JP2001086549A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2001086549A
JP2001086549A JP26301799A JP26301799A JP2001086549A JP 2001086549 A JP2001086549 A JP 2001086549A JP 26301799 A JP26301799 A JP 26301799A JP 26301799 A JP26301799 A JP 26301799A JP 2001086549 A JP2001086549 A JP 2001086549A
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Naoki Yokoyama
直樹 横山
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Hitachi Kokusai Electric Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各親局装置が自己の通信可能領域に存する移
動局装置の識別情報を管理する無線通信システムで移動
元の親局装置に当該識別情報を効率的に通知する。 【解決手段】 移動局装置2aでは受信手段11が親局
装置1a〜1cの送信手段23から識別情報を受信し、
管理手段12が親局装置の識別情報を管理する。親局装
置では受信手段21が移動局装置の送信手段13から識
別情報を受信し、管理手段22が移動局装置の識別情報
を管理する。移動局装置では例えば自己の識別情報と共
に送信手段14が移動先の親局装置へ移動元の親局装置
の識別情報を送信し、移動先の親局装置では通知手段2
4が当該移動局装置の識別情報を移動元の親局装置へ回
線Bを介して送信し、移動元の親局装置では削除手段2
5が当該識別情報を管理手段22による管理対象から削
除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の親局装置と
これら複数の親局装置の通信可能領域を移動する移動局
装置とを備え、各親局装置が自己の通信可能領域に存す
る移動局装置の識別情報を管理する無線LANシステム
等の無線通信システムに関し、特に、移動局装置が複数
の親局装置の通信可能領域を移動するに際して、当該移
動局装置の識別情報を移動元の親局装置に効率的に通知
する無線通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば無線LANシステムでは、アクセ
スポイントとして用いられる複数の親局装置(例えば固
定ステーション)が互いに離隔距離をもって有線LAN
等の有線回線(例えばバックボーン)を介して接続され
ており、各親局装置が自己の通信可能領域(例えば基本
サービスエリア:BSA)に点在する移動局装置(例え
ば移動ステーション)との間で無線回線を介して情報を
通信することが行われている。ここで、近接する親局装
置にはそれぞれ異なる無線媒体(運用周波数)が割り当
てられており、これにより、通信可能領域に重複部分を
有する複数の親局装置相互間での電波干渉を防止してい
る。
【0003】また、移動局装置は複数の親局装置の通信
可能領域を移動することが可能であることから、各親局
装置では自己の通信可能領域に存する移動局装置の識別
情報を管理することが行われており、当該識別情報に基
づいて移動局装置の認証や移動局装置との通信等が行わ
れている。
【0004】一例として、親局装置では、例えば有線回
線を介して移動局装置宛ての信号を受信した場合には、
当該信号の宛先である移動局装置の識別情報を自己が管
理しているか否かを判定し、管理している場合には当該
信号を自己の通信可能領域へ無線送信する。このため、
例えば移動局装置が一の親局装置の通信可能領域から他
の親局装置の通信可能領域へ移動したときには、移動元
の親局装置(すなわち、前記一の親局装置)では当該移
動局装置の識別情報を管理対象から削除しなければ当該
移動局装置に対して無駄な信号を無線送信してしまうこ
とになる。
【0005】そこで、従来では、移動局装置が親局装置
の通信可能領域を移動したときに、移動先の親局装置
(すなわち、前記他の親局装置)が新規に登録する当該
移動局装置の識別情報をネットワーク内の他の全ての親
局装置に報知する構成が検討等されている。このような
報知を行うと、移動元の親局装置では当該報知内容に基
づいて自己の通信可能領域から他の親局装置の通信可能
領域へ移動した移動局装置の識別情報を管理対象から削
除することができ、これにより、当該移動局装置に対し
て無駄な無線送信を行ってしまうのを防止して、無線区
間における情報通信のスループットが低下してしまうの
を防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような無線LANシステムでは、上述したように移動先
の親局装置が自己の通信可能領域に移動してきた移動局
装置の識別情報を新規に登録するに際して、当該識別情
報をネットワーク内の他の全ての親局装置に報知しなけ
ればならなかったため、当該報知を行うための多数の信
号(例えばIPフレーム)が親局装置間を接続する回線
に無駄に送信されてしまい、当該回線のトラフィック量
が非常に多くなってしまって通信効率が非常に悪くなっ
てしまうといった不具合があった。また、このような移
動局装置の移動の管理(BSA移動管理)では当該管理
の全てが親局装置側で行われるため、親局装置側にかか
る負荷が非常に大きくなってしまっていた。
【0007】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、移動局装置が複数の親局装置
の通信可能領域を移動するに際して、当該移動局装置の
識別情報を移動元の親局装置に効率的に通知することが
できる無線LANシステム等の無線通信システムを提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る無線通信システムでは、回線を介して
接続された複数の親局装置と、これら複数の親局装置の
通信可能領域を移動する移動局装置とを備え、各親局装
置が自己の通信可能領域に存する移動局装置の識別情報
を管理して当該移動局装置と無線通信するに際して、次
のようにして移動局装置の移動を管理する。すなわち、
まず、親局装置では親局管理手段が自己の通信可能領域
に存する移動局装置の識別情報を管理している一方、移
動局装置では移動局管理手段が自己が存する通信可能領
域の親局装置の識別情報を管理している。
【0009】この場合に、例えば移動局装置が一の親局
装置の通信可能領域から他の親局装置の通信可能領域へ
移動すると、移動局装置では移動局受信手段が移動先の
親局装置から当該親局装置の識別情報を無線受信し、こ
れにより、上記した移動局管理手段による管理対象が当
該識別情報に更新される。これとともに、移動局装置で
は、移動局識別情報送信手段が移動先の親局装置に対し
て自己の識別情報を無線送信し、移動元親局識別情報送
信手段が移動先の親局装置に対して移動元の親局装置の
識別情報を無線送信する。なお、上記した移動先の親局
装置の識別情報は、移動先の親局装置の親局識別情報送
信手段により移動局装置に対して無線送信されるもので
ある。
【0010】一方、移動先の親局装置では、親局受信手
段が上記した移動局装置から当該移動局装置の識別情報
を無線受信し、これにより、当該識別情報が上記した親
局管理手段による管理対象として登録される。これとと
もに、移動先の親局装置では、通知手段が移動局装置か
ら無線受信した当該移動局装置の移動元の親局装置の識
別情報と対応した親局装置(すなわち、移動元の親局装
置)へ当該移動局装置の識別情報を回線を介して送信す
る。そして、移動元の親局装置では、削除手段が他の親
局装置(すなわち、上記した移動先の親局装置)から回
線を介して受信した移動局装置の識別情報を上記した親
局管理手段による管理対象から削除する。
【0011】従って、上記のように移動元の親局装置の
識別情報が移動局装置から移動先の親局装置に対して無
線送信されるため、例えば当該識別情報を移動元の親局
装置のみに宛てて移動先の親局装置から移動元の親局装
置へ回線を介して伝送することができる。このため、例
えば従来のように移動先の親局装置が前記移動局装置の
識別情報をネットワーク内の他の全ての親局装置に報知
することが行われる必要がないことから、移動局装置の
識別情報を移動元の親局装置に通知する処理を効率化す
ることができ、これにより、回線のトラフィック量を少
なくして通信効率を向上させることができる。
【0012】なお、移動局装置の識別情報を移動元の親
局装置に通知する仕方としては、要は、移動局装置が移
動先の親局装置に対して移動元の親局装置の識別情報を
無線送信し、移動先の親局装置が当該識別情報と対応し
た親局装置(すなわち、移動元の親局装置)へ当該移動
局装置の識別情報を送信するものであれば、どのような
仕方が用いられてもよい。
【0013】一例として、移動局装置が自己の識別情報
を含んだ信号を移動元の親局装置に宛てた信号として移
動先の親局装置へ無線送信し、移動先の親局装置が当該
信号をその宛先である移動元の親局装置へ回線を介して
中継送信するといった通知の仕方を用いることができ
る。また、他の例として、移動局装置が自己の識別情報
と移動元の親局装置の識別情報とを別個な信号により移
動先の親局装置へ無線送信し、移動先の親局装置が移動
局装置から受信した移動元の親局装置の識別情報と対応
した親局装置(すなわち、移動元の親局装置)へ移動局
装置から受信した当該移動局装置の識別情報を送信する
といった通知の仕方を用いることもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。なお、本例では、本発明に係る無線通
信システムを無線LANシステムに適用した場合を示
す。図1には、本発明を適用した無線LANシステムを
構成する装置の一例として、回線Bを介して接続された
複数の親局装置1a〜1cと、これら複数の親局装置1
a〜1cの通信可能領域A1〜A3を移動することが可
能な複数の移動局装置2a〜2fと、回線Bに接続され
た複数の情報処理装置3a、3bとを示してある。
【0015】ここで、各親局装置1a〜1cは例えば無
線LANシステムの固定ステーションであり、各移動局
装置2a〜2fは例えば無線LANシステムの移動ステ
ーションであり、各情報処理装置3a、3bは例えばパ
ーソナルコンピュータ(PC)から構成されている。ま
た、回線Bとしては例えば無線回線を用いることも可能
であるが、本例では、回線Bとして例えば有線LANを
用いた有線回線(例えばバックボーン)が用いられてい
る。
【0016】また、上記図1では、各親局装置1a〜1
cの通信可能領域A1〜A3を点線で示してあり、これ
らの通信可能領域A1〜A3は例えば各親局装置1a〜
1cの基本サービスエリアである。また、本例では、近
接する各親局装置1a〜1cにはそれぞれ異なる無線媒
体(運用周波数fa〜fc)が割り当てられており、こ
れにより、複数の親局装置相互間での電波干渉を防止し
ている。
【0017】なお、上記図1には、本例の無線LANシ
ステムを構成する装置の一例として3つの親局装置1a
〜1cと6つの移動局装置2a〜2fと2つの情報処理
装置3a、3bを示したが、これらは本例の無線LAN
システムに備えられた多数の装置の中の一部であり、例
えば同図に示した親局装置1a〜1cは回線Bを介して
図外の親局装置とも接続されており、例えば同図に示し
た移動局装置2a〜2f以外にも図外の移動局装置が存
在しており、例えば同図に示した情報処理装置3a、3
b以外にも回線Bに接続された図外の情報処理装置が存
在している。
【0018】上記図1に示した本例の移動局装置2a〜
2fの構成例や本例の親局装置1a〜1cの構成例を示
す。なお、本例では各移動局装置2a〜2fの構成や動
作は同様であるとともに各親局装置1a〜1cの構成や
動作は同様であるため、ここでは移動局装置2a及び親
局装置1aを代表させてこれらの構成例を示す。まず、
本例の移動局装置2aの構成例を示す。上記図1に示さ
れるように、本例の移動局装置2aには、移動局受信手
段11と、移動局管理手段12と、移動局識別情報送信
手段13と、移動元親局識別情報送信手段14とが備え
られている。
【0019】移動局受信手段11は、例えば移動局装置
2aが親局装置1a〜1cの通信可能領域A1〜A3を
移動した際に、移動先の親局装置1a〜1cから当該親
局装置1a〜1cの識別情報を無線受信する機能を有し
ている。ここで、本例では、各親局装置1a〜1cには
それぞれ固有のIPアドレスが割り当てられており、当
該IPアドレスが親局装置1a〜1cの識別情報として
用いられている。また、本例の移動局受信手段11は、
後述する図5に示される送信許可信号61を親局装置1
a〜1cから無線受信することにより、当該送信許可信
号61に含まれる当該親局装置1a〜1cのIPアドレ
スを無線受信する。
【0020】なお、例えば移動局装置2aが起動される
ときには、通常、当該移動局装置2aは起動直後に通信
可能な親局装置1a〜1cとの同期を確立して当該親局
装置1a〜1cにより新規に管理されることになるた
め、本例の移動局装置2aでは、このような起動直後に
通信可能な親局装置1a〜1cとの間においても、移動
先の親局装置1a〜1cとの間で行われる処理と同様な
処理が行われる。これについては、以下も同様である。
【0021】移動局管理手段12は自己(移動局装置2
a)が存する通信可能領域A1〜A3の親局装置1a〜
1cの識別情報(IPアドレス)を管理する機能を有し
ている。ここで、本例では、移動局装置2aに不揮発性
のメモリが備えられており、移動局管理手段12は親局
装置1a〜1cのIPアドレスを当該メモリに記憶させ
て管理する。また、本例では、常に最新の1つのIPア
ドレスのみが前記メモリに記憶されているものとし、例
えば移動先の親局装置1a〜1cのIPアドレスを前記
メモリに記憶させるに際して移動元の親局装置1a〜1
cのIPアドレスが当該メモリに記憶されている場合に
は古い(移動元の親局装置1a〜1cの)IPアドレス
が消去されて新たな(移動先の親局装置1a〜1cの)
IPアドレスが上書き保存される。
【0022】移動局識別情報送信手段13は、例えば移
動局装置2aが親局装置1a〜1cの通信可能領域A1
〜A3を移動した際に、移動先の親局装置1a〜1cに
対して自己(移動局装置2a)の識別情報を無線送信す
る機能を有している。ここで、本例では、各移動局装置
2a〜2fにはそれぞれ固有のMACアドレスが割り当
てられており、当該MACアドレスが移動局装置2a〜
2fの識別情報として用いられている。
【0023】また、本例の移動局識別情報送信手段13
は、移動局装置2aと親局装置1a〜1cとの同期外れ
が発生したことを検出した場合に、再び親局装置1a〜
1cとの同期を確立することを試みて、これにより同期
を確立することができた(例えば移動先の)親局装置1
a〜1cに対して図2に示される送信要求信号31を無
線送信することにより、当該送信要求信号31に含まれ
る自己(移動局装置2a)のMACアドレスを当該親局
装置1a〜1cに通知する。
【0024】ここで、上記図2には、移動局装置2aか
ら親局装置1a〜1cに対して無線送信される送信要求
信号31の一例を示してあり、この送信要求信号31
は、上記したように自己(移動局装置2a)のMACア
ドレスを親局装置1a〜1cに通知することで当該親局
装置1a〜1cに対して自己(移動局装置2a)の管理
登録を要求(認証要求)する場合に用いられるほかに、
例えば自己(移動局装置2a)から親局装置1a〜1c
への情報送信を行うに際して当該親局装置1a〜1cに
対して無線フレームの送信スロットの割り当てを要求
(送信要求)する場合にも用いられる。
【0025】具体的には、上記図2に示した本例の送信
要求信号31は、ビット同期を確立するためのビット同
期信号と、フレーム同期を確立するためのフレーム同期
信号と、送信元の移動局装置2aのMACアドレス(自
局MACアドレス)と、フレームのシーケンス番号(フ
レームシーケンス番号)と、送信元の移動局装置2aに
割り当てられた識別子(移動ステーション識別子)と、
各種の制御情報と、伝送誤りを検出するためのフレーム
チェックシーケンス(FCS)とを含む無線フレームか
ら構成されている。
【0026】ここで、上記した移動ステーション識別子
は、親局装置1a〜1cが移動局装置2aを管理するに
際して当該親局装置1a〜1cにより当該移動局装置2
aに割り当てられる識別子であり、例えば移動局装置2
aが親局装置1a〜1cの通信可能領域A1〜A3を移
動する度に移動先の親局装置1a〜1cにより新規に割
り当てられるものである。また、本例では、上記した送
信要求信号31が前記送信要求を行うために用いられる
場合には移動ステーション識別子としては送信元の移動
局装置2aに割り当てられた識別子が用いられる一方、
上記した送信要求信号31が前記認証要求を行うために
用いられる場合には移動ステーション識別子としては全
て“0”から構成された情報(ALL“0”)が用いら
れる。
【0027】移動元親局識別情報送信手段14は、例え
ば移動局装置2aが親局装置1a〜1cの通信可能領域
A1〜A3を移動した際に、移動先の親局装置1a〜1
cに対して移動元の親局装置1a〜1cの識別情報(I
Pアドレス)を無線送信する機能を有している。ここ
で、本例の移動元親局識別情報送信手段14は、後述す
る図5に示される送信許可信号61を移動先の親局装置
1a〜1cから受信したことに応じて図3に示されるU
DPフレーム41を当該親局装置1a〜1cに対して無
線送信することを行い、これに際して、当該UDPフレ
ーム41の宛先を特定する情報として移動元の親局装置
1a〜1cのIPアドレスを移動先の親局装置1a〜1
cに対して無線送信する。
【0028】上記図3には、移動局装置2aから移動先
の親局装置1a〜1cを介して移動元の親局装置1a〜
1cへ送信されるUDPフレーム41の一例を示してあ
り、このUDPフレーム41は、自己(移動局装置2
a)が移動元の親局装置1a〜1cの通信可能領域A1
〜A3から他の(移動先の)親局装置1a〜1cの通信
可能領域A1〜A3へ移動したことを移動元の親局装置
1a〜1cに通知するための信号である。
【0029】具体的には、上記図3に示した本例のUD
Pフレーム41は例えばインターネットの標準ネットワ
ーク管理プロトコルであるSNMP(Simple Network M
anagement Protocol)のSETオペレーションを示すP
DU(Protocol Data Unit)から構成されており、この
PDUは、自己(移動局装置2a)が親局装置1a〜1
cの通信可能領域A1〜A3を移動した旨(BSA移動
通知)を示すリクエスト識別と、エラー制御のための情
報(エラーステータス、エラー位置番号)と、自己(移
動局装置2a)を識別するための自己のMACアドレス
(移動ステーションMACアドレス:管理情報#1)
と、移動先の親局装置1a〜1cを識別するための移動
先の親局装置1a〜1cのIPアドレス(移動先固定ス
テーションIPアドレス:管理情報#2)とから構成さ
れている。
【0030】また、上記したようにUDPフレーム41
には、宛先情報として移動元の親局装置1a〜1cのI
Pアドレスが付加される。なお、宛先情報として付加さ
れる移動元の親局装置1a〜1cのIPアドレスは、例
えば移動局装置2aに備えられた前記不揮発性メモリに
記憶されたIPアドレスを参照して特定される。この場
合、例えばメモリに記憶された移動元の親局装置1a〜
1cのIPアドレスを宛先情報として設定した後に当該
IPアドレスを移動先の親局装置1a〜1cのIPアド
レスに書き換えてもよく、また、例えばメモリに記憶さ
れた移動元の親局装置1a〜1cのIPアドレスを移動
先の親局装置1a〜1cのIPアドレスに書き換えるに
際して移動元の親局装置1a〜1cのIPアドレスを他
のメモリに記憶しておき、当該他のメモリに記憶した当
該IPアドレスを宛先情報として設定してもよい。
【0031】次に、本例の親局装置1aの構成例を示
す。上記図1に示されるように、本例の親局装置1aに
は、親局受信手段21と、親局管理手段22と、親局識
別情報送信手段23と、通知手段24と、削除手段25
と、移動履歴記憶手段26とが備えられている。
【0032】親局受信手段21は、例えば移動局装置2
a〜2fが他の親局装置(親局装置1b等)の通信可能
領域から自己(親局装置1a)の通信可能領域A1に移
動した際に、当該移動局装置2a〜2fから当該移動局
装置2a〜2fの識別情報(MACアドレス)を無線受
信する機能を有している。ここで、本例の親局受信手段
21は、上記図2に示した送信要求信号31を移動局装
置2a〜2fから無線受信することにより、当該送信要
求信号31に含まれる当該移動局装置2a〜2fのMA
Cアドレスを無線受信する。
【0033】親局管理手段22は自己(親局装置1a)
の通信可能領域A1に存する移動局装置2a〜2fの識
別情報(MACアドレス)を管理する機能を有してい
る。ここで、本例の親局管理手段22は、図4に示され
る移動局管理テーブル51を用いて、自己(親局装置1
a)の通信可能領域A1に存する移動局装置2a〜2f
(例えば“移動ステーション#1”〜“移動ステーショ
ン#n”)に割り当てた移動ステーション識別子と当該
移動局装置2a〜2fのMACアドレスとを対応付けて
管理する。なお、移動局管理テーブル51は、親局装置
1aに備えられたメモリに記憶されている。
【0034】親局識別情報送信手段23は、例えば移動
局装置2a〜2fが他の親局装置(親局装置1b等)の
通信可能領域から自己(親局装置1a)の通信可能領域
A2に移動した際に、当該移動局装置2a〜2fに対し
て自己(親局装置1a)の識別情報(IPアドレス)を
無線送信する機能を有している。ここで、本例の親局識
別情報送信手段23は、上記図2に示した送信要求信号
31を移動局装置2a〜2fから受信したことに応じ
て、図5に示される送信許可信号61を当該移動局装置
2a〜2fに対して無線送信することにより、当該送信
許可信号61に含まれる自己(親局装置1a)のIPア
ドレスを当該移動局装置2a〜2fに通知する。
【0035】ここで、上記図5には、親局装置1aから
移動局装置2a〜2fに対して無線送信される送信許可
信号61の一例を示してある。具体的には、同図に示さ
れる送信許可信号61は、ビット同期を確立するための
ビット同期信号と、フレーム同期を確立するためのフレ
ーム同期信号と、送信元の親局装置1aのMACアドレ
ス(自局MACアドレス)と、フレームのシーケンス番
号(フレームシーケンス番号)と、送信先の移動局装置
2a〜2fに割り当てられた移動ステーション識別子
(許可移動ステーション識別子)と、送信先の移動局装
置2a〜2fのMACアドレス(許可移動ステーション
MACアドレス)と、送信元の親局装置1aのIPアド
レス(自局IPアドレス)と、各種の制御情報と、伝送
誤りを検出するためのフレームチェックシーケンス(F
CS)とを含む無線フレームから構成されている。
【0036】通知手段24は、例えば移動局装置2a〜
2fが他の親局装置(親局装置1b等)の通信可能領域
から自己(親局装置1a)の通信可能領域A1に移動し
た際に、当該移動局装置2a〜2fから無線受信した当
該移動局装置2a〜2fの移動元の親局装置の識別情報
(IPアドレス)と対応した親局装置(すなわち、移動
元の親局装置)へ当該移動局装置2a〜2fの識別情報
(MACアドレス)を回線Bを介して送信する機能を有
している。ここで、本例の通知手段24は、上記図3に
示したUDPフレーム41を移動局装置2a〜2fから
無線受信した場合に当該UDPフレーム41をその宛先
である移動元の親局装置(親局装置1b等)へ回線Bを
介して送信することにより、当該UDPフレーム41に
含まれる当該移動局装置2a〜2fのMACアドレスを
移動元の親局装置に通知する。なお、本例のUDPフレ
ーム41は親局装置1aのIP層で処理される。
【0037】削除手段25は例えば他の親局装置(親局
装置1b等)から回線Bを介して受信した移動局装置2
a〜2fの識別情報(MACアドレス)を親局管理手段
22による管理対象から削除する機能を有している。こ
こで、本例の削除手段25は、上記図3に示したUDP
フレーム41を他の親局装置(親局装置1b等)から受
信した場合に、当該UDPフレーム41に含まれる移動
ステーションMACアドレスと対応した移動局装置2a
〜2fが自己(親局装置1a)の通信可能領域A1から
他の親局装置の通信可能領域へ移動したものとみなし
て、当該MACアドレス及びそれと対応する移動ステー
ション識別子を上記図4に示した移動局管理テーブル5
1から削除する。
【0038】移動履歴記憶手段26は、例えば自己(親
局装置1a)が管理している移動局装置2a〜2fや管
理していた移動局装置2a〜2fのBSA移動履歴情報
を記憶する機能を有している。ここで、本例の移動履歴
記憶手段26は、例えば図6に示されるように、BSA
移動履歴情報を移動局装置2a〜2fのMACアドレス
毎のテーブルとして拡張MIBデータベース上に記憶す
る。
【0039】具体的には、本例では、“移動ステーショ
ンStatus”という項目の下位に“移動ステーショ
ンBSA移動履歴”という項目が設けられており、各移
動局装置2a〜2fのMACアドレス(“移動ステーシ
ョン1MACアドレス”等)毎に当該移動局装置2a〜
2fが移動した先の親局装置(親局装置1b等)のIP
アドレスが履歴情報(例えば“移動ステーション移動履
歴1”〜“移動ステーション移動履歴m”)として記憶
されている。なお、本例では、他の親局装置(親局装置
1b等)からUDPフレーム41を受信する度に、当該
UDPフレーム41に管理情報#2として含まれている
IPアドレス(移動先の親局装置のIPアドレス)が上
記した履歴情報として累積的に記憶されていく。
【0040】以上の構成により、本例の無線LANシス
テムでは、回線Bを介して接続された複数の親局装置1
a〜1cと、これら複数の親局装置1a〜1bの通信可
能領域A1〜A3を移動する複数の移動局装置2a〜2
fとを備え、各親局装置1a〜1cが自己の通信可能領
域A1〜A3に存する移動局装置2a〜2fの識別情報
(MACアドレス)を管理して当該移動局装置2a〜2
fと情報を無線通信すること等を行う。また、本例の無
線LANシステムでは、上記図1に示した各情報処理装
置3a〜3bには、例えばSNMPマネージャの機能と
して、各親局装置1a〜1cの拡張MIBデータベース
上に記憶されている上記したBSA移動履歴情報を回線
Bを介して検索等する機能が備えられている。
【0041】次に、移動局装置2aが親局装置1aの通
信可能領域A1から隣接する親局装置1bの通信可能領
域A2へ移動した場合を例として、本例の移動局装置2
a〜2fや本例の親局装置1a〜1cにより行われる動
作の一例を具体的に示す。なお、上記したように本例で
は、移動局装置2aが起動された直後においても同様な
動作が行われる。まず、親局装置1aの運用周波数fa
と親局装置1bの運用周波数fbとは異なっているた
め、移動局装置2aが親局装置1aの通信可能領域A1
から親局装置1bの通信可能領域A2へ移動すると、移
動局装置2aでは、一旦、親局装置1a、1bとの同期
が外れる。
【0042】移動局装置2aでは親局装置1a、1bと
の同期外れを検出すると、例えば予め設定された複数の
周波数(候補周波数)を順次切替えて親局装置との再同
期を試みる。なお、候補周波数としては、例えば上記図
1に示した無線LANシステムの親局装置(親局装置1
a〜1c等)に割り当てられた全ての周波数(周波数f
a、fb、fc等)が設定されている。
【0043】本例では、移動局装置2aが使用周波数を
周波数fbに切替えて再同期を試みることにより、当該
移動局装置2aと移動先の親局装置1bとの同期が確立
される。このようにして移動先の親局装置1bとの同期
が確立されると、移動局装置2aでは上記図2に示した
送信要求信号31を当該親局装置1bに対して無線送信
する。
【0044】次に、移動先の親局装置1bでは、自己の
通信可能領域A2に移動してきた移動局装置2aから上
記した送信要求信号31を受信すると、当該移動局装置
2aに対して上記図5に示した送信許可信号61を無線
送信する。なお、上記したように送信許可信号61に
は、例えば移動先の親局装置1bに備えられたメモリに
記憶された当該親局装置1bのIPアドレスが含められ
る。ここで、図7には、親局装置1bが移動局装置2a
から送信要求信号31を受信する場合に当該親局装置1
bにより行われる処理の手順の一例を示してある。
【0045】すなわち、親局装置1bでは、例えば移動
局装置2aから送信要求信号31を受信すると(ステッ
プS1)、当該送信要求信号31中の移動ステーション
識別子が全て“0”から構成された情報(ALL
“0”)であるか否かを判定する(ステップS2)。こ
の結果、受信した送信要求信号31中の移動ステーショ
ン識別子がALL“0”であると判定した場合には、親
局装置1bでは、当該送信要求信号31が移動局装置2
aからの認証要求に係るものであると判断し、当該送信
要求信号31に含まれる移動局装置2aのMACアドレ
スが自己の移動局管理テーブル51により管理(登録)
されているか否かを判定する(ステップS3)。
【0046】この結果、受信した送信要求信号31に含
まれる移動局装置2aのMACアドレスが自己の移動局
管理テーブル51により管理されていないと判定した場
合には、親局装置1bでは、当該MACアドレスに対応
した移動局装置2aが他の親局装置(親局装置1a等)
の通信可能領域から自己の通信可能領域A2へ移動して
きたものとみなして、当該移動局装置2aに対して移動
ステーション識別子を新規に割り当てるとともに、当該
移動ステーション識別子と前記MACアドレスとを対応
付けてこれらを移動局管理テーブル51に新規に登録し
て管理する(ステップS4)。
【0047】そして、このようにして移動局装置2aの
MACアドレス等を新規に登録すると、親局装置1bで
は、当該移動局装置2aに対して送信許可信号61を無
線送信する(ステップS5)。なお、受信した送信要求
信号31に含まれる移動局装置2aのMACアドレスが
自己の移動局管理テーブル51により管理されていると
判定した場合には(ステップS3)、親局装置1bで
は、例えば当該MACアドレスを移動局管理テーブル5
1に新規に登録することなく、当該移動局装置2aに対
して送信許可信号61を無線送信する(ステップS
5)。
【0048】次に、移動局装置2aでは、上記のように
して移動先の親局装置1bから無線送信された送信許可
信号61を受信すると、上記図3に示したBSA移動通
知を示すUDPフレーム41を移動元の親局装置1aに
宛てて移動先の親局装置1bに対して無線送信する。こ
こで、図8には、移動局装置2aが親局装置1bから送
信許可信号61を受信する場合に当該移動局装置2aに
より行われる処理の手順の一例を示してある。
【0049】すなわち、移動局装置2aでは、例えば送
信要求信号31を移動先の親局装置1bに対して無線送
信すると送信許可信号受信待ちの状態へ移行し、親局装
置1bから送信許可信号61を受信すると(ステップS
11)、当該送信許可信号61に含まれる移動局装置の
MACアドレス(許可移動ステーションMACアドレ
ス)が例えば自己のメモリに記憶された自己のMACア
ドレスと一致するか否かを判定する(ステップS1
2)。
【0050】この結果、受信した送信許可信号61に含
まれる移動局装置のMACアドレスが自己のMACアド
レスと一致すると判定した場合には、移動局装置2aで
は、当該送信許可信号61が自己宛ての信号であるとみ
なして、当該送信許可信号61に含まれる送信元の親局
装置1bのIPアドレスを抽出し(ステップS13)、
当該IPアドレスが自己のメモリ(前記不揮発性メモ
リ)により管理されている親局装置のIPアドレスと一
致するか否かを判定する(ステップS14)。
【0051】ここで、本例では移動局装置2aが親局装
置1a、1bの通信可能領域A1、A2を移動している
ことから、前記不揮発性メモリには前回の同期が確立さ
れた移動元の親局装置1aのIPアドレスが記憶されて
おり、このため、移動局装置2aでは、受信した送信許
可信号61に含まれる親局装置1bのIPアドレスと前
記不揮発性メモリに記憶されている親局装置1aのIP
アドレスとが異なっていると判定する。
【0052】このような判定をすると、移動局装置2a
では、自己が一の親局装置1aの通信可能領域A1から
他の親局装置1bの通信可能領域A2へ移動したことを
検出し、移動元の親局装置1aに宛てたUDPフレーム
41を移動先の親局装置1bに対して無線送信するとと
もに(ステップS15)、移動先の親局装置1bのIP
アドレスにより前記不揮発性メモリに記憶されたIPア
ドレスを更新する(ステップS16)。
【0053】次に、移動先の親局装置1bでは、上記の
ようにして移動局装置2aから無線送信されたUDPフ
レーム41を受信すると、受信したUDPフレーム41
をその宛先である移動元の親局装置1aへ回線Bを介し
て送信する。次いで、移動元の親局装置1aでは、移動
先の親局装置1bから送信された自己宛てのUDPフレ
ーム41を回線Bを介して受信すると、当該UDPフレ
ーム41に管理情報#1として含まれる移動局装置2a
のMACアドレスを自己の移動局管理テーブル51から
削除する。
【0054】ここで、図9には、親局装置1aが他の親
局装置1bからBSA移動通知に係る自己宛てのUDP
フレーム41を受信する場合に親局装置1aにより行わ
れる処理の手順の一例を示してある。すなわち、移動元
の親局装置1aでは、例えば移動先の親局装置1bから
BSA移動通知に係る自己宛てのUDPフレーム41を
受信すると(ステップS21)、当該UDPフレーム4
1に管理情報#1として含まれる移動局装置2aのMA
Cアドレスが自己の移動局管理テーブル51により管理
(登録)されているか否かを当該移動局管理テーブル5
1を検索して判定する(ステップS22)。
【0055】ここで、本例では移動局装置2aのMAC
アドレスが移動元の親局装置1aにより管理されていた
ため、移動元の親局装置1aでは、受信したUDPフレ
ーム41に管理情報#1として含まれる移動局装置2a
のMACアドレスが自己の移動局管理テーブル51によ
り管理されていると判定する。
【0056】このような判定をすると、移動元の親局装
置1aでは、移動局装置2aが移動した先の親局装置1
bのIPアドレスを当該移動局装置2aのMACアドレ
スと対応付けてBSA移動履歴情報として上記図6に示
した拡張MIBデータベース上に記憶させるとともに
(ステップS23)、当該移動局装置2aのMACアド
レス及びそれと対応した移動ステーション識別子を自己
の移動局管理テーブル51から削除する(ステップS2
4)。なお、このような移動局管理テーブル51の検索
処理やMACアドレスの削除処理は、例えば親局装置1
aに備えられたSNMPエージェントの機能により行わ
れる。
【0057】以上のように、本例の無線LANシステム
では、例えば移動局装置2aが一の親局装置1aの通信
可能領域A1から他の親局装置1bの通信可能領域A2
へ移動した際に、当該移動局装置2aの識別情報(MA
Cアドレス)が移動元の親局装置1aのみに宛てたUD
Pフレーム41により移動先の親局装置1bを介して移
動元の親局装置1aへ伝送されるため、例えば従来のよ
うに移動先の親局装置が当該移動局装置の識別情報をネ
ットワーク内の他の全ての親局装置に報知することが行
われる必要はない。このため、本例の無線LANシステ
ムでは、移動局装置2aの識別情報(MACアドレス)
を移動元の親局装置1aに通知する処理を効率化するこ
とができ、これにより、回線Bのトラフィック量を少な
くして通信効率を向上させることができる。
【0058】そして、本例の無線LANシステムでは、
上記のように他の親局装置1bの通信可能領域A2へ移
動した移動局装置2aの識別情報(MACアドレス)を
移動元の親局装置1aに通知して、移動元の親局装置1
aが当該通知内容に基づいて当該移動局装置2aの識別
情報を管理対象から削除することにより、移動元の親局
装置1aでは、当該移動局装置2aに対して無駄な無線
送信を行ってしまうのを防止することができ、これによ
り、無線区間における情報通信のスループットが低下し
てしまうのを防止することができる。
【0059】なお、本例のようなネットワーク管理技術
は、特に、多数の移動局装置2a〜2fがネットワーク
内に存して、移動局装置2a〜2fのBSA移動が多く
発生するような無線LANシステムにおいて大きな効果
を発揮し、このようなシステムにおいても、スループッ
トを低下させることなく親局装置1a〜1cにより移動
局装置2a〜2fを効率的に管理することが実現され
る。
【0060】また、本例の無線LANシステムでは、各
親局装置1a〜1cが移動局装置2a〜2fのBSA移
動履歴情報を蓄積し、例えばユーザが情報処理装置3
a、3bを操作すること等により当該BSA移動履歴情
報を検索等することができるため、移動局装置2a〜2
fの移動追跡や位置検出等を効率よく行うことができ、
これにより、移動局装置2a〜2fの管理を効率化する
ことができる。
【0061】ここで、上記実施例では、移動局装置2a
〜2fが親局装置1a〜1cとの同期外れを検出したと
きに再同期を試みて同期を確立することができた親局装
置1a〜1cに対して認証要求(送信要求信号31の送
信)を行う等することにより自己(移動局装置2a〜2
f)が他の親局装置1a〜1cの通信可能領域A1〜A
3へ移動したことを検出したが、当該検出の仕方として
は、例えばシステムの構成等に応じて種々な仕方が用い
られてもよい。一例として、各親局装置が自己の識別情
報を一定周期毎に移動局装置に対して無線送信により報
知するような構成が用いられる場合には、移動局装置で
は、親局装置から無線受信する識別情報が異なるものと
なった(すなわち、移動元の親局装置の識別情報から移
動先の親局装置の識別情報へ変化した)ことに応じて自
己の移動を検出することが可能である。
【0062】また、上記実施例では、移動局装置2a〜
2fが移動元の親局装置1a〜1cに宛てたUDPフレ
ーム41を移動先の親局装置1a〜1cへ無線送信する
ことにより当該UDPフレーム41を移動先の親局装置
1a〜1cから移動元の親局装置1a〜1cへ伝送する
構成としたが、移動局装置の識別情報を移動元の親局装
置に通知する仕方としては、例えばシステムの構成等に
応じて種々な仕方が用いられてもよい。一例として、移
動局装置が自己の識別情報と移動元の親局装置の識別情
報とを別個な信号により移動先の親局装置へ無線送信す
る一方、移動先の親局装置が当該移動局装置から受信し
たこれらの情報を判断して、当該移動局装置の識別情報
を移動元の親局装置に宛てて回線を介して送信するとい
った仕方を用いることも可能である。
【0063】また、本発明に係る無線通信システムの構
成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種
々な構成が用いられてもよい。例えば、上記実施例では
好ましい態様として本発明に係る無線通信システムを無
線LANシステムに適用した場合を示したが、本発明に
係る無線通信システムは他のシステムに適用することも
可能なものである。
【0064】また、本発明に係る無線通信システムに備
えられる複数の親局装置の数や構成等についても種々な
態様が用いられてもよく、また、移動局装置の数や構成
等としても種々な態様が用いられてもよい。また、親局
装置の識別情報や移動局装置の識別情報としては、例え
ばそれぞれの装置を特定することができるような情報で
あれば、どのような情報が用いられてもよい。
【0065】また、本発明に係る無線通信システムに備
えられる親局装置や移動局装置により行われる各種の処
理は、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエ
ア資源においてプロセッサが制御プログラムを実行する
ことにより制御される構成であってもよく、また、例え
ば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハー
ドウエア回路として構成されてもよい。また、本発明は
上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商
標)ディスクやCD−ROM等のコンピュータにより読
み取り可能な記録媒体として把握することもでき、当該
制御プログラムを記録媒体からコンピュータに入力して
プロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理
を遂行させることができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る無線
通信システムによると、例えば移動局装置が一の親局装
置の通信可能領域から他の親局装置の通信可能領域へ移
動した場合に、移動局装置が自己の識別情報と移動元の
親局装置の識別情報とを移動先の親局装置に対して無線
送信し、移動先の親局装置が当該移動局装置から受信し
た当該移動局装置の識別情報を移動元の親局装置へ回線
を介して送信し、移動元の親局装置が移動先の親局装置
から受信した当該移動局装置の識別情報を管理対象から
削除するようにしたため、例えば従来のように移動先の
親局装置が当該移動局装置の識別情報をネットワーク内
の他の全ての親局装置に報知することが行われる必要が
ないことから、移動局装置の識別情報を移動元の親局装
置に通知する処理を効率化することができ、これによ
り、回線のトラフィック量を少なくして通信効率を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る無線LANシステムの
一例を示す図である。
【図2】送信要求信号の一例を示す図である。
【図3】UDPフレームの一例を示す図である。
【図4】移動局管理テーブルの一例を示す図である。
【図5】送信許可信号の一例を示す図である。
【図6】親局装置により記憶されるBSA移動履歴情報
の一例を概念的に示す図である。
【図7】親局装置により送信要求信号を受信する際に行
われる処理の手順の一例を示す図である。
【図8】移動局装置により送信許可信号を受信する際に
行われる処理の手順の一例を示す図である。
【図9】親局装置によりUDPフレームを受信する際に
行われる処理の手順の一例を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1c・・親局装置、 2a〜2f・・移動局装
置、 B・・回線、3a、3b・・PC、 A1〜A3
・・通信可能領域、11・・移動局受信手段、 12・
・移動局管理手段、13・・移動局識別情報送信手段、
14・・移動元親局識別情報送信手段、21・・親局
受信手段、 22・・親局管理手段、23・・親局識別
情報送信手段、 24・・通知手段、 25・・削除手
段、26・・移動履歴記憶手段、 31・・送信要求信
号、41・・UDPフレーム、 51・・移動局管理テ
ーブル、61・・送信許可信号、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線を介して接続された複数の親局装置
    と、これら複数の親局装置の通信可能領域を移動する移
    動局装置とを備え、各親局装置が自己の通信可能領域に
    存する移動局装置の識別情報を管理して当該移動局装置
    と無線通信する無線通信システムにおいて、 移動局装置には、親局装置から当該親局装置の識別情報
    を無線受信する移動局受信手段と、 自己が存する通信可能領域の親局装置の識別情報を管理
    する移動局管理手段と、 親局装置に対して自己の識別情報を無線送信する移動局
    識別情報送信手段と、 移動先の親局装置に対して移動元の親局装置の識別情報
    を無線送信する移動元親局識別情報送信手段と、を備え
    る一方、 親局装置には、移動局装置から当該移動局装置の識別情
    報を無線受信する親局受信手段と、 自己の通信可能領域に存する移動局装置の識別情報を管
    理する親局管理手段と、 移動局装置に対して自己の識別情報を無線送信する親局
    識別情報送信手段と、 移動局装置から無線受信した当該移動局装置の移動元の
    親局装置の識別情報と対応した親局装置へ当該移動局装
    置の識別情報を回線を介して送信する通知手段と、 他の親局装置から回線を介して受信した移動局装置の識
    別情報を親局管理手段による管理対象から削除する削除
    手段と、 を備えたことを特徴とする無線通信システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003005641A (ja) * 2001-06-25 2003-01-08 Nec Corp 無線lanシステムにおける認証方法と認証装置
JP2003259423A (ja) * 2002-03-04 2003-09-12 Seiko Epson Corp 個人情報記録システムと個人情報記録プログラムと個人情報記録方法
WO2007091598A1 (ja) * 2006-02-08 2007-08-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 無線通信基地局装置、無線通信端末装置及び無線通信システム

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