JP2001088223A - 長繊維で強化された熱可塑性樹脂長尺体の製造装置 - Google Patents

長繊維で強化された熱可塑性樹脂長尺体の製造装置

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JP2001088223A JP26742199A JP26742199A JP2001088223A JP 2001088223 A JP2001088223 A JP 2001088223A JP 26742199 A JP26742199 A JP 26742199A JP 26742199 A JP26742199 A JP 26742199A JP 2001088223 A JP2001088223 A JP 2001088223A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長繊維強化樹脂長尺体製造時の毛羽又は毛玉
発生阻止手段開発。 【解決手段】 開繊含浸槽Vの下流端壁Vdに穿設された
賦形ノズル1の縦断面形状を上流側から円錐部11及びそ
れに続く円筒面のランド部12で形成させ、円錐部内壁面
11iの頂角(α)を15〜35度に、ランド部長を1〜5mmに、
下流端壁Vd厚を5〜30mmにそれぞれ設定する。供給機構
(不図示)から溶融樹脂を樹脂導入口Vi経由で導入し、連
続繊維束Fを上流端壁Vu又は天板Vt上流域に開設された
繊維束導入口Vuf又はVtf経由で導入し、それを本装置V
内の開繊架設体RPで開繊しながら開栓体間に樹脂を含浸
させ、これを賦形ノズル1で絞りながら本装置Vから下流
側へ引出し装置(不図示)で引出して長繊維強化樹脂長尺
体Sを得る。 【効果】 開繊含浸装置Vに穿設された賦形ノズル1の出
口周囲には毛玉も毛羽等も殆ど発生しなかった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は連続した強化用繊維
束に溶融熱可塑性樹脂を含浸させて、強化熱可塑性樹脂
長尺体即ち、単一方向に整列した長繊維で強化された熱
可塑性樹脂構造体を製造する為の装置に関する。詳しく
は、特定形状の賦形ノズルを使用することをその主眼と
し、糸切れによる毛玉発生が押さえられると共に、安定
生産性に優れた熱可塑性樹脂長尺体を製造する為の装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】強化用繊維束に溶融樹脂を良好に含浸さ
せる方法は既に特公昭63−37694号公報等に種々
提案されている。これらの方法によれば、含浸性に優れ
た熱可塑性樹脂長尺体を得ることができる。しかし、本
発明者等の検討によれば、次記の各種改善必要事項が残
されていることが判った:長時間運転に伴って繊維の糸
切れに伴って毛玉が発生する;この毛玉が賦形ノズルに
詰まる結果として更なる糸切れを引起こし、最終的に長
尺体全体が破断して運転中止に至る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上記の
各種改善必要事項を解消し、長時間運転後にも開繊含浸
装置の下流端に位置する賦形ノズルに往々に発生する毛
玉を防止する方策を提供し、長繊維で強化された熱可塑
性樹脂長尺体を長時間安定して製造し得る装置を開発す
ることにある。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】本発明は下掲の各要件
の結合によって構成された各実施態様によってその効果
を達成し得るものである: 1)長繊維で強化された熱可塑性樹脂長尺体を製造する
為の引抜き成形装置において、該成形装置における下流
端壁に穿設された賦形ノズルを形成する上流側円錐面の
頂角(α)が15〜35度であると共に該賦形ノズルがそ
の下流側域に長さ1〜5mmのランド部を有することを特
徴とする製造装置。 2)該賦形ノズルの上流側円錐面の頂角(α)が20〜3
0度であることを特徴とする前記項1に記載の製造装
置。 3)該賦形ノズルがその上流端から下流端までの中心軸
上における厚さ5〜35mmであることを特徴とする前記
項1又は2に記載の製造装置。 4)該賦形ノズルがその上流端から下流端までの中心軸
上における厚さ15〜30mmであることを特徴とする請
求項1〜3の何れかに記載の製造装置。
【0005】
【発明の実施の形態】長繊維で強化された熱可塑性樹脂
長尺体を製造する槽型の開繊含浸装置(「引抜成形装置」
と称することがある)及び詳しくは、それに装着された
本発明の賦形ノズルについて以下に図面を参照して具体
的に説明する。しかし、本発明はこれらの具体的説明に
よっては何等の制限を受けない。
【0006】<図面に基づく説明>図1は本発明及び従
来技術を説明する為の便宜上用いられる図であり、図2
は本発明の好適実施態様(実施例)を説明する為の図、図
3及び図4は類似態様(比較例)を説明する為の図であ
る。図1で統括される本発明の好適態様は長繊維で強化
された熱可塑性樹脂長尺体を製造する為の「開繊含浸装
置V(別名「引抜成形装置」)」を示す模式的縦断面図であ
って、図1(A)によれば、この開繊含浸装置(V;「開繊
含浸槽」又は「含浸槽」と略称されることがある)は開繊さ
れる長繊維束F(長繊維ロービング)をその進行方向に沿
って両側から挟む様に位置する左側壁(不図示)及び右側
壁(不図示)、槽の上流端に位置して含浸槽Vを形成する
上流端壁Vu、槽の下流端に位置して含浸槽Vを形成す
る下流端壁Vd、これらの両側壁と両端壁との全てに下
縁面で密接する底板Vb及びこの底板Vbに対向してそれ
らの全てに上縁面で密接する天板Vtとで主として形成
されている。
【0007】それに加えて、上記の含浸槽Vはその内側
で両側壁間を連結する様に、しかも溶融樹脂中に浸漬さ
れる高さに架設された1本以上、好ましくは3本以上の
開繊ロールR(遊転も駆動回転も可能)又は好ましくは3
対以上の(固定:非回転)開繊ピンP(両者を一括して「開
繊架設体RP」と総称することがある)と下流端壁Vdに
穿設された先細の本発明の賦形ノズル1とを備えてい
る。
【0008】この本発明の賦形ノズル1は開繊含浸槽V
内で形成された長繊維強化樹脂長尺体Sを槽内から引出
される際に所期の断面形状に整形する為のノズルであ
る。ここで、「賦形ノズル」は「賦形オリフィス」と称する
こともできるが、本発明ではこれを「賦形ノズル」と称す
る。図1(B)は本発明の賦形ノズル1を装着した開繊含
浸装置Vの別異態様を示す最上流側部分であって、この
態様においては、開繊含浸装置Vの上流側天板に穿たれ
た長繊維束導入口Vtf経由で左上から斜下向けに開繊さ
れるべき長繊維束Fが導入され、次に溶融樹脂中へ導入
後に転向手段(転向ロールTr又は転向ピンTp)の左下側
から接触しながら略水平方向へ転向された位置で転向手
段Tから離脱して開繊ロールR又は開繊ピンPへ向か
う。この転向手段は開繊を目的とせず、単に長繊維束F
の移動方向を変更する手段に過ぎない。
【0009】<<本発明の実施態様>>図2は本発明の賦形
ノズル1の模式的拡大縦断面図であって、図2において
賦形ノズル1は下流端壁Vdに下流側へ向けて先細りに
穿設された円錐部11とその下流端に接続するランド部
12とで形成されている。賦形ノズル1を上流側から見
た壁面11iは通常、賦形ノズル1の中心軸(X)を囲む
円錐面であるが、楕円錘面等であっても良い(ランド部
の内壁面は通常は見えない)。図2を含む各図に表示さ
れた下流端壁Vdの縦断面図上で下流側へ向けて収束す
る2直線11mは何れもこの円錐部の内壁面11iに位置
する母線である。
【0010】本発明の賦形ノズル1では、その円錐部1
1の内壁面11iが形成する円錐面の頂角[α:上記2直
線11iの交角]は通常15〜35度、好ましくは20〜
30度に設定されれば殆どの場合には十分である。この
円錐部11の下流端はランド部12に接続し、このラン
ド部12は通常、円筒面で形成されている。このランド
部12の長さ(ランド長)は通常1〜5mm、好ましくは1
〜3mmに設定されれば殆どの場合には足りる。
【0011】本発明においては、本発明の賦形ノズル1
が穿設された下流端壁Vdの厚さも重要であって、この
厚さは通常5〜35mm、好ましくは10〜30mmに設定
されることが好ましい。 <開繊含浸装置Vの作動説明>図2に示された本発明の
賦形ノズル1が穿設された図1の開繊含浸装置V(別名
「引抜成形装置」;「含浸槽」と略称することがある)にお
いて、図面の左側(「上下左右前奥縦横」等は説明の便宜
上の表現である)に表示された上流端壁Vuに穿設された
長繊維導入ノズルVuf経由又は図面の左上に位置する天
板Vtの上流域に設けられた長繊維導入口Vtf経由の何
れかで長繊維ロービングFが開繊含浸装置Vへ導入され
る。他方、この装置V内には、その底板Vbに通常は穿
設された溶融樹脂導入口Viに接続された溶融樹脂供給
機構(不図示)から前記導入口Vi経由で溶融樹脂が導入
されて所定の高さに溶融樹脂の液面が保たれる。
【0012】<<溶融樹脂導入口Vi>>開繊含浸槽Vへの
溶融樹脂の供給は前記含浸槽に設けられた溶融樹脂導入
口Viから行なわれる。この溶融樹脂導入口Viは通常、
含浸槽Vの天板Vt、底板Vb及び上流端壁Vuから選ば
れる1以上に穿設される。 <<開繊用繊維束導入口Vf>>開繊含浸槽Vへの開繊用繊
維束F(長繊維束)導入は上記の通りに、長繊維束導入口
Vf(総称)経由で行なわれる。この長繊維束導入口Vfは
開繊含浸槽Vの上流端壁Vu及び天板Vtから選ばれる1
以上に穿設される。長繊維束導入口Vfの形状はそれが
穿設される個所に応じて適切に選択され得るもので、例
えば長繊維束F(長繊維集束体)が上流端壁Vuに穿設さ
れた長繊維束導入口Vufから導入される場合には、長繊
維束導入口Vufの断面形状を長繊維束F自体の断面形状
又はそれらを複数本横に並列させた断面形状に適合する
スリット形状に設定すれば足りる。
【0013】他方、長繊維束Fが含浸槽Vの天板Vt上
流域に開設された長繊維束導入口Vtfから導入される場
合には、長繊維束導入口Vtfの形状は長繊維束の断面形
状に制約されずに自由に選択可能である。即ち、この導
入口Vtfからは溶融樹脂が洩れ出る懸念が無いことか
ら、長繊維束導入口Vtfの形状は上流端壁Vuに穿設さ
れる長繊維導入口Vufと同一形状でも差支え無いことは
勿論、それとは異なって、単なる丸形又は角形等の開口
でも差支えない。
【0014】<<開繊含浸槽とその温度設定について>>上
記の「開繊含浸槽」Vは溶融樹脂を所定量貯留させながら
流動させると共に開繊体の繊維間に溶融樹脂を含浸させ
る為に用いられる処理槽で、通常は箱形で充分であり、
最少限この開繊含浸槽Vの左右側側壁VsLR及び底板Vb
には加熱機構(不図示)が装備されていることが重要であ
る。この加熱機構によって、使用される基材樹脂並びに
開繊及び含浸される連続繊維束F等を基材樹脂の結晶融
点よりも次記の「充分に高い温度」に昇温及び保温できる
様に構成されていることが好ましい。前記の「充分に高
い温度」とは、使用樹脂の結晶融点よりも通常10〜1
50℃、好ましくは30〜120℃だけ高温を言い、こ
の加熱機構には含浸槽V内の樹脂及び連続繊維束(F)等
を上記の「充分に高い温度」に昇温及び維持する能力が備
わっていることが好ましい。ここで、基材樹脂が2種以
上の熱可塑性樹脂の組合せである場合に、上記の「充分
に高い温度」は最高融点を示す樹脂の結晶融点よりも通
常10〜150℃、好ましくは30〜120℃だけ高温
を言うが、組合せによって融点降下が生ずる場合には、
降下後の新たな融点に対して、上記の「充分に高い温度」
を算出すれば足りる。
【0015】ここで「結晶融点(Tm)」とは、示差走査型
熱量計(DSC)を用いた融解熱量測定において、試料の
温度を20℃/minの割合で昇温させながら発生する温度
−融解熱量関係曲線に生ずる融解熱ピークが位置する温
度とする。なお、融解熱ピークが複数個観測された場合
には、その中で最大面積を占めるピークが位置する温度
とする。
【0016】この開繊含浸装置V内へ上流側から導入さ
れた長繊維ロービングFはこの装置内に溶融樹脂の進行
方向に対して略垂直に架設された3本以上の開繊架設体
RP(「開繊ロール」と「開繊ピン」との総称)によって開繊
されると共に、開繊によって生じた各開繊体(単繊条及
びその低度集束体から選ばれる1種以上)の間に溶融樹
脂が含浸(開繊含浸)される。この場合の開繊方式は大別
して2つに分類される。
【0017】その第1の開繊方式は通常3本以上の開繊
架設体として開繊ロールRが用いられ、それらが回転
(駆動又は遊動)可能に、しかも溶融樹脂の移動方向に沿
って一連に設置され、開繊含浸装置V内へ導入された長
繊維集束体Fがこの開繊ロールRの周面に沿って所定長
だけは接触する行動を繰返す所謂「千鳥型接触」によって
開繊を行なう方式である。
【0018】その第2の開繊方式は通常3対以上の開繊
架設体として開繊ピンP対(上段開繊ピンPuと下段開繊
ピンPdの組合せ)を用い、各対が溶融樹脂の流動方向に
対して略垂直に、しかも長繊維集束体Fを上下から非接
触で挟む形態に架設されると共に、各対間に相互に所定
の間隔を置いて上流から下流向けに一連に設置され、し
かも導入された長繊維集束体Fが上段開繊ピンPuと下
段開繊ピンPdとの間を上段開繊ピンPu又は下段Pdの
何れにも接触しない形態、所謂「非接触」で略直線的に通
過しながら開繊を行なう方式である。ここで、開繊ピン
対は溶融樹脂の進行方向に向けて略水平面内に通常は3
対設置されている。
【0019】実際の開繊作業では長繊維集束体Fが上記
の開繊方式の何れかによって開繊されながら、開繊と同
時又は稍遅れて行なわれる含浸作業では各開繊体内に溶
融樹脂が含浸された後に賦形ノズル1で熱可塑性樹脂と
共に絞られながら開繊含浸槽V外へ下流向けに引抜かれ
ることによって長繊維で強化された熱可塑性樹脂長尺体
S(ストランド又はロッド)が得られる。
【0020】上記の長繊維強化樹脂長尺体Sが賦形ノズ
ル1から引出される際に、従来の賦形ノズル2又は3が
用いられた場合には往々にして下流端壁Vdの出口近辺
で毛玉が発生する。この毛玉は開繊によって折損された
長繊維が賦形ノズル1を通過する為に強く絞込まれた反
作用として、その集束状態から離反して毛羽となったも
のが下流端壁Vdに穿設された賦形ノズル2又は3から
引出されて、抑圧から解放された段階で外側へ曲り続け
た結果生ずる「後れ毛」の集合物と見られている。
【0021】<<比較例1及び2の態様>>図3(比較例1)
において、賦形ノズル2はその上流側から見た円錐面2
1の頂角(α)を本発明におけると同一とし、賦形ノズル
2の下流側に接続するランド部22の長さを本発明にお
ける1〜5mmよりも長い6〜10mmに設定したものであ
る。この賦形ノズル2を用いた開繊含浸においては、長
繊維強化樹脂長尺体S(長繊維強化ストランド)からの糸
切れ及び毛羽立ちに起因する毛玉が定常運転を妨げる程
に多発した。
【0022】図4(比較例2)において、賦形ノズル3の
ランド部32の長さは本発明におけると同一であるが、
上流側から見た円錐面31の頂角(α)が本発明における
15〜35度よりも格段に大きな45度に設定されたも
のである。この賦形ノズル3が装着された開繊含浸装置
Vの運転においては、導入された長繊維束Fからの糸切
れも毛羽立ちも定常運転を妨げる程には激しく生じなか
ったが、その発生頻度及び現象の強さは製品の品質を低
下させるに十分であった。
【0023】<<付属設備>>上記の開繊含浸槽Vへの溶融
樹脂供給機構(不図示)として常用されるものの例は押出
機である。この押出機の中でも各種のものが使用可能で
あって、例えば単軸スクリュー型又は二軸スクリュー型
の何れでも使用可能で、二軸スクリュー型の中にも同方
向(回転)型及び異方向(回転)型の2種に加えて、スクリ
ューの長さが等長のものと不等長のものとが目的に応じ
て用いられる。
【0024】上記の開繊含浸槽Vの下流端壁Vdに穿設
された賦形ノズル1の下流側には、冷却設備及び/又は
サイジングダイ等を種々設置することができる。この冷
却設備は押出された強化ストランド(ロッド)を冷却する
為の設備であり、サイジングダイは強化樹脂長尺体S
(強化ストランド;強化ロッド)の真円度等の形状改良を
目的とするものである。更に、ペレタイザー(造粒機構)
等を付設して、長尺体(直径通常1〜4mm程度)を平均長
3〜50mmに細断(裁断)することによる粒状体(柱状体)
の作製も屡々行なわれる。
【0025】<<長繊維強化材F>>基材樹脂用の強化材と
して通常的に製造され、市販されている長繊維強化材と
しては、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊維及び溶融石英
繊維等の無機繊維並びに合成樹脂繊維等の有機繊維を挙
げることができる。これらの長繊維強化材Fは何れも、
実質的に無端の「長繊維」の形態であるものが本発明の目
的には好適である。尤も、実際に供給される形態は単繊
維ではなく、それが多数本集束され、相互に適度に接着
されて形成された形態「ロービング」が一般的である。こ
のロービングは開繊工程においては、可能な限り個々の
単繊維に近い段階まで開繊され得ることが期待される。
【0026】ロービングが開繊工程を経て得られる長繊
維開繊体は基材(マトリックス)樹脂中へ可能な限り均一
に分散されることが好ましい。それに加えて、長繊維開
繊体が強化ストランド又は強化ロッドSの様な細長いも
のに含有される場合には、その長軸方向に対して可能な
限り平行に整列されていることが好ましい。 <長繊維強化材の材質>本発明の長繊維強化長尺体Sを
作製する為に用いられる長繊維強化材Fは各種の材質の
ものでよい。その材質は無機物質及び有機物質に大別さ
れる。無機物質の中で最も実用性に富むものとして例え
ば、ガラス(珪酸ガラス)、石英、天然鉱物、金属及び炭
素を挙げることができる。ここで「ガラス」とは、珪酸金
属塩を主成分とする固溶体であって、ソーダガラス、カ
リガラス、耐熱ガラスである硼珪酸ガラス(ホウ珪酸ガ
ラス;ボロシリケートガラス)等を包含する。各種ガラス
類の中でも好ましいガラスはケイ酸カリウム系ガラス
(カリガラス)及びボロシリケートガラス(別名「Eガラ
ス」)である。
【0027】長繊維強化材の材質の中でも、ガラスはそ
の引張特性、曲げ特性、熱的特性及びその価格等の点に
おいて最も多用される強化材であるが、軽量性及び耐ア
ルカリ性の点で用途によっては制約を受ける。 <<ガラス繊維強化材FG>>基材樹脂用の強化材として通
常的に製造され、市販されている長繊維強化材の代表で
あるガラス連続繊維束F(ガラス長繊維束)としては、ガ
ラスロービングを挙げることができる。このガラスロー
ビングは通常、平均繊維径4〜30μm、フィラメント
集束本数400〜10000本、テックス番手300〜
20000g/kmであるが、好ましくは平均繊維径9〜2
3μm、集束本数1000〜6000本のものである。
基材樹脂に対する補強効果の観点から、長繊維強化材の
表面には界面接着性付与又は向上の為の処理剤として、
好ましくはシランカップリング剤等による処理が施され
ている。
【0028】<<有機質繊維強化材FP>>ガラス繊維強化
材FGに対して軽量性及び耐アルカリ性に優れる点で炭
素繊維FCが浮上する。尤も、炭素繊維FCはその価格の
点ではガラス繊維に比肩し得ないことから、軽量性と強
度との兼備(比強度が大であること)が価格に優先する用
途例えば、航空機用、競走用車両又はスポーツ用等に制
約される。
【0029】有機物質としては主として合成樹脂であっ
て、熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂に大別できる。これ
らの中で熱硬化性樹脂は強化材F用の長繊維にはその高
い耐熱性において熱可塑性樹脂を足下にも寄せ付けない
が、その成形性の点で熱可塑性樹脂には比肩し得ない。
この熱可塑性樹脂の中でも高結晶性及び高融点のものが
長繊維強化材用には優れている。なお、当然ながら強化
材FPとして熱可塑性樹脂が用いられる場合には、その
融点が基材樹脂の融点よりも大幅に高いこと、通常は5
0℃以上、好ましくは70℃以上高いことが望まれる。
【0030】高結晶性で高融点の熱可塑性樹脂としては
例えば、高い耐熱性例えば200℃を超える融点が望ま
れる用途向けには各種のポリアミド樹脂又はポリエステ
ル樹脂が適合する。ここでポリアミド樹脂としては、開
環付加重合型ナイロン例えば6-ナイロン、7-ナイロン、
11-ナイロン及び12-ナイロンを挙げることができ、共重
縮合型のポリアミド樹脂は6,6-ナイロン、6,7-ナイロ
ン、6,10-ナイロン、6,12-ナイロン等並びに6-/6,6-共
縮合ナイロンの様な汎用銘柄及び特殊銘柄を挙げること
ができる。
【0031】一層の高耐熱性が望まれる場合には芳香族
ポリアミド樹脂、全芳香族ポリアミド樹脂(別称:アラミ
ド樹脂)等が用いられる。前者の代表としては通称「ナイ
ロンMXD6」即ち、m-キシリレンジアミンとアジピン酸
との共縮重合体が例示され、後者の代表としてはm-キシ
リレンジアミンとテレフタル酸との共縮合重合体が例示
される。後者に属するものにも既に市販されているもの
がある。
【0032】また、ポリエステル(樹脂)として最も一般
的なものは脂肪族系のジオールと芳香族系のジカルボン
酸との共縮合重合体であって中でも、エチレングリコー
ル(又は「エチレンオキシド;エチレンオキサイド」)とテ
レフタル酸との共縮重合体(「ポリエチレンテレフタレー
ト」;略称「PET」)である。これよりも更に耐熱性に富
むポリエステルとしては、脂肪族系のジオールとしてエ
チレングリコールに代えて1,4-ブタンジオールを用いた
共縮重合体(「ポリ-1,4-ブタンジオールテレフタレー
ト」;略称「PBT」)を例示することができる。耐熱性に
特に優れるポリエステル樹脂としては、ジオール側も芳
香族化合物である通称「全芳香族ポリエステル」が存在
し、その中には防弾チョッキの材料に用いられているも
のもある。
【0033】<基材(基質;マトリックス)樹脂>長繊維
束(ロービング)の開繊によって得られる開繊体(単繊条
又は低度開繊物)間に含浸されるべき溶融樹脂の素材樹
脂は結晶融点通常110〜350℃、好ましくは150
〜270℃の熱可塑性樹脂であればその何れかを問わな
い。とはいえ、通常の用途においては結晶性樹脂例え
ば、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂(ナイロ
ン)及びポリエステル系樹脂から選ばれる1種又はこれ
らの2種以上の組合わせからなる樹脂組成物を素材樹脂
として用いることが一般的である。2種類以上の熱可塑
性樹脂が組合わせて用いられる場合には、樹脂相互間に
充分な相溶性が実現される組合せであることが好まし
い。
【0034】上記の結晶性熱可塑性樹脂の中でも、通常
の用途向けには性状及び価格等の見地からポリオレフィ
ン系樹脂POが多用される。このポリオレフィン系樹脂
POとは、炭素数通常2〜10個程度のα-オレフィン
を構成単位とする結晶性単独重合体若しくは結晶性共重
合体又は2種以上の結晶性単独重合体の組成物(混合
物)、2種以上の結晶性共重合体の組成物(混合物)又は
1種以上の結晶性単独重合体と1種以上の結晶性共重合
体との組成物(混合物)等を包含する概念である。
【0035】結晶性ポリオレフィン系樹脂を構成する上
述の炭素数2〜10個のα-オレフィンとは例えば、エ
チレン、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセ
ン、4-メチル-1-ペンテン、1-オクテン及び1-デセン等
であって、その1種に限らず2種以上の組合せであって
もよい。結晶性ポリオレフィン(「ポリ-α-オレフィン」
の通称)系樹脂の中でも、実用的には結晶性ポリプロピ
レン系樹脂PPが最も汎用性に富んでいる。なお、低温
用途向けには寧ろポリエチレン系樹脂PEが適し、高温
使用が望まれる用途向けにはポリ-4-メチル-1-ペンテン
系樹脂MPTが適する。なお、必要に応じて、前記の結
晶性ポリオレフィン系樹脂を2種以上適宜に選択して組
合せることによって、何れかの樹脂単独では実現困難な
性状を発現する樹脂を組成物の形態で得ることができ
る。
【0036】長繊維Fで強化された本発明の熱可塑性樹
脂長尺体Sを構成する基材樹脂はそのメルトフローレー
ト[MFR(230℃;21.2N)]30〜300g/10min、好ま
しくは50〜200g/10minの熱可塑性樹脂であれば何
れでも用いることができる。また、更に高い耐熱性が要
求される用途向けには基材樹脂として、上記のポリアミ
ド樹脂NL(ナイロン)又は熱可塑性ポリエステル樹脂
を、長繊維強化材Fとしては熱硬化性樹脂又は無機物質
繊維例えば、ガラス繊維FG(珪酸塩ガラス繊維)、岩綿
繊維、石英繊維、炭素繊維FC及び金属繊維から選ばれ
た1種以上のものを用いることが好ましい。
【0037】<賦形ノズル1(賦形ダイス)の材質と表面
仕上げ>本発明の賦形ノズル1はその上流側から見た円
錐面11の頂角(α)及びランド部12の内径及び壁面等
がガラス繊維F等の高硬度繊維との長期間の摩擦によっ
て損耗する。この損耗を抑制する為には、賦形ノズル1
の材質を高耐磨耗性の鉄−タングステン合金(商品名:タ
ンガロイ」)又は鉄−チタン(フェロチタン)合金等の超高
硬度合金から選び、その表面にクロム又はニッケル等の
表面硬度に優れた被膜を形成する金属でメッキ処理(金
属メッキ処理)、好ましくは電解メッキ(電気メッキ)処
理して一層平滑化することが好ましい。賦形ノズル1に
更に高い表面硬度及び表面平滑度が要求される場合に
は、金属メッキ処理ではなく、上記の超高硬度合金等に
よって作製された賦形ノズルの表面を電解研磨処理等に
よって高度平滑化することが好ましい。
【0038】
【発明の効果】本発明の特定形状の賦形ノズルを担持す
る下流端壁が開繊含浸槽に組付けられると共に、その下
流端壁に穿設されたランドの長さも本発明の規定通りに
設定(選定)されていれば、開繊時における長繊維の折損
も毛羽立ちも、それに起因する毛玉も生じ難くなるとい
う効果が奏される。その結果として、本発明の賦形ノズ
ル(ランド部をも包含)を担持した下流端壁が装着された
開繊含浸装置は長期間に亙り安定して連続運転に耐え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の賦形ノズルを備えた下流端
壁を構成要素の1とする開繊含浸装置の模式的縦断面図
であり、図1(B)は上流側天板に長繊維束導入口を備え
た部分だけを示す模式的部分拡大縦断面図である。
【図2】本発明の賦形ノズルの模式的拡大縦断面図であ
る。
【図3】比較例1に相当する賦形ノズルの模式的縦断面
図であって、このノズルにおけるランド部が本発明にお
けるよりも相当に長く設定されている。
【図4】比較例2に相当する賦形ノズルの模式的縦断面
図であって、このノズルにおける円錐面の頂角が本発明
におけるよりも格段に大きく設定されている。
【符号の説明】
1 本発明の賦形ノズル 2 比較例の賦形ノズル 3 比較例の賦形ノズル 11 本発明の賦形ノズルにおける円錐面 21 比較例1の賦形ノズルにおける円錐面 31 比較例2の賦形ノズルにおける円錐面 12 本発明の賦形ノズルにおけるランド部 22 比較例1の賦形ノズルにおけるランド部 32 比較例2の賦形ノズルにおけるランド部 11m 円錐部内壁面に位置する母線 F 長繊維ロービング P 開繊ピン(総称) R 開繊ロール(総称) S 長繊維で強化された樹脂長尺体 T 長繊維束の転向手段(総称) V 開繊含浸装置全体 X 賦形ノズルの中心軸 FC 炭素長繊維強化材 FG ガラス長繊維強化材 FP 合成樹脂長繊維強化材 Pu 上段開繊ピン Pd 下段開繊ピン RP 開繊架設体(総称) Tp 転向ピン Tr 転向ロール Vb 開繊含浸装置を構成する底板 Vd 開繊含浸装置を構成する下流端壁 Vf 長繊維束(連続繊維束;長繊維ロービング)の導入
口(総称) Vs 開繊含浸槽の側壁 VsL 開繊含浸槽の左側側壁 VsR 開繊含浸槽の右側側壁 Vt 開繊含浸装置を構成する天板 Vu 開繊含浸装置を構成する上流端壁 Vuf 上流端壁に穿設された長繊維束の導入口 Vtf 天板の上流域に開設された長繊維束の導入口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長繊維で強化された熱可塑性樹脂長尺体
    を製造する為の引抜成形装置において、該装置における
    下流端壁に穿設された賦形ノズルを形成する上流側円錐
    面の頂角(α)が15〜35度であると共に該賦形ノズル
    が該上流側円錐面に続く下流側域に長さ1〜5mmのラン
    ド部を有することを特徴とする製造装置。
  2. 【請求項2】 該賦形ノズルの上流側円錐面の頂角(α)
    が20〜30度であることを特徴とする請求項1に記載
    の製造装置。
  3. 【請求項3】 該賦形ノズルがその上流端から下流端ま
    での中心軸上における厚さ5〜35mmであることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の製造装置。
  4. 【請求項4】 該賦形ノズルがその上流端から下流端ま
    での中心軸上における厚さ15〜30mmであることを特
    徴とする請求項1〜3の何れかに記載の製造装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019022886A (ja) * 2017-03-23 2019-02-14 東レ株式会社 塗工装置およびシート状物の製造装置

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