JP2001087261A - 内視鏡着脱型電子走査式超音波検査装置 - Google Patents

内視鏡着脱型電子走査式超音波検査装置

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JP2001087261A JP27032399A JP27032399A JP2001087261A JP 2001087261 A JP2001087261 A JP 2001087261A JP 27032399 A JP27032399 A JP 27032399A JP 27032399 A JP27032399 A JP 27032399A JP 2001087261 A JP2001087261 A JP 2001087261A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡に電子走査を行う超音波トランスデュ
ーサを有する超音波検査装置を組み込んで、超音波内視
鏡として機能させるに当って、処置具導出口から導出さ
れる穿刺処置具の導出経路に対して、この導出経路断面
と、処置具導出口から導出される穿刺処置具の外径との
差分以上が送信超音波の厚み音場で覆われるように超音
波トランスデューサを配置することによって、処置具導
出口から導出される穿刺処置具が確実に超音波視野内に
入り、しかもできるだけ分解能の高い超音波断層像が得
られる。 【解決手段】 超音波トランスデューサ27により超音
波が送信される領域に対して、穿刺処置具Tの導出経路
となるガイドパイプ29の延長部分を部分的にオーバー
ラップさせ、このガイドパイプ29の延長部分の断面を
直径d1 とし、穿刺処置具Tのうち、外径が最も小さい
ものの外径d2 とした時に、オーバーラップする範囲
は、d1 −d2 とd1 −1/2d2 との間に設定してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡に着脱可能
に装着されて、体腔内等で電子走査を行う内視鏡着脱型
電子走査式超音波検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】体腔内の検査や診断を行うに当っては、
内視鏡観察手段と超音波観察手段とを備えた超音波内視
鏡が用いられるが、超音波内視鏡は体腔内等に挿入され
る挿入部の先端部分に内視鏡観察手段と超音波検査手段
とを設ける構成としたものである。そして、内視鏡観察
手段で体腔内を観察し、かつ体内における関心のある部
位に対して、体内組織の状態に関する情報を取得するた
めに、所望の位置で超音波検査手段を作動させることに
より超音波走査が行われる。また、超音波検査の結果、
病変部の可能性がある等の判断がなされた時には、その
部分の体内組織をサンプリングしてこの細胞を精査した
り、必要に応じて薬液の注入等といった処置を施すこと
ができるようになっている。このために、内視鏡観察手
段を構成する観察窓に近接する位置に処置具導出口を開
口させて設け、この処置具導出口から穿刺処置具を導出
させて、体内に刺入できるように構成されている。
【0003】超音波検査手段は超音波トランスデューサ
を有するが、この超音波トランスデューサは、所定の範
囲を走査するようになっている。超音波走査方式として
は、超音波振動子を機械的に変位させる間に、所定距離
移動する毎に超音波パルスを送信する、所謂メカニカル
走査と、所定数の超音波振動子をアレイ状に配列して、
これら各超音波振動子を順次作動させることにより走査
する電子走査方式とがある。電子走査式の超音波トラン
スデューサを用いれば、各超音波振動子の送信タイミン
グを制御することにより様々な波面を作り出すことがで
きることから、所望の検査態様なり範囲なりを設定でき
る等の点で、メカニカル走査方式より優れており、超音
波内視鏡においても、超音波検査手段として電子走査を
行う超音波トランスデューサを設ける構成としたものが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波内視
鏡にあっては、内視鏡観察手段の前方位置に超音波検査
手段が装着されるようになっており、従って内視鏡観察
手段による観察視野は超音波検査手段により著しく制約
されることになる。このために、超音波内視鏡にあって
は、内視鏡観察手段を備えているにも拘らず、通常の内
視鏡としての用い方で使用されないのが一般的である。
【0005】以上の点から、挿入部の最先端部である先
端構成部の先端面に照明窓,観察窓及び処置具導出口を
設けた内視鏡に対して、その先端構成部に超音波トラン
スデューサ、特に電子走査を行う超音波トランスデュー
サを備えた超音波検査装置を着脱可能に組み込むように
することが考えられる。このように、内視鏡着脱型の超
音波検査装置として構成すると、内視鏡単独検査時に
は、超音波検査装置を組み込まないようにして体腔内に
挿入し、また超音波検査を併用する際には、超音波検査
装置を組み込んだ状態として体腔内に挿入するというよ
うに、検査態様に応じて、内視鏡としても、また超音波
内視鏡としても機能させることができるので、極めて好
都合である。
【0006】ここで、超音波内視鏡としての機能を発揮
させるに当って、挿入部の先端構成部に超音波検査装置
を装着した時に、その超音波トランスデューサの先端構
成部に対する位置には様々な規制がある。
【0007】まず、超音波トランスデューサにより走査
すべき領域は、内視鏡観察手段を構成する観察窓から得
られる体腔内の光学像に基づいて決定される。このため
に、超音波トランスデューサは少なくとも観察窓による
内視鏡観察視野の範囲内に位置していなければならな
い。ここで、観察窓による体腔内の観察時において、そ
の観察視野に上下方向があり、この上下方向は本体操作
部の上下方向と概略一致する。従って、超音波トランス
デューサは観察視野の下方位置であって、できるだけ上
下方向における中心線に近い位置に配置するのが、この
超音波トランスデューサを体腔内で正確に超音波走査を
行う部位に配置するための操作時の操作性等の観点から
有利である。
【0008】また、超音波走査を行う際において、超音
波トランスデューサが体腔内壁から離間し、その間に空
気が介在していると、送受信される超音波が著しく減衰
するから、超音波トランスデューサを体腔内壁に密着さ
せなければならない。超音波検査装置を内視鏡に組み込
んだ状態で、超音波トランスデューサを体腔内壁に密着
させる操作は、挿入部において、先端構成部の基端側に
連設したアングル部を湾曲させることにより行われる。
つまり、超音波トランスデューサが超音波走査すべき位
置の近傍に配置された時に、挿入部が連結されている本
体操作部からの遠隔操作でアングル部をある方向、通常
はアップ方向に湾曲させる。従って、アングル部の湾曲
方向のうちの上下方向の湾曲中心線に対してほぼ直交す
る方向に超音波トランスデューサの送受信面が向くよう
に配置する必要がある。
【0009】さらに、超音波検査には穿刺処置具が併用
されるが、穿刺処置具は体内に刺入される前の段階で
は、その位置が内視鏡観察手段による内視鏡観察視野に
入るようにしなければならない。また、体内への刺入後
には、少なくともこの穿刺処置具の先端部は超音波トラ
ンスデューサによる超音波観察視野で捉えられなければ
ならない。このために、超音波トランスデューサの位置
は、内視鏡観察手段における観察窓に近接した位置に配
置した処置具導出口に対してもその相対位置が規制され
る。
【0010】而して、超音波トランスデューサから送信
される超音波には所定の厚み音場、つまり走査ラインと
直交する幅方向の寸法であり、超音波断層像は平面的に
表示されることから、この音場における厚み方向の寸法
は超音波断層像の分解能に極めて大きな影響を与える。
つまり、シャープな切り口となった正確な超音波断層像
を取得するには、厚み音場をできるだけ絞らなければな
らない。ただし、超音波検査装置を内視鏡に組み込んだ
状態では、その超音波トランスデューサの位置が前述し
た各要素により規制されるから、特に内視鏡の処置具導
出口等との位置関係から、ある程度の厚み音場を持たせ
なければならず、このために精度の高い超音波検査を行
うことができるように、分解能の高い超音波断層像が得
られない可能性がある。
【0011】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、内視鏡に電子走査を
行う超音波トランスデューサを有する超音波検査装置を
組み込んで、超音波内視鏡として機能させるに当って、
処置具導出口から導出される穿刺処置具が確実に超音波
視野内に入り、しかもできるだけ分解能の高い超音波断
層像が得られるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、照明窓,観察窓及び処置具導出口を
挿入部の先端構成部に設けた内視鏡に着脱可能に装着さ
れる超音波検査装置であって、所定数の超音波振動子を
アレイ状に配列した超音波トランスデューサを設けた超
音波走査部と、この超音波走査部の超音波トランスデュ
ーサが、前記先端構成部より前方に配置されるように前
記先端構成部に着脱可能に連結される内視鏡連結部とを
備え、この内視鏡連結部を前記先端構成部に連結した時
に、前記処置具導出口から導出される穿刺処置具の導出
経路に対して、この導出経路断面と、前記処置具導出口
から導出される穿刺処置具の外径との径差分以上の範囲
にわたって前記超音波トランスデューサの送信超音波の
厚み音場がオーバーラップするようにしたことをその特
徴とするものである。
【0013】ここで、超音波トランスデューサの送信超
音波の厚み音場が穿刺処置具の導出経路に対してオーバ
ーラップする範囲としては、望ましくは、この穿刺処置
具の導出経路断面と、当該の内視鏡の挿通可能な穿刺処
置具のうち、最小径の穿刺処置具の外径との径差以上と
する。また、内視鏡における挿入部としては、その先端
構成部に少なくとも上下方向に湾曲操作可能なアングル
部を連設したものから構成した場合には、超音波トラン
スデューサは、この湾曲方向の下方側になるように、か
つこの超音波トランスデューサから送信される超音波の
厚み音場の範囲内で、さらに観察窓に装着した対物レン
ズの光軸中心線を通る位置関係となるように配置する。
また、超音波走査部には穿刺処置具の導出方向をガイド
するガイド部を設けることによって、穿刺処置具を確実
に所定の方向に向けて導出させることができる。さら
に、超音波検査装置を内視鏡に組み込んだ時に、その超
音波トランスデューサを先端構成部の円周方向に対して
確実に所定の位置に配置するためには、内視鏡連結部を
内視鏡の先端構成部に連結する際に、超音波走査部を先
端構成部の円周方向に位置決めする手段を備えるように
するのが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。まず、図1において、1は
内視鏡、20は超音波検査装置である。内視鏡1は単独
で体腔内等に挿入することができ、また超音波検査装置
20を着脱可能に組み込むことによって、分離可能型超
音波内視鏡として構成され、体腔内において、内視鏡検
査と超音波検査とを併用できることになる。
【0015】内視鏡1は、挿入部2の基端部に本体操作
部3を連設したものからなり、また本体操作部3にはユ
ニバーサルコード4が引き出されており、このユニバー
サルコード4の基端部には、光源コネクタ5と電気コネ
クタ6とに分岐している。そして、光源コネクタ5及び
電気コネクタ6は、それぞれ光源装置及びプロセッサに
着脱可能に接続されるが、これら光源装置及びプロセッ
サは、通常、一体的に組み込み、かつ内視鏡画像を表示
するディスプレイを備えた光源ユニット7として構成さ
れる。
【0016】挿入部2は、その先端側から先端構成部2
a,アングル部2b及び軟性部1cとなっている。先端
構成部2aの先端面には、図2からも明らかなように、
照明窓10(図面上では2箇所設けられているが、必ず
しも2箇所とする必要はない)と観察窓11とが設けら
れており、照明窓10にはライトガイドの出射端が臨
み、また観察窓11に装着した対物レンズの結像位置に
は固体撮像素子を装着する。さらに、鉗子等の処置具を
導出するための処置具導出口12が開口している。処置
具導出口12から本体操作部3に設けた処置具導入部1
3までの間は処置具挿通チャンネル(図示せず)で接続
されている。アングル部2bは本体操作部3に設けたア
ングルノブ14の操作により上下及び左右に湾曲させる
ことができるようになっている。さらに、軟性部2cは
挿入経路に沿って任意の方向に曲がる軟性構造となって
いる。
【0017】ここで、アングル部2bを本体操作部3側
から遠隔操作で湾曲させることができるようにしている
のは、内視鏡観察機構を構成する観察窓11を所望の方
向に向けるためのものである。このために、アングル部
2bは、周知のように、節輪構造となし、かつ湾曲操作
のために操作ワイヤが挿通されている。操作ワイヤは、
上下一対または上下及び左右に各一対設けるようにして
おり、上下一対の操作ワイヤを設けた場合には、アング
ル部2bは上下方向に湾曲可能であり、また上下左右に
各一対設ければ、上下及び左右に湾曲させることがで
き、さらにそれらを複合操作することにおって、アング
ル部2bを捩るようにして、先端構成部2aの方向をさ
らに微細に制御できるようになる。
【0018】内視鏡1の挿入部2におけるアングル部2
bには、通常、上下及び左右に湾曲可能な構成となって
おり、図2において、P1 ,P2 ,P3 ,P4 で示した
位置に操作ワイヤが設けられ、P1 の位置の操作ワイヤ
を引っ張り、P2 の位置の操作ワイヤを押し出すように
操作すると、アングル部2bは矢印U方向、つまり上方
に向けて湾曲し、それとは逆の操作を行うと、アングル
部2bは矢印D方向、つまり下方に向けて湾曲する。ま
た、P3 ,P4 に位置する操作ワイヤの一方を引っ張
り、他方を押し出すように操作すると、アングル部2b
はそれぞれ矢印R方向(右方)、矢印L方向(左方)に
それぞれ湾曲する。従って、図2において、U−Dを結
ぶ線はアングル部2bの上下方向の湾曲中心線であり、
またR−Lを結ぶ線はアングル部2bにおける左右方向
の湾曲中心線である。
【0019】超音波検査装置20は、図1に示したよう
に、本体部21と信号ケーブル22とから構成される。
本体部21は、図3及び図4から明らかなように、その
先端部分が超音波走査部23であり、この超音波走査部
23には内視鏡連結部24が連設されている。さらに、
信号ケーブル22は、本体部21における内視鏡連結部
24から引き出されており、この信号ケーブル22の先
端部は超音波観測装置26に着脱可能に接続されるコネ
クタ25となっている。
【0020】内視鏡連結部24は挿入部2の先端構成部
2aを囲繞するように装着されるリング形状となってお
り、この内視鏡連結部24の先端側には、前方に向けて
下降する傾斜面となっており、この傾斜面の部分が超音
波走査部23である。この超音波走査部23には超音波
トランスデューサ27が装着されており、この超音波ト
ランスデューサ27は、短冊状となった超音波振動子2
7aを多数列設したものであり、従ってこれら超音波振
動子27aを順次作動させることによって、電子走査を
行うものである。従って、図示した超音波トランスデュ
ーサ27は電子リニア走査(またはコンベックス走査)
を行うのに適した構成となっている。そして、超音波ト
ランスデューサ27が装着されている超音波走査部23
は、その外形は全体が丸みを帯びて、エッジや尖った部
分が生じない表面形状となっている。
【0021】さらに、本体部21における超音波走査部
23と内視鏡載置部24との間には、ガイド部28が設
けられており、このガイド部28は内視鏡1の処置具導
出口12から導出される穿刺処置具Tをガイドするため
のものであり、このガイド部28は、超音波走査部23
より上方に突出しており、この突出部には穿刺処置具T
を通過させるトンネル28aが形成されている。このト
ンネル部28aにはガイドパイプ29が連結して設けら
れている。トンネル部28aは超音波走査部23側に向
けて上方に向くように所定角度傾斜しており、ガイドパ
イプ29は、所定の長さ部分を湾曲させることによっ
て、真直ぐな方向になるように方向転換させている。
【0022】以上のように構成することによって、超音
波検査装置20を組み込まない状態では、内視鏡1を単
独で使用するすることができる。この内視鏡1の挿入部
2を体腔内に挿入することによって、照明窓10から照
明を行い、観察窓11から得られる体腔内の観察を行う
ことができる。このようにして行われる内視鏡検査の結
果、処置すべき箇所や体腔内壁の組織を採取する必要が
あれば、適宜の処置具を処置具導出口12から突出させ
て、所要の処置を行うことができる。而して、この内視
鏡1は、一般的な内視鏡そのものであり、挿入部2には
余分な機構は全く設けられていないので、その外径寸法
が大きくなるようなことはなく、体腔内への挿入操作性
が良好となり、被験者に対する苦痛軽減が図られる。ま
た、観察窓11から得られる内視鏡観察視野を制限する
こともないので、十分広い内視鏡観察視野が得られる。
従って、内視鏡検査を円滑に行える。
【0023】一方、内視鏡検査と超音波検査とを併用す
る場合には、内視鏡1に超音波検査装置20を組み込
む。この超音波検査装置20の内視鏡1への組み込み
は、その本体部21を構成する内視鏡連結部24を挿入
部2の先端構成部2aに内視鏡連結部24を嵌合させる
ことによって、超音波検査装置20を本体部21は挿入
部2に連結した状態に固定する。そして、この時にはガ
イドパイプ29を処置具導出口12内に挿入させる。こ
れによって、超音波検査装置20の本体部21を内視鏡
1の挿入部2における先端構成部2aに対して回転方向
に位置決めされる。このようにして内視鏡1に対して所
定の位置に位置決めされた状態で超音波検査装置20の
本体部21が組み込まれると、その超音波走査部23に
設けた超音波トランスデューサ27を構成する多数の超
音波振動子27aにおける送受信面は、アングル部2b
における図2の矢印U方向、つまり上下方向への湾曲中
心線に対して直交する方向に向けられる。
【0024】以上により超音波検査装置20は内視鏡1
に組み込まれて、内視鏡1における観察窓11で体腔内
の観察を行いながら、挿入部2及びこの挿入部2に装着
した超音波検査装置20の本体部21を体腔内に挿入す
る。挿入部2の先端が超音波検査を行うべき臓器や体腔
管の内部にまで導かれると、内視鏡1による観察下で超
音波検査を行う位置を確認することができる。そこで、
超音波走査部23が超音波検査を行うべき位置に配置さ
れると、超音波トランスデューサ27を構成する超音波
振動子27aを順次駆動することによって所定の範囲に
わたる超音波走査を行う。この場合において、超音波ト
ランスデューサ27は観察窓11のほぼ下部位置に配置
されているので、この観察窓11を介して行われる超音
波検査位置の確認は正確かつ容易になる。
【0025】ここで、超音波トランスデューサ27から
送信され、また体内組織の断層部からの反射エコーを受
信する際において、超音波トランスデューサ27と体腔
内壁との間に空気が介在していると、超音波信号が極端
に減衰するために、図5に示したように、超音波トラン
スデューサ27を体腔内壁に密着させる。この超音波ト
ランスデューサ27を体腔内壁に密着させる操作は、内
視鏡1の挿入部2におけるアングル部2bを湾曲操作す
る。而して、内視鏡1に超音波検査装置20を組み込ん
だ時に、その超音波走査部23に設けた超音波トランス
デューサ27は上方、つまり内視鏡の観察窓11の方向
に向いている。この超音波トランスデューサ27を体腔
内壁に密着させるには、観察窓11における視野の上
方、つまりアングル部2bを図2の矢印U方向に湾曲操
作するのが、観察視野と超音波走査を行われる箇所との
関係から、最も合理的である。この操作によって、超音
波トランスデューサ27は確実に体腔内壁に密着するこ
とになる。
【0026】そして、超音波トランスデューサ27を作
動させて超音波走査を行っている間に、関心のある箇所
等が発見されると、内視鏡1の処置具導出口12から穿
刺処置具Tを挿通させることによって、当該の部位の組
織を採取したり、治療等の処置を施すことができる。こ
こで、処置具導出口12から導出された穿刺処置具Tは
さらにガイドパイプ29にガイドされて、超音波走査部
23の上部位置から斜め前方に向けて進行することにな
る。
【0027】ガイドパイプ29から導出された穿刺処置
具Tは、体腔内壁に至る前の段階では、観察窓11によ
る内視鏡観察視野に捉えられるから、穿刺箇所を正確に
確認できる。ただし、穿刺処置具Tが体内に刺入される
と、もはやその先端を観察窓11によっては確認できな
い。穿刺処置具Tは体内組織とは音響インピーダンスが
異なる媒質であるから、超音波を送信すると、その境界
部で反射エコーが発生する。従って、穿刺処置具Tが超
音波の送信領域内、つまり超音波観測視野内に位置させ
ると、超音波の視野内に穿刺処置具Tが入ることにな
り、超音波による監視が可能となる。
【0028】図6において、実線で囲った領域UAが超
音波トランスデューサ27による超音波が送信される領
域であるとし、また一点鎖線で囲った領域TAがガイド
パイプ29の延長部分、つまり穿刺処置具Tの導出経路
とする。穿刺処置具Tが超音波観察視野に入るために
は、領域TAの全長にわたって領域UAと少なくとも一
部がオーバーラップしていなければならない。また、超
音波トランスデューサ27の位置は、穿刺処置具Tの導
出経路に加えて、観察窓11との関係でも規制される。
つまり、図6に点線で示したように、超音波トランスデ
ューサ27の位置の概略上方の位置に観察窓11におけ
る対物レンズの光軸中心線OLを位置させなければなら
ない。しかも、超音波断層像の分解能を向上させるため
には、領域UAにおける厚みを薄くする必要がある。
【0029】以上の点から、図7に示したように、穿刺
処置具Tの導出経路の全長にわたって、その領域TAと
超音波が送信される領域UAとがオーバーラップする範
囲(同図に斜線で示した範囲)を、領域TAの断面にお
ける直径d1 と、穿刺処置具Tのうち、外径が最も小さ
いものの外径d2 との差分以上とする。これによって、
どのような外径寸法の穿刺処置具Tがガイドパイプ29
の内面において、どの部位にガイドされながら導出され
たとしても、確実に超音波観察視野内に捉えられること
になる。そして、前述したオーバーラップの範囲を大き
くすればするほど、超音波断層像における穿刺処置具T
の像が鮮明になる。ただし、そうすると、超音波トラン
スデューサ27の厚み音場が広がってしまうので、超音
波断層像の分解能が低下する。そこで、領域TAと領域
UAとがオーバーラップする範囲は、d1 −d2 と、d
1 −1/2d2 との間に設定するのがさらに望ましい。
これによって、厚み音場を必要以上広げることなく、超
音波断層像に穿刺処置具Tの像が鮮明に表れることにな
り、この穿刺処置具Tを確実に超音波による監視下に置
くことができる。
【0030】ここで、超音波トランスデューサ27によ
る厚み音場は、図8に示したようにして調整することが
できる。同図には、超音波トランスデューサ27を構成
する超音波振動子27aを幅方向、つまり超音波振動子
27aの並び方向とは直交する方向から見たものが示さ
れている。同図から明らかなように、超音波振動子27
は、通常は、その表面側から音響レンズ層27L,音響
整合層27M,圧電素子27P,バッキング材27Bか
らなる積層体で構成される。この場合において、厚み音
場を決定する要素となるのは、圧電素子27Pの幅方向
の寸法と音響レンズ27Lの曲率半径とである。従っ
て、音響レンズ層27Lを除いた状態では、図8に二点
鎖線で示したように、圧電素子27Pの幅寸法で厚み音
場が決定され、しかも所定の曲率の音響レンズ層27L
を装着すると、同図に実線で示したように厚み音場を絞
ることができる。そこで、これら要素を適宜設定するこ
とによって、送信超音波における厚み音場を任意に設定
することができる。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように、内視鏡に電子走
査を行う超音波トランスデューサを有する超音波検査装
置を組み込んで、超音波内視鏡として機能させるに当っ
て、処置具導出口から導出される穿刺処置具の導出経路
に対して、この導出経路断面と、処置具導出口から導出
される穿刺処置具の外径との径差分以上が送信超音波の
厚み音場で覆われるように前記超音波トランスデューサ
を配置することによって、処置具導出口から導出される
穿刺処置具が確実に超音波視野内に入り、しかもできる
だけ分解能の高い超音波断層像が得られる等の効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す分離可能型超
音波内視鏡において、超音波検査装置と内視鏡とを分離
した状態を示す全体構成図である。
【図2】内視鏡の挿入部の先端部を示す正面図である。
【図3】超音波検査装置の本体部を内視鏡の挿入部に連
結した状態を示す要部外観図である。
【図4】図3の断面図である。
【図5】内視鏡に超音波検査装置を組み込んで超音波走
査を行っている状態を示す作用説明図である。
【図6】超音波の送信領域と穿刺処置具の導出経路との
位置関係を示す作用説明図である。
【図7】超音波の送信領域と穿刺処置具の導出経路とを
どの程度オーバーラップするかについての作用説明図で
ある。
【図8】送信超音波の厚み音場を調整可能とする機構に
ついての説明図である。
【符号の説明】
1 内視鏡 2 挿入部 2a 先端構成部 2b アングル部 2c 軟性部 10 照明窓 11 観察窓 12 処置具導出口 20 超音波検査装置 21 本体部 23 超音波走査部 24 内視鏡連結部 27 超音波トランスデューサ 27a 超音波振動子 28 ガイド部 28a トンネル 29 ガイドパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 糸井 啓友 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)発明者 坂本 利男 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)発明者 河野 慎一 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 Fターム(参考) 4C301 AA02 BB01 BB40 CC01 EE01 EE20 FF05 FF17 GB04 GB06 GB20 GB27 HH23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明窓,観察窓及び処置具導出口を挿入
    部の先端構成部に設けた内視鏡に着脱可能に装着される
    超音波検査装置であって、所定数の超音波振動子をアレ
    イ状に配列した超音波トランスデューサを設けた超音波
    走査部と、この超音波走査部の超音波トランスデューサ
    が、前記先端構成部より前方に配置されるように前記先
    端構成部に着脱可能に連結される内視鏡連結部とを備
    え、この内視鏡連結部を前記先端構成部に連結した時
    に、前記処置具導出口から導出される穿刺処置具の導出
    経路に対して、この導出経路断面と、前記処置具導出口
    から導出される穿刺処置具の外径との径差分以上の範囲
    にわたって前記超音波トランスデューサの送信超音波の
    厚み音場がオーバーラップするようにしたことを特徴と
    する内視鏡着脱型電子走査式超音波検査装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波トランスデューサの送信超音
    波の厚み音場が前記穿刺処置具の導出経路に対してオー
    バーラップする範囲は、この穿刺処置具の導出経路断面
    と、当該の内視鏡の挿通可能な穿刺処置具のうち、最小
    径の穿刺処置具の外径との径差以上とする構成としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の内視鏡着脱型電子走査式
    超音波検査装置。
  3. 【請求項3】 前記挿入部の先端構成部には、少なくと
    も上下方向に湾曲操作可能なアングル部を連設し、前記
    超音波トランスデューサは、この湾曲方向の下方向とな
    るように、かつこの超音波トランスデューサからの送信
    超音波における厚み音場が、さらに前記観察窓に装着し
    た対物レンズの光軸中心線を通る関係となるように構成
    としたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡着脱型電
    子走査式超音波検査装置。
  4. 【請求項4】 前記超音波走査部には、前記穿刺処置具
    の導出方向をガイドするガイド部を設ける構成としたこ
    とを特徴とする請求項1記載の内視鏡着脱型電子走査式
    超音波検査装置。
  5. 【請求項5】 前記内視鏡連結部は、前記内視鏡の先端
    構成部に連結する際に、前記超音波走査部をこの先端構
    成部の円周方向に位置決めする手段を備える構成とした
    ことを特徴とする請求項1記載の内視鏡着脱型電子走査
    式超音波検査装置。
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