JP2001082758A - 空気調和機の室内ユニット - Google Patents

空気調和機の室内ユニット

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JP2001082758A JP26006399A JP26006399A JP2001082758A JP 2001082758 A JP2001082758 A JP 2001082758A JP 26006399 A JP26006399 A JP 26006399A JP 26006399 A JP26006399 A JP 26006399A JP 2001082758 A JP2001082758 A JP 2001082758A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸込グリルを斜めの位置に保持する力もしく
は着脱する力を前面側パネルと吸込グリルの寸法精度に
依存しない構造の、また吸込グリルを斜めの位置に保持
する力もしくは着脱する力の調整作業の容易化、吸込グ
リルの着脱の容易化、リサイクル性を向上させることの
できる構造の空気調和機の室内ユニットを得ること。 【解決手段】 本体筐体と、この本体筐体の前面に取付
けられて意匠部となる前面側パネルと、この前面側パネ
ルに回動自在に支持された吸込グリルと、前面側パネル
にはめ込まれた吸込グリルを回動自在に保持する保持具
と、を備え、吸込グリルは保持具に着脱自在に保持され
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、前面側パネルに
吸込グリルを回動自在に取付けた空気調和機の室内ユニ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7〜9は、例えば特開平5−1572
71号公報に示された従来の空気調和機の室内ユニット
の吸込グリルの取付け構造を示す図であり、図におい
て、14は空気調和機の室内ユニット本体の前面を覆う
前面側パネル、15は前面側パネル14に回動自在に取
付けられる吸込グリル、16は吸込グリル14の背面上
側に左右一対で形成した回動用アーム、17は回動用ア
ーム16に形成した軸、18は前面側パネル14に設け
られている軸17のはめ込み穴、19は保持具、20は
前面側パネル14に形成したはめあい部、21は保持具
19の突起、22は保持具19の溝、23は溝22の側
縁、24は回動用アームに形成した角穴である。
【0003】次に動作について説明する。図8のように
保持具19の突起21を角穴24にはめ込み、軸17は
はめ込み穴18に嵌合される。このように前面側パネル
14に取付けられた吸込グリル15を所定の斜めの位置
まで回動させると、はめあい部20が溝の側縁23を乗
り越え、溝22にはまり込むことにより吸込グリル15
は図9のように所定の斜めの位置で保持できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の空気調和機の室
内ユニットは以上のように構成されているため、吸込グ
リル15を斜めの位置に保持する力に影響する前面側パ
ネル14と吸込グリル15の寸法精度を高く保つ必要が
あると言う課題がある。
【0005】また、斜めの位置で保持する力を調整する
際にそれらを成型する大きな型を取り扱う必要があり、
調整作業が大がかりになるという課題がある。
【0006】また、軸17とはめ込み穴18を摺動性を
考慮した材質で構成していないため動きが渋くなり、そ
の対策として潤滑剤を塗る必要があり、リサイクル性が
悪くなるという課題がある。
【0007】また、吸込グリル15を容易に着脱できな
く分解性に悪いので、リサイクル性が悪くなるという課
題がある。
【0008】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたもので、吸込グリルを斜めの位置に保持する
力もしくは着脱する力を前面側パネルと吸込グリルの寸
法精度に依存しない構造の、また吸込グリルを斜めの位
置に保持する力もしくは着脱する力の調整作業の容易
化、吸込グリルの着脱の容易化、リサイクル性を向上さ
せることのできる構造の空気調和機の室内ユニットを得
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る空気調和
機の室内ユニットは、本体筐体と、この本体筐体の前面
に取付けられて意匠部となる前面側パネルと、この前面
側パネルに回動自在に支持された吸込グリルと、前面側
パネルにはめ込まれた吸込グリルを回動自在に保持する
保持具と、を備え、吸込グリルは保持具に着脱自在に保
持されるものである。
【0010】また、吸込グリルに側面部に軸と掛かり部
を有する回動用アームを設け、保持具に掛かり部を保持
する掛かり部保持部と軸保持部を設け、前面側パネルに
軸保持具を設け、保持具の軸保持部と前面側パネルの軸
保持具とで吸込グリルに軸を回動自在に支持し、所定の
斜めの位置に保持できる位置関係にしたものである。
【0011】また、吸込グリルを前方に向けて引くと軸
保持部が変形することにより回動用アームの軸が前面側
パネルの軸保持具を乗り越えて取り外すことができる構
成としたものである。
【0012】また、吸込グリルを水平方向に軸を軸保持
部と軸保持具との間に挿入し、この状態で吸込グリルの
下端部を下方に移動させるようにして回動させると、軸
が軸保持部と軸保持具とに支持されて軸を中心に回動
し、さらに吸込グリルを下方向を向くまで回動させて吸
込グリルを取り付ける構成としたものである。
【0013】また、保持具を前面側パネルへ左右に摺動
可能に固定したものである。
【0014】また、保持具を吸込グリルと異なる材料で
構成したものである。
【0015】また、保持具を耐摩耗性があり、摩擦係数
の小さい材料で構成したものである。
【0016】また、吸込グリルに側面部に軸と掛かり部
を有する回動用アームを設け、保持具に掛かり部を保持
する掛かり部保持部と軸受部を有する軸保持部とを設
け、保持具に軸が軸保持部の軸受部に支持されて軸を回
動自在に支持し、所定の斜めの位置に保持できる位置関
係にしたものである。
【0017】また、保持具の掛かり部保持部の動きを、
保持具の掛かり部保持部先端に前面側パネルが当たるこ
とにより規制する拘束リブを設けたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図面を参照して説明する。図1〜4は実
施の形態1を示す図で、図1は空気調和機の室内ユニッ
ト本体の斜視図、図2は吸込グリルを回動させる状態を
示す、空気調和機の室内ユニット本体の斜視図と側面
図、図3は吸込グリルを前面側パネルに取付けた状態を
示す要部側面図、図4は吸込グリルを斜め下方に回動さ
せ、前面側パネルに着脱する状態を示す要部側面図と要
部正面図と要部投影図である。図1,2において、1は
空気調和機の室内ユニット本体の前面を覆う前面側パネ
ル、2は前面側パネル1に回動自在に取付けられる吸込
グリルである。
【0019】図3,4において、1は前面側パネル、2
は吸込グリル、3は吸込グリル2の背面上側に左右一対
で形成した回動用アーム、4は前面側パネルにはめ込ま
れた保持具、5は回動用アーム3に形成した保持具4に
はまる軸、6は回動用アーム3の側面部に形成した掛か
り部、7は回動用アーム3の側面に位置して掛かり部6
を保持する保持具4に形成した掛かり部保持部、8は軸
5の下部に位置して軸5を前面方向に保持する保持具4
に形成した軸保持部、9は軸5の上部に位置して軸5を
保持する前面側パネルに形成した軸保持具、10は保持
具4を固定する前面側パネルに形成した固定爪である。
なお、掛かり部6と掛かり部保持部7は両側面、片側面
でもどちらでもよい。
【0020】次に動作について説明する。空気調和機の
室内ユニットは図1のように示され、図1では吸込グリ
ル2は閉じている。図2では吸込グリル2を回動させる
状態を示している。図3から図4では回動用アーム3
と、回動用アーム3の軸5付近を拡大して示している。
軸5は、図3に示すように軸保持部8と、前面側パネル
1の軸保持具9に保持されている。
【0021】吸込グリル2の下端部を斜め上方に移動さ
せるようにすると、軸5が軸保持部8に支持されながら
軸5を中心に回動する。この時所定の斜め方向まで回動
させると、図4に示すように回動用アーム側面掛かり部
6が掛かり部保持部7に掛かるため、吸込グリル2は斜
め下方を向いたまま保持される。この時の保持力の調整
は、掛かり部保持部7の形状により調整できる。保持具
4を成型する型は小さいため、調整作業が楽に出来る。
【0022】さらに、吸込グリル2を前方に向けて引く
と軸保持部8が変形することにより軸5が軸保持具9を
乗り越え、吸込グリル2を前面側パネル1から取外すこ
とができる。この時の保持力の調整は、軸保持部8の形
状により調整できる。保持具8を成型する型は小さいた
め、調整作業が楽に出来る。
【0023】逆に吸込グリル2を前面側パネル1へ取付
ける場合は、取外しと逆の順序で行う。吸込グリル2を
水平方向に軸5を軸保持部8と軸保持具9の間に挿入す
る。この状態で吸込グリル2の下端部を下方に移動させ
るようにして回動させると、軸5が軸保持部8に支持さ
れて軸5を中心に回動し、さらに吸込グリル2を下方向
を向くまで回動させると吸込グリル2の取付けが終了す
る。
【0024】保持具4は固定爪10によって前面側パネ
ル1へ左右に摺動可能に固定したことにより、前面側パ
ネル1と吸い込みグリルの形状精度が多少ばらついた場
合でも、保持力への影響を少なくすることが出来る。
【0025】保持具4は吸込グリル2と異なる材料、特
に耐摩耗性と摩擦係数の少ない材料を使用することによ
り、潤滑剤無しで摺動部の動きをスムーズにすることが
出来るため、リサイクルの際に脱脂などの前処理を無し
で再利用しやすくなる。また、前面側パネル1と吸込グ
リル2にリサイクルに適した素材や、リサイクル材を使
用しやすくなる。
【0026】実施の形態2.実施の形態1では、吸込グ
リル2を斜め下方を向いたまま保持する力を掛かり部保
持部7で調整し、軸5を軸保持部8と軸保持具9で保持
しているが、必ずしもこの方法による必要はない。図
5,6は実施の形態2を示す図で、図5は吸込グリルを
前面側パネルに取付けた状態を示す要部側面図、図6は
吸込グリルを前面側パネルに取付けた状態を示す要部側
面図である。図において、1は前面側パネル、2は吸込
グリル、3は吸込グリル2の背面上側に左右一対で形成
した回動用アーム、4は前面側パネルにはめ込まれた保
持具、5は回動用アーム3に形成した保持具4にはまる
軸、6は回動用アーム3の側面部に形成した掛かり部、
7は回動用アーム3の側面に位置して掛かり部6を保持
する保持具4に形成した掛かり部保持部、8は軸5の下
部に位置して軸5を前面方向に保持する保持具4に形成
した軸保持部、10は保持具4を固定する前面側パネル
1に形成した固定爪、11は掛かり部保持部7の先端に
設けた拘束リブ、12は前面側パネル1に形成した拘束
リブ11が当たる端面、13は軸保持部8に設けた軸受
部である。なお、掛かり部6と掛かり部保持部7は両側
面、片側面でもどちらでもよい。
【0027】図5の状態からグリル2の下端部を斜め上
方に移動させるようにすると、軸5が軸保持部8の軸受
部13に支持されて軸5を中心に回動する。この時所定
の斜め方向まで回動させると、図6のように回動用アー
ム側面掛かり部6が掛かり部保持部7に掛かるため、吸
込グリル2は斜め下方を向いたまま保持される。この時
に掛かり部保持部7が変形するが、拘束リブ11が端面
12に当たることにより、掛かり部保持部7の動きが拘
束され、保持力を発生する。この時の保持力の調整は、
拘束リブ11の形状により調整できる。保持具4を成型
する型は小さいため、調整作業が楽に出来る。また、保
持力の調整は、拘束リブ11の形状により調整するた
め、部品の小型化を図ることができる。
【0028】さらに、吸込グリル2を前方に向けて引く
と軸保持部8が変形すると同時に、軸5が軸受部13を
乗り越え、吸込グリル2を前面側パネル1から取外すこ
とができる。この時の保持力の調整は、軸保持部8の形
状により調整できる。軸保持部4を成型する型は小さい
ため、調整作業が楽に出来る。
【0029】掛かり部保持部7は、さらに、吸込グリル
2を前方に向けて引くと軸保持部8が変形すると同時
に、軸5が軸受部13を乗り越え、吸込グリル2を前面
側パネル1から取外すことができる。この時の保持力の
調整は、軸保持部8の形状により調整できる。軸保持部
4を成型する型は小さいため、調整作業が楽に出来る。
【0030】
【発明の効果】この発明に係る空気調和機の室内ユニッ
トは、前面側パネルと吸込グリルの寸法精度に依存しな
い構造、斜めの位置に保持する力もしくは着脱する力の
調整作業の容易化、吸込グリルの着脱の容易化、リサイ
クル性を向上させることのできる構造が得られる。
【0031】また、保持具を前面側パネルへ左右に摺動
可能に固定したので、前面側パネルと吸い込みグリルの
形状精度が多少ばらついた場合でも、保持力への影響を
少なくすることが出来る。
【0032】また、保持具を吸込グリルと異なる材料で
構成したことにより、前面側パネルと吸込グリルにリサ
イクルに適した素材や、リサイクル材を使用しやすくな
る。
【0033】また、保持具を耐摩耗性があり、摩擦係数
の小さい材料で構成したことにより、潤滑剤無しで摺動
部の動きをスムーズにすることが出来るため、リサイク
ルの際に脱脂などの前処理を無しで再利用しやすくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1を示す図で、空気調和機の室内
ユニット本体の斜視図である。
【図2】 実施の形態1を示す図で、吸込グリルを回動
させる状態を示す空気調和機の室内ユニット本体の斜視
図と側面図である。
【図3】 実施の形態1を示す図で、吸込グリルを前面
側パネルに取付けた状態を示す要部側面図である。
【図4】 実施の形態1を示す図で、吸込グリルを斜め
下方に回動させ、前面側パネルに着脱する状態を示す要
部側面図と要部正面図と要部投影図である。
【図5】 実施の形態2を示す図で、吸込グリルを前面
側パネルに取付けた状態を示す要部側面図である。
【図6】 実施の形態2を示す図で、吸込グリルを斜め
下方に回動させ、前面側パネルに着脱する状態を示す要
部側面図と要部正面図と要部平面図である。
【図7】 従来の空気調和機における吸込グリルを前面
側パネルに取付けた状態を示す要部平面図である。
【図8】 従来の空気調和機における吸込グリルの要部
斜視図である。
【図9】 従来の空気調和機における吸込グリルを斜め
の位置で保持した状態を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 前面側パネル、2 吸込グリル、3 回動用アー
ム、4 保持具、5 軸、6 回動用アーム側面掛かり
部、7 掛かり部保持部、8 軸保持部、9 軸保持
具、10 固定爪、11 拘束リブ、12 端面、13
軸受部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体筐体と、 この本体筐体の前面に取付けられて意匠部となる前面側
    パネルと、 この前面側パネルに回動自在に支持された吸込グリル
    と、 前記前面側パネルにはめ込まれた前記吸込グリルを回動
    自在に保持する保持具と、を備え、前記吸込グリルは前
    記保持具に着脱自在に保持されることを特徴とする空気
    調和機の室内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記吸込グリルに側面部に軸と掛かり部
    を有する回動用アームを設け、前記保持具に前記掛かり
    部を保持する掛かり部保持部と軸保持部を設け、前記前
    面側パネルに軸保持具を設け、前記保持具の軸保持部と
    前記前面側パネルの軸保持具とで前記吸込グリルに軸を
    回動自在に支持し、所定の斜めの位置に保持できる位置
    関係にしたことを特徴とする請求項1記載の空気調和機
    の室内ユニット。
  3. 【請求項3】 前記吸込グリルを前方に向けて引くと前
    記軸保持部が変形することにより前記回動用アームの軸
    が前記前面側パネルの軸保持具を乗り越えて取り外すこ
    とができる構成としたことを特徴とする請求項1記載の
    空気調和機の室内ユニット。
  4. 【請求項4】 前記吸込グリルを水平方向に前記軸を前
    記軸保持部と前記軸保持具との間に挿入し、この状態で
    前記吸込グリルの下端部を下方に移動させるようにして
    回動させると、前記軸が前記軸保持部と前記軸保持具と
    に支持されて前記軸を中心に回動し、さらに前記吸込グ
    リルを下方向を向くまで回動させて前記吸込グリルを取
    り付ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の空
    気調和機の室内ユニット。
  5. 【請求項5】 前記保持具を前記前面側パネルへ左右に
    摺動可能に固定したことを特徴とする請求項1記載の空
    気調和機の室内ユニット。
  6. 【請求項6】 前記保持具を前記吸込グリルと異なる材
    料で構成したことを特徴とする請求項1記載の空気調和
    機の室内ユニット。
  7. 【請求項7】 前記保持具を耐摩耗性があり、摩擦係数
    の小さい材料で構成したことを特徴とする請求項6記載
    の空気調和機の室内ユニット。
  8. 【請求項8】 前記吸込グリルに側面部に軸と掛かり部
    を有する回動用アームを設け、前記保持具に前記掛かり
    部を保持する掛かり部保持部と軸受部を有する軸保持部
    とを設け、前記保持具に前記軸が前記軸保持部の軸受部
    に支持されて軸を回動自在に支持し、所定の斜めの位置
    に保持できる位置関係にしたことを特徴とする請求項1
    記載の空気調和機の室内ユニット。
  9. 【請求項9】 前記保持具の掛かり部保持部の動きを、
    該保持具の掛かり部保持部先端に前記前面側パネルが当
    たることにより規制する拘束リブを設けたことを特徴と
    する請求項7記載の空気調和機の室内ユニット。
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