JP2001079911A - 射出成形機における型締装置及びその作動制御方法 - Google Patents

射出成形機における型締装置及びその作動制御方法

Info

Publication number
JP2001079911A
JP2001079911A JP26304499A JP26304499A JP2001079911A JP 2001079911 A JP2001079911 A JP 2001079911A JP 26304499 A JP26304499 A JP 26304499A JP 26304499 A JP26304499 A JP 26304499A JP 2001079911 A JP2001079911 A JP 2001079911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
closing
ball screw
opening
mold clamping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26304499A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoji Takashi
了治 高士
Rei Tomita
聆 冨田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meiki Seisakusho KK
Original Assignee
Meiki Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meiki Seisakusho KK filed Critical Meiki Seisakusho KK
Priority to JP26304499A priority Critical patent/JP2001079911A/ja
Publication of JP2001079911A publication Critical patent/JP2001079911A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールねじ機構によって、可動盤に対する大
きな駆動速度と大きな駆動力の両方を確実に得ることが
出来、以て、型の高速開閉と高圧圧締とを同時に実現し
得るようにした射出成形機の型締装置を提供する。 【解決手段】 第一の駆動手段24によって第一のボー
ルねじ軸20を回転駆動せしめて、第一のボールねじナ
ット32と型開閉用筒状体12とを一体的に軸方向に移
動せしめることにより、型開閉用筒状体12に固設され
た可動盤14を型開閉作動せしめる一方、可動盤14の
型閉じ位置において、型締用部材40と型開閉用筒状体
12とを係止手段64,66にて相互に係止せしめた状
態下で、第二の駆動手段48により第二のボールねじ軸
34,34を回転駆動せしめて、第二のボールねじナッ
ト36,36と型締用部材40と型開閉用筒状体12と
を軸方向に一体移動させることにより、可動盤14を型
締作動せしめるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、射出成形機における型締装置及
びその作動制御方法に係り、特に、ボールねじ機構を利
用して可動盤を駆動させることにより、型開閉や型締め
を行うようにした射出成形機における型締装置と、その
有利な作動制御方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】射出成形機に用いられる型締装置として
は、従来から、型開閉や型締め等の駆動力を、油圧シリ
ンダ機構によって可動盤に直接的に作用せしめるように
した直圧式のものと、リンク機構を介して間接的に作用
せしめるようにしたトグル式のものに加えて、ボールね
じ機構によって、モータの回転駆動力を往復駆動力に変
換して作用せしめるようにしたものが、知られている。
【0003】このボールねじ機構を利用してなる型締装
置は、一般に、軸方向に移動不能に且つ回転可能に配置
されたボールねじ軸をモータ等で回転駆動せしめること
により、該ボールねじ軸に螺合され、且つ軸方向先端部
に可動盤が取り付けられた可動盤移動部材に固設された
ボールねじナットを、回転させることなく、該可動盤移
動部材と共に、軸方向に一体的に移動せしめ、以て、可
動盤を、その移動方向の前方に位置する固定盤に接近/
離隔させて、それら可動盤と固定盤に装着された金型の
型開閉や型締めを行うようにしたもので、油圧シリンダ
機構やリンク機構を利用してなる型締装置に比して、金
型の型開閉作動や型締作動が、比較的簡略で且つコンパ
クトな構造をもって、容易に行われ得るようになってい
る。
【0004】ところが、そのようなボールねじ機構を利
用してなる従来の型締装置にあっては、目的とする成形
品の射出成形に際して、優れた成形サイクルと高度な成
形精度を得るために要求される二つの機能を両立させる
ことが困難であった。
【0005】すなわち、一般に、射出成形機の型締装置
においては、型の高速開閉による成形サイクルの短縮化
を図る上で、型開閉作動時に、可動盤に対する大きな駆
動速度が発揮され、また、型の高圧圧締による優れた成
形精度を確保するために、型締作動時において、可動盤
に対する大きな駆動力が発揮されることが、それぞれ要
求されているが、ボールねじ機構を利用して型開閉や型
締め等を行うようにした、前述の如き従来の型締装置に
あっては、例えば、可動盤に対する駆動力を増大させる
べく、ボールねじ軸のリードを小さくした場合に、型開
閉作動時において、可動盤に対する駆動速度が不可避的
に低下してしまい、また、その反対に、ボールねじ軸の
リードを大きくすると、可動盤に対する駆動速度は大き
くなるものの、今度は可動盤に対する駆動力が低下して
しまうこととなり、それ故に、可動盤に対する駆動速度
と駆動力とを同時に増大させることが、極めて難しかっ
たのである。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述せる如き事
情を背景にして為されたものであって、その解決課題と
するところは、ボールねじ機構を利用して可動盤を駆動
させることにより、型開閉や型締を行うようにした射出
成形機の型締装置において、可動盤に対する大きな駆動
速度と大きな駆動力の両方を確実に得ることが出来、以
て、型の高速開閉と高圧圧締とを共に有利に実現し得る
ように改良された構造を提供することにある。また、本
発明にあっては、かかる改良された型締装置の有利な作
動制御方法を提供することをも、課題とするものであ
る。
【0007】
【解決手段】そして、本発明にあっては、かかる課題の
解決のために、(a)中心軸回りに回転可能な位置固定
の第一のボールねじ軸と、(b)該第一のボールねじ軸
を回転駆動せしめる第一の駆動手段と、(c)前記第一
のボールねじ軸に外挿配置せしめられて、軸方向先端部
に可動盤が取り付けられた、中心軸回りに回転不能で且
つ該中心軸方向に移動可能な型開閉用筒状体と、(d)
前記第一のボールねじ軸に螺合されると共に、該型開閉
用筒状体に固設されることにより、該第一のボールねじ
軸の回転に伴って、該型開閉用筒状体をその中心軸方向
に移動せしめる第一のボールねじナットと、(e)前記
第一のボールねじ軸の中心軸に平行に延びる状態におい
て、中心軸回りに回転可能に且つ該中心軸方向に移動不
能に設けられた第二のボールねじ軸と、(f)該第二の
ボールねじ軸を回転駆動せしめる第二の駆動手段と、
(g)前記型開閉用筒状体の中心軸方向に移動可能に設
けられた、該型開閉用筒状体に対して係止せしめられ得
る型締用部材と、(h)前記第二のボールねじ軸に螺合
されると共に、該型締用部材に固設されることにより、
該第二のボールねじ軸の回転に伴って、該型締用部材を
前記型開閉用筒状体の中心軸方向に移動せしめる第二の
ボールねじナットと、(i)前記型締用部材と前記型開
閉用筒状体との間に設けられ、該型締用部材と該型開閉
用筒状体とを相互に係止して、それらの一体的な移動を
可能ならしめることにより、かかる型締用部材の移動を
該型開閉用筒状体による型締力として発揮せしめる係止
手段とを有することを特徴とする射出成形機における型
締装置を、その要旨とするものである。
【0008】要するに、このような本発明に従う射出成
形機における型締装置にあっては、第一の駆動手段によ
って第一のボールねじ軸を回転駆動せしめて、第一のボ
ールねじナットと型開閉用筒状体とを、一体的に、該型
開閉用筒状体の中心軸方向に移動せしめることにより、
型開き位置と型閉じ位置との間での可動盤の前進/後退
作動(駆動)が行われるようになっている。また、かか
る可動盤の型閉じ位置において、型締用部材と型開閉用
筒状体とを係止手段にて相互に係止せしめて、それら型
締用部材と型開閉用筒状体とが一体移動し得るように為
した状態下で、第二の駆動手段により第二のボールねじ
軸を回転駆動せしめて、第二のボールねじナットと型締
用部材とを、一体的に、型開閉用筒状体の中心軸方向に
移動させることにより、該型開閉用筒状体を、型締用部
材と共に、該中心軸方向に移動させ、以て、可動盤の圧
締/圧抜作動(駆動)が行われるようになっている。
【0009】それ故、かかる型締装置においては、例え
ば、可動盤の前進/後退作動を行わしめる第一のボール
ねじナットが螺合された第一のボールねじ軸を、大きな
リードをもって構成する一方、可動盤の圧締/圧抜作動
を行わしめる第二のボールねじナットが螺合された第二
のボールねじ軸を、かかる第一のボールねじ軸よりも小
さなリードをもって構成することが可能となり、それに
よって、型開閉作動時における可動盤に対する駆動速度
を効果的に増大しつつ、可動盤の圧締/圧抜作動時、つ
まり、型締/圧抜作動時のうち、特に、型締作動時にお
ける可動盤に対する駆動力も、極めて有利に増大せしめ
ることが出来る。
【0010】従って、このような本発明に従う射出成形
機における型締装置にあっては、簡略で且つコンパクト
な構造のボールねじ機構によって、型の高速開閉と高圧
圧締とが同時に実現され得、その結果として、成形サイ
クルの短縮化が効果的に図られ得ると共に、成形精度の
向上が極めて有利に達成され得るのである。
【0011】なお、かくの如き本発明に従う射出成形機
における型締装置の好ましい態様の一つによれば、前記
係止手段が、前記型開閉用筒状体の外周面に対して軸方
向に一定間隔で形成された、それぞれ周方向に延びる多
数の係止歯と、前記型締用部材に対して軸方向に移動不
能に支持されて、該型開閉用筒状体の外周面に対して接
近/離間方向に変位せしめられることにより、該型開閉
用筒状体の係止歯に対して係止/離脱せしめられる噛合
歯を備えた係止ブロックとを、含んで構成される。この
ような構成を有する型締装置にあっては、型開閉用筒状
体と型締用部材とを、型開閉用筒状体の型締用部材に対
する軸方向の相対位置の広い範囲に亘って、相互に係止
させることが出来、それによって、装着可能な金型の型
厚の範囲等が効果的に広げられ得ることとなる。また、
かかる型締装置においては、型開閉用筒状体と型締用部
材とを、大きな係止強度をもって確実に係止することが
出来ると共に、それら型開閉用筒状体と型締用部材の係
止とその解除を迅速に行うことも出来る。
【0012】また、本発明にあっては、前記した射出成
形機における型締装置の作動制御方法に係る課題を解決
するために、前述の如き好ましい態様に係る構成を更に
有する射出成形機の型締装置において型締作動を行うに
際して、少なくとも装着予定の金型よりも型厚が小さい
基準最小型厚のモデル金型を装着せしめた状態下での型
閉完了位置における前記型開閉用筒状体の軸方向位置を
型位置基準原点とすると共に、かかる型閉完了位置で、
前記型開閉用筒状体の係止歯に前記係止ブロックの噛合
歯が係止され得るように、該型開閉用筒状体の中心軸方
向における前記型締用部材の軸方向位置を調節して型締
用部材位置基準点とし、それら型位置基準原点と型締用
部材位置基準点の位置データに基づいて、任意の型厚の
金型を装着せしめた場合の型閉完了位置で、該型開閉用
筒状体に形成された係止歯に該噛合ブロックの噛合歯が
係止され得るように、該型開閉用筒状体の中心軸方向に
おける該型締用部材の軸方向位置を調節することを特徴
とする射出成形機における型締装置の作動制御方法を、
その要旨とするものである。
【0013】そして、このような本発明に従う射出成形
機における型締装置の作動制御方法によれば、金型の型
厚の大きさに拘わらず、型閉作動の完了時点で、直ちに
且つ確実に、型締用部材と型開閉用筒状体とを、係止手
段によって相互に係止することが出来るのであり、それ
によって、成形サイクルの更なる短縮等が、より一層有
利に図られ得るのである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明に係る射出成形機における型締
装置及びその作動制御方法の構成について、図面を参照
しつつ、詳細に説明することとする。
【0015】先ず、図1乃至図3には、本発明に従う構
造とされた、射出成形機における型締装置の一例が、概
略的に示されている。それらの図からも明らかなよう
に、かかる型締装置は、ベース10によって支持され
て、水平方向に延びる軸方向に移動可能とされた型開閉
用円筒体12を備えており、この型開閉用円筒体12の
軸方向先端部に可動盤14が固設されている。そして、
型開閉用円筒体12が軸方向に往復移動せしめられるこ
とにより、可動盤14が、それに対向配置された図示し
ない固定盤に対して、接近/離隔方向に往復移動せしめ
られ、以て、それら可動盤14と固定盤に取り付けられ
た可動型と固定型(共に図示せず)が、型閉め/型開き
されるようになっている。また、可動盤14は、良く知
られているように、固定盤から突設された複数本のガイ
ドロッド(タイバー)16によって、移動方向に案内さ
れる構造とされている。なお、以下の説明中では、可動
盤14の移動方向を参考にして、図1中の左側を後退側
と言い、同図中の右側を前進側と言うこととする。
【0016】より詳細には、本実施形態の型締装置は、
ベース10上に立設されたブラケット18により、水平
軸方向に延びる第一のボールねじ軸20が、その軸方向
一方の端部(図1中、左端部)を、ベアリングを介して
支持されることによって、中心軸回りで回転可能に且つ
軸方向に移動不能に配設されている。この第一のボール
ねじ軸20は、それがブラケット18に支持された位置
から軸方向一方の側(図1中、右側)に向かって十分な
長さをもって突出せしめられている一方、該ボールねじ
軸20のブラケット18支持側端部は、ブラケット18
から僅かに突出せしめられて、そこに歯付プーリ22が
取り付けられている。また、ブラケット18には、第一
の駆動手段としての第一のサーボモータ24が固設され
ており、この第一のサーボモータ24の出力軸に取り付
けられた歯付プーリ26と、第一のボールねじ軸20に
取り付けられた歯付プーリ22との間に掛け渡された歯
付ベルト28を介して、第一のボールねじ軸20が、第
一のサーボモータ24によって、回転駆動および回転制
御されるようになっている。
【0017】また、この第一のボールねじ軸20におい
て、ブラケット18から前記軸方向一方の側(図1中、
右側)に突出せしめられた部位には、全体として略円筒
形状を有する、型開閉用筒状体としての型開閉用円筒体
12が、かかる突出部位に外挿、支持されている。即
ち、この型開閉用円筒体12は、第一のボールねじ軸2
0の径方向外方に離間して、該ボールねじ軸20におけ
る上記突出部位の外周面を覆って延び、且つ、前記固定
盤から延びる複数のガイドロッド16の各先端部が支持
される、前記ベース10に固定されたホルダプレート3
0の中心部を貫通して配設された状態下において、第一
のボールねじ軸20と同一の中心軸上で、該ボールねじ
軸20に対して軸方向に相対変位可能に支持されてい
る。
【0018】そして、かかる型開閉用円筒体12にあっ
ては、その軸方向前進側の端面に対して、可動盤14
が、スペーサブロック15を介して固設されている一
方、その軸方向後退側端部には、第一のボールねじ軸2
0に螺合された第一のボールねじナット32が、図示し
ないねじ等により、ねじ止めされて、固定されている。
即ち、可動盤14は、ホルダプレート30と図示しない
固定盤との間において、型開閉用円筒体12と一体移動
可能に位置せしめられ、また、第一のボールねじナット
32は、型開閉用円筒体12に固定されることにより、
該型開閉用円筒体12と共に軸方向に移動可能とされて
いると共に、中心軸回りに回転不能に支持されているの
である。
【0019】かくして、第一のボールねじ軸20を第一
のサーボモータ24で正逆方向に回転駆動することによ
って、第一のボールねじ軸20に螺合された第一のボー
ルねじナット32のねじ送り作用に基づいて、型開閉用
円筒体12が、軸方向に前進/後退移動させられ得るよ
うになっており、そして、このような型開閉用円筒体1
2の前進/後退移動によって、該型開閉用円筒体12の
前進側端面に取り付けられた可動盤14が前進/後退駆
動(移動)せしめられ、以て、型開閉作動が行われ得る
ようになっているのである。なお、この型開閉用円筒体
12の前進/後退移動のうち、その後退移動、つまり、
それによる型開き作動は、可動盤14の背面(型開閉用
円筒体12の後退側の面)に取り付けられた前記スペー
サブロック15の、後述する係止機構56,56のガイ
ドハウジング60,60への当接によって、規制される
ようになっている。
【0020】また、図2及び図3からも明らかな如く、
かかる型開閉用円筒体12を間にして、その両側には、
第二のボールねじ軸34が、それぞれ1本ずつ配設され
ている。この2本の第二のボールねじ軸34,34は、
図1に示されるように、それぞれ、軸方向一方側におけ
る略半分の部位の外周面に、第一のボールねじ軸20の
ねじ山よりも小さなリードを有するねじ山が刻設され、
軸方向他方側における残りの部位の外周面が、平滑面と
されている。そして、それら各第二のボールねじ軸3
4,34にあっては、型開閉用円筒体12の両サイドに
おいて、水平軸方向に延び、且つ前記軸方向他方側の端
部が、前記ホルダプレート30に対して、ベアリングを
介して支持されており、以て、型開閉用円筒体12に内
挿された第一のボールねじ軸20の中心軸に平行に延び
る状態で、中心軸回りに回転可能に且つ軸方向に移動不
能に配設されているのである。
【0021】また、それら第二のボールねじ軸34,3
4には、第二のボールねじナット36,36が、それぞ
れ一つずつ螺合されており、更に、この各第二のボール
ねじナット36,36は、第二のボールねじ軸34,3
4を支持するホルダプレート30に対向して配された型
締プレート38に対して、図示しないねじ等により、ね
じ止めされて、固定されている。そして、この型締プレ
ート38は、中心部に設けられた大径孔に対して、型開
閉用円筒体12が、該大径孔の内周面と接触しないよう
に挿通されると共に、該大径孔の両側のそれぞれ一つず
つ形成された小径孔に対して、2本の第二のボールねじ
軸34,34が、各小径孔の内周面と接触しないように
各々挿通されて、第一のボールねじ軸20の中心軸回り
に回転不能に且つその軸方向に移動可能に位置せしめら
れており、以て、各第二のボールねじ軸34,34に螺
合された第二のボールねじナット36,36が、それぞ
れ、回転不能とされて、第二のボールねじ軸34,34
の回転により、該第二のボールねじ軸34,34の軸方
向に、型締プレート38と共に移動せしめられ得るよう
になっている。
【0022】一方、第二のボールねじ軸34,34の間
には、型締用部材としての型締用円筒体40が、配設さ
れている。この型締用円筒体40は、型開閉用円筒体1
2の外径よりも大きな内径と、型開閉用円筒体12より
も短い軸方向長さとを有する円筒形状を呈しており、第
二のボールねじ軸34,34の間で、型開閉用円筒体1
2に対して、その外周面に接触しないように外挿されて
いると共に、前記ホルダプレート30の型開閉用円筒体
12が挿通される挿通孔の内側に位置固定に取り付けら
れたガイドブッシュ42に対して摺動可能に内挿され
て、嵌め込まれている。そして、かかる型締用円筒体4
0が、そのような配置状態下で、前記型締プレート38
の第二のボールねじナット36,36が固定される側と
は反対側の面に対して、ねじ止めにより、固定されてい
る。
【0023】また、第二のボールねじ軸34,34にお
ける外周面が平滑面とされた部位には、歯付プーリ4
4,44が、それぞれ取り付けられて、固定されてい
る。そして、ホルダプレート30に対して、ブラケット
46を介して、第二の駆動手段としての第二のサーボモ
ータ48が固設されており、また、この第二のサーボモ
ータ48の出力軸に取り付けられた歯付プーリ50と、
第二のボールねじ軸34,34に取り付けられた歯付プ
ーリ44,44と、型開閉用円筒体12を間にして、第
二のサーボモータ44とは反対側に設けられたテンショ
ンプーリ52との間に掛け渡された歯付ベルト54を介
して、第二のボールねじ軸34,34が、かかる第二の
サーボモータ48により、回転駆動及び回転制御される
ようになっている。
【0024】従って、ここでは、第二のボールねじ軸3
4,34を第一のサーボモータ24にて正逆方向に回転
駆動及び回転制御することによって、第二のボールねじ
軸34,34に螺合された第二のボールねじナット3
6,36のねじ送り作用に基づいて、型締プレート38
と型締用円筒体40とが、共に、該第二のボールねじ軸
34,34の軸方向に前進/後退移動せしめられ、ま
た、かかる移動が制御され得るようになっているのであ
る。なお、ここでは、それら型締プレート38と型締用
円筒体40の後退移動が、該型締用円筒体40の先端に
取り付けられた後述する係止機構56,56のガイドハ
ウジング60,60の前記ホルダプレート30への当接
によって、規制されるようになっている。また、型締プ
レート38と型締用円筒体40の前進移動は、ホルダプ
レート30の型締プレート38との対向面に設けられ
た、図示しないストッパ突起に対する型締プレート38
の当接によって、規制されるようになっている。
【0025】また、そのような型締用円筒体40の型締
プレート38への固定側とは反対側の先端部分には、係
止手段としての係止機構56が装着されている。この係
止機構56は、径方向において対向配置された、係止ブ
ロックとしての一対の半円筒形状のハーフナット58,
58を有しており、それらのハーフナット58,58
が、型締用円筒体40に固設されたガイドハウジング6
0,60によって、型締用円筒体40の軸方向には移動
不能に、且つ、径方向の対向方向には変位可能に、支持
されている。そして、ガイドハウジング60,60に固
設された駆動シリンダ機構62,62によって、これら
一対のハーフナット58,58が駆動されて、型開閉用
円筒体12に対して接近/離隔方向に往復変位せしめら
れ得るようになっている。
【0026】また、これら一対のハーフナット58,5
8の内周面(型開閉用円筒体12の外周面に対して対向
位置する面)には、鋸歯状断面をもって周方向に連続し
て延びる噛合歯64が、軸方向に等間隔で複数条形成さ
れている。更にまた、これら一対のハーフナット58,
58の内周面が対向位置する型開閉用円筒体12の外周
面には、ハーフナット58に形成された噛合歯64に対
応した断面形状の鋸歯状断面をもって、周方向に連続し
て延びる係止歯66が、軸方向に等間隔で多数条形成さ
れている。なお、これら噛合歯64と係止歯66の軸方
向ピッチ(形成間隔)は、互いに同じに、且つ何れも軸
方向で一定間隔で設定されている。
【0027】そして、一対のハーフナット58,58
が、駆動シリンダ機構62,62によって、いずれも後
退位置(型開閉用円筒体12から径方向外方に離間した
位置)に保持せしめられた状態下では、型締用円筒体4
0が型開閉用円筒体12から離脱したフリーな状態とさ
れて、型開閉用円筒体12が、型締用円筒体40によっ
て制限されることなく、自由に軸方向に移動可能とされ
るようになっている。
【0028】また一方、型開閉用円筒体12を、或る程
度、軸方向に前進移動せしめて、型開閉用円筒体12の
外周面に形成された係止歯66がハーフナット58の内
側に位置するようにした後、一対のハーフナット58,
58を、それぞれ駆動シリンダ機構62,62によって
突出位置(型開閉用円筒体12に接近した位置)に駆動
せしめることにより、各ハーフナット58,58の内周
面に形成された噛合歯64が、型開閉用円筒体12の外
周面に形成された係止歯66に対して、噛合せしめられ
るようになっている。これにより、型締用円筒体40
が、係止機構56を介して、型開閉用円筒体12に対し
て軸方向で相対移動不能に係止されて、一体化されるよ
うになっているのである。なお、本実施形態では、ハー
フナット58の位置に基づいて、ハーフナット58が型
開閉用円筒体12に対する係止状態にあるのか、非係止
状態にあるのかを検出するリミットスイッチ等のセンサ
68が設けられている。
【0029】それ故、本実施形態では、かかる係止機構
56による係止状態下において、第二のサーボモータ4
8を駆動せしめることにより、型締用円筒体40と型開
閉用円筒体12とが、一体的に、前進/後退移動せしめ
られ、そして、特に、かかる型締用円筒体40と型開閉
用円筒体12との一体的な前進移動によって、型開閉用
円筒体12に取り付けられた可動盤14に対して、型締
力が発揮されるようになっているのである。
【0030】ところで、上述の如き構造とされた型締装
置における型開閉作動及び型締作動は、例えば、以下の
如くして行われることとなる。
【0031】すなわち、図1に示されるように、型開閉
用円筒体12を後退位置に保持せしめた金型の型開き状
態から、型閉じ作動を行うに際しては、先ず、第一のサ
ーボモータ24を正回転させて、第一のボールねじ軸2
0を回転駆動させることにより、型開閉用円筒体12を
前進移動せしめて、可動盤14を固定盤(図示せず)に
対して接近移動させることによって、型閉じ作動を行
う。このとき、第一のボールねじ軸20が大きなリード
を有して構成されていることから、大きな型開閉用円筒
体12の前進駆動速度が得られ、以て、型閉じ作動が高
速で行われることとなる。
【0032】引き続いて、型閉じ作動が完了したら、駆
動シリンダ機構62,62を作動せしめて、一対のハー
フナット58,58を突出駆動させ、該ハーフナット5
8,58の各噛合歯64,64を型開閉用円筒体12の
係止歯66にそれぞれ係止せしめる。その後、かかる係
止状態下で、第二のサーボモータ48を正回転させて第
二のボールねじ軸34,34を回転駆動することによ
り、型締用円筒体40と型開閉用円筒体12とを一体的
に前進移動せしめ、以て、可動盤14を固定盤に対して
圧締せしめて、型締作動を行う。このときには、第二の
ボールねじ軸34,34が、第一のボールねじ軸20よ
りも小さなリードを有して構成されているため、第一の
ボールねじ軸20の回転による前進駆動力よりも大きな
型締用円筒体40と型開閉用円筒体12の前進駆動力が
得られ、それによって、型締作動が高圧で行われ得るの
である。
【0033】そして、一般に、そのような型締状態下に
おいて、所望の射出成形が実施された後、型開きに際し
ては、先ず、圧抜作動が行われるのである。この圧抜作
動は、前記係止機構56による型締用円筒体40と型開
閉用円筒体12の相互の係止状態下において、第二のサ
ーボモータ48を逆回転させて、可動盤14を、前記型
閉じ作動の完了位置またはその近くにまで後退作動せし
めることにより、行われる。
【0034】次いで、駆動シリンダ機構62,62をそ
れぞれ作動せしめて、一対のハーフナット58,58を
後退移動させ、該ハーフナット58,58を型開閉用円
筒体12から離脱せしめる。そして、その後、第一のサ
ーボモータ24を逆回転させて第一のボールねじ軸20
を回転駆動させることにより、型開閉用円筒体12を後
退移動せしめて、型開き作動を行うのである。このとき
も、第一のボールねじ軸20が大きなリードとされてい
ることから、型開閉用円筒体12の前進駆動速度と同様
に、型開閉用円筒体12の大きな後退駆動速度が得ら
れ、以て、型開き作動が高速で行われ得るのである。
【0035】而して、このような型締装置を有する射出
成形機を用いて、所定の射出成形を行う際には、上述の
如き型締装置の型開閉作動と型締作動、及びその圧抜作
動が、射出される樹脂材料の種類や、採用される射出成
形手法等に応じて、適宜の順序にて実施されることとな
る。
【0036】すなわち、例えば、一般的な射出成形手法
に従って、熱可塑性樹脂材料を用いた射出成形を行う場
合には、先ず、上述の如くして、型閉じ作動を行った
後、型締作動を行う。次に、型締状態下で、金型のキャ
ビティ内に、溶融樹脂を、射出機から射出した後、キャ
ビティ内の溶融樹脂を冷却、固化せしめることにより、
所望の成形品を成形する。そして、その後、上述のよう
にして、圧抜作動を行った後、型開き作動を行うのであ
る。
【0037】一方、一般的な射出成形手法により、熱硬
化性樹脂材料を用いた射出成形を行う際には、熱可塑性
樹脂材料を用いた射出成形の実施時と同様に、先ず、型
閉じ作動と型締作動とを行った後、型締状態下におい
て、加熱された金型のキャビティ内に、溶融樹脂を、射
出機から射出する。その後、高温の金型のキャビティ内
で、溶融樹脂を硬化せしめるのであるが、その際に発生
するガスをキャビティ内から漏出させるために、圧抜作
動を行う。そして、キャビティ内の樹脂が硬化して、所
望の成形品が成形された後、型開き作動を行うのであ
る。
【0038】また、金型のキャビティ内に溶融樹脂を射
出充填した後、かかる溶融樹脂に対して所定の圧縮力を
加える、所謂射出圧縮成形手法に従って射出成形を行う
場合には、例えば、以下の二通りの順序で、型締装置が
作動せしめられる。
【0039】すなわち、一つの順序としては、先ず、前
述の如くして、型閉じ作動を行うのであるが、ここで
は、この型閉じ作動を、その完了の直前で停止する。つ
まり、可動型14と固定型とが接触する前の、金型が完
全に閉鎖されていない状態で、型閉じ作動を停止する。
このとき、ハーフナット58,58の噛合歯64,64
と、型開閉用円筒体12の係止歯55とを相互に係合さ
せる。次に、かかる不完全閉鎖金型のキャビティ内に、
所定の溶融樹脂を射出機から射出する。その後、第二の
サーボモータ48を回転駆動させることにより、型閉じ
作動(型締作動)を行って、キャビティ内の溶融樹脂に
対して所定の圧縮力を加える。そして、その後、上述せ
る如くして、溶融樹脂を固化または硬化させて、所望の
成形品を成形した後、圧抜作動と型開き作動とを行うの
である。なお、このような順序で、型締装置が作動せし
められる場合には、型閉じ作動完了の直前で、型開閉用
円筒体12の前進移動を停止せしめると共に、キャビテ
ィ内の溶融樹脂に対する圧縮の開始まで、該溶融樹脂の
射出圧に抗して、型開閉用円筒体12の位置を、その停
止位置に保持せしめるように為す作動制御が、型締装置
に対して、公知の方法により、実施されることとなる。
【0040】また、それとは別の順序として、先ず、前
述の如くして、型閉じ作動を完了させて、金型を完全に
閉鎖する。このとき、ハーフナット58,58の噛合歯
64,64と、型開閉用円筒体12の係止歯55とを相
互に係合させる。次に、型締作動を行わしめる前記第二
のサーボモータ48のトルクを低く設定した状態下で、
金型のキャビティ内に、所定の溶融樹脂を射出機から射
出し、この溶融樹脂の射出圧により、僅かに型開きさせ
て、金型を不完全な閉鎖状態と為す。その後、第二のサ
ーボモータ48を回転駆動させることにより、型閉じ作
動(型締作動)を行う。これにより、キャビティ内の溶
融樹脂に対して所定の圧縮力を加える。そして、その
後、上記と同様にして、溶融樹脂を固化または硬化させ
て、所望の成形品を成形した後、圧抜作動と型開き作動
とを行うのである。
【0041】ところで、このような構成を有する型締装
置を用いて、一般的な射出成形手法を実施する場合や、
一旦、型閉じした状態下で、金型のキャビティ内に溶融
樹脂を射出し、この溶融樹脂の射出圧で僅かに型開きさ
せた後、第二のサーボモータ48を回転駆動に伴って、
型閉じ作動(型締作動)を行うようにした射出圧縮成形
手法を実施する場合には、溶融樹脂を射出する前におけ
る型開閉用円筒体12の型閉じ完了位置で、ハーフナッ
ト58,58を型開閉用円筒体12に対して係止させる
必要があるが、このとき、ハーフナット58の噛合歯6
4と型開閉用円筒体12の係止歯66が相対応する位置
にないと、それらが上手く係止され得ない。そこで、型
開閉用円筒体12の型閉じ完了位置で、ハーフナット5
8,58を型開閉用円筒体12に対して常に確実に係止
させるために、例えば、以下の如き、第二のサーボモー
タ48を用いた係止位置の調節に関する作動制御方法
が、好適に採用されることとなる。
【0042】それには、先ず、始めに、少なくとも装着
予定の金型よりも型厚さが小さい基準最小型厚の金型ブ
ロック(モデル金型)を用いて、第一のサーボモータ2
4の絶対位置検出(原点出し)と、型開閉用円筒体12
に取り付けられたハーフナット58の噛合歯64と型開
閉用円筒体12の係止歯66とが相互に係止された状態
下での型開閉用円筒体12と型締用円筒体40のそれぞ
れの原点出しを行う。これらの原点出しは、具体的に
は、例えば、(1)固定盤と可動盤14に、前記金型ブ
ロックを、それぞれ装着した状態下で、型開閉用円筒体
12を手動乃至は微速(ジョグ運転)で前進移動させ
て、固定盤と可動盤14にそれぞれ装着されたモデル金
型を互いに当接せしめることにより、型閉じ状態と為
し、この型閉完了下での型開閉用円筒体12の軸方向位
置を、型位置基準原点とする一方、型開閉用円筒体12
を、かかる型位置基準原点に位置せしめる第一のサーボ
モータ24の回動位置を原点(0.00mm)として設定
して、記憶させる。(2)また、その一方、第二のサー
ボモータ48の駆動による型締用円筒体40の移動可能
範囲の機械限度を実測し、その測定値(Amm)を、型締
用円筒体40における、型の圧抜方向への機械限度の位
置、換言すれば、型締用円筒体40の後退端位置を示す
型締用円筒***置基準点として設定して、記憶させる。
(3)そして、型開閉用円筒体12が、第一のサーボモ
ータ24の回転位置が原点となる型閉完了位置(型位置
基準原点)とされ、且つ型締用円筒体40が後退端位置
となる型締用円筒***置基準点とされた状態下におい
て、ハーフナット58の噛合歯64と型開閉用円筒体1
2の係止歯66が相対応する位置にて相互に係止され得
るように、型締用円筒体40の軸方向位置を、第二のサ
ーボモータ48を駆動させることなく、機械的に微調整
することによって、行われる。
【0043】続いて、実際に装着される所望型厚の金型
の型閉じ位置において、ハーフナット58の噛合歯64
と型開閉用円筒体12の係止歯66が相互に係止され得
る、第二のサーボモータ48による型締用円筒体40の
制御位置(移動量)を、前述の如くして記憶された型開
閉用円筒体12の型位置基準原点と型締用円筒体40の
型締用円筒***置基準点のそれぞれの位置データに基づ
いて求めるのであるが、これは、例えば、図4に示すフ
ローチャートに従って行われることとなる。
【0044】すなわち、先ず、ステップ1(以下、S1
と省略する。他のステップのついても同じ)において、
型締用円筒体40の軸方向移動量の目標範囲:Dを、下
記(式1),(式2)に従って算出する。なお、ここで
は、型締用円筒体40が、型開閉用円筒体12に対し
て、機械的には前記後退端位置(Amm)まで移動可能で
あるが、実際の係止作動のためには、噛合歯64(係止
歯66)の軸方向ピッチ(Bmm)分だけ相対移動させれ
ば足りることから、その範囲を、型締用円筒体40の軸
方向移動量の目標範囲:Dとするのである
【0045】 F = E + B ・・・(式1) E < D ≦ F ・・・(式2) 但し、Eは、Dの下限値であり、型締増圧時のガイドロ
ッド16の延び分を考慮した値である。また、Fは、D
の上限値であり、F<Aを条件として、上記(式1)に
従って求められる。
【0046】次に、S2において、型閉じ完了下での型
開閉用円筒体12の絶対位置:Hを算出する。この絶対
位置:Hは、実際に装着される金型の型閉じ完了下にお
ける、型開閉用円筒体12の前記型位置基準原点に対す
る軸方向位置を示すものであり、実際に装着される金型
の型厚寸法:Gから基準最小型厚の寸法(金型ブロック
の型厚寸法):Cを差し引くことによって、求められ
る。
【0047】その後、S3において、S2で算出した絶
対位置:Hを噛合歯64(係止歯66)のピッチ:Bで
除した値の余り:Jを算出する。この余り:Jは、型閉
じ完了下での型開閉用円筒体12の型位置基準原点に対
する絶対位置:Hのみを考慮して求めた、ハーフナット
58の噛合歯64と型開閉用円筒体12の係止歯66と
を相互に係止させるための型締用円筒体40の制御位置
(移動量)である。
【0048】次いで、S4において、型締用円筒体40
の後退端位置を示す型締用円筒***置基準点、つまり、
型締用円筒体40の移動可能範囲の機械限度:Aから噛
合歯64(係止歯66)のピッチ:Bを差し引いた値:
Kを算出すると共に、この減算値:Kが0以下であるか
否かが判断される。そして、減算値:Kが0よりも大き
いと判断された場合には、再度、S4が実行される一
方、減算値:Kが0以下であると判断された場合には、
S5以下が実行される。なお、ここで求められる減算
値:Kは、型締用円筒体40の型締用円筒***置基準点
のみを考慮して求めた、ハーフナット58の噛合歯64
と型開閉用円筒体12の係止歯66とを相互に係止させ
るための型締用円筒体40の制御位置(移動量)であ
る。
【0049】引き続き、S5において、S3で求めた余
り:Jと、S4で求めた減算値:Kとを加算した値:L
を算出する。この加算値:Lは、型閉じ完了下での型開
閉用円筒体12の型位置基準原点に対する絶対位置:H
と、型締用円筒体40の型締用円筒***置基準点の両方
を考慮して求めた、ハーフナット58の噛合歯64と型
開閉用円筒体12の係止歯66が相互に係止され得る型
締用円筒体40の制御位置(移動量)の目標値である。
【0050】次いで、S6において、S5で求めたの目
標値(加算値):Lが、目標範囲:Dの下限値:Eより
も大きいか否かが判断される。そして、目標値:Lが下
限値:E以下であると判断された場合には、S7におい
て、かかる目標値:Lに対して、噛合歯64(係止歯6
6)のピッチ:Bを更に加算して、その加算値:Lを求
めた後、再度、S6が実行される。なお、このS6とS
7の繰返しは、E<L≦Fの条件になるまで実行され
る。一方、目標値:Lが下限値:Eよりも大きいと判断
された場合には、S8以下が実行される。
【0051】その後、S8において、目標値:Lを、ハ
ーフナット58の噛合歯64と型開閉用円筒体12の係
止歯66が相互に係止され得る、第二のサーボモータ4
8による型締用円筒体40の制御位置(移動量):Xと
して、記憶するのである。
【0052】このような操作をより明らかにするため
に、一つの具体例として、下記表1に示されている如き
設定値を有する型締装置について、その計算例を、以下
に記載する。
【0053】
【0054】 F=E+B=6.00+12.00=18.00(mm) H=G−C=234.56−200.00=34.56
(mm) H/B=34.56/12.00=2余り10.56 ∴J=10.56(mm) K=A−B=20−12=8.00 0<K故に、 K=8.00−12.00=−4.00(mm) L=J+K=10.56−4=6.56(mm) E<L故に、 X=L=6.56(mm)
【0055】従って、第二のサーボモータ48の駆動に
より、型締用円筒体40を、前進端側の基準原点から後
退側にX=6.56mmだけ移動せしめた位置に位置決め
することによって、可動盤14(型開閉用円筒体12)
の型閉じ位置において、ハーフナット58の噛合歯64
と型開閉用円筒体12の係止歯66が、相互に係止され
得る位置をとるように設定することが出来るのである。
【0056】一方、かかる型締装置を用いて、型閉じ作
動完了直前の不完全閉鎖金型のキャビティ内に溶融樹脂
を射出した後、型閉じ作動(型締作動)を行うようにし
た射出圧縮成形手法を実施する場合には、前述せる如
く、溶融樹脂射出後の型閉じ作動(型締作動)が、ハー
フナット58,58を型開閉用円筒体12に対して係止
させた状態下で、第二のサーボモータ48の回転に伴っ
て、型締用円筒体40と型開閉用円筒体12とを一体的
に前進移動せしめることにより行われることとなる。そ
のため、かかる場合においては、型開閉用円筒体12の
型閉じ完了直前位置で、ハーフナット58,58を型開
閉用円筒体12に対して係止させる必要があり、従っ
て、このときには、型開閉用円筒体12の型閉じ完了直
前位置で、ハーフナット58の噛合歯64と型開閉用円
筒体12の係止歯66とが相対応するように位置せしめ
られていなければならない。
【0057】そこで、本実施形態の型締装置を用いて、
上述の如き射出圧縮成形手法を実施する際には、型開閉
用円筒体12の前記型閉じ完了直前位置から型閉じ完了
位置までの移動量を考慮しつつ、前述せる第二のサーボ
モータ48を用いた係止位置の調節に関する作動制御を
行う(例えば、かかる移動量を、実際の装着される金型
の型厚寸法に加算し、この加算値を型厚寸法:Gとし
て、型締用円筒体40の制御位置を求める)ことによ
り、型開閉用円筒体12の型閉じ完了直前位置で、ハー
フナット58の噛合歯64と型開閉用円筒体12の係止
歯66とが相対応するように、型締用円筒体40の位置
決めが行われることとなる。
【0058】このように、本実施形態においては、第一
のサーボモータ24の駆動により、大きなリードを有す
る第一のボールねじ軸20に螺合された第一のボールね
じナット32のねじ送り作用に基づいて、型の開閉作動
が高速で行われる一方、第二のサーボモータ48の駆動
により、小さなリードを有する第二のボールねじ軸3
4,34に螺合された第二のボールねじナット36,3
6のねじ送り作用に基づいて、型の圧締/圧抜作動が行
われ、特に、型の圧締作動が高圧で行われるようになっ
ている。
【0059】従って、かかる本実施形態によれば、型の
高速開閉による成形サイクルの短縮化が有効に図られ得
ると共に、型の高圧圧締による優れた成形精度が効果的
に確保され得ることとなるのである。
【0060】また、本実施形態においては、型締用円筒
体40の先端部分に、型開閉用円筒体12に対して接近
/離間方向に往復変位せしめられ得るハーフナット5
8,58を有する係止機構56が装着されている一方、
かかる係止機構56におけるハーフナット58,58の
それぞれに設けられた噛合歯64,64に係止可能な係
止歯66が、型開閉用円筒体12の外周面に対して、各
噛合歯64に対応した断面形状の鋸歯状断面をもって、
周方向に連続的に延びるようにして、軸方向に等間隔で
多数条形成されており、そして、それら噛合歯64と係
止歯66との噛合せによる係止状態下で、第二のサーボ
モータ48を駆動せしめて、型締用円筒体40と型開閉
用円筒体12とを一体的に前進移動せしめることによ
り、型締作動が行われるようになっているところから、
型開閉用円筒体12の型締用円筒体40に対する軸方向
の相対位置の広い範囲に亘って、型開閉用円筒体12と
型締用円筒体40とを、大きな係止強度をもって確実に
係止することが出来、それによって、装着可能な金型の
型厚の範囲等が効果的に広げられ得、また、それら型開
閉用円筒体12と型締用円筒体40の係止とその解除を
迅速に行うことも出来る。そして、その結果として、型
締作動がよりスムーズに行われ得ることとなるのであ
る。
【0061】さらに、本実施形態にあっては、第二のサ
ーボモータ48を用いた型締用円筒体40の移動位置の
制御により、可動盤14の型閉じ位置において、ハーフ
ナット58の噛合歯64と型開閉用円筒体12の係止歯
66を、相互に係止され得る相対位置をとるように設定
することが出来るようになっているところから、金型の
型厚の大きさに拘わらず、型閉作動の完了時点で、直ち
に且つ確実に、型締用円筒体40と型開閉用円筒体12
を相互に係止することが出来、それによって、成形サイ
クルの更なる短縮等が、更に一層有利に図られ得る利点
がある。
【0062】また、本実施形態においては、第二のボー
ルねじ軸34,34に螺合された第二のボールねじナッ
ト36,36のねじ送り作用に基づいて、型の圧締/圧
抜作動が行われるようになっているところから、かかる
作動が油圧機構を利用して行われる従来装置に比して、
それら型の圧締/圧抜作動の作動量が、迅速に且つ正確
に制御可能となり、それによって、熱硬化性樹脂材料を
用いて一般的な射出成形を行う際において、溶融樹脂の
硬化時に生ずるガスのキャビティ内からのガス抜き操作
が、型の圧抜作動を行うことにより、スムーズに且つ確
実に実施され得るのであり、また、射出圧縮成形を行う
に際して、キャビティ内の溶融樹脂に対する加圧操作
が、型の圧締作動を行うことにより、スムーズに且つ確
実に実施され得ることとなるのである。
【0063】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、それはあくまでも例示に過ぎないものであっ
て、本発明は、そのような実施形態のものに限定して解
釈されるものではないことが理解されるべきである。
【0064】例えば、前記実施形態では、型締用円筒体
40の前進/後退移動を行わしめる第二のボールねじナ
ット36が螺合される第二のボールねじ軸34が、型開
閉用円筒体12の前進/後退移動を行わしめる第一のボ
ールねじナット32が螺合される第一のボールねじ軸2
0を挟んだ両側に、それぞれ1本ずつ配設されていた
が、かかる第二のボールねじ軸34は、第一のボールね
じ軸20の中心軸に平行に延びる状態で、中心軸回りに
回転可能に且つ該中心軸方向に移動不能に支持されてお
れば、その配設位置や配設個数は、何等これに限定され
るものではない。
【0065】また、前記実施形態では、第一のボールね
じ軸20を大きなリードをもって構成することにより、
型締用円筒体40の前進/後退の駆動速度が大きくされ
て、型の高速開閉が実現されている一方、第二のボール
ねじ軸34を小さなリードをもって構成することによ
り、型締用円筒体40の前進/後退の駆動力が大きくさ
れて、型の高圧圧締が実現されているが、それら、第一
のボールねじ軸20と第二のボールねじ軸34とをリー
ドの大きさ以外の構成において相互に異ならしめること
により、型の高速開閉と高圧圧締とを共に実現するよう
に為すことも、勿論可能である。
【0066】さらに、前記実施形態では、型開閉用筒状
体と型締用部材とが、円筒形状を呈する型開閉用円筒体
12と型締用円筒体40にて、それぞれ構成されていた
が、それらの部材の形状は、特にこれに限定されるもの
ではなく、型開閉用筒状体は、第一のボールねじ軸に外
挿配置可能な筒形状を呈し、且つ中心軸回りに回転不能
で且つ該中心軸方向に移動可能とされておれば、また、
型締用部材は、型開閉用筒状体に対して係止可能で、且
つ該型開閉用筒状体の中心軸方向に移動可能に設けられ
ておれば、それぞれ、如何なる形状を有していても、何
等差し支えないのである。
【0067】更にまた、係止手段の構造も、前記実施形
態に示されるものに、決して限定されるものでないこと
は、言うまでもないところである。
【0068】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、また、そ
のような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りに
おいて、何れも、本発明の範囲内に含まれるものである
ことが、理解されるべきである。
【0069】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に従う射出成形機における型締装置にあっては、簡略
で且つコンパクトな構造のボールねじ機構によって、型
の高速開閉と高圧圧締とが同時に実現され得、その結果
として、成形サイクルの短縮化が効果的に図られ得ると
共に、成形精度の向上も極めて効果的に達成され得るの
である。
【0070】また、本発明に従う射出成形機における型
締装置の作動制御方法によれば、金型の型厚の大きさに
拘わらず、型閉作動の完了時点で、直ちに且つ確実に、
型締用部材と型開閉用筒状体とを、係止手段にて相互に
係止することが出来るのであり、それによって、成形サ
イクルの更なる短縮等が、より一層有利に図られ得るこ
ととなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う射出装置の一例を示す断面説明図
であって、図2における I−I断面形態を示している。
【図2】図1におけるII−II断面説明図である。
【図3】図1おける III−III 断面説明図である。
【図4】本発明方法に従う型締用円筒体と型開閉用円筒
体との係止位置調節に関する作動制御を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
10 ベース 12 型開閉用円
筒体 14 可動盤 20 第一のボー
ルねじ軸 24 第一のサーボモータ 32 第一のボー
ルねじナット 34 第二のボールねじ軸 36 第二のボー
ルねじナット 40 型締用円筒体 48 第二のサー
ボモータ 56 係止機構 58 ハーフナッ
ト 62 駆動シリンダ機構 64 噛合歯 66 係止歯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F202 AR07 CA11 CB01 CL09 CL22 CL39 CL48 4F206 AR077 JA07 JM02 JM06 JN33 JQ81 JQ83 JT05 JT33 JT38

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸回りに回転可能な位置固定の第一
    のボールねじ軸と、 該第一のボールねじ軸を回転駆動せしめる第一の駆動手
    段と、 前記第一のボールねじ軸に外挿配置せしめられて、軸方
    向先端部に可動盤が取り付けられた、中心軸回りに回転
    不能で且つ該中心軸方向に移動可能な型開閉用筒状体
    と、 前記第一のボールねじ軸に螺合されると共に、該型開閉
    用筒状体に固設されることにより、該第一のボールねじ
    軸の回転に伴って、該型開閉用筒状体をその中心軸方向
    に移動せしめる第一のボールねじナットと、 前記第一のボールねじ軸の中心軸に平行に延びる状態に
    おいて、中心軸回りに回転可能に且つ該中心軸方向に移
    動不能に設けられた第二のボールねじ軸と、 該第二のボールねじ軸を回転駆動せしめる第二の駆動手
    段と、 前記型開閉用筒状体の中心軸方向に移動可能に設けられ
    た、該型開閉用筒状体に対して係止せしめられ得る型締
    用部材と、 前記第二のボールねじ軸に螺合されると共に、該型締用
    部材に固設されることにより、該第二のボールねじ軸の
    回転に伴って、該型締用部材を前記型開閉用筒状体の中
    心軸方向に移動せしめる第二のボールねじナットと、 前記型締用部材と前記型開閉用筒状体との間に設けら
    れ、該型締用部材と該型開閉用筒状体とを相互に係止し
    て、それらの一体的な移動を可能ならしめることによ
    り、かかる型締用部材の移動を該型開閉用筒状体による
    型締力として発揮せしめる係止手段とを、有することを
    特徴とする射出成形機における型締装置。
  2. 【請求項2】 前記係止手段を、前記型開閉用筒状体の
    外周面に軸方向で一定間隔で形成された、それぞれ周方
    向に延びる多数の係止歯と、前記型締用部材に対して軸
    方向に移動不能に支持されて、該型開閉用筒状体の外周
    面に対して接近/離間方向に変位せしめられることによ
    り、該型開閉用筒状体の係止歯に対して係止/離脱せし
    められる噛合歯を備えた係止ブロックとを、含んで構成
    した請求項1に記載の射出成形機における型締装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の射出成形機の型締装置
    において型締作動を行うに際して、 少なくとも装着予定の金型よりも型厚が小さい基準最小
    型厚のモデル金型を装着せしめた状態下での型閉完了位
    置における前記型開閉用筒状体の軸方向位置を型位置基
    準原点とすると共に、かかる型閉完了位置で、前記型開
    閉用筒状体の係止歯に前記係止ブロックの噛合歯が係止
    され得るように、該型開閉用筒状体の中心軸方向におけ
    る前記型締用部材の軸方向位置を調節して型締用部材位
    置基準点とし、それら型位置基準原点と型締用部材位置
    基準点の位置データに基づいて、任意の型厚の金型を装
    着せしめた場合の型閉完了位置で、該型開閉用筒状体に
    形成された係止歯に該噛合ブロックの噛合歯が係止され
    得るように、該型開閉用筒状体の中心軸方向における該
    型締用部材の軸方向位置を調節することを特徴とする射
    出成形機における型締装置の作動制御方法。
JP26304499A 1999-09-17 1999-09-17 射出成形機における型締装置及びその作動制御方法 Pending JP2001079911A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26304499A JP2001079911A (ja) 1999-09-17 1999-09-17 射出成形機における型締装置及びその作動制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26304499A JP2001079911A (ja) 1999-09-17 1999-09-17 射出成形機における型締装置及びその作動制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001079911A true JP2001079911A (ja) 2001-03-27

Family

ID=17384095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26304499A Pending JP2001079911A (ja) 1999-09-17 1999-09-17 射出成形機における型締装置及びその作動制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001079911A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003025399A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Toshiba Mach Co Ltd 射出成形機の直圧式電動型締装置
JP2012157979A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 Canon Electronics Inc 型締装置及びその制御方法並びに射出成形機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003025399A (ja) * 2001-07-18 2003-01-29 Toshiba Mach Co Ltd 射出成形機の直圧式電動型締装置
JP2012157979A (ja) * 2011-01-28 2012-08-23 Canon Electronics Inc 型締装置及びその制御方法並びに射出成形機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1726426B1 (en) Mold clamping device and mold thickness adjusting method
JP5637447B2 (ja) 射出成形機の型締装置と押出方法
JP2011183705A (ja) 射出成形機及び射出成形方法
JP2011073454A (ja) 成形条件設定方法
JP2008110498A (ja) 射出成形機の型締装置および射出成形機の成形方法
JP2005053022A (ja) 型締装置および型締方法
JPH10296739A (ja) 射出成形機等の複合型締装置
KR100872323B1 (ko) 성형방법 및 성형기
JP2004209949A (ja) 型締装置およびその制御方法
JP2001079911A (ja) 射出成形機における型締装置及びその作動制御方法
JP4771812B2 (ja) 射出成形体の成形方法、並びに射出成形装置
JP2007001049A (ja) 成型条件設定方法
JP5616624B2 (ja) 型締装置及びその制御方法
JP3620724B2 (ja) 電動射出成形機の型締装置
JP5567822B2 (ja) 型締装置及びその制御方法
JP2009202484A (ja) インサート成形方法
JPH11170321A (ja) トグル式射出成形機の型締力調整方法およびその装置
JP2004243534A (ja) 複数材成形機及び複数材成形方法
JP4304090B2 (ja) 型締装置
CN110315707B (zh) 注射成型机的顶出杆调整方法
CN110315705B (zh) 顶出装置
JP2004351896A (ja) 型締装置
JP2002172665A (ja) 射出圧縮成形方法およびその装置
JPH079518A (ja) トグル式型締め機構をもつ射出成形機における射出圧縮成形方法
JP3366180B2 (ja) 射出圧縮成形用の射出成形機