JP2001083897A - フラットパネル形表示装置およびその製造方法 - Google Patents

フラットパネル形表示装置およびその製造方法

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JP2001083897A JP2000208348A JP2000208348A JP2001083897A JP 2001083897 A JP2001083897 A JP 2001083897A JP 2000208348 A JP2000208348 A JP 2000208348A JP 2000208348 A JP2000208348 A JP 2000208348A JP 2001083897 A JP2001083897 A JP 2001083897A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TCPを用いたフラットパネル形表示装置の
TCPの長さを必要最小限に抑えることによりTCPの
湾曲部をより小さくして、さらなる薄型化および小型化
を図る。 【解決手段】 筐体4の主面上に遊びを持たせて保持さ
れた表示パネル1と筐体の側面のフック部6に保持され
た回路基板3とをTCP2を折り曲げて接続した構成の
フラットパネル形表示装置およびその製造方法におい
て、TCP2の折り曲げ部27に湾曲部用の主スリット
7を設けるとともに、その主スリット7に隣接して補助
用の副スリット8を設ける。この両スリットを曲げて回
路基板3を持ち上げ、次に補助用スリット8の湾曲を元
の平坦な状態に戻して回路基板3をフック部6に挿入す
ることによって、TCP2と表示パネル1との接続固定
へ加わる剥離力を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,液晶表示装置等の
フラットパネル形表示装置と駆動回路基板との接続構成
に関し,特にTCP(Tape Carrier Pa
ckage:テープ・キャリア・パッケージ)を備えた
表示パネルを筐体に着脱容易に取り付けた構成のフラッ
トパネル形表示装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フラットパネル形表示装置としては、液
晶表示装置、プラズマディスプレイ装置、エレクトロル
ミネッセンス装置等が良く知られており、液晶表示装置
がその代表格として広く普及し、主に,携帯性を重視す
る携帯情報端末,ノート型パーソナル・コンピュータ,
家庭用ワード・プロセッサのディスプレイとして用いら
れる。
【0003】以下では、液晶表示装置をフラットパネル
形表示装置の代表例として説明する。近年,液晶表示装
置を搭載する電子機器の小型軽量化の動向により,液晶
表示装置はより一層の小型化が必要とされている。特
に,液晶表示装置の面積から画像表示領域を除いた額縁
部分の面積をいかに小さくできるかということと,液晶
表示装置全体の厚みをいかに薄くすることができるかと
いうことが重要な課題となっている。
【0004】液晶表示パネルを駆動するためには、ドラ
イバーと呼ばれるLSI等の半導体駆動素子が必要とさ
れる。上記小型化の要望のため、このドライバーLSI
を表示パネル基板に直接形成するCOG(Chip On Glas
s)という方法が開発されたが、LSIに不良がでると、
そのパネル基板全てが無駄になるという問題があった。
そこで、TAB(Tape Automated Bonding)方式を用い
てドライバーLSIをTCP(Tape Carrier Package)に
配置し、そのTCPを介して表示パネル基板に接続する
方式が主流になっている。
【0005】TAB方式により製造されたTCPは、ベ
アチップと呼ばれるLSIの突起電極(バンプ)に取り
出し電極を接続したものである。取り出し電極は、表示
パネル側または回路基板側をアウターリードと呼び、L
SI側をインナーリードと呼んでいる。構造的には、ポ
リイミドフィルム等の絶縁性のベースフィルムにストラ
イプ状の銅箔の電極を多数形成したものである。LSI
の突起電極をインナーリードに圧着してLSIを高信頼
度で接続するために、ベースフィルムは機械的強度の高
い厚めのフィルムを採用している。
【0006】したがって、TCPを折り曲げて実装する
場合には、折り曲げの必要な箇所、すなわち、湾曲部に
のみスリットを設けることにより、折り曲げ加工を容易
にしている。そのようなスリットや可とう部を有するT
CPを採用した液晶表示装置は特許公報第261656
4号および特開平9−265104号公報に開示されて
いる。
【0007】とくに後者の公報に開示された液晶表示装
置では、筐体に取り付けられた突起等の止め具で液晶パ
ネルを保持し、かつTCPに接続された回路基板は筐体
の側面に設けたフック部に保持する構成とすることによ
り、組立、分解を容易とする技術が開示されている。
【0008】このように回路基板やパネルを筐体に接着
しないで単に保持する構成を採用すると、液晶パネルが
故障した際に液晶パネルの交換が容易になるという利点
がある。
【0009】しかしながら、回路基板をフックに保持す
るためには、回路基板を一旦、持ち上げてフックの内側
へ挿入する工程が発生する。単に回路基板を筐体の側面
に接着剤で固定する場合は、TCPをスリット部で折り
曲げるのみでよく、TCPの長さも最短距離で済むが、
回路基板を持ち上げる工程が追加されると、その持ち上
げ分の余分な長さが必要とされる。しかも、持ち上げる
際に、表示パネルとTCPとの接続部に剥がれ応力が発
生する。さらには、回路基板をフック内に収納した後
は、TCPの余分な長さ部分が接続部の平面より上部に
盛り上がる形態となるため、その余分な部分を収容する
構成が必要となる。
【0010】ところで,液晶表示装置は携帯情報端末,
ノート型パーソナル・コンピュータ,家庭用ワード・プ
ロセッサのディスプレイ等に用いられることが多いた
め,小型化すると同時に耐振動性,耐熱衝撃性が確保さ
れる必要がある。一方、液晶パネルの大画面化に伴いパ
ネル本体の熱膨張でパネルが伸縮するため,筐体と液晶
パネルは接着されないようになってきている。この場合
筐体に取り付けられた突起等の止め具のみにより液晶パ
ネルは保持してある。液晶パネル寸法及び筐体に取り付
けられた止め具の位置決めは,これらの液晶パネル及び
筐体を製作する際に必ず作りこみ公差がある程度(約1
0分の数mm)は必然的に生じることを考慮してなされ
る。すなわち,製品の歩留りを向上させるためには,液
晶パネルを筐体にはめ込めないという事態が生じること
が無いように,通常は理想とする寸法よりも筐体に取り
付けられた状態の止め具間の長さが若干大きくなるよう
に設定される。このため,完成した液晶表示装置におい
ても液晶パネルは筐体上で若干ずれ動くことが起こり得
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように液晶パネル
がずれ動くと,液晶パネルに接続されているTCPに負
荷が加わり,その負荷のため回路基板とTCPとの圧接
部での接続,液晶パネルとTCPの圧接部での接続が断
線される可能性があり接続不良の原因になる。このよう
な負荷は、単にTCPの湾曲部にのみ設けられたスリッ
トのみで吸収することは困難である。
【0012】上記特開平9−265104号公報では、
TCPの可とう部分を、液晶パネルの上面に近づく位置
まで一旦上に曲げて、それから下に曲げることにより、
回路基板を筐体のフックに保持した後にも、PCTの湾
曲部が大きな曲率半径の円弧を描くようにしてフレーム
と液晶パネルとの間に収納されるようにしている。
【0013】したがって、小型化のためにTCPの曲げ
応力によるはがれを防止する点で、大きな湾曲部を設け
ることは意味あることであるが、フラットパネル形表示
装置のより薄型化、小型化の観点からすると、さらに改
善の余地は残されている。また、そのような湾曲部が大
きな構成では、TCPの延在距離が大きくなるが、高周
波特性の点で、なるべくTCPの長さは短いことが望ま
れる。
【0014】参考のために、上記の断線現象を液晶パネ
ル及び回路基板を筐体に取り付ける工程に基づいて図1
2A乃至図12Cを参照して説明する。まず液晶パネル
1を筐体4の主面上に保持する(図12A)。次に,T
CP2が湾曲する領域に設けられるスリット7でTCP
2を筐体の角に沿って湾曲させ(図12B),筐体4の
側面に設けられたフック部6に回路基板を保持させる
(図12C)。
【0015】図12Bに示されているように,フック部
6に回路基板3を保持する際にTCP2の湾曲部を上方
に持ち上げる必要がある。そのようにTCP2を上方に
持ち上げると,TCP2と液晶パネル1との接合部に両
者を剥離する方向の負荷が加わりその接合部での配線の
接続が断線されるおそれがある。
【0016】また,TCP2を上方に持ち上げる際に更
にTCP2と回路基板3との接続部分にも負荷が加わ
り,このTCP2と回路基板3との接続をも断線するお
それがある。
【0017】言うまでもなく、上記問題は液晶表示装置
に限らず、他のフラットパネル形表示装置でも同様に発
生する問題である。
【0018】したがって、本発明の目的はTCPの長さ
を必要最小限に抑えることによりTCPの湾曲部をより
小さくして、さらなる薄型化および小型化を可能とする
TCPの接続構成を有するフラットパネル形表示装置お
よびその製造方法を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示装置の完
成後のTCPの折り曲げ部に要求される構成に単に注目
したのではなく、湾曲部用のスリットの折り曲げ工程に
おいてどうように応力が発生するかを検討し、組立時に
のみ折れ曲がり、完成後には平坦な状態に戻るような補
助スリットを新たに追加する構成とすれば、余分な長さ
を必要とせず、しかも組立時のみならず、完成後も剥離
応力を緩和できるという着眼点に基づいて達成されたも
のである。
【0020】すなわち、本発明によれば、筐体の主面上
に載置された表示パネルと、筐体の側面に設けられたフ
ック部に保持された回路基板と、表示パネルに一端が接
続されるとともに他端が回路基板に接続されたテープ・
キャリア・パッケージ(TCP)とを備え、TCPは筐
体の主面と実質的に平行な第1の領域と筐体の側面と実
質的に平行な第2の領域との間に湾曲領域を有し、かつ
第1の領域および第2の領域の少なくとも一方の領域に
周囲より変形容易な領域が湾曲領域の延在方向と平行に
延在するように設けられていることを特徴とするフラッ
トパネル形表示装置が得られる。
【0021】すなわち、本発明に採用されるTCPは、
折り曲げを容易にした変形容易な領域(以下、スリット
と呼ぶ)を湾曲部用に設けるのみならず、一時的に湾曲
させるための補助用のスリットを新たに備える。湾曲部
用のスリットを主スリットと呼ぶとすれば、補助用のス
リットは副スリットと呼べる。
【0022】また、このようなフラットパネル形表示装
置において、主スリットの形成された湾曲領域は第1の
領域の表面レベル以下になるように位置決め配置されて
いることを特徴とする。
【0023】また、TCPのスリットはTCPが備える
ドライバー素子の接続領域近傍の絶縁膜の厚みより薄い
フレキシブルな絶縁膜で複数の導電線を被覆した構成を
有する。
【0024】さらに本発明によれば、フラットパネル形
表示装置において、表示パネルは筐体に遊びを持たせて
保持されており、表示パネルと筐体との機械的なズレが
スリットで吸収されるように構成されていることを特徴
とする。
【0025】また、本発明のフラットパネル形表示装置
において、TCPの副スリットは第1の領域に設けられ
るとともに、湾曲領域の主スリットと連接されて幅広の
スリット形状としてもよい。
【0026】さらに、二つのスリットの間隔はフック部
の深さより大きいことが望ましい。
【0027】また、本発明のTCPは,多数のリード線
が絶縁性の可撓性フィルムで被覆されており,スリット
は,液晶パネルから回路基板にかけてTCPが延在する
方向に対して垂直方向に長孔形状に設けられ,このスリ
ットは導電部の表面に可撓性のコーティング部材を本体
部と比較して薄く被覆してなる。
【0028】さらにまた、本発明によれば、回路基板に
接続されたテープ・キャリア・パッケージ(TCP)を
備えた表示パネルを筐体に保持する工程と、TCPに設
けられた湾曲部用スリットおよび補助用スリットを湾曲
させて回路基板の下端が筐体に設けられたフック部の先
端を越えるように回路基板を持ち上げる工程と、補助用
スリットの湾曲を平坦状態に戻して回路基板をフック部
内に挿入する工程とを有するフラットパネル形表示装置
の製造方法。
【0029】とくに、補助用スリットは湾曲部用スリッ
トと表示パネルとの間に設けられており、かつ、回路基
板を持ち上げる工程で補助用スリットの曲げ方向が湾曲
部用スリットの曲げ方向と逆方向に曲げられることを特
徴とする。
【0030】または、補助用スリットは湾曲部用スリッ
トと回路基板との間に設けられており、かつ、回路基板
を持ち上げる工程で補助用スリットの曲げ方向が湾曲部
用スリットの曲げ方向と同じ方向に曲げられることを特
徴とする。
【0031】もしくは、補助用スリットは湾曲部用スリ
ットと表示パネルとの間に設けられるとともに、湾曲部
用スリットと連結一体化されて幅広の共通スリットを形
成しており、かつ、回路基板を持ち上げる工程で共通ス
リットの曲げ方向が回路基板側近傍と表示パネル側近傍
とで曲げ方向が互いに逆方向であることを特徴とする。
とくに、このようなフラットパネル形表示装置の製造方
法において、表示パネルは筐体に遊びをもたせて保持さ
れていることを特徴とする。
【0032】このような特徴を有する本発明では、TC
Pに加わる負荷が湾曲部のスリットのみならず、組立時
に一時的に湾曲させたもう一つのスリット領域の存在に
よっても吸収される。したがって液晶パネル又は回路基
板が筐体上で動いた場合,TCPに加わる負荷をスリッ
トが低減することができる。それにより,回路基板実装
時の液晶パネルと回路基板との接続不良を防ぐことがで
きるとともに,振動又は衝撃試験を行った際におけるT
CPの断線を防ぐこともできる。更に液晶表示装置の組
立工数及び組み立て部材を低減することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明における第1の実施の形態
によるフラットパネル形表示装置の代表例として液晶表
示装置を例に図1乃至図5を参照して説明する。
【0034】また本明細書では,同一又は同等の部位に
は同一符号を付して説明する。
【0035】図1に示すように、液晶パネルは、その上
辺および左辺に複数のTCP2の一端が接続され、TC
P2の他端には回路基板3がそれぞれ接続されている。
図示の例では、左辺に6個のTCPが共通の回路基板3
へ接続され、上辺側では、13個のTCPが共通の回路
基板3へ接続されている。このような液晶パネル1を、
枠状の筐体4の上面に搭載する。筐体4の四隅には液晶
パネルを位置決めする一対の突起51,52がそれぞれ
設けられており、図2に示すように、位置決めされて、
TCP2を折り曲げて筐体4の側面に設けられたフック
部6で回路基板3を保持する。図示の例では筐体の側面
に3個のフック部6が形成されている。筐体4として
は、モールド樹脂成型で形成したものや、金属板を打ち
抜き成型したものが採用される。 以下に、図3の拡大
図を参照して本実施の形態を詳細に説明する。本例のT
CP2では、主スリット7および副スリット8が平行に
設けられている。主スリット7は、TCP2の湾曲部に
沿って設けられ、副スリット8はTCP2の水平面、す
なわち筐体4の主面と平行な平面に設けられている。と
くに、副スリット8は液晶パネル1とTCP2との接続
部と主スリット7との間に位置するように配置されてい
る。
【0036】本発明における主スリット7は、TCPの
湾曲部を構成するためのものであり、湾曲を容易にする
ために必要なスリットである。これは湾曲部用スリット
とも言える。
【0037】本発明における副スリット8は、TCPを
一時的に折り曲げるためのものであり、組み立て後には
平坦な状態に戻されるが、TCPの長さを短くするため
に必要なスリットである。これは補助用スリットと言
え、作用も位置も主スリット7とは異なる。
【0038】したがって、従来例で引用した特許公報第
2616564号には、U字型に折り曲げるための2本
のスリットを設けたTCPを採用した液晶表示装置が開
示されているが、両スリットとも本発明における主スリ
ットに対応するものであり、本発明の副スリットに相当
するものは開示も示唆もない。
【0039】TCP2の湾曲部27は、筐体4の主面4
1と側面42とが交わる稜線43に対向する位置で、稜
線43の延在方向と平行に形成されている領域である。
換言すれば、液晶パネル1を筐体4に保持すると共に回
路基板3をフック部6に保持した状態でTCP2が湾曲
する領域である。
【0040】TCP2を湾曲させることにより、回路基
板3を筐体4のフック部6に保持させる際の動作を図4
(a)乃至図4(c)を参照して説明する。まず液晶パ
ネル1を筐体4に保持する(図4(a))。次にパネル
側の副スリット8が支点となるように主スリット7を上
方に持ち上げることにより、主スリット7および副スリ
ット8の位置でTCP2を湾曲させる(図4(b))。
すなわち、TCP2の上面側から見て、主スリット7で
はTCP2は山折り状態の湾曲となり、副スリット8で
は谷折り状態の湾曲となる。
【0041】その後,フック部6に回路基板3を保持さ
せることにより、副スリット8の領域は湾曲状態から解
放され、平坦な状態となる(図4(c))。
【0042】本実施の形態では、TCP2を山折りする
段階で、副スリット8の領域でTCP2が谷折り状態と
なるので、TCP2を上方に持ち上げる際の応力が副ス
リット8の領域で吸収され、圧接部にほとんど負荷を加
えることなくTCP2を湾曲させて回路基板3をフック
6に収納保持することが可能になる。
【0043】また,このようなTCP2の採用により,
完成した液晶表示装置において液晶パネル1がずれ動い
た場合には、主スリット7および副スリット8でTCP
2が容易に変形するので、TCP2と回路基板3及びT
CP2と圧接部の部位に加わる負荷を低減することがで
き,TCP2と回路基板3及びTCP2と液晶パネル1
の接続を確実に保つことができる。
【0044】このように、主副両スリット7,8はTC
Pの湾曲を容易にする点で共通しているが、上述したよ
うに、その主たる役目は異なる。さらに、両スリットが
存在するため、組み立て後の振動等による応力を吸収す
る重要な役割を果たしているものであり、いずれか一方
が無いと応力を吸収する効果は激減する。
【0045】なお、駆動用LSI11はTCP2の裏側
で、主スリット7と回路基板3との間に配置されてい
る。LSI11はTCP2の表面側に設けてもよいが、
図3に示すように、回路基板3のLSI11に対応する
領域に切り込みを設けてLSI11がそこへ収まるよう
にすれば、スペース効率がよくなる。
【0046】TCP2のスリットの詳細を図5を参照し
て説明する。TCPは通常銅箔20から成るリード線を
接着剤(図示せず)を介してポリイミド系のベース膜2
2おおよびレジスト膜24を被覆して成る。これらの膜
22,24により銅箔20から成るリード線は外界と電
気的に絶縁される。一方スリットは,銅箔20から成る
リード線をポリイミド系のフレックス樹脂23により被
覆して成る。LSI11は保護用樹脂25で覆われてい
る。このフレックス樹脂23は通常のTCPの厚さと比
べ薄く被覆しておく。これによりスリットは,通常のT
CPよりも容易に湾曲させることが可能となる。また,
液晶パネル1と回路基板3のどちらかが動いてもスリッ
トがその動きによる力を吸収することでTCPとの各接
続部分に加わる負荷を低減することが可能となる。
【0047】TCP2の具体的寸法の一例は下記のとお
りである。
【0048】通常部の合計厚みは約130μmであり、
ベースフィルムの厚みは約75μm,接着剤の厚みは約
12μm,銅箔の厚みは約18μm,レジストフィルム
の厚みは約25μmである。スリット部の合計厚みは約
68μmであり、上下のフレックス樹脂の厚みはそれぞ
れ約25μmである。また、スリット7および8の幅は
それぞれ1−2mmであり、主スリット7と副スリット
8の間隔はフック部の深さ、すなわち回路基板を持ち上
げる距離より大きくしておけば差し支えない。
【0049】回路基板の持ち上げ作業の容易性を考慮す
ると、副スリット8の位置は表示パネルの近傍が好まし
いので、副スリット8の位置は主スリット7とパネルと
の中間よりパネル側に近い箇所にすることが望ましい。
一例とすれば、主スリット7とパネルと間隔が6mmと
すると、副スリット8はパネル側から1mm離れた箇所
に設ければよい。また、主スリット7はほぼ直角に曲げ
られるのに対して、副スリット8の曲げ角度は少ないた
め、副スリット8の幅は主スリット7の幅より狭くして
構わない。
【0050】本明細書では、本発明とは直接関係しない
周知の構成の図示は省略する。すなわち、筐体4の上面
に液晶パネル1の額縁を保持し,TCP2及び回路基板
3を保護するための外装フレームや、液晶パネル側の数
箇所以上に設けられて、できるだけ液晶パネル1がずれ
動かないようにするゴム等の弾性体などは図示していな
い。
【0051】また、本実施の形態の液晶表示装置に関す
るこのほかの部品及びそれら部品の接続は,従来の液晶
表示装置に関する部品及びそれら部品の接続と同様であ
るので、これらも図示していない。例えば,それら従来
の液晶表示装置に関する部品及びそれら部品の接続様態
としては以下に示すものがある。すなわち,筐体4の中
には液晶パネル1を照明する導光板を備えたバックライ
ト等が収納される。また、液晶パネル1の表示容量が小
さい場合などでは、回路基板3に制御信号を処理するた
めの回路を組み込める場合があり、その際には新たな制
御用の大型回路基板は不要となるが、大型の液晶パネル
である場合は、回路基板3のみでは対処しきれないの
で、別途大型の制御回路基板を筐体の裏面側に配置し
て、ジャンパ線を用いて回路基板3から制御回路基板へ
電気的な導通をとるようにしている。その際は、回路基
板3は単なる接続基板としての役割を果たす程度として
用いられる。
【0052】本発明における液晶表示装置製造方法を図
1乃至図7を参照して説明する。
【0053】液晶表示装置製造方法の工程の流れを図6
に示す。まず図7に示すように,液晶パネル1の周辺部
にTCP2の一端を圧接する。すなわち,作業台300
の上に液晶パネル1を配置する。液晶パネル1周辺部の
TCP2の一端が圧接される箇所に異方性導電フィルム
31を配置して,その異方性導電フィルム31上に二つ
のスリットがすでに形成されたTCP2の一端を載せ
る。異方性導電フィルム31が配置してあるTCP2の
上に熱を帯びたヘッド30を上方から接触させ,異方性
導電フィルムを介して液晶パネル1にTCP2を接続さ
せる。この手順で液晶パネル1の水平方向及び垂直方向
の所定の位置にTCP2を接続する。ここで所定の位置
とは,方形状の液晶パネルの4辺の水平方向2辺のいず
れか一辺と垂直方向2辺のいずれか一辺のことを通常は
示す。しかし,方形状の液晶パネル1の4辺すべてにT
CP2を接続する場合もある。本実施の形態において
も,このように方形状の液晶パネル1の4辺すべてにT
CP2を接続してもよい。
【0054】つぎに,図1に示すように、TCP2と液
晶パネル1とが接続しているTCP2の一端とは別のT
CP2の一端に回路基板3を接続する。TCP2と回路
基板3との接続方法は,圧接による接続方法と半田によ
る接続方法とがある。すなわち,上述のように液晶パネ
ル1の周辺部にTCP2の一端を接続する場合と同様に
TCP2の他端に回路基板3を圧接する方法と,半田を
介してTCP2の他端と回路基板3とを接続する方法と
がある。これら2方法のいずれかによってTCP2と回
路基板3とを接続する。回路基板3は水平方向,垂直方
向でそれぞれ一枚ずつありそれぞれの回路基板3に水平
方向又は垂直方向のTCP2の一端が接続されている。
回路基板3は長方形状であり,長辺の長さは液晶パネル
の水平方向又は垂直方向にほぼ等しく,短辺の長さは液
晶表示装置の厚さにほぼ等しい。
【0055】つぎに,図2に示すように、TCP2を介
して回路基板3が接続されている液晶パネル1を筐体4
の所定の位置に配置する。ここで所定の位置とは,筐体
4の上面4隅に設けられる突起51,52により定まる
枠の位置である。突起51,52は液晶パネル1がその
突起51,52によって係止されるように,液晶パネル
1の寸法よりもやや大きめに突起51,52のそれぞれ
の間隔を設定する。このように突起51,52の間隔を
液晶パネル1の寸法よりも大きく設定するのは,突起5
1,52や液晶パネル1を製造する際に必然的に作り込
み公差が生じるためである。したがって,突起51,5
2の間隔を液晶パネル1の寸法よりも大きく設定してお
けば,液晶表示装置の歩留りをよくすることができる。
また,液晶パネル1は故障等のため交換する場合に備え
液晶パネル1と筐体4とを接着剤等で接着しないほうが
望ましい。本実施の形態でも,液晶パネル1と筐体4と
を接着せず突起51,52等により液晶パネル1を筐体
4に保持させる。このように液晶パネル1は筐体4上で
遊びをもたせて保持されているため,筐体4上で液晶パ
ネル1が僅かであるがずれ動くことがある。
【0056】液晶パネル1を筐体4の上面に配置した
後,TCP2の2つのスリット7,8を湾曲させ筐体4
の側面のフック部6に回路基板3を配置する。フック部
6は,筐体4の側面にいくつか設けられている(本実施
の形態では一側面につき3つ設けてある)。このフック
部6に回路基板3を配置する場合においても突起51,
52における液晶パネル1の配置と同様に,フック部6
に回路基板3は接着しない。この理由は上記の突起5
1,52における液晶パネル1の配置と同様に,液晶パ
ネル1の交換のためと液晶表示装置の歩留りをよくする
ためとである。
【0057】以上本発明の第1の実施の形態の液晶表示
装置及びその製造方法によれば,液晶パネル1を交換す
ることが容易である。回路基板3実装時の液晶パネル1
と回路基板3との接続不良を防ぐことができるととも
に,振動又は衝撃試験を行った際におけるTCP2の断
線を防ぐこともできる。更に液晶表示装置の組立工数及
び組み立て部材を低減することができる。
【0058】次に、本発明におけるTCPの第2の実施
の形態を図8を参照して説明する。湾曲部用の主スリッ
ト7の位置は第1実施の形態と同じであるが、回路基板
をフック部6に保持する工程時にのみ一時的に曲げられ
る場所の副スリット9は、回路基板3とドライバLSI
11との間に設けられている点が第1実施の形態と異な
る。
【0059】本実施の形態の液晶表示装置およびその製
造方法については,第1の実施の形態と同様であるが、
折り曲げ形態が図9に示すように若干異なる。
【0060】回路基板3をフック部6に配置する際の動
作を図9に基づいて説明する。まず液晶パネル1を筐体
4に保持する(図9(a))。次に副スリット9の位置
でTCP2を山折りに湾曲させ,更にTCPの湾曲部の
主スリット7の位置でTCP2を山折りに湾曲させて、
回路基板3の下端が、フック部6を越えるようにする。
(図9(b))。このようにこれら2つのスリット7,
9を適切に湾曲させることによって,TCP2との各接
続部分にストレスをかけずにフック部6に回路基板3を
配置することができる(図9(c))。
【0061】この順番にスリットを湾曲させる場合に限
らず,これらの2つのスリット7,9の位置で湾曲させ
るスリットの順番と湾曲させる適切な大きさとによっ
て,フック部6に回路基板3を配置してもよい。
【0062】次に、本発明における第3の実施の形態を
図10および図11を参照して説明する。
【0063】TCP2に設けられるスリット10につい
て図10を参照して説明する。TCP2と回路基板3を
接続する部位近傍から液晶パネル1にTCP2を圧接す
る部位近傍までの間に液晶パネル1を筐体4に保持する
と共に回路基板3をフック部6に保持した状態でTCP
2が湾曲する領域に幅広のスリット10が設けられる。
【0064】このスリット10は第1実施の形態におけ
る主スリット7と副スリット8とを併合したような構
成、つまり両スリットの間の領域の絶縁膜を薄くして、
全体が曲げやすくした構成となっている。したがって、
スリット10のパネル側近傍領域は第1実施の形態にお
ける副スリットと同じ役割を果たし、TCP2の湾曲部
に位置する領域のみが、主スリット7と同じ役割を果た
す。
【0065】本実施の形態の液晶表示装置およびその製
造方法については,第1の実施の形態と同様である。
【0066】回路基板3を筐体4側面に設けてあるフッ
ク部6に保持させる際の動作を図11を参照して説明す
る。まず液晶パネル1を筐体4に保持する(図11
(a))。つぎにスリット10を湾曲させ,回路基板3
を上方に上げながら回路基板3を筐体側面に近づける
(図11(b))。その後フック部6に回路基板3を保
持させる(図11(c))。
【0067】TCP2に設けられる幅広のスリット10
でTCP2がなめらかに湾曲することにより圧接部にほ
とんど負荷を加えることなくTCP2が湾曲することが
可能になる。更にこのスリット10によりTCP2が湾
曲することで圧接部にほとんど負荷を加えることなく筐
体4に設けられるフック部6に回路基板3を保持させる
ことが可能になる。
【0068】また,このようにスリット10を設けるT
CP2により,完成した液晶表示装置において液晶パネ
ル1がずれ動いた場合にスリット10が設けられる位置
でTCP2が自在に動くことができる。これによってT
CP2と回路基板3及びTCP2と圧接部の部位に加わ
る負荷を低減することができ,TCP2と回路基板3及
びTCP2と液晶パネル1の接続を確実に保つことがで
きる。
【0069】第1及び第2の実施の形態と比較して,本
実施の形態の液晶表示装置製造方法はスリットが一つで
あるためスリット形成工程がその分減る利点がある。
【0070】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば,湾
曲部用スリットとしての主スリットと、一時的に折り曲
げるための補助用スリットとしての副スリットとを、T
CPに設けたので、TCPの長さが短くなるのみなら
ず、組み立て後の振動等による応力を吸収する重要な役
割を果たしている。
【0071】また、量産化にとって必要な組み立て作業
の自動化の観点においても、TCPの接続部への剥離応
力を軽減する効果を奏するので、量産時の製品歩留まり
を高めることができ、製造コストの削減という極めて実
用性の高い有用な技術である。
【0072】また、液晶パネル等の平面表示パネルを筐
体に遊びを持たせて保持し、TCPに接続している回路
基板を筐体側面に設けるフック部に保持することによ
り,表示パネルに接続しているTCP及び回路基板のみ
ならず、表示パネルを筐体から容易に取り外すことがで
き、保守、修理、交換などの作業を容易とすることがで
きる。
【0073】また、補助的なスリットをTCPに追加す
ることによって、表示パネル又は回路基板が筐体上で動
いた場合,TCPに加わる負荷を主スリットと副スリッ
トの両スリットが協働して低減することができる。それ
により,回路基板実装時のパネルと回路基板との接続不
良を防ぐことができるとともに,振動又は衝撃試験を行
った際におけるTCPの断線を防ぐこともできる。
【0074】とくに本発明によれば、表示パネルの一辺
に複数のTCPを備え、これら複数のTCPに共通に接
続された共通回路基板を筐体に設けられた複数のフック
に保持せざるを得ないような大型のフラットパネル形表
示装置において、製造歩留まりや信頼性等の向上に大き
な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にしたがい、TCP
を備えた液晶パネルを筐体に取り付ける工程を説明する
斜視図である。
【図2】図1のTCPを折り曲げ、筐体側面のフックに
回路基板を保持した状態を示す斜視図である。
【図3】図2の角部の部分を拡大して示す斜視図であ
る。
【図4】図3に示されたTCP付き回路基板を筐体側面
のフック部に保持させる組立工程を説明する模式図であ
る。
【図5】図3に示されたTCPの詳細を示す断面図であ
る。
【図6】本発明におけるフラットパネル形表示装置の製
造工程を示す流れ図である。
【図7】本発明における第1の実施の形態のTCPを液
晶パネルに圧接する様子を示す図である。
【図8】本発明における第2の実施の形態によるTCP
を備えた場合のTCP付き回路基板の保持状態を示す斜
視図である。
【図9】図8に示されたTCP付き回路基板を筐体側面
のフック部に保持させる組立工程を説明する模式図であ
る。
【図10】本発明における第3の実施の形態の液晶表示
装置のTCPと液晶パネル及びTCPと回路基板の接合
部分を示した斜視図である。
【図11】図10に示されたTCP付き回路基板を筐体
側面のフック部に保持させる組立工程を説明する模式図
である。
【図12】従来例におけるTCPに接続された回路基板
を筐体の側面に設けられたフック部に保持させる組立工
程を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 液晶パネル 2 TCP 3 回路基板 4 筐体 51,52 突起 6 フック部 7 主スリット 8 副スリット 9 副スリット 10 幅広のスリット 11 駆動用LSI
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 1/14 H05K 1/14 F

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の主面上に載置された表示パネル
    と、前記筐体の側面に設けられたフック部に保持された
    回路基板と、前記表示パネルに一端が接続されるととも
    に他端が前記回路基板に接続されたテープ・キャリア・
    パッケージ(TCP)とを備え、前記TCPは前記筐体
    の主面と実質的に平行な第1の領域と前記筐体の側面と
    実質的に平行な第2の領域との間に湾曲領域を有し、か
    つ前記第1の領域および前記第2の領域の少なくとも一
    方の領域に周囲より変形容易な領域が前記湾曲領域の延
    在方向と平行に延在するように設けられていることを特
    徴とするフラットパネル形表示装置。
  2. 【請求項2】 前記TCPの前記変形容易な領域は前記
    第1の領域に設けられるとともに、前記TCPと前記表
    示パネルとの接続固定領域と前記湾曲領域との間に位置
    することを特徴とする請求項1に記載のフラットパネル
    形表示装置。
  3. 【請求項3】 前記湾曲領域は前記第1の領域の表面レ
    ベル以下になるように位置決め配置されていることを特
    徴とする請求項1に記載のフラットパネル形表示装置。
  4. 【請求項4】 前記TCPの前記変形容易な領域は前記
    TCPが備えるドライバー素子の接続領域近傍の絶縁膜
    の厚みより薄いフレキシブルな絶縁膜で複数の導電線を
    被覆した構成を有することを特徴とする請求項1に記載
    のフラットパネル形表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示パネルは前記筐体に遊びを持た
    せて保持されており、前記表示パネルと前記筐体との機
    械的なズレが前記変形容易な領域で吸収されるように構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のフラッ
    トパネル形表示装置。
  6. 【請求項6】 前記TCPの前記変形容易な領域は前記
    第2の領域に設けられるとともに、前記回路基板と前記
    湾曲領域との間に位置することを特徴とする請求項1に
    記載のフラットパネル形表示装置。
  7. 【請求項7】 前記TCPの前記変形容易な領域は前記
    第1の領域に設けられるとともに、前記湾曲領域と連接
    されていることを特徴とする請求項1に記載のフラット
    パネル形表示装置。
  8. 【請求項8】 前記湾曲領域の中心と前記第1の領域に
    設けられた変形容易な領域の中心との距離が前記フック
    部の深さより大きいことを特徴とする請求項1に記載の
    フラットパネル形表示装置。
  9. 【請求項9】 前記TCPは,多数のリード線が絶縁性
    の可撓性フィルムで被覆されており,前記スリットは,
    液晶パネルから回路基板にかけてTCPが延在する方向
    に対して垂直方向に長孔形状に設けられ,このスリット
    は導電部の表面に可撓性のコーティング部材を本体部と
    比較して薄く被覆してなることを特徴とする請求項1に
    記載のフラットパネル形表示装置。
  10. 【請求項10】 前記TCPは複数個がそれらに共通の
    前記回路基板に接続されており、かつ前記回路基板は前
    記筐体に設けられた複数の前記フック部で保持されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載のフラットパネル形
    表示装置。
  11. 【請求項11】 前記TCPに設けられたドライバー素
    子が前記回路基板に設けられた切り欠き内に位置するよ
    うに、TCPの湾曲内面側に配置されていることを特徴
    とする請求項1に記載のフラットパネル形表示装置。
  12. 【請求項12】 回路基板に接続されたテープ・キャリ
    ア・パッケージ(TCP)を備えた表示パネルを筐体に
    保持する工程と、前記TCPに設けられた湾曲部用スリ
    ットおよび補助用スリットを湾曲させて前記回路基板の
    下端が前記筐体に設けられたフック部の先端を越えるよ
    うに前記回路基板を持ち上げる工程と、前記補助用スリ
    ットの湾曲を平坦状態に戻して前記回路基板を前記フッ
    ク部内に挿入する工程とを有することを特徴とするフラ
    ットパネル形表示装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記補助用スリットは前記湾曲部用ス
    リットと前記表示パネルとの間に設けられており、か
    つ、前記回路基板を持ち上げる工程で前記補助用スリッ
    トの曲げ方向が前記湾曲部用スリットの曲げ方向と逆方
    向に曲げられることを特徴とする請求項12に記載のフ
    ラットパネル形表示装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記補助用スリットは前記湾曲部用ス
    リットと前記回路基板との間に設けられており、かつ、
    前記回路基板を持ち上げる工程で前記補助用スリットの
    曲げ方向が前記湾曲部用スリットの曲げ方向と同じ方向
    に曲げられることを特徴とする請求項12に記載のフラ
    ットパネル形表示装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記補助用スリットは前記湾曲部用ス
    リットと前記表示パネルとの間に設けられるとともに、
    前記湾曲部用スリットと連結一体化されて幅広の共通ス
    リットを形成しており、かつ、前記回路基板を持ち上げ
    る工程で前記共通スリットの曲げ方向が前記回路基板側
    近傍と前記表示パネル側近傍とで曲げ方向が互いに逆方
    向であることを特徴とする請求項12に記載のフラット
    パネル形表示装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記表示パネルは前記筐体に遊びをも
    たせて保持されていることを特徴とする請求項12に記
    載のフラットパネル形表示装置の製造方法。
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