JP2001082914A - 角度検出装置 - Google Patents

角度検出装置

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JP2001082914A JP29722399A JP29722399A JP2001082914A JP 2001082914 A JP2001082914 A JP 2001082914A JP 29722399 A JP29722399 A JP 29722399A JP 29722399 A JP29722399 A JP 29722399A JP 2001082914 A JP2001082914 A JP 2001082914A
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rod
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忠敏 後藤
Kazuya Sakamoto
和也 坂元
Hiroshi Sakamoto
宏 坂本
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回転未満の限られた角度範囲で角度を検出
するのに適したシンプルな構造を持つ検出装置の提供。 【解決手段】 回転軸1に対して所定の半径で円弧を描
くように配置されてなり、かつ所定の配置で磁気応答物
質4aを設けてなる円弧状のセンサロッド4と、回転軸
に対して所定の半径で円弧を描くように配置されてな
り、かつロッド4に近接するように配置されたコイルを
有するセンサヘッド5とを具備し、ロッド4とヘッド5
の一方を回転軸1の回動に連動して円弧状の動きをする
ように取付け、他方を所定位置に固定する。ロッド4の
ヘッド5に対する相対的位置に応じて磁気応答物質のコ
イルに対する相対的位置が定まり、これに応じた出力を
コイルより生成し、センサロッドの円弧長に対応する限
られた角度範囲での回動角度検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1回転未満の限ら
れた角度範囲で角度を検出する角度検出装置に関し、例
えばジンバル機構の各軸の回動角度を検出するような用
途に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の角度検出装置にはポテンショメー
タを用いたものがある。しかし、ポテンショメータにお
いて摺動接触子があるために耐久性の点で難があった。
また、従来知られた誘導型位置検出装置には、直線位置
検出装置としては差動トランスがあり、回転位置検出装
置としてはレゾルバがある。差動トランスは、1つの1
次巻線を1相で励磁し、差動接続された2つの2次巻線
の各配置位置において検出対象位置に連動する鉄心コア
の直線位置に応じて差動的に変化するリラクタンスを生
ぜしめ、その結果として得られる1相の誘導出力交流信
号の電圧振幅レベルが鉄心コアの直線位置を示すように
したものである。レゾルバは、複数の1次巻線を1相で
励磁し、サイン相取り出し用の2次巻線からサイン相の
振幅関数特性を示す出力交流信号を取り出し、コサイン
相取り出し用の2次巻線からコサイン相の振幅関数特性
を示す出力交流信号を取り出すようにしたものである。
この2相のレゾルバ出力は公知のR/Dコンバータとい
われる変換回路を用いて処理し、検出した回転位置に対
応する位相値をディジタル的に測定することができる。
また、サイン相とコサイン相のような複数相の交流信号
によって複数の1次巻線を夫々励磁し、検出対象直線位
置又は回転位置に応じて該交流信号を電気的に位相シフ
トした出力交流信号を出力し、この出力交流信号の電気
的位相シフト量を測定することにより、検出対象直線位
置又は回転位置をディジタル的に測定する技術も知られ
ている(例えば、特開昭49−107758号、特開昭
53−106065号、特開昭55−13891号、実
公平1−25286号など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、角度検出装置
として従来知られたポテンショメータは、前述の通り、
摺動接触子があるために耐久性の点で難があった。ま
た、劣悪な環境で使用するには適していないものであっ
た。また、従来知られた誘導型位置検出装置は、回転位
置または直線位置を検出するものであり、1回転未満の
限られた角度範囲で角度を検出するのに適した構造を持
っていなかった。また、2軸(2次元)又は3軸(3次
元)ジャイロスコープ構造における各軸の回動角度を検
出するような場合、レゾルバ等のフル回転の回転検出器
を使用すると、余りに構造が大型化してしまい、構造が
極めて複雑となり、コスト高にもなってしまう。本発明
は上述の点に鑑みてなされたもので、従来なかった新規
な誘導型の角度検出装置を提供しようとするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る角度検出装
置は、回転軸に対して所定の半径で円弧を描くように配
置されてなり、かつ所定の配置で磁気応答物質を設けて
なる円弧状のセンサロッドと、前記回転軸に対して所定
の半径で円弧を描くように配置されてなり、かつ前記セ
ンサロッドに近接して配置されたコイルを有するセンサ
ヘッドとを具備し、前記センサロッドとセンサヘッドの
一方を前記回転軸の回動に連動して円弧状の動きをする
ように取付け、他方を所定位置に固定してなり、前記セ
ンサロッドの前記センサヘッドに対する相対的位置に応
じて前記磁気応答物質の前記コイルに対する相対的位置
が定まり、これに応じた出力を前記コイルより生成し、
前記センサロッドの円弧長に対応する限られた角度範囲
での回動角度検出を行うことを特徴とするものである。
【0005】本発明によれば、センサロッドの円弧に沿
う該ロッドのセンサヘッドに対する相対的な直線位置に
対応する出力信号がコイルから得られ、これが、限られ
た角度範囲での回動角度を示している。このように、本
発明によれば、1回転未満の限られた角度範囲で角度を
検出するのに適したシンプルな構造を持つ角度検出装置
を提供することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照してこの発
明の実施の形態を詳細に説明しよう。図1(a)におい
て、検出対象たる回転軸1は適宜のフレーム2に軸受け
されており、この回転軸1に扇形のロッド固定金具3が
固定され、このロッド固定金具3に円弧状のセンサロッ
ド4が取り付けられている。ロッド固定金具3は、図1
(b)に断面図にて示すように、押さえ板3a,3bの
間にセンサロッド4の両端部分を挟み込み、回転軸1に
螺合するねじ3cによって押さえ板3a,3bを締め付
けることにより、センサロッド4を回転軸1に固定す
る。こうして、センサロッド4は、回転軸1に対して所
定の半径で円弧を描くように配置され、かつ回転軸1の
回動に伴って回動する。センサロッド4においては、そ
の詳細は後述するように、所定の配置で所定の磁気応答
物質4aが設けられている。センサヘッド5は、回転軸
1に対して所定の半径で円弧を描くように配置されて、
固定具6によってフレーム2に固定されている。センサ
ヘッド5はコイルを有しており、図示の例では、センサ
ヘッド5のコイル空間内にセンサロッド4が挿入され、
該コイル空間を通ってセンサロッド4が動く。
【0007】図2は、センサロッド4における磁気応答
物質4aの配置パターン例と、センサヘッド5のコイル
の構成例とを示す。図において、センサヘッド5のコイ
ルは、1相の交流信号によって励磁される1次コイルP
〜PWと、変位方向Xに関して異なる位置に配置
された複数の2次コイルSW〜SWとを含む。これ
らの1次及び2次コイル構成を明示するために、図では
コイルは断面で示している。1相の交流信号によって共
通に励磁されるが故に、1次コイルPW〜PWの数
は、1又は適宜の複数であってよく、その配置も適宜で
あってよい。
【0008】センサロッド4において、磁気応答物質4
aは、変位方向に沿って所定のピッチpで複数繰り返し
て設けられている。既に知られているように、磁気応答
物質4aの材質を鉄またはニッケルなどのような磁性
体、あるいは銅またはアルミニウムなどのような非磁性
の導電体とすることにより、透磁率あるいは磁気抵抗あ
るいは渦電流損失などの所定の磁気応答特性を持たせる
ことができるので、そのように適宜の材質を磁気応答物
質4aとして用いてよい。ロッド4の基部の材質も、磁
性体又は非磁性体又は導電体など適宜の材質を用いてよ
く、どのような材質を用いるかは、磁気応答物質4aの
材質及び/又は形状等との兼ね合いによって定まる。要
するに、磁気応答物質4aが存在する箇所とそうでない
箇所との間では、コイルに及ぼす磁気的応答特性が異な
るようになっていればよいものである。また、ロッド4
に対する磁気応答物質4aの形成法も、貼り付け、接
着、かしめ止め、切削、めっき、蒸着、焼き付け、など
適宜の手法を用いてよい。ロッド4は、必ずしも剛体に
限らず、ワイヤ線のような可塑性の素材からなっていて
よい。一例として、ロッド4の基部を非磁性金属線を用
いて構成し、その周囲にリング状の僅かな凹みを所定の
ピッチpで繰り返し形成し、その凹みに鉄等の磁性体を
めっき等によって埋め込むことで、磁気応答物質4aを
配置する。ロッド4の基部を適切な硬さの金属線を用い
ることにより、適宜曲げ加工することで適切な円弧カー
ブに整形することができる。センサロッド4を細い金属
線を用いて構成した場合、センサヘッド5のコイルもか
なり小径のものであってよく、検出装置全体をかなり小
型化することができる。
【0009】回転軸1の回動に応じて、センサロッド4
がその円弧に沿う方向に変位し、磁気応答物質4aのセ
ンサヘッド5のコイルに対する対応位置が変化すること
により、1次コイルPW〜PWと各2次コイルSW
〜SW間の磁気結合が該対応位置に応じたものとな
り、これにより、センサロッド4のセンサヘッド5に対
する相対的位置に応じて振幅変調された誘導出力交流信
号が、各2次コイルSW〜SWの配置のずれに応じ
て異なる振幅関数特性で、各2次コイルSW〜SW
に誘起される。各2次コイルSW〜SWに誘起され
る各誘導出力交流信号は、1次コイルPW〜PW
1相の交流信号によって共通に励磁されるが故に、その
電気的位相が同相であり、その振幅関数が磁気応答物質
4aの繰り返しピッチの1ピッチpに相当する変位量を
1サイクルとして周期的にそれぞれ変化する。
【0010】4つの2次コイルSW〜SWは、磁気
応答物質4aの繰り返しピッチの1ピッチpの範囲内に
おいて所定の間隔で配置され、各2次コイルSW〜S
に生じる誘導出力交流信号の振幅関数が、所望の特
性を示すように設定される。例えば、レゾルバタイプの
位置検出装置として構成する場合は、各2次コイルSW
〜SWに生じる誘導出力交流信号の振幅関数が、サ
イン関数、コサイン関数、マイナス・サイン関数、マイ
ナス・コサイン関数、にそれぞれ相当するように設定す
る。例えば図2に示されるように、1ピッチpの範囲を
4分割し、p/4づつずれた各分割位置に配列する。こ
れにより、各2次コイルSW〜SWに生じる誘導出
力交流信号の振幅関数が、サイン関数、コサイン関数、
マイナス・サイン関数、マイナス・コサイン関数、にそ
れぞれ相当するように設定することができる。勿論、種
々の条件によって、各コイルの配置は微妙に変わり得る
ので、希望の関数特性が得られるように各コイル配置を
適宜調整したり、あるいは2次出力レベルを電気的増幅
によって調整して、希望の振幅関数特性が最終的に得ら
れるようにする。
【0011】例えば、2次コイルSWの出力がサイン
関数(図でsを付記する)に対応するとすると、これに
対してp/2だけずれて配置された2次コイルSW
出力はマイナス・サイン関数(図で/s(sバー)を付
記する)に対応し、この両者の出力を差動的に合成する
ことによりサイン関数の振幅関数を持つ第1の出力交流
信号が得られる。また、サイン関数出力に対応する2次
コイルSWからp/4ずれて配置された2次コイルS
の出力はコサイン関数(図でcを付記する)に対応
し、これに対してp/2だけずれて配置された2次コイ
ルSWの出力はマイナス・コサイン関数(図で/c
(cバー)を付記する)に対応し、この両者の出力を差
動的に合成することによりコサイン関数の振幅関数を持
つ第2の出力交流信号が得られる。なお、明細書中で
は、表記の都合上、反転を示すバー記号は「/(スラッ
シュ)」で記載するが、これは、図中のバー記号に対応
している。
【0012】図3はセンサヘッド5のコイルの回路図で
あり、1次コイルPW〜PWには共通の励磁交流信
号(説明の便宜上、sinωtで示す)が印加される。
この1次コイルPW〜PWの励磁に応じて、検出対
象位置に応じた振幅値を持つ交流信号が各2次コイルS
〜SWに誘導される。夫々の誘導電圧レベルは検
出対象位置xに対応して2相の関数特性sinθ,co
sθ及びその逆相の関数特性−sinθ,−cosθを
示す。すなわち、各2次コイルSW〜SW誘導出力
信号は、検出対象直線位置xに対応して2相の関数特性
sinθ,cosθ及びその逆相の関数特性−sin
θ,−cosθで振幅変調された状態で夫々出力され
る。なお、θはxに比例しており、例えば、θ=2π
(x/p)のような関係である。説明の便宜上、コイル
の巻数等、その他の条件に従う係数は省略し、2次コイ
ルSWをサイン相として、その出力信号を「sinθ
・sinωt」で示し、2次コイルSWをコサイン相
として、その出力信号を「cosθ・sinωt」で示
す。また、2次コイルSWをマイナス・サイン相とし
て、その出力信号を「−sinθ・sinωt」で示
し、2次コイルSWをマイナス・コサイン相として、
その出力信号を「−cosθ・sinωt」で示す。サ
イン相とマイナス・サイン相の誘導出力を差動的に合成
することによりサイン関数の振幅関数を持つ第1の出力
交流信号(2sinθ・sinωt)が得られる。ま
た、コサイン相とマイナス・コサイン相の誘導出力を差
動的に合成することによりコサイン関数の振幅関数を持
つ第2の出力交流信号(2cosθ・sinωt)が得
られる。なお、表現の簡略化のために、係数「2」を省
略して、以下では、第1の出力交流信号を「sinθ・
sinωt」で表わし、第2の出力交流信号を「cos
θ・sinωt」で表わす。
【0013】こうして、検出対象位置xに対応する第1
の関数値sinθを振幅値として持つ第1の出力交流信
号A=sinθ・sinωtと、同じ検出対象直線位置
xに対応する第2の関数値cosθを振幅値として持つ
第2の出力交流信号B=cosθ・sinωtとが出力
される。このようなコイル構成によれば、回転型位置検
出装置である従来知られたレゾルバにおいて得られるの
と同様の、同相交流であって2相の振幅関数を持つ2つ
の出力交流信号(サイン出力とコサイン出力)を直線位
置検出装置において得ることができることが理解でき
る。従って、本発明の直線位置検出装置において得られ
る2相の出力交流信号(A=sinθ・sinωtとB
=cosθ・sinωt)は、従来知られたレゾルバの
出力と同様の使い方をすることができる。
【0014】例えば、サイン及びコサイン関数特性の振
幅を持つ各出力交流信号sinθsinωt及びcos
θsinωtにおける振幅関数sinθ及びcosθの
位相成分θを、位相検出回路(若しくは振幅位相変換手
段)で計測することで、検出対象位置をアブソリュート
で検出することができる。この位相検出回路(若しくは
振幅位相変換手段)としては、例えば特開平9−126
809号公報に示された技術を用いて構成するとよい。
例えば、第1の出力交流信号sinθsinωtを電気
的に90度シフトすることで、交流信号sinθcos
ωtを生成し、これと第2の出力交流信号cosθsi
nωtを加減算合成することで、sin(ωt+θ)お
よびsin(ωt−θ)なる、θに応じて進相および遅
相方向に位相シフトされた2つの交流信号(位相成分θ
を交流位相ずれに変換した信号)を生成し、その位相θ
を測定することで、1ピッチpに対応する変位量を0度
〜360度の範囲に相当する位相量に換算して、センサ
ロッド4の位置をアブソリュートで検出することができ
る。あるいは、公知のレゾルバ出力を処理するために使
用されるR−Dコンバータを、この位相検出回路として
使用するようにしてもよい。なお、センサロッド4の位
置をアブソリュートで検出することができるのは1ピッ
チpに対応する範囲内での変位量に限られるが、1ピッ
チpに対応する範囲を越えてセンサロッド4が変位する
場合は、例えば桁上げカウントを行うことで1ピッチp
を越える変量の検出データも得ることができる。こうし
て、回転軸1の回動角度が、センサロッド4の1ピッチ
p分の変位量を0度〜360度の範囲に相当する位相量
に換算して、検出されることになり、高分解能での角度
位置検出が行える。
【0015】図4は、図1の例とは逆に、センサロッド
4をフレーム2に固定し、回転軸1に取り付けられたヘ
ッド固定具6’を介してセンサヘッド5を回転軸1に従
って回動するように構成した実施例を示す。すなわち、
フレーム2に軸受けされた回転軸1が回動すると、ヘッ
ド固定具6’がこれに伴って回動し、該ヘッド固定具
6’の先端に配置固定されたセンサヘッド5が、回転軸
1を中心にする所定の半径で、円弧を描くように回動す
る。図4の例においても、図2と同様に、センサロッド
4において磁気応答物質4aの繰返しパターンが設けら
れており、センサヘッド5には1次コイルPW〜PW
と2次コイルSW〜SWが設けられ、図3と同様
な回路構成を採用してよく、その角度検出動作は図1〜
図3の実施例で説明したものと同様である。
【0016】モータの回動角度を検出するために本発明
に係る角度検出装置を使用する場合は、回転軸1は検出
対象たるモータの回転軸に相当するか若しくは該モータ
回転軸に適宜結合される。例えば、2軸(2次元)又は
ジンバル機構において、各軸を所定角度範囲内でモータ
駆動する場合に、該各軸のモータ回動角度検出のために
本発明に係る角度検出装置を使用することができる。そ
の場合、X軸の角度検出については図1に示すようなセ
ンサロッド4の方が回転軸に連動する検出装置を使用し
て行い、Y軸の角度検出については図4に示すようなセ
ンサヘッド5の方が回転軸に連動する検出装置を使用す
る、というように検出対象軸の機構的配置を考慮して、
それに適した構造の検出装置を採用するとよい。
【0017】勿論、本発明は、モータ回転軸のような能
動的な駆動軸の回動角度検出に限らず、その他の回動軸
の角度検出に使用することができる。例えば、傾斜検出
に本発明装置を適用する場合は、回転軸1に適宜の振り
子又は錘を取り付けて、該振り子又は錘を重力指向さ
せ、回転軸1はそれに伴い自由回転させるようにすれば
よい。
【0018】上記各実施例において、磁気応答物質4a
の構成は、鉄のような磁性体に限らず、銅のような良導
電体を用いてもよいことは前述した通りである。また、
磁性体又は導電体の一方に限らず、両方を逆特性でハイ
ブリッドに組み合わせたものであってもよい。また、磁
気応答物質4aとして永久磁石を含むものを使用し、セ
ンサヘッド5の各コイルには鉄心コアを含むようにして
もよい。その場合は、センサロッド4の相対的変位に応
じて磁気応答物質4aたる永久磁石が、いずれかのコイ
ルに接近するとその近接箇所に対応する鉄心コアが部分
的に磁気飽和ないし過飽和状態となり、2次コイルへの
誘導電圧が低下し、上述と同様又は類似の角度検出動作
を行わせることができる。また、センサヘッド5に設け
るコイルの数は、上記実施例に示したものに限らず、適
宜に変更してよい。例えば、出力交流信号における振幅
関数の位相θの変化範囲として、360度フルにとらず
に、90度程度あるいは180度程度の範囲でよい場合
は、2又は3個のコイルでも済ますことができる。更
に、変形例として、公知の位相シフト型位置検出原理に
従う検出装置のように、2相交流信号(例えばsinω
tとcosωt)を用いて複数相でコイルを励磁し、検
出対象位置に対応する位相角θだけ位相シフトした出力
交流信号(例えばsin(ωt+θ))を得るようにす
ることも可能である。更に、センサヘッド5のコイル
は、1次コイルと2次コイルからなるものに限らず、1
次コイルのみとしてもよい。その場合は、所定交流信号
で励磁したコイルへの磁気応答物質4aの近接若しくは
侵入に応じて、該コイルの自己インダクタンスが変化
し、これに応じて該コイルの両端間電圧が漸増または漸
減変化し、これに基づき位置(角度)検出信号を生成す
ることができる。
【0019】
【発明の効果】以上のとおり、この発明によれば、回転
軸の回動に応じて、センサロッドの円弧に沿う該ロッド
のセンサヘッドに対する相対的な直線位置に対応する出
力信号がコイルから得られ、これが、該回転軸の限られ
た角度範囲での回動角度を示すこととなり、1回転未満
の限られた角度範囲での角度を高分解能で検出すること
ができると共に、シンプルな構造である、という優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係る角度検出装置の一実施
例を示す斜視図、(b)はセンサロッドの取付け部分を
示す断面略図。
【図2】 図1のセンサロッドにおける磁気応答物質の
配置パターン例と、センサヘッドにおけるコイルの構成
例とを示す側面断面略図。
【図3】 図1のセンサヘッドにおけるコイルの回路
図。
【図4】 本発明に係る角度検出装置の他の実施例を示
す斜視図。
【符号の説明】
1 回転軸 2 フレーム 3 ロッド固定金具 4 センサロッド 5 センサヘッド 6 ヘッド固定具 PW〜PW 1次コイル SW〜SW 2次コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 CA29 CA34 GA04 GA15 GA22 GA33 LA01 LA03 LA30 2F077 AA42 AA49 FF04 FF13 FF16 FF25 FF26 FF28 FF34 NN06 TT04 TT38 TT52 TT82

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に対して所定の半径で円弧を描く
    ように配置されてなり、かつ所定の配置で磁気応答物質
    を設けてなる円弧状のセンサロッドと、 前記回転軸に対して所定の半径で円弧を描くように配置
    されてなり、かつ前記センサロッドに近接して配置され
    たコイルを有するセンサヘッドとを具備し、前記センサ
    ロッドとセンサヘッドの一方を前記回転軸の回動に連動
    して円弧状の動きをするように取付け、他方を所定位置
    に固定してなり、前記センサロッドの前記センサヘッド
    に対する相対的位置に応じて前記磁気応答物質の前記コ
    イルに対する相対的位置が定まり、これに応じた出力を
    前記コイルより生成し、前記センサロッドの円弧長に対
    応する限られた角度範囲での回動角度検出を行うことを
    特徴とする角度検出装置。
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