処理時に分割された極細繊維のダメージが
大きくなることから、減量処理時間を速やかに行うため
に、ポエステルAに対するポリエステルBのアルカリ減
量速度比1/40〜1/200倍程度の条件が採用され
ている。また、分割されたポリエステルBのアルカリ減
量速度が0.05重量%/分を超えたり、易溶出性成分
のポリエステルAに対する分割された成分のポリエステ
ルBのアルカリ減量速度が1/10倍を超えると、両成
分のアルカリ加水分解速度が速すぎるためにポリエステ
ルAのみでなく、ポリエステルBの減量速度も制御でき
なくなり、目的とする減量率の制御が困難で、アルカリ
減量後の糸条が均一な繊度、断面形状とならなくなる。
そのため、ポリエステルA及びBは次の構成であること
が重要である。
【0012】まず、ポリエステルAは、アルカリ減量
性、曳糸性から、エチレンテレフタレート単位を主体と
するポリエステルを使用することが好ましい。アルカリ
減量速度を速くするために、ジカルボン酸成分にスルホ
ン酸塩基を有する芳香族ジカルボン酸成分を共重合させ
たものが好ましく、その量は2〜20重量%である。さ
らには、平均分子量1000〜10000のポリアルキ
レングリコールを含有しているものが好ましい。ポリア
ルキレングリコールは、ポリエステルA中において、ア
ルカリでいち早く溶解することにより、ポリエステルA
の分子鎖を切断し、また、表面にボイドを発生させて表
面積を増やすことなどにより溶解速度を速める作用をす
るものである。
【0013】スルホン酸塩基を含有する芳香族ジカルボ
ン酸成分としては、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸、5−ナトリウムスルホテレフタル酸、5−カリウム
スルホイソフタル酸、5−カリウムスルホテレフタル
酸、5−リチウムスルホイソフタル酸等が挙げられ、特
に5−ナトリウムスルホイソフタル酸が好適である。共
重合量としては、ポリエステルAとポリエステルBのア
ルカリ減量速度差により適宜選択されるが、0.5〜
3.0モル%の範囲が好ましく、共重合量を極力少なく
することが、紡糸操業性、コスト面で好適である。
【0014】次に、ポリエステルBは、染色性、耐アル
カリ性、耐光性、寸法安定性に優れ、分割割繊後に優れ
たソフトな風合を有するものとなることが重要である。
ポリエステルBのアルカリ減量速度は、0.05重量%
/分未満である必要があり、また、分割型複合繊維の分
割割繊後に得られる糸条のヤング率は35g/D以下で
あることが必要がある。そのための方法は特に限定され
るものではないが、両条件を満足することができるポリ
エステルとしてポリトリメチレンテレフタレート(以
下、PTTと略称する。)を用いることが好適である。
【0015】PTTには、少量の共重合成分が含有され
ていてもよく、共重合成分としては、5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸成分、アジ
ピン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカルボン酸成分、エチ
レングリコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビ
スフェノールAのアルキレンオキシド付加物、ビスフェ
ノールSのアルキレンオキシド付加物等のグリコールグ
リコール成分、4−ヒドロキシカルボン酸、ε−カプロ
ラクトン等のヒドロキシカルボン酸成分等が挙げられ
る。さらに、前記重合体には、制電、難燃、耐光、防汚
等の機能性の付与を目的とした添加剤、艶消剤、顔料等
を配合してもよい。
【0016】
【作用】本発明のポリエステル系分割型複合繊維は、ア
ルカリ減量処理を施したときに易溶出性成分のみが速や
かに溶解除去され、極細繊維に分割した後の糸条の強度
低下が小さく、布帛にソフトな風合いを付与することを
可能にしたものである。これは、特にPTTを複数個に
分割される難溶出性成分であるポリエステルBとして用
いることにより、分割後の繊維のヤング率が低くなり、
ソフト感に優れた繊維が得られるためである。また、極
めて耐アルカリ性が高いため、易溶出性成分のポリエス
テルAのアルカリ減量速度も遅くすることが可能とな
り、アルカリ減量速度を促進するための含有成分量を下
げることが可能となる。
【0017】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例における各種特性値の測定と評価は、
次のように行った。 (a)強伸度 複合繊維を筒編みし、60℃で20分間の精錬を行った
後、後記する(b)の方法で25%のアルカリ減量処理
を行い、その後、筒編み地を解き、オリエンティック社
製テンシロン万能試験機 RTC-1210 型を用い、50cmの試
料を50cm/分の速度で引張試験により測定した。 (b)アルカリ減量速度 各ポリエステルのアルカリ減量速度は、75D/36f
の延伸糸の筒編み地を、浴比1:50、10重量%の水
酸化ナトリウム水溶液で処理温度を70℃で、5,1
0,20分間処理し、次式により各減量時間のアルカリ
減量速度を算出し、各時間のアルカリ減量速度の平均値
をそのポリエステルのアルカリ減量速度とした。 アルカリ減量速度(重量%/分)=〔(A−B)/A×
100〕/t A:筒編み地の減量前の重量(g) B:筒編み地の減量後の重量(g) t:アルカリ減量の処理時間(分)。 (c)風合い (a)で使用したアルカリ減量処理後の筒編み地の風合
いを10人のパネラーによる官能試験により、次の評価
を行った。比較の対象として、比較例1で得た延伸糸の
筒編み地との風合い差により判定した。 ○・・・10人中8人以上が比較対象のものより軟らか
いと評価。 △・・・10人中4〜7人が比較対象のものより軟らか
いと評価。 ×・・・10人中3人以下が比較対象のものより軟らか
いと評価。 ○判定の筒編み地の評価についてのみ、風合いの合格点
とした。
【0018】実施例1 ポリエステルAとして、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸(SIP-Na)を0.5モル%、平均分子量8000の
ポリエチレングリコール(PEG)を3.0重量%共重合し
た極限粘度0.72の共重合PET、ポリエステルBと
して、極限粘度0.92であるPTTを用い、糸条の横
断面形状が図1(d)に示すようにポリエステルAがポ
リエステルBを8個に分割するように設計された48孔
を有する紡糸口金を用い、紡糸温度270℃、ポリエス
テルA/Bの複合重量比20/80、吐出量31g/分
で紡糸し、冷却、油剤付与を行いながら、2800m/
分の速度で巻き取り、110D/48filの高配向未
延伸糸を採取した。
【0019】次に、この高配向未延伸糸を70℃の加熱
ローラを介して1.50倍に延伸し、さらに130℃の
ヒートプレート上で熱処理を行い、75D/48fil
の延伸糸を得た。
【0020】実施例4 ポリエステルAとして、SIP-Naを2.0モル%、平均分
子量6000のPEG を14重量%共重合した極限粘度
0.70の共重合PET、ポリエステルBとして、極限
粘度0.92であるPTTを用い、糸条の横断面形状が
図1(e)に示すすようにポリエステルAがポリエステ
ルBを4個に分割するように設計された72孔を有する
紡糸口金を用い、紡糸温度270℃、ポリエステルA/
Bの複合重量比15/85、吐出量32g/分で紡糸し、
冷却、油剤付与を行いながら、2800m/分の速度で
巻き取り、110D/72filの高配向未延伸糸を採
取した。
【0021】次に、この高配向未延伸糸を68℃の加熱
ローラを介し、1、52倍に延伸し、さらに130℃の
ヒートプレート上で熱処理を行い、75D/72fil
の延伸糸を得た。
【0022】比較例1 ポリエステルAとして、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸(SIP-Na)を2.5モル%、平均分子量8000の
ポリエチレングリコール(PEG)を12.0重量%共重合
した極限粘度0.72の共重合PET、ポリエステルB
として、極限粘度0.68のPETを用い、糸条の横断
面形状が図1(d)に示すようにポリエステルAがポリ
エステルBを8個に分割するように設計された48孔を
有する紡糸口金を用い、紡糸温度290℃、ポリエステ
ルA/Bの複合重量比80/20、吐出量38g/分で
紡糸し、冷却、油剤付与を行いながら、3500m/分
の速度で巻き取り、110d/48fの高配向未延伸糸
を採取した。
【0023】次に、この高配向未延伸糸を80℃の加熱
ローラを介し、1.55倍に延伸し、さらに150℃の
ヒートプレート上で熱処理を行い、75d/48fの延
伸糸を得た。
【0024】比較例2 ポリエステルA及びポリエステルBの組成を表1のよう
に変更した以外は、比較例1と同様に行い、延伸糸を得
た。
【0025】実施例2〜3、比較例3 ポリエステルAの組成を表1のように変更した以外は、
実施例1と同様に行い、延伸糸を得た。各延伸糸の評価
結果を併せて表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】実施例1〜2は、ポリエステルAのSIP
やPEGの含有量を低くしているため、アルカリ易溶性
ポリマーとしては減量速度が遅いにもかかわらず、ポリ
エステルBにPTTを使用しているため、ポリエステル
AとBのアルカリ減量速度比が大きく、減量割繊が良好
であった。また、ポリエステルBは耐アルカリ性が良好
であるため、複合繊維のアルカリ減量処理後の強伸度低
下も小さかった。また、PTTを使用しているため糸条
のヤング率が低くなり、ポリエステルBにPETを使用
している筒編み地に比較し、減量割繊後の筒編み地の風
合いがソフトなものであった。実施例3,4について
は、ポリエステルAのアルカリ減量速度が実施例1,2
と比較して速いポリマーを使用しているため、アルカリ
減量時間を短縮することが可能である。ポリエステルB
はPTTを使用しているため、実施例3,4では減量後
の断面形状は異なるが、減量後の強伸度低下が小さく、
筒編み地の風合いはソフトなものであった。
【0028】一方、比較例1は、ポリエステルAとポリ
エステルBのアルカリ減量速度比が大きく、アルカリ減
量処理後の強伸度低下は小さかった。しかし、ポリエス
テルBがPETであるため実施例に比較してヤング率が
高く、そのため、減量後の筒編み地の風合いが硬いもの
であった。
【0029】比較例2は、ポリエステルBのアルカリ減
量速度が速く、複合繊維のアルカリ減量処理時にポリエ
ステルAだけでなく、ポリエステルBの減量率も高くな
るため、強伸度低下が大きかった。また、減量割繊につ
いては、ポリエステルBの減量が進んでしまうため、減
量率25%では一部未割繊の糸条が残存し、SIP共重
合PETを使用しているため、比較例1と比べても筒編
み地の風合いが堅くなった。
【0030】比較例3は、ポリエステルBのアルカリ減
量速度はやや遅いものの、ポリエステルAの減量速度も
遅いため、アルカリ減量時間が長くなり、強伸度低下が
大きくなった。また、減量割繊については、ポリエステ
ルBの減量が進んでしまうため、減量率25%では一部
未割繊の糸条が残存した。さらに、ポリエステルBはP
TTを使用しているが、未割繊糸が残存しているため筒
編み地の風合いが堅くなった。
【0031】
【発明の効果】本発明のポリエステル系分割型複合繊維
を使用した織編物は、アルカリ減量加工を施すことによ
りソフトな風合いを発現することができ、かつ、減量加
工で分割された糸条の強度低下も小さいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) 〜(f) は、本発明の分割型ポリエステル系
複合繊維の具体例を示す横断面模式図である。
【符号の説明】
A 易溶出性成分のポリエステルA B 難溶出性成分のポリエステルB C 中空部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L031 AA18 AA19 AB09 CA01 DA01 DA05 DA11 4L041 AA08 AA15 AA19 AA20 AA25 BA03 BA04 BA05 BA14 BA42 BC20 BD14 CA08 CA16 DD01 DD11 DD15 EE06 EE15 EE20 4L045 AA05 BA03 BA21 BA34 BA49 BA56 BA57 BA60 CA25 CA29 CB13 DC03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維の横断面形状がアルカリ易溶出性成
    分により複数個に分割された複合繊維において、分割さ
    れたアルカリ難溶出性成分として用いられるポリエステ
    ルBのアルカリ減量速度が0.05重量%/分未満であ
    り、かつ、アルカリ易溶出性成分として用いられるポリ
    エステルAのアルカリ減量速度がポリエステルBのアル
    カリ減量速度より10倍以上速く、分割後の糸条のヤン
    グ率が35g/D以下であることを特徴とするポリエス
    テル系分割型複合繊維。
  2. 【請求項2】 アルカリ難溶出性成分として用いられる
    ポリエステルBがポリトリメチレンテレフタレートであ
    ることを特徴とする請求項1記載のポリエステル系分割
    型複合繊維。
JP26526999A 1999-09-20 1999-09-20 ポリエステル系分割型複合繊維 Pending JP2001089940A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26526999A JP2001089940A (ja) 1999-09-20 1999-09-20 ポリエステル系分割型複合繊維

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26526999A JP2001089940A (ja) 1999-09-20 1999-09-20 ポリエステル系分割型複合繊維

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001089940A true JP2001089940A (ja) 2001-04-03

Family

ID=17414891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26526999A Pending JP2001089940A (ja) 1999-09-20 1999-09-20 ポリエステル系分割型複合繊維

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001089940A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002020933A (ja) * 2000-07-06 2002-01-23 Teijin Ltd 複合繊維
JP2006265786A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Toray Ind Inc ポリトリメチレンテレフタレート極細糸
JP2006328583A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Toray Ind Inc 防透け性に優れた海島型複合繊維

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11222780A (ja) * 1998-02-02 1999-08-17 Asahi Chem Ind Co Ltd 高度の耐摩耗性を有する起毛人工皮革
JP2000256924A (ja) * 1999-03-10 2000-09-19 Teijin Ltd 仮撚複合糸

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11222780A (ja) * 1998-02-02 1999-08-17 Asahi Chem Ind Co Ltd 高度の耐摩耗性を有する起毛人工皮革
JP2000256924A (ja) * 1999-03-10 2000-09-19 Teijin Ltd 仮撚複合糸

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002020933A (ja) * 2000-07-06 2002-01-23 Teijin Ltd 複合繊維
JP2006265786A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Toray Ind Inc ポリトリメチレンテレフタレート極細糸
JP4639889B2 (ja) * 2005-03-25 2011-02-23 東レ株式会社 ポリトリメチレンテレフタレート極細糸
JP2006328583A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Toray Ind Inc 防透け性に優れた海島型複合繊維
JP4586634B2 (ja) * 2005-05-26 2010-11-24 東レ株式会社 防透け性に優れた海島型複合繊維

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001348735A (ja) 海島型複合繊維および混繊糸
JP2001123335A (ja) 分割型ポリエステル複合繊維
JP2011157646A (ja) ポリエステル極細繊維
JP2001089940A (ja) ポリエステル系分割型複合繊維
JP2001181932A (ja) ポリエステル系分割型複合繊維
JP2004084139A (ja) 海島複合繊維
JP2002180333A (ja) 潜在捲縮発現性を有するポリエステル系短繊維およびその製造方法
JPH11222745A (ja) ポリエステル混繊糸の製造方法および織編物
JP2003082530A (ja) ポリエステル系複合繊維及びその製造方法
JP2000314036A (ja) 中空仮撚加工糸及びその製造方法
JP2000226734A (ja) 複合繊維、混繊糸および織編物
JP3546222B2 (ja) 分割型ポリエステル複合繊維
JPH07258922A (ja) 複合繊維および該複合繊維からなる極細繊維布帛
JP2918715B2 (ja) 分割型ポリエステル複合繊維
JP2003221732A (ja) ポリエステル繊維
WO2022154035A1 (ja) 海島型複合マルチフィラメントおよび極細マルチフィラメントならびに極細繊維構造体
JPH09302545A (ja) 多層構造紡績糸とそれから得られる中空紡績糸及びその製造方法と織編物
JP2001234441A (ja) ポリエステル系収縮差混繊糸および織編物
JPH09302544A (ja) 紡績糸
JPH07173741A (ja) 織物の製造方法
KR100458518B1 (ko) 고수축성 해도형 복합섬유 및 그의 직물
JPH0693530A (ja) 高発色で風合いの良好な布帛
JP2003171885A (ja) 染色布帛の製造方法および染色布帛
JPH11279839A (ja) フィブリル化可能な混繊糸
JP3157643B2 (ja) 繊維、糸または布帛物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090714

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091201